男 「耳の聞こえない人に恋をした」 (29)

男「俺好きな人が出来たかもしれないっ!」

友「へぇ~」

男「なんで、そんな気のない反応なの?」

友「なんか前も同じようなことを聞いた気がするよ。」

友「そのときは隣のクラスの女さんだったけ?男がもたもたしてたから女さんに彼氏ができちゃって…」

男「ああぁ、その話はやめてくれ~。トラウマが蘇る」

友「んで、女さんが同じクラスのイケメンとホテルに入るところを偶然目撃して…」

男「まだ続けるの!鬼!鬼畜!」

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友「んで、今度は誰よ?もしかしてボクかい?」

男「なんでお前なんだよっ!」

友「まぁ、冗談はこのくらいにして名前はなんていうの?同じ学校の生徒?」

男「名前も学校もわかんない…」

友「それでよく好きって言えたね…」

男「帰り道によく前を通る図書館あるじゃん。そこで出会った子なんだけど…」

男「なんかひとりで本を読んでる佇まいとかが凛としててさ。要は一目惚れってやつかも知れない…」

友「要するに名前もわからない、学校すらわからない人を好きになったと…」

男「おうっ!」

友「そんな元気よく返事されても困るよ…」

友「でも男も図書館なんて行くんだね。」

男「それは俺が馬鹿だからですかっ!?これでも結構本読むんですよ!」

友「はいはい、ラノベね…それで、いつ出会ったの?男が一目惚れしたって子に?」

男「それがさ、俺の母さんが図書館で本を借りててさ、最終返却日が昨日の日曜日だったから俺が代わりに返しに行ったんだよ」

男「本当は返し終わったらすぐ帰るつもりだったんだけど、たまには難しい本でも読んでみようかなって思ってちょっと図書館の中を見てまわってたんだけど…」

男「何冊か気になる本を見つけたから読書スペースで読もうと思って読書スペースに行ったんだよ」

男「そしたらものすごい可愛い子がいてさっ!」

友「んで、その子に一目惚れをしてしまったと…」

既に臭い

友「で、その一目惚れした子に会ったのはその時だけなのかい?」

男「あぁ、その一回限りだ」

友「本当、よくそれで好きって言えたね…」

男「なんか運命みたいなものを感じたんだよっ。もうこの人しかありえないっていうか…」

友「男、それ女さんの時も言っていたよ…」

男「……」

友「無言にならないでよ。じゃあ今日の帰りでも図書館に寄ってみたら?もしかしたら再開できるかもしれないよ」

男「そ、そうだな。今日の放課後にでも行ってみるよ」


放課後


男「じゃあ、友。俺は図書館に寄って帰るけど」

友「あ、じゃあボクもついて行っていいかい?」

男「別にいいけど、図書館に寄って帰ったらお前家まで遠回りになるぞ?」

友「別にかまわないよ。君が家まで送ってくれれば。それにその子のことも気になるからね」

男「家まで送るのはいいけど、俺の好きな人がいるとは限らないぜ」

友「そのときはそのときだよ」

きたい

図書館

友「どう、男の好きな人はいたかい?」

男「んーーー、いないなぁ。今日は来てないみたいっぽいわ」

友「そう、じゃあどうする。帰るかい?」

男「もう少しだけ待ってみようかな」

友「ん、わかったよ」


数時間後


男「結局、来なかったな」

友「そうみたいだね。どうする、今度こそ帰るかい?」

男「そうだな」

男「こんな時間まで悪かったな。これからマックでも行くか。なんか奢るぜ」

友「ボクがついていきたって言ったんだから気を使わなくていいよ。」

男「そっか。んじゃ家まで送るよ」

友「ん、ありがとう」


友を送った帰り道

男(結局会えなかったなぁ。もっかい日曜日にでも図書館に行ってみるか…)

男「コンビニにでも寄って帰るかな」

♪~

男(ん、ライン?こんな時間に誰だよ)

男母(まだ帰ってないみたいね♪今日発売の○○って本を本屋で買ってきて~よろしくっ♪)

男(こんな時間から本屋かよ。もっとも早く言ってくれよ~本や結構遠いんだよなぁ)

♪~

男(ん、またライン?)

