モバP「ついに水木先生が亡くなられてしまったなぁ…」 (43)

みく「水木先生って漫画家の水木しげるかにゃ?」

モバP「おう、子供の頃から大ファンでな、ゲゲゲの鬼太郎大好きだったわ」

モバP「妖怪大図鑑が宝物でな、小学生の頃は妖怪ハカセって呼ばれてたぞ?」

みく「へえ?、…Pチャンは妖怪が好きなのかにゃ…?」

モバP「おう、大好きだ。見た事無いんだがな?
ハタチになる迄に見ないと一生見ないって聞くから十代最後の夜は墓場で過ごしたくらいだ!」

みく「何やってるにゃ…Pチャン…」

モバP「運動会見れなくて残念だった」




みく「でも…そんなに妖怪が見たいかにゃ??」

モバP「ああ、出来るなら見てみたいなぁ~」

みく「Pチャン…あのね、みくね まゆ「お話中失礼しまぁす」

モバP「おう、まゆ。何だ??」

まゆ「うふふ、ちひろさんが呼んでましたょお、今度のライブ会場の事で相談があるそうで」

モバP「おっ、頼んでた会場抑えられたかな? サンキュ、まゆ、今から行くわ。
みくも悪いな、またな」

みく「あっ…Pチャン……」

まゆ「はぁい」(手ふりふり)




(P退場)




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みく「…何で邪魔するにゃ…」

まゆ「それはこっちの台詞ですよぉ…
私たちが妖怪だって事はPさんにはバラさないって協定で決めてるじゃないですかぁ…
万が一にでもPさんに人外って思われて引かれたらどうするんですかぁ…?」

みく「Pチャンは妖怪に会いたいって言ってたにゃ!!」

まゆ「だからって態々リスクを抱える事はないじゃないですかぁ…
コレだから先を考えない獣は…折角生まれ変わってまた巡り逢えたんですから、
まゆ達の邪魔はしないで下さいよぉ…」


(前川みく 猫又)


みく「(イラッ)フられてPチャン焼き殺したヤンデレ蛇女よりはマシにゃ!!」


(佐久間まゆ 清姫)


まゆ「(メラッ)なんですってぇ…」

みく「一回やったからには二回目も有るに決まってるにゃ?? Pチャンはみくが守るにゃ!!」

まゆ「もうあんな事しませんよぅ…それよりまゆ達の邪魔を アナスタシア「してくれてもベツにいいですヨ?」

みく「アーニャチャン?」

アナスタシア「鐘でヤキ殺されそうになってもプロデューサーサンわたしПрохладный…冷やしてアゲますね」


(アナスタシア 雪女郎)


まゆ「冷血女は引っ込んでてくれますかぁ? Pさんが凍えちゃうじゃないですかぁ…」

みく「そうにゃ、そうにゃ!!」

アナスタシア「イヤです…。プロデューサーサンの事なら引けまセン。…Пожалуйста, исчезните」

きらり「みんな?…ケンカは良くないにぃ…みんな仲良くハピハピしょ?」

アナスタシア「イヤです」

まゆ「うふふ、御断りしまぁす」

みく「新参者のきらりチャンは黙ってるにゃ!!」

きらり「うう…産まれたばっかりの身には発言権が無くて辛いにぃ…」(グスッ)


(諸星きらり 八尺様)

早苗「はいはーい、きらりちゃん泣かせてるんじゃないわよー、タイホするわよー?」

みく「ゲッ、早苗チャン…」

まゆ「でも……」

アナスタシア「…Я не иду в согласие、納得イカナイです…」

早苗「まー、納得いかないっていうなら腕ずくで止めてもいいけどさー」

(鬼の眼光) 早苗「…実力差分からない程…馬鹿じゃないよね…?」



(片桐早苗 酒呑童子)



みく「うう??」

まゆ「ひっ…」

アナスタシア「………」

早苗「はい、文句ないよね? 終了しゅうりょ 周子「文句ならあるかなー?」

早苗「むっ……」

みく「あっ周子チャン!!」

周子「ヤッホー、みくちゃん、化粧仲間のよしみで助けに来たよ?」

早苗「折角纏まりそうなのに、何のつもりよ……?」

周子「別に??しいて言うなら、鬼のお山の大将風情が大妖怪面してるのが気に入らなかったからかな?」

早苗「はあ?…アンた、喧嘩売ってんの……!?(辺りを震わす怒気)

周子「それにー、あたしもみくちゃんの妖怪カミングアウト案に賛成だし。
妖力使用オッケーならあたしの魅了でプロデューサーさんもイチコロだしさ♪」

早苗「男に色目使うだけが取り柄の女狐が…あまり調子に乗るなよ…?
後から来たアンタがこの国で大妖怪面してるの、こっちも気にくわなかったんだ…潰すよ……?」



(塩見周子 白面金毛九尾狐)



周子「面白い……やって貰おうじゃな い…
酒に酔って首取られた脳筋がどれほどの物か見せて貰おうじゃ芳乃「止めるのでしてー」


芳乃「この争い、彦山豊前坊が預かるのでしてー、大妖怪同士がぶつかればこの辺りも無事にはすまずー」

芳乃「異議があるのならば、九州天狗総数四万四千が相手になりますが、いかがー?」



(依田芳乃 大天狗)

早苗「…数に頼らなきゃ何も出来ない天狗は黙っててくれないかなぁ…?
そっちがその気なら茨木に声掛けて、部下集めてもいいんだよ?」(ギラッ)

周子「やって貰おうじゃない。
こっちも本気出すよ? 殺生石割るよ? 獣の槍でも何でも持って来いっての」(ギンッ)

芳乃「…止まらぬというのなら、崇徳様に上奏して、日の本全ての天狗でお相手する所存でしてー」




大妖三体 「ゴゴゴゴゴゴ………….」




みく「ま、マズいにゃ…このままじゃみく達がきっかけで妖怪大戦争が起きてしまうにゃ…!」

みく「と、止めなきゃ……まゆチャンもアーニャチャンもきらりチャンも気絶してないで起きてー!!」(バシバシ)

大妖三体 (バチバチッ??と妖気で巻き起こる放電現象が起こる)

みく「あああ、もうめちゃくちゃになっちゃうにゃあ…神様…助けて……っ!!」







モバP「おーい、お前ら?!次のライブの会場決まったぞ?ww」




(クルッ)芳乃「そなたー、お疲れ様でしてー」

(クルッ) 早苗「ちょっと、Pくん、わたしの出番あるんでしょうね??」

(クルッ)周子「でかした!労ってあげるから、ご飯食べ行こうよー、プロデューサーのおごりで♪」


みく「         」

モバP「労いになってないが…まあ、偶にはいいかw よし、みんな行こうか!!」




三大妖怪、はしゃぐ「やったー!!ww」

モバP「ん、どうしたみく、そんなところで座りこんで。行かんのか?」

みく 「あはは…腰が抜けちゃって…」

モバP「?……イカでも喰ったのか…? まあいいや、みくも後から来いよ、
まゆ達も昼寝中みたいだから、起きたら連れて来てくれ」

みく「はーい……」

モバP「よーし、じゃ行くぞ~!!」

早苗「今日は呑むわよー!!」

周子「あ、あたしもー」

早苗「ダメよ、未成年(って設定)でしょ、あたしとPくんだけよ」

周子「えーー!!」

芳乃「ズルいのでしてー」

周子「プロフィールに千歳くらい追加しようかなぁ…」

(キャッキャッ)




みく「…神は居たにゃ……事務所に」




終わり

続編書きました。

つか、一部流用??

原作は青空文庫の大江山。







むかしむかし、京の都に源頼光Pという大将がありました


頼光P「平安のゴーストバスターズです」


その家来に渡辺綱、卜部季武、碓井貞光、坂田公時という四人の強い武士がいました。

これが名高い「頼光四天王」でございます。


渡辺綱「頼光四天王…まあ、悪くないかな…?」

碓井貞光「頑張ります!!」

坂田公時「張り切っていこーっ♪☆★☆」

そのころ丹波の大江山に、酒呑童子と呼よばれた恐ろしい鬼が住んでいて、
毎日のように都の町へ出て来ては、方々の家の子供をさらって行きました。

酒呑童子「がおーっ、たーべちゃーうぞー!?」

子供1「きゃー♪にげろー??」

子供2「つかまっちゃった…、じゃあこんどは薫がおにね??」
そしてさんざん自分のそばにおいて使って、用がなくなると(性的に)食べてしまいました。

子供3「おねえちゃん、いっしょにおふとんはいってなにするのー??」

酒呑童子「大丈夫よー、天井のシミ数えてれば、直ぐ済むからねー(ふひひ)」




酒呑童子はクソレズでした。

翌朝、

子供3「おねえちゃん大好き…」(ぎゅっ)

酒呑童子「そっかそっか、うしゃしゃしゃw」

子供3改め小鬼1「みりあもおねえちゃんの側にいたい!みりあも鬼になるー!!」

酒呑童子「いいよん、よろしくねー」(ナデナデ)

そうして酒呑童子は、次々と少女を毒牙に掛け、配下にし、着々と勢力を拡大して行きました。




酒呑童子「目指せ、千人切りww」


するとある時、新田中納言という人の一人きりのお姫さまが急に姿が見えなくなりました。

中納言も奥方様もびっくりして、死ぬほど悲しがって、

「娘は親の私が言うのも何だが、思わず手を出したくなる色気だ、きっと何者かに攫われたに違いない!」

とんでもないカミングアウトに夫婦仲は危機を迎えた事はさておき、
そう思って、都でも評判の陰陽師、安倍晴明にたのんで娘の行方を占って貰いました。


安倍清明「は~い♪清明ですっ(キャハっ)さー、サーマンパワー全開で占っちゃいますよっ!!ピピッ!!」


すると、やはり大江山の鬼に取られたということがわかりました。

中納言はさっそく天子さまの御所へ上がって、大事な娘が大江山の鬼に取られたことをくわしく申し上げて、
どうぞ一日もはやく鬼を退治して、世間の親たちの難儀をお救い下くださるようにとお願い申し上げました。

 天子さまはたいそう気の毒に思し召めして、きっと助けを出すと約束なさいました。

しかし、問題は人選です。酒呑童子と言えば怪力無双の鬼の王、
生半可な人間を送り出しても返り討ちに合うだけでしょう。


晴明「晴明が行ければいいんですけど…、晴明は上皇様に取り憑いた女狐を探さなきゃいけないんですよねぇ…」


それを聞いて天子さまは、
「それでは他に、例えば 武士のうちに大江山の鬼を退治するものはないでしょうか。」

と大臣におたずねになりました。すると大臣は、
「わかるわ、それは源氏の大将頼光Pと、それについております四天王の侍どもにかぎります。」

と申し上げました。天子さまは、
「なるほど頼光Pならば、必ず大江山の鬼を退治して来るに相違ないですね。」

とおっしゃって、頼光Pをお呼び出しになりました。


「頼光Pさん、行ってくれますか?ご褒美に酢他皆飲料と恵那示威飲料買う権利あげますから。」


頼光P「ちひろ、正に天子」

頼光Pは天子さまのおいいつけを伺いますと、すぐかしこまってうちへ帰りましたが、
なにしろ相手の鬼はみんな可愛い女の子とのことですから、


頼光P「大勢武士を連れて行って、力ずくで勝つとか乱暴な事したくない」

渡辺綱「そんな事言ってる場合?」

坂田金時「頼光P様にも困ったモンですなぁ」

碓井貞光「頑張ります!!」


何と言ってもええカッコしいの大将の言う事には勝てず、
人数は少くとも、よりぬきの強い武士ばかりで出かけて行って、
力づくよりは智恵で勝つ、そう言う工夫をしなければなりません。


そう決まりました。

それからこれは人間の力だけには及ばない、神様のお力をもお借りしなければならないというので、
頼光は男山の八幡宮に、綱と金時は住吉の明神に、
季武と貞光は熊野の権現におまいりをして、めでたい武運を祈りました。

さていよいよ大江山へ向けて立つことにきめると、
頼光はじめ五人の武士はいずれも踊り子(アイドル)の姿になって、
頭に王冠(ティアラ)をかぶり、衣装を着ました。

そして刀、鎧や兜は籠の中にかくして、背中に背負って、片手に金剛杖(マイクスタンド)をつき、
足にギヤマンの草鞋をはき、だれの目にも山の中を興行して歩く踊り子(アイドル)
としか見えないような姿にいでたちました。



頼光P「よし、完璧だな」 

渡辺綱「じゃあ、刻んでいこうか、私たちの足跡…!」

碓井貞光「頑張ります!!」

坂田金時「絶対負けないぞ~!」










五人の武士はいくつとなくけわしい山を越こえて大江山のふもとに着きました。

たまたまきこりに会えば道を聞き聞き、

きこり「え?大江山?あそこの高いお山を越えればすぐだよ。
……それより、皆さんのお山の方も随分立派ですなぁ…(ワキワキ)」


きこりを軽くシメると、鬼の岩屋のあるという千丈ガ岳を一すじに目ざして、
谷をわたり、峰を伝わって、奥へ奥へとたどって行きました。

 だんだん深く入って行って、まっくらな林の中の、岩ばかりのでこぼこした道みちをよじて行きますと、
やがて大きな岩室の前に出ました。

その中に小さな小屋をつくって、一人の女の子が住んでいました。

頼光Pはこんな山奥で不思議だと思い、これも鬼の化けたのではないかと油断のない目で見ていますと、
女の子はその様子を覚ったとみえて、にこにこしながら、ていねいに頭を下げて、

「わたくしは決して鬼の化けたのではありませぬー。熊野権現様にお支えする天狗の一柱でしてー」

「あの山の奥に住む酒呑童子のために参拝客を取られて残念でたまりませぬー。権現様はお怒りでしてー」

「そう言う訳でー、ここにこうしてあなた方がたのおいでを待うけていた次第にてー。

踊り子の姿に身をやつしてはおいでになりまするがー、あなた方はきっと酒呑童子を退治するために、
京都からお下りになった方々に相違なくー」

「さあー、これからわたくしがこの山の御案内をいたしますゆえー、どうぞあの鬼を退治して、
討っていただきとうお願いする所存にてー。」
といいました。

 頼光Pはそれを聞いて、不思議に思うも少女の雰囲気に何故か納得しました。

そしてしばらく小屋の中に入って足の疲れをやすめました。

その時小天狗は、「あの鬼はたいそうお酒が好きでしてー、名前まで酒呑童子といっておりますー。

好物のお酒を飲んで、酔よい倒れますると、もう体が利かなくなって、
化けることも、にげることもできなくなる次第ー。
わたくしのこのお酒は、「神かみの方便鬼の毒酒、神便鬼毒酒」という不思議なお酒でしてー」


「人間が飲めば体が軽くなって力がましますが、鬼が飲めば体がしびれて、
通力がなくなってしまって、切られても、つかれても、どうすることもできませぬー。
このお酒をさしあげますから、酒呑童子にすすめて酔よいつぶした上、首尾よく鬼を捕らまえて下されたくー。」

といって、お酒の瓶をわたしました。

 それから小天狗は先さきに立って、千丈ガ岳を上って行きました。

十丈くらい長さのある、まっくらな岩穴の中をくぐって外へ出ますと、
さあさあと音を立てて、小さな谷川の流れている所へ出ました。

その時小天狗はふり向いて、
「ではこの川についてどんどん上っておいでなさいませー。
すると川のふちに十七、八の娘がいましてー、その子にたずねて、鬼の岩屋へとおいでなさればー。」

 といったと思うと、翼を生やしてふいと飛び立つとあっと言うまに姿が見えなくなりました。

 みんなはあの少女は、誠に権現様のお使いの天狗である、と、はじめて知って、
不思議に思いながら、後から手を合わせておがみました。


そしてこの通り神さまのあらたかな加護のある上は、
もう鬼を退治したも同然だと心強く思いました。

そこで教わったとおり川についてどこまでも上のぼって行きますと、十七、八のきれいな色気ムンムンの娘が、
川のふちでお酒の溢れた着物を洗いながら、しくしく泣いていました。

 頼光Pはそのそばへ寄って、

「あなたはだれです。どうしてこんな山の中に一人でいるのです。」

 と聞きました。娘はまたぽろぽろと涙をこぼしながら、

「わたくしは都から、ある晩鬼にさらわれてこの山の中に来たのでございます。
おとうさまやおかあさまや、ばあやたちはどうしているでしょう。
その人たちにも二度と会うこともできない身の上になりました。」

といいました。そして、
「あなた方がたはいったいどうしてこんなところへいらっしゃったのです??
ここは鬼の岩屋で、これまでよそから人間の来たことはありません。」

 といいました。頼光Pは、そこで、
「いや、わたしたちは天子さまのおいいつけで、鬼を退治に来たのだから、安心しておいでなさい。」

といいきかせますと、娘はたいそうよろこんで、

「それではこの川をまたずんずん上っておいでになりますと、
鉄の門があって、門の両脇に黒鬼ちゃんと赤鬼ちゃんが番をしています。
門の中には瑠璃の御殿があって、その庭には春と夏と秋と冬の景色がいっぱいにつくってあります。
酒呑童子はその御殿の中で、夜昼お酒を飲んで、わたくしどもに歌を歌ったり、踊りを踊らせたり、
痛めた腰をさすらせたりしているのです。」

といいました。

頼光Pは娘を慰めて、教えられたとおり行きますと、
なるほど大きないかめしい鉄の門が向うに見みえて、可愛い黒鬼と赤鬼が番をしていました。
門に近くなると頼光Pたちは、わざとくたびれきったように足をひきずってあるきながら、
こちらから鬼に声をかけて、

「もしもし、旅の者でございますが、山道に迷って、もう疲れて一足も歩かれません。
どうぞお情けに、しばらくわたくしどもを休ませていただきとうございます。」

 と、さも心細そうにいいました。

すると鬼子ちゃん達は、

「わー!珍らしい、お客さんだー!!」

「いいよ、待っててね、大王様に聞いてくるから。」


 といって、酒呑童子の所へ行ってしらせますと、


「へー!それはおもしろいね。すぐ奥へ通してよ。」

といいました。


五人の武士が縁側に上がって待っていますと、
やがて雷や稲光の様な太鼓(ドラム)の音がしきりに起こって、
大風のうなるような入場音がしはじめました。

すると間もなくそこへ、一丈の半分くらい(150cmくらい)という小さな赤鬼が、
髪の毛を逆立てて、お皿のような目をキョロキョロさせながら出て来ました。その姿を一目見みただけで、
だれだって呆気に取られずにはいられません。けれども頼光Pはじめ四人の武士は油断をしないで、
酒呑童子の顔をじっと見返して、ていねいにあいさつをしました。

童子はその時顔をポッと赤らめ、


「あら?いい男!!よくこんな山奥まで上がって来たね、疲れたでしょう、どうしたの、こんなところにまで。」


とデレデレで言いました。




酒呑童子はバイだった様です。

すると頼光Pが、
「それはわたくしども踊り子(アイドル)のならいで、道のない山奥までも踏み分けて興行(ライブ)をいたします。
わたくしどもはいったん出羽の国から出ました後、この間は大和の国で興行(ライブ)をしまして、
それから都へ出ようとする途中道に迷って、このとおりこちらの御厄介になることになりました。」

 といいました。酒呑童子はそう聞いて、すっかり安心しました。

「それは気の毒なことね。まあ、ゆっくり休んで、お酒でも飲んで行くといいよ。」

 こういうと頼光Pも、
「それはごちそうです。失礼ではございますが、わたくしどももちょうど酒を持ってまいりましたから、
この方も飲んで頂きたいものです。」

 といいました。
「それはありがたい。それでは酒盛をはじめようか。ほらほら、ココ座って座って」

 童子はこういって、周りの腰元や家来にいいつけて、酒さかなを運ばせました。
そして、頼光Pを横に座らせ、ベタベタ触り始めました。


その様子にキレ掛けた綱が籠から名刀・髭切を取り出し、切り掛かりかけましたが、


坂田金時「つなりん!落ちついて!!」


慌てて金時達が抑えたので、大事には至りませんでした。

しかし、酒呑童子はその様子を怪しみ、
五人の踊り子(アイドル)を試してみるつもりで、

「それではまずお客人たちに、わたしの勧める酒を飲んでもらって、
それからこんどはわたしがごちそうになることにしよっか。」

 といって、酒呑童子は大きな杯になみなみ鬼特製のつよーい酒を入れて、

「さあ、この酒を飲めー♪」

 といって、頼光Pに杯をさしました。


頼光Pは困った顔もしないで、一息に飲みほしてしまいました。

それから次は綱と、かわるがわる次から次へ杯をまわして、おしまいに酒呑童子に返しました。

酒呑童子は頼光たちが快く杯を引き受けてくれたので、見るから上機嫌になって、

「こんどはあなたたちのもって来た酒をごちそうになろうかな???」

 といいました。頼光はさっそく綱にいいつけて、さっき小天狗から頂いた、
「神の方便鬼の毒酒」を出して、酒呑童子の大杯になみなみとつぎました。

酒呑童子は一息に飲みほして、これをさもうまそうに舌鼓をうちながら、

「これおいしーい!!いいお酒ね。もう一ぱいちょうだーい♪」

 と杯を出しました。頼光Pは心の中ではしめたと思いながら、うわべは何気ない顔をして、

「どうもお口にかなって満足です。それではお酒だけではおさびしいでしょうから、
こんどはおさかなをいたしましょう。」

 といって、立ち上がって、扇をつかいながら舞(ダンス)を舞いました。

四天王は声を合あわせて拍子をとりながら、節ふしおもしろく歌を歌い踊りました。




ニュー頼光四天王ズ「方術が解けない様に~♪ 現実な技術巡る奇跡~信じてる♪♪」




それを見ると、酒呑童子も、手下の鬼たちも、おもしろそうに笑いながら、
すすめられるままに、「神便鬼毒酒」をぐいぐい引き受けて、いくらでも飲みました。




小鬼だけど悪い子だから飲んじゃうんです。


後でメッしないとね。

そのうちにだんだんお酒のききめが現われてきて、酒呑童子はじめ鬼どもは、
みんなごろごろ酔い倒れて、正体がなくなってしまいました。

 頼光Pさんたちは鬼のすっかり倒れたところを見すましますと、
籠の中から鎧や兜を出して、しっかり着こみました。

そして五人一度に刀をぬいて、酒呑童子の寝ている座敷にとびこみますと、
酒呑童子はまるで手足を四方から鉄の鎖でかたくつながれているように、
いくじなく寝込んでいました。

頼光Pはすぐ縄をふり上げて酒呑童子の大きな胸を強調させる様に縛りあげてしまいました。


坂田金時「なーんか、えっちぃ縛り方ですなぁ」

渡辺綱「さいてー…」




何やら評判悪そうですが、興奮してきたので、まあ良し。

酒呑童子の手足はそのまま動けなくなりましたが、目をさますと、
すくっと立ち上がり、思いきり飛び上がりました。

酒呑童子「うがーーーっ!!」

そしていきなり頼光Pをめがけてかみついて来ようとしました。

碓井貞光「頑張ります!!」

けれども、頼光Pの前に立ちはだかった貞光の兜の前立のきらきらする星の光と名刀・石切丸の鋭さにおじけて、
ただ口から火を吹くばかりで、頼光Pのそばへ近寄ることすらできません。

そのうち綱らに二三度つづけて切りつけられて、どうっと地面に崩れおちてしまいました。

手下の鬼ちゃん達は、しばらくの間、てんでんに可愛いくポコポコと打ちかかってきましたが、
五人の武士に片端から優しく抑えられて、みんな縛られてしまいました。


地面に倒れている酒呑童子が悔しそうに頼光Pを睨み付けると、渡辺綱が進み出て、

「頼光Pにベタベタ触ってくれちゃって…。その首貰うよ?」と、ハイライトの無い瞳で名刀・髭切を振り上げました。


酒呑童子が覚悟して目を瞑ると、捕まっていた小鬼達が一斉に泣き出し、酒呑童子の命乞いを始めました。




酒呑童子はクソレズ(改めバイ)でしたが、
手を出した小鬼には好かれていたようでした。


泣く小鬼には勝てず、困ったように頼光Pを見つめる綱に頼光Pは、

「もう二度と悪い事はしない、これからはその力を世の為人の為に使う」と、
酒呑童子に約束させることで、命を助ける事にしました。

酒呑童子も小鬼達の思いと頼光Pの温情に涙して、堅く約束する事にしました。


そして、頼光Pは鬼が大ぜいつかまえておいた娘たちを全員助け出しました。

その中には、先ほどの新田の中納言のお姫さまも交じっていました。

頼光Pは鬼のかすめた宝物といっしょに娘たちと縛りあげた鬼達をつれて、めでたく都へ帰りました。

なんか、帰りは新田のお姫様の頼光Pを見る目が何やら怪しいので、
綱の機嫌が頗る悪く、とても大変だったそうです。

一行が都に着くと天子さまはたいそうおよろこびになって、
頼光Pや四天王たちにたくさん御褒美を下さいました。

しかし、酢他皆飲料と恵那示威飲料は別に買って下さい、
との事で、それを聞いた頼光Pは膝から崩れ落ちました。

そしてそれからは鬼が出て人をさらう心配がなくなりましたから、
京都の人たちはたいそうよろこんで、いつまでも頼光Pや四天王たちの手柄を語り伝えました。


小鬼達も悪い子だった事はちゃんとごめんなさいして、親元に帰って行きました。


酒呑童子も頼光Pとの約束を守り、その後は都の検非違使として、永らく都の平和を守ったそうです…。







早苗「めでたしめでたし、と。」

光「くー!!正義!愛!!いい話だな!!」

ありす「なんか昔、本で見たのと内容が違うような…」

こずえ「それで、そのあとおにさんはどうなったのー??」

早苗「さー??検非違使って今の警察みたいなもんだから、お巡りさんにでもなったんじゃない??」(ウィンク)

千佳「あはは、おにのおまわりさんだね!!」




(ガチャ)モバP「おーい、お前ら、準備いいかー?仕事行くぞ?!?」

アイドルズ「はーい!!」

次々と部屋を出て行くアイドル達、その中で早苗はそっとモバPの腕に手を伸ばす。



モバP「ん?どうしたんですか?早苗さん?」

早苗「…約束、守ってるからねっ!?」

モバP「へ…? 何の話ですか??」




早苗は答えずに、モバPと腕を組みながら、楽しそうに部屋を出て行った。







終わり

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2016年04月06日 (水) 22:04:57   ID: b0vOaKyQ

頼光四天王てガオレンジャーのモデルじゃないですか。

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