ドイツ「地球立キチガイ学園にようこそ!今日も今日とて偽善に励むぞ!」 (710)

 
※はじめに~

このSSは複数の話から成り立ちます。
オリジナル作品です。
BL展開は一切ありません(スウェーデンだけホモ設定があります)。
しかし下品な言葉(例:セックス、レイプ、エレクトなど)は頻繁に出てきます。
1話から始まって、思いつき次第不定期(一応一週間ペースが目標)に飽きるまで増やしていきます。
また、擬人化された国家が出てきますが、ほぼ全員マイナス面を強調したクズです。
徹底的にクズに描きます。
例外なく日本もクズな少年として登場します。
(アメリカ、ロシア、中国、韓国、北朝鮮などは当然クズです。)
特定の国家をクズに描かれるのが苦手な人はご自身のためにも読まないでください。
「クズで結構!」と言う方だけ読んでください。
  

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1462104323

  
第1話:アメリカに逆らったらどうなるか、よく覚えておけ

ここは地球立メンタルヘルスケアスクール――通称キチガイ学園。
精神に問題を抱えている青少年が治療目的で世界中からここに集められている。
しかしその実態は不透明で、実際のところまず授業は行われていない。
全生徒数は約200人、対し教師は1人(未確認)。

この学校の無法地帯ぶりを、今回はアメリカ少年に焦点をあてて見てみよう。

アメリカ「 Hey, 日本。お前は"悪"なんだぜ、可愛い鯨を食べるバーバリアンなんだ」

オーストラリア「ほらな!ほらほら!アメリカもこう言ってるんだ、鯨を食べるなよこれから!」

日本「チッ・・・アメリカ君、鯨は可愛くなんかないよ。深刻な害獣なんだよ」

アメリカ「なんだ?日本、お前俺に逆らうってのか?この俺に」

本日最初のサンドバッグは日本のようだ。
オーストラリアは背後から日本が身動き取れないようにし、アメリカはグーパンチを構える。
アメリカのグーパンチを喰らえば、まずランチは食べれなくなる。

日本「まっ待ちたまえアメリカ君!訂正するよ、鯨は可愛い!」

日本「オーストラリア君、僕と君との友情はどこへ行った?!」

オーストラリア「ハッ!ファッキンジャップが、誰がてめぇと友達なわけあるかよイエローw」

アメリカ「おい、もっと固く締めてろよ。狙いが定まんねぇだろww」
  

  
アメリカがまさに殴ろうとしたとき、日本は喉を悲鳴のように震わせた。

日本「んああ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙ア゙メリカくぅぅぅぅん!オーストラリアはゲイだぞ!」

オーストラリア「!?っっはぁ!?」

日本「僕はっ見たぁ!この目で確かに、オーストラリアは中国に掘られて悦んでた!」

オーストラリア「っざっけんなよジャップ!苦し紛れに嘘つくんじゃねぇぜ!」バキッバキッ

オーストラリアは日本の頬を殴ったが、日本は笑ったままである。

日本「ハハハハハ、アメリカ君!僕よりも先にオーストラリア君をどうにかすべきだ」

日本「最近オーストラリア君は中国君と仲いいのは知ってるかい?彼らは陰で君の悪口を言っている」

日本「僕はそれを注意したんだ!それでオーストラリア君は僕を恨んで、君を焚きつけたのさ!」

アメリカ「・・・それ、マジかよ」

オーストラリア「違っ違うってば!」

日本「本当だよ!その証拠に彼は動揺している」(まぁ嘘なんだけどね)
  

  
日本「こんなこと言いたくないけど・・・オーストラリア君、君は排除されるべきだ」

アメリカ「よぉーし、Freedomの時間だぜBrotherオーストラリア」

オーストラリア「い、嫌だぁぁ・・・」ガクガクブルブル

アメリカ「 God Bless Me! 」シュッ

"HIT!"

アメリカの拳はオーストラリアの胃袋にジャストミート、おかげで朝食のシリアルが床にぶちまけられた。

日本「アメリカ君、どうか彼を許してやってくれないかな。悪いのは彼じゃなくて中国君なんだから」

アメリカ「 Why? 日本、そいつは邪悪なソドミーなんだぜ?」

日本「彼がこうなってしまったのは全て中国君の策のうちなのさ・・・中国君は、全人類の敵だよ」

日本「僕じゃとても歯が立たない・・・中国君を痛めつけられるのは君だけだよ、アメリカ君」

アメリカ「そうだな、ちょうど金に困ってたところだ。中国を殴って慰謝料をもらってこよう」

日本「中国君ならついさっき保健室で、ビッチの韓国ちゃんとセックスしてたよ。まだいるんじゃないかな」

アメリカ「 Thanks...昼間から楽しいことしてんだな、ついでに俺も混ぜてもらおう」

アメリカはメリケンサックを持って保健室へと向かった。
数分後に保健室が血まみれになることは想像に難くない。
  

  
オーストラリア(ううう・・・腹が痛すぎて喋れねぇ・・・)ゼーゼー

オーストラリア(俺はノーマルだ・・・誰が男と、しかもよりによって中国なんかとするかよ・・・)ゼーゼー

日本「君、反省したまえよ」ペッ

日本「アメリカ君をけしかけるなんて酷いじゃないか。僕は殺されていたかもしれないんだぞ」

日本「これは君、自業自得だよ。僕を恨むのはお門違いだからな」

日本「君、自分で掃除したまえよ。僕はエロマンガの読破で忙しい」

ジョック―――アメリカを支配下に置く事は難しい。
しかし彼のストレスを適度に発散させ、上手く復讐の道具として利用することで
このキチガイ学園は比較的平和を維持しているのだとも言える。

-------[人物紹介]--------

 アメリカ:キチガイ学園一の乱暴者で権力者。よく「正義」という言葉を使って自身を正当化する。
      いわゆるサイコパスで、レイプや暴行を繰り返した。
      反社会性パーソナリティ障害と診断されたため、この学校に送られてきた。
      高IQで優秀だが、やる気のないときはとことんないため、テストの成績はAとFの両極端である。

 オーストラリア:動物愛好家で動物を愛でる一方、率先して動物虐待も行っている。
         境界性パーソナリティ障害と診断され、治療(という名の追放)のためにこの学校に送られてきた。
         ボランティアに励むなど、自分をよく見せるための努力は惜しまない偽善者である。(その点でドイツと気が合う)
         また、かなりのレイシストでもある。

 日本:学園屈指の嫌われ者である一方、アダルトビデオを大量に所有することから学園屈指の人気者でもある。
    名家に生まれそれを誇りにしていたが、心ない者達から度重なる嫌がらせを受けて表向き誇れなくなった。
    離人症と診断され、荒治療にこの学校に送られてきた。なお、優等生だが性格は冷淡で、頻繁に舌打ちをする。
    良くも悪くも常識に固執しているために、常識のない奴(キチガイ学園の生徒の大半)には苦戦している。
  

アメリカは多重人格の方がしっくりくる

>>6-8
ありがとうございます!
今2話目が人物紹介以外はできあがってるので、投下は近日中にできると思います

   
   
今何気に依頼スレッドを見たんですが、荒らしが出現してるんですね・・・

悪いタイミングでスレを立ててしまったかも
このSSにジャップとかキチガイとかいうワードは出てきますが、荒らしとは一切関係ありません
このSSに出てくる国は皆等しくクズに描きますが、世界中の人間をクズ扱いしているだとかそんなことはありません
私は日本が大好きです
日本にも"Rule, Britannia!(統べよ、ブリタニア!)"みたいな愛国歌があればいいのにと思う程度には愛しています

  
第2話:前にも言ったよな?ロシアはウォッカが好きじゃない

ポーランドは可愛い女の子。彼女は泣いている。

ポーランド「ごめんなさいごめんなさいロシア君・・・ぐすっ・・・わたし忘れてたの」

ポーランド「あなたがウォッカが苦手だってこと、ごめんなさい叩かないでお願い・・・ぐすっ」

ロシア「おい、まるで俺がいじめてるみたいじゃないか。勘弁してくれよ」

ロシア「だいたいお前」

ロシア「未成年なのにウォッカなんて飲むから」

ポーランド「あなたはきっと私を八つ裂きにして、生ごみと一緒に捨てるでしょうね・・・ぐすっ」

ロシア「そんなことしないよ!俺はいたって平和的な人間なんだ、アメリカの言うことなんて信じないでくれ!」

ロシア「アメリカとその取り巻き連中は、俺を陥れようとしている」
  

  
ウクライナは可愛い女の子。彼女はため息をついている。

ウクライナ「あなたがひどい男なのは、ウォッカを飲んでるからなの?」

ウクライナ「だから今、あたしをレイプしてるんでしょ?」

ロシア「馬鹿な、俺は酒なんか飲んでないよ!ただの一滴も!」パンパン

ウクライナ「あらそう。意外ね。あたしが今平気でいられるのは」

ウクライナ「さっきウォッカを飲んだからだわ」

フィンランドはクールな男。彼はナイフを握っている。

ロシア「お前、物騒なもの持ってるな。何をする気だ?」

フィンランド「これかい?さぁね、俺にもわからんよ」

フィンランド「お前を刺すかもしれないし、他の奴を刺すかもしれないし、俺自身を刺すかもしれない」

フィンランド「俺じゃなくてウォッカが決めることさ」

”グサッ”

ベルギー「へっ」

ベルギー「げ、解せぬ」ドサッ
  

  
ロシアはウクライナをレイプするのをやめて、ズボンをはいた。

ロシア「みんな、ウォッカに頼りきりか。考えることを放棄している」

ロシア「それはたぶん、つらい現実から目を背けるためなんだ」

ウクライナ「そうよ」

ロシア「俺の父さんも爺さんもウォッカに溺れてた・・・だから俺は飲まない」

ロシア「アメリカがいつも楽しそうなことをしているのは、俺に見せびらかすためなんだ」

ロシア「俺は毎日が楽しくないよ。この学校に来る前から、ここに来た後も」

ポーランド「ロシア君はウォッカが嫌いなの?」

ロシア「嫌い?いいや、むしろ逆だ。俺はウォッカを求めてる」

フィンランド「じゃあ飲めよ。ウォッカは俺達を一つにするぜ」

ロシア「一つになれば、楽しくなるのか?」

ウクライナ「一人よりはマシだと思うけど?」

ポーランド「ウォッカを飲めば何でも忘れられるし、飲んでる間のことも忘れられるわ」

ロシア「孤独は嫌だ・・・誰かに受け入れられたい」

ロシアはウォッカを飲んだ。辛いのを我慢して一気に飲んだ。
ウォッカは彼を取り込んで、すっかり酔わせて、健やかに眠らせた。
  

  
彼が目を覚ましたとき、友人達は血を流して倒れていた。
彼の手にはナイフが握られていた。
彼は自分の胸に手をあてた。

ロシア「ウォッカは俺達を一つにする・・・本当だったんだな」

ロシア「俺はもう一人じゃないんだ・・・俺の体は一つだけど、俺達はいつも一緒だ」

フランスとドイツが教室に入ってきて、その惨状に驚いた。

フランス「ぅわ!なんじゃこれ!」

ドイツ「ひどいよ!さっき掃除したばかりなのに!」

ロシア「ごめんよ、俺たち掃除しなおすから」

ドイツ「君はまるでわかってないからダメだ!生ごみは水分をきって袋を二重に、衣類は」

フランス「いや先に救急車だろ!!」

   
   
    
   
ベラルーシ「どうして僕は誘われなかったんだ・・・」


-------[人物紹介]--------

 ロシア:アメリカに次ぐ乱暴者で権力者。ただしアメリカよりもネガティブで病んでいる。
      貧しい家に生まれ、娯楽なるものをほとんど知らないが、音楽や文学にはそこそこ造詣が深かったりする。
      「アメリカやその取り巻きに執拗な嫌がらせを受けている」という被害妄想に取り付かれている(事実の場合も多少はある)。
      境界性パーソナリティ障害と診断されて、この学校に送られてきた。日本の秘蔵エロDVD4枚を借りパクしている。
  
 ウクライナ:壊れた女。ロシアにしばしば不本意なレイプをされる一方でベルギーたちに売春している。
        ロシアもアメリカもベルギーたちも彼女の体目当てで擦り寄っているにすぎず、ヤリ捨てる気マンマンである。
        心的外傷後ストレス障害と診断されて、この学校に送られてきた。

 フィンランド:「寒さと悲しみを感じたら自殺したくなる」ために"無表情・無感情"を貫いているが、ときどき本来の自分を解放して、
         周囲もドン引きするほどのお茶目さを発揮する。常にナイフを持ち歩いている危険人物で、ロシアでさえも何度か彼に刺されている。
         統合失調症と診断されて、この学校に送られてきた。
         この学校に来てからはスウェーデン、ノルウェー、デンマーク、アイスランドと一緒にヘヴィメタルバンドを組んでいる。
  

東欧サイドからさりげなく紹介外されてるポーランド...

  
第3話:フランスに漢字を教えていたら、書いてる間に鞄を盗まれたよ

フランスは寮の自室で手紙を書いている。

『愛しのママンへ。
 ママン、どうしてる?俺は毎日結構楽しんでるよ。
 ここには買い物できる店がないから、盗みたい衝動にかられることもない。
 人から罵られない生活ってのはいいもんだね、毎晩安心して眠れるんだ。
 友達もいい奴ばかりでさ、前の学校と違って俺を軽蔑したりなんかちっともしない。
 ちゃんと勉強してるかって?成績表はそっちに行ってるだろ?
 先週のテストは頑張ったから、Aが3つくらいあったはずだ。
 それじゃ、仕事頑張って。夜中は特に気をつけてね、最近は難民も多いしさ。
                                         Bisous 』
  
フランス「さて、と。これに絵でも添えて、M.マクガフィンに渡してこよう」

フランスは手紙の封もせず、授業が一度も行われたことのない校舎へ向かう。
誰も見たことがない学園唯一の教師、マクガフィン先生の教務室に手紙を提出するべく。

フランス(先に美術室に寄らなきゃな)

美術室ではイタリアがキャンバスの前にいて、サンマリノがモデルをしていた。

フランス「おはよう、邪魔したか?」

イタリア「おはよう!いや、全然。ヌード描いてるとこなんだ」

フランス「それは見りゃわかる。わからないのは」

フランス「なんで絵描きのお前まで裸なのかってことだな」

イタリア「そりゃ、さっきまで彼女とセックスしてたからさ」

フランス「こんな朝っぱらから?」

イタリア「昨日のね」

サンマリノ「いやん///」
  

  
フランス「なるほど...絵はついでに?」

イタリア「いや、絵を描くために昨日を丸々費やしたんだよ」

イタリア「彼女の全てを知り尽くした」

サンマリノ「~~っ///」

オーストリア「おっいい眺めだなぁ」

大きな地球儀を抱えたオーストリアが廊下側の窓から顔を出した。

オーストリア「美術学校を落ちた俺だけど、混ぜてくんない?」

イタリア・サンマリノ「い~よ~」

イタリアとサンマリノがオーストリアに注目しているのを見て、
フランスはイタリア作のポストカードを素早く手に取り、
それを先ほどの手紙の封筒に収めた。

フランス「オーストリア、その地球儀は?」

オーストリア「ああこれ?ドイツと地政学の勉強をするつもりだったんだが」

オーストリア「こっちの方が楽しそうなんで、ドイツとの約束は反故だな」

フランス「じゃあそれ、代わりに届けとくよ」

オーストリア「頼むよ、ドイツは多目的室にいる」

オーストリアから地球儀を受け取る際、
フランスはオーストリアのズボンのポケットから、未使用のコンドームを抜き取った。
  

  
フランスは美術室を出て、廊下でポーランドに声をかけた。

フランス「ポーランド、これをドイツに渡してきてくれるかな?多目的室まで」

ポーランド「多目的室ね、わかったわ。地理の勉強かしらん」

可愛いポーランドは快く引き受けた。
フランスは10歩ほど遅れて彼女をつけた。

フランス(悪いなポーランド…ドイツは地政学の勉強中なんだよ)

フランス(奴は今頃、ハードコアSMモードに入ってる。君は餌食になるのさ!)

ポーランドは多目的室に入るなり、悲鳴を上げた。

ポーランド「キャーーーーーーーーーーーー!!」

フランス(やっぱりな、あまりの変態ぶりに友達やめたくなってくるぜ)

ドイツがポーランドを裸にしてロープで縛るまで、フランスは時間をつぶす必要があった。
そこでフランスは、朝食中のベルギーに声をかけた。

フランス「よぉ、リーダー!目に隈ができてるな、昨日はウクライナあたりと頑張ったのか?」

ベルギー「議長か・・・残念ながら、遊ぶ時間なんかなかったよ。シリアの奴のせいでさ・・・」

ベルギー「DAESH…シリアの第二人格はアメリカをも手こずらせているし、彼の第一人格は俺達に助けを求めてる」

フランス「どちらの人格にしても、俺達にとっちゃ面倒な性格なのがやっかいだよな」
  

  
ベルギー「昨日は一日中シリアの第一人格に付きまとわれて疲れた・・・あいつ、困ってる割に偉そうだし」

ベルギー「奴を無下に扱うと、第二人格の方がロシアとか闇属性の連中に接近するし」

ベルギー「ドイツに任せすぎると・・・ドイツの精神が壊れたらもっとヤヴァいことになるしさ」

フランス「リーダーは大変だな・・・アメリカがシリアをぶっ殺してくれるまで、辛抱あるのみだ」

ベルギー「くそっくそ・・・なんとか中国と日本にも押し付けられないものか・・・ブツブツブツブツ・・・」

フランスは机の上にあったフリッツ(フライドポテト)を手にとって、多目的室へと向かった。

ベルギー「ブツブツブツブツ・・・あれっ?僕のフリッツがない!」

フレンチフライを食べ終わったフランスは、静かに多目的室の扉を開けた。

ドイツ「そんな目で見ないでくれ、ポーランド!もう良い子を演じるのは疲れたんだ!」

ポーランド「えーんえーん・・・いつものドイツくんじゃないよぅ、ウォッカを頂戴・・・」

ドイツ「黙るんだ、ポォラァァン!」ビシッビシッ

ポーランド「痛い!鞭で叩くのやめて!ミミズ腫れになっちゃうよ!ぐすっ」

ドイツ「ミミズ腫れでは済まないよポーランド、俺は君にえっちぃ遊びを施しまくるのだから!」

ドイツ「見るがいい、俺は火のついた蝋燭を君の肌に垂らしているところだ」ポトッポトッ

ポーランド「熱い!お願いやめて・・・わたしこんな遊び嫌いだよっ・・・いつもみたいに平和的な遊びをしようよ」

ドイツ「ダメだ、それは良い子のすることだからな!今の俺は悪い子なんだ!悪い子は何をするかって?」

ドイツ「君の処女を無理やり奪ってやるのさ!ハハハハハハどうだ恐ろしいだろう!」

ポーランド「やだぁぁぁぁぁぁプロイセン盗られちゃうぅぅぅぅぅぅぅ!!」ジタバタ
  

  
ドイツ「安心するがいい、ちゃんと避妊はするさ・・・ハッ、何ということだ俺としたことが!」

ドイツ「肝心のコンドームを用意してなかったじゃないかっ・・・困ったな、ピルもないし」

フランス「新品のコンドームならちょうど持ってるぜ」

ドイツ「くれ!」

フランス「その代わり、その蝋燭貸してくれよ」

ドイツ「いいとも」

ドイツがコンドームを装着している間に、フランスは蝋燭の火でロープを燃やし、ポーランドを解放した。

フランス「ポーランド、ドイツはサドであると同時にマゾだ。罵りながら蹴ってやればあいつ喜ぶぜ」

ポーランド「本当に?プロイセン盗られない?」

フランスは蝋燭を垂らして、手紙の封をした。

ポーランド「このソーセージ野郎!芋男!プリン体星人!」ゲシゲシ

ドイツ「ああん///」ビクビク
  

  
ドイツ-ポーランドのSMプレイを後にし、フランスは教務室へ向かった。

エジプト「あ、フランスじゃねぇか。手紙出すの?俺もだ」

フランス「一人残してきたママンに出すんだ」

エジプト「俺も母ちゃんが心配で毎日出してる」

フランス「毎日?じゃああれか、お前 M.マクガフィンを見たことあるのか?」

エジプト「それがな、不思議なことに一度もねぇんだ。本当に居るのかなマクガフィン先生って・・・」

フランス「返事はちゃんと来てるから、居るはずだよな」

エジプト「そういやさ、俺は完全に重度のソレだけどさ、フランスって・・・」

エジプト「結構マザコンじゃね?」

フランス「ああん?!」

フランス「このイケメンすぎる俺がお前みたいなマザコンなわけないだろ!アスワンハイダムに沈めるぞコラ」

エジプト「ええーーーっ」ガビーン

2人の手紙は教務室のポストに投函された。
  

  

-------[人物紹介]--------
  
 フランス:窃盗症と診断されて、この学校に送られてきた。友人達(とくにイギリス)を見下している。
      「俺に盗まれるなんて、光栄だろ?」と思っているふしがある。
       パルクールのトレーダーであるためかなり身軽で、逃げ足の速さはイタリアとツートップ。
       EUグループでは議長を務めている。審美眼は校内ピカイチで、菓子作り・料理共にプロ並。

 ドイツ:強迫性パーソナリティ障害と診断されて、この学校に送られてきた。校内トップクラスの優等生。
      常にいい子でいなければならないという強迫観念に取り憑かれており、
      それを周囲にアピールすべく、誰もやりたがらないことを率先してやるし、それを他人に強要する偽善者。
      地政学の勉強中にSMプレイを始めるド変態でもある。EUグループでは財務担当を務めている。

 ポーランド:アルコール中毒と診断されて、この学校に送られてきた。
        ロシアとドイツにはたびたび酷い目に遭わされているが、ドイツには好意を抱いているらしい。
        この学園では貴重な処女=非ヤリマン。
       (何度か酔って寝ている間にロシアにレイプされているが、その度にドイツが処女膜再生手術を施している。)

 イタリア:演技性パーソナリティ障害と診断されて、この学校に送られてきた。
       音楽から彫刻まで何でもこなす天才芸術家であり、校内屈指のプレイボーイ。料理まで上手い。
       責任感なんてものを持ち合わせておらず、気がついたら逃げている。
       いろんな意味で彼を味方につけることは難しく、そして彼は常に勝者なのである。
  

  
 ベルギー:EUグループの委員長(リーダー)。パニック障害と診断されて、この学校に送られてきた。
       フランスとドイツが喧嘩したらなぜか先に彼が殴られ、ヤク中のオランダからも殴られるサンドバッグ的存在。
       地味に料理に関してはフランスをライバル視している。
       時々ストレスに耐えられなくなってワッフルとチョコレートをヤケ食いし、中毒症状を起こす。

 オーストリア:ドイツの従兄弟。音楽などの芸術に強い関心がある(が、美術学校には落ちたらしい)。
         例外的に精神疾患等は診断されておらず、ドイツの監督役として一緒に学校に送られてきた。
         しかし診断されていないだけで彼にもなんらかの精神疾患があると思われ、問題行動が非常に多い。
         ドイツが善いことをしたら「俺のおかげ」であり、ドイツが問題を起こしたら「俺は関係ない」である。

 エジプト:重度のマザコンで、何事も母ちゃんの用事を優先する。遅刻しなかったら奇蹟に等しい。
       依存性パーソナリティ障害と診断されて、泣く泣くこの学校に送られてきた。
       古代の歴史の勉強が大好きな一方で、金に困ったら自分の古代史コレクションを売りさばいたりする。
       貧しい家の生まれで、その点で裕福な出のカタールやサウジアラビアたちにはひどく馬鹿にされている。
  

>>15
ドイツと一緒に出した方がわかりやすいかなと思ったもので・・・

  
第4話:バチカンはカトリック教会の総本山であって、プロテスタントや正教は関係ない

ポーランド「パーパ(Papa)!パーパ・バチカン!私達は平和に生きてます」

リトアニア「私の友人のラトビアが、ポテトの幻覚を見るようです。これは悪魔のせいですか?」

バチカン「君達はカトリック・クリスチャンの鑑だね。ラトビアは信仰が足りないからそうなったんだろう」

バチカン「ところで君達は処女かね」

ポーランド「はい!」

リトアニア「レイプは何度もされてますが、処女膜はあります」

バチカン「結構!結構!」

アイルランド「パーパ、俺は殺人衝動に駆られます。イギリスの野郎をぶっ殺したくなる・・・」

アルゼンチン「パーパ、俺もイギリスの野郎をぶっ殺したいです」

バチカン「それはよくないな、殺人は罪だ。イギリスはどの道地獄に落ちるんだから放っておきなさい」

バチカン「イギリスはカトリックじゃないから地獄行きだ」

アイルランド・アルゼンチン「イェーーーーーーーーーーー!」

ブラジル「パーパ、あたし露出狂なんだけど罪かしら?」

バチカン「露出狂よりもヤリマンなのが問題だ。悔い改めなさい」

ブラジル「難しい課題ね・・・」
 

 
ポーランド「パーパは本当に素晴らしい方だわ!でも一体なんでこの学校にいるのかしらん」

リトアニア「さぁ・・・うつ病とかかな?他人の悩みを一身に受けてらっしゃるもの」

バチカン「・・・」

    
    
    
バチカン「日本君、私には誰にも言えない悩みがある。具体的には、性癖だ」


バチカン「我が下僕・・・じゃなくて親友のイタリアにすら打ち明けてないのだが」

バチカン「私は幼稚園児から小学生くらいまでの少年少女が大好物なんだ」

バチカン「彼らとセックスしたい、ハーレムを作りたい・・・」

バチカン「しかし私は模範的カトリック・クリスチャンでなくてはならない」

日本「なるほど、それは深刻な悩みだ」

日本「小児性愛はとくに周囲の賛成を得られない性癖だからな、知られれば君の信頼は地に落ちるだろう」

日本「安心したまえ、僕は君の味方だ。僕は無料で、君に合ったコンテンツを用意するよ」
  

 
日本「バチカン君、確認だが君は三次元の子供たちがお好みで?」

バチカン「そりゃそうさ、あの柔らかくて輝かしい肌がたまらん」

日本「なるほどなるほど、だがもし抵抗を感じるようであれば二次元も充実してるからな」

日本「これが僕のメールアドレスだ。とっておいてくれ」

バチカン「メール?ここじゃネットはおろか電話も使えないのにか?」

日本「君はこの学校にずっと住むつもりかい?」

バチカン「!」

バチカン「もしや・・・学校を出た後も、アダルトコンテンツを提供してくれるのか?」

日本「ここは治療の場だ。でもここで各々の病が完治するとは思ってないのでね」

日本「性犯罪に走ればここでの生活が無意味なものになってしまう・・・それは防ぎたい」

バチカン「君って奴は・・・カトリックじゃないのが残念なくらい素晴らしい異教徒だ!」
 

 
バチカン「しかし思ったのだが、まず君に会ってることが周囲にバレやしないか?」

日本「ご安心を。秘密厳守だから言えないが、この学校のほとんどの男は僕に頼ってる」

日本「そして僕は『校内レッドデータブック』に登録されたチェリーだ、韓国以外のビッチは手を出さない」

日本「ビッチにキモがられてるチェリーの僕に頼ってるなんて、男連中にとったら恥になる」

日本「僕はタブーな存在というわけだよ。女は最初から眼中に入れないし、男は見てみぬふりをするのさ」

バチカン「完璧なシステムだ」

バチカン「それじゃあ、これから世話になるよ」

日本「喜んで」

こうして、バチカンは日本と契約を結んだ。

日本(男連中のほとんどは、僕を内心軽蔑している)

日本(それでも僕に頼るということは、僕は彼らに対して権力を持っているということに他ならない)

日本(僕はアメリカ君や中国君みたいな大胆さは持ってないけど、彼らでさえ僕の世話になっている)

日本(金に暴力、宗教を超えた・・・こういう力の持ち方もアリだよな)

日本(ハハハ)
  

  
-------[人物紹介]--------
  
 バチカン:演技性パーソナリティ障害と診断されて、この学校に送られてきたペド。
       カトリックを信仰している生徒達からは厚い信頼がある。
       イタリアにとって唯一頭の上がらない人物で、イタリアを下僕扱いして金品を巻き上げている。
   

  
第5話:サウジアラビアはお金持ちで、ハラムを許さない、ムスリムなんだ

ヨルダンは焦った様子で、エジプトの部屋の戸を叩く。

ヨルダン「おーい!エジプト、大変だ!サウジアラビアがお前を呼んでる!」ドンドン

エジプト「わかった、後で行くよぅ」

ヨルダン「馬鹿!シャムシール(剣)片手にお前の処刑を考えてるってことだぞ!」

エジプト「まじでか」

ヨルダン「あと15分以内に来ないとムスリム失格らしい!急げ!」

エジプト「でも俺、今母ちゃんの手紙書いてるとこだぜ。すぐには行けんよ」

ヨルダン「そんなもんいつでも書けるだろーがっ殺されるぞお前」

エジプト「嫌だぁ、今日書かなかったら一週間後に母ちゃんのとこに届かない・・・寂しすぎる」

ヨルダン「お前が今日死んだら一生届かなくなるぞ!いいから急げったらマザコン!」ドンドン

エジプト「それもそうだ・・・死にたくない!でも困ったな、朝飯もまだだしそれに」

エジプト「うんこに行きたい」

ヨルダン「なんでお前は!うう・・・胃が痛くなってきたぁ・・・」キリキリ
 

 
そこへカタールが通りかかった。

カタール「よぉヨルダン、何うずくまってるんだ?うんこか?」

ヨルダン「違う・・・うんこはエジプト・・・カタール、隣のビッチは誰だ?」

カタール「彼女は韓国だ。昨日の晩に買った」

韓国「アテンションプリーズ!うふふ、今頃日本は嫉妬でモンモンしてるでしょうね」

ヨルダン「ヤリマンな上にキャビンアテンダントコスなんて・・・ハラムだよそれ」

カタール「バレなきゃいい、俺はサウジたちとは距離を置くことにしたからな」

ヨルダン「すごいな・・・俺らは貧乏だから、そんな大それたことできないよ・・・」

カタール「まっ頑張れ~♪貧乏に生まれなくてほーんとによかった!」

韓国「お金持ち大好き~~#」

ガチャッ エジプト「待たせた!」

エジプト「急ぎすぎて手ぇ洗う間もなかったぜ」

ヨルダン「洗って来い」
 

  
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サウジアラビア「お、時間内に来たのか。珍しいな」

エジプト「朝食抜いてきたよ」

サウジアラビア「俺のシャムシールに血を飲ませる予定が・・・残念だ」シュリン

エジプト・ヨルダン「ヒィ」

サウジアラビア「まぁいい、今日はお前らが善良なムスリムかどうか試そうと思う」

クウェート「このハラムなホモゲイ野郎を石打の刑に処す、簡単なテストだ」

スウェーデン「わお!リッチな中東ハンサムたちに囲まれてるよ!乱交でも始めるのかな?」

クウェート「時間はどれだけかけてもいい。ぶっ殺さなきゃムスリム失格だからな」

ヨルダン(そんな無茶だ!)

エジプト(怖いよ母ちゃん!)

スウェーデン「なぁ、いつ始めるんだ?UAE、君が一番俺の好みだから君に訊いてるんだ!」

アラブ首長国連邦「もうすぐだぞ、下々の者よ」ニッコリ

スウェーデン「君についてもっと教えてくれないかなUAE・・・///」
  

 

"シュリン" サウジアラビアが静かにシャムシールの身を抜く。

クウェート「あくしろよ、カウント始めるぞ、いーち、にーぃ」

ヨルダンとエジプトが観念して石を探し始めたそのとき、

デンマーク「待ったぁぁぁ!その処刑やめろーーーーーーー!!!」

スウェーデン「あ゙あ゙?邪魔すんなっつの」

デンマーク「ええーっ・・・」

EUグループの生徒達が、スウェーデンを助けに来たのだった。

サウジアラビア「何しに来たんだ?」ギロリ

ベルギー「ひぃっ」

ベルギー「そ、そのですね・・・そこにいるスウェーデンは僕らの仲間で・・・ゴニョゴニョ」

フランス(リーダー!しっかりしてくれよ!)

ルクセンブルク(弱気ダメ、絶対!)
 

 
自身の置かれた状況を全く理解していないスウェーデン、

スウェーデン「台無しにしてくれたなお前ら!これからエロい時間が始まるとこだったのに!」

デンマーク「馬鹿!エロい時間じゃなくてグロい時間が始まるんだよ!」

クウェート「くそが、これじゃテストは無理だな・・・」

ヨルダン「残念至極。石ぶつける気まんまんだったのに」(良かったー!)

エジプト「邪悪なEUたちに邪魔されたんじゃ、しょうがねぇな!」(早く尻を拭きたい・・・)

サウジアラビア「フン・・・」

サウジアラビアは抜き身のシャムシールをベルギーの喉元に突きつける。

"ッ・・・"

ベルギー「ッ」

サウジアラビア「あのさ、俺達にデカい顔できると思ったら大間違いだぞキミタチ」
 

 
サウジアラビア「君たちの何人かは?裕福な生まれのエリートだが、そうじゃないのもたくさんいる」

サウジアラビア「少数のエリートは力のない貧乏人から金を巻き上げて、協力を強いている」

ギリシャ「そーだそーだ!」

ドイツ「シャイセ!」

サウジアラビア「君たちは全員が弱虫でクズのくせに、群れることで強くなったと勘違いするんだ」

ルクセンブルク「何ですって、私たちの友情パワーであんたをぶっ潰してやるんだから!」

サウジアラビア「女に発言権は認めてねぇぞ!」ギロリ

アラブ首長国連邦「・・・」

ベルギー(ルクちゃんやめてぇ僕刺されちゃう!)ガクガク

ベルギー(刃物突きつけられてんの!わかってる!?)ガクガク

ルクセンブルク「知ってるのよ・・・あなたたちが、イラク君やシリア君の第二人格を支援してること」

サウジアラビア「だったら何だってんだよ?ハハハ」

サウジアラビア「口が過ぎるな、女。殺すぞ?」
 

 
ルクセンブルク「だ、だからっあなたたちは悪い子たちってこと!私たちは悪に屈しない!」

アラブ首長国連邦「悪だって?一体何を以て善悪を決めているのかな?お嬢さん」

アラブ首長国連邦「こう言っちゃなんだが、パレスチナをいじめてるイスラエルと君たちは仲良しだ」

アラブ首長国連邦「君たちが以前にイスラエルをいじめてきた償いと、利益のためだね」

ドイツ「ギク」 フランス「ギク」 イギリス「~♪」

アラブ首長国連邦「君たちがアメリカと一緒に刺激するせいで、イラクたちはさらに病状が悪化した」

アラブ首長国連邦「自分達の利益のために動くのは結構、だが不利益を悪と決め付けるのはよくない」

アラブ首長国連邦「僕達は僕達の利益のために動く、お互いそれでいいじゃないか」

アラブ首長国連邦は小柄なルクセンブルクに耳打ちをする。

アラブ首長国連邦「実を言うと石打はやりすぎだと思っていた。謝るよ」

ルクセンブルク(ぅひゃぁっ!か、顔近いょ・・・ヌレルゥ・・・///)

ルクセンブルク「わ、わかってるならいいのよ##・・・みっみんな、帰るよ!」
 

 
フランス「さー帰ろう帰ろう」

イギリス「そろそろお茶の時間ですし、お暇しましょうか」

ギリシャ「金くれ」 ドイツ「シャイセ!」

デンマーク「危うくボーカルを失うとこだったぜ」

スウェーデン(UAE・・・)ショボン

ゾロゾロ・・・ゾロゾロ・・・

EUグループの集団はスウェーデンを救出し、各々の部屋に帰ってゆく。

ベルギー「・・・」

ベルギー「あれ?僕は?僕はこのまんま?」

サウジアラビア「よぉーしテストの再開だ貧乏人ども!次はコイツを石打の刑に処す」

クウェート「イェーーーー!!!」

ヨルダン・エジプト「そんなあ!」ガビーン

アラブ首長国連邦「使用人がこうしてまた一人いなくなるのか・・・寂しい世界だ」

ベルギー「なんで僕ばかりなんで僕ばかりなんで僕ばかりなんで僕ばかりなんd」

ベルギー「あいつら許さんぞ・・・」
 

 
>>>>>>>【ボーナスステージ】!!!!!!!

タイ「あら~、ラブドールなんて担いじゃって。手伝いましょうか?」

日本「守秘義務があるから駄目なんだ、ありがとう」

日本(サウジアラビア君は週に4回はタイプの違うラブドールをレンタルする)

日本(UAE君も毎日3本はAVを借りるし、他のアラブ系の生徒も毎日申し込んでくる)

日本(全員にほぼ共通しているのが処女厨だということ)

日本(宗教なんてまやかしだ、皆エロいことしか考えないデオキシリボ核酸の奴隷なんだ)

日本「こういう仕事をしてるとね、性欲なんてなくなるよ。僕は無を極めつつある」

タイ「あらまぁ悟り系男子?素敵!あたしと一緒に新たな境地目指さない?」ウインク

日本「ニューハーフはちょっと・・・」
 

 
-------[人物紹介]--------

 ヨルダン:貧乏なアラブっ子の星であり、中東グループのバランサー。
       全般性不安障害と診断されて、この学校に送られてきた。
       「これ以上振り回されてたまるか!」という思いからシリアの第二人格やイスラエルたちと戦う毎日。
       自身の利益を守るために、ときとして非情で冷酷な選択をする場合もある。

 サウジアラビア:中東グループの実質的"ボス"。常にシャムシールを携帯している。
          反社会性パーソナリティ障害と診断されて、この学校に送られてきた。
          厳格すぎるムスリムで特に女性を差別しており、学園に来る以前は何人もの女性を殺害した。
          そのリッチさでロシア(貧乏人)をも黙らせることができ、アメリカに一目置かれている。

 アラブ首長国連邦:甘いマスクで女子にモテモテ。これまで幾人もの美処女を食ってきたリア充。
           学園に来た理由は不明だが、社会勉強という名のドクソくだらないお遊びだろうと予測される。
           サウジアラビアとは対照的に、女性には紳士的である。基本的に非ムスリムにも親切に接しているが、
           それは彼が「異教徒はみんな僕の使用人」と思って大切に扱っているにすぎないのだ。
 

 
 クウェート:お金持ちなアラブっ子の一人。
       めちゃくちゃ悪そうに見えて実はそこまで悪い奴じゃなかったりする。
       交通事故による心的外傷後ストレス障害と診断されて、この学校に送られてきた。
       また、お酒にトラウマがあるらしく激しく拒絶する。

 カタール:お金持ちなアラブっ子の一人。最近サウジアラビアたちと仲が良くない。
       自己愛性パーソナリティ障害と診断されて、この学校に送られてきた。
       貧乏なアラブっ子たちの他に、インドやネパールたちを(奴隷寄りの)パシリに使っている。
       韓国をセフレにしていることから、性病にかかるのではと日本に心配されている。

 スウェーデン:ガチホモのヘヴィメタルバンドマン(ボーカル)。
         セックス依存症と診断されて、この学校に送られてきた。以前はレイプ魔だった。
         一見優しそうに見えるが気性は荒く、そこそこのレイシストでもある。
         ロシアを口説こうとして何度か殺されかけているが、めげない。

 ルクセンブルク:おチビで勝気な女の子。ベルギーのセフレ(経験は彼だけではない)。
          乙女心が辛うじて残っているという点で、ヤリマンの中ではマシな部類。
          安全圏から相手を攻撃する主義で、危険になったら"女の子"を全面に押し出して逃げる。
          EUグループでは会計担当を務める。


第6話:イギリスはジェントルマン(gentleman)じゃなくてチャヴ(chav)

オーストラリア「でよぉー俺のメェから失シャァがれチキショーっつって窓から捨てたんだけどよ、5ケェなのー忘れちまってて」

アメリカ「ん・・・何だって?もう一度言え」

オーストラリア「だから、俺のな、メェから失せろっつって窓から捨てたの亀をな。それが5ケェの高さで」

アメリカ「??メー?ケー?」イライラ

オーストラリア「だ・か・ら!俺のメェ!メェ後ろのメェ!1ケェ2ケェのケェ!5ケェ!ボケェ!」イライラ

アメリカ「誰にボケって言ったんだ今?ああん?!!」バキィッ

オーストラリア「ぐふぅっ・・・なんでボケだけわかるんでぇチクショウ・・・」

イギリス「フフフ・・・」ツカツカ

イギリス「オーストラリア君、君はもうすこし美しく喋ることを心がけたらどうですか?」

オーストラリア「げ・・・親分」

イギリス「形骸化しているとはいえ、ESS[English Speaking Society]の一員として恥じるべきです」

オーストラリア「へ・・・へぃ」

アメリカ(料理食べるの専門クラブだと思ってた)


イギリス「私(ワタクシ)の後に続きなさい。『スペインの涙は概ね平時に降ります』」

アメリカ「スペインの涙は概ね平時に降るぜ」

オーストラリア「スパインの涙ぁおーむねへえじに降りまさぁ」

アメリカはあざ笑い、イギリスはため息をついた。

イギリス「オホン、この私が先ほどの彼の言葉を美しく訳してさしあげましょう」

イギリス「彼はね、『それから、私の前から失せなさい畜生の分際で!と言って、私は窓から亀を捨てたのです』」

イギリス「『ところが当時、自分が5階にいるということを忘れていたので』そうでしょう?」

オーストラリア「そ、そうだけど・・・」(馬鹿にしやがってくそが)

イギリス「だけど、何でしょうか?」ギロリ

オーストラリア「い、いやぁ何でもねぇ」

アメリカ「こいつが何を言っていたかがようやくわかったぜ、亀が死んだんだな?」

オーストラリア「いやさ、たぶん亀は死んだけど・・・」

オーストラリア「下を歩いてた中国の頭を直撃しちまってぇ・・・どうしたらいい?」

イギリス「」

アメリカ「そんなの殺せば イギリス「どうしてそれを早く言わないのですかぁぁぁ!」


イギリス「すぐに、証拠隠滅しなければ!中国君を利用するどころか恨みを買ってしまう」

イギリス「彼を私のサイフにするつもりだったのに」

イギリス「私の当分の計画を台無しにするつもりですか、あなたは!」

オーストラリア「す、すまねぇ!すまねぇぜ親分!」

イギリス「『申し訳ございませんイギリス様』でしょうが!!全く育ちの悪い輩は謝罪すらまともにできない!」

オーストラリア「も、もーしわけごぜぇませんえげれすさまぁ」

アメリカ(なぜ様づけ)
   
------
---
--

イギリス「ふぅ、一時はどうなることかと思いましたが」

イギリス「目を覚ましかけた中国にアヘンを吸わせて、意識を混濁させました」

イギリス「人目につかないところで、亀の死骸をインドに譲ったので彼はインドを疑うはずです」

イギリス「インドははしゃいでアジアの連中に見せびらかしていたので、証言も完璧でしょう」

イギリス「出来の悪い子分を持つと苦労しますね・・・さて、お茶にしましょうか」

シリア「俺にも恵んでくれよ・・・」

イギリス(チィィィ!)


イギリスは視線を逸らして席を移動したが、シリアは後を追ってくる。

シリア「可哀相な俺に恵んでくれよ!お前の金で!俺に高級な洋菓子と紅茶を譲ってくれよ!」

イギリス「君、誰の差し金で私の前に現れたのですか?」

シリア「フランスが、イギリスなら恵んでくれるぞって言ってたからに決まってんじゃん!」

少し離れたところで、フランスは笑いながらバゲットを掲げた。

フランス(俺の勝ち)

イギリスは微笑みながら中指を立てた。

イギリス(死になさい)

シリア「くれよ!なぁ、二重人格で毎日苦しんでる可哀相な俺だぞ!恵む義務があるだろ!」

シリア「いいのか!?第二人格の俺が暴れまわるぞ!お前なんてひき肉にしちまうかもな!」

イギリス「あー・・・ええと、あ!あそこにドイツ君がいますよ。私よりお金持ちのドイツ君が!」

シリア「マジで!?あいつすっげえいい奴なんだ!くれって言った物なんでもくれる!」ダッ

シリア「おいドイツ!俺にバイク買ってくれよ!土地も欲しいな!」

ドイツ「いいとも、喜んで!僕は良い人だからね、そうだろ?##」ゾクゾク

イギリス(私のポンドは私だけのものだ)


フランス「あーあ、イギリスの奴うまく逃げやがったな」

イギリス「フランス君、君の嫉妬に由来する嫌がらせにはうんざりしますよ」

フランス「はぁ?俺がお前に嫉妬する要素が見当たらないんだが?」

イギリス「とぼけないでください、君はお下品だから上品な私が妬ましいんでしょう?」

イギリス「だいたい、EUグループは私以外常識人がいませんしね」

イギリス「文化人気取りはいますし」クスッ

フランス「俺だって言いたいのか?」イラッ

イギリス「偽善者はいますし」

ドイツ「えっ誰のことだ?」

イギリス「ヤク中はいますし」

オランダ「あんだと?一斉に言われてもわかんねぇよ・・・イギリス、てめぇ7つ子だったっけ?」

イギリス「ハッキリ言って、私はこの野蛮なEUグループにふさわしくないと思いますね」フフン

オランダ「俺がいるんだから野蛮だろうな」

ドイツ「イギリス君、誰か忘れてないか?たとえば誠実な僕とか謙虚な僕とか」


フランス「お前がふさわしくないだって?ッハ!笑わせるなよ」ゲラゲラ

イギリス「何がおかしいのでしょうか?事実を述べたまでですが」

フランス「じwじwつwww皮肉のつもりか?それじゃあ自虐だぜwww」

イギリス「話を理解できない人といくら話しても時間の無駄ですね」

イギリス「私はお茶にしますから、邪魔しないでくださいね!」

イギリスは腹を立てて自室に戻った。

ドイツ「邪魔するのって僕らじゃないよな?」

フランス「あいつ、まだ自覚ないんだな」

---

イギリス(全く、ここは無礼な連中ばかりだ!どうして上層階級の私がこんな目に・・・)

イギリス(あれ?そういえば、私は一体何の病気でここにいるのでしたか?)

イギリス(ここは精神病院なのですから・・・私にも何らかの疾患が・・・)

イギリス(・・・いや、まさかね。きっと妖精か宇宙人の仕業でしょう)

---

ドイツ「そろそろかな?いつもお茶のあとだよな」

フランス「あ、来た」


イギリス「うい~~~~っっす」

イギリス「よぉ、くそったれなフランスめ。性病にかかったらしいじゃねぇかっへへ」

フランス「うるせぇ、どの女から感染したか調査中だ」

ドイツ「イギリス君、もう一人の君がさっき来たよ」

イギリス「ああ?俺ぁ一人だぜ。あれはビョーキなんだからよイヒヒ」

イギリス「俺も難儀してんだ、小遣いもらったと思ったら紅茶なんかに消えやがぁんだ」

フランス「どっちも卑劣で汚い嘘つき野郎なのに、2人もいちゃ敵わないな」

イギリス「お相こさまでえ」

そのとき、スペインの泣き声が聞こえた。

スペイン「うあああああ!俺には金がない!俺には金がないんだぁぁぁ」

シリア「金じゃなくてもいいから高値のつきそうな物くれよ!何でもいいからくれ!」

ドイツ「ああっ貧しい人と不親切な人がいるぞっ」

ドイツはスペインの傍へ駆け寄る。


ドイツ「スペイン君!君はどうして彼にお金をあげないんだ!?」

スペイン「え?だから金がない」

ドイツ「彼はこんなに苦しんでいるんだぞ!我らEUグループとしての責務を果たせ!」

シリア「そーだそーだ!」

スペイン「だって金ないんだから、あげたくても無理なんだってば」

ドイツ「フン、正しい僕の目はごまかされないぞ。卑しい貧乏人め」

ドイツ「スペイン君、ジャンプしてごらんよ」

スペインは言われるがまま跳ぶ。

チャリーンチャリーン

ドイツ「12ユーロ80セントか、結構持ってたじゃないか。どうぞ、シリア君」

シリア「イェーーー!!」

スペイン「うう・・・2か月分のお小遣いが」シクシク

フランス「あいつ、いつも泣かされてるな」

イギリス「スパインの涙ぁおーむねへえじ降ってんな」
 

 
  
-------[人物紹介]--------


 イギリス:嘘が得意で、ESSクラブの部長。ESSメンバーからは陰でWeasel(イタチ、卑怯者)と呼ばれている。
       同時にEUグループに属しているが、一歩引いて傍観している節がある。
       解離性同一性障害と虚言症と診断されて、この学校に送られてきた。
       上層階級っぽい人格と下層階級っぽい人格があり、どちらが本当の彼なのかは不明。
       オカルトマニアであり、本人はUFOに攫われてこの学校に送られてきたのだと推測している。

 シリア:貧乏なアラブっ子で校内屈指の問題児。お金をねだるのが日課。
      解離性同一性障害と診断されて、この学校に送られてきた。
      自傷行為と多傷行為を繰り返す第二人格には彼自身も困っている。
      同じ症状をもつイラクとは、EUグループに物をねだるときだけ親友になる。


気がつけば前回の更新からほぼ1ヶ月たっちゃってますね
遅筆ですみません
>1で「一週間ペースが目標」と書いているのに・・・

すみません、今週も書けなさそうです
書きたい話はあるのですが、上手いことまとめてメモ帳に書き込む時間がない・・・

明日書こうと思います

だめだ、うまいオチが思いつかない・・・
イギリス離脱もちょっと書いてみたいのに

 

>67
がんがります
NNTだともはや諦めがついてきた・・・

お待たせしました!久々に投下します!

 
第7話:北朝鮮はベストコリア、韓国はワーストコリア

韓国「不潔」

中国「・・・」チラッ

韓国「野蛮人www」

モンゴル「・・・」チラッ

韓国「童貞」プッ

日本「失敬だぞパンちゃん」

韓国「シャベツすんなキモオタ!」ファッビョーン

韓国「あーあ、なんでこのグループっていい男がいないのかしら!」プンプン

ブルネイ「イケメン度は資産量に比例するって父さんが言ってたけど」

韓国「キャーー!お金持ちだわお金持ち!」

パンパン・・・アンアン・・・パンパン・・・ 日本「・・・」
 


韓国「そうじゃないのよ、そりゃお金も大切だけどね、もっとエリートというか」

シンガポール「超絶エリートの俺だけど何か用?」

韓国「キャーー!エリートよ将来有望よ!」

パンパン・・・アンアン・・・パンパン・・・ 日本「・・・」

韓国「うーん、エリートも素敵だけどね、もっとワイルド?みたいな男らしさね」

フィリピン「ほとばしる野生!」バナナボロン

韓国「あたしの前から消えなゴミ」

日本「君ね、一体自分を何様だと思っているのかね?」

韓国「えっなんでわかんないの?頭悪いの?」

韓国「あたしってー見るからに可愛いしースタイルもバツグンなパーフェクトガールでしょ」

韓国「それにあたしは地元の名士の旧家の娘で、浮浪者のアンタを雇ってあげたんでしょ」

日本はため息をつく。


日本「パンちゃん、股ばかり開いてないで治療に専念しようよ」

日本「旧家に生まれたのは僕で、父が路頭に迷っていた君たち兄妹を引き取っただけ」

日本「君が『細い目と出っ張ったエラじゃお嫁に行けない』と言ったから整形代まで出した」

日本「それなのに君は自分から売春してお嫁に行けない体にしてしまってさ」ハァ

韓国「はぁ?あんた頭までおかしくなっちゃったんじゃない?」

日本「僕は至極まともだよ、パンちゃん」

バァァン!

朝鮮民主主(以下略)が血走った目つきで教室の戸を開けた。
手には黒板用のコンパスが握られている。

北朝鮮「へ。へ。へ。見つけたぜ韓国、余の憎き妹よ」

韓国「アイゴー!本当に頭のおかしい奴を呼び出してしまったわ」

北朝鮮「このコンパスの針の部分を千枚通しに改造したんだ、あとはわかるな?」

北朝鮮「これで日本をぶっ刺せる!」

日本「なんでだ」


北朝鮮「お前を刺せば、妹は味方を失って死ぬ!」

日本「僕が彼女の味方だって?ホラ、君の妹だぞ刺せよ」

韓国「ちょっと、あんたそんなんだから童貞なのよ!女の子は守るもんでしょ!」

日本「ヤリマンを女の子にカテゴライズするのか?!」

中国「日本を刺すなら早くしろ、その間に俺は韓国を挿しとくから」

北朝鮮「余に命令するな!今精神を集中してるんだ・・・」スーハー

中国「中に出すぞ!」

韓国「アンアンご主人様ァッ///」パンパン

北朝鮮「イルボン、覚悟ォ」

日本「話せばわかる」

北朝鮮はコンパスの針を日本に向けて投げたが、
コンパスは日本に当たらずアメリカの鞄に刺さった。

北朝鮮「あ」

アメリカ「なんだこれ、てめぇか」

北朝鮮「あわわわわ・・・」

アメリカ「面貸せよ、ボーイ」

カナダ「こいつ終わったwww」


北朝鮮「ヒエッ余・・・じゃないボクは決して君を狙ったわけじゃないんだ!」

アメリカ「いいからこっちに来るんだ」

北朝鮮「やめてよぉ、ボクはコーラもバスケットボールも大好きなんだよ、友達さ」

カナダ「こないだコークとボール盗んだのコイツかな」

北朝鮮「あわわわわわ」

アメリカ「てめーは俺を怒らせた」

北朝鮮「中国様お助け下さい!」

中国「無理w俺トイレに行くしwww」

北朝鮮「日本のせいだぁぁ」ズルズル

日本「パンくん、君ってやつぁ」

韓国(やっぱり男の魅力は強さね・・・この学校じゃ、アメリカ君が一番!)

韓国(彼の気を引くためには何をすべきかしら?普通の色仕掛けでは無理そうね)


中国「男の魅力は強さだ、そして俺は強い」ククッ

中国「俺はアフリカグループにたくさん子分がいるし、EUグループにとっても俺の存在は大きく・・・」

日本「中国君、パンちゃんを口説くとは正気か?」

中国「童貞には計り知れないだろうが、俺には大いなる計画があるんだよ」

中国「ゆくゆくは俺に貢がせる」

日本(僕の周りって本当にロクなのがいないな)

韓国(このグループで一番アメリカ君と仲いいのは日本かしら?)

韓国(日本経由で近づきがたいアメリカ君に接触する・・・!)

韓国「ねー日本、今度あたしをアメリカ君たちに紹介してくれなーい?」

日本「ぇ嫌だよなぜ僕がそんなことを君勝手に会えよ僕を巻き込むなよビッチなんだから簡単だr」

韓国「何よぅケチ!友達紹介してくれたっていいでしょ!」

日本「僕にそんな恐ろしい真似できんよ」ブルブル

韓国「は?」

日本「僕は表面上彼と遊んでいるけど、内心いつも怖れているんだ・・・」

韓国「なんで?」

日本「い、言いたくない!とにかく君は売春でもなんでも一人でやってくれ」


韓国(!!!これは日本の弱みを握るチャンスだわっ)キュピーン

韓国「なんでよ、教えなさいよ」

日本「ほっといてくれ」

韓国「いーえ!教えてくれるまであんたに張り付いてやるわ」

中国「なんだよ面白そうだな、理由を言え日本」ニヤニヤ

日本「あっあんまり僕を追い詰めるなよ」

韓国「なんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんで」

中国「教えろ教えろ教えろ教えろ教えろ教えろ教えろ教えろ教えろ教えろ」

韓国「なんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんで」

中国「教えろ教えろ教えろ教えろ教えろ教えろ教えろ教えろ教えろ教えろ」

日本「あ・・・あ・・・あ・・・ヤバい、発作が出そうだ」

日本「あんまり、君たちの存在が煩わしくなると・・・発作が・・・ッ」ヨロヨロ


韓国「なんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんで」

中国「教えろ教えろ教えろ教えろ教えろ教えろ教えろ教えろ教えろ教えろ」

日本「わかんない、わかんない・・・僕は」

韓国「なんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんで」

中国「教えろ教えろ教えろ教えろ教えろ教えろ教えろ教えろ教えろ教えろ」

日本「僕は・・・僕は?・・・?・?・?・・・ワタクシ?ワタクシなのかな??」

日本「私は・・・?・・・私は」

    
    
日本「私は大東亜共栄圏の盟主ではないか?」

    
   
ダアアアアアアアアアアアアアアン!!!!!


中国と日本の間を銃弾が駆け抜け、教室の窓ガラスが割れた。
中国が思わず振り返ると、
そこにはピストルを構えたアメリカと、イギリス、フランス、ロシアがいた。


アメリカ「ここに俺の敵がいるみたいだが、どいつだ?」ギロリ

日本「!」ハッ

日本「こいつです!」ビシッ

我に返った日本は、元気よく中国を指差した

中国「何だとォォォォォォォォォォォォ」ガビーン

中国「この小日本!日本鬼子め!嘘言ってんjy」アセダラダラ

日本「こいつは非常に横暴で・・・僕らのものをどんどん奪っていくんだ!」

フィリピン「本当だよ、僕の昼食のシーフード何度も盗まれたよ、えーんえーん(嘘泣」

台湾「オフレコよ、ここだけの話 中国は悪い奴なの」

インド「あ、中国は悪人だよヨロシクー」

ブルネイ「中国は大きな舌で何もかもを舐めつくす嫌な奴さ」

ベトナム「中国死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね」

マレーシア「迷惑してるんだよね、中国には」

シンガポール「どちらかと言えば消えたほうがいいだろうね、中国は恥さらしだから」フフン

モンゴル「・・・」コクコク

中国「貴様ら憶えてろヨ・・・」


アメリカ「んー?本当か、どうだそこの女。えーとモンゴル」

韓国「韓国です!」

▼中国がしきりにウインクをしている!
 →中国をかばう
 →中国を売り渡す

韓国「あたし見てました!中国君は超超悪人です!お願い、早く殺して!」

中国「所詮は棒子か!」キィーッ

中国「しかしこの中国、北朝鮮のような無様な姿は晒すものか!ホアチャァァ」

パァン

アメリカはためらうことなく、中国の眉間を撃った。
撃たれた中国は床へと倒れこんだ・・・かのように見えた。

  
  
中国の体があるはずの場所には、人の形をした紙切れが落ちていた。


アメリカ「?」


日本「奴め・・・方術を用いて人形(ひとがた)を操っていたか」

台湾「本物は北朝鮮のどさくさにまぎれて、ここを逃げたみたいね」

フランス「味な真似をするなぁ」

イギリス「中国は魔法使いなのですか?」ワクワク

日本「実は彼、道士なのです」

日本「しかし、彼を追いつめることはできます!」

ロシア「どうやって?」

日本「彼は先ほどコンドームなしに彼女とセックスをしたので、性病に侵されているはず」

韓国「ちょっとぉ!」

台湾「さっき股間を押さえながらトイレに行くと言っていたから、今頃は医務室でしょう」

韓国「台湾あんたねぇ、前々から思ってたけどあたしのこと嫌いでしょ」

台湾「お互い様よ」フン


アメリカ「わかった、医務室へ向かうぜ」

アメリカ「徹底的に敵を追いつめて逆らえなくするのが俺のポリシーだ」

ロシア(アメリカには負けたくない・・・俺が先に殺らないと)

アメリカたちは教室を出て、医務室へ向かった。

日本(玉ヒュンものだよ・・・)ホッ

日本(表向きアメリカ君の親友にならん勢いで仲良くしなきゃいけないけど)

日本(本当に、彼にいつ殺されるかわかったもんじゃないね)

日本(彼はおそらく、イギリス君とカナダ君くらいしか信用しないのだろうな)

韓国『こうしてあたしは、以前よりアメリカ君とお近づきになることに成功し』

韓国「ねぇ、あたし可愛い?ねぇったら大東亜共ぇ」

日本「す、すっごく可愛いよ!パンちゃんはスタイル抜群だもんね!」

韓国『日本に嫌がらせをするいい文句を覚えたのだった』

韓国(あたしは世界を股にかける女、大韓民国よ!)ウフッ

  
  

  
>>>>>>>【ボーナスステージ】!!!!!!!

中国「台湾、俺の女になれ」ドン

台湾「やぁよ、あたし今 日本君と付き合ってるから!」

日本(ええっ!?)

中国「何だよ・・・日本びいきめ、いつか俺のものにしてやる」

   
   
日本「困るよ、あんな嘘つかれちゃ!僕ら恋人どころか手すら握ったことないのに」


台湾「いいじゃないの、人助けだと思って。どうせ童貞なんだからいいでしょ」

日本「良くない!僕には心に決めた人が・・・///」

台湾「誰よ、そんな子いたんだぁ?」ニヤニヤ

日本「いやその・・・」

日本「だ、駄目だ・・・それ以上聞かないでくれ、また発作が出る」

台湾「言ってよ、気になるじゃん」ニヤニヤ

日本「だって・・・もう無理なんだよ、叶わないんだ・・・」


日本は寂しい表情で、初恋の人を思い浮かべた。

  
   
日本『だってもう彼女はこの世にいないんだもの、可愛いあの子は』


》》  満洲「にほーん!こっちヨーーー」

日本『僕はいつかあの子をお嫁さんにするつもりだったのに、どうして?』

》》  満洲「ほら、日本。ミミズジュースだヨー、たーんと飲むヨロシ!」

日本『彼女と遊んだあの頃は、今よりずっと充実していた気がする』

》》  満洲「ワタシがキミと遊んでるのは、中国の奴が嫌いだからヨ。勘違いすんナ」

日本『あの子はとても優しい子だったのに、僕はつい意地悪しちゃったんだ』

》》  満洲「朝鮮兄妹死ねヨ・・・!凌遅刑に処して甕の中で飼ってやりたいヨ!」

日本『・・・何かとても恐ろしいことを言ってた気もするが、昔の記憶だから曖昧だ』

日本『あの子に会いたいよ、お団子頭とチャイナドレスのよく似合う超絶美少女のあの子に!!』

  
  
日本「うっえっえっ・・・会いたいよォ満洲ちゃぁぁん・・・」


台湾(くっくっくwww)
  

   
-------[人物紹介]--------

 韓国:お洒落が大好きな女の子。趣味は歌とダンスでアイドル志望らしい。
     虚言症及びセックス依存症と診断されてこの学校に送られてきたビッチ。
     全身改造手術済みで、本来の姿は兄よりもブサイクだったという噂がある。
     メンテナンス代を稼ぐため、売春に励んだり日本を誘惑したりする日々。
     日本からは「パンちゃん」(※パンパンの意だと思われる)と呼ばれている。

 中国:アジアグループの暴れん坊。お金を稼ぐのも使うのも規模が一味違う。
     自己愛性パーソナリティ障害と診断されて、この学校に送られてきた。
     抜け目のない性格で、アジアやアフリカグループの生徒に力を誇示している。
     かなり腕の良い道士で、日本等を呪っては成功したり呪詛返しされたりを繰り返す日々。

 北朝鮮:自称・朝鮮民主主(以下略)。韓国の兄で、刈上げヘアーがトレードマーク。
      虚言症及び強迫性パーソナリティ障害と診断されて、この学校に送られてきた。
      このほかにも中二病を発症していると思われ、一人称は余。
      実はアメリカに憧れていて、彼を怖れる一方で友達になりたいと思っている模様。
      日本からは「パンちゃん」(※某チンパンジーからとったと思われる)と呼ばれる。

 台湾:中国に粘着されてる女の子。彼女自身中国に思わせぶりな態度をとっていたりする。
     中国との距離をとる道具として、しばしば日本を利用している節がある。
     躁鬱病と診断されて、この学校に送られてきた。占いが得意だったりする。
     韓国のことは正直見下している。相手は不詳だが、非処女。

 満洲:故人。日本の初恋の女の子らしいが、思い出すと"発作"を起こす危険がある。
     彼女自身はそんなに日本を好いている様子はない。
     彼女はどうやら日本を中国避けに利用していたに過ぎないようである。
     実は中国と北朝鮮の想い人であったりもする。
     

こういう海外アニメありそう

>>87-89

ありがとうございます!

これはいいジャップss

>>91-93
ありがとうございます!
目立つタイトルを・・・と考えたんですが、やっぱ荒らしっぽく見えちゃいますね
日本をスレタイに出したら完全にそう見えるだろうなと思って、ドイツにしました

日本はgdpは高いからきっと残念なイケメン的なはず!!

>>95
ご想像にお任せしますw
日本は童貞設定ですが、女の子との絡みはそこそこあるように書いてるつもりです

一応作中で美女・美男設定をつけてるのは、
ウクライナ・アラブ首長国連邦・スウェーデン(あと、出せたらミャンマー・ベネズエラとか)です
スウェーデン(クソホモ)には不必要なスペックだと思いますが、「世界一美人の多い国」と言われているから一応・・・
あと、タイ(ニューハーフ)と韓国は改造手術済みですがスタイル抜群の美少女設定です
他の国は日本同様、自己申告でイケメンだったり女の子との絡みが多かったり、
『イケメンともフツメンともブサメンとも』取れるように書いているつもりです

イギリス離脱の話が出来上がったので、今晩投下しようと思います
結構長めになったのに、ギャグが少なめになった気がしますorz
あと現実世界のイギリスのポジが判明しないので、どうとでも取れるオチにしました


第8話:利己主義と魚好きと永世中立、そして栄光ある孤立?

