[アイマス]千早「高望み」 (14)

千早「みんな・・・!ありがとう・・・」

あのライブは私に新しい命を吹き込んでくれた。

私という、一つの『ココロ』を持ったモノに

ーー如月家の墓前ーー

ライブから暫く経った後、千早は墓参りに来ていた。

その墓には『如月優』と書いてあった。

千早「・・・たくさんの日々 貴方と一緒に どんな時にも過ごしてきたわね、優。」

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千早「貴方が伝えた優しさ、本当の歌の意味は、私の心の中にある。」

千早「いつかもう一度貴方に会えないかしら・・・」
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千早「961プロが出した私の記事、それが厚い雲たちとなって空を隠し、私のゆくえを遮っていた。」

千早「顔をおおって、泣き出しそうな、そんな時でもいつも消えない事の無かったモノがある。」

千早「『歌』それが私の希望の光、そして『歌』で1番になる。自分に勝つ、勇気の誇りがある。」
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千早「優・・・私はこれからひとりで行けるかしら?」

千早「いつ、どんな時も立ち止まりもせずに、ずっと貴方との思い出と」

千早「貴方に愛されたように、愛してあげたかった。」

千早「貴方という『大切なもの』、それを救えなかった。貴方は私を許せる?貴方の心に私はいる?」

千早「世間という冷たい風が、微笑みを消して明日の私の行方を遮っていく。」

千早「足を止めたら、全てに負けてしまいそうなそんな時でも、諦めるような事はしたくなかった。」

千早「大切な人を今度は守りたいから。」

その時、突然強い風が吹いてきて、千早の視線が墓からズレる。

その方向には1人の少年がいた。

千早「!!!」

それは夢か、幻かわからなかった。

千早「優・・・!!」

死んだ筈の千早の弟、『如月優』がいた。

優『千早お姉ちゃんには、夢を諦めて欲しくない。たとえ僕が宇宙の星屑になろうとも希望はお姉ちゃんと共にあるよ。』

優『だからお姉ちゃん自身を信じてそしていつも隣にいる僕を信じて』

千早「優・・・!!」

優『・・・僕はもう、これからひとりで生きて行けるよ。』

優『お姉ちゃんの中にある強い夢、『約束』に魅せられたからね。」

優『これからもお姉ちゃんに愛されたように、僕も愛してあげたいな』

優『大切なものに希望を与えてくれる、『友達』、『仲間』の事、どうかずっと信じて』

そう言い残すと優の姿が消えていった。

千早「優・・・。『友達』、そして『仲間』・・・」

「千早ちゃ〜ん、あ、やっぱりココにいた!!」

千早「春香?どうしたの一体?」

春香「これから、フェスティバルの打ち合わせと千早ちゃんの復活祝いを兼ねて!みんなでパーティーをするんだってさ!」

千早「復活って・・・そんな大層な事じゃないわよ。」

春香「そんな事ないよ!千早ちゃんは765プロの大切な仲間なんだからね!」

千早「!!!」

千早「仲間・・・友達・・・」

春香「?どうしたの、千早ちゃん?」

千早「春香・・・私達って『友達』かしら?」

春香「・・・今更何言ってるの千早ちゃん?」

「私達・・・ううん、皆、最高の友達だよ!!」

千早「春香・・・!!」

千早(優・・・私、やってみるわ。)

千早(私も、これからはひとりで行ける。)

千早(立ち止まらず、ずっと貴方の思い出と共に)

千早(貴方に愛されたように、これからも愛し続ける)

千早(いつも一緒に、ずっと一緒に、どうか私の心に)

春香「千早ちゃん、早く行こ?」

千早「ええ、わかったわ春香。」

千早「優・・・」

「居続けてね?」

「ずっと、貴方の心に」

短いですが、これで終わりです。
感想等あったら嬉しいです。

修正
>>5>>6の間

千早「どうして貴方が・・・」

優『・・・僕はいつでも千早お姉ちゃんの近くにいるよ。』

優『眠れない夜もいつもそっと微笑んでた。』

優『もう、これ以上、僕の事を見れないかもしれない。けど、とまどいながら明日も行こう』

優『そして、いつまでも僕がいたこと、どうか忘れないでね?』

切なくて千早の感じをうまく出せてる気がする

>>10
感想有難うございます!
実はこのSSの台詞の大体の元ネタは「ウルトラマンコスモスVSウルトラマンジャスティス THE FINAL BATTLE」の主題歌の「High Hope」の歌詞から来てます。

見てくれて有難うございました。
HTML依頼出してきます。

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