弟「お姉ちゃん! 今日も綺麗に積もってるよ!」(10)

姉「そうだねー、お父さんの頭くらい綺麗になってるねー、見てないけど」

弟「ねーねー今日も外で遊ぼっ!」

姉「やだ、布団から出たくないし」

弟「ずっと入ってるでしょ? ねー遊ぼうよー」

姉「……いい加減にしてっ!!」

弟「っ!」ビクッ

姉「お姉ちゃんはまだ眠いの、弟くんはお姉ちゃんが眠る邪魔する気?」

弟「ご、ごめんなさい、そんなボクそんなつもりじゃ……」

姉「……」

グイッ、ぎゅううう

弟「わわっ、ごめんなさいお姉ちゃん怒らないでごめんなさい!」

姉(弟くんあったかー、抱き枕抱き枕)

弟「えぅ、ごめっ、ぐすっ、ごめんなさいごめんなさいごめんなさぁい!」

姉「ん、ふわ……良く寝た、快眠かいみ、ん?」

弟「……くぅ……くぅ」

姉「……」

むにむに

弟「んにゅ……おねえ、ちゃごめ……なさ……」

姉「抱き枕兼癒しグッズ、心が痛むオプション付き」

むにむに

弟「んぅぅ、ん……」

姉「やわらか」

むにむに

姉「……私よりも柔らかいのは許せない」

むにむに

弟「ふみゅう、んに……」

姉「さて、お姉ちゃんの朝は早い、もう正午だけど」

姉「弟が寝てる間にまずお昼ご飯を用意します、どっこいショットガ」

きゅっ

姉「……ん?」

弟「おねえ、ちゃん……」

姉「こんなことはよくあることなので気にしません、手を振り払ってランチをメイクします」

姉「……あと1分だけ堪能してから」

………………

…………

……15分後

姉「ハッ!」

姉「オーキードーキー、バッファは充分取ってます」

姉「今は12時35分、35分もお姉ちゃんはなにをしていたのやら」

姉「さて、料理に移ります、朝に仕込んでおいたお好み焼きを適当にガチャガチャジューっとふぃぎゅ@」

姉「とりあえず10分で作ります、冷めたらチンチ……おっと」

姉「ついでにちょっと弱火で放置して乾燥機の洗濯物を取り出します、畳みましょう」

姉「畳みに畳みます、これでもかというくらい畳みます、それはもう親の仇への怨みを込めるように畳みます」

姉「『ッ!』キュピーン」

姉「キュピーンも口に出すのがポイントです」

姉「じゃなくて焦げてるかも急げ! 走るー走るー、おねーえーちゃーん、畳み掛けの服そのまーまーにー」

姉「はーい、お姉ちゃんのお昼はそこそこ焦げたお好み焼きでーす」

姉「これを少し冷まして掻き込めるくらいになったら食べるとして、それまでに弟くんの分を焼きます」

姉「焼きながらさっきの洗濯物の残りと、余裕があればお夕飯の準備をすませます」

姉「あむっ……ぎりイケる、でも弟くんには出せない、だから喰う」

姉「この忙しさにいなくなった母を恋しく思ってしまう……向こうで元気にやってるかな?」

姉「……さて、洗濯物洗濯物」

姉「1時、ごきげんよう」

姉「泣かせて疲れさせたけど、きっとそろそろ起きる頃」

姉「まだ丁度良く温かいお好み焼き、畳まれた服、夕飯のために下拵えされている食品」

姉「お姉ちゃんの才能が怖い、かんっぺき、ブラバーブラバー」

姉「さあて、弟くんのところにいこっと」

姉「弟くん弟くん弟くぅん!」

姉「……あっ、私の部屋だったの忘れてた」

姉「おっとおっとくぅーん!」

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