イギリス「俺よぉ、このグループ抜けようと思ってんだ」
 
EU諸国「「「!?」」」

ドイツ「え・・・今なんて言った?」

ベルギー「じょ、冗談きついよ~イギリスくん・・・」

イギリス「あん?だから、俺はここ抜けたいんだよ文句あっか」イラッ

イギリス「チッ・・・くそったれどものために俺の金使いたくねぇんだよ」

ポーランド「そ、そんなぁ!イギリス君がいなくなったら寂しいよ!」

ルーマニア「思い直してくれよ、困るよ」アワアワ

イギリス「てめぇらの面倒見るのが嫌だっつってんのがわかんねぇのか!」

フランス「ま、待てよっお前はこのグループが本当は好きなはずだ」

イギリス「はぁ?」

フランス「お前はいつも皮肉を言うけど、俺達と笑うことのほうが多かっただろ」

ドイツ「そうだよ、僕ら友達じゃないかっ」

イギリスはため息をつく。


イギリス「あのさ、お前らはいつも俺の裏人格のことを言うが、あっちは病気なんだ」

イギリス「この俺はお前らなんか大嫌いなんだが?うぜぇんだよ」

アイルランド「それは俺らもだけど・・・じゃない、お前を本当頼りにしてるんだよぉ」アワアワ

イギリス「黙れ、お前が俺のこと死ね死ね言ってるのは知ってんだよ」

アイルランド「そ、それはぁ」

フランス「・・・本気か?」

イギリス「たりめぇだ」フン

フランス「・・・そうか、なら仕方ないな」ボソッ

フランスは邪悪な笑みを浮かべて、イギリスを見下げて言う。

フランス「俺達はこれからお前に数々の嫌がらせを仕掛ける。抜けるってのはそういうことだ」

フランス「俺は率先してシリアやイラクをお前にけしかけてやるぜ」

イギリス「つまり、今までとおんなじってことか」

フランス「ざけんな!もっと頻度を増やしてやるからな!」


ベルギー「もうここに君の居場所はないから」

ドイツ「君がこのグループに渡した金も私物も返さないけど、それでもいいよね?」

ルクセンブルク「部屋も今より狭いのに変えましょ」

アイルランド・ルーマニア「裏切り者!豚に食われて死んじまえ!」

   
   
イギリス「・・・」


イギリス「ほら、てめぇらはそういう奴らだ」

イギリス「あばよ、後で荷物まとめるから。新しい部屋の手配だけはよろしくー」

イギリスは教室を後にした。

ベルギー「・・・どうしよう、まずいことになった」

ルクセンブルク「彼がいなくなると、費用がもっとキツキツになっちゃう!」

ドイツ「ま、まぁまぁ、彼なしでも皆で頑張れば・・・」

フランスはただならぬ表情で、メンバーたちを見渡した。

フランス「おい、今ので学んだよな?」

フランス「まさか、あの馬鹿と同じことを考えてる奴はいないよな?」

EU諸国「「・・・っ」」

フランス(いないよな?)


そのとき、オランダが口を開いた。

オランダ「俺も抜けよっかなー」ボソッ

EU諸国「「!」」

ベルギー「おい!正気か??」

オランダ「俺、いい加減に頭がおかしくなりそうなんだよなー」

オランダ「このグループ、俺以外全員五つ子六つ子兄弟じゃん?大人数で目が回る・・・」

ベルギー「そんな兄弟いないけど・・・」

ルクセンブルク「麻薬のせいで脳みそ溶けてんじゃないの?」
  
----
-------
     
イギリス(頼んだもんの・・・きっと荷物だけ廊下に出して部屋は用意しねぇだろーな)

イギリス(確か、部屋の申請って結構手続き面倒だったし・・・余りもんしかないんだろーな)

イギリス(埃で汚ぇし、荷物置く前に掃除しなきゃぁな)

イギリス(ちょっとの間、アメリカかカナダ、オーストラリアのとこに居候させてもらうかな)

イギリス(もうEUグループの連中とはおさらばか)

イギリス(・・・!そういえば)


イギリス(クリスマス会には参加するのに、EUには所属してない奴らいたよな)

イギリス(ちょっと、話きこーかな)

   
   
---ノルウェーの部屋---


ノルウェー「誕生日おめでとーーーーフィンランド!!!」

エストニア「おめでとーーー!!!」

2人はフィンランドに向かってクラッカーを鳴らした。
三角帽子を被ったフィンランドは、ケーキを前に座っている。

フィンランド「・・・」

ノルウェー「"俺から"お前にプレゼントがあるんだ」ニッシッシ

ノルウェー「登山始めたいって言ってたろ!じゃーん!」

ノルウェー「ザックとトレッキングポールだ!ナイフは既にあるし、靴は自分で選べ」

フィンランド「・・・ありがとう#」ボソッ

エストニア「あーフィンランドくん照れてるー!可愛ーい!」

エストニア「でも思ったんだけどぉ、この学校にいる限り登山無理じゃない?」

ノルウェー「そうさ、だから早く退院できるように外にやりたいこと作っとくんだ」ドヤッ

エストニア「素敵ーそういうのー///」


トントン

イギリス「イギリスだけど、ちょっといいかー?」

ノルウェー「なんだ?珍しい客だな・・・開いてるから入れよ!」

イギリス「ちわーっす・・・何だ、バースデーパーティしてたのか?」

ノルウェー「フィンランドのな。人数少ないし、加わってくれてもいいぞ」

イギリス「どーしよっかな・・・おめぇに聞きてぇことがあって来たんだけどよ」

ノルウェー「クリスマスくらいでしか話さない俺にか?何の用だ」

イギリス「実はよ・・・俺、EUを抜けるんだ」

ノルウェー「マジで?報復怖そーだなwww」

ノルウェーはフィンランドたちに向かって言う。

ノルウェー「ちょっとイギリスと話があるから、先にケーキとか食べててくれー!」

エストニア「はーい!ほら、これはわたしからのプレゼントー・・・」

  
   
ノルウェー「で、非EU所属の超絶リア充であるこの俺に、ご教授願おうってわけだなw」


イギリス「そうだ、何かコツをおせーてくれ」


ノルウェー「うーん、厳しいこと言うが・・・俺みたいになるのは無理じゃないかな」

イギリス「なんで?」

ノルウェー「なぜって?俺はリア充になるための全ての要素を持って生まれたからさ」

ノルウェーは尊大な態度で語る。

ノルウェー「顔面はハンサムだし、高身長だし、成績優秀で実家は金持ち!お前の逆だ」

イギリス「オイ」

ノルウェー「スウェーデンたちは馬鹿にするが、俺はEUの上層と肩を並べるスペックなわけ」

ノルウェー「EUの連中は俺が鯨をオーバーキルするのをよく思わないし」

イギリス「でもスウェーデンもフィンランドもEUだろー?どうやって仲良くできてんだ?」

ノルウェー「ん?あー・・・フィンランドはマブダチだぜ?でも他は」

イギリス「他は?」

ノルウェー「あー・・・お前らよりは仲いいんだろうけど、お前らが思ってるほど仲良くない」

ノルウェー「あの2人は何かと俺を下に見やがるからな・・・とくにスウェーデンの野郎は」

ノルウェー「実は、スウェーデンとデンマークが誕生会に参加してないのは、俺の策だ」

イギリス「何したんだよ・・・」


ノルウェー「ロシアを装ってスウェーデン宛にラブレターを書いた」

ノルウェー「今頃あのクソゲイは瀕死の状態にあるだろう、プププッ」

イギリス(それかなり仲悪くね?)

ノルウェー「デンマークには、奴が勝手に弟分だと決め込んでるグリーンランドに首吊らせた」

イギリス「おまっ・・・さすがにやっていいことと悪いことがあるだろ!」

ノルウェー「大丈夫大丈夫!あの引篭もり、首の筋肉が異常に発達してるんだ」

ノルウェー「それにあいつの首吊りは日常茶飯事だから」

イギリス(そういうもんか・・・?)

ノルウェー「ここが面白いんだが、奴とグリーンランドは意思疎通が皆目できないんだよ」

ノルウェー「グリーンランドは自分にしかわからない独自の言語を使用するからな」

ノルウェー「ある時、あいつと俺は鯨語を介しての意思疎通が可能である事が判明したんだ」

イギリス「お前、鯨語喋れんのかよ・・・ただモンじゃねぇな」

ノルウェー「敵を制すには敵の言語がわからないとな。あいつはアザラシから学んだらしい」

ノルウェー「グリーンランドに嘘を教えて、デンマークを恨んで首を吊るように仕向けた」

ノルウェー「奴は引篭もりに恨まれていることも知らない。言葉がわからないからな!」ヒヒヒ

ノルウェー「で、俺はこうして友達と楽しくパーティできるわけだ。努力してんだぜ」

イギリス(北欧の闇を見た・・・)


イギリス「わ、わかった!参考にするぜ」(参考にできっかよ!)

イギリス「あれ?そういやぁアイスランドもバンドメンバーだよな」

ノルウェー「ああ、うん。あいつはいつもの理由で来れなかっただけだ」

---
----アイスランドの部屋----

イギリス「おーい、見舞いに来てやったぞー」

アイスランド「でけー声出すんじゃねーよ頭に響くんだよ非常識が!!!!!!」

アイスランド「うあっ・・・しまった・・・自分の声も響いた・・・」

中から怒鳴り声が聞こえ、ドアが開いた。

アイスランド「うう・・・見舞いなんかいらねぇよ、脳みそ爆発しそう・・・」

イギリス「群発頭痛なんだって?大変だなー」

アイスランド「わかってんなら来るなよ・・・何か他に用があるのか?」

イギリス「俺、EUを抜けるんだ。これからよろしくな」

アイスランド「え、あ、そうか。面倒な奴らだし、英断かもな」

イギリス「ところでお前はなんでEUに入らなかったんだ?」

イギリス「この学校だと、いろいろ派閥とかあるから生きづらいだろ?」


アイスランド「何もかもこの頭痛のせいだよ。EUの連中は俺の魚まで没収するだろ」

イギリス「は?魚?」

アイスランド「この頭痛には魚が効くんだよ。魚を食べれば痛みが和らぐんだ」

アイスランド「俺は小遣い全部魚に費やしてるのに、ごっそり徴収されるのはごめんだね」

イギリス「そ、そうか・・・皆それなりに魚料理も食べるから、魚の確保も大事だしな?」

アイスランド「そうそう!わかってんじゃん、やるなイギリス」

イギリス(ぜってぇ魚にそんな効果はねぇけど、プラシーボ的なやつかもしんねぇし黙っとこ)

イギリス「邪魔したな、それじゃ」

アイスランド「ああ・・・う!吐き気が・・・」

イギリスは急いでその場を去った。
背後でアイスランドがゲロを吐いていた。

イギリス「あとはー女の子に話聞いてみっか#」(彼女できるかもしんねぇし♪)

---
----スイスの部屋----

スイス「わぁーっ似合うわ、リヒテンシュタインさん!」

リヒテンシュタイン「えー・・・ほんと?ちょっと恥ずかしいな・・・##」


リヒテンシュタインは、スイスの選んだ水着(ふりふりのビキニ)を試着していた。
じきに始まるプール開きに備えるためである。

スイス(ウフフ・・・リヒテンシュタインさんの水着姿はわたしのものよ)

スイス(蝿みたいな男共の目を避けて、人の少ない夜にプールへ行くの!)

スイス(月明かりが彼女の肌を照らして・・・・・・・・・!)

トントン  イギリス「イギリスだー、スイスいるかー?」

その声を聞いたリヒテンシュタインはひどく怯えた。

リヒテンシュタイン「ひっ・・・お、男の子の声がする・・・怖い」

スイス「しっ・・・わたしに任せて。追い払ってくるわ」

スイスはドアを開けるなり、イギリスを鋭く睨みつけた。

スイス「な・ん・で・す・か」

イギリス「あのさー、俺EU抜けるんだよな。だからこれからいろいろと世話になるかも」

スイス「は???・・・ッハ!あんたなんか知ったことじゃないわよ」

イギリス「なんでぇ、親切心のかけらもねぇブスめ!」

スイス「なあんですってええええええええ!!!!!」


スイス「八重歯男のくせに!もう一度言ってみなさァい!ぶっ殺してやる!」

イギリス「何度でも言ってやらぁ、ブスブース、ゲルマンブース!女版ドイツ!」

スイス「女版ドッ・・・あ、あんなにゴツくないもん!#」

イギリス「あー勢いで言ったけど・・・ドイツが女装したらガチでてめぇに似てると思」

バチィィィン!
バチィィィン!

スイス「これだから男なんて!大っっっキラい!!!死ね!!!」グスッ

イギリスの両頬には紅い手形がついた。

イギリス「い゙でででで・・・二度と来るかよバーロィ・・・」ヒリヒリ

イギリス「スイスみたいな色気のねぇ女なんか、最初から無視すりゃ良かったぜ」

イギリス「気を取り直して、美人なウクライナに会いに行こっと!」

イギリス「ベルギーたちのセフレらしいし、あわよくば・・・///」グヒヒヒ

   
   
イギリスがウクライナの部屋を訪れると、部屋の前の廊下には惨状が広がっていた。



まず目に入ったのは、
尻の穴にウォッカの酒瓶を突っ込まれて失神しているスウェーデンであった。

次に目に入ったのは、
下半身を露出したまま泥酔したロシアであった。

最後に目に入ったのは、
全裸で天井を仰ぎながら、なにやらブツブツ言っているウクライナであった。

ウクライナ「いつも、レイプされて・・・誰も助けてくれないわ・・・」

ウクライナ「アメリカ君やEUグループに体を売るのは、何のためだというの・・・?」

ウクライナ「あたしは守ってほしいだけよ・・・でも、誰も助けてくれないの」

ウクライナ「」ギョロリ

彼女は視線を天井から下へと移した。

ウクライナ「・・・あ」

彼女は無機質に、小さく微笑んだ。

ウクライナ「目が、あったね」ニコ


イギリス「あばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばば」

イギリスは何度か転びそうになりながら、懸命に走った。

イギリスは自販機の前で止まり、震えを落ち着かせようとした。

イギリス「あuぐぁわわ・・・!こここ、この学校の闇を見ちまった!きききキチガイ!」

イギリス「お、落ち着け!落ち着くんだ俺!俺はまともだ、まともなんだ・・・!」ガクガクガク

イギリス「はー、はー、・・・落ち着いて・・・ジュースでも買おう」

イギリスは震える手で財布からコインを出し、自販機に入れた。

それからコーラを選ぼうとしたが、震えるあまり押すことができなかった。

イギリス「あ・・・?だだだ大丈夫だ、俺は男だからあんな目に遭わない!」

イギリスは自分に必死に言い聞かせたが、違和感に気づいた。

イギリス(・・・!違う・・・さっきのにびびってるわけじゃねぇ!)

  
   
   
イギリス(この手が、俺の体が、ジュースを買うのを拒否してやがんだ!)



イギリスが何度試みても、彼の手はボタンを押すことを拒否し続けた。

イギリス「い、嫌だ!俺はこれを飲むんだよ!"俺"は!コーラを!」

だんだんと、自分の体でないような感覚に陥ってゆく。

イギリス「これは俺のだ!俺の体だぞ!俺のもんだ!」

イギリス「俺は病人じゃないんだ・・・キチガイじゃないんだ!頼む!頼むよォ!」

イギリス「た・・・の・・・」

イギリスは意識を失い、自販機にもたれかかった。

やがてイギリスは目を覚ました。

イギリス「・・・ん?」

イギリス「あれ?私、なぜこんな場所にいるのでしょうか?」

イギリス「!しかもこんな品のない服を着て、悪い夢でも見ているようです・・・」

イギリス「早く着替えなければ・・・こんな格好は一秒たりとも耐えられません!」

   
   
イギリスが自室へ戻ると、荷物がダンボールに詰められた状態で廊下に出されていた。


イギリス「!?!?!?何の真似ですか、これは!」


ドイツ「あ、イギリス君・・・」

イギリス「ドイツ君!この状況の説明と、場合によっては謝罪を要求します!」

ドイツは事情を察知し、テスト代わりに質問した。

ドイツ「イギリス君はEUグループを抜けるのかい?」

イギリス「私が?そんなこと、あるはずないでしょう!怒りますよ」

ドイツ「あっ・・・そう!だよな、少し待っててくれ!」

ドイツはベルギーとフランスを連れてきた。

ベルギー「お、おかえりイギリス君!じ、実はこれには事情があって、えーと」

フランス「シリアの奴がお前の部屋に爆弾を仕掛けたって言ったからさ、調査したんだ」

フランス「結果はただのハッタリで、爆弾はなかったよ。片づけがまだ済んでないんだ」

ベルギー「そう!そういうわけなんだ!」

イギリス「そうでしたか・・・それなら仕方がありませんね」

イギリス「片づけが済むまで、私はカナダの部屋に泊まりましょう。元の状態に戻してくださいね」

イギリス「ええと、衣類はどの箱にまとめてあるんですか・・・?」


イギリスが宿泊の準備をしているうちに、3人は別室で相談した。

---

ベルギー「"こっち"のイギリスはEU側にいたいみたいだな」

ドイツ「どうする?彼にはいてもらったほうが助かるんだが」

フランス「今のところ"あっち"のイギリスである時間のほうがやや長いくらいだ」

ドイツ「うん、この学校に来た頃に比べてずいぶん長くなったものだ」

ベルギー「どちらが本当の姿なのか判断が難しいけど、これはどう解釈すべきだ?」

フランス「俺が見る限り、ガラの悪いほうが真の奴である可能性が高い」

ドイツ「・・・つまり、彼は回復傾向にあると?」

フランス「ああ、このまま行けば奴はめでたく退院するだろう」

ドイツ「それだけは阻止しないと」

ベルギー「皆"仲間"なんだからね、いつまでも一緒にいるのが一番だよ」

ドイツ「困るねぇ、イチ抜けは。まだ誰も退院したことがないから、油断してた」

フランス「まさかこんな適当なシステムの学校でも、治療になるとはな」

ドイツ「こんなことされちゃ、他のEUメンバーも真似しだして取り返しがつかなくなる」

ベルギー「事実、既にオランダに影響が見られる。いつまで食い止められるか・・・」


フランス「俺に考えがある。こんな事態が起きた原因を叩くんだ」

フランス「つまり、イギリスを再び病ませるんだ」

ドイツ「なんだ、嫌がらせでもするのか?」

フランス「簡単だけど、最も効果がある方法だ。だろ?」

フランス「元に戻らなくてもいい、別にEUグループを抜けたってかまわない」

   
   
フランス「『EUグループを抜ければ身を守ることが出来ない』という見せしめ」

   
   
ドイツ「いいな、それ」


ドイツ「落とし前はつけてもらわないと」

ベルギー「僕も賛成だ、その方針でいこう」

フランスは不敵な笑みを浮かべた。

フランス(あばよ、友よ)

---

数日分の衣服と貴重品を旅行鞄に詰め終わったイギリスは、別の棟へ向かった。


イギリス(・・・私は嘘のプロです)

イギリス(あんな即席の嘘に、騙されるはずがないでしょう?)

イギリス(随分と見くびられたものですね、私は彼らをそれなりに見込んでいたのですが)

イギリス(薄々勘付いてはいましたが)

イギリス(大方 私には別人格があり、それが愚かなヘマをやったのでしょうね)

イギリス(宇宙人が私の脳に別人格のマイクロチップを埋め込んだようです)

イギリス(私が余りに優秀なので宇宙人が危機感を抱いたのですね、恐ろしい私)

イギリス(あそこにもはや私の場所はない)

イギリス(彼らは別人格を潰すつもりでしょうが、そのやり方には不満があります)

イギリス(私は私のやり方で、別人格を消しますから)

目的地に着いたため、彼は足を止めた。

彼はその部屋のドアを13回ノックした

   
  
ガチャ・・・

    

アメリカ「待ってたぞ」

そこはカナダではなく、アメリカの部屋だった。


アメリカ「客が既にいる。呼んでおいた」

イギリスはアメリカに先行して、部屋の奥へ向かう。

ソファーには男が一人、座って読書をしていた。

イスラエル「大変だったねぇ、先生?」

イギリスは不敵な笑みを浮かべた。

  
  
イギリス(さようなら、友人よ)

  
  
果たしてイギリスはEUをあざ笑うことができるのか、

それとも、EUがイギリスを玩具に仕立て上げてしまうのか、
はたまた、"ガラの悪い"ほうのイギリス少年が見事キチガイ学園を退院するのか、

・・・それがわかるのはもう少し未来のお話。

   
 

  
>>>>>>>【ボーナスステージ】!!!!!!!

デンマーク「グリーンランド!また首吊りしたのか!今週で4回目だぞ!」

グリーンランド「・・・・!・・・!!!・・・・?・・・!!!」

デンマーク「あーくそ!何言ってるかわかんねぇよ、くそが!」

デンマーク「引篭もりやってると脳みそ退化して未開人レベルになるのか、ああん?」

グリーンランド「・・・」

---1時間前---

※()内にクジラ語(未解明な部分が多い)の直訳を記載する。

ノルウェー「ふおーーーんふぉふぉーんふおーんふおーん!」

(※直訳:君に、伝達する、大変な、情報を!)

グリーンランド「ふぉーん、ふぉーふぉふぉーん」

(※直訳:怖い、教えて、もらう)


ノルウェー「おおおーんふぉーんふふぉおん、おぉん」

(※直訳:息子[注:デンマークを指す]、君を、殺す、企んでる)

グリーンランド「ふぉぁぁ!」

(※直訳:[驚きの感動詞])

ノルウェー「ふおお、ふぉーーー、ふぉんふぉんふぉんふぉ」

(※直訳:哀しい、真実、彼は喋る)

グリーンランド「ふおん・・・」

(※直訳:わかった)

グリーンランド「ふおお」

(※直訳:哀しい)

グリーンランド「おおおおおおおおんんんんん!!」

(※直訳:憎い[注:特に凄まじい憎しみ])

グリーンランド「おふん、ふぉっふぉーん!」

(※直訳:肉、剥ぐ)

グリーンランド「ォォォォォオ!」

(※直訳:制裁だ)

ノルウェー「ふーーん」

(※直訳:共感する)
  

   
-------[人物紹介]--------

 ノルウェー:全般性不安障害と診断されてこの学校に送られてきた。性格はやや陰湿。
        EUグループには所属していないが、それなりに充実した日々を送る。
        フィンランドらとヘヴィメタルバンドを組んでいるが、仲がよさそうに見えて地味に亀裂が有る。
        クジラ語が堪能で、校内唯一グリーンランドと意思疎通が可能な人物である。

 デンマーク:シンナー中毒の治療のために、この学校に送られてきた。
        ノルウェーをやや下に見ており、スウェーデンについては実力は認めているが快く思っていない。
        フィンランドらとヘヴィメタルバンドを組んでいる。
        弟分としてグリーンランドの世話をしているが、彼を未開人呼ばわりするなど愛が浅い様子が見られる。

 アイスランド:群発頭痛と診断されたが、おそらく送り込まれる病院を間違えられた。
         本人はそのミスに気づいていないらしく、まともな治療薬すら投与されていない。
         魚に頭痛の治療効果があるとなぜか思い込んでおり、そのためにEUに入らない。
         フィンランドらとヘヴィメタルバンドを組んでいる。EUには所属していない。

 エストニア:自律神経失調症と診断されて、この学校に送られてきた女の子。
        ノルウェーらのヘヴィメタルバンドのファンで、バンギャファッションをしている。
        本来の彼女はもっと大人しい女の子趣味で、リトアニアやラトビアらと友達。
        クソゲイのスウェーデンを除くバンドのメンバーらとは肉体関係がある。


 グリーンランド:重度の統合失調症と診断され、この学校に送られてきた。
          部屋から出ることはほとんどない、引篭もり状態にある。頻繁に自殺未遂をする。
          病のせいで支離滅裂な言語を話すが、クジラ語とアザラシ語はまともに話せる。
          デンマークの意図とは裏腹に兄貴分などとは思っておらず、クジラ語で「息子」と呼ぶ。

 スイス:強迫性パーソナリティ障害と診断されて、この学校に送られてきた女の子。
      見た目はイギリス曰く「女版ドイツ」であるが、性格面もドイツに似て(超のつく)几帳面である。
      親友リヒテンシュタインといつもくっついており、その様子から陰でクレイジーサイコレズと呼ばれている。
      怒ると強烈なビンタを喰らわせる。EUには所属していない。

 リヒテンシュタイン:重度の男性恐怖症と診断されて、この学校に送られてきた可憐な女の子。
             スイスが大好きで、いついかなるときも彼女と一緒に過ごす。
             EUには所属していない(が、仮にスイスが加盟申請すれば一緒に申請すると思われる)

夏なので、ホラーっぽいのを投下しようと思います
なんかgdgdになった感もありますが・・・


第9話:遣唐使に比べた遣渤海使の知名度の低さ

日本「なんてこった」

日本「こんなの悪夢だ」

キチガイ学園恒例の行事、「半年間の掃除当番決定戦」が開催された。
ゲームの成績で下位10人になった者は、
各棟のど汚いトイレを毎日掃除する羽目になる。
このトイレ掃除当番はただの汚れ役に止まらず、
インドに以後ずっと不可触民のように扱われるという一生物のオプションがついてまわるのだ。

今期のゲームは「隣にいた奴と二人三脚」である。

[ロシア-中国ペア]

ロシア「まさかお前と組む日が来るとはな・・・」

中国「まぁな、案外俺たち優勝狙えるかもしれん」

[韓国-台湾ペア]

韓国「あんた、臭豆腐食べたでしょ!すっごく臭いわ!」

台湾「あんたこそ、キムチ臭いし。お互い様よ」

日本(ABURETA!!!)


日本(台湾ちゃんかパンちゃん、ないしは中国君と組めると思っていたのに)

日本(モンゴル君がいればよかったが、彼は先程ロシア君に刺されて医務室だ)

日本(モンゴル君はトイレ掃除確定として、僕は組む相手がいない!)

日本(今僕の隣には、熱中症で泡吹いてる北朝鮮がいるけど)

北朝鮮「うごごご・・・ボク・・・死ヌゥ・・・」

日本(こんなポンコツと組んだところで下位になることは必至!)

日本(インド君ごときに格下扱いされるなんて、プライドが許さないよ)

日本(僕はどうしたらいいんだ・・・)

日本(くっそー!こんなことなら真っ先に中国君の顎に拳をきめて気絶させるべきだった!)

日本(そうすればドーピングしてるロシア君と組んで、上位に食い込むこと確実だったのに!)

日本(モンゴル君の代わりに刺されたのが北朝鮮だったらよかったのに!)

そうこうしているうちに、他のペアたちは既にスタートしていた。
今、走っていないのは日本(と北朝鮮ほか)だけであった。

日本(絶対絶命のピンチ!)


そのとき、日本の目の前に一人の少年が現れた。

???「君を助けられるのは僕だけさ、日本君」

それまでの濁りに濁っていた日本の眼は、みるみるうちに澄んでいく。

日本(君は・・・っ)

  
   
  
日本「渤海(ぼっかい)君!」


渤海「もーやだなぁ、"勃起"じゃなくて"渤海"だよぉ」

日本「ちゃんと言ったよ?!」

渤海少年、彼は日本少年の幼馴染で、喧嘩一つしたことない親友であった。

日本「な、なんで君がここにいるの?」

渤海「今日から僕もこの学校に配属になったんだ!びっくりした?」

日本「そんな」

渤海「さ、僕と一緒に組もう」

渤海「君と僕なら、今からでも先頭集団に追いつけるぜ!」

日本「・・・・・・そんなの無理だ」

渤海「なぜ?もしかして、僕のこと嫌いになったの?」

渤海「昔はあんなに仲良しだったのに」


日本「そうだよ、僕の自慢の大親友だ。でも・・・」

日本は哀しげにうつむく。

日本「・・・僕はもう、知ってるんだ」

日本「ある日君はいなくなり、僕は寂しくて周囲に訊いて回った」

日本「でも皆、君なんか知らない。名前も聞いたことないと言った」

日本「僕以外に君を知る者はいなかった」

日本「そこで、僕は一つの結論に至った」

日本「君はいなくなったのではなく、最初からいなかったのだと」

  
  
日本「友達のいない僕の脳が創り出してしまった、イマジナリーフレンドだったのだと」

  
  
渤海「あっ・・・」


渤海「・・・バレていたんだね」

渤海「そうさ、僕に実体はない。僕を知っているのは君だけだ」

日本「だから、一緒に走るなんて無理じゃないか!」

渤海「そんなことはない!信じる力があればなんだってできるんだよ」

日本「いくらなんでも無理だよ!」

日本「君には体がないんだから、二人三脚にならないよ・・・っ」


渤海「なんだ、そんなこと。君は忍術を知らないのかい?」

日本「忍者がどういうものかは知ってるけど、だからどうしたって言うんだ?」

渤海「忍者はいろんな物に変身したり姿を消したりできるだろ?隠形変身術ってやつさ」

日本「そんなの漫画の世界の話だよ・・・」

渤海「じゃ、ないんだなぁ~それが!あれはやろうと思えば可能なんだ」

渤海「人は普段、視力聴力触感等によって物体を認識することができる」

渤海「しかしそれらとは別に、念力の集合体・心力なるものが存在する」

渤海「猛烈な心力を発散して相手の心力を左右させることで、幻覚や幻聴を起こすことが可能だ」

渤海「甲を乙と感ぜしむる・・・これは方術の基本でもあるね」

日本「方術・・・そういえば中国君はいろんな摩訶不思議なことをやってのける!」

日本「口から剣をつっこんだり、全身に針を刺したり、火達磨になっても平気だったり」

日本「彼にできるなら、僕にもできるような気がしてきた・・・」

渤海「"僕ら"だよ」

渤海「『僕がどこの誰か?』はわからずとも、君にペアがいるという認識を作ることが出来る」

日本「すごい!」


渤海「実体があろうとなかろうと、過去であろうと未来であろうと親友だろ!」キリッ

日本「そうだった・・・!二次元の障害を乗り越えて結婚する人もいるし!」

渤海「よーし、それじゃあ足を縛るよ。僕達コンビにかかれば先頭集団だってごぼう抜きさ!」

日本「うん!」

こうして、[日本-渤海]ペアが結成された。

   
   
-------《《日本視点》》--------


渤海「飛ばすぞーっ」

日本「合点!」

二人はどんどん他のペアをどんどん抜いていき、周囲は二人に圧倒されているらしかった。

日本(すごい、呼吸がピッタリだ!)

渤海「ほらな、僕の言ったとおりだろっ」

日本「うん、僕ら最強のコンビだ!」

渤海「極東の強さ、見せつけてやろうぜ」ニコッ

日本(懐かしいなー、この感覚)

日本(昔、遊んだ頃を思い出すよ)


日本(僕らがこんなに速いのは、運動が得意だからじゃないんだ)

日本(この学校は精神的に問題のある生徒ばかりで、真の友情なんかありえないからだ)

日本(いつ相手に殺されるかわからない、そんな殺伐とした関係なんだもの)

日本(お互い背中を預けられる、大親友の僕らの敵じゃない!))

渤海「どけどけぇ、雑魚共ォ!邪魔なんだよーッ雑魚は雑魚らしく端に寄ってろクソが!!」

日本「道を譲れってんだーゴミほどの価値もないクズ共めがァ!!」

渤海「あはは!」

日本「あはははははは!」

   
   
-------《《日本以外視点》》--------


ザワザワ・・・

「ヒッ・・・」

「な、なんだあいつら・・・」

「え?あいつらクスリか何かやったのか?」

ザワザワザワ・・・


どこに視線を向けてるのかわからない、支離滅裂な言葉を叫ぶ日本と

   
   
口から泡を吹き、失禁・痙攣を起こしながら、白目をむいた北朝鮮が


狂気のコンビネーションで二人三脚に挑む姿に、周囲は圧倒された。

台湾「な、何アレ!」

韓国「お、お兄ちゃんと日本?なんでこの組合せなの?日本他に相手いなかったの?」

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨ドドド

日本「はんにゃーほんにゃー!ワハハハハ!はんにゃーほんにゃー!ワハハハハ!」オケケケケケケ

北朝鮮「」ピクンピクンガクガク

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨ドドド

台湾「チョー速い!チョーキモい!」

韓国「よよよ避けようよ、ヤバいよこれ」

台湾と韓国は横道にそれ、日本・北朝鮮が過ぎ去るのを待った。

あれ?酉外れてた
sagaも抜けてたんで貼り直します>>133


どこに視線を向けてるのかわからない、支離滅裂な言葉を叫ぶ日本と

   
    
口から泡を吹き、失禁・痙攣を起こしながら、白目をむいた北朝鮮が


狂気のコンビネーションで二人三脚に挑む姿に、周囲は圧倒された。

台湾「な、何アレ!」

韓国「お、お兄ちゃんと日本?なんでこの組合せなの?日本他に相手いなかったの?」

ドドドドドドドドドドドドドドドドドドド

日本「はんにゃーほんにゃー!ワハハハハ!はんにゃーほんにゃー!ワハハハハ!」オケケケケケケ

北朝鮮「」ピクンピクンガクガク

ドドドドドドドドドドドドドドドドドドド

台湾「チョー速い!チョーキモい!」

韓国「よよよ避けようよ、ヤバいよこれ」

台湾と韓国は横道にそれ、日本・北朝鮮が過ぎ去るのを待った。


日本「おっぺけぺー!おっぺけぺー!ニイタカヤマノボレ!」ウッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャ

ドドドドドドドドドドド・・・

台湾「日本の目ぇ、完全にイッてたね・・・」

韓国「ふ、二人ともシャブでもやったのかしら?・・・あんな日本初めて見た」

ドドドドド・・・

アメリカ「俺たちって先頭集団と中間集団の間ぐらいか、まずまずだな」

カナダ「このあたりだと、月二回の体育館倉庫掃除ってとこかな?遊べるねー」

ドドドドド・・・

アメリカ「ん?」

ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド

日本「ざんぎりあたまをたたいてみれば、ぶんめいかいかのおとがする!」パシィン!

北朝鮮「」クランクラン・・・

日本「ほたるのひかりまどのゆき、あけてぞけさはわかれゆくーーーーーーッ」キャハハハハ

ドドドドドドドドドドド・・・

アメリカ「あ、あれは・・・新種のUMAだ!X-ファイルだ!##」

カナダ(日本と北朝鮮に見えたけど、UMAだったほうが精神衛生上よろしいかも・・・)


~~先頭集団、後方~~

ロシア「さすがにアフリカグループは強いな・・・俺のドーピングパワーをもってしても」

中国「あいつらはあれしかとりえがないんだから、好きにさせてやろう」

中国「俺たちは月一の保健室掃除あたりを狙えれば・・・ッ!?」ピキーン

中国「ちょ、ちょっと止まれ!」

ロシア「あ?」

中国はロシアの足を止めさせ、振り返って様子を探る。

中国「・・・!来る!」

中国「ロシア、俺がいいというまで一歩も動くな。そして目を瞑れ!」ギロリ

ロシア「なんだって??」

中国(まずいのが来る・・・なんでこんなものが)

ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド

日本「それゆけそれゆけコンコルド!そこのけそこのけおんまがとおる!」カカカカカ

北朝鮮「」

ドドドドドドドドドドド・・・・・・


中国「・・・」

中国「もういい、走ろう。だが、追い抜いてはいけない。絶対」

ロシア「一体何なんだ?顔、血の気引いてるぞ?」

中国・ロシアは再び走り出したが、中国はずっと考え事をしていた。

   
   
中国(さっき通り過ぎて行ったものは鬼・・・この世ならざる、死霊・・・!)


中国(有を無に見せることはできても、無を有に見せることはできない)

中国(鬼が何か現象を起こすとき、そこには物体がなければいけない)

中国(見た感じ・・・対象は日本、依り代が北朝鮮といったところか)

中国(俺には手が負えない、死後長い年月を経てあらゆる念を吸収し、力を増幅させた鬼だ)

中国(熱中症で弱ってる北朝鮮には荷が重過ぎて死に至るかもしれないが、俺の知ったことか)

中国(奴は日本に幻覚を見せ、なぜかは知らんがこのゲームで上位を取りたいらしい)

中国(俺は関わりたくない・・・日本と北朝鮮は勝手にくたばってくれ!)


-------《《日本視点》》--------

渤海「先頭集団に追いついたぞ・・・どうする?このまま全員追い抜くか?」

日本「いいや、やめとくよ」

渤海「どうして?」

日本「悪目立ちは良くない。僕は無難なポジションにいたいんだ」

日本「父上から教わったからね・・・目立ちすぎてはいけないって。出る杭は打たれるんだ」

渤海(「父上」、ねぇ・・・)

渤海「ふぅむ、そうだな。でないと僕のように・・・」

日本「え?」

渤海「あ、いや。なんでもない」ハッ

渤海「君の意見に賛成。掃除のときには僕は手伝えないけど・・・」

渤海「君がまた必要になれば、僕はいつでも君を助けにくるから」ニコ

日本「うん・・・ありがとう」ジワッ

日本(持つべきものは友達だなぁ・・・!神様ありがとう)

日本(僕に心の安らぎを与えてくださってありがとう!)

日本(嫌いな奴らが死に絶えますように!)

    
   
   
日本・渤海「ゴール!」


2人は上位でゴールし、月一回の備品整理係を勝ち取った。

日本「やった!かなり楽な仕事・・・あっ」

既に渤海の姿はなかった
(代わりに穴という穴からいろんなものを垂れ流した北朝鮮が倒れていた。)

日本「ぼ、渤海君・・・もういなくなってしまうなんて」ジワッ

日本「もう少し一緒に過ごしたかったのに・・・僕の唯一の友達なのに・・・」

日本の涙ぐんだ目に、北朝鮮の姿が映る。

日本「オイ、なんでこのゴミは僕の足元にいるんだ?汚いな」シッシッ

北朝鮮「」プルプル

日本「あれ?なんでこいつの足と僕の足が紐でつながってるんだ?」

日本「罰ゲームかよ、まったく・・・」チッ

日本は足の紐を解き、北朝鮮を軽く蹴り飛ばした。

日本「僕は君なんか大嫌いだ」ペッ


台湾「日本、ちょっといい?」

日本「あれ、台湾ちゃんとパンちゃん。何だよ深刻な顔して」

台湾「あたし達ちょっと・・・あんたをいじりすぎたかもなぁって」

韓国「まさかあんなに病むなんて思いもしなかったから・・・」

日本「病む?僕が?パンくんじゃあるまいに!」ハッハッハ

韓国「そんなのはわかりきっていたけど、日本まで・・・」シクシク

台湾「いい!もういいのよ!これからは治療に協力するから!」ウルッ

日本「何だよ二人とも・・・今は親友との共同作業の喜びに浸っていたいのに」

韓国「親友って」(お兄ちゃんのこと!?嘘でしょ)ガーン

日本「今ちょっとセンチになってるんだよ!ほっといてくれ!」

韓国「ああっもう手遅れ・・・手遅れなんだわ!」ウワァ

台湾「あ、諦めちゃだめ!かなり重症なのは確かだけど、希望はまだある」


台湾「日本、あんたは退院したいのよね?いつも言ってたもんね?」

日本「当たり前だろ、こんな学校一秒たりとも居たくないよ!」

台湾「ごめん、本当にごめん」ウワーン

日本(なんなんだよ、最初に僕を誘ってくれなかったくせに)チッ

中国「日本、ちょっといいか?」

中国は日本に何やら書かれた短冊を十数枚渡した。

日本「何の真似だ?」

中国「手持ちの護符だ。俺に危害がかからんようにな。持っとけ」

日本「いやこんなの渡されても意味が」

中国「扉に貼りまくれ。それ以上は俺に関係ないことだ」

中国は日本の周りをキョロキョロ見て、何か安心したような顔をして立ち去った。

日本(なんなんだ?なんか皆が妙なことを言うし異様に優しいんだが・・・)

日本(あれか、新手の嫌がらせか!どこまでも陰険な奴らだな!)

日本(もう嫌だこんな生活・・・早く実家に帰りたい)

日本(たまには実家に手紙でも書くかな・・・)

日本(代金とかはどうなんだろう、着払い?まず聞いとかないと)

日本は教務室へと向かった。


-----教務室-----

そこは例によって誰もいなかった。

日本(やっぱりいない・・・マクガフィン先生って職務怠慢じゃないのか?)

日本(授業がなくてテストだけある学校って・・・)

日本は部屋を見渡しているうちに、ふと本棚に目が入った。

日本(あ、ファイルがいっぱい)

日本(どうせ誰もいないし・・・見てみよう)

日本(ファイルはほとんどここ2・3年のものだ、仕事はしてるみたいだな)

日本(他はこの学校の年鑑の類か、結構歴史あるんだなこの学校)

そのとき、日本は一冊のファイルに目を留めた。

日本(あれ、これだけやけに古いな)

その本を手に取ってみると、『烏有教務担当・生徒名簿』と書かれていた。

日本(昔の生徒名簿か・・・どれどれ)

日本(「担当教員:烏有」・・・烏有先生?アジア系かな)

日本(やっぱ、先生も世界中から集められてるのかな)


日本(この名簿にある生徒は全員退院したのかな?さすがに)

日本(あれ・・・なんか名簿と言うよりは、カルテみたいだな)

日本はページをめくりながら、生徒の名前を確認していく。

日本(「ドイツ国〔自称・第三帝国〕:強迫性パーソナリティ障害、備考:誇大妄想の気あり」)

日本(「オスマン帝国:心的外傷後ストレス障害)

日本(「ソビエト社会主義共和国連邦:境界性パーソナリティ障害及びアルコール中毒」)

日本(昔も今も大して変わらないな・・・キチガイばかりだ)

日本(「アメリカ合衆国:反社会性パーソナリティ障害」・・・あれっ?)

日本(アメリカ君?いや、さすがに年齢的にありえないか。顔も違うし、名前が同じなだけだな)

日本(それにしても、病気まで同じなんてね)プププッ

笑いながら次のページをめくると、日本は息を呑んだ。

激しく動悸し、手が震えて名簿を床に落としてしまった。

名簿を元の場所に戻して、大急ぎでその場を去る。


日本(なぜ)

タイ「あら日本ちゃん、どうしたの?顔真っ青よ」

日本は返事もせずに、自室へ戻った。
水を一気飲みして、むせて吐いた。

日本(最初から疑問だったんだ、なぜ僕はここにいる?)

日本「わかんないよぉ」

日本「なんで・・・なんでだよ・・・っ」

日本「なんで僕をこんなとこに送ったんだ!」

   
   
日本「なんであそこに・・・父上の名前があるんだよーーーー!!」

  
     
    
    
『大日本帝国:妄想性パーソナリティ障害』

    
   
  
  

   
----------
-------

教務室に、人影があった。
それはこの部屋の主のものではなかった。

渤海「ちぇ・・・さすがに僕らの時代の名簿は置いてないか」

渤海「裏切り者の大日本帝国の名簿はあるのに」ギリッ

渤海「先生が参考にするのかな?遺伝も考慮して?」

渤海「無駄だよ!」ギリッ

渤海「・・・彼は、あの娘によく似てるんだもの。あの裏切り者なんかよりずっと」

渤海「今度こそ約束は守ってもらえるのかな、"やまとちゃん"」

渤海「今度こそ・・・一緒に退院しようね?」

部屋中の物が独りでに飛び散り、教務室は足の踏み場もないほどに散乱した。

渤海「あははははあはは、あはははははは、あははははははははは!!!!」

渤海「やまとちゃん、やまとちゃん、やまとちゃんがいないから、にほんくん」

渤海「日本君と退院すれば、僕は日本(やまと)ちゃんに会えるんだ」

渤海「絶対だからね・・・」

人影はいつの間にか消えていた。
  

  
-------【キチガイ学園都市伝説その1】-------

キチガイ学園で流布する噂として、最も有名なものである。

ある生徒が安らかな気持ちで眠っていた。
それが世も更けたころ、突然起こされた。
目を覚ますと部屋に見知らぬ若い男が立っていて
「おめでとう、静かにこの部屋を出よう」と言うのだ。
男に従って、普段は立ち入ることの出来ない道を歩く。
途中、生徒は尋ねた。
「あなたはもしかして、マクガフィン先生ですか?」
するとその男は「そうだよ」と答える。
それ以上の会話がないまま外に出ると、
そこでは生徒の親が待っていた。
親は生徒を抱きしめ、「退院おめでとう」というのだった。
元生徒はキチガイ学園に戻ることなく、患者達との関係を一切絶った。

以上であるが、
未だマクガフィン先生の受け持つ生徒の内で退院した者がいないことに加え、
上記のものが事実であれば、この話は広まりようがないため、
この噂は完全なるデマとされる。
   

   
-------[人物紹介]--------

 渤海:日本曰く「イマジナリーフレンド」、中国曰く「鬼(死霊)」という謎の少年。
     ただ一つ言えることは、三界における日本の親友だということ。
     日本を"やまとちゃん"なる少女と重ね合わせており、共に退院することを願う。
     大日本帝国を「裏切り者」と呼び、ひどく憎んでいる様子。

優しいアジアsを見て一瞬いいなと思ってしまった
何かに負けた気分だ

>>149-150
ありがとうございます!

ホラーっぽいのを書きたいなと思って書いた第9話ですが、
一応最終回への布石も兼ねたつもりです
まだまだ最終章を書くつもりはありませんが、
事前に言っておくと、最終章は大日本帝国が主役になります
(日本国などの現在の国は現実世界で健在なので、退院を書けないからです)
第二次世界大戦の血生臭い世界ではなく、違った視点での大日本帝国の「退院」を書こうと思います
マクガフィン先生受け持ちの日本たちについては「俺たちの戦いはこれからだ!」系になります・・・

>152-153
ありがとうございます!

マクガフィン先生受け持ちの日本が退院したとしても、日本国の滅亡とは限らないようにしてありますw
この日本と学友のアメリカ合衆国はJr.(ジュニア)で、大日本帝国の学友のアメリカ合衆国はSr.(シニア)なので
他にもたぶん二世三世の国がいます(そこらへんは適当です)

  
第10話:イスラエルは全ての裏にいる

アメリカ「あ、親父からだ」

その朝、自室に届けられた箱をしげしげと見つめるアメリカ。
その箱の検閲欄には "Godot MacGuffin" とサインしてあった。

アメリカは包み紙を破り、箱の中身を確認する。

アメリカ「・・・!」

アメリカは驚いて、思わずサインを見直した。

アメリカ「おいおい・・・っこれが?本当にOKなのか?検閲済みでか!」

アメリカ(この学校はどうなってんだ?ピストルや剣でも許可が降りる時点で怪しかったが)

アメリカ(Mr.MacGuffinは・・・生徒の安全は確保しねぇ方針なのか?)

アメリカ(ま、送ってくる親父もそうとう狂ってるけどさ)

アメリカは、同封されていた父親からのメッセージを読んだ。

『愛しているぞ、ジュニア。上手に使いなさい。』


アメリカ(完成していたとは・・・親父は俺が暴れるのに全面協力してくれる)

アメリカ(俺を精神病院に送り込んだと思えばこれだ、あの人の考えは理解できない)

少年は父親からの贈り物に微笑み、接吻した。

イスラエル「ファザコンはっけーーんwwwそんなに親父さん好きかい?」

アメリカ「イスラエル」

イスラエルはいつの間にやら、合鍵を使ってアメリカの部屋に侵入していた。

アメリカ「馬鹿言え、俺が好きなのは親父じゃなくて玩具だw」

イスラエル「へー、それでキスしちまうくらい愛しい玩具って何だったのさ?」

アメリカは静かに笑い、答える。

アメリカ「『神の杖』さ。上手く使えってさ」

イスラエル「ほぉー・・・いいねぇ。君の親父さん、イカしてる」

アメリカ「イカれてんのさ」

イスラエル少年、彼は神出鬼没である。
彼は強者に取り入り、あらゆる悪事に手を貸すという。
これは孤児であった彼なりの処世術なのかもしれない。


彼の目的はただ一つ、「支配」である。

イスラエル(みんなを、養分にしてるだけだ)

イスラエル(アメリカも所詮はいいとこのお坊ちゃんだ。俺の養分に過ぎない)

イスラエル(俺は、選ばれた人間だから)

イスラエルはイザヤ書を読みながら、アメリカに尋ねる。

イスラエル「今日は、俺に付き合ってくれるんだったな?」

アメリカ「ああ・・・今日の"お人形"はシリアとイランだ」

イスラエル「そうこなくっちゃ」ニコッ

  
  
アメリカとイスラエルは、談話室でサウジアラビアを待っていた。

他の生徒達は、2人の異様な空気を読んだためか、そこへ寄り付かなかった。

2人が食べていたポテトチップスの袋が残りわずかになった頃、サウジアラビアはやってきた。

アメリカ「おいおーい、お前遊んできたな?」

サウジアラビア「ハッ!連れて来るためだ。むしろ感謝してほしいくらいだな」


サウジアラビア「ほらよ、だいぶ大人しくなったさ」

ドカッ

サウジアラビアは拘束したシリアとイランをアメリカの前へ蹴り倒した。
2人は既に痣だらけで、痛々しい様子である。

イラン「くっ・・・」

シリア「ひぃ・・・っ」

イラン「サイコ野郎が、いい気になんなよ!」

サウジアラビア「ほらな?こんなに遊んだ後でもこの元気だ。元気すぎるんだ」

アメリカ「本当だなw少し心配したが、まだまだ楽しませてくれそうだ」

サウジアラビア「じゃ、あとはせいぜい楽しんでくれー」

サウジアラビアはシリア・イランを置いて去っていった。

アメリカ「さーて、何しよっかな?指でも切り落とそうかな?」

シリア「うわぁーーーーーーーーーーー!!!」

シリアはイランにすがりつく。

シリア「怖いぃぃ!怖いよおおおお!殺されちまう!」ガクガク

イラン「落ち着け!騒ぐほど奴の思う壺だぞ!」


イスラエル「さっすがイラン君、こんなときでも冷静だね」クスッ

イラン「イスラエル、てめぇ・・・っこの腰巾着めが!」ギラリ

イスラエル「腰巾着?誰のかな?」

アメリカ(お、ちょっと怒った?)

シリア「ややや、やめなよイラン!こいつら、EUの連中なんかとは違うんだぜ!」

シリア「俺たちなんか簡単に殺されちまうんだっシャイターンの仲間なんだこいつら」

アメリカ「お前も元気が出て来たなぁ。第二人格だせよ」

アメリカは踵に力を入れてシリアの体を踏む。

シリア「痛い!痛いいいい!出ませんんん第二人格はそんなことしても出ませんんん」

アメリカ「じゃあどうしたら出るんだー?ちょっとずつ体を削っていくとか?」

シリア「ヒイイイイイイイイイイイイイイイイイ!!!!!」

イラン「やめろォ!手ぇ出すんじゃねえ!」

イスラエル「おやおや、友人を弱い奴扱いwwwかわいそーだなー」

イラン「シリア!びびってんじゃねぇぞ、こいつらの目的は俺らの精神を壊すことだ!」


イラン「俺らを廃人にして、生きる希望をなくすことなんだ!」

イスラエル「精神病のキチガイのくせに、生きる希望とか抜かしてらwww」

イラン「てめぇもな」

イスラエル「俺はそんな甘い考え持ってない」

イラン「どうだか?とにかく言えることは、てめぇらは卑怯者のくそったれだってことだ」

イスラエル「卑怯?まるでお前らに本来勝ち目があるかのような物言いだな」

イラン「こんな拘束してることには、卑怯者以外の何者でもないんじゃないか?」

イスラエル「そこまで言うなら外してやるよ。後悔すんなよ?」

イスラエルはナイフで縄を切る。

イラン「ありがとよ」

イランは立ち上がり、拳を固めて構えた。

アメリカ(煽るの上手いなーあいつ)

アメリカ(だが、相手が悪いな)


イラン(喧嘩には自信があるんだ、こんなひょろっこい奴相手なら)

イランがそう思った瞬間、腹に激痛が走り、気がついたら飛ばされていた。

イラン(な・・・?!)

イラン「かはっ」

イランは吐血した。

イランが顔を上げるまもなく、その左頬に激痛を感じた。

イラン(は、速過ぎ・・・)

イスラエルは容赦なく蹴りを続けた。
彼の脚力は見た目に反して強力で、その跳蹴りはさながら戦闘機の如きであった。

ドカッ
バキッ

シリア「や、やめておくれよ!イランが・・・イランが死んじまう!」

アメリカ「よーく見とけよ?あれ自分の番だと見れないからな」ニヤニヤ

シリア「dhdんcyふがbc、くぉjhhsふぁさk」ガクガクガクガク


イスラエル「ほらほらほらァ、最初の威勢はどこ行った?」

イラン「がっはっ・・・」(意識が・・・)

そのとき、談話室の扉が勢いよく開かれた。

???「そこまでだーーーーーーーーーーーーーー!!!」

シリア「あっ・・・」

声の主は、車椅子姿のイラクであった。

イラク「アメリカ、イスラエル・・・貴様らのいいようにさせてたまるか!」

イラク「俺は元最強の男だ!この体の恨み晴らさいでか!」

イラクはそこら中にあるものをイスラエルたちに向かって投げ出した。

アメリカ「花瓶とか投げんなよ」

その隙にイランはシリアの手を引いて、イラクの方へ駆け寄った。

イラン「ありがとよ・・・ぶっ殺したいくらい大嫌いなイラク!」ヨロヨロ

シリア「うああああん、怖かったよー地獄に落ちてくれたらいいのにイラク!」ウワーン

イラク「てめぇら助けてやったのに何だその口ぶりは!死ねよクソ共!!」


イラク「ほら撤収!さっさと撤収!イスラエルが追ってくる前に撤収急げ!」

イランとシリアはイラクを置いてダッシュした。

イラク「こらーーっ人でなし!普通は押してくれるもんだろォ」

キュルキュルキュルキュル・・・

イラクは自力で車椅子を動かして逃げた。

アメリカ「追わなくていいのか?」

イスラエル「なんか調子狂ったからもういい・・・じきに効果も出てくるだろうし」

少し離れたところで物が壊れる音がした。

  シリア「アッラーアクバル!」ガッシャーーン

  イラク「アッラーアクバル!」ドッシャーーン

  イラン「うっわやっべぇ、2人同時に第二人格発動した!どうしようこれ」

アメリカ「ほんとだ」

イスラエル「とりあえずは成功だw」


イスラエル少年は、全校生徒から恐れられている。
それは単に暴君アメリカ少年と蜜月の仲に見えるせいのみでなく、彼自身の実力に起因する。
彼は知能・腕力ともにキチガイ学園トップクラスの実力者なのだ。

それと同時に、彼は全校生徒から嫌われている。
彼の取り入るアメリカですら、彼を心から信頼しているわけではない。
アメリカ少年は彼を一目置いてはいるが、友人と思ったことは一度もない。
共に利用しているにすぎない、割り切った関係である。

そういう繋がりしか持たない彼は、ときどき冷やかしをする。

イスラエル「毎朝掃除ご苦労だねぇ、ドイツ君?」クスッ

ドイツ「やぁ!掃除は精神を安定させるんだよ」ニコニコ

ドイツはゴミを袋に入れながら楽しそうに語る。

ドイツ「小さい頃から毎日パパと掃除のボランティアをしてきたんだ」

ドイツ「パパは昔いろんな人を傷つけて迷惑をかけてきたんだって」

ドイツ「だから少しでも人のためになることをやらなきゃいけないんだって」

ドイツ「パパ一人ではとても埋め合わせができないから、手伝ってくれないかって言うんだ」

ドイツ「だから僕はいいよって答えたんだ」


ドイツ「僕はパパに喜んでもらいたかっただけなんだけど」

ドイツ「僕も結局はこのザマさ。僕も心を病んでしまった」

ドイツ「だから掃除しなきゃね」

イスラエル「自分語りいらねwwwそれって結局自己満足じゃないかw」

ドイツ「そうかもしれない。でも、これ以外にやることが思いつかないんだ」

ドイツ「早く退院したいなぁ」

イスラエル「この学校にいる限り、退院なんて無理だなwww」ケケケ

イスラエル「この学校の仕組みは、どんどん患者を病ませるようになってるからな!」

ドイツ「そ、そんなあ」ガーン

ドイツ「なんとかしてマクガフィン先生に治療法を教えてもらわないと・・・」

イスラエル「あんなやる気のない教師が来るわけないだろwwお前はここで俺らと共倒れw」

イスラエル「ゴドー・マクガフィン先生とやらは一生ここに来ないかもしれねぇぞwww」

ドイツ「そそそ、そんなことないだろ・・・パパァ・・・」シュン


イスラエル(フン・・・こういう温室育ちのお坊ちゃんは一番嫌いな人種だ)

イスラエル(病ませてやるさ・・・俺に逆らえないように、じっくりと)

イスラエルはゴミ箱を蹴り飛ばして、その場を去った。

ドイツ「あっ・・・」

  
  
イスラエル(次は誰"で"遊ぼうかな)


日本「イスラエル君、ちょっといいかな?」

イスラエル「なんだいジャップ」

日本「あのさ、君は優秀なハッカーだって聞いたんだけど」

日本「僕にハッキングを教えてくれないかな!」キラキラ

イスラエル「・・・はぁ?」

イスラエル「ここ、ネットつかえねぇけど?」

日本「それは知ってる。今はパソコンでリストを作成&保存しているに過ぎないけど」

日本「退院したら必要になると思うから!サイバー攻撃から顧客を守るんだ!」


イスラエル「顧客って?」

日本「君を含めたエロリストだ」

イスラエル「テロリストみたいに言うな」

日本「僕には退院してからも君たちの性欲の面倒を見る義務がある」

日本「性欲と言うのは、皆多かれ少なかれ持っていながら誰しもが否定したいもの」

日本「だからこそ、そこを他者に突かれてしまうと一挙に精神が崩壊する恐れがある」

日本「それを目的に、他者を暴こうとする悪人がいる」

日本「だから僕は絶対に、そういう悪人から皆を守らなきゃいけないんだ!」

イスラエル「はーいはいはい、ヒーロー気取りはたくさんだ」

日本「そんなんじゃないんだ。むしろ僕は人を惰性の中に閉じ込めたい悪者なんだ」

イスラエル「はあ?」


日本「父がよく言ってたんだ・・・臣民、ジャナクテ、人々の幸せを第一に考えるべきだと」

日本「『各々の個人主義が行き詰まり、その打開に苦しむのが今の世界人類であるからして、』」

日本「『思想の相剋に起因して、生活や文化にあらゆる動揺・混乱に囚われている。』」

日本「『それを国体本義の体得を以て解決しようというのが、私の過去に掲げた使命であった』とね」

日本「僕はそれに感じるところがあったから、人の弱みである性欲を保障しようと思ったんだ」

日本「皆が野心も恐怖も抱かず、だらだらしていれば世界は平和になるよ!」

イスラエル「ッハ!お前も父親も理想論者過ぎるぜ」

イスラエル「厚意もくそもねぇ、人は金を一番ありがたがるし、主君として崇めてるのさ」

イスラエル「金がある限り人は野心を抱くし、そのために人を殺すことさえ厭わんよ」ニヤニヤ

日本「金は欲の一部にすぎないさ。結局は値段のつけられない誠実さに価値を見出すね」

イスラエル「少なくとも俺はそんなもの興味ないね。興味あるのは金と権力だけだ」

日本「じゃあこうしようよ、僕への投資だと思ってハッキング教えてくれるってのは」

日本「見返りは十分に用意するつもりだよ!退院すれば、お金の形で」ニコニコ

イスラエル「・・・いいぜ」


イスラエル「温室育ちのお坊ちゃんは妙なことを考えるもんだな、いつか痛い目みるぜ」

日本「・・・そうかも」

  
  
しかしこの後、痛い目を見たのはイスラエルのほうであった。

彼は理解していなかったからだ。
温室育ちのお坊ちゃまたちは、まことキチガイ学園の生徒なのだということを。

   
   
   
   
   
イスラエル「えええええええええええええええええええええええ!!!!!!」


イスラエル「なんでだ!なんでこうなった!?」

イスラエルは両手足を鉄棒に縛られて、背中から火あぶりにされている。

ドイツ「陰謀論者を捕まえたぞ!///」ハァハァ

日本「吐けぇ!さっさと吐かんかぁ!」ドンッ

ハードコアSMモードのドイツと、憲兵モードの日本が激しくイスラエルを責め立てる。


ドイツ「陰謀論者にはこうだッ##」ハァハァ

ビシィッビシィッバシィッ

ドイツは鞭で激しく責め立てる。

イスラエル「いってぇぇ!ふざけんなよクソゲルマン!」

日本「とっとと吐くんだ!貴様に安息日など存在しないッ」ギロリ

日本「月!月!火!水!木!金!金!」ドカッバキッ

イスラエル「ヒエーーーッこいつらキチガイだーーーーーー!!!」

ドイツ少年と日本少年がこうなってしまった顛末はこうである。

   
  
-----小一時間前------


ドイツ(自己満足か・・・なんだかパパを馬鹿にされたような気分だ・・・)シュン

日本(理想論者か・・・そういえば父上もそう言ってたなぁ・・・)シュン

2人は自習室の前で立ち止まった。

ドイツ・日本「お?」


日本「君は・・・ブロッケンJr.!」

ドイツ「おいジャップ調子に乗ってるとベルリンの赤い雨食らわすぞコラ」

日本「れ、師匠(レイラァ)!」

日本「君も自習室へ?」

ドイツ「ああ、パパの書いた本の原稿を読んで感想文を書くんだ」

日本「あれっもしかして・・・ドイツ君の御尊父は大学教授で?」

ドイツ「うん」

日本「本当に!僕の父上もなんだ!しかも君と同じことをするつもりだよ!」

日本は原稿のコピーが入った封筒を見せる。

ドイツ「えーっじゃあさじゃあさ、見せ合いっこしようよ!」

日本「感想は多いほうがいいもんね!」

2人は肩を組んで自習室へ入っていく。


ドイツ「パパの本だよ。パパは地球立ゲルマニア大学で批判地政学を教えてるんだ」

  
  
『反地政学者のための地政学総論』著・ドイツ国

  
  
日本「父のはこれ。父は地球立扶桑大学の法学部で政治思想学を教えてる」

  
  
『国体の転換への根本的自覚を論ず』著・大日本帝国

  
  
ドイツ「学生よりも先に読ませてもらえるんだから、得した気分だよなー」


日本「そうそうwまー学生以外に買ってもらえなかったりするけどw」

ドイツ「君って相当ファザコンだろ」

日本「君だってwパパ好きすぎだろー」

ドイツ「そんなことないさ。僕なんか何でもパパのせいにしちゃうんだぜ!」

ドイツ「小さい頃はよくパパを超極悪人に仕立て上げて、警察に突き出したもんだよ!」

日本「僕もだ!悪いことは基本何でも父上のせいにする!」

ドイツ「何だよーww結構俺たち似てるなー」

日本「ハハハ」


この後、彼らは各々の父親の原稿に夢中になっていった。
ここで問題が起こったのである。

彼らはそれぞれ「地政学」「国体学」という概念に反応してしまう異常性質を親から受け継いでいたのだ。
これに関する詳しい説明は、正木敬之氏著の『胎児の夢』及び『脳髄論』に譲る。

2人の少年は心理遺伝の発作を起して人事不省に陥った。
その結果が、ドイツ少年の「ハードコアSMモード」であり、日本少年の「憲兵さんモード」だったのだ。
これは想像するに、彼らの父親の過去の姿の反映であろう。

発作を起こした2人の少年は、なぜかイスラエル少年をターゲットにしてしまった。
  
---
  
ドイツ「お前は、ビーレフェルトから来たという人物を知っているんだろう!」ビシッ

ドイツ「そしてお前はビーレフェルトに行ったことがあるな!?」ビシッ

イスラエル「えええ?いやビーレフェルトは知ってるけど・・・」

日本「やはり!こいつは鮫島事件の被疑者である!たっぷり絞ってやるぞ!」ギリギリギリ

イスラエル「うわあああああああああああああああ」


イスラエル「背中が熱いッ鞭が痛い!何なんだよこいつらは」

イスラエル「た、助けてくれぇアメリカ!」

アメリカ「あー・・・」

アメリカ(何だコレ)

アメリカ(何でパンツ一丁のドイツと詰襟の日本が、イスラエルを炙ってるんだ?)

アメリカ(この変態ワールドは何だ?俺ってこの場にいなきゃ駄目か?)

アメリカはすっごくどうでもよかった。

イスラエル「おい!無視すんなよ!」

アメリカ(この空間に関わらなきゃ駄目か?)

ドイツ「アメリカ君ッ!」

アメリカ「あ、はい」

ドイツ「こいつは、焼かれてもいい人間なんだ!」ビシッ

アメリカ「!」


ドイツ「この豚野郎は、燻製にしてもいいんだ!」バシッ

イスラエル「よくねぇよ、誰が豚野郎だ!」

日本「じきに豚箱にぶち込まれるんだから豚野郎なんだよ~~~」ツンツン

アメリカ「豚野郎・・・燻製・・・」

  
  
ここでも、イスラエルは理解不足であった。

  
  
実はアメリカ少年、結構信じやすい(騙されやすい)性なのである。

とりわけ白人に断言されると、考えが完全にそっちにいっちゃう子なのである。
早い話、白人のアホなドイツ君の言うことをあっさり信じちゃうアホの子なのである。

アメリカ「薪が足りないんじゃないか?集めてこようか?」

イスラエル「馬鹿しかいない!」ウワァン

イスラエル「何でこいつらはこんなにも馬鹿なんだ!」

イスラエル「我らの神は馬鹿を創りたもうた!」


アメリカ「やっぱりよく焼けるんだろうな・・・」

アメリカ「 "Jew(ユダヤ人)" だけに!」

ドイツ「ジュージュー」

イスラエル「うわあああん!こんなキチガイ共のいる病院、早く退院させてくれーー!!」

イスラエル「いつになったら来るんだよ、マクガフィンせんせーーーー!」

待ち人来ず。

  
  
>>>>>>>【ボーナスステージ】!!!!!!!


ロシア「あ、父さんからだ」

その箱の検閲欄には "Godot MacGuffin" とサインしてあった。

ロシア「何々・・・ツァーリ・ボンバ・・・??」

イスラエル(・・・こいつらの父親って殺し屋か武器商人なのかな?)

