【安価コンマ】理不尽難度のダンジョンアタック その10【オリジナル】 (1000)


ごくごくありふれた剣と魔法のファンタジー世界
その世界には多種多様のダンジョンが存在します

あなたは様々な理由によりそこへ踏み入る事となりました
与えられた能力と知恵を駆使し、攻略を目指しましょう


情報まとめ http://seesaawiki.jp/dungeon_attack/

前スレ 【安価コンマ】理不尽難度のダンジョンアタック その9【オリジナル】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1455546317/)


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1456826499


■ 能力値に関して


【筋力】 物理的攻撃の威力、力技による障害物の除去、などに影響
【耐久】 身体的被害の大きさ、死ににくさ、などに影響

【敏捷】 攻撃などの回避、敵からの逃走成功率、などに影響
【感覚】 気配の察知、直感による危険の予知、五感の鋭さ、などに影響

【知識】 ダンジョン内で発見したアイテム、モンスターの正体の看破などに影響、また魔法の初期習得数が変動する
【意志】 精神的被害の大きさ、発狂に対する耐性、などに影響

【魔力】 魔法及びマジックアイテムの使用などに影響、また、一定値以上で魔法を習得する可能性がある
【幸運】 様々な被害の軽減、取得アイテムの質、などに影響


1)
HP・MPといった物は 【数値化されません】
現在あなたがどれ程弱っているかは描写から想像して下さい。


2)
様々な判定は所謂 【下方ロール】 にて行われます。
コンマ下一桁が対象の能力値を基準とした目標値を下回った場合、成功として扱われます。
目標値は周囲の環境、現在負っている身体的・精神的被害の度合い、などで補正がかかる場合があります。

目標値と出目が同値の場合は 【かろうじて成功】 した扱いとなり、判定が連続する場合は次回判定にマイナス補正がかかります。
また、出目が0の場合は 【ファンブル】 1の場合は 【クリティカル】 になり、結果が極端化します。
かろうじて成功とファンブル・クリティカルが重複した場合は、かろうじて成功が優先されます。


3)
あなたには 【3回】 のコンティニュー回数が与えられています。
コンティニュー地点は任意では選択できず 【死因となった出来事を確実に回避できる時点】 まで自動で巻き戻ります。
コンティニューによって発生する判定や展開でのデメリットは存在しませんのでご安心下さい。
また、コンティニュー後は 【無限ループ発生防止】 のため、死亡前と同じ行動は制限されます。


4)
様々な行動の際 【常識的に考えて当然行われるべき行動】 は自動的に実行されます。
例えば、一切明かりの存在しない暗闇を調べる場合、ランタン等を所持していれば自動的に使用します。
これらの自動使用は行動時の宣言であえて制限する事も出来ます(例:明かりを使わずに闇の中を調べる)


5)
明確に 【自殺以外の何物でもない行動】 は行えません。
その手の行動が指定された場合は無効化され、安価下として扱われます。
例:切腹する、固定したロープを首にかけて段差を飛び降りる、など。
ただし、特定の状態異常中においては可能となる場合があります。


6)
明確に 【常識的に考えてまず有り得ない行動】 は行えません。
その手の行動が指定された場合は、スレ主による何らかの裁定が発生し、無効化される場合もあります。


7)
安価で 【作戦会議】 が宣言された場合、最長15分間、安価が停止されます。
参加者で自由に意見交換を行って下さい。


8)
その他、ルールに関する質問がある場合は、スレ内で質問して頂ければ極力回答します。


■ 現在のあなたのステータス


【女性 / 19歳】


【筋力】 9  【耐久】 7
【敏捷】 1  【感覚】 7
【知識】 1  【意志】 3
【魔力】 8  【幸運】 9


【魔法剣士】

低難度の魔力行使が確実に成功する
物理攻撃時、魔力を消費する事で威力を増加させるコマンドを任意で使用可能


【探索目的】

迷宮の主の撃破



■ 現在攻略中のダンジョン

【白の森】

古い言葉で 【豊かな森】 を意味する名を持つ、とある小国の一都市。
その近くに存在した大森林が変異して形成された迷宮。

内部には魔力を帯びた霧が立ち込める。


■ 現在のあなたの仲間



■ 異端の少年

【筋力】 5  【耐久】 5
【敏捷】 4  【感覚】 3
【知識】 5  【意思】 8
【魔力】 4  【幸運】 1


◆ 職業

【異端者】

NPC専用職業
迷宮外で24時間以上を過ごすと死亡する


【侍祭】

低難度の魔力行使が確実に成功する
魔力による治療行為が可能になる



◆ 特殊能力

【ライト・キュア・ウーンズ】

このキャラクターは魔法による軽症の治癒を行える。
回復量は使用者の魔力と対象者の耐久を用いた判定によって決定される。
この判定は失敗しない。


【コンティニュアル・ライト】

このキャラクターは魔力による光源を用意できる。


【フィジカル・ブースト】

このキャラクターは魔力により自身の能力を強化できる。


【リモート・ビューイング】
このキャラクターは事前に基点となるアイテムを設置しておく事で遠隔視が行える。


【異端の焼印】

一日と置かず迷宮に潜り続けねばならない、神殿製の特大の呪い。
このキャラクターは白の森に関する膨大な経験と知識を持つ。
白の森での生存判定に有利な補正を受け、知識判定に自動成功する。
ただし、このキャラクターが知り得ない事に関しては語られない。


■ エルフの少女

【筋力】 4  【耐久】 3
【敏捷】 8  【感覚】 9
【知識】 4  【意思】 5
【魔力】 6  【幸運】 2


◆ 職業

【エルフの狩人】

NPC専用職業
一部の魔法を自動習得する
一部感知判定が有利になり、敵を発見できた場合の先制判定が確実に成功する


◆特殊能力

【エア・カッター】

このキャラクターは風の刃による遠距離攻撃を行える。


【エア・バースト】

このキャラクターは局地的な暴風を発生させられる。


【マナ・エクスチェンジ / 刀剣】

このキャラクターは魔力を刀剣に変換して運用できる。
この能力を使用している間、このキャラクターは一切の魔力行使を行えない。


【鋭敏な聴覚】

このキャラクターは敏感な聴覚を持つ。
聞き耳判定に常に+1の補正。
また、一定距離内の音を絶対に聞き逃さない。


■ 精悍な戦士

【筋力】 6  【耐久】 7
【敏捷】 4  【感覚】 3
【知識】 5  【意思】 5
【魔力】 1  【幸運】 4


◆ 職業

【出奔貴族】

NPC専用職業。
装備品が高品質化する。


◆ 特殊能力

【テレポーテーション】

このキャラクターは、事前に設置した基点へと空間転移出来る。
この能力は迷宮の内部でのみ、一日に一度だけ使用可能。
魔晶石を用いて習得したものであり、他の魔法を習得する素養は無い。


【戦闘経験 : 剣腕熊】

このキャラクターは、豪腕熊の変異種との膨大な戦闘経験を持つ。
対象の魔物との戦闘に限り、物理的戦闘に有利な補正を得る。


【大英雄の弟子】

このキャラクターは、双剣相手の戦闘に慣れている。
双剣、もしくは双剣状の武器を操る敵対者との戦闘に有利な補正を得る。
また、敵対者による双剣の追撃判定をキャンセルする。


【純情一途】

このキャラクターは、決して曲がらない想いを持つ。
極めて強力な魔法や薬品を用いない限り、心変わりを発生させる事が出来ない。


■ 所持品一覧

 【魔鉄製の剣】 E
 【魔鉄製の槍】

 【蜘蛛甲のスパイクシールド】 E

 【蜘蛛甲と鹿革の兜 +1】 E
 【大蜘蛛の面頬】 E
 【鉄製のネックガード +1】 E

 【使い慣れた皮鎧】 E
 【鹿革製のリュック】 E

 【大蜘蛛のガントレット】 E
 【異形の手袋】 E

 【ブーツ・オブ・ライトニング】 E

 【大型ウェストバッグ】 E


 【投石用の石 x25】

 【堅焼きビスケット x10】
 【干し肉 x10】
 【竹製の水筒 / 100%】
 【水袋 / 100%】

 【方位磁石 x2】
 【携帯用調理器具一式】
 【植物油 x2】

 【地図用羊皮紙 x2】
 【描きかけの地図 / 白の森・入り口】
 【描きかけの地図 / 白の森・猿の縄張り】
 【描きかけの地図 / 白の森・最奥部への道】

 【大英雄の剣片】


■ パーティーの共有品

 【竹製の水筒 / 100%】
 【竹製の水筒 / 100%】
 【竹製の水筒 / 0%】

 【木製の投石器 x2】
 【木製の投槍器】
 【木製の背負子】

 【ポーション x4】
 【熊肝の丸薬 x3】
 【熊骨の精力剤 x11】
 【消炎鎮痛剤 x3】
 【鹿脂の塗り薬 x2】
 【発汗剤 x2】


■ 預かり中

 【使い慣れたガントレット】
 【使い慣れたブーツ】

 【熊革の鎧 x3】 作成中 10日目 11:00 以降 受け取り可能


■ 所持金 10657 Kootz


■ 所持品詳細


■ 魔鉄製の剣

攻撃補正 : 2
防御補正 : 2
命中補正 : 3


■ 魔鉄製の槍

攻撃補正 : 3
防御補正 : 2
命中補正 : 2


■ 蜘蛛甲のスパイクシールド

攻撃補正 : 2
防御補正 : 5
命中補正 : 0
回避補正 : 0


■ 蜘蛛甲と鹿革の兜 +1

防御補正 5
回避補正 1


■ 大蜘蛛の面頬

防御補正 : 4
回避補正 : 0


■ 鉄製のネックガード +1

防御補正 3
回避補正 0


■ 使い慣れた皮鎧

防御補正 1
回避補正 0


■ 鹿革製のリュック

防御補正 1
回避補正 0

このアイテムで防御を行うと、所持アイテムに破壊判定が発生する。


■ 大蜘蛛のガントレット

攻撃補正 : 3
防御補正 : 4
命中補正 : 0
回避補正 : 0

大蜘蛛の甲殻で作られたガントレット。
同じく大蜘蛛の爪や牙によって強化され、攻撃力が増加している。


■ 異形の手袋

防御補正 0
回避補正 1

【魔力遮断】

この防具は外部からの、手への魔力の影響を完全に無効化できる。


■ ブーツ・オブ・ライトニング

攻撃補正 1
防御補正 1
命中補正 2
回避補正 2

アーティファクト。
人の手で生み出す事は不可能とされる、最高品質のマジックアイテム。
風の精霊の加護が宿っている。

【雷速】

このアイテムはあなたの肉体を雷の速度で運ぶ事ができる。
雷速での移動により、回避・命中・移動判定を確定成功させる。
また、あなたの考えうる他のあらゆる行為に応用できる。
この能力は一日に一度だけ使用可能。


■ 大型ウェストバッグ

防御補正 1
回避補正 0

内部に収納されたアイテムを無判定で即座に使用できる。
このアイテムで防御を行うと、所持アイテムに破壊判定が発生する。


■ 投石用の石

投擲属性

攻撃補正 0
命中補正 0

あなたの手にピタリとフィットする、投げつけて攻撃するための石。
目標との距離によって、命中率と攻撃力が変動する。


■ 堅焼きビスケット

穀物を練り固めて焼いた食料。
味はそこそこ程度であるが食感が良く、冒険者の間では割合人気。
一つで半日は腹持ちするだろう。
消費期限なし。


■ 干し肉

乾燥させた肉。
塩気がややきついが、肉食系冒険者に人気がある。
食事の際、水を多く消費する。
一つで半日は腹持ちするだろう。
消費期限なし。


■ 竹製の水筒

竹、という植物で作られた水筒。
東方の国では一般的な物であるらしい。
一杯まで満たせば三日分にはなるだろう。


■ 水袋

水を持ち運ぶための、革製の袋。
一杯まで満たせば三日分にはなるだろう。


■ 方位磁石

常に北の方向を指し示す磁石。
白の森では必須の物であるらしい。


■ 携帯用調理器具一式

最低限の調理が出来るだろう道具の詰め合わせ。


■ 植物油

液状の油。
一般的なランタンを三時間ほど灯せるだろう。


■ 地図用羊皮紙

地図を描くのに丁度良い大きさと形の羊皮紙。


■ 描きかけの地図

未だ完成しきっていない、作成中の地図。


■ 大英雄の剣片

大英雄の愛用した双剣の内一本、その折れた刃先。
血に塗れたまま放置されていても錆びすら浮かない希少金属で作られている。
このアイテムは、一度溶かして斬撃属性を持つ武器の強化に用いる事で、以下の性能を武器に加算する。

