菜々「体調不良で…明日の収録お休みします」瑞樹『あら』 (41)

アニメ準拠とか独自視点とか何か色々です
後wがつきます

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1451201022

瑞樹『体調不良?』

菜々「はい…」

瑞樹『…風邪引いてるようには思えないのだけど?』

菜々「風邪じゃないです」

瑞樹『何よ。お腹でも痛いの?』

菜々「いえ、お腹は大丈夫です」

瑞樹『…?元気は無いみたいだけれど…』

菜々「…身体が動かなくて…」

瑞樹『動かないの?』

菜々「はい」

瑞樹『…』

菜々「…」

瑞樹『腰痛?』

菜々「はい」

瑞樹『バカねえ。何したのよ?』

菜々「分かりません。晩ご飯食べてて、テレビのリモコン取ろうとしたら来ました」

瑞樹『ギックリ?』

菜々「分かりません。でも起きれません」

瑞樹『病院は?行かなくていいの?…あ、もう夜だったわね』

菜々「布団まで這いつくばってたら体力が底をつきました」

瑞樹『しょうがない子ねぇ。年齢考えなさいっていつも言ってるでしょ』

菜々「今は若い子でも時折腰痛になるんです」

瑞樹『貴方のは20大分過ぎてからでしょ?』

菜々「17でもなる時はなるんです」

瑞樹『…まあ、それじゃあ明日の収録は無理でしょうね。で?どうするの?』

菜々「良くなったら行きます」

瑞樹『そうじゃなくて、病院よ。貴方免許持ってないから車は無理でしょ?』

菜々「はい」

瑞樹『タクシーでも呼んで、さっさとコルセットでも付けてきなさいよ』

菜々「はい」

瑞樹『もうそんなに若くないんだから』

菜々「若いです」

瑞樹『じゃあお大事にね。冗談じゃなくて無理するんじゃないわよ?貴方番組のレギュラーなんだから』

菜々「あ、待って下さい」

瑞樹『どうしたの?』

菜々「これ、多分あれです。日頃の無理が祟ったんです」

瑞樹『でしょうね』

菜々「でもナナそんな無理した覚え無いです」

瑞樹『どういうこと?』

菜々「瑞樹さん達の番組以外では」

瑞樹『…』

菜々「蹴られて、叩かれて、泣かされて、走らされて、くすぐられてました」

瑞樹『私達だってやられてたわよ』

菜々「ナナは体が弱いんです」

瑞樹『ジュラル星人じゃないの?貴方』

菜々「ウサミンです」

瑞樹『…あのねぇ。私達も結構痛いのよ?あちこち』

菜々「痛いなあ」

瑞樹『えええ…?』

菜々「痛いよう。もう動けないよう」

瑞樹『やかましいわよウザミン』

菜々「でもナナ番組出たいです」

瑞樹『知らないわよ。それに貴方他の番組でも結構やってるじゃない。私のやつでも』

菜々「ナナは寂しいと死んでしまいます」

瑞樹『だから早く貰ってもらえって言われてるんでしょ?親御さんから』

菜々「ナナはアイドルですよ。そんなのファンから怒られてしまいます」

瑞樹『…っていうか貴方の家、ちゃぶ台に布団でしょ?あ、今はコタツよね』

菜々「はい」

瑞樹『腰痛には一番悪い環境よ。あれだけ引っ越せって言ったのに』

菜々「ナナの年収ではこれくらいのウサミン星じゃないとマズいんです」

瑞樹『千葉でしょ?』

菜々「ウサミン星です」

瑞樹『あのね、とにかく病院に行きなさい。多分あるでしょ?』

菜々「そろそろウサミンのコーナーがあっても良いと思います」

瑞樹『なんなのよこのウザミン…』

瑞樹『冗談も大概にしなさい。そもそも貴方動けないでしょ』

菜々「はい」

瑞樹『そんなんじゃ仕事なんて出来っこないでしょ?諦めなさい』

菜々「そんなことありませんよ。こんなのはどうでしょう」

瑞樹『何よ』

菜々「ナナを労わろうのコーナーです」

瑞樹『いたぶってやろうのコーナー?良いわよ』

菜々「良くないです。ナナは本気です」

瑞樹「労わるって…病院行けば良いじゃない」

菜々「でもほら、斬新じゃないですか。いつものスタジオで一人だけ寝たきりで話すって」

瑞樹『…あのね、トーク番組でそんな人いたら苦情来るかもしれないでしょ?それにもうどうやってくか決まってるのよ?』

菜々「知ってますよ。年末に放送するまとめコーナーですよね」

瑞樹『知ってるなら私の返答も分かってるでしょ?』

菜々「寂しいよう…」

瑞樹『この子はここぞとばかりに…』

菜々「ナナもたまにはわがまま言うんです」

瑞樹『そのわがままが大きいのよ』

菜々「………」

瑞樹『…』

菜々「………」

瑞樹『…』

菜々「………」

瑞樹『…一応聞いてあげるから。今日はもう寝なさい』

菜々「はい」

翌日










早苗「狭い」

友紀「狭い」

楓「狭い」

瑞樹「ほんっと狭い」

菜々「違う」

瑞樹「何よ」

菜々「違う、そうじゃない」

楓「違う違うそうじゃ」

菜々「そうでもないです」

早苗「何よ?アンタがわがまま言うから聞いてやったんじゃない」

菜々「ナナはね、迎えにきてもらって、収録に参加するものだと思ってたんです」

瑞樹「知らないわよ」

菜々「だってほら、ナナはウサミン星に住んでるじゃないですか」

瑞樹「ここウザミン星でしょ?」

楓「ウザミン星って地球みたいですね」

早苗「お隣のウザミン星人のお婆さん日本語通じたわよ」

菜々「やめて下さい。ナナあのお婆ちゃんにはカフェの店員で通してるんです。後ウザミンはやめて下さい」

友紀「あ、缶発見」

菜々「それナナのじゃないです」

楓「薬局で買う派なのね」

菜々「たまにスーパーの特番より安い時があるんです。でもそれナナのじゃないです」

瑞樹「おつまみ落花生とポテトチップスしかないじゃない」

菜々「おつまみじゃないです。おやつです」

早苗「2ケースもあるわよ。冷蔵庫に」

菜々「1本ずつより単価が安くなるじゃないですか。ナナのじゃないですけど」

早苗「じゃあ持って帰ろ」

菜々「1783円です」

早苗「端数くらいいいじゃない」

菜々「ナナのお家は秘密なんですよ」

瑞樹「別に部屋だけなら良いじゃない」

菜々「お家の中も秘密ですよ」

瑞樹「いいじゃない。3年後には黒い歴史になってるわよ」

菜々「そんなことありません」

楓「テレビのリモコンどこー?」

菜々「そこにあるじゃないですか。どさくさに紛れて色んなとこ漁らないで下さい」

瑞樹「何私にお尻向けてんのよ」ペシッ

早苗「この時期年末スペシャルばっかりやってるから丁度良いわよね」

菜々「え?」

早苗「え?」

菜々「帰らないんですか?」

早苗「何で?」

菜々「いや…それ、夜まで居座る気満々ですよね?」

瑞樹「居座るだなんて失礼ね。貴方の事を大事にしてるからこそよ」

早苗「そうよ。そういえば…菜々ちゃん、お腹空いたんじゃない?」

菜々「えっ?」

早苗「何か食べなきゃ治るもんも治らないわよ?」

菜々「さ、早苗さん…」

早苗「ポテチか落花生どっちがいい?」

菜々「何か買ってきたとかじゃないんですか!!?」

菜々「もう…」

友紀「走って買ってきてあげたのに何か怒られてる気がする」

瑞樹「貴方のせいじゃないからいいわよ」

菜々「友紀さんは…その、ありがとうございます」

友紀「いーよいーよ。番組から出たお金だし」

菜々「…なんかごめんなさい。えっと…」ガサ

友紀「えーと、ヨーグルトと牛乳パンと牛乳とカルシウムの多い牛乳」

菜々「骨折したわけじゃないですからね」

友紀「おつまみ用のにぼしあるけどつける?」

菜々「それもカルシウム成分じゃないですか。いりませんよ」

瑞樹「好き嫌いはダメよ。そんなだからウザミンなのよ」

菜々「ウザミンはやめてください。…後番組ってどういう風に始まるんですか?」

楓「まずは川島さんのタイトルコールよ」

菜々「あ、それは、はい」

楓「で、『ウサミン星を探索しようのコーナー』」

菜々「やっぱり違うじゃないですか!!…いつつ…」

瑞樹「その方が貴方らしいじゃない」

菜々「ダメです!菜々を労わろうにして下さい!」

早苗「アンタのファンでも連れてくればいいじゃない。多分アタシ達の100倍は献身的にしてくれるわよ」

菜々「それ色々アウトですよね。後もうこの家で収録って決定してるんですね」

菜々「たまにはナナを優しく介抱してくれる日があってもいいと思うんです」

瑞樹「寝ながら何言ってんのよ」

早苗「…え?何?……これ?」

瑞樹「?」

早苗「菜々ちゃん。これにやってほしい事書けって」

菜々「本当ですか?」

友紀「良かったね」

菜々「はあ…」

早苗「まあやるかどうかは私達次第だけど」

菜々「やってください」

20分後

カンペ『本番10秒前』

瑞樹「…」

早苗「…」

楓「…」

友紀「…」

菜々「…クリスマス臨時特別企画!ナナを労わろうのコーナー!!」

瑞樹「…腹立つ…」

早苗「…腹立つわー…」

菜々「このコーナーはですね、突如謎の痛みにより動けなくなった可哀想なウサミンをいつものメンバーが優しく、献身的に介抱するコーナーです!」

早苗「腹立つわー…」

菜々「…というわけで、瑞樹さん。フリップを」

瑞樹「…」スッ

菜々「では上から順に読んで下さい」

瑞樹「…えー…1つ、ご飯を食べさせる」

早苗「お菓子とパンしかないじゃない」

瑞樹「…2つ、ウサミンを褒める」

楓「今の状態を?」

菜々「違います。日頃酷い仕打ちを受けているウサミンに対して労をねぎらう気持ちでやってほしいです」

早苗「腹立つわー…」

瑞樹「3つ目、プレゼントを送る」

友紀「あるんですか?」

瑞樹「無いわよ」

早苗「あるわけないじゃない」

菜々「クリスマスですよ!」

楓「はい」

早苗「アンタにあげるものは無いって言ってんのよ」

菜々「労って下さいよ!たまにはナナだってわがままになるんですよ!」

瑞樹「ちょっとカメラ止めて」

菜々「酷い事しないでください!」

瑞樹「そもそも私たちがそんな事いきなり言われてはい分かりましたって柄に見える?」

菜々「だって、たまに優しいから…」

早苗「カメラ止めて?」

菜々「何でですか!」

早苗「いつも優しいよねえ?」

友紀「はい」

菜々「嘘だっ!!」

楓「…でもこのままだと番組進みませんね」

瑞樹「ええ…?…しょうがないわねえ…」

早苗「食べさせればいいの?」

菜々「そうです!…思えばメイドカフェ時代にナナは色んな方に尽くしてきて…尽くされた事は無かったんですよねえ…」

瑞樹「はいはい。ほらアーンして…」

菜々「え?…でもそれパン…」

早苗「口開けなさいよほら」ズムッ

菜々「モゴッ!!」

早苗「ほれほれ」グググ…

菜々「ンー!!ンー!!!」

楓「お粥出来ましたよおー」

菜々「やっと温かい物が…」

瑞樹「あー…貴方動けないものね…」

早苗「だからちょっと髪が脂ぎってテカってんのね」

菜々「そういうこと言わないで下さい!アイドルなんですよ!」

友紀「っていうか…収録終わったらちゃんと病院行こ?」

菜々「あ…はい…」

瑞樹「www」

楓「はいアーン」

菜々「あ、アーン…」

楓「…へくちっ」ジュッ

菜々「あづあッッ!!!」

早苗「www」

瑞樹「www」

友紀「www」

菜々「ご馳走様でした」

瑞樹「結局自分で食べてんじゃない」

菜々「怖いからです」

楓「もうしないから」

菜々「嫌です」

早苗「みかんあったけど…」

菜々「どうぞ食べて下さい」

友紀「…で?次は?」

菜々「はい!ウサミンの良い所を述べる、です!」

瑞樹「良い所?」

菜々「はい!」

早苗「あったとしても昨日今日の行いでマイナスになってるわよ」

菜々「真面目な顔で言わないで下さい…」

瑞樹「貴方この中で一番付き合い長いんだから何か言いなさいよ」

友紀「アタシですか?」

楓「確かに一番付き合い長いわよね。この中だと」

友紀「…んー…」

瑞樹「無いって」

菜々「早過ぎですよ!今考えてたんですよ!!きっと!!」

友紀「…んー…真面目な所?」

楓「…うーん…」

早苗「…社会人としては当然なんだけど?」

瑞樹「ねえ?」

菜々「あの…ナナのこと嫌いじゃないんですよね…?」

瑞樹「いや…」

早苗「…」

楓「…」

友紀「…うん…」

菜々「妙なテンションやめて!!」

瑞樹「www」

早苗「www」

瑞樹「あ、あるわよ」

菜々「はい!瑞樹さん!」

瑞樹「年下にも敬語使うところ」

菜々「あ、そうですね!使いますよ!年少組の子とか!」

瑞樹「友紀ちゃんに敬語使うところとか」

菜々「何で具体的に言い直すんですか!?ナナのが年下ですから!」

早苗「ちゃんと節約して発泡s」

菜々「もういいです!!」

菜々「もういいです。ナナいじけます」

楓「よーしよし」

早苗「何一つ褒めてくれてない子に慰められてるわよ」

瑞樹「一番腹黒じゃないの」

楓「そんなことないですよ。良い所いっぱいありますよ」

早苗「例えば?」

楓「私の好きな番組録画してくれてたんですよ、ほら」

菜々「ナナの事嫌いなんですか?」

友紀「あ、孤独のグルメだ」

菜々「局違うんですから番組名言わないで下さいよ。いやそういうことじゃないですけど」

楓「最終回のやつが途中で切れちゃってて」

早苗「あ、番組に気遣うところ良いわよ」

菜々「もう勘弁して下さい。腰痛治ってもいい加減鬱になります」

瑞樹「…ねえ、やめてよその番組。お腹空くんだから」

菜々「分かります」

早苗「でもこれの主人公お酒飲まないんでしょ?」

瑞樹「でも美味しそ…」

https://youtu.be/atpWrNHYbUo

瑞樹「…」

早苗「…」

楓「…」

友紀「…」

菜々「…」

早苗「…消して?」

楓「はい」

瑞樹「…」

早苗「…」

瑞樹「家族持ちの人はね、このCM良いと思うわよ」

楓「はい」

瑞樹「一人で家にいる時に観てご覧なさい。鬱になるわよ」

楓「はい」

菜々「はい」

早苗「っていうかこのCM飽きたんだけど」

瑞樹「そういうことはカメラ止まってから言いなさい」

友紀「あー…でも何かフライドチキン食べたくなってきた…」

早苗「(今から)行く?」

楓「わあい」

菜々「ちょっと!!」

瑞樹「いい加減さっさと病院行きなさいよ」

菜々「連れてってほしいです」

瑞樹「タクシー呼べば済むじゃない」

菜々「勿体無いかなって…」

瑞樹「いくら?」

菜々「片道3000くらい…」

早苗「アタシらの労力って3000円以下なんだって」

楓「カメラ止めてください」

菜々「それ楓さんが言ったらダメなやつですよ!!」

瑞樹「www」

楓「www」

菜々「いや、その…本当は、初めは…冗談のつもりだったんですよ」

早苗「まあそうでしょうね」

菜々「まさかここまでになるだなんて思わなかったんですよ…」

早苗「多分流すやつ(ネタ)無かったんじゃないの?」

楓「まとめを年末に回してこれをクリスマス時に流す予定なんですね」

早苗「ここのスタッフがいかに手抜きかよく分かるわね」

楓「見切り発車ですね」

菜々「というよりナナのお家の広さを考えて下さい。5人いても狭いのに20人なんて入れるわけないじゃないですか」

瑞樹「あ、ねえ?」

菜々「はい?」

瑞樹「本当の年齢がバレるのが嫌だから病院行かないとかじゃないわよね?」

菜々「違います」

早苗「見切り発車って言うなら菜々ちゃんのも大概だけどね」

友紀「そうだよ。プレゼントなんて用意してないよ」

菜々「いや、もしかしたら、何かお見舞いの品とかあったりしないかなあって思ってて」

楓「そうね……あ」

早苗「何?」

楓「ちょっと待ってて。1分で良いから」

菜々「え!?持ってきてくれてるんですか!?」

楓「まあまあ。そんな慌てないで…」

瑞樹「…あら、出てっちゃった」

早苗「まさかの「収録中にはける」っていうね」

瑞樹「あの子のフリーダムなんて今に始まった事じゃないんだけれど」

友紀「車の中にあるとか?」

早苗「さあ…?」

菜々「あ!戻ってきてくれました!」

早苗「あ、本当に早かった」

楓「はい!クリスマスプレゼント!」

http://www.kirin.co.jp/company/news/shared/kbc/images/000008929.jpg

菜々「ナナが悪いのは認めますよ。ええ、はい」

瑞樹「貴方最終手段を使ったわね」

楓「良かったですよ。近くにあって」

早苗「今高くなったもんねー」

菜々「ええ、はい」

楓「あ、でも…流石にマズイかしら?」

菜々「いえ、まあ大丈夫です。まだ」

楓「ちょっと貸して?…はい!これで少しは価値が上がったわよー」

友紀「あ!サイン入りだー!」

菜々「ありがとうございます。はい。でもそれ水性ペンみたいだから手にまんまつくんですよねえ!!!」

瑞樹「www」

早苗「www」

楓「www」

友紀「んー…楓さんがそう来るなら…アタシはもっと面白い変化球投げるかな!」

菜々「…いえ、出来ることならストレートど真ん中で…」

友紀「んっとね…えーっと……」ゴソゴソ

早苗「ポケットに収まりそうなやつなの?」

友紀「…あ!あったあった!はい!」
http://img02.netsea.jp/ex14/20100224/9/1541099_1.JPG

菜々「…」

友紀「これ確か甥っ子がお土産にって買ってきてくれたんだよね」

瑞樹「想いがこもってるのね」

早苗「受け継がれたじゃない。想いが」

菜々「…ありがとうございます」

早苗「んー…みんな素晴らしいプレゼントじゃない」

菜々「そうですね。もう缶コーヒー終わっちゃいましたけど」

瑞樹「勿体無いじゃない」

菜々「ホットだったんで」

楓「あんまり飲みすぎるとおトイレが近くなるわよ」

菜々「ええまあ」

早苗「じゃあ…アタシからは…」

http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/38/c1/141dd1534f74a2df9806b868736c83d7.jpg

菜々「…」

早苗「…」

友紀「…」

瑞樹「…」

楓「…」

スタッフ「…」

菜々「うえぇ…」

早苗「結構上手く剥けてない?」

友紀「そういう問題かなあ?」

菜々「うええぇ」

瑞樹「あーあ、泣かした」

早苗「ごめんね」

楓「酷いですよ、片桐さん」

早苗「いやアタシだけのせいじゃないからね?」

友紀「でもアタシ多分この中だったら一番高いですよ」

瑞樹「貴方のお金じゃないでしょうよ」

早苗「でも芸術点ならアタシじゃないの?」

瑞樹「生ゴミ出してんじゃないわよ」

早苗「じゃあアンタは何あげるの?」

瑞樹「何って…そうねえ…じゃあ、まあ…菜々ちゃん、貴方今から病院行くんでしょ?」

菜々「・ぁい」

瑞樹「じゃあ、そのタクシー代と病院代出してあげるわよ」

菜々「うえぇ…」

早苗「えー?ズルい…」

友紀「じゃあそれみんなでカンパしましょう」

瑞樹「ダメよ。私が一番乗りよ」

友紀「えー…?」

早苗「っていうかこれ競ってたの?」

楓「…じゃあ、私菜々ちゃんを連れて温泉に行きます」

友紀「…じゃあ…アタシ整体に連れてく」

早苗「んじゃアタシそれを見守る」

瑞樹「コラ」

早苗「痛いわね。プライスレスってやつよ」ズキンズキン

瑞樹「やかましいわよ。アンタは泣かせた罰として一番高いやつよ」

早苗「自分の時に泣かなかったからって…!」

瑞樹「www」

早苗「…んー…」

楓「考えて下さい」

早苗「んー…」

友紀「菜々ちゃんが今一番欲しそうなのですよ」

早苗「……」

瑞樹「菜々ちゃんに聞く?」

早苗「…んー…まあ、仕方ないし…」

楓「菜々ちゃん、片桐さんがプレゼント何が良いかって」

菜々「…」

30分後




早苗「…」
菜々「…」

瑞樹「…」

楓「…」

友紀「…」


早苗「何これ」

瑞樹「何が?」

早苗「おかしくない?この絵面」ブルルンブルルン

瑞樹「エンジンふかさないの」

楓「良いですよ。面白くて」

早苗「まさかビクスクレンタルするとは思わなかったわよ」ブルンブルン

菜々「ナナ一度で良いからバイク乗せてもらいたかったんです」

友紀「早苗さん。一応菜々ちゃん腰痛持ちだからゆっくりお願いします」

早苗「へい」バロロンバロロン

瑞樹「元警官が二人乗りさせてふかしてるけど良いのかしらね」

早苗「良いわけないでしょ。ってか病院代はアンタ持ちだからね」

瑞樹「はいはい」

楓「じゃあ、いってらっしゃーい」

菜々「いってきまーす!」

早苗「…」ブロロロロロ…

10分後

瑞樹「…はい!えー…とですね…」

楓「はい」

瑞樹「まあ、今早苗さんが菜々様を乗せて、病院まで向かっているわけなんですが…」

友紀「はい」

瑞樹「まあその間ね?待つのも暇だということで…こんな企画、用意してみました…題して!」

楓「『尺を埋めろ!第一回、菜々ちゃんのお家1時間でリフォーム大作戦!』」

友紀「わー」パチパチ

瑞樹「えーと、このコーナーはですね、菜々ちゃんが病院に行って帰ってくるだろう時間であの子の家をリフォームして、余った尺を埋めようというコーナーです」

友紀「まあそれなりに片付いてましたけどね」

楓「片桐さんの家より綺麗でしたもんね」

瑞樹「www…えー…と、じゃあ、時間も無いし始めるわよ!」

楓「おー」

瑞樹「まずね、何より物が散らばってるのよ」

楓「とにかく全ての生活用品がコタツの近くに置いてありますね」

友紀「すぐに取れるようにしてるんですね」

瑞樹「そんな生活じゃ体はなまってく一方だわ。ちゃんと置くべき所に置くわよ」

楓「このノートどうします?テレビ台の下に落ちてたんですけど」

瑞樹「ノート?別に机の上とかでいいんじゃないの?」

友紀「…題名、NANA」

瑞樹「…」

楓「…」

友紀「…」

楓「…」

瑞樹「見たらダメよ」

楓「分かってますよ」

友紀「そんな酷いことしませんよ」

瑞樹「あら?まるでそのノートの内容が酷いみたいな口ぶりね?」

友紀「いいえ?でも分からないですから」

楓「もしかしたらめちゃくちゃ良いものかもしれないのに」

友紀「そうですけどね」

瑞樹「そうね。だとしたらその才能を埋れさせるのはダメね」

楓「菜々ちゃんの創作力を皆さん勘違いしてるんですよ。きっと」

友紀「そうですね。勘違いしたままじゃ可哀想ですよね」

瑞樹「そうよね。少なくとも私達は知っておかないとね」

楓「あ、落としちゃった」バサッ

瑞樹「ダメじゃない落としたら。ちゃんとら拾わないと」

友紀「そうですよね。拾いま…」

瑞樹「…」

楓「…」

友紀「…」

瑞樹「…」

楓「…」







友紀「」

瑞樹「」

楓「」

スタッフ「」

菜々「早苗さん。ありがとうございました」

早苗「まあ別にいいわよ。それよりぎっくり腰じゃなくて良かったわね」

菜々「痛み止めとコルセットも貰えたし、多分来週には復帰出来ると思います」

早苗「まあ、あんま無理せずに。アタシこれ返してくるから」

菜々「はい!ありがとうございました!」

早苗「じゃ、また後でねぇ」ブロロロロロロロ…

菜々「…はあ。やっぱりなんだかんだで優しくしてくれるんだなあ」

菜々「瑞樹さんにはお小遣いと病院代貰って、楓さんには旅行連れていってもらえるみたいだし、友紀さんには結構有名な整体師さんのところに連れてってもらえるし…」

菜々「早苗さんには、良い思い出をつくってもらえたし…。もうしばらくはわがまま言わないようにしないと」

菜々「ちょっとやそっとのこでへこたれてたらダメですよね。これからはもう少し我慢もして、でも無理もしないようにしないと…」

菜々「…んー!何より自由に歩けるって、やっぱりいいなあ…」

菜々「お疲れ様でーす!ナナ、ただいま帰りましたー!」ガチャ




瑞樹「あ」

楓「あ」

友紀「あ」

菜々「え?」

瑞樹「…」

楓「…」

友紀「…」

菜々「あ………え?」








菜々「」













早苗『え?体調不良でお休みする?』

菜々「はい」

終わります
矛盾とかあったらすいません

おつおっつ
楓さんと川島さんのラジオの人かな?

>>36
へい

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