イスラエルは、合鍵を使ってロシアの部屋に侵入していた。
  

  
-------[人物紹介]--------

 イスラエル:自己愛性パーソナリティ障害と診断されて、この学校に送られてきた孤児。
        アメリカやロシアなど、学園の強者は皆彼を頼っている。自称「選ばれた者」。
        キチガイ学園一の高IQを誇る天才で、ヒョロい見た目に反して喧嘩も超強い。
        パレスチナが大嫌いで、彼を亡き者にする手立てを考え中。金の亡者。

 イラン:全般性不安障害と診断されてこの学校に送られてきたペルシャっ子(非アラブっ子)。
      学園の嫌われ者のシリアと仲の良い数少ない人物である。
      サウジアラビアやイスラエル、イラクを嫌っているが、特に大嫌いなのはアメリカらしい。
      アメリカを人類の敵とさえ見なしており、いつか彼をぶっ殺してやろうと考えている。

 イラク:解離性同一性障害と診断されて、この学校に送られてきたアラブっ子。車椅子を使用している。
      元々は中東グループ最強の喧嘩の強さを誇ったが、アメリカ達のせいで足が不自由になった。
      クウェートやイラン他、中東グループに属する全員に嫌われている四面楚歌状態。
      ダーイッシュと呼ばれる裏人格を有しており、その発動時のみシリアと仲良くなる。
  


前に精神科医が主人公の安価もの書いてない?
違ったらごめん

>>179
ありがとうございます

>前に精神科医が主人公の安価もの書いてない?
私じゃないですね・・・ちょっと探して読んでみようと思います
実はこれ初SSだったりします
安価なんて難しくてとてもとても・・・!

読み返して思ったんですが、今日と言う日に神の杖とかツァーリ・ボンバは不謹慎ネタだったかもしれません
狙ったわけじゃなかったんですが・・・私の弟もおそらく(広島の)被爆三世なこともありますし

改めて広島・長崎にて被爆された方々に、心からお見舞いを申し上げます

そろそろアフリカの国々を出してみようと思います
ただ、テンポが悪くなるので前後編に分けました
11話が前半で、12話が後半です
アフリカの国々が登場するのは後半からです
今晩11話を投下しようと思います

  
第11話:中国(チャイナ)タウンはどこにでもできる:前編

中国「フッフッフ・・・」

中国「今日こそ、蒔いた種子の実を収穫するときだ!」

阿弗利加(アフリカ)病棟の生徒達と仲良くする(=服従させる)ため、
自身の良い噂や金を散々ばら撒いてきた中国少年。
この大いなる計画を本格的に実行に移す下地ができたと判断したらしい。
彼は今、その生徒達と直接交流しようとしている。

   
   
日本「ななな、なんだってーーーーー?!」


台湾「あ、あの『阿弗利加病棟』に行くって・・・本気なの?」

中国「おいおい、少し離れた他の病棟に行くだけじゃねぇか。大げさなwww」

すると、彼の友人達は肩を震わせて泣き出した。

日本「そんな・・・君はまだ・・・こんなにも若いのに・・・」グスグス

台湾「なんで?なんでそんなこと考えるの?やめてよ!」メソメソ

中国「オイ・・・何だよお前ら」


韓国「うわぁん!」

韓国が中国の胸に飛び込み、自身の胸(豊胸済み)を無遠慮に押し付ける。

韓国「嫌よ・・・行っちゃやぁ!あなたが好きなのォ!」

中国「ちょ・・・///な、なんだよお前ら!今生の別れみたいに・・・」

日本「実際そうじゃないか!あんな・・・あんな恐ろしいところに行くなんて」

台湾「あそこの病棟は特別なのよ?特に重篤な生徒が集まってるとこなのよ?!」

日本「平和なここや、欧羅巴病棟とはまるで違うんだ!」

そのとき、北朝鮮が勢いよく談話室に入ってきた。

北朝鮮「おいイルボン!例のものを貸せ!余の勉強の時間だ!」

日本「ああ、『新幹線大爆破』だね。パンくん好きだね~この映画」

北朝鮮「優秀な工作員になるための勉強だ!余は非常に真面目なのであるッ」エヘン

韓国「お兄ちゃん、おやつのチョコパイよ」

北朝鮮「!!!チョコパイ!チョコパイ!##食べるぅ!よこすんだ!##」


日本「さ、向こうへお行き」

韓国「お勉強頑張ってね」

北朝鮮「チョコパイ!高倉健!///」

北朝鮮はチョコパイの箱を抱えてスキップしながら部屋を出て行った。

日本「こんなに平和なのに、なぜわざわざ危険地帯へ!」」

中国「お前ら餌付けしてんじゃねーよ」

日本「あまりの恐怖に、エジプト君やモロッコ君は他の病棟に移ったくらいだ!」

韓国「なんでそんなとこに行こうとするの?ここでいいじゃない!」

中国「おいおい、EUグループの連中なんかしょっちゅう出入りしてんだから大丈夫だって」

日本「わかってない・・・君はまるでわかってないよ!彼らは白人じゃないか!」

日本「僕らは普段君について『未開人』だの『ウイルス』だのと呼んでるけど・・・」

中国「そんなふうに思ってたのかぶち殺すぞ」

日本「それは半分冗談みたいなもので、北京原人な君も所詮は僕らと同じ黄人なんだよ!」

日本「例えばロシア君なら建物の3階から落ちても無傷なところ、僕らは大怪我を負うだろう」


日本「筋肉、骨密度・・・体の頑丈さが桁違いだ」

台湾「あたし達の体はとてもか弱くできてるの!」

日本「阿弗利加病棟の黒人が戦艦なら白人は重巡、そして僕ら黄人は駆逐艦といったところか」

中国「そんなに差があるか!?」

日本「戦艦にぶつけられれば、僕ら駆逐艦は轟沈を免れない」

日本「阿弗利加病棟の生徒がコンクリ塊を振り回してきたら、僕らは一発でダウンだ!」

日本は中国少年の手を両手でつつみ、まっすぐ彼の瞳を見つめる。

日本「そして、だ・・・ダウンした君はどうなると思う?」

中国「ど、どうって」

日本「まずはね・・・この指が一本ずつ奪われてゆくのさ」

台湾「『めずらしい!アジア人は長命だと聞く!不死の薬になるに違いない!』」

日本「それから、目玉を奪われる」

台湾「『この目玉はどんなものを見てきたのかな?これをかざせばその景色が見えるはず』」

日本「男根を取られるという屈辱も受けるかもしれない」

韓国「『魔法の薬だーー!夢のお告げにあったんだ!精力絶倫待ったなし!』」


日本「それから皮を剥がされる」

韓国「『若くて滑らかな肌だなぁ。これをパックにすればアンチエイジングになるかも!』」

日本「お次には肉や内臓を取られるだろう」

台湾「『外人の若い男の肉を食べれば、その力を手に入れることができる!』」

韓国「『とくに心臓!』」

日本「君の残骸は・・・藻だらけの不潔な池に捨てられる」

台湾・韓国「『見ろ、人がゴミのようだ!』」

日本「そして僕らは、君の遺体なしに喪に服するんだ」

台湾・韓国「おかしい人を亡くしてしまった!」ウワーン

中国「ややや・・・やめろよ!脅かすなよ、こわ・・・怖くなるだろ!」

日本は静かに、どこか憐れみをもった目で彼に語る。

日本「安心したまえ。年若い男が未婚のまま世を去るのは無念極まりなかろう」

中国「いや何の話」


日本「冥婚のお式は僕が取り計らってあげる。相手はパンちゃんがなってくれるそうだよ」ニコ

韓国(えっ?)

韓国「う、うん!あたし、中国君のお嫁さんになるよ!///」

中国「やめろって!俺が死ぬ前提で話すのやめろヲ!」

中国「お、お前らと話してたら調子狂うわ!俺は行くからな!絶対死なねぇし!」

中国は日本たちの引止めに応じず、阿弗利加病棟へと向かってしまった。

日本「ああ・・・中国君・・・」

   
  
   
日本「・・・チッ。奴め、脅しが足りなかったかな?」


台湾「ゴキブリのようにしぶといわねー、チキンだから諦めると思ったのに」


韓国「だーかーらー、お色気作戦でいこうって言ったのに!台湾が嫌がるから」

台湾「やぁよ、嘘でもあんな男に媚びるなんて」

韓国「えー?あたしは結構アリだけどなー彼」

台湾「信じらんないわー、さすがビッチは言うことが違うのね」

韓国「ところで日本、冥婚の件はアドリブよね?あたし嫌よ、気色悪い」

日本「決まってるじゃないか。生者と死者の婚姻はご法度だもの」ニヤリ

韓国「よかったー」ホッ

台湾(それって・・・)

日本「何にせよ、奴は阿弗利加病棟へ行ってしまった。作戦(イ作戦)失敗だ」

日本「ロ作戦に移行する。『中国はアフリカの生徒達に超嫌われている』と言いふらせよ」

台湾・韓国「ラジャー」

日本「中国君は事実いろんな生徒に嫌われているから、まんざら嘘でもあるまい」

日本「ハハハ、ちょっとばかし早く事実を広めるだけさ」

台湾「目標は実際に中国が阿弗利加病棟の全生徒に罵倒されることね」

韓国「楽勝っしょ!今からフランス君あたりに言ってくるわね!」ウキウキ


日本「この行為が中国君本人にバレないように注意してね。彼、傷つくだろ」

台湾「こんなこと、中国はもっと悪口いいまくってるわよ?とくにあんたの」

日本「彼のものと一緒にされては困るよ!目的が真逆なのに」

日本「これは彼の治療のためなんだ。彼は今、アフリカの生徒たちに対して邪な考えを持っている」

日本「"戦略"という認識――これは、EUグループやアメリカ君ロシア君にも共通している」

日本「彼らの目的は『他者を病ませること』につきる。そして中国君もそれに便乗しているときた」

日本「そんなことしたら自身も病んでしまう。退院からますます遠のいてしまう。そうだろう?」

日本「僕らは一緒に退院すべきなんだよ。旅は道連れさ」

日本少年は微笑みを見せてから、自室へ戻った。

韓国「あーんなこと言っちゃってぇ、日本もかーわいいわね##」ウフフ

台湾「?どういう意味よ?」

韓国「え?『中国君とは違う!』ってw日本もお金ばら撒いたり悪評言いふらしたりしてるでしょww」

韓国「みーんなやってるんだから、あいつもやってるに決まってるわん。あたしもやってるし♪」

台湾「えー・・・どうだろ?あいつは何か別の、もっと気味の悪いことやってそう」

韓国「何よぅそれ。あたしよりも日本が有能みたいじゃないの!」

台湾(いやアンタ無能だけど)「何となくよ」

  
  
日本(『ちょっとずつ』だ。父上からの教訓通り、治療は『ちょっとずつ』進めていくことが肝要だ)


日本(相手に馬鹿にされているように思えても、負けているように思えても耐えねばならない)

日本(焦ったりがっついたりしてはならない。相手に愚鈍だと思われるくらいで丁度良い)

日本(僕はちょっとずつ――皆の治療を手伝えればいいんだ)

日本(亜細亜病棟の皆はもちろん、阿弗利加病棟、欧羅巴病棟、全ての病棟所属の生徒達のさ)

日本(僕一人だけ退院なんて、あってたまるものか。皆道連れにしないと)

少年は、今朝届いた父親からの手紙を開いた。

彼の「なぜ自分をこの学校へ送り込んだのか?」という問いに対する、答えである。

そこにはこう書いてあった。

『在院とは、闘いであり安らぎである。
  退院とは、勝利であり不幸である。
  死とは、敗北であり屈辱である。
  それを学ばせるため、地球立メンタルヘルスケアスクールに君を入れた。
  父は勝者であるが恥を雪ぐこと能はず、君に託すことにした。
  君の達成は父の誇り、君の幸せは父の慰めである。
  恨むのは仕方ない、父は君の武運を祈っている。』


日本(『ちょっとずつ』皆を変えるんだ。僕の生きやすいように)

日本(僕は恥なんて、まっぴらごめんだもの)

日本(僕は、新しい調理法で河豚をいただくよ)

   
  
中国(チクショー・・・あいつらが脅かしやがるから怖くなってきたじゃねぇか)


中国(いやいや!俺を誰だと思ってんだ?泣く子も黙る中国様だぜ!)

中国(さぁ、クロンボ共に俺の偉大さを見せつけてやれ!)

とてつもなく広い土地に聳え立つ阿弗利加病棟、
生徒は一人も庭に出ていないのに、異様な雰囲気を放っていた。

後半へ続く。
  

  
-------【キチガイ学園都市伝説その2】-------

これは都市伝説というより怪談に近いかもしれない。
キチガイ学園で語られるものとして、最も古いと考えられるものである。

地球立メンタルヘルスケアスクールの前身、
大地立青少年精神医療センター付属院内学校の時代の話である。

東病棟に、「恋仲だ」と周囲にからかわれるほど仲の良い少年と少女がいた。
彼らは喧嘩一つしたことのない親友同士で、いつも2人で行動していた。
ところがある日、興奮状態になった別の患者に、少年は刺殺されてしまった。
少女はひどく悲しんだが、病院側の対応は非常に冷淡なものであった。
当時は「よくあること」という認識が強く、少年の死は事故死として片付けられた。
少年の部屋はすぐに整理され、少年の居た痕跡はすっかり消された。
しかし一方で、在籍名簿から少年の名前はそのまま残されたという。
少女や周囲の患者が退院したあとも、その少年の名は消されることがなかった。
形式上、少年は退院できていないことになるという。
この噂からさらに派生したものと思われるが、
「その少年はこの世に未練を残していて、怨霊と化して留まっている」だとか
「その少年の名が記載されている名簿は代々教員に引き継がれている」だとか
「少年の霊魂は何度も教員に退院させるよう懇願するが、その度に断られている」
などという話も語り継がれている。
  

12話が人物紹介以外完成したので、
今晩(たぶん20時頃)にはとうかできると思います

親戚の家に居るのが長引いたので、
投下はあと1~2時間遅れそうです

  
第12話:中国(チャイナ)タウンはどこにでもできる:後編

阿弗利加病棟は、キチガイ学園でもトップクラスの広さを持つ棟である。
この棟に所属する生徒たちは重篤な精神病を患っており、
他の病棟所属の生徒達から非常に恐れられている。

他のグループの生徒からは簡単に「アフリカグループ」と呼ばれているが、
実際はもっと細かく分けられているのだ。

各寮について病棟の入り口に近い順から、
北アフリカ・西アフリカ・中部アフリカ・東アフリカ・南部アフリカに分かれる。
この内とくに問題児が多いのは東アフリカグループだと言われており、
その中でも「アフリカの角(Horn of Africa)」と呼ばれる不良集団が恐れられている。

---阿弗利加病棟・入口---

中国「なんか・・・すごく不気味だな」

中国「めちゃゾンビとか出てきそうな感じだ」

中国「だ、だ、大丈夫だ!たとえゾンビがいても、キョンシーと同じ要領でイケる!」

中国はズボンのポケットから護符を取り出し、それらを忽ち火の玉に変えて浮遊させた。

中国((ゾンビなんて文明レベルは獣と同じ!ならば火を恐れるはずだ!))ブルブル

中国少年、彼は非常に優秀な道士であったが、その割りに怖がりであった。


中国は火の玉を3個浮遊させながら、恐る恐る棟内へ入っていく。
建物内は電気がついていないため、丁度いい感じで火の玉は役に立っていた。

中国(あやや?なんか窓際に誰かいるぞ)

中国は物陰に隠れて、様子を窺う。

暗がりの中、窓際に一人の少女が立っていた。
彼女は何か神妙な面持ちで、外を見ている。

エチオピア「・・・」

中国(お・・・あの娘かなりの美人だぞ!ブラック・ビューティってやつか///)

中国(日本め脅かしやがってwwあいつこれ知ってたな!)クスクス

中国(挨拶してこようっと!そしてあわよくば・・・///)ニヤニヤ

中国が物陰から出てこようとしたその時、少女は叫んだ。

エチオピア「ぶっ殺してやるぜくそったれ野郎がァーーーーーーーー!!!!」

中国(ビクッ

少女がAK-47の銃口を向けた先には、世にも恐ろしき存在がいた。

ゾンビ?「あーあー・・・うーあー・・・」ガガッ

中国「アイヤァァァーーーーーーーーーーーーーぁぁぁぁ!!!!!!!」


エチオピア&ゾンビ?「え?」

中国「ぞぞぞゾンビ!うあああああああ腰がッ腰が抜け・・・」ウワァァン

ゾンビ?「おいアンタ大丈夫か」

中国「近づくな!俺を誰だと思ってる!無敵の中国様だぞ!」

半泣きの中国は火の玉を大きな炎の龍に変え、ゾンビ(?)に突っ込ませた。

ゴォォォォォォ!

ゾンビ?「うわああああああああ!?!?!?」

ナイジェリア「カーット!カットカット!危ない危なすぎ!」

中国「ふぇっ」パチクリ

寸でのところで龍は軌道を変えて、ゾンビ(?)への直撃を避けた。

ゾンビに扮していたガーナはへたり込んだ。

ガーナ「こ、怖かったようオイラ・・・」

ナイジェリア「今のシーンは惜しかったけど、さすがに危なすぎたよー」

エチオピア「んだよ!やり直しかよ死ねよくそが!」

中国「・・・?シーン?」

ナイジェリア「あんた何モンだよ!なんかすごかったけど、主役とっちゃだめ!」
   

   
   
中国「なんだ・・・映画撮影だったのか」


ナイジェリア「そだよ。今度の文化祭で出すつもりの映画だ」

ナイジェリア「アメリカには敵わないけど、今度こそインドの奴には勝つんだ!」

ナイジェリア「だから怖いながら『アフリカの角』の超絶美女な彼女に頭を下げて・・・」

エチオピア「おい!いつまでアタイを待たせやがぁんだあ゙ぁん!?」イライラ

ナイジェリア「ひえっすんませんすんません」

中国(なんだ、ちょっとガラの悪いだけで面白い奴らじゃないか)ホッ

中国(しこたま金を持ってきた甲斐あったぜ!ここで奴らに恩を売っとけ)

中国「おい、その映画俺が援助してやっても・・・」ニコニコ

ガッシャァーーン!

アルジェリア「おらぁぁぁ!ナイジェリアてめ゙ぇぶっ殺してやんぞコラァァァ!!」

あらゆる物騒な武器を揃えたアルジェリア・ニジェール・マリの3人が
ナイジェリアに喧嘩を売りに来たのだった。

※彼らは不良ではないとのこと。


ナイジェリア「上等だゴラァァァァ今日こそバラして埋たらぁぁぁぁぁぁ!!!!」バーン

中国(何ィーーーッ)

ナイジェリアは映画の機材を持ち上げ、それをニジェールにぶつけた。

ガッシャラァァン!

ニジェール「何すんだぁぁ怪我すんだろーーがーーー!」※無傷

中国(直撃してたのに!?)

マリ「シカトすんじゃねーーーよーーーッ」ドォン

※彼らは不良ではないとのこと。

エチオピア「シカトはてめーーらの方だろォが!全員皆殺しだくそが!!!」

※彼女は不良です。

パンパンパンパン!

そこら中に銃声が鳴り響く。

中国「アイヤー!何でだ?さっきまであんなに平和だったのに!」

ガーナ「ブツブツ・・・」

中国「おいお前、逃げなきゃヤバい・・・」

中国はガーナを見て戦慄した。


ガーナ「オイラもう産めない、カカオ産めないよぉ、カカオ産めないんだ」ポロポロ

ガーナ「もう産めないって言ってるのに!オイラのカカオ返して!カカオカエシテ!」

中国「ひぃぃぃぃ俺は知らん!俺は知らんぞぉぉぉ!」

中国「うごご、早く逃げないと巻き添え喰らって死んじまう!」

中国「こ、ここ、ここに人民元置いときますねー・・・ハイ!さよなら!」

中国はその場から離れたいあまり、棟の内部へと走ってしまった。

中国(しまった!どうせなら入り口から引き返すべきだった!)

中国(今更戻れん・・・一人で来るんじゃなかった。ロシアとか死ななさそうな奴と来るべきだった)

中国(俺が仙人だったなら、あんな奴らちっとも怖くないんだが)

中国(普段から修行さぼってエロいこととか金のことを考えてるツケが来たのかなぁ・・・)メソメソ

中国(よく考えたら、高級官僚の家に生まれた俺はボンボンに部類されるはずだ)

中国(この学校に来る前は一人っ子なのもあって、大事に大事に育てられてきた)

中国(本当に危ない目になんて今まで遭ったことがない!)

中国(日本たちを見ているから感覚が麻痺していたが、こんなとこに来るのは無謀だったんだ)


一人自問自答する中国少年であったが、危機は既に彼に近づいていた。

コンゴ民主「なんだ?見慣れない奴がいるぞ、殺してやる」

ジャランジャラン・・・

銅やコバルト合金の毒々しい金属装飾品に身を纏った屈強な男、
コンゴ民主共和国が中国少年を見つけてしまった。

コンゴ民主共和国、コンゴ共和国と兄弟であるがそちらよりはるかに狂った男である。

中国「はわわわわわわわ!」

ガキィィィン!

コンゴ民主共和国は大きな鎖を振り回し、中国少年を攻撃する。
鎖の直撃を受けた床や壁には亀裂が入った。

中国「ちょまっ・・・ままま、待ってぇ!話を聞いて!俺は敵じゃないよぉ」

中国少年は辛うじて攻撃を避けながら交渉する。

中国「その金属、買ってやるぞ!俺は金持ちだからな!だから攻撃しないで!」

コンゴ民主「黙れ、金だけ置いて死ね」

コンゴ民主「さもないとコイツのように拷問にかけてジワジワと殺してやるぞ」

コンゴ民主共和国は、片手で人間を持ち上げ、中国の傍にそれを投げつけた。
それは既に何らかの暴行を受けたと思われるベルギーであった。

ベルギー「う、うぐぅ・・・」


中国「おまっお前は・・・えと・・・阿蘭陀?」

ベルギー「ベルギーだよ!」

ベルギー「くそニガーめが、ご主人様に逆らうたぁどういうことかわかってんだろうな?」

ベルギー「出来損ないの奴隷の腕は切断したって構わんのだぞ!!」ギロリ

中国「白人も怖え!!」

中国「日本たちの話はマジだったというのか!めちゃんこ恐ろしい世界があるじゃないか!」

中国はその場から逃げながら、とうとう泣き出した。

中国(ううう・・・帰りたい、平和な亜細亜病棟に帰りたい)

中国(俺は自分の運のよさに気づいてなかったんだ。あいつらはだいぶ大人しかったんだ)

中国(EUみたいな闇の組織もなく、皆でゲームやったりアイドルの話題で盛り上がったり)

中国(今頃あいつら何やってるかな・・・?)

  
  

  
-----そのころ亜細亜病棟-----

フィリピン「ひゃっほーーーー!」

インド「中国がいないと平和だなー」

ベトナム「いかに奴がアジアグループの問題児だったかがわかるなw」

台湾「アフリカグループに行かれたのはやっかいだけど、にしても落ち着くわ」

韓国「彼のせいで、いかにストレスに晒されていたかがわかるね♪」

韓国「あれ、日本は?」

   
   
日本は多目的室に居て、法衣に身を包んでいた。


日本「いろはにほへと、ちりぬるを、わかよたれそ、つねならむ・・・」

日本(天狗たちに邪魔されないように、この儀式は厳粛に行われなければならない)

日本は調伏壇の中に赤と黒の芥子(けし)を一粒ずつ入れて焼き、そのつど印を結びながら真言を唱える。

これを彼は1080遍続けるというのだ。


日本「オン・ソンバ・ニソンバ・ウン・バザラ・ウン・ハッタ "中華人民共和国" 」ポトッ

日本「オン・ソンバ・ニソンバ・ウン・バザラ・ウン・ハッタ "中華人民共和国" 」ポトッ

日本「オン・ソンバ・ニソンバ・ウン・バザラ・ウン・ハッタ "中華人民共和国" 」ポトッ

日本「オン・ソンバ・ニソンバ・ウン・バザラ・ウン・ハッタ "中華人民共和国" 」ポトッ

日本「オン・ソンバ・ニソンバ・ウン・バザラ・ウン・ハッタ "中華人民共和国" 」ポトッ

韓国「な、何してるの日本・・・?」

日本(チィィッ!)

日本「せっかく珍しく魔物に邪魔されないと思ったら、パンちゃんに邪魔されるとは」

日本「これは訓練だよ。いつ敵に襲われるかわからないからね」

韓国「あーー!てことは、暴力的なこと考えてたのね!あたしにえっちぃことする気ね!」イヤーン

日本(ウゼェなこの女)「違うよ!これは自衛のためだよ」

日本「それに性病怖いからパンちゃんには絶対何もしないよ!」ニコッ

韓国「性病なんかないもん!(たぶん)」ファッビョーン


韓国「で、なぜ中国君の名前を?」

日本「この訓練は怨敵調伏だからね。仮想敵が必要なんだよ」

日本「あ、もちろん本当に呪ってるわけじゃないよ。練習だよ」

日本はそう言いながら、天の逆手を打っていた。

日本「仮想敵は中国君とパ・・・中国君に設定してあるんだ!」

韓国「ふぅん。実はあたしもサンドバッグを中国君に見立てていつも殴ってるの」

日本「こらこらwぶっちゃけるのはご法度だよ」

日本(うっかりぶっちゃけそうになったよ)

日本(ヤシオリ作戦・・・なんてね)
  
---------------------
  
中国「はあ、はあ」

中国「なんとか人民元を置いてド級戦艦共から離れることができたが」

中国「出口がわからない・・・もう俺の心のHPは残ってないぞ」

中国「無尽蔵に出せる人民元は、ここから先も俺を助けてくれるとは限らない」


中国(なぜだろう、こんなときなのに日本を傍に感じるよ)ホロリ

中国が目を瞑ると、不鮮明ながら日本らしき姿が見える。
彼は何やら必死に中国少年の名を唱えているようだった。

 》》日本「オン・・・ウン・・・ハッタ・・・中華人民・・・国」

中国(恐怖の感情に囚われて霊視力が鈍ってるが、俺のために祈ってくれてるのはわかる)

中国(あんなに必死に止めてくれたのに、言うこと聞かなくてごめん)シクシク

中国「早く帰りたいよ、皆でゲームしたいよ」シクシク

うずくまる中国少年、しかし恐怖は彼を襲う。

エリトリア「へっへッへ・・・あレぇ?ダレかいるぞー・・・?」

中国「ひっ」ビクッ

両手に手錠をつけた少年が、血走った目つきで中国のもとへ近づく。

エリトリア「うへヘへ・・・見慣れないヤツだなァ、食べらレちゃうゾォ」グヘヘヘ

中国「来ないで!お金あげるから来ないでください!お願い!」ウエエエン


エリトリア「はハハ、馬鹿メ!ここで俺ガ見逃したトころでオマエは無事では済まナイ」

エリトリア「ココは法ではナク恐怖が支配するセカイ・・・病院とイウよリ刑務所なんダ」

エリトリア「金ガ絶対的な支配力をモツわけデはナイ、殺傷力がモノをいう場所なのサ」

エリトリア「オマエの持つ価値観デハここを生きられナイ。改めたトコロで殺さレるのダ」

中国「そんなあ」

エリトリア「!」ピキーン

エリトリア「・・・ソラ、お出ましダ。俺は巻き込まれタクないカラ逃げるゼ」

中国「何?何がお出ましになるんだ?ちょっ・・・待って!!」

エリトリアは中国を置いて近くの窓から飛び降りてしまった。

中国「何だよぉ・・・何が来るんだよぉ・・・」ガクガク

ヒタ・・・ヒタ・・・

中国「何か来るぅ・・・確実にこっちに向かってるぅ」

ガチャ!


奥の扉が開かれ、RPG-7や小銃を装備した少年が現れた。
彼の眼は先ほどのエリトリアにも増して狂気じみていた。

彼は中国を見つけて、邪悪な笑みを浮かべる。

   
   
ソマリア「 見 つ け た 」

  
  
パァン!


彼は小銃をぶっ放し、逃げようとする中国の足を止めた。

中国「嫌だ・・・嫌だ・・・」ガクガク

中国は隠形術を使おうとしたが、恐怖で心がかき乱されて成功しなかった。
方術には心の平安と絶対的な自信が不可欠なのである。

中国(駄目だ、怖すぎて駄目なんだ!何でこういう時に限って!)

中国「うわああああああああああああああああああああ」


-----

中国少年の視点に合わせるとあまりに表現が過激になってしまうので、
ここからは阿弗利加病棟・庭にて駆け回るケニア少年に注目しようと思う。
中国少年が一体何をされているかは、遠くで聞こえる彼の断末魔の叫びを参考にするべし。

ケニア「うあははははは!!EUの連中はどこかなーーーー???」ドドドドド

ケニア「荷物を全部奪ってやるぞ!!このナイフを使ってな!!!」ドドドドド

   |>中国「やめてーーーー!もうないから!持ち物これ以上ないから!」

ケニア「おっおっあそこに居るのはイタリアじゃ~~~ん!」ドドド

イタリア「エチオピアどこかな~?久しぶりに素敵な夜を明かそうじゃないか#」

   |>中国「痛い痛い痛い!無理だって!無理だよそんなの!人間だもの!」

ケニア「おうおうイタリア!今日も何やらオサレな服着てやがるな!!」

イタリア「ありがと♪これから久しぶりにエチオピアとデートしようと思ってね」

   |>中国「やめてくださいやめてください!一人っ子なんです!」

   |>中国「孫を・・・孫を見せなきゃならないんです!慈悲を!ジヒギャアアアアア」


ケニア「へー!それじゃあたんまり金を持ってきたわけだな!」キラン

イタリア「お、おい・・・お前何を」

   |>中国「えっえっえっ・・・おえええ・・・っひどいよぉ、ひどいよぉ」

ケニア「持ち物全部よこせやああああああ!!!!」ドドドドドド

イタリア「うわああああああああああああああ」ピューン

   |>中国「痛い痛い痛い!ヤメテ、俺は人間だよ!人間なんだよ!」

イタリア「うおおお、コイツ速い上にスタミナ抜群だぁ!逃げ切れない!」

ケニア「アッハッハッハッハ!追いついたーー!狩の時間だぞ!」

   |>中国「俺は薬壺じゃないよ、見たらわかるでしょ!?イタァイ!」

ケニア「イギリスの兄貴ィ!イタリアの野郎を捕まえましたぜ!褒めて!」

イギリス「偉い偉い。さすが我がグループの一員ですね」

イタリア「イギリスてめぇ!」ジタバタ

   |>中国「そんなの、絶対に人体に害あるじゃん!無理!やめてやめて」


アメリカ「俺やっぱコーヒー派だわ」

イギリス「紅茶の良さもわかってほしいものです」

イタリア「おぉい!お茶なんか飲みやがって!ドイツに言いつけてやるぅ」ジタバタ

   |>中国「うう・・・っ入れられた・・・もう痛い感覚さえない」

スウェーデン「ケニア!俺も服を脱がすの手伝うよ!///」フンフン

ケニア「よござんすよ^^」

イタリア「おい!ソイツだけはやめて!お願い、俺の貞操の危機だから!」

   |>中国「やめてください死んでしまいます!キャパ的に!キャパ考えギャーーー」

スウェーデン「すっごいセクシーだね・・・///さすがイタリアだ///」

イタリア「お願い助けて!何でもするから!こいつから俺を離して!ねぇ!」ジタバタ

ケニア「お菓子もーらい」パク

イギリス「ハッハッハ、お口に合いますか?」

   |>中国「俺もう人間じゃなくなった気がする・・・植物になりたい」

   |>中国「ははは・・・ははは・・・うう・・・ううう!」


スウェーデン「ごめん、俺は興奮するけど君は恥ずかしいみたいだね。個室でやろうか///」ズルズル

イタリア「ヤメロォォォォォォォォォォ助けて!イギリス助けて!アメリカ助けて!」ジタバタ

アメリカ「何か言ってっけど」

イギリス「言わせておきなさい^^」

   |中国「・・・あ・・・」

   |>ヒュルルルルルルルルルッ・・・ザッパーーーン!

ケニア少年の視点は以上である。

-------

阿弗利加病棟には通称「リンポポ川」と呼ばれる、大きくて灰緑色で脂ぎった横長い池がある。

その傍を少年2人が通りかかった。

ボツワナ「むぅぅ、この学校は一体どうなってるんだよ。授業が一切ないなんて!」

南アフリカ「いいじゃねぇか、俺は勉強なんざ嫌いだから万々歳だぜwww」

ボツワナ「でもテストはあるし・・・勉強わかんないとこあっても聞く人がいない」

ボツワナ「あれ?リンポポ川に何か浮いてない?」


南アフリカ「どうせゴミだろ・・・って・・・死体じゃねあれ!?」

ボツワナ「つ、ついに死人が出てしまった!」

2人はその物体に駆け寄り、池から引き上げる。

ボツワナ「まだ息がある!」

南アフリカ「おい、しっかりしろよアンタ!」

ボツワナ「あれ?君はたしか・・・ちゅ、中国君?だったかな?」

南アフリカ「なんかすごいことされたみたいだが・・・全裸だし、痣だらけだし」

中国「・・・・・・」

中国「・・・オレハ・・・薬壺ダヨ・・・?」

ボツワナ「しっかりして!気を確かに持って!」アワワワ

南アフリカ「ぱねぇ・・・誰だ?こんな公開処刑しやがったのは」

   
   
中国少年はボツワナと南アフリカに運んでもらい、亜細亜病棟に帰還した。

彼はしばらく放心状態が続き、何でも薬をみたら号泣するという謎の心理状態に陥った。

介抱した日本たちは、優しすぎるほどに微笑んでいたという。

  
  

なぜにゴジラネタ(ヤシオリ作戦)

  
-------[人物紹介]--------
  
 エチオピア:反社会性パーソナリティ障害と診断されて、この学校に送られてきた少女。
        「アフリカの角」と呼ばれる不良集団の一人。
        阿弗利加病棟No.1の美女であるが、性格は大変獰猛。
        イタリアやイスラエルのセフレである。

 ナイジェリア:強迫性パーソナリティ障害と診断されて、この学校に送られてきた。
         映画監督志望で、いつもオリジナル映画を制作している。
         ハッピーエンドが大好きで、インドをライバル視している節がある。
         彼も阿弗利加病棟の患者だけあって、大変な乱暴者の面もある。
         イギリスを盟主とするグループ(コモンウェルス)の一員である。

 ガーナ:統合失調症と診断されて、この学校に送られてきた。
      カカオをいろんな生徒にカツアゲされ、怯えている。
      日本は密かに彼のことを「ミスター・チョコレート」と呼んでいる。
      イギリスを盟主とするグループ(コモンウェルス)の一員である。

 DRコンゴ:反社会性パーソナリティ障害と診断されたため、この学校に送られてきた。
      コンゴ共和国の兄弟であるが、そちらよりも獰猛な危険人物である。
      ベルギーを相当憎んでいるらしく、よく彼を半殺しにしている。
      銅やコバルト合金の装飾品を好む。名前はコンゴ民主共和国。


 エリトリア:境界性パーソナリティ障害と診断されて、この学校に送られてきた。
        手錠を常に両手にかけ、自傷行為を行っている。
        阿弗利加病棟を「刑務所」と呼び、弱肉強食を信条にしている。
        不良集団「アフリカの角」の一人。

 ソマリア:反社会性パーソナリティ障害と診断されて、この学校に送られてきた。
       「アフリカの角」の主格であり、阿弗利加病棟で最も恐れられている人物。
       この学校に来る以前の強姦・殺人の件数は数え切れない。
       実はマグロを食べる時だけ日本と仲良くなる。

 ケニア:反社会性パーソナリティ障害と診断されて、この学校に送られてきた。
      不良集団「アフリカの角」の一人であるとともに、
      イギリスを盟主とするグループ(コモンウェルス)の一員でもある。
      走るのと狩り(意味深)を特技とする。

 ボツワナ:全般性不安障害と診断されてこの学校に送られてきた。
       阿弗利加病棟トップクラスの優等生。真面目。
       イギリスを盟主とするグループ(コモンウェルス)の一員である。
       阿弗利加病棟では貴重な「ちゃんと勉強をしている」生徒である。

 南アフリカ:窃盗症と診断されて、この学校に送られてきた。
        他の病棟では悪い噂が流布しているが、阿弗利加病棟内では優等生なほう。
        レイシズムを憎んでいる。
        イギリスを盟主とするグループ(コモンウェルス)の一員である。

>>224
日本君の言動の真意と、
ソマリア君が一体「どんな薬」を「どう使用」したのかということと、
それらの関連性も何もかも不明ということにあえてしました
(日本君の訓練が何か関係あるのか、それとも日本君とソマリア君がマグロを食べたことに関係あるのか)

結果的に、中国君がヤシオリ作戦されてしまったということで・・・

まだ完成してませんが、現在番外編を書いているところです
舞台はキチガイ学園の前身・大地立青少年精神医療センター付属院内学校で、
主人公は唐くんです
時代的にはタラス河畔の戦いあたりの世界地図です

番外編を書いてる途中ですが、なんだか長くなったのでテンポ的に前後編に分けるか検討中です

あと、先に言っておきたい点が4つあります

・時代的に奈良時代の国々ですが、登場人物たちの文化は現代です
(正確にはたぶん大正か昭和あたりの服装等のイメージです)

・日本(やまと)という名の少女が登場しますが、通常話の日本少年とは別人です

・日本(やまと)ちゃんは「字面での日本少年との区別」&「スレ主の趣味」のために、
 京言葉を喋っています

・渤海少年の病みっぷりが加速しました

以上です

やっぱり番外編だけど前後編に分けることにしました
前編を今晩だいたい20時頃に投下したいと思います

  
番外編:トウモロコシの語源は(唐唐黍)だけど唐は産地じゃない:前編

地球立メンタルヘルスケアスクール(通称キチガイ学園)の歴史は古く、
その前身は大地立青少年精神医療センターの中に作られた院内学校である。

精神に問題を抱えている青少年の治療を目的に世界中からここに集められたが、
患者達の大半は「悪魔憑き」「魔術師」など異端な存在としてあらぬ疑いをかけられた者で、
治療というよりは追放目的に利用された面も多かった。

家督争い等の事情から周囲の圧力によりここへ送り込まれた者もいる。

当時からその実態は不透明で、追放を目的とする外部の者にとっては都合が良かったらしい。

当時は診断体系が確立されていなかったために、
精神疾患ではなく、発達障害や神経疾患だと判断できる患者もいた。

精神的不安定に加えて性的に鬱屈した青少年たちを徒に集めたことで、
そこから凄惨な事故が起こることは想像に容易で、
サポートが行き届かず、患者が患者を殺害するケースも少なくなかったという。

当時の無法地帯ぶりを、今回は唐少年に焦点をあてて見てみよう。
  

  
唐少年は、ワクワク(Wāqwāq)氏が教務担当を務めた時期の生徒であり、
東病棟内では学級委員を務めたという。

彼は家督争いで叔父の隋氏に恨まれた結果、このセンターに送られてきたらしい。
ちなみにこの隋氏もまた、当センターに入院歴があるという。

唐少年を送り込む決定を下した時の、隋氏の言葉は以下である。

「いやぁ、君が精神を病むのは仕方のないことなのだよ。
 精神の病は遺伝が大いに関係あるらしいじゃないか、
 私も兄も入院したことがあるからね。
 エ・・・?君は至極まともだし、私も兄もまともだって?
 ハハハ・・・君は私にそっくりだ。甥だからかね?
 君ね、恨むなら父親を恨みなさい。我が実兄、北周をな!
 私も君と同じことを言ったが、兄は私を病人扱いしたのだよ。
 泣いて懇願したが、取り合ってはくれなかった・・・。
 君も私の少年時代に似ているから、兄によればきっと君も病気だろう。
 先輩として一言だけ忠告しよう、死なないように頑張りなさい。
 あそこは魑魅魍魎の伏魔殿だからな、体術で圧倒しないと殺される。
 ハハハ、ハハハハ!生きていれば、私のようにチャンスはあるぞ。
 君が退院する日には、私は絶対に祝福できないね。
 なぜって、そのときには私はこの世にいないだろうから。」

   
   
   
唐「隋死ね隋死ね隋死ね隋死ね隋死ね隋死ね隋死ね」ブツブツ


唐「・・・ハァ」


唐(こう毎日呪ったところで叔父貴は娑婆での生活を満喫しているだろう)

唐(あの叔父貴が健在でいる限り、俺は退院させてもらえまい)ジワッ

唐「くっそぉぉぉ、俺はこんなところで燻ってるべき人間でないのに!」

日本「えっ唐さん、燻ぅてはるの?如何しよう!水持って来ます!」タタタッ

唐「え?いや日本(ヤマト)?何か勘違いして・・・」

少女はバケツいっぱいに水を汲んで、少年目がけてそれを投げる。

日本「えええええい!!」

ザッバアアアア

唐は全身ずぶ濡れになり、日本自身も下半身に水をかぶっていた。
唐はため息をつく。

日本「大丈夫やった!?」

唐「日本・・・本当に燻ってたわけじゃないんだ・・・」プルプル

日本「へ?そやけどあんたはん、燻ぅてるて言わはったやないの」

日本「そうどすさかいに、わたい急いで来ましたんえ?あかんかった?また・・・?」

日本「わたい、いつもあかんことしてまう・・・うう・・・」グスン

唐「お、おい泣くなよ!怒ってないだろ、いやさ、燻ってるっちゃ燻ってるし」タジタジ

??「やまとちゃん泣かしやがったな淫乱ヤリチンめが!」


ドカッ 唐「ぐおっ何しやがる」

唐は背後から跳び蹴りを喰らった。

渤海「貴様、やまとちゃんの下着をスケスケにする算段だったな!」

唐「ずぶ濡れにされたのは俺の方なんだが」

日本「渤海くん、そない人のこと蹴ったらあきまへんえ。痛おすやろ」

日本「ほんでから、わたいのことは『やまとお嬢様』てお呼びやす」

渤海「はい!やまと女王様!」ニコッ  日本「お嬢様やで」

渤海「ああ、邪悪なヤリチンのせいでやまとちゃんの白ワンピースが透けて」

渤海(ブッ!  ※鼻血

渤海「大変だ・・・唐は恐ろしい助兵衛男だ、いやらしいにもほどがあるッ!」ボタボタ

唐「助兵衛はお前だ」

新羅「助兵衛?俺を呼んだか?」

唐・渤海「呼んでねーよ失せろゴミ」

新羅「フフン、こんな時でもサドを極めるべく人を罵倒するか・・・流石だな唐は」

唐「なんでお前らは意地でも俺を変態に仕立てようとするのか」


日本「??・・・新羅は、助兵衛はんてお名前どしたん?」

新羅「ははは本当に馬鹿だなぁヤマトは!教えてやるから今晩俺の部屋に来いよ」

日本「わたいのことは『やまとお嬢様』てお呼びやす」

新羅「誰が呼ぶかよ、ヤマトはヤマトだwww」

唐「そういえば、さっき俺のこと馴れ馴れしく呼び捨てにしなかったか」

新羅「えっ・・・いいえ滅相もございません唐様」ビクッ

唐「だよな、お前ごときが俺を呼び捨てとかありえないもんな」

日本「ほれ新羅、唐さんにタオルとお着替え持って来たり」

唐「着替えはいらん、お前の部屋からタオルだけよこせ」

新羅「はいはい!」(くっそ・・・何でヤマトの指図なんか)

渤海「やまとちゃんの着替えは僕が取ってくるから待っててね」ニコニコ

日本「へぇ、おおきに」

唐「おい待て、何で渤海が日本の部屋に行くんだ?」

渤海少年はキョトンとして、簡単に答えた。


渤海「???鍵を持ってるからだけど何か?」

唐「女の子の部屋に男が入るもんじゃねぇだろ!日本は自分で行けよ」

日本「そやかて、わたいは鍵持ってへんさかい一人で入られへんにゃわ」

渤海「鍵は僕が預かってるんで。それじゃ」スタスタ

唐「おおい!」ガビーン

日本「わたい、何着たらええかわかれへんし。あの子に選んでもろたら助かるわ」

唐「いや、そういうことじゃないんだよ。騙されてんだよ!もう、調子狂うなあ」

日本「お水かけてしもて堪忍どす。わたい、言葉の裏を読むのんえらい苦手で」

唐「言葉の裏ってか見りゃわかるだろってか・・・まあ許すよ」

唐(女の子だから許せるもんの、野郎だったらぶん殴ってるところだ)

日本「そやそや、わたい唐さんに今週の宿題訊きに来ましたんえ」

唐「またかよ、毎週訊いてんじゃねえか」イライラ

当時の担当教員であるワクワク氏は講義を行わず、
毎週の課題提出によって成績をつけ、添削による指導を行っていたようだ。

現在のキチガイ学園の担当教員であるマクガフィン氏はテストのみを実施しており、
講義はもちろん課題すらも課さない点についてはまさに手抜・・・オホンオホン
教員によって指導方法が異なる例といえる。


日本「ワクワクせんせの出さはる問題は難しおすさかい・・・」

少女は少年の目をじっと見る。

唐「なっ何だよ##」

日本「唐さんはええなぁ。頭もよろしおすし、いつも格好よろしこと」

日本「わたいは一人娘やし、いずれはお家を任される身ぃやのに」

日本「わかれへんこと多すぎて、お嬢様失格やわ・・・」ションボリ

日本(もっと強なりたい、強く賢くならなあかん!)

日本(唐さんみたいに、屈強な肉体とよく回る頭脳を手に入れな!)

日本少女、お嬢様を自負する割に、実は男女の違いを具体的に理解できていなかったのだ。

彼女は過去世の偉大な軍人、漢氏に大変な憧れを抱いている。
彼女の目標は"漢"(と書いて"おとこ"と読む)になることなのだ。

彼女の夢は、漢氏の宿敵・楚氏のような宿敵(と書いて"とも"と読む)に出会い、
拳と拳で殴り合い、そして心を通じ合い、最後には涙ながら彼に勝利する、
そんな熱いブロマンスを体験することである。

自分も努力しだいでは、目の前の少年のようにガタイが良くなれると信じきっている。
彼女はムキムキの筋肉と狡猾さを、喉から手が出るほど欲しがっているのだ。


日本「唐さん、わたいにいろんなこと教えておくれやす」ペコリ

少女は真剣な眼差しで少年の手を両手で握る。

唐「えっいや、その・・・##」

日本「いろんなこと(学問や屈強な肉体作り)を!」

唐「い、いろんなこと・・・??///」(これってまさか・・・)

少女の情熱的な目に、少年はうろたえた。

唐「まっまぁな!俺は見ての通り超絶イケメンだし、天才だし!」

唐「だ、だが俺とお前では到底つり合いの取れるものでは・・・##」

日本「わたい、本気どっせ。よろしゅう頼みます!」キラキラ

日本(父様[ととさま]、母様[かかさま]、やまとは漢[おとこ]になります!)

彼女がこれを思った瞬間、外の世界(娑婆)に居る両親は言い知れぬ不安にかられたという。

日本「どんなきついことでも耐えてみせます!」

唐「・・・そこまで言うなら///」ゴクリ


ここにきて、目の前の少女の透けて見える下着が気になって仕方がなくなった唐少年。
自身もずぶ濡れであるせいか、自分の体の変化が平時以上に感じて取れた。
多感な時期(思春期)の少年が、理性を保てるのは時間の問題であった。

唐「日本、目を瞑れ・・・」

日本「へえ!」(何しはるんやろ?)ドキドキ

唐少年が少女の肩から背中へと手を回し、少女の唇に自身の唇を近づけた・・・、

   
  
渤海「 フ ラ グ ク ラ ーーーーーーー ッ シ ュ ! ! ! 」

  
  
バキィッ  唐「ぐはぁっ・・・」


渤海少年が、唐少年の顎に豪快なパンチを決めた。
その姿はさながら空中高くジャンプするホオジロザメの狩のようだったという。
(少し前から隠れて見ていた新羅談)

渤海「お着替え持って来たよー☆」ニコッ

日本「はばかりさんどすー☆」ニコッ

唐「渤海・・・お前、誰に何したかわかってんだろうな・・・?」

渤海「淫乱狼男からいたいけな少女を守っただけだが?」


渤海は唐に詰め寄り、恐ろしい目つきで睨む。

渤海「いいか、彼女に手を出すんじゃないぞ」ギロリ

渤海「お前も新羅も皆敵という状況下で、僕が見つけた心の拠り所が彼女だフレタラコロス」

唐「お前・・・考え方が病んでるぞ」

渤海は日本をバスタオルに包みながら微笑んで語る。

渤海「僕とやまとちゃんは一緒に退院するんだもんねー?」

日本「そやでぇ、大親友やさかいな!」ニコニコ

日本「渤海くん、パンツかしとくれやす」

唐「おおおおおおおう!ここで!?ここで着替えてんのか!?///」

唐はとっさに新羅の目を両手で塞いだ。

新羅「ちょっと!?なぜ、なぜ俺の目を覆うんすか唐様!?」

唐「お前はこの中で一番邪な気がするから」

新羅「酷すぎませんか!?俺も、俺も見たいです!見せてください」ジタバタ

唐「早く!コイツの目を覆えてるうちに着替えを済ませるんだ!」

新羅「あんまりだぁ」


新羅「唐様の鬼畜!」シクシク

渤海「やまとちゃん、もうじき生理になるからナプキンつけといたよ」

日本「おおきに」

唐「畜生!ここには俺以外まともな倫理観を持つ人間はいないのか!(泣」

唐「渤海お前いい加減にしろよ!」

唐「おまっ・・・恋仲ですらない女の子の生理日把握してるとかキモすぎるぞ!」

渤海「は?大切な日なんだから教えてあげなきゃ」

唐「日本!お前も嫌なことは嫌だとはっきり言えよ!」

日本「・・・?」ハテナ

唐「わかった、言い方変えよう。自分の体のことは友達に任せるな!」

日本「へぇ、そやけど・・・」

日本「わたい、いつ整理(※ママ)の日ぃなんかようわからへんのや」

唐「お前は把握出来てなきゃ駄目だろ!」

日本「す、すみまへん。家やと使用人のお姉さんらが教えてくれはるさかい・・・」


日本「家やと何でもお姉さんらしてくれはるから・・・わたいはできひんでも良」グスッ

日本「それ見かねて父様が『一人前になるまで帰るな』て・・・うー・・・うぅ」メソメソ

渤海「僕がちゃんと教えてあげるから、君は何も心配しないで」

唐「それが問題だっつってるのにこの男は!」

日本「おおきに、渤海くん」

唐「もういい・・・俺が馬鹿だった」

新羅「お願いです唐様!せめてパンツを!脱いだパンツを拝ませて!」

新羅「うっうっうっあんまりですぅ・・・俺にだって見る権利があるはずだ!」

唐「泣くなよ、俺の手が濡れてキモい」

唐はいつまでも新羅の目から手を離さない。

渤海「仕方ない・・・ほら、お望みのものだぜ」

渤海は新羅にパンツを握らせた!

新羅「あ、ありがとう!脱ぎたてだぁまだ温かい」

唐「よかったな」


新羅「色は?色は何ですかっ」

唐「白だなぁ、汚れひとつない」

新羅「スハッスハッ・・・ヤマトの匂いだぁ」

日本「いつも一緒に居るからやろかな?」

新羅「・・・ん?」

新羅「スマン、これヤマトのパンツだよな?」

日本「渤海くんのやで」

新羅「ノォォォォォォォ!!」

新羅「ひでぇことしやがる!殺してやりたい!」ウワアアアン

渤海「お望みのものを貸したのに理不尽だ」

唐「なぜ濡れてないことに気づかないのか」

渤海「まさか嗅ぐとは・・・キモいからそれやるよ」

渤海「パンツなくなっちゃったから、やまとちゃんの濡れたやつ穿くね」

日本「風邪ひけへん?」

唐(俺のツッコミが追いつかない)


渤海「唐はね、人体に有害な液をのべつ幕なし振りまき歩くという奇病に罹っているんだ」

唐「嘘をつくな嘘を」

渤海「どうしても唐に聞きたいことがあるなら、僕から彼に聞いておくから!ねっ」

日本「へぇ、そやけど・・・わたい宿題訊かなあかんえ」

渤海「それなら心配ないよ」

渤海「僕もわからない問題は全部唐に訊くからね。それから君に教えてあげる」ニコッ

渤海「唐、問5の帰納法の証明と問8の写像の解法を教えろ。まっったく解けん」

新羅「あ、唐様 俺もです」

唐「お前もかよ!俺のこと嫌いなら自力で解けよ!」

渤海「お前のことは大嫌いだが、お前の頭脳は認めてる」

渤海「皆そうさ、お前を好きな奴なんて一人も居ないが、お前の実力は本物だ」

唐「サラッと傷つくこというな」

新羅「俺は唐様好きっすよ!」バッ

唐「嘘はいらん」  新羅「なぜぇっ」(バレてる!)


唐(俺を好いてくれる奴は一人も居ないか・・・本当だよ)

唐(事実俺の家は修羅だ、父は叔父を憎んだし、叔父は俺を憎んでる)

   
   
唐(悔しいことに、叔父貴の忠告がここで一番役に立つとは・・・)


カシャン・・・ガリガリッ・・・

唐少年の背後に、鉄パイプを持った少年が近づく。

ウイグル「死ねえええええ学級委員めがああああああああああ!!!!」

バキィッ  唐「甘い」

鉄パイプを振り上げる際に無防備になったウイグルの腹部に、
唐はすかさず拳をいれた。

ウイグル「ぐ・・・ぁっ」

ウイグルが痛みの余りうずくまったところを、唐は容赦なく顔面に蹴りを入れた。

その直後、次々とバールなどを持った少年達が唐に襲い掛かる。

契丹「うらあああああああああああ!!!!!」

ゴキィッ

南詔「偉そうにふんぞり返りやがってぇぇぇぇぇぇ!!!!」

ボコォッ


吐蕃「死にさらせええええええええええええ!!!!」

ドカッ

ズババババババババ!ボォンボコォンドスドスドスドカバキゴッゴッゴッメシメシ
ズリッズリッポキポキポキポキバシュッゴォォォォドォンドォンデロデロデロデロタタタッカツッ
ドカバキドカバキザッザッザッシュリンシュリンシュリンッバン!バン!バン!バシュッゴォォォォ

唐少年は倫理的に説明できないような技を患者達に決めていった。
あえて例えるならば、格闘ゲームで敵キャラクターに
半端ないコンボ数のハメ技を喰らわせられるような絶望感を彼らに味わわせていた。

唐少年の強さの秘訣は?という問いに対して、彼の後見役である叔父の隋氏曰く、
「やはり気功を使いこなせているという点ですね、これは易筋経の修行の賜物といえるでしょう」
とのことだそうだ。

唐(鮮卑の一族として、野郎共をたしなめる程度の体術を習得しておいてよかったぜ)

ウイグル・契丹・南詔・吐蕃「」

唐少年の無双振りを、離れて見ていた少年達は評する。

渤海「くそ・・・なかなか死なないな、唐の奴」チッ

渤海「致命傷与えるとかできないのか、複数いながらあいつらは・・・」

新羅「唐様強すぎ・・・俺一生逆らわないでおこう」


渤海「契丹の野郎をコテンパンにしてぶっ殺してくれたら嬉しいんだが」

渤海「契丹もしぶといなぁ・・・さっさと死ねよ」チッ

新羅「お前、唐様応援してんのか契丹応援してんのかどっちだよ」

渤海「その2人を比べるなら唐だな。僕はあそこにいる奴ら全員滅んで欲しい」

新羅「えらく物騒だな」

渤海「一番は、唐があいつらを死滅させて弱ったところを僕が潰したい」

渤海「それからお前だ」ニヤリ

新羅「にええええええ、唐様頑張ってぇ!こいつ敵ですよ!」

渤海「そうすればやまとちゃんと2人きりになれる」

新羅「ヤマトは潰さないのかよ?」

渤海「・・・ばっ##友達だよ!籍を入れるとかそんなんじゃ・・・///」

新羅(あれ、俺今何の質問したっけ!?)

新羅「まぁあれだな、お前が唐・・・様を倒したとしてだ」ブルブル

渤海「お前どんだけ唐怖いの?」


新羅「俺とヤマトの共闘もありうるな!ヤマトも『渤海くん大っ嫌い』とか言って##」

新羅「そして何やかんやあってお前は死に、俺とヤマトはベッドで一つに・・・グヒヒヒヒ///」

渤海「・・・なるほど、やはり先に貴様を消すべきだと?」ギロリ

新羅「ゴメンナサイ」

渤海少年の分析もあながち間違いではなかった。

荒れ狂う少年達の猛攻に、最強と謳われた唐少年は確実に疲弊していった。
怪我をさせられることもあれば、疲れが取れないまま戦う破目になることもある。
これも彼の叔父・隋氏の思惑通りだとかそうでないとか。

そんな唐少年を、西病棟の患者までもが苦しめ始めるのだった。

疲弊した体に鞭打たれる唐少年、
そしていろんな意味でギリギリな状況に追い込まれる少年少女たち。

そんなかんじの後半へ続く!


-------[人物紹介]--------

 唐:鮮卑の一族の家督争いで隋に敗れ、追放代わりに入院させられた少年。
    父親に北周、叔父に隋がいる。東病棟の学級委員を任されている。
    頭脳明晰で体術の腕も相当なものだが、常に男子生徒達に命を狙われる。
    東病棟での不純異性交遊を禁止にしており、彼自身童貞だと思われる。
    皆から怖れられ、「唐様」と呼ばれている。常識人。少々自惚れ屋。

 日本:軽度の自閉症スペクトラムの疑いのある、超天然ボケ少女。
     周囲には「やまとお嬢様」と呼ぶよう命令しており、事実令嬢らしい。
     唐を様づけせずさんづけしているあたり、彼女のプライドが感じられる。
     性に無頓着で、夢は漢(おとこ)になることである。
     その処女を犯そうものなら、超常現象に見舞われるらしい。

 渤海:自己愛性パーソナリティ障害の疑いのある少年。
     日本の一番の親友を自負しているが、少々いき過ぎなところがある。
     日本以外の生徒(とりわけ男子生徒)の死滅を願っている。
     パンツで鼻血を出すあたり、彼も童貞だと思われる。

 新羅:町医者に火病と診断されて、送られてきた少年。
     唐には逆らえないが、他の生徒達には尊大な態度をとる。
     日本に対しては渤海とは別な意味で屈折した愛を抱いていると思われる。
     周囲からやたらスケベ扱いされているが、性欲自体は並みの思春期男子。

番外編の後編が完成したので、後で投下します


番外編:トウモロコシの語源は(唐唐黍)だけど唐は産地じゃない:後編

----西病棟・会議室----

唐「おい、俺をわざわざ別の病棟に呼び出すとかなめてんのか?」

ビザンツ「いや、その件については大変申し訳ないと思っている」

フランク「東病棟は俺たちにとって、精神衛生上最悪な場所だからな」

西病棟の学級委員長・ビザンツ帝国と、
西病棟にて実力第一位のフランク王国が唐をねぎらった。

ここから読み取れることは、
彼らが普段「野蛮な黄色い猿」と小馬鹿にしている唐少年にへりくだらねばならない
大変な事情を持っているということである。

唐「おいおいwトラウマでもあんのか?確かにウイグルたちは乱暴だが」

ビザンツ・フランク「うわあああああああああああああああああああああああ」

ビザンツとフランクは各自のマント(※安心毛布)にくるまり、
肩を震わせて泣き出した。

ビザンツ「怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖」ガクガク

フランク「鞭で首を絞められる!そのまま切り落とされる!助けて!」ガクガク

唐「お、おい・・・すまん、大丈夫か?」


フランクは突如、ビザンツの首を締め出した。

フランク「なんで俺ばっかり!殺してやるぅ、ローマなんか殺してやるううう!」

ギリギリギリ

ビザンツ「やめてえええええ!痛い痛い痛い!ぐ・・・ああ・・・ぁっ・・・」

唐「ストーーップ!待て待て!畜生、俺しかまともなのがいないのかこの学校!」

唐は2人の介抱をしながら、(客人であるのに)温かいお茶を振舞って落ち着かせた。

フランク「すまない、取り乱してしまった・・・」

フランク「野蛮人の仲間であるお前にとって奴らは普通なんだろうが、俺には恐怖だ」

唐「この流れで鮮卑の一族を侮辱するか、許さんぞ」

ビザンツ「奴らに脅威を与え続けてくれる君には感謝しているよ」

ビザンツ「感謝ついでに君に言うべきことがある。それが本題だ」

ビザンツ「最近西病棟ではウマイヤ君が退院したのは君も知ってるだろう」

唐「ああ、すごく羨ましいな」(叔父貴早く死んでくれ)

ビザンツ「ところが入れ替わるように、新しい患者が入ってきた。編入生だ」

ビザンツ「彼の名はアッバース・・・恐ろしい男だよ」ゴクリ


唐「なんだ、またキチガイが増えたのか、もう嫌だこんな学校」

ビザンツ「いやそれがな、病状はそう悪くなくて少々情緒不安があるだけらしい」

ビザンツ「それどころかなかなかのハンサムだというんで人気者になりつつある」

唐「なんだ、吉報だな」

フランク「馬鹿な、奴はものすごいペースで女の子を性的に食っている」

フランク「これは忌々しき問題だろォ!」ブチギレ

唐「知らんがな」

フランク「奴は東病棟にも女の子たちを食いに来るだろう」

唐「チャールキヤさんとか、最近入院してきたプラティハーラさんとか?」

フランク「ああ、そのうち全員・・・いや既にアヘ顔ダブルピースになってるかも」

唐「マジか・・・なんかショックだ」

唐「アホな日本はボディガード付だから大丈夫だとしても」

唐「それを除く女生徒が全員ビッチになるなんて、よけい学校が嫌になる」


唐「男がほぼ全員キチガイなのに、女子までまともじゃなくなったら」

唐「どうなるんだ東病棟。俺は絶対自室に引篭もりになるぞ」

唐「そしてそれが病院から叔父貴に伝わり、物笑いのタネに・・・地獄だ」

ビザンツ「そうならないために、君の協力が欲しい」

フランク「奴に打撃を・・・特に股間を再起不能にしてくれ」

唐「それは無理だが、牽制しとかないと俺が不幸になるしな」

ビザンツ「しかし気をつけろ、奴はかなり強いぞ」

フランク「もはや野蛮人をぶつけるしか手がないんだ・・・」

唐「おい、ゲルマン風情が俺を野蛮人扱いするな。お前らより紳士だぞ」

唐「とりあえずアッバースを東病棟で見かけたら声をかけるとするよ」

   
   
----西病棟、リネン室----


サセックス「っ・・・ぁ・・・・んっ///」

一糸纏わぬ姿で、少女は横になっていた。
彼女はどうやらとても喋れる状態ではないらしい。

彼女の顔を、つまらなさそうに見る少年がいた。


アッバース「西病棟のアイドル集団・ヘプターキーも攻略しちゃったな」

アッバース「もうこの病棟で経験してない女の子はいないなぁ」

アッバース「そろそろ、東病棟進出かな」ニヤッ

  
  
<翌日>

----東病棟----

ソグディアナ「唐様!大変よぉ!」

唐「ソグディアナさん?こんな朝早くにどうしたんだ」

ソグディアナ「ニュースニュース!西病棟のアッバースがこっちにくるわ!」

唐「え、本当に?うわー嫌だ」

唐「そりゃさ、俺たちは若いし遊びたい盛りだけどさ」

唐「学級委員として不純異性交遊を見過ごすわけにはいかないよ」

唐「西病棟はもう手遅れらしいが、東病棟はそれを厳守すべきだ」

ソグディアナ「さすが唐様ね。彼はヤバ過ぎるもの!」

ソグディアナ「あたしなんてすっかりアヘアヘにされてダブルピースしちゃったわ」

唐「」


ソグディアナ「あ、あら?どうしたの唐様。胡旋舞でも踊りましょうか?」

唐「」

ソグディアナ「え、まさかあたしに清純なイメージ持ってた?わけないよね?」アタフタ

唐「」

ソグディアナ「ご、ごめん##そだっ赤ちゃんプレイはどう?彼にはやってないわよ!」

ソグディアナ「あたし赤ちゃん役やるからオムツかえてねパパ!///」

唐「」

ソグディアナ「唐様ぁ・・・元気だしてよぉ」

唐「・・・はっ!すまない、なんか思考が停止してた」

唐「心配するな、俺は冷静だ。ちょっと意外だなって思っただけだよ」

唐「今からスケート場で整氷車を上手に避けつつベリーダンスを踊ってナタデココを食う」

ソグディアナ「この上なく錯乱してる!ごめんね唐様あたしはビッチです!」
   
唐「俺に触るなぁ!ヤリマンビッチは俺の敵だあああああああ」パシンッ


少年は少女の手を払いのけた。
これに関して、彼の叔父・隋氏はこう分析している。

「若さゆえに余裕がないのだ。私も昔はそうだった。
 我が兄、北周もビッチを怖れて独りテントで震えながら夜を明かしたと聞く。
 ただ、彼のようなタイプは愛する女性が現れた場合、夢中になってしまう。
 耐性がなさ過ぎて、一人の女性を溺愛してしまうのだ。
 私は人生の先輩として、保護者として、リードせねばなるまい。
 私のように余裕があって懐深い男になるようにな。
 今の私は女遊びの際、女の子にズイズイと呼んでもらえるほど親しまれている。」

つまり、唐少年は潔癖すぎるそうだ。

アッバース「こらこら、女の子を手を乱暴に払うなんざ、紳士のやることじゃない」

唐「あ、アッバース・・・!」

ソグディアナ「いつの間に・・・」

アッバース「この間の続きをやろうじゃないか、彼の前でね」

ソグディアナ「やっ・・・駄目よ、唐様の前でそんな・・・ァ」

ソグディアナ「あん・・・っだっだめぇ!///唐様見てるゥ!みてりゅうぅ!///」プルプル

アッバース「見せつけてやるのさ」

唐「」


ソグディアナ「らめぇぇぇ!トウサマらめぇぇみひゃいやぁぁぁぁぁっハラムぅぅぅぅ///」

アッバース「俺は神の代理人だから、ハラムなんてへっちゃらさ」

アッバース「ほらほら、君は何もしないのかな?見てるだけかい?」ニヤニヤ

唐「」

純粋な少年にとって最も見たくない光景、
彼の脳は拒否反応を起こし、もはや視界に何も入らなかった。
彼の意識は遠のき、やがて聞き覚えのある声が聞こえた。

》??「オーイ・・・おーい・・・」

 唐(この声は・・・まさか、父上ですか?)

》北周「そうだ、可愛い息子よ」

 唐(父上は亡くなられたはずでは)

》北周「細かいことは気にするな、お前を助けにきたのだ」

》北周「お前は仲良くしている女の子がビッチであることにショックを受けたね」

 唐(はい、もう女性というものが恐ろしくなりました)

》北周「そうだろう?しかし、ビッチには相手の男がいることも忘れてはいけない」

 唐(それでは、人類全てが恐ろしいではありませんかっ)


》北周「その通り!我ら父子以外は皆恐ろしいのだ。我が父も弟も信用できないほどに」

 唐(俺は怖いです、父上)

》北周「だろう?お前は私と共にテントの中で暮らすのが一番なのだよ」

》北周「引篭もりは通り魔にあわずに済む、そういうことだ」

》北周「我ら鮮卑一族は元々テントを作って生活をしていた民だ、昔に還ろう」

 唐(え、そんなの嫌です。何が哀しくて野宿なんてせねばならないのですか)

》北周「ムムムッ・・・お前、いつの間に隋の奴に毒されおった!」

》北周「隋の言葉と一言一句同じではないか、あいつめ許せん」

》北周「いいから来るんだ!テントから二度とお前を出しはしないぞ!」グイグイ

 唐(うわあああヤダヤダ!助けてぇ、助けてください叔父上ぇぇぇ)ジタバタ

   
  
唐「うう・・・うーん・・・タスケテェ」##


ソグディアナ「あーん!唐様が現実を受け入れられずに知恵熱だしたぁ・・・んっ///」

アッバース「何だこいつチョロすぎるwww」


アッバース「さーて、チョロいついでにこいつを亡き者にすれば俺は出入りが楽になる」

ギリギリギリ・・・  唐「・・・・っ・・・」

アッバースは唐の首を締め出した。
唐はアイデンティティ崩壊による恐ろしい幻覚を見ているせいで、抗う余裕すらなかった。
ソグディアナの方も何やらピクンピクンして、止める余裕がなかったと見える。

このまま東病棟の委員長が陥落するかと思われたとき、

??「待て待てい!ヤリチンが俺たちの委員長に触るんじゃねぇぜ!!」

ソグディアナ「あ・・・あなたたちは・・・っ」ピクンピクン

   
   
ウイグル「俺たち以外が唐様を殺るのは許さん!!!」バーン


新羅「同じく!」  日本「えい!」ビシッ  渤海「一応な」

新羅は急いで唐を回収し、彼を日本の元に差し出した。

新羅「唐様、ほらヤマトですよ。絶対正義処女がここにいます!」

唐は白目をむいたまま意識を戻さない。

日本「唐さん・・・えらいことや」オロオロ

新羅「童貞の唐様の前であんなことをするなんて、酷すぎるぜ」ホロリ

渤海「唐だからこれで済んだんだ、僕らだったらとっくに舌を噛んで死んでいる」ゴクッ


アッバース「はっはっは!何だ、君たちは全員童貞なのかwww」

ウイグルはアッバースを睨みつける。

ウイグル「だったらどうした?」

ウイグル「東病棟ではこれまで、童貞たちが平和に殺し合いをしてきたんだ」

ウイグル「女子に『のどちんこ』『イヌフグリ』等を言ってもらうのが唯一の悦び!」

日本「のどちんこ?いぬふぐり?それらがどないかしましたん?」

渤海・新羅「ご褒美だぁぁぁぁ##」

ウイグル「それは学級委員長が、唐様がまともな人間だったからこそ」

ウイグル「馬鹿ぞろいの西病棟ごときが、薄汚い手で俺たちの唐様に触れるな!」

 渤海「あいつ、昨日鉄パイプで唐に殴りかかって・・・」

 新羅「しーっ」

アッバース「はっ、意外だな。彼はそこまで愛されてたのかw」

アッバース「だが、俺はもう西病棟では満足できないんだ。東病棟が欲しい」


アッバース「そのためには、そこで気を失ってる委員長を屈服させるしかないんでね」

 新羅「唐様ぁ、目を覚ましてください!」

 日本「一二三四五六七八九十、ふるへ、ゆらゆらとふるへ・・・」

 唐「うう・・・テントは嫌だ・・・離してくれぇ・・・ウーンウーン」##

   
   
ウイグル「俺が代わりにお前と戦う!」


アッバース「君が?はは、いいねぇ熱い友情ってか」

アッバース「で?君が負けた場合は、唐の負けになるんだよな?」

ウイグル「ああ、だが負けない!」バッ

アッバース「それを決めるのはこの俺だ!」バッ

  
   
   
   
ウイグル「キュウ!」バターン


アッバース「雑魚め」ペッ

渤海「おい、負けちゃったぞ?どうするんだこれ」

新羅「そ、そんなこと俺に聞かれても・・・」


渤海「なんか少年漫画っぽい奇蹟が起こるかと期待してたけど負けた」

渤海「僕だったらあんな大口叩いて負けたら恥ずかしくて即日自害するね」

渤海「勝手に唐の代理を名乗り出た上に負けるなんて、存在意義あるの?」

ウイグル「うう・・・すま、すまんウウウ・・・面目ないィィィ・・・」シクシク

新羅「や、やめろよ・・・ウイグル頑張ってたじゃん、仕方ないって」

渤海「求められるのは努力じゃなくて結果なんだよ」

ウイグル「うううう・・・」シクシク

そのとき、日本の言霊が功を奏したか、唐少年はようやく意識を取り戻した。

唐「・・・ハッ」

唐「危なかった・・・地獄より恐ろしいテントに引きずり込まれるとこだった」

唐「あれ?皆どうしたんだ?」

ウイグル「すまん、唐様・・・俺、代わりに戦って負けた」

唐「そ、そうだった!確かアッバースが」渤海「それ以上いけない!」

アッバース「そいつが負けたから、君も負けたことになったよ」ニコ

ウイグル「すまん・・・俺頑張ったけど、本当にすまん」

唐「ウイグル・・・」


唐「・・・ハァ、クソガ、お前負けんなよ役に立たねぇな」チッ

ウイグル「ごめんマジごめん」ウワァァン

アッバース「あはは、友情も一方通行だったみたいだねぇ」

アッバース「それで唐君とやら、負けたからには俺に従ってもらうよ?」

唐(くそ・・・東病棟もめちゃくちゃにされるのか)

唐(ウイグルが俺の代わりに負けたから)

ウイグル「マジでごめん・・・」グスグス

アッバース「東病棟の女の子は俺のものだし~君の私物ももらっちゃおう♪」

アッバースは手始めに、近くにあった唐の鞄の中を物色した。
そして、ある物に目を留めた。

アッバース「・・・ん?これは・・・」ペラペラ

アッバース「・・・・・・!」ペラペラ

アッバース「・・・う、嘘だろ・・・おい・・・これは・・・」ペラペラ

アッバース「唐君!」

唐「何だ」


アッバースは一冊のノートを見せた。

アッバース「これ・・・君が自力で解いたのか?」

日本「あ、唐さんの宿題ノート!」

唐「そうだけど?」

アッバース「ききき君、天才かよ?!」

アッバースは興奮して一方的に語る。

アッバース「この学校に来てから、宿題が難しすぎてかなり苦しんでるんだ!」

アッバース「ワクワク先生って頭おかしいだろ、俺たちは中高生くらいなのに」

アッバース「アフィン空間とか免疫グロブリンとか不確定性原理とか、意味不明!」

アッバース「解けるわけないだろ!解かせるつもりないだろ!大学レベルだろ!」

唐「あれ、そうなの?俺、宿題はいつも1時間足らずで終わるんだが」

新羅(唐様パネェ)

アッバース「の、ノート見せてくれよ!親が厳しいから成績良くないと困るんだ」

唐「んー、別にいいけど・・・」


唐「東病棟の秩序を乱す輩にそんなことしてあげる義理ってないよなぁ・・・」チラッ

アッバース「わかった!東病棟の女子は食い散らかさない、誓うよ!」

アッバース「毎週ノートを見せてもらう代わりに、ちょっかいは出さない!」

唐「いいだろう」ニッコリ

こうして、唐少年はアッバース少年との喧嘩に敗れたものの、東病棟の平安は保たれた。

また、西病棟ではアッバース少年経由で宿題の解法が伝えられ、多くの生徒が喜んだ。


----唐の自室----

唐(今日はいろいろ疲れたなぁ・・・怖い夢も見たし)

唐(あ、ポストに封筒が。いつの間に?)

封筒の贈り主は彼の叔父・隋氏であった。

『ズイズイからのお便りだよ~~!
 まだ生きてるかな?そりゃ残念だ。
 ところで、ズイズイから良いニュースと悪いニュースがあるよ!
 良いニュースはというと、来週ズイズイは十二指腸潰瘍の手術をすることになった。
 ズイズイは体が弱いから、これに始まっていろいろ病気になるかも。キャー!
 悪いニュースはというと、今回の手術はまず成功するだろうってことだ。
 ズイズイが死なない限り、君の退院はありえません。
 まあ、ズイズイが死んでも他の親戚が君を退院させないかもしれないけどねー☆
 どうする唐くん!ズイズイはしぶといぞ。
 どちらが先に死ぬか、競争だ~~~っ!

 追伸
 此のたび仲間の詩人達と、詩撰を出すことになりました。
 そちらの生活は暇でしょうから、試行版を同封しておきます。
 編者共々、貴方の感想を楽しみにしております。』

唐「くっそ叔父貴!」

少年は早速、詩撰に目を通した。
  

  
-------[人物紹介]--------

 アッバース朝:全般性不安障害の疑いのある少年。アラブっ子。
         退院したウマイヤ少年と入れ替わりに入院してきた。
         たいへんな女食いで、そのせいか唐からは大食(タージ)と呼ばれている。
         喧嘩が強い。毎週 唐に宿題ノートを見せてもらっている。

 ソグディアナ:セックス依存症でセンターに送られてきた、東病棟唯一のビッチ。
         胡旋舞が得意で、赤ちゃんプレイからSMまで淫乱テクニックを習得済み。
         唐に耳寄りな情報を与えるなど、なかなか憎めないヤリマンである。
         後々、唐に逆レイプを試みるが失敗し、彼との関係に溝が深まってしまう。

 ウイグル:反社会性パーソナリティ障害の疑いのある野生児。回鶻とも呼ばれる。
       唐のことを友達として誇りに思っている割に、唐を頻繁に殺しにかかる矛盾。
       他の男子生徒たちとは唐ほど仲が良くなく、たまに渤海と遊ぶ程度。
       後々、ソグディアナの逆レイプから唐を救ったり、本気で唐を殺しにかかったり。

 ビザンツ帝国:強迫性パーソナリティ障害の疑いのある少年。東ローマ帝国とも。
         西病棟の学級委員を務めており、マント(安心毛布)を身に着けている。
         学級委員とは名ばかりで、西病棟内ではサンドバッグ的存在。
         東病棟にトラウマがある。また、アラブっ子たちとの喧嘩に苦しめられる。


 フランク王国:強迫性パーソナリティ障害及び心的外傷後ストレス障害の疑いのある少年。
         西病棟一の実力者で、ビザンツ同様マント(安心毛布)を身に着けている。
         ビザンツのライバルであるパーパ(教皇)・ローマとも仲が良い。
         ビザンツ同様 東病棟にトラウマがあるが、
         それは幼い頃に彼らによく似た男性達に恐ろしい目に遭わされたためらしい。

 北周:唐の父親で、当センターに入院歴がある。故人。
     父・西魏(唐の祖父)に無理やり入院させられたらしく、自身も弟・隋を入院させる。
     鮮卑の一族文化復古主義者でテント住まいを好み、それを一族のものに強要する。
     この点で父親にも弟にも理解を得られず、息子にも怖がられている。

 隋:唐の叔父で、当センターに入院歴がある。著名な文化人らしい。
    父親(西魏)びいきが仇となったか、兄・北周に恨まれ無理やり入院させられた。
    その仕返しに兄の息子である唐を入院させており、頻繁に彼をおちょくる。
    甥っ子とはお互い憎み合っているが、漢詩に限っては師弟関係にあるらしい。

第13話がもうじき完成するので、今晩あたり投下できそうです
時間は、第12話の翌日という設定です
イタリア君がえらい可哀相な目にあっていたり、アメリカ君に疑惑が生じたりします

  
第13話:ニポエルの訓戒

タイ「日本ちゃん大変よ!ゲイによる誘拐事件が発生したわ!」

日本「何だって、すぐに向かおう」

彼の名は日本、キチガイ学園唯一の童貞(チェリー)である。
一方で、彼は生徒達のアダルトコンテンツの提供役を司っている。
彼はいつしか、「エロを司る天使・ニポエル」と呼ばれるようになった。

彼の(自主的な)助手・タイは見事な美人であるが、ニューハーフである。

彼らは全校生徒の性癖を掌握するため、適宜カウンセリングをしたり、
エロに関連したトラブルを解決したりしているのだ。

つまり、キチガイ学園において誰よりも精神科医に近い存在と言えよう。

日本「誰が誰を誘拐したのだね?」

タイ「犯人は不明、誘拐されたのはペルーよ」

タイ「犯人はスウェーデンじゃないかしら?」

日本「いや、彼にしては日が浅すぎるんでね・・・」

日本「イタリア君を昨日カウンセリングしたからね」

タイ「ああ、イタリアちゃん何かげっそりしてると思ったら」


日本「イタリア君をあそこまでボロボロにして、二日連続はきついはず」

日本「イタリア君の心的外傷は深い。催眠術で悪しき記憶をねじふせたが」

タイ「それならスウェーデン君も相当疲れたはずね」

タイ「でも、他にゲイなんているの?」

日本「いないはずだ・・・しかし、把握できていないバイがいるかも」

タイ「あらら・・・しょうがない子がいるものね」

日本「ペルー君を第二のイタリア君にしないためにも、急がねば」

日本「さあ行かう、一家をあげて南米へ」

   
  
---<そのころ、某室>---


ペルー「うう・・・」

ペルーは手足を縛られ、目隠しもされていた。

ペルー「誰かあ!誰か、聞こえるかあ!」

ペルー「学校の中のはずだろ!誰か!誰か!」

ギシギシ・・・


ペルー「助けて!誰かに後ろから殴られたんだ!」

??「誰も、お前を助けには来ない」

  
  
-----南米病棟------


日本「ふむふむ、これがその脅迫状だと」

ブラジル「ええ、そうよ」

脅迫文は以下の通りであった。

『ペルーは預かった。
 彼を攫ったのは、彼とセックスするためだ。
 言っておくが、俺は男だぞ。
 君たちが時間をかければかけるほど、彼は堕ちていくだろう。
 彼をなるべく元の姿をとどめておきたいならば、
 早めに俺たちを見つけて彼を助けることだな。』

日本「なるほど、ゲイだ」

タイ「身代金の要求も何もない・・・犯人は何がしたいのかしら」

日本「書いてある通りだと、ホモセックスなんだろう」

ブラジル「それ、あたしの部屋のポストに入れてあったのよねー」

ブラジル「で、一応ペルーを探してみたらマジでどこにもいないし!」


ブラジル「ぶっちゃけあたしペルーがどうなってもいいんだけど」

ブラジル「脅迫状見たのに誰にも言わなかったら怒られそうじゃない?」

ブラジル「とりあえず日本に言っとけば、ペルーも納得すると思ってぇ」

ブラジル「じゃ、あたしこれからポルトガルとデートだから。おまかせするわねー」

日本「ああ、ペルー君を全力で捜索するよ」

ブラジル「あーあ、惜しいわー・・・つまみ食いしたいんだけどな、あんたを」

日本「食べちゃ駄目って言われると食べたくなる心理かな?」

ブラジル「相変わらずねぇwじゃあね」

ブラジルは投げキッスをして、その場を去っていった。

日本「さて・・・犯人探しといきますか」

タイ「ええ」

  
  
日本とタイは、ベンチでコーヒーを飲みながら考えた。


日本「まずはこの脅迫文を分析しないことにはな」


タイ「犯人は本当に男なのかしら?」

日本「字は見る限り完全に男のものだね」

日本「まぁ、見た目が女性の可能性も捨てきれないが」

日本「君のように性同一障害でなおかつゲイかもしれないし」

日本「僕が性癖を把握してるのは大部分が男だから、女性ならお手上げだ」

タイ「疑惑のある女子はいないように思えるけど、レズはいても」

日本「わからないのはこの部分だ」

>君たちが時間をかければかけるほど、彼は堕ちていくだろう。

日本「ペルー君は完全にノーマルだ。どうやって隠れゲイが堕とせる?」

日本「実戦での練度が足りないはずなのに、なぜこうも断言できる」

タイ「本当は自信がないけど、ハッタリで書いたとか?」

日本「それならいいんだが、犯人が妄想を起こしていたら怖い」

日本「本人はテクニシャンだと信じているのに、ペルー君が理想の反応をしなかったら」

日本「無茶苦茶をやって、最悪ペルー君は殺されてしまうだろう」


タイ「それは大変!・・・でもさすがにそんな馬鹿なこと」

日本「ここはキチガイ学園だからね、十分ありうるさ」

日本「ただ、別の線も考えられる」

タイ「なあに?」

日本「犯人がペルー君を嬲殺したい場合だ」

日本「残忍な殺害方法を匂わすための表現にすぎないという」

タイ「それってどの道ペルー君死んじゃうってこと?!」

日本「まずは、彼に恨みを持ってそうな人間を洗おう」

  
  
---<そのころ、某室>---


ペルー「うわああ!く、来るなぁ!」

ペルー「俺はカトリック・クリスチャンだ!ゲイなんてごめんだよ!」

??「そう言ってられるのも今の内だ」

??「お前のマチュ・ピチュをめちゃくちゃにしてやる」

ペルー「うわああああああああああああああああああ」

  
  

  
-------------------------

ボリビア「え?ペルーを恨んでそうな奴?誰かな・・・」

アルゼンチン「満遍なく好かれて嫌われてる感じの奴だかんなぁ」

日本「そうだな、彼の性格的に恨みを買うことは少ないだろう」

アルゼンチン「あーそういやさ、あの守銭奴どもはどうだ?」

ボリビア「チリたち?結構ペルーと一緒にいるし、トラブルあったかもね」

日本「チリ君たちだね、話を聞くよ」

アルゼンチン「何にせよ、俺たちはペルーなんかにかまってる暇ないかんな##」

ボリビア「ふふふ・・・僕らはこれからベネちゃんの水着姿を拝みに行くからね##」

アルゼンチン「ぐひひひ、誘われてない守銭奴どもざまぁwww」

日本「ベネズエラさんの水着かぁ、羨ましいね」

タイ「ああ、もうじき女子の間で水着ファッションショーあるからだわ」

タイ「ベネちゃんやる気いっぱいねェ、あたしも頑張んなきゃ!」

日本「その頑張りぶりを男子は拝めないのがつらいね」

 
   

   
---<そのころ、某室>---

ペルー「ま、待ってくれ!とりあえず落ち着けよ!」

ペルー「よーく考えてくれ、なぜ俺なんだ?なぜ俺じゃなきゃだめなんだ?」

ペルー「ほら、お前ってさレイシストじゃん!俺は明らかなカラードだぞ!」

ペルー「ほぼ白人のアルゼンチンあたりを狙えばいいじゃん!なんで俺!?」

??「君が飢えていたとして、嫌いな野菜が目の前にあっても食べないのか?」

??「ぶっちゃけ自分より背が低ければ誰でもいいんだ」

ペルー「うわぁぁぁぁぁぁ」
  
------------------------

  
  
チリ「はあ!?っざっけんなよあの乞食ども!」


コロンビア「ペルーと金銭トラブルなんかないし、ゲイの性癖もないぞ俺たち」

エクアドル「ペルー誘拐されたとかマジかー・・・うわー・・・」

チリ「あの貧乏人どもは俺たちを貶めたいだけだ、奴らのほうが黒いぞ」


チリ「メルコスールの連中とは違って、俺たち太平洋同盟は社交的だからな」

エクアドル「こらこら、南米の仲間なんだから悪口は禁物だ」

コロンビア「最近ペルーと口論したことなんて一度もない、メキシコに聞けばわかるよ」

チリ「あ!中国なんか怪しいんじゃないか?」

チリ「中国には世話になってるけど俺たちの取引の邪魔もするから、ちょいと悪口をな」

コロンビア「でも中国って女好きだろ。美女侍らして露天風呂入りたがる奴だろ」

タイ「彼って手段を選ばないから、ハニートラップならありうるかもー」

エクアドル「まずペルーはゲイじゃないんですがそれは」

日本「中国君は自分の名誉が傷つくのを嫌うからそんな冒険しないよ」

タイ「でも中国君この前、9個の太陽を射抜いたゲイがカッコいいって言ってたわ」

日本「それは名前が"ゲイ"なだけで、神話のゲイ氏も中国君もゲイじゃないよ」

タイ「ややこしいわねぇ」

日本「ていうか中国君は昨日のヤシオリ作戦で、こんなことできる状態にないから」

チリ「じゃあ中国は犯人じゃないのか」


日本「メキシコ君に話を聞いてみるか・・・」

コロンビア「メキシコならアメリカに会いに行くって言ってたぞ」

  
  
---<そのころ、某室>---


ペルー「わー待て待て!話をきこう!」

ペルー「おまっお前が誘拐なんて馬鹿げたことをするのに理由があるはずだ」

ペルー「だからその肉ぬんちゃくを振り下ろすのは待って!」

??「・・・っ」

犯人は拷問器具を床に置き、崩れだすように泣いた。

??「うう・・・うう・・・!」

ペルー(何だ?なんか深刻な悩みがありそうだな)

ペルー「つらいことがあるなら言ってみなよ、相談にのるよ」

??「・・・すまない」グスッ

??「俺にもわからないんだ、なんでこんなに苦しいのか」

ペルー(時間稼ぎのためだ、なんとか説得できるかもしれないし)


ペルー「苦しいのか?どういうふうに?」

そのとき、犯人はペルーの喉元にナイフを突きつけた。

??「説明なんかできるか!」

ペルー「っ」

ペルー「ででででも、そんなんじゃいつまでたっても解決しないぞっ」

ペルー「そ、相談できない悩みだから苦しんでんだろ」

??「・・・」

犯人はナイフを捨てた。

??「・・・そうなんだ」

??「俺はまともになんかならない・・・このさきもずっとだ」

??「親を死ぬまで泣かせる人生だと考えると、嫌になるんだ」

ペルー「・・・馬鹿にしたりしないから、全部あるだけ言いなよ」

  
   

   
-----------------------
  
日本「これは困ったことになったな」

日本「麻薬マフィアとアメリカンサイコ、一番嫌な組み合わせだ」

日本「レイプされたり皮を剥がされたりバラバラにされたりするかも」

日本「タイちゃん、危ないから僕から離れないように」

タイ「ええ」コクリ

2人は北中米病棟に入った。

  
  
タイ「きゃっ・・・」


アメリカの部屋では、邪な空気が漂っていた。
というのはつまり、アメリカとメキシコがやんちゃな物を炙っていたからだ。

日本「君たち、取り込み中悪いが話を聞かせてくれないか?できれば外で」

アメリカ「ああん?・・・ああ、うるせぇジャップだ」

アメリカ「やっぱマリファナにすべきだったか?」

日本「ちょっとだけだよ、本当にちょっとだ」

メキシコ「お前もどうだ?そっちのねーちゃん・・・ちぇっニューハーフか」


4人は部屋の外へ出て、近くのベンチで話した。

メキシコ「あー確かに最近ペルーと喧嘩してる奴なんて見てねぇなー」

アメリカ「ゲイに誘拐されるとかウケルなwwwひゃっはっ」

アメリカ「で?で?ゲイの書く脅迫文ってどんなのだ?見せろジャップ」

日本「なぜそこそんなに食いついてくるのだね?」

アメリカ「え?興味あんじゃん」

メキシコ「どうでもよくね?」

日本・タイ・メキシコ「・・・」

日本・タイ・メキシコ「・・・」ゴクリ

アメリカ「ち、ちがっ」

アメリカ「違うぞ俺は!」

メキシコは気配を消しつつタイの後ろへ移動した。
日本は熊に遭遇したときのように、目を離さずにゆっくり後退する。

タイ「あららら」

タイ「カミングアウト、応援するわ」ニッコリ

アメリカ「違う!」


日本「銃を置いて両手を挙げろ!」

日本「誰も君を否定したりしないから、暴れるのはよしなさい!」

メキシコ「マジかよ・・・」

アメリカ「本当に違うんだ、俺はゲイじゃない!」

アメリカ「興味ってのはあれだ、研究動物を見るような感覚だ!」

アメリカ少年は、柄にもあわず目に涙を浮かばせて叫ぶ。

アメリカ「じ、人類は・・・ボノボに!ボノボに学ばなければならない!」

アメリカ「ボノボは暴力性の少ない平和的な霊長類で」ガクガク

アメリカ「緊張状態の回避手段として、性行動で緩和する」ガクガク

アメリカ「メス同士で性皮をこすりつけあう『ホカホカ』をしてコミュニケーションを」

アメリカ「オス同士では『尻つけ』や『ペニスフェンシング』などを」グスッ

日本「これ以上いけない」

日本「社会学者じみたことを言い出すアメリカ君の精神状態は限界に達している」

日本「これ以上刺激すれば、彼は邪悪で自己流の正義活動を展開するだろう」


メキシコ「とりあえず、俺たちにはアリバイがあるからアメリカは白だ」

メキシコ「さっきまでオランダといたから、オランダに聞けば証明できる」

日本「ふむ、一応オランダ君にも話を聞かねば」

日本「今のところアメリカ君はグレーだ」

アメリカ「ちがああああう!違うっつってんだろうがジャップ!!!」

タイ「よしよし、今度カウンセリングにおいで」

日本とタイは欧羅巴病棟へ向かう。

  
  
---<そのころ、某室>---


ペルー「そっか、両親はお前を受け入れてくれないんだ」

??「俺のレイプ事件が発覚したとき、それよりもゲイであることを嘆いてた」

??「俺をここに送り込んだ後も、手紙一つくれない」

??「ここで友人はできたけど、気持ちが満たされることはない」

ペルー「自分を否定されてる気持ちになるんだな」

ペルー「その友達にそのことを話せばいいじゃないか」

??「友人達はクールだから、たぶんウザがるよ」


??「そうなったら友人までなくしてしまうよ・・・」

ペルー「そんなことないって、ちゃんと受け止めてくれるさ」

??「・・・お前っていいやつだな」

??「酷いことしてごめんな・・・俺って不器用だから」

ペルー「いいんだよそんなの、それよりもっと語らおう」

ペルー「俺達もう友達じゃないか」

  
  
-----欧羅巴病棟------


オランダ「ええ・・・?アメリカ?ああ、さっきまで一緒にいたぜ」

日本「じゃあアメリカ君は白だな」

タイ「何か不審な行動してる人物は見なかった?」

オランダ「不審な行動・・・?あーそういえば・・・」

オランダ「8人のスウェーデン兄弟が、ゴミ箱を重そうに引きずってたぞ」

オランダ「角砂糖運ぶアリみたいだなぁって、すごく覚えてる」

日本「何、スウェーデン君だと」

日本「彼の体力をなめてた」

タイ「仮定が覆されたわね」


日本「で、スウェーデン君はどちらへ?」

オランダ「体育館に入っていったけど」

日本「ありがとう。タイちゃん、行こうか」

タイ「急がないとイタリアちゃんみたいに」

オランダ「お前ら兄弟多すぎじゃね?」

  
  
-------体育館倉庫-------


スウェーデン「ありがとうな、こんなに話聞いてもらったの初めてだ」

ペルー「いいんだよ、お前も大変な人生を送ってきたんだな」

スウェーデン「もしかしたら俺が求めていたのはこれだったのかも」

スウェーデン「今なら最高の歌声を披露できる気がするんだがなぁ」

ペルー「今度聞かせてよw今歌ったらバレちゃうよ」

スウェーデン「おいおいw監禁されてる奴の言葉かよwww」

ペルー・スウェーデン「ははははは」
  

  
-----体育館倉庫前---------

日本「2人の声が聞こえる。ここにいるのは確実だな」

日本「タイちゃんはここで待ってて、危ないから」

タイ「でもっ相手はゲイよ!日本ちゃんの方が危ないわ!」

日本「僕は大丈夫さ。任せてくれ」

日本「女の子に怪我させちゃ、男が廃るよ」

タイ「##」

日本は体育館倉庫のドアを勢いよく開けた。

ガッチャン

ギギィィィィィィ

スウェーデン「!」

ペルー「にっ日本!?」

日本「誘拐犯及び被害者を治療しに来た」

スウェーデン「くっ、あんな情報量で場所がバレるとは・・・!」


ペルー「日本やめてくれ!スウェーデンは悪い奴じゃないんだ!」

日本「まぎれもなくこいつはゲイのレイプ魔だよ」

ペルー「違うんだよ!とにかく話を聞いてやってよ!」

日本「完全に昨日の被害者イタリア君の流れだよ」

ペルー「彼は孤独だったんだ!ここは治療の場のはずだ!」

日本「うるさいな、とりあえず君には少しの間黙っててもらおうかな」

日本はスタンガンをペルーに向ける。

スウェーデン「やめろ!俺が全部悪いんだから、こいつに危害は加えるな!」

日本「・・・ははぁ」

日本「君達、ストックホルム症候群とリマ症候群に罹ってると見えるね」

日本「君達二人ともカウンセリングが必要だ、哀しいね」

日本「とりあえずスウェーデン君にはそれなりの制裁が求められる」

ペルー「日本!お前、いつからそんなわからず屋に成り下がったんだ」

日本「何とでも言いたまえ、僕は至極まっとうだよ」

ペルー「もういいよ!スウェーデン、こいつ殺していいよ!」


スウェーデン「ファッキンイエローにはヒイヒイ言わしてやる・・・」カチャカチャ

スウェーデンはズボンのチャックを外し、ズボンを脱いだ。

日本「愚かな・・・」

スウェーデン「オムツを手放せない体にしてやるッ!」ダッ

モロ出しのスウェーデンが日本の半径1m以内に入ったとき、

ギギギッ

バレーボール用のポールが宙に浮かび、

ゴォォォォォォォォォン!!

スウェーデンの頭を直撃した。

スウェーデン「キュウ!」バターン

スウェーデン少年は頭から血を流して倒れた。
幸い致命傷ではないようだ。

タイ「今すごい音がしたけど!」

ガッシャァァン

タイが心配して倉庫内を見ると、丁度宙に浮いていたポールが落ちた。


タイ「えっなになに!?今の何!?」

ペルー「に、日本お前・・・超能力者だったのか!?」

日本「違う、これは呪いなのだ」

日本少年は神妙な面持ちで語り始める。

日本「我が一族は男女を問わず代々恐ろしい呪縛があってね・・・」

  
  
  
日本『自他問わず、自分にエロいことが関わりそうになると発動する呪いなのだ』


日本『エロいことを阻止するために、超常現象が引き起こされる』

日本『ご先祖はこの呪いを時に神風、時に祟りと呼んだ』

 》鎌倉日本「くっそー元に痛い目遭わせることはできたが童貞も卒業できん!」

日本『ただし、この呪いは一族全員に反映されるものではなく』

日本『僕の父上や曽祖父、それからずっと前の祖先の一人は呪いの影響を受けなかったと聞く』

 》太閤日本「はっはっは!じゃんじゃん女を持ってこォい!///」

 》明「くっそ」


日本『ところがこの幸運たちの次世代がその分を埋め合わせをすることになる』

日本『幸運世代の次世代は、呪いが強化されるのだ!』

日本『祖母は女好きの曽祖父の反動で呪いが非常に強く、精神を病んだそうだ』

 》葡萄牙「ぐおお!ちょっと手を繋ごうとしただけ」チュドーーン

 》英吉利「ぐあああ!まだ何もしてない」チュドーン

 》江戸日本「もう嫌!男なんて全員エッチなことを考えてるんだわ!」

 》江戸日本「扉に鎖をつけて引篭もってやるんだから!キライキライ!」

 》江戸日本「あなた達もエロいこと考えてるんでしょう!去勢しなさい!」

 》清・阿蘭陀「ええ・・・」

日本『そして父は幸運世代であり、その上一族きっての絶倫男だったのだ』

タイ「あらあら・・・///」

タイ「・・・あら?でもそれじゃあ・・・まさか!」

日本はまぶたを閉じ、静かにうなずいた。

日本「・・・その反動で僕の呪縛は、歴代最大の強さを誇るわけだ」

ペルー「なんてこった」


日本「今回は吉と出たが、普段は専ら自分の性欲によって発動するわけで」

日本「僕の脳はいつしか、防衛反応からエロいことを考えるのを放棄した」

日本「僕は世界で一番澄んだ目で八意永琳様を拝んでいるよ」ホロリ

タイ「あなたの童貞は、その呪縛のせいだったのね」

ペルー「不幸すぎる」

日本「だから、僕は僕にしかできないことをするつもりだ」

日本「本当にこの世界は病んでいる。兵器や武器が売買され、地面は血を吸う」

日本「本当に人類の心は凶暴で、悪疫が世界中を満たし、死は充足している」

日本「本当に法廷の掟は投げ捨てられている」

日本「本当に正義の名だけは世界中に広がっている、だが人類が為すのは不正だけ」

日本「素晴らしいだろうな、世界に争いごとがなかったなら」

日本「素晴らしいだろうな、人類が酔い、その口に喝采があったなら」

日本「素晴らしいだろうな、人類が毎夜安らかに眠れたならば」

日本「素晴らしいだろうな、人類が等しく無知であったなら」


日本「だから僕は二次元への移住を勧める、世界よ次元を超えるべし!」

日本「そうすれば僕らは退院できるに相違ない!」

  
  
日本少年の熱い弁の後、ペルー少年はカウンセリング室へ、

スウェーデン少年は医務室へと運ばれた。
手術担当はドイツである。

ペルー少年は催眠治療によって、ストックホルム症候群から解放された。

日本とタイは、なかなか帰ってこないスウェーデンを待っていた。

日本「命に別状はなさそうだが、何針か縫うらしい」

日本「記憶を喪失してればいいんだが」

日本「催眠術をかけた後、ああいう手合いは想像妊娠をしてやっかいだ」

日本「可愛い女の子ならまだしも、とんだ罰ゲームだ」

タイ「童貞が運命づけられている日本ちゃんには特に酷ね」

タイ「でも、日本ちゃんは将来どうするの?そんな呪いを背負って」

日本「そうだな、養子をとったらどうかとも勧められているが」

日本「ロボットを育てるとかどうかな?アトムみたいな良い子をさ」

タイ「あらあら##」

純粋無垢なヒューマノイドの少年少女たちが、平和な世界を築き上げるのは
もはやSFの世界の話ではないのかもしれない。
  

  
>>>>>>>【ボーナスステージ】!!!!!!!

オランダ『俺のいる世界はどこかおかしい』

オランダ『俺の知ってる人間たちは、皆羽が生えてたり肌が紫色だったりする』

ルクセンブルク「ちょっと、話を聞いてるのネーデルラント!」

オランダ「お前って女なのに鼻からチ○コ生えてんだな」

ルクセンブルク「はぁ!?サイッテー!」パァン

オランダ『事実を言ったらぶたれる理不尽な社会だ』

オランダ「ブリテンよぉ、お前ら10人とも全身毒キノコ生えてんのはヤバい病気なのか?」

イギリス「一体何のお話でしょうか?消えるのは10人のニガーたちですよ」ニッコリ

ウォンウォンウォン

ドイツ「やあネーデルラント、風車ってのはいいものだね。風力発電は最高のエコだ」

ドイツ「音がうるさいのと、鳥がぶつかって死骸が地面でいっぱいになるのを除けば」

オランダ「だろうな、お前の鱗粉が風に乗って飛んでるぜ。タンポポみてぇに」

オランダ『その時、ドイツの腹部から蜂の幼虫が出てきたんだが、奴は平気だったんだ』


ザバァッザバァッ

ベルギー「おい!僕を水車にくくりつけるなんてどういうことだ!」ザバァ

ベルギー「ごぼっ・・・死ヌッ・・・がば・・・助けてェ」

オランダ「お前、鰓があるから平気だろ?鱗もあるじゃん」

オランダ『欧羅巴病棟はチューリップに囲まれた素敵な場所だぜ』

  
  
-------[人物紹介]--------


 タイ:人身売買によるショックで記憶障害を起こし、送られてきた美女。
     ニューハーフになった経緯の記憶は消滅しているが、彼女は満足らしい。
     可愛い女子達や日本と仲良く接するが、隙あらば内臓を盗る心づもり。
     彼女もビッチなためか、アダルトコンテンツを扱う日本の助手をしている。

 ペルー:コカイン中毒と診断されて、この学校に送られてきた。
      人にコカインを服毒させるのは、生贄として神に捧げるためである。
      人当たりは良いほうで、日本他は彼を良い人だと評しがちである。
      カトリック・クリスチャンらしい。

 ブラジル:窃盗症及びセックス依存症と診断されて送られてきた露出狂ビッチ。
       典型的なヤリマンであるが、そのぶん男性人気も高い。
       実は男子顔負けのサッカー技術の持ち主である。
       もちろん彼女も薬をやってる。特にポルトガルのセフレ。


 ボリビア:コカイン中毒と診断されて、この学校に送られてきた。
       貧しい家の生まれで、チリたちから「黄金の玉座に座る乞食」と揶揄される。
       実は低所恐怖症。

 アルゼンチン:強迫性パーソナリティ障害と診断されて、この学校に送られてきた。
         混血ではあるが外見はほぼ白人に見え、本人も自分は白人だと主張する。
         闇両替をよくしており、大量の偽札を持っている。
         イギリスを嫌っており、彼との喧嘩が絶えない。スペインと仲が良いらしい。

 チリ:全般性不安障害と診断されてこの学校に送られてきた。
     南米病棟で一番裕福で優等生な少年。
     しばしば南米病棟の貧しい生徒達を軽蔑する発言がある。
     消しゴムをカッターナイフで彫ってモアイ像を作るのが得意。

 コロンビア:コカイン中毒と診断されて、この学校に送られてきた。
        悪友にアフガニスタンやメキシコがいる。実はかなりヤバい男。
        その名前から、アメリカに「祖母ちゃんと同じ名前かよw」と絡まれる。

 エクアドル:全般性不安障害と診断されてこの学校に送られてきた。
        影が薄いが、一応南米グループのリーダーである。
        将来の夢は獣医らしく、多様な生命体に興味津々。

 メキシコ:反社会性パーソナリティ障害と診断されて、この学校に送られてきた。
       キチガイ学園屈指の麻薬の売人で、悪友にアフガニスタンやコロンビアがいる。
       またアメリカとも仲が良いが、アメリカにウザがられることも。
       カナダやイギリスとは折り合いが悪い。

 オランダ:重度の麻薬中毒と診断され、治療のために送られてきた少年。
       常に物が何重に重なって見えるなど、奇妙な世界に生きている。
       園芸の趣味があり、特にチューリップを好む。
       極度のカナヅチ&水恐怖症の持ち主でもある。EUグループの一員。
 

続きマダー?

>>313
ちょっと考え中です
ドイツの緊急事態系で何かできないか考えてます
すみません

ちょっとここ数日忙しいのと、ネタ収集のため
今週は投下無理かもしれません
すいません

今週からできると聞いて(シュタッ

>>321
すいません、もう少しかかりそうです
14話のオチは決まったんですが、アフガニスタンあたりを出せないかなぁと考えてるところで・・・

>>323気にしないでエタラなければいい

>>324
何が何でも大日本帝国編を書くまでは頑張ろうと思ってます

酉を付けるの忘れてました

予想より長くなりそうなので、前後編に分けることにしました
前編分の人物紹介を完成させてから、今晩中に14話(前編)を投下したいと思います
本当に遅筆ですみません

第14話:見えざる敵を防げ:前編
 
キチガイ学園全病棟に警告音が響き渡った。
放送担当はドイツである。

ウーー!ウーー!

ドイツ「「全校生徒の皆さん、ただいまより緊急事態に向けた訓練を行います」」

ドイツ「「緊急事態に備え、生徒は10日間の食糧や5日分の水、現金を準備しましょう!」」

ドイツ「「それでは各自自由にグループを作って、せいぜい対策を練ってください」」

ベルギー「「おい、"せいぜい"ってどういう・・・ぐぁっ」」

ダン!ダン!ダン! ベルギー「ぁぅぅ・・・」 ダン!ダン!

ドイツ「「放送は以上!」」

ピーーーーィィィン・・・ガガガッ

ブツッ

  
  
  
カナダ「おい、ベルギーどうなったんだよ・・・怖いよ!」


イギリス「あいつらやべぇな・・・」ブルブル


アメリカ「俺は結構好きな行事だぜ」

イギリス「ま、俺らはこれでいいとして何人くらい集めんだ?」

オーストラリア「お、親分!俺たちは同じメンバーでやんしょ?」

イギリス「あん?たりめぇだろ、兄弟も同然でぇ!」ビシッ

オーストラリア「おやぶぅぅぅぅん!一生ついてきやすぜぇぇぇ!##」ウルウル

ニュージーランド「いつものいけ好かねぇ親分よりこっちの親分のほうが好きだァ」

カナダ(騒がしい連中だ)チッ

生徒達は各自グループを形成し、緊急事態に備えて如何に対策すべきかを議論した。

グループ形成の経過は省く。
  
------------------------------
  
【グループ1:ロクデナシ対策会議】

フランス「本日も議長を務めさせてもらうフランスだ」

フランス「だいたいEUのメンバーなわけだが、他の奴らも紹介はいらないな」

フランス「前に書いてある通り、"ロクデナシ"とどう付き合うか考えていこう」

ドイツ「忌々しき問題だよね」

ベルギー「さっきの謝れよ偽善者め・・・」ボロボロ


フランス「その対象者は具体的に誰かと言うと」

フランスは前のホワイトボードに名前を書いていく。

・イギリス(←ローストビーフ)
・シリア
・イラク
・ロシア

フランス「こんなところだな?他に意見がある人は・・・いないみたいだ」

トルコ「議長、質問が」

フランス「どうぞ」

トルコ「ご存知の通り、俺はEUグループにまだ入れていない」

トルコ「俺はだいぶ前から入りたいと言っているのにまだ駄目だとあんたらは言う」

トルコ「シリアやイラクの世話をしたら入れてくれると言うから俺は頑張ってるわけだが」

トルコ「本当に俺をEUグループに入れてくれる気はあるのか?」

フランス「彼の質問に答える人は?」

全員「・・・」シーン

フランス「・・・・・・おい、誰かいないのか」

トルコ「議長が答えてくれてもいいんだぞ?」


フランス「あー、えーと、あれだよ」

フランス「まだシリア達が安定しないし、EU加入の儀式って結構時間かかるからサ」

トルコ「儀式って何だ、初めて聞いたんだが」

フランス(俺だって知るかよ、でまかせなんだから)

フランス「秘密の儀式なんだよ、それをやらなきゃ友情は築けないんだ」

フランス「特に儀式では豚肉を使う場面があるから、慎重にルールを改定する必要もあるし」

フランス「お前を入れたい気持ちは山々なんだが、準備ができてないんだ」

トルコ「本当かなぁ。俺を入れたくなくて嘘ついてんじゃないのかな」

スペイン「本当だよ」 ルーマニア「本当に本当」 ハンガリー「ちょーマジ」

バチカン「ムスリムなんか入れてたまるものか」ボソッ

イタリア「パーパ・バチカン!思ってても言っちゃダメです!しーっ」ヒソヒソ

トルコ「最近なんだかお前らが信用できなくなっててさー」

トルコ「もっと真剣にクルアーンを読んで実践しようかと思ったり」

トルコ「ロシアってもしかして言うほど悪い奴じゃないのかもと思ったり」

ドイツ「それは間違いだ!僕らは完全に君の味方で、ロシア君は完全に敵だよ!」

ウクライナ「そうよ、あいつがいい人なわけないでしょう?」


ドイツ「だいたい、ロシア君と手を組んだらアメリカ君が黙っちゃいないよ」

トルコ「それはそうだな・・・うん」

ドイツ「それに君が熱心なムスリムになったら、ブルストが食べづらくなるじゃないか」

フランス「もう質問はないな、トルコ」

トルコ「うーん・・・なんか釈然としないけどいいや」

フランス「それじゃー次、裏切り者のイギリスをどういじめるかについてだ」

ボツワナ「・・・」

その中で唯一の黒人ボツワナは、シリアたちの不安からこのグループに参加したものの、
全く話題に入れずにいた。

そこで、同様に唯一の黄人参加者の中国に話しかける。

ボツワナ「ねぇ中国君、なんだか僕らに馴染みの無い話ばかりだね」

ボツワナ「僕も何か話そうと思うんだけど、全く思い浮かばないよ」

中国「何を言ってるんだ?お前は何も喋る必要がないぞ、トークン・ブラック」

ボツワナ「とーくん・・・?僕はボツワナだよ」

中国「わかってるよ、俺はさしずめトークン・アジアンと言ったところか」

中国「連中に誘われたからここに来たんだろ?」

ボツワナ「う、うん・・・シリア君たちも怖いし」


中国「それは黒人を入れることで自分達は平等な人間だと思いたいからだよ」

中国「お前のここでの仕事は、連中に混じって座ることだけだぞ」

ボツワナ「えっそんなあ」

中国「ほら、あそこのスウェーデンを見てみろ。奴もそうさ」

ボツワナ「でも彼は白人だよ」

中国「全身虹色の服を着てるだろ、あれは性的マイノリティとしての参加だ」

中国「本当はみんなゲイなんか仲間に入れたいとは思ってない」

ボツワナ「そ、そうだったのか・・・難しいなぁ」

中国「難しいのは今だけだろうな、いずれこの問題は消滅するからな」

中国「奴らは自分たちを特別にする根拠がなくなるだろう」

中国「ドイツがソーセージとビールを排除する日も近いぜ」

ボツワナ「なんだか、君の話も難しいよ」

中国「ちなみに俺には発言権があるんだ、すまんな」

ボツワナ「?」

中国「俺はこのトークン・アジアンの席を高値で買ったからな」


中国「奴らは金のためなら靴の裏を舐めることも厭わん連中だ」

中国「既に奴らは俺の言いなりだ」

中国「おい、鼻からミミズを入れるとかどうだ?」

フランス「いいなぁそれ!」

ドイツ「素晴らしいアイディアだと思うよ中国君!」

ボツワナ(ほ、ほんとうだ・・・)

----------------------

【グループ2:大災害・テロ対策会議】

日本「えー、恐れ入ります。本日議長を務めさせていただきます日本です」

日本「中国君がやたらグループ1の席を買ったことを僕に自慢してきました」

日本「決して羨ましくはないのに何か負けたような、不思議な気持ちです」

日本「遺憾の意を示しつつ、彼の持ち物全部に"天安門事件"と書いたらスッキリしました」

日本「それでは爽やかに議論を始めていきましょう」

インドネシア「すっげぇ清々しい気分になったよ」

ベトナム「日本、お前いつからそんな良い仕事をするようになったんだ?」

韓国「なんて酷いことを・・・中国君は一族の刺客に消されるかもしれないわ」

台湾「水道局の人たちが来るのよ」


日本「それじゃ、まずはスクリーンを見て欲しい」

日本はホワイトボードの前にスクリーンを出して、
パワーポイントを起動させた。

――毎日懸念すべき災厄――

・地震
 ・津波
 ・火災
  ・火災旋風
 ・保険
 ・救援物資
 ・精神的ケア
 ・原発(別項)

・台風
 ・水害
  ・人は用水路が気になる
 ・農作物被害

・テロ
 ・赤軍
 ・カルト宗教団体
  ・新興宗教の判断
  ・イスラム過激派
 ・空港乱射
 ・ハイジャック
 ・大使館占拠
 ・誘拐
  ・人質事件
   ・自己責任か否か
 ・立て篭もり
  ・カップラーメン
 ・地下鉄サリン
  ・図書館(個人情報保護の観点)
 ・誤認逮捕の懸念


・火山噴火
 ・予知は可能か
 ・火砕流
 ・危険性の認識
 ・北朝鮮の死亡

・原発事故
 ・プロフェッショナル人材の育成
 ・マニュアル
 ・老朽化
 ・地震
 ・代替案

・核兵器
 ・核クラブメンバーの意見
 ・北朝鮮
 ・核武装論
 ・核拡散
 ・コールタールの可能性
 ・核兵器のない世界の実現
  ・非核三原則
 ・核兵器に代わる超兵器
  ・神の杖(アメリカ君所持)
  ・HAARP?(アメリカ君所持)

・問題児
 ・支那畜
 ・露助
 ・シリア
 ・北朝鮮
 ・アメ公

日本「こんな感じで参考資料を用意したよ。お手元のレジュメもご覧ください」

シンガポール「ちょっと待った、これ全部議論するわけ?」


フィリピン「毎日これだけの心配してたら身が持たないよ」

日本「・・・君たち、死ぬぞ?」ギロリ

フィリピン「ひい!」

日本「これ全部が一人の人生で経験することだってありうるのだよ」

日本「我々は既に、何が何でもカボチャを作れらねばならない時代に突入している」

韓国「はい!意見があるわよ議長!」

日本「何だいパンちゃん」

韓国「地震の項目に『流言発生に伴う虐殺事件』が抜けてるわよ!」

日本「おっと、忘れていたよ。ありがとうパンちゃん」ニッコリ

韓国「日本があたしに感謝してる!嬉しい!あたしの勝ち!##」

日本「それと、その下に『プロパガンダ利用の防止』も足しておくね」

韓国「何を・・・何を言ってるの」

そのとき、北朝鮮はパニックを起こした。
火山噴火と核兵器の文字に反応したらしい。

北朝鮮「うおおおおお白頭山が!白頭山が噴火するのかぁぁぁぁぁ!」

韓国「キャーーッお兄ちゃんがパニック起こしたぁぁん」


日本「パンくん落ち着いて、噴火してるのは君の頭のほうだ!」

北朝鮮「ノドン!テポドン!ムスダン!余の怒りだ!ウワァァァン」

北朝鮮は暴れて、妹を突き飛ばして日本を殴った。

ポコンポコンポコン ※殴っている音

韓国「ああ、アメリカ君がいれば・・・サードがあれば・・・」ガクガク

ポコンポコンポコン ※殴っている音

日本「たいして痛くはないが癪だ・・・ヘイトスピーチが言えたなら」

韓国「ヘイトスピーチ反対!」キッ

日本「だろうね」

そのとき、それまで無言だったインドが立った。

インド「うるさい黙れ」


インド「ブッダがお前に対して微笑んでいるぞ」

インドはポケットから何やらスイッチを取り出し、ONを押した。

ヒュッ・・・!

北朝鮮「えっ         」

   
   
   
   
   
   
   
  
日本少年は乱れたシャツを整えて、パソコン操作を続けた。

一同は静かに資料を見た後、白熱した議論を展開した。
 
北朝鮮少年の座席には、熊のぬいぐるみが置かれていた。

-------------------------

【グループ3:新世界秩序計画会議】

アメリカ「あー、議長は俺がやるからな」

カナダ「イェーイ」

一同はアメリカに拍手を贈る。

パチパチパチ


アメリカ「今日の議題はこれだ」

・ロシアのクソ野郎
・中国のサバノビッチ
・EUグループのクソ共
・暴走偽善者ドイツ
・ナード日本のイチャモン
・邪悪なムスリム共

アメリカ「こいつらが俺たちの邪魔をするわけだ、異論はないな」

イスラエル「ああ、そいつらは特に悪いゴイムさ」

イスラエル「だが、ここにいる君たちは善いゴイムだよ」

アメリカ「わかってるぜ」

イギリス「善良なるアングロサクソンでぃ」

アイルランド「へへへ」

イスラエルはアイルランドを見て、アメリカに小声で尋ねた。

イスラエル「おい、なんでここに貧乏人がいるんだ?」

アメリカ「つれないこと言うなよ、あいつも俺の友達だぜ?」

アイルランドたちは、アメリカの用意した禍々しいほどに鮮かな色の菓子を食べる。

アイルランド「このグループだとお菓子いっぱい食えるんだろ?」モシャモシャ

イギリス「そうだぞ」クッチャクッチャ

オーストラリア「ぜーんぶアメリカのおごりだ」ムシャムシャ

カナダ(馬鹿ばっか)


アメリカ「あー、じゃあまずロシアから」

アメリカ「こいつは最大の要注意人物なわけだ、そして強い」

イスラエル「だが貧乏だ」

アメリカ「しかしやっかいなことに、俺たちの企みをいち早く嗅ぎつけるのが奴だ」

イスラエル(俺の計画には誰も気づいていないと思うがな)

ニュージーランド「あいつの言うことを信じる奴なんていんのかよ」

カナダ「皆の前で『アメリカの秩序には従わない!』とか言ってたけど妄言扱いさ」

イギリス「ドイツは実はロシアの大親友だって噂があるぞ」

カナダ「ドイツの恋人のポーランドのほうがやっかいじゃないか?」

イギリス「それでも力があるのはドイツだって」

イギリス「EUグループは実質ドイツの私物だぜ」

アイルランド「うんうん」

オーストラリア「でもドイツぁブルーチームだぜ」

オーストラリア「やっぱロシア込みで危ねぇのはレッドチームの中国だ」

アメリカ「お前、中国と仲良くなかったっけ?」

オーストラリア「ちげーし!くそジャップの嘘なんか信じるなよ!」

イスラエル「中国は成金だからな、気に食わん」


アメリカ「ところで俺は、ジャップはアジアの裏ボスだと睨んでるんだが」

オーストラリア「ジャップが?まっさかぁ!」

オーストラリア「それだけはありえねぇってwwおめぇが一番わーってるはずだぁ」

カナダ「日本は君に忠実な犬だよ」

アメリカ「ああ、俺もそうだと考えてきたんだが・・・奴は妙なことをするから」

アメリカ「早朝にTakamimusubiとかいう奇妙な悪魔に祈ってやがるし」

アメリカ「デカいカラスに話しかけているのを見たこともある」

アメリカ「中国は奴の何かに警戒している節がある」

アメリカ「奴は宇宙人のスパイかもしれない」

イスラエル「そういえば、俺に『君と僕は遠い親戚かもしれない』とか言ってくるな」

イスラエル「俺の金でも欲しいのかと勘ぐっちまうよ」

カナダ「それってただの変な奴じゃないの?ここは精神病院なんだし」

イギリス「やたら"治療"を連呼するあたり怪しいかもな」

オーストラリア「えー?そっすかぁ?」

アメリカ「放っておいたら、何をしでかすかわからないヤツだ・・・」

アメリカ(常に監視が必要だ)


イスラエル「それよりも、一番警戒すべきは中東グループのムスリムじゃないかな?」

アメリカ「ああ、そろそろサウジアラビアをぶっ殺す頃合かなとは思ってるんだ」

オーストラリア「ひゅーっわくわくする」

イスラエル「あいつらは卑劣だ、俺の帽子をトイレに投げ捨てたりするし・・・」

カナダ「帽子って皿みたいなほう?黒いツバ付のほう?」

イスラエル「どっちもだ・・・」シクシク

イスラエルが陰湿なイジメの数々を思い出して泣いていると、
少女バルバドスが飲み物を持ってきた。

バルバドス「まぁ!どうしたのイスラエル君!」

イスラエル「いや、なんでも・・・なんでもない」

バルバドス「いいえ、きっと例のイジメっ子共を思い出していたんでしょう?」

イスラエル「違うんだ、そんなくだらないことで泣くわけない・・・」グスグス

バルバドス(キューーーン!///)

バルバドス「温かいお茶飲んで、落ち着いてね」ニッコリ

バルバドスはメンバー全員に飲み物を配る。


バルバドス「はい、コーヒー」

アメリカ「あんがと」

バルバドス「はい、ホットチョコレート」

カナダ「ありがとう、バルバドスさん」

バルバドス「はい、ミロよ」

オーストラリア(黒人女の入れたやつかよ・・・)

バルバドス「はい、お紅茶ですよ親分」

イギリス「え・・・あ、ああ」(紅茶か・・・)

アイルランド「紅茶だーーっ俺超好きーー#」

全員に飲み物が行き渡った。
しばらくすると、何やら様子のおかしいメンバーが現れた。

イスラエル「んん・・・?何だ・・・なんか、頭がボーッとする」

イスラエル「それになんか変な気分だ・・・///」ボー

バルバドスはイスラエルの首元に手を当てる。

バルバドス「まぁっ大変!本当に熱っぽいわ!」

バルバドス「わたしが!わたしが彼を保健室に連れて行くわね!」

アメリカ「頼むぜ」


部屋を出て行く際に、バルバドスはアメリカにウインクをした。

アメリカ(一体どんな媚薬を盛ったのか気になるが、それはさて置き・・・)

そのとき、イギリスが頭を押さえて苦しみ始めた。

イギリス「ぐあぁぁっ・・・やめろ、ヤメロォォ」ジタバタ

アイルランド「い、イギリスぅ!どうしちまったんだよ、頭痛いのか?!」アワアワ

イギリス「これは、これは俺の体だぞ・・・嫌だ・・・嫌だぁ」ジタバタ

イギリスはしばらくの痙攣の後、静かになった。

アイルランド「おい・・・イギリスが!やばいよ、医務室に連れて行かないと」

イギリス「その必要はありません」

床に倒れていたイギリスは立ち上がり、何事もなかったかのように席に着いた。

アイルランド「あ!いつものくそったれイギリスに戻っちゃった!」

イギリス「どうも、お間抜けアイルランド君」

アイルランド「ほら見ろ、くそったれだ!」

イギリス「さて、準備は整ったようですね」

アメリカ「ああ、そろそろ薬が回る頃だ」

そこでようやく、アイルランドは周囲の異様さに気がついた。


アイルランド「な、何だよお前ら・・・何を企んでるんだよぉ・・・」ガクガク

イギリス「ケルトの血が必要でしてね、私の代わりに君が選ばれたのです」ニッコリ

アメリカ「俺、ドイツよりも腕はいいんだぜ」

アメリカはメスを手にして不気味に笑う。

アイルランドはすぐに部屋を出ようとしたが、カナダたちによって出口は封鎖されていた。

そもそも、猛烈な眠気に襲われたために、彼は歩く事もままならなくなっていた。

アメリカ「ウィッカーマンの用意はできた」

世界政府を志す闇の勢力も、一枚岩ではないのだ・・・
と、Godot MacGuffin先生の調書に書かれていたとかなんとか。

 
 
-------[人物紹介]--------


インド:反社会性パーソナリティ障害と診断されたため、この学校に送られてきた。
     キチガイ学園に来る以前は、レイプ&殺人のセットは当たり前だったと言う。
     本人のカーストは並のようだが、格下だと見なした相手にはとことん強く出る。
     (キチガイしかいないためか)当校では大人しいほうだが、短気な面もある。

カナダ:自己愛性パーソナリティ障害と診断されて、この学校に送られてきた。
     非常に温厚な性格で、周囲の生徒からはなぜ彼がここにいるのか疑問を持たれている。
     どこからどう見ても模範生だが、誰もいない場所では恐ろしい一面を出すようだ。
     メープルシロップとプーティンが大好きとのこと。

アイルランド:マリファナ中毒と診断されて、この学校に送られてきた。
        イギリスのことが大嫌いで、イギリスが酷い目に遭えば彼は心躍るという関係。
        熱心なカトリック教徒であり、素行も(当校の中では)模範的である。

バルバドス:キチガイ学園の生徒だと思われているが、実は彼女は清掃等の非正規職員である。
       同僚のセーシェルやルクセンブルクたちと共に、キチガイ学園に配属されてきた。
       入院してきたイスラエルに一目惚れしたらしく、彼に猛アタックを試みる。
       オーストラリアたち同様に、イギリスを親分と呼んでいる。黒人の女の子。
  

すみません、あと3日は更新無理っぽいです・・・

>>1の身に何が・・・!

>>360
すいません、生きてます・・・
明日にはなんとか更新したい・・・

待ってくださる方すいません
用事が入ってしまったので今日も無理そうです
明日には更新するつもりです

本当にすみません
後は人物紹介だけなので、今日中には出せます!
待たせすぎてすみません!

お待たせしました!前回の更新から3週間も経ってしまいました
前回トルコの人物紹介を忘れていたので今回に回しました
あと、人物紹介の空白スペースが面倒な上にスマホで非常に見づらいので、
今更ながら仕様を変えることにしました

第15話:見えざる敵を防げ:後編
  
【グループ4:イスラエル対策会議】

ヨルダン「えーっと、今日の議長を務めるヨルダンですよろしくー」

パチパチパチ・・・

ヨルダン「えー、今日の会議内容はそのまま、イスラエルのいじめ方を考えることだよ」

サウジアラビア「最近マンネリ化してるもんな」

イラン「あいつの帽子、もう隠せる場所がなくなってきてるしな」

シリア「ていうか、あいつにちゃんと効いてるのかな?俺たち優しすぎるんじゃない」

カタール「過去のEUグループのイジメを超えられない感はある」

バーレーン「いや~あれ常人には思いつかないえげつなさだったし」

クウェート「ジュース注射はないわー・・・なんか打ち上げ花火とかも使ってたし・・・」

イラク「あんだけイジメられたのに形成逆転するとかパネェなあいつ」

ヨルダン「パレスチナ、なんか意見あるかな?」

パレスチナ「・・・」


満身創痍のパレスチナは、パソコンで文字を打つ。

カチカチカチ・・・

「あいつに半端なイジメは効かない。腹いせに俺が殴られる回数が増えるだけ」

その文面を見て、一同(サウジアラビア以外)は思わず涙ぐんだ。

ヨルダン「そ、そうだよね・・・」ホロリ

モロッコ「あいつ、強すぎるんだよ」ホロリ

エジプト「早く喉、治ればいいな・・・」ホロリ

イラン「畜生!パレスチナのためにもあいつをぶっ殺さないと!」

アラブ首長国連邦「サウジアラビア、何か良い考えを持ってそうだね」

サウジアラビア「はっw顔に出てたか?」

サウジアラビア「いや~~ユダヤは潰さなきゃなって考えてただけだ」

サウジアラビアは表情に気持ちを出してしまったことを反省して、
いつもの反笑いを保ちながら考える。

サウジアラビア(アメリカの助けがなくなれば、イスラエルはすぐ殺れるさ)

サウジアラビア(最近のアメリカは目に見えて俺を煙たがっている)

サウジアラビア(俺を潰す計画を、クソな友人達と語らっていることだろう)


サウジアラビア(今まで俺を利用することも多々あっただろうに、忘恩の野郎め)

サウジアラビア(おそらく―――イラク・リンチの件で俺を責めて金を毟る腹だ)

サウジアラビア(俺は奴に結構な額を貸してる・・・その前にそれを回収するしかない)

サウジアラビア(それをすれば奴だけにとどまらず、全校生徒が痛い目を見るだろうが)

サウジアラビア(知ったことか!皆ジャハンナムへの道連れにしてやる!)

サウジアラビア(だが、まだ言わない―――時を待て)

サウジアラビアは急に真剣な顔になり、勢いよく席を立った。

ヨルダン「サウジ?」

サウジアラビア「・・・」

サウジアラビア「イスラエルの帽子をさ・・・」

ゴクリ

全員が息を呑んで耳をサウジアラビアに傾ける。

サウジアラビア「・・・アフガニスタンの帽子とすり替えようじゃないか」

全員「!!!」


クウェート「そ、それは・・・そんなことをしたらイスラエルは死んでしまう!!」

カタール「恐ろしすぎる・・・」

シリア「うっわー・・・」

イラン「マジで?確かにイスラエルはどうあがいても殺されるだろうケド」

ヨルダン「待ってよ、帽子をすり替えるのがまず命がけなんだけど?!」

EUグループの過去のイジメを凌駕するサウジアラビアの提案。
簡単でしょぼいように思えるこの方法のどこが恐ろしいのか?

