Bep「…」

提督「…」

　ﾊﾟﾝｯ!

Bep「…はっ」

提督「…」

Bep「…寝ていない。私は寝ていないよ」

提督「比叡か君は。いや、そうさせたのはこちらなのだし気にするな」

Bep「大丈夫だよ。私は寝なくても」

提督「…気持ちはありがたいが、今日はもう休みなさい」

Bep「…」

Bep「…私はもう作戦に加わるなと？」

提督「考えすぎだよそれは」

Bep「だとしても、私のやったことは…」

提督「そう深刻に考えるな。腹が減って戦が出来ない」

Bep「…」

提督「…鳳翔さんの握り飯は美味かったかい？」

Bep「Да（うん）」

提督「また食べてみたいか？」

Bep「Это больше(それはもう)」

提督「…」

Bep「…///」

提督「今度はもっと美味いのを握ってもらおう、な？」

Bep「うん」

　□

「…あ、あの」

提督「どうした瑞鳳？」

瑞鳳「わ、私も一緒に摘み食いしちゃったんだけど…」

提督「ヴェルにも言ったが、あまり気にすることじゃないさ」

瑞鳳「うーん…」

提督「遠足じゃないが、無事に帰るまでが任務なんだ。その為に補給するのは何ら間違ってはいない」

瑞鳳「まあ、そうかもね…間宮さん達の考えていた用途とは違うけれど」

提督「構わないさ。彼女たちも怒っている訳ではないし、寧ろ張り切っているくらいだ」

瑞鳳「どうして？」

提督「あの真面目なヴェルが、わざわざ摘み食いなんてしたんだ。作る方からすれば冥利に尽きるだろう」

瑞鳳「確かに」

提督「…そのうち、握り飯以外も無事戦場に持ち運べるようになるかもしれない」

瑞鳳「えっ、本当？」

提督「そうなれば更なる戦意高揚が期待出来るだろう…そこでだ」

瑞鳳「わかったわ！玉子焼きを焼けばいいのね！」

提督「ああ…」

瑞鳳「そうと決まれば善は急げ！早速焼いてきてあげるから、待っててね！」

提督「お、おい待て」

　ﾀｯﾀｯﾀｯﾀｯ...

提督「…行ってしまった。まあいい、ひとまずは焼き上がるのを楽しみにしておくか……」