遊矢『ユートって遊馬よりアストラルって感じだよな』 ユート『…』 (966)

遊矢「ユート?」

ユート「いや俺自身は遊馬的な感じがしてならないんだが」

遊矢「そんな真顔で言わなくても」

ユート「すまない」

遊矢「ほ、ほらアストラルだって悪い奴じゃないだろ?全裸だけど」

ユート「そ、そうだな」

遊矢「だったら落ち込まなくても」

ユート「俺は落ち込んじゃいない」

遊矢「そ、そう?」

ユート「全然落ち込んじゃいない!」

遊矢「ヤバいな。少し怒ってるよユート」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1443969759

遊矢「ユートラル」

ユート「・・・」

遊矢「ご、ごめん」

柚子「あ、2人ともこんな所に居たんだ」

ユート「・・・」

柚子「怒ってる」

遊矢「ちょっとな」

柚子「少し変な事が部屋で起こったのよ」

遊矢「下着泥棒か?そうなのか!?」

柚子「違う違う。とりあえず部屋に来てよ」

ユート「・・・」

遊矢「誰かに見られてる?誰に」

ユート「・・・」

柚子「わからないけど」

遊矢「誰かが柚子を盗撮してるんじゃないか」

ユート「俺は知らない」

遊矢「怒るなよ、アストラルだって立派な」

ユート「だったら全裸になろうか」

遊矢「だから」

柚子「な、何があったのよ2人揃って」

ユート「いや大丈夫だ」

柚子「本当に?」

ユート「ああ」

ユート「・・・」

遊矢「・・・」

柚子「どうにかならないかな」

権現坂「喧嘩をするのはいい事だ。友達同士ならな」

遊矢「別に俺は」

権現坂「だがな何の理由かは話してくれないとわからないぞ」

遊矢「何の理由って」

ユート「俺は言うほどアストラルなのか」

権現坂「うむ」

ユート「脱げばいいんだな」

遊矢「やめろって」

ユート「離してくれ!」

権現坂「アストラルの何がダメなんだ」

ユート「ダメじゃない。俺も彼の事は良き友人だと思っている」

柚子「ユーゴは遊星さんの後継者だって言ってるし」

遊矢「ユーリはユーリで十代さんをライバル視してるもんな」

権現坂「だがお前は遊馬の事を大切な友だと思っているだろ?気の難しい黒咲も遊馬には心を開いている」

柚子「この前も2人で焼き芋食べてたわよ」

遊矢「流れるプールを逆流してて怒られたりもした」

権現坂「2人で桜の木を折って怒られもしていた」

遊矢「ユートは友達なんだろ?それでいいんじゃないか」

ユート「なら俺とアストラルは何だ」

遊矢「え?」

ユート「本当に友人なのだろうか」

権現坂「・・・」

遊矢「アストラルはほら友達だと思う」

柚子「全裸だけど愛嬌あるし」

遊矢「たまに意味不明な行動するだろ?て言うか遊馬達は下ネタばっかでさ」

ユート「君達だって昔は」

権現坂「ユート」

ユート「すまない」

遊矢「?」

柚子「?」

権現坂「敵である連中さえも2人には気を使っているんだ。口を滑らしてはダメだぞ」

ユート「本当にすまない」

遊矢「それよりも柚子の事だ」

ユート「柚子柚子と君は他に言葉を知らないのか」

遊矢「じゃあ瑠璃は」

ユート「俺は君ほど酷くは無い」

権現坂「だからやめんか」

遊矢「いやいや俺が見てない所では瑠璃瑠璃言ってるさ」

ユート「いいや言ってない」

柚子「そう言えば瑠璃と黒咲って旅行に行ったんだってね」

ユート「ハワイらしい」

遊矢「言ってるよ」

ユート「言ってない」

権現坂「これは何だ」

柚子「やだカメラ!?しかもこれって」

権現坂「柚子の部屋を何者かが盗撮しているという事だ」

遊矢「ほら小さい頃の柚子だ。可愛いだろ」

ユート「一緒の顔じゃないか」

遊矢「・・・」

ユート「・・・」

権現坂「喧嘩ばかりするな!」

遊矢「ほら見ろ怒られた」

ユート「全ては君の軽率な言動にあるんだぞ」

遊矢「・・・アストラルに失礼だぞ」

ユート「君の方こそ」

ピンポーン

ピンポーン

ピンポーン

柚子「はーい」

ガチャッ

ロジェ「・・・」

柚子「ちょっと遊矢!遊矢ってば!」

遊矢「どうした!」

権現坂「この男は!?」

柚子「盗撮してたのはこの長官よ!」

遊矢「お前!」

ロジェ「一体全体何の話だ!?」

ロジェ「柊柚子の部屋を私が?私はハゲとは違いロリコンではありませんよ」

遊矢「同じだ」

ロジェ「いいえ違います」

権現坂「同じだぞ」

ロジェ「・・・」

ユート「結局のところお前だって」

ロジェ「いい加減にしろ!私の何処が変態だと言うのだ!?」

ロジェ「よく聞け!私は何れ自分の帝国を・・・否!帝国どころか次元そのものを私の物にする!」

ロジェ「その名はロジェ次元!全ての民は私にひれ伏すのだ!」

遊矢「へえ」

ロジェ「何て嫌な目をするんだ。それもこれも不動遊星が後輩にちゃんと教育しないから私が侮蔑されるんだ」

ロジェ「そもそも私が盗撮なんて回りくどい真似などしない!」

権現坂「だったらどう出る」

ロジェ「誘拐です」

遊矢「プロフェッサーと同じだ」

ロジェ「違います」

柚子「一緒よ!この変態!」

ロジェ「誰が変態だ!いい加減にしろ!!」

ユート「だったら何の用だ」

ロジェ「決まってる。柊柚子の拉致」

遊矢「変態」

ロジェ「だから変態ではない!この私を誰だと思っている!?私はジャン・ミシェル・ロジェ!歴史に名を残す男だぞ!!」

遊矢「・・・」

遊矢「もしもし・・・いやふざけるのもいい加減にしろよ」

柚子「やっぱり遊星さん?」

遊矢「盗撮犯は遊星さんだ」

柚子「やっぱり」

ロジェ「遊星!?不動遊星か!私に電話を貸しなさい」

遊矢「・・・」

ロジェ「久しぶりですね不動遊」

プチッ

ロジェ「遊星エエエエエエエエエエ!!!」

遊矢「騒ぐなよ変態」

柚子「警察に突き出さないとダメね」

ロジェ「やめなさい!何で他次元まで来て警察の厄介にならなければならないんだ!!」

ロジェ「不動遊星への恨みその101・濡れ衣を着せられる」カキカキ

権現坂「どうやら遊星殿への恨みを手帳に書いているらしいぞ」

ユート「陰険な男だ」

ロジェ「・・・」

柚子「な、何」

ロジェ「帰る」

遊矢「ちょっと待てよ!」

ロジェ「待てと言われて待つ長官は居ないのだよ榊遊矢」

ユート「元長官じゃないのか」

ロジェ「元でも私が長官だったという事実に変わりはない!何の称号も無い凡人には一生わからない事だ!!」

ユート「過去は過去で今は今じゃないか」

ロジェ「ぐぬぬ・・・」

ロジェ「不動遊星との出会いが私の人生を急降下させた。融合次元の人間は遊城十代を恐るがどう考えたって不動遊星のが害悪だ」

「ロジェよ、聞こえるかロジェよ」

ロジェ「そ、その声は!」

「復讐したいか」

ロジェ「勿論ですよ。不動遊星が泣き叫ぶレベルのね」

「我は九十九遊馬をエクシーズに恨みがある。後回しにしろ」

ロジェ「は、はい」

「我は先の戦いで敗れ去った。復活するのにも時間がかかる」

ロジェ「ならば一体」

「今から我の残りの力を使い書き換え九十九遊馬の存在を消す。そして奴らの希望でもある榊遊矢を抹殺するのだ」

ロジェ「不動遊星が苦しむのなら何だってやりますよ」

「では始めるぞ。全てを書き換え我の復活を何度も妨げる榊遊矢を必ずや苦しめ倒すのだ!」

ロジェ「さすがだ。あなたは私より偉い存在だ」

柚子「喧嘩はダメよ2人とも」

遊矢「わかったよ」

ユート「ああ」

柚子「じゃあ指切りね」

遊矢「いいよ恥ずかしいし」

ユート「この歳でそれはちょっと」

柚子「いいから」

遊矢「・・・はい」

ユート「・・・」

権現坂「・・・」

遊矢「まさか指切りなんてな」

ユート「何かすまないな」

遊矢「別にいいよ俺は」

ユート「考えても見れば別に拘る必要は無かったんだ」

遊矢「え?」

ユート「俺は俺でアストラルはアストラルそれに」

遊矢「遊馬は遊馬だよな」

ユート「そういう事だ」

遊矢「遊馬と最近会ってないな」

ユート「そうだな」

遊矢「何やってるんだろ」

ユート「遊馬の事だから元気にしてるさ」

翌日

ユート「起きてくれ遊矢!」

遊矢「うーん・・・柚子・・・」

ユート「淫夢を見ているのか、凄い朝勃ちだ」

遊矢「うふふ」

ユート「遊矢!」

遊矢「うわっ!?」

ユート「やっと起きたな」

遊矢「ユート?何かアストラルっぽく」

ユート「自宅で寝てたのに・・・」

遊矢「どうなってるんだ一体」

遊矢「おかしい街の様子が」

柚子「遊矢!」

遊矢「ゆ、柚子」

柚子「ユート!?何かアストラルっぽく何ってるわよ」

ユート「・・・」

柚子「何かあったの?顔なんて逸らして」

遊矢「いや別に何でも」

ユート「察してやってくれ」

柚子「?」

ユート「あれはオボットだ。そしてこの街並みは・・・」

遊矢「多分だけどスタンダードがエクシーズ次元や遊馬の次元と同じようになったんだ」

ユート「やはりか」

遊矢「ロジェランド・・・この街の名前か」

柚子「何であの胡散臭そうな長官と同じ名前なの?」

ユート「・・・」

遊矢「早い話が俺が遊馬で柚子は小鳥・・・ユートはアストラルか」

ユート「そうなるな」

柚子「あのスケボー乗ってるのって」

遊矢「権現坂!おーい権現坂!」

柚子「権現坂!」

権現坂「ん?」

ユート「大体わかった気がするが遊馬が遊矢で小鳥が柚子で俺がアストラルなら権現坂は誰なんだ?スケボーを乗る友人と言ったら・・・とりあえず凌牙辺りになるのだろうか」

遊矢『まさか遊戯さんとデュエルできるなんて』 遊戯『・・・』 - SSまとめ速報
(https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1443708465/)

鉄男「?」

遊矢「人違いっぽい」

鉄男「何だお前達か」

柚子「知り合い?」

遊矢「俺は知らないけど、ユートは」

ユート「彼には俺が認識できてないと思う」

遊矢「権現坂の格好をしてるんだろ」

柚子「さあ?」

鉄男「じゃあ行くからな」

遊矢「あの体系でスケボーを乗ってる」

ユート「只者では無いだろうな」

遊矢「これ見てくれよ」

ユート「エクストラデッキが空!?」

遊矢「それとオッドアイズも無くなってる」

ユート「何だと」

遊矢「何が何だか」

ハルト「・・・」

柚子「あの子ハルトくんじゃない?」

遊矢「ハルト!」

ハルト「!?」

遊矢「俺だ遊矢だ!カイトは?カイトは何処に居るんだ!!」

カイト「俺ならここだ。人の弟を捉まえて何をしている」

遊矢「カイト!」

柚子「教えてカイトさん!これは一体」

カイト「何者だ」

遊矢「俺だよカイト!遊矢だ!」

カイト「知らんな」

遊矢「冗談だろ?何言ってるんだ」

カイト「もうすぐオービタルとオボミの子供が生まれるぞ。見守ってあげるんだ」

ハルト「うん!」

カイト「・・・さてと何者かはどうだっていい。この街の人間では無いようだな」

遊矢「お前はカイトなんだろ?そうなんだろ?」

カイト「俺の名は天城カイト!人は俺をナンバーズハンターと呼ぶ」

ユート「ナンバーズハンターだと!?それは確か昔の君の職業じゃないのか!?」

カイト「何をわけのわからん事を言っている」

カイト「ナンバーズを持って居ないな。だったら用は無い」

遊矢「カイト!」

カイト「何度も何度も人の名を連呼するな」

遊矢「俺とデュエルしろ!デュエルすれば俺が誰だか思い出すはずだ!!」

カイト「お前など知らん」

遊矢「俺は知ってる!」

カイト「・・・まあいいだろう。デュエルでも何でもしてやる」

遊矢「ああ」

柚子「こうして見るとカイトさんって大体1人で行動してるのね」

ユート「あの女性達が居るじゃないか」

柚子「あ、そうね」

ユート「カイトはどちらかと言えば隼より厄介だからな。何をやってもリアクションが薄い」

遊矢「な、何で俺がアストラル化してるんだ!?」

ユート「まあ気にしないでくれ」

カイト「No.とは白紙のカードを持ったデュエリストのイメージ力により開眼する。その数は100枚らしい」

ユート「それを何故俺に」

カイト「モンスターの名も効果も属性も種族のそいつのイメージでな!ドロー!魔法『フォトン・リード』を発動!手札からデイブレイカーを特殊召喚!」

カイト「そしてデイブレイカーが特殊召喚に成功したとき手札からデイブレイカーを特殊召喚!さらにデイブレイカーを特殊召喚!」

ユート「同じレベルのモンスターが3体!?まさか」

カイト「レベル4のデイブレイカー3体でオーバーレイ!エクシーズ召喚!No.10白輝士イルミネーター!」

ユート「No.・・・かの戦いでNo.としての力を無くし普通のカードとして再び遊馬らの元に戻ったと聞くが」

カイト「何をブツブツ言っている」

ユート「いや」

遊矢「いつも銀河眼ばっかのカイトが全然違うモンスターを・・・」

カイト「白輝士イルミネーターのオーバーレイ・ユニットを一つ使う事で手札を1枚墓地へ送りデッキからカードを1枚ドローする!」

カイト「そして墓地へ送ったライト・サーペントは手札から墓地に送られた場合このモンスターは墓地から特殊召喚ができる!そしてフォトン・ケルベロスを通常召喚!」

カイト「レベル3のライト・サーペントとフォトン・ケルベロスでオーバーレイ!エクシーズ召喚!No.20蟻岩土ブリリアント!」

ユート「一気に2体のエクシーズを」

カイト「ターンエンド」

ユート「今の俺のエクストラデッキも空っぽだ。だったらどうする」

ユート「カイトにとって2体のNo.は通過点にしかすぎない・・・だったら俺は!」

カイト「お前達は2人で1人なのか」

ユート「いや別にそういうわけじゃ」

カイト「2人で1人なら嬉しい時は2倍になり悲しい時や苦しい時は半分で済む・・・違うか?」

ユート「すまない君の命を俺に預けてくれ」

遊矢「ああ!」

ユート「俺のターン!!」

カイト「俺の勝ちだな」

ユート「負けた・・・」

遊矢「本当に忘れたのか俺達を」

カイト「忘れたも何も会った事も無いだろ」

遊矢「・・・」

カイト「No.を全て揃えた時に願いは叶う。お前達の足元を見ろ」

ユート「白紙のカード・・・」

カイト「再びデュエルするのも悪くは無いが用事があるものでな、くれてやる」

遊矢「開眼させろか」

カイト「やってみろ。そいつを開眼させた時に再びデュエルしてやる」

ユート「わかっただが信じてほしい」

遊矢「俺もユートも柚子もカイトとは友達だったんだ」

柚子「ねえカイトさん」

カイト「何だ」

柚子「遊馬くんの事は」

カイト「知らん」

柚子「そう・・・」

カイト「言っておくがNo.を全て集めようとする輩は俺だけじゃない。注意しろ」

遊矢「わかった」

カイト「名はなんだ」

遊矢「俺は榊遊矢」

ユート「俺はユート」

柚子「私は柊柚子」

カイト「・・・おかしな奴らだ」

翌日

遊矢「普通に通学して普通に弁当食べて」

ユート「No.を全て集めると願いが叶うか」

遊矢「別に願いなんて無いけど叶うなら遊馬やアストラルを全てを元通りにしてほしいって」

ユート「だがカイト以外にも狙っている輩が居るようだぞ」

遊矢「カイトが居るって事は凌牙も何処かに」

ユート「凌牙やⅣは加減知らずだから何をやらかすか」

遊矢「先ずはこの白紙のカードを開眼させないとな」

ユート「ああ」

遊矢「どうするんだ?」

ユート「俺に言われてもな」

遊矢「うーん」

柚子「天城・・・ここがカイトさんの家?おかしいな、もっと大きかったのに」

ドロワ「そこで何をしている!?」

柚子「ド、ドロワさん!?」

ゴーシュ「そこまで怒鳴る事ねえじゃねえか」

ドロワ「・・・」

ゴーシュ「悪りいなピリピリしてんだ」

柚子「この家って天城って表札あるけどカイトさんの家ですよね?」

ドロワ「君はカイトの友達か?」

柚子「友達です」

ドロワ「怪しい」

ゴーシュ「いや怪しくねえだろ。こんな子がロジェの野郎の刺客ってか?ありえねえよ」

ドロワ「・・・」

ゴーシュ「しかしカイトに可愛い友達が居るなんて信じられるか?あいつも」

ドロワ「カイトだって年頃の青年なんだ」

柚子「どうしてカイトさんはNo.を」

ゴーシュ「全てを取り戻すためよ」

柚子「全て?」

ドロワ「カイトは家も金も父も全て奪われてしまった」

柚子「お父さんって」

ドロワ「Dr.フェイカーだ」

ゴーシュ「突然現れたロジェって野郎とその配下の連中にドカンだ」

ドロワ「残ったのは弟のハルトとオービタル7とオボミだけになってしまった」

柚子「そんな事が」

ゴーシュ「全てを奪われるってのはキツいぜ。俺らもロジェの野郎には痛い目に合わされたからよ」

柚子「ロジェってこんな髪型した人?」

ゴーシュ「おう」

ドロワ「いやらしい顔をした品性の無い男だ」

柚子「これは?」

ドロワ「学生時代の私達だ」

柚子「カイトさんも一緒だけど」

ゴーシュ「だって一つ下だからな俺らの」

柚子「!?」

ドロワ「どうしたんだ驚いて」

柚子「べ、別に・・・勝手に入ってもいいのかな」

ゴーシュ「カイトの家は俺の家でもあるんだよ!要するにノリだノリ」

柚子「そんなものかな」

ゴーシュ「そんなもんだ!」

柚子「カイトさんの友達のAV女優さんも一緒に写ってる」

ドロワ「AV女優!?君は一体何を言ってるんだ!」

ゴーシュ「いいじゃねえか別に」

柚子「ち、違うの!?」

ドロワ「彼女らは気難しいカイトに接してくれる友人だぞ」

柚子「普通のお仕事?」

ゴーシュ「まあな」

柚子「へえ・・・」

ゴーシュ「何っつうかカイトの力になってやってくれよ」

ドロワ「人付き合いが苦手な男なんだカイトは、これからも良き友人として接してあげてくれ」

柚子「うん!」

ゴーシュ「・・・」

ドロワ「・・・」

カイト「何をしてる」

柚子「カイトさん!?」

カイト「不法侵入だぞ」

柚子「だってゴーシュさんとドロワさんが」

カイト「馬鹿な事を言うな。あいつらは既に死んでいる」

柚子「し、死んだって」

カイト「ロジェだ。奴らの襲撃で俺は家族も仲間も失った」

柚子「・・・」

カイト「ただでさえ母親が居ない俺の家庭だ。幼いハルトは父も自分の面倒を見てくれたゴーシュもドロワも失った」

柚子「じゃあ私が見たのは」

カイト「霊的な何かだろ。あいつらは俺の心配はいつもしていた」

柚子「・・・」

カイト「奴らはどうだ」

柚子「遊矢とユート?」

カイト「そうだ」

柚子「元気だけど、あの白紙のカードをどうして2人に」

カイト「理由は無い」

柚子「理由は無い?願いが叶うなら」

カイト「開眼させてデュエルをして奪う。デュエリストなら小細工は無用だ」

柚子「そうなんだ」

カイト「わかったら出て行け」

柚子「あまり無茶しないでねカイトさん」

カイト「無茶だと」

柚子「あの胡散臭い長官に挑むとか」

カイト「まだ挑む必要は無い。頭は対した事無いが厄介な奴が1人居るらしい・・・かなり有名な男でな」

ロジェ「私は誰だ」

「長官です」

ロジェ「そうです。それでいいのです」

シャーク「おい!」

ロジェ「おい?おいとは何ですか」

シャーク「クソ長官」

ロジェ「クソ・・・ま、まあいいでしょう」

シャーク「No.を揃えれば俺の仲間は生き返るんだな?だったら」

ロジェ「待ちなさい!」

シャーク「あ?何だてめえ」

ロジェ「焦ってはいけない。いいですか神代凌牙」

シャーク「説教なら他所でやってろよクソ長官」

ロジェ「さっきからクソクソと!お前は誰に向かって言ってるんだ!?私はお前の上司だぞ!!」

ロジェ「今No.を最も多く所有してるのは天城カイト」

シャーク「天城カイト?」

ロジェ「あなたの仲間・・・いやいや有名な人物でしょ」

シャーク「この街で生まれた大天才だって聞いたぜ。俺には関係のねえ坊ちゃん野郎だ」

ロジェ「あなたの持つNo.はリバイス・ドラゴンだけじゃないですか」

シャーク「だから何だってんだ?てめえは俺が負けると思ってんのか?」

ロジェ「これだから育ちの悪い不良は嫌いなんだ。何様なんだこいつは」

シャーク「おい!」

ロジェ「は、はい!」

シャーク「聞いてんのか」

ロジェ「ったくDホイール擬きに乗ってる不良のくせに何て生意気な、これも不動遊星の悪影響じゃないのか」

シャーク「聞こえてるのなら返事ぐらいしやがれ!てめえの耳は飾りか!?」

ロジェ「ちょっと黙れ!その私を蔑む目はやめろと何度も何度も言ってるだろ!!」

翌日

遊矢「何一つとして開眼せず白紙のままだ」

アユ「ずっとブツブツ言ってるね遊矢お兄ちゃん」

タツヤ「柚子姉ちゃんと喧嘩でもしたんじゃない?」

フトシ「痺れるゥ~!」

ユート「まるで遊馬が消えて全てが変わってしまった感じだな」

遊矢「・・・」

零羅「・・・」

ユート「しかし沢渡にしても権現坂にしても消えてしまったのは不可解だ。特に沢渡何て地獄の底からでも這い上がりそうなのに」

遊矢「どうすれば開眼するんだろうな」

ユート「隼は居るのだろうか、居たら何をしでかしているかわからないが」

遊矢「ドロー!」

ユート「ダメか」

遊矢「ダメな気がする」

ユート「・・・」

遊矢「開眼開眼って一体何を開眼すればいいんだ!?」

ユート「俺に言われてもな」

遊矢「カイトはいつも言葉が足らないっていうか主語が無いっていうか」

柚子「そんな言い方しなくてもいいでしょ!」

遊矢「な、何だよ」

柚子「別に何でも無い」

ユート「頼むから喧嘩しないでくれよ。みんな居なくなっては君達が喧嘩すると非常に厄介で仕方が無い」

遊矢「気を取り直して開眼させよう・・・きっとカードが答えてくれるはずだ」

遊矢「しかしスタンダードと遊馬の次元がくっ付いただけで何か起こってるわけでも無く」

柚子「この街の支配者があの長官ってだけで」

ユート「長官の所在はわからないのか」

柚子「不明なんだって」

遊矢「あれ」

柚子「何?」

ユート「花屋じゃないか」

遊矢「あそこの店員さん」

柚子「あ、あの人!」

ユート「ドロワにAV女優ナンバー1の座を奪われてしまったツァンじゃないか!?」

遊矢「ユートの思考も段々遊馬寄りになって来てるよな」

柚子「仕方無いわよ」

ユート「昔の君達は他の誰よりも異常だったんだぞ・・・何で俺ばかり非難されるんだ」

遊矢「こんにちは」

ツァン「こんにちは」

遊矢「俺の事を・・・覚えてるわけ無いか」

ツァン「榊遊矢・・・だよね?カイトが話してたけど」

遊矢「やっぱカイトと知り合いのままなんだな・・・」

柚子「お花屋さん?」

ツァン「ま、まあね」

ユート「何か隠し事をしているな」

ツァン「何か買ってく?」

柚子「それじゃあ」

遊矢「俺とデュエルしてくれツァンさん!」

ツァン「いきなりねこの子」

遊矢「開眼させるんだ・・・そしてNo.を集めて」

ツァン「レベル4の六武衆-イロウと真六武衆-キザン3体でオーバーレイ!エクシーズ召喚!No.86!H-Cロンゴミアント!」

ユート「出たなNo.」

遊矢「何でデュエルするたびに入れ替わるんだろ」

ツァン「開眼できたの?」

ユート「それが全然」

ツァン「このNo.はカイトが僕にくれたんだ。ゴーシュさんの形見だって」

ユート「願いが叶えたいのなら何故君にもカードを」

ツァン「僕だってロジェとかいう長官率いる軍団に旦那をカードにされたから」

ユート「では何故カイトはわざわざ」

ツァン「もし願いが叶うならロジェ一派に倒された人を生き返らせてくれって頼めば僕の旦那やカイトの家族やドロワさん達だって」

ユート「カイトの家族が!?」

遊矢「だからカイトはNo.を」

遊矢「俺達の願いは元に戻す事・・・そうなれば」

ユート「今の現状は変わりカイトの家族だって元に戻る」

遊矢「でもそうなればカイトと戦う事になる」

ユート「それで本当に良いのだろうか」

遊矢「それで・・・」

「かっとビングだ!」

遊矢「ユート!」

ユート「今のは遊馬の声・・・そうだ。考える必要は無いんだ」

遊矢「自分の正義を信じよう!迷う事なんて無いんだ!!」

ユート「ああ!」

遊矢「だったら覚悟を決めよう!」

ユート「レベル4のガガガマジシャンとガンバラナイトでオーバーレイ!エクシーズ召喚!」

遊矢「No.39!希望皇ホープ!!」

遊矢「ユート」

ユート「開眼したんだ!」

柚子「希望皇ホープ!?まだか遊馬くんが」

ユート「確かに聞こえた遊馬の声が」

遊矢「あいつは何処に居たって俺達を見ているんだなって改めて俺は思った」

ホープ「・・・遊矢、ユートこれは一体どうなっているんだ」

遊矢「その声はアストラル!?」

ユート「何故ホープがアストラルの」

ホープ「私にもわからない・・・だがこのデュエル勝つぞ!」

遊矢「勿論だ!」

ユート「勝とう!アストラル!」

ツァン「これ」

遊矢「い、いいの?」

ツァン「負けんだし僕は別に」

柚子「でもそうなれば」

ツァン「そうだけど・・・て言うか何でデュエルすると見た目が?」

遊矢「って言われてもな」

ツァン「あんた達の願いが全てを元に戻したいって言うんだったら多分それは僕達の願いと同じだからね」

遊矢「これでNo.は2枚」

柚子「でも道のりはまだ長いわよ?」

遊矢「やるさ俺達は絶対に」

ユート「覚悟はできている」

黒咲「バトルだァ!RR-レヴォリューション・ファルコンでダイレクトアタック!!」

「ぎゃああああああああああああああ」

黒咲「何だというんだ奴は」

「クソ・・・」

黒咲「No.50ブラック・コーン号・・・No.だと!?」

「No.を受け取るがいい・・・お前にはその資格がある」

黒咲「別にいらん」

「!?」

黒咲「ハワイから帰って来たと思ったら何がどうなってるんだか」

シャーク「だったら返してもらおうかNo.をよ」

黒咲「凌牙?これはどういう事だ。説明しろ」

シャーク「説明?何言ってんだてめえは」

シャーク「てめえは俺を知ってんのか?そりゃ有名人みたいなもんだからな俺」

黒咲「何を言っているんだお前は」

シャーク「そいつを渡せ」

黒咲「・・・どうやら渡すわけにはいかんな」

シャーク「何だと」

黒咲「お前は凌牙だ。だが俺の知ってる凌牙とは何かが違う」

シャーク「てめえ・・・!」

黒咲「こいつは俺が貰っておく」

シャーク「待ちやがれ!そいつは俺の」

黒咲「一先ずユートらを探さねばならんな。今の現状は到底理解ができん」

シャーク「あの野郎!」

翌日

ロジェ「なるほどNo.を見事に黒咲隼に」

シャーク「知ってんのか、野郎を」

ロジェ「し、知りません」

シャーク「使えねえおっさんだぜ」

ロジェ「くっ」

「ロジェよ」

ロジェ「その声は!何で御座いましょう」

シャーク「何独り言言ってんだこいつ」

「ナッシュを配下においたのは正解だ。だがナッシュは非情に徹しきれない部分がある故に」

ロジェ「わかっております」

「我が融合次元で見つけたアカデミアの戦士だ」

ロジェ「アカデミアの?役に立つ感じはしないが・・・期待しよう」

ユート「エクシーズ召喚!ランク4!No.39!希望皇ホープ!!」

遊矢「No.34電算機獣テラ・バイトの守備力は2900・・・どうするんだユート」

ユート「ならば魔法『守備封じ』を発動!電算機獣テラ・バイトの表示形式を攻撃表示に変更!」

右京「!?」

ユート「右京先生まさかあなたまでNo.を持っていたとは」

右京「いやー空から降って来てね」

ユート「まさか授業中にNo.を賭けたデュエルが始まるとは」

柚子「て言うか何で私達の学校に遊馬くんの担任の先生が居るんだろ」

ユート「このデュエルに勝てば遊矢への補習を無しにしてくれますね」

右京「約束しよう。勝てたらの話だが」

遊矢「頼むよユート」

ユート「任せてくれ!希望皇ホープで電算機獣テラ・バイトに攻撃!!」

黒咲「遊矢は居るようだ。遊矢の母の話では学校に居ると・・・騒がしいな」

鉄男「何だこいつは」

黒咲「榊遊矢を知ってるか」

鉄男「遊矢?それなら隣のクラスの奴だっけな、ほら自分のとこの担任とデュエルしてるぜ」

黒咲「ユート!あれはユートだ!!」

柚子「黒咲!?」

黒咲「瑠璃か?瑠璃も無事だったんだな」

柚子「無事だけど」

黒咲「権現坂も消えスタンダードと遊馬の次元がくっ付いた感じになってるぞ?どうなっているんだ」

ユート「希望皇ホープでダイレクトアタック!」

黒咲「しかもユートがホープを?」

柚子「実はね」

ユート「これでNo.は3枚まだまだ長いな」

黒咲「ユート」

ユート「隼!無事だったんだな」

黒咲「無事も何も無い!」

遊矢「色々とあるんだ」

黒咲「No.・・・そいつを回収してるのだったなユート・・・何処だ?何処へ行ったんだ」

ユート「ああ・・・見えなくなったのか」

黒咲「こいつを受け取れ遊矢」

遊矢「No.50?これって」

黒咲「瑠璃の説明で大体理解ができた。そして凌牙だけではなくカイトも狙って居る事を」

遊矢「会ったのか?凌牙に」

黒咲「凌牙は何やら厄介な事に首を突っ込んでいるような気がしてならない」

ロジェ「な、何だこいつは」

エックス「私の名はプロデュエリストのエックス」

ロジェ「エックス?」

エックス「かつては遊城十代のデッキを破壊し窮地に追い込んだプロだ」

ロジェ「遊城十代の!?お前が!」

エックス「だが私のデッキ破壊戦術はあの次元では認められなかった。十代への敗北をきっかけに私は融合次元へと渡った」

エックス「あそこは良かった。何をやったって許される・・・そしてアカデミア初代最高幹部の大佐に拾われアカデミアの教官を勤めた」

ロジェ「なるほど十代相手に善戦したと言うのか?中々のデュエリストだ」

エックス「だが十代が再び現れた!奴は私の」

ロジェ「わかりますよ、あなたの気持ちが」

シャーク「おっさん同士がグダグダ喋ってねえでNo.の回収が先なんだろうが!」

ロジェ「おっさんおっさんと私の何処がおっさんだ!」

エックス「話は彼の方から全て聞いている」

ロジェ「ほぉ」

エックス「早い話がデュエルに勝てばいいのだろう?楽に勝つ方法があるぞ」

ロジェ「そ、それは一体」

エックス「デッキを空にすればいいのさ」

ロジェ「そんな簡単に言いますがね」

エックス「甘ーい!その考えが実に甘い」

ロジェ「甘い?」

エックス「カードの無いデュエリストなど丸腰で戦場に突っ込むマヌケ!」

ロジェ「な、成る程」

エックス「さあ長官!あなたは正々堂々がお嫌いのはず!あなたの本質は何だ!」

ロジェ「勝てばいい!何をしたって勝てばいいのだ!!」

シャーク「・・・」

ロジェ「フッ聞きましたか神代凌牙」

シャーク「・・・」

ロジェ「手に入れましょう!全てを手に入れればあなたの願いを」

シャーク「舐めんなよクソ野郎」

ロジェ「クソ!?私をクソだと言うのか!!」

シャーク「ああクソだ。いやクソ以下のクズ野郎だぜ」

ロジェ「そんな生意気な事を言ってよく言えますね!あなたの仲間と妹を生き返らせるには私と手を組んだ方がいいのですよ!!」

シャーク「チッ」

ロジェ「神代凌牙を逃がせばあの方の逆鱗に触れる・・・お願いだから居てください!お願いします!!」

シャーク「恥ずかしくねえのか?土下座までしてよォ」

ロジェ「耐えるのだ私・・・!土下座してでも死守せなばならない・・・!私の今の地位を保つには神代凌牙が必要なのだ・・・!」

エックス「・・・虚しい男だな」

エックス「こんな男が本当に必要なのか?」

ロジェ「こ、こら!」

エックス「ならば見せてくれ必要なのか必要ではないのか」パチッ

「シューッ」

ロジェ「改造デュエリスト?まだ居たのか!?」

エックス「アカデミア崩壊と共に残っていた残党を私が回収しておいた」

ロジェ「プロフェッサーのハゲと私が探しても見つからなかったのに・・・」

エックス「君は神代凌牙と言ったね。強いのならば見せてくれるな」

スッ

シャーク「化け物が消えやがった」

エックス「消えたのだはないのだよ。保護色だ!」

ロジェ「アカデミア四代目最高幹部の将軍と同じカメレオン型の改造デュエリストか」

シャーク「上等だ!見つけ出してギタギタにしてやるぜ!!」

エックス「つ、強い」

シャーク「・・・遊城十代ってのは誰だ」

エックス「・・・言っても」

ロジェ「言ってはダメです」

シャーク「まあ何だっていいよな。おっさん!」

ロジェ「だからおっさんと・・・」

シャーク「手っ取り早く集める方法があるぜ」

ロジェ「言ってみてください」

シャーク「大会だ!このロジェランドでデカい大会をやるんだよ!!」

ロジェ「いい考えだ。さすがは不良界でも秀才の部類に入る神代凌牙」

シャーク「少し頭捻ればわかるじゃねえか?だからてめえはバカなんだよ」

ロジェ「ぐぬぬ・・・我慢だ我慢すれば私の地位はさらに向上するのだ」

シャーク「俺が今回収したNo.は3枚・・・たったの3枚だ」

シャーク「あと97枚でドルべもギラグもアリトもミザエルもベクターだって・・・それに」

シャーク「璃緒・・・あいつらを必ず生き返らせてやるぜ」

ロジェ「大会か考えもしなかったな」

エックス「プロの実力を見せてやろう」

ロジェ「勝つのはあなたです。全面的に支援します」

エックス「ええ」

ロジェ「何枚集まるかは定かではないが現在もっとも多く所有しているのは天城カイト・・・だった」

エックス「だったとは?」

ロジェ「厄介な奴が私の名を冠する名誉ある高貴で素晴らしいロジェランドに紛れ込んでいる」

エックス「知り合いですか?」

ロジェ「デニス・マックフィールド・・・不気味な男ですよ」

翌日

黒咲「速攻魔法『エクシーズ・オーバーディレイ』を発動!相手フィールドのエクシーズモンスターのオーバーレイ・ユニットを全て取り除きエクストラデッキへ戻し取り除いたオーバーレイ・ユニットにモンスターがあった場合そのモンスターを全て特殊召喚する!」

「俺はサンダー・スパーク・ドラゴンが!」

黒咲「そしてライズ・ファルコンの攻撃力はこのモンスターの攻撃力+サンダー・スパーク・ドラゴンの攻撃力を合わせた攻撃力になっている」

「それがどうした!」

黒咲「このモンスターの効果は特殊召喚されたモンスターに一回ずつ攻撃が可能だ!」

「な、何だって!?」

黒咲「貴様のNo.を貰うぞ」

「ターンエンド!」

黒咲「俺のターン!ならばバトルだ!」

「うわ・・・・うわあああああああああああああああああ」

黒咲「・・・」

黒咲「受け取れ」

遊矢「新しいNo.だ」

黒咲「お前も少しは手伝え」

遊矢「俺達だってこう見えてちゃんと探して」

黒咲「だからって何を思ってカード屋に居るんだ」

遊矢「デッキの強化のため」

黒咲「ふざけるな!」

遊矢「って言われてもな」

黒咲「もう少ししっかりしろ。今や遊馬も居ない権現坂だってそうだ」

遊矢「わかってるよ!そんなクドクド言わなくたって」

黒咲「No.を集めれば願いが叶うのだろ?だったら」

遊矢「わかってるって!」

黒咲「どうにもたるんでいる。遊矢の奴だけは本当に・・・組紐屋?この御時世に珍しいな」

恵「・・・」

黒咲「AV女優のレイン恵?こいつは確か遊馬の学園の教員だったはず」

カイト「入るなら入れ商売の邪魔だ」

黒咲「カイト」

カイト「知っているのか俺を?」

黒咲「そうか凌牙と同く・・・いや」

カイト「まさかと思うが榊遊矢らの知り合いか」

黒咲「ああ」

カイト「あいつに伝えておけ集めたNo.は俺が全て貰うと」

黒咲「お前の願いが俺達の願いだ。それを忘れるな」

カイト「・・・」

黒咲「元に戻す・・・いやそれが可能ならエクシーズ次元を戻す事だって」

カイト「ロジェの自宅に殴り込む」

恵「それは危険」

ツァン「もう少し考えなさいよ、あんたは」

カイト「そこにNo.を持った奴が居るかもしれない。それも多数の」

ツァン「そういえばNo.を遊矢って子に渡したけど」

カイト「また奪えばいい」

ツァン「その生意気な言い方を」

恵「本当に行くつもり?」

カイト「行動しなければ始まらない」

恵「・・・」

ツァン「まあ仕方ないか、とりあえず悪の権化を叩き潰さないと」

カイト「今晩結構する。仕置の時間だ」

カイト「・・・」

ツァン「・・・」

恵「・・・」

カイト「何を持ってるんだ」

ツァン「花の枝」

恵「組紐」

カイト「理由は」

ツァン「だってカイトが仕置するって言うから」

カイト「意味が違う」

恵「先祖代々、私達の家系はこういう武器を用いて」

カイト「・・・まあいい。行くぞ」

カイト「どういう・・・ことだ・・・!?」

ツァン「誰かが先に乗り込んだ形跡が」

ロジェ「ちょっと待って!何を言ってるんですか君は」

デニス「待ってるんでしょ?No.を」

ロジェ「そ、そんなの知りませんよ!」

デニス「じゃあこれは何かな」

ロジェ「そ、それは!」

デニス「No.9天蓋星ダイソン・スフィア?あるじゃないか」

カイト「おい」

デニス「君は確か」

カイト「そいつを渡せ」

デニス「渡せ?何を言ってるんだ君は」

シャーク「てめえ!No.を持ってるじゃねえか!!」

ロジェ「助けに来てくれたのですね!」

シャーク「てめえみたいな奴を助けて何か良い事でもあんのかクズ野郎」

ロジェ「ぐぬぬ・・・」

デニス「天城カイトに神代凌牙・・・どうやら揃ったようだね」

シャーク「どいつもこいつもNo.を所持してやがる」

カイト「それも複数のな」

デニス「ここでやろうか?今ここで全てのNo.を総取りしよう」

ロジェ「安心したまえ、そのための大会が」

シャーク「てめえは引っ込んでろ!」

カイト「それは構わんが後一人居るぞ」

シャーク「一人?俺ら以外にNo.を複数持ってる野郎が」

デニス「榊遊矢だね」

デニス「大会がどうとか言ってたね」

ロジェ「ま、まあ」

デニス「それは楽しみだ」

ロジェ「何が楽しみだ・・・この鬼畜外道のクズめ」

シャーク「逃げるってのか!」

デニス「そうそう!君の妹だっけ、いい子だったよね」

シャーク「それはどういう意味だ!」

デニス「他のメンバーも喜んでくれてたな、僕の大芸道を見て幸せを感じていた」

シャーク「ドルべ達の事も知ってるのか!?」

デニス「だって殺しちゃったもん・・・あの子達5人をね」

シャーク「てめえ!!」

デニス「暴力はダメだよ。また会おうね天城カイト、神代凌牙」

シャーク「あの野郎・・・やっと見つけたぜ!絶対にぶっ殺してやるよ!!」

カイト「ロジェ」

ロジェ「長官と呼びなさい!」

カイト「俺の家族を仲間を殺した奴は何者だ」

ロジェ「し、知りませんよ」

カイト「知らんだと?貴様だろ」

ロジェ「わ、私は指揮しただけだ!」

カイト「大会とやらが終わった時が貴様の最後だ。わかっているなクズ」

ロジェ「ま、またクズと!」

カイト「クズに変わりは無いだろ。お前がクズじゃなければ何がクズだと言うんだ」

ロジェ「やりなさい神代凌牙!こいつを」

シャーク「クズじゃねえか、こいつの意見に賛成だぜ」

ロジェ「くっ・・・結局のところ私が馬鹿にされる部分は変わっていないじゃないですか!」

シャーク「榊遊矢って言ったな」

カイト「ああ」

シャーク「そうか」

カイト「何枚持っている」

シャーク「俺は3枚だ」

カイト「俺は・・・6枚だ」

シャーク「6枚!?」

カイト「そして俺の連れ合いが2枚所持している」

シャーク「あのデニスとかいう野郎は」

カイト「知るか、だが奴はお前がやればいい」

シャーク「・・・まさかてめえも大切な人間を」

カイト「どっちでもいいだろ。俺にはお前の事情は関係無いがな」

翌日

黒咲「ユートは居るのか」

遊矢「居るけど・・・似合わないな制服姿」

黒咲「そんな話など関係無い」

遊矢「ユート」

ユート「どうした」

遊矢「話って何?」

黒咲「ダーク・リベリオンはどうしたんだ」

遊矢「それが俺のオッドアイズと一緒に消えたんだって」

黒咲「消えた?」

遊矢「今の現状になってから消えたんだ」

黒咲「・・・」

ツァン「昨日は大変だったよね」

恵「・・・」

ツァン「カイトってば本当に」

恵「あれ」

ツァン「あれって遊矢じゃないの?いいよね学生は」

恵「・・・行かないと」

ツァン「行くって?」

恵「No.の回収」

ツァン「回収って別にいいんじゃないの?カイトだって」

恵「・・・」

ツァン「本当に何考えてるのかわからないね」

恵「私は冥界騎士トリスタンを攻撃表示で召喚し冥界の麗人イゾルデを特殊召喚!イゾルデの効果でトリスタンとイゾルデのレベルを8に変更」

恵「レベル8の冥界騎士トリスタンと冥界の麗人イゾルデでオーバーレイ!エクシーズ召喚!No.22!不乱健!」

ユート「また新たなNo.か」

恵「ターンエンド」

ユート「俺のターン!俺はガガガマジシャンを通常召喚!そして自分フィールドにガガガモンスターが存在するとき手札からガガガキッドは特殊召喚できる!そしてガガガキッドのレベルは自分フィールドのガガガモンスターと同じとなる!」

ユート「レベル4のガガガマジシャンとガガガキッドでオーバーレイ!エクシーズ召喚!ランク4!No.39!希望皇ホープ!」

遊矢「攻撃力は4500・・・でも俺達の手札には」

ユート「ダブル・アップ・チャンスがある・・・希望皇ホープで」

恵「不乱健のオーバーレイ・ユニットを一つ使い手札を1枚捨て相手攻撃表示モンスターの表示形式を守備表示に変更し効果もエンドフェイズ時まで無効にする」

ユート「カードを1枚セットしターンエンド」

遊矢「大丈夫だ。ホープの効果はそう簡単に破られはしないんだから」

恵「ドロー、私は墓地の馬頭鬼を除外する事で墓地の冥界の麗人イゾルデを特殊召喚する。そして妖刀-不知火を通常召喚!2体のアンデット族モンスターのレベルを8に変更」

恵「レベル8の冥界の麗人イゾルデと妖刀-不知火でオーバーレイ!エクシーズ召喚!No.23!冥界の霊騎士ランスロット!」

ユート「2体目のNo.!?」

遊矢「ユート!」

恵「オーバーレイ・ユニットを持つ冥界の霊騎士ランスロットはダイレクトアタックができる」

ユート「罠発動!」

恵「冥界の霊騎士ランスロットのオーバーレイ・ユニットを一つ使う事でこのカード以外のモンスター効果・魔法・罠の効果を無効にする。冥界の霊騎士ランスロットであなたにダイレクトアタック」

ユート「くっ・・・」4000→2000

恵「そして冥界の霊騎士ランスロットがダイレクトアタックに成功したとき相手モンスターを破壊する」

ユート「ホープ!」

遊矢「場がガラ空き・・・これは」

恵「不乱健でダイレクトアタック」

恵「・・・」

ユート「すまない遊矢」

遊矢「気にするなよ・・・俺達の負けだ」

黒咲「・・・」

恵「あなたのNo.を貰う」

ユート「これを」

カイト「待て」

恵「・・・」

黒咲「カイト」

カイト「こいつらのNo.は俺が奪い取る。余計な真似はするな」

恵「・・・」

カイト「近いうちに大会が開かれる。No.を持つ奴らの総取り大会みたいなものだ」

ユート「!?」

遊矢「大会って言っても」

カイト「No.を持つ者はNo.を持つ者と惹かれ会う習性があるようだ」

ユート「なら」

カイト「所有者を含め持ってない奴も噂を聞きつけ来るだろうな」

黒咲「・・・いつだカイト」

カイト「それは長官次第だ」

黒咲「なら俺も出る」

カイト「お前は何者だ」

黒咲「黒咲隼だ」

カイト「帰るぞ恵」

恵「・・・」

遊矢「大会か」

黒咲「ならば、それまでNo.を回収し続けてやるか」

黒咲「運が良かったな」

遊矢「あ、ああ」

黒咲「カイトの気が変わっていれば奪われていたぞ」

遊矢「・・・」

黒咲「2人で1人ならもう少し見習ってみろ。遊馬とアストラルを」

遊矢「わかってるよ」

黒咲「だったら受け取れ」

遊矢「これって全部」

黒咲「No.だ。お前達が遊んでいる時に細細と回収しておいた」

黒咲「相手がもし他のNo.を狙う奴だったら奪われていた。それを肝に銘じておくんだな、遊矢、ユート」

ユート「隼の言う通りだ」

遊矢「開眼した事で図に乗ってたんだ俺達」

ロジェ「興行的にも成功しそうですね」

エックス「ええ」

ロジェ「しかしあの方もこんな面倒な書き換えをして何の意味が」

「それは我が果てせなかった野望だ」

ロジェ「ドン・サウザンド様!」

「我の力が不完全だった故に奇岩山での戦いにおいて我は6人のデュエリストに敗北し再び力を失った」

エックス「それは心得ております」

「良いかNo.の力を全て集めるのだ」

ロジェ「その理由とは」

「デュエリストの持つデュエルエナジーを我の分身であるNo.に集中させパワーを集めさせるのだ」

ロジェ「いいお考えです」

エックス「願いを叶えるとは嘘」

「そうだ。そして全て集めた者の肉体を乗っ取り我の身体にしてやる」

ロジェ「しかし不動遊星の邪魔がいつ入るか」

「安心しろ不動遊星も遊城十代もこれはせん」

エックス「と言いますと?」

「スタンダードと我の次元をオーバーレイさせた時にしておいたのだ。我の呪いが最もかかったオーバーハンドレッドナンバーズの力でな」

ロジェ「さすがはドン・サウザンド様!ついでに不動遊星の抹殺をしてくれれば私としても」

「思い上がるな」

ロジェ「はい・・・」

「ナッシュを配下にした感想はどうだ」

ロジェ「生意気です」

「そうだろうな。だが奴は利用できる」

ロジェ「ですよね!私もそうだと思いますよ!!」

デニス「No.を集めれば願いが叶うんだよね」

素良「そうだよ」

デニス「でもあの一家には悪い事をしちゃったよね」

素良「どうして?」

デニス「別に」

素良「生き返らせればいいんじゃない?願いとかいうので」

デニス「で、でもさ」

素良「まあエクシーズのクズが生き返ってもって話だけどね」

デニス「ユーリからの連絡も無し」

素良「ねえ僕達の願いわかってるよね?僕は意地でもエクシーズなんて使いたくないから使わないけど」

デニス「わかってるよ。僕達の願いはただ一つ」

素良「他の誰に蔑まされても構わない。でも」

デニス「十代にだけは僕達の味方で居てほしい。彼をハンティングゲームの世界に引っ張り込みたい」

翌日

柚子「これって白紙のカードよね」

遊矢「柚子が拾ったんだから柚子が」

柚子「はい!」

遊矢「だから良いって」

柚子「これは遊矢が持ってるべきよ」

遊矢「何で?」

柚子「何でって言われても何か予感がしたから」

遊矢「・・・じゃあ」

ユート「アストラルもこんな苦い気分だったのだろうか、いや遊馬と小鳥はここまで仲良しでは無いから別に何とも思わないだろうな」

ユート「しかし何なんだこの気分は・・・泣けてくる」

遊矢「柚子からの贈り物だぞユート」

ユート「そ、そうだな」

遊矢「何か凄いモンスターが生まれそうな気がする」

ユート「・・・」

遊矢「ユート?」

ユート「そ、そうだな」

遊矢「どんなNo.だろうな。銀河眼の光子竜皇に激瀧神アビス・スプラッシュとか」

ユート「そんなわけが無い」

遊矢「楽しみだ!だよなユートも」

ユート「そうだな」

柚子「最近色々と辛い感じだったから喜んでるわね遊矢も」

ユート「カイト、凌牙、Ⅳ・・・君達なら彼を殴ったり蹴ったりしているんだろうな。こういう場面なら」

シャーク「この花を」

ツァン「ゲッ神代凌牙!?」

シャーク「てめえ花屋かよ」

ツァン「花買いに来たの」

シャーク「関係ねえだろ」

ツァン「・・・」

シャーク「関係ねえって言ってんだろ!」

ツァン「ふーん」

シャーク「ふざけやがって」

ハルト「あ、不良だ」

シャーク「てめえのガキか?」

ツァン「カイトの弟のハルトくんよ」

カイト「・・・」

シャーク「・・・」

ツァン「空気重いんだけど」

カイト「・・・」

シャーク「これはてめえの何だ」

カイト「こいつは古馴染みだ」

シャーク「できてんのか」

カイト「・・・遊馬」

シャーク「は?」

カイト「聞き覚えは」

シャーク「ねえよ」

カイト「そうか」

シャーク「最近会ったばかりなのに馴れ馴れしい奴だぜ」

シャーク「じゃあ帰るわ」

カイト「・・・」

シャーク「榊遊矢だったな」

カイト「ああ」

シャーク「似てねえか?名前」

カイト「言われてみれば確かにな」

シャーク「似た名前の奴なんて腐る程居るから関係ねえか」

カイト「多分な」

シャーク「チッ」

ツァン「あんた達知り合いなの?何か前にもこんな」

カイト「最近知り合ったばかりだ」

シャーク「俺もこいつもNo.を全部集めるためには何だってするぜ」

シャーク「チッ、何かイラっと来るぜ」

遊矢「どんなモンスターが」

ドンッ

シャーク「ボヤボヤ歩いてんじゃねえ!」

遊矢「凌牙!?」

シャーク「てめえ榊遊矢か」

遊矢「覚えて無いんだよな・・・」

シャーク「何だてめえは」

遊矢「いや何でも無いよ」

シャーク「おい!」

遊矢「何?」

シャーク「別に・・・何でもねえよ」

遊矢「・・・」

デニス「やった!また勝ったよ」

素良「うん」

デニス「これで」

黒咲「こんな所で会うとはな。蛆虫のように何処にでも巣食っている奴らだ」

素良「黒咲!」

黒咲「あの十代に拘るクズの親玉はどうしている」

デニス「ユーリは知らないよ」

黒咲「随分と集まったようだな」

素良「君には関係無い事だ!僕達の願いは」

黒咲「クズの願いなどたかが知れている。どういう汚い手を使ってNo.を手に入れた?」

デニス「正々堂々としたに決まってるだろ。君達はいつだって僕達を」

黒咲「ならば2人纏めて来い。貴様らのNo.を全て貰ってやる」

黒咲「始めていい事をしたな。お前達にしては上出来だぞ」

デニス「くっ・・・」

素良「か、返してよ」

黒咲「・・・」

デニス「それさえあれば」

黒咲「クズはクズ同士仲良くハンティングゲームでもしてろ」

素良「十代が・・・十代が!」

黒咲「お前達が十代の名を語る資格があるのか」

素良「・・・」

黒咲「少しは足りない頭を使って考えてもみろ」

デニス「返せってば!」

黒咲「負け犬がガタガタと叫ぶな」

もう誰一人見てないレベルにつまらないって事だな



面白く無いのは昔からなんだからまた別に建て直すとしますか
飽きられてるのもつまらないのもスベってるのも事実なんだから前向きにね

了解しました
素直につまらないって言われる方が気が楽でいいや

1000終わってまた1000行くなら大丈夫だと思いたい
ライフワークというか生活の一部というか

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

遊馬「って夢を見たんだ」

シャーク「お前も難儀してんだな」

カイト「・・・」

遊馬「まあな」

シャーク「どういう気分だカイト」

カイト「何とも言えんな俺は」

シャーク「俺も何とも言えねえよ。見ろよ街を」

カイト「いつもと変わらん普通の光景だな」

遊馬「今日も一日かっとビングと行こうぜ!!」





続く

思いきり愚痴になるが

数日ぶりに覗いたらまたこの流れかよ、いい加減にしてくれ
細々ながら楽しんで読んでるのに、いつもいつも>>1が急に卑屈になるからイライラするわ

>>100
嫌な事が起こってストレスが溜まるとついつい卑屈になってしまうんだ

すんません

遊馬「この子が瑠璃か」

ユート「そうだ」

遊馬「へえ結構可愛いんだな。柚子っぽいけど」

小鳥「そこまで可愛くないと思うけどな」

遊馬「小鳥」

小鳥「・・・」

ユート「写真何てどうするんだ?」

遊馬「それは言えねえな」

ユート「?」

遊馬「また返すから、ちょっと借りるぜユート」

ユート「あ、ああ」

遊馬「・・・よし」

カイト「持って来たか」

シャーク「遅えぞ遊馬」

遊馬「悪りい悪りい」

カイト「瑠璃を見た事無いんだったな」

遊馬「カイトとシャークはあるんだっけ?あと小鳥も」

小鳥「ショッピングしたりね」

カイト「ハートランドを生け捕りにする」

シャーク「それと瑠璃の写真が何か関係あるのか」

カイト「瑠璃ははっきり言って美少女だ」

小鳥「みんなして!私の事は1度も」

遊馬「小鳥」

シャーク「生け捕り?あのお笑い眼鏡って死んだんじゃねえのか?」

カイト「あいつらは死んでも数日経てば地獄の底から蘇る。リーダー格のハートランドの体構造を調べ上げる必要がある」

カイト「先ず大量に集めたウンコの中心に写真を刺す」

シャーク「黒咲がキレるぞ」

遊馬「こんなウンコよく集めてこれたな」

シャーク「最近開店した糞尿レストランに大量のウンコが残っててな。貰って来てやった」

遊馬「リサイクルだな!」

カイト「ああ」

遊馬「それでさ何で写真が必要なんだ?」

カイト「ハートランドの好物はウンコだ」

シャーク「好物のウンコと美少女の写真がセットならどうだ」

アストラル「ハートランドは必ず飛びつく」

遊馬「さすがカイトだぜ!」

小鳥「・・・見て!」

ハートランド「ファンタスティックッ!これは黒咲瑠璃と大量のウンコ・・・美少女とウンコのセットとは」

シャーク「本当に頭悪りいなハートランドだけは」

ガシャッ

ハートランド「クマバサミ!?抜けない!」

カイト「やはり生きていたな」

ハートランド「カイト!これはどうなっている!?答えろ!!」

カイト「どうもこうも何だろ」

シャーク「年貢の納め時ってやつだぜ!」

ハートランド「くっ」

遊馬「ど、どうするんだカイト」

ハートランド「こ、こんな事で私が負けてたまるか!!」

ハートランド「せーのっ!」

黒咲「待て!!」

ハートランド「こ、今度は黒咲隼!?」

ユート「これはどういう事だ遊馬」

遊馬「ハートランドを」

黒咲「だからってウンコに瑠璃の写真を刺す奴があるか!しかも何故瑠璃の写真を」

カイト「ユート」

黒咲「ユート!?コソコソと瑠璃と密会していたのか!」

ユート「いや俺は瑠璃のファンなだけで」

黒咲「言い訳無用!纏めて殲滅してやる!!」

アストラル「来るぞ遊馬」

遊馬「かっとビングだ!俺!!」

黒咲「バカな事ばかりするな。帰るぞユート」

ユート「・・・」

シャーク「無茶苦茶やりやがって黒咲の野郎」

カイト「ハートランドも居なくなったぞ」

アストラル「無事か遊馬」

遊馬「・・・」

カイト「悪かったな黒咲」

黒咲「後でハルトと璃緒の写真を持って来い。糞尿塗れにしてやる」

シャーク「てめえ!」

カイト「自分が何をやろうとしているのか理解できているのか」

黒咲「自分がやられて嫌な事を人に対してするんじゃない!しばらくは顔も見たくないわ」

遊馬「・・・」

ユート「・・・」

黒咲「奴らの悪ふざけも大概にしてほしいものだなユート」

ユート「要するに慣れだぜ黒咲」

黒咲「・・・まあアカデミアも消えて無くなったんだ。しばらくはスタンダードを満喫しよう」

ユート「スタンダードを満喫か・・・まあ俺も戦いすぎたし休養も必要だよな!」

黒咲「やけに元気だな」

ユート「おう!」

黒咲「まるで遊馬みたいだ」

ユート「へへへ」

黒咲「まあ別に構わんか」

ユート「黒咲が派手に暴れて俺とユート頭ぶつけた衝撃で入れ替わっちまったんだな。多分」

ユート「しばらくはユート生活でも満喫するか、どうせアストラル辺りが気がついてくれると思うし」

小鳥「思いっきり頭ぶつけたけど大丈夫?」

遊馬「君が心配する必要は無い」

小鳥「何か素っ気ない」

遊馬「それと君は糞尿レストランに行った事は?」

小鳥「ママと一緒にね」

遊馬「幻滅した」

小鳥「えっ・・・だってカイトだって」

遊馬「小鳥」

小鳥「・・・」

遊馬「君が周りから女として見られないのは羞恥心の無さだ。その事を肝に銘じておくように」

小鳥「う、うん」

遊馬「パンツを見せれば男が反応すると思うのは大間違いだ」





続く

アリト「なあ遊馬」

遊馬「どうした?」

アリト「お前こんなに頭良かったか?」

遊馬「と言われてもな」

アリト「テストでもいい点取ってるしよ」

Ⅲ「きっと勉強したんだよ遊馬も」

遊馬「いや俺は普通にやっただけだが」

Ⅲ「ふ、普通に?」

遊馬「ああ」

アリト「心無しかクールになったよな遊馬の奴」

Ⅲ「うん」

ベクター「・・・」

ギラグ「おーデッカいなアンナはあれでメラグより歳下だぜ?やべえよな」

璃緒「・・・」

ギラグ「・・・なーんちゃって」

シャーク「遊馬が?まあ季節の変わり目って言うしな」

ミザエル「そんな呑気な事を」

ドルべ「・・・」

璃緒「遊馬も大人になったって事よ」

シャーク「確かに様子が変っちゃ変だけどよ」

アリト「だろ?そう思うよな!」

シャーク「・・・」

アリト「どうすんだナッシュ!」

シャーク「仕方ねえから行ってやるか」

シャーク「遊馬!」

遊馬「凌牙」

シャーク「アァン!?凌牙だと?」

遊馬「いや」

シャーク「どうかしてんじゃねえか?てめえ」

Ⅲ「そんなに怒らなくても」

シャーク「いつももかっとビングはどうしちまったんだ!」

遊馬「かっとビングだ。俺」

シャーク「・・・」

遊馬「すまない凌牙」

シャーク「何だそりゃ!イラっとくるぜ!」

璃緒「こうなればデュエルしかありませんわ!」

遊馬「デュエル!?」

シャーク「何驚いてんだ」

遊馬「デュエルをすれば俺がユートだという事がバレてしまう」

アリト「だったら」

シャーク「俺だ」

ギラグ「待てよ俺だ」

Ⅲ「僕が」

ベクター「まあいいじゃねえか、細かい事はどうだって」

シャーク「良くねえよ」

アリト「だったらてめえは遊馬がこのままでいいのか?」

ベクター「別に死ぬわけじゃねえから、どうだっていいぜ」

シャーク「ベクター!」

ベクター「いいじゃねえの?誰だって性格を変えてみたいなーんて思う事なんて多いぜ。違うか?」

シャーク「くっ」

ベクター「それに遊馬だってガキじゃねえんだ。てめえはガキの成長から離れられないお父さんか?なあナッシュ」

ドルべ「お父さんがナッシュならお母さんはメラグになってしまうぞ」

ミザエル「一理あるな」

ギラグ「そりゃ近親相姦だぜ」

アリト「近親相姦?AVによくあるあれか」

ベクター「見守ってやんのもダチだぜ。言ってる意味がわかるか?」

シャーク「チッ」

ベクター「それが不満なら俺が真月状態に」

シャーク「それはやめろ」

遊馬「・・・」

ベクター「ま、お互いの生活を交換するってのも楽しいよなユート」

ユート「!?」

ベクター「あれれ~?もしかしてバレてねえって思ってるのか?鈍いなァ」

ユート「偶発的になってしまったんだ」

ベクター「言うな言うな」

ユート「・・・」

ベクター「入れ替わってる間、俺に昼飯奢るってので手を打ってやるよ」

ユート「そ、そんなのでいいのか」

ベクター「じゃあ他は」

ユート「それで勘弁してくれ」

ベクター「じゃあ決まりだ!仲良くやろうぜェ~!」

ユート「あ、ああ」

シャーク「何ヒソヒソ話してんだ」

遊馬「いや何でも無いんだ」

アリト「俺もやってみようかなクール感丸出しってのを」

ギラグ「絶対に無理だぜ。ミザエルみたいなイヤミな奴になっちまうぞ」

アリト「そりゃそうだな」

ミザエル「・・・!」

ドルべ「やめろミザエル」

ミザエル「・・・」

遊馬「君達が何て言おうと俺は遊馬だ。凌牙なら信じてくれるな」

シャーク「凌牙は許すが君はやめろ」

遊馬「と言われてもな」

シャーク「ったくカイトの野郎が知ったら腰抜かすぞ」

Ⅲ「ただいま帰りました」

Ⅴ「聞いたぞⅢ」

Ⅳ「遊馬の頭がパーになっちまったんだってな」

Ⅲ「いやパーって事は」

Ⅳ「季節の変わり目は人が変わりやすいって言うしな」

Ⅲ「・・・凄いですよ遊馬」

Ⅴ「賢くなったんだとか」

Ⅳ「元々美形なんだしよ、モテるぜ遊馬の奴」

Ⅲ「顔立ちは母親譲りだと言ってましたからね」

Ⅳ「髪型は親父だ。親父の髪型がまともなら」

Ⅴ「一馬さんを馬鹿にする言動はやめるんだ」

Ⅳ「し、してねえよ!睨むなよ」

Ⅴ「・・・」

シャーク「俺だ俺」

カイト「俺じゃわからん」

シャーク「てめえ!」

カイト「何の用だ」

シャーク「遊馬が変わった」

プチッ

シャーク「カイト!聞いてんのかカイト!!」

ドルべ「落ち着くんだナッシュ」

シャーク「あのタマネギ頭!今度会ったらギタギタにしてやるよ!」

璃緒「喧嘩するほど仲が良いって言うし」

シャーク「慣れるまで時間がかかりそうだぜ。遊馬が大人になるってか・・・」





続く

遊馬「・・・」

明里「ゲッ遊馬が新聞読んでる」

未来「遊馬だって中学生だから」

明里「何か不気味・・・妙に落ち着いてるし」

遊馬「AV女優のツァン・ディレが引退か・・・」

明里「知らなかったの?」

遊馬「あ、ああ」

明里「昨日からテレビでもずっとやってるのに」

遊馬「すまない見てないんだ」

明里「あんたの友達のカイトの知り合いにドロワっておばちゃん居るでしょ?」

遊馬「まさかドロワが」

明里「あの人がAVデビューしてからAV業界がひっくり返るレベルの売り上げを記録してるんだって、有名じゃないの」

遊馬「そうなのか、全然知らなかった」

カイト「・・・」コンコン

ツァン「だから取材はお断りだって・・・何だカイトか」

カイト「取材陣は全員オービタルJrに追っ払わせた」

オービタル「さすがオイラの子であります」

ツァン「何体居るのよ、前より増えてるし」

カイト「オボミはひと月に1度のペースで」

ツァン「いいから家の前に居ても邪魔だし」

カイト「だそうだ」

オービタル「かしこまり!」

ツァン「相方のオボットはちゃんと就職してるのに・・・あんたはいつもいつも」

カイト「やめろ」

ツァン「どうせ暇なら上がりなよ」

カイト「ドロワには完敗だったな」

ツァン「エクシーズ使いは人妻と熟女をこよなく愛して居るから、僕は人妻だけど熟女じゃないし」

「ンアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア」

カイト「ドロワとは古い付き合いになるが喘ぎ声が凄まじい」

ツァン「年季よ年季」

カイト「年季年季と言うがドロワはお前より歳も」

ツァン「絶対に無い」

カイト「・・・」

「ンアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア」

カイト「密林ファック!プレデターとの大乱交・・・戦闘民族の宇宙人と密林を舞台に精か子かをかけた戦いか」

ツァン「全編ジャングルの撮影なんだって」

カイト「ゴーシュはプロでドロワはAV女優か・・・知らぬ間に立派になったな2人とも」

カイト「引退後はどうするんだ」

ツァン「じゃあ・・・プロになればコナミの帰りも待てないしな」

カイト「専業主婦でいいだろ」

ツァン「例えばチーム組むとか」

カイト「チーム?」

ツァン「遊星とか遊矢みたいな?こう見えても学生時代は」

カイト「何年前の話だ」

ツァン「そんなに経って無い!」

カイト「恵やゆま、雪乃の四人で組んで」

ツァン「じゃあ僕がリーダーか」

カイト「何故だ」

ツァン「コナミと結婚したから」

カイト「まるで関係無い話だな。結婚だの付き合うだの俺には縁もゆかりもない話だ」

ツァン「マジで言ってるの!?」

カイト「ああ」

ツァン「そう言えばドロワさんがあんたに気があるって小鳥が」

カイト「あいつへの俺への愛情は母の居ない俺への情みたいなものだ。あいつは恋愛ごっこに現を抜かすほど安っぽい女じゃない」

ツァン「恋愛ごっこ?じゃあ」

カイト「・・・」

ツァン「・・・カイトって童貞だっけ」

カイト「ああ」

ツァン「あんたって普段から歳上だから遊馬や凌牙よりしっかりしなきゃダメだって思ってるよね」

カイト「だから何だ」

ツァン「筆下ろしよ」

カイト「・・・何が悲しくてお前なんかに」

ツァン「コナミに電話して許可取らないとね」

ツァン「うん!うん!」

カイト「・・・」

ツァン「わかった。じゃまた」

カイト「何と言っていた」

ツァン「OKだって」

カイト「・・・」

ツァン「ほら脱ぎなよ!」

カイト「まあ別にいいか」

ツァン「AV女優じゃない素人の僕を抱けるなんて凄い事なんだよ?」

カイト「思えばゴーシュやギラグら大男の大乱交は何度か目撃した」

カイト「小鳥の肛門に入り込んだ遊馬の救出だってやった・・・」

ツァン「じゃ始めようか」

カイト「ドン・サウザンドに比べたら全然大した事は無い」

遊馬「・・・」

カイト「・・・」

遊馬「神妙な顔してどうした」

カイト「いや」

遊馬「な、何かあったのか!?」

カイト「俺は今日まで怖いもの知らずだと思っていた」

遊馬「ああ」

カイト「勃たなかった」

遊馬「何が」

カイト「覚えておけ幾多の戦いを乗り越えようと女相手に勃たないのは案外恥ずかしいものだ」

遊馬「カイト!」

カイト「お前も気をつけろ。女はドン・サウザンドよりも強大だとな」

遊馬「何を言ってるんだカイトは」

アストラル「ユ・・・遊馬」

遊馬「アストラル」

アストラル「とりあえずユートと言っても大丈夫か」

遊馬「大丈夫だ」

アストラル「カイトがあそこまで落ち込むなんて始めて見るぞ」

遊馬「何があったのだろうか」

アストラル「カイトが落ち込む時は犬猿の仲のシャークに完全敗北した時ぐらいだと私は踏んでいたが」

遊馬「女がどうとか言っていたが」

アストラル「謎だ・・・カイトを倒せるデュエリストなんて数える程しか居ないぞ」

遊馬「俺も思う。隼でさえカイトのデュエルの腕は一目置いている程だ」

アストラル「何者なんだカイトが心底落ち込む程の相手とは」

カイト「・・・」

Ⅴ「こんな密室でAV鑑賞とは、どうしたんだ」

カイト「ツァンの作品の数を知っているか」

Ⅴ「18歳の時にデビューしその数600本近く」

カイト「正確には662本だ」

Ⅴ「さすがは彼女と最も交遊のあるカイト」

カイト「俺はあいつに完全敗北をした。だからこそ俺はヤらねばならない」

Ⅴ「やる気だな」

カイト「勿論だ」

Ⅴ「彼女はデュエルの腕も相当だと言うからカイトも負けたからと言って」

カイト「こいつは俺の男としてのプライドを賭けた戦いでもある」

Ⅴ「この目はカイトがライバルだと認めた時の眼差しだ。遊馬とアストラル、ミザエル、遊矢を相手にした時の」

カイト「あいつの作品は何度か見た・・・その全てを再び鑑賞し抜く」

数日後

小鳥「それでカイトったら不眠不休でAV見てるんだって」

遊馬「・・・」

小鳥「凄いよねカイトは」

遊馬「小鳥」

小鳥「・・・」

遊馬「君は年頃の女の子としての恥じらいは無いのか?」

小鳥「そ、そんな事を言われても」

遊馬「俺は何か間違っているのかな?」

小鳥「・・・」

遊馬「何がAVだ。笑わせないでくれ」

シャーク「遊馬はトチ狂ってカイトは修行中?何やってんだあいつら」

アリト「焼けたぞ芋」

シャーク「そんで俺らは焼き芋焼いてんだぜ?」

ミザエル「確かにな」

ドルべ「私はそれでいいと思う」

シャーク「・・・」

ドルべ「いいと思いたい」

シャーク「・・・ふぅ」

ギラグ「メラグは」

ドルべ「買い物だそうだ」

シャーク「買い物?買い物かよ・・・」

ドルべ「そう買い物だ」

シャーク「・・・」

ギラグ「何処行くんだ」

シャーク「何処だっていいじゃねえか」

アリト「女か男か」

シャーク「どっちでもいいじゃねえか」

アリト「女か」

ギラグ「おいおい女か?マジかよ」

シャーク「女じゃねえよ」

アリト「本当かよ」

ギラグ「正直に言った方がいいぜナッシュ」

シャーク「女じゃねえって言ってんだろ!」

アリト「マジになるとこ見ると女っぽい」

シャーク「てめえ!」

シャーク「こんなとこに俺を呼び出して何のつもりだ鉄男」

鉄男「・・・」

シャーク「どうせ璃緒だろ?それとも瑠那か?」

アリト「おっぱいの大きい歳上の女に足が綺麗で可愛い妹か、反則だぜナッシュは」

鉄男「そうじゃない。俺はいつもシャークの周りの女性に恋をして来たが悲恋で終わっちまう」

シャーク「だろうな、瑠那は海外に行っちまうし璃緒はお前なんて眼中に入ってねえ」

ミザエル「ナッシュはあいつに厳しいな」

アリト「酷すぎるぜナッシュよォ!」

ギラグ「そうだぞ!」

シャーク「うるせえな!少し黙ってろ!!」

ドルべ「ナッシュではちゃんとした会話になりそうに無いから私が代わりに聞こう」

鉄男「実は」

シャーク「ちょっと待て!どういう意味だそりゃ」

シャーク「瑠璃?お前似た名前の女にばっか惚れやがって」

鉄男「べ、別にいいだろ」

シャーク「誰もデブには興味ねえっての」

アリト「デブっても動けるじゃねえかよ」

ミザエル「今度は黒咲の妹か」

ドルべ「瑠那と璃緒・・・合わせて瑠璃だというのは調べでわかっている」

ギラグ「エクシーズ次元のナッシュは黒咲なんじゃねえかって」

シャーク「あいつは俺よりカイト寄りじゃねえか」

ミザエル「いやカイトとナッシュは根っこがよく似ているぞ」

ギラグ「確かに似てる」

アリト「似てるな」

シャーク「チッ」

シャーク「まず痩せろ」

ドルべ「痩せなくても彼は身軽だ」

ギラグ「相撲とか柔道的な感じだよな」

アリト「ボクシングやろうぜボクシング!」

ミザエル「その髪型が酷すぎる」

鉄男「一気に言うなよ!」

シャーク「言わなきゃお前は理解しねえだろうが!だから遊馬に置いてかれんだよ!」

鉄男「・・・」

アリト「もっと言い方があるじゃねえか」

ミザエル「ナッシュは口が悪すぎるからな」

ギラグ「オマケに手も出る」

シャーク「寄ってたかって俺に何か不満でもあるってのか!」

ドルべ「実はあるんだ。ナッシュへの不満が」

シャーク「言ってみろよ」

アリト「ナッシュは俺と一緒にツッパってるくせに賢い」

ギラグ「しかもモテる」

ミザエル「1度負けるとその者に異常な執着を見せる」

ドルべ「口下手だから気になる相手を背後から見ている」

シャーク「そんなのデュエリストなら当然じゃねえか!」

鉄男「シャークは精神的なホモだって有名だからな」

シャーク「誰がホモだ」

鉄男「シャークだぜ」

シャーク「ホモ臭いのはドルべの方じゃねえか!」

ドルべ「!?」

ドルべ「失礼な事を言わないでくれ!見た目がホモなのはギラグだって」

ギラグ「ホモじゃねえ!どっちかっていうとホモなのはアリトじゃねえか!」

アリト「俺がホモ!?冗談じゃねえ!」

ミザエル「・・・」

鉄男「・・・お前は」

ミザエル「私にホモ臭い部分など無い」

鉄男「そうだよな」

シャーク「とりあえず痩せろ鉄男」

鉄男「わ、わかった」

シャーク「何で俺が毎度毎度」

アリト「ホモじゃねえぞ」

ギラグ「俺もホモじゃねえからな」

シャーク「うるせえな、わかってるっつうの」

シャーク「ありゃカイトじゃねえか」

ミザエル「どうしたんだカイト」

アリト「カイトと居る時のミザエルも」

ギラグ「ホモっぽいぜ」

ミザエル「貴様!」

ドルべ「やめろミザエル」

ミザエル「・・・」

カイト「俺とデュエルしろ」

ミザエル「私が?私はデュエリストをほぼ引退状態だぞ」

アリト「調子こいて銀河眼の時空竜をカイトに渡すから」

ミザエル「それが時空竜にとってもいいと判断したからだ」

シャーク「突然言いやがってお前は」

数日後

ミザエル「私だって好き好んでタキオンと別れたんじゃないんだ」

遊馬「ああ」

ミザエル「この意味がわかるな遊馬なら」

遊馬「ああ」

小鳥「意味不明よ」

遊馬「小鳥」

小鳥「・・・」

ミザエル「そもそも私にとってドラゴンというのは」

遊馬「君だけ七皇の中で1人だけ浮いている。何故ランク4揃いの中で君は8なのだろうか」





続く

遊馬「結局君の修行を手伝う事になったが何をすればいい」

ミザエル「風林火山だ」

遊馬「何だって?」

ミザエル「その速さは風の如くドローする」

シュッ

遊馬「・・・」

ミザエル「その目は何だ」

遊馬「いや別に」

ミザエル「では始めるぞ」

シュッ

ミザエル「ドロー!!」

ミザエル「ドロー!」

シュッ

ミザエル「ドロー!」

シュッ

ミザエル「ドロー!」

シュッ

ミザエル「ドロー!」

シュッ

ミザエル「ドロー!」

シュッ

ミザエル「ドロー!」

シュッ

ミザエル「ドロオオオオオオオオオオオオオオオオ」

遊馬「今度は座禅を組むのか」

ミザエル「静かなること林の如く」

遊馬「・・・」

ミザエル「・・・」

遊馬「・・・」

ミザエル「こうする事でカードを導ける」

遊馬「それぐらいは基本中の基本だが」

ミザエル「・・・」

遊馬「・・・」

ミザエル「お前も私の隣で座禅するんだ」

遊馬「あ、ああ」

ミザエル「・・・」

遊馬「・・・」

ミザエル「・・・」

遊馬「・・・」

ミザエル「・・・」

遊馬「・・・」

ミザエル「・・・」

遊馬「・・・」

ミザエル「・・・」

遊馬「・・・」

ミザエル「・・・」

遊馬「・・・」

ミザエル「次は」

遊馬「火の如く侵略するんだろ」

ミザエル「そうだが何故それを」

遊馬「有名だから」

ミザエル「侵略するぞ」

遊馬「やめるんだミザエル」

ミザエル「・・・」

遊馬「侵略なんてするもんじゃない」

ミザエル「だが」

遊馬「君のその攻撃的な面だけで十分満たしているんだ。動かざること山の如くだ」

ミザエル「・・・」

ミザエル「続いては」

アンナ「見つけたぜミザエル!」

遊馬「アンナ!?何故ここに」

アンナ「うるせえ!いつかの借りを返すぜ!!」

カシャッ

遊馬「相変わらず凶暴だ」

アンナ「問答無用だぜ!!」

ミザエル「どうする遊馬」

遊馬「・・・逃げよう」

ミザエル「逃げる!?正気か!」

遊馬「いくら凶暴でも女の子なんだ」

ミザエル「くっ」

アンナ「何処だ!?何処へ逃げやがった!」

遊馬「・・・俺が彼女を引きつける」

ミザエル「ならば私が」

遊馬「彼女の狙いは君だ。君が出れば大変な目に会うのは目に見えている」

ミザエル「だったら私は逃げん!こっちだ!!」

アンナ「見つけたぜ!」

遊馬「ミザエル!」

ミザエル「たまには私がお前を庇ってもいいだろ。九十九遊馬は私達バリアンやカイト、トロンら一家を救った男だ」

遊馬「そして俺や隼の心の闇を・・・」

ミザエル「さあ私は逃げも隠れもせんぞ!」

アンナ「デュエルだ!」

遊馬「・・・すまないミザエル」

ドスッ

ミザエル「」

遊馬「すまないなミザエル」

アンナ「何やってんだよ遊馬!」

遊馬「気絶させた」

アンナ「俺はミザエルに用があるんだぜ!?」

遊馬「君の言い分はわかるが女の子がバズーカを振り回すのはどうかと思う」

アンナ「そんなの俺の勝手だろ!」

遊馬「いや勝手ではない!常識的に考えればこそだ!」

アンナ「だったら遊馬!お前とデュエルだ!」

遊馬「いいだろう。君がそういうのなら俺は受けて立つ!」

アストラル「バレるぞ君の素性が」

遊馬「こうなれば仕方が無い・・・やろうアストラル!」

アンナ「自分フィールドにカードがしない場合、爆走特急ロケット・アローは特殊召喚できる!そして深夜急行騎士ナイト・エクスプレス・ナイトを通常召喚!」

遊馬「レベル10のモンスターをリリース無しでか」

アストラル「アンナのデッキは力で押しきる超パワー型タイプのデッキだ。君はどう切り抜ける」

遊馬「方法はある」

アンナ「レベル10の爆走特急ロケット・アローと深夜急行騎士ナイト・エクスプレス・ナイトでオーバーレイ!エクシーズ召喚!超弩級砲塔列車グスタフ・マックス!」

アンナ「グスタフ・マックスのオーバーレイ・ユニットを一つ使い相手ライフに2000ポイントのダメージを与えるぜ!」

遊馬「・・・」4000→2000

アンナ「ターンエンド!」

アストラル「ユート!」

遊馬「焦ってはいけない。君もそう思うだろアストラル」

アストラル「しかし」

遊馬「負けても命を奪われる事は無いんだ。冷静かつ慎重に行こう」

遊馬「ドロー!カードを5枚セットしターンエンド」

アンナ「ターンエンド!?そんなんでいいのか!?」

遊馬「これでいいんだ」

アンナ「何だよそれ!」

遊馬「さあ君のターンだ」

アンナ「これでトドメだ!超弩級砲塔列車グスタフ・マックスのオーバーレイ・ユニットを」

遊馬「俺は速攻魔法『非常食』を発動!このカード以外のセットされたカードを任意の枚数墓地へ送る事で俺はその枚数×1000ポイントのライフを回復する!」2000→6000

アンナ「でもグスタフ・マックスの効果は受けてもらうぜ」

遊馬「・・・」6000→4000

アンナ「ホープはどうしちまったんだよ遊馬!ターンエンド!!」

遊馬「俺のターン!」

遊馬「アンナが直接攻撃をしなかったのは墓地のシャドー・ベイルを考えて・・・いや直感か」

遊馬「俺はカードを1枚セットしターンエンド」

アンナ「いつものかっとビングはどうしたんだよ!俺のターン!」

アンナ「俺は装備魔法『機関連結』をグスタフ・マックスに装備!そして墓地のレベル10・地属性・機械族モンスターを2体除外する事でグスタフ・マックスの攻撃力を倍にする!」

アンナ「目を覚ませ遊馬!!グスタフ・マックスでダイレクトアタック!!!」

遊馬「罠『魔法の筒』を発動!」

アンナ「嘘だろ!?」

遊馬「いや現実だ」

アンナ「クソォ・・・」4000→0

遊馬「ごり押しだけじゃ遊馬は靡かないぞ」

アンナ「遊馬はお前じゃねえか!」

遊馬「・・・そうだったな」

翌日

ミザエル「まだ遊馬に殴られた腹が痛いんだが」

アリト「遊馬も加減してやりゃいいのに」

カイト「待たせたな」

ミザエル「そこまで待ってはいない」

シャーク「強がってんじゃねえよ」

Ⅲ「2人がデュエルしたと聞いたので兄様の代わりに僕が見届けるよ」

カイト「クリスは」

Ⅲ「肌寒くなったと言って外に出る気が無いと」

シャーク「お前プロのくせにフラフラしすぎだぞ」

Ⅳ「別にいいじゃねえか!何か文句あるってのか!?」

シャーク「ねえよ!怒鳴ってんじゃねえ!!」

ドロワ「オォン!アォン!」

遊馬「・・・」

小鳥「・・・話って何?」

遊馬「君にだけは俺の真実を・・・やっぱりやめよう」

アストラル「ユート」

遊馬「小鳥は口が軽いから言わない方は無難なんじゃないか」

アストラル「そんな事は・・・あるな」

遊馬「すまないな呼び出したりして」

小鳥「何が何だかサッパリよ」

遊馬「そうだろうな」

小鳥「ドロワさんのAVだ!」

遊馬「俺は少し用事があるから見ててもいいぞ」

小鳥「うん!」

カイト「ドロー!魔法『フォトン・サンクチュアリ』を発動!フォトン・トークンを特殊召喚!そしてフォトン・トークンをリリースしフォトン・カイザーをアドバンス召喚!フォトン・カイザーの召喚に成功した事で手札からもう一体フォトン・カイザーを特殊召喚!」

カイト「さらに魔法『銀河遠征』でデッキから銀河眼の光子竜を特殊召喚!」

ミザエル「やるんだなカイト」

シャーク「超銀河眼の光子龍・・・」

カイト「自分フィールドにフォトンまたはギャラクシーモンスターが存在するとき手札から銀河騎士は特殊召喚できる!」

ミザエル「レベル8のモンスターが4体!?」

カイト「レベル8の銀河眼の光子竜と銀河騎士でオーバーレイ!エクシーズ召喚!銀河眼の光子竜皇!」

カイト「レベル8のフォトン・カイザー2体でオーバーレイ!エクシーズ召喚!銀河眼の時空竜!」

ミザエル「カイト・・・」

カイト「ターンエンド・・・ミザエル」

ミザエル「やはり私が認めたドラゴン使いだ」

カイト「ドラゴンの中でもアイズと名のつくドラゴンは別格だ。俺達の銀河眼や遊矢のオッドアイズがいい例だ」

ミザエル「そして真紅眼と青眼・・・私は始めて他者に頭を下げた!天上院吹雪・・・あの男にな!」

明日香「兄さ・・・何やってるの」

吹雪「ん?サーフィンだけど」

明日香「その隣の私の水着を着けてる方!」

ユーリ「細かい事はいいんじゃないかな?」

吹雪「やっぱり怒られちゃったじゃないかユーリ君」

明日香「甘やかしちゃダメよ!この子は」

吹雪「もう1人お客様が居るようだね」

ミザエル「・・・」

吹雪「やあミザエルくん」

ミザエル「そこの女教師!薄気味悪い奴を連れて遠くへ行ってくれ」

明日香「ほら行くわよ」

ユーリ「大きいっていうのもあれだよね・・・フフフ」

ミザエル「・・・」

吹雪「用があるんじゃないかな」

ミザエル「・・・」

バッ

吹雪「・・・プライドの高い君が頭を下げるなんて」

ミザエル「私に真紅眼の使い方を教えてくれ!」

吹雪「いいよ」

ミザエル「あっさりすぎないか!?」

吹雪「教えてくれって言われて教えないデュエリストはいないさ!そうじゃないかなミザエルくん」

ミザエル「・・・すまない」

吹雪「しかし僕の弟子になりたいなんてね。万丈目くんの弟弟子になるんだろうね」

ミザエル「万丈目と同列にされるのは困る」

吹雪「どうして?」

ミザエル「そうなってしまったら私は万丈目と沢渡コンビの仲間入りになってしまうからだ!」

カイト「吹雪に・・・それは真紅眼を」

ドルべ「真紅眼は時空竜に似ているからな」

アリト「明日香に何か教えてもらったのか!ズリいぞ!!」

ギラグ「このスケコマシ野郎!」

ミザエル「誰がスケコマシだ!あいつは」

カイト「あの薄気味悪いユーリの面倒で精一杯だったんだろ」

ミザエル「ああ」

カイト「だったら見せてみろ!吹雪直伝の腕前を」

アリト「吹雪ってそんなに強いのか?」

Ⅳ「知らねえのか?あいつはカイザーとタメはれる野郎なんだぜ」

アリト「カイザーと!?」

ミザエル「私のターン!」

ミザエル「私は黒竜の雛を通常召喚!黒竜の雛をリリースし手札から真紅眼の黒竜を特殊召喚!」

時空竜「・・・」

ミザエル「そして魔法『黒竜降臨』を発動!手札からレベル4以上になるようにリリースし黒竜の聖騎士を儀式召喚!黒竜の聖騎士をリリースする事でデッキから真紅眼の黒竜を特殊召喚!」

時空竜「・・・」

アリト「やるじゃねえか!ミザエル!!」

ギラグ「ミザエル!」

Ⅲ「凄いですね2体のドラゴンを一気に」

Ⅳ「ここからどうするんだ」

シャーク「さあな、でもミザエルだから何とかすんじゃねえか」

ミザエル「私はレベル7の真紅眼の黒竜でオーバーレイ!エクシーズ召喚!真紅眼の鋼炎竜!!」

時空竜「オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ」

カイト「どうやら時空竜もお前の新たな可能性を祝福しているようだ」

ミザエル「ありがとう・・・ありがとうタキオン!」

蚊忍者「ちょっと待った!」

カイト「またお前か」

ミザエル「・・・」

蚊忍者「またとは何だ!今回の俺は」

カイト「目障りな奴だな」

ミザエル「ああ」

カイト「光子竜皇、時空竜あいつに攻撃だ」

ミザエル「鋼炎竜あの目障りな蚊を焼き尽くせ!」

蚊忍者「ちょ!」

シャーク「タイミングの悪りい野郎だぜ!」

Ⅳ「お前らの住処に落ちちまいな!」

蚊忍者「うわ・・・うわああああああああああああああああああああああ」

カイト「どうするミザエル」

ミザエル「興醒めだ」

カイト「蚊忍者の消し炭・・・こいつをサンプルに無限の再生能力を研究してやるか」

シャーク「てめえも修行してるんだってな」

カイト「あれはやめだ」

シャーク「やめんのか?」

カイト「筆下ろしなんて下らんだろ」

アリト「じゃあ俺が立候補するぜ」

カイト「好きにしろ」

アリト「やったぜ!」

シャーク「さすがバリアン七皇のNo.2だぜミザエル」

ドルべ「ナッシュ」

シャーク「いやNo.3だな・・・No.2はドルべだからよ」

遊馬「終わったのか!?」

シャーク「遅えぞ遊馬」

遊馬「残念だ」

Ⅲ「と言ってもデュエルしてないんだけどね」

遊馬「してないのか?」

ドルべ「蚊だ」

遊馬「蚊・・・あれか」

カイト「あれだ」

シャーク「筆下ろしって言ってたけど、そういや童貞だったな」

カイト「だから何だ」

シャーク「俺はてめえよりは早いだろうぜ」

カイト「早いだろうな。お前は早漏だと顔に出ている」

シャーク「てめえ!」

翌日

シャーク「・・・」

ドルべ「・・・」

璃緒「・・・」

ベクター「・・・」

アリト「・・・」

ギラグ「・・・」

ミザエル「・・・」

ヒュッ

シャーク「チッ」

璃緒「じゃあ買い出しは凌牙ね」

ベクター「リーダーのくせに赤印がついてるの引いちまうなんて運がねえよなァ!」

シャーク「うるせえ!」

シャーク「ったくよ何が悲しくて俺が買い出しなんて・・・バカじゃねえか」

遊馬「凌牙」

シャーク「んだよ遊馬かよ」

遊馬「買い物か?」

シャーク「ああ」

遊馬「そうか」

シャーク「お前は」

遊馬「散歩だ」

シャーク「散歩?ジジくせえ事しやがって」

遊馬「趣味なんだ」

シャーク「そいつは良かったな。何が趣味なんか理解できねえぜ」

シャーク「こんなもんか」

遊馬「ああ」

シャーク「まだ居たのか!?」

遊馬「別にいいじゃないか」

シャーク「まあいいけどよ」

遊馬「・・・」

シャーク「そのクールな感じはどうにかならねえのか」

遊馬「どうにもならないだろうな」

シャーク「チッ、何かユートと喋ってる気分になるぜ」

遊馬「俺と!?」

シャーク「あ?」

遊馬「いや・・・君から見てユートはどんな感じなんだ」

シャーク「そうだな・・・」

シャーク「真面目」

遊馬「真面目なのか?」

シャーク「ああ」

遊馬「それはいい事だ」

シャーク「何ちょっと嬉しそうな顔してんだよ」

遊馬「いや別に」

シャーク「もっとビシッとしろよ!ビシッと!」

遊馬「わかってる」

シャーク「何か調子狂うんだよな」

遊馬「・・・」

シャーク「まあいいか、細けえ事を気にしたって何も面白え事ねえしな」

遊馬「ユートと瑠璃はお似合いだと思うか?」

シャーク「何だてめえは」

遊馬「いや瑠璃は・・・」

シャーク「まあ可愛いよな。そりゃわかる黒咲の妹って思えねえレベルだ」

遊馬「それは君と璃緒にも当てはまるぞ」

シャーク「何だと!」

遊馬「す、すまない」

シャーク「お似合いなんじゃねえか?けどよユートの性格考えりゃダメだな」

遊馬「どうして」

シャーク「堅物すぎんだよ。両想いでもユートは奥手そうだから時間かかるだろうな、うるせえ兄貴も居るし」

遊馬「うるさい兄なら君だって」

シャーク「俺は案外璃緒に対しては放任主義なんだよ!黒咲と一緒くたにすんじゃねえ!」

遊馬「・・・」

シャーク「大体カイトも黒咲も弟や妹に対して過保護なんだよ」

遊馬「だから君も」

シャーク「俺は璃緒が彼氏連れて来ても構わねえぜ。ヘタレ野郎ならぶっ飛ばすけどよ」

遊馬「本当にそれでいいのか?」

シャーク「何が」

遊馬「君はさっきから自分に言い聞かせてるようにしか聞こえないぞ」

シャーク「その君ってのやめろ」

遊馬「だから君は」

シャーク「君じゃねえ!お前とかあるじゃねえか!!」

遊馬「凌牙」

シャーク「お、おう」

遊馬「君が言いたい事はわかるが」

シャーク「君っていうのマジでやめろ!!」

シャーク「お前の姉ちゃんやⅤは過保護じゃねえくせにカイトと黒咲だけはマジでイラっとくるぜ」

遊馬「・・・」

シャーク「そうだろ遊馬」

遊馬「そうだな」

シャーク「さあ買い物も終わったし帰るとするか」

ブオオオオオオオオオオ

「そこのバキュームカー!止まりなさい!!」

シャーク「捕物か?物騒だな」

遊馬「何があったんだ」

「あのバキュームカーに乗った犯人が幼稚園に突撃してウンコを撒き散らすとか何とか」

シャーク「ウンコ!?」

遊馬「未来ある子供達に糞塗れするなんて許せない!」

遊馬「待て!」

シャーク「止まりやがれ!!」

「何だあいつら!?」

遊馬「逃がさんぞ」

シュッ

シュッ

サッ

「ガキのくせに何て身軽な・・・」

遊馬「君もバキュームカーの上に乗るんだ」

シャーク「任せろ!」

遊馬「観念するんだな。幼稚園を糞塗れにするなんて許せるわけがない」

シャーク「ったく冗談じゃねえよな」

遊馬「ああ」

シャーク「じゃあ帰るからな」

遊馬「また学校で」

シャーク「おう」

遊馬「・・・」

アストラル「シャークは買い物をしていたな」

遊馬「してたな」

アストラル「買い物袋は」

遊馬「・・・」

アストラル「きっと璃緒が怒るぞ」

シャーク「帰ったぜ」

璃緒「何してたの?」

シャーク「何って買い物じゃねえか」

ドルべ「それはわかるが」

シャーク「何だよ」

ギラグ「材料はどうしたんだ」

シャーク「・・・やべえ」

ベクター「買い物もロクにできねえってか?このリーダーだけは」

シャーク「う、うるせえ!」

璃緒「・・・はあ」

ドルべ「ナッシュ・・・」

シャーク「失敗は誰にでもあんだよ!後で挽回すりゃいいじゃねえか!!」

翌日

Ⅳ「ギミック・パペット-ジャイアント・キラーで攻撃!!」

ピッ

Ⅴ「やってしまったな」

Ⅲ「やりましたね」

Ⅳ「んだよ、その目は」

Ⅲ「公式戦では使わないと言ったじゃありませんか!」

Ⅴ「苦情の電話が殺到していたらしいぞ」

Ⅳ「素の俺を出したんだよ、文句あっか?」

Ⅴ「・・・イメージを回復させよう」

Ⅲ「ですね」

Ⅳ「はあ?」

Ⅲ「まずはイメージ的にⅣ兄様は普段何を」

Ⅳ「特に拘ってねえよ。対戦相手に合わせて作ったデッキにギミック・パペットを突っ込んでる」

Ⅲ「なるほど」

Ⅴ「お前は一家の大黒柱何だから真面目にしてくれないと困るな」

Ⅳ「だったら親父と兄貴が働けばいいじゃねえか!!」

Ⅴ「この御時世じゃ私の働き口は無い」

Ⅲ「父様だって真面目に働いてますよ」

Ⅴ「小柄な身体を生かして探偵の助手をしているぞ」

Ⅳ「最近見ねえと思ったら」

Ⅲ「というわけで」

Ⅴ「色々と考えてみようか」

Ⅴ「まずは炎属性から行こうか」

Ⅳ「パス」

Ⅴ「そんな我儘を言うんじゃない」

Ⅳ「暑いの嫌いなんだよ」

Ⅲ「Ⅳ兄様の性格はどちらかと言えば陰湿な熱血漢ですからね」

Ⅳ「陰湿は余計なんだよ!」

Ⅴ「炎属性と言えばアリトになるな」

Ⅲ「アリトは熱血漢ですからね」

Ⅳ「パスだパス!」

Ⅴ「では次に行こう」

Ⅲ「ですね」

Ⅴ「水」

Ⅳ「絶対に嫌だぞ」

Ⅲ「水属性で思い出しましたけど璃緒さんのアドレスを」

Ⅳ「シッ」

Ⅴ「聞き捨てならないな、彼女が璃緒・アークライトになるのか?」

Ⅳ「そんなんじゃねえよ」

Ⅲ「いいじゃありませんか、ねえⅣ兄様」

Ⅳ「だから違うってんだよ!」

Ⅴ「ちなみに私の初体験は15歳だ」

Ⅳ「知らねえよ!聞いてねえし!」

Ⅴ「風属性はどうだろう」

Ⅳ「風か」

Ⅲ「居ましたっけ風属性を使うデュエリストって」

Ⅴ「言われてみれば居ない」

Ⅲ「バリアン七皇にも居ませんよね。被ってるっていうか」

Ⅳ「誰か1人ぐらい居るじゃねえか?」

Ⅴ「遊星」

Ⅲ「遊星さんですね」

Ⅳ「やっぱ遊星か」

Ⅴ「遊星ぐらいだと私は思う。それと三沢大地だな」

Ⅲ「三沢大地?」

Ⅴ「Dr.フェイカーや遊星を凌ぐ頭脳を持つ十代の親友と言われている幻のデュエリストだ」

Ⅴ「地属性」

Ⅳ「地?」

Ⅲ「地です」

Ⅳ「地か」

Ⅴ「まあ被るがな」

Ⅲ「光、闇、地は多いですからね」

Ⅴ「ああ」

Ⅳ「まあやるからには被らねえのがいいよな。風とか地とか」

Ⅴ「・・・!」

Ⅲ「何か」

Ⅴ「Ⅳの好感度を回復させる方法があった」

Ⅳ「セイクリッド?そりゃ北斗と」

Ⅴ「それにテラナイトを」

Ⅲ「イメージアップですよね!」

Ⅳ「俺が星座戦士ってか?冗談キツいぜ」

Ⅴ「銀河美少年」

Ⅳ「やめろ」

Ⅲ「顔に傷ができるまでのあだ名でしたよね」

Ⅴ「そこから極道界の王子様に転じて」

Ⅳ「わかったよ、やりゃいいんだろ!」

Ⅴ「何事もやってみないとわからないものだ」

Ⅲ「ミザエルだって真紅眼を扱いますしね」

Ⅳ「嫌な過去をほじくり起こしやがってよ」

Ⅴ「どうだ調子は」

Ⅳ「別に」

Ⅴ「別にとは何だ」

Ⅳ「ノーコメント」

Ⅴ「璃緒は可愛い少女だ」

Ⅳ「やめろ」

Ⅴ「将来的にもいいAV女優になると私は思う」

Ⅳ「ま、まあな」

Ⅴ「・・・」

Ⅳ「変な目で俺を見るんじゃねえよ!」

Ⅲ「どうですか」

Ⅳ「お前のか」

Ⅲ「そりゃ見たいですよ僕だって」

Ⅳ「・・・」

Ⅲ「・・・」

Ⅳ「気が散るからやめろってんだ」

Ⅲ「璃緒」

Ⅳ「だから関係ねえって言ってんだろ!!」

Ⅲ「・・・」

Ⅳ「何で俺は兄貴にも弟にも舐められてんだよ、クソ」

翌日

Ⅲ「そういうわけなんだよ」

遊馬「Ⅳがセイクリッドとテラナイトの混合デッキを」

Ⅲ「それと兄様って璃緒に気があるらしいんだ。これ内緒だけど」

遊馬「それは俺以外に誰かに」

Ⅲ「アリトやアンナには言ったかな」

遊馬「!?」

Ⅲ「友達だから大丈夫だと思うよ」

遊馬「そ、それはどうだろうな・・・」





続く

カイト「・・・」

シャーク「おい!てめえ璃緒に手出ししたらギタギタにするぞ!」

Ⅳ「しねえよ!何ボケた事言ってんだ!!」

遊馬「・・・結局拘ってるじゃないか妹に」

カイト「見苦しいからやめろ」

遊馬「話とは何だ?」

カイト「俺、遊馬、バリアン七皇、トロン一家はこの次元の中心人物だな」

シャーク「それぞれのリーダー格を呼んで何だってんだ」

カイト「リーダー格ならクリスだ」

Ⅳ「動かねえから俺が来てんだよ」

カイト「そうだったな・・・王子様」

Ⅳ「いい加減にしろ!」

遊馬「・・・」

シャーク「何って言った」

カイト「美術館荒らしだ」

シャーク「そうじゃねえ!」

Ⅳ「俺が聞きたいのはその前だ」

カイト「青眼の白龍の事か?」

シャーク「ああ」

カイト「別段不思議でも無いだろ」

Ⅳ「あれ雌なのか」

カイト「ああ」

シャーク「冗談ばっか言いやがって!」

カイト「だったら見せてやる。ついて来い」

遊馬「・・・」

カイト「ミザエル!ミザエルは居るか!?」

ミザエル「合言葉は」

カイト「ドラゴン」

カチャッ

シャーク「合言葉簡単過ぎるぞ」

カイト「問題無い」

Ⅳ「広い家だぜ」

カイト「あそこだ」

シャーク「こいつが!?」

Ⅳ「青眼の!?」

アストラル「君はどう思う」

遊馬「何とも言えない」

キサラ「どうも始めまして」

シャーク「始めまして・・・じゃねえ!何だこいつは!?」

Ⅳ「女じゃねえか!」

カイト「だから言っただろ」

アストラル「声がツァンそっくりだ」

遊馬「きっと先祖か何かだろう」

シャーク「先祖?古代人か!?」

遊馬「見た感じ古代人っぽい感じがする」

Ⅳ「あの魔法熟女のマナと同系統か?」

遊馬「多分な」

カイト「・・・」

ミザエル「では私はこれで帰る」

ミザエル「しかし青眼が女子とはな。華奢な見た目だ」

ミザエル「きっとフォトンとタキオンそれにレッドアイズは筋骨隆々の大男だ。間違いない」

ドンッ

ミザエル「貴様!」

未来「あら?君は確か遊馬の友達のミザエル君」

ミザエル「・・・遊馬の母」

未来「怪我は無い?」

ミザエル「ま、まあ」

未来「本当にごめんなさいねミザエル君」

ミザエル「いや私は別に」

アリト「おいおい見ろよ」

ギラグ「人妻と密会してんぞ、しかもダチの母ちゃんに」

ベクター「しかしミザちゃんも顔赤くしちゃって可愛いとこもあるじゃねえの」

アリト「顔は遊馬におっぱいは姉ちゃんか?いいよな遊馬の母ちゃん」

ギラグ「年齢も30代後半か40代ぐらいなんだろ?見えねえよ」

アリト「少なくともドロワよりは歳下じゃね?ドロワは完璧熟しててエロいからよ」

ベクター「あんな可愛い母ちゃんも遊馬の親父にハメられてんだぜ?どうよ実際」

ギラグ「遊馬の親父のチンポはでけえはずだ」

アリト「遊矢よりもか?」

ギラグ「ありゃ桁外れだ」

アリト「だ、だよな」

ギラグ「しかし似てるなミザエルと遊馬の母ちゃん」

アリト「髪型とか似てるよな。金髪のロン毛なんて滅多に居ねえから」

ベクター「・・・」

遊馬「なるほど旦那の生まれ変わりを」

キサラ「こんな目つきでコートを着てるというか」

カイト「金髪か」

キサラ「そこまではわかりませんけど」

シャーク「背が高い」

キサラ「はい!」

Ⅳ「常識がねえ」

キサラ「うーん」

カイト「こいつの言う該当者なんてジャックぐらいだ」

シャーク「ジャックか」

Ⅳ「ジャックだろうな」

遊馬「ジャック・・・」

ミザエル「では私は」

未来「また遊馬と遊んであげてね」

ミザエル「は、はい」

アリト「は、はいってか?」

ギラグ「おいおいミザエルよォ」

ベクター「いけないんじゃないのォ~?」

ミザエル「貴様ら」

ベクター「言うな言うな、わかってるから」

ミザエル「言ってみろ」

ベクター「フヘヘヘ」

アリト「もしもしナッシュか?遊馬らも一緒なら来いよ!」

ミザエル「やめろ!何をする気だ!!」

カイト「お前って奴は」

シャーク「そりゃダメだ」

Ⅳ「いいキャラしてんなミザちゃんよ」

ミザエル「ミザちゃんはやめろ!」

キサラ「うわぁ・・・わ、私が寝ている間に現代っ子は大胆というか」

小鳥「遊馬のママを?引いちゃうよ」

璃緒「それはダメですわ」

ミザエル「だから私は」

アストラル「接触したと言ったが勃起はしたのか」

ミザエル「それはするだろ」

ベクター「勃っちゃった?そうなのか?ミザちゃ~ん」

ミザエル「くっ・・・殺せ!」

遊馬「それはいけない」

アリト「言ってやれ言ってやれ!」

遊馬「遊馬が悲しむ」

ミザエル「遊馬はお前だろ」

ベクター「話すり替えるなよォ」

ミザエル「う、うるさい!」

ベクター「いや~やってくれたな」

カイト「・・・」

ミザエル「カイト!」

カイト「ちょっと来い」

ミザエル「どうやら私の味方はカイトだけのようだ」

カイト「・・・」

カイト「世の中にはやっていい事と悪い事がある」

ミザエル「・・・」

カイト「これが未亡人なら、まあいいだろう」

ミザエル「カイト!」

カイト「言い訳はやめろ」

ミザエル「信じろ!私は何も」

カイト「勃起した時点でアウトだ」

ミザエル「・・・」

カイト「そうだな?」

ミザエル「ふざけるな!私は」

カイト「男なら言い訳をするな」

ミザエル「・・・」

太一「みんな集まって何やってるんだろ」

遊馬「確か君は」

アストラル「徳之助によく騙されている太一だ」

シャーク「何だまた騙されてんのか?お前は」

太一「モンスターエクシーズが無いかなって」

小鳥「太一君ってよく下ばかり見て探してるのよね」

アリト「徳之助ぶん殴ってやろうか?あの馬鹿野郎だけは」

太一「いや別にいいよ俺は俺で・・・無いもんだな」

シャーク「こいつでいいんじゃね?」

キサラ「そのジャックって人は」

Ⅳ「ったく仕方ねえな、呼んでやれよジャックを」

シャーク「もしもし俺だ。暇だろ?嘘つけ!無職が忙しいとかバカ言ってんじゃねえぞ!」

シャーク「忙しい忙しいの一点張りだぜ、大嘘こきやがって」

アリト「何だったら俺が」

璃緒「やめなさい」

アリト「お、怒るなよ」

ギラグ「まあ待ってれば出てくるぜ」

Ⅲ「うん」

キサラ「ですよね、というわけで寝ます」

小鳥「どう思うアストラル?」

アストラル「そのうち見つかるさ」

遊馬「カイトとミザエルはいつまで話し合って居るのだろうか、見て来ようか」

アストラル「そうだな」

カイト「遊馬」

遊馬「話し合いは終わったか」

カイト「冷静だな自分の母親に手を出されて」

遊馬「こ、この!」

カイト「怒っているな」

ミザエル「だから私は」

「喧嘩喧嘩と恥ずかしくないのか?」

カイト「誰だ」

「俺は全てのドラゴンを手に入れる者」

ミザエル「ドラゴンを!?貴様!!」

遊馬「姿を現せ」

「いいだろう」

タイタン「・・・」

シャーク「何だこいつ」

タイタン「デーモン使いの雄!タイタン!!」

カイト「何故ドラゴンを狙う」

タイタン「この次元のヌメロン・ドラゴンにしてもシグナーの竜も榊遊矢らのドラゴン・・・何故か重要なポジションだ」

遊馬「それで」

タイタン「何故悪魔族ではない!おかしいだろ!!」

アストラル「この男は人間じゃないぞ」

タイタン「見せてやろう・・・悪魔族を復興させるために身につけた邪悪なるパワーを!!」

遊馬「こ、この感じは」

タイタン「ぶるぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

タイタン「さあ・・・始めよう」

カイト「ヤモリか」

タイタン「さすがは博識の天城カイト!マダガスカルではヤモリとは悪魔の使いとして恐れられいるのだ!」

シャーク「調子に・・・のんじゃねえ!」

バキッ

シャーク「俺の蹴りを見たか、一発でてめえの腕をすっ飛ばし」

グニョグニョグニョ

アリト「再生してやがる!?」

タイタン「再生だ」

アリト「見りゃわかるんだよ!」

タイタン「さあどうする!九十九遊馬率いるエクシーズ軍団!!」

アストラル「マダガスカルの悪魔の使いか」

遊馬「かっとビング・・・」

アストラル「君ではまだ呼吸が」

遊馬「ならどうすればいい」

アストラル「・・・股間だ!」

遊馬「股間?」

アストラル「再生能力を持っていようが股間を破壊されれば精神的ダメージは大きい!」

遊馬「カイト!凌牙!Ⅳ!股間に向かってかっとビングだ!!」

シャーク「何でⅣなんだよ!?かっとビングアタックは俺ら三勇士の」

遊馬「いいから早く!」

シャーク「上等だ!決めてやるよ股間に!!」

カイト・シャーク・Ⅳ「かっとビングだ!!!俺!!!」

タイタン「ぶぎぇ・・・」ガクッ

シャーク「死んじまったか」

遊馬「股間を破壊されたらダメージも大きいからな・・・」

Ⅳ「ざまあねえぜ腐れチンポ野郎!」

遊馬「悲惨な話だ」

カイト「青眼はどうした」

シャーク「寝るってよ」

カイト「ドラゴン使い・・・生粋では無いが1人いや2人居るぞ」

シャーク「マジか?」

カイト「ああ」

Ⅳ「何処のどいつだ」

カイト「渡せば喜ぶだろうな。何故ならあいつは」

シャーク「帰って来やがった」

ドルべ「何処へ行ってたんだ」

カイト「渡して来てやった」

Ⅳ「ま、誰でもいいぜ。俺は」

カイト「・・・」

ミザエル「いいかカイト!お前の銀河眼、私の真紅眼そして遊矢のオッドアイズ!アイズと名のつくドラゴン使いは皆」

カイト「・・・」

ミザエル「だからその目はやめろと」

遊馬「そういえば母さんの今日のパンツは赤だったぞ」

ミザエル「そ、そうなのか」

遊馬「嘘だ」

ベクター「フヒヒヒヒヒヒ」

ミザエル「くっ・・・屈辱だ」

翌日

遊馬「新聞新聞・・・おはようミザエル」

ミザエル「ああ」

遊馬「母さんなら風呂に入ってるぞ」

ミザエル「私をアリトらと同系列に扱うな」

遊馬「君も男なんだな」

ミザエル「髪型とか髪の色とかが親近感を感じる。何より人妻という響きが」

遊馬「そうか」

ミザエル「ああ」

遊馬「みんなに報告しないとな」

ミザエル「やめろ」





続く

どれが一番なんだろな

遊馬「・・・」

カイト「・・・」

遊馬「・・・」

カイト「・・・」

遊馬「・・・」

カイト「何か喋れ」

遊馬「と言われてもな」

カイト「まあいいか」

遊馬「・・・」

カイト「暇なら俺の仕事を手伝うか」

遊馬「仕事?」

カイト「ああ」

シャーク「お揃いで何やってんだ?」

カイト「・・・」

シャーク「おい遊馬」

遊馬「今から仕事の手伝いだ」

シャーク「それって連続アナル刺し魔か?」

遊馬「アナル刺し魔!?」

アストラル「肛門に竹串を突っ込む悪魔のような男だ」

遊馬「そんなのが横行しているなんて」

シャーク「そいつを退治ってか?悪りいがそれは俺の獲物だぜ」

カイト「誰が仕留めても問題無いだろ」

シャーク「言うじゃねえか!ええカイト!」

遊馬「・・・」

Ⅳ「おっ」

遊馬「・・・」

カイト「・・・」

シャーク「・・・」

Ⅳ「無視すんじゃねえ」

遊馬「どうしたんだ君も」

Ⅳ「兄貴に頼まれてよアナル刺し魔」

遊馬「君もか!?」

シャーク「てめえ璃緒に手出ししたらズタボロにしてやるからな」

Ⅳ「あ?誰も何もしてねえだろ!」

遊馬「・・・」

遊馬「アナル刺し魔の手口を教えてくれないか」

カイト「神出鬼没」

シャーク「風のように現れて」

Ⅳ「気がつきゃ肛門に竹串をブスリよ」

アストラル「惨い手口だな」

遊馬「その竹串は刺さったままなのか」

カイト「いや竹串は回収していく」

シャーク「理由はわからねえけどな」

Ⅳ「ここら一帯に出やがるって話だぜ」

アストラル「気をつけるんだ遊馬」

遊馬「大丈夫だ」

ズブッ

カイト「!」

シャーク「カイト!てめえの肛門にぶっ刺さってるぜ!」

遊馬「そこだ!」

ボゴッ

「ギエエッ」

遊馬「よし」

シャーク「てめえか?てめえがアナル刺し魔だな!?」

「す、全てのデュエリストは肛門にたどり着くのだ・・・」

Ⅳ「イかれてんのか」

「ケケケ!肛門が無ければ何もできんのだ!!ケケケケケ!!」

遊馬「消滅した!?」

シャーク「弱っちい野郎だったぜ」

遊馬「大丈夫か」

カイト「あ、ああ」

Ⅳ「ズブリと入ったよな」

シャーク「竹串か?どうすんだカイト」

カイト「クリスに届けろ」

Ⅳ「ああ」

カイト「肛門からエネルギーを吸収していたようだ。この竹串はただの竹ではない」

シャーク「竹じゃねえ?誰が何の目的で」

カイト「恐らくドン・サウザンド」

シャーク「あの野郎!」

Ⅳ「ふざけやがって!!」

遊馬「しかしカイトがダメージを受けるとは」

シャーク「油断してっからだ」

遊馬「それはそうだが」

シャーク「チッ」

遊馬「君の立場だったら、どうする」

シャーク「肛門にか?」

遊馬「そうだ」

シャーク「ヘマはしねえ!刺しやがったら、そのまま蹴っ飛ばしてやるぜ!」

遊馬「君らしい答えだな」

アストラル「刺されたら相当痛いだろうに」

シャーク「関係ねえよ!」

翌日

遊馬「肛門からエネルギーを吸収できるわけないだろ」

アストラル「フッ、何を今更」

遊馬「・・・」









続く

カイト「・・・」

ツァン「うわっ酷い」

カイト「だろうな」

ツァン「藤原さんに見てもらったの?」

カイト「あいつは医者だからな、見せるだろ」

ツァン「何て言ってたの?」

カイト「・・・3本だ」

ツァン「3本?」

カイト「俺の肛門に3本ブスリだ」

ツァン「プッ」

カイト「笑うな」

ツァン「まああの子はAV女優の他にSMクラブも経営してるし世界有数の肛門科の名医だからね」

カイト「何を今更」

ツァン「もう1度見せてよ」

カイト「断る」

ツァン「じゃあ僕の」

カイト「お前の汚い肛門に興味が無い」

ツァン「汚いってどうやったらわかるのよ!」

カイト「年齢の問題だ」

ツァン「じゃあ小鳥や璃緒の肛門は」

カイト「綺麗だろ。中学生だから」

ツァン「・・・」

カイト「それで専業主婦をやるのか何か他に」

ツァン「それなんだよね」

カイト「・・・」

ツァン「何か無いの」

カイト「旦那がプロなら働く必要も無いだろ」

ツァン「だって暇だし」

カイト「・・・」

ツァン「遊び相手と言えばカイトぐらい」

カイト「お前も俺を暇人だと思っているのか」

ツァン「みんなが学校行ってる時にカイトと来たら」

カイト「・・・」

カイト「俺が学校に行かない理由を教えてやろうか」

ツァン「頭いいから」

カイト「それもある」

ツァン「友達できそうにないから!あんた無口だし絶対に」

カイト「作ろうと思えば簡単だろ」

ツァン「本気で言ってんの?」

カイト「作る気など無いがな」

ツァン「この前あんたのお父さんが」

カイト「親父が?何か言ったのか」

ツァン「・・・やっぱりやめよ」

カイト「答えろ。気になって仕方がない」

カイト「働くか学ぶか・・・どうだっていいだろ。父さんは何を言ってるんだ」

ツァン「どっちかにしなよ、あんたは」

カイト「・・・」

ツァン「気取ってるわりにあんたって」

カイト「やめろ」

ツァン「な、何」

カイト「前の事を言う気だろ。やめろ」

ツァン「色白だし脱ぐとガリガリだし」

カイト「俺がガリガリならお前はデブだな」

ツァン「デブ!?僕がデブだって言うの!?」

カイト「ああデブだ」

ツァン「頭来た!デュエルよカイト!!」

小鳥「カイトとツァンさんがデュエルしてる」

遊馬「カイトはいいのか、ミザエルみたいに」

アストラル「カイトは滅多な事ではブレないから大丈夫だろ」

小鳥「あそこの夫妻に信用されてるしね」

遊馬「彼はしっかり者だからな」

小鳥「だよね」

アストラル「彼女の仲間内ではカイトの童貞を誰が頂戴しようか熾烈な争いが繰り広げられてるそうだ」

遊馬「モテるんだな」

アストラル「それは違う」

遊馬「違う?どう違うんだ」

アストラル「彼女らAV女優にとってカイトは母性本能を擽るタイプなんだろう」

遊馬「彼は歳上受けがいいからな。ドロワとか」

カイト「バトル!超銀河眼の光子龍でダイレクトアタック」

ツァン「・・・はあ」4000→0

カイト「俺の勝ちだ」

ツァン「僕の世代に居なかったタイプよね。強いし」

カイト「力だ」

ツァン「・・・あっ」

カイト「何だ」

ツァン「後ろ向いてよ」

カイト「後ろだと」

ツァン「いいから」

カイト「・・・」

ツァン「・・・」パキッ

カイト「・・・」

ツァン「せーのっ」

カイト「何をする気だ」

ツァン「べ、別に何でも無いけど」

カイト「その後ろの花の枝は何だ」

ツァン「・・・カイトの肛門に突きたてて生花って」

カイト「気は強いが本来恥ずかしがり屋故に初体験では」

ツァン「ストップ!」

カイト「・・・」

ツァン「何が言いたいの」

カイト「お前の初体験の話だ。コナミから全部聞いた」

ツァン「あいつ・・・」

ツァン「他言無用!いいねカイト」

カイト「別に恥ずかしがる年齢でも無いだろ」

ツァン「年齢関係無い!」

カイト「26だったな」

ツァン「そ、そうだけど」

カイト「・・・初体験は確か」

ツァン「あんたさ僕の事を内心では母親とかお姉さんのように思ってるんだってね」

カイト「誰が言っていた」

ツァン「さあね」

カイト「答えろ」

ツァン「絶対に言わない!」

カイト「・・・」

翌日

遊馬「君はあんなカイトを見てどう思う」

アストラル「慣れさ」

遊馬「慣れか・・・」









続く

ピンポーン

アリト「メラグ誰か来たぜ」

璃緒「それぐらい自分で出なさい」

アリト「だってよギラグ」

ギラグ「何とかしてくれよメラグ」

璃緒「今手が離せないから」

ギラグ「だってよミザエル」

ミザエル「いや私もダメだ。頼むメラグ」

璃緒「・・・」

ミザエル「ドルべ」

ドルべ「メ」

璃緒「・・・」コキコキ

ドルべ「私が出よう」

シャーク「てめえらかよ」

万丈目「何だその言い草は!」

沢渡「そうだぜ凌牙!」

シャーク「てめえらに懐かれると同類と思われんだよ」

ベクター「あ~ん同類なんじゃないの?」

シャーク「てめえ!」

沢渡「言っとくが同類は同類でも俺が1番だぜ!何が悲しくて万丈目や凌牙みたいなポンコツと」

万丈目「1番のポンコツはお前だろ!」

シャーク「舐めんじゃねえぞ!」

璃緒「本当に仲が良いわね」

ドルべ「長い目で見ればナッシュは彼らに近い性質を持っているからな・・・」

シャーク「わざわざサ店で話す必要があんだよ」

沢渡「プッサ店だってよ」

万丈目「古き良きチンピラだな」

シャーク「てめえらいい加減にしやがれ」

沢渡「それでよ相談があんだよ」

シャーク「何だ相談ってのは」

万丈目「知らん」

沢渡「夢見てよ夢」

シャーク「夢?何だ夢って」

万丈目「だから知らんと言っているだろ!」

沢渡「てめえらにしか話さねえ事から他言無用だからな」

シャーク「アホくさ」

万丈目「お前は真面目に言ってるのか」

沢渡「真面目も真面目だ!その証拠にこの沢渡様が夢精してんだぞ!」

シャーク「俺じゃ無くてもそこのトンマに頼めばいいじゃねえか」

沢渡「こいつはダメだ。いつまで経っても初恋追いかけてるクルクルパーだからよ」

万丈目「何だと!」

沢渡「だってそうじゃねえか、天上院明日香・・・お前じゃ無理だぜ」

シャーク「あの薄気味悪い紫と同居してんだろ?残念だったな童貞おっさん」

万丈目「誰がおっさんだ!俺はお前達とは10歳しか離れていないんだぞ!」

沢渡「おっさん」

万丈目「お前もどうせ俺と同じ道を辿る!これだけは言えるぞ!!」

シャーク「どんぐりしてんじゃねえぞ・・・しかし沢渡の馬鹿がセレナ相手に夢精するなんてな」

万丈目「いいか天上院くんとユーリの年齢差は俺とお前達とは変わらん。絶対に処女だ」

沢渡「んなわけねえよ。あんな美人が処女?天地ひっくり返ってもあり得ねえよ!」

万丈目「だったら十代と同居してるセレナの操も危ういな!来年辺りは妊娠だ!!」

沢渡「言いやがったな!」

シャーク「うるせえ!ガタガタ騒いでんじゃねえ!!」

沢渡「黙ってろフカヒレ野郎!」

万丈目「女に関心が無いなんてホモだろ。そうだな凌牙!」

シャーク「てめえらと違って俺は一方通行じゃねえんだよ!璃緒や瑠那がいる分てめえらよりマシなんだよ!」

沢渡「妹入れてるぜ、こいつ変な性癖あんじゃねえか?」

万丈目「惨めな話だな・・・可哀想な奴だな!」

シャーク「てめえら表に出ろ!ぶっ飛ばしてやるよ!!」

万丈目「ほら見ろ店員に怒られた」

沢渡「こいつが1番騒ぐからな」

シャーク「チッ」

沢渡「俺ってイケメンだからセレナも絶対惚れてるよ、だって俺って面倒見てやったり」

シャーク「遊矢と柚子」

沢渡「あ?」

シャーク「ユートと瑠璃」

沢渡「・・・」

シャーク「ユーゴとリン」

沢渡「ま、待て!」

シャーク「ユーリとセレナ・・・残念だったな」

万丈目「ざまあみろ!」

沢渡「クソオオオオオオオオオオオ」

万丈目「元鞘に戻ったな、これでいいんだ」

沢渡「あんな気持ちの悪りい爬虫類人間をセレナが相手すんのか?ねえよ」

万丈目「諦めろ!運命は変わらん!!」

沢渡「こちとら運命に喧嘩を売り続けてる沢渡シンゴだぜ!?てめえとは違うんだよてめえとは!」

シャーク「てめえらは本当に軟弱だよな、女に現を抜かす何て遊矢だけで十分だっつうの」

万丈目「お前よりはマシだ」

沢渡「聞けば遊矢に何度かデュエルで負けてるんだってな」

シャーク「うるせえ!」

万丈目「奴の事を次元を超えて出会って最初の友だとも」

沢渡「ユートが妙に饒舌でよ、凌牙情報ベラベラ喋るんだよな」

シャーク「ユートの野郎・・・!」

万丈目「こいつはホモだ。遊馬にもやたら拘るらしいぞ」

沢渡「鮫は鮫でも小判鮫だな!ベッタリくっ付いちまってよ」

シャーク「・・・」

万丈目「・・・」

沢渡「・・・」

万丈目「そろそろ帰るか」

沢渡「ああ」

シャーク「無駄な時間を過ごしたぜ」

万丈目「ここは俺が払ってやる。だから俺を送迎しろ凌牙」

シャーク「はあ?」

沢渡「今日は俺が主役なんだからよ、俺は払わねえし送迎もしねえ」

シャーク「普通に帰れるじゃねえか」

沢渡「あの修正テープみたいなの乗りたいんだよ、このおっさんは!」

万丈目「だからおっさんじゃないと何度も言ってるだろ!お前も凌牙の修正テープに」

シャーク「マジめんどくせえ・・・」

翌日

小鳥「シャークと万丈目さんと沢渡くんが病院に担ぎ込まれたんだって」

遊馬「何かやったのか?」

小鳥「シャーク号で3人乗りしてアンティークショップに突っ込んで全身ズタズタらしいよ」

遊馬「シャーク号?」

小鳥「あのシャークのセンスを疑う修正テープ」

遊馬「凌牙は色々と世間とズレてるからな・・・」

小鳥「そもそもあだ名の時点で何かおかしいのよ。髪型だって」

遊馬「あの奇抜な髪型はシャークというよりタコだな・・・」





続く

遊馬「凌牙はまだ」

Ⅳ「入院中だぜ」

遊馬「しかし派手にやったそうだな」

Ⅳ「三ケツするから転んじまうんだよ」

遊馬「そうだな」

Ⅳ「お前は何やってんだ」

遊馬「パトロール・・・か?」

アストラル「パトロールだな」

Ⅲ「その理由は」

遊馬「アナル刺し魔の件で少しな」

Ⅳ「アナル刺し魔か」

遊馬「妙な胸騒ぎがしてならないんだ」

Ⅳ「考えすぎじゃねえか?」

遊馬「だと良いんだがな」

Ⅲ「じゃあ僕達も遊馬に協力するよ」

Ⅳ「マジで言ってんのか?考えすぎだぜ」

Ⅲ「Ⅳ兄様はもう少し注意深くですね」

Ⅳ「別にいいじゃねえか!」

遊馬「すまないなⅢ」

Ⅲ「気にしなくてもいいよ遊馬」

遊馬「アストラル」

アストラル「私達はこっちをパトロールする」

Ⅲ「だったら僕達はこっちですね、Ⅳ兄様」

Ⅳ「こういう時に限って兄貴は居ねえんだよな」

Ⅴ「それで私に相談を」

風也「あなたはこの街が誇る三天才の1人ですから」

Ⅴ「成る程」

風也「ですので新番組のプロデュースを」

Ⅴ「やっと来たか、私が動く時が」

風也「お願いします!」

Ⅴ「君は遊馬の友でありギャラクシーと名のつくモンスターを使ったりミザエルにタッグで挑んで負けたりと色々と因縁がある」

風也「じゃあ」

Ⅴ「何だってしよう」

風也「ありがとうございます!」

Ⅴ「これで少しはⅣも私を見直すだろう」

Ⅴ「だがエスパーロビンは常に高視聴率を叩き出しているぞ」

風也「ええ」

Ⅴ「変にテコ入れするより」

風也「いえ後番組の枠を使ってですから」

Ⅴ「・・・アイデアが浮かんだ」

風也「さすが!」

Ⅴ「エスパーロビンのスピンオフをしよう。ギャラクシー・クィーンのな」

風也「ギャラクシー・クィーンの!?」

Ⅴ「題して銀河の魔法熟女ギャラクシー・クィーン」

風也「最高です!」

Ⅴ「主演は君のお母さんになる」

風也「はい!」

「ウファアアアアアアアアアアア」

Ⅳ「おい大丈夫か!」

「」

Ⅲ「Ⅳ兄様あれを!」

ギャラクシー・クィーン「・・・」

Ⅳ「エスパーロビンの母親のギャラクシー・クィーン!?改心したんじゃねえのか!」

Ⅲ「Ⅳ兄様も見てるのですね」

Ⅳ「う、うるせえ!」

ギャラクシー・クィーン「大宇宙と繋ぐ肛門を・・・」

Ⅳ「アナル刺し魔みたいな事言いやがって!」

ギャラクシー・クィーン「お前達の肛門も調べる!」

Ⅳ「ペッ、上等だぜ!ババアだろうが何だろうがファンサービスで絶頂させてやるよ!」

Ⅳ「俺に見向きもしえねえでⅢの方に行きやがった」

Ⅲ「あれぐらいの年頃のおば様はワイルドなⅣ兄様より可愛い僕や美形のⅤ兄様を好みますから」

Ⅳ「よく知ってるじゃねえか」

Ⅲ「まあ・・・おっと!」

Ⅳ「エスパーロビンは居ねえ!でもここにファンサービスロビンは居るって事だ!ぶっ飛べババア」

Ⅴ「やめろ」

風也「お母さん!」

Ⅲ「あれ?君のお母さんだったの」

風也「恥ずかしながらそうなんだ」

Ⅳ「ロビンの母親だろ?んなこと宣告承知だぜ!」

Ⅴ「突如として悪に目覚めた・・・風也の家は母子家庭・・・私にいい考えがある」

Ⅲ「さすがⅤ兄様!」

Ⅳ「欲求不満が原因で?」

Ⅴ「あそこの草むらで済ませて来た」

風也母「まさか私がアナル狩りをするなんて」

風也「恥ずかしがることは無いよ母さん」

Ⅲ「そうですよ」

Ⅴ「洗脳でもされていたのだろうな」

Ⅳ「欲求不満を付け込まれたんだな」

風也母「あなたが新番組の」

Ⅴ「クリストファー・アークライトです」

Ⅳ「ついに兄貴も働く時代か」

Ⅲ「長い長い無職時代でしたね」

風也「ちょっと待ってⅤさん」

Ⅴ「どうした」

風也「草むらで済ませて来たって言ったけど」

Ⅳ「おいおい兄貴!俺はこの歳でおじさんって言われんのは嫌だぜ」

Ⅲ「僕は別に構いませんよ」

Ⅴ「肛門を使用した。そうですね」

風也母「そうよ風也」

Ⅲ「さすがⅤ兄様!」

風也「やはり天才ですね!」

Ⅳ「肛門には肛門をってか?」

Ⅴ「そうなる」

翌日

遊馬「来月から始まる新番組か」

アストラル「無修正で放送する銀河の魔法熟女ギャラクシー・クィーンか」

遊馬「・・・」

アストラル「・・・」

遊馬「世も末だ」

アストラル「ああ」









続く

アリト「遊馬おい遊馬」

遊馬「どうしたんだアリト」

アリト「サボろうぜ」

遊馬「君はまた」

アリト「いいじゃねえか、俺らまだ1年生だぜ」

Ⅲ「あっという間だけどね」

アンナ「俺は賛成だぜ!」

遊馬「やはり」

カイト「授業を抜け出そうなんて感心せんな」

アリト「カ、カイト!?」

Ⅲ「なぜ君が」

カイト「・・・」

恵「私が呼んだ」

アンナ「先生が!?」

カイト「お前達が逃げたりするからな」

遊馬「俺は逃げないぞ」

カイト「少しはこいつの授業も聞いてやれ」

アリト「べ、別に恵先生だから抜け出すんじゃねえよ」

アンナ「AVの裏話も教えてくれるし海美姉ちゃんだってAVの事は少ししかわからねえんだもん」

カイト「だそうだ」

恵「・・・」

アリト「じゃあ先生得意のバキュームフェラを教えてくれよ!」

Ⅲ「あ、それいいかも」

恵「わかった」

恵「手始めに」

アリト「・・・」ポロン

恵「この棒で実戦する」

アリト「棒かよ・・・」

カイト「フェラチオの歴史は長い・・・こいつの担当教科は歴史だったな」

Ⅲ「うん」

カイト「だったら教えてもらえ」

遊馬「君も方々回って大変だな」

カイト「俺とて好きで周ってるわけじゃない」

恵「・・・」

アリト「うひょー!」

カイト「これでいいな」

恵「うん」

カイト「じゃ俺は」

恵「待って」

カイト「何だ」

恵「カイトも授業を」

カイト「俺はいい」

恵「ダメ」

カイト「何故だ」

恵「働きもせず学びもしないから」

カイト「・・・」

カイト「言っておくが俺の学力はその辺の大学生なんぞ目じゃない」

恵「・・・」

カイト「そして体力もだ」

恵「・・・」

カイト「・・・」

恵「カイトのお母さんだったらきっと行けって言う」

カイト「どうだかな」

恵「ハルトのためにならない」

カイト「ハルトの?」

恵「だったら今日1日ぐらい学生として潜り込んだって罰が当たらない」

カイト「・・・」

ミザエル「三年生のクラスに来るとは」

カイト「ああ」

ドルべ「よろしく」

カイト「・・・」

ミザエル「・・・」

ドルべ「・・・」

カイト「お前達の学年は静かなんだな」

ミザエル「1年生と2年生には遊馬やナッシュが居るからな」

ドルべ「それにアリトだって」

カイト「・・・確かに」

ミザエル「3年生にもなるとツッパってられないからな」

カイト「ああ」

ギラグ「マジかよカイト!?」

璃緒「制服が似合いませんわ」

カイト「黙れ」

ギラグ「全然似合わねえ」

カイト「凌牙は今だに入院中か」

ギラグ「おう」

アリト「何だまだ居たのか」

アンナ「制服似合わねえ」

Ⅲ「ふふふ」

遊馬「似合わないな・・・」

カイト「黙れ」

カイト「お前達はこうやって弁当を食ってるのか」

アリト「屋上が俺らのアジトみたいなもんだからよ」

カイト「・・・」

ギラグ「似合わねえぞ」

カイト「少し黙れ」

遊馬「君も学校に通ったらどうだ。俺も久しぶりに」

カイト「久しぶりに?」

遊馬「いや何も」

カイト「・・・」

アリト「協調性のねえミザエルだって溶け込んじまってんだから」

ミザエル「貴様!」

ドルべ「やめろミザエル」

カイト「・・・」

恵「どうだった」

カイト「いつもつるんでる奴らとつるんでただけだ」

恵「そう」

カイト「だが楽しかった」

恵「それは良かった」

カイト「・・・」

恵「来れからは」

カイト「お前が潜り込めと言うなら潜り込んでやってもいいぞ」

恵「それは良かった」

カイト「暇な時だがな」

翌日

遊馬「カイトのやった行動は不法侵入だな」

アストラル「彼も常識が通用しないからな」









続く

ドルべ「・・・」

シャーク「何で俺がこんな馬鹿コンビと一緒に居なきゃならねえんだ!」

万丈目「それは俺の台詞だ!」

沢渡「ふざけやがって!」

シャーク「大体てめえじゃねえか!」

沢渡「俺!?」

シャーク「いきなり暴れやがって!」

沢渡「てめえの操縦が」

万丈目「ええい!うるさい!!少しは静かにできんのか!?」

シャーク「うるせえのはてめえだ!」

沢渡「少し黙ってやがれ!」

ドルべ「・・・」

ドルべ「元気そうで良かった」

アリト「馬鹿やってたんだろ?」

ドルべ「まあ」

ピンポーン

ギラグ「誰か来たぜ」

ミザエル「そのようだな」

ドルべ「私が出よう」

璃緒「珍しいわね」

ドルべ「どうして」

璃緒「いつも私に丸投げするのに」

ドルべ「・・・君が睨むから」

アモン「・・・」

ギラグ「誰よこいつ」

アリト「知ってるか」

ミザエル「知らん」

アモン「アモン・ガラムと言えばわかるかな」

ドルべ「・・・思い出した」

璃緒「知ってるの!?」

ドルべ「アモン・ガラムと言えば十代と同年代の男だ」

アリト「さすがドルべだぜ」

ギラグ「相変わらず博識だよな」

ドルべ「それで君が何しに」

アモン「無論、デュエルだ」

ドルべ「デュエル!?」

アモン「と言っても君達じゃ無い」

アリト「じゃあ誰だ!」

アモン「神代凌牙」

ギラグ「ナッシュ!?」

アモン「居ないのか」

アリト「入院中だ」

アモン「フッ」

ミザエル「何がおかしい!」

アモン「君達のリーダーが入院中とは」

アリト「てめえ!」

ガシッ

アリト「こ、こいつ」

アモン「君とは腕力のベクトルが違うんだよ」

ギラグ「強えぞこいつ」

ミザエル「ああ」

ドルべ「待て」

アモン「ん?」

ドルべ「君の相手は私だ」

アモン「君が僕の?」

ドルべ「ナッシュ不在時のリーダーは私だからな」

アモン「・・・」

ドルべ「・・・」

璃緒「大丈夫なの?」

ドルべ「あ、ああ」

アリト「見ろよあいつのガタイ」

アモン「・・・」

ギラグ「すっげえ筋肉」

ミザエル「対してドルべは」

ドルべ「・・・」

アリト「骨と皮だけだ」

璃緒「ドルべって頭はいいけど運動神経と腕っ節は全然だから」

ドルべ「やってみないとわからないじゃないか」

ドルべ・アモン「デュエル!」

カーンッ

アモン「先攻は君だ」

ドルべ「・・・ここだ!」

シュッ

アモン「・・・」

スッ

ドルべ「交わされた!?」

アモン「その動きで僕を殴ろうなんて笑止千万!」

ドボッ

ドルべ「ううっ・・・」

璃緒「ドルべ!」

アモン「バリアン七皇もこの程度か」

ベクター「その程度だぜ」

アモン「・・・私の背後を取るとは」

アリト「ベクター!?」

アモン「・・・」

ベクター「バリアン七皇舐めたら終わりだぜ、アモンだっけ?お前もまだまだだぜ」

アモン「背後を取った程度で図に乗らない方がいい」

ベクター「俺らは互角みたいなもんだからよ、ドルべもその気になりゃ背後を取れるぜ」

アモン「そんなバカな」

ベクター「て言うか俺が刃物持ってりゃ死んでたぞアモンよォ」

アモン「・・・」

ドルべ「大人しく帰って行ったな」

ミザエル「中々、腕の立つ男だった」

アリト「気に入らねえぜ」

ギラグ「インテリ顔だもんな」

ドルべ「だがナッシュ不在時のリーダーとしての役目を果たせた」

ベクター「って言っても」

ドルべ「何だ」

ベクター「何もねえよ」

ドルべ「気になるから言ってくれ」

ベクター「嫌だね」

ドルべ「何なんだ一体・・・気になって仕方が無いぞ」

翌日

遊馬「ドルべはリーダー代行なのか」

アストラル「と言われているが実はシャークに匹敵する実力を持つのはミザエルだ。だから」

遊馬「・・・やめよう」

アストラル「そうだな」









続く

Ⅳ「暇だな兄貴」

Ⅴ「働け」

Ⅳ「兄貴には言われたくねえよ!」

Ⅲ「・・・」

Ⅳ「マジで暇だな」

Ⅲ「・・・」

Ⅴ「パトロールでもするか」

Ⅳ「パトロール?」

Ⅲ「やりましょう!」

Ⅳ「んなのいつも」

Ⅴ「刑事のような感じにやろう」

Ⅳ「何言ってんだ兄貴は」

Ⅴ「古くから刑事は珍妙なあだ名をつけられる傾向がある」

Ⅳ「・・・何だその格好は」

Ⅴ「英国製スーツでバシッと決めた。だからあだ名はスコッチだ」

Ⅲ「僕はジーパンとジージャンで決めましたからジーパンですね!」

Ⅳ「・・・」

「泥棒!」

Ⅴ「行くぞジーパン!マカロニ!」

Ⅲ「了解でありますスコッチ兄様!」

Ⅳ「マカロニ・・・誰だ」

Ⅲ「Ⅳ兄様ですよ」

Ⅳ「1番意味不明じゃねえか!」

カイト「また遊星と喧嘩したのか」

アキ「遊星ったら今度は」

カイト「どうせ全裸だろ」

アキ「やってる事が青年時代と変わらないのよ」

オービタル「天才というのは奇人変人ばかりでアリマス」

カイト「オービタル」

オービタル「カシコマリ!」

カイト「毎回タイムスリップするたびに全裸で俺達の次元を選ぶが何故だ」

アキ「こっちと私達の次元では全裸になってもお咎め無しだから」

カイト「それもそうか」

アキ「あれⅤさん達よね」

カイト「あの三兄弟は中がいいからな、捕物でもやってるのだろう」

Ⅳ「オラァ!動くんじゃねえぞ!!」

Ⅲ「さすがマカロニ兄様ですね」

Ⅴ「見事だぞマカロニ」

Ⅳ「兄貴もⅢも変なあだ名で呼ぶんじゃねえ!」

Ⅴ「・・・」

Ⅲ「・・・」

Ⅳ「スコッチ兄貴もジーパンも変なあだ名で呼ぶんじゃねえ!」

Ⅲ「どうやら気に入らなかったようですね」

Ⅴ「仕方の無い奴だ」

Ⅳ「じゃあ次は俺が」

Ⅴ「期待できそうに無いな」

Ⅳ「兄貴に言われたくねえよ!」

シャーク「マジで酷い目にあったぜ」

ドルべ「御勤めご苦労様」

シャーク「マジで腹立つぜ沢渡も万丈目も」

璃緒「凌牙も悪いのよ3人乗りなんてするから」

ベクター「そうそう」

シャーク「悪りいのは俺じゃねえよ!」

ベクター「あらら~?言い訳するってのか」

シャーク「してねえだろ!」

ドルべ「2人もやめるんだ」

ベクター「ほら見ろ怒られたじゃねえか」

シャーク「てめえが悪いんだよ!」

Ⅴ「三味線屋のクリス!」

Ⅲ「飾り職人のミハエル!」

Ⅳ「上出来じゃねえか」

Ⅲ「何時代の話ですか」

Ⅴ「Ⅳは妙に古臭い面があるから」

Ⅳ「文句あんのかよ」

Ⅲ「Ⅳ兄様のそれは」

Ⅳ「念仏のトーマス」

Ⅴ「神や仏とは最も縁遠い男のお前が念仏とは」

Ⅲ「死ねば地獄逝きだと噂のⅣ兄様が」

Ⅳ「一々うるせえんだよ!」

カイト「凌牙」

シャーク「カイト」

璃緒「アキさん!」

ベクター「まーた家出か?今度は遊星何したんだ」

アキ「肛門に一升瓶挿して飲んだのよ」

ドルべ「さすが遊星だ」

シャーク「やるじゃねえか」

璃緒「それでまたお医者様を?」

アキ「2度も3度も同じ事を繰り返せば遊星も」

ベクター「仲良し夫婦っていいよなァ~絶対に迎えに来るもん」

ドルべ「私達なんて誰も彼も老人になっても遊んでそうだ」

シャーク「俺は意地でも結婚しねえからな」

Ⅴ「・・・」

Ⅳ「・・・」

Ⅲ「・・・」

Ⅴ「・・・」

Ⅳ「・・・」

Ⅲ「・・・」

Ⅴ「・・・」

Ⅳ「・・・」

Ⅲ「・・・」

Ⅴ「具体的に何をするんだ」

Ⅳ「知らねえよ」

Ⅲ「知らないですか・・・」

Ⅳ「お、カイトと凌牙じゃねえか」

Ⅲ「アキさんも居ますね」

Ⅴ「あの肉感は未来から来た家出中の十六夜アキ・・・いや不動アキだな」

Ⅳ「遊星の奴また全裸で暴れたのか!」

シャーク「肛門に一升瓶挿して飲んだらしいぜ」

Ⅲ「さすがは遊星さんですね」

Ⅴ「何せデュエリスト界の頭脳だからな」

Ⅳ「やるじゃねえか遊星」

カイト「俺は素直に尊敬するぞ、不動遊星という男を」

シャーク「唯一無二の男だぜ遊星は」

アキ「やっぱり考え方は遊星やジャックと同じなのね、この子達も」

翌日

遊馬「尊敬できるわけないじゃないか」

アストラル「肛門に一升瓶を挿して飲むなんて万国ビックリショーだな」

遊馬「ああ」









続く

遊馬「ハルト」

ハルト「遊馬!」

遊馬「どうしたんだ?」

ハルト「兄さんが」

遊馬「何かあったのか!?」

ハルト「ううん別に無いけど」

アストラル「何も無いのか・・・」

ハルト「今日はAV界の期待のホープって言われてる宮田ゆまさんにデュエルを教えてるんだよ」

アストラル「ホープ・・・いい響きだ」

遊馬「宮田ゆま・・・遊馬に名前の響きが似ているな」

ハルト「何だか親近感湧くよね」

遊馬「ああ」

遊馬「あそこか」

アストラル「しかし今更ながら何故デュエルを」

カイト「シャイニングドローだ。やってみろ」

ゆま「ドロー!」

カイト「違う」

ゆま「厳しすぎですよカイトくんは」

カイト「それが俺だ」

ゆま「今度の大会でドロワさんに勝てば一気にランクが」

カイト「だったら特訓だ。言っておくが」

ゆま「俺は生半可な事はしない!」

カイト「そうだ」

遊馬「彼女はどういうデッキを」

アストラル「確か・・・」

遊馬「俺が始めて会った時は大きな企業でOLをしていたが」

アストラル「今も続けているらしい」

遊馬「色々と多分なのにか!?」

アストラル「レイン恵にしても宮田ゆまにしてもAV女優というアイドルでありながら普通の生活を求めている」

遊馬「そんなものなのか」

アストラル「そんなものだ」

遊馬「奥が深い・・・」

アストラル「ああ実に奥が深い」

ゆま「す、少し休憩です」

カイト「ダメだ」

ゆま「カイトくんは少し厳しすぎますよぉ」

カイト「・・・」

ゆま「そんな所がカイトくんの良い所だってみんな言ってますけどね」

カイト「お前達との付き合いもいい加減長くなって来たが」

ゆま「じゃあお昼に」

カイト「俺の話を・・・まあいいか」

ゆま「何処に行きましょうか?」

カイト「何処でもいい。それと敬語はやめろ」

ゆま「敬意ですよ!歳下でもカイトくんは街の守護者の1人なのですから!」

カイト「・・・」

遊馬「前に遊矢と相談したんだが」

アストラル「ああ」

遊馬「ハーレムなのだろうか」

アストラル「それは違うな」

遊馬「やはり」

アストラル「ほぼ単独行動を決めるカイトを放っておけない。母性本能が働いているのだろうな」

遊馬「なるほど」

アストラル「特に人妻のツァンはその傾向が強い」

遊馬「まるで生殺しだな・・・」

アストラル「逆に聞くがカイトが女性に感心を持ったらどうだ」

遊馬「不気味だ・・・」

カイト「お前のデッキのモンスター・・・」

ゆま「はい?」

カイト「似てる」

ゆま「誰にですか?」

カイト「この写真を見ろ」

ゆま「これって」

カイト「集合写真みたいなもんだ。この遊馬と肩を組んでる奴とそのモンスターを見てみろ」

ゆま「そっくりです!」

カイト「名は遊城十代・・・聞いた事ぐらいあるだろ。この凌牙の隣に居る奴も見ろ」

ゆま「この人も似てる」

カイト「名は万丈目準だ。そして天上院明日香、三沢大地・・・四人そっくりだ」

カイト「このデッキを何処で」

ゆま「拾いました」

カイト「武神・・・何故十代や万丈目らと」

ゆま「カイトくん?」

カイト「この世にはまだまだ謎が多いという事か」

ゆま「?」

カイト「考えてみればデュエル庵にはネオスが居たんだ。奴らの先祖が武神だとしても何ら不思議じゃないか」

ゆま「おーい」

カイト「飯は終了だ。始めるぞ」

ゆま「はい!」

翌日

遊馬「何がアイドルなのか俺には理解が苦しむ」

アストラル「フッ」









続く

ピンポーン

アリト「誰か来た」

ギラグ「メラ・・・俺が出る」

アリト「何かいい予感がするから俺が出るぜ」

ミザエル「ならば私だ」

シャーク「誰だっていいじゃねえか」

璃緒「はーい」

ドルべ「メラグが珍しく」

アリト「いつもなら睨むのに」

ギラグ「そういう時もあるって事だろ」

ミザエル「女と言うのはわからんな」

璃緒「まさか明日香さんが来てくださる何て」

明日香「お家大きいのね」

アリト「クソ!やっぱ俺が出りゃ良かった!」

シャーク「どういう勝負なんだ」

ギラグ「いい目の保養になるな、なあミザエル、ドルべ」

ドルべ「いや私は別に」

ミザエル「下らん」

ギラグ「下らん?あいつも金髪のロン毛だぞ」

アリト「勃ってんじゃねえのか」

ミザエル「貴様!」

ドルべ「やめろミザエル」

ミザエル「・・・」

璃緒「へ、へえ・・・あの子が」

シャーク「薄気味悪い紫がこっちに?マジで言ってんのか」

明日香「これが置き手紙よ」

ギラグ「狂ってるくせに律儀なんだな」

アリト「まあ遊矢に似てっから」

ドルべ「それで探しに来たのか、君も大変だな」

明日香「私だって本当は探したくないわよ!でも」

シャーク「お前から見りゃ腐ってもガキはガキって事か」

ミザエル「先生も大変という事か」

明日香「どうにかならないかしら」

璃緒「それならベクターに連絡しますわ」

ドルべ「ベクターは街の情報に詳しいからな、何処で何が起こっても」

ベクター「もしもーし」

シャーク「俺だ」

ガチャッ

シャーク「おい!」

プルルル

璃緒「もしもし?」

ベクター「何か用か」

シャーク「あの野郎!」

璃緒「ユーリってわかる?あの紫の遊矢の」

ベクター「野郎なら目の前に居るぜ」

璃緒「見つかりましたわ」

明日香「は、早いのね」

ベクター「・・・」

ユーリ「やあ久しぶり・・・昔と何も変わらないんだね君」

「・・・」

ユーリ「何の用?まさか僕の」

「千の肛門エネルギーが必要なのだ」

ユーリ「肛門?何を言ってるのやら」

「いいから見つけろ」

ユーリ「生粋の軍人だった君が今や肛門なんかに現を抜かしてるなんてね、酷い話だ」

「俺の名はアナルモンスター!昔とは違うのだよ」

ユーリ「アナルモンスター?今も昔も名前なんて覚える気は無いんだけどね」

ベクター「・・・」

璃緒「見つけましたわ!」

明日香「ユーリ!」

ユーリ「来てくれたんだね先生」

シャーク「ありゃてめえの友達か?」

ユーリ「顔見知りって所かな」

ミザエル「普通じゃないな」

アナルモンスター「既にお前達は結界の中に居る!周りを見よ!」

ドルべ「こ、これは」

アナルモンスター「俺の名はアナルモンスター!行くのだ忠実なる俺の配下よ!」

シャーク「ふざけやがって!」

アリト「ぶっ飛ばしてやるぜ!」

ドルべ「どうも結界の中ではまともに動けないようだ」

ギラグ「肛門がムズムズするぜ」

「ケケケ」

アリト「何ニヤニヤしてんだ!」

「千の肛門エネルギーだ」

ミザエル「アナル挿し魔やエスパー・ロビンの母を操っていたのは」

シャーク「アナルモンスターって野郎だ!」

アリト「アナルアナルうるせえよ・・・俺と名前が似てんだしよ」

ドルべ「アリト!」

アリト「ここは俺が仕切らせてもらうぜ!」

「ケケケ」

「無駄だ!お前の調べはついているボクシングを使うのだと!」

アリト「だったらどうだってんだ!」

「この結界の能力により動きが鈍」

アリト「・・・」

「・・・」

ユーリ「動きが鈍くなるとか結界の能力だとか何を言ってるんだか」

「・・・」

ユーリ「THE WORLD・・・この止まった時の世界に入門できるのは僕とネオスを持つ十代だけなんだよ」

「・・・」

ユーリ「やれやれだね、じゃあさようなら」

ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド

明日香「帰るわよ」

ユーリ「じゃあね」

璃緒「・・・明日香さん!」

明日香「どうしたの?」

璃緒「慣れです」

明日香「慣れ?」

璃緒「ええ、問題児を抱えるって言うのは面倒だと思いますが」

明日香「そっちは6人も居るのよね」

ドルべ「私も含まれているのか・・・」

明日香「アドバイスありがとう。頑張るわ」

璃緒「はい!」

シャーク「問題児?俺も入れられてるってのか」

翌日

遊馬「前から思ってたが十代の次元はここや遊星ほど」

アストラル「結構凄いらしいぞ」

遊馬「やはりか」

アストラル「遊馬と遊星の先輩である十代の次元だ。普通のわけがない」









続く

Ⅳ「何やってんだ兄貴」

Ⅴ「監視カメラを見ている」

Ⅳ「盗撮じゃねえか」

Ⅲ「歴とした捜査ですよ」

Ⅴ「ああ」

Ⅳ「誰の?」

Ⅴ「ランサーズメンバーの」

Ⅳ「盗撮じゃねえか!」

Ⅲ「どういう日常を送っているか気なりますよね」

Ⅴ「ああ」

ファラオ「・・・」

セレナ「何か居るのか?」

遊矢「じゃあ定例会議を」

権現坂「突然会議とは何かあったのか?」

沢渡「会議なんて今までなかったろ」

権現坂「とりあえず退院おめでとう」

沢渡「おお!じゃねえよ!会議って何だ会議って!?」

シンジ「なあ会議って始めてなのか?」

黒咲「遊矢がランサーズのリーダーになってから・・・いや初めてだ」

月影「・・・」

ファラオ「・・・」

セレナ「何も無いぞ?ここは壁だ」

遊矢「実は」

黒咲「・・・」

シンジ「・・・」

デニス「・・・」

月影「・・・」

権現坂「・・・」

セレナ「・・・」

沢渡「・・・」

黒咲「おい何でこいつが混じっている」

権現坂「デニス!?」

遊矢「何しに来たんだ!」

沢渡「裏切りエンタメ野郎!何しに舞い戻って来やがった!」

デニス「えへへ」

黒咲「笑うな」

デニス「・・・」

シンジ「それタヌキか?」

セレナ「こいつは太っているが立派な猫だぞ」

シンジ「猫?猫かよ!?」

セレナ「賢い奴なんだ。人間以外にできた私の最初の友達だ」

シンジ「へ、へえ・・・聞いたかよ黒咲」

黒咲「お前のような奴が何をとち狂ってここに居る」

デニス「ス、スパイ」

黒咲「貴様!」

デニス「何が正直者は救われるだ・・・2人がかりで僕を」

黒咲「話を続けろ」

遊矢「う、うん」

権現坂「全くけしからん奴だ」

月影「かなり深刻な話と見たが」

遊矢「そうなんだよ」

権現坂「ここまで悩んでいる遊矢は久しぶりに見たな」

デニス「き、君は僕を庇ってくれるよねセレナ」

ファラオ「シャアアアアアアアアアアアアアアアア」

ガリッガリッガリッガリッガリッガリッガリッガリッガリッ

デニス「うぐっ・・・」

シンジ「飼い主を守るなんてペットの鑑だぜ」

遊矢「・・・凄く重大な事なんだ」

権現坂「そ、そんなにか」

遊矢「ああ・・・」

シンジ「・・・」

黒咲「・・・」

ブリッ

沢渡「誰だ屁こいたの!」

セレナ「屁じゃない。ウンチだ」

デニス「」

月影「デニスの顔に糞を出すとは」

権現坂「手加減知らずとはこの事だな。猫にしては頭がよく回る」

デニス「」

遊矢「気を取り直して・・・あ、あのさ」

沢渡「柚子の事か」

遊矢「!?」

権現坂「遊矢!」

遊矢「だ、だって」

黒咲「また喧嘩でもしたのか」

シンジ「深刻そうなツラしやがって!」

遊矢「喧嘩っていうかタコさんウィンナーってあるだろ?本当にタコなのかって、あれイカに見える場合もあるだろ?」

沢渡「知らねえよ!」

月影「はあ・・・」

シンジ「大したリーダーだぜ、まあ俺らにはねえ能天気さってのはいいよな」

黒咲「ああ」

Ⅴ「・・・」

Ⅲ「・・・ふふふ」

Ⅳ「何やってんだあいつら」

Ⅴ「中々いいカップルだと私は思う」

Ⅲ「居ませんよね、ああいう純粋さって」

Ⅳ「純粋?何が純粋だよ。昔のあいつらって」

Ⅲ「Ⅳ兄様」

Ⅳ「そうだったな・・・すっかり忘れてたぜ」

Ⅴ「彼らは昔から常識人で汚れなど無かった」

Ⅲ「そうですよ」

Ⅳ「ああ・・・」

Ⅴ「Ⅳ」

Ⅳ「何だ兄貴」

Ⅴ「お前も遊矢を目指せ」

Ⅳ「は?」

Ⅲ「頑張ってください!」

Ⅳ「何で俺が!?」

Ⅴ「1番面白そうだから」

Ⅲ「感情表現豊かですからねⅣ兄様は」

Ⅳ「絶対に嫌だぜ、何が悲しくて」

Ⅴ「私に甥や姪を」

Ⅳ「そりゃ早えよ!」

翌日

遊馬「誰も彼も結婚や男女交際に向いてる奴は居ないじゃないか」

アストラル「全くだ」









続く

カイト「・・・どうだ」

雪乃「・・・」

パチンッ

雪乃「坊やの肛門の怪我は完全に完治したわ」

カイト「そうか」

雪乃「アナルモンスター?」

カイト「ああ」

雪乃「どういう人なの」

カイト「俺は知らん。肛門科の名医であるお前なら」

雪乃「知らないわよ」

カイト「・・・そうか」

雪乃「千の肛門エネルギーって言ってたのよね?」

カイト「だとミザエルは」

雪乃「・・・」

カイト「何か思い当たるのか?」

雪乃「うーん・・・」

カイト「・・・」

雪乃「・・・」

カイト「どうだ」

雪乃「無いわよ」

カイト「・・・」

雪乃「坊やは賢いんだから自分で調べなさい」

カイト「・・・」

雪乃「世界の肛門図鑑?」

カイト「何かあると思ってな」

雪乃「肛門の巫女は」

カイト「・・・そうか」

雪乃「確か」

カイト「こっちの次元ではゴーシュ、遊星の次元はボマー、十代の次元はティラノ剣山」

雪乃「スタンダード次元は?」

カイト「・・・居ない」

雪乃「嘘はダメよ、顔に書いてあるわ」

カイト「・・・」

雪乃「ねえ坊や」

カイト「触るな」

雪乃「坊やは知ってるはずよスタンダード次元の肛門の巫女を」

カイト「知っていたとしても俺は誰にも言わん」

雪乃「やっぱり知ってるのね」

カイト「こいつはデュエリストの誓い、そして仁義だ」

雪乃「仁義?」

カイト「ああ」

雪乃「この子がここまで口を割らないなんて・・・それはあなたにとってどういう存在なのかしら」

カイト「・・・希望」

雪乃「希望?」

カイト「お前は両親がどちらも」

雪乃「AV男優とAV女優よ」

カイト「恵まれた家庭で育っている」

雪乃「ええ」

カイト「俺には母が居ない。だからこそ男が女を愛する気持ち女が男を愛する気持ちというものが理解できなかった」

雪乃「・・・」

カイト「あいつも俺と同じで母が居ない。あいつは俺と同じく父で苦労していた・・・あいつらは」

雪乃「坊やと似た境遇で」

カイト「俺が進めそうにない人生を歩んで行く奴らだ」

雪乃「そう・・・」

カイト「過去の事は忘れて今を生きる・・・この秘密は俺が命を賭けてでも守り抜く」

カイト「何れ人の子の親になるかもしれない奴らを守る為にな」

遊馬「カイトが肛門科から出てきた」

小鳥「カイトー!」

カイト「何だ」

小鳥「肛門は?」

雪乃「完治したわ」

小鳥「さすが世界屈指の肛門の名医!」

雪乃「あなた達はスタンダード次元の肛門の巫女を」

カイト「おい」

小鳥「スタンダード次元の肛門の巫女?それなら」

遊馬「小鳥」

小鳥「・・・」

遊馬「君は少し口が軽すぎる。気をつけるように」

小鳥「ごめんなさい・・・」

雪乃「厳戒態勢ね」

カイト「お前も秘密を探るな、いいな」

雪乃「弟くん?」

カイト「ハルトは関係無い」

雪乃「坊やにとって大切な存在・・・あそこの2人もよね」

カイト「だが違う」

小鳥「雪乃先生!カイトがここまで庇うなんて、あの2人」

遊馬「小鳥」

小鳥「・・・」

遊馬「君は好奇心旺盛すぎる」

小鳥「ごめんなさい・・・」

雪乃「まあいいわ、お友達の少なそうな坊やがここまで庇うだもの」

カイト「下手に調べるな」

雪乃「わかってるわよ、指切りね」

カイト「やめろ」

雪乃「本当に照れ屋よね」

カイト「・・・」

小鳥「ヒントだけでも」

遊馬「小鳥」

小鳥「・・・」

遊馬「ありがとうカイト」

カイト「・・・」

遊馬「彼らに代わって俺が礼を言わせてもらう」

カイト「ああ」

小鳥「ええーっ」

遊馬「・・・」

小鳥「・・・」

カイト「じゃあな」

アストラル「カイト!」

カイト「どうした」

アストラル「いや・・・何でも無い」

翌日

小鳥「あ、鉄男くん!実は」

遊馬「小鳥」

小鳥「・・・」

アストラル「ダメなものはダメだ。今度から喋ろうとするたびに100円を頂く」

遊馬「100円が積もれば1000円になり」

小鳥「わかったわよ、仕方ないんだから」









続く

ピンポーン

アリト「よっしゃ!」

ベクター「だーれだ?」

ガチャッ

アリト「いつも居ねえくせに!」

ギラグ「やりやがったな!」

ベクター「いいじゃねえの別に、さあ誰」

遊矢「あ、俺だけど」

シャーク「閉めとけ」

ベクター「じゃあな」

遊矢「ちょっと!開けろって!何だよこれ!!」

シャーク「チッ」

アリト「柚子だろ」

遊矢「え!?」

アリト「やっぱ柚子だ!この件は俺が引き受けるぜ」

ギラグ「お前柚子大好きだよな」

アリト「だって可愛いしよ」

シャーク「柚子柚子柚子・・・進歩ねえな、このエンタメ坊主だけは」

遊矢「何が言いたいんだよ」

シャーク「柚子がどうしたんだ?まさか便器に顔面から突っ込んで糞まみれじゃねえだろうな!」

遊矢「何だと!」

ドルべ「顔を合わせれば喧嘩ばかりだ」

ベクター「タメだからよ、どっちも同じ思考なんだろうぜ」

権現坂「すまんな毎度毎度」

ギラグ「そういう年頃ってやつだ。いいガタイしやがって、権現坂よ」

権現坂「そっちこそ肉体派ではないか、お互い男の筋肉には目が無いようだ」

ギラグ「だな」

ベクター「変質者?どんなのだよ」

遊矢「こういう感じでさ」

シャーク「柚子みたいなブス狙う何て何処のボンクラだ?アホなんじゃねえか」

アリト「ナッシュ!柚子の何処がブスなんだ!」

遊矢「いいよ別に凌牙は目が腐ってるから」

シャーク「てめえ!」

ベクター「遊馬とカイト呼んで来い」

ドルべ「あ、ああ」

権現坂「101・・・102・・・103・・・104・・・」

ギラグ「105・・・106・・・107・・・」

ミザエル「なぜ腕立て伏せを」

遊馬「久しぶりだな遊矢」

カイト「・・・」

ベクター「お~!来たな、三馬鹿!」

カイト「呼び出した理由は」

ベクター「ねえよ」

カイト「無いだと」

ベクター「ご苦労さん」

ドルべ「くっ・・・」

遊馬「ベクター・・・」

権現坂「だが変質者なんて気のせいかもしれんぞ」

遊矢「でも」

権現坂「少し柚子に過保護すぎるぞ、お前の気持ちもわかるが」

シャーク「ほら見ろ」

遊矢「凌牙は黙ってろよ」

シャーク「てめえは俺を頼って来たんじゃねえのか!」

権現坂「そうだぞ遊矢」

シャーク「喧嘩売ってんのか?ええエンタメ坊主!」

遊矢「くっ」

権現坂「遊矢!」

ドルべ「ナッシュもやめるんだ!」

ベクター「喧嘩ばっかしやがってよ」

シャーク「気に入らねえ」

遊矢「それはお互い様だ」

権現坂「お互い苦労するな」

ドルべ「いやうちのナッシュに比べれば御宅の遊矢なんて」

ベクター「決着つけろよ」

アリト「いや柚子のとこ行こうぜ!」

ギラグ「どうすんだナッシュ」

ベクター「ドルべ、権現坂ちょっと耳貸せ」

ドルべ「何か案があるのか」

権現坂「そうなのか?」

ベクター「良からぬ事だ」

シャーク「何でてめえと一緒に行動しなきゃならねえんだよ!」

遊矢「そんなの俺も同じだ」

シャーク「やるってのか!」

遊矢「かかって来い!」

ベクター「いつまでも喧嘩ばっかしてんじゃねえよ」

シャーク「気に入らねえんだよ」

ベクター「まあ安心しろよ、変質者の目処は付いてるから」

遊矢「本当に!?」

ベクター「ああマジもマジの大マジだぜ」

シャーク「信用できねえな」

ベクター「信用してくれよォ~!」

ベクター「もしもし?俺だ。見つかったぜ例の犯人が」

シャーク「誰と電話してんだ」

ベクター「2人組の野郎でよ、礼には及ばねえよ。早いだろ俺って?」

遊矢「ベクター」

ベクター「あの小屋だ。こいつを被りな」

シャーク「マスク?」

遊矢「こんなの何に」

シャーク「おいベクター」

ベクター「いいから被れって」

シャーク「意味がわからねえよ」

ベクター「あの小屋が変質者の潜伏先だ。突っ込め遊矢!ナッシュ!」

遊矢「行くぞ!」

権現坂「心を鬼にしたのはいいが」

遊矢「」

ドルべ「ナッシュ・・・」

シャーク「」

アリト「ボコボコにされてんな」

遊矢「」

シャーク「」

ベクター「病院のベッドの上なら仲良しこよしでやれるんじゃねえのって作戦だ」

ギラグ「何でマスクしてんだ?2人揃って」

ベクター「秘密はこいつだ」

アリト「セレナのパンツじゃねえか?名前がちゃんと書いてある辺り意外としっかりしてんだな」

ドルべ「それの何が秘密なんだ?」

ベクター「覇王の逆鱗に触れちまったって事だ。怖い怖い」

翌日

コンコン

遊馬「遊矢、凌牙お見舞いに・・・」

シャーク「おい柚子!こいつに尿瓶してやれよ」

遊矢「女の子相手によく下品な事言えるよな」

シャーク「その尿瓶は何だ?特製か?デカすぎるんだよ!気をつけろよ柚子こいつは」

遊矢「一々言わなくていいんだよ!」

璃緒「ごめんなさいね凌牙ってば」

柚子「ううん慣れてるから」

アストラル「感想は」

遊馬「どっちもどっちだ」





続く

Ⅳ「しかし凌牙の奴もよくやるよな、入院ってよ」

Ⅴ「彼は入院マニアだからな」

Ⅲ「定期的に入院するのが趣味だとか」

Ⅳ「フフ・・・ブフッ」

Ⅲ「笑っちゃダメですよⅣ兄様」

Ⅳ「だ、だってよ」

トロン「みんな揃ってるようだね」

Ⅲ「父様!」

トロン「実はパパはね、再婚するんだ」

Ⅴ「再婚!?」

Ⅳ「久しぶりに帰って来たと思ったら何言ってんだ!!」

Ⅳ「あ、新しいおふくろだってよ」

Ⅲ「え、ええ」

Ⅴ「狼狽えるな」

Ⅲ「ですがⅤ兄様!」

Ⅴ「迎えようじゃないか、新しい母さんを」

Ⅳ「まあ父さんだって恋ぐらいするよな、小さいけど」

Ⅲ「・・・」

Ⅳ「で?何処行っちまったんだ」

Ⅲ「連れて来ると言ってましたね」

Ⅳ「何処のどいつなんだろうな」

Ⅴ「わからん」

Ⅳ「・・・遅え」

Ⅲ「どういう人物なのでしょうか」

Ⅴ「・・・」

Ⅲ「父様はご覧の通りの体格・・・もしや」

Ⅴ「ショタコンだな」

Ⅳ「ショタコン!?」

Ⅴ「ロリコンの亜種だ」

Ⅲ「僕達の身近にもドロワさんって立派なショタコンが居たじゃありませんか」

Ⅴ「彼女のカイトへの愛情は母親としての物だ、悪く言ってはダメだぞ」

Ⅲ「はい」

Ⅳ「とんでもねえ女がやって来そうだぜ」

Ⅲ「しかしですねショタコンと言っても」

Ⅴ「実年齢は高めだからな」

Ⅳ「誰だっていいよ俺は」

Ⅲ「ちゃんと母様と呼べるでしょうか」

Ⅳ「なるようになるんじゃねえか?」

Ⅴ「・・・」

バサバサバサバサバサバサ

Ⅲ「何か聞こえますね」

Ⅴ「ああ・・・」

Ⅳ「すっげえ嫌な予感がするぜ」

Ⅲ「僕もです」

Ⅴ「私もだ」

ネフティスの鳳凰神「アンギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア」

Ⅴ「何という事だ・・・」

Ⅲ「こ、これが新しい母様・・・」

トロン「認めてくれるよね」

Ⅳ「できねえよ!」

トロン「相変わらずⅣは反抗的な態度を」

Ⅳ「そうじゃねえ!」

トロン「だったら」

Ⅳ「どう考えたってダメじゃねえか!っつうか雄だろ!」

Ⅴ「胸はある」

Ⅲ「立派な雌・・・いいえ女性ですね」

トロン「君にも覚えがあるはずだよⅣ」

Ⅳ「覚え?」

トロン「まだⅢが誕生するずっと前だったかな」

Ⅴ「あのクマバサミに挟まってた怪鳥・・・か」

トロン「当時の彼女はエジプト考古局の局長としてハートランドに来ていたんだ」

Ⅲ「ネフティスってセトとかいう弟と結婚した女神ですよね」

Ⅴ「太古の神々は性に対してオープンだったからな」

Ⅳ「そんなの覚えてねえよ」

トロン「恩返しついでに結婚ってわけさ!」

Ⅴ「なるほど」

Ⅳ「兄貴も納得してんじゃねえよ!」

Ⅴ「母さん」

ネフティスの鳳凰神「ギャアアアアアアアアアアアアアアアアア」

Ⅳ「デカいし家に入らねえよ」

Ⅴ「母さん専用の出入口を作らねばならないな」

Ⅲ「幸いにも家の中は広いですからね。お金持ち万々歳ですよ」

Ⅳ「ふざけんなよ」

Ⅴ「それに」

Ⅲ「色々と考えないとダメですね、母様をお願いします」

Ⅳ「何処行くんだよ」

Ⅴ「買い揃えないとダメだ」

Ⅲ「ですね」

Ⅳ「ったくよ、おい母さん」

ネフティスの鳳凰神「ギャアアア」

Ⅳ「あり得ねえよ、凌牙も笑うだろうな」

ポンッ

ネフティス「・・・マズい」

Ⅳ「ん?何だこいつは?色黒で全裸・・・アリトの親戚か」

ネフティス「わ、私は」

Ⅳ「言うな言うな、全裸なんざ日常茶飯事だ。っつうか母さん何処行った!?」

ネフティス「多分すぐ戻ってくると思うわ」

Ⅳ「お、そうか?悪いな。母さんの知り合いか?」

ネフティス「まあ鶴の恩返し的な」

Ⅳ「意味がわからねえが別にいいか」

翌日

遊馬「昨日Ⅲの家に行ったら鳥が居たんだが」

小鳥「私言ってないよⅢの家に」

遊馬「君じゃない」

小鳥「・・・」









続く

遊馬「アナルモンスターの正体?」

カイト「こいつを見ろ」

遊馬「こ、これは」

カイト「アカデミアの情報が記載されている資料だ、見てみろ」

遊馬「アカデミア最高幹部がアカデミアに入る前の生い立ちか」

カイト「そいつを見ろ」

遊馬「アナルモンスターにそっくりだ」

カイト「俺も驚いた」

遊馬「アナルモンスターの正体は」

カイト「アカデミアの最高幹部に違いない」

遊馬「何て事だ・・・」

カイト「十分気をつける事だな」

遊馬「ああ」

ファンファンファンファンファンファン

小鳥「パトカーだ」

カイト「何か事件でも会ったようだな」

遊馬「どうする」

カイト「この街で起こる事件の全ては俺達や凌牙らに関わる事だ」

遊馬「そうだったな」

小鳥「それじゃあ」

カイト「お前は留守番だ」

遊馬「デュエリストじゃない君は大人しくしておいた方が俺はいいと思う」

小鳥「デュエリストじゃないからって毎回毎回!」

遊馬「あそこに居る婦人警官は」

カイト「AV女優の原麗華だ」

遊馬「という事は君の知り合い」

カイト「直接会った事は無いがな」

シャーク「やっぱり来やがったな」

遊馬「もう大丈夫なのか?」

シャーク「俺を舐めるなよ」

麗華「ここは部外者以外立ち入り禁止ですよ!」

カイト「俺達はハートランド署の救援で来た刑事だ」

麗華「刑事?」

カイト「俺はゴリ、あそこに居る2人は殿下とマカロニだ」

シャーク「殿下!?」

遊馬「マカロニ・・・」

麗華「何処かで見た顔ですが」

カイト「何が会ったんだ」

麗華「これです」

カイト「見たところカビのようだが」

麗華「このカビはどうやら肛門を封鎖してしまう効果があるようなのですよ、ゴリさん」

カイト「肛門・・・アナルモンスターか」

麗華「アナルモンスター?」

カイト「説明してやれ殿下」

シャーク「殿下じゃねえ」

カイト「マカロニ」

遊馬「説明しよう。アナルモンスターという男を」

麗華「そういう事ですか」

カイト「ああ」

麗華「という事は」

カイト「ああ・・・」

遊馬「そこだ!」

グサッ

「ぐぇぇ!」

シャーク「てめえが出処か!」

カイト「取り押さえろ!」

遊馬「凌牙!」

シャーク「リハビリついでにボコボコにしてやるぜ!」

カイト「ここからが本番だ、吐け」

「し、知らん」

麗華「これが本番の取り調べ・・・勉強になりますね」

遊馬「・・・」

ツァン「あれ?何やってんの」

麗華「ツァンさん」

ツァン「またカイトが何かしてるのね」

麗華「カイト?って事はあの人は刑事じゃなく」

ツァン「あのふざけた髪型はカイトしか居ないよ」

シャーク「オラァ!吐かねえと肛門塞いで鮫の餌にしちまうぞ!!」

「吐きます吐きます!!」

カイト「アナル召喚」

遊馬「どうやら未知の召喚法のようだ」

麗華「ゴリ・・・カイトさん」

カイト「・・・」

麗華「未成年が刑事のフリして、非常識です」

カイト「常識に囚われる奴が悪い」

麗華「雪乃やツァンさんが言ってた通り大胆不敵というか」

シャーク「アジトの場所はわかったぜ、どうすんだ」

カイト「殴り込み以外無いだろ」

シャーク「煮えたぎってきたぜ!」

遊馬「ああ!」

カイト「・・・」

シャーク「ってわけだ」

Ⅳ「ウィルスみたいな野郎だぜ」

遊馬「君の家の前で巨大な怪鳥が居たんだが」

Ⅳ「おふくろ」

遊馬「?」

カイト「少数精鋭だ」

シャーク「俺ら四人で殴り込む」

Ⅳ「他の連中が黙ってると思うか?」

カイト「黙っては無いだろうな」

遊馬「・・・」

遊馬「君はアナル召喚を知っているか」

アストラル「いや私は何も」

遊馬「どういう召喚なのだろうな」

アストラル「サッパリわからない」

遊馬「・・・」

アストラル「エクシーズ、シンクロ、融合、儀式そしてペンデュラムに続く新しい」

遊馬「気を引き締めて行こうか」

アストラル「勿論だ」

遊馬「それと小鳥の事なんだが彼女は危険な場所に首を突っ込む習性がある」

アストラル「問題はそこだな」

遊馬「堅気のあの子が巻き込まれるのはよろしく無い事だ、俺は遊馬みたいに器用ではないし」

翌日

遊馬「・・・」

アストラル「・・・」

遊馬「何がアナルなんだ」

アストラル「わからん」









続く

遊馬「小鳥」

小鳥「どうしたの?」

遊馬「ごめん!」

ドスッ

小鳥「ちょっと何するのよ!」

遊馬「隼を悶絶させる拳を・・・いや遊馬の肉体では本来の実力を」

アストラル「小鳥の腹筋は固いんだ」

遊馬「君はきっと俺達の乱闘に紛れ込もうとしている」

小鳥「うん!」

遊馬「行かせるわけにはいかないな」

小鳥「で?」コキコキ

カイト「行ってくる」

ハルト「気をつけてね兄さん」

カイト「ああ」

フェイカー「カイト」

カイト「どうした父さん」

フェイカー「AV女優5人組はわしの娘になるのか」

カイト「ならん」

フェイカー「そうか・・・」

ハルト「兄さんは一生独身だよね!」

カイト「結婚とは人生の墓場だと言うからな」

シャーク「・・・」

ベクター「おーいナッシュ」

シャーク「散歩だ」

ベクター「散歩?そうか散歩かァ」

シャーク「何か文句あんのか」

ベクター「今日はすき焼きだってメラグが言ってたぜ」

シャーク「んな事知ってんだよ」

ベクター「ふーん」

シャーク「何が言いてえんだ」

ベクター「まあ安心しろよ、七皇はいつだって動けるからよ」

シャーク「・・・」

Ⅳ「母さんは?」

Ⅲ「庭で行水を」

ネフティス「・・・」バシャバシャ

Ⅳ「あいついつかの女じゃねえか!」

Ⅴ「何を騒いでいるんだ」

Ⅳ「だから、見ろ!!」

ネフティスの鳳凰神「ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア」

Ⅴ「母さんだ」

Ⅲ「慣れない生活でⅣ兄様も」

Ⅳ「何だよ俺だけ何か違って見えるなんて・・・どうなっちまってんだ」

遊馬「せ、勢ぞろいか」

カイト「怪我してるぞ」

シャーク「何やってんだお前」

遊馬「こ、小鳥は強いな・・・死ぬかと思った」

Ⅳ「小鳥?まあ強えだろうな」

アストラル「このマンホールの下に」

カイト「アナルモンスターの潜伏先へと繋がっている」

シャーク「気合入れて行こうぜ!」

Ⅳ「連中の肛門が塞がるレベルによ!」

カイト「そうだな」

遊馬「とりあえず下ろう」

アナルモンスター「案の定4人は来たようだな」

「ええ」

アナルモンスター「奴らの肛門エネルギーを手に入れる」

「わかってますよアナルモンスター」

アナルモンスター「アカデミアの最高傑作であるゴキブリの改造デュエリスト」

「ギヘヘ」

アナルモンスター「行くのだ!」

「エクシーズの負け犬を狩って狩って狩りまくるぞ!!」

「オオーッ!」

アナルモンスター「・・・」

ゴゴゴ

ゴゴゴ

ゴゴゴ

シャーク「臭えな」

Ⅳ「下水道の中だからな」

ゴゴゴ

ゴゴゴ

ゴゴゴ

遊馬「この音は一体何なんだ」

アストラル「あれを見るんだ!」

カイト「ゴキブリの大群だと!?」

「来たなエクシーズ四人組!」

シャーク「ゴキブリじゃねえか」

Ⅳ「ケッ」

「俺はゴキブリの」

カイト「早い話が不死身って事か」

「おう!」

カイト「不死身には不死身だ」

シャーク「てめえ1人でやるってのか」

カイト「ゴキブリの大群をかき分けて進め」

シャーク「無茶言うんじゃねえ!」

カイト「苦手なのかゴキブリが」

シャーク「な、なわけねえだろ!」

シャーク「気持ち悪りいな・・・」

Ⅳ「シッシッ」

遊馬「こういう時はゴキジェットを使おう」

シュッ

シュッ

シュッ

シュッ

シュッ

シュッ

シャーク「コロコロ死んでくぜ」

Ⅳ「遊馬にしちゃ物持ちがいいな」

遊馬「カイトは無事なのだろうか」

Ⅳ「俺の兄貴の弟子のあいつが簡単にくたばるタマじゃねえ」

シャーク「カイトは化け物だ」

アストラル「・・・扉」

シャーク「ここにアナルモンスターが居るってか」

Ⅳ「凌牙」

シャーク「遊馬は下がってろ」

遊馬「あ、ああ」

シャーク「扉開けたら何か罠でも待ってたりしてな」

Ⅳ「とりあえず蹴破るしかねえよ」

シャーク「鬼が出るか蛇が出るか・・・ゴキブリは勘弁しろよ。キモいから」

「グフッ・・・俺のゴキブリボディーに触れるなんて」

カイト「後で手を洗えばチャラになる」

「チッ・・・」

カイト「お前達の脅威はその繁殖力と尋常では無い生命力だ」

「ゴキブリを舐めるな!ゴキブリは」

カイト「知らん」

「何が知らんだ!」

カイト「お前達の話に聞く耳など持つ奴が居ると思うか」

「たかが人間風情が!」

カイト「ゴキブリは永遠に人間には勝てぬ!」

アナルモンスター「ようこそデュエリスト諸君」

シャーク「気取ってんじゃねえよ」

遊馬「・・・」

アナルモンスター「さあ誰から」

Ⅳ「俺が」

遊馬「俺がやる」

アストラル「いいのかユート」

遊馬「問題は無いはずだ」

アストラル「だが」

遊馬「こういう時の遊馬なら率先してデュエルする。違うか?」

アストラル「・・・そうだな」

遊馬「一つ教えてくれアナル召喚とは」

アナルモンスター「見ればわかる」

シャーク「気をつけろよ遊馬」

Ⅳ「汚ねえ手を使うかもしれねえ!」

アストラル「あの男もまたアカデミアの最高幹部だった男だ。正々堂々と戦うわけが無い」

アナルモンスター「心外だな、卑怯な手を使って何が悪い」

シャーク「それがてめえらの常識だもんな、クソ野郎!」

Ⅳ「友情ごっこに自分達の目標をコケにする事なんて平気でやりやがる連中だもんな!」

遊馬「そして下劣なハンティングゲーム・・・呆れて物が言えない」

シャーク「舐めんじゃねえぞ肛門幹部!てめえをぶっ潰したらクソガキやエセエンタメ野郎の居場所を吐かせてやるぜ!」

シャーク「そして・・・遊矢と柚子に土下座させてやる!コケにしやがったクソコンビを俺は絶対に許さねえ!!」

アナルモンスター「話は終わりか」

遊馬「始めよう」

遊馬・アナルモンスター「デュエル!」

遊馬「先攻は俺だ!ドロー!俺はガガガマジシャンを攻撃表示で召喚しレベルを4から7に変更!そしてガガガキッドを特殊召喚!ガガガキッドのレベルはフィールドのガガガモンスターと同じになる!」

遊馬「レベル7のガガガマジシャンとガガガキッドでオーバーレイ!エクシーズ召喚!ランク7!幻想の黒魔導師!」

シャーク「遊馬!それは」

遊馬「カードを2枚セットしターンエンド!見せてもらうぞアナル召喚を」

アナルモンスター「ドロー・・・Aゾーン」

Ⅳ「は?」

アナルモンスター「デュエリストと肛門には密接な関係がある。そしてモンスターゾーン並びに魔法・罠ゾーンの何れかにAゾーンは隠されている!」

アストラル「バカな!?」

アナルモンスター「誰も知らない未知の召喚方法!今それを俺が見せてやる!!デュエルエナジーを肛門に集中させる事で」

アストラル「来るぞユート!」

遊馬「ああ!」

アナルモンスター「俺は・・・右から2番目の魔法・罠ゾーンに肛門-アナルヤモリを攻撃表示で召喚!」

Ⅳ「光ってやがる!?」

アナルモンスター「来た!Aゾーンに置かれたモンスターは生まれ変わる!!アナルヤモリは肛門破壊神-アナルゴリラにアナル召喚!!」

アストラル「モンスターの姿が」

遊馬「変わっただと!?」

アナルモンスター「アナルゴリラがアナル召喚に成功したターン!裂け痔カウンターを相手モンスターに置く!裂け痔カウンターが置かれたモンスターのプレイヤーはモンスターの攻撃力分のダメージを受ける!」

幻想の黒魔導師「あぎゃあああああああああああああああああああ」

遊馬「くぅ・・・」4000→1500

アナルモンスター「これがアナル召喚だ!カードを1枚セットしターンエンド!!」

シャーク「とんでもねえ」

Ⅳ「あり得ねえ・・・何だってんだ」

遊馬「恐るべき召喚だ・・・」

遊馬「ドロー!」

アナルモンスター「罠発動!『炸裂する痔』痔カウンターを持つモンスターは破壊される!」

遊馬「幻想の黒魔導師!」

アナルモンスター「どうだ九十九遊馬」

遊馬「負ける・・・このままでは!」

バチバチ

Ⅳ「何か様子がおかしいぞ、あのモンスター」

シャーク「どうなってやがるんだ!?」

「アナル召喚は未完成だと言う事だ」

アナルモンスター「あ、あんたは!?」

「お楽しみはこれからだぞユート」

遊馬「何者なんだ・・・だが今は勝つ事だけに集中しよう!」

遊馬「俺は罠『リビング・デッドの呼び声』を発動!墓地のガガガマジシャンを特殊召喚!そしてタスケナイトを通常召喚!」

遊馬「レベル4のガガガマジシャンとタスケナイトでオーバーレイ!エクシーズ召喚!ランク4!ズババジェネラル!!」

アナルモンスター「アナルゴリラが消失しただと!?」

遊馬「ズババジェネラルのオーバーレイ・ユニットを一つ使う事で手札の戦士族モンスターをこのモンスターに装備する事ができる!俺はバスター・ブレイダーを装備!装備した事によりズババジェネラルの攻撃力は装備モンスターの攻撃力分アップする!」

アナルモンスター「な、何だと!?」

シャーク「ぶちかませ遊馬!!」

遊馬「バトルだ!」

アナルモンスター「ま、待て!」

「やるんだユート」

アナルモンスター「待ってくれ!!」

遊馬「・・・」

アナルモンスター「た、助かった」

「敗者には死だ。この出来損ないめ」

アナルモンスター「うわあああああああああああああああ」

シャーク「野郎!」

Ⅳ「てめえの仲間を処刑しやがった」

「所詮はこの程度って事か、アナルなら遊矢が適任だな」

カイト「誰だあいつは」

シャーク「知らねえよ」

遊馬「何故お前達はこんな酷い事を」

「説明する必要など無い。ではまた会おう」

アストラル「き、消えた」

遊馬「何者なんだ一体・・・」

シャーク「やっぱ日の光が1番だぜ」

Ⅳ「吐かせなくて良かったのか」

シャーク「すっかり忘れてたぜ」

カイト「これで肛門騒動もひと段落って事だな」

遊馬「あの男はどうして俺が遊馬では無いと」

アストラル「わからない。だが奴の雰囲気は何処か」

シャーク「・・・辛気臭い話はやめようぜ」

Ⅳ「そういう事だ」

アストラル「それもそうか」

遊馬「帰ろう。俺は少し疲れた」

数日後

遊馬「アナルアナル何やってんだか」

アストラル「ああ・・・」









続く



アリト「うおおおおおおおおおおおおおお」

ギラグ「早えなあいつ」

ガチャッ

ベクター「なーに、あいつが張り切るといつも」

ミスティ「・・・」

アリト「やったぜ!」

ミザエル「アリト好みの女とは」

ドルべ「良かったな」

シャーク「ここは悩み相談所じゃねえんだぞ」

アリト「やったぜナッシュ」

シャーク「そうか良かったな」

シャーク「ここは駆け込み寺かよ、カイトとかⅣのとこに行けってんだ」

ドルべ「遊星達は元気にしているか?」

ミスティ「アキの話じゃ恐竜ハンターと戦ってるって話だけど」

ミザエル「さすが遊星」

シャーク「で?何の用よ」

ベクター「結局絡むってか?」

シャーク「一応聞いてやるよ」

アリト「何だって言ってくれよ!」

ミスティ「実は・・・」

ポロン

シャーク「そ、そりゃ何だ」

ミスティ「チンポが生えてしまったの・・・」

ギラグ「チンポか」

シャーク「どうする」

ドルべ「うーん」

ミザエル「悩みどころだな」

ベクター「引っこ抜けばいいんじゃね?」

アリト「だってよ」

ミスティ「じゃあお願いするわ」

シャーク「綱引きの要領で行くぜ!」

アリト「地に足つけて踏ん張れよ!」

ミスティ「ええ!」

シャーク「せーの!!」

シャーク「よいしょ!」

ミスティ「アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア」

アリト「踏ん張れよ!気合いだ気合!!」

ミスティ「アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア」

ドルべ「凄い悲鳴だ」

ミスティ「アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア」

アリト「頑張れよ姉ちゃん!」

ミチミチ

アリト「引っこ抜けそうだ!」

スポン

ミスティ「アアッ!」

アリト「やったぜ!」

アリト「飛んでっちまったなチンポ」

ギラグ「所詮チンポだ。どうって事ねえよ」

ミスティ「ありがとう。助かったわ」

アリト「いいって事よ、なあ皆!」

シャーク「何だっていいぜ」

ミザエル「遊星達によろしく言っておいてくれ」

ミスティ「ええ」

アリト「モデルなんだって?えらい美人だよな」

ギラグ「まったくだぜ」

シャーク「風俗も経営してんだと」

アリト「マジで!?」

グサッ

Ⅳ「いってえ!何だこいつは!?」

Ⅴ「男根だな」

Ⅲ「陰茎ですか!?」

Ⅳ「チンポじゃねえか!」

Ⅴ「こんな物が飛んでくるとは」

Ⅲ「物騒な世の中ですね」

鳳凰神「ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア」

Ⅲ「どうかしましたか母様!?」

鳳凰神「ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア」

Ⅳ「嫌になるぜ、この環境」

シャーク「じゃ出かけるからな」

ドルべ「何処に行くんだナッシュ」

シャーク「Ⅳと約束があるんだよ」

ベクター「デートか?」

シャーク「違う」

アリト「やべえ!」

ギラグ「何だいきなり」

アリト「ミスティのおっぱい触るの忘れてたぜ!」

ミザエル「お前って男は」

ドルべ「一応聞いておくが一体何を」

シャーク「あいつらのおふくろ」

バタンバタン

Ⅳ「いきなし部屋に閉じこもって何やってんだ」

Ⅴ「覗くなと」

Ⅲ「わかりました」

Ⅳ「・・・」

Ⅴ「覗くんじゃないぞ」

Ⅲ「ダメですよⅣ兄様」

Ⅳ「何で俺なんだよ」

Ⅴ「一番好奇心旺盛だからな」

Ⅲ「ですよ」

Ⅳ「・・・」

バタンバタン

Ⅳ「反物織ってねえだろうな」

Ⅴ「それは鶴の恩返しだぞ」

Ⅲ「最近変ですよ?」

Ⅳ「あれ人だぞ」

Ⅴ「誰が」

Ⅳ「母さん」

Ⅲ「ははは・・・まさか」

Ⅳ「事実なんだよ!だったら覗いてみろ!!」

Ⅴ「やめろ」

Ⅳ「クソ・・・」

シャーク「お邪魔」

バタンバタン

シャーク「何の音だ」

Ⅲ「母様さ」

Ⅳ「凌牙!覗いてみろよ」

シャーク「母様ってあの大怪鳥だろ」

Ⅴ「何て失礼な事を」

シャーク「・・・」

Ⅳ「この調子だ」

シャーク「こいつら三兄弟は本当によ・・・」

Ⅳ「俺まで入れてんじゃねえよ!」

バタンバタン

Ⅳ「手貸せ」

シャーク「おう」

Ⅲ「させない!」

Ⅴ「私も同感だ」

Ⅳ「そこ退け!」

Ⅲ「退きません!」

シャーク「退けってのが聞こえねえのか!!」

Ⅴ「相手が七皇のリーダーだろうと何だろうと退くわけにはいかない」

シャーク「こうなりゃ強行突破しかねえ!」

Ⅳ「ああ!」

アリト「おーい待ってくれよ」

ミスティ「あら?」

アリト「間に合って良かったぜ」

ミスティ「何か用かしら?」

アリト「ちょっと頼みがあってよ」

ミスティ「何でも言ってちょうだい」

アリト「マジで!?」

ミスティ「あなた達には助けられたから」

アリト「じゃあ」

ミスティ「・・・」

アリト「おっぱい揉ませてくれ!」

シャーク「やるじゃねえか兄貴」

Ⅳ「腕っ節の方も強くなったなⅢ」

バタンバタン

ドドドドドドド

Ⅴ「何だこの音は?」

ガシャーンッ

Ⅲ「うわっ!?」

アリト「やったぜやったぜナッシュ!!」

シャーク「いきなり飛んでくんじゃねえよ!」

Ⅲ「アアーッ!?」

Ⅴ「どうしたⅢ!?」

Ⅲ「こ、この人」

Ⅴ「この女性は一体」

アリト「しかも全裸だぜ」

シャーク「ほら来い」

Ⅳ「だから言ったじゃねえか!」

ネフティス「姿を見られたからには家を去らねばなりません」

Ⅴ「これは」

ネフティス「反物です」

Ⅳ「やっぱり・・・」

ネフティス「これでお別れです・・・さようなら」

Ⅴ「母さーん!」

Ⅲ「さようなら母様」

Ⅳ「・・・」

Ⅳ「だから言ったじゃねえか」

Ⅴ「いい反物だ」

Ⅲ「家宝にしましょうよ」

Ⅴ「ああ」

Ⅳ「これで父さんもバツが一つ増えたな」

アリト「おっぱい揉んだぜ」

シャーク「良かったじゃねえか」

Ⅳ「やっと信用しやがったか」

Ⅴ「信用も何も」

Ⅲ「誰だって人型とは思いませんからね」

シャーク「良かったな」

Ⅳ「何が」

シャーク「おふくろ」

Ⅳ「いや良くはねえだろ」

シャーク「何だそれ」

Ⅳ「別に」

シャーク「・・・」

Ⅳ「・・・」

シャーク「じゃあな」

Ⅳ「ああ」

翌日

遊馬「最初から最後までおかしい事だらけじゃないか」

アストラル「・・・」









続く

柚子「退院おめでとう遊矢!」

遊矢「本当いきなり」

黒咲「・・・」

遊矢「黒咲!?」

黒咲「そこまで驚くか」

遊矢「黒咲が出迎えてくれるなんて」

黒咲「好きで出迎えに来たわけじゃない」

遊矢「じゃあ」

黒咲「お前最近ユートに会ったか?」

遊矢「最近?会ってないな、そういえば」

柚子「どうかしたの?」

黒咲「少し様子が変でな」

ユート「遊矢!シャークと一緒に入院したって聞いたんだけど無事だったんだな!」

遊矢「あ、ああ」

ユート「何処行ってたんだよ黒咲も!」

柚子「しばらく見ないうちに」

黒咲「こうなってしまった」

ユート「何だよジロジロ見て」

黒咲「お前ユートだな」

ユート「当たり前だぜ!」

黒咲「・・・」

柚子「ちょっとね」

遊矢「何か変だ」

遊矢「そういうわけでユートが少し変なんだ」

シンジ「ユートってお前やユーゴに似た賢そうな奴だろ?」

黒咲「2人に比べて頭はいい」

シンジ「へえ」

権現坂「言われてみれば元気に走り回ってる姿をよく見る」

ファラオ「ニャ」

セレナ「こいつは遊馬だと言ってるぞ」

沢渡「ユートが遊馬?んなわけ」

権現坂「考えられんな」

セレナ「こいつは嘘をつかないぞ」

権現坂「嘘ではなく、考えられないんだ」

遊矢「まあ確かに」

セレナ「みんな信じないんだな・・・」

ファラオ「・・・」

遊矢「そんなに落ち込まなくても」

シンジ「季節の変わり目ってやつじゃねえか?」

権現坂「今の性格を治したいのだろう」

沢渡「あいつ暗いから」

黒咲「暗いんじゃない。クールだと言え」

沢渡「どっちでもいいぜ」

権現坂「何か実験をする手段もあるぞ」

遊矢「実験?」

権現坂「ああ!」

権現坂「遊馬の好物は」

黒咲「デュエル飯」

シンジ「デュエル飯?」

遊矢「おにぎり」

黒咲「ユートもおにぎりぐらい食うぞ」

権現坂「ならば」

赤馬「デュエルだ」

遊矢「赤馬零児!?」

黒咲「何の用だ」

沢渡「ここはてめえが来てもいい場所じゃねえんだぞ!」

権現坂「・・・」

ユート「ランサーズ会議か、初めて会った頃に比べたら遊矢も仲間がいっぱいできた気がするぜ」

赤馬「九十九遊馬」

ユート「お、俺はユートだぜ」

赤馬「いや君は九十九遊馬だ」

ユート「やべえな社長はさすがに何でもお見通しだぜ」

赤馬「君とデュエルがしたい」

ユート「俺と!?」

赤馬「ああ」

ユート「別に構わねえぜ、社長!」

赤馬「では始めよう」

ユート・赤馬「デュエル!!」

ユート「先攻は俺だぜ!ド」

赤馬「スタンダードでは先攻のドローはできない」

ユート「あ、そうか。気を取り直して!」

赤馬「見せてもらうぞ君のデュエルを」

ユート「俺はドドドウィッチを攻撃表示で召喚!そしてドドドウィッチの効果で手札のドドドモンスターを特殊召喚できる!ドドドボットを手札から特殊召喚!」

ユート「レベル4のドドドウィッチとドドドボットでオーバーレイ!エクシーズ召喚!希望皇ホープ!」

赤馬「どうやら隠す気はゼロのようだな」

ユート「だって暴露てるし」

赤馬「・・・」

ユート「俺はカードを2枚セットしターンエンド!」

赤馬「私のターン!」

赤馬「エクシーズ召喚!ランク4!DDD怒涛王シーザー!」

赤馬「シンクロ召喚!レベル7!DDD疾風王アレキサンダー!」

赤馬「融合召喚!DDD烈火王テムジン!」

ユート「一気にモンスターを3体それも別々の!?」

赤馬「君はどう攻略する九十九遊馬」

ユート「どうって言われてもな」

赤馬「・・・」

ユート「・・・わかんねえ」

赤馬「わからない?」

ユート「なるようになるぜ!別に命を賭けた戦いってわけじゃないんだから」

赤馬「・・・」

赤馬「君には邪な心を感じない」

ユート「邪?邪念や邪心的な」

赤馬「そうだ」

ユート「俺だってあるさ」

赤馬「君はお人好しだ。苦労したんじゃないか」

ユート「逆に社長は人を信じなさすぎだぜ」

赤馬「経営者という者は」

ユート「って言ってもカイトより歳下だろ?」

赤馬「彼と違い私には立場というものがある」

ユート「立場?いいんじゃね気にしなくても」

赤馬「君も社会人になればわかるさ」

ユート「・・・」

赤馬「もし君が大を生かすために小を犠牲にする選択を迫られたらどうする」

ユート「全員助ける」

赤馬「甘いな」

ユート「だったら社長はどうするんだ」

赤馬「迷わず小を犠牲にする」

ユート「それって自分の父ちゃんと同じ事してるぜ」

赤馬「私とあの男では責任感が違う。あのような外道共と手を結んだ男とはな」

ユート「いいや一緒だぜ」

赤馬「君も不動遊星も遊城十代も同じ事を言うな」

ユート「それだけ十代さんも遊星さんも社長を仲間だって想ってる事だぜ」

赤馬「・・・」

赤馬「・・・このデュエルは中止する」

ユート「何だよいきなり!」

赤馬「君と話していると調子が狂う」

ユート「逃げるなよ!」

赤馬「逃げてはいない」

ユート「逃げてるぜ!」

赤馬「・・・」

ユート「かかって来い!」

赤馬「・・・バトルだ!」

ユート「俺は希望皇ホープのオーバーレイ・ユニットを一つ使う事で」

赤馬「九十九遊馬・・・彼との出会いが黒咲隼を変化させ榊遊矢の内向的な性格もまた変わって行った」

赤馬「ならば私は全力で射つ!」

ユート「いてて」

赤馬「・・・」

黒咲「・・・」

赤馬「そこを退くんだ」

黒咲「貴様」

ユート「お、おい黒咲」

黒咲「無事かユート」

ユート「無事だけど・・・」

黒咲「いきなりユートとデュエルを申し込むと思ったら何なんだあいつは」

ユート「社長だぜ」

黒咲「見ればわかる」

パチパチパチ

黒咲「誰だ」

ユート「!?」

ジン「噂通りの腕前に九十九遊馬と同じホープを使うとは不思議な男だ」

ユート「確かジンって奴だ」

黒咲「ジン?」

ユート「カイトの手下だとか名乗ってた胡散臭い奴でさ」

ジン「胡散臭い!?」

ユート「無茶苦茶胡散臭い奴だったじゃねえか!」

黒咲「それを何故お前が」

ユート「あ、カイトから聞いたんだ」

ジン「しかし似ている九十九遊馬と天城カイトに」

ユート「呼び捨てか?お前!カイトのこと慕ってたじゃねえか!!」

ジン「それは過去の話だ!今の私は一味違う!!」

ギンッ

ユート「か、身体が動かねえ!」

ジン「超能力だ」

黒咲「貴様!」

ガキンッ

黒咲「・・・ッッ!」

ジン「そして硬質化!」

ユート「しばらく見ねえ間にパワーアップしてやがる!」

ジン「フフフ」

ジン「さあお次は」

ザクッ

ジン「あぎゃああああああああああああ」

沢渡「やったぜ月影!」

月影「無事か2人とも」

ジン「刀を使うなんて・・・それでもデュエリストか!?」

月影「リアリストだ」

ジン「くっ・・・おわっ!?」

シンジ「シンクロ仕込みの喧嘩ってのを見せてやるよ、歯ァ食いしばれ!!」

ジン「ひぇ!」

権現坂「あの男は」

ユート「ジンって言ってな」

遊矢「ジン・・・」

ユート「いつかは逆襲しに来ると思ってたけど」

遊矢「もういいって」

シンジ「だってよ」

沢渡「どうだ!」

ジン「ク、クソ・・・」

黒咲「目的は何だ」

ジン「う、憂さ晴らしだ!」

黒咲「憂さ晴らし?」

ジン「九十九遊馬に負けた日からの私の人生を教えよう」

黒咲「聞く必要も無い。所詮は負け犬の遠吠えだ」

黒咲「持って来たぞ」

カイト「・・・」

ジン「カイト様!」

カイト「誰だこいつは」

黒咲「俺が聞きたい」

ジン「・・・」

黒咲「こいつの処分はどうする」

カイト「まあ檻の中が妥当だろうな」

ジン「カイト様!私ですよ私!!」

カイト「だから誰だ」

黒咲「虚言癖のある奴だろ」

ジン「クソォ・・・」

遊馬「元気そうだな遊馬」

ユート「ユートの方こそ」

遊馬「どうだ?」

ユート「いつバレるかわからないスリルがあるぜ!」

遊馬「実は俺も何だ」

ユート「やっぱユートもか?」

遊馬「ああ」

アストラル「あまり派手な事をやらないようにだ」

ユート「わかってるぜ」

アストラル「・・・君は」

ユート「だから言わなくていいっつうの」

黒咲「帰るぞユート」

ユート「じゃあなユート!」

黒咲「ユートはお前だぞ」

ユート「じゃあな遊馬!」

遊馬「またな」

黒咲「遊馬が冷静沈着になりユートが熱血漢か」

ユート「ど、どうしたんだよ」

黒咲「そして俺の名も隼ではなく黒咲・・・」

ユート「やばい・・・」

黒咲「別にいいか、悪かったな」

ユート「危ねえ危ねえ・・・」

翌日

黒咲「その事実は本当なのか」

シンジ「マジだってよ、クロウが言ってたぜ」

沢渡「どうしたんだ?」

月影「拙者の調べでは十六夜アキが脱ぐそうだ」

権現坂「けしからん!」

シンジ「デカいもんな」

セレナ「脱いで得するのか?」

デニス「君も脱げばわかるんじゃないかな」

セレナ「人前で脱ぐのはダメだって柚子や十代が言ってたぞ」

デニス「じ、十代・・・」

沢渡「お前はどう思うよ?」

権現坂「耳を貸すな!」

遊矢「俺?アキさんは別にって感じだな」

権現坂「それでいい。男とは生涯に1人の女を愛せばいいんだ」

シンジ「アキって年齢の割に老けてるだろ?んな事言ったらぶん殴られるけど」

月影「あくまで噂だ」

黒咲「お前の情報収集能力は抜群だ」

シンジ「身内の遊星やクロウも言ってたんだしな」

権現坂「俺は絶対に行かんぞ!そもそもアキと言えば遊星殿の!」

沢渡「こういう硬派気取ってんのがスケベなんだよな」

シンジ「シンクロ使いなら全裸にならねえと始まらないぞ」

権現坂「そんな破廉恥な事はできん!断固拒否する!!」

ユート「聞いたぜ黒咲」

黒咲「ああ」

ユート「アキさんか」

黒咲「興味でもあるのか」

ユート「そりゃ男だからな!」

黒咲「・・・」

ユート「じゃあ行くか」

黒咲「行く?何処に」

ユート「遊星さんの次元に決まってるじゃねえか!」

黒咲「待てユート!」

ユート「かっとビングだ!俺!!」

ゴチンッ

ジャック「何だ!?」

ユート「悪いジャックさん・・・」

ジャック「ユートか・・・」

ユート「すっげえ石頭だぜ」

ジャック「いきなり出現する奴が居るか!もっと周りを見てだな」

ドスッ

黒咲「久しぶりに来たな」

ジャック「下を見ろ!」

黒咲「ジャックか?なぜ俺に踏まれているんだ」

ジャック「それは俺が聞きたいわ!」

ジャック「十六夜・・・確かに脱ぐが」

ユート「やったぜ!」

黒咲「女子高生のあいつが何故脱ぐんだ」

ユート「それに裕福なんだろ?」

ジャック「俺の話を聞け」

黒咲「何だ」

ジャック「何か勘違い勘違いしているようだが十六夜は」

ユート「わかってるって」

黒咲「脱ぐのは脱ぐんだろ」

ユート「でも何で?」

ジャック「教えてやってもいいが俺に聴きたくばデュエルしろ」

ユート「ジャックさんとも付き合い長くなるがデュエルは始めてだよな」

ジャック「さっきから俺をさん付けするとはな、遊馬や柚子ぐらいだぞ」

ユート「細かい事は気にするなよ、ジャックさん!」

ジャック「まあいいだろう」

ユート「やった!」

黒咲「お前だけなのか?」

ジャック「みんな仕事だ」

黒咲「いつまでも」

ジャック「ニートの何が悪い」

黒咲「全体的にだ」

ユート「始めようぜ!先攻は俺からだ!」

ジャック「来い!」

ユート「俺はガンバラナイトを通常召喚!そしてカゲトカゲを特殊召喚!」

ユート「レベル4のガンバラナイトとカゲトカゲでオーバーレイ!エクシーズ召喚!希望皇ホープ!」

ジャック「希望皇ホープだと!?」

ユート「ターンエンド!」

ジャック「どういう事だ黒咲!」

黒咲「俺に聞くな」

ユート「次はジャックさんだぜ!」

ジャック「調子が狂う・・・俺のターン!!」

黒咲「しかし本当にユートなのか?」

ユート「レッド・デーモンズか・・・」

ジャック「まだ出してもいないだろ!」

ユート「予想だぜ予想!」

ジャック「自分フィールドにモンスターが存在せず相手フィールドにモンスターが居る時バイス・ドラゴンは特殊召喚できる!そして俺はダーク・リゾネーターを通常召喚!」

ジャック「レベル5のバイス・ドラゴンにレベル3のダーク・リゾネーターをチューニング!シンクロ召喚!レッド・デーモンズ・ドラゴン・スカーライト!!」

ジャック「レッド・デーモンズ・ドラゴン・スカーライトはこのモンスターの攻撃力以下の相手フィールドの特殊召喚されたモンスターを全て破壊し破壊したモンスターの数×500ポイントのダメージを与える!」

ユート「ホープ!」

ジャック「このままダイレクトアタックだ!!」

ユート「うわあああああああああああああああああああ」4000→500

ジャック「カードを1枚セットしターンエンド!」

黒咲「ユート!」

ユート「大丈夫だぜ、まだまだ負ける気はしねえ!」

黒咲「遊馬に似ている・・・いやユートは日頃から遊馬のような男になりたいと言っていたが」

ユート「ドロー!!」

ユート「俺はフィールド魔法『エクシーズ・オーバーライド』を発動!さらに魔法『死者蘇生』で墓地のホープを特殊召喚!」

ジャック「オーバーレイ・ユニットの無いモンスターを特殊召喚?」

ユート「まだだ!カオス・エクシーズ・チェンジ!希望皇ホープレイ!!」

ユート「さらに俺は装備魔法『エクシーズ・ユニット』をホープに装備!俺は希望皇ホープレイのオーバーレイ・ユニットを一つ使う事で!」

ジャック「血迷ったかユート!お前にホープレイにはオーバーレイ・ユニットが無い!!」

ユート「いいや、フィールド魔法『エクシーズ・オーバーライド』はオーバーレイ・ユニットの代わりに手札をエンドフェイズ時まで裏側表示で除外する事ができる!」

ユート「ライフが1000以下の時このモンスターの攻撃力は500ポイントアップし相手フィールドのモンスターの攻撃力は1000ポイントダウン!」

ジャック「バカな!?」

ユート「そして魔法『鬼神の連撃』を発動!装備魔法『エクシーズ・ユニット』もまたオーバーレイ・ユニットとして使用が可能!オーバーレイ・ユニットを全て使う事で選択したモンスターは2度の連続攻撃が可能だ!!」

ジャック「こいつ・・・」

黒咲「やはりお前は」

ユート「バトルだ!」

ジャック「どうやら俺の負けだな」

ユート「いいデュエルだったぜ」

黒咲「お前の女の好みは」

ユート「ドロ・・・瑠璃だぜ!」

黒咲「俺の勘違いなのか」

ジャック「ユート、黒咲」

黒咲「何だ」

ジャック「十六夜の事なんだが」

黒咲「ああ」

ジャック「十六夜は十六夜でも脱ぐのは十六夜の母の十六夜節子だ」

ユート「・・・それはそれで」

黒咲「ありだな」

翌日

沢渡「んだよババアの裸体か?」

黒咲「スタンダード人には熟女または人妻の良さがわからんだろうな」

沢渡「あ?」

シンジ「俺らシンクロ使いはもっぱら女教師とかだよな権現坂」

権現坂「知らん知らん」

月影「十六夜アキの母ならば拙者もいいと思う」

遊矢「全くこいつらは・・・」

セレナ「?」









続く

ツァン「それでコナミったらね」

カイト「・・・」

ツァン「聞いてるの!?」

カイト「いや」

ツァン「聞いて無いの!?」

カイト「俺は主婦じゃないんだぞ」

ツァン「暇人のくせに」

カイト「お前がドロワのAVを見るとかいうから」

ツァン「だって暇なんだもん」

カイト「・・・」

ツァン「それでさ」

カイト「・・・」

ツァン「また余所見してる」

カイト「何か言ったか?」

ツァン「別に」

カイト「だったら俺は」

ツァン「もう行くの!?」

カイト「ああ」

ツァン「じゃあ僕も行こうかな暇だし」

カイト「勝手にしろ」

ツァン「やったね!」

カイト「・・・」

ツァン「パトロール?好きよねカイトも」

カイト「・・・」

ツァン「一言も喋らない」

カイト「おい」

ツァン「何よ?」

カイト「何だあれは」

ツァン「立て篭もりじゃないの?」

カイト「そうか」

ツァン「ちょっとカイト!」

カイト「この街で起こる事件は俺の管轄みたいなものだ」

カイト「通させてもらう」

「部外者は立ち入り禁止だ!」

カイト「部外者ではない。俺は刑事だ」

「失礼しました!」

カイト「俺はゴリこいつは部下のマカロニだ」

ツァン「マカ・・・」

「AV女優のツァン・ディレに似てるよな、こっちは天城カイトで」

カイト「信用できんのか」

「いえ」

カイト「状況は」

「それがですね」

ツァン「何で僕が部下なのよ、歳下のくせに」

「犯人の要求はウルトラレア6000千枚らしいです」

カイト「メガホン」

「は、はい」

カイト「さっさと出て来い」

「うるせえ!さっさとカード持って来い!!」

カイト「黙れ」

ツァン「何刺激してんのよ」

カイト「俺は仲間内ではゴリと呼ばれている。その意味がわかるか」

「二枚目のくせにゴリラのように強いからってか!?」

ツァン「あながち間違いじゃ無い」

カイト「ゴリ押しのゴリだ・・・強行突破で行くぞ!!!」

「いきなり突撃しましたよマカロニさん」

ツァン「そのあだ名やめてよ!」

「しかしゴリさんが」

ツァン「あいつなら簡単には死なないよ」

「成る程」

ツァン「ほら出てきた」

カイト「人質も無事だ」

「さすが刑事!」

「ゴリさーん!」

カイト「帰るぞマカロニ」

ツァン「・・・」

シャーク「お、密会してんじゃねえよカイト!」

カイト「・・・」

シャーク「シカトしてんじゃねえ!」

カイト「何か用か暇人」

シャーク「用なんてねえよ」

ツァン「あんた達喧嘩ばっかするよね」

シャーク「こいつが喧嘩売ってるんだよツラが気に入らねえ」

ツァン「でも小鳥が言ってたけど凌牙って友達と会うとやたらテンションが高いって」

シャーク「余計な事言いやがって」

カイト「・・・フッ」

シャーク「笑ってんじゃねえ!」

シャーク「だったらカイトの秘密教えてやるよ、ツァン!」

ツァン「何よ」

シャーク「こいつ、お前に対してたまに勃ってるぞ」

ツァン「ふーん」

シャーク「何で反応が悪いんだ・・・説明しろカイト!」

ツァン「まあ男の子なら別にって感じだけど、2人がヤりたいって思う女性は」

カイト・シャーク「ドロワ」

ツァン「熟女好きなのは共通してる・・・じゃあ彼女にしたいなら」

カイト・シャーク「柚子」

ツァン「これも共通してるんだ」

カイト「お前には璃緒が居るだろ。ふざけるのも大概にしろ」

シャーク「妹は妹で割り切らねえとシャレにならねえだろ!」

カイト「同じ幼馴染でも小鳥と柚子は違ってな。珍妙な髪型は共通してるが」

シャーク「小鳥は束縛してきそうなタイプだよな、常に一緒に居ねえとダメだって言ってきそうだぜ。小鳥ってデュエリスト5人分の耐久性あるしな」

カイト「その点柚子は違う」

シャーク「引くべきとこはちゃんと引くっつうか、共に並んで歩いてくれるっていうか」

カイト「ああ」

シャーク「何で意気投合してんだ!パクリやがって!」

カイト「だったら遊矢と柚子が手を握った回数がわかるのか?」

シャーク「6回だよ!んなもんは常識だっつうんだ!!」

カイト「なら就寝時間を言ってみろ」

シャーク「10時だ!あいつら10時になりゃ電話なりメールなりやめて寝るんだよ!健康優良児ってやつだからな!」

カイト「なら」

シャーク「何でも言ってみろ!俺はてめえ以上に奴らの事に詳しいんだよ!!」

ツァン「小鳥もこの変なコンビに懐かれなくて良かったよね・・・」

翌日

小鳥「ってツァンさん言ってたんだよね、応援するなら私と遊馬の仲も応援してほしいよね」

遊馬「いつか実るさ」

小鳥「他人事みたいに言って」

遊馬「一つ聞いておきたいが遊馬が・・・俺が浮気したらどうする」

小鳥「金属バットで滅多打ちよ!」

遊馬「・・・」

アストラル「小鳥はシャークより男らしい面が多々あるからな・・・」

遊馬「小鳥というより猛禽類に近い女の子だ・・・」









続く

ピンポーン

シャーク「出たぜ、さあ誰が行くよ」

ドルべ「私は遠慮しておく」

ベクター「俺もパスだぜ」

アリト「俺も遠慮しとく」

ギラグ「俺もだ」

ミザエル「私もだ」

シャーク「何だ乗り気じゃねえのか?」

ベクター「今何時だと思ってんだ?」

ミザエル「夕飯も食べたんだ」

璃緒「非常識よ」

ピンポーン

ピンポーン

ピンポーン

ピンポーン

ピンポーン

シャーク「うるせえな!」

アリト「何だってんだ!!」

ドルべ「もう2時間にもなるぞ」

ミザエル「出てやるか」

シャーク「こいつで決めようぜ」

ドルべ「トランプか?」

シャーク「トランプだ」

ピンポーン

シャーク「上がり」

ベクター「俺も」

ドルべ「私もだ」

璃緒「私もよ」

ミザエル「私も」

ギラグ「・・・俺かよ」

シャーク「行って来い」

アリト「めんどくせえのだったら拒否れよ」

ドルべ「それではギラグ」

ギラグ「おう」

璃緒「お茶ですわ」

カーリー「どうも」

アリト「俺とチェンジしろギラグ!」

ギラグ「こいつは俺のヤマだ!」

アリト「チッ」

シャーク「それで俺らに何用だ?」

カーリー「実は大切な物を探してもらおうと」

シャーク「ジャックや遊星はどうしたんだよ」

カーリー「遊星達は宇宙一の殺し屋と戦ってるんだから!」

シャーク「そいつは凄えぜ」

ギラグ「その大切な物ってのは?」

シャーク「眼鏡?」

ドルべ「眼鏡?」

璃緒「眼鏡?」

ベクター「眼鏡?」

アリト「眼鏡?」

ギラグ「眼鏡?」

ミザエル「眼鏡?」

カーリー「あれが無いと見えにくくて」

ギラグ「お前の頭に乗ってるそれは何だ」

カーリー「あっ!?」

ギラグ「そんなので2時間も粘ってたっていうか!?」

カーリー「何ていうか・・・ありがとう!」

シャーク「ジャックによろしくな」

ベクター「こいつってジャックの女なんだろ?」

カーリー「ち、違う・・・事も無いかなって」

アリト「おっぱいデカイし最高じゃねえか」

ギラグ「あのジャックの女だけあって根性はあるな」

ドルべ「2時間も粘ってたからな」

ミザエル「ただのバカだ」

カーリー「これお土産なんだけど」

ギラグ「土産?」

カーリー「これを飲めば元気いっぱいなんだから!」

ミザエル「美味い!何だこのコーヒーは!?」

カーリー「ブルーアイズマウンテンって言って」

アリト「タダのコーヒーじゃねえか」

ミザエル「凡人には理解し難い味なのだろうな、このコクと香りは」

シャーク「コーヒーじゃねえか」

ギラグ「何はしゃいでんだ」

ベクター「プッ」

ミザエル「貴様!」

ドルべ「やめろミザエル」

ミザエル「・・・」

カーリー「それと璃緒だっけ?預かり物があるんだけど」

璃緒「預かり物?」

璃緒「何これ?」

シャーク「薄気味悪い人形だぜ」

カーリー「Ⅳっていうか子が」

アリト「Ⅳ?」

ベクター「こいつは傑作だぜ!」

シャーク「笑ってんじゃねえ!!」

ドルべ「落ち着くんだナッシュ」

シャーク「人の妹に色目つかうなんて何様だってんだ!!」

ドルべ「ナッシュ!」

ベクター「あいつら一家の家にカチコミか?やるねぇナッシュも」

ドルべ「感心している場合ではないぞ!」

翌日

遊馬「シャークとⅣが派手にやりあって警察の厄介になったそうだ」

アストラル「何時もの事だ」









続く

黒咲「さっさと立て」

デニス「うぐっ・・・」

ユート「黒咲!」

黒咲「止めるなユート」

ユート「少しやりすぎだぜ」

黒咲「こいつは殴るなり蹴るなりするために生きてるような連中だ」

ユート「いくらアカデミアの人間だからって」

黒咲「黙れ!」

デニス「き、君の言う通りだよ!」

黒咲「少し黙ってろ」

デニス「・・・」

遊矢「デニス?」

ユート「何とかならねえかな」

遊矢「でも黒咲が怒るのも当たり前だし俺だってあいつは最低の人間だと思う」

ユート「そりゃそうだけど」

遊矢「デニスだって、またスパイするために戻って来たわけなんだから」

ユート「まあ確かにな」

遊矢「デニスも素良も人としてどうかしてる。ユートだって」

ユート「俺だってあいつらは許せねえ!でも」

遊矢「でも?」

ユート「エクシーズと融合が仲悪いままじゃ居心地悪いだろ?」

遊矢「それもあるよな」

ユート「うーん」

カイザー「それで俺を呼んだのか」

遊矢「エクシーズと融合を使う一流って言えばカイザーぐらいかなって」

カイザー「先に手出しした方が悪い。デニスにしても当然の報いだ」

ユート「でも理由があったかも」

カイザー「理由・・・例えどんな理由があろうとも人を傷つける事を命を粗末にする事はあってはならない」

遊矢「じゃあカイザーも」

カイザー「融合次元と手を取り合う気など毛頭無い。すまないな」

ユート「だったら俺とデュエルしろ!」

カイザー「ユート・・・いや遊馬とデュエルなんて始めてだな」

遊矢「遊馬?」

カイザー「いやこっちの話だ」

カイザー「融合とエクシーズか・・・ドロー!俺は手札のサイバー・ドラゴンを融合!融合召喚!サイバー・エンド・ドラゴン!!」

遊矢「い、いつ見ても凄いサイバー・エンド・ドラゴンは」

カイザー「そして俺は魔法『オーバーロード・フュージョン』を発動!墓地のサイバー・ドラゴン2体を除外しキメラテック・ランページ・ドラゴンを融合召喚!」

ユート「1ターンに2度の融合!?」

カイザー「まだだ!俺は魔法『死者蘇生』で墓地のサイバー・ドラゴンを特殊召喚!」

カイザー「レベル5のサイバー・ドラゴンとキメラテック・ランページ・ドラゴンでオーバーレイ!エクシーズ召喚!サイバー・ドラゴン・ノヴァ!」

ユート「出たぜ!カイザーのサイバー流エクシーズ!」

カイザー「これで総仕上げだ!サイバー・ドラゴン・ノヴァの更なる高みを見よ、ランクアップ・エクシーズ・チェンジ!サイバー・ドラゴン・インフィニティ!」

遊矢「!?」

ユート「凄えよカイザー・・・やっぱカイザーは」

遊矢「十代さんですら敵わない理由もわかる気がする」

カイザー「ターンエンド」

ユート「俺のターン!俺はゴブリンドバーグを攻撃表示で召喚!そしてゴブリンドバーグが召喚に成功したとき手札からレベル4のモンスターを特殊召喚できる!俺はゴゴゴゴーレムを特殊召喚!」

ユート「レベル4のゴブリンドバーグとゴゴゴゴーレムでオーバーレイ!エクシーズ召喚!希望皇ホープ!」

ユート「そしてRUM-ヌメロン・フォースを発動!カオス・エクシーズ・チェンジ!希望皇ホープレイV!」

ユート「俺はホープレイVのオーバーレイ・ユニットを一つ使う事で」

カイザー「サイバー・ドラゴン・インフィニティのオーバーレイ・ユニットを一つ使う事でカードの効果を無効にし破壊する!!」

ユート「くっ」

カイザー「融合モンスターとエクシーズモンスターが並ぶ光景をどう思う」

遊矢「どうって言われてもな」

カイザー「デュエリスト同士が歪みあってもモンスターはこうして力を合わせている。現に遊馬はホープレイVの効果でサイバー・エンド・ドラゴンを破壊しダメージを与えようとしていた」

ユート「ああ!」

カイザー「融合モンスターであるサイバー・エンド・ドラゴンを守ったのは」

遊矢「エクシーズモンスターのサイバー・ドラゴン・インフィニティ」

カイザー「力を合わせる事で一にも二にもなる。逆に融合モンスターがエクシーズモンスターを救う時もあるんだ」

ユート「強えなカイザーは」

カイザー「君達より長く生きてるからな俺は」

ユート「おっさんって歳でもねえよな」

カイザー「ま、まあな」

ユート「えーっとカイザーが十代さんの二つ上だから」

カイザー「遊矢」

遊矢「何?」

カイザー「君はエクシーズ、シンクロ、融合といった三大特殊召喚を身につけている。この意味がわかるな?」

遊矢「何となくだけど」

カイザー「君には十代を遊星、遊馬を超える力がある。榊遊矢という存在が俺たち別次元のデュエリストを巡り会わせたんだ」

遊矢「それ良く言われるよ。俺と出会ったから黒咲とシンジは気の合う仲間と出会って感謝してるって」

カイザー「君が居なければ俺がエクシーズを体得する事は無かった。そう考えると君は俺の師みたいなものだ」

ユート「気難しいカイトとシャークも遊矢の事を大切な仲間だって思ってるしライバル心を燃やしてるからな」

カイザー「君は全てを纏める柱みたいなものだ」

ユート「責任重大だぜ遊矢!」

遊矢「何か遊馬っぽいよなユート」

ユート「俺の女の好みは瑠璃だぜ」

遊矢「やっぱユートだ」

ユート「帰ろうぜ」

遊矢「そうだな」

カイザー「本当にいい後輩に恵まれたな十代は」

遊矢「好きな色は」

ユート「黒」

遊矢「どう考えてもユートだ」

カイザー「少し抜けてる面もあるが2人共どこか学生時代の十代と同じ雰囲気をしている」

翌日

遊馬「お邪魔します」

ユート「どうしたんだよ遊矢?」

遊星「久しぶりに来るな」

ユーゴ「いい家住んでやがるな!」

十代「カイザーとデュエルしたんだって?やるじゃねえかユート」

ユーリ「ふーん・・・勝敗は見えてるけどね」

遊矢「全員揃ったな」

遊星「何か雰囲気が変わったな遊馬もユートも」

ユーゴ「そうか?いつも通りって感じがするぜ」

遊矢「こうして改めて集まるのも始めてかもしれないな、1人邪魔なの居るけど」





続く

十代「用事ってのは」

遊矢「こうして話し合うのも」

遊星「洋子さんは」

遊矢「昔の仲間とどっか行ったよ」

遊星「残念だ」

ユーゴ「コンドームコンドーム・・・」

遊矢「いや無いから」

遊星「その引き出しを見てみろ」

遊馬「遊星とユーゴは相変わらず仲が良いな。兄弟みたいだ」

十代「何でこいつが居るんだよ」

ユーリ「君が居る所に僕が居るんだよ」

ユート「それに比べて十代さんとユーリはいつ殺し合ってもおかしくねえ雰囲気だぜ」

遊星「例えば遊馬の幼馴染がアキだったらどうなる」

十代「いきなりだな遊星は」

ユーゴ「遊星のチームの紅一点が明日香ならどうだろうな」

ユート「まあ色々変わると思うぜ、女って怖いからな」

遊星「じゃあ女の子組をそれぞれ別々にしたらどうなるかゲーム」

ユーゴ「小鳥がアキさんでアキさんは明日香みたいな?」

遊星「さて柚子は誰と恋仲になるだろうか」

遊矢「自分がモテないからって嫉妬はやめてくれよ」

ユーゴ「うるせえ!遊び心だぜ、なあ遊星!」

遊星「これぐらいは別にいいだろ。妄想の中でも柚子を脱がすかもしれないが」

ユーゴ「どんな乳輪してんだろな」

遊矢「やめろ!」

遊馬「かっとビングだ!俺!!」

アストラル「彼の名前は九十九遊馬、今日も街の事件を解決するために走り回っている」

アキ「毎日元気ね遊馬は」

アストラル「彼女は遊馬の幼馴染の十六夜アキ、今年で39歳になるが東南アジアを中心にSMクラブ十六夜を広げるSM界の重鎮だ」

遊馬「どうだ景気は?」

アキ「いい調子よ。新しい犬よ遊馬」

セルゲイ「ホープ…ホープ…」

遊馬「ゴツいな、っていうかアキは男を犬としか見てないよな」

アキ「男は犬よ」

セルゲイ「ホープ…ホープ…」

アストラル「アキは壊滅的に男運が悪い。最初の彼氏は自らをキングと名乗る男で立ち小便の最中に盗人に刺殺され次の彼氏は蟹頭の誠実な男だったが助けた男に銃殺されてしまった。次のホウキ頭の彼氏は改造拳銃密売組織との激しい銃撃戦の末に仁王立ちで死亡し」

セルゲイ「ホープ…ホープ…」

カイト「何だこいつは」

シャーク「また男を屈服させたのか!?」

セルゲイ「ホープ…ホープ…」

アキ「この3人が集まるなんて何かあったのね」

カイト「昨日の新聞を見たか?都市一つが消失したという」

シャーク「それがどうしたってんだ?」

カイト「どうせアカデミアの仕業だ。これぐらいは平気でやる」

アキ「じゃあ捕まえたアカデミアの兵士はいつも通り」

遊馬「アキの店に出荷するぜ!」

アキ「お願いね、さあ行くわよ」

バシッ

セルゲイ「ホオオオオオオオオオ」

シャーク「さっさと歩け!グズグズするんじゃねえぞ!!」

カイト「これが都市一つ吹き飛ばした爆弾か」

「ビラビラ!」

シャーク「何笑ってんだ!てめえらは今日からSMクラブ十六夜の従業員になるんだぜ!」

「何だそれは」

カイト「お前は田舎者か」

「後悔させてやるぞ!俺は」

遊馬「観念しろよ、アキの店に行けば更正できるんだから」

「更正?そんな物に屈しんぞ!」

遊馬「最初はみんな突っ張るんだよな」

シャーク「お前ら全員終わったな」

カイト「まあ行けばわかる」

アストラル「アカデミアの者たちは数日後、すっかり更正した」

遊馬「お邪魔」

アキ「あら遊馬」

遊馬「あいつらは」

アキ「ちゃんと更正させて他の店舗に送ったわ」

遊馬「ふーん」

アキ「今日はどういう用件?」

遊馬「俺とデュエルしてくれ!」

アキ「デュエル?何でまた」

遊馬「負けたら俺が犬になる」

アキ「・・・わかったわ、じゃあ始めましょう」

遊馬「やったぜ!」

アキ「私のターン!永続魔法『種子弾丸』を発動し」

アキ「ローンファイア・ブロッサムを攻撃表示で召喚!ローンファイア・ブロッサムは1ターンに1度植物族モンスターをリリースする事でデッキから植物族モンスターを特殊召喚できる。ローンファイア・ブロッサムをリリースしデッキから姫葵マリーナを特殊召喚!」

アキ「カードを1枚セットしターンエンド」

遊馬「俺のターン!俺はガガガマジシャンを攻撃表示で召喚!そして魔法『ガガガウィンド』でガガガガールを攻撃表示で召喚!」

遊馬「レベル4のガガガマジシャンとガガガガールでオーバーレイ!エクシーズ召喚!希望皇ホープ!」

遊馬「ガガガガールの効果で相手フィールドの特殊召喚されたモンスターの攻撃力は0になる!」

アキ「・・・」

遊馬「行くぜ、バトルだ!!」

アキ「罠発動!『棘の壁』自分フィールドの植物族モンスターが攻撃対象にされたとき相手フィールドのモンスターを全て破壊する!」

遊馬「ホープ!」

セルゲイ「ホープ…ホープ…」

遊馬「カードを2枚セットしターンエンド」

アキ「ドロー!永続魔法『増草剤』を発動!1ターンに1度自分の墓地の植物族モンスターを特殊召喚する事ができる!私はローンファイア・ブロッサムを特殊召喚!」

アキ「そしてローンファイア・ブロッサムをリリースしデッキから紅姫チルビアを特殊召喚!」

遊馬「レベル8のモンスターが2体・・・まさか」

アキ「さらに魔法『偽りの種』を発動!私は手札からコピー・プラントを特殊召喚!コピー・プラントの効果でエンドフェイズまで自分フィールドのモンスターと同じレベルに変更できる!」

アキ「ここで種子弾丸の効果を発動!このカードのプラントカウンターを5つ取り除きプラントカウンター×500ポイントのダメージを与える!2500ポイントのダメージよ!」

遊馬「痛え!痛えええええええええええええええええええええええ」4000→1500

アキ「私はレベル8の姫葵マリーナと紅姫チルビアとコピー・プラントでオーバーレイ!エクシーズ召喚!雪月花美神クイーン・オブ・ナイツ!」

アキ「クイーン・オブ・ナイツのオーバーレイ・ユニットを一つ使う事で相手フィールドの魔法または罠カードの発動を不能にする!」

アキ「負けたら、どうなるか・・・昔から知ってるわよね」

遊馬「一週間の間、犬になるんだよな」

アキ「ええ!バトルよ!!」

アストラル「遊馬は13歳でありながら、すっかりSMにハマってしまったのであった」

シャーク「お勤めご苦労さん」

遊馬「見てくれよ、これを」

カイト「また調教されたのか」

遊馬「ああ!」

カイト「好きだなお前も」

遊馬「昔から調教ばっかされて来たからな」

シャーク「でもいつかは」

遊馬「俺が調教してやるぜ!」

カイト「ドン・サウザンドを倒したお前だ」

シャーク「やってやれねえ事はねえ!」

遊馬「母ちゃんの知り合いだからって俺の幼馴染って何かおかしいしな!」

遊馬「君は彼女の犬らしい」

ユート「それ引いても幼馴染がデュエリストってのは嬉しいぜ」

遊星「どうだ遊矢」

遊矢「いやどうって言われても」

十代「最高だぜ!」

ユーゴ「そんじゃ次は遊星な」

遊星「勿論だ」

遊矢「いや別にやらなくても」

ユーリ「君って面白味が無いよね」

遊矢「お前は帰れよ」

ユーリ「これだよ、みんなして僕をのけ者にしようとして」

ユーゴ「うぜえんだよ!」

遊馬「こういうのをサイコパスと言うんだろうな」

遊星「久しぶりに学校に行くな」

クロウ「どっかのバカが暴れて俺らまでとばっちりだぜ」

ジャック「何だと!?」

クロウ「事実じゃねえか!」

シンジ「喧嘩ばっかすんなよ、お前らは本当に」

クロウ「でもよ!」

遊星「それよりも俺達が停学中に俺達の担任のゴドウィン先生の代わりに新しい先生が来たらしいぞ」

ジャック「ゴドウィン・・・いい教師だったな」

クロウ「何でも俺らが停学中にデュエルギャングとの抗争で入院したんだと」

シンジ「どんな先公なんだ?」

ジャック「期待しない方がいいだろ」

クロウ「どうせ鬼のような野郎だぜ」

明日香「あなた達がネオドミノ校の不良グループね」

遊星「グレてるのは3人だけです」

クロウ「おいおい」

シンジ「えらい美人じゃねえか、誰だゴリラなんて言った野郎は」

ジャック「誰もゴリラまでは言ってないだろ」

明日香「私は前任のゴドウィン先生のようにはいかない。それだけは覚えておいて」

遊星「あ、はい」カシャッ

明日香「何してるの」

遊星「コラ画像作成のために写真を撮らせてもらいました」

明日香「盗撮よ!」

遊星「堂々と写真を撮ったから盗撮にはならない」

明日香「この子がこの街の不良を束ねているのね」

牛尾「よっ」

ジャック「万年留年生の牛尾」

クロウ「ついに俺らと同学年になっちまったな」

シンジ「結構バカだよな、牛尾さんよぉ」

牛尾「こいつらは・・・」

シンジ「なあ天上院って先公居るだろ?強いのか?」

牛尾「さあな、お前ら気をつけろよ狙われてるぜ」

遊星「どうして」

牛尾「お前らは鬼柳が街から出てから1番のワルだって言われてるぞ」

ジャック「鬼柳には勝てん」

クロウ「卒業してから会ってねえよな」

シンジ「最高の頭だったぜ、鬼柳京介って男は」

明日香「こんなところで屯して!」

遊星「どうも先生」

明日香「どうもじゃなくて」

牛尾「俺は知らねえぞ」

クロウ「牛尾!」

シンジ「逃げちまったぜ」

遊星「どうして先生は俺達を色眼鏡で」

明日香「色眼鏡も何も」

遊星「ならば俺とデュエルしてくれ」

明日香「デュエル?」

遊星「デュエルだ」

明日香「私が勝ったら更正プログラムを受けてもらうわ」

遊星「俺が勝てば脱いでもらう」

明日香「脱ぐ!?」

遊星「裸の付き合いというやつだ」

明日香「・・・まあ一理あるわね」

ジャック「行け遊星!」

クロウ「目にもの見せてやれ!」

シンジ「遊星!」

明日香「負けたら全裸にでも何でもなってやるわよ!」

遊星「その言葉が聞きたかった」

遊星・明日香「デュエル!」

遊星「ドロー!自分フィールドにモンスターが存在しない場合ジャンク・フォアードは特殊召喚できる!そしてジャンク・シンクロンを通常召喚!」

遊星「レベル3のジャンク・フォアードにレベル3のジャンク・シンクロンをチューニング!シンクロ召喚!ジャンク・ガードナー!」

遊星「カードを2枚セットしターンエンド」

明日香「ドロー!魔法『氷結界の三方陣』を発動!手札の氷結界モンスターを3種類見せる事で相手フィールド上に存在するカードを破壊する!」

遊星「何!?」

明日香「そして手札から氷結界モンスターを特殊召喚できる!私は氷結界の守護陣を特殊召喚!そして氷結界の武士を通常召喚!」

明日香「レベル4の氷結界の武士にレベル3の氷結界の守護陣をチューニング!シンクロ召喚!氷結界の龍グングニール!!」

明日香「氷結界の龍グングニールの効果を発動!手札を2枚まで任意の枚数墓地へ送る事で相手フィールド上のカードを破壊する!」

遊星「破壊されたカードはくず鉄の像!このカードが破壊されたとき墓地のジャンクモンスターを守備表示で特殊召喚できる!俺はジャンク・フォアードとジャンク・シンクロンを特殊召喚!」

明日香「2枚ともくず鉄の像なんて」

クロウ「いいぞ遊星!」

明日香「バトル!氷結界の龍グングニールでジャンク・シンクロンに攻撃!」

明日香「カードを1枚セットしターンエンド」

遊星「俺のターン!相手フィールドにレベル5以上のモンスターが存在する場合ジャンク・ジャイアントは特殊召喚できる!そしてジャンク・アンカーを通常召喚!」

遊星「レベル6のジャンク・ジャイアントにレベル2のジャンク・アンカーをチューニング!シンクロ召喚!ジャンク・デストロイヤー!」

遊星「ジャンク・デストロイヤーがシンクロ召喚に成功したときチューナー以外のモンスターの数だけ相手フィールドのカードを破壊する!」

シンジ「これでグングニールを破壊だぜ!」

遊星「バトル!ジャンク・デストロイヤーでダイレクトアタック!」

明日香「罠『攻撃の無力化』を発動!」

遊星「カードを1枚セットしターンエンド!」

明日香「・・・」

ジャック「あの教師中々やるな」

クロウ「負けんなよ遊星!」

遊星「大丈夫だ!」

明日香「ドロー!氷結界の伝道師を通常召喚!そして氷結界の伝道師をリリースする事で墓地の氷結界モンスターを特殊召喚する!氷結界の龍グングニールを特殊召喚!」

明日香「手札を1枚墓地へ捨てジャンク・デストロイヤーを破壊!」

遊星「罠発動!『追走の翼』これによりジャンク・デストロイヤーは戦闘及びカードの効果では破壊されない!」

明日香「カードを1枚セットしターンエンド!」

遊星「俺の手札は0・・・ドロー!!魔法『ジャンク・アタック』をジャンク・デストロイヤーに装備!ジャンク・デストロイヤーでグングニールを攻撃!」

明日香「・・・ッッ!」4000→3900

遊星「そしてジャンク・アタックの効果で破壊したモンスターの攻撃力の半分のダメージを与える!」

明日香「やるわね!」3900→2750

遊星「ターンエンド!」

明日香「この子強い・・・ただの不良じゃない!」

遊星「どんなに不良と蔑まれても構わない!だが俺達は一度しかない青春を追い求めてるだけだ!!」

明日香「青春・・・」

明日香「あなたの勝ちよ」

遊星「では約束通り」

明日香「全裸になるわ!」

バッ

クロウ「やったぜ!」

シンジ「見ろよジャック!すっげえな!」

ジャック「感心する前にお前もクロウも全裸にならんか!」

明日香「さあ走るわよ」

クロウ「おう!」

シンジ「裸の付き合いだぜ!」

ジャック「遊星!」

遊星「行こう!!」

遊星「というお話でした」

ユーゴ「どうだ遊矢?」

ユーリ「先生の全裸?何度か見た事あるね」

ユーゴ「てめえ!!」

遊馬「次は十代か」

ユート「頼むぜ十代さん!」

十代「アキが来て明日香・・・遊馬のとこの女の子って言えば」

ユート「小鳥でいいんじゃね?」

十代「小鳥?あが付いて巨乳ばっかだったんだぜ?」

遊馬「アンナとか遊馬のお姉さんが居るぞ」

遊矢「確かに言われてみれば」

十代「共通点あるんだな、意外と」

十代「じゃあ柚子・・・」

遊矢「・・・」

十代「わかってるって睨むなよ」

遊星「小鳥は」

十代「デュエリストじゃねえから除外だぜ」

ユート「何でもいいと俺は思うぜ」

遊馬「君のやりたいように」

ユーゴ「どうせ妄想なんだからよ」

ユーリ「セレナを犯すとかでいいんじゃないかな」

十代「・・・喧嘩売ってんのか」

遊星「では十代さん!」

ユート「頼むぜ!」

ユベル「昔々ある所に桃から生まれた桃太郎という青年が居ました」

十代「父ちゃん母ちゃん」

フェザーマン「どうした十代」

バーストレディ「何か用?」

十代「鬼ヶ島に行くぜ」

バーストレディ「やっとこさやる気になったのね」

フェザーマン「私達はこの日を待っていた」

十代「それなら言ってくれりゃいいのに」

フェザーマン「言い辛いものだ」

バーストレディ「そうだぞ」

十代「そんなものか?まあ別にいいや」

十代「さあ張り切って行くか!」

ガガガマジシャン「待てい!」

十代「誰だお前ら?」

ガガガマジシャン「俺は犬のガガガマジシャン」

ズババナイト「猿のズババナイト」

ドドドボット「そして雉のドドドボット」

ゴゴゴゴーレム「・・・」

十代「犬、猿、雉か」

ガガガマジシャン「俺達を鬼ヶ島に連れて行け」

十代「いいよ別に」

ドドドボット「ならば力づくで!」

ズババナイト「ズタズタにしてくれる!」

ゴゴゴゴーレム「・・・」

ガガガマジシャン「つ、強い」

十代「じゃあな」

ズババナイト「待ってくれ!」

十代「危ない戦いなんだぞ」

ドドドボット「それでも行かねばならないんだ!奴ら鬼は俺達の故郷を」

十代「故郷?」

ガガガマジシャン「俺達を連れて行ってくれるなら、この無料パスをやろう」

十代「こいつは」

ガガガマジシャン「昼はOL、夜は風俗嬢のガガガガールが所属しているデュエルモンスター風俗の無料パスだ」

十代「ったく仕方ねえな」

ドドドボット「ありがとう十代」

十代「お前は犬だよな」

ガガガマジシャン「ああ」

十代「そんで猿」

ズババナイト「そうだ」

十代「雉」

ドドドボット「どうしたんだ?」

十代「こいつは」

ゴゴゴゴーレム「・・・」

ガガガマジシャン「何だ」

ズババナイト「わからん」

ドドドボット「そういえば」

十代「ま、細かい事は別にいいか」

プロフェッサー「次は何処を狙う」

ロジェ「次はこの辺りを」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

ロジェ「何ですか!?」

「5人組がこの鬼ヶ島めがけて攻撃を!」

プロフェッサー「何だと?おい!ちゃんと襲撃した地帯のゴミ共は皆殺しにしたんだろうな」

デニス「ちゃんとやりましたよ!」

ロジェ「これは嫌な予感がプンプンします・・・このハゲ親父ドジったな」

プロフェッサー「ぐぬぬ・・・私は逃げる!」

デニス「逃げちゃった」

ロジェ「ならば私が鬼ヶ島の指揮官!反撃開始ですよ!!」

デニス「ハンティングゲームの始まりだ!」

ガガガマジシャン「意外と簡単に沈んだな」

十代「敵の大将は相当アホだったんだろな」

ドドドボット「ボートが近づいてくるぞ」

零王「これでプロフェッサーの地位も剥奪か、ったくデニスの無能者め」

十代「おい」

零王「な、何だお前!?」

十代「お前が鬼ヶ島の」

零王「ち、違う!私は無関係な一般市民で」

十代「そんなわけねえだろ。お前の身体からは下衆の臭いがプンプンするぜ!」

零王「に、逃げねば!」

十代「待ちやがれ!!」

十代「ただいま」

フェザーマン「帰って来たな」

バーストレディ「よくやったぞ」

十代「何か祭り事でもあったのか?やたらと」

バーストレディ「村娘のセレナと武士の亮が結婚したんだ」

十代「マジで!?」

フェザーマン「ああ」

十代「何だよそれ・・・祝わねえと」

ユベル「こうして桃太郎は悪鬼達を滅ぼし平和を取り戻したとさ」

十代「何がいいか悩むぜ」

ユート「桃太郎!?」

遊星「じゃあ次は」

遊馬「俺か?」

ユーゴ「俺だぜ!」

ユーリ「いいや僕だ」

遊矢「俺は別にいいよ」

十代「そういやユートが何で遊馬の」

遊星「そういう気分なのでしょうね」

十代「何だ気分か」

遊矢「・・・」

ユート「みんな元気だな」

遊矢「もう夕方か」

遊馬「そうだな」

遊星「・・・」

ユーゴ「・・・」

ガチャッ

洋子「あら遊星くん達が来てたのね」

遊星「洋子さん!」

ユーゴ「やったぜ!」

洋子「さっき凄い地震があったんだけど」

ユート「地震?」

ユーリ「どうやら話し合っていて気がつかなかったみたいだね」

遊矢「行こう!」

遊矢「これは」

十代「円盤だぜ」

ユーゴ「宇宙人か!?」

ユート「マジかよ遊星さん!」

遊星「・・・」

遊矢「ハッチが開くぞ」

ユート「宇宙人!」

ユーゴ「宇宙人!」

遊矢「宇宙人なのか?」

十代「さあ何だ一体」

遊星「・・・」

「・・・」

遊矢「ロボット・・・?」

「ワタシハギンガヲマタニカケルモノ」

遊星「ちゃんと喋れるんだな」

十代「俺は遊城十代」

ユーゴ「俺ユーゴ!」

ユート「俺は九十九・・・ユート!ユートだぜ!」

遊星「何故この地に」

「ハカイスル」

遊星「何!?」

ユーリ「どうやら侵略ロボットのようだね」

「コノスタンダードはスベテノデュエリストタチノチュウシン!ワタシハソレヲハカイスル」

「ソシテギンガサイキョウトナルノダ」

ユーゴ「運がねえな俺らが集まってる時に」

「ウンハイイ」

ユーリ「どうして?」

「オマエタチナナニンヲタオスコトデスベテヲテニイレルコトガデキル」

十代「俺らも名が売れたな宇宙からの挑戦者だぜ」

遊星「ええ・・・だが」

遊馬「勝つのは俺達だ」

ユート「勿論だぜ!」

ユーゴ「かかって来い!!」

ユーリ「じゃあ始めようか」

「デュエル!」

数日後

遊馬「そういうわけなんだ」

カイト「宇宙人相手にか」

遊馬「ああ」

シャーク「よくやるぜ」

Ⅳ「円盤に捕まりながら追っかけたって?マジかよ」

遊馬「大変だったよ」

カイト「破滅の光やダークネスは聞いた事があるが」

シャーク「侵略ロボットってか?」

Ⅳ「宇宙ってのは広いぜ」

遊馬「・・・」

遊星「というわけなんだ」

ジャック「それで髪の一部が黒焦げなのか」

クロウ「元気してたか遊矢」

遊星「元気だったな」

ブルーノ「それは良かったね」

ジャック「にしても集まるのも久しぶりだったな」

クロウ「シンジもスタンダードにとどまってるしよ」

遊星「シンジからの伝言だ」

ジャック「あいつが?」

遊星「いつまでニートやってんだよジャックの馬鹿野郎は」

ジャック「何だと!?」

セレナ「できたぞ」

十代「お、美味そうじゃん」

セレナ「円盤に乗ったのか?」

十代「乗ったぜ」

セレナ「そ、そうなのか」

十代「どうしたんだお前?」

セレナ「別に」

十代「もしかして自分も円盤に乗りたかったとか?」

セレナ「ち、違う!違うが・・・少しだけ乗ってみたかった気がしないでもない」

十代「正直に言えばいいのに」

セレナ「くっ・・・」

ユート「大変だったぜ」

黒咲「数日前の地震がまさか円盤だとは」

ユート「宇宙人だったんだぜ!」

黒咲「聞いた話では侵略ロボットだと言っていたぞ」

ユート「俺は宇宙人だと思う」

黒咲「まあ何だっていいがな」

ユート「ユートも元気そうだったぞ?」

黒咲「ユートはお前だろ」

ユート「お、おう!」

黒咲「最近妙だなお前は」

ユート「・・・」

鬼柳「ヒャーハッハッハ!!!」

プラシド「円盤か」

ユーゴ「笑うんじゃねえ!」

プラシド「笑いたくもなるだろ」

鬼柳「嘘じゃねえよな?」

ユーゴ「だったら遊星に聞けばいいだろ!」

鬼柳「だとよ」

プラシド「俺はどっちでもいい」

鬼柳「じゃあ遊星に聞きに行こうぜ!」

ユーゴ「マジだったらどうすんだ!」

鬼柳「全裸になって肛門にコーラ流し込んでやるよ!」

明日香「円盤・・・」

ユーリ「円盤さ」

明日香「ふーん」

ユーリ「反応が薄いね先生」

明日香「あなたが悪さしなければ何だっていいわ」

ユーリ「だって、良かったね」

明日香「・・・誰に話してるのよ」

ユーリ「精霊だよ」

明日香「見えるの?十代や万丈目くんみたいに」

ユーリ「ウソ」

明日香「・・・」

遊矢「それで円盤がさ」

柚子「へえ」

権現坂「不思議な事もあるものだな」

ウィーン

ロジェ「いらっしゃ・・・榊遊矢!?」

遊矢「侵略ロボットなんだって」

ロジェ「私がコンビニでバイトしている事を暴露たら何を言われるか・・・それにしても侵略ロボットや円盤か」

ロジェ「確かアカデミア時代に侵略ロボットがデュエリストやアカデミアを狙っていると聞いたが」

柚子「次元の柱って大変よね遊矢も」

遊矢「それに俺は総大将的な存在だから」

ロジェ「嫌だ嫌だ・・・こんな目にあってるのも不動遊星が悪い。死ねばいいのに」









続く

ロジェ「いらっしゃいませ!」

「・・・」

ロジェ「何かご用で」

「ジャン・ミシェル・ロジェ」

ロジェ「は、はい?」

「私について来るのだ」

ロジェ「今はバイト中なので」

「いいから来い」

ロジェ「ですが」

「来い!」

ロジェ「は、はい!」

遊馬「それで隼は」

ユート「相変わらずだぜ黒咲は」

遊馬「そうか」

ユート「カイトとシャークは」

遊馬「元気と言っていいのだろうか」

ユート「派手な事ばっかしてんだろ?」

遊馬「否定はできないな」

ユート「やっぱりな!」

遊馬「遊馬」

ユート「どうしたユート」

遊馬「俺と組手してくれないか?」

ユート「いいぜ!」

ロジェ「何ですか、この穴は」

「アナルエネルギーをここに入れていた」

ロジェ「は、はあ」

「アナルモンスターは軍人気質であったが使えない男だった」

ロジェ「何者なのですか?」

「人は私を提督と呼ぶ」

ロジェ「提督・・・」

「お前にだけは素顔を見せよう」

ロジェ「!?」

「驚いたか」

ロジェ「ま、まさか・・・生きているとは聞いていたが!あなたは榊遊矢の」

カイト「何をしてるんだ奴らは」

シャーク「知らねえよ」

ブーン

カイト「何だあれは」

ブーン

シャーク「近づいて来るぜ!」

バンッ

「お前達に聞きたい事がある」

カイト「何者だ貴様」

シャーク「名乗りやがれ!」

「虻の改造デュエリストだ」

シャーク「虻?ふざけてんのか!」

「いいやふざけちゃいない」

カイト「所詮は改造デュエリスト!」

ガシッ

カイト「なっ」

「俺は今日までエクシーズ使いの研究をして来た」

シャーク「何掴まれてんだ!」

ブンッ

「遅い!」

スッ

シャーク「交わしやがった!?」

カイト「気をつけろ、強いぞ」

シャーク「ああ」

「チョロい」

黒咲「だったら3人はどうだ!」

「黒咲隼か」

シャーク「気をつけろよ」

カイト「こいつはかなり」

黒咲「3人揃えば文殊の知恵だ」

「来い!」

シャーク「上等だ!」

カイト「虻ごときに負けてたまるか」

バシッ

ボゴッ

ドスッ

バッ

ドドドド

ゴキッ

「アブッ!?」

カイト「今だ!」

シャーク「行くぜ黒咲!」

黒咲「ああ!」

シャーク「死んだか?」

カイト「息は無い」

黒咲「アカデミアの残党か」

カイト「そのようだ」

黒咲「しぶとい連中だ」

シャーク「こいつが最後の一匹だって事を祈るぜ」

黒咲「・・・ユートを見なかったか」

カイト「知らん」

シャーク「確か」

黒咲「まあ遊馬と一緒に居るんだろな」

シャーク「あいつら仲いいから」













ゴチンッ











翌日

アストラル「どうだったユート生活は」

遊馬「良かったぜ」

アストラル「そうか」

遊馬「また非常識で狂った生活が始まっちまうんだな」

アストラル「・・・」









続く

Ⅴ「さてと」

Ⅳ「!?」

Ⅲ「!?」

Ⅴ「どうした」

Ⅳ「いや兄貴が珍しく」

Ⅲ「お出かけするとは」

Ⅴ「何か問題か」

Ⅳ「いいや別に」

Ⅲ「ありませんよ」

Ⅴ「ならば行く」

Ⅳ「・・・」

Ⅲ「・・・」

Ⅳ「・・・」

Ⅲ「・・・」

Ⅳ「どう思う」

Ⅲ「何というか」

Ⅳ「不思議じゃねえか」

Ⅲ「た、確かに」

Ⅳ「また母ちゃん連れて来たりしてな」

Ⅲ「父様じゃないのですよ」

Ⅳ「だったら」

Ⅲ「これは匂いますね」

Ⅳ「追うぞ」

カイト「待ったか」

Ⅴ「いや」

カイト「まさか俺を呼び出すとは」

Ⅴ「お前しか居ないと思ってな」

カイト「そうか」

Ⅴ「行こう」

カイト「ああ」

Ⅳ「んだカイトかよ」

Ⅲ「拍子抜けですね」

Ⅳ「尾行開始だ」

Ⅲ「はい!」

カイト「クリス」

Ⅴ「わかっている」

カイト「好きだな奴らも」

Ⅴ「カイトも後ろを見てみろ」

カイト「ハルトか!?」

Ⅴ「何も居ない」

カイト「・・・」

Ⅴ「さあ行くぞ」

カイト「ああ」

Ⅳ「何処に向かってんだ」

Ⅲ「わかりません」

シャーク「遅えよ」

Ⅴ「すまんな」

カイト「・・・」

シャーク「あれで尾行してるつもりか」

カイト「璃緒が居るぞ」

シャーク「あ!?」

カイト「居るわけないだろ」

シャーク「てめえ・・・!」

Ⅳ「今度は凌牙だ」

Ⅲ「Ⅴ兄様、カイト、凌牙」

Ⅳ「そうか!わかったぜ」

Ⅲ「さすがです!Ⅳ兄様!」

Ⅳ「こいつは長男の集いだ」

Ⅲ「長男の?」

Ⅳ「カイトも凌牙も兄貴も長男だ」

Ⅲ「なるほど」

Ⅴ「ここだ」

カイト「エクシーズ系列暴力団の畠中組か」

シャーク「シンクロ系列暴力団の宮下会と派手にやり合ってるんだよな」

Ⅴ「ここでは違法のAVを売り捌いている」

カイト「街の平和を守るために奴らを潰す」

シャーク「ああ」

Ⅲ「あの事務所が」

Ⅳ「兄貴達の溜まり場なんだろ」

Ⅳ「もう出てきたぜ」

Ⅲ「会議終了ですね」

Ⅳ「やたら派手にやってた気がするぜ」

Ⅲ「どうせカイトと凌牙が」

カイト「まさか撃ってくるとはな」

シャーク「ヤクザ者だぜ?そりゃ持ってるだろ」

Ⅴ「これで街にも」

カイト「ああ」

シャーク「あいつら呼べばいいじゃねえか」

Ⅴ「Ⅲは本職と戦わせるのはマズい。Ⅳはその手の作品が好きだから本気を出せない」

シャーク「俺だって任侠映画好きだっつうの」

カイト「裏ビデオか」

シャーク「ツァンに恵先生、ゆま、雪乃、麗華」

Ⅴ「これは彼女らと仲のいいカイトが保管しておくんだ」

カイト「ああ」

Ⅴ「そろそろ帰るか」

シャーク「そうしようぜ」

Ⅳ「あいつら帰る気だぜ」

Ⅲ「僕達も!」

カイト「奴らばれてないと思っているのか」

シャーク「知らねえ」

Ⅴ「・・・」

Ⅴ「ただいま」

Ⅳ「よっ」

Ⅲ「お、お帰りなさい」

Ⅴ「・・・」

Ⅳ「何だよ」

Ⅴ「凄い汗だ」

Ⅲ「す、少し走りまして」

Ⅴ「そうか」

Ⅳ「危ねえ危ねえ」

Ⅲ「あと一歩遅かったらばれてないましたね」

Ⅴ「・・・」

翌日

遊馬「何で違法なAV程度で暴れ回ってるんだ」

小鳥「・・・」









続く

遊矢「じゃあ行くぞ」

柚子「う、うん」

遊矢「あー」

ユーリ「・・・」

デニス「・・・」

素良「・・・」

遊矢「!?」

ユーリ「はい拍手」

デニス「・・・」パチパチ

素良「・・・」パチパチ

遊矢「ユーリ・・・!」

柚子「2人とも顔が酷く腫れてるわ」

素良「今日もエクシーズの奴らに殴られたのさ」

デニス「何処に居たって殴られ蹴られる・・・」

遊矢「自業自得だろ」

デニス「十代だって僕達を!」

柚子「そうやって自分の都合の悪い事はすぐに忘れようとする。友達のフリして」

素良「・・・」

遊矢「何の用だよ」

ユーリ「暇潰しかな」

遊矢「暇潰し?」

ユーリ「いけないのかな、それって?」

ユーリ「君は柚子の何処がいいのかな、教えてよ遊矢」

遊矢「何処って」

デニス「ゆ、柚子はブスだ!」

素良「あばずれ女だ!」

遊矢「お前達とことん最低だな」

ユーリ「誰も喋っていいなんて言ってないよ。ごめんよ彼らは知能指数が低すぎて言うこと聞かないんだよ」

デニス「君が言えって言ったくせに」

素良「敵にも味方にも虐げられる・・・助けてよ僕たちを!」

柚子「ハンティングゲームとか言って黒咲やユートの故郷を滅ぼしたくせに」

遊矢「会う奴会う奴まともな人間が居ない」

デニス「そもそもエクシーズ次元が滅んだのは瑠璃の責任で僕の」

遊矢「ちょっと黙ってろよ」

デニス「・・・」

素良「僕達は毎日毎日捕まってデッキからカードを1枚抜き取られて奪われるんだ」

デニス「エクシーズ使いは鬼ばかりだ・・・」

柚子「あなた達が持ってても意味ないわよ、デュエルを戦争の道具にするくせに」

素良「・・・」

ユーリ「ただでさえ半殺しの目にあってるのにデッキ切れになったら殺されるだろうね。十代も君達を毛嫌いしてるし」

デニス「・・・」

ユーリ「それで柚子の何処がいいの?」

遊矢「・・・全て」

ユーリ「全て?全てだって、笑いなよ」

デニス「ははは」

素良「ははは」

遊矢「笑うな!」

素良「・・・」

ユーリ「君達は似てるだけあって好みも一緒だよ。僕もねセレナが好きだよ」

柚子「あなたみたいな陰湿な人間が?」

ユーリ「だってセレナに興味を持てば十代は自然と僕を・・・ククク」

素良「プッ」

ユーリ「笑うな」

素良「・・・」

ユーリ「セレナは僕と十代を繋ぐ貴重な存在だ。でもね女性としては先生がいいかな」

柚子「明日香さん?」

ユーリ「初めてだよ、僕を勃起させたのは!」

柚子「・・・」

ユーリ「瑠璃やリンは青臭い!でもね、先生は大人の女性として最高だよ!」

遊矢「・・・」

遊矢「卑猥な事ばかり言って、恥ずかしくないのか!?」

ユーリ「卑猥?昔の君達って確か」

デニス「ユーリ」

ユーリ「そうだったね。ごめんごめん」

素良「だったらデュエルしなよ!」

遊矢「デュエル?」

素良「どうせ僕達は虐げられ殺されてしまうんだ!だったら」

ユーリ「邪魔」

素良「・・・」

ユーリ「どうする遊矢」

遊矢「デュエルでも何でも受けてやる!」

ユーリ「さすが十代と僕を宿命の渦に巻き込んだ張本人だ。いい子だよ君は」

ユーリ「僕はモンスターを裏守備表示で召喚しカードを1枚セットしターンエンド」

遊矢「ドロー!俺はEMヘイタイガーを通常召喚!そしてEMヘルプリンセスを特殊召喚!」

遊矢「レベル4のEMヘイタイガーとEMヘルプリンセスでオーバーレイ!エクシーズ召喚!ランク4!ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン!」

素良「すっかりエクシーズに染まってるよ」

遊矢「俺にとってはお前よりもユートや黒咲、遊馬に凌牙、カイトとの関わりの方が大きい!あいつらはお前と違って人としての心を持ってる!」

素良「・・・」

遊矢「その裏守備モンスターに攻撃!」

ユーリ「君が破壊したモンスターは魔導雑貨商人だ。このモンスターのリバース効果で魔法または罠が出るまでめくる。そしてそれ以外のカードは墓地へ送る」

遊矢「カードを2枚セットしてターンエンド!」

デニス「やっちゃえユーリ!」

素良「遊矢なんてぶち殺せ!」

遊矢「やっと本性を出したな!」

ユーリ「ドロー」

ユーリ「魔法『死者蘇生』を発動!墓地のファントム・オブ・カオスを特殊召喚!さらに魔法『地獄の暴走召喚』でデッキから同名モンスターを特殊召喚する!」

ユーリ「ファントム・オブ・カオスの効果を発動!墓地のモンスターを除外する事でそのモンスターと同名カードとして扱う!僕が除外したのは幻魔皇ラビエル、神炎皇ウリア、降雷皇ハモン」

ユーリ「そして自分フィールドの三幻魔を除外し混沌幻魔アーミタイルを特殊召喚だ!!」

遊矢「何だこのモンスターは!?」

ユーリ「混沌幻魔だよ。でも安心しなよ、この効果でファントム・オブ・カオスの効果でこのターンの戦闘ダメージは0になるからね」

素良「十代の後輩のくせに知らないの?君って本当に鈍いなァ!」

デニス「三幻魔は十代の最初の試練の敵だよ」

遊矢「試練?」

ユーリ「ダメージは0になるけどエクシーズモンスターは破壊するよ!バトルだ!!」

遊矢「罠発動!」

ユーリ「君は十代超えるには程遠すぎる。だって十代という山の頂きに最も近いのはこの僕なんだ!!」

柚子「凄い気迫・・・十代さんへの拘りが異常すぎる」

ユーリ「みんな自分に正直になった方がいい。九十九遊馬が親友?不動遊星が兄弟?いいや違う!僕こそが正しい生き方だ!!」

ユーリ「君と僕に似た2人だって内心は殺してやりたいんだよ!!九十九遊馬を不動遊星を!」

明日香「こんなとこに居たのね」

ユーリ「先生」

明日香「帰るわよ」

ユーリ「悪いのは僕じゃなくて彼らだよ」

デニス「ぼ、僕達は」

ユーリ「うるさい」

デニス「・・・」

ユーリ「じゃあね遊矢」

遊矢「おいデュエル」

ユーリ「デュエルなんて後でもいいよ。いつだってできるんだ」

翌日

ユーリ「・・・」

デニス「うわっ凄いブラジャーだ」

素良「売ってもいいの?」

ユーリ「生活に困ってるになら別にいいよ。だって先生は僕の保護者で担任なんだから」

デニス「高値で売れ」

明日香「何を」

素良「!?」

ユーリ「彼らが下着を売ろうとしてたんだ」

明日香「ふーん」

デニス「うわ・・・うわあああああああああああああああああああああ」

十代「じゃあ出かけるからな」

セレナ「フン」

十代「そんなにいじけるなよ」

セレナ「い、いじけてない!」

十代「そうか?」

セレナ「あ、ああ」

十代「3日ぐらいで帰ると思うからさ」

セレナ「勝手にしろ!」

十代「じゃあ俺の留守中頼むなファラオ、大徳寺先生」

ファラオ「・・・」

十代「ちゃんと布団被って寝ろよ」

セレナ「うるさい!」

セレナ「何が布団被って寝ろだ」

ファラオ「・・・」

セレナ「良し!尾行するぞ」

ファラオ「ニャ」

セレナ「それはダメだと?何故だ」

ファラオ「ニャ」

セレナ「危険など、いつもの事だぞ」

ファラオ「・・・」

セレナ「安心しろ。お前の身は私が守ってやるからな!」

ファラオ「・・・」

大徳寺「色々と不安だにゃ」

セレナ「まずは荷物を纏めて」

万丈目「十代が出て行ったぞ」

沢渡「よし」

万丈目「行け!」

沢渡「俺に命令するんじゃねえ!」

万丈目「尻叩かんとお前は動かんだろ!」

沢渡「言いやがったな!」

万丈目「やるか!?」

沢渡「上等だ!」

ガラッ

セレナ「何をやってるんだ?」

沢渡「お、おっす」

万丈目「なーにがおっすだ」

沢渡「十代を?」

万丈目「あいつは何処へ行ったんだ」

セレナ「わからん」

万丈目「デブ猫も一緒か」

沢渡「これで猫かよ?いつ見たって」

ファラオ「チッ」

セレナ「お前達よりは賢いと言ってるぞ」

万丈目「何だと!」

沢渡「猫のくせに生意気だぞ!」

セレナ「おいやめろ!」

ファラオ「シャアアアアアアアアアアアアアアア」

セレナ「だから言ったんだ」

万丈目「何て奴だ」

沢渡「いってえ!」

セレナ「じゃあ行くぞ」

ファラオ「ニャ」

万丈目「待て!」

セレナ「?」

沢渡「俺達も行くぜ!」

セレナ「黒咲や亮ならわかるが」

沢渡「何だとこいつ!」

万丈目「俺達だと不服だとでも言うのか?」

セレナ「ああ!」

十代「遠かったな」

ユベル「ここに居るのか?」

十代「フェザーマンの調査じゃな」

ユベル「神殿と像か」

十代「ここいらで最近デュエリストが多く消えているんだ」

ユベル「それは」

十代「どうせアカデミアの仕業だろ。懲りねえよな」

ユベル「ああ」

十代「さてと行くとするか」

ユベル「うん」

万丈目「山の入り口か」

沢渡「何やってんだ十代は」

セレナ「行くぞ」

ファラオ「・・・」

万丈目「あのバカが」

沢渡「ダルいぜ」

セレナ「おい早くしろ!」

沢渡「さっきまで俺らを役立たず扱いしてたくせに」

万丈目「ワガママ娘!」

セレナ「十代は何をしようとしているんだ」

ファラオ「・・・」

万丈目「そう言えばユーリの情報は」

沢渡「ねえよ、俺ら絡みがねえんだから」

万丈目「ちゃんと情報を手に入れろ!」

沢渡「てめえは明日香の同級生じゃねえのか?何言ってやがんだ!!」

万丈目「あいつの事だからきっと・・・沢渡!」

沢渡「うるせえな狼狽えるんじゃねえよ!」

万丈目「ユーリは何処からどう見たって変態なんだぞ!?」

沢渡「顔射ぐらいはされてるだろ」

万丈目「ふざけるな!」

沢渡「怒鳴るんじゃねえよ!」

セレナ「おい喧嘩するな!」

万丈目「そもそもおかしいんだ」

沢渡「金髪で巨乳で美脚の女教師?AVだなAV!」

万丈目「ああ・・・違う!全然違う!」

沢渡「処女か?んなわけねえよ」

万丈目「黙れ!」

セレナ「さっきから喧嘩ばかりして疲れないのか?」

万丈目「俺は一歩も引かんぞ!」

沢渡「俺もだ!」

万丈目「沢渡!」

沢渡「万丈目!」

セレナ「・・・」

遊矢「今日は沢渡とセレナが居ないのか」

黒咲「沢渡はどうでもいい」

シンジ「あいつ能天気だもんな」

権現坂「お、ユートも居たのか」

黒咲「見学したいそうだ」

ユート「よろしく」

権現坂「こちらこそ」

遊矢「誰か沢渡の居場所は」

シンジ「どうだ忍者」

月影「拙者にもわからん」

遊矢「何もしてなきゃいいけど・・・」

「くはっ」

十代「捕虜の人達は全員連れてくぜ」

「ゆ、遊城十代!」

十代「まとわりつくなよ」

「覚えてろよ」

十代「お前達はいつもそうだな。覚えてろ、いつか後悔させてやる」

「くっ」

十代「・・・」

ユベル「さっきから騒がしいね」

十代「セレナの声だ」

ユベル「結局ついて来ちゃったのか」

十代「おーい!」

万丈目「こうなればお前と決着をつけてやる」

十代「お、デュエルか?」

沢渡「上等だぜ万丈目!」

十代「よっしゃあ!!」

十代・沢渡「デュエル!」

万丈目「十代!」

十代「悪りい万丈目」

沢渡「こうなれば十代でもいい!かかって来い!!」

十代「元気いいな沢渡は」

セレナ「十代!?いつの間に」

十代「俺は手札のフェザーマンとバーストレディを融合!融合召喚!E・HEROフレイム・ウィングマン!!」

十代「カードを2枚セットしターンエンド!」

沢渡「俺のターン!相手魔法・罠ゾーンにカードがある場合、氷帝家臣家臣エッシャーは特殊召喚できる!そしてエッシャーをリリースし氷帝メビウスをアドバンス召喚!」

沢渡「メビウスがアドバンス召喚に成功したとき相手フィールドの魔法・罠を二つ破壊する!」

沢渡「バトルだ!氷帝メビウスでフレイム・ウィングマンを攻撃!」

十代「くっ・・・やるじゃねえか沢渡!」4000→3700

沢渡「カードを1枚セットしターンエンド!」

十代「何か久しぶりにワクワクして来たぜ」

沢渡「ワクワクする歳か?」

十代「年齢なんて関係ねえさ!」

沢渡「十代・・・大人の中でも俺はお前のような大人になりたいぜ」

万丈目「帝デッキか」

セレナ「帝?珍しいのか」

万丈目「珍しくは無いが今の御時世にアドバンス一本で行こうとするなんて奴ぐらいだぞ」

セレナ「確かに珍しい奴だ」

万丈目「何と言ってもバカの沢渡はバカのくせに武藤遊戯を倒したからな」

セレナ「それは知ってるがあいつは別に」

万丈目「やれ沢渡!」

沢渡「任せろ!」

十代「お前ら本当に仲が良いよな」

万丈目「俺とこいつの何処が仲が良いんだ!?」

沢渡「撤回しろ!」

十代「ドロー!手札がこのカード1枚のみのときバブルマンは特殊召喚できる!このカードが召喚に成功したときデッキからカードを2枚ドローする!」

十代「・・・来たか」

沢渡「来いよ十代!」

沢渡「このターンを凌げば俺の手札のこいつで、さすがの十代でもこっから逆転なんて」

十代「できるぜ」

沢渡「!?」

十代「見せてやるよ沢渡!ヒーローにはヒーローに相応しい戦う舞台ってものがあるんだぜ!フィールド魔法『摩天楼-スカイスクレイパー』を発動!」

十代「そして魔法『死者蘇生』で墓地のフレイム・ウィングマンを特殊召喚!」

万丈目「やはり出したか!そいつを!!」

十代「こいつは俺のデッキを象徴するエースだ!」

沢渡「遊矢の髪色みたいな色しやがって!」

ロジェ「いら・・・」

十代「何でも奢ってやるよ」

沢渡「コンビニじゃねえか!?」

万丈目「ケチケチするな!」

十代「だったらお前が奢ってやれよ」

万丈目「俺はそこまでお人好しではない!」

十代「何だそりゃ」

セレナ「・・・」

十代「セレナはどうする?」

セレナ「こ、これでいい」

十代「お菓子?これでいいのか?」

セレナ「これでいいと言ってるだろ!」

十代「久しぶりにいいデュエルだったよ沢渡」

沢渡「俺を舐めるなよ」

十代「誰も舐めてねえよ、沢渡は十分強いぜ」

沢渡「当然だぜ!」

十代「ガッチャ!楽しいデュエルだったぜ!」

沢渡「だってよ万丈目」

万丈目「何が言いたい」

沢渡「別に」

万丈目「負けたくせに」

沢渡「十代に何度も何度も負けてるのはどこのどいつだ!!」

万丈目「もう1度言ってみろ!!」

遊矢「珍しい組み合わせだな」

十代「何だ遊矢か」

沢渡「・・・」

万丈目「・・・」

セレナ「また喧嘩したんだ」

遊矢「よくやるよな・・・」

十代「仲良いんだよ、ほら喧嘩するほど」

沢渡「仲良くねえ!」

万丈目「そうだ!」

ユート「似た者同士だな」

遊矢「ああ」

ロジェ「全く店の前で」

ロジェ「この様子だと神殿は破壊されたという事か」

「ロジェ」

ロジェ「はい!?」

「いつまでバイトを続けるのだ」

ロジェ「いや別にですね私は」

「・・・」

ロジェ「わ、わかりましたよ」

「それでいい」

ロジェ「偉っそうに私を誰だと心得ているんだ」

翌日

十代「さてと」

セレナ「何処に行く!」

十代「ちょっと散歩だよ」

セレナ「本当か?」

十代「ああ」

セレナ「それならいい」

権現坂「・・・」

権現坂「・・・」

権現坂「・・・」

権現坂「・・・」

権現坂「・・・」

権現坂「・・・」

権現坂「・・・」



ブバッ



権現坂「し、しまった!?糞を漏らしてしまった!」

権現坂「何という不運だ。遊星殿に呼ばれよもや糞を漏らすとは」

権現坂「帰るべきか・・・否!」

権現坂「せっかくの遊星殿の誘いを断るわけにはいかん!」

クロウ「何ウンコ漏らした顔してんだ?」

権現坂「クロウ!?」

ジャック「何をやっているんだ」

権現坂「ジャック!?」

クロウ「?」

ジャック「?」

権現坂「2人が来るとは想定外だ・・・!」

ジャック「遊星は少し表示でな」

クロウ「まあ寛いでくれよ」

権現坂「・・・」

プーン

クロウ「臭え」

権現坂「!?」

プーン

ジャック「臭いな」

プーン

プーン

プーン

クロウ「・・・」

ジャック「・・・」

権現坂「ここは堂々と言うしかないか」

クロウ「ジャック!」

ジャック「クロウ!」

クロウ「てめえ無職のくせにウンコ漏らしやがったな!」

ジャック「それは俺の台詞だ!」

権現坂「待たんか!」

クロウ「権現坂は引っ込んでてくれよ」

ジャック「これは俺とこいつの問題だ!」

権現坂「・・・」

ジャック「バトル!レッド・デーモンズ・ドラゴン・スカーライトでA BF-驟雨のライキリを攻撃!」

クロウ「ぐわあああああああああああああああああああああああ」

ジャック「これでお前がウンコ漏らし犯だ!」

クロウ「俺じゃねえって言ってんだろ!!」

ジャック「何だと!?」

クロウ「無職のてめえなら余裕でウンコ漏らすんだよ!」

権現坂「喝!」

クロウ「な、何だ」

ジャック「いきなり大声を出すとは」

権現坂「糞漏らし犯は・・・この権現坂だ!」

ジャック「!?」

クロウ「!?」

ユーゴ「下水道にアカデミアの残党が居るなんてよ」

遊星「そう言うな」

ユーゴ「だってよ!」

遊星「メリッサの全裸写真だ」

ユーゴ「・・・ったく仕方ねえな」

遊星「それで気分を治せ」

ユーゴ「乳首黒ずんでんな」

遊星「大体そんなもんだぞ」

ユーゴ「リンはピンクだぞ!絶対にピンクだ!」

遊星「童貞の発想だな」

ユーゴ「うるせえ!」

ジャック「冗談はやめろ」

クロウ「権現坂がウンコ?んなわけねえよ」

権現坂「いや」

ジャック「クロウを庇っているのか」

クロウ「悪りいなジャックの奴が」

権現坂「違う!俺の話を!」

ジャック「クロウだ!どう考えてもクロウしか居ないだろ!!」

クロウ「いいやジャックだ!」

権現坂「かくなる上は・・・超重荒神スサノーOで2人を攻撃!!」

ジャック「な、何だ!?」

クロウ「おい権現坂!」

リン「遊星とユーゴは下水道で汚水塗れ」

遊星「・・・」

ユーゴ「・・・」

リン「ジャックとクロウは気絶してるし」

ジャック「」

クロウ「」

ブルーノ「僕が帰って来たらこうなっていたんだ」

権現坂「すまない」

リン「しかも変な臭いする・・・まさか」

遊星「何!?」

ユーゴ「俺じゃねえぞ!」

権現坂「急いで褌を洗ったが臭いは残ったか」

遊星「実は権現坂を呼んだのは他でも無い」

権現坂「何でも言ってくれ」

遊星「・・・」

権現坂「・・・」

遊星「これをシンジに渡してほしいんだ」

権現坂「シンジに?それなら自分で」

遊星「古馴染みだからな、これは恥ずかしい」

権現坂「他ならぬ遊星殿の頼み、しかと心得た」

遊星「すまないな」

ユーゴ「シンジにも言っとけよ。たまには帰って来いってな」

権現坂「うむ」

翌日

権現坂「というわけで昨日遊星殿から預かった物だ」

シンジ「直接渡せばいいのによ、何を改まってんだが」

パカッ

シンジ「・・・」

権現坂「どうした?」

シンジ「これ黒咲にやるよ」

黒咲「十六夜アキの母親のヌード写真集か?いいだろう」

権現坂「何処へ行く」

シンジ「遊星!何が悲しくてババアの写真なんて見なきゃいけねえんだよ!」

権現坂「シンジ!」

シンジ「遊星・・・おい遊星!こいつは一体」

ガチャッ

リン「・・・」

シンジ「・・・悪りい」

リン「きゃあああああああああああああ」

ユーゴ「どうしたリン!」

遊星「覗きか!?」

リン「どうして遊星とユーゴがそんなとこから!」

遊星「ユーゴがリンの着替えを覗こうとするから止めに」

ユーゴ「止めに?だったら遊星が手に持ってるカメラは何だ!」

遊星「拾った」

クロウ「どうだ調子は」

シンジ「まあまあってとこだ。職見つかったか?」

ジャック「見つかるわけが無いだろ!」

シンジ「だと思った」

ユーゴ「何か無茶苦茶怒ってたけど、何かあったのか?」

シンジ「これだよ」

遊星「アキのお母さんの?遊馬達は喜んでたぞ」

シンジ「性癖が違うだろ!」

リン「はあ・・・」

シンジ「なあ遊星よ、わざわざ俺を呼び出した理由ってのは他にあるんじゃねえか?」

遊星「やはりお前には隠し事ができんようだ」

遊星「手を見せてみろ」

シンジ「ほら」

遊星「シグナーの痣はまだ残っていたな」

シンジ「そうなんだよ」

遊星「ユーゴとリンにもある」

リン「朝起きたら龍可ちゃんのが」

ユーゴ「俺は球根みたいなの」

遊星「WRGPは中止に終わった。プラシドのせいでな」

シンジ「それで?」

遊星「近いうちに大規模な大会が開かれる。5人1組の大会がな」

シンジ「・・・マジか」

遊星「みんなも気がついていると思うがそれぞれの次元がくっ付け始めている」

ジャック「遊馬の次元とエクシーズ次元が俺達の次元とシンクロ次元が」

クロウ「ま、別にいいんだがよ。どうだシンジ」

シンジ「・・・」

ジャック「お前は俺達の幼馴染だ。お前だって」

シンジ「悪い。義理があるんだ遊矢に」

ユーゴ「そりゃ俺だって」

リン「私もよ」

シンジ「今の俺はランサーズに籍を置いている」

遊星「わかった。お前は昔から人一倍義理堅い奴だったからな」

シンジ「すまねえ!」

遊星「義理か」

ジャック「黒咲とシンジは義理で動いているからな」

クロウ「あいつらの曇った心を救ったのは俺達と遊馬達を引き合わせた遊矢だからな」

ユーゴ「俺とユートもそうだぜ」

リン「セレナだって十代さんと」

遊星「・・・」

ジャック「・・・」

クロウ「・・・」

ブルーノ「シンジは?」

遊星「帰ったぞ」

ブルーノ「そう・・・」

ロジェ「成る程、これが動物を植物に変換させる」

「そうだ」

ロジェ「さすがですね榊」

「提督と呼べ」

ロジェ「はい」

「こいつを完成させればスタンダード次元のデュエリストは全て植物に変わる」

ロジェ「クフ・・・クフフ」

「何がおかしい」

ロジェ「いえ別に」

「お前が嫌う不動遊星も」

ロジェ「ええ!奴を植物に変えて焼いてやりますよ!!」

シンジ「ちょっといいか」

黒咲「どうした」

シンジ「ランサーズって居心地いいよな」

黒咲「ああ」

シンジ「遊星から誘いを受けた」

黒咲「幼馴染なんだろ。だったら」

シンジ「お前ならどうする」

黒咲「俺か?」

シンジ「遊矢への義理と旧友の絆・・・お前なら」

黒咲「・・・」

シンジ「・・・」

黒咲「俺ならランサーズへの義理を優先させる」

シンジ「やっぱ、そう来ると思ったぜ」

権現坂「悩むぐらいなら自分の道を進めばいい」

シンジ「権現坂」

権現坂「そう思わないか?」

シンジ「だがよ」

権現坂「もし遊矢が危機に陥ればその時に救いの手を差し伸べてくれればいい」

シンジ「・・・ありがとよ権現坂、黒咲」

黒咲「なら行くがいい、お前はお前の道を進め!」

権現坂「お前も立派なランサーズの一員だったぞ」

シンジ「ありがとよ!」

遊矢「シンジが?」

沢渡「やめちまったのか・・・」

月影「・・・」

セレナ「あいつはこいつの事も可愛がってくれていた」

ファラオ「・・・」

権現坂「誰にだって進むべき道があるんだ」

黒咲「俺だっていつかはランサーズから居なくなる可能性もある」

遊矢「・・・」

権現坂「いつだって会える!遊矢との出会いがシンジという男の運命を変えた!」

黒咲「そいつを忘れてやるな、気が向いたら遊びに行ってやればいい」

遊矢「・・・ああ!」

ロジェ「さてと手始めにランサーズのアジトで実験を」

遊星「待て」

ロジェ「不動遊星!?」

ジャック「アカデミアの残党か?」

ロジェ「ジャック・アトラス!?」

クロウ「にしてはマヌケな顔してるぜ」

ロジェ「クロウ・ホーガン!?」

遊星「知り合いか?」

ジャック「いや知らん」

クロウ「誰だこいつ」

ロジェ「ま、またか!」

ロジェ「いいかよく聞くのだ私の栄光の歴史を」

ロジェ「私はかつてアカデミアのプロフェッサーと勢力を二分する程の指導者だった」

ロジェ「そしてシンクロ次元治安維持局長官の座に上り詰めドン・サウザンド様率いるアカデミア首領の右腕として活動していたのだ!」

ロジェ「さらにアカデミア直轄部隊である秘密警察セブンスターズの総司令として暗黒界のゴルド、シルバ率いる暗黒帝国のアドバイザーも務め!」

ロジェ「魔の次元より来た魔人デュエリストですら配下に置き!現在シンクローソンのアルバイト店員の!」

ロジェ「ジャン!」

ロジェ「ミシェル!!」

ロジェ「ロジェ!!!」

ロジェ「融合次元が生んだ最も偉大で有能で知的なジャン・ミシェル・ロジェ!わかったな?」

ジャック「知り合いか?」

遊星「いや」

ロジェ「ぐぬぬ・・・」

遊星「この機械は何だ」

ポチッ

ロジェ「あっ!」

プシュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウ

ロジェ「え、ちょっと!身体が植物に!?」

クロウ「アカデミアの残党じゃね?やっぱ」

ジャック「ただの虚言癖持ちの変人だろ」

ロジェ「」

遊星「植物みたいになったぞ」

ジャック「やはり変人か」

クロウ「シンジの様子見に来たら、これだよ。帰ろうぜ」

遊矢「という事はバランスが」

権現坂「シンクロ次元の出身者か?」

沢渡「誰だっていいぜ」

黒咲「・・・」

セレナ「・・・」

遊矢「徳松さんは」

沢渡「どう考えたって年齢が違うじゃねえか!」

月影「となるとメリッサと227か」

黒咲「あの辺りになるな」

遊矢「みんなでスカウトしに行こう!」

権現坂「うむ!」

メリッサ「私が!?」

遊矢「そうなんだけどさ」

メリッサ「うーん」

セレナ「別に無理に言ってるわけではないぞ」

黒咲「仲間との協調性があればの話だがな」

メリッサ「そうなるとセレナが紅一点じゃなくなるけど」

セレナ「紅一点とは何だ?」

メリッサ「男だらけの園に咲く一輪の花」

セレナ「?」

黒咲「決意が固まったなら来るがいい」

遊矢「別に強制はしないけどね」

227「俺?」

権現坂「そうだ」

沢渡「どうだ?」

月影「悪い話では無いと思うが」

227「となると」

月影「どうだ」

227「かつての戦いで榊遊矢には借りがある。だが」

権現坂「持ち場を離れるわけにはいかんと」

227「・・・」

沢渡「まあ腹括ったらいつでも来い」

227「わかった」

遊矢「どうだった」

沢渡「乗り気じゃねえって感じだぜ」

遊矢「それもそうか」

権現坂「そう言えば勝鬨を見ないな」

遊矢「武者修行がどうとか言ってたな」

黒咲「・・・」

月影「・・・」

セレナ「こいつはメリッサを気に入ったらしいぞ」

ファラオ「・・・」

沢渡「やっぱ人間も猫もおっぱいには敵わねえんだな」

シンジ「ふぅ・・・よし」

遊星「シンジ!」

シンジ「おわっ!?驚かすなよ」

クロウ「そんなに驚いてんじゃねえよ」

ジャック「全くこいつは」

ブルーノ「さあ家に上がりなよ」

シンジ「お、おう」

クロウ「何緊張してんだ」

ジャック「ほら上がれ上がれ」

遊星「みんな待ってるぞ」

シンジ「・・・」

ユーゴ「お、シンジだ」

シンジ「美味そうだな」

リン「私が作ったのよ」

シンジ「へ、へえ」

クロウ「食おうぜ!」

遊星「ジャックはあまり食べ過ぎないように」

ジャック「何故だ!」

遊星「頼むから家に金を入れてくれユーゴとリンの学費だって」

クロウ「いつまで無職やってんだ」

シンジ「お前は」

ジャック「今すぐにでも見つけてやる!少し黙ってろ!!」

ユーゴ「すっげえ食った気がするぜ」

遊星「そうだな」

ユーゴ「俺、大会に勝ち抜いたらリンに告白しようと思ってんだ」

遊星「それは勝ち抜かねばな」

ユーゴ「いつだ?」

遊星「未定だ」

ユーゴ「未定!?」

遊星「ああ」

ユーゴ「あんだけ盛り上げやがって!何が未定だ!!」

遊星「だから言っただろ。プラシド情報だと」

ユーゴ「あの侍野郎・・・!」

翌日

シンジ「っつうわけでよ」

権現坂「そうか」

沢渡「て言うか戻って来てるじゃねえか!」

遊矢「何かお別れって感じだったのに!」

シンジ「悪い悪い。マジで心配させちまったなファラオ」

ファラオ「ニャ」

セレナ「シンクロ使いはノリが軽いというからな」

月影「表に妙な植物が生えているが」

黒咲「後で俺が燃やしておく」

シンジ「改めてよろしく、そういやウンコ漏らしたんだってな」

権現坂「やはりばれていたか・・・」

デニス「ハァハァ・・・」

カイト「何処に行った」

シャーク「知らねえよ」

Ⅳ「あの猿野郎!」

黒咲「逃げ足だけは早いな」

デニス「見つかったら殺される・・・殺されてしまう」

黒咲「俺と凌牙はあっちを探す」

カイト「ならⅣと俺はこっちだ」

Ⅳ「バカすぎだぜ、わざわざエクシーズの縄張りに来ちまうなんてよ」

黒咲「融合次元の住民の知能が低いのは見てればわかる」

シャーク「今日もズタボロにしてやろうぜ!」

デニス「・・・」

デニス「もう言ったかな」

遊馬「おい!」

デニス「!」

アストラル「デニス・マックフィールド・・・気をつけろ遊馬!」

遊馬「どうして」

アストラル「彼は人の心を平気で裏切る悪漢・・・ベクターよりタチが悪い」

遊馬「だからって見捨てるわけにはいかねえだろ」

デニス「き、君だって黙認してるじゃないか!彼らのやってる事を!!」

遊馬「甘ったれんじゃねえ!!」

デニス「・・・」

遊馬「お前達は人間を平気で狩れるような奴らだ。自業自得なんだよ!」

デニス「・・・」

デニス「とか言いながらおにぎりを食べさせてくれるんだね」

遊馬「命までは奪わねえよ、俺達はお前達とは違うんだ」

デニス「・・・」

遊馬「楽しいか?」

デニス「何が」

遊馬「もういいよ、お前達は別に好きじゃねえし」

デニス「・・・」

遊馬「相棒の方は?」

デニス「素良は十代にも見限られエクシーズ使いには追われアカデミアの残党に狙われてる。滅多に別次元に来ないよ」

遊馬「それが1番だぜ、お前みたいにフラフラしてるよりもな」

デニス「・・・君の言う通りかもしれないね」

遊馬「?」

デニス「僕だって本当は嫌だったんだ。でもね両親や祖母、姉を人質に取られて・・・」

遊馬「家族が居るのか?」

アストラル「騙されるな遊馬!」

デニス「うん」

遊馬「でもお前って」

デニス「僕の故郷はエクシーズ次元・・・言うことを聞かなければ殺されていた。家族が」

遊馬「・・・」

アストラル「何を考えているんだ遊馬」

遊馬「ちょっと来いデニス」

デニス「え?」

遊馬「いいから来いよ」

黒咲「遊馬か?ちょうどいいお前も」

デニス「や、やあ」

黒咲「貴様・・・!」

遊馬「こいつを許してやってくれよ黒咲」

黒咲「許す?何を言っている!」

遊馬「こいつにも家族が居るんだ」

黒咲「こんな下衆に家族なんぞ居るわけが無いだろ!融合次元はゴミから生まれたゴキブリのような連中だ!」

遊馬「黒咲!」

黒咲「だったら考えてみろ、普通の奴が居たか?どいつもこいつもクズで自分の事しか考えない連中ばかりだ!」

遊馬「でもそれはドン・サウザンドが!」

黒咲「そこに付け込まれる隙がある邪悪な心!こいつらという人種を体現している!!」

アストラル「黒咲の言う通りだぞ、彼らのやっている事はドン・サウザンドよりも酷い。生まれ持っての悪魔のような奴らだ」

デニス「助けてよ遊馬!」

黒咲「そいつを引き渡せ!」

遊馬「断る!」

黒咲「遊馬・・・!」

遊馬「だったら俺とデュエルしろ!」

黒咲「デュエルだと?」

遊馬「ああ!」

アストラル「この男は遊馬と黒咲を同士討ちさせる気だ・・・」

デニス「僕を信じてくれてありがとう遊馬!」

アストラル「全て嘘で塗り固められ必要とあらば相手の信念を自分の信念だと言い張る狡猾さ」

アストラル「それは偽りのエクシーズ使いとして偽りのエンタメデュエリストとしての彼の腐った性根が見え隠れしている」

遊馬・黒咲「デュエル!!」

遊馬「ドロー!俺はドドドボットを通常召喚!そしてカゲトカゲを特殊召喚!」

遊馬「レベル4のドドドボットとカゲトカゲでオーバーレイ!エクシーズ召喚!希望皇ホープ!」

黒咲「いつ見てもホープばかりだな」

遊馬「まだだ!RUM-ヌメロン・フォースを発動!」

デニス「・・・」

遊馬「希望皇ホープレイ・ヴィクトリー!!」

遊馬「カードを1枚セットしターンエンド!!」

黒咲「お前は甘い・・・とてもドン・サウザンドという巨悪を倒したようには見えん」

遊馬「黒咲!」

黒咲「俺はお前に対して勘違いをしていたのかもな、融合次元のデュエリストを信用するな!その曇った目を覚まさせてくれる!!」

黒咲「俺のターン!!!」

黒咲「俺はRR-バニシング・レイニアスを通常召喚!そしてバニシング・レイニアスの効果で手札からRR-バニシング・レイニアスを特殊召喚!」

黒咲「レベル4のバニシング・レイニアス2体でオーバーレイ!エクシーズ召喚!ランク4!RR-フォース・ストリンクス!!」

黒咲「魔法『エクシーズ・シフト』を発動!これによりエクストラデッキからRR-ライズ・ファルコンを特殊召喚!」

黒咲「RR-ライズ・ファルコンのオーバーレイ・ユニットを一つ使い相手フィールドの特殊召喚されたモンスターの攻撃力分アップさせる!」

黒咲「さらにRR-ソウル・シェイブ・フォースを発動!ライフを半分払い墓地のRRエクシーズモンスターを特殊召喚しそのモンスターよりランクが二つ上のエクシーズモンスターに重ねエクシーズモンスターを特殊召喚できる!俺はRR-レヴォリューション・ファルコンを特殊召喚!」4000→2000

黒咲「レヴォリューション・ファルコンのオーバーレイ・ユニットを一つ使う事で相手フィールドのモンスターを破壊しその攻撃力分のダメージを与える!」

遊馬「罠『エクシーズ・リフレクト』このカードの効果でエクシーズモンスターに対する魔法・罠そしてモンスター効果を無効にし破壊する!その後800ポイントのダメージを与える!」

黒咲「・・・」2000→1200

遊馬「やった!」

黒咲「この程度ではまだまだ!お前はまだまだ未熟者だ。遊矢の先輩失格だ!!」

アストラル「そうだ・・・遊馬は今だ発展途上のデュエリストなんだ」

遊馬「俺が失格だって?」

黒咲「お前達の戦いの歴史は聞いた・・・Dr.フェイカーやドン・サウザンドの事もな」

遊馬「だったら!」

黒咲「お前は1人では何もできない。カイトや凌牙、アストラルが居なければな」

遊馬「それは!」

黒咲「大人になれば嫌でも1人になる!そして・・・お前は優しすぎる!!」

黒咲「奴を見てみろ!お前の純真な心に漬け込みせせら笑っているぞ!」

デニス「僕を信じてよ!」

遊馬「ああ!」

黒咲「救えん・・・俺は速攻魔法『エクシーズ・オーバーディレイ』を発動!相手フィールドのエクシーズモンスターのオーバーレイ・ユニットを全て取り除き、その後エクストラデッキに戻し墓地のオーバーレイ・ユニットだったモンスターをレベルを一つ下げ守備表示で特殊召喚する!」

黒咲「さらに装備魔法『メテオ・ストライク』をRR-ライズ・ファルコンに装備!そしてライズ・ファルコンのオーバーレイ・ユニットを一つ使う事で!」

遊馬「誰が何て言ったって俺はデニスを信じる・・・だってデニスは俺と同じで」

黒咲「バトルだ!!」

黒咲「・・・」

カイト「これは何だ」

シャーク「説明しろ!」

黒咲「遊馬の目を覚まさせた」

シャーク「てめえデニスか」

デニス「し、しっかりして遊馬!」

黒咲「触るな!」

カイト「説明しろ」

遊馬「く、黒咲とデュエルしたんだよ」

シャーク「大丈夫か?」

遊馬「やっぱ強えな黒咲は」

黒咲「・・・」

遊馬「黒咲の言う通り俺はまだまだって事だぜ!」

デニス「そんな事ないよ!君は」

黒咲「・・・」

シュッ

デニス「グヘッ!」

黒咲「遊馬の心に付け込んだクズが横から茶々を入れるな」

デニス「し、信じてよ僕は」

遊馬「やめろって黒咲!」

カイト「・・・いい考えがある」

シャーク「考え?」

カイト「こいつの化けの皮を剥いでやる」

デニス「熱い!熱いって!!」

カイト「さっさと言わねば丸こげになるぞ」

シャーク「豚の丸焼き・・・いや猿の丸焼きってか」

デニス「わ、わかったよ!家族構成なんて真っ赤な嘘!」

遊馬「!?」

デニス「に、鈍いんだよ!君も遊矢も簡単に騙される!本当にバカばっかだ!」

デニス「エクシーズもエンタメも君達に取り入るための手段!何がエンタメだよ!」

黒咲「クズらしい本性だな」

デニス「何がかっとビングだ!笑わせるなよ!!」

デニス「君達はクズで愚かで下劣な種族だ!さっさと狩られればいいんだ」

シャーク「どうするよ黒咲」

黒咲「このまま丸焼きにして捨てておけ」

遊馬「・・・」

シャーク「もっと人を見る目を養った方がいいぜ」

カイト「こんな奴に騙されるな」

遊馬「わ、悪い。でも俺は」

カイト「こいつらがまともじゃねえって事はお前だって知ってるだろ」

シャーク「そうだぜ遊馬」

アストラル「人を信じる心は最もだがこういう薄っぺらい人間の主張は耳を傾けてはダメだぞ」

遊馬「デニス・・・」

デニス「ペッ!」

遊馬「・・・」

黒咲「・・・」

黒咲「そういうわけだ。遊馬も困った物だ」

ユート「彼は人一倍優しいからな」

黒咲「そういう面ではお前そっくりだ」

ユート「・・・」

黒咲「遊馬か・・・」

ユート「どうだった遊馬とのデュエルは」

黒咲「今度はちゃんとしたデュエルであいつと戦いたい」

ユート「ああ」

黒咲「九十九遊馬は友であり次元を超えた俺の最初のライバルだ」

ユート「それは俺も同じさ・・・遊馬は俺にとって親友みたいなものだ」

デニス「九十九遊馬・・・」

ロジェ「黒焦げ?まだか君も」

デニス「触らないで」

ロジェ「・・・」

デニス「遊馬は僕の事を信じてくれた」

ユーリ「こんなところに居たんだ」

ロジェ「ユーリ!?」

ユーリ「誰?」

ロジェ「ぐぬぬ・・・」

デニス「君が十代に拘る理由がわかったよ」

ユーリ「何が言いたいのかな?」

デニス「いや別に・・・少し遊馬に惚れたかも」

シャーク「ってわけよ」

アリト「遊馬でも負けたってのか?」

ギラグ「黒咲は強いからな」

ミザエル「確かにな」

ベクター「遊馬が負けるって言うほど騒ぐ事はねえよ」

ドルべ「しかしだな」

ベクター「未熟者って事だぜ」

璃緒「凌牙もそう思うの?」

シャーク「俺らの次元の柱だって言ってもガキだからな遊馬は」

ベクター「お前もガキじゃねえか」

シャーク「てめえ!」

Ⅴ「黒咲か」

Ⅲ「遊馬が!?」

Ⅳ「ああ」

Ⅲ「そうなのですか」

Ⅳ「ま、驚く事はねえよ」

Ⅴ「遊馬は負けるたびに強くなる」

Ⅲ「きっといい経験になったと思いますよ」

Ⅳ「かもしれねえな」

Ⅴ「それでⅣは何をやっていたんだ?」

Ⅳ「出遅れたんだよ」

翌日

小鳥「シャーク、Ⅲ、ベクター、ユートって親友が居るけど誰が1番なの?」

遊馬「みんな1番だぜ」

小鳥「じゃあ鉄男くんは?」

遊馬「鉄男・・・?」

遊矢「今日はランサーズの集まりも無いから思いっきり羽を伸ば」

カイト「おい」

遊矢「・・・」

カイト「何だその嫌そうな顔は」

遊矢「別に」

カイト「・・・」

遊矢「何か用?俺は今から」

カイト「久しぶりに柚子とデート」

遊矢「何で」

カイト「お前の顔を見ればわかる」

遊矢「・・・」

柚子「今日は遊矢もランサーズの集まり無いみたいだし」

シャーク「デートでもしようってか?」

柚子「うん!」

シャーク「くっだらね」

柚子「な、何で居るのよ」

シャーク「通りすがりだバカ」

柚子「・・・」

シャーク「仲良しこよしでデート?ガキだぜガキ」

柚子「同い年のくせに」

シャーク「同い年は同い年でもな!年季が違うんだよ年季が!」

遊矢「嫌な予感がするんだけど」

カイト「気にするな」

遊矢「・・・」

「あそこのデュエル塾の講師知ってるか?」

「ジャック・アトラスだろ?」

遊矢「ジャック!?」

カイト「気にするなと」

遊矢「そのデュエル塾は!?」

「あっちだけど」

遊矢「行こうカイト!」

カイト「待て遊矢」

柚子「デュエル戦士養成塾か」

シャーク「気にするな」

柚子「何か怪しい」

シャーク「おい柚子!」

柚子「行ってみないと」

シャーク「待てって言ってんだろ!」

柚子「でも」

シャーク「でももへったくれもねえ!」

柚子「やっぱり行かないと!」

シャーク「柚子!」

遊矢「柚子?」

柚子「遊矢?」

カイト「バカが」

シャーク「てめえもじゃねえか」

遊矢「ここでジャックが働いてるって」

柚子「私もデュエル戦士養成塾のビラを見て」

カイト「・・・」

シャーク「・・・」

遊矢「お互い目的は」

柚子「一緒みたいね!」

カイト「こいつらを下らんゴタゴタに巻き込むまいと思ったが」

シャーク「俺はそんな事は考えてねえけどな」

遊矢「誰も居ない」

柚子「もぬけの殻よ」

シャーク「どういう事だ」

カイト「俺に聞くな」

ロジェ「ジャック・アトラスの名を出せば来ると思っていたよ」

カイト「奴は確か」

シャーク「何とかとかいう長官」

ロジェ「ジャン・ミシェル・ロジェ!それに今の私は長官ではなくシンクローソンのアルバイト店員だ」

遊矢「ジャックは何処だ!」

ロジェ「居るわけが無い!これは全て君を誘い出す罠なのだよ!!」

カイト「罠?」

ロジェ「デュエリストのアナルエネルギーは集まった!そしてアナルデュエリストの頂点である榊遊矢のオッドアイズが必要なのだ!!」

遊矢「ア、アナルデュエリスト?」

ロジェ「ええ私の調べでは過去の君達と」

シャーク「それ以上喋ったらてめえの歯全部総入れ歯にしてやるぜ!」

ロジェ「は、はい・・・なーちゃって!」

ポチッ

ロジェ「この超吸引力装置で遊矢のデッキを頂くぞ!」

ロジェ「水のオッドアイズ・アブソリュート・ドラゴン!」

ロジェ「炎のオッドアイズ・メテオバースト・ドラゴン!」

ロジェ「風のオッドアイズ・ボルテックス・ドラゴン!」

ロジェ「地のオッドアイズ・グラビティ・ドラゴン!」

ロジェ「光のオッドアイズ・セイバー・ドラゴン!」

ロジェ「そして闇の」

ゴンッ

ロジェ「い、イタッ!何ですか!?」

シャーク「見りゃわかんだろ?レンガを投げ付けてやったのよ!」

ロジェ「この野蛮なエクシーズ使い!」

シャーク「うるせえ!ゴチャゴチャ言ってんじゃねえぞクソ野郎!!」

ロジェ「ま、まあいいでしょう。5枚あればいいのですから」

カイト「5枚?」

ロジェ「いい具合にエクシーズ使いが居る!ならば教えよう!ドン・サウザンドは生きている!」

シャーク「てめえ・・・あいつは!」

ロジェ「そして榊遊矢!君の父親もだ」

遊矢「父さん!?父さんが何で!」

ロジェ「君の父親は今では提督と名を変え行動している!覚えているだろ?アナルモンスターを処刑した男を!」

カイト「あいつが」

シャーク「遊矢の親父?しかもドン・サウザンドが」

ロジェ「後悔させてやるぞ・・・絶対に後悔させてやる!!」

翌日

遊矢「父さんが」

柚子「きっと口から出まかせよ!」

権現坂「あの長官は虚言癖がある事で有名だからな」

黒咲「融合次元で賢いと言っても猿がラッパを吹ける程度だろ。気に病むな」

遊矢「・・・ああ!」

シュッ

シュッ

シュッ

シュッ

シュッ

シュッ

シュッ

シュッ

シュッ

スタッ

月影「・・・」

月影「・・・」

「それでスタンダードを」

「近い将来叩き潰そうと思っている」

「でも噂何だろ?」

「でもぶっ潰すのは最高だぜ」

「戦争上等!」

グサッ

グサッ

グサッ

グサッ

月影「アカデミア残党のアジトか」

月影「・・・」

スタスタ

月影「・・・」

スタスタ

月影「・・・」

スタスタ

月影「・・・」

ピタッ

月影「・・・」

シュバッ

月影「何奴だ!」

ユート「中々の剣捌きだ」

月影「お主はユート」

ユート「そういう君は月影」

月影「どうやら目的は」

ユート「同じのようだな」

月影「・・・」

ユート「・・・」

月影「ならば共に」

ユート「進もう」

月影「ああ」

月影「しかし残党が居るとは」

ユート「驚きだな」

月影「その影がチラチラと見えていたがな」

ユート「・・・」

月影「・・・」

スタスタ

ユート「誰か来る」

月影「アカデミア戦闘員だ」

ユート「ならばやる事はたった一つ」

月影「奴らの覆面を奪い変装するのだ」

数時間前

月影「アカデミアのアジト?」

日影「ああ」

月影「ここがその場なのか」

日影「うむ」

月影「ならば」

日影「月影に任せよう」

月影「兄者は」

日影「拙者は拙者で別件があってな」

月影「承知した」

数時間前

ユート「じゃあ行ってくる」

黒咲「ああ」

ユート「隼はどうするんだ」

黒咲「俺は別行動を取る」

ユート「この件は内密にな」

黒咲「あまり騒ぎを大きくしたくはない。それに」

ユート「遊矢の事だな」

黒咲「ああ」

ユート「わかった。慎重に動かさせてもらう」

ロジェ「素晴らしい・・・!」

「・・・」

ロジェ「感じられますよ、あなたが復活しようとしている時を」

「はしゃぐな」

ロジェ「はい・・・」

「ドン・サウザンド様」

ドン・サウザンド「我の復活の時は迫っている」

「ではネズミは私が排除しましょう」

ドン・サウザンド「うむ」

ロジェ「ネズミ?ここは地下なのだからネズミぐらい」

月影「・・・」

ユート「・・・」

「見つけたぞネズミ」

ユート「いや俺達は」

月影「ただの戦闘員だ」

「戦闘員にしては歩き方が真っ当すぎる!」

ズバッ

ユート「くっ」

月影「ユート!」

「やはりユートか」

ユート「お前は遊矢の父なのか?」

「いいや違う」

ユート「ならば!」

月影「赤竜の忍者!」

ユート「力ずくで行かせてもらう!」

「・・・!」

ユート「ブラックマジシャン!」

「来るがいい。凡庸なデュエリスト諸君」

月影「行くぞ!」

ユート「その面の中を見てやる!」

ユート「恐るべき剣術だ」

月影「これほどとは」

「当然だ」

ユート「・・・」

月影「・・・」

「・・・」

ダッ

ダッ

「玉砕戦法で来たか!」

ユート「恐るな・・・前へ前へ進むんだ!!」

シュッ

シュッ

シュッ

シュッ

シュッ

シュッ

シュッ

シュッ

スタッ

日影「・・・」

黒咲「誰かと思ったらお前か」

日影「黒咲か」

黒咲「アジトへの爆弾は全てセットした」

日影「それはいいが」

黒咲「月影の事か?」

日影「お主の相棒もだ」

黒咲「あいつなら心配いらん」

日影「月影もだ」

黒咲「お互い考えは一緒のようだな」

日影「ああ」

ユート「手応えはあった」

「・・・」

ピシッ

月影「面にヒビが」

パカッ

ドンッ

ドンッ

ドンッ

ユート「何だこの音は!?」

月影「爆発音のようだぞ!」

ロジェ「た、大変ですよ!アジトが・・・アジトが!」

「狼狽えるな!」

ロジェ「・・・」

「この決着は必ずつける!」

ユート「・・・」

月影「我々も」

ユート「ああ」

ロジェ「おや?仮面が」

「黙れ!」

ロジェ「・・・」

ユート「ふぅ・・・」

黒咲「無事か?」

日影「どうだ」

ユート「隼」

月影「兄者」

黒咲「また一つアジトが吹き飛んだな」

月影「これで奴らも吹き飛んでくれれば」

日影「ああ」

黒咲「帰るぞユート」

ユート「・・・」



















翌日

ユート「仲間ごと吹き飛ばす何てどうかしてるぞ」





続く

カイト「幽霊ビル?」

ツァン「うん」

カイト「オカルト関係なら俺ではなく恵に」

ツァン「だって」

恵「心細い」

カイト「・・・」

ツァン「ほらカイト」

恵「カイト」

カイト「わかった。行ってやる」

ツァン「さすがカイト!」

カイト「・・・」

カイト「ここか」

ツァン「そうなんだって」

カイト「不気味と言えば不気味だが」

恵「これ」

カイト「写真か」

タスケテ…

カイト「誰かの落書きだ」

ツァン「まさか怖いんじゃないでしょうね?」

カイト「俺がか?」

ツァン「うん」

カイト「怖がる理由が無い」

カシャッ

カイト「何だ今のは」

恵「カイト」

カイト「どうした」

ツァン「こ、ここって!」

カイト「だから何だ」

ツァン「ほ、ほら!」

カイト「・・・それがどうした」

ツァン「タスケテ…って書いてあった石柱よね?何も書いて無いよ!」

カイト「誰かが消したんだろ」

ツァン「こいつ・・・夢ないのよね」

カイト「お前いくつだ」

ツァン「26だけど」

カイト「俺は18だ」

ツァン「だから何よ!」

カイト「俺の後ろに隠れて恥ずかしくないのか?」

恵「・・・」

カイト「お前もアンデット族使いならしっかりしろ」

恵「それとこれとは話が違う」

サッ

ツァン「な、何か横切ったんだけど!」

カイト「追うぞ」

ツァン「お、追う!?」

カイト「ああ」

ツァン「危ないよ!」

カイト「言い出したのはお前だろ」

ツァン「そ、それは」

カイト「だったら正体を掴んでやる」

恵「一理ある」

ツァン「いやいや」

カイト「来ないなら置いて行くぞ」

ツァン「・・・ま、待ってよ!」

カイト「何が幽霊だ。笑わせるな」

カイト「こっちに行った気がするが」

恵「あれ」

カイト「あいつか」

ツァン「し、知らない!僕は知らないから!!」

カイト「おい」

「・・・」

カイト「幽霊だな」

ツァン「ダメだって!こいつ絶対に」

カイト「白黒はっきりさせるぞ、お前は幽霊だな」

「・・・」

「私はこのビルで死んだ霊」

カイト「死因は?」

「デュエル」

カイト「そうか」

恵「成仏」

「ま、待って!」

カイト「何だ」

「私の願いを叶えてほしいのだ」

カイト「願い?」

「童貞を卒業したい」

カイト「だそうだ」

ツァン「ふ、ふーん」

恵「・・・」

カイト「やってやれ」

ツァン「僕!?」

恵「わかった」

カイト「お前はどうだ」

ツァン「わ、わかったよ。元AV女優の意地を見せてやる!」

「ありがとう」

ツァン「一つ貸しだからねカイト!」

カイト「ああ」

カイト「成仏したようだな」

ツァン「ったく」

恵「3Pなら成仏する」

ツァン「じゃあカイトの童貞を奪えば」

カイト「お前は馬鹿か、俺は人だ」

ツァン「わかってるよ。真顔で言わなくたって」

カイト「帰るぞ」

ツァン「あんた夕飯どうするの?ハルトくん呼んでもいいんだけど」

カイト「ならお前の家で食う」

ツァン「何がならよ」

翌日

小鳥「幽霊って居るの?」

遊馬「そんなのナンセンスすぎるぜ」

ジャック「入るぞ」

ガチャッ

シャーク「てめえ!」

ミザエル「勝手に入るか普通」

ドルべ「君には常識は無いのか」

アリト「俺だってインターンぐらい押すぜ」

ギラグ「普通だよな」

璃緒「とても遊星さんの兄弟分とは思えませんわ」

ジャック「何だその言い草は!」

シャーク「それで用件は?」

ジャック「実はな」

シャーク「お前らの街で発生したゾンビ?」

ジャック「1人ここに逃げ込んだ」

ベクター「1人?たった1人じゃねえの」

ジャック「奴らは1人で莫大な数に増殖する」

シャーク「マジで言ってんのか?」

ジャック「ああ」

シャーク「だってよ」

ドルべ「残念だが外を見てくれ」

アリト「うげっ!?何だありゃ!」

ギラグ「ゾンビの大行進だぜ!」

シャーク「バリアン七皇全員出動だ!!」

ミザエル「なるほどな」

ゾロゾロ

ゾロゾロ

ゾロゾロ

ゾロゾロ

ゾロゾロ

ゾロゾロ

ゾロゾロ

ゾロゾロ

ゾロゾロ

ゾロゾロ

ミザエル「この程度なら朝飯前だ」

ギラグ「ったくよ」

ゾロゾロ

ゾロゾロ

ゾロゾロ

ゾロゾロ

ゾロゾロ

ゾロゾロ

ゾロゾロ

ゾロゾロ

ゾロゾロ

ゾロゾロ

ギラグ「纏めてぶん投げてやるぜ!!」

アリト「さあて」コキコキ

ゾロゾロ

ゾロゾロ

ゾロゾロ

ゾロゾロ

ゾロゾロ

ゾロゾロ

ゾロゾロ

ゾロゾロ

ゾロゾロ

ゾロゾロ

アリト「かかって来いよ!!」

ベクター「なーんで俺までやんなきゃいけねえんだ」

ゾロゾロ

ゾロゾロ

ゾロゾロ

ゾロゾロ

ゾロゾロ

ゾロゾロ

ゾロゾロ

ゾロゾロ


ズボォォォォォッッッ


ベクター「落とし穴掘っておいて正解だったぜ。クヒヒ」

璃緒「多い・・・」

ゾロゾロ

ゾロゾロ

ゾロゾロ

ゾロゾロ

ゾロゾロ

ゾロゾロ

ゾロゾロ

ゾロゾロ

ゾロゾロ

ゾロゾロ

璃緒「でもやってやりますわ!こんなゾンビ軍団ぐらい!!」

ドルべ「」

シャーク「おいドルべ!」

ゾロゾロ

ゾロゾロ

ゾロゾロ

ゾロゾロ

ゾロゾロ

ゾロゾロ

ゾロゾロ

ゾロゾロ

ゾロゾロ

シャーク「めんどくせえな!ドルべ分のゾンビもボコボコにしてやるぜ!!」

ジャック「見事だ。さすがバリアン七皇」

ドルべ「私は殴り倒されたがな」

ジャック「その礼としてカップラーメン1年分を贈呈しよう」

シャーク「い、いらねえ」

ミザエル「無職のお前が何処から」

ジャック「パチンコでちょっとな」

アリト「パチプロになればいいんじゃね?」

ギラグ「クロウもうるさく言わねえだろうぜ」

ジャック「考えておこう」

シャーク「何が考えておくだ」

ジャック「人生とは楽しんだ奴が得をする!俺は無職だが毎日が楽しくて楽しくて仕方がない!」

シャーク「こいつ絶対長生きするだろうな・・・」

翌日

遊馬「かっとビング…かっとビング…」

小鳥「キャーッ!かっとビングゾンビよー!」

遊馬「小鳥」

小鳥「・・・」

カシャッ

Ⅳ「何だ今の音」

Ⅴ「どうした」

Ⅳ「いや」

Ⅲ「デュエリストの肛門が閉じる事件ですか」

Ⅴ「ああ」

Ⅳ「何なんだそりゃ?」

Ⅴ「私も考えているんだ。一体何が」

Ⅲ「何やら大事件の予感がしますね」

Ⅳ「何でも来いだぜ」

Ⅴ「とりあえず調査してみようか」

Ⅴ「お経?」

「肛門が閉じる前にそんな感じの声が」

Ⅳ「おいおい呪いか?この御時世に」

Ⅲ「ここが現場の場所のようですね」

「はい・・・」

Ⅳ「だったら行こうぜ、呪いか何か知らねえけどよ」

Ⅲ「はい」

Ⅴ「ああ」

Ⅳ「肛門って事はアナルモンスター絡みか?それとも」

Ⅴ「調べてみればわかる事だ」

ロジェ「どうやら肉体が徐々に戻って居るようで」

ドン・サウザンド「榊遊矢のオッドアイズのお陰でな」

ロジェ「さすがは全ての次元のリーダー格」

ドン・サウザンド「我は油断していた。あの男を」

ロジェ「油断も何も不動遊星に比べれば甘っちょろい子供」

ドン・サウザンド「思い上がるな!」

ロジェ「は、はい」

ドン・サウザンド「もう九十九遊馬への復讐心は消えた・・・だが榊遊矢は生かしておかん!」

ロジェ「元を正せば榊遊矢の存在が私を不動遊星に・・・あの中学生め!」

ドン・サウザンド「狙いは榊遊矢に絞る。他の連中などどうでもいい」

ロジェ「で、ですよね」

ロジェ「幾度も敗れているくせに何が我だ・・・使える相手を間違えたのか私は」

「ロジェ」

ロジェ「あなたですか」

「遊矢らスタンダードへの攻撃を開始するのだな」

ロジェ「当然です。何たって私は」

「・・・」

ロジェ「それはそうと何をやってるのです?私に隠れてコソコソと」

「お前に話す義理など無い」

ロジェ「くっ・・・」

「今に強力な改造デュエリストをお前にも見せてやる」

ロジェ「そいつはどうも、ドン・サウザンドも提督も敵ではない。私が乗っ取る日がついに来たようだ」

Ⅳ「ここか?」

Ⅲ「第一の被害者」

Ⅴ「何かあるか?」

Ⅳ「いや」

Ⅲ「これは何でしょうか?」

Ⅴ「何かの破片のようだが」

Ⅲ「調べますか」

Ⅴ「そうだな」

ガサッ

Ⅳ「誰だそこに居るのは!!」

Ⅳ「てめえ!」

遊矢「ちょっとタンマ!」

Ⅳ「んだよお前か」

Ⅴ「どうかしたのか?」

遊矢「何か呼ばれた気がして」

Ⅲ「まあ肛門と言えば」

Ⅴ「Ⅲ」

Ⅲ「そうでしたね」

Ⅳ「ここは危ねえんだから帰ってろよ」

遊矢「って言われてもな」

Ⅳ「こいつだけは本当に・・・」

Ⅳ「今日は一緒じゃねえのか?」

遊矢「柚子と?」

Ⅳ「いつも一緒じゃねえか」

遊矢「そうでもないけど」

Ⅲ「仲良しの秘訣って何?」

遊矢「って言われてもな・・・」

Ⅴ「君達は遊馬と小鳥に比べて仲が良いからな」

遊矢「・・・何だろ」

Ⅳ「俺に聞くんじゃねえよ」

Ⅴ「Ⅳ!」

Ⅳ「だから聞くんじゃねえって!」

Ⅳ「初々しさ・・・何か遊馬と小鳥ってそういうのねえだろ?」

Ⅲ「言われてみれば」

Ⅴ「確かに」

Ⅳ「だろ?そもそも小鳥って一方的すぎんだよな、無茶苦茶って言うか」

Ⅲ「すぐにパンツ見せますからね小鳥は」

Ⅳ「そういう事だ。こいつらは変に見守ってやりてえって感じがするしよ」

Ⅴ「カイトも君達との出会いで男が女を愛する理由が理解できたと感謝していた」

Ⅳ「凌牙も口じゃ生意気言ってるけどよ、てめえら見てると人になれるって言ってたぜ」

Ⅲ「あの2人がだよ」

遊矢「そんなに影響与えたの?俺が」

Ⅳ「あいつらのツラ見ればわかるぜ」

Ⅳ「また来いよ遊矢!」

Ⅴ「そしてもう1人この次元で価値観変わろうとしている男が居る」

Ⅲ「ですね」

Ⅳ「誰だそいつ?」

Ⅴ「お前だ」

Ⅳ「何ボケた事言ってんだ!俺の何処が」

Ⅲ「でもⅣ兄様も何となくですが」

Ⅳ「何だよ」

Ⅲ「いえ別に」

Ⅳ「気になるから言えってんだよ!!」

翌日

遊馬「調査ぐらい真面目にやれよ」

小鳥「ホントよね」

黒咲「・・・」

シンジ「・・・」

セレナ「そういうわけなんだ。探してやってくれ」

権現坂「セレナの愛猫でもあるファラオが行方不明になるとは」

月影「拙者から見てもあの猫はかなり賢そうな感じがするが」

沢渡「そうでもねえよ。割りと凶暴だぞあいつ」

セレナ「・・・」

黒咲「そう落ち込むな」

遊矢「俺達が必ず見つけ出してやるからさ」

セレナ「ああ・・・」

沢渡「ボケボケしてんじゃねえ!ランサーズ全員出動だ!!」

遊矢「おーいファラオ」

権現坂「何処に隠れている!」

沢渡「月影は」

権現坂「あいつは単独行動を好んでいるからな」

沢渡「協調性が無いよな忍者って」

遊矢「何処に行ったんだろファラオは」

沢渡「俺がファラオの代わりにでもなってやろうかな」

遊矢「な、何言ってんだ」

権現坂「どうかしてるぞ」

沢渡「引いてんじゃねえよ!」

黒咲「ここか」

ガタッ

黒咲「居ないか」

シンジ「居るわけねえだろ」

セレナ「何処に行ってしまったんだ」

シンジ「そんなに大切なのか?」

セレナ「当たり前だ!」

シンジ「お、おう」

セレナ「例えるならあいつはお前にとっての遊星、ジャック、クロウのような存在だ」

シンジ「あいつらと一緒・・・仲間か」

セレナ「ああ!」

黒咲「それにしてもだ」

シンジ「何だ」

黒咲「ファラオはかなり賢く瑠璃の側を離れようとしなかった」

シンジ「だから?」

黒咲「そんなあいつが急に行方不明になるなんて考えられん」

シンジ「・・・」

黒咲「・・・融合次元の奴だ」

シンジ「あのデニスとか素良とかいうコンビか?」

黒咲「多分だがな」

シンジ「あいつら根っこから腐ってるって話だからやべえぞ」

黒咲「下手すれば食われているかもしれん」

月影「あそこか」

シュッ

シュッ

シュッ

シュッ

シュッ

シュッ

シュッ

シュッ

スタッ

月影「シンクローソン・・・ここにファラオの気配を感じる」

「困るよロジェさん」

ロジェ「す、すみません!」

ロジェ「私を誰だと思っているんだアホ店長・・・!この私を」

素良「ほら餌だよ」

ファラオ「ペッ」

デニス「怪我をしてたから助けてあげたのに」

ファラオ「・・・」

ウイーン

ロジェ「いらっしゃいませ!!」

シンジ「月影の話はマジだったっぽいな」

黒咲「やはり貴様達か」

ファラオ「ニャーッ」

セレナ「無事だったのか!」

素良「黒咲隼・・・!」

黒咲「お前は・・・名を忘れた。悪いな、融合次元の奴の顔なんぞ覚える必要も無い」

シンジ「おっす先輩」

デニス「先輩?」

シンジ「俺はお前の代わりに居るんだぜ?先輩みたいなもんだろ」

デニス「ま、待ってよ黒咲!僕達は」

素良「無駄だよ、どうせ何を言っても信じちゃくれない」

ロジェ「喧嘩なら表でやれ!ここはこの私のアルバイト先だぞ!!」

黒咲「・・・来い」

シンジ「俺は別に故郷は滅ぼされちゃいない。ま、恨みはねえよ」

素良「だったら君は何で」

黒咲「俺もこいつも共に遊矢への借りがある」

素良「遊矢・・・」

シンジ「だから問答無用でぶっ潰す!てめえもてめえもだ!!」

シンジ「仲間の絆をせせら笑う奴を俺らシンクロ使いは絶対に許さねえんだよ!!」

黒咲「お前らのような知性の欠片も人情も無いクズには理解できんと思うがな」

デニス「でも遊馬は僕を理解しようとした!こんなの差別だ!」

素良「もういいよ、僕も感謝してる。遊矢は友達だった・・・融合使いが誰でも尊敬する十代に合わせてくれた」

素良「そんな十代が僕達に言った・・・自業自得だと因果応報だと」

素良「だったら僕達は何処までも落ちてやる!地の底を這いずり回って遊矢も十代も僕が・・・殺してやる!!」

ユーリ「ストップ」

黒咲「貴様・・・!」

シンジ「遊矢とユーゴの偽者か」

ユーリ「彼らは僕が預かるよ」

シンジ「邪魔すんな!」

黒咲「そこを退け」

ユーリ「アカデミアは動くよ、僕達は高みの見物だ」

黒咲「アカデミアの残党が動いているのは知っている」

ユーリ「そしてドン・サウザンドは生きている・・・君達エクシーズ使いの最大の宿敵でもあるドン・サウザンドがね」

ロジェ「あの馬鹿者・・・それを何故こいつに言うのだ!」

ユーリ「じゃあねエクシーズとシンクロのデュエリスト」

翌日

ユート「ドン・サウザンド!?」

黒咲「ああ」

ユート「なら俺も話そう・・・今のアカデミア最高幹部は遊矢の父親だ」

黒咲「確か榊遊勝・・・これは」

ユート「この事は他言無用だ」

黒咲「ああ」

ロジェ「入るぞ!」

ユーリ「何だ・・・えーっと」

ロジェ「名乗るのもめんどくさい!よくも言ってくれたな!」

ユーリ「だから何」

ロジェ「あ、あのですねアカデミアの秘密をですね」

ユーリ「言いたい事があるならハッキリ言いなよ」

ロジェ「ですから!」

ユーリ「うん」

ロジェ「もういいですよ」

ユーリ「言いたい事があるなら言ってよ」

ロジェ「痛い痛い!痛いですって!」

デニス「やあ遊馬」

遊馬「デニス!?」

アストラル「まただ!遊馬」

遊馬「大丈夫だ。何の用だ」

デニス「君にお礼を言いたくてね。ありがとう」

遊馬「ありがとう?」

デニス「君は迫害されている僕を信じてくれた。だからさ」

遊馬「お前の事はよくわからねえ。でも、カイトやシャークに話そう!お前はきっと」

デニス「もう無理だよ」

アストラル「騙されるな遊馬!」

デニス「僕達は戦う運命なんだ・・・君も僕も素良も遊矢もユーリと十代だって・・・」

遊馬「おいデニス!」

デニス「ドン・サウザンドは生きている。遊矢のオッドアイズ達の力を吸収し復活しようとしている」

遊馬「だったら手を貸してくれよ、ドン・サウザンドは俺達デュエリストの共通の敵じゃねえか!」

デニス「君だって知ってるだろ!ドン・サウザンドはアカデミアの首領だって!」

デニス「そして強い・・・ドン・サウザンドの脅威は」

遊馬「お前は多分まだ戻れるぜ。そりゃカイトも黒咲もシャークも毛嫌いしてるけど」

アストラル「いいや裏がある。考えても見るんだ遊馬!」

アストラル「エクシーズ次元の民を狩るような連中が他の次元は違うとは思えない!」

遊馬「だったらエクシーズ使いの俺をデニスが狩ろうとしないのはどうして何だ!」

遊馬「こいつの目は嘘をついてねえ!!」

アストラル「遊馬!」

遊馬「いつか言われた事がある。エクシーズと融合が戦い続ける事で俺と十代さんが最終戦争の決着をつけるって」

デニス「それが古くからの言い伝えだ。エクシーズの希望の勇者と融合の絶望の覇王が戦い最後の決着をつけると」

アストラル「その飛び火をしたのは彼らだ!」

アストラル「彼らが乱を起こさなかったら今の事態には発展しなかった!」

遊馬「・・・」

アストラル「だから騙されてはダメだ。彼らはベクター以上の狂気を秘めている」

デニス「・・・」

遊馬「それでも俺は信じるよ。デニスの事を・・・そうだよなデニス」

デニス「・・・さようなら」

遊馬「デニス!」

カイト「デニス?あれか」

シャーク「あのクソ野郎まだウロついてやがったのか」

アストラル「・・・」

遊馬「俺達は戦い続けて人を信じる気持ちってのを忘れちまったんだよな」

シャーク「あんなの信じるってのか?てめえ!」

カイト「それが遊馬の良さ・・・だがな遊馬あいつらは」

遊馬「違うって事ぐらいはわかってる・・・でも俺はやっぱり!」

カイト「信じたいなら信じればいい。だが俺は信じん」

シャーク「俺もだぜ」

遊馬「・・・」

シャーク「でもよお前はお前のままでいいんじゃねえか?人それぞれ、十人十色ってやつだ」

ロジェ「ったくユーリだけは、あいつは何なんだ!」

ジャック「・・・」

ロジェ「いいところで会いましたねジャック・アトラス」

ジャック「人の家の前で何をブツブツ言っている」

ロジェ「不動遊星への宣戦布告を」

ジャック「名を名乗れ」

ロジェ「ジャン!」

ロジェ「ミシェ」

クロウ「誰だこいつ」

ジャック「変質者だろ」

ロジェ「最後まで名乗らせなさい!!」

遊星「誰だ一体」

ジャック「それがわからんのだ」

クロウ「見た事のねえ顔だ」

ロジェ「だったら・・・セルゲイ!出てきなさいセルゲイ!!」

セルゲイ「ジャック・アトラス・・・久しぶりだな」

ジャック「セルゲイ・・・バカなお前はあのとき俺が」

セルゲイ「俺はお前のマッハキックを受けて生死の境を彷徨った・・・ククク」

セルゲイ「フハハハーッ!いい蹴りだったぞ!今もなお俺に肉体に刻まれている!!」

セルゲイ「だがしかし、俺が用があるのはお前ではない!不動遊星!!」

クロウ「気持ち悪りい。お前のファンっぽいぞ」

遊星「俺は何故か男のファンが多いな・・・」

ロジェ「セルゲイは覚えているくせに私の顔は忘れるのか!?何なんだ一体!」

クロウ「危ねえから下がってろ!」

ロジェ「わ、わかりましたよ」

セルゲイ「ふぅ・・・」

遊星「指名されるとは俺は風俗嬢ではないぞ」

セルゲイ「来い」

遊星「そうさせてもらう」

ロジェ「やれセルゲイ!」

クロウ「おっさん!」

ジャック「下がれと言っているのが聞こえないのか!」

ロジェ「・・・」

セルゲイ「オォン!」

遊星「妙だ。まるで手応えが無い」

セルゲイ「いい・・・実にいい」

ジャック「変態か」

セルゲイ「もっとだ!もっと俺を叩け!!」

遊星「どうやらマゾのようだ」

クロウ「遊星と同じマゾ?こいつ!」

遊星「だが温いな。マゾはマゾでも二流のマゾだ」ゴソゴソ

セルゲイ「次は何で来る!鞭か?蝋燭か?俺をもっともっと痛めつけろ!」

セルゲイ「痛めつけた先に待っているのはお前への苦痛だ!」

遊星「それはどうかな」

セルゲイ「ぎゃああああああああああああああああああああああああ」

ジャック「もっと持ってこい!」

クロウ「詰め込めるだけ詰め込んでやるぜ!」

セルゲイ「ぎゃああああああああああああああああああああああああ」

ロジェ「何という惨い事を」

遊星「リン来てくれたのか」

ユーゴ「プッ!何だこりゃ」

遊星「肛門拡張機で肛門を限界まで広げ色々な物を突っ込んでいる。感想を聞かせてくれリン」

リン「えぇ・・・」

遊星「教えてくれないか?俺にとってリンは妹も同然なのだから」

リン「・・・」

セレナ「できたぞ、今日の夕御飯だ」

ファラオ「ニャ」

セレナ「そういえば、さっき雌猫と一緒に居たがお前の友達か?」

ファラオ「ニャ」

セレナ「お前もいつか遊矢と柚子のようになるのか?」

ファラオ「ニャ」

セレナ「そうか」

ピンポーン

セレナ「誰か来たようだ」

ファラオ「!」

セレナ「ちょっと待ってろ。今出るからな」

ユーリ「お邪魔」

セレナ「お、お前」

ユーリ「十代は」

セレナ「知らん!」

ファラオ「シャアアアアアアアアア」

ユーリ「ふーん・・・忠猫だよね、これ」

セレナ「触るな!」

ユーリ「怒らないでよ君って本当に怒りっぽいよね」

セレナ「黙れ!お前なんかにこいつを触らせてたまるか!」

ユーリ「だったら呼びなよ十代を・・・僕は」

十代「お前の後ろだ」

ユーリ「十代!」

ユーリ「待ってたよ十代!」

十代「変な顔して入ってくんじゃねえよ」

ユーリ「言ってくれるね君は」

十代「夕飯なんだよ。明日にしろ」

ユーリ「そうはいかない」

十代「遊馬がデニスを遊星がセルゲイを・・・お前は俺ってか」

ユーリ「彼らがそれぞれ何かをしているんだね」

十代「用は何だ?俺と戦おうってのか」

ユーリ「いや話し合いをね」

十代「お前が話し合いなんてするタイプかよ」

ユーリ「いいやするタイプだよ」

ユーリ「・・・ドン・サウザンド」

十代「だから何だ」

ユーリ「生きてるらしいね、良かったね退屈しなくて」

十代「だったらお前ら纏めて居なくなりゃいいじゃねえか」

ユーリ「僕達の関係こそが正しいんじゃないかな」

十代「何が言いたい」

ユーリ「馴れ合うよりもお互い嫌悪し合う存在というのが」

十代「俺は貧乏くじ引いたみたいなもんだ。デニス、素良・・・それにお前」

ユーリ「最低最悪のクズ集団」

十代「ああ」

ユーリ「ふふふ」

十代「わかったら帰れ、お前らと話し合う事は無い」

ユーリ「そうさせてもらうよ」

十代「ユーリ」

ユーリ「ん?」

十代「やっぱりいいや、お前と話しても疲れるぜ」

ユーリ「それでいいよ」

十代「・・・」

セレナ「何なんだあいつは」

十代「どっか壊れてる野郎さ」

セレナ「見ればわかる」

十代「そして、あいつが言う通りあいつに引導を渡せるのは俺だけだって事だ」

遊矢「それでさ」

柚子「うん」

素良「案の定、仲良しこよしで下校中だね」

遊矢「素良!」

素良「そんなに睨まないでよ怖いね遊矢も」

遊矢「何の用だよ」

素良「別に」

遊矢「俺はお前と話す事なんて無い」

素良「知ってるよ」

遊矢「だったら何だ!」

素良「・・・」

素良「エクシーズ使いの主要メンバーの事」

遊矢「主要メンバー?」

柚子「遊馬くんやユート」

遊矢「それにカイト、凌牙、Ⅳ、黒咲」

素良「アカデミアは今の技術力を結集させて改造デュエリストを作った。あの人達のデータを元に虻の改造デュエリストを素体にしたイナゴの改造デュエリストをね」

遊矢「そんなのに負ける奴らじゃない」

素良「君は変わった。前のような情けなさが無くなったんだね」

遊矢「それが人間の成長だ!」

素良「・・・」

遊矢「デュエルするなら受けて立つ!」

素良「僕よりも九十九遊馬達の元へ行きなよ。大変な事になってたりして」

遊矢「何だったんだ素良は」

柚子「わからないわよ」

遊矢「・・・」

柚子「・・・」

遊矢「とりあえず行こう」

柚子「うん!」

遊矢「遊馬達の元へ行って何があるかわからないけど」

柚子「素良の事をほんの少しだけ信じてあげないと」

遊矢「待ってろよ遊馬!」

柚子「今助けてあげるから!」

ロジェ「いやいや大変な目にあった・・・そういうわけでアカデミアに、いやネオアカデミアに君達を」

ユーリ「パス」

ロジェ「パス!?」

デニス「うん」

素良「僕達は僕達で行動するから」

ロジェ「ちょっと待って!何で」

ユーリ「面白味が無い」

ロジェ「!?」

デニス「僕をただ一人信じてくれる遊馬を裏切れない」

素良「遊矢を狙う事も・・・十代とは個人的に戦いたいし」

ユーリ「だって、残念だったね」

ロジェ「くっ・・・」

ユーリ「じゃあ僕は帰るよ。先生の許可無く何処か行ったらビンタされるしね」

ロジェ「ふざけるな!」

ユーリ「じゃあね」

ロジェ「だから最近の若者は嫌いなんだ・・・」

セルゲイ「・・・」

ロジェ「セルゲイ!お前なら私を」

セルゲイ「不動遊星・・・いい攻めっぷりだった。射精してしまったぞ」

ロジェ「・・・」

セルゲイ「クフフ・・・勃起したままだ」

ロジェ「・・・」

ロジェ「クソ!何だこのパターンは!!また私1人が」

ドン・サウザンド「ロジェよ」

ロジェ「ドン・サウザンド様!」

ドン・サウザンド「奴らも所詮は人の子というわけだ」

ロジェ「ですよね、私もそう思います」

ドン・サウザンド「我の目的はあくまで榊遊矢に絞る」

ロジェ「それはわかりますがね」

ドン・サウザンド「次元王の座はお前にくれてもいい」

ロジェ「ありがたき幸せ!」

ドン・サウザンド「良いか、お前は我の忠実なる右腕なのだ」

ロジェ「勿論です。私は昔からドン・サウザンド様の忠実で有能なる部下なのですから」

遊矢「遊馬!何処だ遊馬は!?」

小鳥「あ、肛門カップル」

遊馬「小鳥」

小鳥「・・・」

遊矢「無事だったんだ・・・」

遊馬「どうしたんだ?」

遊矢「素良が」

アストラル「実はこっちにはデニスが」

遊矢「いやデニスはどうでもいいよ。あいつタチ悪いし」

遊馬「お前なぁ」

遊矢「でも無事で良かった」

アストラル「君の背後にチラチラ居るのは」

遊矢「ユート!?」

ユート「すまない」

柚子「定期的に同化するよね」

ブーン

ブーン

ブーン

ブーン

ブーン

遊矢「何だこの音!?」

遊馬「あそこだ!」

「やっと見つけたぜ」

遊矢「素良の言ってたイナゴの改造デュエリスト・・・やっぱり嘘ついて無かったんだ」

遊馬「なあ遊矢」

遊矢「どうした」

遊馬「ユートは怒るかもしれないけど俺はデニスや素良を信じるよ」

ユート「・・・」

遊馬「だって俺は」

遊矢「俺はデニスを信じる事はできない・・・だったら素良の事は俺が信じる!」

「俺はお前達エクシーズ使いのデータを元に生み出され」

アストラル「来るぞ遊馬!」

ユート「油断するな遊矢!」

遊馬「考えたって何も始まりはしない」

遊矢「今は敵対してるけど、いつかカイトも黒咲も」

遊馬「シャーク達だって」

遊矢「いつの日か必ず和解する時だってある・・・!」

「エクシーズ使いのデュエリストが1度のデュエルで使うのは約10万カロリー!故に」

アストラル「感じないかユート」

ユート「今の遊馬と遊矢なら何か新しい力が生み出せそうだ」

アストラル「呼吸を合わせろ遊馬!」

ユート「2人の力を合わせる時が来たんだ」

遊馬「遊矢!」

遊矢「遊馬!」

遊馬「俺と!」

アストラル「私と!」

遊矢「俺と!」

ユート「俺で!」

遊馬「オーバーレイ!」

アストラル「四人の魂でオーバーレイ・ネットワークを構築!」

遊矢「俺達の力で」

ユート「この新たな境地へ辿り着く!」

遊馬・遊矢「エクシーズ・チェンジ!」

柚子「何だろう遊矢達が変わろうとしてる・・・」

小鳥「ホント女子力高いよね柚子さんは・・・丑の刻参りしよ」

「それはゼアルか」

遊矢「いや違う」

「何が違うのか、見させてもらうぞ!」

ヒュンッ

「消えた!?」

遊矢「ここだ!」

遊矢「こっちも居るぞ!」

遊矢「ここにもだ!」

「これは一体!?分身しているだと!!」

遊矢「ゼアルを超えたゼアル・・・俺達四人の力で生み出されたゼアル!」

遊矢「それがファントムゼアルだ!!」

「ファントム・・・ならば幻影か!驚かせるな!」

遊矢「幻影は幻影でも・・・質量を持った幻影だ!!」

「質量を持った幻影!?」

遊矢「一斉攻撃!」

ヒュンッ

ヒュンッ

ヒュンッ

ヒュンッ

ヒュンッ

ヒュンッ

遊矢「一気に攻め込んでやる!!」

「榊遊矢!こいつ・・・九十九遊馬のゼアルを・・・こいつが榊遊矢の強さなのか・・・!」

遊矢「やった」

遊馬「満員だったな中」

ユート「ああ」

アストラル「少し尻が痛い」

柚子「やったね遊矢!」

遊矢「うん!」

アストラル「君も同化し始めると大変だろ」

ユート「あの2人は仲が良いから生殺しみたいなものだ。一週間近くは精神的に来る」

アストラル「そういう面で考えれば遊馬と小鳥は大丈夫だ」

ユート「まあ小鳥の一方的な感じだから」

アストラル「小鳥はガツガツしているから」

ユート「怖い物知らずの肉食女子・・・カイトと凌牙も恐れているからな・・・」

数日後

アストラル「ユートは大丈夫なのだろうか」

遊馬「心配はいらねえさ」

アストラル「そういえば君は小鳥に告白されたが」

遊馬「受理してねえよ。ガキ同士の恋愛ごっこ何て続くわけねえから」

アストラル「じゃあ遊矢達は」

遊馬「あいつらの担当分野だからいいんだよ。公認の仲なんだから」

アストラル「確かに言えてる」

遊馬「あいつらは俺らデュエリストの癒しだ・・・って言っても昔は」

アストラル「遊馬」

遊馬「昔から何も無かった。普通の榊遊矢と柊柚子だった。昔から両想いの普通のデュエリストで普通の生き方をしてた普通の奴らだった」

アストラル「そうだ」

遊馬「何一つとして俺や遊星さん達とは違ってた」





続く

遊矢「あっ」

ユート「ん?」

ユーゴ「おっ!」

ユーリ「・・・」

遊矢「奇遇だな!」

ユーゴ「お前らいつも一緒に居るよな?ホモかよ」

ユート「いや俺達はこの前まで同化していて」

ユーゴ「好きだよな同化・・・そんでこのクソ野郎が何で居るんだ」

ユート「さあ何故だろうな」

ユーリ「たまたま出くわしただけだよ」

遊矢「こいつは俺達の偽者みたいなものだから信用できない」

遊矢「カイトが?」

ユート「そうなんだ。さっき様子を見に行ったら」

ユーゴ「あいつはスカしてるからな」

遊矢「まあカイトらしいと言えばカイトらしいけど」

ユート「確かにな」

ユーゴ「凌牙とか何やってんだ?」

ユート「凌牙は」

遊矢「どうせ警察の世話になってる」

ユーゴ「あいつ落ち着きねえもんな!」

ユート「凌牙はクールに決めてるが頭に血が上りやすい」

ユーリ「・・・」

ユーゴ「ジャックの野郎がレストランでバイトし始めてよ」

遊矢「ジャックがバイト!?」

ユート「何でまた」

ユーゴ「働かねえとクロウがうるせえから、そんでな」

遊矢「うん」

ユーゴ「レストラン全焼させやがった」

遊矢「ジャックってかなり不器用って言ってたな」

ユート「見るからにそういう職業は向いてない気がする」

ユーゴ「俺も無理だって言ったんだぜ?でもあいつ言うこと聞かねえんだよ」

遊矢「意地っ張りだからジャックは」

ユーリ「・・・」

ユーリ「ちょっといい」

ユーゴ「まだ居たのか、てめえ」

ユート「君には関係無い話だが」

ユーリ「君たち2人は九十九遊馬や不動遊星を殺してやりたいって思う事は無いの」

ユーゴ「出たよ融合次元脳」

ユート「エクシーズ使いとシンクロ使いは君達とは違うんだ」

ユーリ「甘いね」

遊矢「邪魔だから帰れよ、毎回毎回出てきては意味不明な事言って」

ユーゴ「俺らにツラ似てるからって仲間意識感じてんのか?てめえはイかれてんだよ」

ユート「・・・」

ユーリ「僕は君達とは違う」

ユート「行こう」

ユーゴ「さっさと死んじまえ」

ユーリ「本当に君達は仲間だと思ってるの?」

ユート「遊馬は俺の親友だ」

ユーゴ「遊星は俺の兄貴みたいなもんだ」

遊矢「だから言ってるだろ。俺達はお前とは違うって」

ユーリ「なら僕にとって十代は宿命のライバルだね」

ユーゴ「こいつマジで頭おかしいぜ」

遊矢「だったら確認しに行くか」

ユーゴ「確認?」

ユート「そうするか」

遊馬「3人揃って・・・何だこいつも居るのか」

ユーリ「君に聞きたいんだけど」

ユーゴ「てめえは黙ってろ。イラつくから」

遊矢「遊馬にとってユートってどういう感じ?」

遊馬「親友って感じだな。いい奴だし」

ユート「俺も遊馬の事を親友だと思ってる」

ユーゴ「聞いたか?てめえが思ってるほどエクシーズ使いの絆ってのは脆くねえんだ」

ユーリ「じゃあ次はシンクロだ」

ユーゴ「仕切ってんじゃねえ!」

遊馬「喧嘩ばっかして、気持ちはわかるけどよ」

ユート「全ての元凶みたいなものだからな」

遊星「3人揃って来たか?まさかと思うが瑠璃や柚子のコラ画像を」

ユーゴ「違うっつうの!」

遊星「ユーリも居たのか、捕獲したのか?」

遊矢「遊星さんってユーゴの事を弟のように思ってるんだよね?」

遊星「そんなの当たり前だ」

ユート「どうやらシンクロ使い同士の絆も堅いようだ」

ユーゴ「あのサル野郎それぞれがどう思ってるのか聞きたいんだとよ、バカじゃねえの」

遊星「こういう人の命を何とも思ってない奴は俺も嫌いだな」

ユーゴ「そりゃそうだ。根っからの嫌われ者だぜ!」

遊矢「何でこんな危ない奴が俺達と同じ顔してるのか理解できない」

ユート「ああ」

十代「ユーリ?どうでもいいよ俺は」

ユーリ「君は素っ気ないな」

十代「しかし並んでみるとわかるぜ。こいつは偽者だって、着ぐるみでも着てんじゃねえか?お前」

ユート「君はユーリをライバルだと」

十代「思うわけねえだろ。だってストーカーだろ?これ」

ユーゴ「ざまあねえな」

十代「実は融合次元に遊矢っぽい奴が居たりしてな。それなら俺も仲良くなれそうだぜ」

遊矢「俺も信じたい。これが俺達に似た奴とは思いたくない」

十代「そういうわけだ。悪さしてると明日香に怒られるぞ」

ユート「相性最悪だな」

ユーゴ「十代とこれが仲良くできるわけねえだろ」

ユート「そういうわけだ」

遊矢「普通同じ召喚するデュエリストって仲良くなれるんだけどな」

ユーゴ「黒咲とか権現坂だってそうじゃねえか」

ユーリ「仲良くするつもり何て無いんだよね僕は」

ユート「だったら君の未来には絶望しかない」

ユーゴ「融合次元は融合次元同士共食いでもしてろってんだ!」

ユーリ「本当にいいの?」

ユーゴ「俺らには関係ねえ!」

ユート「あまり俺達には近づかないでくれないか?」

遊矢「お前とは別に和解はしたくない。恥みたいなものだから」

ユーリ「・・・」

翌日

ユーゴ「何だ!呼び出したりしやがって!!」

ユーリ「これ」

ユート「これブラジャーだぞ・・・かなり大きいが」

ユーリ「先生のだよ」

遊矢「こういう事してるから周りから忌み嫌われてるんだろ!」

ユーリ「彼を見なよ」

ユーゴ「ったく仕方ねえな。ちょっとは優しくしてやるよ」

遊矢「ユーゴ!」

ユーリ「シンクロ使いは煩悩の塊だよね。それに嫌われてもいいさ変に好かれちゃ十代との戦いをワクワクできない」

ユート「・・・」





続く

ユート「・・・」

チャリンッ

ユート「・・・」

ユート「壊れているのか?この自販機・・・」

ユート「・・・」

ガチャッ

ガチャッ

ガチャッ

ユート「お釣りも帰って来ない」

ユート「・・・」

ユート「はあ・・・」

ツァン「あ、ユートだ」

ユート「君は元人気AV女優のツァン・ディレ」

ツァン「元は余計よ元は」

ユート「すまない」

ツァン「何してるの?」

ユート「自販機が」

ツァン「そんなのこうするんだよ」

ガンッ

ガタンッ

ツァン「ほら」

ユート「君はあれだな」

ツァン「何よ」

ユート「いや別に」

ツァン「暗い」

ユート「え?」

ツァン「根本的に暗いのよユートは」

ユート「こういう性格なんだ俺は」

ツァン「もっと明るくしなよ。他の連中見てみなよ」

ユート「・・・」

ツァン「無駄に明るいって言うのに」

黒咲「今何と言った」

ユート「俺は暗いのか」

黒咲「少しな」

ユート「・・・」

黒咲「誰かに何か言われたのか」

ユート「ツァンって居るだろ」

黒咲「ああ」

ユート「彼女に指摘された」

黒咲「あの女にか?」

ユート「そうなんだ・・・」

黒咲「ならば俺に考えがある」

ユート「考え?考えとは一体なんだ」

黒咲「まあ見ていろ」

ユート「隼は一体何を企んでいるんだ・・・こういう時の隼の考えは嫌な予感しかしない」

黒咲「こうしてこうしてこうする事で」

翌日

カイト「ユートの奴が妙な行動ばかりしているんだが身に覚えはあるか」

ツァン「さあ」









続く

遊矢「銭湯とか久しぶりだよな」

ガラッ

カイト「・・・」

遊矢「何で居るんだカイトが」

カイト「スタンダードに用があってな」

シャーク「何でてめえが銭湯に来てんだよ」

遊矢「それは俺の台詞」

カイト「前を隠せ」

シャーク「何食ったらそんなチンポに成長すんだよ」

遊矢「うるさいな。別にいいだろ」

シャーク「てめえ聞いた話じゃチビ猿を庇おうとしてるんだってな」

カイト「遊馬はデニスとかいうクズを庇おうとしてどうかしているぞ」

遊矢「そんなの俺の勝手だろ」

シャーク「甘い野郎だぜ、そういやアカデミアにはとんでもねえマヌケが居るんだってな。誰だっけ」

カイト「バレットとかいう奴だろ。爆破して片目を失った猿だ」

遊矢「何か聞いた事があるな。遊星さんが仕留めたって」

シャーク「どこの次元にもマヌケって居るんだな。融合次元の中でもマヌケな部類って事はよっぽど頭悪りいんだぜ」

遊矢「何か遊星さんの話じゃカニとレーザーの改造デュエリストになって爆発したんだって」

シャーク「身の程知らずってのも居るんだな。どんなバカ面か拝んでみたかったぜ」

カイト「どうせデニスや素良のような人種に違いない。何となく想像はできる」

シャーク「脳みそ小さくたって入れる学校だぜ?楽な学校もあるんだな」

遊矢「とりあえず素良だけは・・・バレットとかいう奴はどうでもいい。しかし改めて聞くとアホなんだなバレットって奴は」

遊矢「融合次元にはいつ」

カイト「偵察には行った。酷いところだ」

シャーク「とりあえず片っ端からぶっ潰してやったよ」

遊矢「融合次元も運が無いな。なまじエクシーズに手を出したせいでカイト達の逆鱗に触れたんだから、やっぱ先に仕掛けた方が悪いよな」

カイト「ところで柚子も一緒なのか」

遊矢「女湯に居るけど」

カイト「女湯?」

シャーク「てめえ勃起してんのか!?」

遊矢「して・・・るよ」

カイト「フッ」

シャーク「男として情けなくなるぜ、でもこいつに勝てるレベルのチンポ持ってる奴ってまず居ねえよな」

遊矢「いつまでエクシーズと融合は戦い続けるんだろな」

カイト「どちらか片方が潰れるまで」

シャーク「それと予言通り遊馬と十代がやり合うかだ」

遊矢「・・・和解してたりして」

シャーク「ねえよ!」

カイト「先に吹っかけた方が悪い。あいつらはどうしようもない低脳だ」

遊矢「とか何とか言って和解してたら笑えるけど」

カイト「・・・だったら行ってみるか」

遊矢「何処行くんだよカイト!」

シャーク「何だあいつは」

遊矢「凌牙!」

シャーク「出たぜタイムマシン」

カイト「見に行くのも悪くはない」

シャーク「和解してるか?してねえよ」

ユート「俺もそれは思う」

カイト「その髪型はどうにかならないのかユート」

ユート「いや隼に明るくなるようにと髪型をパンチパーマに変えられた」

シャーク「笑えるな相変わらず」

ユート「エクシーズ次元と融合次元が和解したとしてもユーリを許す事はできない」

シャーク「安心しろよ、あれは死んでる」

カイト「あの手の下衆が長生きしたためしは無い」

ユート「滑って転んで打ち所が悪くて死んではいそうだな」

カイト「来るなら来い。連れていってやる」

カイト「看板があるな」

シャーク「南エリアはエクシーズ・ハートランドシティ」

ユート「東エリアはシンクロ・ネオドミノシティ、西エリアは融合・ジェネックスアカデミア」

カイト「どうやら全ての次元が一つになったようだな。北エリアは」

ユート「考えるならスタンダードを中心にそれぞれの地球がこう餅のように」

黒咲「おいあれを見ろ」

素良「カイトと凌牙それにユートだね」

黒咲「にしては若返っていないか」

素良「ねえ!」

カイト「黒咲?隣に居るのは」

シャーク「クソガキと黒咲がつるんでやがる!?」

黒咲「何を驚いているんだ」

カイト「・・・和解しているのか?」

黒咲「ああ」

シャーク「意味がわからねえ」

素良「そんな事より何で若いの?って言っても大して変わってないけどね」

スタッ

「おじさん、準備ができました」

黒咲「行こうか、ユートJr.」

シャーク「ユートJr.!?」

素良「黒咲の甥っ子でユートと瑠璃の子供だよ」

カイト「・・・」

カイト「・・・」

シャーク「・・・」

ユート「子供か・・・」

素良「じゃあ僕も用事があるから、困った事があればデニスにでも頼りなよ」

カイト「あいつは何をやってるんだ」

素良「刑事」

ユート「刑事?」

素良「今日は非番だって言ってたから」

シャーク「チッ、気に入らねえ」

カイト「とりあえず案内しろ」

素良「えぇ・・・わかったよ」

コンコン

素良「ねえ!暇してるんでしょ!出てきてよ!!」

シャーク「和解してるってんならカッコがつかねえじゃねえか」

カイト「・・・」

ユート「きっかけは一体」

素良「君達がいつの時代から来たか知らないけど、ドン・サウザンドとの攻防戦の末に遊馬、遊星、十代が消えるんだ」

シャーク「死んだってのか!?」

素良「まあ、でもね凌牙」

シャーク「ふざけやがって!そんなの聞いてねえぞ!!」

素良「残ったユート、ユーゴ、ユーリが・・・聞いてないし」

カイト「大体わかった」

カイト「留守のようだな」

素良「何やってんだか」

ユート「一旦帰ろう」

カイト「そうだな」

素良「じゃあね!」

カイト「ああ」

素良「それと未来の君達は無職だから、ちゃんと仕事見つけなよ!」

シャーク「俺がカイトと同じってのか!?」

素良「うん」

ユート「残念だったな」

素良「ずっと遊矢と柚子の家に入り浸ってるんだよね」

遊馬「あいつらスタンダード好きだよな」

アストラル「芸能人がハワイに行く感覚なんだろう」

遊馬「あっちの方が空気いいしな・・・」

アストラル「パンチパーマのユートに会ったか?」

遊馬「いやそれが」

黒咲「遊馬」

遊馬「く、黒咲!?いきなり出てくるなよ!ビックリするじゃねえか」

黒咲「悪かったな」

遊馬「今日はカイトも黒咲も居ねえぞ」

黒咲「お前に用があって来た」

遊馬「俺に?」

黒咲「お前はデニスと和解しようとしているが理由は何だ」

遊馬「理由なんてねえよ」

黒咲「無い?」

遊馬「デュエリストに敵も味方もねえよ」

黒咲「だがな」

アストラル「彼らの存在がエクシーズの怒りをセレナを大切に想う十代の心に闇を落としているというんだぞ」

遊馬「確かにあいつらは悪い事をした。でもカイトもシャークも悪い事をしてちゃんと今も償ってるじゃねえか!」

遊馬「1度やった罪は消えねえって言うけど・・・あいつらは!」

黒咲「・・・デュエリストはそれぞれ深い業を背負っていると聞いた」

遊馬「十代さんだってそうだぜ。あまり詳しくは教えてくれなかったけど・・・何か悪い事をしたって言ってたし」

黒咲「・・・」

黒咲「お前は甘いな・・・甘いが人間が成長と共に失ってしまう純真な心を持っている」

遊馬「よく言われるぜ」

黒咲「俺とデュエルしてくれ」

遊馬「デュエル?」

黒咲「前にお前とデュエルをした時、久しぶりに怒りや憎しみなどの感情が無かった。ただただ楽しい」

遊馬「仲間同士のデュエルってそんなもんじゃね?」

黒咲「始めてお前と会った時は絶対に仲良くはなれんと思っていた」

遊馬「そうか?」

黒咲「だが今のお前は俺にとって次元を超えた最初のライバル・・・デュエルだ遊馬!」

遊馬「おう!」

遊馬・黒咲「デュエル!!」

遊矢「あーサッパリした」

遊矢「カイト達もいきなり何処か行くし何やってんだか」

柚子「サッパリしたね」

遊矢「あ、うん」

柚子「どうしたの?」

遊矢「べ、別に何でも無い」

柚子「?」

遊矢「髪下ろすの見ると改めて色っぽいっていうか」

ハートランド「榊遊矢!またまたお前は」

遊矢「やっぱ柚子は」

ハートランド「無視するんじゃない!無視を!!」

遊矢「ハートランドに手下の3人」

柚子「いつも出てくるのよね」

クラゲ先輩「コラァ!誰が先輩だって?アァン!」

ハートランド「落ち着いてください先輩」

蝉丸「女連れで緊迫感のねえ奴だ」

蚊忍者「お前らは2人で1人ってか!」

遊矢「・・・お前達ぐらいなら1人で倒せる」

ハートランド「だそうだ」

蚊忍者「カカカ!」

蝉丸「だったら四人がかりでギタギタにしてやるよ!」

クラゲ先輩「ガキのくせに舐めんじゃねえ!」

蚊忍者「」

クラゲ先輩「」

蝉丸「」

ハートランド「・・・」

遊矢「どんなもんだ!」

柚子「遊矢は日頃から鍛えているのよ!」

ハートランド「馬鹿げている・・・毎回会おうたびに強くなっているぞ」

遊矢「俺はデュエリストの総大将だってみんな言ってるんだから、これぐらいは」

ハートランド「私の見立てでは遊馬は超えているが十代や遊星に比べればまだまだ」

遊矢「次はお前だ!」

ハートランド「こ、ここは・・・退散だ!」

ハートランド「全く気がついたら遊馬を超えているとは・・・一つ歳上だからか?まあ別に」

ロジェ「まーたやられたのか?クスクス」

ハートランド「笑うな!」

「・・・」

ハートランド「どうなっているんだ榊遊矢は!?」

ロジェ「何を今更」

ハートランド「このままでは済まさん!絶対に」

ドン・サウザンド「絶対に何だ」

ハートランド「許しません!」

ドン・サウザンド「ならば我が力を貸そう」

ロジェ「!?」

「こんな役に立たない奴らを何故」

ロジェ「しっかり私を組み込むんじゃない!」

「事実だ」

ハートランド「お聞かせ願いたい。力とは一体」

ドン・サウザンド「お前が我の復活の礎となるのだ!」

ハートランド「力を貸すって言ったじゃありませんか!」

ドン・サウザンド「我の一部となれば貸したも同然だ!!」

ハートランド「うわ・・・うわああああああああああああああああああああああああ」

ロジェ「ざまあみろ」

ドン・サウザンド「提督よ!お前も動き出すのだ」

「はい」

ロジェ「ドン・サウザンド様!」

ドン・サウザンド「お前は大人しくしていろ」

ロジェ「ですが」

ドン・サウザンド「お前は我の切り札だ」

ロジェ「なるほど」

「ならば私も仮面を外そう」

カパッ

遊勝「・・・」

ドン・サウザンド「行動開始だ」

遊勝「ええ」

ロジェ「やはり私は切り札!」

翌日

遊矢「手紙?何だろう」

アカデミアに榊遊勝は居る

改造デュエリストFX777を探せ

遊矢「父さんは生きている・・・改造デュエリストとして生きて」

遊矢「何で・・・何で改造デュエリストなんかに!?」

遊矢「アカデミア・・・絶対に許さないぞ・・・!」





続く

ユート「遊矢が来ない?」

黒咲「知らんか?」

ユート「いや・・・そう言えば遊馬に勝ったらしいな」

黒咲「ああ」

ユート「遊矢は一体何を」

遊馬「大変だぞユート!」

ユート「遊馬!?何が起こったんだ!」

遊馬「ドン・サウザンドだ」

ユート「ドン・サウザンドだと!?」

遊馬「ああ!みんな先に行くって」

ユート「俺は遊矢を探す・・・頼んだぞ!」

沢渡「結界みたいなもん張りやがって・・・」

権現坂「迂闊に触るな!」

沢渡「う、うるせえな」

ドン・サウザンド「この中に入れるデュエリストは7人!それらは我が最も厄介だと思うデュエリスト!」

十代「それが俺と」

遊星「俺もか」

ユーゴ「上等だ!」

ユーリ「・・・」

遊馬「俺もだぜ!」

ドン・サウザンド「来るがいい。我がお前達を片付けてくれる!」

遊馬「ケリをつけてやるぜ!」

遊矢「父さん・・・」

遊勝「遊矢か」

遊矢「改造デュエリストFX777・・・父さんは本当に」

遊勝「私の腕の認識番号を見よ」

遊矢「くっ・・・何で!」

ユート「その男は遊勝であって遊勝ではない!ただの偽者だ!!」

シュッ

遊勝「フンッ!」

キンッ

遊矢「やめろユート!」

ユート「辞めるわけにはいかないんだ!デュエルだ遊勝・・・いや提督!」

遊馬「何だこの姿は!?」

十代「オッドアイズだ・・・」

ユーリ「アブソリュート、メテオバースト、ボルテックス、グラビティ、セイバー」

遊星「オッドアイズ版のF・G・Dか」

ユーゴ「冗談じゃねえぞ!何だってんだこいつ!?」

ドン・サウザンド「復活しかけた我はお前達にやられた!今度こそ・・・今度こそは!!」

十代「遊矢とユートが居ないぜ」

遊馬「ちょっと色々あってさ」

ユーゴ「構う事はねえ!やるしかねえってんだ!!」

ユーリ「こういう大きくて醜いのは嫌いだよ」

遊星「頼もしい奴らですね十代さん」

十代「まあ・・・そうだな!」

提督「くはっ・・・さすがユートと言ったところだな」

ユート「ど、どうやら俺のライフも・・・」

遊矢「こういう時はユートと契約みたいな事してる魔法熟女のマナを!最近見ないけど」

ユート「彼女は里帰りしているぞ、どうしてしているのかは理解できないが」

遊矢「父さ・・・顔が」

ユート「だから言っただろ。君の父ならきっと優しいデュエリストだと・・・こいつからは何も感じなかった」

提督「か、勝ったと思うなよ・・・ドン・サウザンド様の攻撃は既に始まっている!」

ユート「そうなんだ遊矢・・・だから行こう」

遊矢「父さんは生きている。こんな邪悪な奴ではなく本物の父さんが」

提督「行って全てを失え・・・アカデミアは・・・不滅」

ユート「・・・行くぞ遊矢!」

十代「・・・強えな」

遊馬「ま、前よりも強くなってる・・・」

遊星「このままでは・・・十代さん!遊馬!」

遊矢「みんな!」

ユート「こ、これがドン・サウザンドなのか!?」

ドン・サウザンド「どうやら揃ったようだな。これで我の」

十代「遊星!遊馬!俺たち3人のデュエルエナジーを集結させろ!覚悟はできてるな!?」

遊馬「勿論だぜ!」

遊星「後は頼んだぞ、遊矢、ユーゴ」

遊矢「何をする気なんだ!!」

十代「不死身のドン・サウザンドをぶっ倒すには一つしかねえ!」

遊星「俺達3人が奴とともに太陽に突っ込む!」

遊馬「かっとビングだ!俺!!」

ドン・サウザンド「何をする気だ!」

遊星「そのデカい体格仇となったな!」

十代「てめえと心中するんだよ!!」

ドン・サウザンド「ふざけるな!!!」

遊馬「エクシーズのみんなの事は任せたぜ、って言ってもユートはしっかりしてるもんな」

アストラル「いい仲間を持てて私は幸せだったぞ」

遊星「ジャックの尻を叩いてやってくれユーゴ」

十代「ユーリ・・・ちょっとは普通の生き方してみろ」

遊矢「十代さん!遊星さん!遊馬!」

遊馬「これからの事は頼むぜ」

遊星「立派になった遊矢は」

十代「ガッチャ!元気で楽しく生きてくれよ!!」

ドン・サウザンド「愚かな!こんな事をしたとしても我は生き返る!」

ドン・サウザンド「我の肉体の秘密を知らんからお前達は!!」

遊馬「あいつら大丈夫かな」

遊星「それぞれの故郷は俺達の故郷と似ているんだ」

十代「しっかりしてるもんな」

ドン・サウザンド「榊遊矢!奴さえ存在しなければ我の天下だった・・・奴が居たから我は!!」

遊馬「あいつが居たから俺達はみんなと出会えた」

遊星「いい後輩でしたね遊矢は」

十代「本当にいい奴だったぜ・・・先輩として最後の仕事だ」

ドン・サウザンド「離せ!」

遊馬「離すもんか!太陽に激突させてやるぜ!!」

ユート「遊馬・・・」

ユーゴ「ふざけんじゃねえ!何やってんだ遊星!!!」

ユーリ「・・・」

遊矢「何処行くんだよお前」

ユーリ「十代がそう簡単に死ぬわけないからね。お腹空いたし帰るよ」

遊矢「お前・・・!」

ユーゴ「クソ野郎!!」

ユート「やめるんだ。彼の言う通り遊馬達が簡単に死ぬわけがない」

遊矢「・・・」

ユート「死ぬわけが無いんだ・・・!」

数年後

遊矢「いい天気だな」

柚子「そうね、何か台風来てるらしいけど」

遊矢「秋なのに!?」

柚子「最近変な天気ばかりだから」

遊矢「ふーん・・・じゃあ行ってくるな」

柚子「行ってらっしゃーい!」

遊矢「あれから6年・・・俺は柚子と結婚した」









続く

ユート「君達もいい加減に就職したらどうだ?まるでジャックだぞ」

カイト「そのジャックですら働いている」

シャーク「・・・」

デニス「黒咲みたいにプロになればいいんじゃない?」

シャーク「は?簡単に言ってんじゃねえぞ!」

デニス「でもね、ほら君の友達のⅣだって」

シャーク「ダチじゃねえよ!」

デニス「カイトは?」

カイト「考えても見なかったな・・・」

ユート「あ、すまない。瑠璃と待ち合わせがあったんだ」

シャーク「おい大学生!てめえだっていつか就職しなきゃいけねえんだぞ!!」

デニス「ははは・・・」

カイト「・・・」

デニス「まーた遊矢の家に?新婚さんなんだから勘弁してあげなよ」

カイト「誰も行くとは言ってないだろ」

シャーク「行きてえのはてめえだろ!」

デニス「・・・」

カイト「職か・・・ユートのバイト先にでも行くか」

シャーク「あそこか?」

カイト「そうだ」

シャーク「遊馬もそろそろ高校卒業したら旅するとか言ってるしよ」

デニス「お父さんが冒険家だから?」

シャーク「俺は親父居ねえからわからねえけど男ってのは誰しも親父に憧れるんじゃねえかなって」

デニス「熟女喫茶エジプト・・・相変わらず酷い名前だ」

カイト「・・・」

カランッ

マナ「いらっしゃいま・・・何だ」

カイト「何だとは何だ」

シャーク「何でエクシーズのブラックマジシャンガールは・・・っていうかその格好やめろって言ってんだろ!」

マナ「だって私ブラックマジシャンガールなんだもん」

シャーク「語尾にだもんとか付けるんじゃねえ!今年でいくつになるってんだ!?」

マナ「42歳だけど」

シャーク「霊のくせに歳取ってんじゃねえ!」

マナ「霊じゃなくて精霊だからノーカウントよ」

シャーク「そういう問題じゃねえ!」

デニス「まあいいじゃないか、四十路でも童顔なんだしスタイルいいんだから」

カイト「・・・アルバイト」

マナ「デニスは常識あるけど・・・カイトと凌牙は」

デニス「根本的に接客業には向いてないよね。わかるな何か」

シャーク「てめえ!」

マナ「ユートも最近は瑠璃とばかり遊んでるし童貞卒業しちゃ」

シャーク「ヤったのか!?」

デニス「る、瑠璃と!?黒咲が怒るよ!!」

カイト「お前数年前のアカデミアとの攻防までユートの相棒気取ってただろ。何でまた喫茶店なんぞを」

マナ「ユートが遊矢と同化ばかりする弾みで私の方はよく飛ばされるって言ったじゃないの」

シャーク「そうだったか?ガキの頃の事なんて忘れちまったよ」

カイト「遊馬は高校卒業後冒険家の道を歩みユートは大学生」

シャーク「遊星は科学者でユーゴは大工・・・」

デニス「十代は何処か行っちゃってユーリも行方不明」

マナ「でも遊馬だって1度留年してるんだから」

シャーク「ま、まあな」

カイト「・・・」

マナ「そうだ!」

シャーク「働き口でもあるってのか?」

マナ「そうじゃないけど、パーティーがあるんだけど。行く?」

デニス「パーティー?」

マナ「ジャック・アトラス生誕記念だとか」

シャーク「何やってんだあいつは」

デニス「全ての次元が合体した事でジャックが全デュエリストのキングとして君臨か」

マナ「お待たせ!」

ユート「久しぶり」

マナ「ちゃんとアルバイトしないと」

ユート「すまない・・・」

カイト「・・・」

シャーク「・・・」

マナ「ちゃんと礼服着ないと」

デニス「そうだよ2人とも」

カイト「相手はジャックだぞ」

シャーク「畏る意味がねえよ」

ジャック「・・・」

シャーク「久しぶりだなジャック」

ジャック「何だお前達か」

デニス「何か無愛想だね、何かあったの?」

ジャック「気安く話しかけるな」

シャーク「てめえ!」

ユート「落ち着け凌牙」

カイト「久しぶりに会ったというのに随分と敵意剥き出しだな」

シャーク「キングになって図に乗ってんのか?ジャック!!」

ジャック「今のお前達と俺とでは住んでいる世界が違う」

シャーク「住んでる世界が違うだってよ・・・ぶっ飛ばしてやるぜ!」

ユート「凌牙!」

シャーク「てめえ話せ!」

ユート「落ち着くんだ」

シャーク「ジャック!今のてめえを見たら遊星もユーゴも悲しむぜ!」

ジャック「・・・」

シャーク「ジャック!!」

マナ「おかしいな、遊矢と柚子の結婚式じゃ裸踊りまでやったジャックが」

カイト「・・・」

ジャック「何だその目は」

カイト「地位を手に入れたからと言って傲慢な態度に出るような男ではないと俺は信じている」

ジャック「さっさと帰れ」

カイト「ならそうさせてもらう。帰るぞ」

デニス「あ、待ってよ!」

シャーク「何だあの態度は!?」

デニス「・・・」

カイト「疲れているんだろ。放っておけ」

シャーク「チッ」

ユート「キングという重圧か、それとも」

カイト「・・・」

シャーク「帰ろうぜ、やってられねえよ」

デニス「そうだね」

ユート「ああ」

シャーク「そういや瑠璃とヤったんだってな」

ユート「付き合ってるんだから別にいいじゃないか、そうなる場があるんだから」

シャーク「何かムカつくぜ」

遊矢「そんな事があったのか」

ユート「ああ」

遊矢「まさかジャック・・・ていうか何でうちに来たんだよ」

シャーク「意味はねえ」

遊矢「いやいや新婚だぞ、俺」

シャーク「だから何だってんだ?いいか!今日日でき婚以外で20で結婚してんのてめえらぐらいだぞ!!」

遊矢「だから何だよ。いつまで経っても無職無職・・・」

シャーク「それを言うんじゃねえ!」

遊矢「だって事実だろ?だから俺は」

シャーク「てめえ!」

遊矢「やるか!?」

カイト「お前もプロならジャックの変化に気がつかないのか」

遊矢「プロはプロでもリーグが違うし」

シャーク「てめえはスタンダードリーグでジャックの野郎はシンクロリーグだからな」

デニス「何か色っぽくなったね柚子」

シャーク「俺から見ればガキもガキだぜ!長々付き合ったくせにてめえらの初体験ってつい最近だろ?なあ遊矢」

遊矢「だから何だよ」

シャーク「てめえは田舎者か?田舎っぺ野郎!」

遊矢「健全だって言えよ」

シャーク「舐めんじゃねえ!なーにが健全だ!!」

遊矢「そういう考えしてるから、無職なんだよ」

シャーク「てめえ!!」

柚子「マナさん歳の割りに綺麗よね」

マナ「だって魔法熟女だから」

シャーク「遊馬の初体験なんて中2の時だぞ」

遊矢「相手は確か」

ユート「そこに居るマナだったような気がする」

柚子「小鳥ちゃんは?」

シャーク「来年には大怪鳥になる予定だ」

柚子「そうなんだ」

シャーク「子供は」

柚子「そう簡単にできるわけないでしょ」

シャーク「デカチン野郎に殺されなくて良かったな柚子」

遊矢「凌牙!!」

シャーク「事実じゃねえか」

ユート「すまない遊矢」

デニス「ちょっとダメだって凌牙!」

遊矢「昔から何かと俺に噛みつく凌牙が悪い!」

シャーク「てめえだって俺に喧嘩吹っかけてくるじゃねえか!!」

遊矢「それは凌牙が悪いんだろ!」

カイト「見苦しいからやめろ」

ユート「何処へ」

カイト「夜風に当たる」

デニス「だってさ君達は本当に昔から顔を合わせれば喧嘩ばかりしちゃって」

遊矢「こいつが悪い」

シャーク「どう考えてもこの野郎がムカつくから悪い」

カイト「・・・」

スタッ

カイト「・・・」

ジャック「やはり来たかカイト」

カイト「ああ」

ジャック「お前はどう思う」

カイト「何が言いたい」

ジャック「今の現状をだ」

カイト「さあな」

ジャック「若い頃の俺達は」

カイト「御託を並べるな。デュエリストならデュエルで語れ!」

カイト「ドロー!俺は魔法『フォトン・サンクチュアリ』を発動しフォトン・トークンを特殊召喚!」

カイト「フォトン・トークンをリリースする事でフォトン・カイザーをアドバンス召喚!そしてフォトン・カイザーが召喚に成功した事でデッキからフォトン・カイザーをもう1体特殊召喚!」

カイト「さらに魔法『銀河遠征』でデッキから銀河眼の光子竜を特殊召喚!」

カイト「レベル8の銀河眼の光子竜とフォトン・カイザー2体でオーバーレイ!エクシーズ召喚!超銀河眼の光子龍!!」

ジャック「出たかカイトの持つ4体の銀河眼エクシーズの1体が」

カイト「さらに魔法『銀河の施し』を発動!手札からモンスターを1体墓地へ送りデッキからカードを2枚ドローする!」

カイト「ターンエンド」

ジャック「俺のターン!俺は」

ドンドンドン

「何の騒ぎですかジャック・アトラス!」

ジャック「黙らんか!何とも無い!!」

カイト「・・・」

カイト「有名人も大変だな」

ジャック「ああ」

カイト「・・・」

ジャック「ジャック・アトラス杯」

カイト「何だそれは」

ジャック「俺と戦える特典のある大会だがお前はどうだ」

カイト「他の連中は出ないのか」

ジャック「どいつもこいつも忙しいの一点張りだ。それに引き換えエクシーズ使いは暇人が多い」

カイト「興味は無いな・・・だが」

ジャック「聞くだけ無駄だったようだな」

カイト「まさか誰も来ない事にいじけて」

ジャック「俺をバカにしているのか!!」

ドンドンドン

ジャック「うるさい奴らだ。どうだ俺の生活は」

カイト「あまりなりたくは無い」

ジャック「数年前、遊星、遊馬、十代が行方不明になった時の事を覚えているか」

カイト「覚えてるも何もあの日の誓いを立てたのはお前だったはず」

ジャック「ああ」

カイト「あいつらが不在の時はお前が遊矢らを見守っていただろ。その時からお前はキングだった」

ジャック「若い頃の俺はキングではない。ただのジャック・アトラスだった」

カイト「いいや万人に愛されていた。お前はいい奴だ」

ジャック「・・・仕事は見つけろ。お前も凌牙も」

カイト「ああ」

ジャック「それと遊馬が卒業をしたら色んな奴らを呼んで盛大なパーティーをするぞ」

カイト「ああ」

カイト「そういうわけだ」

ユート「汗だくだな」

デニス「走って来たんだね」

カイト「昔の事を思い出さされた。ジャックに」

ユート「昔の?」

カイト「昔の俺達ならデニスとつるんでる事はなかっただろ」

シャーク「そういやそうだよな」

ユート「隼も言っていたな昔の事を思い出して」

シャーク「てめえ!」

ポカッ

デニス「いったいな!」

シャーク「ちょっと小突いただけじゃねえか」

遊馬「プロってどんな感じなんだ?」

黒咲「あいつらがプロになればエクシーズリーグも面白くなるだろう」

遊馬「だよな、おかわり」

黒咲「お前ラーメンだけで何杯目だ」

遊馬「黒咲の奢りだろ?だったら」

黒咲「お前は・・・」

遊馬「心配すんなよカイトもシャークも放っておけばプロになるって!」

黒咲「期待はしておく」

遊馬「だから黒咲も食えよラーメン!」

黒咲「・・・黒胡椒ラーメン」

遊馬「黒大好きだな黒咲は」

アストラル「エクシーズ使いの鑑だな彼は」

数年前

ジャック「いいか!この俺が見届け人を勤める!!」

ジャック「仲良くやれとは言わん!だがお互いがお互いを敵視する事をするな!!わかったか!」

黒咲「遊馬達は死を持って教えた」

シャーク「争ってる場合じゃねえってな」

素良「ここに版を押すんだね」

カイザー「そうだ」

ユート「仲良くはしないがお互い敵対するのはやめよう」

ユーリ「どっちでもいいよ僕は」

ジャック「シンクロ使いの俺が中立に立つ!と言ってもこいつらなら大丈夫だろ」

遊矢「俺達の敵はドン・サウザンドだけだ・・・そうだよなみんな」





エクシーズ編終

ナルト「ウタカタ?ああウタカタか」

鬼鮫「何でも木の葉に居るという情報が」

ナルト「そんなのいつも居るじゃねェか」

鬼鮫「何を言ってるんですかナルトくんは」

ナルト「あれ?」

シカマル「もしかして、サスケ似のだっけか?」

鬼鮫「あの子がウタカタ?まさかサスケくんじゃありませんか!」

ナルト「あの金髪でいい匂いしててボンキュッボンの女の子連れてる奴だぞ」

鬼鮫「あーさすが七代目」

ナルト「それ程でもねェってば」

シカマル「それがどうかしたのか?」

鬼鮫「彼を霧隠れに連れ戻せと」

シカマル「それで」

鬼鮫「そんなの無視しましたよ」

ナルト「それが1番だってばよ」

鬼鮫「ええ」

シカマル「それで相談ってのは?」

鬼鮫「それです」

シカマル「解決してるじゃねえか」

鬼鮫「おやおや」

ナルト「七代目火影初仕事完了だってばよ!!」

シカマル「・・・」

あ、間違えた

久しぶりにNARUTOの肛門シリーズ書きたくなって来たな・・・細々と書き溜めて来たから

ブルーノ「遊星!じゃなくてユーゴ!地面からチンポが生えてるよ!」

ユーゴ「何!?」

クロウ「チンポだってよ」

ジャック「久しぶりだな」

シンジ「俺は初めてだ」

ユーゴ「グズグズしてる場合じゃねえ!」

ジャック「行くぞ!」

クロウ「ああ!」

シンジ「そうすっか!」

ユーゴ「見ててくれよ遊星!俺が解決してやっからな!」

チンポ「チンポォ・・・」

モゾモゾ

ユーゴ「一本だけか?」

ブルーノ「うん」

ジャック「油断するなよユーゴ」

ユーゴ「任せとけ!」

クロウ「だからそういうのが」

シンジ「危ねえ!!」

ビュッビュッビュッ

シンジ「野郎!精液攻撃か!?」

ユーゴ「やべえな!」

ユーゴ「どうすんだ・・・遊星ならどうすんだよ!ジャック!!」

ジャック「知らん!」

ユーゴ「知らん!?」

クロウ「お前は遊星じゃねえんだ。お前のやりたいようにやればいいぜ」

シンジ「遊星の後継者はお前しか居ねえよ。唯一無二の絶対の男だぜ」

ユーゴ「・・・」

ジャック「臆したか?ならば」

ユーゴ「俺が決める!俺流でこのチンポをぶっ倒すぜ!!」

チンポ「チンポォ・・・」

ユーゴ「行くぜ!!」

ユーゴ「こいつは例えるなら振り子だ。見た感じ地面にキンタマがある・・・」

ユーゴ「キンタマ袋をぶっ飛ばせば俺の勝ち!」

ジャック「いい目だ」

ブルーノ「うん」

クロウ「行けユーゴ!」

シンジ「負けんじゃねえぞ!」

ユーゴ「引っこ抜いて地面のキンタマを拝んでやるぜ!!」

ズボボッ

チンポ「チンポ!?」

ユーゴ「せーの!」

ドゴォンンンンンン

チンポ「チンポオオオオオオオオオオオオオオオオ」

クロウ「やったなユーゴ!」

シンジ「一発だぜ」

ユーゴ「ジャック!」

ジャック「60点ってところだな」

ユーゴ「微妙な点数つけやがって」

リン「な、何よこれ」

ユーゴ「リン!俺さチンポ倒したんだぜ!」

リン「え!?」

ユーゴ「チンポだよチンポ!」

リン「・・・最低!」

ユーゴ「!?」

数日後

ジャック「腹が減ったんだがリンは」

シンジ「まだ怒ってるぜ」

ブルーノ「女の子にチンポはダメだったのかな?」

クロウ「そんな事ねえよ」

ユーゴ「そうだぜ!将来的に俺のチンポ見るんだから!!」

クロウ「それは遊矢と柚子だけの特権だからお前も俺達と一緒で童貞コース確定してんだよ」

ユーゴ「何が童貞コースだ。1人だけもてねえからって僻みやがってさ」

クロウ「てめえ!!」









続く

ユーゴ「ジャック!俺とデュエルしろ!!」

ジャック「何だと!?」

クロウ「どういう風の吹き回しだ?いきなりデュエルなんて」

ユーゴ「だって暇そうだろ」

シンジ「そりゃ言えてる」

ブルーノ「毎日ゴロゴロしてるよね」

ユーゴ「やろうぜ!」

ジャック「断る!」

シンジ「ケチケチすんなよ、こいつは遊星の後継者でお前にとっても後継者みたいなもんだろ?」

クロウ「いいじゃねえかデュエルぐらい」

ジャック「・・・」

ユーゴ「なあジャック!」

ジャック「・・・」

クロウ「少しぐらいいいじゃねえか!」

シンジ「そうだぜジャック!」

ブルーノ「ジャック!」

リン「お願いジャック!」

ジャック「バイトの面接」

ユーゴ「そんなの後でもできるじゃねえか!!」

ジャック「ええい!やかましい奴らだ!!だったらデュエルでも何でもしてくれる!」

ユーゴ「やったぜ!」

ユーゴ「ドロー!自分フィールドにモンスターが存在しない時SRベイゴマックスは特殊召喚できる!そしてSR赤目のダイスを通常召喚!」

ユーゴ「赤目のダイスの効果でベイゴマックスのレベルを3から4に変更!」

ユーゴ「レベル4となったSRベイゴマックスにレベル1のSR赤目のダイスをチューニング!シンクロ召喚!レベル5!HSRチャンバライダー!!」

ユーゴ「ターンエンド!」

ジャック「俺のターン!バイス・ドラゴンは特殊召喚!そしてダーク・リゾネーターを通常召喚!」

ジャック「レベル5のバイス・ドラゴンにレベル3のダーク・リゾネーターをチューニング!シンクロ召喚!レッド・デーモンズ・ドラゴン・スカーライト!!」

ジャック「レッド・デーモンズ・ドラゴン・スカーライトの効果によりHSRチャンバライダーを破壊!その効果で破壊したモンスターの数×500ポイントのダメージを与える!」

ユーゴ「チッ」4000→3500

ジャック「バトルだ!」

クロウ「ユーゴ!」

ユーゴ「・・・」

ユーゴ「相手モンスターの直接攻撃宣言時にSRメンコートを攻撃表示で特殊召喚する事で相手フィールドの表側攻撃表示モンスターを全て守備表示にする!」

ジャック「カードを1枚セットしターンエンド」

ユーゴ「俺のターン!SRダブルヨーヨーを攻撃表示で召喚!そしてSRダブルヨーヨーの効果で墓地のレベル3以下のスピードロイドモンスターを特殊召喚できる!SR赤目のダイスを墓地から特殊召喚!!」

ユーゴ「そして自分フィールドに風属性モンスターが存在するときSRタケトンボーグは特殊召喚できる!さらにタケトンボーグをリリースする事でデッキからスピードロイドチューナーモンスターを特殊召喚!来い、三つ目のダイス!」

ユーゴ「赤目のダイスの効果でメンコートのレベルを4から5に変更!そして魔法『スピードリバース』を発動!俺はHSRチャンバライダーを墓地から特殊召喚!」

ユーゴ「レベル5となったSRメンコートにレベル1のSR赤目のダイスをチューニング!シンクロ召喚!レベル6!HSR魔剣ダーマ!!」

ジャック「・・・」

ユーゴ「ジャック!俺達の付き合いもいい加減長くなったよな、その影響か知らねえが俺はジャックの魂ってのも感じられる」

ジャック「何だと?」

ユーゴ「だから見せてやる・・・遊星の後継者でジャックを超える唯一無二の俺のデュエルを!」

ユーゴ「レベル5のHSRチャンバライダーにレベル3の三つ目のダイスをチューニング!シンクロ召喚!レベル8!琰魔竜レッド・デーモン!!」

ジャック「!?」

ジャック「ユーゴ・・・それは!」

ユーゴ「見たか?見たよな!」

クロウ「思いっきり目の前に居るじゃねえか!」

シンジ「すっげえな・・・」

ジャック「お前・・・」

ユーゴ「ジャック!」

ジャック「・・・魔剣ダーマが破壊されてるぞ」

ユーゴ「嘘!?」

ジャック「そして俺のスカーライトもだが」

ユーゴ「バト・・・」

クロウ「消えちまってるぞ!」

ジャック「どうやらまだまだのようだな」

ユーゴ「どうだ!」

リン「本当にしばらく見ない間にユーゴったら変わったよね」

ユーゴ「ま、まあな」

クロウ「ったく色ボケ坊主が」

シンジ「まあいいじゃねえか、そうだろブルーノ」

ブルーノ「うん!」

ゴゴゴゴゴ

ユーゴ「地震か!?」

シンジ「2体のドラゴンの影響ってか!?」

クロウ「何か出てくるぞ!」

ジャック「この場から散れ!!」

ジャック「何者だ貴様達は!」

「控えろ、このお方はSMの始祖だ!!」

「わしはSMという一種のデュエルを生み出したSM帝王なり」

クロウ「SMの生みの親ってのか!?」

「我らはシグナーの祖により長きに渡り封印されていたのだ」

黒薔薇の熟女「そして私はSM帝王の片腕である黒薔薇の熟女」

シンジ「そのSMと何の関係があるってんだ!!」

黒薔薇の熟女「お前達が扱うシンクロモンスターの頭文字は」

クロウ「SとM・・・まさか!」

SM帝王「シンクロ召喚とはSMの果てに生み出された召喚術なのだ」

ユーゴ「そ、そんな逸話があったなんて」

リン「始めて知ったわ・・・」

ユーゴ「てめえ!」

黒薔薇の熟女「フンッ!」

ユーゴ「あだっ!」

SM帝王「近いうちにこの街はわし好みのSM色に染まる」

ジャック「遊星不在時の今を狙ってか」

SM帝王「そうだ」

クロウ「ふざけんじゃねえ!」

黒薔薇の熟女「ふざけてなど居ないわ!これが事実よ」

シンジ「だったらかかって来いよ。俺らはいつ何時誰の挑戦でも受けて立つぜ!」

ブルーノ「どうやら大変な事になりそうだよ遊星・・・」

ユーゴ「は、離しやがれ!クソババア!!」

ジャック「言われてみればSMとシンクロ使いの関わりは深いな」

クロウ「だよな」

シンジ「鬼柳達には」

ブルーノ「僕から伝えておくよ」

ユーゴ「いてて・・・」

リン「ちょっと大丈夫?」

ユーゴ「マジで痛え」

ジャック「まあ負ける理由は無いな」

クロウ「幾多の戦いを制してきた俺達だぜ?余裕だ余裕!」

ユーゴ「何であろうがかかって来いってんだ!!」

数日後

ユーゴ「・・・」

ジャック「何だ俺の顔をジロジロと」

ユーゴ「いや別に」

クロウ「何かホモっぽいぞお前」

ユーゴ「ホモじゃねえよ!俺はリン一筋なんだよ!」

シンジ「だってよ」

リン「え?何か言った?」

ブルーノ「どうやら道のりは遠いようだねユーゴ」

ユーゴ「うるせえ!」





続く

ユーゴ「黒薔薇の熟女・・・絶対に許さねえよ!」

リン「許さないって言っても居場所がわからないのよ?」

ユーゴ「それなんだよな」

リン「そうだ!」

ユーゴ「何か浮かんだのか!?」

リン「人妻や熟女の専門家が居るじゃない!」

ユーゴ「エクシーズ使いか?ユートや凌牙達に頼りたくねえ」

リン「どうして?」

ユーゴ「こいつは俺のヤマだ」

リン「・・・そう」

ユーゴ「絶対に俺が倒してやるぜ!」

黒薔薇の熟女「・・・」

ピッピッピッ

バチチ

黒薔薇の熟女「これでいいわ」

SM帝王「黒薔薇の熟女よ」

黒薔薇の熟女「帝王様」

SM帝王「それは何だ」

黒薔薇の熟女「これはデュエルディスクを通して電流を流す機械です」

SM帝王「なるほど」

黒薔薇の熟女「これを用いれば」

SM帝王「フフフ」

バチチ

バチッ

バチッ

バチッ

バチッ

バチッ

バチッ

バチッ

バチチ

ボマー「ぐわあああああああああああああああああああああ」

ブルーノ「ジャック!ボマーさんが丸こげになったよ!!」

ジャック「何だと!?」

クロウ「ボマー!」

シンジ「何でまた?」

ブルーノ「わからないよ!」

クロウ「ユーゴ!」

シンジ「あいつなら出かけたぞ」

ジャック「リンとな」

クロウ「あの色ボケ坊主!」

ブルーノ「ジャック!」

ジャック「とりあえず俺達だけで行くぞ」

ボマー「」

プスプス

クロウ「ボマー!」

黒薔薇の熟女「フッ」

ジャック「出たな黒薔薇の熟女!」

シンジ「行くぜクロウ!」

クロウ「同時攻撃だ!!」

ブンッ

シンジ「こ、こいつは」

クロウ「か、金縛りってやつか!?」

ジャック「こいつ・・・サイコデュエリストか!?」

黒薔薇の熟女「確かにシンクロ使いの中でも実力者・・・でもナンバー1の不動遊星とナンバー2のジャック・アトラスには程遠い!」

ジャック「仮面で姿を隠し全体的にムッチリしているが・・・そのデカすぎる胸は隠せん!」

クロウ「ど、どういう事だよジャック」

ジャック「シグナーの祖に敗れ封印されたのはSM帝王率いるSM集団・・・お前は十六夜の先祖じゃないのか!」

黒薔薇の熟女「何の話かわからないわ」

ジャック「お前に子供は!」

黒薔薇の熟女「・・・さあ」

シンジ「てめえがアキの先祖だとか関係ねえ!」

ジャック「シンジ!」

クロウ「落ち着け!!」

シンジ「遊星の仲間と同じ見た目しやがって!ぶっ飛ばしてやるよ!!」

黒薔薇の熟女「所詮子供は子供ね・・・」

シンジ「くっ・・・」

ジャック「だから言っただろ!」

クロウ「大丈夫かシンジ」

シンジ「・・・ユーゴ」

ジャック「ユーゴだと?」

ユーゴ「やっと見つけたぜ!!」

クロウ「ユーゴ!」

ユーゴ「やい!クソババア!!」

黒薔薇の熟女「不動遊星の後継者・・・その実力は」

ユーゴ「女だからって手加減しねえ!かかって来い!!」

ユーゴ「あいたっ!」

黒薔薇の熟女「その程度で不動遊星とジャック・アトラスを継ぐというのね」

ユーゴ「今はまだ・・・」

シンジ「未熟なんだよ!」

黒薔薇の熟女「・・・」

シンジ「でもな!こいつ以外に居るってのか!?」

ブルーノ「そうだ!ユーゴ以外に遊星とジャックを継げるデュエリストは居ない!」

クロウ「そういう事だぜ。ガキの頃から遊星とジャックを見て来た俺達が言うんだ」

シンジ「こいつしかいねえってな!」

黒薔薇の熟女「・・・」

ユーゴ「俺は負けねえ・・・絶対に負けねえ!!」

黒薔薇の熟女「なら強くなるまで待つわ」

ユーゴ「おい!」

黒薔薇の熟女「でもSM色に染める計画はやめないわ、帝王の時代だって終わる」

ジャック「どういう意味だ?」

黒薔薇の熟女「・・・」

スッ

シンジ「大丈夫か?」

ユーゴ「あ、ああ」

クロウ「ありゃサイコデュエリストってより武術っぽいな」

ジャック「サイキックと武術を合わせた術か」

数日後

ジャック「次は腕立て伏せだ!」

クロウ「そして腹筋!」

シンジ「スクワット!」

ブルーノ「それじゃ」

ユーゴ「一気にやったら死んじまうだろ!!」









続く

ジャック「ドラゴンの飼育か」

クロウ「何見てんだお前?」

ジャック「バイトだ」

シンジ「俺のドーナツ屋に来いよ」

クロウ「こいつシンクロンドーナツのスタンダード支店の店長なんだぜ」

シンジ「ちなみに1番人気なのはジャンク味な」

ジャック「下らん!何がドーナツ屋だ!!」

シンジ「ちゃんと働いてる奴に向かってそりゃねえだろ!」

クロウ「この超絶ニート野郎!!」

ジャック「何だと!?」

ブルーノ「ふふ」

ジャック「笑うな!」

「えぇドラゴンは獰猛に見えますが実は大人しい生き物で」

ミザエル「そんな事ぐらい知っている」

ジャック「何でこいつが居るんだ」

「ちなみにドラゴンとは」

ミザエル「私にドラゴンの生態の説明など不要!ふざけるのもいい加減にしろ!!」

「・・・」

ジャック「学生のお前が何でまた」

ミザエル「聞きたいか?」

ジャック「特に無い」

ミザエル「何だその態度は」

ジャック「それは俺の台詞だ」

ミザエル「よーしよしよし!」

ジャック「・・・」

ミザエル「何だその目は」

ジャック「いや」

ミザエル「何か言いたいのか?」

ジャック「いや別に」

ミザエル「・・・」

ジャック「・・・」

ミザエル「内心では自分の方がドラゴン使いだと思い込んでる節があるな」

ジャック「そんな事は一言も言ってないだろ!」

ミザエル「どうにも信じられん」

ジャック「カイトは元気か」

ミザエル「話をすり替えるな」

ジャック「面倒な奴だな」

ミザエル「ならば、どうする」

ジャック「デュエルしかあるまい!」

「ミザエルくん!ジャックくん!」

ミザエル「店長は下がっていろ!」

ジャック「これは俺とこいつの問題だ!」

「めんどくさいのが来てしまったぞ・・・何でこんなのが」

ジャック・ミザエル「デュエル!」

ミザエル「私は伝説の黒石を通常召喚!そして伝説の黒石をリリースし私はデッキから真紅眼の黒竜を特殊召喚!」

ミザエル「魔法『黒炎弾』を発動!真紅眼の黒竜の攻撃力分のダメージを与える!」

ジャック「くっ・・・!」4000→1600

ミザエル「そして魔法『紅玉の宝札』を発動!手札のレベル7のレッドアイズモンスターを墓地へ送りデッキからカードを2枚ドローする!そして、デッキからレベル7のレッドアイズモンスターを墓地へ送る!」

ミザエル「カードを2枚セットしターンエンド」

ジャック「俺のターン!俺はレッド・スプリンターを通常召喚!そしてレッド・スプリンターの効果でレッド・リゾネーターを特殊召喚!」

ジャック「レッド・リゾネーターの効果でレッド・スプリンターの攻撃力分ライフを回復する!」1600→3300

ジャック「レベル4のレッド・スプリンターにレベル2のレッド・リゾネーターをチューニング!シンクロ召喚!天狼王ブルー・セイリオス!」

ジャック「ターンエンド!」

ミザエル「ブルー・セイリオス?ドラゴンではなく」

ジャック「俺はそれほどドラゴン使いではない」

ミザエル「フッ、私の目は誤魔化されん!!」

ミザエル「私のターン!罠『レッドアイズ・スピリッツ』を発動!私は墓地の真紅眼の黒竜を特殊召喚!」

ミザエル「レベル7の真紅眼の黒竜2体でオーバーレイ!エクシーズ召喚!真紅眼の鋼炎竜!!」

ミザエル「バトルだ!真紅眼の鋼炎竜で天狼王ブルー・セイリオスを攻撃!!」

ジャック「・・・」3300→1900

ジャック「天狼王ブルー・セイリオスが破壊され墓地へ送られたとき相手フィールド上のモンスターを選択しその攻撃力を2400ポイントダウンさせる!」

ミザエル「!?」

ジャック「どうしたミザエル!それで終わりだとは言わさんぞ!!」

ミザエル「だが相手が魔法・罠・効果モンスターの効果が発動するたびに相手に500のダメージを与える!」

ジャック「・・・」1900→1400

ジャック「俺のターン!バイス・ドラゴンを特殊召喚!そしてフレア・リゾネーターを通常召喚!」

ジャック「レベル5のバイス・ドラゴンにレベル3のフレア・リゾネーターをチューニング!シンクロ召喚!レッド・デーモンズ・ドラゴン!!」

ミザエル「オーバーレイ・ユニットを持つ真紅眼の鋼炎竜は効果では破壊されんぞ!」

ジャック「ならば力で砕く!」

ミザエル「力で砕くだと!?」

ジャック「何が出ようと構わん!前に進まねば道は切り開けん!!」

ミザエル「力による真っ向勝負・・・まさにドラゴン使い・・・!」

ジャック「フレア・リゾネーターがシンクロ素材となった事でレッド・デーモンズ・ドラゴンの攻撃力は300ポイントアップ!」

ミザエル「・・・ジャック!」

ジャック「だが一つ言える事は全次元広しと言えど真のドラゴン使いはお前だ!」

ミザエル「まるで勝った気でいるなジャック」

ジャック「否!勝つのは俺だ!!」

ミザエル「なら私も真っ向勝負で受けて立つ!」

ジャック「バトルだ!!」

ミザエル「やるじゃないか」

ジャック「お前もな」

「・・・」

ミザエル「さてバイトの続きだ」

ジャック「ああ」

「クビ」

ジャック「何だと!?」

ミザエル「その理由は何だ!」

「店が無茶苦茶!何やってんの!!」

ミザエル「・・・」

ジャック「・・・」

数日後

ユーゴ「結局長続きしなかったのか?」

シンジ「もっと忍耐力ってのを」

クロウ「おいジャック」

リン「みんなしてジャックを責めて」

ブルーノ「まあ仕方ないよ」

ユーゴ「聞いてるのかジャック」

ジャック「ブツブツとうるさいぞ!すぐに新しい職でも何でも見つけてやる!!」









続く











ユーゴ「学校・・・怠いよなぁ」

リン「シャキッとしてよユーゴ!」

ユーゴ「だって暇なんだぜ?」

リン「だからって」

ユーゴ「俺もクロウやシンジみたいに働きてえよ」

リン「せっかくアカデミアに通うってるんだから!」

ユーゴ「暇・・・暇だよな」

リン「・・・」

ユーゴ「何か面白え事はねえのか?なあリン」

リン「はあ・・・」

ユーゴ「何かねえかな」

ユーゴ「よっと、さあて今日も」

牛尾「ユーゴ!」

ユーゴ「!?」

牛尾「お前は」

ユーゴ「ビックリさせんなよおっさん!」

牛尾「やっぱサボろうとしてたな、お前」

ユーゴ「別にいいじゃねえか」

牛尾「良くねえだろ」

ユーゴ「・・・」

牛尾「学校に戻れ!」

ユーゴ「わ、わかったよ」

ユーゴ「だったらおっさんも来いよ!」

牛尾「何でそうなるんだよ」

ユーゴ「やっぱ俺ってあれだろ?」

牛尾「遊星の後継者だからって大目には見ねえぞ」

ユーゴ「でもよ!」

牛尾「学校ぐらいまともに通えってんだ!」

ユーゴ「わかったよ!」

牛尾「ったく」

ユーゴ「おっさんは何で?」

牛尾「い、いいじゃねえか別に」

ユーゴ「暇なんだな、おっさんも」

ユーゴ「まだ見てやがるな」

牛尾「振り返るな!」

ユーゴ「・・・」

牛尾「・・・」

ダッ

牛尾「あ、あの野郎!」

ユーゴ「じゃあな!おっさん!!」

牛尾「急に飛び上がりやがって」

ユーゴ「俺は自由に」

牛尾「ユーゴ!」

ユーゴ「こちとら生まれも育ちもコモンズっ子だぜ?逃げ足なら自信あるぜ!」

ユーゴ「へっ、ここまで来れば」

牛尾「逃げられると思ってんのか!」

ユーゴ「ゲッ!?」

牛尾「逃げんじゃねえ!」

ユーゴ「サボるぐらいいいじゃねえか!先生かよ!!」

牛尾「俺は課長補佐だ!」

ユーゴ「訳がわからねえ!」

牛尾「お前!」

ユーゴ「こうなりゃ何処までも逃げ切ってやるぜ!」

牛尾「待て、ユーゴ!」

クロウ「ユーゴと牛尾だ」

シンジ「おーい何やってんだ!」

クロウ「聞いてねえな」

シンジ「っぽいな」

クロウ「どうするよ」

シンジ「追うか?」

クロウ「・・・」

シンジ「・・・」

クロウ「面白そうだから」

シンジ「追うしかねえ!」

ジャック「ここもダメか」

ユーゴ「危ねえぞジャック!」

ジャック「何だ!?」

牛尾「ユーゴ!!」

ジャック「ユーゴと牛尾か」

クロウ「ジャック!」

ジャック「何だお前達まで走って」

シンジ「わからねえ!でも何か面白そうだろ?」

ジャック「この暇人コンビが!」

クロウ「お前にだけは絶対に言われたくねえ!」

シンジ「ジャックも来いよ!」

鬼柳「ヒャーハッハッハ!!!」

ユーゴ「き、鬼柳!?」

鬼柳「何か満足気な顔しやがって!俺らも混ぜろよ!」

プラシド「・・・」

ユーゴ「何か知らねえけど、おっさんが!」

鬼柳「何だ?牛尾に追われてんのか!」

ユーゴ「そうなんだよ!」

プラシド「どうせ何か悪さでもしたんだろ」

ユーゴ「しねえよ!」

鬼柳「ま、面白そうだからいいか。なあ」

プラシド「・・・」

ユーゴ「何だ!?知らねえ間に!」

牛尾「ユーゴ!」

ジャック「ユーゴ!」

クロウ「ユーゴ!」

シンジ「ユーゴ!」

鬼柳「ユーゴ!」

プラシド「ユーゴ!」

牛尾「何だこいつら!?」

ユーゴ「知らねえよ!」

牛尾「お前が逃げ出すから」

ユーゴ「俺のせいかよ!?」

数日後

ブルーノ「あれ?みんなは」

リン「まだ帰って来てないのよ」

ブルーノ「ふーん」









続く

牛尾「ひでえ現場だな」

風馬「よっ」

牛尾「ガイシャの身元は?」

風馬「それがサッパリなんだ。IDもライセンスも身元を保証する物がねえ」

牛尾「・・・」

風馬「わかってるのは、爺さんだって事だ」

牛尾「そりゃ見ればわかる」

風馬「しかし、この格好どう思う」

牛尾「SMの緊縛プレーって感じだな」

風馬「ああ・・・」

ジャック「こいつは確か」

シンジ「SMの爺さんだ!」

クロウ「何でこいつが!?」

ユーゴ「わからねえ」

牛尾「まーたお前らか」

ユーゴ「おっさん!このジジイだけか!?」

牛尾「どういう意味だ?」

ユーゴ「仮面付けてる年増の女の死体は!?」

牛尾「そんなの無かったぞ」

ジャック「まさか」

ユーゴ「黒薔薇の熟女だ・・・てめえのボスを粛清したって事だぜ!」

シンジ「黒薔薇の熟女が何でボスを?」

ユーゴ「知らねえよ!でも俺の勘が」

クロウ「こいつの勘を信じようぜ」

ブルーノ「だったら先ずは」

ユーゴ「黒薔薇の熟女の探索だぜ!!」

ジャック「具体的に」

クロウ「どこ探せばいいんだ」

ユーゴ「・・・わからねえ」

クロウ「わからねえ!?そりゃねえよ!」

シンジ「何かねえのか!?」

ユーゴ「うーん」

ブルーノ「そうだ!」

シンジ「何かあんのか?」

ブルーノ「ひみつ道具だよ!」

ジャック「遊星のか?」

クロウ「でもあれは遊星がドン・サウザンドと一緒に」

ジャック「スペアなら俺が持っている」

ユーゴ「さすがだぜ!」

ジャック「それでどうするんだ」

ブルーノ「何処でも行ける扉だよ!」

シンジ「確かにあれで場所を指定すりゃ」

クロウ「黒薔薇の熟女の居場所までひとっ飛びだぜ!」

ガチャッ

ユーゴ「クソババア!!」

黒薔薇の熟女「・・・!?」

ジャック「ここがアジトか」

クロウ「てめえ自分のボスを殺ったのか!?」

黒薔薇の熟女「ええ」

シンジ「何でだ!」

黒薔薇の熟女「いつまでも老人が立ってる居場所ではないわ。今日からSM帝国の帝王は私」

ジャック「まあ誰が帝王であろうが変わらんがな!」

ユーゴ「てめえは俺が倒す!この前の借りを返させてもらうぜ!!」

黒薔薇の熟女「・・・」

ユーゴ「いってえ!!」

クロウ「ユーゴ!」

ユーゴ「毎回毎回・・・何で俺の攻撃が!」

黒薔薇の熟女「桜花の型」

ジャック「桜花の型!?」

シンジ「知ってるのかジャック!」

ジャック「敵の攻撃を躱さず相手の力を利用し全てのデュエルエナジーを集め攻撃を倍加させる拳法の型だ」

ユーゴ「お、桜花の型・・・全然知らねえ」

ジャック「それは今は亡き赤心少林拳の秘伝のはず!お前が何故それを!!」

黒薔薇の熟女「答える必要は無い!」

ユーゴ「強え・・・」

クロウ「ユーゴ!俺にチェンジしろ!!」

ジャック「待て!」

シンジ「ユーゴ!」

ジャック「だから待てと言っているだろ!」

クロウ「止めんじゃねえ!」

ジャック「これはユーゴの試練!俺達が出しゃばる必要は無い!」

ブルーノ「で、でも死んじゃったら」

ジャック「その時はその時だ」

ジャック「だが遊星の意思を引き継いだユーゴが簡単には負けん!」

黒薔薇の熟女「所詮は子供のようね・・・」

ユーゴ「お、おいババア」

黒薔薇の熟女「何かしら」

ユーゴ「勝った気でいんじゃねえぞ、こいつを見ろ」

黒薔薇の熟女「それは!?」

ユーゴ「古代人のくせにブラすんのか?いや最近買ったって感じがするぜ」

黒薔薇の熟女「いつの間に」

ユーゴ「お前の攻撃をボコスカ喰らってる間にぶん取ってやったんだよ!」

黒薔薇の熟女「・・・」

ユーゴ「これで少しは辿り着いた・・・ぜ」

クロウ「ユーゴ!」

シンジ「しっかりしろ!」

黒薔薇の熟女「そのブラは次の再戦までとっておきなさい」

ジャック「お前はやはり拳法の使い手か」

黒薔薇の熟女「・・・」

ジャック「桜花の型があれば対となる梅花の型もある」

黒薔薇の熟女「でも私が眠っている間に赤心少林拳は無くなってしまっている」

ジャック「それはどうだろうな。何処かにあるはずだ」

黒薔薇の熟女「どうして、そう言い切れる」

ジャック「勘だ!」

数日後

リン「ユーゴは?」

シンジ「まだ眠ってるぜ」

ブルーノ「しばらくは安静にしないとね」

リン「うん」

クロウ「赤心少林拳を使う奴を探すだと?」

ジャック「お前達も手を貸せ」

クロウ「言われなくてもわかるっつうの!」

シンジ「おう!」

ジャック「フッ」









続く

クロウ「何だこれ」

シンジ「シンクロンドーナツの新作」

クロウ「何味だ?」

シンジ「アクセル味」

パクッ

シンジ「ど、どうだ」

クロウ「・・・美味い」

シンジ「だろ?」

クロウ「それは」

シンジ「こいつはターボ味とニトロ味を合体させたやつだ」

クロウ「じゃあ食ってみるか」

モグモグ

クロウ「・・・」

シンジ「どうだ」

クロウ「・・・」

シンジ「おいクロウ」

クロウ「ウプッ!」

シンジ「な、何か顔色が悪りいぞ!?」

クロウ「・・・」

シンジ「だ、大丈夫かよ」

クロウ「マズ」





























































シンジ「クロウ・・・クロウ!」

クロウ「・・・どうしたんだ俺」

シンジ「いきなりぶっ倒れたぞ」

クロウ「マズすぎ」

シンジ「そんなにか?」

クロウ「ひでえ味だったぜ」

シンジ「だって同じ味ばっかじゃ飽きられるだろ?」

クロウ「そりゃそうだけども」

シンジ「まあ見て目からしてマズそうだぜ」

クロウ「だったら食わすなよ」

数日後

ブルーノ「何やってるのジャックは」

ジャック「」

クロウ「シンジのドーナツ食ってぶっ倒れたんだよ」

ブルーノ「ドーナツ?」

クロウ「このブライフルール味を食ってな」

ブルーノ「見た目からしてダメって感じだね」

クロウ「ああ・・・」









続く

ジャック「バトルだ!レッド・デーモンズでフォーチュンレディ・ファイティーを攻撃!!」

カーリー「きゃああああああああああ」

ジャック「これでデートは無しだ!」

カーリー「毎回毎回デュエルで勝たなきゃデートなんてズルいんだから!」

ジャック「デュエリストなら!」

クロウ「無職ならデートぐらいいいじゃねえか」

シンジ「さすがにケチだぜジャックよ」

ユーゴ「人情はねえのか人情は!」

リン「そうよジャック!」

ジャック「何だ俺1人が悪い感じは!!」

カーリー「・・・」

ステファニー「いらっしゃい・・・何だカーリーか」

カーリー「何だとはなんなんだから」

ステファニー「ご注文は」

カーリー「ブルーアイズマウンテン」

ステファニー「!?」

カーリー「ど、どうしたの?」

ステファニー「店長!3000人目ですよ!!」

カーリー「?」

ステファニー「おめでとうカーリー!3000人目はカーリーよ!!」

カーリー「どういう事?」

ステファニー「3000人目のお客様には」

カーリー「って言われてデッキを貰っちゃうなんて」

カーリー「これは確か青眼の白龍?何で」

カーリー「そう言えば伝説のデュエリストが・・・考えるのはやめて寝よう」

カーリー「何か色々とあって寝れそうに無いけど」













カーリー「zzz」

カーリー「zzz」













「やっと見つけた・・・長かった」









カーリー「ん・・・?」

キサラ「起きてください眼鏡さん」

カーリー「・・・誰?」

キサラ「青眼の白龍です」

カーリー「何言ってるんだろ・・・それに何で勝手に私の家に!」

キサラ「話せば長く」

カーリー「・・・」

キサラ「赫赫然々」

カーリー「ふーん」

キサラ「って話です」

カーリー「な、なるほど」

カーリー「私の名前はカーリーよ」

キサラ「私は・・・とりあえずキサラって呼んでください」

カーリー「じゃあキサラ」

キサラ「はい!」

カーリー「私はどうすればいいの?」

キサラ「そうですね・・・」

カーリー「私でいいの?」

キサラ「選ばれましたので」

カーリー「でもな、私のデッキは私のデッキだから」

キサラ「ですよね・・・やっぱり」

カーリー「でもいい方法があるかもしれない!ここで会ったのも何かの縁なんだから!」

ジャック「・・・何だカーリーか」

カーリー「あなたがジャック・アトラスさんですね」

ジャック「随分と他人行儀だな」

リン「あれ?」

ユーゴ「どうしたんだ」

リン「カーリーって髪の色黒だよね?なのに水色っぽい」

シンジ「イメチェンってやつだろ」

ブルーノ「女性だもんね」

ユーゴ「おっぱいはデカい」

クロウ「結構美人だしな」

リン「・・・」

カーリー「シンクロ召喚!蒼眼の銀龍!」

カーリー「バトル!ジャックさんにダイレクトアタック!!」

シンジ「何だあれ!」

クロウ「青眼じゃねえか!?」

ユーゴ「オッドアイズのパクリか?」

ブルーノ「どうしてカーリーが?」

カーリー「やりましたよカーリーさん」

カーリー「うーん」

カーリー「これでデートに」

カーリー「やっぱり違う気がする」

カーリー「?」

ジャック「俺の負けだ。約束通り」

キサラ「そうですか」

カーリー「何かごめんね」

キサラ「いえ、いいんです」

カーリー「またねキサラ」

ジャック「デートしてやる」

カーリー「それは嬉しい・・・でもいいや!」

ジャック「何だと!?」

クロウ「嫌われちまったんじゃねえか?」

シンジ「やっちまったなジャック」

ジャック「・・・」

数日後

今日も何処かで青眼は主人を探しているかもしれない

今日も何処かで・・・











続く

ユーゴ「ヘックシュ」

リン「風邪?」

ユーゴ「いいや別に」

リン「そう・・・」

ユーゴ「さ、最近さ遊矢達に会ってねえよな」

リン「言われてみれば」

ユーゴ「柚子と仲良いよな」

リン「うん」

ユーゴ「だ、だよな」

リン「それがどうかしたの?」

ユーゴ「別に何でもねえ・・・」

ユーゴ「っつうわけで俺を」

シンジ「そりゃ俺らの専門分野じゃねえぞ」

クロウ「そうだぜ」

ユーゴ「ジャック!」

ジャック「知るか!」

ユーゴ「何だよそれ」

クロウ「あいつらは特別なんだよ」

シンジ「お前はガツガツしてっからな」

ユーゴ「ジャック!」

ジャック「だから知らんと言っているだろ!」

ユーゴ「俺もリンも幼馴染で遊矢と柚子も幼馴染・・・行ける!」

クロウ「それ言うと遊馬と小鳥はどうだ?」

ユーゴ「それは・・・」

ジャック「お前一緒だと思っているか?」

ユーゴ「同じ幼馴染じゃね?」

ジャック「甘い!」

ユーゴ「何が!」

ジャック「重さが足りん。四つの次元に同じ顔を持つ者同士が居る故に」

クロウ「ほら遊馬にはアストラルが居るし小鳥はデュエリストじゃねえし」

シンジ「エクシーズ使いは硬派の集まりだからな、ねえだろ」

ユーゴ「俺はシンクロ使いなんだよ!」

ユーゴ「胸糞悪りい!そう思わねえか?遊矢だけ特別でよ!」

ブルーノ「ほらお互い惚れあってるんだから」

ユーゴ「俺だって」

ブルーノ「でもユーゴとリンは家族みたいなものだよね?」

ユーゴ「ま、まあ」

ブルーノ「それってジャックとクロウが付き合ってる感じだよね?」

ユーゴ「遊矢がジャックで柚子がクロウ・・・キモい」

ブルーノ「そういう事なんだよ」

ユーゴ「俺だってな・・・俺だって!」

ブルーノ「ユーゴ!」

ブルーノ「行っちゃった」

ジャック「俺らの助言何かよりも自分で道を切り開くだろ」

クロウ「あいつは咄嗟の機転がいいからな」

シンジ「ああ」

ブルーノ「3人はどう思う?」

シンジ「俺は別にだぜ、寧ろ応援したいぐらいだ」

クロウ「俺も同じ」

ブルーノ「ジャックは」

ジャック「・・・まあ」

ブルーノ「大丈夫かなユーゴは」

ユーゴ「ったくよ!」

キサラ「ブルーアイズマッチは入りませんか?」

ユーゴ「何だこいつ!?」

キサラ「そ、そんなに驚かなくても」

ユーゴ「悪い」

キサラ「この子は確かジャックさんと一緒に居た」

ユーゴ「何やってんの?」

キサラ「マッチを売って生計を」

ユーゴ「マッチ売りの少女じゃねえな?」

キサラ「マッチ売りの巫女って感じですね」

ユーゴ「自分で言うか普通」

キサラ「そうですか」

ユーゴ「酷いと思わねえか?」

キサラ「前に見た時はあなた達からは確かな絆が感じられました」

ユーゴ「前?」

キサラ「こっちの話です」

ユーゴ「絆・・・そういや遊星は口を開けば絆って言ってたな」

キサラ「不動遊星さん?」

ユーゴ「俺の兄貴!って言っても血は繋がってねえんだ」

ユーゴ「でも俺は遊星もジャックもクロウもシンジもブルーノもマジの家族だって思ってる!」

キサラ「・・・」

ユーゴ「与太話に付き合ってもらって悪かったな」

キサラ「いえいえ」

ユーゴ「・・・」

キサラ「?」

ユーゴ「パンツ履いてねえのな」

キサラ「え!?」

ユーゴ「やっぱりな!やったぜ俺!!」

キサラ「何て元気な子なんだろ」

ユーゴ「遊星が生きてたら大喜びだったろうな!」

キサラ「不動遊星さん・・・聞いた話では遊城十代さんと双璧の存在って聞いてたけど、凄い人なんだろうな・・・」

ユーゴ「ただいま!」

ジャック「帰って来たな」

クロウ「遅えぞユーゴ!」

シンジ「何やってんだか」

リン「ユーゴが帰って来るまで待ってたのよ?」

ユーゴ「悪いなリン・・・」

ブルーノ「さあ食べよう!」

リン「その前に遊星の仏陀に供えないとね」

ユーゴ「遊星・・・俺ってリンと付き合えるのかな?」

ユーゴ「お前が生きてたら俺とリンと遊星とアキさんでデートとかしてたんだろうな・・・」

数日後

ユーゴ「・・・」ブッ

ジャック「・・・」ブッ

クロウ「・・・」ブッ

シンジ「・・・」ブッ

リン「ちょっと臭いよ!」

ブルーノ「行動パターンがそっくりだ」









続く

ユーゴ「ンガガガガガガガガガガガガガガ」

クロウ「寝れねえ!」

シンジ「こいつのいびきどうなってんだ!!」

ブルーノ「ジャックは寝てるみたいだね」

リン「ユーゴって昔からいびき凄いから」

シンジ「中々慣れねえもんだな」

クロウ「遊星はバカみたいにいびきかいてるユーゴを外に放り投げてたな」

シンジ「あいつガキの頃から容赦ねえから」

クロウ「ああ」

ユーゴ「ンガガガガガガガガガガガガガガ」

ユーゴ「ンガガガガガガガガガガガガガガ」

ユーゴ「ンガガガガガガガガガガガガガガ」

ユーゴ「ンガガガガガガガガガガガガガガ」

ユーゴ「ンガガガガガガガガガガガガガガ」

ユーゴ「ンガガガガガガガガガガガガガガ」

ユーゴ「ンガガガガガガガガガガガガガガ」

ユーゴ「ンガガガガガガガガガガガガガガ」

ユーゴ「ンガガガガガガガガガガガガガガ」

ブルーノ「zzz」

クロウ「うるせえ!」

シンジ「明日も早いんだぞ!」

ユーゴ「・・・」













ユーゴ「・・・ん?」









ユーゴ「何だここ」

黒薔薇の熟女「また会ったわね」

ユーゴ「てめえ!」

黒薔薇の熟女「ここは夢の中よ」

ユーゴ「夢の中までお前に会うなんてよ」

黒薔薇の熟女「あれを見なさい」

セイッ

セイッ

セイッ

セイッ

セイッ

ユーゴ「何だありゃ?」

黒薔薇の熟女「赤心少林拳の寺よ」

ユーゴ「あいつはお前か!?」

黒薔薇の熟女「ええ」

ユーゴ「ババアじゃねえ・・・アキさんに似てやがる」

黒薔薇の熟女「・・・」

セイッ

セイッ

セイッ

セイッ

セイッ

セイッ

「お前それは・・・!」

「私は今日を持って、この寺を出る!」

「まさかSM帝王の・・・いや黒沼外鬼の誘いに乗り」

「あの方は赤心少林拳をSMの拳法として見出した・・・そして私は」

「賛同したというのか!?」

「ええ」

「絶対に行かさん!赤心少林拳とは」

「私は師を超える!」





黒薔薇の熟女「こうして私は自らの手で師を殺めた」

ユーゴ「お前は自分のボスも自分の師匠も!」

黒薔薇の熟女「・・・」

ユーゴ「何でだ!」

黒薔薇の熟女「それこそが宿命だから」

ユーゴ「・・・」

黒薔薇の熟女「赤心少林拳の暴走を止めるのは赤心少林拳しかないわ!」

ユーゴ「俺は拳法なんざ知らねえ・・・でもな!」

ユーゴ「きっとSMのための拳法じゃねえって事はわかる!俺がお前をぶっ倒してやるぜ!!」

黒薔薇の熟女「・・・」

ユーゴ「見つけ出してやるよ!きっと何処かに受け継がれてる血筋ってのが!!!」

ユーゴ「・・・」













バシッ









ユーゴ「な、何だ!?」

クロウ「うるせえんだよ!」

シンジ「もう日が見えてるぞ!」

ユーゴ「何だよいきなり!」

クロウ「いびきがデカすぎる!」

シンジ「何とかしろよ頼むから!」

ユーゴ「人が真面目な話してるってのに・・・我慢しろ!」

シンジ「できるか!」

ユーゴ「耳栓しろ!」

クロウ「してもうるせえんだよ!!」

ユーゴ「だったら我慢できねえのか!」

クロウ「それができねえレベルなんだよ!!」

数日後

ジャック「珍しく勉強してるのか」

ユーゴ「ちょっと話しかけんなよ!」

シンジ「どれ見せてみろ」

ユーゴ「話かけんなっつうの!」

クロウ「歴史なんか調べて、テストでもあんのか?」

リン「ううん」

クロウ「ま、いい事だよな」

シンジ「俺ら学校に行った事もねえから」





続く

クロウ「・・・」

カチャカチャ

シンジ「・・・」

カランッ

クロウ「・・・」

シンジ「・・・行くぜクロウ!」

クロウ「じゃんけん!」

シンジ「ポン!」

ユーゴ「何やってんだあいつら」

ブルーノ「じゃんけんだよ」

ユーゴ「それは見りゃわかるっての!」

クロウ「それで俺がお使いってか?冗談じゃないぜ」

ブルーノ「そう言わずに」

クロウ「こういうのはジャックにでもやらせろよ!」

ブルーノ「ダメだよ。ジャックにお使いさせるとしばらく帰って来ないんだから」

クロウ「・・・そうだったな」

ブルーノ「うん」

クロウ「それで材料は」

ブルーノ「えーっと」

クロウ「そもそも何作るってんだよ」

ブルーノ「それはシンジに聞いた方がいいよ」

ユーゴ「シンクロンドーナツの新作?」

シンジ「食ってみろよ」

ユーゴ「混ぜてねえだろうな」

シンジ「・・・ほら」

ユーゴ「・・・じゃあ食うぜ」

モグモグ

シンジ「どうだ」

ユーゴ「ブフウウウウウウウウウウウウウウ」

リン「ユーゴ!」

ユーゴ「」

シンジ「大丈夫か?おいユーゴ!」









































シンジ「起きろユーゴ!」

ユーゴ「頭が真っ白だ・・・」

リン「何味?」

シンジ「ジャンクターボニトロ味」

ユーゴ「だから混ぜるなって言ってるだろ!」

シンジ「・・・やっぱり?」

ユーゴ「当たり前だぜ!」

シンジ「んなこと言われてもよ」

ユーゴ「マジでやめろよ頼むから」

シンジ「考えとくわ」

ユーゴ「やめろって言ってんだろ!」

クロウ「案の定、嫌な予感がすりゃ」

ブルーノ「・・・」

シンジ「食うか?」

クロウ「食わねえよ!」

シンジ「ケチケチすんなっての」

クロウ「だからいらねえよ!」

シンジ「だってよユーゴ、リン」

リン「私も遠慮しとく」

ユーゴ「俺もだぜ!」

シンジ「残念だな・・・」

数日後

ジャック「シンジは」

クロウ「遊矢達にドーナツ食わせに行った」

ユーゴ「死んだな・・・」









続く

ユーゴ「ここか?」

牛尾「ああ」

ユーゴ「ああって、マジで言ってんのか?」

牛尾「ここに赤心少林拳の生き残りの系譜を持つ拳法家が居るって話だ」

ユーゴ「・・・」

牛尾「どうすんだ」

ユーゴ「行くに決まってんだろ!」

牛尾「そうか」

ユーゴ「じゃ早速準備して」

牛尾「・・・」

遊矢「どう」

カイト「な、何だこれは」

シャーク「食い物じゃねえ!」

ユート「残念ながら俺は食べられない」

シャーク「てめえは肝心な時にアストラル化しやがって!」

ユート「・・・」

カイト「それでこれは」

遊矢「シンジの作ったドーナツ」

カイト「こ、これがドーナツか」

シャーク「信じらねえ不味さだ」

遊矢「そしてこれがシンクロンドーナツのジャンク味」

カイト「食ってみろ」

シャーク「・・・」

モグモグ

ユート「どうだ」

シャーク「これは美味い」

遊矢「こっちはニトロ味」

カイト「・・・」

モグモグ

ユート「どうだ」

カイト「美味いな」

遊矢「そしてこれがジャンクニトロ味」

シャーク「・・・」

モグモグ

ユート「どうだ」

シャーク「何だこいつは!!」

カイト「不味いのか?」

シャーク「ありえねえだろ!」

遊矢「どうやら混ぜると不味くなるらしい」

シャーク「あ、あいつ意外ととんがってるな」

遊矢「権現坂もフォーミュラーアクセル味を食べてひっくり返ってた」

シャーク「あの権現坂が・・・」

遊矢「遊馬は」

カイト「消息不明のままだ」

遊矢「・・・」

シャーク「・・・」

カイト「だが奴らの事だ。生きている」

シャーク「そしてドン・サウザンドもな」

遊矢「ドン・サウザンド!?」

カイト「ああ」

遊矢「何で言い切れるんだ?」

カイト「遊馬達が宇宙に突っ込んでから数日後、宇宙で奇妙な星雲が動き出したそうだ」

遊矢「B26暗黒星雲?」

カイト「そうだ」

シャーク「こいつの話じゃ宇宙中の邪悪なデュエルエナジーが集められて生まれたんだとよ」

カイト「お前や遊馬、ユートが倒した侵略ロボもそこから来たとクリスの調査でわかった」

遊矢「じゃあ」

カイト「ドン・サウザンドはそこに逃げ込んだ可能性があり得る」

ユート「・・・」

シャーク「しぶとい野郎だぜ、何か方法はねえのかカイト」

カイト「それがあればデュエリストとドン・サウザンドの戦いに終止符がうてる」

ユート「そうだな・・・」

アリト「おーい!大変なの見ちまったぜ!」

シャーク「女か?」

アリト「女だ!」

シャーク「どんな」

アリト「年増drおっぱいがデカかった」

カイト「・・・」

アリト「仮面付けてて、鞭まで持ってたな」

ユート「それはまさか」

遊矢「ユーゴの言ってた黒薔薇の熟女だ!何処に居るんだ!!」

アリト「あっちだよあっち!」

遊矢「あっちか!」

遊矢「何処だ」

ユート「どうやら姿を消してしまったようだ」

遊矢「くっ」

ユート「焦ってはいけない」

遊矢「わ、わかってる。でも!」

ユート「時を待とう」

遊矢「・・・」

ユート「そして黒薔薇の熟女はユーゴが倒すべき相手だ」

遊矢「そうだよな、ユーゴがやらなきゃいけない相手なんだよな」

ユート「ああ」

黒薔薇の熟女「・・・」

数日後

セイッ

セイッ

セイッ

セイッ

セイッ

セイッ

ユーゴ「セイッ!」









続く

ジャック「ユーゴが姿を消して一週間か」

クロウ「そうだな」

シンジ「何やってんだあいつは」

クロウ「・・・」

シンジ「・・・」

ジャック「考えても仕方の無い事だ」

シンジ「だな」

クロウ「ユーゴの事だから元気にやってるだろうぜ」

ブルーノ「うん」

ジャック「・・・少し出かける」

シンジ「気をつけろよー!」

赤馬「来てくれたようだなジャック・アトラス」

ジャック「誰が好き好んでお前の呼び出しに応じるか」

赤馬「では何故」

ジャック「お前のその慇懃無礼な顔を拝みに来ただけだ」

赤馬「・・・君らしい返答だ」

ジャック「それで何の用だ」

赤馬「不動遊星らが居ない今まともにデュエリストを纏める事ができるのは君だけだ」

ジャック「持ち上げるな、お前は裏でコソコソやっていろ。帰る」

赤馬「不動遊星達の居場所を教えよう」

ジャック「・・・何?」

ジャック「遊星は何処だ」

赤馬「以前侵略ロボがスタンダードを襲撃した事件は」

ジャック「知っている」

赤馬「太陽に飛び込んだ遊城十代、不動遊星、九十九遊馬は持ち前の熱さで太陽の中から脱出し無人の宇宙船に降り立った」

ジャック「それが」

赤馬「侵略ロボの宇宙船だ」

ジャック「なら何故帰って来ない」

赤馬「さしもの彼らも己の傷を癒す必要があった」

ジャック「休養中って事か」

赤馬「ああ」

ジャック「たまにはまともな情報を持っているようだな」

赤馬「話はそれだけではない」

ジャック「まだあるのか?」

赤馬「榊遊矢らデュエリストの活躍により不死身のドン・サウザンドもその寿命が尽きようとしている」

ジャック「だから何だ」

赤馬「イリアステル・・・」

ジャック「イリアステル?それがどうした」

赤馬「未来人だ。君達がドン・サウザンドとの攻防を続けた先にあるのは絶望の未来」

ジャック「何だと!?俺達がドン・サウザンドを倒したとしても未来に希望は無いと言うのか!!」

赤馬「そのようだ。私も正直言って驚いている」

ジャック「それを誰から聞いた」

赤馬「イリアステルの使者と名乗っていたアポリアとパラドックスという2人組だ」

ジャック「パラドックス・・・確か遊星や十代が倒したと聞いたぞ!」

赤馬「・・・」

ジャック「だが見くびるなよ零児」

赤馬「君は絶望しないのか?」

ジャック「未来は常に希望に満ち溢れている!そんな事で俺が俺達が倒れてたまるか!」

赤馬「・・・」

ジャック「そういうわけだ。俺達は負けん」

赤馬「・・・そうか」

ジャック「話は終わったな。俺は帰る」

ジャック「一つ聞かせろ」

赤馬「・・・」

ジャック「何故それを」

赤馬「私もデュエリストだからだ」

ジャック「かなり未熟者のな」

赤馬「私が未熟?」

ジャック「ランサーズという寄せ集めを集めたお前とそこから絆を見出した遊矢とでは天と地ほどの差がある!」

ジャック「戦う事が全てだと思うお前ではデュエルで勝てても人の道では到底あいつに敵う事は無い!!」

赤馬「話はそれだけか」

ジャック「それだけだ!」

クロウ「さて俺も行くか」

シンジ「何処に」

クロウ「スタンダード」

シンジ「奇遇だな!俺もだぜ」

クロウ「ランサーズか?」

シンジ「いいやシンクロンドーナツのクレーム」

クロウ「・・・」

シンジ「権現坂がぶっ倒れてさ」

クロウ「権現坂でも倒れるってか」

ブルーノ「凄い効果だ・・・」

ジャック「イリアステルか・・・そう言えばプラシドも」

アポリア「ジャック・アトラス」

ジャック「何者だ」

アポリア「我が名はアポリア」

ジャック「お前がアポリア・・・来い」

アポリア「ハアアッ!」

ブンッ

ズザザザザザザザ

ジャック「何てパワーだ・・・こいつは!」

アポリア「ドン・サウザンドの力など我らから見れば赤子も同然」

ジャック「今だかつて出会った事の無いパワー・・・強いぞ」

ジャック「バーニングソウル!!」

アポリア「来たかバーニングソウル!」

「やめなさいアポリア」

アポリア「・・・」

ジャック「何だ今の声は」

「私達が動くには早すぎる。今は時を待つのです」

アポリア「・・・わかった」

ジャック「逃げる気か!」

アポリア「お前の相手は私だ。そして不動遊星に伝えるがいい!」

アポリア「パラドックスは必ずお前の前に現れるとな!」

ジャック「ま、待て!」

セイッ

セイッ

セイッ

セイッ

セイッ

セイッ

ユーゴ「セイッ!」

ユーゴ「待ってろよ黒薔薇の熟女!必ず俺がお前を倒してやるぜ!」

黒薔薇の熟女「・・・」

ユーゴ「セイッ!!」

黒咲「この尋常ではない不味さのドーナツは何だ」

セレナ「このクイック味は美味しかったぞ!」

シンジ「そんなにか?」

沢渡「殺す気か!」

コンコン

セレナ「入っていいぞ」

メリッサ「これ何よ、不味いんだけど」

シンジ「トップス女は黙ってろよ!!」

メリッサ「な、何よいきなり」

沢渡「驚きの不味さだぜ」

メリッサ「何か久しぶりねクロウ」

クロウ「おう!」

シンジ「チッ」

セレナ「メリッサは最近ランサーズのアジトに入り浸ってるんだ」

メリッサ「それが聞いてよ、私ね」

クロウ「ああ」

メリッサ「解雇されたの」

クロウ「テレビ局の仕事か!?」

メリッサ「うん」

黒咲「実に下らん理由でな」

クロウ「話してみろよ」

クロウ「昔付き合ってた彼氏とのハメ撮りが流出?」

黒咲「AVと違ってハメ撮りは結構デカいからな」

シンジ「ざまあねえな」

黒咲「・・・」

沢渡「らしいぜ」

セレナ「さっきから言っているハメ撮りとは何なんだ?」

黒咲「知らん方がいいな」

シンジ「遊星が生きてりゃ嬉そうに教えてたんだろな」

クロウ「ああ」

メリッサ「遊星?何かあったの?」

クロウ「行方不明だよ」

メリッサ「行方不明!?あの遊星が!」

クロウ「そうなんだよ」

黒咲「遊馬もな」

沢渡「おい」

セレナ「・・・」

クロウ「悪い。でも生きてるぜ十代だって」

メリッサ「そうよね・・・」

シンジ「辛気臭い話はやめだ!ドーナツ食えよ」

黒咲「断る!」

シンジ「いいから食えって!」

黒咲「美味い」

メリッサ「美味しい」

セレナ「美味しい」

沢渡「美味え」

月影「美味だ」

シンジ「だろ?」

クロウ「混ぜると不味いんだよ」

沢渡「ペッ!何だこいつは!?」

シンジ「ロードドリル味」

沢渡「食えるか!」

クロウ「遊矢は?」

黒咲「例によってあれだ」

シンジ「デートか?好きだよな」

沢渡「デートって言ってもガキのデートだぜ?」

シンジ「十分ガキじゃねえか」

クロウ「ちょっと見に行こうぜ」

シンジ「ああ!」

メリッサ「そんな事しなくても大丈夫!これさえあれば」

クロウ「何だこれ?」

メリッサ「小型追跡機のモニターよ」

ピッ

クロウ「お、遊矢と柚子だ」

黒咲「何をやってるんだ」

メリッサ「今日はいい天気だな」

メリッサ「そうね」

月影「声真似が上手い」

沢渡「すっげえな」

クロウ「はあ」

シンジ「しかしいつ見ても」

クロウ「デートか?」

シンジ「知らね」

ジャック「入るぞ!」

黒咲「今度はジャックか」

クロウ「何やってんだお前」

ジャック「お前達の声が聞こえてな」

クロウ「お前も見ろよ」

ジャック「そんな事を言ってる場合では・・・」

シンジ「しっかり見てるじゃねえか」

メリッサ「何もしないの?遊矢は」

クロウ「賭けてもいい」

シンジ「絶対に何もできねえよ」

メリッサ「うわぁ・・・持ってるのね遊矢も」

クロウ「これが遊矢のチンポだ」

シンジ「絵に描いても悍ましいぜ」

メリッサ「中学2年生だよね?」

沢渡「俺とタメのな!」

黒咲「なのにこれだ」

メリッサ「ヤバい・・・こんなの」

ジャック「さらに絶倫だ」

メリッサ「ぜ、絶倫!?」

ジャック「お前も気をつけろよ。何が起きるかわからないからな」

数日後

セイッ

セイッ

セイッ

セイッ

セイッ

セイッ

ユーゴ「身につけたぜ、梅花の型を」

ユーゴ「こいつで決まりだぜ!!」









続く

果たし状



今日の夕方、例の場所で待つユーゴ



黒薔薇の熟女「あの子からの果たし状か」

黒薔薇の熟女「・・・」

黒薔薇の熟女「字が下手すぎる」

黒薔薇の熟女「・・・」

黒薔薇の熟女「行くしかないわね」

ヒュッ

黒薔薇の熟女「・・・」

















黒薔薇の熟女「・・・遅い」

黒薔薇の熟女「・・・」









ガサッ







黒薔薇の熟女「来たわね!」

ユーゴ「待たせたなクソババア」

黒薔薇の熟女「・・・」

ユーゴ「早えとこ決着つけようぜ!」

黒薔薇の熟女「・・・」

ユーゴ「こっちから行かせてもらうぜ!!」

シュッ

シュッ

シュッ

シュッ

黒薔薇の熟女「早い!」

ユーゴ「わけのわからねえ拳法を叩き込まれてな!タダじゃすまさねえぜ!!」

シュッ

ボスッ

スタッ

黒薔薇の熟女「・・・!」

ユーゴ「ありゃ桜花の型だ・・・全ての攻撃を蓄えはじき返す・・・俺はこいつを待っていた!」

ユーゴ「俺の身につけた梅花の型は相手の攻撃を全て外に流しちまう守りの拳・・・!」

ユーゴ「蓄える事で攻撃する桜花の型にとって最大の弱点は・・・蓄える力が無くなっちまう事だ!!」

黒薔薇の熟女「勝負!」

ダダダダダダダダダダダダダ

ユーゴ「全部捌いてやるぜ!!」

ガシッガシッガシッガシッガシッガシッガシッ

ユーゴ「決まったぜ・・・!」

黒薔薇の熟女「ぐふっ・・・」

ユーゴ「そのデカいおっぱいのせいで俺に攻撃」

パカッ

ユーゴ「!?」

黒薔薇の熟女「見たわね、私の素顔を!」

ユーゴ「クソババア・・・いやアキさん!?」

黒薔薇の熟女「・・・」

ユーゴ「アキさんの先祖か?なあ!そうなんだろ!!」

黒薔薇の熟女「・・・」

黒薔薇の熟女「私の顔があなた達の仲間のアキって人に似てるというのはわかったわ」

黒薔薇の熟女「でも無関係よ」

ユーゴ「・・・」

黒薔薇の熟女「やっと私の一敗のようね」

ユーゴ「ああ」

黒薔薇の熟女「・・・」

ユーゴ「SMなんてやめちまえよ!」

黒薔薇の熟女「やめないわ!」

ユーゴ「強情な事を言いやがって!」

黒薔薇の熟女「・・・」

ユーゴ「クソババア!」

黒薔薇の熟女「そのクソババアって言うのを」

ユーゴ「何だ?」

黒薔薇の熟女「・・・」

ユーゴ「・・・」

黒薔薇の熟女「やっぱり、いいわ」

ユーゴ「言いかけたのなら最後まで言え!」

ユーゴ「っつうか逃げんじゃねえ!!」

ユーゴ「あのババア・・・」

クロウ「ユーゴ!」

ジャック「帰って来たのか」

ユーゴ「勝ったぜ!」

ジャック「そのようだが黒薔薇の熟女は」

ユーゴ「消えちまった」

ジャック「消えた?」

クロウ「でも勝ったんだよな」

ユーゴ「おう!」

ジャック「大した奴だ。お前は」

数日後

ユーゴ「勝ったんだな俺」

ジャック「気を抜くなよユーゴ」

クロウ「いつ狙ってくるからわからないからな」









続く

ジャック「火の車か」

クロウ「家計がか?」

ジャック「違う!この火の車とかいう兵器がボマーの故郷に現れたらしいぞ」

シンジ「そいつは穏やかじゃねえな」

ジャック「これはSM帝国の仕業だ。何でも怪光線を浴びたデュエリストはドMになるそうだ」

ブルーノ「ドM!?って事は黒薔薇の熟女が!」

ジャック「ユーゴに敗北した事でいよいよ動き出したのだろうな」

クロウ「だってよ、聞いてるのかユーゴ」

ユーゴ「zzz」

クロウ「寝てんじゃねえよ!」









続く

黒薔薇の熟女「目覚めよ」

ハートランド「黒薔薇の熟女様」

蚊忍者「俺達を地獄から引き上げてくれるなんて太っ腹ってか?」

クラゲ先輩「当然だよなァ~?」

蝉丸「これで何度目だ」

黒薔薇の熟女「この火の車を使いネオドミノシティの人間を全てドMに変える」

ハートランド「何というファンタスティックな計画!」

黒薔薇の熟女「私に続きなさい」

ハートランド「御意」

黒薔薇の熟女「かつて私が奪った超古代兵器火の車の恐ろしさを見せてあげるわ」

ゴゴゴゴゴ

ハートランド「発射!」

ピーッ

ボマー「ぐわあああああああああああああああああああああ」

クロウ「ボマー!」

ジャック「奴はハートランド!」

ブルーノ「ハートランドだけじゃないよ!」

シンジ「あいつらは蚊、クラゲ、蝉だ」

ジャック「また地獄から蘇ったというわけか!」

クロウ「野郎!」

ハートランド「ふふふ」

ジャック「ハートランド!」

ハートランド「久しぶりの再会・・・でもないか」

シンジ「俺はこのクラゲ野郎をよーく覚えてるぜ」

クラゲ先輩「アァン!?」

クロウ「蚊でも蝉でも何でも来いよ!」

蚊忍者「クロウ・ホーガン・・・!」

蝉丸「調子に乗りやがって!」

黒薔薇の熟女「最後の攻撃よ、ユーゴ」

ユーゴ「クソババア!」

ハートランド「さあ始めよう!今日こそは逆に地獄へ送ってあげよう!!」

黒薔薇の熟女「・・・」

ユーゴ「お前ユーゴって呼んだな」

黒薔薇の熟女「それが何?」

ユーゴ「いや別に」

黒薔薇の熟女「認めるわ」

ユーゴ「!?」

黒薔薇の熟女「あなたの実力を」

ユーゴ「そんなの当たり前だぜ!」

黒薔薇の熟女「だったら始めましょう」

ユーゴ「ああ!」

蚊忍者「さあ俺の相手は」

鬼柳「俺だよ」

蚊忍者「き、鬼柳京介!?」

鬼柳「ブンブン飛び回るやがって、てめえは蚊か?」

蚊忍者「蚊だ!」

鬼柳「蚊だよな」

蚊忍者「こ、来い!」

鬼柳「ビビりやがって、拍子抜けだぜ。お前やる?」

プラシド「ああ」チャキッ

蚊忍者「こ、こいつまで」

プラシド「久しぶりに悪党を斬れそうだ」

クラゲ先輩「さっきからガン飛ばしやがってよォ」

シンジ「あ?」

クラゲ先輩「てめえには先輩を敬う気持ちってのがねえのか!」

シンジ「悪りいな、学がねえんだ俺」

クラゲ先輩「クソガキが」

シンジ「悪趣味なツラしやがって、このクラゲ野郎は」

クラゲ先輩「クラゲ舐めんなよ!」

シンジ「誰も舐めちゃいねえよ!!」

クラゲ先輩「年功序列ってのを叩き込んでやる!」

シンジ「来いよクラゲ野郎」

蝉丸「小せえな」

クロウ「何だと」

蝉丸「チビだ」

クロウ「て、てめえ」

蝉丸「だが油断はしねえ!何でかわかるか?」

クロウ「俺より小せえ遊馬に負けたからだろ」

蝉丸「それを言うんじゃねえ!」

クロウ「大体今は秋だぜ?いつまで蝉やってんだ」

蝉丸「ぶっ殺す!」

クロウ「殺してみやがれ!」

ジャック「相変わらず派手な格好だな」

ハートランド「それがハートランドクォリティ」

ジャック「馬鹿とはお前の事を言うのだろうな」

ハートランド「くっ」

ジャック「事実だ。違うか?」

ハートランド「私を馬鹿にした罪は重い!」

キラッキラッキラッ

ハートランド「何だあれは?隕石か」

ジャック「違う・・・あれは」

ハートランド「ま、まさか!」















ズドオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン









黒薔薇の熟女「ひ、火の車が!」

ユーゴ「凄えな」

蚊忍者「」

鬼柳「ヒャーハッハッハ!!!」

クラゲ先輩「」

シンジ「おっ!」

蝉丸「」

クロウ「やっぱり生きてやがったか!」

ハートランド「」

ジャック「よく帰って来た。遊星、十代、遊馬」

遊馬「大変だったぜ」

十代「本当にな」

遊星「あのおっぱいの大きい熟女は」

ユーゴ「新しい敵・・・おい!」

黒薔薇の熟女「ここは退散するしかないわね」

ユーゴ「ったく」

ジャック「遊星」

遊星「ただいま」

クロウ「やっぱ生きてやがったんだな!」

シンジ「こいつ!」

遊星「フッ」

ジャック「この辺りでいいな」

遊馬「ありがとなジャックさん」

ジャック「しかし何で俺がお前を背負う必要があるんだ」

遊馬「・・・」

アストラル「・・・」

ジャック「歩くのは面倒だという理由では無いだろうな」

遊馬「じゃ!」

アストラル「世話になったなジャック」

ジャック「遊馬!」

遊馬「みんな元気にしてるかな」

カイト「・・・」

ツァン「あれ遊馬じゃない?」

カイト「遊馬だな」

ツァン「遊馬!」

遊馬「おーいカイト、ツァン、恵先生!」

恵「遊馬」

遊馬「帰って来たぜ俺!」

恵「良かった」

ツァン「あんたも不死身ね」

カイト「こいつは俺の・・・いや帰って来れて良かったな遊馬」

遊馬「ああ!」

遊馬「シャーク!みんな!」

シャーク「遊馬!?」

ドルべ「やはり生きていたのか!」

璃緒「お帰りなさい」

ベクター「おっす」

アリト「ミザエルの野郎がレッドアイズと喧嘩してよ。どっか行っちまったんだって」

ギラグ「ま、相性ってのもあるよな」

ミザエル「それを言うな!」

シャーク「とりあえず生きてて良かったな」

アストラル「ああ」

遊馬「最高だぜ!」

遊馬「Ⅲ!」

Ⅲ「遊馬・・・遊馬!!」

遊馬「あとⅣとⅤも」

Ⅳ「俺達はついでか?」

Ⅴ「生きていて良かった」

遊馬「何やってんだ?」

Ⅲ「ブラックマジシャンガールのマナが店を出したんだって」

Ⅳ「熟女喫茶エジプトってんだぜ?」

アストラル「熟女好きのエクシーズ使いには堪らないものだな」

Ⅲ「うん!」

遊馬「黒薔薇の熟女ってのもこっちに来ればいいのによ」

ユート「ユーゴの連絡では」

黒咲「遊馬!」

遊馬「帰って来たぜ!俺!!」

ユート「やはり生きていたのだな」

遊馬「俺はそう簡単には死なねえよ!」

黒咲「それでこそ九十九遊馬だ」

アストラル「君のそのデッキは」

ユート「どうやらミザエルと喧嘩したようで」

アストラル「これは三角関係とかいう奴だな遊馬」

遊馬「ああ!」

遊星「迷惑をかけたな」

クロウ「そんな事はねえよ」

シンジ「やっぱ凄えな遊星は」

ジャック「送り届けたぞ」

遊星「そうか」

ユーゴ「へへへ」

遊星「フッ」

リン「お帰りなさい遊星」

遊星「とりあえずパンツの色は」

ユーゴ「緑だぜ!」

リン「・・・」

遊星「俺の居ない間にそんな事が」

ジャック「ああ」

クロウ「こいつも強くなってよ」

遊星「そうか」

ジャック「遊星」

遊星「どうした」

ジャック「お前が居ない間にイリアステルの連中が動き始めたようだぞ」

遊星「何!?」

ユーゴ「何だイリアステルってのは」

シンジ「教えてくれよ」

遊星「イリアステルとは」

シンジ「なるほどな」

ユーゴ「何となく理解ができた」

リン「うん」

ブルーノ「・・・」

ジャック「俺もアポリアという」

ガチャッ

遊星「!?」

パラドックス「入らせてもらうぞ」

遊星「パラドックス!バカな・・・お前は確か」

パラドックス「久しぶりだな不動遊星」

遊星「何の用だ」

パラドックス「そう睨むな、まだ我々が動く時ではない」

ユーゴ「野郎・・・!」

パラドックス「ドン・サウザンドという巨悪は時期に倒される。だが奴の猛威により多くの次元は蝕まれている」

シェリー「それを止めるのが私達の使命」

クロウ「シェリー!?」

ブルーノ「無事だったんだね!」

シェリー「随分とメンバーが変わったのね」

遊星「だったら俺達と協力しよう」

パラドックス「協力?勘違いするな!私達はこの現在の世界を破壊するのが目的」

シェリー「今を生きるデュエリスト達の殲滅・・・遊城十代、九十九遊馬、ユート、ユーゴ、ユーリそして榊遊矢と不動遊星のね」

遊星「シェリー!」

パラドックス「話は終わりだ。私達5人が絶望の未来を必ず変えてみせる」

遊星「5人?アポリアとかいう奴やお前達以外にも」

パラドックス「詳しい話はプラシドにでも聞け」

クロウ「シェリー!ミゾグチがどんだけ心配してるのか、わかってんのか!!」

シェリー「さあ」

パラドックス「不動遊星!お前はこの私が倒す!そしてジャック・アトラス!アポリアは必ずお前を倒すと言っていたぞ!」

シェリー「だったら私は・・・さっきから睨んでいるクロウ!あなたの命を貰うわ」

クロウ「上等だぜ・・・!」

シンジ「大変な事になっちまったな」

ユーゴ「あ、ああ」

ブルーノ「・・・」

十代「久しぶりに帰って来たって感じだぜ」

ユベル「セレナは元気にしているのかな」

十代「ただいま!」

ファラオ「・・・」

セレナ「・・・!」

十代「元気か?」

セレナ「フン」

十代「おいおい」

セレナ「こんな奴は無視してやる。行くぞ」

ファラオ「ニャ」

十代「お、おい!」

十代「なあセレナ」

セレナ「・・・」

十代「ご飯作ってたのか?」

セレナ「・・・」

十代「そっか、口聞いてくれないなら気晴らしに旅に行くよ」

セレナ「!?」

十代「じゃ」

セレナ「エビフライだ!」

十代「え?」

セレナ「た、たまたまエビフライの日だったんだ。別にお前のためなんかじゃ」

十代「最高だぜセレナ!」

十代「美味いなエビフライ」

セレナ「・・・」

十代「っていうか多すぎるぜ。全部1人で食うつもりだったのか?」

セレナ「う、うるさい」

ピンポーンピンポーン

セレナ「誰だ一体」

十代「俺が出るよ」

セレナ「勝手にしろ」

十代「ユーリじゃねえだろうな」

セレナ「そんなの私に聞くな!」

十代「誰・・・」

素良「・・・」

十代「何だお前か」

素良「これ」

十代「何だこれ?爆弾か?」

素良「お土産だよ」

十代「ふーん・・・」

素良「じゃ」

十代「上がってけよ素良」

素良「・・・うん!」

十代「何か邪念が消えた面構えしてるな、何かあったのか?」

素良「べ、別に」

セレナ「何でこいつが来るんだ・・・」

ピンポーン

十代「またか!?」

セレナ「今度は誰だ!」

十代「仕方がねえな」

セレナ「行かなくていいだろ!」

十代「どうして?」

セレナ「そ、そんなの理由は無い」

十代「今行くから待ってろよ」

十代「カイザー!」

カイザー「こいつがお前の帰還を知ってな」

デニス「・・・」

十代「今度はお前か」

デニス「これ」

十代「毒入りの何か」

デニス「お土産だよ!」

十代「・・・」

カイザー「俺はこれで帰らせてもらう」

十代「悪りいなカイザー」

デニス「・・・」

セレナ「何でこいつらが」

十代「この勢いならユーリが来てもおかしくねえな」

素良「あいつは来ないよ」

十代「どうして?」

素良「説明しなよ」

デニス「いつでも会えるし今は明日香さんと居る方が楽しいって」

十代「あいつが?」

デニス「でも君への執着心は消えないって」

十代「どうでもいいぜ、ユーリの扱いには慣れてる」

セレナ「・・・」

十代「揃いも揃って来るなんて、命狙ってるってか?」

素良「僕は・・・そうだよ!」

デニス「ちょっと素良!」

素良「君は強い!それに遊矢だって君を尊敬してる!僕だってそうだ!」

素良「融合使いにとって遊城十代は絶対なんだ!」

十代「そうなるとユーリはお前を消すぜ?それでいいのか」

素良「あいつは遊矢も柚子も狙ってる・・・都合がいいよ」

十代「黒咲や凌牙だって」

素良「その時は・・・その時さ」

デニス「僕は遊馬とは敵対したくないな」

十代「・・・」

翌日

権現坂「それは本当なのか!?」

黒咲「ああ」

シンジ「みんな帰って来たぜ」

デニス「うん」

沢渡「またこっそり混じってやがる」

デニス「ははは」

権現坂「この男権現坂・・・毎日毎日3人の無事を祈り・・・くぅ・・・」

シンジ「泣いちまったよ」

黒咲「こいつの談義は長い」

沢渡「外に出ようぜ」

沢渡「あいつら元気だったか?」

黒咲「遊馬は元気に飛び跳ねていた」

シンジ「遊星は・・・ちょっと新しいヤマが増えちまった」

デニス「十代はセレナと遊びに行ってるよ」

沢渡「いつもと変わらねえ!」

シンジ「何もな」

デニス「普通って感じだよね」

黒咲「ああ」

沢渡「それで改まって何だ?」

黒咲「ドン・サウザンドの件についてだ」

沢渡「まーだ生きてるってのか?」

黒咲「ああ」

シンジ「アカデミアは壊滅したんじゃねえのか?」

黒咲「それに近しい集団とお前達は戦っているだろ」

シンジ「黒薔薇の熟女率いる軍団か・・・」

デニス「でも僕の知ってる限りアカデミアの最高幹部は軒並み君達が!それにアカデミア首領直轄の魔の次元から来た魔人デュエリストだって」

黒咲「だといいがな」

沢渡「どうしたんだ?」

黒咲「お前達にはわからんと思うがエクシーズ使いはドン・サウザンドの気配を察知しやすい」

シンジ「エクシーズにとっての宿敵だからな」

黒咲「ああ」

遊矢「みんな揃って何を!?」

沢渡「驚くんじゃねえよ、大袈裟すぎるぜ」

デニス「じゃ僕はこれで」

シンジ「もう行くってのか?」

デニス「まあね」

黒咲「・・・おい」

デニス「あ、ランサーズには戻らないよ。もっと面白そうな集団を見つけたし」

黒咲「遊馬か?」

デニス「うん!それと君達の背後を見て見なよ」

遊矢「背後?」

黒咲「何が」

素良「遊矢」

遊矢「素良!?」

黒咲「こいつ」

シンジ「落ち着けよ、ジャックとの誓いだ」

黒咲「あ、ああ」

シンジ「どうしたんだ坊主?」

素良「僕は坊主じゃない!」

シンジ「ドーナツやるよ」

素良「うわぁ・・・ペッ!」

シンジ「ジャックロード味」

黒咲「・・・」

遊矢「しかし、こうして見ると色んな次元の人に出会って来たよな」

黒咲「お前はカイトや凌牙をついにライバル視させるランクに到達したからな」

シンジ「今度はジャック倒しちまえよ!」

素良「ジャックロード・・・ねえ!これって」

シンジ「ジャックの体液を」

素良「おえええええ」

黒咲「そのうち潰れるぞ」

シンジ「口直しにドリル味を食ってみろよ」

素良「美味しい!」

沢渡「おい!俺はデュエルキングとか言われてる武藤遊戯を倒したんだぞ!もっと崇めろ!」

黒咲「特に俺は奴に敬意など払っていない。故にどうでもいい」

沢渡「その態度は何だ!」

ユート「・・・何?」

ユーゴ「最近瑠璃とはどうだって」

ユート「文通を少々」

ユーゴ「てめえは何時代の人間だ!?」

ユート「君は」

ユーゴ「一つ屋根の下で暮らしてる!俺の勝ちだ!!」

ユーリ「それなら僕も一緒さ」

ユーゴ「おい紫!そりゃセレナじゃねえだろ!」

ユート「・・・」

ユーリ「だから君達はダメなんだ」

ユート「なら聞かせろ」

ユーリ「顔射した」

ユーゴ「明日香にか!?てめえ!!」

ユート「落ち着くんだ」

ユーリ「君は文通、君は一つ屋根の下・・・僕は顔射」

ユート「俺は下品じゃない」

ユーリ「君は羨ましいでしょ」

ユーゴ「ま、まあな」

ユーリ「ほらね」

ユート「・・・だが殴られた」

ユーリ「ククク・・・奥歯が2本も吹き飛んだよ」

ユーリ「そうやって愛だの恋だの言う前に目の前の敵に集中しなよ」

ユート「敵?」

ユーゴ「黒薔薇の熟女か?」

ユーリ「君は九十九遊馬を」

ユート「・・・」

ユーリ「君は不動遊星を」

ユーゴ「あ?」

ユーリ「そして僕は十代を」

ユート「なら遊矢は」

ユーゴ「あいつは」

ユーリ「彼はその次のステージでいいんじゃないかな?言ってみれば裏ボスって事だよ」

ユーリ「僕は気に入らない・・・遊矢が」

ユーゴ「何で?」

ユーリ「君よりも不動遊星は遊矢を大切な存在だと認識しているんだよ」

ユーゴ「そ、そうか?」

ユーリ「九十九遊馬は君よりも遊矢を友達だって思ってる」

ユート「どっちも友達だ」

ユーリ「そして十代・・・十代は僕じゃなく遊矢を認めている・・・気に入らない」

ユート「・・・」

ユーゴ「危ねえ野郎だな、帰ろうぜ」

ユート「あ、ああ」

ユーリ「僕以外で十代を倒しちゃいけないんだ・・・十代が認めるのは遊矢じゃなくて僕だけでいいんだ・・・!」

数日後

遊星「黒薔薇の熟女の居場所は既に掴んでいる」

ジャック「ああ」

クロウ「決着つけてやろうぜ!」

シンジ「SMなんかに負けられねえ!」

クロウ「そういうわけでユーゴ!」

ブルーノ「何か一言」

ユーゴ「えーっと・・・必ずぶちのめす!みんな俺について来い!!」

リン「頑張れユーゴ!」

ユーゴ「おお!」

ジャック「どうだユーゴは」

遊星「少し見ない間に随分と逞しくなったな」









続く

ロジェ「いよいよコンビニさえもクビになった私はアカデミアの用務員として働いている・・・はあ」

ハイトマン「ここ!汚れてるぞ!!」

ロジェ「は、はい」

ハイトマン「全く何の取り柄も無いというのはまるでクズですねぇ」

ロジェ「くっ・・・ここまで落ちぶれたのは全て不動遊星が悪い!あのゴミクズ蟹頭め!!」

ハイトマン「ほら!ちゃんと掃除をするのです!!ボヤボヤするんじゃない!!」

ロジェ「わ、わかりましたよ」

バサッ

ロジェ「雑誌?黒薔薇の熟女によるシティ殲滅を食い止めた不動遊星らチーム5D's・・・不動遊星!?」

ロジェ「奴はドン・サウザンドと共に死んだのでは!?い、生きているなんて!!」

ハイトマン「まーた独り言ですか、進歩がまるで無い」

ロジェ「生きている不動遊星が・・・教頭」

ハイトマン「はい?」

ロジェ「今日限りで私が教頭となりましょう」

ハイトマン「まーた下らん事を」

ロジェ「いいや、ネオドミノ校を今より大きくする事が可能なのですよ」

ハイトマン「何を言ってるんだね君は」

ロジェ「こう見えても私は顔が広い!融合次元の英知とも言われた私ならば!!」

ハイトマン「そんな誘いに」

ロジェ「否!乗るはずだ!!デュエルアカデミア四校のチャンピオンを呼べば!」

ハイトマン「四校のチャンピオン?」

ロジェ「未来の最高幹部候補生達ですよ」

ロジェ「やっとこさ不動遊星への復讐ができそうだ」

ハイトマン「不動遊星・・・どうやらあなたも恨みがあるようで」

ロジェ「恨みなどでは生温い!奴は私の人生を無茶苦茶にした!」

ロジェ「聞かせよう!私と不動遊星の因縁の日々を」

ハイトマン「いや結構」

ロジェ「ぐぬぬ」

スタッ

スタッ

スタッ

スタッ

ロジェ「来てくれましたねデュエルアカデミア最高幹部候補生である四校チャンピオン」

ロジェ「さてと・・・では」

ハイトマン「こ、こんな奴らが!?」

ロジェ「何か問題でも?」

ハイトマン「明らかに!」

ロジェ「文句は言わせませんよ。元教頭」

ハイトマン「元!?」

ロジェ「言ったはずだ!私が教頭になると!!」

ハイトマン「そんなバカな事が!」

ロジェ「やりなさい!」

ハイトマン「うわああああああああああああああああああ」

ロジェ「後は黒薔薇の熟女率いる帝国の兵を私の手中に収め・・・ククク」

遊星「ここだ」

ユーゴ「ここが潜伏場所だってのか?」

遊星「ああ」

シンジ「考えたって仕方がねえさ」

クロウ「・・・殴り込みだ!!」

ガチャッ

ジャック「何も無いぞ」

遊星「一見普通のSMバーだが・・・」

コンコン

ジャック「まさか隠し扉が」

遊星「可能性がある」

コンコン

コンコン

コンコン

コンコン

コンコン

コンコン

コンコン

コンコン

カコンッ

遊星「ここだ」

ブルーノ「さすが遊星!」

黒薔薇の熟女「よく、この居場所がわかったわね」

ジャック「こんな所ぐらい簡単に見破れる!」

クロウ「覚悟しやがれ!」

シンジ「・・・」

ブルーノ「・・・」

ユーゴ「・・・」コキコキ

黒薔薇の熟女「現代に蘇りし私も・・・いや私にはまだ切り札がある!」

ユーゴ「切り札だと!?火の車はもうねえぞ!」

黒薔薇の熟女「私の真の姿を・・・!」

遊星「何!?」

ユーゴ「こ、こいつは」

遊星「フェニキシアン・クラスター・アマリリス」

クロウ「それがてめえの正体だってのか!」

フェニキシアン・クラスター・アマリリス「かつて肉体を改造し私はデュエルモンスターの力を得た」

ユーゴ「拳法家としてもデュエリストとしても最低だぜ!!」

フェニキシアン・クラスター・アマリリス「・・・」

遊星「ユーゴの言う通りだな」

ユーゴ「こいつは俺が倒す!誰も手を出すんじゃねえ!!」

遊星「ああ」

ジャック「やって見せろ!」

ユーゴ「・・・デュエルだ!!」

フェニキシアン・クラスター・アマリリス「速い!」

ユーゴ「俺が速いんじゃねえ!お前が遅すぎるだけなんだよ!!」

ユーゴ「お前が元の姿のまま俺と戦えば俺は多分負けていた・・・でもな!」

ユーゴ「てめえのプライドを捨てて挑んだ時点でてめえは負けてんだよ!!」

フェニキシアン・クラスター・アマリリス「ユーゴ!!」

ユーゴ「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」



カッ



フェニキシアン・クラスター・アマリリス「グフッ!?」

ユーゴ「じゃあ黒薔薇の熟女・・・俺の勝ちだ」

黒薔薇の熟女「強い・・・あなたは強い」

ユーゴ「そうでもねえさ」

黒薔薇の熟女「どうやら強さの秘密は・・・後ろの不動遊星達のようね」

ユーゴ「俺が居て遊星が居てジャック、クロウ、シンジ、ブルーノそれにリン」

ユーゴ「後は鬼柳やプラシド、ボマーに遊矢と柚子だろ・・・それから」

遊星「俺達デュエリストの強さの秘密は仲間との絆にある」

ジャック「それさえあれば、どんな強敵にも勝てる!」

黒薔薇の熟女「どうやら見くびっていたようね・・・私も生まれ変わったら」

ユーゴ「桜咲く俺達の溜まり場で待ってるぜ」

黒薔薇の熟女「・・・」

ユーゴ「いつの日かな」

ロジェ「どうやら不動遊星は倒したようだ・・・相変わらず強さ連中だ」

ロジェ「あの不動遊星の後継者であるユーゴ・・・油断はできない」

遊星「帰ろう」

シンジ「そうだな」

クロウ「やっと平和になったって感じだぜ」

ブルーノ「もうクタクタだよ」

遊星「・・・」

ユーゴ「どうした遊星」

遊星「いや」

ユーゴ「強かったな黒薔薇の熟女」

遊星「ああ」

数日後

遊星「そう言えば俺達も学校に通うべきなんじゃないか?」

ジャック「どうしたんだ突然」

遊星「年齢的にもな」

シンジ「できんのか?そんなの」

遊星「今まで不可能を可能にして来た俺達だ」

クロウ「だよな!」

ジャック「ああ」

遊星「それに例えデュエリストでも義務教育を怠ってはいけない」

遊星「道徳的にもな」












転載禁止

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom