【安価ガルパン】みほ「懺悔室ですか?」 (196)


・・・・・・

~昼休み・大洗学園のとある部屋~


杏「そうなんだ~最近出来たばかりなんだけど好評でね。小山が頑張って対応してるの」

みほ「知らなかった……それで、それを何故私に?」

杏「それがねぇ……実は小山が風邪長引いちゃってて」

みほ「あ、だから練習に居なかったんですね」

杏「私や河嶋だといまいち聞き上手じゃないというか、小山のあの包容力が出せないからさ」

杏「そ~こ~で~」

みほ「ま、まさか……」

杏「そういうことー! 西住ちゃんならなんか話を聞いてあげるの上手そうだしよろしく頼むよ~」

みほ「ええっ!?」

杏「ちなみに営業時間は昼休み中で、学園艦内外問わず人は来るから。それじゃ頑張ってね~」スタスタ

みほ「な、なんで海の上にある艦の外からわざわざ……というか、私の同意は!?」


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みほ「うぅ……どうしよう」

ミカ「お困りかい?」ポロロン

みほ「ひゃぁっ!?」

ミカ「自らの罪を告白することはいいことだよ。自分を見つめ直すいい機会になる。それを誰かに聞いてもらうというのは恥ずかしいようで実は大切なことなんだ」

みほ「えーっと……ミカさん?」

ミカ「覚えていてくれて嬉しいよ」

みほ「(継続の隊長さんがなんでここに……)」

ミカ「実はこの話を会長さんに持ち掛けたのはこちらでね、色々助言したんだ」

みほ「(元凶この人か!!)」


ミカ「この部屋は言ってしまえば教会の懺悔室と同じさ。お客さんには椅子に座ってもらって、その壁を挟んだ向かい側で君が懺悔を聞いてあげればいい」

みほ「壁にはカーテンのかかった窓が……」

ミカ「あ、この窓は飾りで実は壁自体がマジックミラーなんだよ」

みほ「えっ」

ミカ「だからお客さんが窓から君を覗いたりはできないってことさ。君は変声マイクで喋ってもらうから声で君だとバレることもないし」

みほ「なるほど……プライバシーは守られるわけですね」

ミカ「まぁ君からはお客さんの姿が丸見えだけどね」

ミカ「ここは懺悔室であってお悩み相談所じゃないから、君の役目は懺悔を聞いて、まぁ終わった後にちょっぴり気の利いたことを言ってあげればいいさ」

みほ「そうですか? それならちょっと大丈夫かも……」

ミカ「じゃあ頑張ってね」ポロロン

みほ「あ、ありがとうございます……?」


・・・・・・


みほ「はぁ、でもそんなこと言っても……もし私が余計なことを言って相手を怒らせちゃったらどうしよう……」

みほ「私のせいで評判ガタ落ちとかになったら……」ブルブル


ガラララ


みほ「ッ、お客さんだ!」

>>6「…………」


 ※劇場版キャラ可 リボン・マジノ・リトルキャラ不可(読んでいない)

ミカ


ミカ「やぁ」

みほ「ミカさん!?」

ミカ「お客さんが来る前に、ひとつ私で練習といこう」

みほ「あ、本当ですか? ありがとうございます」

ミカ「といっても私もひとつ、やってしまったことがあるから、その懺悔にね」

みほ「分かりました。なんでも吐き出してください」


ミカ「実は、>>10をしてしまったんだ……」

>>継続高校を犯罪でいっぱいすることで風紀委員を守ること

つまりどういうことだってばよ!


ミカ「実はね……今私達は旅の途中、間違えてこの大洗の学園艦に来てしまって」

みほ「(どう間違えたら船に戦車で乗り込むんだろう……)」

ミカ「そこで、風紀委員の人達に出会ったんだ」

みほ「ふんふん」

ミカ「どうやら2学期に入って大洗は廃校の危機を免れたこともあってかとても風紀が良いらしく、取り締まる事が無かったそうだよ」

ミカ「だがそれは大洗にとって前代未聞だったらしく、喜ぶべき状況であるハズなのに、彼女たちにとっては心に引っかかるものがあったらしい」

ミカ「それを見たアキ……ウチの生徒が仕事も無くただ抜け殻のように過ごす風紀委員を見ていられないらしく」

ミカ「3人で大洗の風紀を乱して彼女達に仕事を作ってあげようということにしたのさ」

みほ「(お、おかしい! どうしてそういう結論にいたるのか非常におかしい!! でもこれ突っ込んだらいけないんだよね、懺悔だし……)」


ミカ「とりあえず私達3人で大洗の生徒のスカートめくり隊を結成したのさ」

みほ「(………………や、やることが……しょぼい……)」

ミカ「スカートめくりは実は立派な強姦罪だからね。継続高校始まって以来の反社会的行為だ」

みほ「あれ、でも私校内で3人の姿を見てないですよ?」

ミカ「そりゃあついさっき始めたからね」

みほ「え?」


きゃああぁぁ~~!!


