友「くすぐりフェチ推進委員会?」(114)

友「何なの、そのふざけた名前のものは……」

女「名前の通り、『くすぐり』というフェティシズムをもっと世に浸透させるべく創られた組織だ」フンス

友「そうゆうことを訊いているんじゃなくて」


女「ちなみに、私が創った」ドヤァ

友「あんたかい」

女「現在、メンバーは一人。どうだ友、入らないか?」

友「入らない」

女「即答しないでくれ」シュン

女「まぁまぁ、少しは私の話を聞いてくれ」

友「別に、私はそんなものに興味は……」


女「『くすぐり』とは、指や道具を用いて皮膚表面を刺激、『くすぐったい』という感覚を与えて笑わせる行為のことだが」ペラペラ

友「お願い、少しは私の話を聞いて」

女「エロいと思わないか?」ズイッ

友「別に」

女「な、何だと……!!?」ガーン

友「そんな、世界の終わりみたいな顔されても」

女「君には分からないというのか……!? 肌に駆け姦る指の感触ッ! 苦しくも甘い、くすぐったさという不思議な感覚ッ! 楽しくもないのに笑わされてしまう甘美なる屈辱ッ! その逆も然りだッ!!」

友「そんなこと言われても……」


女「先人たちの発想は偉大だ。『あけおめこちょよろ』、『Tickle or Treat』、『メリークスグリマス』。全てはくすぐりに対して並々ならぬ愛があるからこそ生み出された言葉だ」ウンウン

友「お願い、私と会話して」

女「……仕方ない。私がじっくり講義してあげよう」ジリッ

友「な、何なの……っ。来ないでよ……」タジッ

女「おっ? 段々良い表情になって来たじゃないか、ぐへへへへ」ジリジリッ

友「どうして貴女はそんなにキャラクターがブレるの。良いから向こう行――」

女「問答無用ぉおおぉぉッ!!」ガバッ

友「ひ……!? きゃ――」

ドッシーンッ!


友「痛……っ。貴女って人は本当に……っ!」

女「さて、くすぐりと拘束、これらは切っても切れない関係な訳だが」テキパキ

友「えっ、ちょ……っ!? あ、貴女、いつの間にロープなんて」ギシッ

女「I字拘束やM字拘束、器具やマシンを用いるなどなど、単に拘束と言ってもその種類は膨大。更には『動いたらお仕置きだよ』なんていう精神的な拘束も加えればまさにアイディアの数だけ存在するとも言える」テキパキギュッギュッ

友「い、いい加減に……っ! あ……っ!?」グイッ

女「しかし、今回はロープでベッドに大の字拘束という、最もオーソドックスなものでいかせて貰おう」カンセイ

女「さて、拘束が終わり、すぐにでも友の全身をくすぐり姦したい所ではあるのだが」スッ

友「ひっ……!? 嫌……!」ビクッ

女「それは少々勿体無い。こうやって指をこちょこちょさせている様子を見つめさせて、相手の想像を掻き立てるのだって有りだ」コチョコチョウネウネ

友「や、止めてよ……! そんなもの、見せないで……っ!?」

女「如何だろうか。普段はクールな友も、くすぐりを前にしてしまえばただの美少女。童顔なことと、胸がちょっと小さいことがお悩みの、黒髪ロングの制服姿の女の子だ」ボイン

友「ちょっと、頭が冷えた」イラッ

女「…………」コチョコチョ

友「……っ! く……」

女「ほぉらほら、こちょこちょこちょこちょ。どこをくすぐろうかなぁ? 脇の下? お腹? 足の裏? なぁ、友。友はどこが良い?」コチョコチョコチョコチョ

友「ど、どこも嫌に決まってるでしょ……!」

女「そうかそうか。それじゃ、最初は私が決めてあげよう」ウネウネウネウネ

友「それなら、早く……。指、退けてよ……っ!」


女「よし、最初は足の裏だ」スッ

友「……っ」

友(く、来る……!?)ギューッ



女「そんな素直な友が、私は好きだよ」コチョコチョコチョコチョッ

友「いなぁっ!!? お、おにゃかあぁぁっはははははははははははははははっ!!?」ビックゥッ

女「相手の意表をつくのも、私は嫌いじゃないぞ」コチョコチョコチョコチョッ

友「あぁっははははははははははははっ!! 止め、やめぇえぇっへへへへへへへへへへへへへへへっ!!」ビクビクッ

女「さて、普段はクールな友が、顔を真っ赤にして可愛らしく笑い悶えているが。次の講義だ」コチョコチョコチョコチョッ

友「い、いい加減にぃいぃっひひひひひひひひひひひっ! いひゃっ!? あぁっひゃっははははははははははははははははっ!!」


女「くすぐりというものは奥が深い。各人が持つ趣向によって、ありとあらゆる方向に細分化される」コチョコチョコチョ コチョコチョコチョ

友「しゃ、喋りながらぁあっぁっはははははははははは!! く、くしゅぐるなぁあぁぁぁぁっ!!?」

女「まずは性別だ。女性が男性にくすぐられるものを好む人も居れば、男性が女性にくすぐられるものを好む人だっている。機械や触手、他の生き物など、人外にくすぐられるものだってある」サワサワサワッ クシュクシュクシュゥ

友「あひゅぅっ!!? おへそっ!? やらっ!! へ、変にぃいぃっひひひひひひひひひひひひっ!!?」

女「全てがそうとは限らないが、男性のmale、女性のfemaleなどを使って、M/Fなどという表し方も存在する。スラッシュの左がくすぐる側で、右がくすぐられる側。M/Fは男性がくすぐり、女性がくすぐられるということだ」カリッ カリカリカリカリッ

友「きひぃいぃっひひひひひひ!!? ひ、引っ掻いちゃ、ぃやぁあぁぁっはははははははははははははははっ!!!」


女「私と友のこれは、F/Fという訳だな」キラン

女「強弱だって好みに大きく左右される。例えば、優ぁしく」スリスリスリ サワサワサワァ

友「ひっ!? ぁ……、く、ふふふ……っ! いや、ぞくぞく、してぇ……!?」ゾクゾクゾク

女「例えば、激しく」グニュグニュグニュッ グニグニグニグニッ

友「いぎぃいぃッ!!? いぎゃぁあぁぁっはははははははははひゃひゃひゃひゃッ!!? やぇッ!! お腹、揉まなッ!!? あがッ!? ぁ゛あ゛ぁあぁぁっははははははははははははははははははははは!!!」ビクッ ビクビクビクッ!


女「そのくすぐりが、プレイなのか、じゃれ合いなのか、はたまた拷問なのか。くすぐりとは愛撫の一種なのか、リョナの一種なのか。各人が持つ目的やイメージに応じて、強弱も随分変わるだろう」サワサワッ コショコショコショ...

友「んふぅっ! っ、くふふふふ……っ! じゃ、じゃぁ、これは、何だって言うの……っ!」ピクッ ピクッ

女「講義だ」キッパリ

友(意味が分からない)

女「そして、とても大切なのが、くすぐる場所だ」コチョコチョ クリクリクリッ

友「あくぅっ!? お、お腹っ!? つ、強くしなぁっははははははははははっ!!? くひっ、ひぁあぁっははははははははは!!!」


女「今はこうしてお腹をくすぐっているが、人体なんてくすぐる部分は沢山ある。例えば、脇の下」コチョコチョコチョコチョッ

友「いひぃっ!!? そこひゃらっ!!? くしゅぐっひゃぁあぁぁっはははははははははははははははははははははっ!!!」ビクッ ビクッ

女「首筋」スリスリスリ サワサワサワ

友「んくぅっ!? 嫌……っ! 止めてよぉ……っ」ピクピクッ

女「ちっちゃい胸」コチョコチョコチョ コチョコチョコチョコチョ

友「貴女、時々喧嘩をぉ……っ! くふっ、ふふふふ……!? や、止め、変に……! ひゃ、ぁあぁぁ……っ!?」ゾクゾクッ

女「細い腰」カリカリッ カリカリカリカリッ

友「いきゃぁっ!? きゃあぁっはははははははははははははっ!! いきなり、そんなぁあぁぁっはははははははははははっ!!」ジタバタ

女「太もも」サワサワ コショコショコショコショォ

友「ひ……ッ!? 嫌ぁっはははは……!? そんな、えっちな、ひゃぁあぁ……っ!!?」ゾワゾワ

女「そして、足の裏」コチョコチョコチョ コチョコチョコチョコチョッ

友「――ッ!!?」ビックゥウゥ

女「こちょこちょこちょ、っと」


友「ぃやぁ゛あ゛ぁあぁぁぁぁっはははははははははははははっ、ぁあぁぁっははははははははははははははははははははははッ!!? だめ、だめぇえぇぇぁぁあぁぁっははははははははははははははははははははははははははは!!!」ビクビクビクッッ!!

女「うぉっ!?」ビクッ


友「は……ッ! はぁ、ぁ……っ!!」グッタリ

女「…………」ジッ

友「ぜぇ……、はぁ……っ! けほっ、こほっ……」

女「……友」


女「エロい」グッ

友「いつか……っ、殺す……」

女「私を殺すなら、くすぐりで殺してくれ。本望だ」

女「他にも、筆や羽根などの道具を使ったり、ローションで滑りを良くしたり、もっと大勢で全身を同時にくすぐり姦してみたり。現実ではあり得ない催眠術や超能力、魔法やら魔物やら機械やらと語れることは沢山あるのだが」

友「……っ」ゾクッ

女「どれもこれも、今は準備がない。そこら辺は次回に回すとしよう」

友「次回なんて、絶対にないから……っ」ホッ

女「さて、私の講義は終わりだ」スルスルスルッ

友「そ、そう言って、どうして私のソックスを脱がせるの……っ!」

女「次は、実践だ」ニッコリ

友「じ、実践って……っ!? あ、あんなに私のことくすぐっておいて……!!」

女「なんの。あんなのはくすぐった内に入らないさ」ハハハハ


女「足の裏、弱いんだろう?」ニヤ

友「っ」ビクッ

女「あれだけ可愛い反応をしておきながら、隠し切れるとでも思っているのか?」ニヤニヤ

友「…………」カァ

女「別に嘘を付いても良いぞ? 『へぇ、弱くないんだ~。それじゃ、くすぐられても我慢出来るよね~(棒)』的シチュエーションも嫌いじゃない」ニヤニヤニヤ

友「…………」マッカッカ

女「ぁー、くすぐりたいなぁ。友の敏感な足の裏、こちょこちょしたいなぁー」ウネウネ

友「……っ!」ビクッ

友「……い」ボソッ

女「んー? 何だ?」

友「……弱い、から」ウルッ

女「んんんんー? 弱いから? 弱いから何だと言うんだ?」


友「……足の裏、弱いから……。お願い、もう、くすぐらないで……」ジワッ


女「っ」ゾクゾクッ

友「お願いだから、女ぁ……っ。もぉ、止め――」



――コチョコチョコチョコチョコチョコチョッッ コチョコチョコチョコチョコチョコチョッ
カリカリカリッ ガリガリガリガリガリガリッ コチョコチョコチョ
サワサワサワ サワサワサワ コショコショコショコショォ ガリガリガリッ
コチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョッッッ

友「ぃ゛……ッ!!? ぃ゛やぁあ゛ぁぁぁぁっははははははははははははははははははははは!!! ぁ、ぁ゛あぁ゛あぁぁぁぁっはははははははははははははははははははははははははははははははッ!!!?」

女「いやぁ、この為にSやってるようなもんだ。本当に」コチョコチョコチョコチョ コチョコチョコチョコチョ

友「おねがいぃ゛いぃぃひひひひひひゃひゃひゃぁあぁぁっははははははははははははははははッ!!? やめてやぇてやめへぇえぇぇぇえぇぇぇっへへへへへへへへへへへへへへへ!!?」

女「たーくさん、くすぐったくしてあげるからなぁっ」カリカリカリッ コチョコチョコチョコチョ

友「いやぁ゛あぁぁぁ!! あひッ!!? あしがぁあぁぁ!! こわれ、こわれひゃぁあぁぁぁぁっはははははははははははははははははははははははははははははははッ!!!」


女「指の付け根は効くだろう? 爪でかりかりされたら堪らないよなぁ?」カリカリカリッ ガリガリガリガリガリッ

友「ぁあぁ゛っはははははははははははははははははは!!! らめ、死んじゃ、しんじゃうよぉおぉぉぁぁあっははははははははははははははははははははは!!!」

女「足の甲をさわさわされるのはどうだ? また違ったくすぐったさも良いものだろう?」サワサワサワ コショコショコショコショ

友「ひゃうぅうぅッ!!? くひっ!? やぁっ、ぞくぞく、しへぇ……ッ!! あひっ、ぁあぁっはははははははははっ!!?」

女「やっぱり一番は土踏まずか? ほぉら、こちょこちょこちょ、こちょこちょこちょっ」コチョコチョコチョ コチョコチョコチョコチョ

友「いやらいひゃらぁあ゛ぁ゛ぁっははははははははははははははひゃひゃひゃひゃひゃッ!!! ぁ゛、あ゛あぁぁぁあぁぁぁっはははははははははははははははははッッ!!!!」

女「…………」コチョコチョコチョコチョ

友「あぁあぁぁっはははははははははははっはははははははははははは!!!」

女「…………」イッシンフラン コチョコチョコチョコチョ

友「ひゃふぅうぅっ!!? そぇっ!? ひゃぁあぁぁん!! ぁはっ、ぁあぁっひゃははははっ!!?」


女「……本当に、可愛いな。友……」ボソッ

友「ひゃひぃっ!!? あ、あなた、今、なにをぉおぉっほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほっ!!」

女「い、いやっ。何でもないっ」カリカリカリカリカリッ!

友「ぃあ゛ぁあぁぁっ!!? つよ゛くしにゃ゛あぁあ゛ぁぁぁっはははははははははははははははははははははははははは!!!!」

――――
――


友「はひ……ッ、ひ……!? いひ、ひひゃ……っ!!」ビクン ビクン

女「……ぁー」

友「おぇ、がひ……。もぉ、くしゅぐら、にゃひ……っ!?」ビクン ビクン

女「ヤり過ぎた」

女「まったく、ロープもこんなに固くなってしまって……っ」グググッ

友「…………」

女「ほら、解けたぞ。……って、気絶しているか」シュルッ

友「…………」

女「…………」ジッ

友「…………」

女「…………」ジーッ


チュッ

女「……っ」カァ

友「…………」

女「……わ、私は何を」マッカッカ


女「か、帰――」

――ギュッ

女「…………」ボーゼン

友「……逃げないで」ギューッ

女「起きて、いたのか」

友「……最初っから、ぼうっとしていただけ」


友「さっきのは、何のつもり?」

女「ぇ、ぁ……」カァ

友「…………」ジー

女「……分からない」

友「……そう」グイッ

女「っ、と……っ?」フラッ

ドサッ


友「…………」オシタオシ

女「…………」オシタオサレ

友「凄く、くすぐったかった」

女「だろうな」

友「今も何だか足がそわそわするし、恥ずかしいし、悔しいし」

女「それがまた、快感だろう?」

友「それは、分からない」

女「そうか」シュン

シュルッ

女「あ、手……」グッ

友「……だから」


友「今度は、逆を試してみようか」

女「……っ」カァ

友「あれ、嫌?」ニヤ

女「……いや」


女「望む所だ」ニッ

 この日を境に、私は二つのことに目覚めた。

 一つは、くすぐり。
 弱点は足の裏。されるより、する方がちょっとだけ好き。

 もう一つは、私を目覚めさせた馬鹿のこと。
 私より胸が大きくって、憎たらしくて、可愛い馬鹿のこと。

 あれから毎日、私たちはくすぐり合って過ごしている。
 二人っきりの委員会は、まだまだ続く。


 くすぐりフェチ推進委員会 副委員長 友


友「くすぐりフェチ推進委員会?」
おしまい。

 後悔はありません。

 今年も笑いに満ち溢れた一年でありますように。

委員長「く、くすぐりフェチ推進委員会ですって!?」

委員長「な、なななな……!? あ、貴女たち、破廉恥よっ!!」

友「そんなこと言われても」

女「何を恥ずかしがる必要がある、委員長。性欲とは人間の三大欲求の一つとして数えられる程。君は人間が3分の1を失って生きてゆけるとでも思うのかね?」

友「貴女の理屈はおかしい」

委員長「ぐっ……それは……!」

友「お願い委員長、反論出来て」


女「まぁ、委員長は委員会に入ったとしても委員長のくせに委員長じゃないんだが」プススー

友「意味が分からない」

女「長い黒髪はちゃんと後ろで一つに結わえて、黒縁眼鏡も掛けて、如何にも委員長みたいな見た目の癖に」プークスクス

友「貴女は誰に説明をしているの」

女「まぁ、そういう訳で、だ」ゴソゴソ

友「どういう訳」


女「AVを見よう」キラーン

友「な……っ!?」

女「インターネットというものは偉大だな。ニッチなフェチのAVでも探せばしっかり売っている」

友「貴女、年齢は……っ」ジーッ

女「登場人物は全員18歳以上だ。しかし、さしもの友も、AVに随分興味津々と見える」ニヤ

友「わ、私は別に……っ」カァ


委員長「な、なな……っ!!?」マッカッカ

女「委員長、7歳じゃロリかショタだ」

委員長「は、破廉恥極まりないわっ!! そんなの、赦す訳にはっ!」ガタッ

女「まぁまぁ、委員長」ガシッ

委員長「は、放しなさいっ! 女さん!?」

女「ここは学校じゃない、私の家だ。そんないつも委員長委員長せず、もっと肩の力を抜いても良いんじゃないか?」ハガイジメ

委員長「委員長委員長って何……、そもそも、そんな如何わしいものを見るのは道徳的に……っ!!」


女「よぅし友、再生してくれ」

友「えっ、わ、私?」

女「……見たいだろ?」ニヤ

友「わ、私は……」

女「…………」ジー

友「…………」カァ

ウィーン カシャ


女「よくやった」

委員長「話を聞きなさーーいっ!?」ガーッ

『いやぁあぁぁっははははははははははははははははっ!!? くすぐたぁぁぁっひゃっはははははははははははははははははははははは!!!』

委員長「っ!!?」ビックゥ

友「っ」ゾクッ

女「おっとしまった。巻き戻していなかったか」


『やめ、やめてぇぇっへへへへへぁあっはははははははははははははははははっ!!! わきはっ!!? 腋はだめなのぉおぉぉほほほほほほほぁはははははははははははははははっ!!!』

委員長「ぁ……ぁ……」マッカッカ

友「ぁ……うわぁ……」マッカッカ

女「まぁ、熱中しているようだし、そのままにしておこうか」ニヤリ

女「最近では、色々なメーカーがくすぐりフェチ向けのAVを撮影しているな」

友「ぅわ……、あれ、すご……」
委員長「…………」

女「くすぐり専門でなくとも、プレイの一環としてくすぐりシーンが登場するAVも数多く存在する」

友「くすぐったそう……。あんなに、大勢で……」
委員長「…………」

女「ただ、以前友には話したように、単にくすぐりと言ってもより細かい趣味趣向が存在する」

友「…………」
委員長「…………」

女「誰が、誰を、どこを、どんな風にくすぐっているのか。AVも、きちんと調査・吟味してから買った方が損をしないだろう」

友「……女」


友「うるさい、静かにして」

女「……ごめんなさい」シュン

委員長「…………」マッカッカ

『ぁあっはははっはははははははははははははははっ!!! やめてやめてぇえぇぇぇぁあぁぁぁっはははははははははははははははははははっ!!!』

委員長(裸で、あんなに身体中くすぐられて……)

『しんじゃうよぉおぉっほほほほほほほぁはははははははははは!!? いひゃっ!!? ひゃあぁあぁっははははははははははははははっ!!!』

委員長(脇の下も、お腹も、足の裏も……)

『ぁはっ!!? ひゃはっ!!? ぁあぁぁっははははははっはははははははははははっ!!? ぁっはははははははははははははははっ!!』


委員長(本当に、気持ち良いのかしら……?)


