貴音「お化け屋敷でぇと」 (68)

百合注意

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~お化け屋敷~

ヒュードロロロ……

響「うぅぅ、暗いよぉ」

貴音「ふふっ、響は恐がりですね」

響「そ、そんなこt」ガタッ

響「っ!!???!」ダキッ

貴音「おや、どうしましたか響?」

響「グスッ……貴音の意地悪ぅ」ウルウル

貴音「ふふ、すみません。怖がる響があまりに可愛くて」ナデナデ

響「もぅ、人の気も知らないで////」

貴音「ほら、響。私の手を握って下さい」スッ

響「……う、うん////」ギュッ

貴音「これで大丈夫でしょう?」

響「うん、貴音と一緒なら怖くないぞ!」

アハハ……ウフフ……

……

貴音「というでぇとをしてみたいのです!!」ドンッ

春香「貴音さん、うるさいです」カチャカチャ

千早「というか、すれば良いじゃないですか」カチャカチャ

貴音「解っておりませんね……私、四条貴音は! 物の怪の類が! 怖くて堪らないのです!」ドンッ

千早「威張らないで下さいよ」

春香「あ、千早ちゃんそのサーキブル倒すの待って。ボンカースから変えるから」

千早「え、でもこの後スイッチあるわよ?」

春香「千早ちゃんストーンになってよ。そこロッキーいるじゃん」

千早「いやよあんなマッチョ」

貴音「げぇむを中断なさい!」ポチッ

はるちは「「あっ!!」」

ドンッ

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はるちは「「あー……」」

貴音「え」

春香「あちゃー、データ消えちゃったか」

千早「お宝、あとちょっとだったのに……」

貴音「あ、あの……なにやら取り返しの付かないことをしてしまったようで……」

春香「あー、大丈夫です。私達このゲーム何回もやってますから」

千早「まぁSDXでこうなるのは慣れたものよね」

千早(我那覇さんのデータも消えた事は黙っといた方が良さそうね)

貴音「申し訳ありません……」

春香「良いですって。で、響ちゃんでしたっけ?」

貴音「は、はい。来週、響と遊園地に行く事になったのですが……」

春香「デートですか」

貴音「そうなのです。お互い忙しい身故、久方ぶりのでぇとなので大変楽しみにしているのですが……調べましたところ、その遊園地の一番の売りが、お化け屋敷なのだそうです」

春香「でも、貴音さんは怖い物が苦手、と」

千早「しかし、それならそれで他にも楽しみようはあるのではないでしょうか?」

貴音「それが、ぱんふれっとを見ながら二人で企画していたところ……」

……

響「じゃあまずはここで、それからこっちのアトラクションに行って……」

貴音「響、お昼はこのお店にしましょう!」

響「もー、相変わらず貴音は食べ物の事ばっかりなんだから」

貴音「そ、そんなことはありません! 私は響との久方ぶりのでぇとをより良き物にしようとですね!」

響「はいはい。ん? 見て見て貴音! この遊園地のお勧めデートスポットだって!」

貴音「おお、まさしく渡りに船ですね! して、どのような内容でしょうか?」

響「えっとね……へぇ、この遊園地で一番のお勧めはお化け屋敷なんだって!」

貴音「っ!?」

響「へぇ、凄いリアルで大人でも泣いちゃうくらいの出来なんだってさ! 行ってみたいなぁ……あ」

貴音「どどどどどうしました響?」ガクブル

響「あ、いや。うん! でもこのお化け屋敷凄い人気みたいだから待ち時間もかかるだろうし、別の所にしよっか!」

貴音(うぅ……気を遣わせてしまいました)

響「んーと、何処が良いかなー」メクリメクリ

貴音「ひ、響!」

響「どうしたんだ貴音?」

貴音「そのお化け屋敷、是非行きましょう!」

響「うぇ!? で、でも……」

貴音「この記事を読み、私も大変興味がわきました!」

響「いや、だって……」

貴音「響も行きたいのでしょう?」

響「そりゃ行きたいけど……」

貴音「では満場一致です! はい決定!」

……

貴音「……という事になってしまいまして」

千早「自業自得じゃないですか」

貴音「しかし、響のあの残念そうな顔を見てはああ言わざるを得ません!」

春香「うーん……もう原を、じゃなくて腹をくくるしかないですね」

貴音「覚悟は出来ております……出来てはおりますが、やはり怖い物は怖いのです」

千早「では、下見をしておくというのはどうでしょう?」

貴音「下見、ですか?」

~遊園地~

千早「と言うことで来てみた訳だけれど……」

貴音「嫌です! 私は帰ります!」ジタバタ

春香「何言ってるんですかぁぁあああ!!」グイィィ

貴音「だって見て下さい! あの門! 何故あのような恐ろしげな作りをしているのですか!」

春香「そりゃお化け屋敷ですし」

貴音「そもそも客商売なのでしたら、まず外観からして人を惹きつける様な清潔感と気軽に入りたくなる雰囲気がなければならないと思うのです」

千早「そんな『お、やってるね』ってなるようなお化け屋敷嫌ですよ」

春香「ぐだぐだ言ってないで入りますよ。女は度胸ですよ、度胸!」グイグイ

貴音「はやぁぁ!?」

……

貴音「うぅぅ、暗い……」

千早「なるほど、結構雰囲気あるわね」

春香「千早ちゃん大丈夫? 手つないであげよっか?」

千早「春香////べ、別に怖いわけじゃないけど、春香がそう言うなら……」

貴音「そこ、何を乳繰りあっているのですか!」

春香「だってせっかくの遊園地ですから。楽しまないと損ですよ」

千早「春香、私次はさっきあった観覧車に乗りたいわ」

貴音「こ、これが小鳥嬢のおっしゃっていたりあ充への怒り……」

千早「きゃっ!?」ダキッ

春香「大丈夫、千早ちゃん」ギュッ

千早「え、ええ……でも、少しの間こうしていて良いかしら////」

貴音「ですから乳繰りあわないで下さいと」クルッ

お化けの模型「どうも」

貴音「……」

貴音「」

千早「春香、四条さんが倒れたわ」

春香「仕方ない、運びだそう。千早ちゃん脚の方持って」

千早「よいしょ……春香、脚側が妙に重いんだけど」

春香「貴音さんはお尻ちんだかんね。ちかたないね」

……

貴音「何故だか妙にお尻がひりひりするのですが」

千早「すみません、お尻がどうしてもきちんと持ち上がらなくて、時々地面とこすってしまって」

春香「でも、とりあえずまずは一カ所お化けが出るところが分かりましたね」

貴音「はい。この調子でどんどん攻略して行きましょう!」

……

千早「で、お化け屋敷に入ること10回だけど……」

春香「毎回毎回一個目のお化けで気絶して……貴女はスペランカーですか!」

貴音「春香、其れを言うならこんぼいの謎では……」

春香「だまらっしゃい!」

貴音「はい……」シュン

千早「でも困ったわね……これじゃあれ以上奥に進めないわ」

春香「そうだ! 私に良い考えがありますよ、良い考え!」

貴音「何と、真ですかっ!?」

千早「限りなく失敗しそうな台詞だけど……どんな考え?」

春香「ふっふっふ、名付けて見ざる聞かざる作戦!」

……

貴音「春香、目が……目がぁ!」ウロウロ

千早「目隠しに耳栓って……」

春香「これならお化けも怖くない!」ブイッ

貴音「ここは何処でしょう、私は何方でしょ……あぅっ!」ゴンッ

貴音「うぅぅ、私としたことが不覚を……しかしこんな所に壁があるとは」

春香「貴音さん、それ千早ちゃんです」

貴音「何と」

千早「くっ」

下品なのはだめなの

>>29
今回は多分下ネタなしです

……

春香「はい貴音さん、そこ左ですよ」

千早「あ、一歩右へ寄って下さい!」

貴音「面妖な……」フラフラ

春香「マリオでこんなのあったよね」

千早「あー、あったわね」

貴音「お二人とも、早く次の指示を……あぅっ!?」

千早「ねえ春香、私ふと思ったんだけど……これって特訓にならないんじゃない?」

春香「私もそれを懸念してたところなんだよね」

貴音「ふ、二人とも私を弄んでいたのですか!?」

春香「まー待って下さいよ貴音さん。今一生懸命この特訓の意味を考えてるところですから」

貴音「考えねばならない特訓に意味があるとはおもえないのですが……」

千早「こんなのはどうかしら? お化け屋敷のルートを身体にしみこませて、本番でも目を瞑ったままクリアできるようにする、っていうのは」

貴音「なるほど、それなら一理あるような気もいたします。流石千早」

春香「そうと決まれば特訓ですよ、特訓!」

……

貴音「な、何とか目を瞑ったままでもお化け屋敷をくりあーすることが出来るようになりました……」ボロッ

春香「これで後は本番だけですよ!」

千早「我那覇さんとのデート、がんばってくださいね」

貴音「お二人の友誼に感謝いたします。ヤーネフェルトの名にかけて、此度のでぇと必ずや成功させて見せます!」

はるちは「「おぉー」」パチパチ

~デート当日~

春香「デートですよ、デート!」ヒソヒソ

千早「春香、ばれるわよ」

春香「いやぁ、結局心配になってついてきちゃったね」

千早「面白そうだから、の間違いじゃないの?」

春香「やだなぁ千早ちゃん、この春香さんがそんなことするわけないじゃない」

千早「それにしても、四条さん随分早くから待ってるわね」

春香「聞いてた集合時間よりまだ1時間も早いのにね」



貴音「……」モジモジ

下ネタってもしかして犯ちつくちての人?

春香「うーん、久しぶりのデートで嬉し恥ずかし、って感じだね。良いね実に良いね!」

千早「春香にもああいう頃があったのかしら……」

春香「ないね」

千早「ないのね……」

春香「あっ! そんなことより響ちゃん来たよ!」


響「お待たせ貴音! 待たせちゃった?」

貴音「いえ、私もちょうど今来たところです」



春香「嘘だっ!!!」

千早「春香うるさい」

>>38
多分そうです

響「貴音も早くに来たんだな。まだ約束の時間まで30分もあるのに」

貴音「ふふ、それほど今日という日を楽しみにしていたのですよ。さあ、早速入りましょう」

響「うん!」

……

春香「ジェットコースター乗ってゲームセンター行ってステージの出し物見て……」ズゾゾゾゾ

千早「で、もうお昼ご飯ね。一体いつになったらお化け屋敷に入るのかしら?」モグモグ

春香「……これってもしかして響ちゃんが」

千早「? ……ああ、なるほど」

……

響「いやぁ、さっきのアトラクション楽しかったなぁ!」

貴音「落下する時のあの得も言われぬ感覚、真に興味深いですね」

響「さーてと、次は何処行こっかなぁ」

貴音「……響、そろそろおb」

響「あっ! アレなんてどうだ? コーヒーカップ!」

貴音「……響」

響「ん? 何だ貴音」

貴音「私を想って、お化け屋敷を避けてくださっているのですか?」

響「っ!?!」

春香「あー、やっぱりそうか」

千早「我那覇さん、意外と気遣いできるタイプなのね」


響「そ、そんなことないぞ! ほら、まだまだ時間はあるわけだし……」

貴音「響、貴女のお心遣い、真に嬉しく思います。しかし、私はそれが寧ろ辛いのです」

響「……」

貴音「貴女が私にでぇとを楽しんで貰いたいと思うのと同じように、私もまた響に此度のでぇとを目一杯、私に気遣うこと無く楽しんで欲しいのです」

響「貴音……ごめんね、貴音がそんなに自分のことを想ってくれてるなんて」

貴音「見くびらないで頂きたいですね。私はいつ如何なる時も、貴女の事を一番に想っておりますよ」

響「ラーメンの時以外は、だろ?」クスクス

貴音「もう////響はいけずです」

響「あはは、ごめんごめん。それじゃ、貴音の気持ちを裏切らないためにも……行こっか、お化け屋敷!」

貴音「はい!(震え声)」

~お化け屋敷~

貴音(とうとうやって参りました……今こそ、私の理想を実現する時!)

響「け、結構暗いんだなぁ……」

貴音(来たっ!)「ふふふ、響は怖がりですね」

響「そ、そんなことないぞ!」

ガタッ

響「hy「ひぃいいいっ!??!!!」ってうるさ!?」

貴音(う、うかつでした……特訓の際は耳栓をしていたので平気でしたが、今は音が丸聞こえ……これでは目に見えない分、余計に恐怖が募ってしまいます)ガクブル

響「……」ギュッ

貴音「っ! ひ、響?」

響「じ、自分怖くなったから、こうやって手を握ってていいかな?」

貴音「え、ええ! もちろんですとも!」

貴音(温かい……響のぬくもりを感じます。このような気持ちでお化け屋敷に入るのは初めてです)

貴音「もう、何も怖くありませ」パチッ

お化けの模型「あ、またあいましたね」

貴音「……」

貴音「」

響「た、貴音!?」

春香「どうもー。毎度おなじみお姫ちん回収業者ですよ!」

千早「春香、言ってないで回収するわよ。ほら脚持って」

春香「えー、私腕が良いなぁ」

響「春香!? 千早も……一体何なんだ?」

春香「それはかくかくしかじか」

千早「はるちはひびたか……っていうわけなのよ」

響「そうだったのか……」

貴音「」

響「貴音ったら、相変わらずかっこつけたがりだぞ」ナデナデ

貴音「……んぅ」

……

貴音「……うぅぅ」

響「あ、気がついた?」

貴音「ひび……き? ここは」

響「遊園地のベンチだぞ」

貴音「……響、この体勢は?」

響「体勢って、膝枕だけど?」

貴音「私は気を失っていたのですね。ということは、お化け屋敷でぇとは失敗、というわけですか……」シュン

響「ねぇ貴音。自分さ、お仕事では完璧だけど、家族や仲間の前だとたまーにドジしちゃうんだ」

貴音「偶に?」

響「う、うるさいなぁ////……でもさ、自分はそれでも良いかなって思うんだ」

響「いくら完璧な自分でも、いっつも完璧じゃ疲れちゃうからさ。だから、信頼できる人の傍でくらいなら……完璧じゃない、そのまんまの自分でいても良いかな、なんて思うんだ」

貴音「響……」

響「貴音がいつも自分のために頑張ってくれるのは嬉しいぞ。でも、そのせいで貴音にとって自分の傍が居心地の悪いものになっちゃったら自分嫌だな」

響「だから、自分の傍でくらい……格好つけない、ありのままの貴音でいて欲しいな////」

貴音「……ふふ。私はどうやら、随分と遠回りをしてしまったようですね」

貴音「響。あの、お願いがあるのですが……」

響「ん? どうしたんだ?」

貴音「もう少し、このままでいてもよろしいでしょうか?」

響「えへへ、勿論だぞ!」ナデナデ

貴音「ふふっ。響の膝は、真気持ちが良いですね」

……

春香「あーあ、結局特訓はパーだったね」

千早「良いじゃない、二人が幸せそうなんだから。それに、春香だって何だかんだ楽しんでたでしょ」

春香「まぁそうなんだけどね」エヘヘ

千早「私も、今日は楽しかったわ。勿論、特訓の日も」

春香「千早ちゃんも?」

千早「ええ……大切な人といられるなら、きっとそれだけで楽しいもの」

おわり

以上です。こないだのが異常だっただけで、普段は下ネタss書かないです多分

響が事務所で寝てるの人?

>>63
そうです

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