まず前提として、アフガニスタンがかなりヤバい奴であること、
そして、彼が帽子(Pakol、パコール)を愛用して常にかぶっていること、
とにかく、アメリカやロシアも手を出せない梟悪な人物だということがある。

彼の目を掻い潜って、イスラエルの帽子とのすり替えに成功したとしよう。
イスラエルは当然、自分の帽子が別人のものと替わっていることに気がつく。
アフガニスタンの方も同様である。

イスラエルがアフガニスタンの帽子だと気がつかずに怒って捨ててしまった場合、
彼は殺されるだろう。

帽子の持ち主に気がついて、イスラエルがアメリカに助けを求めても、
アメリカは助けてくれないだろう。ロシアも同様である。誰も助けない。

イスラエルがアフガニスタンに帽子を返しに行っても、
怒ったアフガニスタンに恐ろしい責め苦を施されて殺されるだろう。

アフガニスタンの方はイスラエルの帽子だとすぐにわかるだろうから、
自らイスラエルを殺しに出向くのだ。

つまり、イスラエルの助かる道を考えるほうが難しい。


サウジアラビア「・・・で、そのすり替え悪戦を実行するのは」

サウジアラビア「エジプトだ」ニコッ

エジプト「そんなあ!」ガーン

ヨルダン(よかった、俺じゃなくて)

エジプト「でもでもでも・・・ベリーダンスのDVD送ってもらう予定だし!」

エジプト「それ見るまで死ぬわけにはいかんよ!」

サウジアラビア「安心しろ、音楽も踊りもハラムだから見る必要がない」

サウジアラビア「むしろ見たら目が腐る上にジャハンナムに行くことになるぞ」ニヤッ

エジプト「ハラムじゃない!」

サウジアラビア「 ハ ラ ム だ 」ギロリ

サウジアラビアはシャムシールをちらつかせる。

エジプト「あうう・・・」

果たして死ぬのはエジプトかイスラエルか?
エジプトは無事ベリーダンスのDVDを視聴できるのか?
それはまた別のお話・・・

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グループ5は主に中南米グループ、グループ6には阿弗利加病棟の生徒が集まったが、
ゲーム三昧だったり喧嘩三昧だったりでまともに会議を行っていないので、
ここでは詳細を省くことにする。


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【グループ7:スタンっ子倶楽部超会議】

スタンっ子倶楽部、名前に「スタン」の音を持つ生徒達が結成したサークルである。
主な活動内容はゲームやテスト勉強である。

ウズベキスタン「えっとー、今日の司会は俺だよ!」

ウズベキスタン「今日はー、カザフスタンの両親が離婚を回避したことのお祝い!」

ワーッパチパチパチ

カザフスタンがホワイトボードの前に立つ。

カザフスタン「心配させたね、どうやら両親の冷え切った関係は改善されたみたいだ」

カザフスタン「名前がカザフエリになるかと思ったけど、変わらないよ!」

ワーッパチパチパチ

トルクメニスタン「よかったね!メロンの日じゃないけど、メロン持って来たよ!」

タジキスタン「これからもスタンっ子倶楽部のメンバーだ!」

普段はなかなか参加できないメンバーも、祝いの言葉を贈った。

タタールスタン「おめでとう!やっぱりスタンじゃないとな」

バシコルトスタン「おめでとーっ」

ダゲスタン「おめでとう」

上の3人はキチガイ学園の生徒ではなく、
ロシアの従者として交代制で送りつけられている。


カザフスタン「ありがとう、でも君たちロシア君についてなくていいの?」

タタールスタン「いーのいーの!あいつと居ると気分だだ下がりだし」

ダゲスタン「金で雇われてるだけの関係で、別に友達じゃないし」ボソッ

バシコルトスタン「坊ちゃんが文句言っても、旦那様は妄言だと思って無視するよきっと」

タタールスタン「今日たまたま当番でよかった!」

ウズベキスタン「しぇ~~あのロシア君をそんな風に言えるなんてすごいや!」

祝いの様子を少し冷めた目で見る少女が居た。

パキスタン「はぁ、バッカみたい。なんてくだらないことで悩んでるの?」

そこへ、"帝国の墓場"と恐れられる少年・アフガニスタンが彼女に声をかける。

アフガニスタン「お前にはどんな深刻な悩みがあるんだ?ハニー」

パキスタン「誰がハニーよ、死ね!」

アフガニスタン「俺だって嫌だよ、冗談じゃねぇぜ!」

パキスタン「アンタが自分で言ったんじゃないのさ!」

アフガニスタン「だってお前、俺の奥さんかってくらい凶悪女じゃん」

パキスタン「凶悪女って何よ、アンタに言われたかないわ」

パキスタン「あたしだって年頃なんだから、悩みの一つや二つはあるのよ」


パキスタン「年頃だし、退院したらきっと親に決められた相手と結婚させられる・・・」

アフガニスタン「まさかお前、嫌なのか?」

パキスタン「当たり前でしょ!自分で選んだ人と結婚したいわよ、そりゃ!」

アフガニスタン「じゃあお前、自分の子にも自由に結婚させるのかよ?」

パキスタン「バーカ!そんなことしたらガソリンかけて焼き殺してやるわよ!」

アフガニスタン「だと思った!やっぱりお前はいい女だ」

パキスタン「でしょ?アンタに褒められてもちーっとも嬉しくないけどね!」

アフガニスタン「んだよぉ、アメリカか中国だったら嬉しいのかよ」

パキスタン「バーカね、アンタが嫌いでアメリカと仲良くしてるだけだし」

パキスタン「インドが嫌いで中国と仲良くしてるだけだし!嬉しくもないわ」

アフガニスタン「そういや、さっきインドの奴が例のスイッチを押したってさ」

パキスタン「・・・嘘」

パキスタンは取り乱してアフガニスタンの胸倉を掴む。
アフガニスタンはニヤニヤと笑う。

パキスタン「あいつが?あたしより先にあれ使ったの?」

アフガニスタン「ああ、おかげで北朝鮮が消滅したらしいぜ」


パキスタン「くそったれ!あたしが先に使うつもりだったのに!」

パキスタンは悔しがって、壁を思い切り殴る。

パキスタン「くそがくそがくそがくそが!ぶっ殺してやるインドめ!」ドンドンドン

アフガニスタン「おいおい、どうせなら俺の殺人トレーニング手伝ってくれよ」

パキスタン「わかってるわよ!・・・あっななな、何言ってるのよ」

パキスタン「アンタと仲良く見えるじゃないの!ちょっとだけだからね」

アフガニスタン「何だお前、俺をまた危険なトレーニングに誘うつもりだな!」

パキスタン「何よ、邪悪なトレーニングに誘ってるのはアンタの方でしょ!」

アフガニスタン「そうはさせるか!」 パキスタン「こっちのセリフよ!」

仲がよかったり突然大喧嘩を始めたりする不思議な関係であった。

アフガニスタン「まぁいい、喧嘩はなしにしてやんちゃタイムにしよう」

アフガニスタンはポケットからやんちゃな物をチラつかせる。

アフガニスタン「メキシコとコロンビアにも後であげよっと」

アフガニスタン「フィリピンにもあげようかな?」

パキスタン「ちょっと、さすがに今はまずいわ。皆がいるもの」

アフガニスタン「えー・・・・・・仕方ないか」ハァ


彼はしぶしぶやんちゃな物をポケットに戻した。

アフガニスタン(しょうがないから脳内麻薬で我慢しとこう・・・)

彼は目を瞑って、妄想にふけった。危険な妄想である。

彼は金槌を持っていて、アメリカの頭部を思い切り砕いた。
アメリカはよろけたが、彼は素早くアメリカの胸を殴る。
アメリカは即死だが、なおも金槌で殴り続ける。
次にロシアを見つけて―――

・・・これ以上は説明できないような残虐なことを妄想ではやってのけた。
実際理性がなければ、彼は現実でも行動に移すだろう。

彼は気分が著しく高揚して、不気味に笑い出す。

アフガニスタン「ククク…アハハ八八ノヽノヽノヽノ \ / \/ \/ \/ \」

そこへ割ってパキスタンが声をかけた。

パキスタン「ちょっと、帽子かしなさいよ」

アフガニスタン「あ!?この帽子は何人たりとも渡さねぇぞ!」

パキスタン「何よ、ほつれてるから直してあげようと思ったのに」

アフガニスタン「ん?・・・ああ、ほんとだ」

パキスタン「ほら、かしなさいよ。アメリカには絶対内緒ね!」

アフガニスタン「しかたねぇなぁ」

パキスタン「しかたないわねぇ」


ドタドタドタドタ・・・

ガラッ

ベラルーシ「ねぇ!ロシア君知らない!?」

ウズベキスタン「えー?誰か知ってるー?」

タタールスタン「知るわけねーよ!あんな暗くて怖い奴」

ベラルーシ「何で従者が知らないんだよ!もう、何で僕を誘ってくれないの!」

ベラルーシ「ロシアくぅぅぅん!!親友の僕がここに!ここにいるよ!」

ベラルーシはロシアを求めて学校中を探したが、一向に見つからなかったという。

-------------------------

【グループ8:反新世界秩序計画会議会議】

教務室近くの職員専用トイレで、ロシアは便座に座っていた。

ロシア「えー、本日議長を務めるロシアだ。よろしく」

パチパチパチ・・・ ロシア「いいぞー!」 ロシア「ガンバレー!」

ロシアは一人で何役も務めた。

ロシア「この会議は、グループ3の新世界秩序計画会議に反対するものだ」


ロシア「何か意見のある者は?」

ロシア「はい、議長!」

ロシア「ロシア君、どうぞ」

ロシア「私は潜入捜査によって、奴らの計画書を入手しました!」

ロシア「さすが諜報担当、仕事が速いな」

ロシア「内容を簡単に述べますと、奴らはケルト魔術を使う模様」

ロシア「やはり・・・奴らはイイスス・ハリストスの敵だ」

ロシア「おお、神よ!邪悪なアメリカやEUを正してやってください!」

ロシア「議長、アメリカの手下・日本の奴が金の力で我々を誘惑しますが」

ロシア「ああ、かなり深刻だよな」

ロシア「父さんがお小遣いをくれれば問題は解決するんだがなぁ」

ロシア「我々の父はビタ一文くれませんからね」

ロシア「おかげですっかり貧乏人扱い」

ロシア「だが、日本の誘惑に負けない!秘蔵エロDVD4枚も返さない!」

ロシア「議長、従者のチェチェンが我々を殺そうと企んでいる問題について」

ロシア「うう・・・あいつ、こっちに送られる度に嫌がらせをするんだ」


ロシア「父さんに何度手紙で訴えても、まともに取り合ってくれない!」

ロシア「ついには弟のイングーシの方も毒されてきたと言うのに」

ロシア「もしかして我々、父に愛されてないのでは」

ロシア「・・・・・・」

ロシア「・・・そそ、そんな、そんなわけ」

ロシア「待って!待ってください議長!」

ロシア「なんだよぉ」

ロシア「偉大なるお父様は、我々を愛してくださっていたのです」

ロシア「これが証拠です!」

ロシアは小包を開けて中身を確認する。

ロシア「これは・・・RS-28!」

ロシア「邪悪なアメリカ達はこれをサタン2と呼んで恐れることでしょうね」

ロシア「フランスなんかは一撃で木っ端微塵に出来る威力です」

ロシア「父さん・・・」

議長は涙を流したので、右手はハンカチで拭いてあげた。

ロシア「わかったよ、父さん」

ロシア「俺はこれを使って邪悪なアメリカ達を駆逐するよ!」

こうして、会議は終了した。

  
>>>>>>>【ボーナスステージ】!!!!!!!

北朝鮮「うーん・・・ハッ!」

北朝鮮少年が目を覚ました。
なぜか彼はパンツ一丁で外に居た。
彼は思わず乳首を手で隠して、あたりを見回す。

北朝鮮「ボク・・・じゃない、余はなぜパンイチなんだ!?」

北朝鮮「ややっ、それにしても・・・ここは、学校の外にじゃないか!」

彼はキチガイ学園の防壁の外に出てしまったようだ。
これは、ブッダの微笑みのご利益なのかもしれない。

北朝鮮「改めて思うけど、監獄みたいな学校だよなぁ」シミジミ

北朝鮮「やった!あの恐ろしい世界から脱出できたぞ!」

北朝鮮「どうやら、余はついに縮地の術を体得したようだな」シシシ

※縮地法とは、道教における瞬間移動のような方術である。
この術は、北朝鮮の歴代将軍が使えることで国民には知られている。
『将軍様、縮地法を使う』という歌を参考すべし。

北朝鮮「余はついに、白頭神秘の術を体得したぞ!やっほーい!」

喜ぶのも束の間、彼は武装した特殊部隊に囲まれていた。

隊員「手を挙げろ!妙な動きをしたら即撃つ!」

北朝鮮「ヒエェェェ」


北朝鮮は確保され、鎮静剤を打たれた。
彼はそのまま、校内の医務室へと連れて行かれるらしかった。

北朝鮮「嫌だ嫌だ!あんなとこに戻りたくないよ!出してよぉ」

呆れ顔の中年男性が、少年の方へ歩いてきた。
彼は部隊長であり、名は南極と言うらしい。

南極「全く・・・『若い男がパンツイチで倒れている』と通報を受けたから来てみれば」

南極「思った通り、このキチガイ病院の患者だったわ!」

南極「警備員も雇わずとは、今度の院長は特に管理が杜撰だな、ああ腹が立つ!」

南極「おい、院長のマクガフィンを呼べ!どうせ女と遊んどるわ!」

隊員「ハッ!」

南極「それから中華民国氏に連絡だ。結界が壊れているらしい」

南極「前の院長のほうがマシだったわ・・・」ブツブツ

  
-------[人物紹介]--------

 トルコ
 :全般性不安障害と診断されてこの学校に送られてきた。ギリシャとは犬猿の仲。
  中東グループの一員だがEUグループのお近づきになりたがっている。
  一方でなかなかメンバーに加えてくれないEUメンバーに不信感を抱きつつある。
  また、シリアの第二人格を支援した疑いがあったり、ロシアと仲良い疑惑がある。

 パレスチナ
 :イジメが原因の心的外傷後ストレス障害と診断されて、この学校に送られてきた。
  しかし、当校に入院してすぐにイスラエルのイジメターゲットにされる。
  イスラエルによるイジメの数々によって常に満身創痍で、声も出せないらしい。
  中東グループは彼に同情的な模様。

 タタールスタン
 :ロシアの家の従者の一人。ロシアが入院してからは当番制で当校に送られている。
  校内サークル・スタンっ子倶楽部のメンバーでもある。
  従者内では珍しくないが、ロシアとの仲はややよろしくない。
  「やればできる!」が口癖で、明るく真面目な人物。

 アフガニスタン
 :反社会性パーソナリティ障害と診断されて、この学校に送られてきた。
  悪の限りを尽くすので、生徒達からは「帝国の墓場」という異名を送られる。
  メキシコ同様 麻薬の売人で、彼やコロンビアは悪友だという。
  パキスタンを敵認定しているが、やたら彼女に絡んでいる姿が見られる。

 パキスタン
 :自己愛性パーソナリティ障害と診断されたムスリムガール。
  アフガニスタンを敵認定しているが、やたら彼の悪事を手伝っている。
  従兄弟にインドとバングラディシュがいる。
  インドに対しては非常に憎悪していて、その縁で中国と仲がよくなったらしい。

 ベラルーシ
 :自己愛性パーソナリティ障害と診断されて、この学校に送られてきた少年。
   ロシアの従弟で、ロシアの父(ソ連)を非常に・非常に尊敬している。
   独占欲が激しく、ロシアの大親友を自称しているが彼にはしばしばスルーされる。
   美人の姉妹が多数いるために、色仕掛けにはビクともしない鋼の精神の持ち主。

今、二度目の番外編を書いてます
主人公はアメリカ(現在アメリカの祖母)で、ヒロイン(?)は日本(現在日本の祖母)です
アメリカの設定はだいたいイギリスからの独立後~南北戦争手前あたりの擬人化です
日本は第13話の>>303に出てきたキャラで、江戸幕府時代の擬人化です
そのほかにも何人か祖父キャラが出てきます
元ネタは黒船来航その他もろもろ


番外編:ドカン!と一発ホームラン

「コロンビア!コロンビア!」と友人達に呼ばれて、放課後に大騒ぎしたあの頃はもう遠い昔。
幼馴染達はみんな結婚してしまって、大学に行ったのはあたしだけ。
高校のラテン語教師になろうと思って3年間勉強したけれど、
その初めの半年ほどで「教師になるのは非常に難しいのだ」と悟ってしまった。
あたしは要領の悪い人間だから、熱意だけではとても教職に就けない。
あたしと同じ種類の人たちが、非常勤講師で苦労する現実を目の当たりにしながら、
そのままズルズルと大学に通い続けた。
もう4年生になったから、現実と戦わなくてはならない。

父に突然呼び出されたものだから、
てっきり教師を諦めてお見合いするように言われるのだと思ったら、違っていた。
父の話を聞いて、あたしはとびきり喜んでOKの返事をした。

後日あたしは胸ときめかせて、電話を待っていた。

チリリィンーチリリィィン

ガチャン!

アメリカ「ひゃい!アメリカです!##」

噛んでしまった。

電話主「地球立メンタルヘルスケアスクールです。Mademoiselle アメリカでよろしいわね?」

アメリカ「はい!はい!あた・・・私です!」

電話主「教育実習の件だけど、いつからこちらに来てくださるのかしら?」

アメリカ「いつでも・・なんなら明日からでも大丈夫です!」

電話主「あらあら、やる気は十分ね」

アメリカ「エヘヘ」


地球立メンタルヘルスケアスクールは、あたしの父が少年時代を過ごした施設。
(と言っても、父の時は前身の大地立青少年精神医療センターだったのだけどね。)
精神病院と聞くと不穏な感じがするけど、ここはすごいのよ!

何でもここの卒業生(退院患者というべきかしら?)は、軒並み大物ぞろいなの。
いろんな業界のトップを牛耳っていて、この病院出身者の派閥があるらしい。
あたしは父の紹介で、教育界の実力者から教職の本採用を融通してもらえることになった。
その条件が、地球立メンタルヘルスケアスクールで教育実習をすることというわけ。
コネクションって最高で最強!

電話主「でも大丈夫かしら・・・特に問題のある生徒がいるのよ」

全員問題のある生徒なんじゃないの?とあたしは思ったけど、黙っておいた。

電話主「日本さんっていう女の子、というより女性ね。あなたよりやや年上くらいの」

電話主「実のところ教育実習というのは建前で、その女性の心を開いて欲しいの」

アメリカ「はぁ・・・日本さんというのはどんな方なんですか?」

電話主「入院して以来ずっと部屋に引篭もってるのよ」

電話主「あなた、当院の方針はご存知?」

アメリカ「えと・・・あの・・・その・・・」

電話主「いいの、答えられないと思って訊いたのよ。秘密だもの」

電話主「当院の方針はね、悪く言えば患者を野放しにすることなの」

電話主「担任教師はいるけれど、極力生徒に干渉しないようにしているわ」

電話主「だからあなたも、担任教師には会えないでしょうね」

アメリカ「それって大丈夫なんですか?」

電話主「そう思うでしょう?それが、確かな成果をあげているのよ」

アメリカ「そうですよね、現に私の父も完治してるようですし・・・」

電話主「でもね、この方針が逆効果の患者も当然いるのよ」

電話主「彼女は未だに治療の成果が見られないから―――方法を変えようと思ってね」


電話主「彼女が退院できないと、他の生徒もいつまでたっても退院できないから」

アメリカ「え?そういうものなんですか?」

電話主「ええ、そういうものよ。互いに影響し合う、それが当院の治療の心髄なの」

電話主「だから、彼女の引篭もりをやめさせることが出来れば、あなたの仕事は達成よ」

アメリカ「わ、わかりました」

あたしはぼんやりと、資料に目を通していた。
何気なく、担当教諭の名前が目に付いた。

アメリカ「もしかして・・・担当教諭のMrs.ル・ダウ(Le Dahu)はあなたですか?」

電話主「え?ふふふ!それじゃ明日から、教育実習頑張ってね」

電話の相手はあたしの質問に答えてくれなかった。
あたしはちょっとモヤモヤしたけれど、本採用のためならこのくらいどうってことないわ。

翌日、あたしはメンタルヘルススクールへと向かった。
そこは何だか刑務所のようで、ここにきてあたしは少し怖くなった。

ガシャァァァァン!!!

あたしが門をくぐるや否や、門は大きな音を立ててひとりでに閉まった。

アメリカ(引き受けちゃったけど大丈夫かなぁ。精神病患者しかいないのに)

案内人はいないし、あたしは院内地図を頼りに校舎へ向かった。

???「おや、お嬢さんは編入生ですか?」

スラッと背の高い青年に突然声をかけられたものだから、あたしはびっくりして転びかけた。

アメリカ「おっとっとっとっと!」

ロシア「大丈夫ですか?驚かせてしまった」


アメリカ「ごめんなさいね、あたしは教育実習生なの」

ロシア「じゃあ大学生?とすると、僕より年下じゃないか」

アメリカ「あなたはここの生徒?」

ロシア「一応はそうだけど、僕に疾患なんてないよ。僕はロシアだ、よろしく」

名簿で彼の名前を探す。

アメリカ「・・・えっと?あなた重度の浪費癖を治すためにここにいるらしいわね」

ロシア「理不尽だろう?欲しいものを買って何が悪いのだろうね」

なるほど、随分高価そうな服を着てると思った。
なんて思いながら、あたしは彼の身なりをしげしげと見つめた。

ロシア「よし、じゃああなたを皆に紹介しよう」

あたしは彼について行って、談話室や校庭で遭遇した生徒たちに挨拶する。
精神病院という割には皆落ち着いていて、あたしを快く歓迎してくれた。

アメリカ(あたし前後の年齢の生徒ばかりね・・・)

通常はだいたい中高生くらいの年齢で固まるらしい。
ル・ダウ学級も初めはそのくらいの年齢層だったみたいだけど、
そのままほとんど誰も退院出来ないまま年月が過ぎたようね。

ロシア「この学校を卒業すれば、中学と高校の卒業資格がもらえるのだけどね」

ロシア「僕はとっくに高校生の歳じゃないね、ハハハ」

アメリカ「大学に進みたい?」

ロシア「音大にね。これでも作曲家志望さ」


生徒は互いに影響し合う・・・か。
電話の人の話が本当なら、
あたしが日本さんの引き篭もりをやめさせれば、
結果として彼らの卒業も早くなるのよね。
あたしよりも年上なのにまだまだキャンパスライフ先延ばしだなんて、
そんなの可哀想すぎるよねぇ!

アメリカ(うーん、これは想像以上に責任重大かも)

アメリカ「ロシアさん、日本さんのお部屋に案内してくれるかしら」

ロシア「日本嬢に?でも彼女は誰にも会いたがらなくて・・・」

アメリカ「いーのいーの!いいから連れてって」

----------------------

ロシア「ここだよ」

アメリカ「Oh・・・」

すっごい部屋。というか扉。
頑丈な鉄格子に守られて、扉そのものには重々しい鎖がびっしり。

アメリカ「どうやってコミュニケイトしろってのよ!」

ロシア「僕も何度か試みたけど駄目だったんだ」

ロシア「一日中ここで、情熱的にピアノの弾き語りをしたけど駄目だったよ!」

彼はバリトン・ボイスで「乙女はなぜ拒むのか」と即興オペラを歌いだした。
長くなりそうだったから、あたしはやんわりとそれをやめさせた。

アメリカ「彼女、本当に誰とも話さないの?どうやって生きてるのよ」

ロシア「一応いることにはいるけど・・・」

ロシアさんはその話し相手を連れてきてくれた。

清「白豚は再びアヘンで私をボロボロにするか」

アメリカ「一体あなたの身に何があったの!?」


清「あれ?すみません、一度崩壊した自我はそう簡単に元に戻らないんですよ」

清「一度砕け散った器が二度と元には戻らないが如く・・・うごごごごごご」ガクガクガク

アメリカ「もういい、お休み!」

彼は日本さんの幼馴染らしいのだけど、彼さえも部屋には入れてもらえないのだという。

アメリカ「あなただけなの?」

清「引篭もり仲間の朝鮮とは文通してますね」

清「従者の琉球はさすがに部屋に入れてもらえてますが、彼は生徒じゃありません」

清「あーあと、もう一人(オランダ)居たんですが、あいつはもう退院しました」

清さんはあたしにカードを渡してきた。
カードには「オランダ東インド会社代表取締役・ネーデルラント連邦共和国」と書かれていた。

清「あいつの手作りの名刺です。架空の社名が痛々しいのは勘弁してやってください」

清「あいつは『金髪の美人に渡したい』とずっと言ってましたから、あなたにあげます」

アメリカ「そ、そう・・・で、どうやって彼女と話してるの?」

清「まず、門の脇にあるインターホンを押します」ピンポーン

清「すると、扉のポストから糸電話がでてきます」スルスル

アメリカ(何でインターホンで喋らないのかな・・・)

清「そして、扉の足元にある犬猫用のドアに手を突っ込んで物を渡すんです」

アメリカ「徹底してるわねぇ」


清「先生、彼女に話しかけてみてください」

アメリカ「えっ大丈夫なの?」

清「オランダの知り合いだということにしては?名刺もありますし」

アメリカ「わ、わかったわ」

あたしは糸電話を手にとって喋ろうとしたんだけど、そのとき

||日本「ちょっと清!いつまで待たせるのよ!」

って怒鳴られてしまった。

アメリカ「あ、あたしオランダ君の紹介で来たアメリカっていうの」

||日本「は?!え?!」

アメリカ「あたしとお友達になりましょうよ」

||日本「そ、そんな急に・・・ちょ、ちょっと待ちなさい!」

||日本「あ、あなたがオランダの紹介で来たって証拠はあるの?!」

アメリカ「彼からもらった名刺があるわ」

||日本「じゃあそれをポストに入れてちょうだい」

そう言われたから、あたしは腕を伸ばして名刺をポストに入れた。
そしたら足元の方からシャッター音がした。

パシャッ

足元を見ると、カメラを持った手が伸びていた。
その手はすぐに引っ込んだわ。

扉の奥から

||日本「んほぉぉぉ!!!」

という変な声がした。


||日本「ちょっ・・・金髪巨乳ガールだなんて卑怯よ!」

アメリカ「ふぇ!?変なとこ見ないでよ!」

||日本「それに・・・それに・・・・・・!!!」

||日本「ギャアアアアアアアアアアアア!!!!」

アメリカ「何何何!どうしたの!?」

もはや糸電話のいらない距離にいたから、直接扉に向かって話しかけた。

||日本「うるさいわね!突然どこからともなくクロコダイルが出てきただけよ!」

アメリカ「クロコダイル?なんでこんなところに」

||日本「あなたにわたしの呪いなんか理解出来ないわ!」

||日本「わたしが破廉恥なことを考えたりされたりしたら、ありえない超常現象が起こるの!」

アメリカ「え?・・・じゃああなた今、破廉恥なことを考えたの?」

||日本「あっ///」

||日本「し、仕方ないでしょ!あなたを下から撮ったんですもの!」

アメリカ「いやいや普通はそんなことで破廉恥な発想にはならないでしょ!」

||日本「お、お黙り!あなたは歩くハレンチなんだわ」

||日本「どうせ、わたしのおパンツを盗んで黒板にはり出すつもりなんでしょ!」

アメリカ「誰がそんなことするか!」

||日本「帰って!あなたなんか大嫌いだわ!」

糸電話がスルスルと回収されていく。


アメリカ(何・・・何なのこの人!)

清「彼女は先祖代々の呪いで、エロいことに関わると超常現象が起こるんですよ」

ロシア「そのせいで彼女は引き篭もりになったみたいだね」

アメリカ「何それぇ・・・そんなのあるのー?」

アメリカ「ていうか彼女、何であたしでエロい発想するのよ!」

清「さぁ?レズなんじゃないですか?」

アメリカ「ひええ!」ゾゾーッ

アメリカ(あれ・・・待てよ?)

このとき、あたしの頭に名案が浮かんだ。

アメリカ(これは使える?でもあたしがめちゃくちゃ恥ずかしいんだけど)

アメリカ(いや・・・これも全て本採用のため!我慢我慢・・・)

アメリカ(でもやっぱり恥ずかしいよ~~~~っ)

翌日、あたしは作戦を決行した。

あたしはインターホンを鳴らして、糸電話で彼女を呼んだ。

||日本「またあなた?もう来ないでくださる?!」

アメリカ「いいから扉の前まで来て」

||日本「嫌よ!」

アメリカ「あら、いいのかしら?あたし今・・・・・・」


アメリカ「チアリーダーの格好して待機してるのよ」

超ーー恥ずかしい。

後ろからの男性陣の視線が痛い。女生徒の視線も突き刺さる。
あたしだってやりたくてやってるんじゃないのよ!

||日本「・・・ッ」

||日本「~~~~ッ~~~~~~~~」ブンブンブン

||日本「・・・・・・」コクリ

パカッ

ペット用のドアから、カメラを持った手が出て来た。

アメリカ(お出ましね!)

パシャーパシャーパシャー!

カメラのシャッター音が鳴り響く。

アメリカ(パンツが写る角度で撮るなんて、彼女やっぱりド変態だわ!)

アメリカ(性犯罪者予備軍!##)イヤーン

||日本「グフフフフ・・・ええのぅ、ほとばしるこの若さがええのぅ!///」

||日本「わああ!なぜよ!なぜミツバチの大群が発生するのよぉ!?」

||日本「いやーーーーーーっ来ないで!あっちいけあっちいけ!」

アメリカ(あの部屋の中どうなってるのよ)


あたしの作戦はこう。

恥を忍んであたしはいやらしい格好をして、彼女にスケベな発想をさせる。
そうすれば彼女は超常現象によって酷い目に遭う。
その間にあたしは新たに別のいやらしい格好をする。
彼女は懲りずにまたそれをカメラに収めて、スケベな発想をするわ。
そしてまた彼女は超常現象によってこっぴどい目に遭うのよ!

これを彼女が「ノー!」と言うまで繰り返すの。

あたしの自尊心と彼女、どちらが先にくたばるか?のデスマッチよ。

-------

アメリカ「ナース!」

||日本「白衣の天使キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!!!!!!」

||日本「やだやだやだ!地面が底なし沼になっちゃった!どんどん沈むぅぅぅぅ」

ドロドロドロ

-------

アメリカ「アメリカンポリス!」

||日本「わたしを逮捕してくださァァァい##」」

||日本「ウワアアア!血管内に尺取虫がいる!」

ピクン・・・ピクン・・・

||日本「殺さなきゃ、注射器で殺さなきゃ心臓に到達するわ!」

-------

-------

アメリカ「レースクイーン!」

||日本「あなたに見とれてコース外れちゃう##」

コッチヲミロォ!!キュルキュルキュル・・・

||日本「なんてこったぁ!こんなところにシアーハートアタックが!!」

-------

アメリカ「マリリン・モンロー!」

||日本「ププッピドゥ!」ハナヂブーッ

||日本「ドスケベボディに興奮するあまり鼻血出ちゃったわ」ブーッ

||日本「あれ?」ブーッ

||日本「やだ・・・やだぁ、鼻血止まんない!ドマ゙ン゙ナ゙イ゙ヨ゙ォ!」

ブーーーッボタボタボタボタ・・・

-------

アメリカ「美少女戦士セーラームーン!」

||日本「お仕置きだなんて、ご褒美じゃないの///」ジュルリ

||日本「いやあああ!ハブの大群が体にまとわりついて、性感帯を的確に締め付けてくる!」

||日本「らめぇぇぇ公武合体しちゃうぅぅあひぃ!琉球助けてぇぇぇ」

||琉球「何やってんですかアンタは・・・」

アメリカ(従者居たんかい!)

-------

-------

アメリカ「バニーガール!」

||日本「いいぜぇ、おい・・・いいぜぇ!」パシャーパシャーッ

||琉球「いいです」

||日本「霧吹きかけていいぜぇ!」パシャーパシャーッ

||琉球「はい」

||日本「いいよなぁ?なぁ?」

||琉球「はい」

||日本「本当にいいぜぇ・・・風送っていいぜぇ!」パシャーパシャーッ

||琉球「いいですね」

ズゴゴゴゴ

||日本「ええええ!何で密室で突如竜巻が発生するのよ!!」

----
-----------

アメリカ「はぁ、はぁ・・・とうとう最後の一着になったわ」

||日本「ま、まだあるの?いいわ・・・最後だもの、舐めまわすように見てやるわ」

アメリカ「あなたも体力が限界のようね」

||日本「何度も死にかけたわ、でもあなたなんかに負けるもんですか」


アメリカ「こっちだって負けるわけにはいかないわ」(本採用のためにも!)

アメリカ「最後通告よ、出てきなさい日本さん!さもなきゃ死ぬわよあなた」

||日本「絶対嫌よ!殺せるものなら殺してみな!」

アメリカ「わかった・・・ならばくらいなさい!あたしのThe Ultimate Weapon ・・・」

これは本当に最終兵器だったの。
教師志望にあるまじき格好で、あたしの中で一生黒歴史になるから。

でも、このぐらい真剣にならないと、人の心なんて動かせないと思ったの。
人一人の心も動かせないで、生徒達を導く仕事なんてできないと思ったの。
   
あたしは勢いよくコートを脱いだ。

バサッ

  
  
アメリカ「三角ビキニ・星条旗Ver.!!!」ドンッ


外野「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!///」

背後であたしたちの様子を見守っていた生徒達が歓声をあげた。

みんな大人だから、今までは思ったことを口に出さないでいてくれたのに、
さすがにこれは刺激が強すぎたのね。
あたしは恥ずかしさで耳が熱くなるのを感じた。

アメリカ(お願い、日本さん・・・降参してよ!)


||日本「くぅ・・・っ扉は開けない・・・扉は開けないィィィィィィィィ!!」

ガンッガンッガンッ

ガガッ

アメリカ「!」

なんてこと・・・彼女、
ペット用のドアから双眼鏡を突っ込んで見ているわ!
床に伏して、あたしのビキニ姿を見ているわ!

||日本「クククククク・・・見える!見えるぞぉ!」

||日本「鎖骨、胸の谷間、へそ、ウエストライン、太もも!」

||日本「B90/W58/H89、見事な流線型!こんな上玉は初めて見たわ!」

||日本「ぐひひひ・・・///」ジュルッ

||日本「あっ」

||日本「あっあっあっあっあっあっあっあっあっあっ」

アメリカ「日本さん?日本さん、どうしたの!」

様子がおかしい。
あたしは恐る恐る、ペット用のドアを開けて覗いてみた。

アメリカ「ヒッ」

日本さんのお腹には、大きな穴が開いていた。
彼女は痙攣を起こしながら床に倒れていた。

日本「しんじゃう・・・の?・・・わた・・・し・・・」


アメリカ「嫌あ!」

アメリカ「嘘よ嘘よ嘘よ!三角ビキニ着たくらいでこんなことになるなんて!」

アメリカ「あたしはあなたに部屋の外へ出てきて欲しかっただけなのに!」

あたしは彼女の呪いを侮っていたんだ。
超常現象は決して生易しいものではなく、
これまではそれを彼女が死に物狂いで乗り切っていたにすぎなかったんだ。
彼女は命がけであたしのコスプレを見ていたんだ。

琉球「日本!」

日焼けした肌のたくましい青年が彼女の元へ駆け寄り、彼女を抱きかかえた。

日本「りゅうきゅう・・・」

琉球「アンタ、こんなアホで面白い死因でいいのか?」

琉球「エロいこと考えてたら腹に穴が開いて徐々に壊死して死亡、本当にそれでいいのか!」

日本「いやすぎるよぉ・・・」

琉球「お前のそういうところが大嫌いなんだ!」

日本「!そんなぁ・・・」

琉球「自分勝手で人を思いやらない、傲慢なお前なんか大嫌いだ!」

日本「ごめんなさい、ごめんなさい・・・っ」ポロポロ

日本さんは泣いて彼に謝っていた。

日本「・・・あ」

日本「そっか、わかった」


日本「わたし、この世界で生きなくちゃいけないんだわ」

琉球「今さら気づいたのか、やまとぅんちゅめ!」

日本「でも怖いよぉ・・・わたしみたいなのが、一人でやっていけるわけないわ」

琉球「やる前から逃げるな!逃げる奴なんか、俺は助けないぞ!」

日本「頑張って駄目だったら、あなた助けてくれるの?」

琉球「仕方ないから助けてやるよ」

日本「ほんと・・・?頑張るわ、わたし・・・」

日本「わたし、本当は全部知ってたのよ」
   
日本「知ってたのに、考えないようにしてたんだ」

日本「でももうやめる!わたしと一緒に来てちょうだい!」

彼女はそう叫ぶと、思い切り勢いをつけて起き上がったの。
お腹の穴は跡形もなく消えていた。

彼女がこちらへ向かってきたから、あたしは急いで扉から離れた。

ガチャン・・・ギギイ・・・

鎖で覆われた扉と鉄格子を開けて、彼女は出て来た。

さっきは余裕がなかったから気がつかなかったのだけど、
彼女は小柄で色白、紅い唇、黒くて艶やかな髪が腰の辺りまで伸びている、
今までの言動の似つかわしくない、可憐な女性だったのだ。

日本「あの、アメリカさん・・・」

アメリカ「何?」


日本「ごめんなさいね、わたしあなたにたくさん酷いこと言ったわ」

アメリカ「あたしこそごめんなさい!あんなことになるなんて・・・」

日本「いいえ、むしろあなたにはお礼を言うわ」

日本「あなたのコスプレは全部わたしの大好物だったもの##」ジュルリ

アメリカ(ええーーーっ)

そのとき、突然どこからともなくプレデターが現れたんだけど、

ズパァン!

琉球さんがすかさず三角蹴りで撃退した。
プレデターは上顎と下顎が分離した状態で死んだ。

アメリカ(ええーーーっ)ガビーン

日本「わたしね、引篭もった当初はとんでもない誤解をしてたのよ」

日本「いやらしくヌメヌメした触手や勃起したチ○コの大群が闊歩してると思ってたの」

アメリカ(可憐な見かけでこんなこと言われると違和感しかない)

日本「そして一歩でも外へ出たら性奴隷にされると思ってたわ、エロ同人みたく!」

アメリカ「日本さん、ちょっとは慎もう?」

日本「実際に外にいる間のべつ幕なし超常現象が起こるものだから、完全に信じてた」

日本「でもそれは、あたしがエロいこと考えてたから起こったんだと段々気づいたの」

日本「女の子なのにドスケベだなんて恥ずかしくて、部屋から出られなくなってたわ」

日本「でもあなたのおかげで吹っ切れたわ!皆に知れ渡ってしまったもの!」

アメリカ(なんかごめん)


日本「それに・・・もう自分を偽るのはやめたの」

彼女はあたしの後ろで見守っている外野勢に目を向けた。

日本「皆、なかなかの野次馬根性ね。でもちょうどいいわ」

日本「わたしはここに宣言します。わたしは・・・わたしは・・・」

   
   
   
   
   
日本「彼、琉球と結婚します!!」


全員「えええええええええええええ????????」

日本さんは赤面して、両手で顔を覆った。

あたしも含めて、周囲の視線は一斉に琉球さんに向いた。

琉球「・・・」

琉球「・・・」スッ

琉球さんは日本さんを抱き締めた。

琉球「イーユミカメーティ、ドゥットゥディカシャビーサー」*

日本「え?ごめん、今なんて言ったのか全然理解できなかった!」

 [*『良嫁を貰いまして、誠に幸せでござります』の意]

とにかく、まさかの校内夫婦誕生を生徒達は祝福した。

  
  

こうして、あたしの任務は無事成功した。


後にあの告白について、フラれることは考えてなかったのか訊いてみると、
日本さんは笑いながら「彼は元々お婿さん候補に来ていたのよ」と答えた。
彼女、完全に琉球さんに惚れているようだったわ。

あたしはてっきり彼女を変態のレズなんだと思っていたけど、
彼女はどうやらレズではなくて、超のつくド変態にすぎなかったみたいね。
なぜかあたしはちょっとだけ寂しくなった。

あたしは一週間ほど生徒達にラテン語を教えて、教育実習を終えた。

あの電話の人の話は本当だったようで、次々と生徒達は退院していったわ。
日本さんの引篭もりが、彼らに静かなストレスを与えていたのかもしれない。
そうそう、ロシアさんからは無事音大に進学したって報告を受けたわ。

約束どおり大学卒業後には正規の教員になれたのだけど、
3年間教鞭を執った後に、あたしも結婚して辞めちゃった。

あたしは夫との間に双子の男の子を授かった。

幸せな家庭を築けると思っていたのに、恐ろしいことが起きてしまったの。

あたしの家庭はめちゃくちゃで、あたしは毎日泣いてばかり。

まさか、"この子"をこの学校に送ることになるなんてね―――――。

  
  
-------[人物紹介]--------


 アメリカ
 :コロンビアという愛称を持つブロンドヘアーの美人。ラテン語教師志望。
  双子の兄弟・アメリカ合衆国&アメリカ連合国の母。スリーサイズはB90/W58/H89。
  引篭もりの江戸日本を、部屋の外に出すことに成功する。
  本当は紅茶が好きだが、父親(13植民地)の手前コーヒー好きということにしている。


 日本
 :江戸幕府日本。可憐な見た目に反して、むっつりドスケベな処女。
  大日本帝国の母。長らく部屋に引篭もっていた。重度の対人恐怖症で入院した。
  孫の日本国(現在)と同様に、エロスに関わろうとすると超常現象が起こる呪いに苦しむ。
  父親である安土桃山日本との仲はあまり良くない模様。

 琉球
 :大日本帝国の父。話す言葉がときどき妻や子に理解されない。
  安土桃山日本によって娘の婿候補として従者に選ばれたようだが、
  元々は日本の屋敷だけでなく清の屋敷にも従者として出入りしていた。
  琉球拳法の達人で、どのくらい強いかというと
  『ブラックホールが出現しかねない超常現象』をねじ伏せつつ、妻を妊娠させるレベル。

 帝政ロシア
 :ソビエト社会主義共和国連邦の父。重度の浪費癖と診断されて入院した。
  たまにウォッカに溺れるが、それ以上にチャイが好きでサモワールは手放せない。
  音楽・詩・小説などさまざまな芸術を好み、絵画や茶器を大量に蒐集している。
  かなりのロマンチストで息子との仲は険悪、一方で孫(現在ロシア)との仲は良好。

 清
 :満洲国の父にして、日本国(現在)の初恋相手である満洲娘(>>85参照)の祖父。
  三跪九叩頭の礼を強要するなど、自己愛性パーソナリティ障害と診断されて入院したのだが、
  キチガイ学園在籍中にイギリスによって、アヘン吸引させられた上プライドを粉々にされた。
  得意な嫌がらせ技は相手を辮髪にすることである。日本や琉球とは入院以前からの知り合い。

 ネーデルラント連邦共和国(オランダ)
 :ネーデルラント(オランダ)の祖父。演技性パーソナリティ障害と診断されて入院した。
  お金が大好きで、クラスメイトから金を巻き上げるためか校内の情報通でもある。
  「オランダ東インド会社」という架空の会社の代表取締役を自称しており、
  同様に(イギリス東インド会社などの)代表取締役を自称するイギリスやフランスとは仲が悪い。
  

そろそろ大日本帝国編を書こうと思っています
といってもまだ書き出してないし、設定も固まってない部分があるので
一回か二回現代編中心の小ネタ集を投下しようと思います

小ネタ集とは別に、ちょっとだけ小ネタを投下します
なんだか歴史が動く予感・・・


◆トランプ

アメリカ「お、また親父から小包か」(最新の玩具かな)

アメリカ「あん?違う・・・」

アメリカ「Mr.マクガフィンからだと?!」

アメリカ少年は急いで小包の中を確認する。
中にはごくありふれたトランプと、メモが入っていた。
メモには簡単に、
「友人たちと遊びなさい」とだけ書かれていた。

アメリカ「は?」

アメリカ「なんだって、こんなカードなんか送りつけたんだ?先生は」

アメリカ「意図がまるでわからない」

アメリカ「俺はもっと暴力的な遊びのほうが好きなのに」

そのとき少年は、自分が人生においてトランプで遊んだことがあったかどうか
怪しいことに気がついた。

アメリカ「・・・せっかくもらったしな」

アメリカ「イギリスでも誘うか、ルール知らないし」

アメリカ「トランプは複数人で遊ぶもんだったよな」

アメリカ「ドイツとかフランスとか、日本の奴も誘おうか」

アメリカ「たまにはロシアとか中国あたりも誘ってみるかな」

はてさて、ゲームで負けるのは誰だ?


第16話:小ネタ集その1

◆それっぽい

日本少年はロシア少年に『択捉』『国後』『歯舞』『色丹』という4つの貴重なDVDを借りパクされている。

日本「ロシア君!秘蔵エロDVDを返してもらえまいかっ?!」

ロシア「返すものか断じて」

ロシア「特にИтурупのディスクだけは絶対に返さない」

日本「択捉は一番希少価値のあるやつだ、返してくれ」

ロシア「だいたいお前はИтурупが俺のものだって認めてるじゃないか」

日本「なんだって?」

ロシア「お前の言う通り言ってみるぞ」

ロシア「エトロフ」 日本「択捉」

ロシア「エトロフ」 日本「エトロフ」

ロシア「Еторов」 日本「Etorov」

ロシア「ほらみろ、完全にロシア語圏の名前だ」

日本「そんな!」


ロシア「名前はそのものの性質を表す。ЕторовことИтурупは俺のものだよ」

日本「なっならば!」

日本「君も僕に続いて言いたまえよ!」

日本「サハリン」 ロシア「Сахалин」

日本「サハリン」 ロシア「サハリン」

日本「サハりん!」 ロシア「サハりん!」

日本「日本語圏の女の子みたいだから、サハりんこと樺太を僕に譲れよ」

ロシア「なぬっ」

日本「ほら、サハりんは僕のヨメだ!よこしたまえ!」

ロシア「・・・」

ロシア「やなこったーーーーーーーっ」

日本「この露くでなし!」

  
  
◆チチとの遭遇


台湾「あら?」

台湾「ここって行き止まりだったかしら?」

台湾「・・・そんなはずないわ。この先には大きな鏡があったはずだもの」

少女は道を塞ぐ壁を軽く叩いてみた。

コンコン

台湾「中は空洞。やっぱりこの先には道があるのよ」

少女は壁に耳を当てる。

台湾(・・・!誰かいる!)


壁の先では、複数人の声が聞こえた。

業者「ここが、大日本帝国氏寄贈の大鏡です」

???「ヒビが入ってるな・・・日本の奴も並の鏡をよこしたわけではあるまいに」

???「この鏡の破損が、結界を壊した主たる原因だろうな」

???「とりあえずここに代わりの鏡を置いて、後日俺が用意したものを置け」

業者「不思議なことに、監視カメラには割った犯人映ってないんですよ」

???「人間の手で割られたものじゃないからな」

???「おおかた、あの共産小僧が日本のガキを呪いまくったんだろうな」

???「それをこの鏡が身代わりになったんだ、息子をかばってな」

???「・・・最近日本がギックリ腰になったのはこのせいだな」ニヤリ

???「セキュリティには中華人民共和国を特に監視するよう伝えろ」

???「あのヤローはクソだが優秀な道士だ・・・恐ろしい奴」

業者「わかりました」

バキッバッタァァン

???「なんだっ」

台湾はいつの間にか壁に体重をかけていたため、
壁(というより板)が抜けてしまったのだ。

台湾「いたたた・・・あれっ」

台湾「お父さん!?な、なんでここにいるのよ!」

中華民国「ゲェーーーッ台湾!」


台湾「どういうこと?!あたしをこんなトコに入院させたのはなんでよ!」

中華民国「た、台湾違うんだ、これにはいろんな事情が・・・」

その時、台湾は同行した体育会系職員たちに拘束されてしまった。

台湾「キャァッちょっと何すんのよ!」

中華民国「おいこら!俺の娘に乱暴すんじゃねぇ!」

台湾「放してよ!ふざけんなくそオヤジ!」

中華民国「コラそこーっ!変なとこ触ると呪い殺すぞ!太ももも駄目だ!」

台湾「お父さんなんか大ッ嫌い!!」

中華民国(ガーン

台湾は鎮静剤を打たれ、そのまま医務室へと連行されていった。

中華民国「おい・・・ちゃんと封鎖してろって言ったよな?」

業者「すみません」

中華民国「娘に『お父さんなんか大ッ嫌い!!』って言われたじゃないか!(泣」

中華民国「くっそー・・・共産小僧のせいだ!毎晩呪ってやる!」

業者「結界を張ると呪いは弾かれるのでは?」

中華民国「畜生!じゃあ代わりに日本(父の方)を呪ってやる!」

中華民国「あいつの鏡が割れたからだ!」

台湾は医務室での催眠治療によって、この時の記憶を失ったという。


◆水道局

<中国の部屋>

中国「うああああああ!」

中国「ここにも!ここにも!ここにも!」

中国「て、『天安門事件』って書いてあるぅぅぅ」

中国「誰だ、こんな陰湿なことしたのは!」

中国「早く・・・早く消さないと、水道局が来てしまう」

水道局とは名前を言ってはならない公安組織のことである。
中国少年の親は官僚であり、息子にも容赦なく刺客を送るのだという。

中国(ていうか、既に刺客が来ているかもしれん)

中国少年は恐る恐るベッドの下を覗いた。

チベット・ウイグル「よお」

中国「アイヤァァァァァァァァァァァ!!!」

ベッドの下に潜んでいた少年二人が這い出してきた。
彼らは中国の家で、安すぎる給料でこき使われている小間使いである。
(この点はロシアの従者たちに似ている)

中国「おまままま・・・お前ら刺客だな!?俺を殺しにきたんだな!?」

ウイグル「ちげーよ」

チベット「俺たちはお前と友達になりに来たんだ」

中国「は?」


チベット「お前と家族は今まで俺たちに不当な扱いをしてきたろ」

ウイグル「でもお前は『天安門事件』の存在を認める良い子に生まれ変わったんだな」

チベット「良い子になったお前となら仲良くなれそうだと思って」

中国「おい、なんで天安門事件を認めたことになってるんだ」

ウイグル「え?治安部隊の奴らがお前の親に話してたからだけど?」

チベット「満洲郎*が通報したみたいだな」

中国「もう見つかってるーーー!水道局が来るのも時間の問題だ!」

[*註:満洲娘(>>85参照)の弟にあたる人物と思われる。]

チベット「ああ、治安部隊に紛れて飛行機乗って来たんだ!」

ウイグル「人数が多くて、奴ら気がつかなかったみたいだ」

中国「じゃあもうそこまで来てるじゃねぇか!」

チベット「だから助太刀に来たわけよ、一緒に戦おうぜ!」

ウイグル「死ぬ時も一緒だ・・・友達同士」

中国「ふざけんな!お前らだけ死ね!」

中国「俺は天何ちゃらなんて認めねーぞ!これは誰かが嫌がらせでやったんだ」

チベット「何だって?じゃあお前はクズのままなの?!」

ウイグル「騙しやがったな、ぶっ殺してやる!」


チベットとウイグルはサバイバルナイフを手にして、中国に攻め寄る。

中国「やめろよ・・・こんな狭い部屋じゃ」

ドンドンドン!

荒々しいノックの音が鳴り響く。

刺客「すみませーーん!水道局の者ですがーーー!」

中国「うわあああああああああ!!!!!!」

この後、さすがに可哀想だと思った日本が水道局に弁明した。
これにより中国は無事、チベットとウイグルに半殺しにされるだけで済んだ。
ちなみに、なぜか『天安門事件』と書いた犯人は北朝鮮ということになり、
医務室から解放されたばかりの彼は、今度は水道局に絞られたという。

  
  
◆神経質


ドイツ「フランス!イタリア!どうして君達はそうだらしないんだ!」

食い散らかしたお菓子の袋の数に、ドイツは激怒する。

ドイツ「どうして食べ終わったらゴミを捨てないんだ」

イタリア「そんなに怒るなよ」

フランス「後で片付けようと思ってたんだよ」

ドイツ「だいたい君達はゴミの分別もちゃんとしないし」ブツブツ

------------

フランス「ドイツって小うるさい奴だよな」

イタリア「あんなにせかせかしてたら寿命縮むよな」

フランス「あいつ絶対禿げるぜ」

イタリア「ははは」


フランスたちは寮の洗濯機を使おうとした。

スイス「ちょっと!あんたたちは水曜日しか洗濯機使っちゃ駄目よ!」

スイス「何度言えばわかるの?たくさん洗濯するのはエコじゃないわ!」

イタリア「出たな、色気なしのレズ女」

フランス「女版ドイツ」

スイス「!」(こいつ、イギリスと同じことを!)

スイス「うるさい!言うこと聞かないとぶつわよ!(泣」

フランス&イタリア「やべーっゴツい女に殴られるーー」

スイス「うわーーん」

------------

フランス「ははっあの女泣いてやんの!」

イタリア「女の子が泣いてたら慰めるんだけど、あれは別さ」

フランスとイタリアはチューインガムを噛もうとした」

シンガポール「お前ら!ガム持ってるな?!」

イタリア「シンガポールも噛むかい?」

シンガポールは二人のガムを引ったくり、ゴミ箱へ捨てた。

イタリア「何すんだよ!」

シンガポール「ゴミをゴミ箱へ捨てただけだ」


フランス「まだ噛んでないやつだぞ!」

シンガポール「噛んでからお前らはどうする?廊下に捨てるだろう」

シンガポール「そしてそのガムを皆が踏んで、真っ黒くなって取れなくなるんだ!」

シンガポール「そんな汚い廊下、俺は耐えられない!」

シンガポール「お前らは中国並に行儀の悪い底辺だからな」

フランス&イタリア(もうやだ)


◆手紙

日本(僕は例によって教務室に忍び込むわけだけど・・・)

日本(何度訪れてもマクガフィン先生には会えない)

日本(先生は本当に仕事してるのか?ていうかマクガフィン先生は存在するのか?)

日本(あれ!昨日までなかった封筒が机の上に置いてある!)

封筒の封は既に切られていた。
昨日と今の間に、誰かしらがこの部屋に居てこの封筒を置いたのは確実である。
少年は周囲を見回して、机の陰に隠れて中身を読んだ。

手紙の内容は以下であった。

**************************************

件名:調査報告書の件でご相談があります

診療部 

ゴドー・マクガフィン院長殿

いつもお世話になっております。

情報管理課の公 世継です。


先々月及び先月分の調査報告書が未だ提出されていないようです。

電話やメール等で何度も貴方へ連絡を試みましたが、

お返事はいただけませんでした。

大変申し上げにくいのですが、

貴方とペアを組んで6年になりますが、組んで間もない頃から、

貴方の仕事に対する姿勢に少しの信頼も置いておりません。

貴方が昼間 風俗店に入り浸っているとの話を小耳の挟みましたが、

これは事実なのでしょうか。

また、刃物から爆発物に至るまでの所持を、

患者に許可しているという話の事実確認を取りたいと思います。

貴方が先代の烏有院長を敬愛していることは存じておりますが、

これは少々度が過ぎるのではないでしょうか。

あの方は精神刺激薬"WW"を二度も複数の生徒に投与し、

また、少年二名に"COLD"を投与したことで、

懲戒処分された後 当局に逮捕されたのは貴方も十分ご存知のはずです。

あなたのポリシーがどんなものにせよ、"WW"だけは絶対に使用なさらないようお願いします。

このままでは貴方も烏有院長と同じ道を辿ることになるでしょう。

上層の会議では既に貴方を辞職させる旨の話が出ています。


貴方は患者の命を預かっているのだという自覚を持ってください。

生徒達は貴方の理想を具現化する道具ではありません。

生徒の治療のために調査報告は不可欠であり、

また、過去未来の生徒達の治療に役立てるためにも重要なものです。

どうか、せめて報告書だけは提出してください。

この他にもいろいろとお話がありますが、詳細は文面ではお伝え切れないので、

直接ご相談させていただければと願っております。

ご多忙のところ恐れ入りますが、よろしくお願いいたします。

お返事をお待ちしております。

================================

 情報管理課 公 世継

 内線 18-7823-7564

================================

**************************************

日本「おいおい・・・この情報管理課の人めっちゃ怒ってるぞ」

日本「しかもやっぱり先生は仕事してないっぽいぞ!」

日本「ていうか精神刺激薬"WW"って何だ!?ヤバそうな薬だな!」

小ネタを書いてたら、なんだか日本史ネタに偏った感があってくどいので、
後で小ネタを一つ分離して投下しようと思います
ネタの内容は「日本一族の呪いの謎」に関するものです
何でこんな設定をつけてしまったのか・・・

「日本一族の呪いの謎」を投下する前に、注意事項があります

・名前は魏志倭人伝ではなく後漢書倭人伝を参考にして、なおかつ新字体にしているので、
 邪馬壹國→邪馬臺国→邪馬台国、狗奴国→拘奴国という表記になってます

・安土桃山日本は>>302に出てきた太閤日本と同一人物です

・安土桃山日本は関西弁です(初め名古屋弁にしようと思いましたが無理でした)

・最初に出てくる神社の縁起は完全に架空の物です
 ググってもこのスレ以外にヒットしません、調べるだけ無駄です


参考:東極山耶馬駘神社縁起

―――この書は既に散逸しているために、
   日本の家では口承にて、祟りの由来を子に教えるのが伝統になっている。
   口承故に、長い年月を経て内容が変化してしまっている。

◆バナナ型神話

恐ろしい呪いのせいで引篭もりがちだった少女・江戸日本は、
かつて父親にこの呪いについて尋ねたことがあった。

江戸日本「ねぇ、クサレオヤジ様。わたし、お尋ねしたいことがありますの」

安土桃山日本「ワシ傷つくで娘ちゃん。何やゆうてみ」

江戸日本「わたしやお爺様にかけられた、この呪いの由来は何ですの?」

彼女の父親は呪いの被害を免れていた。

安土桃山日本「・・・せやな、そろそろ教えとかなあかんなァ」

安土桃山日本「これは遠い昔のことやさかい、あんま詳しいことはワシも知らん」

父親は御伽噺を聞かせるように、少女に話した。
   
『今は昔、ほんまのほんまの昔、邪馬台 (やまと)はんという別嬪さんが居てました』

『この邪馬台はんこそが、ワシらの先祖さんにあたるひとです』

 ―――江戸日本「まぁ、そんなに美人でしたの?」

『少々話し盛っとるかもしれへん。まぁ、別嬪さんやったということにしとこ』


『邪馬台はんは日の神さんをお祀りする巫女さんやったので、
 気軽に恋愛なんぞしたらあかん立場でした』

『せやけど年頃の娘さんやった邪馬台はんは、魏さんという男前が大好きでした』

 ―――江戸日本「魏ってまさか・・・あの有名な!?」

『そうです、あの偉大な軍人達、蜀さんや呉はんとしのぎを削ったっちゅう魏さんです』

『ある日、魏さんは言いました。
 「おい邪馬台、ここに宝石とバナナがあるんだが、お前はどちらが欲しいんだ?」』

『そこで邪馬台はんは、バナナを選びました』

 ―――江戸日本「どうして宝石じゃなくてバナナを?」

『さぁなぁ、邪馬台はんはバナナがめちゃ好きやったか、
このバナナは果物のバナナとは違うかったんかもしれへんなぁ』

『太古より女は果物と違うバナナが好物で、
 男は果物と違うモモが好物やて相場が決まっとる』

『ほんで、果物の方のバナナは確かに美味い!
 ワシもよう鉄砲でフィリッピンを脅して、バナナを強奪したもんや!
  大量のバナナシェイク作って飲んだったわ!』

 ―――江戸日本「?」

『とにかくやな、邪馬台はんがバナナを選んだことで、日の神さんはえらい怒らはりました。
「この浮気者め、よくも私を裏切ったな!」』

 ―――江戸日本「どうして浮気者なのです?バナナを貰っただけなのに」

『あれや、巫女さんというのは神さんのお嫁さんでもあるんや。
 恋愛禁止のアイドルがフライデーされて事務所にバレるようなもんや』


『日の神さんはおっしゃいました、
 「お前の子孫を祟ってやる。
  少しでも徒心があれば恐ろしいことが起こるように!」』

 ―――江戸日本「なんてこと、それが私の呪縛なのですね!」

『それがやな、実は違う言い伝えがもう一個あるんや』

『さっきの話と同じ頃やけど、邪馬台さんに原因はないバージョンや』

『今は昔、拘奴(くな)はんという逸り雄が居てました。
 この拘奴はんもまたワシらの先祖さんにあたるひとです』

『拘奴はんは長いこと邪馬台はんらと大喧嘩してましたが、
 なんやかんやあって喧嘩はなくなりました』

 ―――江戸日本「仲直りしたということですね?」

『さぁなぁ、仲直りしたんかもしれへんし、一方が一方を屈服させたんかもしれへんし、
 昔のことやからわかれへんな』

『拘奴はんには二人、お嫁さん候補が現れました。
 一人は別嬪さんの邪馬台はんで、もう一人はドブスでした』

 ―――江戸日本「せめて名前で呼んであげたらよろしいのに」

『ドブスにもちゃんと名前あったんやろけど、今となってはわかりません』

『さて、拘奴はんは当然別嬪さんの邪馬台はんを選びました』

『それに留まらず、拘奴はんはドブスを酷く侮辱しました』

『「おい、そこのブス、なんで俺様と結婚できると思ったんだ?
  自分に少しでも脈があると思ったか?んん?」』

『ドブスはこれに激怒して、2人に怒鳴りました』

『「お前らの子孫が結婚できないように祟ってやるから!
  お前らなんかセックスのことしか頭にない猿のくせに!」』


『この二つの言い伝えは、どっちもほんまかもしれへんし、
 どっちかは間違ってるかもしれへんし、
 どっちも間違ってるかもしれません』

『ほんで、呪いの解き方は一向にわかりません。
呪いが出る子と出ぇへん子のいる理由もわかっていません』

『どうやら、呪いの出る子は大人しい子が多くて、
呪いの出ぇへん子は喧嘩の強い暴れん坊が多いみたいやな』

『ちなみにワシは呪いの被害に遭わんですんだから、
 日の神さんに愛されているという意味で"日輪の子"を名乗ったわけや』

江戸日本「本当かしら、なら第六天魔王と名乗ったのはどういう意図で?」

安土桃山日本「・・・すまん、後付けや。ただの思いつきで深い意味はない#」

先祖がバナナを選んだからか、もしくはブスを拒絶したからか、
何にせよこの呪いで日本一族は苦しむことになった。

エロいことを阻止するために超常現象が引き起こされる、
この恐ろしい呪いは時に神風、時に祟りと呼ばれた。

  
  
-------[人物紹介]--------


 安土桃山日本
 :江戸日本の父にして、大日本帝国の祖父にあたる。好物は金平糖。
  呪いの被害を受けない幸運世代の一人であるためか、好き放題に生きた模様。
  若い頃はかなりヤンチャで、朝鮮をボコボコにしたり明に喧嘩ふっかけたり
  スペインやポルトガルを威圧したりと悪の限りを尽くす。
  また、第六天魔王や日輪の子を自称するなど、中二病患者であった模様。
 

何度も書く書く詐欺をして申し訳ないのですが、
2つ目の小ネタ集を投下する前に、『設定の曖昧な部分を無理やりこじつける回』を投下しようと思います

設定の曖昧な部分というのは、>>236から始まる番外編に登場する、唐・日本・渤海・新羅の年齢差です
あの回ではなんか同い年っぽく書いていましたが、
とりあえずあの回の唐を高一~高二くらい、日本を中二くらい、他の二人は中三くらいの年齢設定で固定しようと思います
(あの番外編を書いていたときも薄々感じていたのですが、深くは考えていませんでした・・・)

主役は>>236あたりに出てくる日本ちゃんのパパ(飛鳥日本)で、
時代的には白村江の戦いあたりの世界地図です
(ここであれ?唐君は?となるのが無理やりこじつける部分になります)

ちなみにめちゃ今更なことを言いますが、隋さんや渤海君の寿命を例に考えますと、
このSS内での寿命は実際の国の寿命の長さとは異なる設定です
ただし一応入院期間には多少反映させているので、隋さんの入院期間は短めです

あとで『設定の曖昧な部分を無理やりこじつける回』を投下します
(『設定の曖昧な部分を無理やりこじつける回』というより、『いらん設定が増えた回』って感じですが・・・)
>349で「主役は飛鳥日本」と書きましたが、倭の五王~壬申の乱あたりの時代の日本になりました

あらかじめ注意点を書くと、
・ツッコミキャラ不足
・最初から最後まで下ネタ回になりました
・確認不可能な謎国家がいくつも出てきます
・四→イズモ、八→ヤマト、十五→ナミハヤは固定で、それ以外は読者にお任せします
・あまり面白くない
 


番外編:NTRと整合性

※この話に登場する日本は、本編(現代)日本少年の先祖にあたり、
 渤海少年の友人の日本ちゃんの父親にあたる人物である。(また、新羅についても同様である)
 呪いの影響は特に受けていないと思われる。
 唐は本人である。
 
日本「やった・・・受かったぞ!」

法学部卒業を前に司法試験に合格できた青年は、
それに加えて別のことで喜んでいた。

日本「これで百済さんにプロポーズできる!」

恋人の百済との出会いは、少年期を過ごした大地立青少年精神医療センター付属院内学校である。

彼は司法試験を合格したら彼女にプロポーズすると決めていた。
青年は早速公衆電話へ向かい、彼女に電話をかけた。

ところが、電話の向こうにいる彼女の様子はおかしかった。

百済『たっ助けてぇ!いやぁ!来ないで!』

日本「百済さん?どうしたんだ、誰かいるのか?!」

百済『新羅君が!いやっやめて!助けて日本!』

日本「すぐ行く!」

さぁ大変、青年は恋人を救うべく、彼女の長屋へ猛ダッシュした。
止まることなく走り続けた。

彼は恋人の部屋の前で立ち止まり、落ち込んだ。

|| 新羅「どうだ?倭よりすごいだろ?」パンパン

|| 百済「しゅごいのおおおおおお!!!///」アンアン

日本「」


日本「」

日本「・・・なんてこった」

日本「こんなのってあるか」

日本「扉の外にまで声が漏れてるじゃないか」

日本「・・・ううう」

青年はヨロヨロと歩きだして、近くの公衆電話を探す。

あまりの事態に青年一人では考えがまとまらなかったため、
彼は友人に電話をかけた。

プルルルル
 
ガチャッ 高句麗『はい高句麗』

日本「俺だよ・・・」

高句麗『なんだ、くそったれ倭か。どうした、いつもに増して声暗いじゃん』

日本「俺、今日司法試験受かったんだ」

高句麗『すげえじゃん!おめでとー』

日本「それで、百済さんにプロポーズしようと思ったんだ」

高句麗『はぁ、駄目だったのか?』

日本「今、彼女の家の近くにいるんだけど」

日本「百済さん、新羅とおっぱじめてるんだよ」

高句麗『お、おぅ・・・』

日本「俺はどうすればいい?このまま舌を噛み切って死のうかな」

高句麗『待て!待て待て、今からそこに行くから素数でも数えてろ!』

日本「俺さ」

日本「司法試験受かったんだよ!今日!」

高句麗『わかった、だから死ぬのは待て!』
 

 
------------
------
 
高句麗「生きてるか!」

日本「6427・・・6449」

日本「死にたい」

高句麗「ギャア!ウサギさんの眼になってる!」

日本の目は泣き過ぎて、血の涙に染まっていた。
白目が無い。

高句麗「落ち着けよ兄弟、百済は助けてくれって言ってたんだろ?」

|| 百済「あんっあんっ・・・イクッ///」

|| 新羅「第五ラウンドだ!」

高句麗「・・・」

高句麗「いや、とにかく悪いのは新羅の野郎だ」

高句麗「今から部屋に乗り込むぞ」

日本「はい、鍵」

高句麗「なんで持ってんだ?」

日本「彼女とはお互いに合鍵を持ってたんだよ」

日本「でももうそれ新羅に渡すよ」

日本「新羅を殺して棺桶の中に入れてやる」

日本「わかるかなぁ、棺桶の中って言ってもただ箱の中に入れるわけじゃないんだ」

日本「新羅の口の中に入れてやるんだよ」

高句麗「やめろ、また精神病院に入れられるぞ。今度入ったらもう出られん」

いざ敵陣へ乗り込もうとしたそのとき、よく知る声に呼び止められた。


隋「なぁ、俺"たち"も混ぜてくれないか?」

高句麗「げっ!いけ好かねぇクソガキ」

日本「日没する処の天才、つつがなきや」

隋少年、彼もまた同じ院内学校の出身である。
彼は本来ならまだ高校生であるが、飛び級をして既に大学生である。

彼は赤ん坊を抱いていた。

高句麗「なんだ?お前の子か?性格の悪そうでそっくりな顔しやがって」

隋「違う、これは甥の唐ちゃんだ」

隋「話の整合性の問題で、この唐ちゃんにお前ら二人殴られてもらいたい」

高句麗「話の整合性って何だよ、ふざけてんのか?」

日本「そんな意味不明な理由で、ハイハイも難しそうな赤子を連れてきたのか?!」

隋「首はすわってるぜ、今朝寝返りもうてるようになったし」

唐「ふやぁぁぁぁぁぁぁぁ!」ビエーーン

隋「あああああ!もうオムツが限界だ、爆発する寸前!」

隋「早く部屋に入れて!急いで交換しないと、そこら中にビチグソが飛散るぞ!」ホレホレ

日本「大変だ!新羅と百済の愛の巣へ、ただちにその子を投入せねば!」

高句麗「そのビチグソ小僧を俺に近づけるな!」ガチャンガチャン

青年達は卑劣な間男を問いただすべく、部屋の中に入る。

ガチャッ 高句麗「おーい・・・お楽しみ中悪いけど、オムツがピンチなんだとよ」

百済「きゃーーーーーっ!」サササッ 新羅「わあああ」サササッ

日本「」 高句麗「どうりで声が漏れてると思ったら」
 
日本青年の恋人と間男は、どうやら玄関で戯れていたらしい。


隋「どいて!(迫真」

唐「ふぇぇぇん」ブリブリブリブリュリュリュリュリュリュ!!!!!!ブツチチブブブチチチチブリリイリブブブブゥゥゥゥッッッ!!!!!!!

飽和状態のオムツはとうとう限界に達し、オムツの外に液状のブツが盛大に漏れ出した。

隋「間に合わなかった!でも無問題!」

隋「落ちてたボロ切れで食い止めたから、床への被害は最小限だ!」

新羅「それ俺の上着!ひでぇことしやがる」ガーン

日本「それ、言いたいのは俺のほうだよねぇ・・・」

新羅「ヒッ・・・日本か、目が赤いからびっくりした」

日本「百済さん」ユラリ

百済「ひい!違うの日本!これは・・・」

百済「わたし、新羅くんにレイプされたの!いいように、めちゃくちゃにされたの!」

新羅「えっあっおぅ・・・おおむねそうではあったけど・・・」

日本「わかってるよ百済さん。俺はずっと外で聞いてたんだから」

日本「事の発端はあなたではない・・・俺は事実ヘタクソだよ」

日本「間男を恨んでビッチを恨まず。あなたを恨みはしないよ」

そのとき、日本の中で張りつめていた何かが壊れてしまったようだ。

日本「うおおおおおおお!新羅如きが俺様を嘗めやがってくそがああああっ!!!」

日本「年がら年中奇妙なトーテムポール作るような奴らと関わるべきではなかったんだ!」

日本「死んでやる!お前らの目の前で首を飛ばして、そのまま新羅の玄関に着地してやるぅぅ」

日本はネクタイの裏から剣状の簪(かんざし)を引き剥がし、
それを自身の首元に当てる。


百済「やめてーーっわたしのために争わないで!」ヒロィィン

新羅「ソシモるのはやめろ!どうしてお前はそう考えることが陰湿なんだ!」

日本「黙らんか盗人め!貴様は昔から俺のものを盗みやがってど畜生めが!」

高句麗「お前ら何てことしたんだ!昔(乙巳の変)のように倭は自傷行為に走ってしまう!」

日本と新羅のどつき合いが始まろうとしたとき、
甥のオムツを取り替えながら隋少年は高笑いをした。

隋「ハハハ!頭の弱い愚民共の喧嘩は見ていて面白いな!」ケラケラ

高句麗「ビチグソ処理しながら言われてもなー」

隋「黙るんだ節操のないヤリチン、俺及び唐ちゃんに跪いた方が身のためだぞ」

少年は甥っ子を高い高いしながら高らかに語る。

隋「この唐ちゃんはお前と日本を完膚なきまでに叩きのめすだろう!」エッヘン

唐「きゃっきゃっ」

高句麗「何だとぅ」

日本「ベビたんまでもが俺を叩くだって?どいつもこいつも馬鹿にしやがって!」

※ベビたん・・・『ベビー(赤ん坊)たん』の略だと思われる。

隋「唐ちゃんはすごいんだぞ、並ならぬ怪力で俺なんか何度も泣かされてるからな!」

隋「だが殴られる痛みに耐えてでも、この甥の世話をするのにはメリットもあってだな」

隋「兄貴達も唐ちゃんには手を焼いていて、度々テントから放り出して育児放棄をするんだ!」


隋「だからこの唐ちゃんと一緒に居れば俺もテントから出してもらえるわけで・・・」ピクッ

隋「耐えられないほどどこかにあるタッパーの中身にもう既に蛆が湧いているんじゃないかと思うくらいの重くて湿った酸味の強い刺激臭の充満してる空間喚起する隙間だなんてその一切において見出せない兄貴に支配され毒されてしまった生きた屍の義理の姉が北斉だからモチのロン兄貴と一緒に俺の両アキレス腱を捕らえて確実に掴んで離さないこと岩の如しな床はスリスリズリズリズイズイとと引きずった跡がまるで河川みたく粉ぶきの俺の服も雑巾のように臭いのに涙が止まらないと別の腐ったような使用済みのティッシュを渡されて一体全体何だと怒って捨てて父上助けてと叫べどもはや亡き今誰も来ないから声を出すことなく痛んだチーズをなすがままに口に運ばれ噛まされ汚水と共に飲まされ腹を下したところというわけで三日前からこの上なく楽しみな約束していたデートの時間がケツカッ陳ちゃん可愛いの好きだァぁからキスしヨネッ!」ガタガタガタガタガタガタガタガタガタ

高句麗「わかった、もういい!喋るな!考えるな!」

新羅「どんだけ怖いんだよ兄貴のテントとやらは・・・」

隋「とにかくだ、倭。この唐ちゃんと戦ってもらうぞ!」ババーン

日本「フン。そんなベビたん相手など、文字通り赤子の手を捻るようにたやすいことだ」

唐「ばぶー」

日本「言っておくが、全てを失った人間は恐れ知らずだぞ」

日本「そして、俺は大人げない!はっきり言って陰湿の極みだ!」ドーン

隋「こんな大人になりたくない!」 唐「ばぶー!」

百済「頑張って日本///」

高句麗(何だコレ) 新羅「馬鹿ばかしくなってきた、帰るわ」

そのとき、新羅が先ほどの日本の簪を手に取ってポケットにすばやく入れて部屋を出た。
それを高句麗は見逃さず、後を追った。

高句麗「おい、お前また盗んでいったろ!」

新羅「何だようるさいな、お前邪魔だ」


高句麗「お前他人の彼女寝取った上に泥棒なんて、さすがに酷いじゃないか」

新羅「うるせぇ、これは奴への復讐でもあるんだ!俺は復讐鬼と化したのだ!次はお前だ!」

高句麗「だけど復讐鬼以前に盗人でもあるんだろ」 新羅「そのとおり」

新羅「だいたい俺たちは互いに仲が悪いくせに」

新羅「ここぞと言う時にはお前ら徒党を組んで、俺をハブるんだ!」

~~~~~院内学校時代の回想~~~~~

日本「新羅くーん?俺はツナマヨのおにぎりを買って来いって言ったよな?」

日本「ところが君はツナマヨサンドを買って来た、理由を簡潔に述べて欲しいな」

新羅「ふ、ふざけんな!お前はツナマヨとしか言わなかった!」

新羅「『焼きそばパンとツナマヨ買ってこいや』って言われたらおにぎりだなんて思わないだろ!」

日本「『おにぎり売り切れてたら巻き寿司の方でもいいぞ』と付け加えただろ出来損ない!」

日本「もういっぺん買いに行け!この俺様に二度手間かけさせやがってウスノロめ」

新羅「嫌だ!だいたい俺がお前にパシリにされる筋合いはないんだ!」

日本「そういうことはお釣りを返してから言え、絶交するぞ」

新羅「ううう・・・人の足元見やがってぇ・・・っ」ギリッ

それを離れた場所で見ている高句麗と百済。

高句麗「ブフォァッwww釣り銭も返さねぇのかよwww」

百済「やめなよw笑ったら可哀相よwww」

~~~~~回想.終~~~~~

新羅「俺のことを散々馬鹿にしやがって、いい気味だぜ」


新羅「見てみろよこの簪、これはそこそこ高く売れるぜ」

日本から盗んだ剣状の簪は、一体何の金属なのか全体が白く、
刃先は菖蒲の葉のようで、柄部分は背骨のように節立っていた。
如何なる職人が如何にしてこの簪を作ったのか、甚だ不可思議であった。

新羅「そもそも男にこんなもん必要ないだろ」

高句麗「確かに・・・百済にあげるつもりだったのかな」

新羅は簪を空にかざして、いろいろな角度から光を当てて眺めていた。
諸刃の剣は神妙に異彩を放っていた。

折りしも、異変が起こった。

「ゆぅーるぅーさぁーんーぞぉー・・・」

新羅「何か言ったか?」

高句麗「お前が言ったんだろ?」

ゴロゴロゴロ・・・ピシャーーーーン!

新羅・高句麗「わぁ!」

数秒前まで雲一つない晴天であったのに、突如として雷雨に見まわれた。

カァ!カァ!カァ!シューッシューッ・・・シュルシュルシュル・・・

周囲の木々や屋根の上、電線、至るところにカラスが留まり、
蛇の大群が二人を睨む。

新羅「ヒィィィ!!!!」

高句麗「何だ、何なんだコレェ!!!」

ケラケラと、不気味な笑い声が近くで聞こえる。

新羅「なんか・・・なんか簪から声が聴こえるんだけどぉぉ」ガクガク

高句麗「は!?何言って・・・」

「よくも汚らわしい手で我々を触ってくれたな・・・」

高句麗「うわぁ!」ガビーン 新羅「ほらぁ!ほらあああ」ガクガク


不気味な声の主は、確かに日本の簪らしかった。
しかも不気味な声は複数あった。

一「不潔だわ!不潔だわ!よりにもよって性器を触った手で!」

二「我らに対する畏れがまるでない・・・よそ者の盗人めがよくも・・・」

三「何たる屈辱だ・・・ヤマトの小倅に仕えることさえ我慢ならないのに・・・」

四「黙らんか貴様ら。そもそもこの剣簪を作ったのは私だ。怒る権利は私のみにある」

五「血が欲しいなァ・・・」

六「脂も欲しいね」

七「骨の砕ける音・・・人間たちの骨・・・最後はヤマトの子の骨・・・」

八「おい、土蜘蛛共いい加減にしろ!悪いのは盗人で、俺の子孫では断じてない!」

九「黙れヤマト」

十「滅びろヤマト」

十一「死してなお死ねヤマト」

三「本来の当主はお前ではなく俺のはずだろうがヤマト!」

四「いいや、私だ!貴様もヤマトも私の土地を譲らせた側だろうが!」

三「ふざけるな!その後ヤマトと組んで、俺に恥をかかせたのは貴様のくせに!」

八(役に立ったらお前らなんざポイだし・・・)フゥ

十二「お前の邪悪で非道な部分を愛してるぞヤマト」

十三「私は高見の見物ですなw」

十四「もっと民草を薙ぎ(凪)倒そうよ。人殺そ?殺してたくさんの血を浴びよ?」

十五「ゆめゆめ民草、なみ(波)起こすな・・・俺は浪起こすほうが好きやけどwww」

十六「ていうか盗人を祟って殺すのが先決だと思うんだが」

謎の声全員「そうだな!!」

新羅「ヒエエエエエエエエエエエエエエエエエ」ガビーン


新羅は思わずその簪を遠くへぶん投げようとした。

新羅「・・・っあれ!?」

ところが簪は彼の右手にピッタリくっついたまま離れなかったのだ。

新羅「うわあああああ!!取って!取ってくれぇぇぇぇぇぇ」

高句麗「こっちに近づけるなーーーーーっ」

新羅と高句麗は町内を三周ばかり追いかけっこした後、
「とりあえず倭に返そう」という結論に至り、百済の家へ戻った。

ガチャァン!|| 新羅「おい倭!これなんとかしてくれーーーー!」

高句麗「って倭ーーーー?!」

そのとき二人が目にしたものは、
笑顔で日本の左手の指を折って遊んでいる赤ん坊の姿であった!

唐「きゃっきゃっ!##」ポキッポキッボキッ 日本「ぐ、グフッ・・・」

高句麗「ええ?おまっ・・・まさかお前こんな赤ん坊に負けたのか!?」

日本「は?俺がこんなベビたん相手に負けるなんて馬鹿げたことあるわけ」

高句麗「ただいま絶賛左腕折られ中の現実を受け入れろこのタコ!」

唐「へっへっへっ##」ボキィッ!ゴキィッ!

日本「・・・こんな笑顔の可愛い子、殴れるかよ・・・ハハ・・・」

高句麗「嘘つけ!そのガキ化けモンじゃねぇか、殺されるぞお前!」

日本「意地を張っても仕方ないな、そうさ、ボロ負けだ。しかし右半分は完全無傷のままで」

新羅「まだ意地張ってる!ガキも化物だがこいつのメンタルも十分化物じみてるぜ!」


隋「フッフッフ、驚いたか二人とも」

隋「日本の敗因はズバリ、唐ちゃんを俺と同じような虚弱児だという先入観があったことだ!」

隋「俺も兄貴もかなりの虚弱体質だというのに、唐ちゃんはなぜか健康優良児だったのだッ」

日本「ご指摘の通りでござんす」 唐「きゃっきゃっ」メキャシャァッ!

高句麗(納得できねーっ)

日本「いやな、敵ながら天晴れだよ。この子の将来が楽しみなんだ」

日本「見ろ、唐ちゃんは俺の手を折って遊ぶうちにハイハイを覚えたんだ」

日本「ハイハイを覚えた彼は、的確に俺の金時計を狙ってきた」

隋「我が甥ながらその姿、山中にて獲物を狙う虎のようであったよ」

日本「俺も馬鹿ではない。俺は金時計を守るべく立ち上がった」

日本「するとこのベビたん、すかさず標的を俺の足の親指に変えたのだ」

日本「左足の親指を折られた俺は、痛さの余りのた打ち回った」

日本「わかるか・・・この子は再び俺の金時計を狙ってきたんだ」

隋「生まれて間もないのにそこが男の急所だと理解しているんだよ、末恐ろしい奴」

高句麗「俺が恐ろしいのはお前らの間抜け加減だよ」

日本「俺の金時計大ピンチ、となった瞬間に百済さんが身を挺してかばってくれた」

百済「あ、あたし・・・恥ずかしいくらい無力だけど・・・」

百済「可愛い赤ちゃんを見てたらなんか胸が張ってきて・・・お乳が出るような気がしたの///」

百済「結果、気がしただけでお乳は全然出なかったんだけど」

高句麗(俺の周りってこんなにアホだったのか)


日本「母性に目覚めた百済さんを見て悟ったんだ『俺のつけ入る隙ないな』って」

百済「それで、日本はもうわたしと結婚する気をなくしてしまったのよ」

日本「俺の置かれた状況を省みて、俺は自分の存在意義の置き場所に困った」

日本「『俺、恋人寝取られて赤ん坊に骨を折られて、一体何してるんだろう』と」

日本「そしてこう考えた・・・『逆に考えるんだ、折られちゃってもいいさ』とね」

高句麗「いやそこもっと踏ん張って考えなさいよ」

日本「なんかこのベビたんの笑顔見てると笑えてきてさ・・・俺の現状とともに」

唐(ニコニコ

百済「わたしはわたしで日本にフラれた喪失感があるし、新羅でもいいかなと思えてきたわけ」

新羅「まじで?やったー!・・・じゃなかった!」ハッ

新羅「倭!なんかお前の簪盗んだら恐ろしいことが起こったんだが!?」

新羅が手に張り付いた簪を日本に見せるや否や、
それまで取れなかった簪がいとも簡単にはずれた。

日本「ああっお前よくも・・・これは俺の家の家宝なんだぞ!」

日本は剣簪をハンカチで拭き、丁重に扱った。

日本「プロポーズするつもりだったから、お守りに持って来たんだよ」

日本「これははるか昔から代々我が家に受け継がれた、三つの秘宝のうちの一つで」

日本「『人生ハードモードじゃね?』と思った時になんかええ感じにしてくれるアイテムらしい」

新羅「え、でも」

日本「だが長時間身に着けると、『傍から見てるぶんにはクソ面白い奇病』に罹って死に至るらしい」


日本「このお宝は特に血生臭い変遷を辿って今に至るそうだし、呪われてるかもな」

新羅・高句麗「ひええ」

日本「ま、この簪を巡る血で血を洗う争いがあっても、全員俺のご先祖様だから大丈夫!」

高句麗「それは・・・どうだろう」

高句麗はすっかり油断していた。

ここに連れて来られた小さな戦士の目的が、一つではなかったことを忘れていた。

小さな天才児は、皆の見ていないうちに更なる成長を遂げていたのだ。

幼い戦士は気づかれないように、静かに高句麗に近づいていた。

高句麗の股の下に到達したとき、唐は思い切りジャンプして、

唐「ていっ##」シュバッ

ムンズッ

高句麗の金時計を掴んでぶらさがったのだ!

  
   
高句麗「「        ギャ        」」

  
  
青年の目は天井にひん剥いた。


青年はすぐに赤ん坊を外そうとしたが、赤ん坊は頑として離さなかった。
青年は発したことのない悲痛なうめき声をあげて赤子を殴ったが、
赤子は全くダメージを受けていないらしかった。


新羅「これは痛い!脳よりも弱い部分を怪力でそんな!」ガクガク

百済「また胸が張ってきた・・・?///」

隋「唐ちゃんすご過ぎて、俺さすがに怖いなぁ」ブルブル

日本「ヤリチンで名を馳せた高句麗の主砲が!お釈迦になっちまったーーーッ」ガクガク

高句麗は倒れて、口から泡を吹いた。
ひどく痙攣していたので、救急車で病院まで運ばれていった。

最初は笑っていた救急隊員達であったが、高句麗の容態を見て事態の深刻さを察し始め、
ついには救急隊員までもが唐ちゃんの犠牲となって担架で運ばれる始末。

病院へ到着してまもなく、高句麗の玉の捜索及び位置を戻す大手術が行われた。

整合性を合わせるという大命を無事成し遂げた唐ちゃんは、満足げだったという。

百済はお乳が出る可能性を捨てきれず、
新羅に長時間胸を揉ませたが、とうとう唐ちゃんにお乳を与えることは出来なかった。

救急隊員たちに飽きた唐ちゃんは新羅と隋を追いかけ始めたので、
二人は逃げ惑っていた(しかも、新羅は胸を揉まされながらである)。

ちなみに、その場にいた日本はかなりの大怪我であったのにも関わらず、
唐ちゃんの活躍による救急隊員たちのパニック騒動と、
興奮によるアドレナリン分泌によって痛みをあまり感じなかったため、
左親指の激痛に耐えながら自力で病院へ向かう羽目になった。

病院の帰り、日本は左腕を吊りながら橋の上で川を眺めていた。

日本「はぁ・・・今日は散々だったな」

日本「失恋したし、腕と指の骨折るし、旧友は生死の境を彷徨ってるし・・・」

日本「こんなに酷い目に遭う奴ってなかなか居ないよな」
 


日本「これから先もいいことなんてなさそうだな・・・」

剣簪の謎の主たち「・・・」

日本がその場を去ろうとしたそのとき、若い女性が声をかけた。

扶桑「ねぇあなた、鹿ってお好き?」

日本「はい?」

女性は澄んだ目で日本を見つめる。
彼女は大変美しかったが、どこか浮世離れしていた。

扶桑「鹿はお好き?」

日本「ああ、まぁ、好きなほうですね」

扶桑「ですよね、すごく美味しいもの」

日本「あ、鹿の肉の話だったんですか?」

扶桑「ミルクの話ですわ」

扶桑「ミルクといえば、私の友人はミルクを出すんですよ」

日本「はい?」

扶桑「でも友人は乳房がまるでない断崖絶壁なんです。どこから出ると思います?」

日本「は?さ、さぁ」(なんかヤバい人に絡まれた・・・)

扶桑「白い胸毛の毛穴から滲み出るんですのよ!だから彼女、肌が白いのかもしれませんわね」

日本「そ、そうなんですか」
 


扶桑「彼女は綺麗な子なんですけど、人見知りで、なのにすぐ孕みたがる困ったちゃんで」

扶桑「毎年夏に水辺で出産しては、その子供達の面倒を私に押し付けるんですの!」

日本「あ、あの・・・失礼ですけどそのご友人はホモサピエンスですか?」

扶桑「ホモ?名前が女と言うのですから、ホモじゃぁないと思いますわ」

扶桑「でもぉ、男に女と名づけてはいけない理屈はありませんし、男なら話は別ですね」ニコ

日本(うわー、キチガイ学園でもなかなか居ないレベルで電波な人だー!)

日本(これ以上ひどい目に遭わされてたまるか!ここは何とかして逃げないと)

日本は彼女を無視して帰ろうとしたが、
うっかり左足の親指に力を入れてしまった。

日本「いってええええええええええ!!!」

扶桑「まぁ!大丈夫ですか?!」

日本「もう、放っといてくださいよ!何なんですかあなた!」

扶桑「すみません、あなたが哀しそうな顔をしてなすったからつい・・・」

日本「え・・・」

扶桑「私もそうなんです」

日本「・・・ええ、今日は色々あって疲れました。このザマですよw」

日本は吊った左腕を見せて少し笑う。

日本「俺よりも友人のほうが悲惨ですけどね。あなたはどうしたんですか?」

扶桑「私は・・・」グスッ
 


扶桑「実は、すごくお世話になった人が死んでしまうかもしれないんです」

扶桑「先ほど別の知り合いから聞いたところ、彼は重要な玉をなくしてしまったらしいの」

扶桑「死ぬほど重要な玉といえば、ゲツヨウインテイ山の熱泉に沈む太陽玉に相違ありません!」

扶桑「太陽玉は貴重な果実ですから、それを失くせば闇の組織に消されるのは必至・・・」

扶桑「だから私、これからそれを採りに行くつもりなんです」

日本「一人で大丈夫なんですか?ゲツヨウインテイ山って東極山の近くですよね?」

扶桑「それが問題で、常に天候の荒れたゲツヨウインテイ山に行くのも大変ですけどその上・・・」

扶桑「黒歯という恐ろしい怪人が居て、太陽玉を狩に行った人は皆熱湯で殺されるんです!」バァーン

日本「なんだってーーー!」ガガーン

扶桑「でも私頑張ります。恩がありますから」

日本「待って」

日本「じゃあ俺も手伝います」

青年は彼女の太陽玉云々の話をまるきり信じてはいなかった。
しかし・・・

日本「実はさっき詳しく言いませんでしたが、俺の友人もある意味重要な玉を失って」

日本「それで今死にかけてて、彼は手術を受けて戦っているところなんです」

日本「しかしそもそもあの場に彼を呼んだのは俺だし、俺が弱かったせいでもある」

日本「俺がしてやれることはないし、彼はもはや死んでしまうでしょう」ジワッ

日本「だからせめて・・・あなたのご友人だけは助けたい!」

扶桑「そうだったんですか・・・」ホロリ
 


扶桑「そうだわ、あなたのご友人にも太陽玉を届けてさしあげましょう!」

扶桑「ゲツヨウインテイ山の熱泉に太陽玉は9個も沈んでいるそうです」

扶桑「伝説の果実を食べれば、怪我なんて治っちゃいますよきっと!」

日本「そうかもしれませんね・・・よし、頑張るぞ!」

こうして日本青年は、腕を吊って(足の指も折って)いるのにも関わらず山へ向かった。

東極山よりもさらに過酷な山、ゲツヨウインテイ山。
予想通り気候は悪かったが、剣簪の霊妙か、獣に襲われることは一切なかった。

悪路を登りきると信じがたいことに、扶桑の話は真実であった。

ゲツヨウインテイ山の熱湯谷には太陽玉と頭蓋骨らしきものがいくつも沈んでおり、
怪人・黒歯なる不気味な男が住み着いていた。
法の及ばない無法地帯であった。

卑劣な黒歯は扶桑を人質にとり、日本に勝負を挑んだ。

日本は正々堂々、目潰し攻撃を以て黒歯の視界を一時的に奪った。

怪人が右往左往している隙を見て、円匙であるだけ太陽玉を掬い上げ、
扶桑を救出して下山した。

下山してお互いの友人に太陽玉を届けようという話になったとき、
それぞれの言う友人というのが、共に高句麗であったことにようやく気づいたという。
扶桑は玉違いをしていたのだった。
  
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日本と扶桑はこの一連をきっかけに、健全なお付き合いの後に結婚した。
結婚式当日の妻側の友人席は、人外の生命体で溢れかえっていたという。
この夫婦の間に生まれたのが、一人娘の日本(やまとちゃん)である。
 


母性本能に目覚めた百済は、新羅が「もう勘弁してください」と泣くのにも構わず、
毎晩毎晩夫を求めて仕込む作業をやめなかった。
その甲斐あって誕生したのが息子の新羅である。

唐は金時計を狙う遊びに飽きてしまったらしく、隋は心の底から安堵した。

高句麗の玉は無事発見され、奇跡的に彼の金時計は完治した。
扶桑たちの持って来た太陽玉のおかげではなく、医学の勝利と彼の運であった。
彼は生涯結婚することはなかったが、精力絶倫ぶりは相変わらずで、
不倫も含めて子どもが何人もいたらしかった。
後に別れた女が職場に怒鳴り込みに来たので、しょことなしに認知した子が渤海だという。

 
-------[人物紹介]--------
 
 日本
 :やまとちゃん(>>登場)の父親。
  自称(隋に対して)日出処の天才。
  なぞかけが得意で、娘のやまとちゃんにも受け継がれている。
  周囲から陰湿と評されるが、それなりに男気はある模様。
  呪いの発動しない幸運世代の一人だが、百済を寝取られるなど不遇。
 
 扶桑
 :やまとちゃん(>>登場)の母親。
  謎の多い電波ガールで、怪人や動物との交友関係が多い。
  普通の人類の知り合いは、高句麗(幼馴染)・ケイ賓氏(先生)・梁氏(知人)のみだった。
  

 
 高句麗
 :渤海の父親、認知はしている。子供の数は本人も未確認。
  キチガイ学園在籍時から、隋や新羅に振り回されていた。
  扶桑とは幼馴染で、日本とはかなり遠いが親戚に当たるらしい。
  かといって日本と特別仲良いわけでもない。
  赤ん坊の唐に大きなのっぽの金時計を壊されかけ、生死の境を彷徨う。
 
 百済
 :魔性の女。日本と付き合っていたが最終的に新羅と結ばれる。
  新羅(>>登場)の母親。
  勉強好きで、キチガイ学園在籍時も成績優秀だった。
  性欲が凄まじいので房事も凄まじい。
 
 新羅
 :新羅(>>登場)の父親。
  窃盗症と診断されてキチガイ学園に送られたが、
  治療の甲斐あって日本の所有物だけを盗むよう抑えることが可能になった。
  日本から百済を寝取り、三種の神器の一つである草薙剣簪を盗んだ。
  寝とったものの、妻の百済に房事のことで度々泣かされている模様。
 
 隋
 :北周の弟で、唐の叔父。マルチな才能を持つ天才少年。
  兄との家督争いに敗れてキチガイ学園に送られたが、
  兄のテントに引きずり込まれる恐怖(というか虐待)のせいで、
  アダルトチルドレンの傾向が時々見られる。
  女好きを豪語しているが、浮気性の陳(梁氏の姪)を振り向かせるための強がりである。
 

ちょっとミスしました

やまとちゃん(>>登場)→やまとちゃん(>>236登場)
新羅(>>登場)→新羅(>>236登場)

が正しいです

扶桑さんの元ネタは梁書と袮軍墓誌です
(梁書の扶桑国は倭と高句麗両方に似た国だと思われます。袮軍墓誌では完全に日本です。)

草薙剣ネタを出してしまったので、前々から書こうか迷ってた元寇ネタ回も書こうと思います
(なかなか大日本帝国編に行けない・・・)
次の元寇ネタは、>>1の約束を破って、スウェーデン以外にホモが2名増えることになります
汚い場面があります。ごめんなさい・・・
主人公は>>302に出てきた鎌倉日本です

ややこしいので歴代日本(厳密には違う時代でも便宜上名前をつけてます)の順番を書きますと、

(時代前後不明)草薙剣簪の主達、邪馬台国、拘奴国など
→(世代不明)
→古墳・飛鳥日本(番外編:NTRと整合性 に登場。やまとちゃんの父。)
→奈良・平安日本(番外編:トウモロコシの語源ryに登場、通称やまとちゃん。渤海と友達。)
→平安日本(非キチガイ学園出身。やまとちゃんの息子で、鎌倉日本の父。次回にちょろっと登場)
→鎌倉日本(>>302登場、次回番外編に登場)
→南朝日本&北朝・室町日本(南朝が姉で室町が弟、登場予定なし。非キチガイ学園出身。)
→安土桃山日本(>>302と◆バナナ型神話などに登場。室町日本の息子にして江戸日本の父。)
→江戸日本(>>303と番外編:ドカン!と一発ホームラン などに登場。大日本帝国の母。)
→大日本帝国(日本国の父。渤海と何らかの因縁がある。)
→日本国(本編主人公)
 
こんな感じになっております。
なお、スレタイではさもドイツが主人公であるかのように装っていますが、
当初は『ジャパンの奇妙な冒険~キチガイ共との闘い~』というスレタイを考えていたこともあり、
一応主人公は日本です(すごい今更)

今晩あたり、元寇ネタを投下できそうです
マジで一人もまともなキャラを見出せません
しかも結構展開が複雑で、ちゃんと書けてるか不安です
このSSでは草薙剣簪は草薙剣と節刀を同じものとして扱っています
特に今回の主人公は鎌倉幕府の擬人化ではなく、
平家+鎌倉幕府+公家+九州武士団の擬人化なので

しまった、スマホの書きためをメモ帳に移すまで気づかなかったのですが、
今まででトップクラスの大長編になってしまいました
かといってどこを削ってよいものやらわからないので、そのまま投下します

>>466で南朝日本&北朝(室町)日本の話は予定しないと書きましたが、
設定だけは考えてあった、というか大日本帝国編で南朝がらみの会話が出てくるかもしれないので
おまけでこの2人のあらましだけ説明することにしました


ホラー番外編:恐怖!ウホッとあそこがむくりこくり!の巻

~~かまくらのしゅごしん☆さがみからのおねがい~~

相模「良い子の諸君。今回の話は特に汚いから、画面を暗くして人から離れて見てくれ!」
 
相模「・・・はぁ」

相模「お薬変えてもらわないと・・・」
  
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ある時、6歳の少年が海で溺れるという事故があった。

彼は突然、着衣のまま海の中へ飛び込んだというのだ。

「なんであないなことした?」と父親に尋ねられると、

彼は「波の下に都があるという声が聴こえたんです。
そして海の方を見てみますと、本当に竜宮城があるじゃありませんか。」と答えた。

彼は挙動不審で、目の焦点も合っていなかった。

彼には幻聴と幻覚の症状があると見られた。

彼の父親はうな垂れ、「この子を例の病院に入れなあかへん」と言った。

父親は近くにいた祖母に問う。

「せやけど、あそこは人死にも出るような物騒な所やて聞きます。
 実際どないどしたんや、母上。」

祖母は孫の頬を撫でながら、

「何も心配せんでええよ。わたいも行った所どすさかい。
 お友達がいっぱいできる、楽しい学校え。
 大事なお友達とお別れして、哀しい思いしぃひんかだけ、
 わたいは心配やけど・・・」

彼の祖母は海の向こうを見つめて、
何かの姿が見えたようにハッとして、そのまま肩を震わせて泣き崩れた。


家の者の証言によると、海に飛び込む直前まで少年は剣状の簪で遊んでいたという。

父親はそれを家宝の草薙剣簪だと見なし捜索したが、

見つかることはなかった。

 
 
その少年は大地立青少年精神医療センターに送られ、そこの院内学校で学ぶことになった。


彼の名前は日本。

日本「はぁ、いつになったらここを出れるんだよ・・・」

彼は17歳になっていた。

 
 
さて、実を言うと日本少年はとんでもない学校の、

特にとんでもない時期に入れられてしまったのだ。

西病棟では神聖ローマ帝国やフランス王国らによる、
イスラム教徒の生徒たちとの喧嘩が日々勃発していた。
(西病棟委員長はビザンツ帝国であるが、
 彼はしばしばカツアゲされるなど、権威皆無のサンドバック的存在である。)

キリスト教徒の少年達はその喧嘩を十字軍と称し、
イスラム教徒の少年達は聖戦(ジハード)と称するという、
聞くに耐えない厨二病全開ぶりであった。

そして日本少年の所属する東病棟はというと、
型破りなガキ大将・モンゴル帝国が牛耳っていた。

彼は東病棟・西病棟の女生徒たちをレイプしまくり、
17歳という若さでありながら幾人もの子をなしていた。

そして彼に抗う男子生徒は皆、大怪我をさせられた。

性の乱れと暴力に溢れ、加害被害を問わずに生徒たちは日々恐怖した。

それにも関わらず、当時のアトランティス院長は特別な対処を一切しなかったのだ。
もっとも彼は元々水泳講師として当院に呼ばれたのであって、
契約外の仕事を放置するのは当然ともいえる。
(しかし、本来の水泳講師の仕事すらもやっていないとの批判の声もある。)

キチガイ学園の歴史上最悪の世代とすら噂されるのが、
このアトランティス院長時代である。

(と、かつての烏有先生は取調べの際に熱弁したという。
 また、現在のマクガフィン先生はことあるごとに
 「うるさい、アトランティス学級よりマシなはずだ」と言い、
 詰問する情報管理課職員相手に反論する。)
  

 
しかしここ最近で転機が起きた。

モンゴル帝国はイクメン宣言をし、子育てに専念するべく、

東病棟委員長の座を末弟の大元ウルス(13歳)に譲渡したのだ。

小さな転機ではあるが、これを以って東病棟の主導権が元に移ったのだ。

 
 
このような環境で10年以上も暮らしていながら、

日本少年が無傷でいられたのは奇跡に近しい。

日本少年は、友人の高麗少年と親しく遊んでいた。

日本「蒙古野郎は近くにいないな?」

高麗「ああ、大丈夫みたいだ」

日本「くそっ!なんでアトランティス先生は何もしてくれないんだよ!」

高麗「あの人は生徒のことなんて何も考えてくれないんだ」

高麗「だから僕、大切な宝物は肌身離さず持ち歩いてるんだ」

高麗「そうそう、アルバムで見つけたんだよ、これ」

そう言って高麗は写真をポケットから出した。

防水カバーまで付ける慎重ぶりである。

中には三人の青年が写っていた。

日本「あん?それって・・・お前の爺さんか?」

高麗「違うよ、この見切れてる人は曾祖父さ」

高麗「この右の人は、曽祖父の友人の高句麗という人だよ」

高麗「この三人はよくつるんでいたから、曾祖母が撮ったんだって」

高麗少年の言う曾祖父は新羅であり、曾祖母は百済である。

写っている青年三人は左から順に新羅・日本(曾祖父)・高句麗だと考えられるが、

新羅は見切れて左腕が少々写っている程度である。
 


日本「はあ?そんな古い写真なんで大事に持ってんだ?」

日本「しかも、自分の曾祖父さんの写りがあんまり良くないのに」

高麗「フフフ、良く見なよ。何か感じることない?」

日本「ええ?・・・・・・あっ!真ん中の人が俺にすごく似てる」

高麗「そんな人名前も知らないよ!そうじゃなくてさ」

日本「えー?じゃあ何の変哲も無い普通の写真に見えるが」

期待外れであった。

高麗「この高句麗って人、とても魅力的じゃないか?##」

日本「・・・んんん?」

高麗少年はホラホラと写真を見せるが、日本少年はいまいち理解できない。

日本「そうかあ?見た目、遊んでそうな軽薄男って感じがするぜ」

高麗「ムッ・・・そうかな、僕はそう思わないけどな」

高麗は写真をポケットにしまうと、そっぽ向いてしまった。

日本(何じゃこいつ)

日本少年は不審に思ったが、

院内で唯一の遊び仲間を失くすのが嫌だったので、

それ以上写真について言及しなかった。

そのとき、絹を裂くような悲鳴が聞こえた。

声の主は女生徒・南宋だった。

南宋「いやあああ!助けてぇ!誰かああああっ」

元「うるさい女だ、兄者は女には優しいから安心しろ」

南宋は元の肩に担がれ、いくら暴れても抜け出せない状態であった。
 


大元ウルスは長兄のモンゴル帝国によく似ており、
13歳にはとても見えないほど背が高く、屈強な肉体の持ち主であった。

声を聞きつけて高麗と日本がやってきたが、
元の姿を見てすぐ物陰に隠れてしまった。

高麗「うわぁ、とうとう南宋ちゃんが元に連れ去られちゃった!」

日本「兄貴のとこに連れてく気だ!南宋ちゃんかわいそうに・・・」

日本「せっかくの美少女なのに、野蛮なモンゴルの性奴隷にされてしまうんだ」

日本少年は南宋の未来を想像した。
嫌がる南宋、そんな彼女の衣服を構わず破るモンゴル帝国・・・。

日本(・・・エッロいなぁ///)グヒヒ

そう思った瞬間、日本少年の全身に蕁麻疹ができた。
これは彼の一族歴代に受け継がれる呪縛によるもので、
少しでもハレンチなことが関係すると超常現象が起きるというものだ。

日本「かゆっ!かゆっ!かゆううううううううううう」ガリガリ

少年は苦しんでかきむしった。

そのせいで、彼らの存在が元に気づかれてしまった。

高麗「しまった!こっちに気づいた」

日本「ええっどうしよう!」ガリガリ

元「・・・」 南宋「離しなさいよこのゴリラ!」ジタバタ

元はじっと日本のほうを見つめる。

日本「ヒィッ」

元「・・・・・・ヵゎぃぃ・・・」ボソッ

元「##」プイッ

元はそれから目をこすりだした。
どうやら目にまつげが入り込んだらしい。
元は目の痛みに耐えながら、兄のもとへ少女を運んだ。

日本(なんだ今の・・・)ゾクッ

高麗「なんだかわからないけど、見逃してくれたみたいだね」

日本「ああ、でも南宋ちゃんが連れ去られてしまった」

日本「これで院内の女の子、マルムークさんを除いて全て蒙古野郎の餌食に・・・」

高麗「しかたないよ、誰もあいつらには逆らえないんだから」

日本「でもなぁ、蒙古野郎の横暴をこのまま許していいのか」
 


少年らはそのまま別れ、日本は自室に戻った。

部屋の前には小さな小包が置かれていた。

日本「あ、父上からだ」

少年は父親に申し訳なく思っていた。

彼の父は元々、彼を自身の母校に入学させたがっていた。
彼の父は小中高と、名門私立の出身であった。
「さすがに中学には間に合うだろう」と、中学受験の勉強を息子にさせた。
「さすがに高校には間に合うだろう」と、高校受験の勉強を息子にさせた。
結果はというと、受験すら不可能であった。
彼はいつまでたっても退院させてもらえず、11年間このセンターで過ごした。
彼の父は落胆した。
一応高等部編入試験の勉強は続けているが、それもおそらく無理だろう。

日本(せめて大学には、華々しく入学したいものだけど・・・)

小包の中の封筒を開け、手紙を読む。

『息子よ、我が母校に通うことはできなくても気にする事はない。
 私はもはやお前に大学受験の勉強はさせない。
 そのセンターで受験勉強をしても、退院させてもらえないのなら意味がないからな。
 ちゃんと退院できてから、家で勉強を始めればいい。』

日本「ごめん、マジでごめん」

『ところで、お前に良い知らせがある。
 お前が入院するきっかけになったあの事件で、
 お前が紛失した草薙剣簪が見つかったのだ。』

日本「え?あー、そういえば・・・あれか。玩具にしてたなぁ」

何せ11年も前の話であるので、日本はあの事件のことを忘れかけていた。
あの頃の少年は、「蔵でカッコいい剣を見つけた」と大はしゃぎで、
そのまま簪を振り回して外を駆け回っていたのだ。
浜辺まで来たところで、知らぬ男の声が聞こえて―――その先は記憶が曖昧になっていた。
 


『草薙剣簪を部屋に飾っていたところ、毎日怪奇現象に見舞われた。
 気持ち悪いからお前に預かってもらおうと思う。』

日本「おい!」ガーン

『お前はこの簪と不思議な縁がある。
 お前の側にこの簪を置くことで、この簪の供養になるのではないかと思う。
 そして、それによってお前も退院できるのではないかと期待する父である。』

日本「えー?そうかな」

日本「てことは、この箱の中に・・・あれが入ってるのか?」

少年は恐る恐る箱を開けた。
中の包み紙を取ろうとしたそのとき―――

ピンポーン

少年は作業をやめて扉へ向かった。

日本「誰だー?」

||高麗「ぼっ僕だよ・・・あっ・・・開けてぇっ///」

日本「どうした?喋り方変じゃね?」

||高麗「んっ・・・気にしないで、とにかく・・・中に入れてくれ!」

ガチャッ

日本はいつものように、扉を開けてしまった。

日本「!!!!????ウ、ウワァァァァァァァッッッ」ガクガク
 


高麗「えへへ・・・ごめんねぇ日本・・・僕っコッチ側だった///」

日本少年の目の前には、東病棟委員長・元と
それに尻の穴を突かれて喜んでいる友人の姿があった。

元「・・・日本##」ポッ

日本(ゾゾゾ

高麗「にっ日本もこっちに来いよ///気持ちいいよォッ」

日本「うわあああ!うわあああああああ!あわあわああああああああああ!」ガクガクガク

日本は腰を抜かしてしまい、恐怖のあまりうまく喋ることもできなかった。

元は高麗と合体したまま、日本の腕を掴んで引っ張ろうとした。

日本「ややややややあばばばばばばばばばばばばば」ガクガクジタバタ

バチィン!
ビリビリビリ

元「ぐおっ」 高麗「し、シビレルゥ!」

元が日本を部屋の外へ引きずり出そうとしたとき、全身に猛烈な電流が走った。
元(とくっついてる高麗)が思わず日本の腕を放して外へ出てしまうと、
扉が独りでに閉まって鍵までかかった。

ガチャン!ガチャッガチャッ

元は何が起こったのか理解できないといったふうに、扉を凝視した。
一方で、日本自身にも何が起こったのか理解できなかった。

日本(な、なんだ今の!?勝手に扉の鍵が閉まったぞ?)

日本(ま、まあいい!とにかく、部屋の奥に逃げないと・・・)

日本は這いずりながら部屋の奥へ向かった。

扉の外からは元の怒声が聞こえた。

||元「この!お前の紹介なら日本は必ず来てくれると言ったじゃないか!」

||元「完全に嫌われた!どうしてくれるんだ貴様!」

||高麗「ごめんなさぁい!ちが、ちがうんですよぉ」

||高麗「あいつは照れ屋なんです!あれもきっと愛情表現の一種ですよぉ」

||元「本当か?じゃあ俺に脈アリだと見なしていいんだな?」

日本(て、適当なこと抜かしやがって高麗め!絶交してやる!)
 


日本は草薙剣簪の箱を手にとって、奥の押入れに避難しようとした。

すると、包み紙の中からモクモクと霧が上がった。

日本「!?」

モクモクモク・・・

部屋の中には瞬く間に雲海が出現する。
雲の中には古風な青年が立っていた。

出雲「八雲立つ出雲八重垣妻ごみに八重垣作るその八重垣を」

日本「な、なんだあああ」

出雲「私は出雲。この簪を作った主である。そして、お前の先祖の一人でもある」

日本「じゃあ幽霊?」

出雲「まぁそうなるな」

日本「わあああああああああああ!!!!!」

出雲「落ち着け、我々はお前を救いにきたのだ」

出雲は雲の奥を明らかにした。

奥のほうでは人影がさらに3人、
両手足を縛られた青年が一人と、そばに青年と若い娘がいた。

筑紫「放せええええええええええ!放せクソ共ォォォォォ」ジタバタ

大和「クックックックッ」 尾張「うふふふふふふっ」

出雲「あやつらもお前の先祖達だ」

出雲「お前はかつてこの簪で遊んでいた時に謎の声を聞いたな?」

日本「は、はぁ」

出雲「あの声は私だ。畏れを知らぬ小倅を殺してやろうと思ってな」

日本「えーーー」ガビーン

出雲「だから私には逆らわんほうが良いぞ」ニッコリ
 


出雲「しかしいくら私とて、子孫がホモの餌食になるのは可哀相でな」

出雲「そこでお前に提案があるのだ。飲むか飲まないかはお前しだいだが・・・」

大和「よぉ、俺の子孫!散々な目にあったなw」

大和「お前さ、エロいこと考えると不思議なことが起こるだろ?」

日本「え?ああ!そういえばさっきも蕁麻疹がでました」

大和「それに、さっきホモ2人に襲われたときも静電気が流れたりしただろ?」

出雲「それは拘奴の代より始まる呪いでな、お前たちの子孫繁栄を阻む呪いなのだ」

大和「お前がスケベしようとしても発動するし、スケベされそうになっても発動するんだ」

日本「そ、そうだったのか!なんてひどい呪いだ」

大和「だが、経験でわかると思うがたいした呪いじゃないんだ」

大和「震度3くらいの地震が起きたり、電車のダイヤが乱れたり、ちょっと運悪くなるだけ」

大和「つまり、お前がレイプされたとしてもその程度だということだ」

日本「そんな」

大和「そこで相談なんだが、この呪いを強化する方法があるんだ」

出雲「我らの力と連動させることで、呪いを致死レベルに上げることができる」

大和「まあ・・・そうしたら自分も危なくなるんだけどな。どうする?」

日本「あー・・・えっと・・・」

日本「呪いはそのままにして、別にあなた方の力を借りるってわけには」

出雲「貴様、代償なしで私を使役するつもりか?いい度胸だ」ギロリ

日本「ひぃ、ごめんなさい!」

大和「すまんな、俺にお前を守る権限はないんだ・・・」シュン
 


出雲「自分の呪い被害を代償に、これが私の許容し得る最低条件だ!」

ドォォン!ドォォン!

日本「何だ!?」

出雲「先ほどのゲイ2人だろう。扉を突き破ろうとしているな」

||高麗「にほーん!出ておいでよ、怖くないからさ」

||高麗「さっきは驚かせちゃってごめんねーーっビックリしたよね」

||高麗「大丈夫!元様は友達から始めたいっておっしゃってるから!」

||元「日本・・・怖くないから出ておいで」

||元「がっつくのはやめるよ。君のペースに合わせよう」

暴君の元にしては、だいぶ譲歩しているらしかった。

そもそもが高麗の招いた誤解なのだが。

日本「どうしよう!」

出雲「さぁどうする?自力で立ち向かうという道もあるが」

出雲「相手の剣を木の棒にすり替えて斬りかかるくらいの卑怯な手でも使ったらどうだ?」

大和「あれ?まだ根に持ってる?やだねー」ケラケラ

大和「今よりキツくなるのは確かだが、調節は出来るんだぜ?」

大和「『主人公補正効いてんな』から『もはやこいつがラスボスだろ』レベルまで」

大和「そうなると『彼女が膣痙攣起こして救急搬送』から『煩悩を滅せよ』になるけど」

大和「お前がどのへんまで我慢できるかによるよ」

出雲「ええい面倒臭い、いっそなすがままに掘られるか」イライラ

日本「それだけは嫌です!」
 


少年は考えた。

日本(どうしよう、年下だけど元に敵う気がしない)

日本(しかも高麗だってそんなに喧嘩弱いわけでもないんだ)

日本(二人に囲まれたらまるで勝ち目が・・・)

日本「・・・わかりました」

日本「お願いします。俺を助けてください」

出雲「よし」

大和「おーい!尾張ちゃん!スタンバイできてる?」

尾張「はい!水圧カッターの準備できましたぁ!」

筑紫「やめてくれえええええええええええええええええ」ジタバタ

日本「ちょっと待った!」

日本「あ、あの人をどうするつもりですか!?まさか」

大和「ああ、バラバラにして8つに分けるぞ」

日本「そんなの酷すぎませんか!」

出雲「お前の呪いと我らの力を連動させるために必要なことだ」

出雲「筑紫を贄にすることで、私と大和がノリノリになる」

日本「ノリノリになるだけすか!」

大和「尾張ちゃんのお肌もツヤツヤになるぞw」

筑紫「貴様ら絶対許さんぞ!許さんから!」ジタバタ

出雲「よいか小僧、世の中は残酷な仕組みになっているのだ」

出雲「一人が楽をすればどこかに必ずしわ寄せが来る・・・世の常よ」

出雲「お前とこの筑紫を連動させる」

出雲「そうして筑紫の神力がお前に、お前のダメージが筑紫に行くのだ」ニヤリ
 


大和が筑紫を足蹴にする。

大和「へーい筑紫ィ、今どんな気持ちだ?ハッハッア!」

大和「悪いねぇ、俺には十種神宝の保護があるから出雲も手を出さないんだ」

筑紫「くそったれ大和!」

大和「子孫よ、こいつなら大丈夫だ。案ずることはない」

大和「なんせ一度死んでるからな!霊体だからすぐに復活できる」

出雲「だからお前は自分の心配だけしていればいい」

日本「そうですか?じゃあ、それで」

筑紫「!」

筑紫「ちょまっ・・・ままま」

尾張「いっちゃいま~~~~すww」チュィィーーーーン

キュルキュルキュルキュルチュチュチュチュチュ

筑紫「うああああーーーーーーーー!!!!!!!」

日本「うわっ」

筑紫の断末魔の叫びが部屋中に轟き、

その惨状に日本は思わず目を背けた。

筑紫「あああああああああああああああああああああああああ!!!」
 


筑紫「痛いいいいいいいいいい!!!!死ヌァァァァァァァァ!!!」

キュルキュルキュルキュルチュチュチュチュチュキュルキュルキュルキュルチュチュチュチュチュ・・・ウフフフフフフフフフ、モット、サケビナサイ!

ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ・・・・・・・・・キュルキュルキュルキュルチュチュチュチュチュ・・・ぅぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・・・キュルキュルキュルキュルチュチュチュチュチュ・・・ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ

日本「うわぁ、見てられない・・・ほ、本当に復活するんですよねあの人!」

ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁオホホホホホホホホホホぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・・・キュルキュルキュルキュルチュチュチュチュチュ・・・アラ、キリソコナッタワモウイチド!・・・ぃゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・・キュルキュルキュルキュルチュチュチュチュチュ・・・ぅゎぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ

大和「うん」 出雲「復活はするぞ」

ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁウフフフ!ルーンルン♪ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・・イイカンジニナッテキタワァ///・・・ぅぅぅぅ・・・キュルキュルキュルキュルチュチュチュチュチュ!ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・・

尾張「終わりましたー☆」ツヤツヤ

筑紫「」デロリアン

日本「うわぁグロ・・・ッ元に戻るんですよね」

大和「うん」 出雲「痛みの記憶はそのままだが」

日本「酷いじゃないですか!」

大和「そうだな、少し可哀想なことを出雲がしたかもしれない」

大和「筑紫を慰めるためにも、彼をそう・・・八幡神とでも呼んで崇めてやれ」

出雲「言いにくかったら8マン(エイトマン)と呼ぶがいい」

日本「エイトマン?!」

大和「これを以って、この簪を節刀(せちとう)として君に与えよう!」キリッ

出雲「さぁ、そろそろゲイたちが扉を突き破る頃だ」

大和「頑張れよエイトマン、応援してるぜ」

日本「俺がエイトマンになってんじゃねーか!」
 


みるみるうちに雲海は消え、
部屋には少年と簪だけが残された。

日本「今のは現実だったのか?」

ガシャアアン!!

日本「わっ!」

ついに部屋の扉は破られてしまった。

高麗「日本、何で出てきてくれなかったんだよ・・・」

高麗「元様は君に合わせてくれるって言ってくださったのに、我儘だなぁ」

高麗「元様はすっかりお怒りだよ?」

元「・・・」ブチギレ

日本(やべぇ、俺殺されるかも)ゴクリ

そのとき、日本少年の頭の中で声が聞こえた。

>>筑紫「おい、俺だ。お前の先祖の筑紫だ」

日本(え?もしや、さっきバラバラにされてた人?)

>>筑紫「ああ。出雲と大和は鬼畜だからな」

>>筑紫「まぁあれはあれで仕方のないことではあったがな」

>>筑紫「俺の身体を聖数の8に分割することで」

>>筑紫「我ら統合の印たる大八洲の象徴となり、お前との連動が可能となる」

日本(なるほど、わからん)

>>筑紫「とにかくだな、俺はお前のやりたいように融通してやる」

>>筑紫「ただし、やりすぎたらお前の首を絞めるだけだということを忘れるなよ」
 


>>筑紫「じゃあ、簪を手に取って一振りしてみろ」

日本は言われた通りにした、すると草薙剣簪は本物の剣のように大きくなった。

日本「かっけぇ・・・!」キラキラ

男はいくつになっても、棒切れを持つと振り回したくなるものである。

>>筑紫「むしろこっちが真の姿だ。どんどん敵を薙ぎ倒すがいいw」

日本「言われなくてもそのつもりだ・・・」ニヤリ

>>筑紫(おろろ?)

「で、できるかなぁ?」とか「無理っす!」とかの返答を筑紫は想定していたのだが、
少年の反応はそれとは違っていた。

日本少年は邪悪にすら思える不敵な笑みを浮かべて、
元と高麗の方へ駆け出した。

筑紫の神力を帯びた少年の脚は、風の如く疾い。

高麗「わっ!?」

日本少年は友人の肩に手を置いて飛び越え、元の目の前に現れた。

元「!」

日本「や、元!迎えに来てくれたんだな?俺をどこに連れてってくれるんだw」

日本は元の右手を掴み、自分の左頬に当てる。

元「お、おう///」
 


元が日本を抱き締めようとしたとき、

日本(ニヤッ

メキメキメキ・・・ピシッ・・・ピシッ

パキ・・ベキベキベキ・・・

バッキャアアアアアン!!!

高麗「うわあ!」

消火栓が破裂して、壁が砕け散った。

ビチャビチャビチャ・・・

元「なぜ」

日本「ふーん、この程度か」

日本「つまらん。もっと盛大に暴れたいのに」チッ

高麗「に、日本が・・・見たことないくらい冷たい目をしてる」

日本「おいお前、兄貴のとこ行ってこいよ。後で俺も行くからさ」

日本「どうせテントの中でクソみたいなガキ共と一緒だろ?殺しがいがある」

元「そんなこと、させるものか!」

日本「お前の話には興味ない。ほら、さっさと行けよ。遅いんだ・・・」

日本「よっ!」ヒュッ

ブワァッ

ズバッ

元「ぐっ・・・」

日本が剣を一度振ると、猛烈な風が起こって元は吹っ飛ばされた。
ただの風ではなかったらしく、元の腹部に生々しい傷がついた。
 


高麗「元様、ここは逃げましょう!あいつは正気じゃない!」

元「し、しかたがない・・・兄者たちに知らせないと」

元は高麗とその場を離れつつ、後ろを振り返って日本を見つめた。

元(俺は・・・君と愛し合いたかっただけなのに、どうしてこうなったんだろう?)

ガチホモ2人はモンゴル帝国の居ましますテントへと急いだ。

>>筑紫「おい日本!やりすぎじゃないのか?」

日本「やかましい、お前は俺に力を貸せばいいだけだ」

日本は不気味な声をあげて、腹がよじれるほど大笑いした。

日本「フフフフフフ・・・いいねぇ、これが全能感ってやつなんだねぇ・・・!」

日本「族滅っ族滅できるんだなァこれから!たーのしーみだーwwwwww」

日本「族滅!族滅!族滅!族滅族滅族滅族滅族滅族滅族滅族滅族滅族滅族滅族滅族メツゾクメツゾクメツゾクメツゾクメツゾクメツゾクメツゾクメツゾクメツゾクメツゾクメツゾクメツゾクメつぞくめつぞくめつぞくめつぞくめつぞくめつぞくめつぞくめつぞくめつぞくめつぞくめつぞくめつっ族滅――――ッ!!!!」アハハ八八ノヽノヽノヽノ \ / \/ \

>>筑紫(ゾクッ

>>筑紫(おかしい!この子はこんなんじゃなくて、もっと優しい子のはずだ)

>>筑紫(術をミスった?切られる時、痛みのあまり何度か気絶したのがまずかったか?)

>>筑紫(何とかして止めねば、だが力の主導権を完全に奪われてしまっているし)

>>出雲「フフフ、流石我が子孫。上出来だ」

>>大和「俺に負けないくらい悪い子になっちゃって、嬉しくて涙が出るぜ」

>>筑紫「何だと?貴様らまさか、この子にまた変な術でもかけたんじゃ・・・」

>>大和「あん?人聞きの悪いこと言うなよ、ツクシ野郎」

>>筑紫「だってお前ら日頃の行いが悪いし!」
 


>>出雲「貴様の方こそ何を言っている?予想通り、いや、むしろ良い方向に上回ってくれた」

>>筑紫「は?いやいや明らかに異常だろコレ!完全にキチガイと化してるじゃん!」

>>出雲・大和「?」

>>筑紫「この子は普通の子だろ!こんな精神病院に入れられてるのは出雲のせいだし・・・」

>>出雲「おい待て、なぜ私のせいなんだ?キチガイが精神病院に入るのがおかしいか?」

>>大和「まぁ、周囲にバレるきっかけを作ったって感じ?」

>>筑紫「お前が波の下に都がーとか言うから幻聴扱いされたんだろ?忘れたのかよ」

>>出雲「私は確かにそう言ったが、それだけだぞ?」

>>筑紫「・・・へ?」

>>出雲「竜宮城だの鮫の王だのが見えて海に飛び込んだ件について、私は一切関係ない」

>>大和「こいつは元々ぶっ壊れてんだよ?気づいてなかったのかお前」

>>筑紫「・・・え?ええーー・・・」

>>大和「たぶん剣を握ったら壊れてるのが外に出ちゃうんだな。もはや二重人格?」

>>出雲「あの時から目をつけていたのだ、こいつは良い剣の使い手になるとな!」

>>筑紫「そんなァ、じゃあもう止められないのか?」

>>出雲「そういうことになるな」

>>筑紫「くそっ・・・おい山背(やましろ)!こいつらなんとかしてくれよ!」

>>筑紫「山背!山背ーーッどこにいるんだあいつ」

>>大和「いやいや、山背くんはもうここにはいないよ?」

>>大和「彼はこの学校に来るのが嫌だったらしく、屋敷に残ったよ」

>>筑紫「何ィ」
 


>>出雲「今頃は相模と武蔵を胃潰瘍にする遊びに勤しんでいるだろう」

>>筑紫「陰湿!」

====これが山背のイケズだ!!====

・「名前で呼べ?あんさん、雀さんを名前で呼ばはるんか?呼ばへんやろ?アズマエビスはアズマエビスや」とか相模たちに言う。

  ※雀には敬称を付けるのがポイントである。

・「日本語上手やなぁ」とか相模たちに言う。

・「大和くん?あの人より僕の方が有能やろ」と本人の前で言う。

・「あんさん、僕らの仲間とちゃうやろ」とか播磨たちに言っちゃう。

・裾を引きずって歩く人がいれば、「お掃除ご苦労さんどす」とかすれ違いざまに呟く。

・いつのまにか「山城」と名乗っている。

・「あの人品無いよって」と浪速をボロクソに言う。

==============================

>>筑紫「畜生!クソ大和を止められるクソ山背がいないとは!」

>>筑紫「日本やめるんだ!おっぱいひっつき虫になる野望が叶わなくなるぞ!」

日本「うるさい黙れ」


その頃、元たちはモンゴル帝国のいる庭に到着していた。

庭ではモンゴル一家のゲル群が並んでいる。
元はその中でも一等大きいゲルの中に入る。

元「兄者!大変なことになりました!」

モンゴル「おう、どうした」パンパン

南宋「いやぁぁぁぁ!ううっ・・・」
 


元「教えてください兄者、可愛い子を見たらどうするのが正しいのか」

モンゴル「そんなの決まっている、即押し倒せ!このようにな!」パンパン

南宋「悔しいっ・・・こんな奴に・・・あひぃ!」ビクンッ

元「そうですよね、だから俺もそうしようとしたんですよ」

元「でもうまく行かず、逆にその子を激怒させてしまいました!」

元「もうじきその子が俺たち一家を殺しに来ます!」

モンゴル「・・・何?」

モンゴル(そんな勝気ないい女、マルムークの他にいたかな?)