「誰よあなた達!」

「スカート返せぇ!!」

アキ「ねぇミッコ、これって本当に人生に必要な事かな!?」ダッダッダ

ミッコ「ミカに聞け!」ダダダダ


みほ「(廊下を複数の人間が走っていった……)」


ミカ「これで風紀委員も動けるだろうね。さぁて」

みほ「どこに行くんですか?」

ミカ「2人とも沢山スカートをめくっただろうし、私もめくりに行こうかと」

みほ「そんなにすがすがしく言わないでください!」

ミカ「それにね、女の子のスカートの中には、人生に必要なものがつまっているんだよ」

みほ「ええぇぇ……」

ミカ「じゃ、ヘイヘイ!(バイバイ)」

みほ「あ、ちょっと!」


みほ「(その後風紀委員総出でスカートめくりの犯人を追いかけたところ、なんと捕まえる寸前で逃げられたそうです)」

みほ「(しかし久しぶりのトラブルに風紀委員の人々はなんだか充足したような、満足げな表情を浮かべていたとのこと)」


・・・・・・


みほ「とりあえず、突っ込まずに話を聞く……よし! 最後らへん思わず突っ込んじゃったけど……」

みほ「やり方は分かったかな」


ガララララ


みほ「あ、どうぞ座ってください」

>>23「はい」

ドゥーチェ


アンチョビ「はぁ……」

みほ「(アンチョビさんだ。ミカさんはともかくとして、本当に学園艦外からも来るんだ……)」」


みほ「どうしましたか?」

アンチョビ「ここは懺悔室でいいんだよな?」

みほ「はい」

アンチョビ「実は、懺悔したいことが……」

みほ「分かりました。聞きましょう。告白してください」

アンチョビ「>>29

最近仲間の方のカルパッチョも好きになってしまった


アンチョビ「最近、カルパッチョが好きになったんだ……」

みほ「(カルパッチョ……? なんだっけ、料理だよね……調べてみよう)」ピッ

≪カルパッチョは、生の牛ヒレ肉の薄切りに、チーズもしくはソースなどの調味料をかけた料理の総称である。≫

みほ「(ふむふむ……でもなんで料理を好きになって懺悔しに?)」

アンチョビ「(女同士なんて、やっぱり変だよな……)」


アンチョビ「カルパッチョは、優しくて……」

みほ「(優しい味なんだ)」

アンチョビ「色々柔らかくて……」

みほ「(ヒレ肉柔らかいよね)」

アンチョビ「なにより、見た目が……好みというか……」モジモジ

みほ「(キレイに盛り付けたんだ)」


アンチョビ「最近になってなんだ……カルパッチョの魅力に気付いたの……」

みほ「(なるほど。こんな美味しい料理を今まで食べなかった自分が許せない! ってやつなのかな)」

みほ「(流石アンツィオの生徒……料理に対する情熱が違うなぁ)」

アンチョビ「だからどうしようって……恋愛には前から興味あったけど、まさかカルパッチョだなんて……自分が分からないんだ……」

みほ「(恋するほど好きなの!?)」

アンチョビ「いけないことだっていうのは分かってるんだけど……」

みほ「(そりゃ料理に恋はね……)」

アンチョビ「でも、やっぱり好きなものは好きなんだ!」

みほ「(ッ!)」

みほ「(この目……真剣そのもの! そっか……アンチョビさんそんなになるまで……)」


みほ「そうですか……辛かったですね」

アンチョビ「ああ……だけど、誰かに話せてちょっとスッキリしたかもしれない」

みほ「溜めこんだ思いを吐き出せたのなら、なによりです」

アンチョビ「聞いてくれてありがとう。やっぱり自分に素直になるよ」

みほ「頑張ってください」


みほ「(そういえばミカさんは『終わったときに気の利いたことを言ってやれ』って言ってたよね……うーん)」

みほ「>>34

↑+頑張って障害を乗り越えてくださいね


みほ「愛は人それぞれです。(人間と料理じゃ)障害もたくさんあると思いますが、それを乗り切って頑張ってください!」

アンチョビ「おおおお……! そんなこと言ってもらえるなんて……」

アンチョビ「そうだな、やはり自分に正直になるべきだよな!!」

みほ「はい!」

アンチョビ「障害……そうだ、まずはタカちゃんだかカエサルだか分からないがソイツと戦ってくる!!」ダッ

みほ「えっ?」

アンチョビ「そして見事カルパッチョと結ばれてみせるぞ! 女同士だろうと構うものかぁ!!」

みほ「えっ!?」


ガラララ、ピシャン!


みほ「…………もしかして」ピッ


 みほ:優花里さん

 ゆかり:はい! なんですか?

 みほ:戦車道関連にカルパッチョって人いたっけ?

 ゆかり:確かアンツィオの副隊長2人の内片方が、カルパッチョと名乗ってますよ

 ゆかり:ほら、金髪の方の。カエサル殿はヒナちゃんと呼んでいますけどね

 みほ:そっか! ありがとね

 ゆかり:いえいえ! 


みほ「………………」プルプル

みほ「聞かなかったことにしよう……」

今日はここまでです


・・・・・・

~次の日~


沙織「昨日のスカートめくり集団すごかったねぇ。私たまたま見たんだけど、挙句の果てにはパンツとか咥えてたよ!」

みほ「へ、へぇ~」ダラダラ

華「3人組で、正体不明らしいですね」

優花里「なんでも動きが速すぎて顔を見れなかったとか」

麻子「そど子達が風紀委員の名にかけて絶対捕まえるって言ってたぞ」

みほ「(でも逃げられたんだよね……)」


優花里「そういえば昨日カエサル殿が何者かに襲撃されたらしいですよ」

みほ「えっ!?」

沙織「大丈夫だったの!?」

華「他校の刺客でしょうか……」

みほ「(ま、間違ってない……かも)」

優花里「話を聞いたところ、いつもの4人で居たところに謎のパスタ仮面と名乗る変人が現れて」

みほ「……」ゴクリ

優花里「カエサル殿を名指しで攻撃を仕掛けられたけど返り討ちにしたそうです。パスタ仮面は逃げたそうですが」

麻子「まぁ、そうなるな」

みほ「(アンチョビさん……)」


・・・・・・

~昼休み~


みほ「……私、余計なこと言ってないよね?」

みほ「小山先輩が帰ってくるまで頑張ろう!」


ガラララ


みほ「はーい!」

みほ「(あっ、>>46さんだ)」

ケイ


ケイ「Hello! Confession roomはここでいいのかしら?」

みほ「こ、こんふぇ……?」

ケイ「Oh、sorry。懺悔ね」

みほ「あ、はい。そうです」

ケイ「じゃあ早速聞いてもらおうかしら」

みほ「(ケイさんって悩みとか無さそうだけど、どうなんだろう。わざわざここに来るくらいだし……)」

ケイ「>>49

サンダースが少し弱いからもっと強くしたい、正々堂々と!


 This is 懺悔 not お悩み相談 ニテヒナルモノ
 なるべく「○○してしまった系」がいいかもしれません


ケイ「実はね、私最近スパイ映画にハマってて」

みほ「はぁ」

ケイ「ここにも潜入したことがあるのよ! オッドボールみたいにね」

みほ「えっ、できたんですか?」

ケイ「プラウダの時はバレちゃったけど、大洗はザルだったわね~」

みほ「(風紀委員……トラブル探してる場合じゃないですよ)」

ケイ「1年生の子達に頼んだら作戦ノートとか見せてくれたし」

みほ「(粛清しなきゃ……)」


ケイ「でも、大洗の強さの秘密とかを探ってる内にね、なんかこれは違うな~って思って」

ケイ「やっぱりコソコソやるよりも正々堂々と挑むのが一番だって思ったの」

みほ「(ケイさんはケイさんだなぁ)」フフ

ケイ「いつも仲間にフェアプレイを言ってきた手前、皆にはこういうこと言えなくて……だからここで吐き出させてもらったわ」

ケイ「今度大洗に練習試合を申し込むから、私達ももっと強くならなきゃ。2度も負けられないわ!」

ケイ「じゃあね、聞いてくれてありがと!」

みほ「スッキリできたのならこちらとしても嬉しいです」


ケイ「でもどうやって強くすればいいかしら……やっぱり今のままじゃ勝てないだろうし……」ブツブツ

みほ「………………」

みほ「お待ちください」

ケイ「What?」

みほ「>>56

ここから一歩出た瞬間、そこは懺悔室ではなくなります
そこをお忘れなきよう


みほ「ここから一歩出た瞬間、そこは懺悔室ではなくなります。そこをお忘れなきよう」

ケイ「? ええ」ガラララ


ケイ「なんだったのかしら、最後の」

みほ「あっ、ケイさん!」

ケイ「Wowみほ! 奇遇ね!」

みほ「どうしてここに?」

ケイ「ちょっと野暮用でね」

みほ「そうなんですか。あ、実はさっきお姉ちゃんからケイさんに伝言を頼まれたんですけど」

ケイ「まほから? 珍しいわね」

みほ「フェアプレイ精神も大事だが、あまり締め付けすぎて個の特性を殺すことにならないように。だそうです」

ケイ「…………なるほどね……ありがとうって言っておいて」ニコッ

みほ「はい!」


ケイ「用も済んだし私は帰るわね。あ、今度練習試合申し込むからね! よろしく!」

みほ「その前にひとつ」

ケイ「?」

そど子「いたわよ侵入者!!」

パゾ美「スパイ容疑」

梓「あのパツキンボインのチャンネーです! 私達の秘密見られました!」

桂里奈「捕まえてごーもんだー!!」

ケイ「What!? クッ、撤退ー!」ダッ

「「「待てー!!」」」


みほ「懺悔室でないから、ケイさんはお客さんではなくスパイですねーって……言えなかったな」


・・・・・・


みほ「ふぅ、なんかやっと手ごたえを感じてきたかも」

みほ「それにしても本当に学外の人いっぱい来るんだ……」

みほ「意外な人が来たりして……なんてね」


ガララララ


みほ「はい、懺悔室へようこそ」

>>62「はぁ……」ズーン

オレンジペコ


オレンジペコ「…………」ズーン

みほ「(オレンジペコさんだ。随分落ち込んでるようだけど……)」

オレンジペコ「聞いてほしいことが……」

みほ「あ、はい! 何でも言ってください、懺悔室はあなたの吐き出したい事ぜんぶ受け止めます」

オレンジペコ「ありがとうございます……じゃあ」

オレンジペコ「私……>>66してしまったんです」

ダージリン様の格言攻めに辟易して苦言をいってしまったんです


オレンジペコ「私の学校の先輩にダージリンという人がいて、よく格言を使ってお話になられるんですけど」

みほ「(知ってる)」

オレンジペコ「私、ダージリン様の格言攻めについに辟易してしまって……つい」


ダージリン『ペコ、あなたは何か夢は持っていて?』

オレンジペコ『夢ですか……うーん、今が精一杯で、夢という夢は……』

ダージリン『あらいけないわ。夢を捨てるとき、この世は存在しなくなるのよ』

オレンジペコ『チャーチルですね』

ダージリン『最初から夢を持っていないようでは、そもそもペコのこの世が出来上がっていないじゃない』

オレンジペコ『はい?』イラッ

ダージリン『まぁ先を見すぎてはいけないというけど、そもそもね――』ペラペラ

オレンジペコ『…………』

ダージリン『というわけであって……あ、ところでこんな格言を知っているかしら?』

オレンジペコ『ダージリン様』

ダージリン『?』

オレンジペコ『ダージリン様、格言という名の誰かの言葉ばかり使っていては、自分というものが無くなってしまうのでは?』

ダージリン『なっ!』ガシャン

オレンジペコ『たまには自分の言葉で勝負してみてはいかがでしょうか』

ダージリン『……お、おやりになるわね……ペコ』


オレンジペコ「というわけで……その日はちょっと、あの……そういう日で、イライラしてて……」

みほ「ああ……気持ちは分かります」

みほ「(私もそういう日はたまにお姉ちゃんやお母さんに反抗してたっけ」


オレンジペコ「あ、あといちいちジョークを言ってくる先輩や落ち着きのない隊員や2度も騙された隊員もいて……それがまた」クドクド

みほ「(ぐ、愚痴が始まっちゃった……)」


オレンジペコ「とにかく、私ばっかり苦労してるんです!」ダンッ

みほ「そ、そうですか……(グロリアーナの闇を見た気が……)」

みほ「それで、あなたはどうしたいんですか?」

オレンジペコ「…………いくら話し方が面倒でも、敬愛する先輩には変わりありませんから……謝ろうと思います」

みほ「いい心がけですね。きっとダージリンさんも分かってくれますよ」

みほ「(謝り方とか教えてあげたらいいかな?)」

みほ「なら謝るときに>>71してあげれば、ダージリンさんも許してくれると思います」

お姫様抱っこ


みほ「普通に謝るのもいいですが、ここはトリッキーにいきましょう」

オレンジペコ「トリッキーですか?」

みほ「例えば、お姫様抱っこをしてあげながら謝るとか」

オレンジペコ「だだだダージリン様を、お姫様抱っこ!? わ、私装填手だから……軽いダージリン様を持ち上げるのも、できなくはないけど……」

みほ「普段ただ付き従う後輩からの突然の行動に、ダージリンさんも許してくれると思います!」

オレンジペコ「なるほど……じゃ、じゃあ……やってみます!」

みほ「頑張ってください、応援しています!」

オレンジペコ「はい!」


・・・・・・


みほ「いい事をしたって気分だね!」

みほ「小山さんもこうやって皆の事を励ましてたのかなぁ」

みほ「よーしこの調子でどんどん皆の吐き出したいことを聞いちゃおう!」


ガララララ


みほ「いらっしゃいませー!」

>>75「コンビニ?」

エリカ


エリカ「懺悔室っていうから来たんだけど……」

みほ「(え、エリちゃ…………逸見さんだ)」

エリカ「ここでいいのよね?」

みほ「あ、はい。なんでも懺悔してください」

エリカ「そうさせてもらうわ……」

みほ「(逸見さん疲れてる……どうしたんだろう)」

みほ「(あの逸見さんの懺悔はちょっと気になるかも)」


みほ「早速どうぞ。なんでも告白してください」

エリカ「ええ……実は、>>80

みほともっと仲良くなりたい


エリカ「私、もっと仲良くしたい人がいるんだけど」

みほ「ふむふむ(お姉ちゃんかな?)」

エリカ「その人……この前、転校しちゃって……チャンスを作れなかったのよね」

みほ「ん?」

エリカ「それからも、何度か会う機会はあったんだけど……私、性格……悪い、から……うまく接せなくて」

みほ「……」ダラダラ

エリカ「その人、私もやってる戦車道の同じチームの元副隊長だったの」

みほ「(私!? えぇ……い、意外というか、なんというか……)」

エリカ「この前も話せなかったし」

みほ「(大学選抜との試合の時かな……そういえば話せなかったなぁ)」

エリカ「だからね、神様が私にソイツと仲良くするなって言ってるのかと思うことにしたわ」

エリカ「あ、でもいいこともあったのよ。偶然町で会って一緒にお茶したりとかカップルストローでジュース飲んだりとか」

みほ「(ああ、あったなぁそんなこと……)」


エリカ「そんなことがあるから諦めきれないっていうのもあるんだけどね……」ハァ

エリカ「隊長が羨ましいわ」

みほ「…………」

エリカ「いっそとことん嫌われた方が私も後腐れないかも」

みほ「>>88

デートに誘ってはどうですか?


みほ「いっそデートに誘ってみるとかはどうでしょう?」

エリカ「デートぉ? 恋する乙女じゃあるまいし」

みほ「まぁ呼び方は何でもいいですけど、どこかに一緒にお出かけしてみるとか」

エリカ「お出かけねぇ…………それもいいけど、私アイツのメアド知らないのよね……」

みほ「誰かに聞くとか」

エリカ「…………あ、隊長に聞けばいいのね」

みほ「はい。お出かけ先はボコミュージアムが良いと思いますよ。あ、ボコミュージアムっていうのは不朽の名作ボコられグマ通称ボコを題材にしたアミューズメント施設で、ボコ好きにはたまらない内容になっていて、最近スポンサーが変わって盛り返してきたんです。アニメも今まで再放送ばかりだったものが新シリーズが始まったりゲームソフトボコと不思議のダンジョンも発売が決まったりしていますね。ボコミュージアムは様々なアトラクションやショー、グッズ売り場でお客さんを丸一日そこに釘付けにする内容となっています。あ、でもアトラクションは某夢の国のパクりとか抜かす不逞の輩もいるけどあっちがパクったのであってこっちが元祖だし。主題歌もおいらボコだぜ!は色々なバージョンがあってその曲のアレンジ曲だけでできたアルバムもあってマニアの間ではプレミア価格がついているの。中でもアコースティックバージョンはボコの悲哀を何よりも物語る涙なしには聞けない逸品なの。ボコにも色々な種類があってね、どこを怪我しているとかどの病気だとかモノによって違ってて、でも欠損はないんだよ。私的には四肢欠損ボコとかとってもいいと思うんだけど公式で出てないから残念。ぬいぐるみをちぎるっていう手もあるけどそんなことするのはボコファンとして失格だからそんなことはしないよ。あとボコはいつ勝つの?とかいう勘違いした人もいるんだけど、分かってないよね。ボコが勝つことはありえないの。ボコは負けてボコボコにされても立ち上がるからいいのであって勝ったらそれまでの努力が全部無駄になっちゃうよね。1度愛里寿ちゃんに『まるでボコみたい』って評されたことがあるけどあの時の試合で私勝っちゃったからもうボコになれないよね。悲しいね。死にたい。まぁ何が言いたいかっていうとボコミュージアムは日本のどの場所よりもデートスポットに向いてるってわけ。わかった?」

エリカ「ハイ」


エリカ「ソレジャ、ワタシカエリマス」

みほ「はい。頑張ってその人と仲良くなってくださいね。あ、お出かけ先で激レアグッズとかプレゼントすると効果絶大かもしれません!」

エリカ「レアグッズ、プレゼント、オボエタ」

みほ「お疲れ様でした」

エリカ「オマエ、イイヤツ。カンシャカンシャ。ジャアネ」


みほ「ふぅ……今日一番いいことをした気分♪」

キョウ、ココマデ


・・・・・・

~その日の夜~


みほ「へぇ、そんなことがあったんですか」

ダージリン『そうなの! それでペコったら、急に私を持ち上げたかと思ったら顔をぐっと近付けてね!』

みほ「ふんふん」

ダージリン「困った顔してごめんなさいってしてきたのよ。ギャップ萌えっていうのかしら、とてもよかったわ!』

みほ「よかったですね! にしてもケンカなんて珍しい」

ダージリン『……ペコに言われちゃったの。たまには自分の言葉を使えって』

ダージリン『だから、私はこれから沢山自分で格言を言っていくわ!』

みほ「えっ!?」

ダージリン『格言とは作るものではない。言った言葉を周りが格言だと思うのだ…………どうかしら?』

みほ「あ、そろそろ寝ますね! おやすみなさいダージリンさん!」ピッ


みほ「ふぅ……」ピッピッ


 from:エリちゃん

 件名:今度

 突然のメールごめんなさい。逸見エリカよ
 隊長からあなたのメアド聞いたから

 あなた、ボコって好きだったわよね?
 今度そこに行こうと思っているのだけど、私あんまり詳しくないから案内してくれないかしら
 見返りにグッズでも買ってあげるから
 それじゃ、返事早めによろしく


みほ「ふふふ……島田流がスポンサーになってからグッズが増えたし、助かるなぁ」

みほ「高いのだと万単位になっちゃうし、エリちゃんには感謝だね


・・・・・・

~次の日~


杏「あ、西住ちゃん。頑張ってるみたいじゃないの」

みほ「はい。でもあんまりできてないような……」

杏「いーのいーの。ああいうのは話聞いてちょちょっと何か知ったようなこと言ってりゃなんとかなるんだから」

みほ「そうですかね……?」

杏「そうそう。あ、あと今度サンダースと練習試合やることになったから! 日にちは今度言うから空けといてね~」

みほ「はーい」


・・・・・・


みほ「よーしっ、今日も頑張ろう! けっこうコツ的なものも掴めてきたし」

みほ「驚くべきなのは学園の生徒が1人も来ないことかな。まぁ皆明るいし悩みとかあんまり無さそうだけど」


コンコンコン


みほ「はいどうぞー」


ガララララ


みほ「ここは懺悔室です」

>>112「(知ってる……)」

くらーら


クラーラ「Здравствуйте. (こんにちは)」

みほ「えっ!? え、えーっと……」

クラーラ「ああ、ごめんなさい。プラウダ高校のクラーラと言います」

みほ「あ、はい……(プラウダの制服でロシア語だったからてっきりノンナさんかと思った……)」

クラーラ「母国がロシアなので、意識しないとつい……」

みほ「なるほど」


クラーラ「Исповедь……懺悔室、ですよね。私も神様に許しを請いたいのですが」

みほ「いいですよ。神様じゃなくても、ボコでもいいです」

クラーラ「ボコ……?」

みほ「日本でいうところのキリスト、アッラーのようなものです。国民全員が信奉してるんですよ」

クラーラ「そうだったんですか!? 知りませんでした……」

みほ「当たり前のことすぎて皆言わないだけです。日本人は日本でわざわざ私達の主食はお米だって言わないでしょう?」

クラーラ「た、確かに……」


みほ「ロシアに帰省するときはグッズをお土産にするといいですよ」

クラーラ「なるほど……分かりました。参考にさせていただきますね」

みほ「それで、クラーラさんは何を告白しに?」

クラーラ「はい……実は、>>118を……」

カチューシャのわがままにどう対応すべきか



 ちなお悩み相談系だとこっちで内容を若干味付けしていきます


クラーラ「我が校の戦車道の隊長、カチューシャ様のことで……」

みほ「カチューシャさんですか?」

クラーラ「最近、たまにですけどノンナさんにカチューシャ様の事を任せてもらえることがあるんですが、カチューシャ様は部下への指示が多く……」

みほ「(ワガママ言ってるんだ……)」

クラーラ「夏休みが終わってからは減っているようなのですが、それでもやはり……」

クラーラ「カチューシャ様がワガママを言う時に限って私の周りに他の隊員はいませんし」

みほ「(ワガママって言っちゃったよ!)」


みほ「ではカチューシャさんのワガママにどう対応すればいいか、ですか?」

クラーラ「はい……あ、でも」

みほ「?」


クラーラ「1度おせっかいを焼いてしまったことがあって、『このままではいつまで経っても子供のままですよ』と言ってしまったんです」

クラーラ「そしたらどうやら逆鱗に触れてしまったらしく……」

みほ「ああ……」

クラーラ「ひどく怒らせてしまって……今では何か指示があるとき以外口をきいてもらえません」

みほ「(まぁそうなるよね……)」

クラーラ「ああっ、同志カチューシャ申し訳ありません! クラーラが至らないばかりに、赤き炎の如く……」

クラーラ「このままでは、私はプラウダから……(ロシア語)」

みほ「(ロシア語でブツブツ呟き始めた!)」


みほ「お、落ち着いてください! きっと大丈夫ですから!」

クラーラ「……すみません取り乱してしまって」

みほ「(どうしよう……どうやらクラーラさんはカチューシャさんの機嫌をなおしたいみたいだけど、今回は昨日のオレンジペコさんの時と違って相手が激怒してるし……)」

みほ「(とりあえず、これからのカチューシャさんのワガママの対処を……あの人にワガママ言われたことないけど)」

みほ「ではクラーラさん、これからですけど、>>123

要求されている以上にもてなす


みほ「これからは、カチューシャさんに要求されたこと以上のもてなしをしてあげればいいんですよ」

クラーラ「求められた以上の……ああっ!」

みほ「そうです! 紅茶が飲みたいと言われればお菓子を出して、ボコミュージアムに行きたいと言われればそこで激レアグッズを買ってあげる……そんな感じです」

クラーラ「しかし、それではカチューシャ様がますます調子に乗られるのでは……」

みほ「そこはノンナさんがきっとなんとかしてくれます。あの人はなんだかんだでカチューシャさんに厳しい一面もありますし」

クラーラ「なるほど……ノンナさんが厳しい分、甘いこちらに寄ってくると……」

みほ「あわよくばカチューシャさんが自分でこのままではいけないと思ってくれるかもしれません」

クラーラ「……分かりました。やってみます! спасибо(ありがとうございます)」

みほ「いえ、頑張ってください。ボコ教は迷える者たちの味方です」


・・・・・・


みほ「クラーラさん、カチューシャさんと上手くやれるといいなぁ」


「――――」

「――――」


みほ「ん? なにか話し声が……」


ガラララ


>>127「確かここが……」

>>128「懺悔室のハズ」


 眠気のため今日はここまでです

西さん

アリサ


 西隊長って誰かを呼ぶとき「●●殿」でしたっけ……?


西「失礼します!」

アリサ「ちょ、声大きいってば! 隣に私いるんだけど!?」

みほ「(西さんに、あれはサンダースのアリサさん)」

みほ「(なんて珍しい組み合わせ……)」


西「懺悔室はここでよろしかったでしょうか?」

みほ「は、はい。ここが懺悔室です」

アリサ「ねぇ私外に出ていたいんだけど……こういうのって普通1人1人じゃないの?」

西「いえ、ここにいてください! 私の過ちを多くの人間に知ってもらうことで私自身への戒めとしたく!」

アリサ「1人でやってなさい! 私は外にいるわよ。あと、私の時は部屋から出てよね」

西「いえいえここは私のためだと思って!」ガシッ

アリサ「ちょ掴まないでよ!?」

西「その代わりに私もアリサ殿の懺悔を横で聞いていますよ!」

アリサ「なに変な自分ルール作ってんの!?」

西「アリサ殿だって懺悔室に用があるからこそヘリでこちらに来たんでしょう?」

アリサ「(ぐっ……学園艦のヘリポートでコイツと鉢合わせたのが運の尽きだったようね……)」


みほ「えーっと……では順番に行きましょう。西さんから」

西「はい! ……あれ、私自己紹介しましたっけ?」

みほ「ッ! か、艦内に居る人間は常に把握していますから!」

西「なんと!? まさに神の業……」

アリサ「(ホントかしら)」


みほ「コホン、西さんの懺悔したいことを教えてください」

西「はい! 実は私、>>132

突撃主義が間違っていると思ってきた


西「私、実は……知波単戦車道の伝統であるはずの突撃主義に、最近違和感を覚えるんです」

西「果たしてこのままでいいのか、我々は突撃するだけではいけないのではないか……」

みほ「(練習試合ではなぁ……アレだったし……)」

西「大洗に加勢して大学選抜と戦った時には気付いたんです! 突撃だけではいけない。我々にはもっと他の道もあるはずなのだと!!」

アリサ「まぁ突撃なんてやぶれかぶれになってするものだしね。誰しもが甘寧になれるわけじゃないし」

西「しかし一番乗りはしたい!!」

みほ「(変わってない……)」


西「ハッ! い、今も……つい、突撃を…………意識して……!」

西「やはり私の中にあるのです! 突撃しろ、突撃しろと心が嘯くのです!!」

西「あああああ!! 耐えられない! 突撃したいーー!!」

みほ・アリサ「何に!?」


西「やはり時代は突撃です! ちょっと突撃の合図とっていいですか!?」

みほ「ど、どうぞ」

西「では全軍、突撃ーーーーーー!!!!」

アリサ「(もう突撃って言えればいいんじゃないのコイツ……)」


西「………………ふぅ、スッキリしました……」

みほ「満足しましたか?」

西「はい……最近、皆の前では突撃は極力避けるようにと言って聞かせているので、私自身の知波単魂を燃焼し切れていなくて……」

西「いつもはお風呂場とかカラオケでやってるんですけど、たまたまこの懺悔室なるものの存在を知り、モヤモヤを打ち明けたくなった次第です。この度は誠にありがとうございました!」

みほ「いえいえ、溜まった物を発散していただくのも懺悔室の役割ですから」

みほ「(ま、まぁこれで大丈夫だよね?)」

みほ「困ったときはまた使ってください。あと>>137

突撃する対象を変えればいい


みほ「戦車道の突撃だけが突撃ではありません。たまには敵戦車ではなく他のものに突撃してみたら?」

西「他の……? 味方に突撃ですか?」

みほ「いやいやいや…………例えば可愛いものとか」

西「可愛いもの?」

みほ「猫とかボコとか、可愛すぎて突撃したくなっちゃうものに突撃してみるんです」

西「可愛いもの、ですか……」

みほ「可愛いものじゃなくても、とにかく何かです」

アリサ「男とか?」

みほ「(この人、人の事言えるのかなぁ……)」

西「男性に突撃? 攻撃するんでしょうか」

みほ「まぁ何に突撃するかはお任せしますが、とにかく一旦戦車道から離れるのも手ですよ!」

西「なるほど、分かりました! ご助言感謝します!!」グッ


みほ「じゃあ次はアリサさんですね」

アリサ「えっ? あ、そうね……」

西「楽しみです!」

アリサ「さっさと出て行きなさいよ!!」

西「それでは不公平というものです!」

アリサ「ぐぐぐぐ……! もうしょうがないわね、いいわよ居れば!?」

西「ありがとうございます!」


みほ「あ、あはは……それで、アリサさんは何を懺悔したいのですか?」

アリサ「それは……>>140

フェアプレイの精神を忘れてしまったこと


アリサ「ぶっちゃけ、私ここに来たくて来たわけじゃないから」

みほ「え?」

アリサ「ウチの隊長が無理やりここに私を連れてこさせたのよ……『お前はフェアプレイ精神を忘れてるから懺悔してこい』って」ブー

みほ「ああ……」

アリサ「そりゃ確かにフェアプレイ精神も大事だけど、それで勝てりゃ苦労しないわよ。あなたもそう思わない?」

みほ「えーっと」

西「思いません! 正々堂々戦うというのは突撃の次に重要なことでして、戦車道にとって欠かすことのできない――」

アリサ「今私こっちと話してるんだけど!?」


みほ「うーん……正々堂々っていうのは重要だけど、アリサさんの言うように大会では勝つことも目的ですから……」

アリサ「そうよねえ?」

みほ「でも、勝つことに固執して戦車道本来の理念を忘れてしまっては、元も子もないと思います」

アリサ「……」


アリサ「でも私、別にルール違反はしてないわよ」

西「そういえばアリサ殿は何かやらかしたんですか?」

みほ「この人、全国大会で無線傍受してたんですよ」

西「なんと! 卑怯ですよ!!」

アリサ「うっさいわね! ルールは破ってないって言ってるでしょ!?」

みほ「……アリサさん、どうしてそんなに勝つことにこだわるんですか?」

アリサ「あなたには関係ないでしょ」

みほ「ここは懺悔室です。極力あなたのために何かしたいんです」

アリサ「何もしてくれなくて結構。言いたいことは言ったし私は帰るわよ」

みほ「アリサさん!」

アリサ「………………結局は勝ち負けなのよ。戦車道も恋愛も」

西「恋愛? アリサ殿は失恋したのですか?」

アリサ「違うわよ!」


アリサ「どんなに手を尽くしたって勝てない戦もある……なら、ちょっとグレーなことをしたっていいじゃない。勝ちたいんだから」

アリサ「結局笑うのは敗者じゃなくて勝者よ」

みほ「…………」


西「アリサ殿、敗者になるというのもいいものですよ」

アリサ「はぁ?」

西「我々、突撃しかしないせいかいつも負けているんですが」

みほ「(自覚あったんだ!!)」

西「負けた時、『あー負けた負けた!』と笑えるのが戦車道だと思うのです」

アリサ「…………」

西「勝つことも重要だとは思いますが、1度そのしがらみを捨てて全力を出し切って見ましょう!」

アリサ「言うなら簡単よ」

西「なら今度ウチと練習試合をしましょう! きっと楽しいハズです!」

アリサ「残念、練習試合なら今度大洗とするから」

西「なんと!?」


アリサ「はぁ……この突撃バカの言う通り、本当に次の試合突撃してやろうかしら」

西「オススメですよ!」

アリサ「なんか色々どうでもよくなってきたし、帰るわね。今日はありがと」

みほ「いえ……」

アリサ「…………そういえば、さっきから怪しいと思ってたんだけど私達の名前知ってたり無線傍受の事知ってたり、あなた実は――」

みほ「西さん! その人つまみ出して!! 早く帰りなさい!! 懺悔室はもう終わりだから!!」

西「は、はいーー!?」ガシッ

アリサ「ちょ、放しなさいよー!!」


みほ「ふう、なんとかバレずに済んだ」

みほ「そろそろ小山さん帰って来てもいいころなのになぁ……」

杏「お、丁度いいねぇ」ガラララ

みほ「会長!」

杏「小山の風邪が良くなったから、明日から復帰できるってさ」

みほ「じゃあここも……」

杏「そゆこと。短い間だったけどご苦労様!」

杏「といってもまだ時間あるからね。最後まで気を抜かないようにねー!」

杏「じゃ、それだけだから」ガラララ

みほ「は、はぁ……?」


みほ「じゃあ次の人が最後くらいかな……時間的に」

みほ「といっても、今日は最後まで人が来るかどうか……」


コンコンコン


みほ「来た!? ど、どうぞー!」


ガララララ


>>147「……」

ノンナ


ノンナ「……」キョロキョロ

ノンナ「後を付けてきた者はいない……」ガララララ

みほ「(ノンナさんだ。なにやら人目を気にしてたけど……恥ずかしいことでも言いに来たのかな?)」

ノンナ「Здравствуйте(こんにちは)」

みほ「どうも、ここは懺悔室です(ズドラーストヴィチェって挨拶、だよね?)」

ノンナ「はい。知っています」

みほ「(そういえばさっきクラーラさんも来たし……プラウダの人って…………)」


ノンナ「ひとつ確認を」

みほ「はい?」

ノンナ「ここでの会話は録音もされていなければ、どこかに漏れるということもありませんね?」

みほ「は、はい。懺悔室はその場限りです」

ノンナ「よろしいでしょう」


みほ「(な、なんか最後なのに一番緊張感が……!)」

ノンナ「………………」

みほ「(心なしか部屋の温度が……下がってるような……)」

ノンナ「私が懺悔したいのは……」

みほ「したいのは……?」

ノンナ「>>151

カチューシャという存在がありながら、男性に恋心を抱いてしまった


ノンナ「私は…………私は!!」ドゴォッ

みほ「ひぃぃぃぃ!?!?!?」

みほ「(い、いきなり壁にパンチしてきたぁぁぁぁ!?)」

ノンナ「………………失礼」

みほ「か、壁にひびが……」

ノンナ「後で弁償いたします」

みほ「どうしたんですか……?なにか許せないことでも……」

ノンナ「許せない……そうですね、私は私が許せません」

ノンナ「私にはカチューシャというこの世で最も大切なものがありながら……」ワナワナ

ノンナ「異性に恋心を覚えてしまうなど!!」

みほ「………………………………へ?」


みほ「な、なるほど……同じクラスの男子に恋をしたと……」

みほ「(沙織さんが飛びつきそうな話題だなぁ……ウチは女子高だからこういうの無縁だし)」

ノンナ「はい……きっかけは些細なものだったのですが、日を重ねるごとに知らず知らずのうちに目で追ってしまって……」

ノンナ「彼に話しかけられたりすると……動悸が激しく……」

みほ「(病気じゃないよね?)」

ノンナ「私は……カチューシャのために尽くしカチューシャを支える……それだけのために高校生活を送ってきましたが……」

ノンナ「これでは……うう……カチューシャ、お許しください……ノンナは、ノンナは……」

みほ「(うわぁ……こ、これじゃマズい……)」

みほ「(恋愛経験なんて私にはないから助言もできないし…………そうだ! 沙織さんに……名前は伏せておこう)」ピッ


 みほ:沙織さん、友達が恋の悩みみたいなんだけど、かくかくしかじかで……どう助言してあげたらいいと思う?

 さおり:>>155

とにかく落ち着く


 さおり:その子目の前にいるの?

 みほ:うん

 さおり:じゃあとりあず落ち着かせよう! テンパってるんでしょ? 私もすぐ行くから!

 みほ:え、でも今どこか分からないでしょ?

 さおり:大丈夫! みぽりんの居場所なら常に把握してるから!

 みほ:エッ


みほ「………………」

ノンナ「…………あの」

みほ「ッ! は、はい!」

ノンナ「どうかしました?」

みほ「いい、いいえ!! それより、ま、まずおおおおおお落ち着いてください!」

ノンナ「そちらの方が落ち着いた方がいいのでは……?」


ガラララララ


沙織「みぽりんおまたせ! 好きな子がいるのに他の男子に恋しちゃった子がここにい、る…………って……」

ノンナ「……………………」

みほ「」

沙織「………………あー」(すべてを理解した顔)

ノンナ「………………」ニコッ

沙織「あははは……じゃ、じゃあそういうことで」

ノンナ「ゆっくりしていきなさい」ガシッ

沙織「ぎゃああああああああぁぁぁぁぁぁぁ!!!! み、みぽりん助けて!!」ジタバタ

ノンナ「みぽりん?」

みほ「な、なにを言っているんですか! 西住みほはここにはいませんよ! いるのはただの懺悔室の――」

ノンナ「なるほど……そこにいるのは西住みほさんでしたか」

みほ「しまったぁぁぁ!!」


ノンナ「それで……」ゴゴゴゴゴゴゴ

みほ・沙織「…………」正座中

ノンナ「ここでの会話は漏れないと確認したハズですが……」

みほ「いや、私恋愛経験ないから……そういう知識だけは豊富な沙織さんに助言もらおうと思って……」

沙織「みぽりんの友達の悩みなら助けてあげなくちゃと思って……」

ノンナ「…………はぁ」

ノンナ「……まぁ、そのお気持ちはありがたくいただきます」

みほ・沙織「ホッ」

ノンナ「それはそれとして、武部沙織さんは恋愛についてお詳しいのですね」

沙織「そりゃもう! 大洗の恋愛マエストロといえばこの私の右に出る者はいないとされてるし!」

みほ「(……)」

ノンナ「じゃあ、それについてお聞きしたいのですが……」

沙織「ノンナさんの気持ちでしょ!? じゃあ素直になればいいと思うよ!」

ノンナ「素直というと……」

沙織「その男子に告っちゃうとか、敢えてカチューシャさんに相談してみるとか!」

ノンナ「なるほど…………」

みほ「いいんだそれ!?」


・・・・・・

~次の日~


杏「昨日までありがとね西住ちゃん! はい、お礼の干し芋!」

柚子「ごめんなさい、私の代わりにやっててくれるなんて知らなかった……」

みほ「いいんですよ! 小山さんみたいにうまくやれたかは分かりませんけど」

柚子「あはは、私もうまくやれてるわけじゃないから」

杏「そうそう、サンダースとの練習試合だけど~」

みほ「はい!」


・・・・・・

~大洗VSサンダース練習試合~


沙織「みぽりん、なんか1輌まっすぐこっちに向かってきてるんだけど!?」

みほ「(あ、多分アリサさんかな……)迎撃!」


ダァン! ダァァン!!


華「撃破しました!」


・・・・・・

~応援席~


西「おお! あれはきっとアリサ殿の車輌! 良い突撃と散りっぷり!!」

西「私も突撃…………ッ、いかんいかん! 今日は突撃隣の高校生の日だった。というわけでダージリン殿!」

ダージリン「どういうわけよ……」

西「最近は戦車での突撃を控え、他の戦車女子に突撃インタビューしています!!」

ダージリン「突撃は変わらないのね……」

オレンジペコ「インタビューならアッサムさんがジョークを交えながら答えてくれますよ」

西「おお! ではアッサム殿のもとへ!」ダッ


ダージリン「ありがとう、ペコ」

オレンジペコ「いえいえ」

ダージリン「それで、今日はお姫様抱っこしてくれないの……?」

オレンジペコ「帰ったら、です」

ダージリン「まぁ、楽しみだわ!」

オレンジペコ「(あれいらいダージリン様はお姫様抱っこにハマっちゃったみたい……)」


カチューシャ「撃破したのはミホーシャの車輌ね」

クラーラ「そのようですね」

カチューシャ「うん! あ、紅茶おかわり」

クラーラ「はい。ご一緒に鳥のミルクケーキはいかがですか?」

カチューシャ「流石クラーラ! 気が利いてるわね!」パァァ

クラーラ「いえ。カチューシャ様は皆の隊長ですから、これくらいは」

カチューシャ「それに比べて最近のノンナは……」チラッ


ノンナ「…………」ピッ、ピッ

カチューシャ「ノンナぁ、さっきからずぅーっとスマホいじって何してるの?」

ノンナ「………………秘密です」

カチューシャ「最近全然構ってくれないじゃない」

ノンナ「気のせいですよ、カチューシャ」ニコッ


アリサ「くぅー……やられた……」

ケイ『あっはははは! なによそれ!』

アリサ「私なりに考えた結果です」

ケイ『でもよかったわ! アリサが先陣切ってくれたおかげで士気も上がったし!!』

アリサ「そりゃ、よかったですね」


アリサ「なぁにが突撃すればいい、よ…………」

アリサ「…………ぷ、っはははははは!!」

「なにかおかしいのかい?」

アリサ「ええ、突撃したら本当に色々吹っ切れられたから、それがおかしくて!」

「よかったね、突撃はどうやら君の人生に必要だったようだ」

アリサ「かもね………………って、あんた達誰!? いつもの皆は!?」

ミカ「彼女達のパンツはいいピンク色だったよ」

アキ「実は入れ替わってましたー! 今頃シャワー車で寝てると思うよ」

ミッコ「せっかくシャーマンでクリスティー走りを見せてやろうと思ったのに……」


アンチョビ「おい見たか今の!」

カルパッチョ「すごかったですね」

アンチョビ「だろだろ! あ、私もやろうと思えば今のような突撃ができるんだからな! しかもちゃんと避ける!」

カルパッチョ「はいはい。ドゥーチェはすごいですものね」

アンチョビ「そうだ!」

ペパロニ「ドゥーチェどうしたんすか? さっきからずっと顔赤いですけど」

アンチョビ「え!? あ、こ、これは……今日暑いからな!」

ペパロニ「今日長袖日和っすよ?」

カルパッチョ「(本当はドゥーチェの気持ち知ってるけど、このままの方が面白いなぁ)」


・・・・・・

~練習試合から数日後~


ガララララ


柚子「いらっしゃい、って西住さん?」

みほ「あはは……本当に小山先輩がやってるのかなって」

柚子「そうだよ。今日は誰も来なかったけどね」

みほ「じゃあ……せっかくだから私、いいですか?」

柚子「うん、いいよ」

みほ「>>166


 今日はここまで

桃ちゃん先輩に惚れてるかもしれない


みほ「私、河嶋先輩の事が好きなのかもしれないんです……」

柚子「ん?」

みほ「この前、先輩の泣きわめく姿を見てたら、なんというか……可愛いなって思っちゃって」テレ

みほ「年上相手なのにこういう感情を持ってしまっていいのかなって思ってるんですけど」

柚子「ふーん」

みほ「だからついこの前泣いてるところにコッソリ近づいて頭を撫でたんですけど、その時の反応もまた可愛くて」

柚子「へー」


みほ「中学までは男子に恋愛感情を抱くこともなかったし、黒森峰も女子高だったから……こんな気持ち、ボコ以来なんです」

みほ「ずっと一緒にいたいっていうのは……私の気持ちは、これ……河嶋先輩に惚れてしまっているってことですかね……?」

柚子「んー、どうだろうね。武部さんには? あれほど恋愛上手を自称してたけど」

みほ「沙織さんは男性への恋愛専門だし、頼りにならないし……」


みほ「小山先輩……私、いけないことだとは思うんです……女の子同士っていうのは……ノンナさんや黒森峰の第一ドールは住む世界が違うとして」

柚子「ああー……」

みほ「でもこういうのを相談できる人もいないんですよね……友達にする話じゃないし。だからせっかくだしここで打ち明けてみました」

みほ「河嶋先輩と仲のいい小山先輩に話せて良かったかもしれません」

柚子「>>176

つまり西住さんは私(と会長)のライバルってわけだね


柚子「じゃあ、西住さんは私のライバルってわけだね」ニッコリ

みほ「え?」

柚子「あと会長ともかなぁ」

みほ「え、どういう……」

柚子「西住さんは知らないよね。生徒会では桃ちゃん独占法があるって」

みほ「うぇ!?」

柚子「読んで字のごとく、桃ちゃんの可愛さは生徒会で独占すべきって法なんだけど……やっぱり戦車道で一緒にいるとそれも守られないかぁ……」

みほ「…………だ、駄目ですよ! 河嶋先輩の可愛さはもっと世に知られるべきです!」

柚子「西住さんが引かないなら、ここは争うしかないよ」ゴゴゴゴゴ

みほ「望む、ところです!」ゴゴゴゴゴゴ


桃「クシュン! なんだ……寒気が」


 西住殿が桃を生徒会から「取り戻せ――」したのはまた別のお話


・・・・・・

~ボコミュージアム~


みほ「…………」パァァァ

「いらっしゃ……西住様いつもご利用ありがとうございます」

みほ「こんにちは佐伯さん!」

エリカ「(店員の名前覚えてるほどの常連……)」

みほ「エリちゃん、今日は誘ってくれてありがとう!」

エリカ「別に……あと、その呼び方気持ち悪いから禁止」

みほ「じゃあ帰ろっか」

エリカ「エリちゃんでいいわ!! どうぞいつでも呼んで!!」


ボコ「またお前達か! 今日こそボッコボコにしてやるぜ~!!」

みほ「頑張れ、ボコ……」

エリカ「このショー、一応脚本は毎回同じなのよね?」

みほ「うん。でもね、映画やドラマとは違う舞台ならではの役者の生の演技が良いの」

ボコ「ぎゃああ! くぅ、このままじゃ……みんなぁ! オイラに力を~!」

みほ「ボコ! 頑張れーーー!!」

ボコ「もっと……!」

みほ「頑張れボコ!! 頑張れ!!!!!!!!!!!!」

みほ「ほらエリちゃん!」

エリカ「えぇ……」

みほ「…………………………」

エリカ「え?」

みほ「……………………………………」

エリカ「が、頑張れ!! ボコー!!」

みほ「頑張れー! 頑張れーー!!」


みほ「ふぅ、楽しかったね♪」ホクホク

エリカ「(結局アトラクションとショーを5周させられた……つ、疲れた……)」

エリカ「(ッ、いえ、ここからよ……ここで激レアグッズとかいうのを買って、コイツの気を……)」

エリカ「(買うアイテムは……これよ!)」


 エリカが選んだアイテム……>>182

つがいのボコキーホルダー


エリカ「(ボコをモチーフにしたつがいのキーホルダー……ひとつのボコが縦に真っ二つに割れる、妙に生々しい分かれ方をしてるけど)」

エリカ「(なんかこれ、どこかのエロゲーのヤバいシーンであったような感じね……)」

エリカ「(まぁいいか……一応ポップに激レアって書いてあるし。これにしよう)」


エリカ「ねぇ、ちょっと」

みほ「ん?」

エリカ「今日付き合ってくれたお礼よ」

みほ「そんな! どちらかというと私が付き合わせちゃったみたいな感じなのに……」

エリカ「誘ったのは私だから。それとも私からの贈り物は受け取れない?」

みほ「……ううん、ありがとう!」

エリカ「どーも」プイッ

みほ「(あっ……このキーホルダー……)」


 直下コンマ一桁
 0~2→持ってる……
 4~6→大してレアモノじゃない……
 7~9→激レアでマニア垂涎の的のやつだ!!


 痛恨の3がリストに無い


みほ「(まだ持ってないやつだったけど、そんなにレアじゃない……)」

エリカ「…………どう?」

みほ「………………」

みほ「(でも、せっかくのエリちゃんからのプレゼントだし!)」


みほ「ありがと! ケータイにつけるね!」

エリカ「そ、そう? ならよかったわ……」

みほ「はい、もう片方はあげる! エリちゃんも付けたら?」

エリカ「別に、タンスの肥やしにしてやるから」

みほ「えー……」


・・・・・・

~数日後・黒森峰~


エリカ「そうよ、うん。じゃあパンターの修理は終わったのね。分かったわ」ピッ

まほ「どうだった?」

エリカ「大丈夫だそうです」

まほ「そうか。……ん? そのストラップ……」

エリカ「えっ?」

まほ「妹が大好きなキャラクターだ。お前も好きなのか?」

エリカ「あ、これは違います! なんかその辺の店で10円で売っていたものです!! パチモノです!!」アタフタ

まほ「?」


・・・・・・

~そして~


ガラララララ


柚子「ようこそ、こちらは懺悔室………………むっ」

みほ「どうも」ニッ

柚子「なにか?」

みほ「河嶋先輩の好きな料理が分からないことを懺悔しに来ました」

柚子「教えてあげられません」

みほ「おいなりさん」

柚子「ッ」

みほ「当たりですね。じゃあ作って明日ご馳走しなきゃ」

柚子「むむむむ……! 分かっているならわざわざ来ないでください!!」


みほ「(河嶋先輩争奪戦は続いていた……)」


 ~おわり~

落としどころが分からなかったので、無理やりですが終わりです
読んでくれた方、安価してくれた方ありがとうございます

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