女「気持ち良いぞ」ズイッ

委員長「んひゃぁっ!!? あ、貴女、勝手に人の心を」ビックゥッ

女「読んではいないが、察することは出来る。なぁ? 友」ニヤニヤ

友「委員長……。そんな、脚もじもじしてたら、イヤらしい……」カァ

委員長「ぇ、ぁ……、な……っ!?」ギクッ

女「まぁ、気持ち良いか気持ち良くないかは、実際に確かめてみようじゃないか」ジリジリ

委員長「じ、実際……っ!? ち、近付かないで! 貴女は――」

女「問答無用ぉおおぉぉッ!!」ガバッ

委員長「ひ……!? きゃ――」

ドッシーンッ!

友(デジャブ)

女「さて、拘束には沢山の種類があると言った。つまりそれは、くすぐられる体勢にも沢山の種類があるということと一緒。そしてその種類は、単に視覚的なものだけでなく、くすぐる際に様々な影響を与える」グイッ

委員長「痛……っ! 身体、引っ張らないで……っ!?」

女「例えば大の字。オーソドックスな体勢の一つで、脇の下やお腹、太もも、足の裏など、メジャーな部分を粗方カバーすることが出来る。しかし、身体の背面をくすぐることが出来ない」グイーッ

委員長「お、女さんっ!? 人の身体で遊ばなーーい!」

女「そこで、うつ伏せにしてみる。すると、身体の前面をくすぐることは出来ないが、代わりに背中や腰、更にはお尻までもくすぐることが出来るようになる。また、上を向いた足の裏も非常にくすぐり易い」

委員長「むぎゅっ!? せ、背中に乗らないでっ!」

女「加えて、くすぐられる側は相手の手を見ることが出来なくなる。相手の動きが分からなければ、くすぐったさも格別だ。もっとも、くすぐる側も相手の顔が見えにくくなってしまうのだが。そして次」グイーーッ

委員長「ぃ!? きゃあぁっ!!? や、止めてっ、こんな格好っ!!?」カァァッ

女「個人的におすすめはM字開脚だな。まさに下半身全てをくすぐる為にあるような体勢だ。秘部を晒し、羞恥心が強く掻き立てられるのも大きい」

友「……白」ジーッ

委員長「と、友さん!? の、覗かな――ひゃぁっ!?」グイーッ

女「しかし、M字は如何せん拘束が少々難しい。今回はまた、オーソドックスな拘束の一つとしてI字拘束を採用しよう」テキパキギュッギュッ

委員長「ろ、ロープなんていつの間にっ!!? 止め、放し……っ!」

女「I字拘束は、大きく曝け出された脇の下が魅力的だ。また、その気になれば身体ごとひっくり返して身体の背面をくすぐることも出来る」カンセイ

委員長「聞いてなーーいっ!!!」ギシギシギシギシッ

友(……勉強になる)

女「そして、今日のお楽しみはAVだけではない」ゴソゴソ

委員長「な、何だって言うの……っ」ビクビク

女「そーれーはー、……これだっ!」バーン

ガサッ


友「羽根に、筆に、耳かきに……」

女「他にも沢山、定番のくすぐりグッズを集めて来た」

友「こんな物をどこで……」

女「なんの、雑貨店や百円ショップに行けばいくらでも買えるさ」

友(雑貨店や百円ショップが、何だか卑猥なお店に思えて来た)


女「ここにあるのはどれも定番の物だが、結局は皮膚を刺激出来るものなら何でも良い。羽根でなければ駄目、筆でなければ駄目と思わず、色々な物で想像力を働かせることが肝要だな」ウンウン

友「店先でそんな想像働かせたくない」

女「さぁ委員長、この羽根を見てみろ。ふさふさしていて、凄くくすぐったそうじゃないか……?」サワサワ

委員長「ひぃ……っ!? そ、そんな物近付けないでっ! は、早く解きなさいっ!?」ギシギシッ

友「まぁまぁ、委員長」サワサワ

委員長「と、友さん!? あ、貴女まで!」

友「この馬鹿に何を言っても駄目だって、諦めてるから。それより、この筆見てよ。柔らかくって、所々ちくちくしてて」ツンツン

委員長「嫌、止めて……っ」ゾワゾワ

友「ねぇ委員長、想像してみて。この筆が、貴女の身体を撫でるの、どんな感じかな」

委員長「ぁ……、うぅ……んぅ~~っ……!?」ゾクゾク

友「ほら、危ないから眼鏡外してあげる」カチャ


女(何だかんだ言って、友もノリノリである)

委員長(この筆が、私の身体を)ゾクッ

委員長(あの羽根が、私の身体を)ゾクゾクッ

委員長(脇の下、腕、お腹、首筋、胸、太もも、ふくらはぎ、すね、足の甲、足の裏……)ゾクゾクゾクッ


委員長「……ぁ……、はぁ……っ!」トロン

友「委員長。もううっとりしてる」スゴイ

女「これはまた、とんでもないドMを掘り当ててしまったようだ」ウム


女「……早く、楽にしてあげようじゃないか」ズズズ

友「そうだね」ジリジリ


委員長「はぁ……っ、はぁ……!?」

委員長(来る……、来る……)

委員長(羽根が、筆が……)

委員長(私の身体に――)

サワッ

委員長「ひゃぁあぁぁぁんっ!!?」ビックゥッ

女・友「っ!?」ビクッ

委員長「ぁ……っ、はぁ……!」

女・友「…………」コクン

ススーー

委員長「ひゃっ!!? ぁはっ! ふぁあぁぁぁぁっ!!?」ビクビクビクッ

友「こ、これは……」

女「普段ツンツンしてる癖に、ドMで超敏感。……最強だな」ンムゥ

友「凄……。委員長、もう口から涎垂らしちゃって……」カァ

女「これは、もう、あれだな」ゴソゴソ

友「ちょ、ちょっと貴女。そんなに服肌蹴させて……っ」

委員長「ふぁ……、はぁ……っ!」バサッ

女「まぁまぁ」


女「とことんまで愉しませてあげようじゃないか」ニヤ

女「ほぉら、委員長。羽根でお腹をさわさわするぞぉー」サワサワサワ

委員長「ふひゃぁあぁぁっ!? だ、だめ、ぞくぞくしてぇ……っ!? ぁはっ、あぁっはははははははははっ!!」ビクビクッ

友「委員長、太ももから足首まで、筆でつつーっ」ススーッ コショコショコショ

委員長「ひはっ!? あはっ! やめ、変に、へんにぃ……っ!? ひゃぁあぁぁぁぁ……っ!!?」ゾワゾワ


友「靴下、脱がすね」ゴソゴソ

女「……友、足の裏好きだな」

友「えっ、そ、そうっ?」ギクッ

女「自分が弱い部分は、ついつい相手にしている最中でも、自分に投影してしまうからなぁ?」ニヤニヤ

友「そ、そんなこと……っ!?」カァッ


女「足の裏をくすぐるなら、これを使うと良い」ポイッ

友「……何これ、ヘアブラシ?」キョトン

女「なんだ、知らないのか? 対足の裏、最強の兵器だぞ?」ニヤ

友「そんな、こんなもので……」

女「良いから、ごしごししてみろ」

友「はいはい、ごしごしごし」ゴシゴシ

委員長「いひゃぁあぁぁぁっ!!? ぁあぁぁっはははははははははははははははははははははははっ!!! それっ、だめっ!!? いぎぃいぃぃっひひひひひひゃひゃひゃひゃひゃぁあぁぁっはははははははははははははははっ!!!」ビクビクビクッ

友「っ!?」ビックゥッ

女「な? 凄いだろ?」ドヤァ

友「貴女が自慢気になるのは分からないのだけど」


友(ヘアブラシ、そんなに凄いんだ)ゴクリ

女「友には、私がしてやるから安心しろ」ニヤァ

友「わ、私何も言ってないっ!!」マッカッカ

女「独りでするなよ?」ニヤニヤ

友「しないっ!!」ゴシゴシゴシゴシッ!!

