凛「いい夫婦の日だって」李衣菜「なるほど」 (25)



―――


凛「私、いいお嫁さんになれるかな」

李衣菜「料理にやたら青い着色料入れなきゃなれるよ」

凛「美味しいから大丈夫だよ」

李衣菜「見た目がすでに不味いよ」

凛「……モノマネには触れてくれないの?」

李衣菜「ちょっと上手だと思った」

凛「ふふ」

凛「……あっ」


凛「青じゃなくて蒼だって何度言ったら分かってくれるの?」

李衣菜「くっ、バレないと思ったのに……」

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凛「李衣菜はいいお嫁さんになれそう?」

李衣菜「うーん……私、朝弱いからなぁ。なかなか起きれなくて迷惑かけちゃいそう」

凛「朝ご飯、ぷr……旦那さんに作ってもらうのは?」

李衣菜「えー、だって朝はぷろd、……旦那さん忙しいと思うし」

凛「確かに、いつも誰よりも早く事務所に来てるもんね」

李衣菜「うん、なるべく支えてあげたいしさ」

凛「支えてあげたい、って気持ちが伝われば充分じゃないかな」

李衣菜「そう? へへ、気持ちなら誰にも負けないよっ」

凛「私だって負けないから。譲る気はないよ」

李衣菜「へへん、まともな料理作ってから言いなよ」

凛「き、気持ちはこもってるからいいの」

李衣菜「『不味い……これが凛の気持ちなのか……』ってなったら?」

凛「……三日三晩枕を濡らす……」ズーン…

李衣菜「あははっ♪ まぁ、ぷろdh……旦那さんならきっと、一緒に料理作ろうって言ってくれるって!」

凛「そうかな……」

李衣菜「うんっ。それで上達したら、『美味しいよ』って撫でてくれるよ」

凛「撫でて……。……ふふふ」ニヘラ

李衣菜「えへへ」

凛「……ん? ちょっと待って」

李衣菜「なに?」

凛「美味しく出来たら撫でてくれる、ってさ……ひょっとして李衣菜の経験則?」

李衣菜「………………なんのことやら」プイ

凛「…………」ペシッ

李衣菜「いたい!」

凛「李衣菜はずるいね。卑怯者だよ」

李衣菜「同じ土俵に立ってからいいなよ……いつになったら料理上手くなるの?」

凛「く……!」

李衣菜「ぷろでゅ……未来の旦那さんのために、今から出来ることをやらないとね」

凛「い、今はアイドル業で大変だから。まだ焦らなくても……」

李衣菜「ふぅん……。ま、確かに凛はまだ15歳だし? 焦る必要はないよねぇ?」

凛「……この前中学生に間違われたくせに」ボソ

李衣菜「むかっ……!」

凛「……童顔」

李衣菜「……無愛想」

凛「にわか」

李衣菜「ふーん。アンタが私のプロデューサー? ……ぷっ」

凛「歯ギター(笑)」

李衣菜「……なんだよこのーっ!」ペシペシ

凛「こっちのセリフだよっ、このっ!」ペシペシ


すたすた……


P「おーい、鍋出来たぞーってなんで喧嘩してんの!?」

凛「だって李衣菜が!」

李衣菜「だって凛が!」

P「落ち着けって! 俺んちに来て喧嘩しないでくれよ……お前たちが来たいって言ったんだぞ?」

李衣菜「あう……そ、そうでした……ごめんなさい」

凛「ごめんなさい、プロデューサー……」

P「……謝るのは俺じゃないだろ?」

李衣菜「あっ……ご、ごめん凛。私が悪いよね……」

凛「ううん、私が悪いよ……ごめんね、李衣菜」

ぴにゃこら太(ペット)「ピニャ」トテトテ

凛「あ……」

ぴにゃこら太(ペット)「ピーニャ」ペロペロ…

李衣菜「あはっ、くすぐったいよぴにゃ君っ」

凛「ふふっ、あはは……♪」

ぴにゃこら太(ペット)「ピニャア」

P「はは、二人が仲直りしたから嬉しいんだってさ」

凛「ありがと、ぴにゃ君」ナデナデ

李衣菜「へへへ……賢いですよね、ぴにゃ君って」ナデ…

P「まぁな。ブサイクだけど良いやつなんだよ」

ぴにゃ「ビニャア!」カプッ

P「いってぇ!? か、噛むなよお前!」

凛「ふふ、ブサイクなんて言うから」

李衣菜「あはは。今のはプロデューサーが悪いですよ」

P「いてて……こいつめぇ」ワシャワシャ

ぴにゃ「ピニャ、ピーニャア」ゴロゴロ…

凛「ところで、ぴにゃ君って猫なの?」

李衣菜「え? 犬じゃないの?」

ぴにゃ「ピニャ?」

P「あぁ、こいつはちひろさんに譲ってもらったんだ。『独り暮らしは寂しいでしょう?』って」

凛「……なんの動物?」

P「さぁ?」

李衣菜「えぇ……大丈夫なんですか……?」

ぴにゃ「ピニャー♪」

P「ま、ともあれ仲直りしてくれたことだし、鍋食うぞ鍋!」

李衣菜「あ、忘れてました!」

凛「ふふ、お腹空いてたの思い出したよ」

P「いっぱい食べて、明日からも頑張ってくれよー?」

凛「うんっ」

李衣菜「任せてください!」

P「よし、それじゃ――」


「「「いただきまーすっ!」」」


―――

――




―――食事はカット


李衣菜「――はふぅ、お腹いっぱい……!」

凛「美味しかった……♪」クテー


P「お粗末さまでした。……寝るなよ? 太るぞー」

李衣菜「むっ、女の子に言っていい言葉じゃないですよっ」

凛「そうだよ……モテないよ?」

P「ふふ、モテなくてもいいよ。……お前たちがいるしな」

凛「? 今なんて……?」

P「いや、なんでも。……ところで、さっきなんで喧嘩してたんだ? 珍しいよな、お前たち二人が」

李衣菜「え、あーいや……その……ね?」

凛「う、うん。プロデューサーには内緒」

P「えー、気になるなぁ」

李衣菜「えへへ……いつか、トップアイドルになったら話します」

凛「ん、そうだね。それまで待っててよ、プロデューサー」

P「そうか……うん、分かった。二人がそう言うなら待ってるよ」

李衣菜「……へへ! 負けないからね、凛!」

凛「私だって……! 先にトップアイドルになるのは私だからね、李衣菜っ」

ぴにゃ「ピニャ! ピニャア!」テシテシ

凛「あ、ぴにゃ君」

李衣菜「わっ。応援してくれるの?」

ぴにゃ「ピニャピーニャ!」ピョンッ

李衣菜「おー♪ よしよしっ。……ふふふ、ぴにゃ君は私を応援してくれるってさ?」

凛「なっ……! ほ、ほらぴにゃ君、こっち!」

ぴにゃ「ピーニャニャッ」ピョーイ

李衣菜「ああっ!」

凛「ふふっ、ほら。ぴにゃ君は私のことがお気に入りなんだよ」ナデナデ…

ぴにゃ「ピニャ…♪」

李衣菜「むむむ……! ぴにゃ君、雑炊の残り食べる!?」

ぴにゃ「ピッ! ニャニャピーニャ♪」ピョコーン

李衣菜「お、来た来た!」

凛「あっ! 飼い主に似てなんて優柔不断なっ……!」

P「なんで俺が出てくるんだよ……こら、もうやめろっての!」

李衣菜「プロデューサーがいけないんですよ!」

凛「鈍感プロデューサー!」

P「だからなんで俺!? あーもう、いい加減にしないとつまみ出すぞ!」


凛「だって李衣菜が!」

李衣菜「だって凛が!」


P「うるさいっ! せっかく招待してやったのにどうしてお前たちは――!」ガミガミ…


ぴにゃ「ピーニャピニャ♪」ニコニコ



おわり

というお話だったのさ
ぴにゃってかわいいよね

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