男母(ちなみに買ってこなかった場合晩ご飯抜きだから笑)

男(……全然笑えねぇよ。男母の鬼畜!鬼!)

男「しかたねぇ、鬼畜男母のためにも本屋に寄って帰るか。晩飯抜きは嫌だし」

♪~

男母(いま、母のことを鬼畜とか思ったでしょ?笑)

男(何!?エスパーなの!?)


本屋


男(はぁ、やっと着いた)

男(んで、本のタイトルなんだっけ?)

男(そういやラインに書いてあったな。えーと…)

男(○○、○○~[本のタイトル])

男(お、あったあった)

本を手に取ろうとすると同じく本を取ろうとしていた人の肩とぶつかってしまった。

男「あ、すみません」

振り向くと、そこにいたのは俺が図書館で一目惚れした女の子だった。

男(ずっと本棚ばっか見てたから気がつかなかったぁ~)

男「あ、あの大丈夫ですか?怪我とかありませんか?」

男(しかし、近くで見るとほんと可愛いな)

女「………」 ここでの女は前半に出てきて女とは違う人物です。わかりにくくて申し訳ございません。

男「あ、あの、もしかしてどこか怪我されましてか?」

女「……」ペコっ

女さんは頭を下げると俺が母に買うように頼まれていた本を手に取るとそそくさとレジへ向かって行ってしまった。

男「あ、あのっ」

レジに向かう女さんに後ろから声をかけるがまったく反応してくれなかった。

続きが気になる

支援

帰り道

男(あれから女さんに声をかけ続けたがまったく反応してくれなかった。もしかして嫌われた?それともいきなり馴れ馴れしすぎたのか)

男(なんにせよ、まだ諦めないからな)

男家

男「ただいま~」

男母「おかえり~それより本買ってきれくれた~?」

男「あぁ~、忘れたァ~~~~~~~~~~!」

女さんに無視され続けて、そのまま本も買わずに帰ってしまっていた。

男母「お・と・こ」

男「はっ、はいっ」

男母「晩ご飯抜きね♪」

男「ノーーーーン~」

翌日

男(結局本当に晩御飯が無しだった)

男「はぁ、腹減ったなぁ。学校行くときにコンビニ寄ってなんか買って食べるかぁ」

登校中

友「おはよう、男」

男「ああ、友か。おはよう」

友「どうかしたの?なんだか元気がないみたいだけど…」

男「それが聞いてくれよ~友~。昨日母に頼まれた本を買い忘れたら晩ご飯抜きだった。」

友「あぁ、それは災難だったね…」

男「それと、昨日俺が話した一目惚れした子にも出会ったんだけど…」

友「本屋さんで?」

男「あぁ。で、話しかけたんだけどガン無視しれた。」

友「ガン無視?」

男「ああ、こっちから話しかけるんだけどまるで俺の声が聞こえてないみたいに無視された…」

友「ふーん。それで君はどうするんだい?その子のことを諦めるのかい?」

男「んなわけないだろ。もっかい今日の放課後図書館に行ってみるわ。もしかしたら、会えるかも知れないし」

友「君も懲りないね」

男「諦めの悪い男だからな、俺は」

友「もし失恋しても骨は拾ってあげるよ」

男「サンキューな、友」

とりあえず、手話覚えておけ

授業中

男(今日もし、図書館に行って彼女に会うことができたら…そのときは…)

男(告白しよう。結果はどうであっても彼女に俺の気持ちを伝えよう)

教師「じゃあ次の問題を…男!男~?」

男「は、はい。すみません聞いてませんでした…」

教師「どうかしたか~?」

男「大丈夫です、ちょっとボーとしてました。すみません」

教師「ん、じゃあ問二の問題の解いて~」

教師(青春に悩みはつきものだねぇ~)


放課後


男「んじゃ、友。俺は図書館に行ってくるけど…一緒に行くか?」

友「ごめんね、あいにく今日は委員会があってね。放課後は用事があるんだよ」

男「そっか。友がいてくれたら心強かったんだけどな…」

友「そんなこと言われてもね」

男「だよな。それじゃ行ってくるよ」

友「ん、いってらっしゃい」

友「………」


図書館までの帰り道


男(しかし、よくよく考えると今日委員会なんてあったっけか?もしかして友のやつ気を使ってくれたのか?)

男(友のためにもなんとかして彼女に話しかけるくらいはしないとな)

男(でも彼女と会うことなんてできるだろうか…)

男「くよくよ先のことを考えても仕方ないよなっ。よしっ!」

図書館前

男(図書館に着いたはいいものの、彼女がいる確率は10%もないだろう。)

男(ふぅ~。もし彼女がいたのなら…)

男(よしっ!気合入れていくかっ)

男が図書館に入ろうとしたのと同時に、図書館の中から俺が一目惚れをした彼女が出てきた。

男「うおぉ!」

予想以上に大きな声で出して驚いてしまう。

男(びっくりしたぁ。まだ心の準備が…)

かなり大きな声を出したにもかかわらす彼女は俺に見向きもせずに立ち去ろうとしてしまう。

俺は咄嗟に彼女の肩を掴む。

女 「!?」ビクッ

彼女が俺の方に振り向く。

男「あ、あの…」

男「なんていうか…その…」

うまく言葉が出てきてくれない。

男「あ、あなたを一目見た時から好きになりましたっ!」

男「も、もしよかったら、俺と付き合ってくださいっ!」ペコっ

男(言った!言っちまった…)

俺は顔を下に向けたまま上を向くことができない。

男「あ、あの…」

勇気を出して彼女の反応を伺う。

しかし彼女はキョトンとした表情をし、首をかしげたかと思うと、おもむろにカバンの中からノートを取り出し、そこに何かを書き始めた。

女『すみません。私、耳が聞こえないんです。』

彼女が渡してきたノートには大きな可愛らしい文字でそう書かれていた。

どうやら俺の人生初めての告白は失敗に終わったようだった…

耳が聞こえない。なんてことを言われても信じられなかった。

男(もしかして俺の告白を断るために演技している?)

男(もしそうならここで引くわけにはいかない)

男「あの、俺本気なんですっ。本気であなたのことが好きなんですっ!」

周りから聞いたら死ぬほど恥ずかしい言葉を並べる。でも好きな気持ちは本気だった。

しかし、彼女の態度は変わらず首をかしげるだけだった。

男(ああ、やっぱダメなのかぁ~)

ドンっ!

なんて思い始めたとき、いきなり後ろからの衝撃が俺を襲う。

俺はその衝撃に体制を崩し、転けたような体制になる。

??「大丈夫お姉ちゃん?何もされてない?」

俺の後ろから走ってきたであろう人からそんな話し声が聞こえてくる。

男(ん、お姉ちゃん?)

顔を上げると、俺と同じ学校であろう女子生徒が彼女(女)に向かってそう声をかけている。

男「あの~」

??「なんですか、ナンパですか?それなら他をあたってくださいっ」

男「そうじゃなくてね…」

同じ学校の制服を着た女子生徒が俺の方を向く。

??「え、せ、せんぱいっ!?」

俺の学校の文芸部の後輩である女妹が立っていた。

文芸部といっても俺はほとんど幽霊部員みたいなもので月に1、2回しか部室に顔を出さない。

そんな中でも女妹とは比較的仲良くしている方だった。

女妹「ていうか、せんぱい。うちのお姉ちゃんになにか用ですか?」

女妹「やっぱりナンパですか。やめてください、そういうことをお姉ちゃんにするのは…」

部室では聞いたことがないような声で女妹からそう告げられる。

男「いや、そうじゃなくてね…」

男(告白してたなんて言えるわけがねぇよ…てか女妹って彼女の妹だったのか…)

男「なんていうか、昨日本屋で出会ってさ。その時に君のお姉さんにぶつかっちゃってね。そのことを謝ろうとしてたんだよ…」

男(嘘ではないよな…本屋であったのは本当だし…)

女妹「そうなんですかっ?」

そう言い放つと女妹は彼女と向かい合い、手話?で会話をしているようだった。

男(彼女が耳が聞こえないというのは本当のことだったみたいだな。疑っていた自分がなんだか情けなく思えてきてしまう。)

女妹「へぇ、そうなんだぁ、お姉ちゃん」

男(何を話しているんだろうなぁ)

女妹「確かに、せんぱいの言うとおり、昨日お姉ちゃんはせんぱいと本屋さんでぶつかったそうですね。疑ってごめんなさい…」

男「いや、こっちこそごめん」

女妹「………」

男「………」

変な沈黙が流れてしまう。

そのことを空気で感じたのか彼女(女)さんがノートに何かを書き出す。

女『これから皆さんで本屋さんに行きませんか?』

僕たちの方に向けられたノートにはそう書かれていた。

男(本屋?昨日出会ったとこのかな…)

女妹「お姉ちゃん、昨日も本屋さんに行ってたんじゃ…」

女『本屋さんは何度いっても楽しいの』

女さんは手話で女妹と会話をしているようだった。

俺は手話はわからないので彼女が何といっているかはわからないけれど…

女妹「はぁ、もう仕方がないなぁお姉ちゃんは…」

女妹「と、いうことでせんぱいはどうしますか?今から一緒に本屋さん行きます?」

男「そうだな、ちょうど買いたい本もあるし一緒に行こうかな」

男(今日こそ母親に頼まれた本を買ってこないと何をされるかわかったもんじゃないしな…)

女妹「それじゃあ、行きましょうかっ。」

本屋までの道のり

男「………」

女妹「………」

男(なんか気まずいなぁ…)

男「そういや女妹、今日部活は?」

女妹「今日は部活はお休みでした。なんでも部長が部室に持ち込んでいた電子レンジが爆発したそうですよ」

男「何やってんだよあの部長は…」

男(それより、何をチンしたらレンジが爆発するんだよ…)

女妹「…それよりせんぱい。お姉ちゃんとは本当に本屋さんでぶつかっただけの仲なんですか?」

男「…ん、そうだけど…なんで?」

男(一目惚れしたなんて言えるわけないしな。しかもこっちから一方的に…)

女妹「偶然本屋さんで出会ってぶつかっただけなのに、そのことをまた今日偶然出会ったお姉ちゃんに謝ろうなんて…」

女妹「なんだか他に意味があるような気がして…」

男「ぐっ!?」

男(女妹、なかなか鋭い…でも俺の言い訳も無理があったしなぁ)

君の手がささやいている

女妹「もし他に何か意味があってお姉ちゃんに話しかけたんだったら…」

女妹「それなりの覚悟を持ってお姉ちゃんに接してあげてください…」

男「……」

女妹「……」

女「………?」

そこから本屋まで俺たちは一度も会話を交わすことはなかった。

本屋

女妹「じゃあ、どうしますか?一緒に見て回ります?わたしはお姉ちゃんと見て回りますけど」

男(んーーー、彼女と一緒に見てわまりたいけど…)

女「…?」

男「いや、俺も見たい本あるし別々でいんじゃない」

女妹「それもそうですね。じゃあ18時くらいにレジ近くに集合でいいですか?」

男「うん、それでいいよ」

男(18時というあたりなんだか女妹らしいな)

女妹「ではそういう事で。お姉ちゃん何か気になる本とかある?」

女『ミステリー小説が気になるかな』

彼女と女妹はまた手話で会話を始める。

俺だけ国籍の違う人種のような気がしてなんだか孤独感を覚える。

男(俺も母親に頼まれていた本でも買いに行くか…)

男「…」チラッ

男(手話の本か…)

男「覚悟を持ってお姉ちゃんに接してくださいかぁ…」

男(これも買ってみるか…)

女「……」ポツン

男(あれ、女さん一人?女妹は?)

男(話しかけてみようかな?いや、でも…)

トントン

男「ん?」

女さんが僕の肩を叩いてきた。

男「な、な、な、なんでしょうかっ!?」

男(な、何この展開!?)

女さんはノートに何かを書き始めた。

女『そのシリーズ、好きなんですか?』

女さんは俺が母親に頼まれていた本を指差してノートを見せてくる。

なかなか良さそう
期待

西宮ゆづる乙

男「ああ、この本は…」

男(とはいっても女さんには聞こえないのか…)

俺は自分の制服からシャーペンを取り出し女さんのノートに返事を書き込む。

男『これは母さんに買ってこいって頼まれた本なんだ。おもしろい?』

男(こんなとこかな)

女さんは俺の返事を見て一瞬落ち込んだような顔をしたが、すぐに返事を書き出したようだ。

女『お母さんだったんですね。この本面白いですよっ!今年一番面白いミステリー小説ですっ!』

男(なんだか文でも可愛らしさが伝わってくるぜっ)

男『それじゃあ俺も買ってみようかな』

俺がノートに返事を書く。

女『はいっ、ぜひ読んで見てくださいっ!』

男(ここで感想を共有したいからメールアドレスを教えてくださいってのは…)

男(相手にとったら悪辣だろう)

聲の形は読み切りでこそ輝く作品だった
きたい

男『それじゃあ俺はこの本の一巻みてくるから』

そう書き残すとミステリーの棚、とはいってもさっきも立ち寄った棚に足を運ばせる。

男(あれっ?一巻だけない。二巻からはあるのに…)

男(ああ、あれか。人気過ぎて一巻だけ売り切れ御免と…そういや結構ポスターとか大々的だったな…)

男(しかたない。ア○ゾンで買うかぁ~)

レジに戻ると女妹が戻ってきていた。

男「おう、女妹。さっきお姉ちゃん一人にしてどこいってたの~?」

女妹「あ、せんぱい。ってかなんで私がどっか行ってたこと知ってるんですか?」

なぜか、女妹は持っていたであろう本を後ろに隠すような体制をとる。

男「いや、女さんが一人でいたからさ…」

女妹「な、なんというか…お姉ちゃんを腐らせるわけにはいかないというか…」

男「くさる?」

女妹「い、いや、なんでもありませんっ。と、とりあえず私レジ済ませてきますね~」

そう言って女妹はレジへ行ってしまった。

男(だが女妹よ。後ろに隠し持っている本はしっかりこっちに見えないように行ってくれよ~)

男(なるほど、さっきからしきりに後ろに隠し持っていたのは腐女子御用達のBL本だったのか…)

男「じゃあ俺もレジ行ってきますね」

男(聞こえていないだろうが…)

俺がレジに向かおうとすると先程と同じように服を掴まれる。

男「?」

女さんは僕が持っている本を見ると、ノートに何かを書き出す。

女『やはり一巻売り切れでしたか…昨日も一巻売り切れていたから…もしかしたら今日もかなって思ってたんですよ。』

男(俺がわざと買ってないって選択肢はないのかな。)

良くも悪くも素直な人だなって思う。そんなところにもグッと惹かれてしまう。

男『結構人気みたいですね。俺も読みたいのでネットで買ってみますっ。』

そう返事を書き込むと、女さんがさらに何かをノートに書き出した。

女『私、今ちょうどこの本の一巻を持ってるんですけど、もしよかったら借しましょうか?』

男(!?)

男(まさか一目惚れした相手からいきなり本を借してもらうことになるとは…)

男『いいんですか?』

女『いいですよ~。もしよかったら読み終わったら感想とか教えてくださいっ。』

こんな感じで、俺は女さんから本を借りることになった。

俺たちはレジを済ませ本屋を後にする。

女妹「今日は付き合ってくださってありがとうございました。私もいい買い物が出来ました。」

男「お礼ならお姉ちゃんに言ってあげなよ。本屋に行こうって言ったのも女さんなんだし…」

女妹「そうですねっ。ありがとうお姉ちゃんっ」

言葉は伝わっていないだろうが、女さんは女妹の言葉に笑顔で答えていた。

女妹「では、私たちはこちらなので~今日はありがとうございました~」

そう言って女妹は女さんと図書館の近くの住宅街へと姿を消していく。

だが、いきなり女さんがこちらへ向かって歩いてくる。

男(!?)

女さんは俺と向かい合うと、俺の制服のポケットに何かを入れると、頭を下げ、女妹の方へ戻っていった。

男(いきなりなんだったのだろう…)

そう思い制服のポケットを確認すると、

女『今日は本当にありがとうございました。よかったら本の感想などを教えてくださいっ。』

というメモの下に女さんのメールアドレスであろうアドレスが書かれていた。

男(これは夢かっ!?)

自分の頬をつねってみる。痛い…

男(一目惚れした相手に本を借してもらうだけでなくメールアドレスまで教えてもらえるとは…)

男「俺、明日死ぬかもしれない…」

よかったのぅ

よしエタったな

これからだというのに…

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