【安価】シャープペンシルを求めてどこまでも (13)

上司「おーい、部下よーい」

女「はい?」

上司「シャーペン持ってる?」

女「へ?い、いえ、持ってませんが…」

上司「マジか」

女「マジです」

上司「困るんだよなぁ…持ってないと」

女「す、すみません…」

上司「……」

女「……」

上司「買ってきてくんね?」

女「タイムカード切らないでくれるなら」

上司「頼むわ、500円で、なるべくいいの」

女「……はいはい」


※書き溜めはしてません

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オフィス、廊下

女「……全く、面倒くさいなぁ……」カツッカツッ

男「ん?どうした?」

女「あ、ド田舎暮らしで何でITの会社にいるのかわからない先輩、シャーペン持ってます?」

男「しゃー、ぺん?」

女「シャープペンシルです、あの、上の出っ張り押す奴」

男「……上の出っ張りを……なんて破廉恥な!」

女「あ、もういいです」

女(……うーん……シャーペンって言っても色々あるし……なるべくいいのって言ってたわよね…)

女(…どこで買えば……直下かしら)

1.百均
2.ホムセン
3.コンビニ
4.となり町の文房具屋

女「やっぱりワンランク上の物を買うにはワンランク上の店よね!」ヨシッ!

女「えっと、ここから一番近いホームセンターはっと」オッケーグーグルッ♪

女「安心と信頼のコー○ンね、よし!」

女「……ちょっと遠いけど、まぁ大丈夫か、パシらせる上司さんが悪いし」カポッ

女「ちょっと行ってきます」

受付「行ってらっしゃいませ」


ウィーンッ


女「ふぅー!昼下がりの日差しはきもちいい!」 ドルゥンッドゥルンッ!!ッドッドッドッドッド…

女「レッツ・ゴー!!」バゥルルルルルルルルゥンッ!!!ッダゥルルルルルルルル…!!!

ホームセンター○ーナン

イラッシャイマセッイラッシャイマセ、ホンジツノオススs ピンポーン! ニシカワサンレジオネガイシマース


女「う…やっぱこの独特な臭いはいつ来ても慣れない…」

女「早いとこ探そっと……」コツッコツッ

女「……とは言っても…………」

看板「40 植物の種」
看板「41 植物雑貨」
看板「42 ガーデニング」
看板「43 ガーデニング雑貨」
看板「44 ガーデニング肥料、雑貨」
看板「休憩所」
看板「45 ガーデニング用機材」

女(か、看板の先が見えない……!!シャーペンどこ!?)

女「あ、諦めちゃ駄目よ私……!きっとこの列の奥に!」


看板「68 家電」
看板「69 ケーブル」
看板「70 その他」

女「   」

40分後

女「にじゅういち…キッチン用品…」

女「にじゅう…日用品…日用品には…あぁ、エプロンとかね…」

女「ひろいなぁーこぉなん、コンビニで片付く一品が陳列棚を支配してるわぁー」

女「…………」

店員「お、お客様?何かお探しですか?」

女「ひく……っ……しゃ、しゃあぺんください……しゃーぺんを……」

店員「しゃ、シャーペン、ですか?えっと、シャーペンか」

女「お願いします…何でもしますから…」

店員「かしこまり、ました。ではご案内いたします」

女「ほ、本当ですか!?」

店員「えぇ、こちらになります」スタスタッ

女「やったぁ……!」



文房具コーナー


店員「こちらが、シャーペ…あぁ」

女「ペ……………」

棚『スッカラカンヤデ』

女「しゃ、シャァーペン…」

店員「…………モウシワケゴザイマセン……」

女「そ、そんな……」 ヘナヘナ

店員「…」スタスタ

女「…………」



女「なかった…素直にコンビニ行ってればよかった…」

女「……あ、コンビニ……もういいわ、とっとと買って帰ろ……」

ピロピロピロォーン




5分後


ピロピロピローン

女「……んなぁい!!何でよ!!」

女(何なの…!!今日占いで4位だったのよ!?なんだってぇのよ!)

女(何でシャーペン無いのよ!あぁムッカつく…!今なら笑い話で許してやるわよ!!)

女「……オッケエグーグル!!シャーペン!売ってる!場所!!」

検索結果

1.となり町の文房具屋
2.となり町の100均
3.検索結果が見つかりませんでした

直下だった

女「文房具屋!!!売ってるわよね!!売ってなかったらマジで怒るから!!」バルルルゥウウウンッ









○○町商店街、文房具屋前

女「流石にこんな商店街でシャーペンが売ってないわけ無いわよね」

女「さってと…文房具屋は……あった!ちゃんとやってる!」

女「大人気、コズミックシャープペンシル、値段は480円(税込)!」

女「きっといいシャーペンね…期待できそう!」ルンルンッ

ガララッ

高校生「どもー」

老婆「ありがとさんねーぇ」

老婆「さってと、店じまい店じま」

女「ちょ、ちょっと待っておばあさん!あ、いやお姉さん!」

老婆「んぅ?」

女「あ、危なかった…あ、あの!さっきのシャーペン!ください!」

老婆「はぇ?すまんの、もういちど」

女「シャーペン!!ください!!!」

老婆「ぉお、元気な若もんじゃあ、シャッシャッシャ」

女「おねがいします!シャープペンシルをください!!」

老婆「いいぞぇ…こじゅみっきゅしゃーぺん。じゃったかの、あちょっと待っとくれ…」


ガラララッ ガラララッピシャッ


女「ホッ……これでやっt」

老婆「フヴォグッ!!??」 バタッ

女「ん?」

女「……?」チラッ

老婆「   」ピクッピクッ

女「――!!!???お、おば、おbお、おま!おばあさん!!!??」

ガラッ!!

女「おばあさん!?大丈夫!?おばあさん!?」

老婆「ふ、フュー…若いもんさぁ……ひゃ、ゃさしいね……」

女「そんなのいいから!!どうしたの!?」

老婆「……さっきたべた、げひぇ!ち、t……ち!」

女「ち!?」

老婆「チロルチョコが…のどに、つまってnの……!ッケヘッ!!」

女「なんでそんなの食べたのよ!?」

老婆「と、とぉ、しを取ると…あまいものが……不足しがち」

女「んもぉ!!電話はある!?」

老婆「わ、わかいもんは、す、すまほ」

女「ガラケーすら持ってないわよ!!アタシはね!!」

老婆「……わ、わしの……わしのす、すまほを使いなさい、あいふぉーん、せっくすじゃ」プルプル

女「ハイテクねぇ!!ババアのくせに!!」バッ ポチポチポチポチッ ブーン

女「……おばあさん!!パスコード!!」

老婆「きんきゅうつほうをたっぷ……」

女「タップ!?」

老婆「たっち……」

女「っ!!」ムカッ

女「119」

女「……早く早く……!!おばあさん!シャーペンはあったの!?」

老婆「……売り切れじゃった」
女「クソバアア!!!!」

女「…………取り敢えずおばあさんは病院に搬送された……」

女「救急隊員さんがシャーペン持ってたけど…下さいとはいえなかったし……」

女「……文房具屋にはシャーペン一本なかった…」

女「…はぁ、また振り出しか……どこ探そ…」

直下、自由安価

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