攻撃補正 : 2
命中補正 : 1

【貫通 : 魔】

このアイテムを用いた攻撃は魔力による防御を無効化する。


■ 木製の投石器

投擲補助武器

攻撃補正 1
命中補正 1

このアイテムを用いて投擲を行った時、距離による攻撃力補正を無効化する。
このアイテムは 【投石用の石】 にしか使用できない。


■ 木製の投槍器

投擲補助武器

攻撃補正 2
命中補正 1

このアイテムを用いて投擲を行った時、距離による攻撃力補正を無効化する。
このアイテムは 【投擲槍】 にしか使用できない。


■ 使い慣れたガントレット

攻撃補正 1
防御補正 1
命中補正 0
回避補正 0

あなたの体によく馴染む、使い慣れたガントレット。
一般的な素材を使っており、特別な能力は持たない。


■使い慣れたブーツ

攻撃補正 0
防御補正 1
回避補正 1

あなたの体によく馴染む、使い慣れた皮製のブーツ。
一般的な素材を使っており、特別な能力は持たない。


■ 熊骨の精力剤

6時間だけ、状態異常 【朦朧】 【疲労】 【衰弱】 に耐性を与える。
また、服用者が男性の場合、追加効果が発生する。


■ 熊肝の丸薬

1時間だけ、服用者の視力を劇的に引き上げる。
目視判定にプラス補正を与え、更に 【暗闇】 【距離】 などのマイナス補正を無効化する。
ただし、物理的な障害物によるマイナス補正は打ち消す事が出来ない。


■ 消炎鎮痛剤

薬草から作られる塗り薬。
三時間だけ、痛みによる補正を無効化できる。
ただし、激痛の場合はこの薬では効果がない。


■ ポーション

良質の薬草と少量の魔力を用いて作られる薬品。
傷にかければ消毒、血止め、治癒促進の効果がある。
また、飲み込む事で疲労を回復する事も出来る。


■ 鹿脂の塗り薬

緋色鹿の脂と薬草を用いて作られた塗り薬。
火傷に対して効果が高い。
また、消炎鎮痛剤と同等の効果も持つ。


■ 発汗剤

体温を上昇させ、発汗を促す効果がある薬品。


■ 前スレラスト


さて何を話すべきかと、あなたは頭を悩ませた。

戦士と少女では、どういう話を振れば良いのだろうか。
同じ街で、同じ迷宮に潜っていたとはいえ、その目的は全く違う方向を向いている。
多少の接点程度も、少々怪しい。
となれば、余り深く事情に踏み入った話は避けるべきだろう。

無難な所は何か無いか。
しばらく考えた後、あなたは……。


『いや、なんていうかさ。
 私に神の話題振るとか、あんたも大概良い度胸よね』


……見事に少女の逆鱗をつついていた。
何?また殴り合いしたいの? などと、少女は拳を振るってみせる。



少女は機嫌を損ねてそっぽを向いてしまった。
幸いな事に怒りにまでは至っていないようだが、この分では少女から話を聞くのは難しいだろう。

それを見かねたのか、気遣うように戦士が口を開いた。


『神を嫌う者は、多くはないがそれなりに居るからな。
 まぁ、なんだ。
 神について知りたいならば、私が教えよう。
 その辺りの知識は実家で詰め込まれたからな』


ありがたい話であった。
気まずさを誤魔化すように、あなたは試練の神を除いた神々について尋ねる。
特に聞きたかったのは、この森に縁の深い神についてである。

精霊とは、古き神々の使いであるという。
ならば、精霊をこの森に遣わした神が居るのではないか、と。


『それならば、水源の神だろうな。
 死後を司る忘却の神とは対称的に、生誕を司る神だ。

 この森に巨大な湖があった事は知っているか?
 あれは水源の神が生み出した物と言われている。

 数多の生命を育む森の母。
 畔ではあらゆる獣が牙を忘れる、絶対の聖域。
 眷属たる水の乙女が歌い踊る、神々すら魅了する地上の楽園……だったらしい。

 今は森がこの通りだ。
 どのように変質しているか、分かった物ではない』


戦士は、竹製の水筒から水を一口含み、続ける。


『かの神は私が生まれる以前に死している。
 もし生きていれば、この惨状をどう思っただろうか。

 ……ある意味、水源の神にとっては死は救いだったかも知れんな』





そして、次に戦士が挙げたのは。
一つの意外な事実だった。


『あぁ、それともう一つ。
 街で調べれば簡単に分かる事だから、知っているかも知れんが。

 最も新しい大英雄は、今や最も新しい神となっているぞ。

 ……まぁ、とはいっても、この迷宮で彼女に救われた人間が、勝手に奉っているだけなのだが』


神とは言っても、実際に神格化が確認された訳ではないらしい。
あくまで幾つかの小集団が、神を奉るような真似事で信仰しているだけのようだ。

だがそれでも、姉が神と呼ばれているなど、あなたにとっては妙な気分であったかも知れない。


森と縁深い神についての話を終えた後、あなた達は各々自由に夕刻までを過ごした。

武器の簡単な手入れ、荷物の整理、そして交代しながらの睡眠。
その間、何に邪魔される事も無かった。
戦士の言はどうやら正しいと判断して間違いない。
少なくとも、変異種が健在な限り、この場は安全地帯として機能するだろう。

間もなく夕暮れ、という頃。
少年はおもむろに荷物から干し肉を取り出した。
これからの行動に備え、腹を満たしておくつもりのようだ。
また、少女と戦士もそれに倣っている。



◆ 堅焼きビスケット x10 → 9

◆ 竹製の水筒 / 100% → 85%



あなた達は、黙々と食事を行った。
夜は近付き、当初の予定通りならばこれから探索に移る事となる。
緊張感がじわりじわりと湧き出てくるのを、あなた達は感じていたかも知れない。



【17:00】


http://light.dotup.org/uploda/light.dotup.org302186.jpg

◆ = 現在位置



そうして食事の跡片付けが終わると同時。
迷宮に一時の安息を齎す、夕暮れが訪れた。

あなた達の誰もが万全の体調である。
どのような行動も、問題無く行えるはずだ。



【次回行動】

現在会議中


>>前スレ1000

謎の女性 『おや、入信者とは珍しい。 ま、気楽にやっておくれな』


あなたは、少年に遠隔視を依頼した。
勿論、断られる理由は存在しない。
覚えたての魔法を扱うため、少年は両目を閉じて集中を始めた。


……少しして、少年は口を開く。

どうやら問題無く遠隔視は行えているようだ。
彼の目には今、地下へと降りていく魔物の群れが見えているという。
鹿と熊、どう考えても捕食者と被捕食者の関係にある二者が、互いに全く興味も見せずに淡々と行動していると。
やはり、魔物達が精神操作を受けているのは間違いないのではないだろうか。

さて、地下の塒は昼の魔物を収容している最中らしい。
中から夜の魔物は未だ出てくる様子は無いと、少年は続けて語る。
また、完全に夜の帳が下りてから森に魔物が溢れる事を考えれば、夕と夜の境目に出てくるのだろうという推測も。



>>↓1  どうする?


あなたは少年に、呪いの状態について尋ねた。
迷宮で半日を過ごしたが、今帰還したとして命の危険はあるだろうか、と。
それに対し、少年は上半身を軽く肌蹴て、あなたへと見せた。
少年の胸には赤黒い焼印が無惨な跡を残している。


『まだ、赤みを帯びてますね。
 十分だと焼印が判断すれば、黒一色に変わるんです。
 休息だけだと不足という事でしょうね』


そう言われ、あなたは初対面時に見た焼印の色を思い出す。
あの時は真っ黒な物であった。

あなたは少年の焼印について、色による状態の見分けをこうして学んだ。
もし彼が意識を失う事があったとして、森の外に連れ出して良いかどうかを判断するのは容易いだろう。


止むを得ず帰還を諦め、少年には階段の監視を続けて貰った。
魔物が居なくなれば教えて欲しいと伝え、あなた達は行動の準備を緩めないまま、待機する。


【17:15】


少年の報告まで、そう長い時間はかからなかった。
魔物の行列は途切れ、視界内には何の影も見当たらないという。
ただし、夜の魔物は予測通り未だ出てきていないようだ。



>>↓1  どうする?

信者の方に「新スレあったの気づかなかったけど荒らしてくれたから気がつけたわ」と感謝されたので今回も宣伝します!

荒らしその1「ターキーは鶏肉の丸焼きじゃなくて七面鳥の肉なんだが・・・・」

信者(荒らしその2)「じゃあターキーは鳥じゃ無いのか?
ターキーは鳥なんだから鶏肉でいいんだよ
いちいちターキー肉って言うのか?
鳥なんだから鶏肉だろ?自分が世界共通のルールだとかでも勘違いしてんのかよ」

鶏肉(とりにく、けいにく)とは、キジ科のニワトリの食肉のこと。
Wikipedia「鶏肉」より一部抜粋

信者「 慌ててウィキペディア先生に頼る知的障害者ちゃんマジワンパターンw
んな明確な区別はねえよご苦労様。
とりあえず鏡見てから自分の書き込み声に出して読んでみな、それでも自分の言動の異常性と矛盾が分からないならママに聞いて来いよw」

>>1「 ターキー話についてはただ一言
どーーでもいいよ」
※このスレは料理上手なキャラが料理の解説をしながら作った料理を美味しくみんなで食べるssです
こんなバ可愛い信者と>>1が見れるのはこのスレだけ!
ハート「チェイス、そこの福神漬けを取ってくれ」  【仮面ライダードライブSS】
ハート「チェイス、そこの福神漬けを取ってくれ」  【仮面ライダードライブSS】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1456676734/)


森の中が安全な内に、未探索の北西部を調べたい。
あなたはそう三人へ提案した。

それに対し反対意見は上がらない。

あなた達は素早く行動を開始した。
塒から夜の魔物が現れる前に、可能な限りの情報を得るために。


http://light.dotup.org/uploda/light.dotup.org303161.jpg


森の最奥部へ繋がる道から北へ。
その道はすぐに西に折れていた。
既知の道と同様、最奥部へと続いていると思われる。

どちらも霧は濃く、先の様子は踏み込まない限り窺えないだろう。



>>↓1  どうする?


【17:30】


あなた達は北側の道から最奥部へと踏み入った。
先頭を歩むのはあなたである。
不測の事態に備えて、己の体を盾とする態勢だ。


http://light.dotup.org/uploda/light.dotup.org303177.jpg


道は、真っ直ぐに続いていた。
霧の濃さは変わらず、極短い距離しか見通せない。

あなたのすぐ後ろに続く少女に振り向けば、静かに首を振っていた。
音はしないようだ。
やはり、最奥部にもこの時間帯は魔物は居ないのだろうか。



>>↓1 コンマ判定 【違和感の感知】

感覚 7

目標値 7


【違和感の感知】

目標値 7  出目 4

成功!



振り向いていた顔を戻し、正面を向いたその時、あなたは一つの違和感を発見した。
それは壁を形作る歪んだ木からである。

形が妙なのだ。
確かに、木々は歪み、奇妙に絡み合っている。
しかし、あなたはそこに規則を見つけた。
木々の絡み方にランダム性は無く、一定の間隔毎に全く同じパターンが繰り返されている。

それらは余りにも作り物じみていた。
試しにと手を伸ばし枝の一本を折り取れば、断面からは大量の水が零れ落ちる。
更に、枝すらもどろりと溶け、やはり水となってあなたの手をすり抜けた。


異常な現象に、あなた達は顔を見合わせる。
これが何を意味するかは今は分からないが、覚えておく事に損は無いだろう。



>>↓1  どうする?


【22:16】 までどうぞ。


時間です。


>>↓1  どうする?


あなたは、魔力視を発動させた。

途端、視界は青く染まる。
濃霧に含まれる魔力全てを視認してしまい、可視範囲は劇的に狭まった。

もっとも、それは今回何の障害にもならない。
相手は動かない枝なのだ。
危険がないのだから、こちらから顔を寄せれば問題ない。

そうして、じっと枝を凝視する。

壁を形作る木にも、枝にも、そこから変異した水にも、何の魔力も篭っていない。
ただの水であり、枝であると、あなたは再確認した。


しかし、それにしてはこの現象は異常に過ぎる。
魔力なしにこのような状態を作り上げるなど、果たして可能なのだろうか?


……そこまで考えて、あなたは気付いた。
そういった事が可能な存在を、あなたは既に知っている。
森の最北端。
聖地で見た大樹の精霊達である。

自然を、自然のままの状態で、自身の意思のままに操る。
それは精霊の領分なのだ。

とすれば、この木々を、水を、魔力を用いずに歪めた者が居るとすれば、それはつまり。





■ ??????・??????

◆ 特殊能力

【精霊権限 : 水】

この存在は、一切の消耗を起こさずに水を操る事が出来る。
この能力によって操作可能な水量に上限は存在しない。

(アカン)
魔翌力撃の黒雷は本当に電気を帯びたものなのかあなたは知っていますか?


>>58
知っていて構いません。

>>60
黒雷使ったら周りが感電するみたいなギャグになられるとな
本当に電気だったのかてっきり魔翌力であって電気ではないのかと


>>63
魔力であり、同時に雷でもあります。
なんでこんな設定になったのかは中学当時の私に問いただして下さい(白目)


また、あなたは更に思い至る。

既に、話を聞いて知っているのだ。
この森に存在するという神によって生み出された湖には、精霊である水の乙女が存在するという。


最北端の精霊達は、変異の影響を免れた。
しかし、奥部に近かったレーシーは、精霊に詳しいはずの二人が驚愕する程の異形と化していた。

ならばもし、最奥部、迷宮化の中心に精霊が居たとすれば。
果たしてその存在は、変異を跳ね除けられるだろうか?


あなたは、迷宮の主の正体について、その一端を今把握した。





■ ルナティック・ウンディーネ

歌い踊る水の乙女。
神が生み出した湖の支配者。
地を這う生物には描く事すらできない天上の美。

そう称えられたその精霊は、今や怪物へと変貌した。


霧に支配された通路に、声が響く。

それは、いつかの精霊達から投げかけられた言葉と同じ物。
精神に直接作用する、古き神々の言語。

しかし、大樹の精霊達とは余りにも温度が違いすぎる。
歌うように響くそれには、明確な嘲笑が籠められていた。



"おいで おいで"

"こっちよ こっち"

"そのまま まっすぐ"

"こっちへ おいで"



"さぁ 一緒に遊びましょう?"


【17:30】


http://light.dotup.org/uploda/light.dotup.org303199.jpg

◆ = 現在位置



声はすぐに収まり、それと同時に、通路を覆っていた霧は急激に晴れた。
何の障害も無い一本道が、あなた達の前に続いている。



>>↓1  どうする?


会議の隙にコンビニです。

【23:05】 以降最初の書き込みを有効とします。

延長申請がそれまでにあれば、【23:10】まで自動延長です。


あなた達は顔を見合わせ、そして一斉に頷いた。

撤退。
全員の頭にその二字が浮かんでいる事を確認し合えたためだ。

相手は自然そのものとすら言える精霊である。
しかも、周囲は水で作られた木々で溢れている。
どう考えても、戦闘が開始された瞬間に死ぬ未来しか見えない。
何の準備も無しに立ち会える相手では、絶対にないのだ。


あなた達は即座に引き返した。
踏み込む事は論外で、留まる事すら自殺に近い。
極力刺激をしないよう、しかし最大の速度で走り出す。

その背に、再び声が投げかけられる。


"あら 行っちゃうの?"

"えぇ それでも構わないわ"

"あなたはきっとすぐに来る"

"だって 言っていたものね?"


"この私を殺すだなんて そんな馬鹿げた言葉を吐いたのだもの!"


逃げるあなた達の背を、主は笑って見送った。
瑣末な蟻の生を微笑ましく見守る、残酷な幼女のように。



【17:45】


http://light.dotup.org/uploda/light.dotup.org302186.jpg

◆ = 現在位置



あなた達は、撤退に成功した。
一切の障害は存在せず、足を止める理由は有り得なかった。

しかし、半日を安全に過ごした変異種の塒前に到着しても、誰も言葉を発しない。

あなた達が敵対を選んだ相手は、余りにも強大に過ぎたのだ。
人間が戦って勝ち目のある存在とはとても思えない。

そしてもう一つ。
相手は無制限に、あらゆる水を操る。
つまり、森を覆う霧は精霊の体と同義と考えて良いだろう。

……相手がその気になれば、今この瞬間命を刈り取られても不思議ではない。

誰もが思い至ったその可能性を前にして、暢気に今の無事を喜ぶ事など、到底不可能な事であった。



>>↓1  どうする?


地下の塒に向かおう。
沈黙を破り、あなたはそう切り出した。

少年と少女は、異常者を見るようにあなたを見つめた。
戦士もまた、信じがたい言葉を聴いたと顔に書いてある。



>>↓1 コンマ判定 【絶望抵抗】

意思 1
目的 3

目標値 4

すみません、間違えました。
意思1はどこかの学者さんですね……。


【絶望抵抗】

目標値 6  出目 5

成功!



三人の気持ちは、あなたにも―――。


―――私にも、痛い程に良く分かる。
巨大な絶望感は、心身を竦ませようと爪を心臓に突き立てている。

許される物ならば、今すぐにでも膝を折りたい。
剣を置き、迷宮を離れ、平穏な暮らしに帰る事が出来るならばどれだけ幸せだろうか。


しかし、その時、何を代償にしなければならないか、私は理解できてしまっていた。


私にとっての初めての友達。
エルフの少女と、異端の少年。
二人は、どうして今ここに立っているのか。

全ては私一人の我侭によるもの。

死なせたくない、一緒に居たい、幸せになって欲しい。
そんな感情だけで、二人を主への敵対という道に引き摺り込んだのだ。

目的を達成する最大の好機を、打ち壊してまで。


私は、責任を取らなければならない。

既に敵対は主に察知された。
完全な逃走を決めたならば、主が私達を許す可能性は低いだろう。
二人が再び聖地に辿り着く事は、きっと無い。

だから。


"私が、全部どうにかする!
 精霊なんか、怖くもなんともない!

 どんな手段を使ってでも、この森を取り戻す!"


だから、私を信じて命を預けて。


そう、拳を差し出し……。


◆ 友好度判定 イベントによる自動成功



『…………はん。
 もうとっくに言ってんでしょうが。
 二回も三回も言ってらんないわ』


少女は、あなたの拳へと自身の拳をぶつけ合わせた。
普段の調子を取り戻した刺々しい言葉で、あなたへと返す。


『いい?
 失敗して無駄死にしたら、地獄で延々馬鹿にしてやるからね。

 ほら、あんたも何ぼさっとしてんのよ。
 さっさと塒の様子探んなさい』


『あぁ、うん、そうだね……。

 全くもう。
 本当に、訳の分からない人ですよね、あなたは』


少年もまた、心を立て直したようだ。
目を閉じ、精神を集中し始める。
絶望に震える姿は消え、口元には見慣れた微笑が浮かぶ。


そして戦士はただ、それらの光景を静かに見つめていた。
不動の姿勢のまま締めくくるように、既に命は預けている、とだけ呟いた。



あなた達は、主への恐怖を克服した。
この気持ちが失われない限り、再び心が折れる事は無いだろう。


といった所で今日はお開きで。
お付き合いありがとうございました。
また明後日。


■ 現在の所持品

>>8



■ 時刻・地図

【17:45】

http://light.dotup.org/uploda/light.dotup.org302186.jpg

◆ = 現在位置



■ 次回行動

【少年に塒付近に魔物がいないか確認してもらってから、塒の方へ行く】



今晩は19時30分位の開始になります。
よろしくお願いします。


あなた達はまず、少年の遠隔視によって地下の塒へ続く階段付近の様子を確認した。
それによれば、やはり未だ魔物の影は無いようだ。

そうしてから、あなた達は南へと歩き始めた。
少年は魔法をそのまま維持し、少女に手を引かれてである。
今は安全でも、いつまでもそうとは限らない。
特に、魔物が塒から這い出すだろうと予測した夕と夜の境目は間もなく訪れる。
当然の備えと言えた。


【18:00】

http://light.dotup.org/uploda/light.dotup.org303776.jpg


塒まであとほんの僅かという時、少年が突如あなた達を止めた。
階段を上がり、森へと何かが現れようとしているようだ。
霧の向こうにぼんやりと見える巨体から推測すると、どうやら梟に思えるらしい。

やはり時間帯が悪かったのだろうか。
このまま進めば梟と鉢合わせしてしまう事は間違いない。
また、他の夜の魔物も次々に出てくるだろう事は、簡単に予測できた。



>>↓1  どうする?


隠れるべきか、逃げるべきか。
初めはそう考えていたあなただったが、一つの考えに思い至った。

塒の階段を調べた限りでは、熊が鹿を襲う事も無く移動していた事が確認出来ている。
精神操作によるものだろう。
普段は食う者と食われる者である複数種の魔物が、共存しているはずなのだ。

という事は、今ならば遭遇しても素通りできる可能性もあるのではないだろうか?


あなたの考えは、三人にも受け入れられた。

幸いにして、今のあなた達には転移という絶対的な撤退手段が存在する。
また、少年を蝕む呪いも主との接触によって満足したようだ。
当てが外れたならば、すぐにでも逃げれば良いだろう。

各々が武器を構え、魔力を強化の前段階で待機させる。
そうして、あなた達は一塊で階段へと向かった。


……そうして、あなた達は賭けに勝利した。

梟はあなた達の頭上を飛び去り。
蛇は足元を静かにすり抜けて行き。
狼は皆同じような動きでゆっくりと横を歩み去っていく。

その全てが、一様に虚ろな気配を漂わせていた。
こちらから攻撃を仕掛ければどうなるかは分からないが、少なくとも現状では危険は無さそうだ。


あなたの考えは正しかった。
少女があなたの肩を軽く叩き、無言で賞賛を伝えてくる。

この分ならば、魔物達の脇を抜けて地下に降りるのは容易いだろう。



>>↓1  どうする?


>> 【20:03】 以降最初の書き込みが有効になります。


※ 冷静に考えて今までのやり方だと面倒なので、会議後安価は今後このようにします。


あなたはこのまま進み、地下の調査をしようと提案した。
また、詳細な役割分担についても詰める。

自分一人が先行し、戦士は少年と少女を守りながら離れてついてきてもらう。
危機に陥れば、アーティファクトの力を利用して無理矢理合流し、転移で逃げるという寸法だ。


"……思いつく限り、最良の案に思えるな。
 異論は無い。
 二人の守りは任されよう"


あなたの実力を知る三人は、すぐさま頷いた。
全員の瞳には不安や不信など欠片も存在しない。


あなたが持つ盾の前面部に光が宿り、周囲を明るく照らし出す。
肉体の強化も終え、戦士を確認すれば転移はいつでも発動できるとの答えが返る。
準備はこれで万端整った。

掲げた盾の光で道を確認しながら、魔物の群れの横を、ゆっくりと進み始める。


【18:30】


http://light.dotup.org/uploda/light.dotup.org303787.jpg

◆ = 現在位置



階段を降りた先は、大きな広場になっていた。

壁や地面は全て土が剥き出しだ。
魔物達の出入りでしっかりと踏み固められたそこは、柔らかさは殆ど無く歩きやすい。
壁の一部には木の根らしき物が顔を出しているが、大きく張り出している訳ではない。
特に行動の障害となる物は無いだろう。

また、内部には霧は僅かだ。
少なくとも地上の濃霧とは段違いである。
肌に纏わり付く湿気を感じはするものの、視界は十分に確保出来ている。

伸びる通路は三つ、正面と東西、全ての方向に道が続いている。


そして、そんな部屋の中では、数多の魔物達が横たわっていた。
人一人が通れる程度に、一定の間隔を空けて、皆同じ方向を向き、同じような姿勢で。
まるで市場か何かのようだ。

呼吸によって起こる動きがなければ、死んでいる物と思ったかも知れない。
それほどに異様な静けさを伴った、深すぎる眠りの中に彼らは居る。



>>↓1  どうする?


あなたは部屋の壁から顔を出す、木の根を調べてみた。
表面を撫で、魔力視で確認し、最後に僅かに傷を付けてみる。

結果、新たな発見は特に無かった。

感触は通常の根であり、魔力を含まず、そして水が流れ出た。
それだけである。



>>↓1  どうする?


あなたは左側、西の通路を調べる事とした。
それに際し、武器を槍に持ち替え、離れた位置に居る少年に遠隔視を応用した索敵を依頼する。

少年は快諾し、あなたが持つ槍の穂先は少年の新たな目となった。

そうして進んだ先では、通路は北へ向かって折れていた。
角では当然、穂先だけを突き出し、少年に確認してもらう。
何も問題無い事を少しずつ確認しながら、あなた達はゆっくりと進む。



【18:45】


http://light.dotup.org/uploda/light.dotup.org303795.jpg

◆ = 現在位置



通路の先はまたも部屋であった。
魔物が眠る大部屋よりは小さいが、巨体を誇る梟や熊が暴れ回っても十分な程。
その中には……。


"……赤子、ですね。
 迷宮の魔物達の、殆どの種が中に居ます。
 小さな個体を見ないと思ったら、こんな所に……"


危険は無さそうだとの少年の言葉に、あなたも中を覗き込んだ。

確かに、そこにはピクリとも動かない無数の赤子が地面に並んでいた。
入り口の部屋とは違い、隙間なく、地面を埋め尽くす程である。
あなたには一見、ゴミ捨て場にも見えたかも知れない。



>>↓1  どうする?


部屋の中は埋め尽くされている。
一切触れずに進むのは、困難を極めるだろう。
この赤子達を刺激した時、何が起こるかは未知数だ。

道は他にもある以上、無理にこの部屋に入る必要は無い。
そう判断し、あなた達は静かに引き返した。



http://light.dotup.org/uploda/light.dotup.org303803.jpg

◆ = 現在位置



しかし、東の通路を進んだあなた達は、またも同じ光景に遭遇した。

再びの赤子の山である。
西の部屋と比べて数はやや少ないようだが、やはり地面が殆ど見えない。


二度目となる赤子の山を目にして、あなたは気付く事があった。
ゴミのように打ち捨てられた魔物の幼体達は、息をしていない。
ピクリとも動かないのは、当然の事だったのだ。



>>↓1  どうする?


あなたは、何が起こっても良いよう十分に警戒しつつ、手近な赤子を地面から持ち上げた。

しばし待つも、何も変化は無い。
どうやら、赤子をどうこうした程度では危険はないようだ。


あなたが手に取ったのは、片手に収まる程度の闇色の狼の子であった。
生まれたばかり、といった姿に見える。
目は閉ざされ、いかにもあどけなく、親の凶暴さは欠片も見つからない。
まるで、ただの子犬のようだ。

その体に温度は無い。
一切の力が感じられず、だらりと脱力している。
勿論、心臓の鼓動もなかった。


……ただの死体なのだろうか。

そう思ったものの、最後に念のためとあなたは魔力視を試みた。
すると……。


"ドクン"


あなたの視界の中心、手に持った子犬の中から、青い光が漏れ出ている。
それは規則的に脈打ち、小さな体を這うように魔力を駆け巡らせていたのだ。

心臓と血管。
あなたにはそのように見えた。
だとすれば、この魔力の拍動は彼らの体を維持でもしているのだろうか。

考えてみれば、周囲からは死臭は漂ってこない。
閃きは正しいように思えた。


彼らはどうやら生きてはいない。
しかし、死んでいるという状態でもないのだと、あなたは確信した。


あなたはそっと、地面へと子犬を戻した。

赤子達の状態は把握できた。
もっとも、それが何を意味するかまでは不明であるが。



>>↓1  どうする?


とりあえず、現時点で赤子達にもう用は無い。
あなた達は再び引き返し、今度は中央の道を目指した。



http://light.dotup.org/uploda/light.dotup.org303816.jpg

◆ = 現在位置



……大部屋からの通路の入り口。
そこに辿り着き、穂先を差し入れた時、少年が鋭い警句を発した。

動くものが見えた、という。

その情報に、あなたの体は急速に戦闘準備を整えた。
槍と盾を握る手には力が篭り、両足は固く地面を踏み締める。
そうして、少年による確認が終わるのをじっと待つ。


"……十頭程の熊達が、交尾をしています。
 いずれも虚ろで、正気ではなさそうですね。

 奥の方にも何か居るようですが……ここからでは見えませんね"



>>↓1  どうする?


>> 【22:17】 以降の書き込みが有効となります。


奥に居る何か。
少年のその言葉が、あなたは気になった。
突入前に正体を確認できるのならば、それに越した事は無い。


"……いや、なんというか。
 この魔法って霧がなければここまで便利な物だったんですね"


方法は勿論、遠隔視頼りだ。
活躍し通しの少年に、念のために魔力は問題ないかと尋ねる。
応えは力強い頷きだった。
多少減ってはいるだろうが、そう大きな消耗ではないようだ。

消耗と言う点では、あなたの方が余程大きい。
地下に降りてからこちら、全力での身体強化を行い続けているのだ。
行動に支障をきたす段階には至っていないが、気には留めておくべきだろう。


あなたは荷物から布に包まれた石を取り出し、少年に魔力を籠めてもらった。

それを全力で、可能な限り奥へと届くよう、放り投げる。



>>↓1 コンマ判定 【遠投】

筋力 4
敏捷 0

目標値 4


【遠投】

目標値 4  出目 2

成功!


あなたが投げた石は、狙い通りに部屋の奥までを見事に飛んだ。

布が巻かれ、更に地面は土である。
大きな音が出る事もなく、基点の設置は完璧に完了した。
どうやら、部屋内の熊達も気付いた様子はなさそうだ。
あるいは、そのそも気付いて反応するような機能が奪われている可能性もあるが。

ともあれ、後は少年の仕事である。
あなたは振り向き、顔を窺う。

そこに、少年の青ざめた顔があった。


"……確認しますが、豪腕熊の変異種というのは、両腕が剣になっている、獣人風の見た目……でしたよね?"


その言葉に、あなた達は事態を凡そ理解した。
変異種が中に居るのだろう、と。
しかし、続く言葉は予想の範疇を逸していた。


"数えられるだけで、二十は居ます。
 同じ姿勢で、並んで座り込んでいますね。
 今は赤子と同じような状態で、動いていないようですが"


戦士の、現実を理解できないといった風に息を呑む音が、あなたの耳に届いた。

余りにも馬鹿げた数であった。
異常とも言える装備の数々に身を包んだ戦士が、二年をかけて討伐できない怪物。
それが二十、更にその奥にもまだ居そうだと言うのだ。

勝ち目などある訳もない。
もし変異種達が動き出し、発見されたならば、次の瞬間には死が確定しているだろう。



>>↓1  どうする?


>> 【23:05】 以降の書き込みが有効となります。


震えそうになる声を何とか抑え、あなたは少年に追加の情報を求めた。

変異種の周囲や奥に、何かが見えないか。
また、部屋の中に怪しい箇所は存在しないか、と。


"奥には、何も……いえ、何か、動いていますね。
 変異種の体で隠れて良く見えませんが、毛の色からして熊か、もしくは変異種だと思います。

 他は……床に模様が刻まれています。
 ただ、地面からの視点だと良く分かりませんね"



>>↓1  どうする?


踏み込もう。
あなたはそう、仲間へと告げた。

ここは、あの枯れ枝のような姿に変貌した精霊が、命を賭してまで教えた場所だ。
魔物が生産されているだけ、などという事は考え難い。
何かが、あるはずなのだ。


先陣は変更無くあなただ。
単独で先行し、何かあれば瞬時の合流後に転移、という方針には変わりない。
いつでも逃走に移れるよう、周囲に警戒を払いながら進んでいく。


あなたは意を決して部屋に踏み入り……そして、安堵の息を吐いた。
周囲で交尾に勤しむ熊達は、あなたに一切の興味を持っていないようだ。
巨体同士を重ね合わせ、時折腰を揺するだけ。
その瞳は虚ろであり、階段を上る魔物達と同様の状態である事が、あなたにも分かっただろう。

即座の危険は無い事を確かめたあなたは、地面の模様が見渡せる位置にまで更に進んだ。



>>↓1 コンマ判定 【??知識】

知識 1
常識 3

目標値 4


【??知識】

目標値 4  出目 6

失敗……


あなたには、その模様が何なのか分からなかった。

地面が細く浅く掘られ、そこに水が流れて何かが描かれている。
形状は、湧き出す水を思わせるような形の文様が、二重の五角形に囲まれている物だ。
どこかで見たような記憶も無くは無いが、一体何なのかを思い出す事は出来ない。

少年ならば分かるかも知れないが、彼は後方に離れている。
残念ながら確認は不可能だ。


正体不明の模様の上を歩くなど、流石に避けるべきだろう。
当然そう判断したあなたは、模様を大きく迂回する。


ここまで来れば、しっかりと確認出来る。
少年の言の通り、剣が生える腕を持つ、人型の獣の群れが、あなたの眼前で静かに佇んでいた。


彼らが、東西の部屋で見つけた赤子達と同様の状態である事は、少年によって確認されている。
念のためと魔力視を行ってみれば、やはり魔力の鼓動を見る事が出来た。
生きてもおらず、死んでもいない、不可思議な状態であるのは間違いない。

また、確かに変異種達の巨体の向こう、壁際で何かが動いているのが分かる。
一体何をしているかまでは見て取れないが、確かに熊であるようだ。

変異種達が並ぶ間隔は狭いが、幸い動く事は無さそうである。
奥までを抜けて行くのは容易いだろう。



>>↓1  どうする?

質問
先ほど投げた石はどこにありますか?

odoru

よし、、奥まで行こう


>>232
変異種と模様の間にあります。
あなたは簡単に拾えて構いません。


>>233
この状況に適合する常識が存在しません。
ルール6が適用され、無効化されます。
>>234採用になります。


ここまで来たのだ。
引き返すなど、どう考えても有り得ない。

奥で動く物を確認するために、あなたは足を踏み出し、変異種の巨体による林を抜けて行く。





…………どくり、と。

あなたの心臓が、何かの予感に高鳴った。


情報は、既に出揃っていた。


ひとつ。
ここは魔物の生産所である。

ふたつ。
豪腕熊の変異種も、ここで生まれているようだ。

みっつ。
変異種には、あなたの姉の気配があると、戦士は言っていた。

よっつ。
変異種の体は、余りにも人に近い。


狼は狼から、熊は熊から、人は人から生まれる。
それが自然の法則であり、これが覆る事は無いはずだ。

だとすれば、熊と人の境に位置する者は、果たしてどこから生まれるのだろうか。

その答えが今、あなたの目の前に示された。


部屋の最奥部、その壁際。
そこに、一頭の熊が腰を振っていた。

他の熊達との違いはただ一つ。

組み伏せられているのは雌の熊ではなく。



……それは、片腕が無く、白い肌を持ち、虚ろな瞳であなたを見つめる。

あなたと、まさしく瓜二つの―――





>>↓1 コンマ判定 【激昂抵抗】

意思 3

目標値 3

クリティカル!


【激昂抵抗】

目標値 3  出目 9

失敗……

下が二連クリティカルだっただけにな...

てか言霊の神恐ろし...

取り合えず雷速テレポで離脱が無理になるな

そしてここで次回に続く(絶望)になる気がする...


"―――――!!"


それは、既に生物の出して良い音では無かった。
世界を震わせる轟音が、あなたの喉から迸る。

視界は一瞬で怒りの真紅に染まった。

最早、あなたは自身の感情の一切を制御できていない。
ただ破壊を命じる衝動のままに、全力をもって駆け出した。
アーティファクトの力すら、無理矢理に引き出して。

雷の速度で投げ放たれた槍は、異常な正確性をもって熊の口内で炸裂した。
頑丈なはずの頭部は内側から弾け飛び、完全にその生を終わらせる。


死を確認した次の瞬間、あなたの頭からは一つを残して全てが消え去った。

拘束を解かれ、地面に投げ出された白い体。
それを、あなたは縋るように抱え上げて……。



>>↓1 コンマ判定 【危機感知】

感覚 7

激昂 -3
肉親 -3

目標値 1


そうして、そこで意識の全ては断絶した。

あなたが最期に見た物は、閃く刃。
突如動き出した変異種の腕から伸びる、絶望を宿した凶器の光であった。



首を失った体が、白い体の上へ倒れ込む。

それはどこか、死してもなお姉を守ろうとしているかのように、見る者には見えたかも知れない。





DEAD END


といった所で今日はお開きで。
お付き合いありがとうございました。
また明後日。

コンティニューは>>231からになります。





精霊言語でクリティカル出す程の精霊との親和性を持った人間が、
友好的なレーシーをクリティカル発見しちゃって、
更に【??????? → レーシーの導き】を成功させたんじゃ地下発見されちゃうよねっていう……。
クリティカル怖い(白目)

こう、音もなく忍び寄れるぐらい隠密できる装備とか仲間を見つけてきて戦士のテレポートで姉をつかんで帰還とかかな

筋力最大にして4人連れて雷速、からの姉ごとテレポートが理想かな?

>>303 適任なのが一番協力要請をしたくない盗賊貴方な件...

やっぱ貴女(こっちも向こうも)のときはコンマは敵だわ

筋力最大で貴女がビューイング石を投げてから少年に事情を聞かないでテレポートしたあとに作戦会議をした方が良いんじゃない?

取り合えず一回出直した方が良いだろうな、激昂するなら宿屋ですればいいし

それがあったか…この状態だし給水とか栄養補給とかしてダンジョンが生かしてるってなるか
しかし翌日に変異熊狩りに行く予定だったけど、仮に狩れてもしばらくはまた翌日出るんだよなこれ

>>344 むしろ変異熊狩って武器にしたあとでも安全地帯ができるからむしろメリットでしょ

にしても何で蜘蛛は復活しないんだろう?


■ 所持品一覧

 【魔鉄製の剣】
 【魔鉄製の槍】 E

 【蜘蛛甲のスパイクシールド】 E

 【蜘蛛甲と鹿革の兜 +1】 E
 【大蜘蛛の面頬】 E
 【鉄製のネックガード +1】 E

 【使い慣れた皮鎧】 E
 【鹿革製のリュック】 E

 【大蜘蛛のガントレット】 E
 【異形の手袋】 E

 【ブーツ・オブ・ライトニング】 E

 【大型ウェストバッグ】 E


 【投石用の石 x24】 ← USED

 【堅焼きビスケット x10】
 【干し肉 x10】
 【竹製の水筒 / 100%】
 【水袋 / 100%】

 【方位磁石 x2】
 【携帯用調理器具一式】
 【植物油 x2】

 【地図用羊皮紙 x2】
 【描きかけの地図 / 白の森・入り口】
 【描きかけの地図 / 白の森・猿の縄張り】
 【描きかけの地図 / 白の森・最奥部への道】

 【大英雄の剣片】


■ パーティーの共有品

 【竹製の水筒 / 100%】
 【竹製の水筒 / 100%】
 【竹製の水筒 / 0%】

 【木製の投石器 x2】
 【木製の投槍器】
 【木製の背負子】

 【ポーション x4】
 【熊肝の丸薬 x3】
 【熊骨の精力剤 x11】
 【消炎鎮痛剤 x3】
 【鹿脂の塗り薬 x2】
 【発汗剤 x2】


■ 預かり中

 【使い慣れたガントレット】
 【使い慣れたブーツ】

 【熊革の鎧 x3】 作成中 10日目 11:00 以降 受け取り可能


■ 所持金 10657 Kootz


【19:30】


http://light.dotup.org/uploda/light.dotup.org304409.jpg

◆ = 現在位置



今晩は19時30分位の開始になります。
よろしくお願いします。


(上手い事言って流れに乗ろうと思ったけど)思いつきませんでした(諦観)

開始していきます。
よろしくお願いします。


【残りコンティニュー回数 3 → 2】



あなたには、地面の模様が何なのか分からなかった。

地面が細く浅く掘られ、そこに水が流れて何かが描かれている。
形状は、湧き出す水を思わせるような形の文様が、二重の五角形に囲まれている物だ。
どこかで見たような記憶も無くは無いが、一体何なのかを思い出す事は出来ない。

少年ならば分かるかも知れないが、彼は後方に離れている。
残念ながら確認は不可能だ。


正体不明の模様の上を歩くなど、流石に避けるべきだろう。
当然そう判断したあなたは、模様を大きく迂回する。


ここまで来れば、しっかりと確認出来る。
少年の言の通り、剣が生える腕を持つ、人型の獣の群れが、あなたの眼前で静かに佇んでいた。

彼らが、東西の部屋で見つけた赤子達と同様の状態である事は、少年によって確認されている。
念のためと魔力視を行ってみれば、やはり魔力の鼓動を見る事が出来た。
生きてもおらず、死んでもいない、不可思議な状態であるのは間違いない。

また、確かに変異種達の巨体の向こう、壁際で何かが動いているのが分かる。
一体何をしているかまでは見て取れないが、確かに熊であるようだ。

変異種達が並ぶ間隔は狭いが、幸い動く事は無さそうである。
奥までを抜けて行くのは容易いだろう。



>>↓1  どうする?


>> 【19:47】 以降が有効です(安価時間基準)


しかし、あなたは一度引き返す事とした。

床の紋様がどうにも気になったためである。
これだけあからさまな存在感を放つ異物なのだ。
無視するという選択は選び難い。

あなたは後方で待機する少年に、槍を振って示した。
遠隔視の要請だ。
そして、紋様をしっかりと確認出来るよう、出来る限り槍の穂先を高く掲げる。

確認を終えたのだろう。
少年が手を振り返してきたのを見てから、あなたは仲間と合流した。


少年は、戻ったあなたへと早速分かった事を説明する。

あの紋様は、水源の神の聖印であると。


『一見してすぐに分かりました。
 水源の神は、神々の中で唯一降臨して国家を運営していた神ですからね。
 それも凄まじい力を持った大国を、です。

 聖印の効果は、三つ。

 生まれ来る生命への祝福。
 母体と赤子、双方の肉体の守護。
 それと、妊娠の成功率の上昇。

 地下の様子から考えるに、順当に魔物の生産補助のための物ですね。
 主は水源の神と縁が深いですから、利用していても不思議ではありません。

 ……神はもう死んでいるので効果は薄れているはずなんですが、規模と魔力で補っているんでしょう。
 魔力視で見れば、循環している水は魔力を含んでいました』


少年の言に、あなたは紋様の方向に振り向いて両目に魔力を集めた。
すると、ボンヤリとではあるが青い光を感知できる。
潤沢とまでは言えないが、確かに聖印の強化程度は可能だと、あなたも確信を抱いただろう。


『あぁ、それと東西の部屋の赤子ですが、これで分かりました。
 紋様が持つ誕生の祝福を応用して、状態を留められているのだと思います。
 魂が生を得る、その一瞬前で』


少年の得た予測は以上のようだ。
仲間達は口を閉じ、あなたの判断を待っている。



>>↓1  どうする?

聖印を強化する

10分会議


>>404
現状、あなた達は姉の存在を認知していません。
この状態で聖印の強化を行うという事は、魔物達の繁殖を手助けする事になります。
常識的に有り得ない行為のため、ルール6を適用します。
>>405が採用となります。


>> 【20:34】 以降が有効です。


聖印の力によって、赤子は留められていると少年は言った。
だとすれば、同じような状態に思える変異種達もそうである可能性は高い。

これを破壊したならば、つまりは全てが目覚めて行動を開始するという恐れもある。

決して触れないでおこうと、あなた達は頷きあった。


さて、とすれば次である。
少年の遠隔視と、あなたの目視によって、北端の壁際に動く物があるのは確認出来ている。
恐らくは豪腕熊か、あるいはその変異種か。

熊が部屋の中に居るのはおかしくはない。
だが、一つだけ奥の奥に引き篭もっているというのは、いかにも不自然だ。


何か、あるのかも知れない。
考えてみれば、ここはレーシーが命を賭してまで教えた場所なのだ。
調べてみるべきだろう。

無論、直接踏み込むのは慎重さに欠ける。
あなたは石を投げての遠隔視を提案し、少年から承諾を得た。
再び聖印を迂回して進み、一度使った石を拾い上げる。

そしてそれを、変異種達の頭上を越えるように軽く放り投げた。
今度は距離は必要無い。
単純に、北端まで石が届けば良いのだ。


問題無く投げ入れられた事を確認し、あなたは仲間達の元へとゆっくりと戻る。


……そして、合流したあなたは、明確な異常に対面する。

少年が蹲り、真っ青な顔を手で覆っているのだ。
似たような顔色の少女がその背に手を当て、顔を険しく歪めている。

何があったのかと戦士に確認するも、彼は首を横に振った。
戦士は何も聞かされていないようだ。
ただ、遠隔視を発動させた後、こうなってしまったと。

少女は知っているらしい様子から、恐らくいつもの未知の言語だろうと、あなたは考えた。
とすると、一先ず二人だけで隠しておくべき情報を得てしまった、という事になる。
それも、こうも異常な状態になる程の、それを。





…………どくり、と。

あなたの心臓が、何かの予感に高鳴った。


『…………。

 ……一度、階段まで戻りましょう。
 とてもではないですが、ここで話せる事ではありません』


短くない時間をかけて、少年はようやくそう口を開いた。

提案、ではない。
その言葉に含まれる感情は、最早懇願にも近かった。



>>↓1  どうする?


断る理由は有り得なかった。
あなた達は、足早に道を戻り、少年に先導されるまま階段を上る。

少年の足は、中程に至って止まった。
未知の言語で少女と何かを確認し合い、あなたへと振り向く。
少女は、階段の下方を警戒するためだろうか、最後尾に移動する。


そうして、少年の口から絶望が語られた。



情報は、既に出揃っていた。


ひとつ。
ここは魔物の生産所である。

ふたつ。
豪腕熊の変異種も、ここで生まれているようだ。

みっつ。
変異種には、あなたの姉の気配があると、戦士は言っていた。

よっつ。
変異種の体は、余りにも人に近い。

いつつ。
地面に刻まれた、聖印の効果。


狼は狼から、熊は熊から、人は人から生まれる。
それが自然の法則であり、これが覆る事は無いはずだ。

だとすれば、熊と人の境に位置する者は、果たしてどこから生まれるのだろうか。

その答えが今、あなたの目の前に示された。


部屋の最奥部、その壁際。
そこに、一頭の熊が腰を振っていた。

他の熊達との違いはただ一つ。

組み伏せられているのは雌の熊ではなく。



……それは、片腕が無く、白い肌を持ち、虚ろな瞳で空を見つめる。

あなたと、まさしく瓜二つの―――





>>↓1 コンマ判定 【激昂抵抗 / あなた】

意思 3

目標値 3


>>↓1 コンマ判定 【激昂抵抗 / 戦士】

意思 5

目標値 5


【激昂抵抗 / あなた】

目標値 3  出目 5

失敗……


【激昂抵抗 / 戦士】

目標値 5  出目 1

クリティカル!!


頭の中で何かが砕ける音を、あなたは確かに聞き取った。

最愛の家族。
憧れ続けた英雄。
狭い世界から連れ出すために、命さえ擲った、何よりも大事なたった一人の姉。

それが、手の届く程の距離で、凄惨な陵辱を受けている。

……許せる理由など、この世のどこにも有りはしない。


"―――――!!"


それは、既に生物の出して良い音では無かった。
世界を震わせる轟音が、あなたの喉から迸る。

視界は一瞬で怒りの真紅に染まった。

最早、あなたは自身の感情の一切を制御できていない。
ただ破壊を命じる衝動のままに、全力をもって駆け出そうとして。


『止まんなさい、この馬鹿!』


その出端を、下方から巻き起こった暴風によって挫かれた。

あなたの暴走を予期していた少女による妨害だ。
予想の外にあった衝撃に、あなたの体は一時完全に宙に浮いた。


更に、そこに追撃が加えられる。

空中で身動きの取れないあなたの足が掴まれ、階段へと引き摺り落とされた。
強かに体を打ちつけた苦痛に悶える間も無く、巨大な重量が圧し掛かり、あなたの行動の一切を制限する。


追撃の主の顔を間近で見るあなたは、驚愕に目を見開いた。
最も新しい仲間である、戦士だったのだ。

あなたは、彼が持つ感情を正確に把握している。
だからこそ、何故、という言葉が真っ先に浮かんだ。
そのためだろう。
赤熱するあなたの頭蓋に、ほんの僅かの空隙が生まれたのは。


『頼む……落ち着いてくれ』


空隙に、溶岩のごとき熱量を伴った戦士の言葉が流れ込む。
あなたに匹敵する程の激怒を、限界を超えて圧縮させたそれは、何よりも強くあなたへと届いた。


『助けなければならない。
 冷静に、確実に、どんな手段を使ってでも、だ。

 失敗は、あってはならない』


……怒りは、収まる理由が無い。
しかし、今発露させる事は絶対に出来ないと、あなたは理解しただろう。


暴走の謝罪を告げた後、あなた達は周囲を警戒した。

あなたの叫びによる轟音と、少女の放った暴風。
二つの異常が駆け抜けたのだ。
何かが反応していてもおかしくは無い。

しばしの時間を索敵に当て、変化が無い事は確認できた。
どうやら、地下にまでは届かなかったか、あるいは届いても問題にならない程の状態であるらしい。


そうして、あなた達は向き合い、話し始めた。

内容は当然、救出作戦について。


『転移による脱出を根幹に据えるべきでしょう。
 抱えて逃げるのは、どう考えても現実的ではありません。

 救助対象を組み敷いている熊を排除し、即座に転移。
 それさえ出来れば、何とかなるはずです』


問題となるのは、熊を一撃で仕留められなかった場合だ。
音にも無反応の魔物達だが、攻撃を加えられてまで大人しくしているとは、とても思えない。
侵入者を殺すべく動くだけならばまだ良い。
最悪なのは、あなたの姉が巻き込まれ、無防備な体に一撃を受ける事だ。

しかし、その可能性は極めて低いと、誰もが確信していた。
全員の目が、信頼を含んだ視線をあなたに向ける。
あなたの全力で仕留められない訳が無いと、無言で語っていた。



>>↓1  追加で提案すべき事はありますか?


安価に反する事になってしまいますが、もう仕方ないと判断しました。
申し訳ありませんが、これ挟みます。


>>↓  終了が宣言されるまで、何度でも、自由に質問を行えます。


◆ 地下での暴風

『時間をかければ何とかいけるわ。
 階段で外と繋がってるからね。
 ただし、発動までは時間が必要。
 咄嗟には使えないと思って』


◆ テレポーテーションに関する制限

『転移は即座に可能だ。
 極僅かな集中だけで済む。
 時間を稼ぐ事は考えずとも構わない。

 熊は……少々難しいな。
 転移に巻き込める間合いは、大剣が届く程度の範囲だ。
 熊を収める事は難しく、組み敷かれているならばまずは退かす必要があるだろう。

 基点石は森の入り口近くに設置してあり、転移後の隙は私だけに発生する。
 警戒は任せたぞ』


◆ 片手で三人

あなたは三人の体躯を見、考えた。
どう考えても不可能である。
片腕では、少年か少女を一人抱えるのが精一杯だ。
重量がどうとかいう以前に、腕の長さが不足に過ぎる。


◆ 聖印の効果範囲

『この地下空間の中が限度でしょうね。
 森の外はおろか、地上でも効果は無いでしょう』


◆ 姉の治療手段

『……思い当たりません。
 外傷ならば僕が治せますが、精神となると……。
 神殿でも、心を癒す奇跡は存在しないんです』


◆ ライトの事後フラッシュ

『いえ、出来ません。
 調節が可能なのは、光を生み出す時だけです。
 あぁ、それと消滅させる時と、ですね』


◆ 黒雷について

轟音で気を失ってはどうしようも無い。
絶対に雷を纏わせないよう、あなたは細心の注意を払うよう心に留め置いた。

※ 黒雷は発生の有無を任意で選択できるよう変更されています。


◆ 最悪の事態が起こった場合、どうするか

『あんたが一撃で仕留めきれないとは到底思えないわ。
 その時は開放されてるでしょうから、暴風一択。
 風で皆を集めて転移出来るように備える、ってとこね』

『やれるとすれば、光での目晦まし程度でしょうか。
 ただ、余り期待はしないでくださいね。
 相手の巨体を考えれば、見ずに適当に振るっただけでも危険は大きいですから』



『……すまないが、本音を言わせて貰う。
 私は、彼女が救えるならば他の誰を見捨てても良いとすら思っている。

 変異種が動き出した場合、待つ事が出来るのは最低限の時間のみだ。
 間に合わなかった時は、諦めてくれ』


◆ 熊の体勢

『頭は低く下げています。
 少なくとも、跳び上がる必要はありません』


◆ 姉の場所までどうやって行くか

『転移の事を考えれば、全員で行くべきでね。
 変異種の並びには隙間があるんでしょう?
 そこを抜けていけば良いわ』


◆ 中絶技術

『……そういう薬は、あるわ。
 店先には並んでいないけど、頼めば買える。
 ただし、良い話は聞かない。
 殆ど毒に近いと思って良いと思う』


◆ 姉が妊娠しているかどうか

『妊娠した母体に負担をかける事は、恐らく無いと思います。
 今妊娠している可能性は、低いのではないでしょうか。
 希望的観測ではありますけど』


◆ あなたに掴まって雷速

あなたは再び考えた。
……困難であると思われた。
少年と少女、この二人であれば問題は無い。
しかし、戦士が加わるならば話は別だ。
体が大きい上に、全身を鎧で覆ったその重量は、先程体感したばかりだ。
まともに身動きが出来るとは思えない。


◆ 聖印の効果が切れても姉は無事か

『……分かりません。
 ただ、見た感じでは外傷は無いように思えます。
 即座に命を落とす、という事は恐らく無いでしょう』


◆ 暴風での合流準備

『出来るわ。
 というか、安心して。
 そのくらいは言われなくてもやるわよ』


◆ パーティーメンバーの定義

『転移に巻き込む対象は、私が選択出来る。
 難しく考える必要は無い。

 ただし、範囲に収まっている必要はある。
 邪魔な熊をどうにかしなければ、彼女を転移させるのは無理だろうな』


◆ 生まれたばかりの変異種

あなた達には、この情報は判断がつかなかった。


◆ 妊娠の確認手段

『そればかりは、医者に見せるしかないわ。
 昔は水源の神官が正確に判断できたらしいけど……今はもう、神自体が死んでるから』


◆ 聖印の役割

『異種の間に子を作るため。
 妊娠の成功率を上げるため。
 度重なる出産で母体を死なせないため。
 それと、変異種の数を考えれば一度に孕む数を増やすのにも、使われているかも知れませんね』


◆ 全ての生物が存在するか

あなたは眠る魔物達の様子を思い出した。
あなた達が見た魔物の内、蜘蛛とエルフに関しては、ここに居ないようだ。



そろそろ質問が出揃ったと判断し、締め切ります。


>>↓ 【23:50】 以降 多数決用の行動候補を 【三つ】 募集します。

>>558

戦士にブーツオブライトニングもたせたら俊敏の判定は回避できるから基点で待てばやれそうな気がするんだが
>>531にある
>熊は……少々難しいな。
>転移に巻き込める間合いは、大剣が届く程度の範囲だ。

熊が難しいっていうのは大きいから範囲ぎりぎりで難しいって読めるんだよね
だったらあなたたちはテレポの基点位置で待機していればいけるんじゃないかと思うんだよね


>>566が不可能行動のため、>>563,565,567が候補になります。
全てがほぼ同じ内容のため、投票はスキップされます。

しまった、>>563は範囲外でした、失礼しました。


多分他に候補は無いでしょうし、適当裁量でこのまま行っておきます。

実行は明日、昼過ぎ辺りに来ると思います。
お付き合いありがとうございました。
また明日。

乙です

覚えたいです(願望)


作戦を確認し、十分だと、あなた達は判断した。

一撃で熊を殺す、あなた。
暴風による転移補助を行う、少女。
絶対的な脱出手段を持つ、戦士。
脱出後、不測の事態に備えられる、少年。

全てが、完全に噛み合っていた。
これでもなお失敗すると言うのなら、最早救出の可能性はどこにも無い。


あなた達は頷き合い、地下へと歩を進めた。

魔物達が眠り部屋を通り。
交わり続ける熊を無視し。
神の聖印を迂回して。
変異種達の隙間を潜り……。


そして、あなたはついにその光景を目にした。


白く、細い、体だった。
全盛の面影はまるで無い。
重病人と並べてみても、どちらが死に近いかを断ずる事は難しいだろう。

それでもなお、攻め立てられ続けていた。
熊の巨体に押し潰され、四肢を力無く投げ出したまま。
巨大過ぎる陰茎が深々と挿し込まれ、時折揺すられる動きに合わせ、赤い液体が飛び散っている。

その苦痛に、顔を歪ませる事すら無い。
光を宿さない瞳はただ宙を見つめている。
……そこに、一切の意思は感じられなかった。


再びの赤熱が、あなたの頭蓋を覆っていく。
それを押し留めたのは、戦士だ。
震えを隠し切れない手が、力強くあなたの肩を掴んでいる。

全身を駆け巡る激情は、漏れ出す事無く、ひたすらに凝縮されていく。
魔力と共に、両の腕に。

覚えてないです(保険)


背後で風が渦を巻くのを、あなたは感じた。
少女による物だ。
姉に覆い被さる豪腕熊を排除した後、転移が可能な範囲に全員を集める。
それが彼女の役割である。

その準備が整ったのを、少女はあなたの背を叩く事で伝えた。
戦士もまた、転移の前段階だろう、魔力を体の周囲に漂わせて頷く。


……後は、あなたの判断で全ての行動が開始される。

豪腕熊を一撃で殺し、その体を姉の上から排除する。
そのために必要なのは、確実な殺傷力と、強力な衝撃。

敵の姿勢は、四肢を地面に付き、深く低く全身を落としている。
跳び上がる必要は無い。
どこを狙うとしても、十分な威力が乗せられるだろう。


思考の末、あなたが選んだ武器は……。



>>↓ 【16:00】 以降  攻撃箇所と、使用する武器を指定して下さい。

腹を狙い、覆いかぶさる熊を蹴り上げる
イメージは地上まで吹き飛ばすよう


蹴り上げる。
あなたの脳裏に咄嗟に思い浮かんだのは、その言葉だった。

お前は、誰に乗っている。
その薄汚い体を、今すぐに退けろ。

赤熱した思考が、延々とそう繰り返し続ける。



>>↓1 コンマ判定 【激昂抵抗】

意思 3

目標値 3

それは悩んだ。急所狙いにするか、どうか
だがここの目的は「排除」であって、「討伐」じゃない。邪魔ならどかせればいいんじゃないかと思って
倒しきった場合、死体が邪魔になって転移が失敗する危険性があるかもしれんから

今思えば会議すればよかったな。すまん


【激昂抵抗】

目標値 3  出目 1

クリティカル!!


だが、その熱はすぐに再び凝縮された。

今、怒りに任せて腹を蹴るのは簡単だ。
しかし、その結果どうなるか。

以前、熊の首筋に剣を叩き込んだ時の事を、あなたは覚えていた。

肉体を限界まで強化し、更に魔力撃までを伴った、全力と呼んで遜色の無い一撃。
その一撃は、豪腕熊にどのような被害を負わせたか。

……ただ一筋の切り傷と、僅かな体勢の崩れ。
それだけだったのだ。
あなたがもし、全力の蹴りを打ち込んだ所で、大差無い結果に終わっただろう。


深く、ゆっくりと呼吸を繰り返す。

怒りに囚われず、この事実を思い返せた事は僥倖だ。
この幸運を逃してはならない。


蹴り剥がす事、これだけは良い案だ。
相手が既に死んでさえいれば、体勢を保とうとする抵抗は小さいはずだ。

熊の急所を貫き殺した後、蹴り上げて空間を確保し、雷速をもって救出する。
あなたはそう定め、両手で槍を握り、飛び出した。

あっぶねぇ、クリってなかったらまた覚えているだろうかが出てたなんて(恐怖)


人外の筋力で地を蹴り、あなたは駆けた。
邪魔をする者は何も居ない。
そして、豪腕熊は一切の反応を見せない。

狙うべきは、間抜けにも無防備に開かれた口内。

そこから頭部を突き上げるよう、あなたの全力が解き放たれた。



>>↓1 コンマ判定 【憤怒の槍撃】

筋力 17
武器 3
魔撃 8
憤怒 5

目標値 33


【憤怒の槍撃】

目標値 36  出目 10

差 26


※ 急所補正を忘れていたので追加しています。


その一撃は、完全なる致死の威力を伴っていた。

衝撃が熊を蹂躙し、蹂躙し、蹂躙する。
圧倒的な魔力は頭蓋に収まる訳も無く、内部から眼球を消し飛ばす。
その反動すら利用して、あなたは熊の体を押し上げた。

人間が一人、潜り込むに足る空隙が、腹の下に生み出された。

しかし、それだけでは確実とは言えない。
救出の可能性を更に押し上げるため、追撃が空を裂いて伸びる。



>>↓1 コンマ判定 【蹴り上げ】

筋力 17
装備 1
憤怒 5

耐物 -17

目標値 6


【蹴り上げ】

目標値 6  出目 9

失敗……


しかし、あなたの追撃は極小さな成果しか生まなかった。

熊の体は、確かに押し上げられた。
ほんの僅か、頭一つ分程度は浮いただろう。

だがそれだけ。
数瞬後には浮いた体は崩れ、あなた達の上に倒れ込む。


更に、視界の中にあなたは異常を感知した。
浮いた熊の体の向こう。
沈黙を保っていたはずの変異種が、腕の刃を振り上げている。



>>↓1  どうする?


>> 【17:12】 以降が有効です。


【修正】


数瞬後には浮いた体は崩れ、あなた達の上に倒れ込む。



数瞬後には浮いた体は崩れ、あなた達の上に倒れ込むはずだ。

仲間の情報が知りたいな
雷足使ってすぐテレポ出来るってことでいいよな?
あと他人掴んで雷足使っても無事だよね


>>633
あなたが何かしない限り、仲間達は事前の予定通りに動くはずです。
また、他人を雷速に同行させるのはエルフの縄張りで実行済みです。
安全と分かって構いません。


あなたの決断は、素早かった。

目の前に、ずっと求め続けた姉が居る。
ここまできて、ただ切り裂かれるなど有り得ない。

そうして次瞬、あなたは雷と化した。
あらゆる全てを置き去りに、細い体を抱きかかえ跳躍する。

……数年ぶりに触れるその体は、酷く弱々しい。
だが、あなたは確かに、体温を感じ取った。
生きている。
今は、それだけで構わない。


あなたが仲間達の元へ到達した直後、風と光が弾けた。
襲い掛からんとしていた変異種達は大きく体勢を崩し、目を潰される。

その隙を、歴戦の戦士が逃す理由は無かった。

体が宙に浮くような感覚と共に、視界から一時全てが消え去った。
唯一感じられるのは、腕に抱き締めた最愛の家族のみ。


そして、浮遊感が失われ、あなたの眼前に現れたのは……。


闇と霧。
そして、それらに覆われた森。

……良く見慣れた、森の一角であった。





http://light.dotup.org/uploda/light.dotup.org304750.jpg

◆ = 現在位置


>>↓1 コンマ判定 【不運の回避】

幸運 9

目標値 9


【不運の回避】

目標値 9  出目 10

ファンブル!!


◆ 追加判定


>>↓1

1-3 あなた
4-5 戦士
6-7 少年
8-9 少女
0  あなたの姉


しかし、あなた達に安堵の瞬間は未だ訪れなかった。

転移の直後、少女が鋭く警戒を発する。


『……っ!
 光! 早く!!』


声に素早く応え生み出された閃光が、再び世界を焼いた。

……だが、それは一手遅い。
白く染まる視界の中に、あなたは確かに見てしまった。

少女の背後に何の前触れも無く現れた獣が、その口を大きく開いていたのを。



>>↓1 コンマ判定 【物理的被害の軽減 / 少女】

耐久 3

目標値 3


※ この判定は、敵の能力により、出目9と10がファンブルとして扱われます。

クリ

あっ…(絶望)


【物理的被害の軽減 / 少女】

目標値 3  出目 10

ファンブル!!

あと一回あるし多少はね?(震え声)


赤い、華が咲いた。

それは、少女の細い首から。
鋭すぎる牙に穿たれた血管はただの一撃で弾け。

そして。



>>↓1 コンマ判定 【即死抵抗 / 少女】

耐久 3

目標値 3


【即死抵抗 / 少女】

目標値 3  出目 7

失敗……

少女間接直接関係なく原因で死亡しないと戻れないじゃん。じゃん。
えこれ諦めきれないんだけど少女気づいてるなら回避判定出来ないのか

>>684
自殺判定始まるから...
自分が言うのもなんだがどうすればいいんだこれ


少女の目が、ぐるりと天を向いた。
致命的な何かが砕ける音が首から響き、全身を痙攣させる。

あなたが認識できたのは、そこまでだった。

閃光が去り、全ては闇に包まれる。



……その闇に溶けて、襲撃者は消えて失せた。
再び生まれた光によって照らし出されたそこには、ただ血溜まりが広がるのみ。

誰も、何事も発せない。

だからだろう。
何かの腹を切り裂き、食い荒らす、遠くからのその音が聞こえてしまったのは。


※ 以前の要望を鑑み、友好度が一定以上の場合はNPCの死亡でもコンティニュー可能なように変更します。


◆ コンティニュー回数を消費し、エンカウント判定をやり直しますか?


>>↓1-3  二票先取

やり直す


◆ 残りコンティニュー回数 【2 → 1】



闇と霧。
そして、それらに覆われた森。

……良く見慣れた、森の一角であった。



http://light.dotup.org/uploda/light.dotup.org304750.jpg

◆ = 現在位置



>>↓1 コンマ判定 【不運の回避】

幸運 9

目標値 9

頼む、言霊様。くりてぃかる


【不運の回避】

目標値 9  出目 1

無欲の勝利!!


少年が光を生み出し、あなたと少女は素早く周囲を見渡した。

脅威となるものは、何も居ない。
そう確信し、あなた達は即座に駆け出した。

二度の暴風を放った少女。
そして、長時間の身体強化と全力での魔力撃を用いたあなた。
共に、今にも薄れそうな意識を必死に繋ぎ止める。
転移直後に倒れなかったのは、幸運と言って良いだろう。


出口までの短い距離を走る抜けるのは、あなた達にとって容易い事だ。
しかし、姉の命を抱える今のあなたにとって、それは酷く長い時間に感じられた事だろう。

水の中を進むようだ。
一歩一歩が余りに遅く、うっすらと見える出口は余りに遠い。



足を地に叩きつけ、一歩、二歩、三歩進み。

姉を抱く腕に力を籠めて、四歩、五歩、六歩進み。

強く強く生還を祈り、七歩、八歩、九歩進み。



そして…………。


あなたを出迎えたのは、静謐に包まれる木々の広場だった。
迷宮には存在しなかった風の囁きが、確かにあなたの耳に届く。


振り向けば、そこには明確な境界があった。
ただ闇だけに覆われるこちら側と、霧に支配されるあちら側。

今、あなたは確かにそれを踏み越えた。



吟遊詩人が語る物語にも、英雄の生涯を綴った書物にも、等しく伝えられる一つの事実がある。

迷宮の魔物は、決して、外へと溢れ出る事はない。





あなたは、姉を抱えたまま、崩れ落ちた。
抱き締めた細い体からは、確かな心臓の鼓動。

……生きている。
生きていてくれている。

それがあなたが感じた全てであり、そして、今必要な全てでもあった。


生還に成功した所で、こちら分はお開きです。
お付き合いありがとうございました。
また明日。

夕食と風呂の後、向こうに移ります。

乙です
さあ、後はボスだけだ(白目)

もしもの話だけど、目的が「姉の遺品を求めて」のままなら最高級のED迎えられそうだ


■ 所持品一覧

 【魔鉄製の剣】
 【魔鉄製の槍】 E

 【蜘蛛甲のスパイクシールド】 E

 【蜘蛛甲と鹿革の兜 +1】 E
 【大蜘蛛の面頬】 E
 【鉄製のネックガード +1】 E

 【使い慣れた皮鎧】 E
 【鹿革製のリュック】 E

 【大蜘蛛のガントレット】 E
 【異形の手袋】 E

 【ブーツ・オブ・ライトニング】 E

 【大型ウェストバッグ】 E


 【投石用の石 x24】

 【堅焼きビスケット x9】 ← USED
 【干し肉 x10】
 【竹製の水筒 / 100%】
 【水袋 / 100%】

 【方位磁石 x2】
 【携帯用調理器具一式】
 【植物油 x2】

 【地図用羊皮紙】 ← 統合、残数気にしないでどうぞ

 【大英雄の剣片】


■ パーティーの共有品

 【竹製の水筒 / 100%】
 【竹製の水筒 / 100%】
 【竹製の水筒 / 0%】

 【木製の投石器 x2】
 【木製の投槍器】
 【木製の背負子】

 【ポーション x4】
 【熊肝の丸薬 x3】
 【熊骨の精力剤 x11】
 【消炎鎮痛剤 x3】
 【鹿脂の塗り薬 x2】
 【発汗剤 x2】


■ 預かり中

 【使い慣れたガントレット】
 【使い慣れたブーツ】

 【熊革の鎧 x3】 作成中 10日目 11:00 以降 受け取り可能


■ 所持金 10657 Kootz


【22:30】


◆ 街へ帰還済みのため、地図情報無し



遅れました。
20時位からの開始になります、
よろしくお願いします。


あなた達は一切の遅滞無く、夜の平野を駆け抜けた。
迷宮での極限状態から続く行動に体は悲鳴を上げたが、しかし不平の声が上がる訳も無い。
それだけの事態であると理解できない者は、あなた達の中に一人として居ないのだ。


やがて街の門が見え始める頃、あなた達は僅かに足を緩め、手早く相談を交わした。
姉をどこに運び入れるかについてだ。

それには戦士が真っ先に声を上げた。
酒場の裏に運び込むべきだと、彼は主張している。

部屋は十分にあり、老いて引退したと言えど騎士の守りすら存在する。
また、店主の口は堅く、決して情報が外に漏れる事は無いと、戦士は保証した。



>>↓1  異論があれば伝える事が出来ます


>> 【20:17】 以降の書き込みが有効になります。


ずっと酒場を利用するかはともかく、一先ずは問題無いだろう。
とりあえず一度安全が確信できる拠点へ運び、後の事は落ち着いてから考えれば良い。
あなたは戦士に賛同を伝えた。
少年と少女もそれに続く。

方針は定まり、再び速度は速められる。
少年から借りた防寒着で顔と体を隠した姉を抱え、門を潜った。

幸いにも、門番があなた達を止め、姉の顔を覗き見るような事は無い。
迷宮から瀕死の怪我人が運ばれてくる事は、良くある事である。
この街で出会った人々の例に漏れずお人好しな彼らは、むしろ早く行けと背を叩きすらした程であった。


そうして、あなたは酒場の裏口から飛び入った。
何事かと驚いた様子で顔を出した店主に、説明を行うために少女が残る。
その間にあなた達三人は、未だ意識の無い姉を、ようやくベッドに休ませる事が出来た。


だが、あなたはそこで残酷な現実を知らされる事となる。


『……これは、とても治療の出来る物とは思えません。
 時間が、経ちすぎています』


姉の治療に当たった少年が、重く沈んだ声で、絶望を告げた。

あなたの姉の体、その下腹部には、無数の凄惨な傷跡が存在した。
鋭い刃で乱雑に、幾度と無く切り裂き、そして無理矢理に繋ぎ合わせたような。
いや、実際にその通りの物なのだろう。

あなたの姉は、両腕が剣に変異している豪腕熊を多数出産している。
その剣がもし、生まれた時から存在するならば、当然母体は切り刻まれる事となる。

母体を生かすための聖印の力は、生命と必要な機能を繋ぎ止める以上の事は、しなかったらしい。


『これだけの傷では、女性機能以外は……。
 腰から下は、機能していない物と思われます』


―――恐らく、回復したとしても、もう歩く事は。



>>↓1 コンマ判定 【絶望抵抗】

意思 3

目標値 3


【絶望抵抗】

目標値 3  出目 2

成功!


"……なら、私が姉さんの足になる。
 いや、なんだったら果実をまた探せば良い。
 姉さんが私を救ったように、私が全部どうにかする"


現実は、あなたの心を折る事は無かった。

地獄と呼んで相違無いあの地下から連れ出す事が出来、生きてここにいる。
ならば、まだ希望は残っているはずだと、あなたは己を奮い立たせた。

絶望に沈む事など許されない。
今、最も大きな絶望に苛まれているのは、あなたの姉であるはずだ。
あなたでは、決してない。


『そう、ですね……。
 あなたは本当に、なんというか。
 ……その強さが、羨ましくも思えます。

 とりあえず、今出来る治療は全て終わりました。
 古傷以外の状態は思った程悪くありません。
 少なくとも数日は大丈夫でしょう』


その間に目を覚ましさえすれば何とかなるはずだと、少年は言った。


【10日目 0:00】



あなたは、自身に良く似た姉の顔を、じっと見つめた。
虚ろだった目は閉ざされ、呼吸は細いが落ち着いている。
手を握れば、そこには確かな体温が存在した。

こうして、ずっと傍に付いていたい。

湧き上がるそんな考えを、あなたは必死に噛み殺した。
感傷に浸り続ける事は出来ない。
これからどうするべきか、考えなければならないのだ。



>>↓1  どうする?


あなたは仲間達へ振り返り、尋ねた。
皆はどうするのか、と。


『私は、出来る事ならば彼女についていたい。
 ……勿論、部外者でしかない事は自覚している。
 君が許してくれるならば、の話だが』

『僕は、何かあった時のためにこの部屋で休んでおきますね。
 大丈夫だとは思いますけど、絶対とは言えませんし』


戦士と少年は、そう答える。

そして最後の一人。
エルフの少女は、静かな声であなたに告げた。


『……あんたと話したい事があるわ。
 少し、時間貰ってもいい?』



>>↓1  どうする?


断る理由は無い。
あなたは少女に頷き、姉の眠るベッドから離れた。
戦士と少年に後を任せ、少女の後について部屋を出る。

誘導されて向かった先は、酒場の裏手。
戦士と手合わせを行った場所であった。

その中央で少女は立ち止まり、振り向く。


『話、ってのは単純よ。
 これからどうするか、ってあんたは聞いたわよね。
 そんなの、考えるまでもないじゃない』


少女は、その顔を俯かせていた。

今は真夜中。
深い闇も相俟って、表情は一切窺えない。


『……あんた、もう迷宮に入るのはやめなさい』


困惑するあなたへと、少女は更に続ける。


『私達の事なら、気にしないでいいわ。
 毎日迷宮に潜りさえすれば、あいつだってどうにもならない。
 私も、もう命を捨てるような事はしないって誓う。

 ……家族が、見つかったんじゃない。
 あんたは危険な迷宮なんかに関わらないで、あの人と一緒に静かに暮らすべきよ』


それは、いっそ懇願するような声色だった。
暮らすべき、という言葉は、あなたには違う物に聞こえたかも知れない。
例えばそれは、どうかそうして欲しい、と。



>>↓1  どうする?


>> 【21:53】 以降の書き込みが有効になります。

少女の言いたいこともわかるし、その気持ちだけで凄く嬉しい
でもそれはできない。だって”気に入らないから”

あとの補完は>>1にお任せします


既に最大時間経過しているため、延長は出来ません。
>>869採用になります。


それと、要望多数のようなので……。



◆ ここにセーブポイントを設置しますか?


>>↓1-5  三票先取


ではセーブポイントを設置します。
次回死亡した場合、強制的にここに戻り、エンディング処理が開始されます。


あぁ、と。
あなたは酷く納得した。

そうだ、そうすべきだ、と、あなたの心のどこかから声がする。

迷宮を目指した最初の目的。
それは、姉を……姉が持っていた何かを、家族の下へ連れ帰る事だった。
既に、最大の形で達成されているではないか。

少女も、もう良いと言ってくれた。
命を捨てる事はせず、少年と一緒に生きてくれると。

危険に関わる必要は、もう無いのだ。



帰ろう。
もう良いんだ。

誰よりも強い姉ならば、きっと立ち上がってくれる。
歩けなくとも構わない。
姉があなたを支えたように、あなたが姉を支えれば良い。

父も母も、喜んでくれるだろう。
姉はまた、あなたに笑顔を贈ってくれるはずだ。
もしかしたら、戦士はあなたの新しい家族となるかも知れない。

あぁ、それは、なんて―――


―――なんて、気に入らない。

そんな事はもう不可能だ。
既に、私は背負うと決めたのだ。

少女が叫んだ悲哀も、少年が押し殺した絶望も、全てどうにかすると言ったのだ。

こんな所で投げ出して、私一人だけの幸福を求めるなど、どうして出来るだろう。


少女の言いたい事は、痛い程に良く分かる。
私も、そして少女も味わった、家族を失う苦痛。
それを帳消しに出来る機会を逃がすなど、どうかしている。

だけど、その結果に訪れる結末だけは、認められない。

そうだ。
私は気に入らない。
二人が痛みを抱え続ける事も。
姉をあんな目に合わせた主が、のうのうと生きている事も。

そして何よりも、一時でも考え無しの安寧に流されかけた、自分自身の意思の弱さが気に入らない!


"―――だから、そんな事は私には出来ない"


あなたは、そう少女に告げた。
全ての想いを乗せて、心の奥底まで届くようにと。

……少女の返答は。


『……はぁ。
 だと思ったわ、この馬鹿。
 馬鹿で阿呆で脳無し。
 殴る事ばっか考えて脳味噌イカれたんじゃないの。
 絶対頭おかしいわ、あんた』


流れるような罵倒であった。

重く沈んだ空気は、一瞬でどこかへ吹き飛んだ。
蔑むような目であなたを見つめる少女には、先程の暗さは微塵も感じられない。


『何よ、大体予想ついてるに決まってんでしょ。
 そういう答え出すのは分かってたけど、駄目元で言ってみただけよ。
 本当、どうしようもないわよね、あんたって』


そこまで言う必要はあるのだろうか。
呆然とするあなたの横を抜けて、少女は酒場へと戻っていく。

ただ、少女が扉を潜る間際。
あなたは微かに、しかし確かに一つの呟きを聞き取った。


『でもまぁ、あんたのそういうとこ、割と好きみたいよ、私』


【10日目 0:30】



話を終え、あなた達は部屋へと戻った。

戦士と少年が気遣わしげに一度あなた達を見つめたが、少女の顔を見て察したのだろう。
特に何かを追求される事は無い。

姉の様子は、未だ変化は見られない。
酷くやつれてはいるが、呼吸は穏やかなままで、静かに眠りについている。



>>↓1  どうする?


あなた達はそのまま、話し合いを始めた。

主についての情報を纏めるためである。
既に、あなたは主の打倒を完全に決意した。
最早何があろうと覆せる物ではなく、決戦は確実に待ち受けている。

ならばこれは当然、行っておくべき事だ。


まず最初に、あなた達が知り得る主の情報を纏め上げた。

恐らく、水の精霊が変質した者である事。
森の木々を形作る水は、恐らく主の意思次第で牙を剥く事。
精神に作用する能力を持つ事。
水源の神の聖印を利用出来る事。


『…………これ、どうにか出来るんでしょうか』


少年は、長い沈黙の末にそう呟いた。
それに誰も反応出来ない。

規格外にも程があった。
最悪の場合、森の奥にあるという湖自体があなたの敵に回る可能性がある。

竜を殺せ、と言われたならば、実行が可能かどうかはさておいて、手段は幾らでも思いつくだろう。
矢の雨を浴びせる。
竜の鱗を切り裂ける剣を用意する。
あるいは、毒の酒でも飲ませるか。

だが、湖を殺せと言われた時、果たして人間に出来る事はあるのだろうか?


……絶望的な情報ばかりだが、だからと諦める事は出来ない。

あなたは自身を奮い立たせ、更に情報を詰めた。
主が水の精霊だという事は、ほぼ間違いない。

ならば、精霊に詳しいだろう少女は情報を出せるかも知れない。
そんな意思を籠めた視線に、少女は答えた。


『精霊と言っても殺せない訳じゃない。
 聖地の事、覚えてるでしょ?
 大樹を切り倒せば、聖地の精霊は自然に還る。

 水の精霊も同じはずよ。
 依り代をどうにかすれば、存在は保てないと思う。

 ……ただ、その。
 それが湖自体、とかだったらどうしようも無いけど』


唯一の好材料であった。
無論、それだけで打開できる程、迷宮は優しくは無いだろうが。

それを最後に、仲間達の言葉は無くなった。


他に、何か気になる事はあるだろうか?



>>↓1


姉の意識は戻るだろうか。

あなたは、少年にそう問いかけた。
主に関して最大の情報を持っているのは、間違いなく姉だろう。
一度戦い、その腕を落とされているのだ。
誰よりも詳しい事は疑い無い。

そして何より、最愛の家族の今後を、あなたが心配しない訳も無かった。


『……正直な所、分かりません。
 あれだけの状況に、長期間置かれていたんです。
 こればかりは、彼女の精神力次第、としか』


その言葉に、あなたは唇を噛み締めた。
地下で目の当たりにした惨状が、再びあなたの脳裏に蘇っている。

姉ならば踏み越えてくれるはずだと、信じる事は容易い。
しかし、それは思考の停止と変わりない事なのではないかとも、あなたには感じられた。



>>↓1  どうする?

作戦会議


◆ あなたは瞑想し心を静めています。

◆ この間に>>959の会議をどうぞ。


>> 【23:57】 以降の書き込みが有効になります。


◆ 気付いたら残り少なかった。


【安価コンマ】理不尽難度のダンジョンアタック その11【オリジナル】

【安価コンマ】理不尽難度のダンジョンアタック その11【オリジナル】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1457362220/)


といった所で日付変わってしまったのでお開きで。
お付き合いありがとうございました。
また明後日。

主は姉がいなくなったことは把握してると思うんだよね
霧が葉脈の迷宮みたく主のリモートビューイングみたいに機能するのかと思っていたけど、霧がない聖地や町の酒場ですら影響を及ぼせるんだから知覚範囲は途轍もないと思う
でもって、そう考えると主を倒さない限り姉の意識は混濁したままってことも考えられるのよね。やっぱり倒さなきゃなあ

にしても良い武器が欲しいものだが、剣腕熊を一体くらい葬って、その剣を姉の剣片で強化して考え得る限りの最高の業物を仕上げてみたい感じはある
ついでに、主のいる側の通路の南側の通路の先も探索してみたい
これだけ途方もない相手に対してメタアイテムの一つもないとは考えられない。まあ、探索で死ぬリスクもあるけど

>>993
街の中での霧の効果は洗脳のみだと思うな
霧を吸った人は「霧に魔翌力を込めた存在」にとって不都合な情報を取得するのに制限がかかるみたいな感じの
「支配」じゃなくて「洗脳」だったら割とすぐにでも姉さんは目覚めそうな気がする

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom