ヤマタノオロチ八つ子姉妹「ヤマタノオロチ8姉妹です!」(214)


いちか「長女のいちかです」ペコリ

ふたば「次女のふたばよ」ニコッ

みつき「三女のみつきだよ!」ピョーン

よしこ「よ、四女の、よしこです」オドオド

いつな「五女、いつなだ!」ビシッ

むつみ「六女の~むつみだよ~」ポヤー

ななえ「七女、ななえ」ボソ

やえの「八女、やえのよ」ツーン

ヤマタノオロチ八つ子姉妹「私達っ!」

ヤマタノオロチ八つ子姉妹「ヤマタノオロチ8姉妹です!」

男「養えんわっ!」



男父『だから、当面の養育費は振り込んだっつってんだろ?』

男父『お前が勤め先に手当て申請しても足りないだろうし』

男父『俺の給料、前借りしてそっちに回したってワケ』

男父『それぐらい考えてるよ』

男「それだけ考えてて何だコレ!? こっちの意見も聞かずに、勝手に話進めやがって!」

男父『うん、すまん』

男「このアホ親父!」


男父『遺跡の調査中にうっかり封印を解いちゃったみたいでさー』

男「ドアホ! だからって何で俺にっ!」

男父『八人の大所帯だとなかなか引き取ってもらうの難しくてさ』

男父『八つ子ちゃん達は離れたくないみたいだし…』

男父『他に預けられるツテが思いつかなくてよォ…、まだ子供だから、ほっとけねぇだろ?』

男「そうだけど…」

男父『うちなら一軒家でお前の一人所帯』

男父『部屋も余ってんだからなんとかなるかなって…』

男「っても子供とはいえ、女の子の趣味とか好きなものとかよくわかんねぇし…」


男父『大丈夫』

男父『うちの女の子の研究員に頼んで、着替えとか生活用品はこっちである程度揃えたから』

男「朝届いた荷物がそうか」

男父『頼むよ、な?』

男「はあ…もう…、仕方ない。んで? 親父はいつ戻ってくるんだ?」

男「親父も協力してくれるんだろ?」

男父『あー、それなんだが、少なくとも半年、多分1年は戻れんわ』

男「は?」

男父『急遽、海外の遺跡調査チームに召集されてよ、これがなんともヘンピなとこでさ』

男「こら、親父…」

男父『電気ガス水道、その他なーんもないとこなんだわ』


男父『んで今電話してる携帯も、電池が切れたらしばらく連絡取れねぇときた』

男「嫌な予感しかしない…」

男父『もう現地の近くで、おまけに携帯の電池も切れそうときたもんだ。はっはっはっ!』

男「おい…」

男父『できる時にはちゃんと連絡するから』

男父『すまんが、後はよろしく頼 プッ


ツーツーツー…



男「…」ボーゼン










男「クソ親父がぁぁぁぁーーっ!!!」






いちか「あのっ、ごめんなさい」ペコペコ

男「あ、わ、いやいや、大丈夫大丈夫」

ふたば「ねぇ、お腹減ったんだけどー」

みつき「アタシも!」

男「自由だな、君ら…」



よしこ「ちょ、ちょっと…、急にそんな事言うと、おじさんを困らせちゃうよ…」

男「おじっ…」ガーン

いつな「ウチも腹減ったー! なんでもいいから食わせてー!」

むつみ「ちょっと~、パパも困ってるよ~」

男「パっ…!?」

ななえ「…空腹」

やえの「変なモノ出さないでね」




男「…ま、俺も食べて一旦落ち着くとするか…」


八つ子(文句言ってた割に、すごい順応性…)

――



――


八つ子「「「ごちそうさまー!」」」

男(昼炊いた米が無くなった)

男(女の子とはいえ、さすがに八人もいたらそうなるか)

男(うわー、これから料理大変そうだ…)

男「ごめんな、急だったから簡単なモノしか用意できなくて」

ふたば「もうっ! デザート無いのー? 甘いモノ欲しぃい~!」

いちか「こら! ふたばったら!」


男「あー、今は無いや。ごめん」

ふたば「えー!?」

いちか「そんなに気にしないで下さい。こちらこそご迷惑おかけしてるワケですし」


男「えーと…」

いちか「いちか。長女のいちかです」

男「いちかちゃん」

いちか「改めて自己紹介しましょうか?」

男「さっきはバタバタしてたからなぁ、お願いしていいかな?」

いちか「はい!」


いちか「長女のいちか。ポニーテールが目印です」ペコリ

ふたば「次女のふたば。ツインテール、カワイイでしょ?」ニコッ

みつき「三女のみつき! しっかりみつあみ後ろでまとめて動きやすいよ!」ピョーン

よしこ「よ、四女の、よしこです。えっと…あんまり目立ちたくないのでおさげにしています」オドオド

いつな「五女、いつな! 動きやすさナンバーワン、ショートカット!」ビシッ

むつみ「六女~むつみ~。みつあみおさげで~、六女だから3×2で6って覚えてね~」ポヤー

ななえ「七女、ななえ。長い髪はストレートが一番。手間がかからない」ボソ

やえの「八女、やえの。軽く天然パーマなんだけど、あんまり見なくていいから」ツーン


男「俺は男」

いちか「何て呼んだらいいですか?」

男「んー、好きなように呼んでくれてかまわないよ」

いつな「じゃあせーので呼んで、一番多かった呼び名にしようぜ!」

みつき「いいね! それ!」

よしこ「えーと…何て呼ぼう…」

ふたば「私はもう決めてるもん!」

むつみ「みんな揃うといいね~」

ななえ「…了解」

やえの「あんまり親しくなると危険かもしれないわよ」

八つ子「じゃあ…せーのっ!」




八つ子「「「「おパじおおと兄ちパゃさんこ!!!」」」」

男「一緒にバラバラに言うからワケがわからん」

いちか「揃いませんでしたか…」

男「ホント君らの呼びたいように呼んでくれてかまわないから」


八つ子「はーい」


男「ま、これからヨロシクな。ここはもう、みんなの家だ」


いちか「…あの、ホントに男さんはいいんですか?」

男「ああ、好きなように呼んでいいよ」

いちか「違います!」

男「え?」

いちか「私達を引き取るっていう話です」

いつな「バッカだなー! こいつがウチらをほっとけるようなクズに見える?」

男「褒められてるのか見下されてるのか」

よしこ「で、でも、いきなり押し掛けて養ってなんて…いいの、かな?」

男「親父が封印を解いちゃったってのもあるしな」

ななえ「…この人に養ってもらう以外、選択肢は無い」

やえの「変な事されないか心配だわ」

ふたば「これだけ沢山の美少女に囲まれて暮らせるんだから、お兄ちゃんにしたら嬉しいんじゃないの?」

男「まあ、にぎやかになるのが嬉しいのは確かだな」


やえの「いい人…かもしれないけど油断はしない」

ふたば「この家にお兄ちゃん一人なの?」

男「うん」

男「親父はあの通り、国内やら海外やら飛び回る仕事だし」

男「母さんは俺が子供の頃に病気で亡くなってるからな」


ふたば「あ…」


シーン…


ななえ「…地雷」

いつな「ふたばがいらん事言うから!」

やえの「仕方ないじゃない。まだお互いの事、詳しく知らないんだし」

みつき「でも、やっちゃった!」

いちか「こら! みつきも茶化さないの!」



ふたば「あわわ…」アセアセ

むつみ「パパ…」

よしこ「おじさん…」




男「パパって、まだ俺独身だし!」

男「おじさんつーのも、まだ俺二十代半ばだしっ!」




よしこ「お、男さん…」

みつき・いつな「男ー!」

いちか「呼び捨てなんてダメよ! ちゃんと男さんって呼ばなきゃ!」

むつみ「パパ~」

男「あ、パパ確定なのね…」

ななえ・やえの「男さん」


ふたば「ひぇぇ…」ウルウル


男「えーと…、ふたばちゃんは呼んでくれないの?」

ふたば「だって私…うぅ…」

ポン

ふたば「ふえ?」

男「気にするなよ」

ふたば「お兄ひゃん…ひっく」

男「知らなかったんだから仕方ないだろ?」

男「それに、ふたばちゃんはワガママかもって思ったけど、ちゃんと優しいんだな」

ふたば「ひっく…」

ふたば「ぐす、男お兄ちゃん…」

男「ま、それでいいよ」ニコッ



男「みんな、改めてよろしくな」


八つ子「はーい!」



男「それじゃそうだな…」

男「デザート、コンビニに買いに行こうか」

みつき「えっ!? いいの!?」バンザーイ

いつな「やたー!!」バンザーイ

ふたば「…ぐすっ」

男「嬉しくないの?」

ふたば「…プリン、いい?」

男「遠慮しないでいいよ」



いちか「ふたばに気を使ってくれたのね」

よしこ「優しい人」

むつみ「安心するね~」

ななえ「同意」

やえの「そうね…、って危ない危ない」

やえの「もう少しで気を許すとこだったわ」

やえの「少しはいい人だと思うけど…」

いちか「やえのも意地張らないで」

やえの「ふん」プイ

ふたばちゃんかわいいんじゃあ~



――

男「ほら、そこ。もっと端っこに寄って」

いつな「夜だし、車も通って危ないから、だろ?」

男「わかってんなら気をつけてよ」

いつな「はいよ」

ふたば「プリンー♪」スキップスキップ

よしこ「ほ、ほら、ふたばちゃん…道路にはみ出たら危ないよ…」アタフタ

ななえ「ふたばも元気」

やえの「まったく…、ふたばは気分屋ね」

むつみ「でも、みんな笑顔がいいね~」

いちか「男さんのおかげですね」

みつき「そうだねー!」




おじいさん「やあ男くん、こんばんは」

男「あ、ども。こんばんは」ペコ

八つ子「…」

男「ほら、挨拶は?」

八つ子「こ、こんばんは…」

おじいさん「はい、こんばんは」

おじいさん「夜に会うなんて珍しいね」

男「この娘達のデザートを買い出しに行ってたんすよ」

おじいさん「…隠し子?」

男「違います違います!」


男「親父が仕事先で封印を解いたみたいで…」

おじいさん「はっはっは、オヤジさんらしいなぁ!」

男「まったくです」

男「…で、預けられるとこが無くてうちに来た…」







男「ヤマタノオロチの女の子、なんです」





みつき・いつな「見て見てー!」ペローン

男「女の子が服をまくりあげるなんて、はしたないことしちゃダメ!」

みつき・いつな「はーい…」ンーロペ



おじいさん「背中にウロコ…」

おじいさん「ヤマタノオロチって言ったら、大昔の怪物じゃろ?」

八つ子「!!」ビクッ

おじいさん「その…大丈夫なのかい?」

八つ子「…」ビクビク




男「…大丈夫ですよ」

八つ子「!!」

男「ホンの何時間か前に会ったばかりですけど」



男「普通の女の子と変わらない娘達ですよ」

男「火とか吐けないよな?」

八つ子「!!」コクコク、ウンウン

男「だそうです」


おじいさん「…そうか、うん」ニコ

八つ子「!」

おじいさん「何かあったら頼ってくれよな?」

男「ありがとうございます。よろしくお願いします」ペコ

おじいさん「こちらこそよろしくお願いします」ペコ

八つ子「…」

男「ほら、みんなも」

八つ子「よ、よろしくお願いしますー」ペコー

おじいさん「はい、よろしく」

おじいさん「じゃあ、おやすみ」

男「おやすみなさい」

八つ子「おやすみなさーい」


男「子供ん時に、よく気にかけてくれてた近所のじいさん」

いちか「あ…、お母さんが亡くなってるから…」

ふたば「はぅっ!?」ズキーン!

いちか「あ、ごめん」

男「親父があんな仕事だからな。一人の時によく見てもらってた」

むつみ「ご近所さんだね~」

男「そ。これからうちに住むんだから、ご近所付き合いもしっかりしないとダメだぞ?」

みつき「はーい! 元気に挨拶!」

いつな「おう! 朝も昼も夜も!」




よしこ「わ、私…大丈夫かな…。苦手なの…」

ななえ「同じく」

やえの「これだけ姉妹がいれば、誰かがフォローしてくれるわ」

やえの「無理に親しくするだけがご近所付き合いじゃないと思う」

やえの「ま、挨拶はできないとダメだけどね」

男「お? 中々にしっかりしたこと言うじゃないか」

やえの「…褒めたって簡単には気を許さないんだから」

男「はーいはいはい」




男「さ、帰ろう。みんなもデザート、待ちきれないだろ?」

八つ子「うん!」

――



男「さ、デザートも食べ終わったことだし」


男「もう少ししたら、風呂に入ってもらおうと思うんだけど…」

男「使い方、さっき説明したから大丈夫だよな?」

いちか「はい。大丈夫です」

男「まあ、わからない事があったら教えるから呼んでくれ」

やえの「…」ジトー

男「どしたの、やえのちゃん?」

やえの「…なるほど。それが狙いだったのね」ソソソ…

男「はい?」

やえの「結局、私達のハダカが目的ってワケね」

男「は?」


ななえ「…混浴?」

いつな「男のえっちー!」

むつみ「えっち~」

男「はいはい。俺はぺったんこには興味ないのー」

ふたば「ぺったんこー!」ペタン

みつき「ぺったんこー!」ペタン

よしこ「ぺ、ぺったんこ…」ペタン

男「大人のお姉さんがタイプですよー」



――



男「うーむ…」


いちか?「みんな、髪の毛乾かしたー?」

ふたば?「それぐらいちゃんとしてますぅー!」

みつき?「気持ちよかったね!」

よしこ?「ホカホカになったね」

むつみ?「みんなで入るお風呂は楽しいね~」

ななえ?「極楽」

男「えーと…」

いつな「? どした、男?」

男「あ、えーと」

やえの「私達の見分けがつかない、とかじゃないの?」

男「ごめん、おっしゃる通り」


男「いやな? 髪を下ろすとみんな髪の毛がストレートになるから」

男「わかるのはショートのいつなちゃんと、パーマのやえのちゃんだけなんなんだよ」

やえの「天然パーマ、馬鹿にしてる?」

男「そんなこと思ってないってば!」


いつな「仕方ないだろ?」

いつな「私らは八つ子なんだし、見た目はほぼ一緒なんだからさ」

いつな「な、みつき!」

ポン

みつき?「…わ、私…よしこだよ…」

いつな「あ、ワリぃ」


やえの「いつなもわかってないの?」

いつな「うっさいなー! だったらやえのはわかんのかよ!」

やえの「大丈夫よ。ね、むつみ?」

ポン

むつみ?「…私、ななえ」

むつみ?「私はこっちだよ~」

やえの「!!」

いつな「わーははははははっ!」ゲラゲラ!

いつな「あんたもわかってないじゃん!」

やえの「というワケで男さんも許してあげる」


男「あはは…、どうも」


男「じゃあ、寝るとこなんだけど…」

男「そっちの部屋に布団敷いておいたから」

男「4組あったから、二人ずつ全部で8人」

男「1組だけ俺の布団になっちゃうけど、しばらく我慢してくれな?」

いちか「え、じゃあ男さんは?」

男「俺はリビングのソファで寝るよ」

よしこ「そ、それじゃ、男さんがかわいそうだよ…」

みつき「なんか悪いよー!」

いつな「カッコつけんな男!」

むつみ「パパ~、風邪ひいちゃうよ~?」

ななえ「無謀」

やえの「私はその方が安心だけど」


男「うん、大丈夫。毛布もあるし、今日はまだ暖かかったから」



ふたば「一緒に寝ればいいじゃん」

男「え!?」

ななえ「名案」

やえの「ふたば、それ本気? 相手は男性よ?」

やえの「寝静まったあとに何されるか、心配で眠れやしないわ」

男「やえのちゃん酷いな…」

いちか「でも、良かったら一緒に寝てくれませんか?」


男「いや、でも…」

いちか「男さんはとても安心できる人です」

いちか「一緒にいて心地がいいんです」

ふたば「いちかに賛成」

みつき「みんなで寝るの!」

よしこ「私も賛成…。なんでもかんでも私達の為に無理しちゃダメだと思うの」

いつな「細かい事は気にするなよ!」

むつみ「ここはみんなの家でしょ~?」

ななえ「無論」

やえの「…多数なら仕方ないわ」

男「そうか。そう言ってくれるなら」


――

みつき「みーんなでーかーわの字になってー、ねーるー♪」

よしこ「すごく線の多い『川』の字になっちゃうよ…」

むつみ「ふかふか~」モフモフ

いつな「うおー! ふかふかじゃー!」ゴロゴロゴロゴロゴロゴロ~!

いちか「ほら! 寝る前に暴れない!」

男「じゃあ、暗くするぞ」

男「おやすみ」

パチン


ふたば「ふあ…私眠い」

やえの「…変な事しないでね」

男「やえのちゃん…」

ななえ「大丈夫。男さんは安心」

やえの「みんながそう言うなら…」


男「今日は色々あったから、ゆっくりしなよ」

男「まあ、初めての場所でそうはいかないかもしれないけど」



八つ子「…」

八つ子「…すー」スピースピー


男「もう寝た」


ゴロン

男「ふう…」

八つ子「すーすー」スピー

男(あれだけ警戒してたやえのちゃんも)

男(しかし、アホ親父、いきなり面倒見ろなんて…)

男(昔から突拍子もないことばかり言う親父だったけど、ここまでとは…)



男(…そういえば、誰かとこうして一緒に寝るって、どれくらいぶりだろう)

男(母さんが死んでからは、ほぼ一人暮らしだったからな…)

八つ子「すーすー…」

男「ふあぁぁ」


男(眠…、俺も色々あって疲れたみたいだな)

男(明日から大変だな…)

――



――

コトコト

トントン…トントントントン

ジュウゥゥ…


八つ子「すーすー」


いつな「ん…」クンクン

いつな「んー…」ムクリ

いつな「あれ、男がいない…」





いつな「…腹減った」クー





いつな「男ー」トテトテ

男「いつなちゃん、まだ朝の5時だぞ」

いつな「いいニオイしたから、腹減って目が覚めた」

男「本能に忠実だな」

いつな「男だって早起きしてんじゃん」

男「俺はほら、みんなの朝ご飯と、君らの昼ご飯作んなきゃいけないからな」

いつな「あ…ごめん」

男「そこは謝るより、ありがとうの方が嬉しいな」

いつな「…ありがとう」

男「どういたしまして」ニコ


いつな「あ!」

男「どうした?」

いつな「じゃあ、ウチらも何か手伝うよ!」

男「えっ、いいよ! いつなちゃんもまだ寝てていいんだよ」

いつな「そうはいくもんか!」

いつな「よいしゃー! みんな起きろぉぉー!」ドタドタドタドター!

男「あーあー」





いちか「ごめんなさい、男さん。気付かなくて」

いつな「男はな、ごめんよりありがとうの方が嬉しんだってさ!」

ふたば「ねーむーいー」

みつき「眠いけどいいニオイ」

よしこ「全部男さんに押し付けちゃダふわあぁぁぁ~…」

むつみ「眠いけど~がんばるの~」

ななえ「眠い」

やえの「やることちゃんとやらないと、後でどんな見返りを要求されるか…ふぁ…」

男「寝てるとこごめんな?」


いつな「せいっ!」ドスッ!

男「おぽっ!?」

男「痛いなぁ。なんだよ、いきなり」

いつな「こーゆーときは『ありがとう』だろ!」

男「あ、うん」

男「ありがとう」



いつな「みんなでがんばるぞー!」



八つ子「おー!」



――



男「あっちゅー間に終わったな」

いちか「男さんの手際が良いんですよ」

ふたば「すごいね、お兄ちゃん!」

みつき「かぁっこいい~♪」

よしこ「すごいな…、私にはマネできない」

いつな「早く食べようぜ! すんげーうめーぞ!」

むつみ「いつなちゃんは~、つまみ食いしすぎなの~」

ななえ「美味しそう」

やえの「これだけ手際が良いなら私達、要らなかったじゃない」

首が8つに分かれてる女の子かと思った

うん、いいね!期待

乙乙

合体する?

>>19さん、>>44さん、>>45さん、>>46さん、>>47さん、レスありがとうございます。

この後の展開もお楽しみください。

登場人物が多く、やや長くなる予定ですが最後までお付き合い頂けますと幸いです。

では、引き続きよろしくお願いいたします。


男「そんなことないよ」

やえの「え?」

男「みんなでワイワイ、俺は楽しく用意できたよ」

男「長いことこんな風に過ごすこと無かったから」


やえの「…そう。ん、まあ…役に立った、のかわからないけど、そういうことならいいかな」


男「ま、ちょっと朝早すぎるけどな」



男「じゃ、食べるか」

男「いただきまーす」

八つ子「いただきまーす!」




――

八つ子「ごちそーさまー!」

男「ごちそうさま」



男「さて、まだ俺が会社に行くまで結構時間があるし」


男「昨日はバタバタしてて話せなかったから、これからのこと、少し話すよ」

やえの「これから人間社会で生活していくこと?」

男「そう」コク

男「まずは学校だな」

いちか「私達くらいの年齢なら、学校にも行かないとダメですね」

ふたば「学校、行きたいなぁ!」


男「しっかり勉強しないとな」

いつな「勉強!? んがー! したくねぇっ!」

みつき「遊ぶ方が好きだな…」

男「もちろん勉強だけじゃない。友達もたくさん作らないと、遊んだりできないだろ?」

よしこ「友達…できるかな…」

むつみ「大丈夫よ~ぅ。みんながいるもの~」

ななえ「少し楽しみ」



男「色々手続きがあるから、明日明後日ってワケじゃないけどな」


八つ子「はーい」




男「他にも、戸籍とか保険とか…。色々あるけど、それは俺がするから」




男「できるだけ早く、馴染めるといいな」

男「それから、家の中だけど…、……」


――



――

男「だいたい説明は済んだな」

八つ子「はい」

男「じゃ、会社に行くから留守番頼むな」

いちか「…」

男「どしたの、いちかちゃん?」

いちか「いえ…、その…昨日来たばっかりの私達に、そんな簡単に留守番なんて頼んでいいのかなって…」

男「んー、イタズラとかする?」

いちか「しませんよ!」

男「ヤマタノオロチっつっても、悪い事しないだろ?」

ふたば「するワケないでしょー!」プンスカ

やえの「見くびらないでくれる?」プンスカ

男「ごめんごめん」


男「昨日も言ったように、もうここは君らの家だし」

男「それに、悪い子達じゃないって思ってるのは本当だから」

みつき「そこまで信用してくれるんだぁ!」

いつな「んっとに無駄に優しいというのか、バカなのか…」

むつみ「そこがパパのいいところだよね~」

よしこ「留守番、がんばる!」

ななえ「同じく」


男「うん。いい子達だ」



男「まだ近所に詳しくないし、迷子になるといけないから外には出ないように」

八つ子「はーい」

男「何かあったら俺の携帯に連絡するように」

八つ子「はーい」

男「じゃ、いってきます」



八つ子「いってらっしゃーい!」




―会社―

プルルプルル

カチョウ、3バンニガイセンデース

プルルプルル

男(思ったより多い…)

男(人外転生届、人外存在保護責任者届に戸籍申請、人外特別扶養控除…)

男(転入届に健康保険の新規加入申請…)

男(会社には、家族構成変更手続きと扶養家族手当の申請、と)

同僚「大変だな」

男「んー、まあ何せ8人分の手続きがあるからな」

同僚「オヤジさん…考古学者だっけか」

男「そ。封印解いたとか言ってやんの。まいったねホントに」

男「男やもめがいきなり八つ子姉妹の親代わりですよ」

同僚「ま、頑張れや」

かわええ。
あかなめのひとが帰って来てくれんので妖(幼)女欠乏症に陥るところだったが、加味光琳。

アディオス.Σd(゚∀゚)

もう書き終わってるのかな?

>>57さん、>>58さん、お読み頂きありがとうございます。

一応書き終わってはおりますが、修正を加えつつ投下していますので、ぼちぼち更新していきます。

引き続きお楽しみ頂けると幸いです。よろしくお願いいたします。


部長「男くーん」

男「あ、はい!」

スタスタ

男「なんでしょう?」

部長「君、午後から半休取ってたよね?」

男「はい。急に人外の同居人ができたもので、その各申請に時間を頂けたらと」

部長「じゃ、今から得意先、彼女と何軒か回ってそのまま帰ってもらっていいよ」


男「え?」

部長「本社からの出向で、今日からうちの部署に来ることになったス佐さん」


ス佐ノオ香「ス佐ノオ香です。よろしく」



男「あ、よろしくお願いします」

ス佐ノオ香「…」ジーッ

男「あ、あの何か?」

ス佐ノオ香「ふふふ。何でも」ニヤリ

男「?」

部長「君より先輩で、本社でかなりのやり手だそうだよ」

男「…何かやらかしたんですか?」

ス佐ノオ香「失礼ねー! 本社支社で連携して、より業務を効率化するための人事異動よー!」

部長「だ、そうだ」


男「今からでいいんですか?」

部長「うん。今のとこ、そんなに忙しいワケじゃないしさ」

部長「うちとしても早く彼女に慣れてもらって、バリバリ働いてもらおうと思ってね」

男「それでは、お言葉に甘えさせてもらいます」

男「じゃあ、ス佐さん。早速いきましょうか」

ス佐ノオ香「はい! 案内よろしく!」

男「はい」


―その頃、男宅―


いつな「ひーまー」

ふたば「まだかなー、お兄ちゃん」

むつみ「お昼までまだまだだね~ふぁあ…」

みつき「何かおもちゃでもあればよかったなぁ」

いちか「昨日の今日だから仕方ないでしょう?」

よしこ「男さん、お仕事早く帰ってきてくれるみたいだし、我慢しようよ」

ななえ「我慢」

やえの「でもホントに何もすることがないわね」



いつな「そだ!」スクッ

よしこ「ど、どうしたの、いつなちゃん?」

いつな「この家、探検しようぜ!」

みつき「それ、いいひまつぶし!」

むつみ「私も~気になるの~」

よしこ「いいのかなぁ…」

いちか「そんなのダメよ! 人の家を勝手に!」

ふたば「でも、お兄ちゃんは私達の家って言ってくれたよ?」

いちか「そうだけど…」

ななえ「自分ちなら問題無い」

やえの「少しくらいならいいんじゃない?」


いつな「よいしゃあー!」

ふたば「私も!」

みつき「アタシも行くー!」

むつみ「私も~!」

いちか「あーあーもー」

よしこ「い、行っちゃった…」

やえの「ななえは行かないの? 乗り気なように見えたけど」

ななえ「これからここで暮らすのだから、急いで探る必要は無い」

やえの「あそ」



――


いつな「いちかー! よしこー! ななえー! やえのー!」

みつき「みんな来てー!」

いちか「何? 何かしでかしたの!?」

むつみ「違うよ~」

ふたば「これ見て!」

ななえ「仏壇」

よしこ「じゃあ写真の女の人は…」

やえの「男さんのお母さんね」


よしこ「綺麗な人…」

むつみ「優しそう~」

やえの「あの世界中飛び回ってるおじさんの奥さんだもの」

いちか「きっとすごくいい奥さんで、いいお母さんだったんだね…」

ななえ「良妻賢母」

ふたば「…難しい言葉知ってるね、ななえちゃん」

みつき「なんかわかんないけど、きっとステキな人だったんだよね!」

いつな「だな!」


ななえ「なむなむ」ガッショウ

いつな「ななえ、何してんだ?」

ななえ「お世話になりますの挨拶」ナムー

いちか「そうね。みんなで手を合わせましょうか」ナムー

ふたば「お世話になりますー」ナムー

みつき「賑やかになるけどよろしく!」ナムー

よしこ「えーと、えとえと…、なむー」ナムー

いつな「しゃっす!」ナムー

むつみ「ヤマタノオロチの姉妹です~」ナムー

やえの「よろしくお願いします」ナムー



――



――



男「すいません、運転任せてしまって」

ス佐ノオ香「いいのいいの」

男「それから、うちの子達のおもちゃとかの買い物の時間まで取ってくれて…」

ス佐ノオ香「ふふ。会社にはナイショよ?」

ス佐ノオ香「転勤初日にサボったなんて言えやしないもの」

男「まさかス佐さんから『買い物したら?』なんて言ってくれるとは…」

ス佐ノオ香「話を聞いたら大変そうだもの。仕事仲間になるんだし、ほっとけないわ」


ス佐ノオ香「ちゃんと挨拶回りはしたんだし、やることはやったんだから大丈夫よ」

男「ホント助かりました」

男「女の子のおもちゃってよくわかんなくて…」

ス佐ノオ香「預かった子達って、ヤマタノオロチって言ったっけ?」

男「はい。みんないい子達ですよ」

男「大昔の怪物だなんて信じられないくらい」

ス佐ノオ香「…一度会ってみたいな」ニヤリ

男「?」

ス佐ノオ香「どうかした?」

男「あ、いえ…」


男「機会があれば是非」

ス佐ノオ香「楽しみにしているわ」

ス佐ノオ香「じゃ、私は会社に戻って報告しておきます」

ブォン

男「お願いします」

ス佐ノオ香「また明日から頑張りましょう! よろしくね、男君!」

男「はい! よろしくお願いします!」


ブロロロ…




ス佐ノオ香(ふふ、大当たり…!)ニヤリニヤリ


――


―それから、しばらくして―


男「どう? 学校は?」

いちか「勉強がすごく楽しいです!」ニコニコ

ふたば「かっこいい男の子がいたよ♪」ニコニコ

みつき「大勢で遊ぶと楽しいんだよ!」ニコニコ

よしこ「ヤマタノオロチでも友達になってくれる子がたくさんいたよ!」ニコニコ

いつな「ドッジボールで男子をぶっ飛ばしてやったぜ!」ニコニコ

むつみ「音楽の授業が~すごく楽しいの~!」ニコニコ

ななえ「算数楽しい」ニコニコ

やえの「ヒマしなくていいわ」ニコニコ

男「馴染めたようでよかったよ」

男「さ、買い物も終わったし帰ろうか」




クイクイ

男「ん?」

ふたば「ソフトクリーム食べたい」

みつき「アタシも!」

いつな「ウチも食べたい!」

ななえ「私も」

よしこ「い、いいのかないいのかな…」

いちか「ホントみんなワガママなんだから…」


男「まあ、これぐらいはワガママって程でもないだろう」

男「いちかちゃんも食べたいだろ?」

いちか「…あーうー…、食べたい、です」モジモジ

ななえ「男さんも一緒?」

男「ああ。俺も食べようかな」

やえの「じゃ私達だけのワガママじゃないわね」

むつみ「パパも一緒ならワガママじゃないの~」

男「それじゃ、食べに行こうか」ニコニコ

やえの「男さん何ニヤニヤしてるの?」

男「え? いや、みんなとこうしてワイワイするの、やっぱり楽しいと思ってね」

やえの「それはいいけど、ニヤニヤしてると気持ち悪いわよ」

男「えー、そんなにやけてたかな…」





?「アラ? 男君?」



男「え?」クルッ

?「やっぱり男君だぁ!」

男「す、ス佐さん!?」

ス佐ノオ香「男君も買い物?」

男「あ、はい。休みですし、わりと家が近所なんで散歩がてらに」


ス佐ノオ香「あら~?」ジーッ

八つ子「!」ビクッ

ス佐ノオ香「かわいい~~~っ!!!」ガバッギュ~!


八つ子「!!」ゾゾゾゾッ!!

ササササッ

男「ど、どうしたの!?」

ス佐ノオ香「ああっ、ごめんごめん!」

ス佐ノオ香「急に抱きついたからビックリしちゃったかな?」

八つ子「…」ジー…

ス佐ノオ香「…ふふ」ニヤリ

八つ子「!!」ビクッビクッゾゾゾゾッ!



ス佐ノオ香「この娘達が例の?」

男「そうです。ヤマタノオロチの八つ子です」

男「この人は会社の人で、ス佐さん」

八つ子「…」ジー…

ス佐ノオ香「こんにちは」ニコ

八つ子「…」

男「ほら、挨拶は?」

八つ子「こ、こんにちは…」オドオド

男(みんなよしこちゃんみたいになっちゃった)

男「ちょっと緊張してるみたいです」

ス佐ノオ香「あはは、ホントごめんね」


ス佐ノオ香「そっちはもう帰り?」

男「帰る前におやつを食べようとしてたところなんです」

ス佐ノオ香「そう」



ス佐ノオ香「よし! お姉さんがごちそうしてあげよう!」

男「ええっ!? 悪いですよ!」

八つ子「おばさん、ホント!?」パアッ

ス佐ノオ香「だぁれがおばさんだぁっ!?」キシャーッ!

八つ子「ひいぃっ」ササササッ

男「そこは『おねえさん』でいいと思うよ」

八つ子「…」ビクビク

ス佐ノオ香「男君はわかってるわねぇ」


男「でも、いいんですか?」

ス佐ノオ香「ばったり会ったのも何かの縁よ」

ス佐ノオ香「さ、行きましょう!」



――



――


むつみ「おいし~」ペロペロ

ななえ「美味」ペロペロ

やえの「うん。悪くないわね」ペロペロ

いちか「みんな汚しちゃダメよ!」ペロペロ

ふたば「そんな子供じゃありませんー!」ペロペロ

みつき「おーいし!」ペロペロ

よしこ「ふふ、おいしいな」ペロペロ

いつな「うめぇー!」ベロンベロン!

ス佐ノオ香「当たり前だけど、みんなそっくりね」

男「でも、ちゃんと見ると八つ子といえど、性格に特長があるんですよ」

男「髪型以外でもけっこうわかるようになってきましたよ」

男「…まだ風呂上がりの時は、全然わかんなくなりますけど」

ス佐ノオ香「あははは、確かにそうね」


いつな「ぷはー! 姉ちゃん、ごちそうさま!」

むつみ「ごちそうさま~」

ななえ「ごちそうさまでした」

やえの「ス佐さん、ごちそうさま」

いちか「ありがとうございました。ごちそうさまです」

ふたば「お姉ちゃんありがとう!」

みつき「おいしかった! ごちそうさま!」

よしこ「あの…ごちそうさま、でした」

男「ホントありがとうございます」ペコ

ス佐ノオ香「いえいえ、どういたしまして」



いつな「なあ男ー」

男「ん?」

いつな「あっちのペットショップ、ちょっと見てきていいか?」

男「うん。行っておいで」

いつな「うおー! いくぞみんなァ!」

男「あんまり騒いじゃダメだからな!」

八つ子「はーい」




いつな「うお! ヘビだヘビだ!」バタバタ

みつき「おっきいトカゲもいるよ!」バタバタ

いちか「ほらっ、いきなり走らない!」

よしこ「へ、ヘビとかトカゲとか苦手だよぅ…」

やえの「何よ。ウロコなら私達の背中にもあるじゃない」

よしこ「そうだけどぉ、そうじゃないのぉ…」

いちか「よしこ、無理しなくていいんだよ?」


むつみ「よしこちゃん~、あっちにウサギさんがいるよ~」

ふたば「子犬もいるよ!」

よしこ「ホント?」

やえの「ま、私もどっちかと言えばそっちかな」

いちか「私もそっちのがいいな」

やえの「ななえは?」

ななえ「魚類」

やえの「あ、そうなの…」




ス佐ノオ香「うふふ」

男「え? 何ですか?」

ス佐ノオ香「注意するところなんか、まんまお父さんみたいね」

男「えー、未婚どころかカノジョも居ないんですよ?」

男「まいったなー」ニコニコ

ス佐ノオ香「でも嬉しそうね」

男「そ、そうですか?」


男「…前に少し話しましたけど、子供の頃に母親を亡くしてまして」

ス佐ノオ香「うん。話してくれたね」

男「親父があんな仕事なんで、一人の時が多かったんですよ、昔も今までも」

男「でも、あの娘達が来てから一気に賑やかになったんですよね」

男「家の中が明るくなりました」


男「最初は戸惑ったこともありましたけど、そういうのホント嬉しいんです」ニコニコ


ス佐ノオ香「そうなんだね」




ス佐ノオ香「…ね、男君」

男「はい?」

ス佐ノオ香「カノジョいないってホント?」

男「え…」

ス佐ノオ香「ね、ホント?」

男「え、ええ。この何年か、ずっといませんよ」

男「それに今は、あの娘達の面倒も見なきゃならないし…」

ス佐ノオ香「ふぅーん…」

ス佐ノオ香「じゃあさ?」







ス佐ノオ香「私なんて、どうかな?」






男「え」

ス佐ノオ香「ね?」

男「えええぇぇっ!?」

ス佐ノオ香「どう?」

男「ど、どうってっ…、今言いましたけど、俺はコブ付きもコブ付き、大コブ付きですよ!?」

ス佐ノオ香「私はいいよ?」

男「でも…」


ス佐ノオ香「うーん…、そうだねぇ…」

ス佐ノオ香「仕事、よく一緒にするでしょ?」

ス佐ノオ香「かっこいいなぁって、思ってたの」



男「ス佐さん…」



ス佐ノオ香「それだけじゃなくてね」

ス佐ノオ香「最初にヤマタノオロチの八つ子ちゃん達の話を聞いたとき」

ス佐ノオ香「器の大きい人だなって思ったんだ」

ス佐ノオ香「それで今日初めてみんなに会ったら、ホントにお父さんみたいなんだもの!」

ス佐ノオ香「素敵だと思うわ」

男「ありがとう、ございます////」テレテレ


ス佐ノオ香「きっと、あったかい家庭を作るんだろうなって」




ス佐ノオ香「…年上はダメ?」

男「あ…どっちかと言うと、年上の女性(ひと)が好みです」ポリポリ

男「仮にお付き合いしたとして」

男「ス佐さんなら事情もわかってくれてるから、俺も多少は気が楽にできると思います」

男「でも…」

ス佐ノオ香「きゅ、急にこんなこと言って迷惑だったよね!」

男「いやっ、とんでもない!」


ス佐ノオ香「私、明日から出張でしょ?」

男「え? あ、はい。聞いてます」

ス佐ノオ香「…私が帰ってくるまで、考えておいてほしいの」

ス佐ノオ香「男君も時間があった方がいいでしょ?」


ス佐ノオ香「…私はあなたの事情もわかってるから」

ス佐ノオ香「きっと力になれると思うの」

ス佐ノオ香「色好い返事をお願いします!」ペコリ


男「…わかりました。ちゃんと考えておきます」



パタパタ

男「お、楽しめた?」

よしこ「はぁああぁ~、わんちゃん可愛かったよぉぉ~」ホンワ~

むつみ「ね~可愛かったね~」

ななえ「至福至福」

やえの「ななえ、もう少し嬉しそうに言えないの?」

いちか「癒されました~」ホンワ~

ふたば「猫とか欲しい…けど、さすがにそこまでワガママ言えないなぁ…」

みつき「綺麗な色のトカゲもいたよ!」

いつな「ヘビ、スッゲーかっこよかったぞ!」


男「そりゃよかった」


ス佐ノオ香「ね、みんな」

八つ子「?」

ス佐ノオ香「みんなでどこか出かけたくなーい?」

八つ子「うーん…」

ス佐ノオ香「男君はどう?」

男「そうですね…」

ス佐ノオ香「男君」チョイチョイ

男「はい?」ソソソ…

ス佐ノオ香「私もね、この娘達と仲良くなっときたいのよ」ボソッ

男「はい?」

ス佐ノオ香「男君と付き合うのに、外堀から埋めていこうと思ってね」ニヤリ

男「おぉう…、意外としたたか…」

男(だからこそ、やり手の人なのかもな…)

ス佐ノオ香「だから、ね?」ウイーンク

期待。

すさのお・かおり/かおる
じゃなくて
すさ・のおか
だったのかw

おのののかみたいな語呂だな

>>94さん、>>95さん、>>96さん、お読み頂きありがとうございます。

引き続きお楽しみ頂けると幸いです。
よろしくお願いいたします。


男「みんなはどう?」

ス佐ノオ香「ちなみにお出かけはプールね」

いつな「プールぅ!?」

みつき「この時期、まだどこもやってないんじゃないの?」

よしこ「まだ肌寒いよ…」

むつみ「寒いのヤなの~」

ふたば「誘ってくれたのは嬉しいけど…」

ななえ「季節外れ」

やえの「あ、もしかして…」

いちか「温水プールですか?」

ス佐ノオ香「せーかぁい!」

ス佐ノオ香「ちょっとしたツテでね、小学生以下の無料招待券をもらったのよ」

ス佐ノオ香「捨てるのももったいないかなーってね」

男「どうする?」

八つ子「行きたーい!」


ス佐ノオ香「うん、決まりね」

ス佐ノオ香「じゃあ次のお休みに行こうか?」

男「それじゃス佐さん、出張明けで疲れてるんじゃないですか?」

ス佐ノオ香「まあ、そうだけど…ほら。男君の返事も気になるのよね…」

男「うぅ…ちょっとプレッシャーです」

ス佐ノオ香「ああっ、ごめん! そんなつもりじゃなくて…!」

ス佐ノオ香「…ホントにあなたの力になれたらなって思うから」

男「ス佐さん…」

ス佐ノオ香「それじゃ、みんなまたね!」


八つ子「ソフトクリーム、ごちそうさまでした!」

ス佐ノオ香「ふふ、たいした事ないわ」

男「ありがとうございました」ペコ

ス佐ノオ香「うん。じゃあサヨウナラ」

八つ子「サヨウナラー!」

男「さようなら」



男「そろそろ俺達も帰ろうか」




――



――



男「電気消すぞ」

八つ子「はーい。おやすみなさーい」

男「おやすみ」パチン


――


八つ子「すー、すー」スヤスヤ

男(この娘達と寝るのも習慣になったな…)



男(恋人、か)

男(ス佐さんなら事情もわかってるし安心だし、心強いもんな)

男(…他人に頼るなんて、ずいぶん久しぶりな気がする)





……


男『父さん』

男父『ん? なんだ?』

男『母さんが死ぬ前に言ってた』



男『父さんの仕事、遺跡の発掘とか調査の話を聞くのが好きだった』

男『楽しそうに話す父さんが大好きだったって』

男父『…そうか。照れんな』ポリポリ

男『僕もそうだよ』

男『だから、僕は大丈夫だから。父さんは今の仕事、続けてよ』

男『僕、一人でも大丈夫だから』


男父『…お前、母さんが死んだ時も葬式でも泣かなかったよな』

ポン

男父『無理しなくていいんだぞ』

男『僕は…、…父さんにっ、心配…かけたくないからっ…』

男『母さん、の…っく…好きだった…父さんの、ひっく、姿を…』

男父『父親失格かもしれないが、父さんは母さんの遺言に応えようと思う』

男父『父さんも母さんが大好きだった…いや、今も大好きだからな』

男父『これから一人で大変な時もあるだろう…』

男父『だから今はがまんするな』



男『うわっ…うわああぁぁぁん!』

男『わぁぁぁぁぁん…!!』



……


男「母さん…」ホロリホロリ

パチ…

男(…あ、夢か)

男(…泣いてたのか、俺)

男(誰かに頼りたいってのが俺の本心、なのかな?)

男(今だと、ス佐さ…)

八つ子「…」ジーッ

男「…」

八つ子「…」ジーッ


男「…いつから起きてた?」

いちか「少し前ですけど…」

男「バッチリ?」

ふたば「…泣いてたよ」

男「あらら」グシグシ

みつき「…怖い夢でも見たの?」

男「いやいや、違うよ。子供の頃の夢」

よしこ「あ…、お母さんの夢?」

男「まあ、そんなとこ」

いつな「えっと…その、ウチら元気付けた方がいい?」

男「あはは。君らが来てから元気は貰いっぱなしだよ」


むつみ「でも~、無理しちゃダメなの~」

男「無理なんかしてないよ」

ななえ「心配」

男「大丈夫大丈夫!」

やえの「大人が泣くなんて、びっくりするじゃない」

男「ごめんな。心配かけて」

どの子かが天叢雲剣(意味深)を持ってたりするのかと思ったらそうでもないのか……
ちなみに蛇って無精卵産むんですぜ

オロチは十束剣の方が・・・。そうすると八つ子が・・・!

スサノオさんクシナダヒメ様の事はいいんすかね?

>>108さん、>>109さん、>>110さん、お読み頂きありがとうございます。

引き続きお楽しみ頂けると幸いです。よろしくお願いいたします。


男「…子供の頃に母親を亡くしたせいか、時々昔の夢を見るんだよな」

男「やっぱり、あの頃は寂しかったなって感じで」

いちか「そうですか…」

ふたば「お兄ちゃんのお父さんもあんまり帰れないお仕事みたいだし…」

男「昔の事…とは言っても、人の心っつーのはわかんないもんだな…」

みつき「今は?」

よしこ「…まだ寂しい?」

男「いや、君らが居るからな。寂しくないよ」


いつな「そりゃ、これだけの人数なら賑やかだわな!」

むつみ「いつなちゃんは~元気過ぎると思うの~」

男「ははは。言えてる」

ななえ「大人数だから賑やか」

やえの「感謝してもらってもいいのよ?」

男「うん。ホントありがとう」

八つ子「えへへ…////」



男「よし! 朝ごはんの用意しようか!」

八つ子「おー!」


――


―休日―


ザッパーン

キャアキャア!

バシャーン


いつな「うおー! 見てみろよ!」

いつな「水だ水だ水だ水だ!」

よしこ「プールだから当たり前だよぅ…」

みつき「早く行こうよ!」パタパタ

いつな「おう!」パタパタ

監視員「走っちゃ危ないよー」ピピーッ!

みつき・いつな「ごめんなさーい…」


いちか「もうっ、あなた達はっ!」プンスコ!

やえの「もっと落ち着いたらどうなのよ」

ふたば「楽しみにしてたのはわかるんだけどー」

むつみ「でも~ルールは守んなきゃね~」

ななえ「規定厳守」

ス佐ノオ香「そうよ。ケガしちゃせっかくのプールが台無しになっちゃうでしょ?」

みつき・いつな「はーい」

ス佐ノオ香「そゆことで! まずは準備体操ー!」

みつき・いつな「ええー!?」プー

ス佐ノオ香「はーいはい。ケガしないためよ!」


ス佐ノオ香「はいっ! いっちにっ、さんっしっ!」

八つ子「いっちにっ、さんっしっ!」

ス佐ノオ香「ごぉろっく、しっちはっち!」ボインボイン

八つ子「ごぉろっく、しっちはっち!」ペタンペタン

ス佐ノオ香「いっちにっ、さんっしっ!」ボインボイン

八つ子「いっちにっ、さんっしっ…」ペタンペタン

ス佐ノオ香「ごぉろっく!」ボインボイン!

八つ子「ごぉ、ろっく…」ペタンペタン…

ス佐ノオ香「しっちはっちっ!」ボインボイン!

八つ子「…」ジー…

ス佐ノオ香「あ、ほらっ! ちゃんと体操しないと!」バイーン!


いちか「お、大人だ…」ジー

ふたば「おっきい…」ジー

みつき「山だ、山!」ジー

よしこ「わ、私達は平地…?」ジー

いつな「スゲェ…あんなもんが体に付いてるなんて!」ジー

むつみ「ぽいんぽいんしてるの~…」ジー

ななえ「威圧感のある胸…」ジー

やえの「じ、自慢してるのっ!?」ジー

ス佐ノオ香「ちょ、ちょっと! ジロジロ見ないでっ!」

八つ子「スゴイ…」ジーッ

ス佐ノオ香「あなた達も女の子なんだから、そのうち膨らんでくるわよ!」

ス佐ノオ香(ま、大きく育つかは別だけど…)



ス佐ノオ香「はい、じゃあ遊んでヨシ!」

八つ子「わーい!」

パチャパチャ

ス佐ノオ香「とりあえず目の届くとこで遊んでねー」

八つ子「はーい」


スタスタ

ストン

ス佐ノオ香「みんな元気ねぇ」

男「すいません、面倒見てもらって」

ス佐ノオ香「いいのよ」


男「…」

ス佐ノオ香「…」


男・ス佐ノオ香「あのっ」

男「あ」

ス佐ノオ香「あ」



ス佐ノオ香「男君、どうぞ」



男「えっと、あの、賑わってますね、ここ」

ス佐ノオ香「で、でしょ? プールのバリエーションも多くてけっこう人気のスポットなのよー」

男「…」

ス佐ノオ香「…」


男・ス佐ノオ香「あのっ」

男「あ」

ス佐ノオ香「あ」



男「ス佐さん、どうぞ」



ス佐ノオ香「えっと、あの、みんな楽しみにしてくれてたみたいで私も嬉しいわ」

男「あ、あれから毎日毎日『早く行きたい』って騒いで、みんな落ち着きがなかったんですよー」

男「…」

ス佐ノオ香「…」




男「…」ゴク…

男「ふうっ」


男「あのっ!」

ス佐ノオ香「なぁに?」



男「…例の話の返事なんですけど、今…いいですか?」

ス佐ノオ香「ええ…」


男「家でみんなで話しているときに…」




……



いちか『男さんって、好きな人とか恋人はいないんですか?』

男『いきなりな質問だな!』

いつな『いるのかいねぇのか、どっちなんだ!?』グイグイ

男『迫るな迫るな』



男『…いないよ』


いちか『そうですか…』

ななえ『孤独』

男『さらっとヒドイね』

いちか『もし何かしら状況に変化があったら』

いちか『私達の事より、男さん自身を一番に考えて下さいね』



……


男「って言われまして」

ス佐ノオ香「あらら~カッコいい事言ってくれたのねぇ」クスクス

男「ありがたかったんですけど、やっぱりあの娘達の事、考えてしまうんですよ」

男「だからどうしても一歩引いてしまいます」

ス佐ノオ香「…そう」

ス佐ノオ香(ふむ…ダメか…)






男「でも…」

ス佐ノオ香「え」

男「この何日か考えてて、ス佐さんとは仕事でも息も合うし」

男「あの娘達ともうまくやれると思います」



男「俺が引いた一歩を、ス佐さんがカバーしてくれてるような気がして…」



男「あの…こんな俺ですけど、本当にいいんですか?」



ス佐ノオ香「ええ、もちろん!」ニッコリ

ギュ

男「わ////」

ス佐ノオ香「男君もみんなも好きよ」

ス佐ノオ香「私も力になりたいの!」


男「ス佐さん」

男「色々至らないとこもあるとは思いますが、よろしくお願いします」ペコ

ス佐ノオ香「あらあら、それはこっちも同じよ。よろしくね、男君!」

男「はい!」

ス佐ノオ香「えへへ////」




チャポン…

いつな「…いいカンジだな、オイ」

むつみ「らぶらぶ~」

ふたば「お兄ちゃん達から目が届くということは、私達からも目が届くワケで…」

みつき「んぃ~見せつけてくれちゃって~♪」


チャポン…

よしこ「でもぉ…いいのかな」

ななえ「男さんの事には私達は口出しできないし、しない」

いちか「…そうね」

やえの「男さんが決めたことだもの」




やえの「あっちの四人は気づいてないみたいだけど」

やえの「…どんな結果になっても受け入れましょう?」

いちか「うん」

よしこ「…うん」

ななえ「同意」


バシャッ

いつな「よかったなー! 男ー!」パタパタ

みつき「らぶらぶだね!」パタパタ

監視員「走っちゃダメだってば!」ピピーッ!

みつき・いつな「うひー! ごめんなさーい!」

むつみ「もう~二人とも~」

ふたば「一緒に喜んであげたいのはわかるけど!」



ス佐ノオ香「改めてよろしくね、みんな!」

八つ子「はーい! よろしくお願いしまーす!」



ス佐ノオ香「じゃあみんなで色んなプール回りましょ!」

みつき「やたっ! 早く行こっ!」バタバタ

いつな「ウチ、すべるヤツやりてぇっ!」バタバタ


監視員「だーかーらーっ! 走っちゃダメー!」ピピピピピーッ!!


みつき・いつな「うわぁっ! ごめんなさいー!」

ス佐ノオ香「ほら、男君も」スッ

男「あ、はい!」スッ

ギュッ

――



――


ス佐ノオ香「はーい。着いたわよー」

ふたば「…」スピー

みつき「…」スピー

いつな「…」スピー

むつみ「…」スピー

ス佐ノオ香「あらあら」

男「ス佐さん」コンコン


ス佐ノオ香「そっちも?」

男「ええ」

いちか「…」スピー

よしこ「…」スピー

ななえ「…」スピー

やえの「…」スピー



ス佐ノオ香「ふふ、楽しんでくれたのね」

男「ははは。ずいぶんはしゃいでましたからね」

ス佐ノオ香「またみんなでどこか出かけましょうね」

ス佐ノオ香「男君の車と私の車で二台だったらどこでも行きやすいでしょ?」

男「でも、二人で出かけたいとか思いませんか?」


ス佐ノオ香「この娘達、放っておける?」

男「無理ですね」

ス佐ノオ香「でしょ?」

男「すいません、俺の都合で…」

ス佐ノオ香「はい、ストーップ」

ス佐ノオ香「気にしないでいいから、ね?」

男「でも…」



ス佐ノオ香「もうっ…」プー

ススッ

男「?」

チュッ

男「!!」

ス佐ノオ香「それを承知であなたを好きになったんだから////」

男「はい////」



ス佐ノオ香「うふふ////」



いちか「…」スピー

ふたば「…」スピー

みつき「…」スピー

よしこ「…」スピー

いつな「…」スピー

むつみ「…」スピー

ななえ「…」
ななえ(…極秘事項)

やえの「…」スピー



――



―また別の休日―


むつみ「ん~♪ ポカポカなの~♪」

ふたば「ピクニックピクニック♪」

ななえ「行楽日和」

よしこ「ノオ香さんのお弁当、おいしそう」

ス佐ノオ香「たくさん作ってきたからたくさん食べてね!」

みつき「いっぱい歩いたからお腹ペコペコだよー」

やえの「男さんの料理よりおいしそうね」

男「俺なんかの手料理と比べるなよー」

いつな「男が作った料理もうまいぜ?」

いちか「そうですよ! 男さんの料理はいつでも美味しいです!」


みつき「うーわ! これオイシっ!!」

いちか「えっ!? そんなに!?」

ふたば「すごくおいしいよ!」

いつな「ずりぃぞ! お前ら!」

ス佐ノオ香「はーいはいはい。たくさんあるから大丈夫よー」

やえの「ホントおいしいわ」

男「あ、おいしい」

よしこ「あ、あの…普段の男さんの料理も、その、おいしいよ?」

むつみ「パパ~落ち込まないで~」ヨシヨシ

ななえ「こういう時もある」

男「…変な気を使わないで」


――



――


いちか「大変っ大変っ!」アタフタ

ふたば「お兄ちゃん大丈夫かな…」アタフタ

みつき「つらそうだね…」アタフタ

よしこ「どどどうしよどどどうしよ…!」アタフタ

むつみ「移るといけないから、近付いちゃダメだって~」

ななえ「頭痛、発熱」

やえの「自己管理がなってないんだわ、きっと」



いつな「しゃーねぇ!」

スチャ

いつな「ウチにまかせろ!」


いつな「男、ちょっと携帯電話借りるぜ?」

ツイッツイッ



プルルプルル

プル…

いつな「あ、いつなっす!」

いつな「ちょいとノオ香の姉さん、お頼みしたいことがあるんスよ…」






――


男「うー、すみません」

ス佐ノオ香「もう! なんでもっと早く頼ってくれなかったのよ!」

男「せっかくの休みなのに、煩わせたら悪いと思って…うー…」

ス佐ノオ香「そんなの、私達恋人同士なんだから頼っていいんだよ?」

男「ノオ香さん…」

ス佐ノオ香「さ、後は任せて男君はゆっくり寝てて」ナデナデ

男「うー…はい…」




いちか「男さん、どうでしたか?」

ス佐ノオ香「うん。熱は下がってきたみたい」

ふたば「お医者さんには風邪って言われたって」

みつき「疲れてるんじゃない?」

よしこ「わ、私達のせいかな…」

いつな「そりゃこれだけガキが居りゃあ」

むつみ「気力も体力も使うよね~」

ななえ「憔悴」

やえの「さすがに責任感じるわね…」


ス佐ノオ香「んー、違うと思うけど」

八つ子「え?」

ス佐ノオ香「最近、仕事張り切り過ぎてたみたいなのよねぇ…」

ス佐ノオ香「すごく張り切ってた」

ス佐ノオ香「きっとあなた達の事を考えながら仕事してたのね」

いつな「やっぱりウチらのせい?」

ス佐ノオ香「違うわ」

よしこ「じゃあ、なんで?」

ス佐ノオ香「あなた達がいるから、仕事が終わって家に帰って」

ス佐ノオ香「あなた達の顔を見るのが楽しみになってたんじゃないかな?」

八つ子「?」



ス佐ノオ香「ほら男君、ずっと一人だったって言ってたでしょ?」


ス佐ノオ香「…誰かが迎えてくれるって、すごく嬉しい事だと思うの」

ス佐ノオ香「ちょっと頑張り過ぎたのよ」

ス佐ノオ香「それで疲れただけよ」

ス佐ノオ香「あなた達が気にする事はないわ」

八つ子「…うん」





――


ス佐ノオ香(男君の熱、下がったみたいね)




ス佐ノオ香(みんなも寝たら、ホント静かになるわね…)

ス佐ノオ香(…勝手に泊まったりしたら、男君怒るかな?)




いちか「…ス佐さん」

ス佐ノオ香「あら、いちかちゃん、どうしたの?」


いちか「急に来てもらって、私達の面倒も見てもらって…」

いちか「ご飯の仕度もありがとうございました」ペコリ

ス佐ノオ香「わざわざそんな事を言いに起きてきたの?」

いちか「はい。ちゃんとお礼を言ってないなと思って」

ス佐ノオ香「ふふ、そんな事気にしなくていいから、あなたも早く寝なさい」





いちか「あの…まだお話があるんです」



ス佐ノオ香「何かしら?」










いちか「私達、いつ封印されるんですか?」







ス佐ノオ香「…何の事?」



いちか「私とよしこ、ななえ、やえのは気づいていますよ、とっくに」




いちか「ス佐さんがスサノオの血を引く人だって」




いちか「もちろん、その能力も受け継いでいる事も」

ス佐ノオ香「あちゃー、バレたか…」

いちか「他の四人もなんとなく感じ取っているみたいですが…」

やえの「はっきりとわかるのは私達四人」

ななえ「確信」

よしこ「…」ビクビク


ス佐ノオ香「あらあら…みんな夜更かしして」

やえの「茶化さないで!」キッ

よしこ「!」ビクッ

ス佐ノオ香「ごめんなさい」


ス佐ノオ香「いつ気付いたの?」

いちか「確信したのはプールの時」

やえの「私達のヤマタノオロチとしての魂、遺伝子みたいなモノがそうだと言ったの」

よしこ「ノオ香さん、優しいから信じたくなかったけど…」

ななえ「隠蔽不可能」

ス佐ノオ香「子供と言えど、元ヤマタノオロチ、か…」


ス佐ノオ香「それで? 話って何かな?」

ス佐ノオ香「封印しないでって?」

ス佐ノオ香「…それなら… いちか「違います!」



ス佐ノオ香「?」






いちか「私達の事はいいんです」

いちか「大昔とはいえ、悪事を働いたんですから罰は受けます」




いちか「でも、それに男さんを利用したのは許せません!」




ス佐ノオ香「…」



ゾロゾロ…

ふたば「むにゃ、うるさい…」

みつき「目が覚めちゃったよ」

いつな「なになに~夜中に何してんの~?」

むつみ「うみゅ~、眠いの~」グシグシ





いちか「みんな起きたのね」

やえの「もうこの際だから言っちゃうけど」




やえの「この人、スサノオよ」

ふたば・みつき・いつな・むつみ「ええっ!?」

ス佐ノオ香「厳密には継承者だけど」


やえの「そんなことはどうでもいいの!」







いちか「私達を封印するために」






いちか「男さんに近付いたんですか?」

いちか「男さんを利用したんですか?」





ス佐ノオ香「…」


やえの「どうなのっ!?」クワッ

よしこ「ひゃっ!」ビクッ




ス佐ノオ香「…ええ、そうよ」



よしこ「そ、そんなぁ…」

いちか「ひどい…」

ななえ「酷」

ス佐ノオ香「ヤマタノオロチの気配を追って、この町に来てみたら」



ス佐ノオ香「…男君に出会ったってワケ」





ふたば「お姉ちゃんがスサノオ…?」

いつな「ちょ…何何!?」

みつき「ワケわかんない…」

むつみ「えーとぉ~、私達封印されるの~?」

いつな「ええっ!? 学校でもたくさん友達ができたってのにっ!」

みつき「また遊ぼって約束してたのに!」

ふたば「せっかくお兄ちゃんとも家族になれたのに!?」

むつみ「また真っ暗の中に閉じ込められちゃうの~?」

いちか「でも、みんなも何となくわかってるでしょう?」

いちか「大昔、私達がしたこと」

ななえ「それは事実」

よしこ「だから仕方ないのかもしれないけど…」

やえの「その事に男さんを利用したのが許せない…!」



ガタッ


八つ子「!」

ス佐ノオ香「!」



男「…その話、本当ですか?」


ス佐ノオ香「お、男君っ!?」

いちか「男さん!?」
ふたば「お兄ちゃん!?」
みつき「男!?」
よしこ「男さん!?」
いつな「男っ!?」
むつみ「パパ~!?」
ななえ「男さん」
やえの「男さん!?」



男「すいません…。聞くつもりはなかったんですけど、のどが渇いて起きたら…その…」

ス佐ノオ香「全部、聞いていたの?」

男「はい、まあ…」



男「ノオ香さん」

ス佐ノオ香「違… 男「俺の事はいいんですっ!!」


ス佐ノオ香「はい?」



男「この娘達は…みんなは、このままここで暮らさせてあげれませんかっ!?」

ス佐ノオ香「…」ポカーン

八つ子「…」ポカーン


男「ヤマタノオロチの事は知っています!」

男「でもこの娘達は昔みたいに悪くないんです…!」

男「普通の女の子と変わらないんです!」

男「だからっ…!」


ス佐ノオ香「…全く、男君たら…」

男「ノオ香さん?」

八つ子「???」

ス佐ノオ香「ちゃんと話すから男君もみんなも聞いてね」




――

ス佐ノオ香「みんなの言う通り、私はスサノオの継承者」

ス佐ノオ香「ヤマタノオロチの封印が解かれた事に気付いてここにやってきたの」

ズズズ…

男「手から剣が!?」

ギラン

八つ子「ひぃいいぃぃっ」ビクビク!

ス佐ノオ香「霊剣トツカノツルギ」

ス佐ノオ香「大昔にあの娘達、正確には集合体と言えばいいのかな」

ス佐ノオ香「封印した剣よ」


八つ子「…」ガクガクブルブル

ス佐ノオ香「ごめんね。片付けるから」

ズズズ…


男「今度は手の中に…」


いちか「やっぱり気圧されるわ」

ふたば「こ、怖かったぁぁ…」

みつき「ダメなヤツだコレ!」

よしこ「…」

いつな「よしこ固まっちゃったぞ!」

むつみ「心がザワザワしたの~」

ななえ「警戒」

やえの「ふぅ…心臓に悪いわ」


ス佐ノオ香「とりあえず、これが私の正体」

ス佐ノオ香「目的も…まあ間違いないわ」

男「じゃあやっぱり…」



ス佐ノオ香「でも、封印するつもりなんて更々無いわ」

男・八つ子「え!?」


ス佐ノオ香「無いというよりは無くなった、必要が無くなったの」

男「本当ですか!?」

ス佐ノオ香「ええ」

ス佐ノオ香「この娘達から邪気や悪意は全く感じられないもの」

ス佐ノオ香「長い間封印されている間に、邪気が祓われたと思うの」

ス佐ノオ香「元は八つ首の大蛇だったハズが、こうして女の子になった…」

ス佐ノオ香「きっと罪を償い終えて、新しい道を歩むために」

ス佐ノオ香「ここでこうして男君と出会うために」

ス佐ノオ香「封印を解くことができるようになったんだと思う」

ス佐ノオ香「それに…、ねぇ、みんな?」

八つ子「?」

ス佐ノオ香「男君の事、好き?」


八つ子「え…」


ス佐ノオ香「どう?」

いちか「…はい! 好きです!」

ふたば「大好き!」

みつき「好きっ!」

よしこ「す、好きです…」

いつな「好きだぜっ!」

むつみ「好き~」

ななえ「好き」

やえの「どちらかと言えば…好きね」


ス佐ノオ香「…そう」


ス佐ノオ香「だったら封印なんてしないわ」

八つ子「ほ、本当っ?」



ス佐ノオ香「ええ。そんな仲のいい『家族』を引き裂くなんて、私にはできないし、する必要も無いから」


八つ子「やっ…」

八つ子「やぁったぁぁー!」バンザーイ



男「それじゃノオ香さんの使命は…?」

ス佐ノオ香「使命と言っても、封印する必要が無いんじゃ果たしようがないでしょ?」

ス佐ノオ香「特にペナルティなんかも無いから安心して」

男「よかった…」ホッ



ス佐ノオ香「でも…」

男「?」




ス佐ノオ香「元はそのつもりで男君に近付いたのは事実」

ス佐ノオ香「騙すようなマネをしてごめんなさい」

男「それがノオ香さんの使命だったから仕方なかったですよ」

ス佐ノオ香「本当にごめんなさい」

男「いいんです」

ス佐ノオ香「…ありがとう。そう言ってくれると少しでも救われるわ」



ガタ…

ス佐ノオ香「それじゃ…サヨナラ男君」



男「え…」

ス佐ノオ香「男君を騙した罰は受けます」

ス佐ノオ香「仕事も、私は本社に戻ります」

ス佐ノオ香「もう会うこともないでしょう…」

男「ま、待ってください!」

ス佐ノオ香「…」

男「知り合ったキッカケは作ったモノだったかもしれないけど」

男「その後は…それからも、使命のために俺と付き合ってたんですかっ!?」


ス佐ノオ香「違います」

ス佐ノオ香「男君に惹かれたのは本心です」

ス佐ノオ香「男君と八つ子ちゃん達、みんなを見ていて…」

ス佐ノオ香「暖かい家族の輪に、私も加わりたいと思いました」

男「だったら…!」

いちか「ス佐さんは男さんの事、好きなんですよね」

ス佐ノオ香「ええ。でも私にはその資格がないわ」

やえの「人を好きになるのに資格なんているの?」

ス佐ノオ香「でも…」


ななえ「意地っ張り」

よしこ「…みんな、今の関係を望んでいると思います」

ふたば「お姉ちゃんは綺麗だから、女としてのお手本にしたい!」

みつき「色んなとこに連れてってくれて楽しかったよ!」

みつき「また連れてってほしいなぁ~!」

いつな「また姉ちゃんの料理食べたいなぁ~。ウマイもんっ!」

むつみ「何より~、ママが一緒にいると、パパがとても嬉しそうなの~」

ス佐ノオ香「ま、ママッ!?」

むつみ「うん~! 私達のパパとママなの~♪」

かわいい。


男「むつみちゃんからだけですけど、パパらしいです、俺」



ス佐ノオ香「あは…あはは…」


ス佐ノオ香「私も『家族』になっていいのかな?」

いちか「いいも何も、好きなんですよね? 男さんの事」

ふたば「お兄ちゃんもお姉ちゃんの事、気にしてないみたいだし~」

みつき「そうだよね? 気にしてないよね、男?」

男「うん」

よしこ「一番はみんなが幸せになること…」

いつな「男もいいってんだしさー、ノオ香姉ちゃんも気にすんなって!」

むつみ「また~みんなでニコニコしようよ~、ね~?」

ななえ「円満解決」

やえの「私達の封印も白紙みたいだし、男さんの幸せを邪魔するワケにもいかないし」


男「ね、ノオ香さん!」



ス佐ノオ香「…うんっ、うん! ありがとう…みんなっ!」

男「俺と一緒にこの娘達の成長、見守っていきましょう!」

ス佐ノオ香「はいっ!」



ス佐ノオ香「そうと決まれば…」

男・八つ子「?」

ス佐ノオ香「ヤマタノオロチとしての悪意は無くても…」

ス佐ノオ香「これから先、グレたりして男君に迷惑かけたりしたら…」








ス佐ノオ香「薙ぎっちゃうからね♪」ニヤリ



八つ子「ひぃいいぃぃっ!!」ガクガクブルブル



ス佐ノオ香「あ、ごめんごめん! そんなに怖がるとは思わなくて…!」



ス佐ノオ香「…みんないい子だもの。そんなこと無いわよね」


いちか「当たり前です!」

ふたば「お兄ちゃんもお姉ちゃんも大好きだから、そんなことしませんよーだ!」

みつき「そんな事しちゃ、みんなで仲良くできなくなっちゃうじゃん!」

よしこ「…わ、私にはそんな勇気ありませぇん…」

いつな「弱きを助け、強きを挫く! そういうこったろ!?」

むつみ「人に~迷惑かけちゃダメなの~」

ななえ「皆無」

やえの「そんなのわかってるから、変な脅しはやめてよ!」

ス佐ノオ香「そうよね。ごめんなさい」

男「あははは…」


男「はは…」フラリ

ス佐ノオ香「お、男君っ!?」

いちか「男さん!?」
ふたば「お兄ちゃん!?」
みつき「男!?」
よしこ「男さん!?」
いつな「男っ!?」
むつみ「パパ~!?」
ななえ「男さん」
やえの「男さん!?」


男「ごめん…、ぶり返したみたい…」

ス佐ノオ香「きゃーっ! 大変大変っ!」

いちか「こ、氷枕っ!」
ふたば「か、風邪薬っ!」
みつき「お、おかゆっ!」
よしこ「え、栄養ドリンク!」

いつな「ゴチャゴチャしてて、何もできないぞ!」

むつみ「みんな慌てすぎ~」

ななえ「てんやわんや」

やえの「でも、みんなで支えあう…」

やえの「これが『家族』なのよね」


ス佐ノオ香「そうね」

ス佐ノオ香「こんな時だけど、みんな、よろしくね!」

八つ子「はい!」

――



―そして時は過ぎ―

リンゴーン…リンゴーン…

オメデトー!オメデトー!

スッゴクキレイー!

オシアワセニ!



男「うん。幸せだなぁ」

ノオ香(旧姓ス佐)「そうね」

ノオ香「あなた、ありがとう」

男「こっちこそありがとう」


ノオ香「いいえ」

ノオ香「この幸せはあなたと知り合えたからこそよ」





ノオ香「あなたが私を『あの娘達』の母親にしてくれたのよ」



いちか「お父さんお母さん」

ふたば「お父さんっお母さんっ」

みつき「父さん母さん」

よしこ「…お父さん…お母さん」

いつな「オヤジおふくろ」

むつみ「パパママ」

ななえ「父様母様」

やえの「お父さんお母さん」









八つ子「私達…お嫁に行きます!」









男「いやぁ、まさか八人同時に嫁に行くとはなぁ」

ノオ香「ふふっ、さすが八つ子ねぇ」

娘姉「お姉ちゃん達、すごく綺麗よ」

娘妹「お姫様みたーい!」

いちか「ふふふ、二人ともありがとう」

ふたば「ヴェールガール、ありがとうね」

娘妹「近くで綺麗なお嫁さんが見れて嬉しかったよ!」

娘姉「うん! 私達も未来の結婚のイメージができたわ」

みつき「まだ早いんじゃなーい? お父さん、泣いちゃうよ?」

よしこ「想像すると泣いちゃうかもねー」

男「ふぐっ…大、丈夫だ!」

ノオ香「今、涙腺緩んでるから変な事言っちゃダーメ」クスクス


いつな「でもさぁ八人同時に挙式なんて、費用ハンパ無いんじゃないかな?」

むつみ「本当よね~。私達のためだからって、パパママが用意してくれたけど~」


男「大丈夫だよ。君らのために貯めてた分と」

男「親父が式に顔出せそうにないからって代わりに結婚資金にしてやれって」

男「祝儀送ってきたからな」

男「ま、実際八組同時に挙式なんて、かなりの大口だからけっこう割引いてくれたよ」

ノオ香「こら! 無粋な事言わないの!」

ゴツン!

男「痛い! …ごめんごめん」

ななえ「倹約も大切」

やえの「もうっ! お祝いの席なのに所帯染みた事言うのやめてよね!」



男「うん。そうだな」

>>166さん、お読み頂きありがとうございます。
もう少しで終わりですが、最後までお付き合いくださいますと幸いです。

よろしくお願いいたします。



男「いちか」

いちか「はい」

男「君は真面目で気の利く子だ。安心して見ていられるな」

男「彼と二人で幸せな家庭を作ってくれよ」

いちか「…はい」



男「ふたば」

ふたば「はい」

男「君はときどきワガママだけど、ちゃんと正直で真っ直ぐな子だ」

男「その真っ直ぐさ、忘れないで」

ふたば「…はい」



男「みつき」

みつき「はい」

男「活発で元気な君は、元気で明るい家庭を作れよ」

男「ツラいことがあっても、笑顔を忘れずに」

みつき「…はい」



男「よしこ」

よしこ「はい」

男「いつも自信無さげだけど、なんだかんだでいい相手を見つけたな」

男「これからは自信を持って進むといい」

よしこ「…はい」



男「いつな」

いつな「はい」

男「君は元気過ぎる時もあるけど、そうだな、そこが君の良いところでもある」

男「明るく笑顔の絶えない家庭を作るんだぞ」

いつな「…はい」



男「むつみ」

むつみ「はい」

男「君の包み込むような柔らかい雰囲気はきっと家族を幸せにすると思う」

男「その気持ち、忘れずに」

むつみ「…はい」



男「ななえ」

ななえ「はい」

男「君は言葉少なだけど、しっかりモノを見抜いてる」

男「彼もその眼で選んだんだ。心配はしていないよ」

ななえ「…はい」



男「やえの」

やえの「はい」

男「君は言葉がキツい時もあるけど、的を射た意見を言える賢明な子だな」

男「君がしっかりと家族を支えてやるんだぞ」

やえの「…はい」




八つ子「今まで…、お世話になりました!」

八つ子「私達…、幸せに、なります!」


いちか「うっうぅ…」
ふたば「ひっく…」
みつき「ひぐっ」
よしこ「うぇえぇ…」
いつな「くぅうぅ…」
むつみ「えぐっ」
ななえ「…く」
やえの「うぐっ…」


男「な、泣くなよぅ!」

男「み、みんな、泣いたら…泣い、たらっ」


男「うわああぁぁぁぁぁぁんっ!」
八つ子「うわああぁぁぁぁぁぁんっ!」



ノオ香「あらあら、ふふふ」

娘妹「パパ泣きすぎ~!」

娘姉「お姉ちゃん達がお嫁に行っちゃうのが寂しいのよ」

ノオ香「それだけじゃないわよ」


ノオ香「みんな一人立ちして、結婚して…」



ノオ香「立派になってくれた事が嬉しいのよ」



ノオ香「あなた達も大きくなったらわかるときが来るわ」




八つ子「お父さんっ! お母さんっ!」

男・ノオ香「うん」


八つ子「結婚したけれど」

八つ子「私達、これからもあなた達の娘ですっ!」


男「ああ、そうだ」

ノオ香「ええ、ずっとよ」





八つ子「私達っ!」

ヤマタノオロチ八つ子姉妹「ヤマタノオロチ8姉妹ですっ!」






おわり

最後までお付き合い頂けた方、おられましたらお礼申し上げます。

拙い内容ではありますが、少しでもお楽しみ頂けたなら幸いです。

また投下した際にはよろしくお願いいたします。


ありがとうございました。

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