闇勇者「まおちゃーん!」 魔王娘「わーい、勇ちゃんだー!」(22)

闇勇者(見た感じの年齢、10歳)「今日は何して遊ぶ?」

魔王娘(見年齢、12歳)「何しよっかなー?」

魔王(見年齢、化け物)「人間の町には向かうな、あやつ等は危険だ」

闇勇者「けど、人間って弱いよ!お父さん」

魔王娘「そうだよ!魔法使ったら逃げたし」

魔王「…武器を持って武装しているやつらはどうだ?」

闇勇者「あ……あいつらは魔法使っても逃げないもんね…」

魔王娘「しょうがないか!今日は私の部屋で遊ぼう!」

闇勇者「わーい!」

部屋にて

魔王娘「にししー、勇ちゃん!私の部屋って抜け出し用の穴があるんだ」

闇勇者「え?どこへ続くの?」

魔王娘「魔城の外!」

闇勇者「ええ!でも外は危険って……」

魔王娘「大丈夫!勇ちゃんが危険になったら助けてあげるから」

闇勇者「ええ…だけど!」オロオロ

魔王娘「大丈夫だって大丈夫!」

魔王妹「なんだか騒がしいな…おにぃの娘の部屋から?」

魔王妹「なんだろ?」

「ユウチャーン、ダイジョウブヨー、スナオニナリナサーイ」
「ダケド……ウワアアアアア!」
「ホラハイッタラモンダイナーイ、ダイジョウブ、スグワタシモイクカラ……」

魔王妹「なにしとんじゃーい!?」ドン!!

スカラカーン

魔王妹「あ…あれ?誰もいない……おかしいな…娘ちゃんが逆レ○プしているように聞こえたけど…」

魔王妹「何かの間違いかー、料理の準備をしよう」



魔城の外で

闇勇者「おわ!」トスン

魔王娘「わきゃ!」ドスン

二人とも「「………」」

闇勇者「大丈夫だよ、俺の方が軽すぎるだけだから…ドスンは普通…」

魔王娘「いらないフォローはよしてよ!」カァァァァ

闇勇者「けど、外に出たの久しぶりだね」

魔王娘「私は昨日も出たけど!」

闇勇者「けど何で俺は外に出ちゃだめなんだろ?」

魔王娘「知らないよーだ、はいじゃあ町に行くよ!」

闇勇者「あ!まおちゃん羽かくして!」

魔王娘「あ!そうだった、ありがとう」ガサガサ…

闇勇者「じゃあいこー!」

魔王娘「今回は少し遠くまで行こう!」

闇勇者「遠くって?」

魔王娘「王国まで!」

王国、センターにて

闇勇者「わぁ!凄い!人がいっぱい!」

魔王娘「ここで、魔法使うとね…」

闇勇者「え?」

魔王娘「フィアリー!」ボッ!

フィアリー・火の魔法、暖炉や燃料に火をつけるために使われる
攻撃専門の魔法ではないが、一応ダメージは与えられる
マグネシウムと酸素のマナが必要

住民『おおお!』

魔王娘「ほら!人が集まる」メラメラメラメラ

闇勇者「おおお!」

住民1「君凄いね、若いのに魔法が使えるなんて」

住民2「今じゃ簡単だが、12歳で火の魔法は凄いな、だが家に近づけるなよ」

闇勇者「へー、そうなんだ…まおちゃんすごいなー………え!?」キョロ…

少女「………え?」クル……

二人とも((同じ……顔?))ジー

少女「うそ…私?」そー……

闇勇者「俺と…同じ?」そー……

ぴた……

少女「ほん……もの?」

闇勇者「…(あれ?俺、何やってるの)」そー

少女「!?(え!?何で顔近づけてるの!?)」ドキッ

闇勇者(こ…このままじゃ!キスしちゃうよ!?見知らない人に!)

少女(こ…このままじゃ!キスされちゃうよ!?見知らない人に!)

闇勇者「あ……」

少女「あ……」

チュ…

魔王娘「え?……ゆう…ちゃん?何してるの?」

闇勇者「…は!!」ガバ

少女「あ……」

魔王娘「な…なんで?ここは初めてでしょ?何でキスしちゃうの?」

闇勇者「あ……あ…」

魔王娘「何で…なんで?」ポロポロ

闇勇者「ち…違う!まおちゃん!」

???「…おい、貴様」

闇勇者「え?」

勇者「俺の大切な妹に…なんて事しやがった…!」

闇勇者「あ……ああ!」

勇者「……何かを言え…なんで俺の妹にキスをした?言ってくれよ…」

少女「は!お兄様!?妹は私ですよ……」

勇者「……あれ?話す相手間違えた!!(うわめっちゃはずかしい!)」

少女「すみません!私が強引にキスしてしまっただけです!!」

魔王娘「そうなの?」

勇者「そうなの?」

少女「そうです!」

<「おまえふざけんな!帰ったら王様に言ってやるからな!」
<「すみません!すみません!体が勝手に…!」

魔王娘「……勇ちゃん」

闇勇者「ごめんなさい…ごめんなさい…」

魔王娘「変な女とくっついちゃだめよ!」

闇勇者「はい?」

魔王娘「じゃあかえろっか」

闇勇者「う…うん」

帰り道

闇勇者「ごめんなさい…ごめんなさい」

魔王娘「ダイジョウブだって!悪いのは全部あの子なんだから!」

闇勇者「ちがう!全部俺が…」

魔王娘「そんな分けないでしょー…私だって勇ちゃんのこと何年も知ってるんだから」ジトー

闇勇者「けど…」

魔王娘「ならオトンからお仕置きもらう?きついよー!オトンのお仕置きは!」

闇勇者「うん!怖いけど受ける!俺は悪いことをしたんだ!」

魔王娘「……やっぱり勇ちゃんは度胸あるのね~」

ザッザッ

騎士1「いた……魔王の娘、強力な魔力を持っているがその技はまだ…未熟!」

騎士2「しかし、勇者様が彼女のあとをつけているぞ、これはどういうことだ?」

騎士1「勇者様もまだ子供、きっとだまされているのだろうか?」

騎士2「ならば、この捕獲用射撃弾で…」カチャ



魔王娘「それで、ファーストキスはどうだった~?」ピピッ……

闇勇者「え……ちょっと…気持ちよかった?」


騎士2「発射だ!」ズダン

魔王娘「あはは、よかったね、けどこういうとき男はねー!」

闇勇者・魔王娘「「狙い打…」たれテるヨ…」ジャキン……


騎士1「なっ!?勇者様の右腕が…」

騎士2「ハサミに変わった!?!?」

騎士1「それどころかどんどん変わっていくぞ!?あれは…鎧か!?」


魔王娘「え!?どこから!?」

闇勇者?「バショハワカラナイケド…ニゲタホウガイイ」ガルルルルルル

魔王娘「は…早く走らないと!」

闇勇者「…アオオオオオオン!!オレニツカマッテ」ガチン!

魔王娘「ああん…お気に入りの服なのに…!」

騎士1「目標!猛スピードで逃げていきます!」

騎士2「なんてことだ…勇者様の妹様があんな姿にされるとは…」

勇者「騎士さーん、見張り、ご苦労様っす!」

騎士1「…勇者君……」シクシク

勇者「な…なんすか?」

騎士1「大丈夫だ…君の妹様のカタキは…」

勇者「さっきから何言ってるのかわからねぇすよ、とりあえず今日は妹が飯を作りますから、王様が早く帰れって」

騎士2「……あれ?」

勇者「早くしてくださいよ、妹の料理は殺人的に不味いですから」

騎士1「え…でも妹様は…外に」

勇者「はぁ?王国中に異臭が錯乱してんのにそんなわけが無いでしょ。早く来てくださいよー、俺たちだけじゃあ絶対足りないですよ」

騎士2「」クンクンブハァ!?

勇者「くそ…今度は酢の量を間違えてやがる…」

騎士1「…見間違いなのか?」

勇者「とりあえず早く!」

騎士1「はっ!はい!ほら、おまえも起きろ」

騎士2「うぐ……なんで先輩は無事なんですか?」

騎士1「俺たちは毎月一回はこれを食べなくてはならない…」

騎士2「嘘…だろ?」

騎士1「食った分だけ給料が上がるんだから我慢しろ」

娘の部屋

闇勇者「よし、かえって来れた」

魔王娘「ああもうおなかぺこぺこ…」


魔王妹『おーい!皆、夕飯の時間だよ!』


魔王娘「あ!おねぇちゃんの声だ!」

闇勇者「じゃあ早く行こう!」

ダイニングにて

闇勇者「……」トン

魔王「………」ドドン

魔王娘「なんであたしのだけ…」チョコーン

魔王「………」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

メイドロボ「オ…オイ、アニ、ソウオコルナ…」

すみません、聞きますけど

魔王にかわりまして勇者がお送りします <ってなる板はどこですか?

魔王「……外に出たのはバレバレだぞ」

魔王娘「う…さすがお父様…」

魔王「抜け道も部下に封鎖させた、そしてオマエはしばらく外出禁止だ」

魔王娘「く…くそう!勇ちゃん!」

闇勇者「え…!?うん!お父さん!俺も悪い…」

魔王「だめだ、オマエも罰として“ボマー”を覚えるまで外出禁止だ」

闇勇者「う……うん、ごめんなさい」

魔王娘「ちぇ、勇ちゃんでもだめか」

魔王妹「まぁ、早く食わないと冷めちゃうよー。じゃ、せーの」

同一『いただきまーす』


カチャカチャ

ネクロマンサー「へぇ、今日の飯は妹ちゃんが作ったのか…おいしいね、そろそろお嫁にもらって良いのに」

メイドロボ「ナッ、コラー!イモウトヲクドコウトスルナー!」

魔王妹「大丈夫だよーロボ。あたしは自分より弱い奴は眼中に無いから~」

ネクロマンサー「酷いなー…はは」

魔王「四天王…共……静かに食えんのか」

三天王「スミマセンデシター」

魔王「まったく…」

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