モンゴル「案ずるな弟者よ、この俺が躾してやる」

高麗「でもっあいつ狂ってますよ!はっきり言ってキチガイです!」

モンゴル「いいなーw強い子を産みそうだ」

高麗「はい?」キョトン

元は他のゲルに行って甥姪を回収し、彼らを西病棟へ運んだ。

イル「どうした東病棟委員長殿、こんなところに甥たちを連れて来て」

元「そんな、委員長殿なんて堅苦しいですよイル兄者」

元「東病棟が危ないので、この子たちを預かってもらいたいのです」

実はモンゴル6兄弟のうち、2人は西病棟に在籍していたのだ。

長男のモンゴル帝国(17歳)、次男のオゴタイ・ハン国(16歳)、
三男のチャガタイ・ハン国(15歳)、六男の大元ウルス(元、13歳)は東病棟に在籍。

四男のジョチ・ウルス(キプチャク・ハン国、14歳)と、
五男のイル・ハン国(14歳)は西病棟に在籍していた。
このうち四男のジョチだけは異母兄弟である。
 


元「俺の惚れた子が一族を皆殺しにすると言って・・・」シュン

イル(東病棟にはそんな強烈な娘がいるのか、怖いな)

元「初めに西病棟に来るとは思いませんが、一応警戒してください」

イル「いや、その前にここもそんなに安全じゃないんだが」

イル「わかってると思うが、十字軍(笑)があるからさ」

元「ああ、あれですか。キリスト教徒は中々の気違い揃いだと聞きます」

イル「いや、俺はビザンツと組んでるんだよ」

イル「ジョチの奴がマルムークと手を組んで俺を殺そうとしているからな」ギリッ

元「ジョチ兄者が?!」

イル「あんな奴は兄でも何でもねぇ」

イル「まぁ流石にジョチも兄者の子たちは襲わねぇと思うがな」

イル・ハン国は元が連れて来た赤子たちに話しかける。

イル「いいか、お前らは兄弟なんだろ?幸せそうだなぁ"今は"」

イル「でもな、兄弟同士の争いは他人のそれより溝が深いんだぜ・・・」

イル「早いうちに理解しとく方が傷が浅く済むんだよ」

元「兄者、赤ちゃんにそんなの言っても理解できませんよ」

イル「いいでちゅか、ジョチおぢちゃまは悪い人なんでちゅよー」

イル「ジョチおぢちゃまみたいになっちゃ絶対にメッ!でちゅからね」

元「言い方の問題ではないと思いますが」

甥姪を五男に預けた元は、大急ぎで東病棟に戻った。
 


東病棟の庭(のゲル内)では、長男次男三男が集まって話していた。

元「ただいま戻りました!」

モンゴル「ご苦労、それでさっきの話だがな」

モンゴル「俺たちの自衛はするが、できる限りお前自身で対処して欲しい」

モンゴル帝国は目で「わかってくれよ」と語った。

元「はい」

次男と三男は末っ子に冷たい眼差しを送る。

オゴタイ「俺たちの力なんか必要ないよな?"委員長"!」ケラケラ

チャガタイ「だいたいさ、好きな子くらい自分で落とさないと~」ニヤニヤ

元「・・・」

次男と三男、そして西病棟の四男は末の弟を激しく嫌っていた。
長男が東病棟委員長の座を彼に与えたことが気に食わないのだ。
そして、長男もこれ以上末っ子に肩入れするわけにはいかなかった。
モンゴル兄弟間の闇は深い。

その頃、見張りに出されていた高麗が馳せ参じた。

高麗「元様大変です!日本が来ます!」

元「おいでなすったか!」

モンゴル「どれどれ、お前の惚れた娘とやらは」

先ほど一切手伝わないと宣言した次男三男も、

末弟の惚れたという相手を見ようと前に出た。

ドドドドドドドド・・・

元たちは恐ろしいものを見た。
 


まず日本少年の目・・・養豚場のブタでも見るかのように冷たい目だった、残酷な目だった。
「かわいそうだけどあしたの朝にはお肉屋さんの店先にならぶ運命なんだね」とでも言いそうな。

そしてその背後、数え切れないほどのコンクリート片が渦巻いていた。

これらは皆、草薙剣簪で薙ぎ払われた建物の破片である。

元が少年の目をじっと見ていると、そのコンクリートが元めがけて飛んできた。

ビュンビュンビュンビュンビュンッ
ガシャーンガシャーンパリーン

元は間一髪で避けたが、高麗にはいくつか直撃した。

高麗「死ぬっ」グフッ

これは元少年が日本少年の冷淡な目に対して「むしろご褒美だ」と深層心理で思ってしまったためである。

13歳の元少年は思春期真っ只中であり、そういった思考を完全に封印することは不可能である。

また、そんな些細な思惑が反映してしまうほど、日本少年の呪いは強化されていたのだ。

一方の日本少年は破廉恥なことを一切考えない、純粋な殺戮マシーンと化していた。

日本少年とデート、隙あらばレイプするつもりだった大元ウルスは、
思いを遂げられない悔しさや殺される恐怖を超えて、哀しくさえあった。
ところでモンゴル帝国他はというと、二通りの意味で驚愕していたのだが・・・。

心底恐ろしく思いつつ、元は日本を長兄に紹介した。

元「あの子です、可愛いでしょう?」

モンゴル「・・・あ、いや・・・」

モンゴル「弟者よ、俺はお前を驚かせてしまうかもしれない」

元「はぁ」
 


モンゴル「弟者、非常に言いづらいのだが」

モンゴル「あいつは男だぞ!」

元「存じておりますよ」

モンゴル「」

モンゴル「・・・そうか、驚いたのは兄者の方だったな」

そう言ってモンゴル帝国は倒れた。

ドサッ

オゴタイ&チャガタイ「兄者ァァァァァァァッ!!!!!」

元「あ、兄者!?いかがなさいましたか?」

オゴタイ「この、不孝者!兄者に何てことを!」

チャガタイ「兄者は父親代りで、これまで一人で俺たちを育ててくださったのに・・・」

チャガタイ「まさか我が一族からゲイが出てしまうとは!」

オゴタイ「兄者がショックあまり気絶なさったじゃないか!」

元「そんな、俺はいつでも兄者の言う通りに・・・」

オゴタイ「黙れ、これ以上お前の近くに兄者を置くわけにはいかない!」

チャガタイ「早く医務室へ運ぼう!」

次男三男は長男を抱えて運ぼうとしたが、

日本「おっと、揃っていてくれないと困るじゃないか」

日本「俺はお前らを族滅するために来たんだよ?そこの弟から聞いてない?」

日本「お前らを殺せばそれだけ経験値が上がるんだよ。特に先代と今の委員長を殺せばさ」

日本「なるべくたくさんの人間に死んで欲しいね。たっぷり巻き添えを食らわせてね」

日本「もちろん裏切り者の高麗は絶対殺すし」

高麗「そんなァ!」ガーン
 


日本の心に、弱った筑紫が語りかける。
筑紫の超自然的な身体能力は日本に全て渡り、代わりに日本のダメージを引き受けるのだから、弱って当然である。

>>||筑紫「やめるんだ・・・お前の首を絞めることになるって言ってるだろ」

>>||筑紫「おっぱいしゃぶり虫になるという夢は捨てちゃったのか!?」

>>||筑紫「このままだとお前は一生海水浴場のギャルを拝むことが叶わなくなるぞ!」

>>||筑紫「いや、美人を見ただけでも呪いが発動するかもな。そうなったら外歩けないぞ!」

日本「うるさいな、あんたは大人しく俺に力を貸せばいいんだよ」

>>||筑紫「うう・・・」

>>||筑紫(も、もう喋ることもできない・・・苦しい)

日本は完全に力に飲まれていた。
それを見て、出雲は静かに笑った。

------その頃西病棟では------

イル「この蒙古斑が目に入らぬかぁ!」

イル・ハン国は赤ん坊の小さな尻を敵に見せつける。

彼は長兄の子どもたちを周囲に侍らせ、オムツを取り替えていた。

ジョチ「ぐぬぬぬぬ・・・!卑怯だぞ貴様!」

ジョチ・ハン国の隣にいるクール・ビューティは例のマルムーク嬢である。

マルムーク「何やってんの、ガキごと殺ればいいでしょ?」

ジョチ「ダメダメダメ!あれ偉大な兄者の子たちだから!俺の甥たちだから!」

ジョチ「偉大な兄者に恨まれちゃうじゃないか!そんなの耐えられない!」

マルムーク「ブラコンうっざ」

ジョチ「このゲス野郎!よりにもよって、兄者の子を盾にするとは!」

イル「黙らっしゃい!子守中に襲いかかる方がゲス野郎だろが!」

イル「そら、これでもくれてやんよ!」ポイポイポイ

イル・ハン国は使用済みの紙おむつを投げつける。

ジョチ「やめろ!」

--------------------------------
 


日本「なんだ?その目は」

日本「まるで俺が酷いことしたみたいじゃないか」

日本「俺が死んで悲しむ奴はいないけど、お前らが死んで喜ぶ奴は大勢いるぜ」

元「・・・」

日本「フン、小さなガキ共は既にどこかへ移したか」

日本「なぁ、最近裏庭で鳥が大量死したの知ってる?」

日本「たぶん何かの病気なんだと思うけどね、残酷だよねぇ野生って」

日本「というわけでさ、大量の死骸がそのままなんだよーアトランティス先生仕事しないから」

日本「せっかくその死骸を、赤ちゃん達にプレゼントしようと思ったのになー」

日本「ほら、俺だって無抵抗な奴殺すのは気が引けるし?これでも子ども好きなんで」

日本「父親も叔父達も皆殺した後、生かしておくのが可哀相だから病気にしとこうってね」

高麗「なんて奴だ・・・この人でなし」

日本「お前らみたいなのが人としてあるべき姿なら、俺は人を辞めるぞ」

元「・・・っ・・・どうして・・・」

大元ウルスはデカい図体に似合わず(されど彼はまだ13歳であったと気づかされるが)
大粒の涙をボロボロと流した。

元「どうしてわかり合えないんだよ、俺と君はぁ!」

日本「お前がホモのレイプ魔だからだと思うよ」キッパリ

元「うわあああああああん!」
 


高麗「そこまでだ日本!こいつがどうなってもいいのか!」

南宋「ううっ・・・」

高麗は先ほどまでモンゴル帝国に手篭めにされていた南宋の喉元にガラス片を突きつける。

高麗「僕は知ってるんだ、お前が彼女に憧れていたことを!」

高麗「いつも蕁麻疹とか腹痛とか起しながら、彼女をオカズにしてたもんな!」

南宋「うう・・・どいつもこいつも男ってクズだわ!死ね!死に絶えろ!」

日本「その節は大変お世話になりました、宋ちゃん」

南宋「死ね!」

日本「安心してよ、呪縛のお陰で大した妄想はできてない」

日本「俺への精神攻撃を図ったつもりだろうが高麗、お前のホモが露呈した今尋ねよう」

日本「まさか、お前は俺をオカズにしたことなんてないよな?」

高麗「・・・」

高麗「・・・///」

その時、高麗の顔面めがけて腐敗した鵲の死骸が飛び込んだ。

高麗「オエッ!オエエ・・・何で僕ばかりこんな目に」

日本「やっぱコイツ消すわ」

南宋「もう嫌こんなとこ・・・いち早く退院したい」グスン

高麗「僕は信じてるぞ、お前が本当は優しい人間だって!」

高麗「この女の命が惜しければ、大人しく僕や元様に屈服するんだ!」

南宋「憶(おぼ)えてなさいよあんたたちィ・・・後で殺してやるから、ぶっ殺してやるからァ」

日本「大丈夫だよ宋ちゃん、助けれたら助けるからね」
 


日本「君が生きてたら絶対に助ける。生きてたらね」

そう言って日本は剣を一振りした。
猛烈な風が起こり、高麗と南宋は数メートル先に吹き飛ばされた。
その際、高麗は持っていたガラス片で左腕を刺してしまった。
危うく南宋にそれが刺さるところであった。
日本は彼女にかまうことなく風を送ったのだ。

高麗「痛ぁい!」

南宋「くぅ・・・ふふっ・・・あはははははははははははは!」ガクガクガク

彼女の心はとうとう壊れてしまったらしい。
彼女を救う者はいない。

南宋「狂ってるわ・・・みんな、みんな狂ってるんだわ!」

南宋「私以外みーんな狂ってしまったのよ、いいえ、最初から彼らは頭がおかしいのよ!」

南宋「私一人だけがまともなの!だから皆は私に酷いことをするのだわ!」

南宋「私はね、正気を帯びているの!いくら汚されようとも、常に正しく美しくいられるの!」

南宋「お兄様!今わかったわ、私はお兄様のものよ!」

このお兄様とは、彼女の実兄・北宋のことだと思われる。
実は彼女は一線を越えたブラコンであり、
愛情の裏返し、兄に対する深刻な嫌がらせ行為が原因で当センターに入院していたのだ。

その音調はトテも人間の肉声とは思えないほどしゃがれてしまって、ただ、底悲しい、痛々しい響であった。

それが男達による陵辱に対する怒りなのか、
それとも裁判所命令が出ているので兄との再会が叶わないがための嘆きなのかは判断しようがない。

南宋「お家に帰ったら、清く正しいお兄様の妻になります!よろしいでしょ、お兄様!」

南宋「……お兄さま。お兄さま。お兄さまお兄さまお兄さまお兄さまお兄さま。……モウ一度……そのお声を……聞かしてエ――ッ…………」

南宋「……お兄さまお兄さまお兄さまお兄さまお兄さま……お外で一人暮らしてらっしゃるお兄様……わたしです。わたしです。お兄様の許嫁だった……あなたの未来の妻でした私……わたしです。わたしです。どうぞ……どうぞそのお声をモウ一度聞かして……聞かして頂戴……聞かして……聞かしてエ――ッ……お兄様お兄様お兄様お兄様……おにいさまア――ッ……」

チャガタイ「ひえっ!こいつらキチガイだ!」

オゴタイ「シッ!こっちに火の粉が飛んできたらどうする、早く兄者を連れて避難しよう」

ヤンデレの妹をさらにヤンデレ化させたモンゴル帝国たちの罪は重い。
 


西病棟への避難を試みるオゴタイたちを日本は見逃さない。

日本「逃がしゃしないよ」

モンゴル一族を族滅するべく与えられた節刀をオゴタイ達に向ける。

元「待った!」

元は兄達の前で仁王立ちになる。

元「兄者たちを殺すのは俺を倒してからにしろ!」

オゴタイ「元、お前・・・」

元「東病棟委員長として、異分子を排除する責任がある!」

次男三男も元を憎んでいたし、元も彼らを心底嫌っていた。
しかし、いざ兄たちが殺されそうになると元はそれを嫌がった。
深層心理では彼らを愛していたのかもしれないし、
彼らに自分を認めて欲しかったのかもしれない。
とにかく元は、彼らを守らねばならないという強い意志に突き動かされていた。

オゴタイ「・・・」

オゴタイ(・・・ずるいじゃないか、委員長の地位だけでなく)

オゴタイ(カッコいい見せ場まで取ってしまうとは、だから嫌いなんだ)

そもそもこの兄弟間の対立は、東病棟委員長の地位が主な原因であった。
弟達はみな次の委員長は次兄のオゴタイがなるものだと思っていたし、本人もそうだと信じていた。
それなのに、尊敬する長兄は末弟に地位を譲ってしまった。
三男と四男は次男こそふさわしいと彼を担ぎ、五男は末弟を応援した。

末弟に庇われたことで、オゴタイは少し敗北感を感じた。

オゴタイ「・・・ふざけるな」
 


オゴタイ「こんな時まで委員長気取りか、どこまで俺を馬鹿にすれば気がすむんだ!」

元「しかし」

オゴタイ「俺があいつを殺る。お前なんかよりも委員長にふさわしいんだ」

元「兄者・・・」

チャガタイ「何だよ二人とも!誰か忘れてるんじゃないか?」

チャガタイ「俺という強力な助っ人を忘れてもらっちゃ困るな!」

チャガタイ「だいたいさ、ぶっちゃけ俺が兄弟の中で一番才能豊かだしー」フフン

オゴタイ「フッ、そうか?」

元「そんなこと、俺だって一番の自信がありますよ」

元「困りますよね、兄弟全員とびきり優秀なんですから」ポツリ

モンゴル「・・・そうだ、だから俺も悩んだんだ。だからクジで決めたんだよ」

オゴタイ「!兄者、お目覚めですかっ」

モンゴル「いつまでも気絶してるわけにはいかんだろう?」ニコリ

元「兄者、申し訳ありません。ご期待に沿うことができませんでした」

モンゴル「?何を言っている。俺は驚いただけだぞ」

モンゴル「俺は自身を恥じている。どんな趣味にせよ、可愛い弟には変わりがないのに」

元「あ、兄者ぁ・・・!」ジワリ

モンゴル「さて、モンゴル6兄弟の内4人も同時に相手して、さぞや敵は後悔するだろう」

モンゴル「我らの強さ、思い知らせてやろうではないか!」

元・オゴタイ・チャガタイ「はい!」
 


高麗「ああ、なんと美しい兄弟愛だろう」ホロリ

高麗「僕も戦いますよ!元友人だからって、手加減はなしです!」

モンゴル・元・オゴタイ・チャガタイ「「「「「どうぞどうぞ!!」」」」」

   
  
  
高麗「・・・えっ」

   
  
  
元「友人相手でつらいだろうが、頑張れよ」


モンゴル「骨は回収してやる」

オゴタイ・チャガタイ「頑張れよ、誰だか知らんけど」

高麗「・・・えっちょっ、何でですか?皆さんは?皆さんも戦うんでしょ」

元「お前の後でな。今はとりあえずお前に任せる」

高麗「そそそ、そんなのおかしいですよぉ!日本だって納得しませんよきっと!」

日本「ほら高麗あくしろよ」

高麗「何で!?君って馬鹿なの?元様は君をレイプしようとしたゲイなんだぞ!」

日本「彼らの兄弟愛に感動したよ。ほら、俺って一人っ子じゃん?」

日本「小さい頃、親に『お兄ちゃんがほしい!』って言って困惑させたなぁ」

高麗「そんなの関係ないと思うけどなー!こいつらはクズだと思うけどなー!」

日本「確かにあいつらクズだけど、お前も相当なクズだと思うよ?」

日本「元に俺を紹介したのはお前だし、さっき宋ちゃんを人質にしてたよな?」

高麗「でもでもでも」
 


日本「お前の減らず口にはもう飽きた。いいからこの剣の試し切りさせてくれよ」

日本「俺、まだ人って斬ったことないんだよなぁ」

高麗「でもでもでもでもでもでも」

ヒュッ

高麗「お願いやめて!」

日本「おまえが、コンティニューできないのさ!」

日本「上上下下左右左右BA!」

▼十種神宝が手に入り、MP・HPともにパワーアップした!

シュリン!

▼日本は草薙剣と八握剣の二刀流になった!

高麗「おい、そんなのずるいじゃないか!」

▼高麗はてつはうを投げた!

ボカーンボカーンボカーン

ヒョイッ

▼日本は全部避けた!

▼日本はコンクリート片を遠隔操作!

ズドドドドドドッ

高麗「ぐああっ」

▼高麗にダメージ!

▼高麗は南宋を盾に使った!

南宋「もういやぁぁ!お兄様助けテェ」

▼日本はコンクリート片を遠隔操作!

ズドドドドドドッ

▼南宋に直撃!
 


▼高麗にダメージ!

▼南宋は死んだ!

高麗「くそっ人でなしめ」

▼日本はスペルカードを使用!

▼死返(まかるかえし)符&道返(ちかえし)符を使用!

▼南宋は生き返った!

高麗「す、スペルカード?」

▼高麗は大量のてつはうを投げた!

ボーンボーンボーンボーンボーンボーンボーン

▼日本は両刀でそれらを斬り捨てた!

シャキーンシャキーンシャキーン

▼日本は腐敗した鳥の死骸を大量に投げた!

▼高麗にダメージ!

高麗「このっ、さっきからやることが陰険だぞ」

日本「高麗よ! 何ゆえもがき 生きるのか? 」

日本「滅びこそ我が喜び。死にゆく者こそ美しい」

日本「さあ、わが腕の中で息絶えるがよい!」

高麗「・・・///」ハァハァ

▼高麗は「わが腕の中で息絶えるがよい」というセリフに反応した!

▼呪い発動!どこからともなく洪水が暴風雨とともにやって来た!

高麗「なぜぇ!」
 


▼高麗は溺れ死んだ!

▼日本は死返(まかるかえし)符&道返(ちかえし)符を使用!

▼高麗は生き返った!

高麗「え・・・日本、そんな、君って奴は」

日本「友達じゃないか、もっとお前と一緒に遊びたいんだ」

高麗「ごめん・・・ごめんね!裏切ったりして」

▼日本は両刀で高麗を斬った!

ズバズバズバッ

高麗「なん・・・で」

▼高麗は死んだ!

▼日本は死返符&道返符を使用!

▼高麗は生き返った!

▼日本は両刀で高麗を斬った!

ズバズバズバッ

高麗「ちょ・・・え?え?」

▼高麗は死んだ!

▼日本は死返符&道返符を使用!

▼高麗は生き返った!

高麗「怒ってる?当たり前だよね、でもさ」

▼日本は両刀で高麗を斬った!

高麗「やめて」

ズバズバズバッ

▼高麗は死んだ!

▼日本は死返符&道返符を使用!

▼高麗は生き返った!

高麗「ねぇ、やめよ?僕が悪いのは十分わかってるから」

▼日本は両刀で高麗を斬った!

ズバズバズバッ

▼高麗は死んだ!

▼日本は死返符&道返符を使用!

▼高麗は生き返った!

日本はこれを飽きるまで繰り返した。
 


------------------------

ところで、熾烈な弾幕勝負は東病棟だけでなく、

ここ西病棟でも炸裂していたのだ。

イル「うおおおおおっ」ブンッ

▼イルは赤子を投げた!

甥「ばぶー」ピョーン

▼ジョチは赤子をキャッチした!

ジョチ「赤ちゃんを投げるんじゃねぇよ、このドクズめが!」

マルムーク(何コレ)

------------------------

高麗は日本に土下座して謝った。

高麗「ごめんなさい!もう君をオカズにしないし、売ったりしないから!」

高麗「これ以上殺して生き返らせるのはやめて!」

日本「わかった」

こうして、二度にわたる高麗との勝負は全て日本の勝利に終わった。

元と日本はなんやかんやあって和解し、

一先ず休戦することになった。

元(日本・・・)ハァ

こうして、大元ウルスの初恋は失恋に終わったのだった。
   

  
役目を終えた草薙剣は、簪の姿に戻った。

南宋「お兄様・・・お兄様・・・」グスグス

日本(宋ちゃん)

数々の陵辱を受けた南宋を不憫に思った日本は、

彼女に上着を貸してあげようと思い近寄った。

ズキィーーーー・・・ン

その時、日本は全身を貫く痛みを覚えた。

日本「うああああああ」

女体を見たこと、それにより呪いが発動したのだ。

ここで注意すべきは、彼は下心の一切ない目で彼女を見たということだ。

彼は筑紫の忠告を聞かずに大暴れしたために、

異性を見ただけで死に至る呪いが発動するようになったのだ。

日本(俺は死ぬんだ)

少年はそう直感したが、激痛のあまり思考することが適わなかった。

日本少年の全身が裂けようとした時、

大和「タンマ!」

大和が少年を抱えて異界へ連れて行った。

少年を襲った痛みは消えた。

日本「はぁ、はぁ、はぁ」ガクガクガク

大和「間に合ったー」フゥ



日本「あ、あなたはさっきの」

大和「何で筑紫の言うことを聞かないんだよ!死ぬとこだったぞお前」

日本「あなたが助けてくれたんですか?」

大和「そうだよー、出雲から半殺しにされながらも許可をもらって来たんだからな」

日本「半殺しに・・・」

大和「正確に言えば、半分より死寄りだ」

大和「とりあえず、今からその強烈になりすきた呪いを弱体化させる作業をする」

大和「屋敷と中継が繋がってるんだ、お屋敷の山背さーん?」

ズズッ

水溜りのような空間が眼前に広がっていき、その中に世界が見えた。

日本「あっ、これ、家の蔵の中でしょ!懐かしい」

手前に公家顔の青年が見え、奥には磔にされた青年と、

その隣に鉢巻を締めて竹槍を持った青年が見えた。

山背『へぇ、こちら山背どす』

山背『後ろに居たはるのは飛騨はんで、アズマエビスを磔にしてます』

飛騨(ペコリ

相模『日本くん!会いたかったんだよ!』ジタバタ

山背『おまはんは黙りよし、田舎侍が』ギロリ

相模『ひええ』

山背『聞きましたで?あんさん、出雲はんに半殺しにされたそうやないか』ニヤニヤ

大和「くそっ、もう知られてた」
 


山背『まぁそれはそれとして、日本』

日本「は、はい」

山背『あんさん、とんでもないことしたんやて自分でわかってるか?』

日本「はい・・・」

山背『今さら特別に弱体化させたとこで、日常生活に支障は出るんやで』

山背『事態は相当厳しい。出雲はん、おとろしいお人やなぁ』

山背『ほんでそこに居たはるボンクラや・・・僕やったら反対してます』

大和「う、うるさいな!出雲ってめちゃくちゃ怖いんだぞ!」

山背『日本、あんさんは壊れてる。剣を握ったらそれが表に出るんやな』

大和「ハンドル握ったら人格変わる人っているよな」

日本「はぁ」

山背『そやから、あんさんから剣を奪います。壊れた部分と共に』

山背『というより、あんさんの壊れた部分をこの剣と連結させる感じやな』

山背『ここから怖い話になるで、よう聞きや』

日本(ゴクリ

山背『精神的に狂った部分をどかすてことは、あんさんが不完全な人間になるてことや』

山背『不完全な魂には不完全な呪いを、それが弱体化の理屈や』

山背『呪いは既にこの剣の力と連結されてしもてるから、こっちが母体になる』

山背『そやから不完全なあんさんには"比較的"弱い呪いが発動するようなる』

日本「なるほど、わからん」

山背『怖ないんか?まぁ狂った部分どかすんやから、そこは願ったり叶ったりか』
 


山背『話はまだあるんや。問題はあんさんの子どもに孫や』

山背『あんさん使てみてわかるように、この剣を使てる間はあらゆる呪いが免除される』

山背『この剣を使う人間は呪いが発動しいひんのや』

山背『そやけど呪いとこの剣が連結されてしもてる以上、どこかで代償を払わなあかん』

日本「どうなるんです?」

山背『この剣を絶対使えへん人間が、その代償を払うんや』

山背『おそらく、あんさんの子か孫あたりがあんさんのツケを払うやろなぁ』

日本「そんな」

山背『酷い親やなあんさんは!』ハハハハ

日本「う・・・」

山背『まぁ、そこは大和くんの図太さを見習いなはれな』

大和「そうだぞ!」エヘン

山背『ほんでどないしはるんや?子孫に恨まれるか、今すぐ木っ端微塵になって死ぬか』

日本「・・・」

日本「木っ端微塵?」

山背と大和は頷く。

日本「・・・・・・・・・死にたくないです」

大和「そうこなくっちゃ!」パチン

山背『決まりやな。今からこの東夷を槍で刺してから車で引きずり回して八つ裂きや』

相模『やめてぇ』

日本「ちょっと待った!」
 


日本「その人可哀想じゃないですか!」

山背『・・・人?』ハテナ

相模『えっ、人でしょ!人ですよ僕は!』

相模はポロポロと涙を流した。

相模『日本くんは良い子だねぇ、僕は感動したよ・・・』

山背『そやかてこれが儀式やから』

日本「そんなことして何の意味があるんですか!」

山背『僕と飛騨はんがノリノリになります』

日本「やっぱりノリノリになるだけなの?!」

その時、飛騨が山背に近寄りそっと耳打ちする。

飛騨(ボソボソボソ

山背『え?何です・・・・・・ほうほう』

山背『リウマチ、冷え性、高血圧等の改善効果もあるそうや!』

大和「マジでか!」ワーイ

日本「温泉程度じゃんかよ!」

大和「日本、お前はどうやら俺たちより優しい子みたいだが、よく考えろ」

大和「俺たちは既に死んでる。相模がこれから八つ裂きにされようと、筑紫同様復活するんだ」
 


大和「だがお前が死んだら、弟妹が生まれない限り家は絶えてしまうんだぞ」

大和「俺だったら相模が何回殺されようとも、自分が助かる方を選ぶぜ!」

日本「うーん、それもそうですよねぇ」

日本「わかりました、どうぞお願いします」ペコリ

相模(ガーン

山背『わかった』

山背『ほんなら始めてください!』

飛騨(コクリ

飛騨は竹槍を相模の脇腹に向けて構える。

飛騨『でりゃあ!!』

グサーッ

相模『ギャーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!』

ブツンッ

中継はここで終了した。

こうして、日本少年は一命を取り留めた。

気狂いの部分が排除されたせいか、
彼はその1ヶ月後に退院し、大学受験に間に合ったという。

ただし、いわば自分の一部を失くした彼は精神的に不安定であり、
そのせいで借金をこさえて後々大変なことになるのだった。
 


また、彼は今回の体験によって、子孫に借金以上の負の遺産を残したことになる。

草薙剣簪に選ばれた者は、則ち呪いを免除された幸運世代である。
彼らは神風を自在に扱うが、この力を頼るならば必ず身を滅ぼす。

草薙剣簪に選ばれなかった者は、則ち幸運世代のツケを払う世代である。
彼らの繁栄は難航するが、身を滅ぼす恐怖は避けられる。
 

>>>>>>>【ボーナスステージ】!!!!!!!
 
【おまけ・氏神太平記のあらまし】
 
とんでもない負の遺産を残した鎌倉日本には、
知的で気高い娘・南朝と、剣術と芸術の才能を持つ息子・北朝を授かった。
子供達は私立・万邦学院へ進学し、祖父を満足させた。

この二人から父親である鎌倉日本は疎まれがちであったが、
それも仕方ない宿命と言えよう。

さて、一方この一族の氏神たちの間では、盛大な「相模イジメ」が行われていた。

イジメ加害者のリーダー格である大和と山背は些細なことから大喧嘩し、
これが南朝と北朝の家督争いにまで影響してしまった。

父親から呪いについて説明を受けた姉弟は、
「何としてでも草薙剣簪は自分が確保しなければ」という危機感に取り憑かれ、
それ故 氏神たちに頼るのだった。

草薙剣簪を含めた三種の神器を受け継いだ者が、
この家の当主と認められるのだ。

南朝には大和たちが、北朝には山背たちがついた。
 


大和方の主張は単純で、
「草薙剣簪は簪なのだし、綺麗な女の子に使ってもらいたい」というもの。

山背方の主張はこれに反し、
「草薙剣簪は出雲が銃刀法違反を回避するために便宜上簪としただけで、
 実質的には完全に剣である。剣術に秀でた弟に継がせるべきだ」というものであった。

返答に困った大神・出雲は、
「姉と弟を争わせて、勝った方にこれを授ける」と言って逃げた。

製作者とて、これを簪として作ったのか剣として作ったのか決めかねていたらしい。

事態はそう簡単に進まず、その理由の一つには南朝の美貌があった。

大和たちが味方についたとは言え、
氏神たちのルールとして何もかも人間に協力して良いわけではなかった。

しかし、彼女のお願いとあらば氏神たちはみな協力を惜しまなかった。
例を挙げれば、浪速は禁断の未来予言書を南朝に見せてしまっている。
(これにより自身の敗北を知ってしまった彼女は、その運命に抗おうと知略をめぐらすのである。)

また、敵方のボスである山背ですら、途中 彼女に恋文を渡す始末である。
(これはいろんな意味でアウトな事件であった。)

その他にも伊勢が手品で草薙剣簪を3本に増やしてしまうなど、
思いがけないトラブルが相次ぎ、それらは南朝に味方した。

されど南朝は運命には抗いきれず、北朝に敗北してしまう。

ここで、北朝にとって衝撃の知らせが入る。

草薙剣簪を受け継いでも、
それが節刀として氏神たちから贈られなければ、
呪いは免除されないというのである。

つまり、父・鎌倉日本のツケは姉弟で半半だったのだ。
 


強烈な呪いに性欲の強い北朝は日々苦しんだが、
勝利の褒美として子作りの際だけは、草薙剣簪の力を借りることが許された。

こうして何とか安土桃山日本は誕生できたのである。

ちなみにこの呪いの苦しみから、
豪華絢爛嗜好だった北朝は、侘び寂びの心に目覚めたという。

そして南朝のほうは生涯独身を貫いた。

しかし、南朝の気高さは彼女の知らないところで、
北朝の子孫である大日本帝国に大きな影響を与えたのである。

大日本帝国は彼女に憧れ、彼女の供養に努めた。

この草薙剣簪と呪いの関係について姉弟で話し合った結果、
身内の間で要らぬ争いを生むとして、
次世代へは語らないことに決めたという。

 
-------[人物紹介]--------
 
 日本
 :やまとちゃん(>>236登場)の孫で、安土桃山日本の祖父。
  江戸日本や日本(本編)を苦しめる呪縛を強化した戦犯。
  剣を握ると人格が変わり、狂った冷血漢に変貌する。
  平常時もそれなりに無慈悲な判断を下す。
  名門私立・万邦学院への受験を度々試みたが、結局受験すらできなかった。

 大元ウルス
 :モンゴル6兄弟の末弟にして、東病棟委員長。
  若干13歳にはとても見えない図体を持つゲイ。
  日本に惚れてレイプを試みるが、呪縛のせいで思いを遂げることはできなかった。
  次男三男四男に嫌われている。
  元々は兄弟揃って窃盗団を形成しており、逮捕された後に当センターに入院した。
 


 高麗
 :日本の"元"友達で、元に彼を渡して3Pを目論んだ大罪人。新羅(>>236登場)の孫。
  日本は気づかなかったが、曾祖父世代の高句麗に恋慕するなど、根っからのゲイ。
  ゲイであるためか、美少女を盾に使うことも厭わない。

 モンゴル帝国
 :モンゴル6兄弟の長兄にして、前・東病棟委員長。
  マルムークを除く女性患者全てをレイプするという非道を行うが、
  彼女らとの間に生まれた子供たちは大切に育てている模様。
  親が蒸発したために、父親代わりとして5人の弟たちの面倒を見てきた。
  全ての弟たちから慕われている。

 南宋
 :潔癖症で几帳面な美少女。
  その正体は芸術家の兄・北宋を狙うヤンデレな妹。
  兄の交際相手への傷害事件等が原因で、当センターに送られてきた。
  モンゴル兄弟の陵辱によって、ヤンデレ具合が加速した模様。
  最終目的は兄と一つになること。

 出雲
 :日本の家を守る氏神の一人にして大神。
  草薙剣簪を作った張本人で、絶大な権力を持つ。
  子孫を愛しているのか憎んでいるのか、いまいちわからない人物。
  しばしば子孫を殺そうとするなど、
  祟り神と呼んで差し支えない働きぶりである。

 大和
 :日本の家を守る氏神の一人。
  どの氏神も日本一族の先祖であるが、特に彼の子孫であることが強調される。
  草薙剣簪の守り神でありながら、十種神宝の主でもある。
  女装をして相手を騙した上で斬りかかり、相手に一生消えないトラウマを植え付けるなど、
  邪神と呼んで差し支えない働きぶりである。

 筑紫
 :日本の家を守る氏神の一人。
  強力な神力を持ち、腕力に優れている。
  しかし、なぜたかやたら生贄にされたりかませ犬にされたりするポジション。
  ストレスからか度々 大和や山背相手に反乱を起こす。

 尾張
 :日本の家を守る氏神の一人。
  草薙剣簪のマスコットガールを務めている。
  剣が大好きで、サディストっぷりが見え隠れしている。
  伊勢(八咫鏡の主)をライバル視している。

 山背
 :日本の家を守る氏神の一人。
  選民思想のレイシストで、相模たちを東夷と呼んで苛め抜く。
  かなり強力な神通力を持っているが、腕力勝負はめっぽう弱い。
  (大和を差し置いて)氏神代表を自負しており、子孫への面倒見は良い。
  絶対に上司や舅には欲しくないタイプの人物である。

 相模
 :日本の家を守る氏神の一人。
  鎌倉日本の幸せを願っており、成長を見守っている。
  特に山背に苛められており、胃痛に悩んでいる。
  その反動からか、現在(本編時)ではお洒落でキザな男になっているらしい。
  

以前に「大日本帝国編を最終章」「小ネタ集2つ投下してから大日本帝国編」と書きましたが、
予定を変更して大日本帝国編→2つ目の小ネタ集→最終話の順番にしようと思います
次の第17話から大日本帝国編が始まります

ただ、第17話はやまとちゃん(奈良日本)の時代の話、
第18話はとある情報管理課職員の話で、
大日本帝国自体が登場するのは第19話からになります
(しかも本格的にキチガイ学園で活躍するのは第20話以降になります)

次の第17話はけっこうな数の登場人物が不幸になっています
例えばあんまり書いてませんが、隋は死にかけです。

あと、第17話と第19話にそれぞれ「蝦夷」という名前の人物が登場しますが、
少年(第17話)のほうは奥州藤原氏が支配する前の(坂上田村麻呂が征伐した、アテルイとかが活躍してる)東北地方の擬人化で、
若い女性(第19話)のほうは開拓前の北海道の擬人化で、
両者は名前が同じだけであまり関係はありません

明日あたり第17話を投下できそうです
いつもはボーナスステージを登場人物紹介の前に書いてますが、
今回は温度差が激しい(話がシリアスなのにボーナスステージがギャグ)ので、登場人物紹介を間に挟みます
ボーナスステージをつけないことも考えましたが、登場人物的に他の回にまわすとわかりにくいので17話で出します

あと、時系列的には
番外編:NTRと整合性 → 番外編:トウモロコシの語源は(唐唐黍)だけど唐は産地じゃない → 第17話
の順番で読んだほうがわかりやすいかもしれません
ついでに、飛鳥日本は「NTRと整合性」時が22歳で、第17話では40歳(前後?)になってます

第18話:約束を破った少女

飛鳥日本の屋敷では、奥方の扶桑が荷造りをしていた。
実家に帰るためではない。
夫と共に、入院している愛娘を迎えに行くためであった。

蝦夷「娘さん、やっと退院できるんですね!先生」

扶桑「そうよ、やっとあの子に会えるの!早く抱き締めてあげたいわ」

蝦夷(いいなぁ、羨ましいなぁ・・・)

少年の名は蝦夷。
元々は孤児であったが、珍獣ハントをしていた時に獣医である扶桑と出会い、
そのまま彼女の助手として住み込みで働いているのだ。

飛鳥日本「ああ、だから君には留守番をしてもらうことになるな」ポンッ

亭主の飛鳥日本は、蝦夷の肩を軽く叩く。

蝦夷「ええ、任せてください!泥棒なんかいたらコテンパンにしてやりますよ!」ニコニコ

表面上、この二人は仲が良さそうに振舞っていた。
しかし、実は非常に険悪な関係であった。
あまりに嫌いすぎて、ある意味以心伝心、彼らは目で睨みながら心で会話していた。

飛鳥日本(どうだ小僧?俺と妻は二人きりで旅行するってわけだ)

蝦夷(クッ・・・でも、先生の頭の中は娘さんでいっぱいですよ)

飛鳥日本(そうだよ、俺と彼女の愛の結晶さ。親子水入らずで旅行するんだ)

飛鳥日本(ていうか娘が帰ってくるのだし、君は邪魔だから出て行ってくれない?)

蝦夷(何でそんなのあなたに決められなきゃいけないんです?)

飛鳥日本(ここは俺の家だぞ)

蝦夷(先生の家でもあるでしょ、先生はぜひ住んでくれって言ってます)

飛鳥日本(このロクデナシ、そんなこと言って俺の娘をたぶらかすつもりじゃなかろうな?)

蝦夷(そんなつもりは毛頭ありません!)

飛鳥日本(どうだか?お前は既に妻をたぶらかしているのに)

蝦夷(聞き捨てなりませんね、それは先生への侮辱ですよ!)

飛鳥日本(わかっていないようだから言おうか?俺の妻は、君の母親じゃない)

蝦夷「・・・ッ」

蝦夷(ええ、ええ、わかってますとも!あたりまえでしょ!)

このような静かなバトルが日々繰り広げられていた。
もちろん扶桑は気づいてない。
 


扶桑「あなたー、帰りにやまとのお着物を買おうと思ってるのだけど」

扶桑「あの子、もしかしてドレス派かしら?ひらひらドレスも着せたいわねぇ##」

飛鳥日本「どちらも買えばいいさ、あの子は可愛いから着こなすだろうよ!」ニッコリ

飛鳥日本「さ、飛行機の時間までに荷物をまとめよう」

飛鳥日本はほくそ笑みながら、妻と共にその部屋を出る。

扶桑「それにしても・・・あの子びっくりするでしょうね」

飛鳥日本「ああ、まさか家に戻ってから唐くんと新羅くんに会えるとは思わないだろう」

飛鳥日本(俺としては新羅ジュニアとは遊ばないでもらいたいけどな)ネトラレェ

扶桑「唐くんも、少しは気を紛らわせてくれたらいいんだけど」

扶桑「隋さんが寝たきりになってから、目に見えて痩せたでしょ?あの子」

飛鳥日本「強がってるけど、隋は親代わりみたいなものだからな」

飛鳥日本「俺もかなり心配だ・・・」

飛鳥日本(あいつはもう、駄目かもしれない)

飛鳥日本(モルヒネ投与が始まって、笑う余裕なんか残されてないんだ)

扶桑「そういえば、高句麗くんも心配だわ」

扶桑「最近パッタリと連絡をくれなくなって・・・どうしたのかしら」

飛鳥日本「高句麗のことだ、どこかでプラプラ遊んでるよ」

そう言いつつ、実は飛鳥日本も気にしていた。

飛鳥日本(こないだ会ったとき、様子が少しおかしかったが・・・)

飛鳥日本(いや、まさか・・・たまたま元気がなかっただけだろ)
 


部屋で本を読みながら蝦夷は考えていた。

蝦夷(やまとちゃんが帰ってくるなら、俺は出て行くべきなのかな)

蝦夷(旦那にめちゃめちゃ嫌われてるし)

蝦夷(でも、俺には行くとこがないよ)

蝦夷(俺は先生に甘えてる、クソガキなんだよなァ)

蝦夷(・・・やまとちゃんってどんな子なのかな)

蝦夷(もしも先生みたいに優しい子でさ、俺と一緒に遊んでくれたら?)

蝦夷(毎日楽しいだろうなー##)ニヘラァ

蝦夷(あっでもこれ旦那から見たら娘をたぶらかしてることになる・・・?)ハッ

蝦夷(でも俺・・・)

蝦夷(ここに居たいなぁ・・・)グスン

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日本「渤海くん」

日本は渤海の部屋の前に立つ。

日本「渤海くん・・・」

返事はない。

大地立青少年精神医療センター院内学校ワクワク学級。

東病棟委員長だった唐は、叔父・隋の容態悪化を理由に退院した。

唐の指名で後梁が次の東病棟委員長になったが、
彼女もすぐに退院したために、現在は後唐が委員長を務めている。

新羅も退院した今、日本には話し相手がいなかった。

彼女の親友であった渤海はというと、既にこの世に居なかった。

渤海は殺害されたのである。
 


彼の私物は跡形残らず処分され、部屋はもぬけの殻であった。

日本「なんもあらへん」

日本「なんも、なーんも残ってへん・・・っ」

少女はポロポロと涙を流した。

渤海少年は日本が寝ている間に、喧嘩をして殺された。

渤海の死亡が確認されてすぐ、職員達によって部屋は片付けられた。
おそらくそれらは全て、彼の母親・粟末に渡されたのだろう。
日本に形見は残されなかった。

日本が翌日目を覚まして彼の死を聞かされたとき、部屋は既にこうなっていた。

事件から幾日も経っているが、彼女は毎日こうして彼の部屋を訪れる。

日本「いじわるや・・・ちょっとくらい、ちょっとくらい待ってよ!」

日本「酷いわ・・・酷いわ・・・わたいのお友達を・・・」

日本「一緒に退院しよねって約束したのに!約束したのに・・・」

契丹「日本」

日本(ピクッ

契丹は花瓶を持っていた。
眼帯の下の肌は蒼かった。

日本「なにしに」

日本「何しに来たん?!」

契丹少年が、渤海を殺したのだ。

彼と渤海は常々仲が悪かったが、あの晩にとうとうそれが爆発した。

激しい口論の末、渤海は契丹の左眼を傷つけた。

怒りで興奮した契丹はナイフを手に取り、

渤海の喉を刺した。
 


契丹「ごめん」

契丹「俺が言えた口じゃないけど、君のためになんないよ、それ!」

契丹「君は毎日泣いて、どんどんやせ細ってる」

契丹「君のこと嫌いじゃない、心配なんだよ」

日本「あんたのせいやろ!」

日本「あっち行って!人殺し!あんたなんか、嫌いや!大ッ嫌い!」

契丹「ごめん・・・ごめん」

契丹は花瓶を置いて、部屋を出る。

日本「渤海くん・・・」

日本「なんで、なんで喧嘩したん?なんでわたい寝てたん?」

日本「会いたい!会わして、会わしてよ!」

日本「ずっと一緒に居よよ!戻って来てよ!」

日本「あの子居てへんのやったら、こんなとこに居たない!」

日本「うう・・・」

  
   
   
この数日後、日本は退院した。


彼女の両親は、娘の憔悴ぶりに驚いた。

少女は唐や新羅に会えることを知ると、家に飛び帰った。

唐と新羅は彼女から渤海の死を聞いて、共に悲しんだ。

彼女の父親は居候の少年・蝦夷を家から追い出す考えであったが、
娘が少年と話すうち、次第に元気を取り戻すのを見て考えを改めた。
 


そして、彼女の両親は「渤海」という名前に心当たりがあったので、
共通の友人である高句麗と連絡を取ろうとしたが、
ついに彼の消息はつかめなかったという。

 
 
それもそのはずで、

高句麗は大地立青少年精神医療センターの警備員として、
住みこみで働いていたのである。

それはなぜか?
息子の渤海のためであった。

彼は渤海を認知こそすれ、父親らしいことはまるでやってこなかった。

彼と渤海はほとんど面識がなく、月々僅かばかりの養育費を払うだけの関係である。

息子の死を知って、流石の彼も病院に怒りを覚えた。

葬儀は既に母親が済ませていた。

葬儀を勝手に済ませたことに彼は怒ったが、
今までほとんど親としての責任を果たさなかったことを逆に責められ、
それ以上何も言わずに墓だけ参った。

それから、誰にも相談せずに一人でセンターに乗り込んだのだ。
出るとこ出るつもりであった。

ところが応対したワクワク院長は、彼に世にも恐ろしいことを伝えたのだ。

その内容は以下である。

「渤海くんのお父様ですね。

 よかった、免職される前に私の口から説明したいことがあるのです。

 いくら謝罪しても許されるはずのないことだと承知しておりますが、
 この度の事件を招いてしまったことを深くお詫びいたします。

 息子さんのご遺体及び私物は既にお母様の方へ送ってあります。
 賠償金の方も同様ですね。

 ええ、そんな問題でないことは承知しております。

 ところで、あなたはここの元患者でいらっしゃいますね?
 カルテが残ってありますよ。
 


 実は、息子さんに関してお母様にはお伝えしていないことがあるんです。

 でも、元患者のあなたになら話しても良いでしょう。

 今回の事件により、息子さんの生命活動は完全に停止されました。

 しかし、息子さんの治療が終了したわけではないのです。

 息子さんは特別な治療メニューへと移行することになりました。

 肉体を持った患者と同じ治療は難しいものでして、はい。

 息子さんは引き続き当センター付属の院内学校の所属となりますが、
 課題プリントの提出や試験等の評価は行われません。

 ここで、肉体を持った他の患者たちとの関わりの間で、

 息子さんの精神状態が快方に進んだと判断され次第、

 息子さんは当センターを退院することができます。

 え?幽霊でもいるのかですって?

 当たり前じゃありませんか、彼の精神はこのセンター内に残っています。

 後でご覧になられますか?

 他の患者たちが就寝したのを確認してから・・・。

 その方がご理解いただけるでしょうしね。

 問題はあなたにそれを見る才能があるかどうかですが、
 なくても空気の違いにはすぐお気づきになるでしょう。

 とりあえず、幽霊がいると考えておいてください!

 幽霊になった息子さんの場合、生前よりも治療が難航いたします。

 そもそも患者たちとの交流が非常に難しくなりますし、

 息子さん自身のこだわりが強くなって、

 精神活動が二進も三進もいかなくなるからです。
 


 しかも渤海くんの場合、はっきり申し上げて、

 彼はいわゆる地縛霊になっています。

 これは非常に厳しい状態です。

 霊的なセンスをかなり持ったお友達にでも恵まれない限り、

 彼の退院は不可能だと思います。」

このような次第であった。

にわかに信じがたい話であったが、
高句麗は院長の案内のもと、息子の霊を見に行ったのである。

歩いているうちに彼は気づいたのだが、
過去に新羅が飛鳥日本の簪を盗んだ時、
自分は不気味な声やら蛇やらを確認しており、
そういう才能はある方だったのだ。

彼にとって懐かしの東病棟給湯室に到着した。

彼は恐怖で声を上げそうになったが、院長に止められた。

彼がそこで見たものは、

  
  
渤海「やまとちゃん・・・どこ?」


渤海「僕・・・なんでか、動けないんだ・・・」

渤海「やまとちゃん・・・助けて欲しいんだ、やまとちゃん・・・」

渤海「助けて・・・ねぇ・・・」

  
  
確かに息子であった。


彼は院長を押しきって、息子に話しかけた。

高句麗「おい、俺だ!お前の父さんだぞ!」

高句麗「なんとなく覚えてるだろ!昔会ったんだ!なあ!」

しかし、渤海には彼の存在が把握できていないらしかった。

何度声をかけても、渤海はずっと似たようなうわ言を繰り返していた。

ついに高句麗は諦めて、その場を離れることにした。
 


それから高句麗は、このセンターの警備員として、
施設内に住むことを決心したのである。

彼がそれを申し出ると、ワクワク院長は最後の仕事に、彼を警備員に雇ったのだ。

しかし、さすがのワクワク院長も、高句麗の真の思惑には気づいていなかったらしい。

ただ息子のそばに居たいだけではなかったのだ。

高句麗(あんな状態でも、一応は退院を目指して取り組んでもらえるんだろ?)

高句麗(だったら、親が迎えに行ってやらなきゃさ)

彼や友人達がセンターを退院した時には、
親が迎えに来てくれた。
親に反抗的だった彼も、この時ばかりは嬉しかったのだ。

高句麗(死ぬまで、死んでもここで待っててやるさ)

高句麗(今まで大したことをしてやれなかったんだ)

高句麗(退院したら、すぐ迎えに行ってやるからな)

こうして、彼は警備員として生涯働き続けた。

老齢で働けない体になってしまったとき、
彼は施設内で自殺をした。

おそらくは、この施設を追い出されるのを危惧したのだろう。

それから先、彼の精神活動を確認したものはいない。

なにぶん、警備員専用宿泊室に一番近い施設は、
世界で最も現実的な集団、あの情報管理課のオフィスだからである。
あの職員たちに確認出来るはずがない。

ガチャッ

・・・前言を撤回しなくてはならないかもしれない。

彼の精神活動を確認しうる人間がちょうど、警備員専用宿泊室に来るからだ。

例の特殊部隊隊長・南極に「管理が杜撰過ぎる!」とたっぷり怒られて、
長らく使用されていなかった警備員専用宿泊室をしぶしぶ調査しに、
現在の地球立メンタルヘルスケアスクール院長である、

ゴドー・マクガフィンが。
   

  
-------[人物紹介]--------
 
 蝦夷
 :奈良日本(渤海の言う、やまとちゃん)の夫。
  つまり、平安日本の父にして鎌倉日本の祖父にあたる。
  珍獣ハンターをしていたことで扶桑(獣医をしていた)と出会い、
  彼女の助手として日本の家に居候する。
  姑(扶桑)との仲は本当の親子のように良好だが、舅(飛鳥日本)とは水と油のように険悪。
  
 契丹
 :渤海を殺害した少年。境界性パーソナリティ障害で入院していた。
  渤海殺害後、憔悴した日本を心配するも彼女に拒絶される。
  実はかなり成績優秀で、唐に次いで周囲から宿題の解答をせがまれている。
  後に、(文化人として著名になる)唐を支援する実業家として業界に知られる。

  
  
   
>>>>>>>【ボーナスステージ】!!!!!!!

  
◆やり場のない話

飛鳥日本「・・・」ハァ

蝦夷「旦那、元気ないですね。水虫でもかかりましたか」

飛鳥日本「失敬な!」

飛鳥日本「はぁ、いや・・・仕方ない。君はまともな反応をしてくれそうだ」

蝦夷「はい?」

飛鳥日本「相談があるんだ、俺はどうすべきなのか」

飛鳥日本「娘とやたら仲良くしていたらしい、渤海という男についてだ」

蝦夷「ああ、渤海くんですか。やまとちゃんから聞きました」

蝦夷「とても親切な子だったんですってね、可哀想に殺されてしまって・・・」

飛鳥日本「ああ、俺も初めはそう思った」

飛鳥日本「だが、話を詳しく聞くと、それがとんでもない奴だったんだよ」

飛鳥日本「この渤海、お前に勝るロクでもない男だったのだ!」ドンッ

蝦夷「え?」
 


飛鳥日本「何でもな、そいつに娘がやったことを列挙すると・・・」

1.部屋の鍵を没収する
2.生理の日の管理をする
3.着替えを手伝う
4.あーんして食べ物を口に入れる
5.同じベッド(シングル)で寝る
6.娘の濡れたパンツと自分のパンツを交換してはく
7.耳掃除をする
8.お風呂で背中を流し合いっこする

蝦夷「うわキモ」

飛鳥日本「絶対に許せん・・・」プルプル

飛鳥日本「俺なんて、娘と最後に風呂入ったの何年前だと思ってるんだ!!」

飛鳥日本「娘が小学校に入る前だぞ!妖精さんのように可愛かったわ!」ワァァン

蝦夷「いやいや、怒るポイントずれてませんか」

蝦夷「これ、先生(扶桑)は知ってるんですか?」

飛鳥日本「ああ、でも娘同様に『まぁなんて優しい子』で済ませちゃったんだよ!」

蝦夷(先生だいぶ天然だからなぁ)

蝦夷「ヤバいですね、特に2・6・8の破壊力パネぇ」

その時、飛鳥日本は蝦夷の頬を引っ叩いた。

パァンッ

蝦夷「なぜぇっ」

飛鳥日本「今、娘の裸を想像したろ」ギロリ

蝦夷「してませんよ!」

飛鳥日本「したろ」

蝦夷「してませんて!」

飛鳥日本「一瞬したろ」

蝦夷「・・・一瞬しました」
 


飛鳥日本「こんなことが許されていいのか?年頃の娘に何てことしやがるんだぁ」

飛鳥日本「せめてもの救いはキスや性行為の類はしてないことだ」

蝦夷「マジですか、変なとこで紳士ですね、そいつ」

飛鳥日本「ああ、絶対に越えちゃいけない線をギリギリ越えてはいないんだ」

飛鳥日本「でも俺の許容範囲はとうに超えている!」

蝦夷「ちなみにどの辺までが許容範囲で?」

飛鳥日本「娘の半径0.5m以外の空気を吸うこと」

蝦夷「厳しッ」

飛鳥日本「それでな、本当なら渤海を首から下まで埋めて、木のノコギリで首を引きたいんだが」

蝦夷「なにそれ怖い」

飛鳥日本「奴は既に故人だ。そして奴の父親とも連絡がつかない」

蝦夷「渤海くんのお父さんを呼んでどうするんです」

飛鳥日本「息子の代わりにノコギリで引くんだよ。一回引くごとに君と交代でな」

蝦夷「俺を巻き込まないでくださいよ!嫌ですよ」

飛鳥日本「わかるか?俺はこのやり場のない憤りをどこにぶつければいい?」

飛鳥日本「娘を傷つけずに渤海だけを罵倒してぶん殴ってやりたい」

蝦夷「何か別のことでストレス発散してはどうです?」

飛鳥日本「何?」

蝦夷「いやほら、例えばサンドバッグを殴りまくるとか」

飛鳥日本「なるほどな、少しはそれで苛立ちが治まるかもしれん」

飛鳥日本「君にしてはいい案じゃないか」

蝦夷「そんな#」
 


飛鳥日本「ウラァ!」ボコォ

飛鳥日本は蝦夷を殴りまくる。

蝦夷「なぜぇっ」

飛鳥日本「お前がサンドバッグだからだよ!」

飛鳥日本「渤海め!この!よくもうちの娘にエロいことを!いやらしい!いやらしい!」バキッボコッ

蝦夷「俺は渤海じゃない」

飛鳥日本「二度とこんなことしてみろ、去勢するからな!この勃起野郎!」ダンッガンッ

蝦夷「痛い痛い!やめて」

飛鳥日本「妻だけでは飽き足らず娘までたぶらかしやがってぇ!」バキッボキッ

蝦夷「それ完全に俺への文句じゃないですか」

唐と新羅はビクビクしていた。

 
 
◆万国テレフォンショッピング


シャンシャンシャンシャン・・・

飛鳥日本「いつまでも少年の心を忘れない四十路男、日本です」

蝦夷「何を血迷ったか元・珍獣ハンターの蝦夷です」

飛鳥日本「そのままバラエティ番組あたりで使われてればいいものを」チッ

飛鳥日本「さて、奥様方に今回ご紹介するのはこちらの商品」

飛鳥日本「訳ありズイズイ in the 布団だ!在庫一点限りですよ」

隋「うう・・・」ジャーン

蝦夷「まさかの人身売買!人権侵害でしょこれ」
 


飛鳥日本「せっかくのクリスマス・イヴを寂しく過ごす予定の奥様にはピッタリの品」

飛鳥日本「訳ありとはいえ一世を風靡したズイズイ、今でもその人気は衰えない」

蝦夷「訳ありとはどのへんが?」

飛鳥日本「見りゃわかるだろ、死にかけなんだよ」

飛鳥日本「だが、うっかり虐待死させてしまっても警察にバレにくい点はかえってお得だな」

蝦夷「なんて鬼畜」

飛鳥日本「このズイズイがなななんとたったの3000円×10回払い!」チャリーン

蝦夷「やっす!」

飛鳥日本「そして今回は特別に、隋を看病する唐少年もお付けする!」

唐「え?え?ちょっと、何なんですかこの番組」ジャーン

蝦夷「あー・・・ええと」

蝦夷「言いにくいんですけど、なんか・・・むしろ隋さんがお荷物のような」

飛鳥日本「だな、唐くんはピチピチの10代で健康で有望株だもんな」

飛鳥日本「死にかけの三十路越え男なんかぶっちゃけ需要ない」

隋(!?)ガーン

飛鳥日本「しかしテレビの前でご覧の奥様、よく考えてください」

飛鳥日本「隋が死んでも、布団と若い男の子が残りますよ!たったの3万!」

蝦夷「確かに安いけど・・・」

唐「さっきから何の話をしてるんです、あなた達は!」
  


その時、隋が苦しみながらも上半身を起こした。

飛鳥日本「おっ?サービスシーンでもするのか?カメラ寄せて!」

隋「・・・くっ・・・」ググッ

唐「お、叔父貴?大丈夫なのかよ」

隋「ゼェ、ゼェ・・・」

隋「私の方がいい男ですよ、奥さん!」キリッ

蝦夷「残り少ない体力を自分のPRに使った!」

唐「しょうもないことやってんじゃねぇよ!」

隋「う、うるさい・・・」

「マダムキラーになりたい」、その思いが隋を突き動かした。
そしてこれは飛鳥日本の狙いでもあったのだ!

隋「私単体でも奥様方を満足させられるッ」

隋「布団の中に居ても、決して奥様を寝かせない!」

隋「啼かせてみせましょう、この隋が!」

飛鳥日本「ご覧ください、この鮮度!彼はやる気です」

飛鳥日本「それではメモのご用意を!」

飛鳥日本「電話番号2310-8010-8104(扶桑とやまとは天使)にご連絡ください!」

飛鳥日本「今から30分以内にお電話いただいた方には、この蝦夷もお付けします」ニヤリ

蝦夷「えっ」

お電話
おまちしってーいまっすー♪
  

ちょっと忙しいので、一週間ほど更新が無理そうです・・・

読み返してみたら、前回の話のナンバリングを間違えてました・・・
>第18話:約束を破った少女
内容的に次回の話とその次の話(本格的に大日本帝国編が始まる第19話)は時代が前後してしまうので、
次回の話も第18話で通して「第18話が二つ存在する」状態にしようかと思います
実はどちらを19話の直前にするかで悩んでいたので(だからナンバリングを間違えてしまった)
せっかくなので、やや短めの話で第17話を19話の次あたりに書きます
第17話は本編のアメリカ合衆国(Jr.)の父親に関する話にします
第19話は大日本帝国の誕生とキチガイ学園編入までの経緯であるので、
内容的にはあまり混乱しないと思います
彼は大日本帝国編のラスボス・宿敵ポジションなのですが、
その割にちゃんとその生い立ちを説明する時間を作ってなかったなぁと思っていたので、
ちょうどよかったかもしれません
なので、第18話→第18話→第19話(大日本誕生)→第17話(アメリカ誕生)→第20話(キチガイ学園舞台)となります

  
第18話:捕らえられるマクガフィン氏

情報管理課のイストワール氏(M. Histoire)は、
厳重で面倒な手続きを全て終えて、看守に案内された。

銃を手渡されたので、氏が理由を尋ねると看守は一言言い放つ。

看守「これからキチガイに会いに行くのに、何を仰るんです?」

氏は「彼は気違いではない」と訂正して、「彼は気違いだったな」と再訂正した。

氏は狂人を殺すつもりで銃を見つめ、それを絶対に人に向けるまいと決心した。

目的地に至るまでの道は非常に静かであった。

それも当然で、鉄格子の中にあるのはたいてい墓碑だからだ。

墓碑に記された年月は遠い昔のものもあれば、つい数分前のものもあり、七週間先のものもあった。

たまに生きた人間もいて、氏と目が合うと軽く会釈した。

それらに氏は何ら感想を抱くことなく、看守の案内に従うのみであった。

看守「ここですね、囚人番号130の牢は」

看守「おい、130番!面会だ!」

看守は鍵を開ける際、氏に「重々気をつけてくださいよ、130番はとくに危ないですから」と囁いた。

氏が牢の中に入るや否や、看守は外側から再度鍵をかけた。
看守は鉄格子の隙間から氏を見守る。

イストワール「130番、どこに隠れているんだ。私だ、イザングラン(Ysengrin)だ」

氏の声を聴いて、奥の影からヨロヨロと男が出てきた。

男はアジア系で鶏がらのように痩せており、目玉だけがギラギラと光っていた。

この男と氏は知り合いであったが、刑務所の規定により囚人は番号で呼ぶことになっていた。

130「ヤオ(1)サン(3)リン(0)、お前のほうが合ってないか?この番号」

130「俺は51号っぽい、うん、51号の人と番号換えてもらおうかな」

氏は男の話を無視して、「資料のありかを言え」とだけ言った。

130番は残念そうに「お前に渡す分は全部、お前んとこの課が回収したはずだが」と答えた。

イストワール「私に渡さない分はどこにやったと聞いてるんだ」

130「どこにって、病棟内に決まってるだろ。あの壁全部だ」

イストワール「壁だって?」


130番は小さい子どもにでも教えるように、噛み砕いて答える。

130「あの壁一面にでかでかーっと書いてあるぜ。
 あれは歴代院長が落書きしてきた、超貴重な資料群なわけだ。
 ムカつく職員の悪口から、患者たちの性癖、情報管理課コンピュータの裏コードまで!」

イストワール「馬鹿言うな、壁にそんな落書きなんかない」

130「あるんだよ、ちょっと特殊な字だけどな。
 その字には正類がなくて、韻にも正音がない!
 凡人には朦朧として存在しないように見えているが、
 選ばれし院長が見れば黄金のように鮮明に輝いて、その意味を理解することができるとゆー」

イストワール「ふざけるな、裸の王様の詐欺師みたいなこと言いやがって」

130「あーあ、なんて頭の固い、だから嫌いなんだよ情報管理課!」

氏はため息をつく。
氏と130番の会話はいつもこうであった。

氏にとって130番は、だらしがなくてわけのわからないことばかり話す頭のおかしい人間である。

130番にとって氏は、何を言っても理解してくれずに役に立たない提案ばかりする頭の悪い人間である。

氏は呆れて言う。

イストワール「君はいつもそうだ、私を馬鹿みたいな冗談で誤魔化そうとする。
 どうしてまともに接してくれないんだ?
 どうして普通に仕事をしてくれなかったんだ?」

130番が言い返す。

130「ほらな、俺の言うことを無条件に冗談だと決め付けやがる。
 お前って本ッ当、模範的な情報管理課職員だよ」

イストワール「ああ、だから君のバディに選ばれたんじゃないか」

130「・・・だろうな。
 俺は上の発掘能力が怖いよ、お前みたいなのを見つけてくるんだもの」

130「・・・イザングラン、お前はここに来て何を思った?」

イストワール「何って、暗くて寂しいところだ。君が不憫だよ」

130「ああやっぱり、お前はそれっぽっちしか思うことがなかったんだな」

130「俺はここに来るとき、周りの奴らの行動、看守の冷酷さ、この空間に存在する全てに頭を狂わされそうになったよ」

イストワール「そうなのか、でも君は元々狂ってるからここに連れてこられたのに」

130「俺は狂ってねぇよ!」

イストワール「患者は皆そう言うんだよ。君が一番よくわかってるんじゃないか」


130「ハァ、お前にはわからないんだろうけどな。俺は人より感性が鋭いんだ、だから院長に選ばれた」

130「学生時代、意味もわからず祭り気分で反政府デモの集会に参加したらブラックリストに載っちゃって、
 就活ボロボロだった俺が院長なんて職に就けたのは、特殊な才能を認められたからなんだ」

イストワール「君って昔からチャランポランだな」

130「ここは人を生かせる場所じゃない。殺す場所なんだぜ」

イストワール「何を言っている。君は別に死刑宣告されたわけじゃないんだよ」

130「俺にとってこの刑は死刑宣告に等しいんだ、だから、俺は死に向かっているよ」

イストワール「私はそれに関して怒っているんだ。君はなぜ自殺しようとしているのかね」

イストワール「君は、生徒達に対して大変酷いことをした!
 生徒達の病んだ精神を救うのが君の仕事であるのに、あろうことか君は彼らに劇薬を投与したんだ。
 医者失格だよ、君は!
 君は生きて、彼らに対して罪を償うべきなんだ!」

130番は静かに答える。

130「上はそう考えちゃいないさ・・・上はお前の考えとはまるで違ってるよ」

130「上は俺の行動をおそらく評価しているんだ、表面上は怒っているけどね。
 あの手のつけられない癌細胞、問題児達を弱めるためにはあれしか方法がないんだから。
 そして、お前たちを利用して俺を悪者に仕立て上げたんだ。
 上は完全に俺を殺すつもりでここに入れたんだよ」

イストワール「130番、君は被害妄想とかいうのに捕らわれているんじゃないか?
 そんな馬鹿げたことを上がやるわけないじゃないか。
 どこまでも私を悲しませないでくれよ、私は君の友人なんだよ」

130「ここは、空気が悪い。
 俺はここに居て日々それに侵蝕されていく。
 お前にとって、ここはメンタルヘルスケアスクールと同じようなものに見えてるんだろう?
 だが、あそことここは大違いなんだよ。
 あそこは俺の城さ、俺は生徒達のために常にあそこを清潔に保ってきたんだ。
 だから、生徒は世界のどこよりもあの学校が快適なんだ。
 逆に、ここは世界で一番不潔で危ない場所なんだぜ」

イストワール「確かにここは窓もないし空気が悪いけど、君の言ってることは何もかもおかしいね」

130「イザングラン、悪く思わないでくれよ。俺はお前の親友だけども、俺はお前が大嫌いだ」

イストワール「私もそうだよ。だけど君のことが心配だ。それで、なぜ君は自殺なんかしたいんだ?」

130「俺だって死にたくないけど、ここにいるくらいなら死んだほうがマシだ。
 後ろの看守を見てみろ、ゴーグルをかけてマスクをしているだろ?
 あれは普通の人間ですら、ここに居るのが危ないからなのさ。
 お前って奴は超人なんだよ、皮肉でなく尊敬しちゃうぜ」

そのとき、獣のような叫び声が聞こえて、生肉をかき回すような音が聞こえた。
それを氏は冷静に推理する。

イストワール「あー130番、その・・・君の牢屋仲間が自殺を図ったようだが。
 あれ、君のほうもどうしたというんだ?」

130番は頭を押さえながら悶絶していた。

イストワール「いい加減冗談はよしたまえ」


130番の痙攣は続くが、イストワール氏は冷ややかに見つめる。
後方で待機する看守も何もしない。

130番はようやく落ち着きを取り戻す。

イストワール「気がすんだか?」

130「お前はいいよな・・・はぁ、はぁ・・・。
 おい看守!今絶命したのは囚人番号82番だ!
 奴め、俺を道連れにしようとしやがったぞ・・・」

イストワール「もういいよ、君がイカレてることは十分わかってるって」

看守は内線で他の者を呼んでいる。

130「お前にはわからないさ・・・お前は生徒の顔すら把握していない」

イストワール「顔写真は全て暗記しているよ」

130「写真のない分は?」

イストワール「写真がない?!そんなはずはない、全ての生徒は入院時に写真を撮るはずだ」

130「・・・夜郎、トレビゾンド、渤海」

130「彼らについて知ってることは?」

イストワール「何だって?・・・誰だ、彼らは?データになかったぞ」

130「彼らはメンタルヘルスケアスクールの在校生さ」

イストワール「待て、メモを取る!後で調べるから、彼らの生年月日を教えてくれ」

130「彼らの命日で調べたほうが早い」

イストワール「命日?・・・いい加減にしろ!」

イストワール「死んだ人間が生徒なものか!」

130「彼らは鬼籍に載った上で、在籍名簿にも載っているんだ・・・院長用のな」

130「夜郎君はいつも亜細亜病棟の百葉箱の近くに居てね、雨の日にはたまに生徒に目撃されるね」

130「トレビゾンド君は欧羅巴病棟の図書館に住んでいる。いつも聖書を熱心に読んで、クルアーンを破っているよ」

130「この2人は周囲と接触することがないから、擬似友人として外部のマクガフィン少年を定期的に投入している」

130「まぁ・・・夜郎君は高慢ちきだし、トレビゾンド君はインテリすぎてゴドーとは気が合わないみたいだが」


イストワール「いつまで茶番を続ける気だ?」

130「聞けったら、これまでゴドーに反応すら見せなかった渤海君の治療が大躍進したんだ」

130「俺は嬉しい、幾代もの院長が望んだ光景を見ることが出来たのだから」

130「彼は目覚めた。親友ができて、絶交するまでに回復したんだ」

130「これは快挙だ。なのに、俺へのこの仕打ちは酷すぎるじゃないか!」

130「新しい院長を任命するでもなく、学校を閉鎖するなんて酷じゃないか!」

130「先の二人はともかく、今の渤海少年の精神状態は危ないのに」

イストワール「もういい、君はやっぱり病気なんだよ」

イストワール「君の妄言にはうんざりだ」

130「頼む、マクガフィンを呼んでくれ!」

130「一刻も早く、ゴドーに引き継ぎしなければ・・・」

イストワール「何を言ってる?あの子はまだ小学生じゃないか」

130「そうさ、ユートピア小学校3年生だ」

130「そして、将来のここの院長だ」

イストワール「院長は世界中から選ばれる。君の知り合いが選ばれるとは限らないだろ」

130「限るよ。上があの子を逃すわけない」

130「あの子の夢を全て奪った上で、院長に迎えるだろうよ」

130「俺も連中と同じ、あの子の敵なんだ」

130「でも、それは救世主としてのあの子の宿命さ」

130「生徒たちを救えるのは、全世界であの子だけなんだから」

イストワール「何にせよ、こんな頭のおかしい人間のところへ子供を連れてくるわけにいかない」

130「俺がもっとおかしくなる前に、頼むよ」

130「お前もそこはわかるだろ?俺はじきに廃人になる」

130「その前に、何としてでもあの子に伝えなきゃならないことがあるんだ」

イストワール「・・・」

イストワール「わかった。彼が行くと言えばここに案内する」

130「ありがとう」

イストワール「だが、私にも言うべきことがあるだろう?」

イストワール「なぜ君は、WWとCOLDを生徒たちに投与した?」

130「上からの指示だ。俺から相談を持ちかけて許可をもらうという形で」

イストワール「どんな効果を期待したんだ?」

130「彼らの現状そのままを」

イストワール氏はため息をつく。

イストワール「・・・具体的に」


130「まず、病院が大地立から地球立に変わった意味を説明しなきゃな。なぜだかわかるか?」

イストワール「さぁ・・・グレートブリテン卿とフランス卿の発案だと聞いたが」

130「その通り、彼らは当院の出身者だ。他の出身者と協力して、彼らがそう判断した」

130「初め、患者たちは『大地を駆け巡り、自己を顕示したい』と願っていた」

130「ここでの自己顕示というのは、基本的に他者への犠牲を強いるものだ」

130「それが次第に海の覆う限り、空の届く限りに範囲が広がっていった」

130「お前も気づいていると思うが・・・この病院はただ重篤な精神病患者を集めているわけじゃない」

130「皆が皆、ある種の天才。大いなる犠牲の上に王になる素質を持っている」

イストワール「・・・ああ」

イストワール「出身者の多くは、それぞれの道で一流とされる人間になっているな」

130「本当はもっとすごい存在になれたのさ、彼らは」

130「その才能を、最大多数の最大幸福のために毟り取るのが俺たちの仕事だ」

130「この世界の彼ら以外の住民と、彼らのうちで傷つく敗者を守るために、王を殺す」

130「彼らの野望を引き裂いて、彼らの人生を大きく狂わせる酷い仕事さ」

130「似たような者たちを、子供のうちに共住させて潰し合わせるんだ」

130「これまでは・・・特に大地立の頃は、それだけで十分だったんだ」

130「少年時代のグレートブリテン卿は、当時の『王』最有力候補として見なされていた」

130「そこで病院は、彼に対する反逆者としてアメリカ(13植民地)少年を投入した」

130「アメリカ少年は元々ただの非行少年だと見なされていたが―――違った」

130「彼は院内で頭角を現して、病院の予想を超えた反逆者として成長した」

130「グレートブリテン少年とアメリカ少年の闘争は、大勢の患者を巻き込んだ」

130「その経験を踏まえて、元患者たちは『病院側の意識の低さ』を訴えたんだ」

130「時代を経るごとに患者・王候補たちの凶暴さや残虐さは増してゆく」

130「大地を駆けるどころではない、地球を滅ぼしてしまうほどに、患者たちは進化しているのだと」

イストワール「じゃあ、地球を守るという意味で『地球立』に変えたと?」

イストワール「だとするとおかしいじゃないか、元患者は病院を恨むはずだ」

イストワール「どうしてそんな、さらに患者を束縛するようなことを提案するんだ?」


130「自覚のないままに、爪をもがれた彼らは地球の一員だと認識してしまうのさ」

130「もはや王たりえなくなったグレートブリテン卿は、後輩たちを獣のように感じたんだろうな」

130「善良な地球市民である自分たちの脅威を排除しようと考えたわけだ」

130「・・・ここからは愚痴になっちまうけど、いいかな?」

イストワール「この際とことん言えばいい」

130「俺の受け持った生徒たちは、歴代で最も才能豊かで恐ろしい少年たちだったんだよ」

130「抜群の頭脳、身体能力、カリスマ性を持っていた」

130「そのまま彼らを世に放てば、世界は滅ぶところだった」

130「彼らは絶望、恥辱、憂鬱、恐怖、惰気、飢餓感、子宮回帰願望といったものを知らなかった」

130「彼らを大人しくさせるには、それらを刻みつける必要があったんだ」

130「そこで俺は・・・あの薬の投与を上に持ちかけた」

130「上はすぐに許可を出した。極秘のうちに」

130「お前らは、情報管理課の人間は、正義感が強いからな」

イストワール「信じられないな、そんな話」

130「そして、上への忠誠心も強い。忠実でまっとうな人間だよ、お前は」

130「被害妄想の作り話だと思いつつも、ちゃんと俺の話を聞いてくれる優しい奴だ」

130「見ておけ、彼らは人を殺そうとするたびに、恐怖が常によぎるから」

130「彼らはもはや、普通の人間と同じように、金や権力に従って生きることしかできない」

イストワール「・・・」

130「勘違いしないで欲しい」

130「俺は親の次くらいに、彼らを愛しているんだぜ」

130「たまらないほど愛しているんだ、だからこそ、WWを二度、COLDを一度投与したんだ」


130「最後に一人の王が君臨するより、愚かな民として暮らした方が幸せだと俺は思ったから」

130「彼らはきっと、俺の行動をわかってくれるはず」

130「自分の子や親戚を、この学校に入れるだろう」

その時、130番はよろめいた。

イストワール「!おいっ・・・」

130「だ、駄目だ・・・思ったより時間がなかった・・・」

130「俺はもう駄目だ・・・じきに、人間らしい思考ができなくなる」

130番はイストワール氏の両肩を掴む。

それを見て看守は銃を構えた。

イストワール「待って!撃つのは待って!」

130「ゴドーに、マクガフィンに、Qちゃんが言ってたって伝えてくれ・・・」

130「本当にごめんって、俺と出会ったせいで、ゴドーの人生がめちゃくちゃになること」

130「それでも、過去と、現在と、未来の患者を救えるのは、ゴドーしかいないこと」

130「生徒から逃げずに、向き合って欲しいこと」

130「俺よりも上手くやって、まともに生きて欲しいこと」

130「これだけは、あの子に伝えなきゃいけないんだ!」

イストワール「わかった」

130「あと、お前に言うぶんだ」

130「イザングラン、お前には苦労をかけたな」

130「業務に関してお前とわかり合えたことはなかったが、お前が相棒で良かった」

130「もっと違う出会い方をしていれば、喧嘩も少なく済んだだろうにな」

130「それから」

130「今から俺の勝手で、お前に一生消えない傷を付けることを謝る」

130「これ以上の屈辱に、耐えられないんだ」


130「Qちゃんは待ってるぞ、ゴドー!」

それだけ言うと、130番はイストワール氏から拳銃を奪い取り、

自らの眉間を撃った。

ダァン!

130番の体は、ずるりと床に崩れた。

彼は廃人になる寸前で、自殺したのだった。

イストワール「嘘だ」

イストワール「なぜだ、なぜなんだ、烏有!」

イストワール「最後まで君は、私が納得する答えを教えてくれなかった!」

始終を見ていた看守はトランシーバーで仲間に連絡し、130番の遺体に近づいた。

看守「いいですか、あなたがこいつを殺したんですよ」

看守「拳銃を奪って自殺しただなんて、大問題ですから。わかるでしょ?」

看守「こいつが暴れ出したからあなたが撃った、そういうことにしますよ」

看守「よござんすね?」

イストワール「・・・」

イストワール「・・・ああ、私が彼を殺したんだ」

イストワール「問題無い、そう報告するし、君の方も頼むよ」

イストワール「私が烏有を殺した」

イストワール(・・・だが)

イストワール(私が殺したのは狂人ではなかった)
  

考えた結果、19話と20話はやっぱりくっついていたほうがわかりやすいと思うので、
先に17話を投下します
17話は実質「番外編:ドカン!と一発ホームラン」 (>>389~)の続きになります

17話の登場人物は基本アメリカなので、
ここで説明しておきます
セリフ「」の前に付ける名前で表記してます

アメリカ:「番外編:ドカン!と一発ホームラン」の主人公。二代目アメリカ合衆国。あだ名はコロンビア(以下)。

テキサス:コロンビアの夫。

USA:三代目アメリカ合衆国。呼び名はジュニア。コロンビアの息子のうち、兄のほう。

CSA:アメリカ連合国。あだ名はディキシー。コロンビアの息子のうち、弟のほう。

十三州:初代アメリカ合衆国。コロンビアの父親。ディキシーたちの祖父。

  
第17話:アンクル・サムの小屋

かつて友人たちにコロンビアと呼ばれ慕われたアメリカ少女は、やがて大人になり、結婚し、子宝に恵まれた。

夫のテキサスは陽気で優しく、子どもは双子の男の子だったので一度に賑やかになった。

兄の方はアメリカ合衆国(USA)といい、ジュニアと呼ばれた。弟の方はアメリカ連合国(CSA)といい、ディキシーと呼ばれた。

さて、この双子のうちディキシーは大変な悪ガキで、アメリカはひどく手を焼いた。

彼は父親によく似ているらしく、「俺の子どもの頃にそっくりやー!」とテキサスは笑う。

アメリカ「ディキシー!ディキシー!遅刻しちゃうわよ!」

アメリカは2階の息子を呼んだ。

CSA「うーん・・・うっせぇな、わかってるよ、ムニャムニャ・・・」

アメリカ「もう!あの子ったらまた夜更かししたのね!」

テキサス「ははは、俺も遅刻常習犯やったからなぁ」

アメリカ「どうしてジュニアみたいにちゃんとできないのかしらー?」

USA「・・・」ズズッ

カチャン

USA「ごちそうさま、いってきます」

アメリカ「ランチボックス持ったわね、いってらっしゃい」

アメリカ「ジュニアは本当にいい子ねぇ」

兄のUSAは学年一の優等生で、スポーツ万能で物静かな少年だった。

彼に恋心を抱く女生徒は多く、学園の密かなアイドルであった。

そんな息子は、母親にとっても自慢であった。

CSA「ぅぁーーあ、今日も遅刻だなー」

アメリカ「ちょっとは焦りなさいな!また先生に呼び出されるでしょ!」

対する弟のCSAは、小学校一の問題児であった。

遅刻や喧嘩でしょっちゅうアメリカは学校に呼びだされた。

CSA「父ちゃーん、パンにピーナツバターとハチミツ塗ってー」

テキサス「どのみち遅刻なんやから、自分でゆっくり塗ったらええがな」

CSA「けちんぼー」

優等生と問題児、それでも母親にとってはどちらの子も等しく可愛かった。

が、躾のためにディキシーの方を怒りがちで、ジュニアを褒めてばかりいるのも事実。

ディキシーは内心面白いはずがなかった。


元々レイシストの気質の強い彼は、自分より弱いものに八つ当たりしていた。

ドカッ

CSA「おい、ニガー!オレをよくも睨みやがったな!」

ドカッ

CSA「よくもだ、あいつと、ジュニアと見比べて、オレを嘲笑ったな!」

バキッ ゲホッゲホッ・・・ヤメテヨ・・・

CSA「ニガー野郎のくせに、オレを出来損ないだと笑いやがって!」

ガンッガンッ

CSA「二度と、二度とだ、絶対にすんなよ!」

ドカッ

CSA「オレはあいつが大ッ嫌いなんだからよ・・・」

   
   
   
アメリカ「ええっ!同級生をリンチ?!」


担任「はい、相手のお子さんは全身痣だらけで肋骨にヒビが入っています」

アメリカ「まぁ、まぁ、なんてこと!治療費はもちろんこちらで負担しますわ」

アメリカ「相手の御宅へすぐ謝りに行きます」

アメリカ「ディキシー!あなた、自分が何をしたかわかってるの!?」

CSA「オレ悪かねぇや!」

アメリカ「ディキシー!」

CSA(フン

担任「お母様が一生懸命なのは十分わかるんですが、彼自身の問題ですので・・・」

CSA「あのニガー、オレの言うこと聞かねぇんだもん。ちょっとばかし殴っただけだ!」

アメリカ「いい加減になさい!」パシンッ

アメリカはディキシーの頬を叩く。

CSA「・・・」

CSA「母ちゃんはジュニアばっかりだ・・・」ボソッ

アメリカ「必ず反省させて、相手の子に謝らせますから」

家に戻ると、さすがのテキサスもディキシーを叱った。

テキサス「ディキシー、お前、同級生に怪我させたそうやないか」

CSA「でもよ、父ちゃん。あのニガーはオレを侮辱したんだ」

テキサス「その子、何したんや?」

CSA「え・・・」

CSA「・・・明らかに、オレを馬鹿にしたような目で見てやがったんだ」

テキサス「何?それだけか!そんなようわからん理由で因縁つけて蹴ったり殴ったりしたんかお前は!」

バシィッ

テキサスはCSAを殴った。

CSA「・・・っ」


テキサス「お前は自分勝手すぎる!ちょっとはジュニアを見習わんか!」

テキサス「ジュニアは皆と仲良うできてんのにお前ときたら・・・」

テキサス「ジュニア、お前からも何か言うたってくれ。友達をむやみやたらに殴るなて!」

USA「・・・」

CSA「・・・」

USA「・・・そうだな」

USA「誰にでも多少は腹が立つこともあるさ。でも、平和的に解決するよう心がけたほうがいいね」

USA「自分の納得いく方法で、なおかつ周囲にとって一番理想的な選択をするべきだと思うよ」

テキサス「お、おう・・・」

ジュニアはそれだけ言うと、庭にある自分専用の作業小屋に行った。
双子の部屋はディキシーの玩具で散らかっているので、
ジュニアはこの小屋で勉強をしたり、筋トレをしたり、趣味の工作をしたりする。

テキサス「あいつの言うてる意味ようわからんかったけど・・・まぁあれや」

テキサス「たぶん、喧嘩すんなって言いたかったんやろ!なぁ、ディキシー?」

CSA「知らねー、オレ頭悪いもん」

CSA「あいつの言ってることなんか、何にも理解できないね!父ちゃんとおんなじで!」

テキサス「こらっおま、お前なぁ!##」

ディキシーはプイッと自室(兄と相部屋だが)に戻った。

ディキシーは部屋で綿を弄びながら、考え事をした。

CSA(わかってんだ、オレが出来損ないなのはさ)

CSA(ジュニアはオレみたいにニガーを殴ったりしねぇし)

CSA(オレみたいにすぐキレたり騒いだりしねぇし)

CSA(頭がすごく良くて、みんなの頼りになる人気者だよ)

CSA(でもさ、そんな奴と比べられるオレって不幸じゃないか)

CSA(一人っ子だったなら、こんな思いはせずに済んだんだぜ)

CSA(まぁ・・・オレがいないでジュニアだけ生まれてればよかったんだろうけど)

CSA(きっと母ちゃんはそう思ってるだろうな)

CSA「・・・」

ディキシーは自分が泣いていることに気づく。

CSA(情けねぇな)

CSA(なんでオレってこんなのなんだろ?)
 


CSA「・・・あ」

CSA(なんか綿をいじくってたらカメリアみたいになったぞ!)

CSA(母ちゃんにあげよっと##)

その頃、母親のアメリカは客人を待っていた。

リーンリーン

アメリカ「来たわ」

彼女は玄関へ迎えに行く。

ガチャッ アメリカ「お父さん!」

十三州「遅くなってすまない。事故で渋滞していてな」

彼女はディキシーについて、父親と相談するつもりだった。
具体的に言えば、ディキシーを更生施設に入れるか否かである。
彼女の父親は、大地立青少年精神医療センター西病棟の出身であるため、
そのような少年達に理解があったのだ。

アメリカ「あたし、はっきり言ってディキシーを育てる自信がないの」

テキサス「そんなん・・・言うたんなや、可愛い自分の子どもやないか」

アメリカ「でも、本当のことよ!」

アメリカ「あたし、あの子が一体何を考えてるのかわからないの・・・っ」

十三州「まぁ落ち着きなさい」

十三州「コロンビア、どんな親でも育児に悩むものだ」

十三州「お前のおてんばぶりに、私とお母さんも随分悩んだよ?」

アメリカ「でも!女の子と男の子は違うわ!」

十三州「そうだ、ディキシーは男の子だ」

十三州「女の子よりも暴力的で、時として親の手に負えない」

十三州「ま、そこはテキサス君に頑張ってもらわないと困るが」チラリ

テキサス「はい・・・」ショボン

十三州「私が見る限り、あの子は異常ではないよ」

十三州「ひどく暴力的で、レイシストが過ぎるがな。そこを教育するのが親の仕事だ」

十三州「あの子はお前たちを愛しているから、必ず声が届くさ」

アメリカ「そうかしら・・・」
 


十三州はコーヒーをすすりながら、娘に尋ねた。

十三州「ところで、外に小屋があったがあれは?」

アメリカ「ああ、あれはジュニアのよ」

アメリカ「ジュニアは工作が好きだから。ノコギリとか使うのよ」

十三州「自室とは別に、あの小屋を作ったのか?」

アメリカ「部屋はディキシーと共同よ。そろそろ分けようと思ってるけど」

十三州「ディキシーに、あの小屋の代わりは何かよこしたのか?」

アメリカ「え?いいえ、だってディキシーには必要ないもの」

アメリカ「あの子は宿題もやらないし、外で遊んでばかりだし、共同なのにディキシーの物で散らかってるし」

十三州「・・・それは良くない。ディキシーにも同じようにしてあげなくては」

アメリカ「何で?部屋ではジュニアは寝起きと着替えくらいしかできないのよ」

十三州「もういい、お前は何もわかってないな」

そこへ、2階からディキシーが降りてきた。

CSA「母ちゃん・・・あれっ爺ちゃん来てたの?」

アメリカ「ディキシー!お爺ちゃんはあなたを怒るために来たのよ」

CSA「う・・・」

十三州「ディキシー」

十三州「お前はたいした理由もなく同級生を蹴って怪我をさせたそうだな」

CSA「だって・・・」

十三州「もう二度としないか」

CSA「・・・約束できねー」

十三州「だろうな」

十三州「よし、週末は私と買い物に出かけるぞ」

CSA「はぁ!?何で?」
 


十三州「私はお前に投資しようと思ってな、アメフトのスパイクを選ぶためだ」

十三州「お前は絶対にアメフトの才能がある。天才には良い装備を与えなくてはな」

CSA「えっ・・・」

CSA「・・・ジュニアは?」

十三州「ジュニア?あいつは勉強で忙しいだろう」

十三州「それにあいつはあまりアメフトを好きじゃないようだ」

CSA「・・・うん、そうだな」

十三州「ただな、私はお前に期待しているが、しょっちゅう暴力騒ぎを起すようでは困るんだよ」

十三州「いくら実力があっても、そんな選手は出場停止になるからな」

十三州「どうだ、むやみに人を殴るのをやめるか」

CSA「うん、頑張る」

十三州「約束だぞ」

CSA「うん、約束」

十三州「よし、では次に会うのは週末だな!」

CSA「ヤッホゥ!」

ディキシーは跳んで喜びながら自室へ戻っていく。

アメリカ「・・・お父さん、アメフト好きだっけ?」

十三州「野球派だ」

十三州「だが、ディキシーはアメフト選手に憧れているからな」

アメリカ「そうだったんだ・・・」

アメリカ「あたし、そういえばディキシーの好きなもの、あまり知らないかも・・・」

十三州「これからはよく注意して観察することだな」

アメリカ「お父さん、すごいね」

十三州「あの病院にいたから、人間観察がすっかり癖になってしまったよ」

祖父は車に乗る前に、ジュニアのいる小屋に寄った。
ジュニアはボトルシップを組み立てていた。
 


USA「・・・お爺ちゃん」

十三州「いやぁ、邪魔してすまんな。なかなかいい部屋じゃないか」

部屋の本棚には(小学生に理解可能なのか怪しい)本が多数、整頓されていた。

USA「まぁね、本や道具をそろえるのにはそれなりに苦労したよ」

十三州「お前はおねだりが上手いからなァ」

そういうと、祖父は帰っていった。

アメリカ(あたし、ひどい母親だわ)

アメリカ(よく考えたら、ディキシーを褒めたこと、一度もないかもしれない)

アメリカ(もっとちゃんと、あの子のこと見てあげなくちゃ・・・!)

  
  
母親がそう思っていた矢先の金曜日に、ディキシーは行方不明になったのだった。

祖父が彼にスパイクを買い与えようとしていた前日である。
ディキシーが家に帰らない理由が見つからなかった。

いくら素行の悪い少年とはいえ、小学生が夜まで帰ってこないのは異常事態である。
両親はもちろん、学校関係者や同級生の保護者、近隣の住民たちは懸命にディキシーを捜索した。
警察は誘拐の線も含めて捜査した。
それでもディキシーは一向に見つからなかった。

USA「母さん、気に病まないで。ディキシーのことだもの、どこかで遊んでるに違いないよ」

アメリカ「ええ、そうね、きっとそのはずよ」

アメリカ「でも、遊んでる途中で怪我でもしてたら?大変でしょ」

母親は息子に説明しながら、自身をなだめていた。
本当は、ディキシーがどこかで遊んでいるとは考えていなかった。
事故にあったか、悪い人間にかどわかされたか、ディキシーの意図しないことが起こっているのだと。
週末の買い物を楽しみにしていたディキシーが、その約束を放り出すとは考えられない。

アメリカ(ディキシー、どこにいるの?)

アメリカ(無事で帰ってきて!そしたらお母さん、あなたを抱き締めてあげるから!)
 


彼女は一睡もせずに息子を捜しつづけた。
夫が体調を心配して、一度ベッドで仮眠を取ることを勧めた。
彼女の体力は限界にあったため、彼女はそれに従った。

布団に身を包みながらも、彼女はなかなか寝つけなかった。
目を瞑っても、常に家に戻らない次男のことを考えていた。

夢か現か、彼女自身には判断がつかなくなった頃、
よく知った声が聞こえた。

CSA「・・・アチャン・・・母ちゃん・・・オレだよ・・・」

アメリカ(ディキシー!)

アメリカ「ディキシー!帰ってきたの!」ガバッ

母親は飛び起きて、次男を抱き締めようとした。
それを次男は制止した。

CSA「違うんだ、母ちゃん・・・オレは、最初からどこにも行ってないんだ」

アメリカ「?」

CSA「でも、これから行かなきゃいけないんだ。聖ペトロが門で待ってくれてるんだ」

アメリカ「ディキシー?何を言ってるの?どこにも行かせないわよ」

彼女は息子の姿の異変に気づいた。
彼の背中には、小さな翼が生えていた。

アメリカ「ディキシー?それはなぁに?どこでもらってきたの?」

CSA「神様がくれたよ。本当はオレ地獄行きだけど、ローマって人が口利きしてくれたみたい」

CSA「ちゃんと母ちゃんにお別れを言って、お仕事を手伝ったら天国に行けるんだって」

アメリカ「ディキシー、お母さんはそんなひどい冗談聞きたくないわ」

CSA「本当の話だよ、母ちゃん。お別れ言いに来たんだ」
 


CSA「オレ、母ちゃんが大好きだよ。今まで言わなくてごめんね」

アメリカ「嫌よ・・・そんな冗談いらない!」

CSA「オレは悪い子だったから、母ちゃんを困らせてばっかりだった」

CSA「ごめんね、母ちゃん。でも、本当に困らせたかったわけじゃないんだ・・・!」

アメリカ「これからお母さん、あなたに優しくするから!そんなこと言わないで!」

CSA「あのね、母ちゃん。これ、綿で作ったカメリアだよ」

CSA「母ちゃんに渡しそびれちゃったから、今渡すんだ」

アメリカ「綺麗だわ、やわらかくて、お母さんこういうの好きなの」

CSA「そうだろうと思った」ニコ

アメリカ「でもお母さん、こんなのより何百倍もあなたが好きよ」

CSA「ありがとう、母ちゃん」

CSA「でもね、やっぱりオレは悪い子なんだよ」

CSA「これから一生、母ちゃんを苦しめてしまうんだ」

CSA「母ちゃんはジュニアを嫌いになってしまうかも。オレ迷うよ」

アメリカ「何を迷うことがあるの?」

CSA「あのね母ちゃん、オレはずっとこの家に居たんだ」

CSA「オレは今から聖ペトロのとこに行くけど、体はそこにあるままなんだ」

CSA「あのね・・・あのね、ごめんよ、母ちゃん」

CSA「オレの体ね、ジュニアの小屋の床下にあるんだ」

アメリカ「嫌!」

  
  
母親が我に返ると、次男の姿はなく、綿のカメリアが枕元に置いてあった。

 


彼女はカメリアを手に取り、何かを思考することなくサンダルを履いて、外に出た。

外はまだ暗かった。

長男の小屋にはなぜか灯りがついていた。

彼女が小屋に近づくと、小屋の前で夫のテキサスがうなだれていた。

テキサスは彼女の姿に気づくと、必死に妻を中に入れまいとした。

彼女は夫を押し切って、小屋の中に入った。

小屋の中では、長男が椅子に座ってうつむいてた。

その長男を、彼女の父親は鷲のように鋭い眼光で睨んでいた。

父親の足元には、剥がされた床板が捨て置かれていた。

そしてその先に、

子どもの物らしい、頭部や手足がまとめて置かれていた。

アメリカ「いや・・・」

彼女が叫びそうになった時、父親は彼女の口を押さえつけた。

十三州「駄目だ、お前たち夫婦がもっと不幸になる!」

十三州「テキサス!」

テキサス「は、はい!」

アメリカ「うあああああああ・・・っ」ジタバタ

テキサスは小屋の扉を閉め、暴れる妻を抑えた。

十三州「コロンビア、すまない。私のせいだ」

十三州「お前に相談されたとき、いやそれ以前から、私はジュニアの方を危惧していた!」

十三州「私の甘さが招いたことだ・・・もっと早く、お前に言うべきだった」

USA「うるさいな、さっさと警察へでも通報すればいいじゃないか」
 


USA「ディキシーが悪いんだよ、僕相手に自慢なんかするから」

USA「つまらない人間の自慢ほど、人を苛立たせるものってないよね?」

USA「頭の悪いディキシーが、靴を買ってもらう程度のことで、僕より上に立った気でいたのさ」

USA「そんな兄弟いらないから、捨てようと思ったんだよ」

USA「お母さんが騒がないように、ちゃんと僕はフォローしたんだよ?」

USA「お母さんを傷つけないように努力したのに、どうして僕が怒られるの?」

アメリカ「うそ・・・嘘よ、こんなの、あたしの産んだ子じゃない」

アメリカ「悪魔よ!あんたは悪魔!悪魔ーーーーー!!!!!!」

USA「母子手帳見返したら?僕はお母さんから生まれてきたよ」

十三州「お前を警察に引き渡したりしない・・・」

十三州「私は娘を愛している。娘を世間から差別される身分にさせてたまるものか」

十三州「お前は、刑務所よりももっと恐ろしい所へ連れて行く」

十三州「私が少年時代を過ごした場所だ。もっとも、私の場合 半ば雇われて入ったが」

十三州「お前によく似た少年たちがたくさんいる場所だ」

USA「それじゃ、そいつら全員 僕が殺すね」

十三州「殺されるのはお前かもしれんぞ」

USA「そんなわけないね」

十三州「強がりを言えるのは今のうちだな、入ればすぐに音をあげて、私に支援を求めるに違いない」

USA「ありえない」

十三州「私は喜んで支援するぞ。可愛い孫が殺されるために、弱い少年たちを排除せねばならん」

十三州「どうせ連中もお前と似たようなクズなんだからな、社会貢献の一環だ」
 


USA「孫がどうなってもいいの?」

十三州「お前が病院で死ねば、世界の不穏分子は一つ消えたことになるじゃないか」

十三州「仮にお前が退院しても、その時は今のお前とは別人になっているだろう」

十三州「恐れを知って、社会にビクビク怯えながら、自分を騙し騙し生きて行くのさ」

USA「意味わかんないね」

十三州「モデルがここにいるぞ。あそこに入る前の私は、今の私よりも勇敢だった」

十三州「少年時代の私は、ディキシーのように乱暴者で、お前のように自分勝手だった」

十三州「今や私は、自分より娘が大事になってしまった。孫の死が哀しくて頭が狂いそうだ」

十三州「お前もいずれ、こんなふうに情けない姿を晒すんだ」

USA「そんなの脅しにすらならない」

USA「要するに、お爺ちゃんは甘いから、コネで警察をうまいこと操ってくれるんでしょ?」

USA「ディキシーは山中あたりで見つかったことにして、僕はそのショックで療養したことにするんだ」

USA「僕は犯罪者扱いされないまま、ディキシーより長く生き延びられるんでしょ?」

十三州「ああ、娘夫婦のためにな」

USA「お母さんのおかげで、僕は普通の犯罪者よりも高待遇にあずかるわけだ」

十三州「お前がそう思うならそれでいいよ」

十三州「私の一番嫌いな友人が、お前を病院まで送り届けてくれる」

十三州「私やお母さん、お父さんとはここでお別れだ。挨拶でもしていきなさい」

ジュニアは両親を一瞥する。

USA「・・・だってさ、バイバイ!僕には二度と会いたくないだろうけど」

両親は絶句した。
母親は様々な感情が入り乱れて、ただ泣くばかりであった。

その時、小屋の外からクラクションが聴こえた。

十三州「あいつ・・・今何時だと思ってるんだ?相変わらず勝手な奴め」

祖父は孫の手を引いて、外へ出た。
 


外にはこのあたりではまず見ることのない、大きな高級車が一台停まっていた。
運転手が扉を開けて、主人が出てくるのを手伝う。

車の中から、モノクルをかけた老紳士が現れた。
顔立ちや身なり、佇まいは上品であったが、その笑みは下品かつ不気味であった。

グレートブリテン「やぁやぁ、旧友よ!出来損ないの孫というのはそれか?」

十三州「ああ、病院まで殺さないように気をつけろよ」

グレートブリテン「わかっているとも!子どもの体は大人より弱いからな」

グレートブリテン「やぁ君!君の名は?」

USA「アメリカ合衆国.ジュニア」

グレートブリテン「なるほど、偉そうな名前だな!なかなか似合ってるんじゃないか?」

そういうと、ブリテン卿は杖でジュニアの足の甲を刺した。

USA「うっ・・・」

その様子を彼の祖父は見逃さなかったが、敢えて追及しなかった。

グレートブリテン「私の名前はグレートブリテン、ブリテン卿でいいよ」

グレートブリテン「そうだ、アメリカ・ジュニア。君のサインをここに書いてくれないかな」

ブリテン卿はまず手帳をジュニアに渡す。

それから万年筆を渡すふりをして、

万年筆でジュニアの手の甲を貫いた。

USA「ああっ・・・・・・ッ・・・・・・」

グレートブリテン「おんやぁ?駄目じゃないか、ペンはちゃんと持たないと!」

グレートブリテン「今どきの小学校じゃ、ペンの持ち方も習わないのかい?嘆かわしいな」

十三州「・・・」
 


USA「こいつ、さっきからわざと刺してる!」

十三州「そうだろうが、それを責める必要はない」

十三州「お前がコロンビアやディキシーだったなら、私はあいつの前歯を数本折ってるよ」

十三州「お前がこれから行くところはああいう輩がたくさんいる」

十三州「あいつは私の同期でな、昔は相手を選ぶことを知らなかった」

十三州「お前だけを攻撃するなんて、昔のあいつじゃ考えられないよ」

USA「・・・」

グレートブリテン「歓迎するよ、私の愛しい後輩よ」

グレートブリテン「私はね、随分と我慢してきたのだよ。退院して以来ずっと」

グレートブリテン「私はこうして、後輩になる子だけ意地悪しても良いと、許可されているんだ」

グレートブリテン「さ、車に乗ろう?道中が楽しみだね!」

グレートブリテン「飛行機はファーストクラス以上に特別な席を設けてあるんだ!君のために」

大はしゃぎのブリテン卿は、ジュニアの小さな手の指を残らず折って、

彼の右手と自分の左手を手錠で繋いだ。

ジュニアは激痛に耐えながら叫ぶ。

USA「僕はもっと早くに、お爺ちゃんを殺して逃げるべきだった!」

十三州「だな、でもお前はそうしなかったんだから、馬鹿を見たというわけだ」

ジュニアはブリテン卿のなすがまま、車に乗せられた。
 
グレートブリテン「私の息子もキチガイ学園出身でね、孫も既に入院中なんだよ」

グレートブリテン「親子三代キチガイとは、笑えるだろう?」

グレートブリテン「よかったら仲良くしてやってくれ、あの子は冒険家に憧れる明るい子だから!」グサッ

USA「うあああああ!!!!」ジタバタ

ブリテン卿は上機嫌だった。

主人の久方ぶりに見せる笑顔に、運転手も喜んだらしく、『ルール・ブリタニア』を鼻歌で歌っていた。
 

 
-------[人物紹介]--------
 
 アメリカ合衆国(ジュニア、USA、後にシニア)
 :本編(現在)アメリカ少年の父。後にアラスカと結婚して一子をもうける。
  典型的なサイコパスで、双子の弟・アメリカ連合国を殺害し、キチガイ学園に送られる。
  プライドが非常に高く、ナルシストで、毎日の筋トレを欠かさない。
  自分よりファッションや言動がカッコいいドイツ(父)をライバル視している。
  自身の経験から、息子への支援(第10話、>>156参照)を惜しまない。イギリス(父)と友達。

 アメリカ連合国(ディキシー、CSA)
 :本編(現在)アメリカ少年の叔父にあたる人物。双子の兄・USAに殺害される。
  乱暴なレイシストで、黒人の同級生を殴る蹴るはしょっちゅう。
  成績も悪く周囲の評判もすこぶる悪いが、兄とは違って純朴な一面もある。
  どうやら地獄行きだったところをローマ帝国に救われ、彼の仕事を手伝っていると思われる。

 テキサス
 :コロンビア・アメリカ(>>389)の夫。訛りのある英語を喋る。
  本編(現在)アメリカ少年の祖父であり、(本編)メキシコとも血縁である。
  一見そうは思えないが、優秀な大学を卒業して稼ぎまくっているエリートである。
  美人の妻について、同僚にのろけることしばしば。

 アメリカ合衆国1世(十三州、13植民地)
 :本編(現在)アメリカの曽祖父。
  キチガイ学園出身。紅茶が大嫌い。亡き妻にルイジアナがいる。
  元々は情緒不安のある非行少年だったが、グレートブリテンに対する反逆者として病院に誘われた。
  グレートブリテンと死闘を繰り広げ、最終的に和解したという。
  アメリカ合衆国(父)の性格を見抜いていたが、アメリカ連合国の死を防ぐことはできなかった。

 グレートブリテン(イングランド)
 :本編(現在)イギリスの曽祖父。
  キチガイ。紅茶が大好き。妻にスコットランドがいる。
  生まれつき良心が欠如しているらしく、相手を選ばず傷つける(十三州曰く、改善されたらしい)。
  息子(>>303登場)が生まれたのをきっかけに、キチガイ学園を大地立から地球立に変更することを提案した。
  息子や孫すらからも「触れちゃ駄目なキチガイ」「絶対妻子に近寄らせたくない人」扱いされている。
  烏有先生曰く、当時の病院側から『王最有力候補』とみなされていたらしい。
   

ちょっと今週更新無理そうです・・・

  
第19話:ハ敵我 軍官ハ我

日本家に代々受け継がれる家宝、三種の神器の守護神たちが
次の継承者について話し合った。

武蔵「さて、大和氏と出雲氏の怒りは私共(わたくしども)の手に負えない領域まで来たり」

こう話すは、八尺瓊勾玉の主である武蔵。
彼は最近、この役目を託された。
彼は実質、現在氏神たちをまとめる指揮官である。

尾張「山背様は自分の領域だけで手一杯だと仰いますし、深刻ですよ」

彼女は出雲から草薙剣簪を譲り受け、主の座についている。
つまり、出雲は完全に隠居したというわけである。

伊勢「両者の荒魂を鎮めることのできる者を降ろすべきでしょう」

こう話すは男装の麗人、八咫鏡の主である伊勢である。

武蔵「左様な者は居らぬぞよ」

伊勢「いいえ、居ますよ・・・本人の始末は本人にしてもらうのです」

武蔵「如何なる意味でござろうか?」

伊勢「大和の一部を降ろすのですよ」

武蔵「なるほど、分霊を使者にして送り込むわけか。心得た」
   
   (*中略)
   
武蔵は矢を掲げ、大きな声で氏神たちに宣言した。

武蔵「これより、この天羽々矢を降ろし、三種の神器の継承者と見なす!」

氏神たちによって天羽々矢が降ろされた時、江戸日本は初子を懐妊したのである。


◎戊辰戦争

江戸日本「オエエエエエエエエエエエ!!!」オンボロロロ

琉球王国「つわりか!」

江戸幕府日本はビニール袋いっぱいに吐いた。
夫は妻の背中をさする。

江戸日本「そう・・・みたい、赤ちゃんが・・・」オンボロロロロ

琉球王国「そうか・・・」

夫は静かに微笑んだ。

江戸日本「ウヴォエエエエエエエエエエエエ!!!!」オンボロロロロロ

江戸日本「うううう出るゥ!でるでるでるでるでる」オンボロロロロ

琉球王国「何がだ」

江戸日本「内臓が!ヴォエエエエエエエエエエ!!!」オンボロロロロ

琉球王国「出ないよ」

江戸日本「出るコレェ!内臓ひっくり返って口から出る出る出る出る」オンボロロロロ

琉球王国「出ないよ」

江戸日本「死ぬッシヌゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ」ヴォエエエエエエ

食べた以上に出たという。

こうして大日本帝国はこの世に生を受けた。

ちなみに彼の母たる江戸日本の場合は関ヶ原の戦いと呼ばれ、
その父親の安土桃山日本の場合は応仁の乱と呼ばれている。

また、彼の父たる琉球王国の場合は・・・とくに何も呼ばれていないが、
その父親(征伐前第二尚氏)と前述の安土桃山日本が、
罵り合い殴り合っている時に妊娠の知らせが入ったと伝えられている。


◎西南戦争

出産の場面である。

夫である琉球は部屋の外にて待機しており、
代わりにうら若き女中である蝦夷が江戸日本に付き添っていた。

看護婦「お母さん、ヒーヒーフーですよ」

江戸日本「ひぃっっっひぃっぅふ・・・・っ」ゼェゼェ

江戸日本「はぁっはぁっ無理ィ!無理ィィィィィィ!」ゼーハー

女医「赤ちゃんも頑張ってるんですよ、お母さんも頑張って!」

江戸日本「いたぁぁい!無理ぃ、て、帝王切開にしてください」ヒーヒー

女医「赤ちゃんちょっと大きく成長してますけど、通常の範囲なんでね」

江戸日本「いたいよぉ、蝦夷ちゃん、手を握ってちょうだい・・・」ハーハー

蝦夷「は、はわわわ、はい!」

エキゾチックな雰囲気を持つ彼女は、そっと妊婦の手を握る。

それにより江戸日本は幾分安心したようだ。

江戸日本「ぁぅぅ・・・ひぃ、ひぃ、ふぅ・・・」ハァハァ

蝦夷(御料人さん、なんて色っぽい・・・これが人妻の色気というものなの?)

蝦夷(こういうの・・・好きッッ!///)

▼ 呪 い 発 動 !

▼蝦夷は猛烈な尿意に襲われた!
▼大日本帝国は胎内にてダルマ回りで半回転した!
▼その反動で江戸日本は陣痛が1.5倍になった!
▼琉球王国はしゃっくりが止まらなくなった!

江戸日本「「んぎゃああああああああああああああああああああああ!!!!!!」」

蝦夷「!##」(きゅ、急におしっこ漏れそうになっちゃったどうしよう)モゾモゾ

  ||琉球「ヒック!ヒック!ヒック!ヒック!ヒィック!」(水が欲しいが今ここを離れるわけには)

江戸日本「帝王切開にしてください!帝王切開にしてください!」ゼーゼー

女医「あっ片足出てきた、戻さないと」

江戸日本「なんでぇ・・・っ帝王切開ッ」ヒーヒー

女医「赤ちゃん逆子なんで、両足から出さなきゃいけないんですよー」

江戸日本「でも痛いのぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ痛いよぉぉぉぉぉ」

看護婦「赤ちゃんもお母さんに会うために頑張ってますよ」

女医「あーまた片足」

江戸日本「帝王切開にしてくださぁぁぁぁぁぁぁぁいぃぃぃぃぃぃぃぃ!」

こうして大日本帝国は誕生した。

ちなみに彼の母たる江戸日本の誕生は大坂の陣と呼ばれ、
その父親の安土桃山日本の誕生は明応の政変と呼ばれている。
また、彼の父たる琉球王国の誕生は琉球征伐と呼ばれている。


◎日清戦争

~清の屋敷~

清「おお、もう歩けるのかその子!まだ9ヶ月なのに」

江戸日本「夫に似たのかしらね。将来は格闘家かも、なんて」

大日本帝国「あーうー」トテトテ

清「フフ、おいで。おじさんが抱っこしてあげよう」

清氏が幼子を抱き上げようとしたところ、
幼子の足が猛烈な勢いで、清氏の顎へと飛び上がった。

ドカッ! ▼大日本帝国、清の顎へ強烈な蹴り!

清「ぐおおお」

江戸日本「キャーごめんなさい大丈夫!?」

大日本帝国「きゃっきゃっ」ニコニコニコ

後日、清氏の顎の骨にヒビが入っているのが判明する。

◎日露戦争

~帝政ロシアの家~

ロシア「やぁ、よく来たね!」

江戸日本「お久しぶりー」

江戸日本「ほら、ロシアさんよ。ご挨拶しなさい」

大日本帝国「とぅんちゅちたーっ」

ロシア「おやおや、小さいのになかなかハンサムじゃないか。将来楽しみだ!」

江戸日本「知的で上品なところはわたし似で、隠しきれない凛々しさは夫似なの~##」エヘヘヘ

大日本帝国「とぅんちゅちたよーっ」

ガシャァン! ▼大日本帝国、卵状の高級時計を破壊!

ロシア「うああああああああああ」

江戸日本「キャーごめんなさい!何壊したの?!弁償するわ!」

大日本帝国「ぶぅぅぅぅぅぅん」

ロシア「い、いや?安物だから・・・気にしないで、そう安物」

ロシア(ちょっとばかし家宝が壊れただけだ、気にしちゃ駄目だよ僕)

大損害を被ったという。


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このように、元気のありあまる奔放な幼子は、
名門私立・万邦学院初等部に入学した。

彼は皆に愛されて育ち、特に祖父の安土桃山日本は彼を可愛がった。
周囲の期待は大きく、彼は遊ぶ暇もないほどに様々な稽古をさせられた。

*****

琉球「男たるもの強くなくてはならない」

大日本帝国「はい、父上」

琉球「愛する人も守れないようでは、男が廃る」

大日本帝国「はい父上」

琉球「それでは初段、平安(ピンアン)!」

*****

江戸日本「家庭教師の先生いらっしゃったわよ~!」

プロイセン「Guten Tag、日本君。今日は憲法の勉強をしよう」

大日本帝国「はい、プロイセン先生」

*****

~射撃場~

安土桃山「孫よー!男やったら銃くらい使えなな!」

大日本帝国「はい、お爺様」

安土桃山「お前が欲しいという銃は何でも買うたるからな!」ニコニコ

ダーンダーン!

*****

江戸日本「面!」バシィン

大日本帝国「ううっ」

江戸日本「駄目よ~男の子なんだから、こんなことでへこたれちゃあ」

大日本帝国「はい、母上」

*****

江戸日本「家庭教師の先生いらっしゃったわよ~」

イギリス「Hello、今日は海軍の勉強だなー」

大日本帝国「はい、イギリス先生」

*****


琉球空手!家庭教師!銃剣術!剣道!家庭教師!柔道!家庭教師!琉球空手!家庭教師!銃剣術!剣道!家庭教師!柔道!家庭教師!琉球空手!家庭教師!銃剣術!剣道!家庭教師!柔道!家庭教師!琉球空手!家庭教師!銃剣術!剣道!家庭教師!柔道!家庭教師!琉球空手!家庭教師!銃剣術!剣道!家庭教師!柔道!家庭教師!琉球空手!家庭教師!銃剣術!剣道!家庭教師!柔道!家庭教師!琉球空手!家庭教師!銃剣術!剣道!家庭教師!柔道!家庭教師!琉球空手!家庭教師!銃剣術!剣道!家庭教師!柔道!家庭教師!月!月!火!水!木!金!金!

大日本帝国(頑張らなくちゃ。俺は頑張らなきゃいけないんだ)

日本少年は勉強も格闘技も好きだったが、日々の英才教育は少しずつ彼を疲弊させていった。

彼が12歳のとき、彼の世界に異変が起きた。

彼はいつものように、中学に行くために電車を待っていた。
しかし、周囲の視線がいやに気になった。

大日本帝国(何だ・・・?周りの人が、みな俺を睨んでいる気がする)

大日本帝国(俺は、何か変な格好をしているのか?)

彼は自分の服装を確認してみるが、どこもおかしいところはない。
体臭がくさいのかと思って嗅いでみたが、よくわからなかった。

電車が来た瞬間、彼は絶叫して身を伏せた。

電車の扉が開くと、銃撃戦が始まったからだ。

「こいつを殺せ・・・こいつを殺せ・・・」という声が聞こえたため、
少年はその場から駆け出した。

群集は彼を目掛けて追いかけてくる。
中に刃物や拳銃を持った者がいるのを見て、彼は絶望した。

駅員「どうされましたか!」

駅員が混乱する日本少年のもとに駆けつけたが、彼らもまた少年の敵であった。
駅員たちは、少年を捕らえて公安組織に突き出す考えであったからだ。

大日本帝国「黙れ!貴様らのいいようにされてたまるか!」

大日本帝国(どうしよう、いくら俺でもこんな大人数を相手にできない!)

大日本帝国(そうだ、線路から外へ出よう!)

少年は線路に飛び込み、電車がこないうちにフェンスを乗り越えて外へ出た。
逃げるのに必死であったために、鞄はホームに置いてきてしまった。

少年は家まで一直線に走った。

家に戻ると、驚いた様子の蝦夷が彼を迎えた。

蝦夷「坊ちゃん!大変ですよ、いま警察から電話が・・・」

大日本帝国「助けてください、追われているんです!」

蝦夷「とにかくこちらへ、もう怖くありませんよ」

部屋に入ると、深刻な顔をした両親が待っていた。


江戸日本「大日本・・・」

大日本帝国「申し訳ございません、母上。私は何をしたのか追われる身になってしまいました」

江戸日本「いいのよ、いいの。お前は何も悪いことをしていないの」

江戸日本「まず座って、お茶を飲みなさい。そう、落ち着いて・・・」

大日本帝国「一体全体何がなんだか」

江戸日本「あのね、先に言うと・・・お前は幻覚を見ていたのよ」

大日本帝国「!?・・・何をおっしゃるんですか?」

江戸日本「誰もお前を追いかけたりしていないし、殺そうとなんかしてないのよ」

江戸日本「話によると、お前は突然叫び声をあげて逃げ惑ったそうよ」

江戸日本「傷害事件を起さなかったのが幸いね」

大日本帝国「母上までそんな嘘を!騙されているんですよ!」

江戸日本「信じられないでしょうね、仕方がないわ・・・」

江戸日本「お友達に怪我をさせる前に、お前を転校させます」

大日本帝国「そんな!」

江戸日本「ごめんなさい、私たちが厳しくしすぎたせいよ・・・」

母親はさめざめと涙を流す。

江戸日本「大丈夫よ、転校先は私とお爺様の母校だから」

江戸日本「まぁわたしはほとんど引篭もっていたけど、お父様とお爺様がよくご存知よ」

琉球「・・・お前の行く学校は精神病院だ」

琉球「曲者ぞろいの学校だが、行って損はないはずだ」

大日本帝国「父上まで、酷いじゃありませんか!」

大日本帝国「私を精神病扱いして、誰も信じてくれない・・・」

大日本帝国「・・・さては、あなたがたも既に洗脳されてるんだ」

琉球「何を言うんだ」


大日本帝国「学校とおっしゃるが、その精神病院に一生私を閉じ込めるおつもりでしょう!」

頭に血が上った少年は、父親に殴りかかろうとした。
父親は妻を後ろに避難させ、さっと構える。

少年が飛びかかろうとしたまさにその時、勢いよく障子の戸が開かれた。

パシーーーーン! 安土桃山「大日本!大日本ーーーーーーーーーーーーッ!!」

大日本帝国「お爺様!」

安土桃山「ワシの母校に行くと聞いて、飛んで来たわ!」

ラグナグ「ちょっと、あなた・・・」

祖父は少年の両肩に手を置き、興奮した様子で話す。

安土桃山「お前はあのキチガイ学園で一番になるんやぞ!」

大日本帝国「は、はい?」

祖父は母親同様に、地球立メンタルヘルスケアスクールの出身であった。
彼は少年時代にキチガイ学園屈指の強者として名を馳せたが、
学園を支配するには遠く至らなかったという思い出を持つ。
彼は日々少年時代を懐かしく思うと共に、悔しくも思っていた。
彼は大変な野心家であり、孫に自分のリベンジをさせるつもりなのである。

安土桃山「あの学校のキチガイ共は、頭はおかしいが頭はよう回る!天才ぞろいや!」

安土桃山「あの学校を制する者は世界を制す!お前はあそこで一番にならなあかん!」

安土桃山「ワシはどんなことでも手を貸したるぞ!欲しい武器は何でもワシに言え!」

安土桃山「院長に賄賂渡してでも、欲しいもん送ったる!一番や!一番やぞ!」

安土桃山「ええか、やかましい奴が居たらな、薬でチョイチョイと黙らしたらしまいや」ニヤリ

安土桃山「キチガイ共を押さえつけて、お前はあの頂点に立つんやーーーーーー!!」

大日本帝国「は、はい!お爺様!」

江戸日本「お、お父様!なんてクサレオヤジ様なの!」

琉球(先が思いやられるなぁ)

ラグナグ「・・・」ハァ

妻のラグナグはあきれ果て、娘と娘婿は呆然とたたずむ中、
祖父は少年を励ました。

安土桃山「そうと決まればお祝いや!はよ、料理屋に予約を入れよ!」


なんだか釈然としない大日本帝国であったが、
大喜びの祖父を見るうち、キチガイ学園に行くことへの抵抗が消えてしまったらしい。

大日本帝国(よくわからんが、俺は転入先の精神病院で一番にならなきゃいけないんだ・・・!)

少年は転校前に、万邦学院中等部の同級生に別れをつげた。

既に事情を知っていた同級生たちは、寄せ書きの色紙と花束を準備していた。

友人たちは「早く帰ってこいよ!」とか、「そんな何年も居ないんだろ?」などと励ました。

色紙にも「高等部でまた会おう!」と書いてあった。

友人達の心遣いに感動して、思わず涙を流しそうになった大日本帝国に、さらに思わぬ出来事があった。

なんと、同級生の桜島という少女に愛の告白をされたのである。

少年は彼女を「怒りっぽい女だなぁ」としか以前は認識していなかったが、急に愛おしく思えた。

精神病院に入るため、出てくるまで会えないことを告げると、
彼女と文通をする約束をした。

想像以上に今まで居た環境が恵まれていたことに気づいた少年は寂しく思ったが、
これから向かう精神病院で頂点に君臨せねばならないという使命感に、気分が高揚した。

大日本帝国「地球立メンタルヘルスケアスクールか・・・俺は絶対に一番になるぞ」

  
  
>>>>>>>【ボーナスステージ】!!!!!!!


◆(*中略)の内容


伊勢「大和の一部を降ろすのですよ」

武蔵「なるほど、分霊を使者にして送り込むわけか。心得た」

伊勢「既に捕獲隊を派遣しました」

武蔵「何と!左様に危なき任務、どなたにお任せなさったか!?」

武蔵「今や会話も受け付けぬ大和氏相手、所有するを持ち帰る事は至難の業ぞ!」

伊勢「馴染みのほうが心を開くかと考えまして、河内・和泉・紀らに向かわせましたよ」

武蔵「無茶な!」


その時、「うあああああああ!」という叫び声と共に、
不運にもやたらと戦場に引っ張り出されることで定評のある浪速が入場した。

ひどく怯えた様子で、その顔は涙で歪み、全身に血を浴びて、背中には矢が刺さっていた。
両手には大きな桐箱を抱えている。

武蔵「汝、如何した!?」

浪速「あばばばば・・・俺は今やつのスタンドをほんのちょっぴりやけど体験した!い・・・いや・・・体験したというよりはまったく理解を超えてたんやけど・・・・・・」

伊勢「スタンド?一体何の話です。残りの隊員たちはどうしたのですか?」

浪速「あ…ありのまま さっき 起こった事を話すで!」

浪速「俺・・・いえ、わたしは恐ろして、この任務 即行ご辞退するつもりでいました」

浪速「そやけど、河内の兄さんに和泉の兄さん、阿波の兄さん、紀の姉さんも一緒やと聞きまして、ほんならと同行致しました」

浪速「わたしは商売人ですから、屈強なあの方々のお手伝いをするつもりやったんです」

浪速「わたし共は事前に相談して、大和さんの弱点を狙うことに決めていました」

浪速「大和さんが弱ってはる隙に、持ちもんを奪ってこちらへ運ぶという手はずでした」

浪速「戦力になりません わたしが運ぶ役目になったこともあり、わたしは半ば安心していました」

浪速「ところが現実はそない甘なかった―――大和さんを弱めるどころか、怒らせてしもたのです」

浪速「大和さんに対して優勢やと思てたら、いつのまにやら劣勢になってた」

浪速「な・・・何を言うてるのか わかれへんと思いますけど、わたし共も 何をされたんか わかりませんでした」

浪速「ボキボキと骨砕かれる音、勢いあまって飛び散る血しぶき、頭がどないかなりそうやった」

浪速「催眠術やとか超スピードやとかそんなチャチなもんでは断じてない、もっと恐ろしいものの片鱗を味わいました」

浪速「わたしは兄さん方の悲鳴を後に、死に物狂いで逃げ帰って参りました」

浪速「任務は達成しましたが、わたしはもう・・・恩も立たず、男も立たずで哀しい!」

浪速「わたしなんぞ、怪我一つせずのうのうと逃げ延びて・・・」

武蔵「なれど、汝が背中に・・・」

尾張「シッ!気づいてないから平気なのかもしれませんよ」

武蔵「むぅ、ご苦労ぢゃ。兎に角、夫れが大和氏の分霊か」

浪速「はっ!これがその・・・」

浪速「大和さんの金時計でございます!」パカッ

チーン

武蔵「」 尾張「///」 伊勢「・・・」
 


武蔵「・・・是は如何なこと」

浪速「紀の姉さんがですね、金的攻撃を提案しはったので一同賛成しましたんや」

浪速「弱点を切り落としたら手間も省けるて、切り離してすぐ桐箱へ入れた次第」

武蔵「馬鹿者!どこにか敵の睾丸を持ち帰ると云う様な者が居るか!」

浪速「わずかの時間やけど、悶絶してはった様子でした!」

武蔵「それは痛いぞよ!当然の事ぢゃ!」

武蔵「かような物を持ち帰ったところで、使い物にならぬ!」

伊勢「使い物にならないなんて、大和が可哀相じゃありませんか」

尾張「手術でくっつきますかねぇ、これ・・・」

武蔵「かような汚物を降ろせようか!別の物を取てこい!」

浪速「そんな殺生な!二度と帰ってこれませんよ」

尾張「ちょっと待ってください」

尾張は浪速の背中に刺さっている矢をグイッと引き抜いた。

浪速「うえ!?!?」

尾張「この矢って使えませんか?」

武蔵「おお・・・これは確かに大和氏の持ち物ぢゃ」

浪速「ええ?俺・・・さ、刺さっ・・・」

伊勢「それ以上考えてはいけません」

武蔵は矢を掲げ、大きな声で氏神たちに宣言した。

武蔵「これより、この天羽々矢を降ろし、三種の神器の継承者と見なす!」

こうして大日本帝国は誕生した。

  
  
 
-------[人物紹介]--------

 
 大日本帝国
 :本編主人公(現在)日本少年の父。後に桜島と結婚して一子をもうける。
  妄想性パーソナリティ障害と診断されて、キチガイ学園に送られた。
  祖父・安土桃山日本の期待と支援に応えるべく、日々奮闘する。
  出自や境遇から霊的センスがあり、自縛霊の渤海と友達になるが、
  何らかの原因で渤海に恨まれてしまう。真面目な一方で大変な自信家。

 武蔵
 :日本の家を守る氏神の一人。
  江戸日本の誕生した頃から今日に至るまでの、日本家当主の守護神にして氏神たちのリーダー。
  大日本帝国の誕生決定時から、八尺瓊勾玉の主に任命されている。
  氏神たちの中では珍しく真面目な性格。山背に舐められないように侍言葉を使っている。

 伊勢
 :日本の家を守る氏神の一人。
  男装の麗人であり、なおかつ処女厨(一番のお気に入りは処女だった頃の江戸日本)。
  八咫鏡の主にして、強い権力を持つ。尾張とよく食事に出かける。
  実は大和や出雲と仲が悪く、彼らが一緒に居る時と居ない時でテンションに差がある。
 

内容考え中なので、あと数日かかりそうです
だいたいの話の流れは決まってるんですが、結構重要な場面があるので・・・

おまたせしました!
やっと更新です

  
第20話:マクガフィンを狙うファシュヴーグォン氏

某日、道路はひどく渋滞していた。

というのは、一人のホームレスが道路際で焼身自殺を図ったからからである。

彼の名はウラジーミルだと仲間のホームレスたちは話していたが、
彼はかなりの秘密主義で寡黙だったらしく、
それ以上のことは周囲のものは誰も知らなかった。

今回、彼は突然精神に異常をきたして、仲間のライターを奪ったという。

彼は死の直前、「どうしてこうなった!」「俺は真面目に生きてきたのに!」などと叫んでいたらしい。

   
   
   
******

 
イザングラン・イストワールは、情報管理課の受付へ向かった。

彼は目に見えてイライラしていたし、客人に会うなり「今度は何だっ!」と怒鳴りつけた。

それは当然のことで、彼を受付カウンターで待つ客人は元間男なのである。

客人は過去にイストワール氏の妻を寝取った挙句に、
「イザングラン、君の奥さんって相当ブスじゃないか。だからセックスレスだったのかー」と職場で言い放った。
おかげでイストワール氏はバツイチである。

そんな男とイストワール氏が嫌でも会わねばならない訳はというと、

この男、ライネケ・ファシュヴーグォン(Reineke Verschwörung)が、

地球立メンタルヘルスケアスクールの理事長の秘書だからである。

ライネケ「そんなに怒るなよ、イザングランさぁんwww」

ライネケは自慢の金褐色の髪をくしゃくしゃしながらニヤリと笑う。

イザングラン「金の無心か?それとも他の嫌がらせか?」

ライネケ「いんや、今日はあんたじゃなくて烏有院長に用事がありましてね」

ライネケ「烏有先生、管理ルームにいらっしゃらなかったので」

ライネケはイザングランにアタッシュケースを見せる。

ライネケ「中身は秘密っすよ」

イザングラン「別に興味もないね、烏有ならたぶんあと2時間は帰ってこないよ」

ライネケ「ほほう、先生はどちらへ?」


普段は烏有院長にうんざりしているイザングランであったが、

こう尋ねられると目を輝かせて答えた。

イザングラン「それがだね!あんな奴でもやはり、彼は医者なんだね!」

イザングラン「彼は毎週、アスペルガー症候群の少年のカウンセリングをしているんだ」

イザングラン「ゴドー君という、とても聡明な男の子だよ」

イザングラン「最初の出会いは障害とは別件だったらしいけど、彼は烏有にだけ懐いたようだ」

イザングラン「私はね、烏有がちゃんと仕事してることに毎週感激するのさ・・・!」

ライネケ「いやいや、仕事もちゃんとしてるでしょ、あの人」

イザングラン「私が見る時いつも遊んでるようだが?!」

イザングラン「私は医者になれなかったが、少しでも患者の治療の手伝いがしたくてこの職を志望し・・・」

ライネケ「あーもーいい、もーいいです」

ライネケ「わかりました。2時間ほど経ってから再度伺ってみましょう」

イザングラン「あいつの家に直接行った方がいいんじゃないか?」

イザングラン「あいつ、本当に管理ルームに足を運ばないんだよ!」

  
  
****約2時間後、管理ルーム****

 
ライネケ「おやっ!奇跡が起こったようだ」

烏有「ああ、月に精々15時間くらいしかここに居ない俺が、荷物取りに数分寄っただけのところに会えるなんて!」

ライネケ「・・・今度からは電話した方が良さそうですね」

烏有「だってさ?ここで一日中監視カメラチェックしてても事件は防げないのだし、生徒との接触は駄目だし、労力の無駄じゃん?」

ライネケ「給料ドロボーじゃないすか」

烏有「院長にさせる仕事じゃないんだよー」

烏有「前任のル・ダウさんなんてさ、真面目にやってたら可哀想に、危うく行かず後家になるとこだったんだよ?」

烏有「寿退社出来たから良いものの、あんな美人をずっとこんなとこに缶詰にするなんて間違ってるぜ!」

ライネケ「それで烏有さんには素敵な出会いがあるんですか?」

烏有「全然ないね!なんでだろ?」

ライネケ「希望を持ちましょう^^」


ライネケ「さて、と。本題に入らせてもらいますねー」

ライネケ「理事会からのお荷物をお渡しします」

ライネケがアタッシュケースを開けると更に小ぶりのケースがあり、その鍵を開ける。

中にはアンプルが十数本入っている。

ライネケ「・・・例の試作品ですよ」

烏有「ご苦労」

烏有「綺麗な色だな。これをWW-Ⅰと名づけよう!」

ライネケ「これ、患者たちにに打つんでしょ?」

烏有「そうだよ、既に誰にするかは決めてある」

ライネケ「良心の呵責とかはないんすか?」

烏有「俺は社会の良心だからねー」

ライネケ「社会のためなら多少の犠牲は仕方ないってことですか」

烏有「何を犠牲と捉えるのかによるよねー」

烏有「俺は患者たちがこの世界で生きていけるように出来るなら、何だってするから」

ライネケ「うっそ・・・烏有さん医者みたい!」

烏有「いやボク医者ァーーーっ」

ライネケ「医者と言えば・・・イザングランさんから聞きましたよ、毎週カウンセリングしてるんですって?」

烏有「うん、1人ね。小学校に入ったばかりだからいろいろと」

ライネケは烏有の耳元で囁く。

ライネケ「で?その子が次の院長殿ってわけですか?」

烏有「エ。これってオフレコ?」

ライネケ「元々盗聴なんてしてませんよ、俺」

烏有「いや、この部屋の話ね」

ライネケ「烏有さんが知らないのに俺が知るわけないじゃないすか」

烏有「だよなぁ、よし!他行こう!」


**********

南極「それで何でここに来るんだ!」

ここはメンタルヘルスケアスクールのすぐ近く、

公安警察特殊部隊のビル内の専用ジムである。

烏有「あ、南極さん達はそのままトレーニング続けといて下さい」

南極「しかも何でジムなんだ!他の部屋に行けばいいのに!」

この若い隊員もまた、烏有Qの喧嘩相手の一人である。

※烏有の名はQueiだが、標準コードにない字であるため、彼は常にQという略称を用いる。

南極は苛立ちながら、スポーツドリンクを買いに行った。

ライネケ「何でこんなとこに?ここは公安なんですから、盗聴されてないとも限らないでしょ」

烏有「こんなむさ苦しい空間の音声なんて、理事長のババアは興味ないだろ」

烏有「あの子は綺麗な顔をしてるから、絶対あのババアに狙われる!」

ライネケ「何だ、子どもの安全のためだったんですね」

ライネケ(俺が目をつけられたのは、14だったなぁ・・・)

ライネケ「で?ぶっちゃけその子はどうなんです?」

烏有「断言はできないが、たぶん院長になるだろうな。現在の候補第一だ」

ライネケ「何人も候補がいるんで?」

烏有「今はもう1人だけ。でももっと増えるさ」

烏有「俺の時は10人だった。最後に発見されたのが俺で、即決だったそうだ」

ライネケ「へぇ、じゃあまだ全然わかんないんですね」

烏有「だが、俺はあいつで決まると思う」

ライネケ「根拠は?」

烏有「期待してるのは俺だけじゃないから」

ライネケ「誰なんです」

烏有「いろいろさ。おいおい君にもわかる」


烏有「むやみやたらに他の人間に話すなよ」

烏有「彼の名はゴドー。6歳。アスペルガー症候群だから俺が相談に乗ってる」

烏有「彼と俺との出会いは2年前、PTSDの診断をした時だった」

烏有「