委員長「と、ともしゃぁあぁぁっひゃっはははははははははははははっ!!? つよすぎッ!!? つよすぎぃいぃっひひひひひひひゃあぁあぁぁぁぁぁぁっ!!!?」ジタバタバタッ

女「これはどうだ? 耳かきでおへそ」カリカリッ コリコリコリッ

委員長「いぃっひひひひひひひひっ!!? おへっ、おへしょっ!!? 取れひゃうぁあぁぁっはははははははははははははははははははははっ!!!」ビククッ

女「斬新な感想をありがとう」ウム


友「うわ……。この羽箒、凄そう」サワサワサワッ コショコショコショッ

委員長「ふぁあぁっひゃっはははははははははははっ!!! つちふまじゅっ、だめっ!!? とけちゃいそ……ひゃぁあぁぁぁぁぁんっ!!?」

友「委員長。凄く、声がえっち……」ゴクッ


友「結局、どれが一番くすぐったいのかな」ガサッ

女「万能な道具などはない。例えばヘアブラシのように、足の裏に対して凄い効果を発揮するものも、他の場所に使えばただ痛いだけだろう。逆も然り、皮膚の厚い部分で羽根を動かしても、何の感触も得られないという訳だ」

友「適材適所」

女「そう言うことだ。と言っても、何だかんだで人間の指というのは最も万能だと思うがな。優しく愛することも出来るし、強く犯すことも出来る」

女「とは言え、やはり道具というのは良いものだ。道具を使うというシチュエーション自体が興奮を掻き立てるし、刺激のアクセントにもなる」コチョコチョコチョコチョ

友「でも結局、手で直接に戻る訳」コチョコチョコチョコチョ

委員長「あぁ゛あぁぁっひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃっ!!? わきっ!!? わきはやらぁあ゛あ゛ぁぁぁぁぁっはははははははははははははははははははははははっ!!!」ビクビクビクンッ

友(委員長、腋の下が弱いんだ)


女「それなら、道具を使わず、手以外でくすぐってみるか」ニヤリ

友「え? そんなの、どうやって」キョトン

女「こうやって」ガバッ

委員長「っ!!? ひぃぃッ!!?」ビクゥッッ

友「なっ」カァッ

女「ちゅっ……、れろ……ぺろぉ……っ」ピチャ ピチャ

委員長「ひゃぁあぁぁんッ!!? ふぁ、ぁはひッ!! ぁはっ! はっ、あぁあぁぁぁぁぁッ!!?」ゾクゾクゾクッ

女「しょっぱい」ペロペロ

友「な、貴女、舐め……っ!?」マッカッカ

女「ふふふ、卑猥だろう?」ドヤァ

友「委員長の脇の下でそんな表情浮かべないで」


女「良いから。反対側を舐めてやってくれ」ピチャッ クチュッ

委員長「んひゃぅっ!? くふふふふっ!! ひゃはッ、はひひひひひひっ!!?」ビクッ ビクッ

友「えっ……。じゃ、じゃあ……」ゴソゴソ

女「舌先を尖らせてー」クニュクニュクニュ

委員長「きひひひひひひひっ!! ちょほぉッ!!? ひゃめっ! ほじくりゃにゃぁぁあぁっひゃっはははははははははははっ!!?」

友(満遍なく、優ーしく)ペロォ ペロペロペロォ

委員長「ふにゃぁあぁぁぁっ!!? そぇっ!!? らめぇっひひひひひひひッ!! とけひゃぁあぁぁぁんっ!!」


女「やっぱり、柔らかな舌だけでは限度があるな」コチョコチョコチョッ ペロペロペロ

委員長「ぁ゛ひぃ゛いぃッ!!? いっしょにしひゃぁあぁぁぁぁっははははははははははひゃひゃひゃひゃひゃひゃっ!!!? ぁ゛あ゛ッ!!? ぁあぁぁぁっははははははははははははははははッ!!!」

友(舌と、指十本で、一斉にっ)カリカリカリカリカリッ クニュクニュクニュ コチョコチョコチョコチョッ

委員長「らめらぇ゛らめぇ゛えぇ゛ぇぇっへへへへへへへへへへへぁあっははははははははははははははははははははははッ!!! つよすぃ゛いぃぃっひひひひゃひゃひゃひゃひゃひゃぁあぁぁぁぁっはははははははははははははははははは!!!」

委員長「ぁ゛あぁぁっはははははははははははははははははははははッ!!! しんじゃうぅぁあ゛ぁああっははははははははははははははははははははははは!!!」

委員長(あぁ、本当にくすぐったい、くすぐったい)

委員長「あひぃッ!!? ぃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!! ひゃっ、あぁぁあッ!!? ひゃぁあぁぁぁぁぁぁんッ!!!?」

委員長(身体が熱くて、息が苦しくて、頭がぼうっとして)

委員長「いぎぃい゛ぃぃぃッ!!!? い゛ぁ゛あぁぁ゛っはははははははははははははははははははははは!!!! だめらぇだぇぇえぇぇぇぁあ゛ぁぁ゛あっはははははははははははははははははははははッ!!!」

委員長(凄く、ゾクゾクして……っ)

委員長(どうして……)

委員長(凄くくすぐったいのに、苦しいのに)


委員長(ずっと、この時間が続いて欲しい……!)

委員長「ぁ゛あぁぁぁ゛っはははははははははははははははははははははッ!!!? もっとぉおぉぁあっはははははははははははははははははははははは!!! もっとしてぇえぇぇぇぇぁあぁぁっはははははははははははははははははははッ!!!?」

女「おっ」

友(め、目覚めた……ッ!?)ゴクリ

女「いやぁ、もっとと言われたら仕方ないな~」コチョコチョ

友「こ、これ以上は危ないんじゃ……」

女「いやいや、本人が望んでいるんだ。もっとしてやろうじゃないか」ニヤッ

友「むぅ」

友(何だか、女。凄く楽しそう……)ムッ


委員長「ぁっははははははははあぁっははははははははははははははははは!!! すごぃひいぃぃぃっひひひひひひひひひひひひひひひッ!!? ひゃぁあぁぁぁっはははははははははははははははははははははは!!!」

女「ほらほら。ここか、ここがええんかっ」コチョコチョッ カリカリカリッ

委員長「あ゛ひぃいぃっひゃっははははははははっははははははははは!!? しょこがぁあぁぁっひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃっ!!? すごひのぉおぉぁあぁっはははははははははははははははははは!!!?」


――――
――

女「そして、一時間後な訳だが」セイザ

友「誰に言ってるの、女」セイザ

委員長「貴女たち……ッ」ビキビキ


委員長「物事には限度というものがあるのをご存知かしら……ッ!!?」

女「随分気持ち良さそうにしてた癖に」ボソッ

友「大分ノリノリだった癖に」ボソッ

委員長「う、ううううううるさいッ!!?」ガーーッ!!

委員長「と、とにかく!! 貴女たちの活動を見過ごす訳にはいきません!!」

女「そんなこと言われても、私たちは私たちで勝手に――」

委員長「今後ッッ!!!」ズイッ

女「うぉっ」ビクッ


委員長「私が必ず監視に入ります! 今後活動する時は、必ず私に連絡すること!!」マッカッカ

女「……ぁー」
友「……そういう」

委員長「な、何よその目は!!?」

女「気持ち良か――」

委員長「貴女たちの如何わしい行いを見過ごしては、委員長としての名が泣くの!!」マクシタテ

友「目覚めちゃ――」

委員長「勘違いしないでよね!! 委員長として仕方なくなんだからぁ!!?」マクシタテ

女「まるでテンプレート」ボソッ

委員長「分かったわね!!! 帰りますッ!!!」ガーーッ!!

友「あ、ちょ」

バタンッ ズカズカズカ ズッテ-ン ドタバタバタバタ...


友「行っちゃった」ポカン

女「イッてしまったな」

友「何だろう。貴女のイントネーションが酷く引っ掛かる」


友「それで、委員長どうするの?」

女「ん? どうもしないさ。新しい同士が増えたのだから、素直に喜ぼうじゃないか」

友「そうじゃなくって」ズイッ

女「おっ?」

友「……むぅ」ジー

女「ど、どうした……?」タジッ

友「委員長、活動の時は連絡しろって言ってたけど」ジーッ

女「い、言ってたな」タジッ

友「本当に、呼ぶの」ジーーッ

女「……あぁ」


女「呼ぶぞ。新しい同士を除け者にするつもりはないさ」

友「……そう」フイッ

女「ただし」グイッ

友「何――んむっ」チュッ


女「”こっち”は二人きりだ」ニヤ

友「……貴女、ずるい」ムゥ

女「安心したか?」

友「知らない」フイッ

「今日は、どっちが良い?」

「……されたい」

「ほう? 珍しい」

「別に、そんな日だってあるでしょ。おかしい?」

「おかしくないさ。寧ろ、可愛い」

「貴女、やっぱり意味が分から――くひっ!?」

「舌噛むぞ。もう喋るな」

「そんな……っ、ずる……ひっ! ぁはは……っ!?」

「もう、後は笑っていろ」



委員長「く、くすぐりフェチ推進委員会ですって!?」
おしまい。

申し訳ありません、続けてしまいました。
それでは皆さま、良いくすぐりライフを。

後輩「くすぐりフェチ推進委員会……」

後輩「馬鹿みたい」ボソッ

女「な、何だとっ!!?」ガタッ

委員長「ちょ、ちょっと! 女さん、落ち着きなさい!」

友(最初は私もそう思った)


後輩「今日、わざわざ先輩の家に呼んだのって、そんなくだらない理由ですか。帰って良いですか」ハァ

女「ぐぬぬ……。身体は小さく、飾り気のないボブカットに幼い表情、如何にも後輩っぽい見た目からこんな毒が吐かれるとは」ヌゥ

友「だから、毎回毎回貴女は誰に説明しているの」

女「胸の大きさは友すら抑えてワーストだというのにッ」ボイン

後輩「よ、余計なお世話ですっ!」ペタン

委員長「女さんとの会話は、いつもいつも疲れるわ……」ポイン

友「…………」ジーッ


友「お願い後輩ちゃん、まだ帰らないで」ギュッ

後輩「えっ」

友「少しは話でも聞いてみたら良いよ」ギューッ

後輩「そんなこと言われても……。内容が内容なのに、話する意味が」

友「お願い、後輩ちゃん」ギューーッ

後輩「……分かりましたから、友先輩。苦しいです放してください」

女「内容が無いよう」プスス

友「女。後輩ちゃん、帰らせるよ」

女「……ごめんなさい」シュン


委員長(内容が、無いよう……っ!?)ブハッ

後輩「それで、友先輩、委員長先輩。どうして、そんなにくすぐりが良いんですか?」

友「そ、それはね」カァ

委員長「い、良いだなんて……っ!? わ、私がここに居るのはただ……!」カァ


女「ちょーっと待った! 何故私に訊かない」ゴゴゴ

後輩「女先輩と話しても要領を得ないので」シレッ

女「な、何だとっ!? この貧乳が!!」ガーッ

後輩「さっきから貧乳貧乳うるさいです!! くすぐりとは何の関係もないでしょう!!?」ガーッ

友(関係ない上に、私が少し傷付く)

女「いーや、関係あるね!」フンッ

後輩「ど、どこがですかっ!」

女「後輩=貧乳、貧乳=敏感、つまり、後輩=敏感! 後輩はとてもくすぐったがりだということだっ!!」ビシィッ

友「貴女の理屈は毎回毎回おかしい」

後輩「そ、そんな……っ」

友「お願い後輩ちゃん、反論出来て」


後輩「わ、私そんな敏感なんかじゃありません! くすぐりなんて平気ですもん!!」ガタッ

女「ほう? なら試してみるか?」

後輩「望む所ですっ!!」キッ


女「…………」ニヤ

友(うわ、凄く悪い顔した)

委員長(胸の大きさと感度との相関……。それじゃ、私は一体……)ビンカン

女「ほれ、ベッドの上。両手を組んで頭の後ろに」

後輩「分かってますっ」ボスッ

友(後輩ちゃん、可哀想)

委員長(思いっきりカモられてるじゃない……)


女「ほら、始めるぞ。くすぐるぞ、くすぐるぞぉ?」ワキワキ

後輩「っ、く……」ゾワッ

女「どこにしようかなぁ? 脇の下かなぁ、お腹かなぁ?」ワキワキワキ

後輩「は、早くしてください」モジモジ


女「そんな自分からおねだりするなんて、そんなに欲しかっ――」

後輩「ば、馬鹿なこと言わないでくださいっ!! そんな訳――」

女「隙あり」コチョコチョコチョコチョッ

後輩「うにゃぁあぁぁっ!!?」ビックゥッ

後輩「っく……っ! くひ……、ひ……っ!?」ピクッ ピクッ

女「おっ、意外と粘るじゃないか。同じ脇の下を責められてあっという間にオチる委員長とは大違いだ」コチョコチョ

委員長「わ、私を引き合いに出さないでっ!」マッカッカ


後輩「くふ……っ! んぅっ、ぅぅ~……っ!」ピクピクッ

女「どうだ、後輩。くすぐったいだろう?」コチョコチョ

後輩「ふ、ふん……っ。こんな、の、全然くすぐったくないですね……っ!」ピククッ

女「おぉ、そうかそうか。それなら、もっと強くしようか」コチョコチョッ カリカリッ

後輩「なひっ!!? そ、そんなの要らな……! ひっ、ぁ……ぁは……!!?」ビクン


友「後輩ちゃん、もう顔真っ赤……」ジーッ

後輩「ひっ……! 友、せんぱ……ひひっ!? 見な、いでぇ……、くだしゃっ……ぁはひっ!!」ビククッ

女「さて、拘束なくしてくすぐりはあり得ない。しかし、だからと言って必ずしも拘束する必要はない。相手に我慢を強いるシチュエーション、いわば精神的な拘束をするものだって存在する」コチョコチョ コチョコチョ

委員長(動けるはずなのに、動けなくて……。自分で弱いところを晒し続けて……。晒した所をくすぐられ続けて……っ)ハァハァ

友「委員長、落ち着いて」

女「朝礼の最中、後ろから背中をくすぐられ続ける。机の下に潜り込まれて、足の裏をくすぐられ続ける。町中を歩いていると隣に居る恋人が腰に手を回してきて、その指が妙にうねうねかりかりとくすぐったい。こういったシチュエーションはまさに財宝が如く、日常の中に無数に紛れ込んでいるが……」カリッ カリカリカリッ


女「くれぐれも、周りの人に迷惑を掛けるんじゃないぞっ」キラン

友「どうしてそんなに良い笑顔なの」

後輩「ぅひ……っ!! ひひ……っ!? ぅう、んうぅぅ~~っ!!?」ビクビクン

女「しかし、本当に粘るもんだ。関心関心」ウム

後輩「きひっ、ひひ……! だ、だから、言ったでしょう……っ? へいき、いひっ、だってぇへっ……っ!?」ビクッ ビクッ

友(そうは言っても、もう限界そうだけど)


女「……成程、そうか」スッ

後輩「はっ! はぁ……っ、ぁっ……!」

後輩(指が放れた……、やっと、終わり――)

女「こっちはどうかな?」コチョコチョコチョコチョッ

後輩「いひゃぁあぁぁっ!!? ぁあぁっははははははははははははははははっ!!?」ビクビクビクッ

友「うわ……」ゾクッ

委員長「ひゃぁ……っ」ゾクゾクッ


女「……ほう? 太ももが弱点か」ニヤリ

後輩「あぁっはははははははははははははははっ!!? やめっ、やめてくだしゃぁあぁぁぃっひゃっはははははははははははははははは!!!」ジタバタ

女「んんんん~~? くすぐりなんて平気なんじゃなかったか~?」コチョコチョコチョ

後輩「へいきですけどぉおぉっほほほほほぁあっはははははははははははは!! やめでくだひゃぁあぁぁぁぁっははははははははははははははははは!!!」ジタバタバタ

女「何と強情な」ムゥ


女「友、委員長。ヤるぞ」ビシィッ

友「な、何を」

女「無論、皆でくすぐりの素晴らしさを教えてやるんだ。皆で、な」ニヤァ

委員長「そ、そんな、皆でなんて……っ」カァッ

友「後輩ちゃん、可哀想だよ」

女「えぇいっ、つべこべ言わずヤるぞ!」

後輩「あぁっはははははははっはははははははっ!!? そ、そんなずりゅぃですよぉおぁあっははははははははははははははははははははっ!!!」ビクビクビクッ

女「さて、何も道具がなければ拘束が出来ないという訳ではない。このように、万歳した両腕に委員長が乗っかり、揃えた脚に友が乗ってしまえば、よっぽど体格の差がない限り、後輩は逃げることが出来なくなる」コチョコチョコチョコチョッ


友「ごめんね、後輩ちゃん。足の裏、気持ち良くしてあげるからね」サワサワサワッ コチョコチョコチョ

後輩「ひゃぁあぁっひひひひひひひひひっ!!? 気持ひよくなんひゃないですぅうぅぅふふふふふふふぁあぁぁあっはははははははははははははははっ!!!」ゾワゾワゾワ

女「何だかんだ言って、友はいつもノリノリだな」ウム


委員長(もしも、私が脇の下を、こんな風にくすぐられたら……っ)コチョコチョコチョッ カリカリカリカリッ

後輩「ぃ゛やあぁぁぁっひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃっ!!! つっ、つよすぎでひゅよぉおぉぁぁあぁぁぁっはははははははははっはははははははははは!!!?」ビクビクビクッ

女「ツボを心得ているだけに、ドMが攻めに転じると恐ろしいことになるな」ヌゥ

後輩「あぁあぁっはははははははははははははははっ!!! ごめんなひゃっ!!? ごめんなしゃぃいぃぃぃっひひひひひひひゃひゃひゃぁあっははははははははははははははっ!!!」ビクビクビクン

女「んんん~~? 何がだ?」コチョコチョコチョコチョ

後輩「くしゅぐりゃれるの弱ぃですぅうぅっふふふふふふふふっ!!? びんかんでひゅからぁあぁぁっ!!? よわひでしゅからあぁぁあぁぁっはははははははははははははははははっ!!!?」ビクッ ビクビクビクッ

女「おぉ、そうかそうか。分かってもらえたようで何よりだ」コチョコチョコチョ


女「そうそう。くすぐりとは非常に魅惑的なプレイではあるが、過度にくすぐられ続けると窒息する恐れがある。それを防ぐ為に、プレイの際にはセーフワードを設けることが必要だ」コチョコチョコチョ

友「セーフワード」コチョコチョ カリカリカリ

女「そうだ。早い話、『マジ無理だから止めて』という合図。欲望任せは決して良くない、相手を思いやってこそ、プレイというものは成り立つからな」キラン

友(私、問答無用でくすぐり犯されたのだけれど)ジト

委員長(私、問答無用でくすぐり犯されたのだけれど。……でもそれがまた……)ゾクゾクッ

後輩「おねがいだかぁあぁぁっははははははははははははははっ!!? やめっ、やめへえぇえぇぇぇっへへへへへひひひひひひひひひひひひひひっ!!!」ビクビクビクッ

委員長「と言うか、もう止めないかしら……」

友「セーフワードはないけど、後輩ちゃんの『ごめんなさい』って、つまりそうゆうことでしょ」

女「そうだな、もう目的は果たしたことだし」フム


後輩「はひ……っ、くひ……っ!」ビクン ビクン

女「後輩。もう、止めて欲しいか?」

後輩「おねっ、おねがひ……っ! もぉ、ひゃめへ、くだひゃい……っ!?」ビクン ビクン

女「そうかそうか」ウム

コチョコチョコチョコチョコチョッ カリカリカリカリカリッ
ガリガリガリガリッ コショコショコショコショッ

後輩「い゛にゃぁあぁぁぁぁぁっ!!? あぁあぁ゛ぁっひゃっははははははははははははははははははははっ!!!」ビクビクビクビクッ

女「ここで断らなければフェチの名が泣――」

友「ふんっ」グォッ

女「ごふぅっ!」ドゴォッ

ドサッ


友「くれぐれも、こうなってはいけない訳だね」ヤレヤレ

委員長「だ、大丈夫? 後輩さん……」

後輩「ぅっ……! ぅえ、えぇぇぇ……っ!!」グスグス

友「泣いちゃった」

委員長「ごめんなさいね。後輩さん」ギュッ

友「ごめんね、後輩ちゃん」ナデナデ


女「…………」チーン

委員長「それじゃ、後輩さんは私が送っていくわね」

友「うん、お願い。気を付けて帰ってね」

委員長「後輩さん、行きましょう」

後輩「ぐすっ、ぅぅ……」

バタン


友「さて、と」チラッ

女「…………」セイザ

友「私たちもやり過ぎたけど、貴女はもっと酷い」

女「……はい」セイザ

友「好きな人と分かち合うのは素敵だと思う。だけど、押し付けるのは良くない」

女「……はい」セイザ

友「反省してる?」

女「……済みませんでした」シュン

友「…………」ハァ


友「謝るなら、後輩ちゃんにね」ギュッ

女「……うん」

委員長「…………」スタスタ

後輩「…………」トボトボ

委員長「…………」スタスタ

後輩「…………」トボトボ

委員長「……えっと」スタスタ


後輩「先輩」ピタッ

委員長「えっ? えっと、何かしら?」


後輩「先輩は、どうして、あんなのが良いんですか?」

委員長「えっと、それは……」カァ

後輩「くすぐり、です」

後輩「だって、くすぐったいし、苦しいし。あんなの好きになる理由が分かりません……」

委員長「……そうね」


委員長「私が、そもそもされるのが好きだったみたい、っていうのはあるけれど」タハハ

後輩「そうですね。先輩ドMですもんね」

委員長「ぅ……。ま、まぁ、否定はしないわ……」カァ


委員長「でもね、例えばのお話、女さんや友さん意外の人にくすぐられるとしたら、それは絶対に嫌よ」

後輩「えっ……?」

委員長「多分、私は絶対に抵抗すると思うわ」

後輩「……先輩って、レズビアンですか」

委員長「そんなつもりは、ないのだけれどね」クスッ

委員長「くすぐられるのって、凄く恐いことなの。普通の性行為よりも、ずっと激しくて無防備な行為だと思う。身体のあちこちを触られるし、それに、笑っている不細工な顔を晒してしまう。情けない格好を晒して、嫌われたらどうしようと思ってしまう」

後輩「……そうですね。それなら、どうして女先輩や友先輩なら良いんですか?」

委員長「信頼しているからよ」

後輩「信頼……?」


委員長「あの人たちは、それが本当に好きなの。笑ってぐちゃぐちゃになってる私の顔を見て、可愛いって言って、えっちと言って。情けない格好を見て、あの人たちは嫌うどころか逆に興奮してくれる」

後輩「…………」

委員長「どうして好きなのかって言われると、やっぱりされるのが好きだからっていうのが大きいけれど」タハハ


委員長「そうゆうのって、何だか素敵じゃない? どんなに酷い格好も、受け入れてくれて、愛してくれて。凄く不思議で、恥ずかしくて、それなのに嬉しい気分」

後輩「…………」

委員長「もしも、新たに私をくすぐってくれる人が現れたら、願わくば言葉にして欲しいわね。『可愛いよ』、『愛してるよ』って。されている方は、本当に不安なのだから」クスッ

後輩「……やっぱり、分からないです」

委員長「仕方ないわ。性癖なんて、そうそう分かち合えるものではないもの」


後輩「どうして、こーんなのが良いのかっ」バッ

委員長「えっ? ちょ、後輩さん!?」

コチョコチョコチョコチョッ

委員長「んくぅっ!!? ちょっとぉっ、ひゃめっ!? ぁははははっ!!」ビクッ

後輩「でも先輩、これが良いんですよね?」コチョコチョコチョッ

委員長「で、でもぉっ!? こんな外でなんてぇっ、ぇひっ、きひひひひっ!?」ビクッ ビクッ

後輩「どうせ、周りに誰も居ないじゃないですか」コチョコチョコチョ

委員長「それでもぉ、だめぇっ!? ぁはっ、きゃははははははっ!!?」ビクビクビクッッ

委員長「はぁ……っ、はぁ……!」ピクッ ピクッ

後輩「済みません、先輩。少し、やり返さないと気が済まなかったので」

委員長「ぁ……っ、はぁ……!」ピクッ ピククッ

後輩「……先輩? 大丈夫ですか?」

委員長「っ……、はぁ……っ」ピククッ ピククッ

後輩「……済みません、先輩。やり過ぎてしまって……。あの、本当に――」


委員長「――らめだって、いったのにぃ……っ」トロン


後輩「っ!?」ドキッ

委員長「こんなところで、やぁ……っ、はずかひ……っ」トローン

後輩「……っ」ドキドキ

ギュッ

委員長「んぅう……っ!? 後輩ひゃっ、だめっ、いま、びんかんに……っ!」ビクン

後輩「可愛いです」ギューッ

委員長「ふぇ……っ?」

後輩「笑ってる先輩の顔、凄く、可愛いです……」ドキドキ

委員長「…………」


委員長「……それは、とてもうれしいわ」ニヘ

「……これから、先輩の家、遊びに行っても良いですか」

「ぇ……、そえって……」

「何なら、私の家でも良いです」

「……うふふ、それじゃ、お言葉に甘えようかひら」

「先輩、まだ呂律が回ってないです」

「あ、やら……っ、恥ずかひ……」

「可愛いですよ、先輩」

「も、もぉ……っ」


「ふふふっ」

「くすくす」

女「くすぐる方とくすぐられる方、どっちも好きでなければならないということはない。くすぐる方が好きでなくとも、くすぐられる方は大好き。くすぐられるのは苦手だけれど、くすぐるのは愛してる。そんな君は、もう立派なくすぐりフェチだッ!!」ビシィッ

友「女、いきなりどうしたの」

女「いやぁ。しかし、フェチになる切っ掛けなんて、本当に分からないものだな」ウンウン

友「お願い女、私と会話して」ムゥ


後輩「くすぐりフェチ推進委員会……」
おしまい。

>>75
委員長「多分、私は絶対に抵抗すると思うわ」

 申し訳ありません。致命的なミスでした。
 次でラスト、投稿まで少し時間が掛かります。ごゆっくりお待ちください。

女「くすぐりフェチ推進委員会は、これからも」

女「いやぁしかし、くすぐりフェチ推進委員会も順調だな!」ハッハッハ

友「まだ4人しか集まってないじゃない」

女「いや、順調だよ。4人も集まったんだ」ククッ


女「本当、よく集まったもんだ……」

友「女……?」


友「……ねぇ、女」

女「ん? 何だ?」

友「どうして、こんな委員会を創ったの?」

女「どうして?」

友「うん。少し、気になった」

女「…………そうだな……」

女「一般的に、くすぐりフェチは非常にニッチな性癖とされている」

友「ニッチなのに一般的な話っていうのも、少し変だけど」

女「くくっ、そうだな。だがな、私は案外そんなことないんじゃないかと思うんだ」

友「……もっと、有り触れた性癖だってこと?」

女「あぁ。と言っても、今のところ潜在的に、ではあるが」


女「AVやIV、コミック、イラスト、ゲーム。その中にあるくすぐりシーンという物は、探して見れば存外沢山ある。もちろん、ギャグシーンとして描写される場合もある。しかし、明らかにセクシャルなものとして扱っている場合だって多い」

友「……確かに、見たことは何度かある」

女「これだけ多くの人々がそう捉えているのに、ニッチだなんて思ってはもったいないと思わないか?」

友「そう、なのかな……」

女「まぁ、生憎私は他の性癖を知らない。私が多いと思っている数も、他から見ればごく僅かなものに過ぎないのかもしれないが」


女「それでも、私は思うんだ。もったいない、と」

女「友。くすぐりフェチの人々が自分の望むパートナーに出会うには、どうしたら良い?」

友「えっ……? どうって……」

女「今のところ、確実な方法はないと私は考える」


女「インターネット上に出会いを求めるのは非常にリスキーだ。相手が素性を偽っている場合もあるし、最悪の場合、犯罪に巻き込まれる可能性だってある。駄目とは言わないが、やはり相応の覚悟は必要だろう」

友「そうだね。少し、恐いよね」

女「それならば、やはり現実世界で伝えるしかない。しかし、言えるか? 『実は、くすぐりフェチなんだ』と。そして、人々は受け入れられるか? その性癖を」

友「そんなの、言えない」カァ

女「まぁ、性癖だからな」クスッ


女「それでも、言い易い性癖と、言い難い性癖は存在する。例えば、友達との語らいで、『巨乳派だからー』なんてちょっとふざけて言うぐらいなら出来るだろう?」

友「それはまぁ、出来るけど」ムッ

女「あぁ、私は貧乳派だぞ。安心しろ」ニヤ

友「……馬鹿」フイッ

女「私が目指しているのは、そこだ」

友「言い易い、性癖」

女「あぁ。もちろん、そこまでオープンになれなくて良い。恋人との営みの時に、『実は……』と言えるぐらい。ちょっと勇気を振り絞れば、皆が幸せになれるぐらい。それぐらい、メジャーなものにしてやりたい」

友「…………」

女「それが、この委員会を創った理由だ。何と言っても私は、くすぐりフェチだからな」ニッ


友「……本当に」ハァ

女「ん?」

友「貴女そのもの。壮大で、自分勝手で、非現実的」

女「……自覚はあるさ」クスッ


友「……でも、素敵だと思う」ニコッ

女「友……」

女「友には、感謝しなくてはいけない」ギュッ

友「んぅっ?」カァッ


女「ありがとう。受け入れてくれるだけでなく、愛してもくれて」ギューッ

友「女……」

女「一番の親友を相手にしても、それでも酷く恐かった。嫌われたらどうしよう、そう思ってしまう。そんなことになるぐらいなら、行動せずに終えてしまおうか、そう思ってしまう」

友「…………」ギュッ

女「本当に、ありがとう」


友「……一つ、文句を言わせて」ムゥ

女「な、何――んむっ」チュッ

友「――――」


――――
――

「『一番の親友』、じゃないよ。もう」

「……あぁ、そうだったな」


「なぁ。たまには、私からお願いをしても良いか?」

「何?」


「私のこと、愛してくれないか? 『最愛の人』」

「ん……」
「んっ……ちゅ……」

 私は、もう一度彼女に口付けをする。
 さっきよりも深く、激しく。唇をついばみ、舌を潜り込ませ、彼女の口の中をくすぐり犯してゆく。

「っ……、んぅ……!?」

 彼女の鼻先から漏れ出る熱い呼吸が、私の上唇を湿らせた。


 私は、ほんの少しだけ目を開いて、彼女のことをじっと見つめる。
 少し焦茶掛かった髪が、そよ風にあおられるようにさらさらと揺れ続けている。細い眉、整った鼻筋、可憐な唇。彼女が本当は綺麗で可愛らしい女の子であることは、喧しい普段では気付くことが出来ない。

 それは、私だけが知っていること。
 高々一人の人間の、高々一つの表情。それが、何て私の胸を優越感で満たすことだろう。

 口付けを交わしながら、彼女の首筋を撫でる。

「んうぅっ!? ……くふっ、んむぅ……っ!」

 触れた手のひらの下で、彼女の首の筋肉がきゅっと固くなるのを感じた。
 私は、それを解してゆく。筋にそって指先をなぞらせ、時折耳まで上ってそこを犯し、時折うなじまで下がってそこを愛する。
 ただひたすら、優しく、優しく。硝子細工を扱うよりも、優しく。


「はっ、はぁ……っ、ぁ……ふ……」

 私がようやく舌を引き抜くと、彼女はそれに促されるように目を開いた。
 涙の溜まった目、熱い吐息が溢れる口、朱色に染まった頬。
 その全てが、まるで私に訴えているかのよう――もっと、して――自分の身体が、かぁっと熱くなってゆくのが分かった。

「んぅっ」

 私は、彼女を強く抱き締めた。彼女の熱を、鼓動を感じ、胸を満たしていた優越感が幸福感へと変わってゆく。


「沢山、くすぐったくしてあげる」

 私は彼女を抱き締めたまま、人差し指を一本立てる。そしてそれを、ゆっくり、ゆっくりと制服の裾に潜り込ませ、彼女の脇腹をなぞっていった。

「ぃ……っ!? きひっ、ひ……っ!? ぁはっ、ぁ、あぁ……っ!」

 彼女の口がだらしがなく開かれる。口の端が持ち上がり、ぴくぴくと震え出す。
 私は、彼女の脇腹に人差し指と中指を当て、前後に優しくかりかりと引っ掻き始めた。

「ぁはっ!? ひゃっ、ぁあぁぁぁ……っ!! ぁひっ、ひひゃっ、ひゃぁっはははははははははっ!!?」

 彼女の笑い顔は誰よりも可愛らしく、彼女の笑い声は誰よりも美しい。
 時には本当にくすぐったそうに目をぎゅっと瞑り、時には本当に気持ちが良さそうに頬をふにゃりと緩ませる。
 甲高い悲鳴を上げたり、唄うような嬌声を上げたり、とろとろに蕩けた少し間抜けな声を上げたり。

 彼女が表情を変える度に、私の身体が熱くなってゆく。彼女が声を上げる度に、私の指の動きが激しくなってゆく。

「ぁはっははははははははっ!!? すごひっ!? くしゅぐったぁあぁっはははははははははっ、ぁあぁぁっはははははははははははははっ!!!」

 いつしか私は、十本の指で彼女の脇腹を思いっきりくすぐり姦していた。

「ひゃぁあぁっははははははははははははっ!!? きゃひっ、ひひゃっ、ひゃうぅんっ!!? ぁはっ、ははっ、はっははははははははははははははははっ!!」

 彼女は、私の身体にしがみついて、必死にくすぐったさに耐え続けている。
 ぷるぷると震える身体を感じていると、私のささやかな嗜虐心が掻き立てられる。
 私は、彼女の制服をめくり上げる。そして、こちょこちょと蠢かせていた指を、少しずつ上へ、上へとずらしていった。

「きひぃっ!!? ちょっ、ひゃめっ、それぇえぇっひひひひひひひっ!!? はっ、あは!! ひゃはぁあぁぁぁぁっ!!?」

 背中に回された彼女の腕の力が、ぐっと強くなる。
 それでも、私は止めはしない。構わず、彼女の身体を犯し続けた。

「ぎひっ!? ぅ゛あっ!? ぁっひひひひひひひひひひひひっ!!? ひっ、ぁあっ、ぁあぁぁっはははははははははははははははっ!!!」

 彼女の肋骨の隙間に指を喰い込ませ、こりこりと優しく引っ掻いてみる。
 すると一瞬だけ、彼女は少し苦しそうな呻き声を上げた。――痛かった? ごめんね――私は心の中でひっそり彼女に謝ると、今度は指先で優しく、肋骨をなぞりながら擦っていった。
 すると彼女はまた、とても気持ち良さそうで、とてもくすぐったそうな笑い声を上げた。私は心の中でひっそり、ほっと胸を撫で下ろした。


「きゃあっ!? ひゃっ、あはっ! あぁっははははははははははははははっ!!? ふひゃっ、ひゃぁぁっ! ふゃあぁっははははははははははははははっ!!?」

 彼女の胸の横に十本の指を添え、指先でこしょこしょと優しく撫でてみる。
 すると彼女の口からは、本当に気持ち良さそうな笑い声が零れ始める。どんな睦言よりも甘い声音が、私の耳を通り抜けて背筋をぞくぞくと駆け姦っていった。
 彼女の口の端から、たらりと涎が垂れ落ちた。私は、無意識の内にその雫に口を付ける。今にも蒸発してしまいそうなぐらい熱いそれは、まるで媚薬のようにねっとりとしていて甘かった。

「あははひぃっ!!? そ、そこはぁあぁぁっひゃぁっははははははははははははははははははっ!! くひゅぐっ、くひゅぐっひゃぁあぁぁぁっはははははははははははははははははははっ!!!」

 そして、私の手がとうとう腋の下にまで及ぶ。
 彼女の反応が、目に見えて激しくなる。私に抱き付く腕の力が、強くなったり、弱くなったり。それはまるで、くすぐったさと我慢とが競い合っているかのよう。


「あっはははははははっ!! も、もぉっ!!? だ、だめぇえぇぇっ!!」

 それでも、彼女の我慢がずっと続くわけではない。ついに、彼女は私から飛び退くように勢い良く離れ、そのままベッドに倒れ込んでしまった。

「はは……っ! はぁっ、ぁふ……っ!」

 彼女の口から、何度も笑い声混じりの吐息が吐き出される。彼女に触れなくとも、その身体が不規則にぴくぴくと震えているのが分かった。
 心の中に潜む嗜虐心が、良心を喰らって大きく膨れ上がってゆく。

「もっと、されたいよね」

 私は、ちょっとだけ悪戯心を込めて、彼女にあえてそう訊いた。
 すると、彼女は口をもごもごと蠢かせて、恥ずかしそうに顔を背ける。それでも結局、私の方に向き直ると、頬を染めながらもいつもの表情、いつもの口調で笑うんだ。


「……あぁ。もっと、してくれ」

 ロープを取り出し、彼女の身体を縛り付けてゆく。

「えっと、ここがこうで、こうなって……」
「…………」

 私は、人の縛り方なんて知らない。その手付きも覚束ないし、彼女の身体をあれやこれやと無意味に引っ張り回してしまう。
 それでも、彼女はそれにとやかく言ったりはしなかった。私が四苦八苦している様子をどこか優しく見守るような表情で、じっと待ち続けていた。

「これでよし、と」

 そして、ようやく拘束が完成する。
 両手足を大きく広げた、大の字拘束。私が、彼女に初めてくすぐられた時の体勢。


 彼女が、試しとばかりに両手足を揺すってみる。ギシギシという音が、彼女を絶対に放さないと言わんばかりに力強く鳴り響いた。

「っ……」

 これでもう、彼女は逃げることが出来ない。
 それを感じると、彼女も、そして私も、見る見る内に息が荒くなっていった。

 私は、彼女の足元に座り込む。そして、彼女の言葉を待たず、履いているソックスに手を掛け始めた。

「本当に、足の裏が好きだな」

 私は背後から掛けられた言葉に応えることが出来なかった。図星を言われて、少し恥ずかしかった。

 彼女の言う通り、私は足の裏が好き。
 最初は、くすぐられて一番弱い場所だから好きになった。その次に、くすぐる相手に自分自身を投影することを始めて、くすぐることも好きになった。いつしか、無防備な足の裏を見るだけで、言葉にし難い興奮を得られるようになった。

 それを言われる度に、私はいつも実感する。
 あぁ、本当に、私は身も心も彼女に開発されてしまったんだ、と。


 私は、結局最後まで彼女の言葉には応えなかった。
 代わりに、無防備になった両足の裏に、思いっきり指を突き立てた。

「い゛ぃいぃぃっ!?」

 彼女の身体が、ベッドの上で大きく反り返る。苦悶の声を上げたのが痛みに因るものでないことを、私は知っている。
 だから私は、一切の遠慮をせず、彼女の足の裏を思いっきりくすぐり姦した。

「ぃ゛あぁぁっははははははははははははははははははっ!!? ちょほぉっ!!? つよすぎっ!!? つよすぃ゛いぃあ゛ぁぁっはははははははははははははははははははははははっ!!!」

 あくまでも優しくくすぐっていた先程に比べれば、それはあまりにも激し過ぎるくすぐったさ。彼女の脚が、独りでにがくがくと震え出す。


 私は、彼女の震える右足首を自分の左腕に抱え込んでしまう。そして、完全に逃げられなくなった土踏まずを、指先で思いっきり掻き混ぜ始めた。

「ぃひゃぁあぁぁぁぁぁぁぁっ!!? あひがっ!!? あしが壊れぅぁあぁぁっははははははははははははっ、ぁ゛あぁ゛ぁぁっはははははははははははははははっ!!!」

 有り余るくすぐったさは、彼女から抵抗という概念を吹き飛ばす。彼女は、最早脚をじたばたと暴れさせることすら出来ない。ただ、私の指の動きと共に、びくびくと全身を痙攣させ続けるだけだった。

 私は、やっぱり足の裏をくすぐるのが一番好きみたいだ。
 彼女の笑い顔が好き、彼女の笑い声が好き。

 そして、彼女の姿を自身に投影させる。
 すると、二人で一緒に笑い悶えているような錯覚がして、凄くぞくぞくした。

 やがて、私は彼女と一緒に気持ち良くなりたい衝動に駆られる。
 私は、彼女の足の裏から手を放すと、自身の制服に手を掛け始めた。

「ぁふ……、はは……っ! ぁ、ぇ……っ?」

 彼女は、そんな私を潤んだ瞳で見つめ続けている。
 それでも、私は構わず制服のボタンを外してゆく。ブラを取り外し、とうとう上半身を曝け出した。


「んぅっ、どぉ、した……っ? ひゃっ……!」

 そして、今度は彼女の番。
 拘束されている状態からは、服を脱がせることは出来ない。代わりに、服の前を開き、ブラだけを取り外した。

 小さな悲鳴と共に、彼女の大きな胸が外気に晒される。
 彼女の白く、大きく、柔らかな胸が、私には少し羨ましかった。

「っ……、恥ずか、しい……」
 
 そう頬を染める彼女の胸の頂は、もう痛そうな程に固く勃起していた。

「んぅっ」

 私は彼女に覆い被さる。彼女と体温を分かち合うように、鼓動を感じ合うように、肌を擦り付けてゆく。

「一緒に、気持ち良くなろう」

 そして、私は彼女に一度口付けをすると、そのままの距離でそっと微笑んだ。


「ッ!!? ひゃぁあぁぁぁぁぁっ!!?」

 次の瞬間、私は彼女の腋の下に思いっ切り指を突き立てる。
 彼女は全身を硬直させ、キィンと響く悲鳴を上げた。

「ぁ゛あぁぁっははははははははははははははははははッ!!! いひゃっ、ぁ゛あぁぁっ!!? あぁぁっひゃっはははははははははははははははははははっ!!!」

 私の身体の下で、彼女が笑い悶え続ける。
 彼女の可愛らしい笑い顔に、美しい笑い声に、脳が直接犯される。彼女がじたばたと暴れる度に身体が擦れ、胸がこねくり姦され、肌がじんわりと犯される。

「はっ……ふぁ……、あぁ……っ!」

 あぁ、本当に、気持ち良い。
 私は、無我夢中で彼女の腋の下をくすぐり犯し続けた。

「ひひゃぁあぁぁぁッ!!? はひゃっ!? らめっ!!? ぁ゛はッ、ぁ゛あぁぁぁぁっはははははははははははははははははははははッ!!!」

 脇の下に溜まった汗を塗り付けるように、指の腹でぐにぐにと肌を揉み姦す。
 すると、まるで電流を流したかのよう、腋の窪みの向こうで筋肉がぴくぴくと震え出すのが分かった。

「ぃぎぃぃぃぃッ!!? ぃ゛ぁあぁぁぁっっははははははははははははははははははははッ!!!? そぇ!!? つよ゛すぎぃぃっひひひひひひゃひゃひゃぁっははははははははははははッ!!!」

 そして、塗り付けた汗を掻き出すように、爪でかりかりと引っ掻き姦す。
 彼女の反応がより一層激しくなる。彼女のくすぐったさを投影すると、くすぐっている私自身が思わず笑い出してしまいそうになる程。

「ふぁっ、ぁあぁぁぁっ!! ぁはっ、ぁ゛あっははははははははははははっ!!! ひゃっ!? ひゃぁあぁぁっはははははははははははははははは!!?」

 そしてまた、掻き出した汗を塗り付けるように、指の腹でぬるぬると撫で姦す。

 それを、何度も何度も繰り返す。
 汗を塗り付け、掻き出し、また塗り付ける。
 その動作は、ただひたすら彼女にくすぐったさと快感を与える。そして彼女の笑い顔と笑い声が、私に快楽を与える。そして私は、更なる快楽を求めて彼女の腋の下を犯す。
 終わらない塗布作業。それは、何て素敵な循環なのだろう。

「ねぇ」
「ぁひッ!!? ひゃひっひひひひひひひひひひひ!!? ぅあっ、あぁぁっははははははははははははははははは!!?」

 私は、彼女の脇の下をくすぐりながら、口を開いた。

「気持ち良い?」

 別に、彼女を辱めるつもりはなかった。

 実感したかったんだ。
 彼女が、感じてくれていることを。
 私が彼女に投影しているものと同じ風に、激しいくすぐったさに計り知れない快楽を感じていることを。

 私の愛が、彼女に伝わっていることを。


「……ぃ……!!」

 彼女の笑い声が、ほんの一瞬だけ途切れた。

「ぁ゛あぁぁぁっはははははははははははははははははははは!!!? きもちいぃッ!!! きもひいぃぃいぃぃっひひゃぁあぁぁぁっははははははははははははははははははははははははは!!!」

 ぽろぽろと溢れる涙、口元を汚す涎、ぐしゃぐしゃに乱れた表情。
 熱く震える身体、激しい鼓動。
 その全てが可愛く、扇情的で、愛おしい。

 彼女の答えに、私は絶頂に達する程の充足感に満たされた。


「それじゃ、もっともっと、気持ち良くなって」
「ひひゃぁあ゛ぁぁぁっはははははははははははははははは!!! ぁッ、あぁぁぁぁぁぁっ!!? ぁはっ!! あぁっははははははははははははははははははははは!!!」

 そして、私は彼女をくすぐり続けた。

 ずっとずっと、くすぐり続けた。

 くすぐり続けた。


――――――――
――――――

――――
――

女「ぁ゛ー、あっつい」ボフッ

友「そうだね、もうくたくた」ポフッ

女「いやしかし、この倦怠感は心地良いものだ」ウム


友「可愛かったよ、女」クスッ

女「いや、その、だな……。あまり、情事の後にそうゆうことは……。その、止めて……恥ずかしい……」カァッ

友「……ふふふふっ」ギュッ

女「むぅ……」マッカッカ

友「良いじゃない。私、凄く嬉しいんだから」

女「し、しかしだな……」

友「本当は可愛い女、実はとっても敏感な女。全部全部、私だけが知っている。何だか、それだけで凄く嬉しいんだ」

女「友……」

友「貴女だから、嬉しいんだよ。他の人じゃ駄目。一番大切な貴女だから、私だけが知っている貴女がとても愛おしい」


友「だから、私以外の人に見せないでね」ニコッ

女「…………」カァ

友「嫌?」

女「……約束する。君だけのものだよ、私は」ギュッ

友「約束だよ」ギューッ

女「さてっ」バサッ

友「うわっ」

女「今後の活動を考えていかなければな!」ウーン

友(切り替えが早い)

女「人の身体に直接教え込むには限度があるからなぁ。それに、やり過ぎてまた友に叱られるのは御免だし……。何か他の媒体……、そう、SSやイラストを作成して公開するとか、その辺りに挑戦してみるか」ブツブツ

友(もっと、可愛いままの女を見ていたかったのだけど)ムゥ

女「いやしかし、私にそんな技術は……。いやいや、怖気付くな技術が何だ、そんなものは後から養えば良い。大切なのは、やるかやらないかだ。いやしかし……」アーデモ コーデモ

友(でも、本当に、らしいよ)クスッ


友「女、まだ続ける気?」ヤレヤレ

女「ん? 当たり前じゃないか!」

女「私は、まだ夢を叶えていない!」

女「くすぐりを、もっとメジャーな性癖にしてやる!」

女「くすぐりを愛せる誰もが、幸せになる為に!」

女「まだまだ続くぞ……!」



女「くすぐりフェチ推進委員会は、これからも!!」



おしまい。

 本当におしまい。
 ご覧いただき、誠にありがとうございます。

 皆さま、素敵なくすぐりライフをお過ごしください。

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom