ハルト「彼女の一人も家に連れて来ない兄さんは嫌いだ」 カイト「!?」 (21)

フェイカー「カイトお前は年頃なんだから彼女ぐらい連れてきたらどうだ?」

カイト「・・・」

ハルト「オービタルだって結婚してるんだよ」

フェイカー「まさか居ないのか」

カイト「・・・父さんには関係ない」

フェイカー「そうか・・・その歳で居ないのか・・・天城家もお終いだな」

ハルト「長男なのに結婚願望のない兄さんは嫌いだ」

カイト「」

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カイト「彼女か・・・ハルトも父さんもふざけた事を」

シャーク「何やってんだ人の家の前で」

カイト「お前の妹を一日だけ貸せ」

シャーク「てめえ!人の妹を物みたいに言いやがって!」

カイト「父さん・・・いや親父が彼女を連れて来いと言ってな。それにハルトを失望させるわけにはいかない」

シャーク「なら小鳥でいいじゃねえか」

カイト「遊馬と小鳥の仲は遊馬の父親が親父にペラペラ喋っている。それに面も割れてるからな・・・」

シャーク「とりあえず家上がれよここじゃ人目につくからな」

カイト「ああ」

シャーク「小鳥の友達とかじゃダメなのかよ?あの猫みたいな奴とかバズーカ担いでる奴とか」

カイト「ダメだ」

シャーク「我儘言いやがって」

シャーク「それで何で璃緒なんだ」

カイト「見た目がいいそれに表面上は礼儀正しいだろお前と違って」

シャーク「それが人に物を頼む態度か」

カイト「いいから連れて来い」

シャーク「誰がてめえ何かに璃緒をやるか!ざけんじゃねえ!!」

カイト「俺はふざけていない!少しはハルトの気持ちを考えてみろ!!」

アリト「何やってんだギラグ」

ギラグ「見ろよナッシュがまた喧嘩してるぜ」

アリト「何で喧嘩してんだあいつら?」

ギラグ「ほらあいつがメラグ渡せだとか言っててよナッシュは嫌がってんだ」

アリト「・・・惚れたんだ」

ギラグ「惚れた!?」

アリト「間違いねえよ!天城カイトはメラグに惚れちまったんだ!!」

ギラグ「って事はあれか将来的にはこの家に住むのかあいつ」

アリト「きっとそうだぜ」

シャーク「手を引け!」

カイト「断る」

シャーク「この野郎!ぶっ飛ばしてやる!」

カイト「かかって来い凌牙!お前では俺には決して勝てん」

璃緒「待って!」

シャーク「お前はあっち行ってろ!」

璃緒「解りましたわ。その件引き受けますわ」

アリト「出た!メラグの猫かぶり!」

璃緒「チッ」

アリト「ヒッ」

ギラグ「大人しくしてろって」

カイト「俺の勝ちだな凌牙」

シャーク「覚えてろよカイト!今度お前の弟を見かけたらデュエルで社会の厳しさ叩き込んでやるからな!」

カイト「貴様ァ!ハルトに手を出せばお前の妹は永遠に返さんぞ!」

シャーク「この野郎!」

カイト「来い!」

ドルべ「やめろナッシュ!」

ミザエル「お前もだカイト」

ミザエル「私がカイトとメラグがどうなるか責任を持って見届ける。それでいいだろ?」

シャーク「・・・」

カイト「全く誰がリーダーか解らん」

シャーク「野郎!」

ギラグ「もういいじゃねえか!ほらお前達もさっさと行けよ!ナッシュは俺達で何とかするから」

シャーク「離せ!ドルべ!ギラグ!」

カイト「行くか」

璃緒「ええ」

シャーク「璃緒オオオオオオオオオオオオオオオオ」

カイト「凌牙」

シャーク「なんだよ」

カイト「フッ」

シャーク「てめえ!絶対に許さねえからな!!」

カイト「もしもし・・・ああ彼女を連れて行く」

フェイカー「ハルト!」

ハルト「うん!」

フェイカー「さあハルトも着替えなさい。いつまでもそんな格好じゃダメだ、わしも髪をセットしなければ」

ハルト「父さん父さん」

フェイカー「どうした?」

ハルト「その髪型じゃセットも何もないよ。父さんは冗談が上手だね!ハハハハハ」

フェイカー「ハルト・・・」

オービタル「ハルト様・・・」

ハルト「どんな人かな兄さんが連れてくる女の子?」

カイト「ここが俺の家だ」

璃緒「へえ大きい」

オービタルの子供「ピピピ」

カイト「そんな所で屯するなと何度も言っただろ」

ミザエル「これは何だ・・・」

カイト「オービタルの子供達だ」

ミザエル「ざっと数えて60体は居るぞ!」

カイト「オービタルも暇さえあればオボミを妊娠させ産ませる。それも一度に何体もの子供が誕生する」

璃緒「ロボットなのに」

カイト「ロボットだからこそ可能だ、お前達はロボットの神秘性を知らんようだな」

璃緒「・・・行くわよミザエル」

ミザエル「あ、ああ」

フェイカー「来たか!カイト!」

カイト「紹介しよう俺の彼女の神代璃緒だ」

オービタル「神代ッテ」

カイト「黙れオービタル」

オービタル「カ、カシコマリ!」

ハルト「神代って遊馬の友達に居るよね?」

カイト「よくある名字なんだぞハルト」

ハルト「へえ」

フェイカー「さあお座りなさい(カイト・・・綺麗な娘さんじゃないか)」

カイト「俺もやればできるんだ」

ハルト「そっちの人って兄さんが月でデュエルしてた時に居た人だよね?」

カイト「どこにでもいる顔だハルト」

ハルト「へえ」

フェイカー「ご趣味は」

璃緒「デュエルですわ」

フェイカー「デュエル・・・いい子じゃないか」

璃緒「ちなみに機会弄りも得意ですわ」

カイト「本当か?」

ミザエル「メラグは嘘を付くのがうまい。女とは恐ろしい生き物だな」

フェイカー「実は璃緒さん・・・カイトの嫁になってくれんか?」

璃緒「よ、嫁にって」

フェイカー「うむ、カイトは見ての通り偏屈で頑固な男・・・きっとこの先、彼女なんてできんだろう」

フェイカー「わしはこの子に父親としてあまりにも酷い仕打ちをしてしまった!だからお願いだ!カイトと結婚してやってくれ!」

璃緒「は、話が違う。今日一日だって言ったのに」

カイト「そう言われても困る。仕方がない!父さん俺は」

オービタル「オイラカラモオ願イシマス!」

ハルト「お願い璃緒さん!」

オービタルの子供「オ願イオ願イ」ゾロゾロゾロ

璃緒「ミザエルどうしよう・・・」

ミザエル「何て事だ・・・これほど切羽詰まっているのか天城家は」

シャーク「待ちやがれ!」

カイト「凌牙!」

シャーク「璃緒は渡さねえ!」

フェイカー「何と!?三角関係かカイト!?」

ハルト「そんなドロドロした兄さんは嫌いだ」

ミザエル「落ち着けナッシュ・・・いやこの状況を打破するのはナッシュしか居ない!行けナッシュ!」

シャーク「全部聞いてたぞカイト!何が一日だ!俺の妹を嫁にしようにしやがって!!」

カイト「勘違いするな!俺じゃない父さん達だ!」

シャーク「人になすり付けてんじゃねえ!」ドゴッ

カイト「くっ・・・!俺の話も聞け!」バキッ

シャーク「いつかの決着を今日この場でつけてやるぜカイト!」

カイト「お前こそ泣きを見ることになるぞ凌牙!」

ハルト「兄さん!」

フェイカー「そっとしておきなさいハルト」

ハルト「けどあのままじゃ兄さんが変な髪型したツッパリにやられちゃうよ!」

フェイカー「良いかハルト、男とは時として拳と拳を魂と魂をぶつけ合わねばならん時があるんだよ」

ハルト「どうして?」

フェイカー「それが男として生まれた運命という奴なんだよ。ハルトもいつかわかる時が来る」

璃緒「あの実は」

フェイカー「いいんだ。残念だが彼の愛の方がカイトより優ったみたいだ」

璃緒「・・・」

フェイカー「彼女にはフられたしかしカイトはいつの頃からか遊馬や君達のような友と出会えた」

フェイカー「わしはそれだけで嬉しいよ」

シャーク「いてて・・・」

ミザエル「帰ろう」

ハルト「また遊びに来てねー!」

璃緒「凌牙また遊びに来よこの家に」

シャーク「何でカイトの家に行かなきゃいけねえんだよ」

璃緒「だって二人って似た者同士でしょ?」

ミザエル「そうだなカイトとナッシュは行く道は違うが根元は一緒だ」

シャーク「チッ、何が一緒だ・・・」

アリト「あれ?何だよもう終わったのか?せっかく土産持ってきてやったのに」

シャーク「どうせ人気AV女優ツァン・ディレの淫乱若妻デュエル日記だろ」

アリト「さすがナッシュだな!」

シャーク「カイトはこいつの性癖当てれるか?当てれねえよな!絶対に似てねえよ俺とあいつは」

シャーク「まあ少しは似てるかもしれねえけど・・・態度がデカいとことか・・・」

数日後

シャーク「カイト!」

カイト「何だお前か」

シャーク「また彼女探しか?飽きねえなお前も」

カイト「それはもうやめだ。ところで凌牙お前は妹に対して妹以上の感情を抱いている。そうだな?」

シャーク「そ、それが何だ!悪いのかよ!?」

カイト「悪くはない。なあ凌牙もしも結婚式をやるのなら俺を呼ぶか?」

シャーク「知らねえそん時の気分次第だ」

カイト「・・・期待はせんがな」

シャーク「呼ばねえけどお前の家にはたまに遊びに行ってやってもいいぜ」

カイト「来るな。お前は部屋を散らかしそうだ」

シャーク「てめえ!お前の親父の建前で行ってやろうって言ってんのに何だその態度は!?」

カイト「黙れ」

シャーク「フン、スカしやがって相変わらずムカつく野郎だよお前は」

カイト「それはお互い様だ」

シャーク「付き合ってられねえよお前にはじゃあな」

カイト「ああ、またな」

シャーク「ヘッ」

カイト「フッ」

遊馬「って事があったらしいんだ」

小鳥「また喧嘩したのあの二人?」

遊馬「らしいぜアリトが昨日話してた」

小鳥「好きだよね二人とも」

遊馬「それでなカイトのやつシャークといもシャークに結婚を進めてたんだってよ」

小鳥「え!?でもあの二人って」

遊馬「兄と妹・・・カイトとシャークってたまに何考えてるか解らねえよ」

小鳥「うん」

遊馬「兄妹での結婚なんて国が認めねえよな」

小鳥「ほら愛さえあれば」

遊馬「愛なんかじゃどうにもならねえよ・・・今の御時世じゃな。大人になろうぜ小鳥」

小鳥「うん」


誰かHTML化お願いします

>>16
はいよ

■ HTML化依頼スレッド Part23 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1411259757/)

>>17
ありがとう!

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