菜々「クリスマスはお仕事いれてください!」 (27)

P「いいんですか? 他のアイドル達はオフですけど」

菜々「今年の菜々は、なんてったってアイドルですから! プライベートよりお仕事優先ですっ!」

P「まぁ、菜々さんが仕事したいなら構いませんが……」

菜々「あれ? なんかプロデューサーさんのテンションが……」

P「なんでもありませんよ。調べるんで待ってもらえます?」

菜々「はい、よろしくお願いします!」

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P「で、去年まではどんな寂しいクリスマスを過ごしてたんですか?」

菜々「さ、寂しいって決めつけないでください!」

P「えっ、違うんですか?」

菜々「部屋であったかくして、明石家サンタみてました!」

P「…………」

菜々「なんですかその顔! や、やめてください! そんな目でナナをみないでっ!」

P「いやー、17歳が明石家サンタって……」

菜々「別におかしくないですよ! 長寿番組ですし若い子もきっと……」

P「いつもの懐古ネタよりリアルだなーって……」

菜々「どういう意味ですか!? それにネタじゃないですよ? あれはつい」

P「つい?」

菜々「なんでもないですっ!」

菜々さんの一人称って片仮名でナナだった希ガス

>>6
一番気をつけてたのにミスった

次から直す

菜々「それで、お仕事ありますか?」

P「これなんてどうです?」

菜々「なになに? ……えっ、海外で撮影!?」

P「ええ、ハワイで一週間」

菜々「年末年始にワイハなんて芸能人みたいじゃないですか!」

P「ワイハ?」

菜々「ナナ決めました、これにします!」

P「本当ですか!?」

菜々「えっ、なんでそんなに驚いてるんですか?」

P「だって、菜々さんが水着の仕事なんて珍しいじゃないですか」

菜々「へ? 水着!?」

P「はい! これは売り上げが期待できますね! ファン待望ですよ」

菜々「水着か……」

P「まさか菜々さんが脱いでくれるとはね!」

菜々「や、やっぱり駄目です!」

P「なんでですか? まさか菜々さんカナヅチ?」

菜々「泳げますよ! というか水着撮影にカナヅチ関係ないじゃないですか!?」

P「じゃあどうして?」

菜々「プロデューサーさん、思い出してください! ナナが目指すアイドルの姿を……!」

P「えー、確か、西友アイドル……」

菜々「デパート屋上でのライブはもう十分経験しました! 声優アイドルですよ!」

P「それが何か?」

菜々「ナナはまだアニメのお仕事は全然ですよね?」

P「それは俺にも責任がありますね……」

菜々「ナナも自分の実力に納得いってませんから。それでも、今後のことを考えると水着は……ね?」

P「なるほど、オーディションに悪影響が出そうだと」

菜々「そうです! ふふっ、さすがナナのプロデューサーさん、ウサミンハートがわかってますね!」

P「悪いイメージか……本当にそうでしょうか?」

菜々「え?」

P「声優のメディアへの露出は随分増えてますし、水着姿を披露した人は何人もいますよね?」

菜々「確かに、あの人がもうすぐ写真集発売するって聞いたような……」

P「元グラビアアイドルの方もいますし」

菜々「そういえば、最近人気のあの人もグラビアあがり……」

P「たしか10年以上前に水着みせてる人も」

菜々「あっ、あの方も新人時代には水着映像を……」

P「つまり、声優としての成功に水着は関係ないんです!」

菜々「!!」

菜々「なんだかそんな気がしてきました……」

P「納得しましたか? では、さっそく手配を……」

菜々「ま、待ってください」

P「まだ問題ありますか?」

菜々「ほ、ほら、なにしろ急な話ですからね? ナナのダイエットが間に合わないかも……!」

P「心配ありません、大きなライブ後なんで今年一番しぼれてます」

菜々「で、でもリバウンドとか」

P「出発までの食事の管理は俺がやりますから大丈夫です!」

菜々「逃げ場がない……」

菜々「あれ?」

P「まだ何か?」

菜々「ひょっとして、プロデューサーさんはナナと一緒に来てくれないんですか?」 

P「はい」

菜々「はいじゃないですよ!!」

P「クリスマスは事務所閉めるんで社員も全員休みですよ」

菜々「それでナナは一人仕事ですか!? ていうか、一人で海外とか絶対ムリですっ!」

P「毎日一人で地球まできてるのに?」

菜々「電車で1時間と飛行機で7時間は違いますっ!」

P「菜々さんは大人だから何とかなりますって」

菜々「大人でも一人海外はハードルが高いですって!」

P「現地スタッフと合流するまでの辛抱ですから」

菜々「それでも知らない人ばかりじゃ心細いですよぉ~」

P「あ、これホントに無理なヤツだ」

菜々「ムリですっ、異邦人はムリ~!」

P「異邦人?」

菜々「あぁ~、子供たちが両手をひろげてナナのウサミミを引っ張る~」

P「菜々さん!?」

菜々「あ、そうだっ!」

P「……なんです?」

菜々「ハワイってアメリカですよね?」

P「そうですけど」

菜々「アメリカはウサミン星と国交を結んでないので入国できません! 残念っ!」

P「あれ? 確かハワイでのライブツアーに菜々さんもいたような……」

菜々「もうゆるしてください~!!」

P「まったく。だいたい決定事項じゃないからそんなに慌てなくてもいいのに」

菜々「だって、プロデューサーさんが追い詰めてくるから……」

P「そんなつもりは」

菜々「ありましたよね?」

P「ないとは言いません」

菜々「結局、今年のクリスマスもウサミン星でひとりかぁ……」

P「菜々さん……」

菜々「はぁ、不幸話考えなきゃなー」

P「電話する気かよ」

P「あの、一つ提案があるんですけど」

菜々「もうお仕事の話はいいですよ?」

P「違いますよ。クリスマスに予定がないなら俺とディナーなんてどうですか?」

菜々「プロデューサーさんと? ホントですか!? うわぁ、嬉しいです!」

P「じゃあ決定ですね」

菜々「はい! あっ、でも、雰囲気のよさそうなとこはリア充たちにとられてますよね……」

P「安心してください。何カ月も前から押さえてますから」

菜々「えっ、プロデューサーさん有能!?」

P「無駄になるところだったんですけどね。キャンセルしなくて正解でした」

菜々「へー、そうなんですか?」

P「ええ」

菜々「ふふっ、これで今年のクリスマスはナナもPさんも寂しくないですね!」




おわり

evernoteの同期ミスってるとか不幸かよ

呼称ミス他あれば修正して読んでください

わすれないうちに依頼してきます

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