八幡「ショートショート」 (20)

・俺ガイルの日常系ショートショート
・ヤマなしオチなし
・会話形式SSの練習

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1444493393

・謎かけ

八幡「なあ小町」

小町「んー?」

八幡「謎かけやっていい?」

小町「んー」

八幡「材木座とかけまして」

小町「ほうほう」

八幡「悪びれずに違法ダウンロードする奴と解きます」

小町「その心は?」

八幡「われ厨キモッ」

小町「おー。けっこう上手いんじゃなない?」

八幡「ふふん」

小町「それだけ?」

八幡「それだけ」

・謎かけ2

八幡「小町」

小町「んー?」

八幡「ととのいました」

小町「また?」

八幡「ああ。アイドルのストーカー被害とかけまして」

小町「ふんふん」

八幡「熱くなったHDDと解きます」

小町「その心は?」

八幡「どちらも壊れたファンが原因です」

小町「おー」

八幡「ふふん」

小町「なんでいきなり謎かけ?」

八幡「いや、あまりに暇だったからさ……」

もう終わり?
ショートショートってショート作品が二つって意味だったのか

・日曜日

小町「せっかくの日曜日なのに何も予定とかないの?」

八幡「わかってないな。せっかくの日曜日だからこそ予定がないんじゃないか」

小町「えぇー……」

八幡「休む日と書いて休日だろ。その休日に予定びっしりで逆に疲れるとか、それこそダメだろ」

小町「ダメなのはお兄ちゃんの価値観じゃないかな……。ていうかお兄ちゃんがダメじゃないかな」

八幡「そういうお前こそ今日は家にいて暇そうじゃんか」

小町「まーそうなんだけどね」

八幡「……とりあえず腹へったな」

小町「そだねー。なんか作るよ」

八幡「サンキュー。じゃあ俺はもう少し謎かけ考えてるわ」

小町「うわー……。動きたくないにしろもっと言い方とかあるでしょ……」

・食事

小町「できたよー」

八幡「待ちわびた!」

小町「海老天そばの海老抜きだよー」

八幡「天かす乗ってるだけじゃねーか。これはあれだ、たぬきそばってやつだ」

小町「贅沢言わないでよ穀潰しのくせに。ネギとわかめも入ってるじゃん」

八幡「穀潰し……。ちょっと言葉のナイフ鋭すぎだろ。鋭すぎて切られたの気づかなかったわ」

小町「人に作ってもらった料理にケチつける人はなに言われても仕方ないでしょ」

八幡「たたごためんたたたなたたさたい」

小町「え……。お兄ちゃんが壊れた……」

八幡「いや、た抜き言葉。たぬきそばだけに」

小町「いただきまーす」

八幡「……いたたたただきたまたたすた」

小町「あ、七味七味」

八幡「ツッコメよ!それじゃあ『いだきますじゃーん!』ってツッコメよ!」

小町「あーもうめんどくさいな……。早く食べないと伸びるよ?」

八幡「……いただきます」

・食事2

八幡「旨いな。やっぱ小町の手料理が一番だ」

小町「うんうん。ちゃんと言葉にするのは小町的にポイント高いよ」

八幡「だろ?だからこれからも、いや一生俺に手料理作ってくれよな」

小町「いや、それは嫌だよ」

八幡「マジトーンで言うなよ……。いつもの八幡ジョークだろ」

小町「笑えないジョークはジョークじゃないよ、お兄ちゃん」

八幡「手厳しいな……。じゃあ笑えないジョークは何なんだ?」

小町「うーん、戯れ言……?たわごと……?」

八幡「戯たれたた言たたたた」

小町「もうた抜き言葉は良いって」

八幡「甘いな。今のはた抜き言葉で戯れ言抜かしてみたんだぜ」

小町「あぁ、うん……、そうなんだ……」

八幡「……ごめん。そば食べちゃうな。本当、そばが旨いのが救いだよ。俺の発言が上手くないから」

小町「もー、いいから黙って食べちゃってよ」

八幡「はい」

>>4
終わりは考えてないけど、とりあえず貯めてるネタみたいなの消化しきるまで書いてみます。
起伏とか笑いどころとかないですけど、最近俺ガイルSS少なくて寂しいんでやってしまいました。

・おやつ

八幡「ごちそうさんでした」

小町「おそまつさまでした」

八幡「皿洗いくらいは俺がやるよ」

小町「うん、お願いー」

八幡「なんか甘いもの食いてえな。スイーツないか?スイーツ」

小町「雪見だいふくがあるけど、小町のだから食べちゃダメだよ」

八幡「いいじゃん、一個くらい」

小町「ダメに決まってるでしょ!一個ってそれ半分だから」

八幡「ちっ……。なんか他にないかなスイーツ」

小町「マックスコーヒーでいいじゃん」

八幡「おお!マッ缶あったのか!よしよし」

小町「それでいいんだ……。振ったの小町だけど、納得してもらえると思わなかったよ」

八幡「バッカお前、マッ缶とか超スイーツだろ。スイーツよりスイートだぞこれ。雪見だいふくより糖度高いまである」

小町「言い過ぎに聞こえないから怖いよ」

八幡「よっし、マッ缶キメて一眠りすっかな」

小町「普通コーヒー飲んだら眠気飛ぶと思うんだけどなぁ」

八幡「それな。すげーだろ、マックスコーヒー。飲むとむしろ眠くなるんだぜ」

・島根の夢

小町「おにーちゃーん、起きてー」

八幡「むぐ……。あなたのために歌うことが、こんなにも辛いことだなんて……」

小町「一体どんな夢見てるんだろ……。おーきーてー」

八幡「んぁ……?小町……。夜中過ぎたら子供たちに甘いもの与えないって、約束したじゃないか……」

小町「なんの話?寝ぼけてるの?」

八幡「ん……?ああ、夢か」

小町「起きた?」

八幡「起きた。超起きた」

小町「よし。じゃあ買い物行くよ」

八幡「おやすみ……」

小町「その態度ポイント低いなぁ……」

八幡「もう子どもじゃないんだ。買い物くらい一人で行けるだろ」

小町「ちょっと重いもの多いんだもん。手伝って」

八幡「何買うんだ?」

小町「んー、色々。とりあえずお醤油とお味噌と塩かな」

八幡「なんで同時になくなるんだよ。小まめに買い足しとけよな。ここは神谷道場かっつーの」

小町「なくなっちゃったものはしょうがないでしょ。さあさあ、行くよ」

八幡「へいへい」

・夕暮れ

小町「この時間なのにまだけっこう明るいねー」

八幡「言うてもうすぐ春だしな」

小町「でも帰るころにはもう暗くなってそうだね」

八幡「言うてまだ冬だからな」

小町「もうすぐ卒業かー。なんか実感わかないな」

八幡「中学と高校なんて大して変わらんからな」

小町「いやー、でもけっこう不安だよ」

八幡「なにが?」

小町「そりゃあ、友達できるかなーとか……。ああ、これはお兄ちゃんに言っても共感されないか」

八幡「いやいや、超共感できるから。めっちゃシンパシーだから。わかるわかる。それある!」

小町「またまたー」

八幡「いや、本当だって。ワクワクドキドキしすぎて一時間前に登校したくらいだ。まあその結果が入学ならぬ入院スタートとは予想できなかったけどな」

・夕暮れ2

小町「あー……。でもそのおかげで結衣さんと雪乃さんと出会えたわけじゃん?」

八幡「いや、あの事故は関係ねえよ。俺はあの二人を認識してたわけじゃないし。入院しなくても入学ぼっちだったのは変わらんかっただろうし」

小町「そうかなー?」

八幡「そうだよ。俺のぼっち力をなめるな」

小町「ぼっち力って……」

八幡「むしろ入学式初日に事故で入院とか転校生並みに話題の宝庫だろ?登校した瞬間クラスメイトの関心惹き付けまくること間違いなしだよ。そのハンデを背負ってなおぼっちに躍り出る俺のぼっち力の高さといったら。我ながら震えたね」

小町「聞いてるだけで恐ろしいよ。さすがお兄ちゃん」

八幡「だろ?だから、もしあの事故があろうとなかろうと俺は2年の一学期までぼっちで過ごし、くだらない作文を書いて平塚先生に奉仕部へ無理矢理入れられてたわけだ」

小町「なるほど」

八幡「だから、もしタイムマシンがあったとしても、あの出来事で世界線はほとんど変わらない。雪ノ下とも出会っていただろうし、由比ヶ浜とも出会っていたはずだ」

・β世界線

小町「うーん、雪乃さんと出会っていたのは間違い無さそうだけど、結衣さんはどうかなー」

八幡「あいつが手作りクッキーの件で奉仕部を訪ねてくるのは変わらないだろ。そのあとのなんやかやは多少変わるかもしれんが」

小町「微妙なとこだねー。変わらない方が小町的にポイント高いけど、うーん、こればっかりはなんとも」

八幡「パラレルワールドの話なんてし始めたらキリがないわな。俺に関してはあの事故があろうとなかろうと、さして変わらなかったであろうことは間違いない。でも、もしあの事故がなかったら、もしかしたらサブレが轢かれてたかもしれない」

小町「それはそうかもね」

八幡「ならやっぱりこれで良かったんじゃねえか?」

小町「おおー。これはやっぱりどっちの世界線でも結衣さんは手作りクッキーの依頼に来ただろうね」

八幡「なんで?」

小町「そこで鈍感発揮されるのは小町的にポイント低いなー」

八幡「俺は鍛治屋じゃないぞ」

小町「はいはいトンカントンカン。はぁー、やっぱりお兄ちゃんはお兄ちゃんだよ」

・スーパー

小町「お兄ちゃん、カート持ってきて」

八幡「え、カート?今日はカート使ってもいいのか?!」

小町「なんでそこでテンション上がってんのかわかんないんだけど……」

八幡「いや、お前カートはテンション上がるよ。男の子はいつまでたっても乗り物には心惹かれちゃう生き物なんだよ」

小町「あーうんわかったわかった。とりあえず早く持ってきて」

八幡「ああ、任せとけ。一番良いマシンを見繕ってくる」



小町「いやーなんか来る度に野菜の値段が上がってる気がするねー」

八幡「毎日のように買い物してると目につくんだな。俺なんか野菜の値段とか相場がまずわからん」

小町「それで専業主夫志望なんて言ってるんだからちゃんちゃらおかしいよね」

八幡「む……、そう言われるとそうだな。ちょっと専業主夫志望として意識低すぎたな、俺。これじゃあ井端会議で遅れとっちゃうな」

小町「なに、井端会議って。二遊間についての会議?」

八幡「もうあの二遊間は見れんだろうなぁ」

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