魔王「何?勇者が城の近くに来てるだと?」 (80)

~8:00~

魔王「うん・・・うん・・・」

魔王「えー・・・マジか・・・」

魔王「まぁ、ちょっと待ってて、今から家出るから・・・それじゃ・・・うん、分かったから」ピッ


魔王「・・・」

魔王「勇者め・・・部下達が居ないことをいいことに現れよって・・・」

魔王「・・・」


魔王「・・・あ、おかん!ちょっと城行ってくるわ!我の上着何処?」


魔王「いや、違うって、仕事や仕事」


魔王「ちゃうねん、急に勇者が来たから城に行かなあかんねん」

魔王「飯?あー・・・うん、ええわ、なんか買って食うし」


魔王「ほないってくるしね」



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~8:10~

魔王「・・・あ、もしもし?我我、魔王やけども」

魔王「今城にどれだけ魔物おるかわかる?」

魔王「・・・」


魔王「うわー・・・マジか・・・バイトのコブリンとスライムだけかぁ・・・」


魔王「・・・ああ!いやいや!四天王とかにも一応電話するつもりよ!」


魔王「・・・」


魔王「いやいや、言うても君、バイトと我だけで城を死守出来るわけないやんか」


魔王「うん・・・うん・・・」

魔王「・・・そうだよなー。もうお盆で実家に帰ってる魔物もおるもんなぁ・・・」


魔王「・・・あ、本当?そっちからも声掛けてくれるの?」

魔王「ありがとう!助かるわ!」

魔王「とりあえず、こっちは四天王と他ボスに声かけてみるから、そっちはその他をお願い」

魔王「・・・はい、それじゃあおねがいしまーす・・・ありがとねー!」ピッ


~8:08~

魔王「・・・」


魔王「・・・」

魔王「・・・あ、もしもしラミアさん?どうもお疲れ様ですー、我です魔王です」

魔王「朝早くからごめんねぇ、電話掛けちゃって」

魔王「あのさ、急で悪いんだけど、今から城にこれない?」

魔王「いやいや、なんかさぁ、急に勇者が来ちゃったんだよねぇ」

魔王「んでさ、今城魔物不足なんだよねぇ」

魔王「それで申し訳ないんだけど、これから城に来れる?」

魔王「・・・ああそっかっそか!先週から実家に帰ってたんだったね!ごめんごめん忘れてた」

魔王「・・え?今から?」

魔王「いや!いいよいいよ!無理して来なくても!こっちでなんとかするから」

魔王「いやいやいや、ホントに大丈夫だーいじょうぶ!」

魔王「うん・・・うん・・・はーい、それじゃあまた来週ねー、はーい、ごめんねぇ!電話掛けちゃって!はーい、ゆっくりしててねー!」ピッ


魔王「・・・・」


魔王「・・・はぁ」

~8:12~

魔王「・・・」

魔王「・・・もしもし九尾ちゃん?我です魔王です」

魔王「急な話で申し訳ないんだけどさ、今から城に来れる?」

魔王「・・・いやいや、やらかしたとかそういうのじゃないんよ」

魔王「勇者!勇者が来ちゃってるのよ!」

魔王「・・・あー、やっぱ無理かぁ・・・そっか、お祭りの準備があるのならそっち優先したほうがいいね」

魔王「・・・へぇ、その日に各地方から大勢の人が中心都市に来るんだ」

魔王「ああ、もうホテルの予約もとってたのね、それじゃあなおさら無理だねぇ」

魔王「・・・え?今からお祭りの準備の追い込み?」

魔王「ダメだよー、そういうのは早め早めにしなきゃ」

魔王「それにね、お祭りの準備も大事だけど、ちゃんと寝なきゃダメでしょ?」

魔王「・・・いやいや、そういうこと言ってんじゃないのよ。別にね、我は構わないんだよ、用事があって来れないっていうのは」

魔王「ただね、君は詰が甘いのよ、いつも」

魔王「だから肝心なところで・・・ああごめんごめん、なんか説教になっちゃったね」

魔王「とりあえず、ちゃんと休みとって来週頑張れるようにしてねー」

魔王「はーい、それじゃ、ごめんねー、朝っぱらから電話しちゃってー。・・・はーい」ピッ


魔王「・・・」



魔王「・・あ、朝飯買わなきゃ」

~8:30~

魔王「・・・あ、スキュラちゃん?我です、魔王です~」

魔王「電話取るの早いね?何かしてた?」

魔王「あ、携帯でゲームしてたのね、なるほどなるほど」

魔王「ところでさぁ、ちょっと頼みごとがあるんだけどさぁ、今日城に来れない?」

魔王「いやねぇ、なんか急に勇者が来ちゃうみたいでさ、お盆休みだから城の中ほとんどいないのよこれが」

魔王「うん、うん・・・」


魔王「・・・あ!来れる!?本当に!?あーよかった!」

魔王「いや、実はね、ラミアちゃんと九尾さんにも電話かけたんだけど、二体ともやっぱ無理でさぁ」

魔王「・・・うん、そう。ラミアちゃんは実家に帰って九尾さんはお祭りの準備」

魔王「いやぁよかったぁ~。我とバイト魔物だけじゃ勇者追い払えないもん」

魔王「うん・・・うん・・・」

魔王「ああいや!スキュラちゃんには勇者の体力を削る仕事をしてもらうつもりよ」

魔王「なんなら勇者殺しちゃってもいいけど(笑)」

魔王「うん、うん・・・あ、それじゃあ城で待ってまーす、ありがとー・・・ホントごめんね休日なのに!」

魔王「手当大幅に付けてあげるから!・・はーい・・・本当にありがとねー!」ピッ



魔王「・・・・ふぅ、やっと一体」

魔王「・・・」

魔王「・・・」

魔王「・・・」

魔王「・・・」



魔王「・・・出ないなぁ」



魔王「・・・」

魔王「・・・」

魔王「・・・またかけ直sあ!もしもしもしもし!?ミノタウロスくん!?我です!魔王です!」

魔王「いやぁ、繋がってよかったぁ・・・」

魔王「あのね、急で悪いんだけど、今から城にこれ・・・え?夜勤だったの?」

魔王「あ、いえ、そういうわけでは・・・」

魔王「・・・はい、はい・・・」


魔王「・・・あ、はい、おっしゃる通りです、はい・・・」


魔王「・・・いえ!そういうつもりでは・・・・あ、はい・・・はい・・・」


魔王「はい・・・はい・・・そうです、我がシフト見てなかったせいです・・はい・・・」

魔王「ああ・・・いえ・・はい、夜勤入れたのも我です・・・はい」


魔王「・・・いや、すみませんホント・・・」



魔王「はい・・・はい・・・・以後気を付けます・・・はい・・・」


魔王「・・・はい、すみません寝てる時に・・・はい・・・すみません」ピッ




魔王「・・・」


魔王「・・・低血圧怖ぇ」

~8:50~

魔王「・・・もしもし、魔王やけども」

魔王「さっきね、四天王四人に電話かけたんやけどさ」

魔王「スキュラちゃん以外は無理だったよ、うん」

魔王「・・・あ、そっちは全滅?だれも来ない?そう・・・」

魔王「・・・んー、まぁ、しょうがないよね」

魔王「あ、もうちょいしたら城つくわ」

魔王「それじゃ切るねー」ピッ



魔王「・・・」

魔王「城についてから他のボスに電話するか・・・」

~9:00~

魔王「おはようございま~す」

魔王「・・・」


魔王「側近しかきてないのか」

魔王「まぁいい、これから他の者に電話するから、側近は準備してて」

魔王「あ!待って!バイト達はいつごろ来るの!?」


魔王「・・・10時かぁ」

魔王「まぁしょうがないか」

~9:02~

魔王「・・・」

魔王「・・・」

魔王「・・・あ、もしもしドラゴンさん?我です、魔王です」

魔王「・・・え、いや、ですから、魔王です」

魔王「・・・」

魔王「いやいや、孫じゃなくて 魔 王 」

魔王「・・・」

魔王「もしもーし!」

魔王「・・・」

魔王「でーすーかーらー!まーおーうーですってー!」

魔王「ま!」

魔王「お!」

魔王「う!」


魔王「・・・」


魔王「そーですそーです!魔王です!!」

魔王「・・・・」


魔王「・・・いや」


魔王「・・・」


魔王「・・・あ、あの」

魔王「・・・」

魔王「・・・」



魔王「・・あ!あー!電波悪いなー!ここら辺電波届いてないのかなー!ごめんなさーい!またかけ直しマース!!」ピッ


魔王「・・・」

魔王「・・・ダメだあの爺さん」

魔王「・・・」

魔王「・・・あ、もしもし?我です魔王です」

魔王「おはようございますサキュバスさん」

魔王「いま時間大丈夫ですか?」

魔王「・・・」

魔王「・・あー、今実家。それも旦那さん連れて」

魔王「・・・」

魔王「・・・え!?お腹に赤ちゃんが!?本当に!?」

魔王「うっわぁ~おめでとうサキュバスちゃん!!男の子?女の子?」

魔王「・・・あ、まだわからないんだね!」

魔王「・・・ああ、いやいや、対したことじゃなかったんだ、うん」

魔王「いや、うん、ちょっと人が少なかったから出てきてもらおうかと思ったんだけど、その様子だと無理みたいだしね」

魔王「・・・いやいや!君が謝ることじゃないよ!むしろ謝るのはこっちだもん」

魔王「うん・・・うん・・・」

魔王「・・・あ、はーい、それじゃあまた来週ね~」

魔王「・・あ!いや!ちょっとまだ切らないで!」


魔王「大したことじゃないんだけどね、育児休暇は早めのうちに出しといてね。うん、それだけ・・・はーい、それじゃ・・はーい」ピッ


魔王「・・・」

魔王「そっかぁ、お腹の中に赤ちゃんかぁ」

魔王「・・・」

魔王「・・・」

魔王「・・・もしもし?我は魔王と申すものですが」

魔王「魔女さんはご在宅でしょうか?」

魔王「・・・」

魔王「・・・あ、魔女さん?我です魔王です」

魔王「ちょっといま大丈夫でしょうか?」

魔王「・・・いやぁ、あのですね、実は急に勇者が来ることになりましてね」

魔王「ええ、はい、そうなんですよ」

魔王「もし来れそうならば今から城にきていただきたいんですが・・・」

魔王「・・・あ、娘さんとお孫さんが帰郷してる」

魔王「ああ~・・・それじゃあお願いできませんねぇ・・・」

魔王「・・・はい、はい」

魔王「ああ!いえいえ!大丈夫です大丈夫ですはい」

魔王「・・・はい、はい」

魔王「・・・あ、はーい、それじゃあそういうことで・・はーい」ピッ


魔王「・・・はぁ」

~9:30~

魔王「・・・はぁ」

魔王「あと誰が居ったかなぁ・・・」

魔王「ドラキュラ公は夜じゃないと出てこれないし、アラウルネさんはその場から動けないし・・・」

魔王「クラーケンくんは・・・スキュラちゃんと違って完全な獣型だから海から出られないし・・・」

魔王「・・・あ!イエティ君いるじゃん!」

魔王「・・・え?側近が電話かけたの?無理?暑いから?」

魔王「あー・・・あの子雪国生まれだからねぇ・・・うん、暑いのやだもんねぇ・・・」

魔王「・・・」

魔王「・・・あー、マジでどうしよう」

魔王「・・・」

魔王「・・・?」

魔王「・・・あ、我の電話からだ、誰やろ?」

魔王「・・・もしもし?魔王ですが・・・」

魔王「・・・え?病院?え?」

魔王「・・・」

魔王「ええええ!?スキュラちゃんが事故にあった!?」

魔王「な、なんでそんなことに!?」

魔王「・・・はい・・・はい・・・」

魔王「・・ええ!?手術!?脚が五本も!?」

魔王「・・・はい・・・はい・・・あ、はい」


魔王「えぇっと、それじゃあその子の上司を今から寄越しますので・・・はい・・・はい・・・あ、ハイ」ピッ


魔王「・・・側近!側近ちょっち来て!今から病院向かって!!」

魔王「スキュラちゃんが馬車に轢かれたんやって!流石に我が離れるわけにいかんから君行ったってぇな!」


魔王「あ!あとな!スキュラちゃんに歩きスマホやめさせるように説教したってな!!」



魔王「・・・」


魔王「・・・本格的にやばい」

魔王「・・っべー、超っべー・・」

魔王「側近は病院だしスキュラちゃんは事故だし・・・」

魔王「残ってるのが我とバイトだけ・・・」


魔王「・・・」

魔王「・・・あ!」

魔王「そうだそうだよ!雇えばいいじゃん!」

魔王「あ、でもどうだろう・・・うちみたいに今日休みかもしれないし・・・」


魔王「・・・」

魔王「一応電話を・・・」

~10:00~

魔王「・・・あ、もしもし?エルフ派遣会社ですかね?」

魔王「銀河系152星東国の魔王とも申すものですが、担当のダークエルフさん居られますか?」

魔王「・・・」

魔王「・・・」

魔王「・・・あ、もしもしお久しぶりです魔王ですー」

魔王「あのですね、ちょっと急な話で申し訳ないんですけどね、今空いてる隊とかいますかね?」

魔王「・・・ああ、いえ、なんか急に勇者が来るようでしてね」

魔王「それで今城に魔物いないんですよ・・・」

魔王「・・・ええ・・・はい」

魔王「・・・あー、やっぱ無理ですかぁ・・・」

魔王「はい・・・はい・・・」

魔王「・・・あー、他の世界でも勇者が攻めてきて」

魔王「そこに今出っ張らっていると・・・」

魔王「じゃあ少し遅かったんですね・・・はい・・・」

魔王「・・・あ、はい、それじゃあまたお願いします、はい」ピッ



魔王「・・・本格的に終わった」

~11:00~

魔王「・・・」

魔王「・・・」

魔王「・・・あ、側近?そっちどう?スキュラちゃん」

魔王「・・・あ、もう手術終わったの?良かったぁ」

魔王「・・・あー、触手の神経が繋がるまで安静に・・・なるほど・・・」

魔王「でさ、側近はいつごろ城に戻れる?」


魔王「・・・え?明日!?今日戻ってこれないの!?」


魔王「・・・」


魔王「・・・あー、術後に熱出ちゃって?うん、ああそう。かなり酷いんだ」

魔王「うん、まぁ確かに親御さん呼ぼうにもこっから一日かかっちゃうもんね・・・」


魔王「・・・ああ、いやいや!こっちは大丈夫!なんとか人数集めれたし」

魔王「ホントホント!城のことは気にしなくてもいいから、側近はスキュラちゃんの看護したってよ」


魔王「大丈夫大丈夫!次の日来たら城が無くなってましたー的なことはさせないから、うん」

魔王「・・・はーい、それじゃあねー」ピッ


魔王「・・・」


魔王「・・・後一時間か」

~11:30~

魔王「えーっと・・・武器よし、防具よし、MPよし、第二変形用の魔具よし」

魔王「えーっと、それからなんだっけ?」

魔王「・・・まぁこんなもんでいっか」

魔王「・・・あれ?スライムくんどうしたの?」

魔王「・・・」

魔王「はぁ!?もう勇者来たの!?ふっざけんなよまじで!!」


魔王「もう侵入したの?コブリンくんは!?」

魔王「・・・ああ、そう、ワンパンキルされたのね」


魔王「はぁ・・・じゃ、スライムくん、今日のお仕事はここまでね」

魔王「うん、我ちょっと頑張って本気で勇者[ピーーー]から」

魔王「・・・はーい、気をつけて帰ってねー」



魔王「・・・」

魔王「・・・」

魔王「・・・これだから勇者てやつは・・・」

~11:42~

魔王「・・・」

魔王「・・・ようこそ勇者よ、我が城へ」

魔王「勇敢にも・・・いや、無謀と言ったほうが良いか」

魔王「無謀にも我が城に足を踏み入れるとは恐れ入った!」

魔王「その命知らずな貴様とその仲間に、我から賞賛を授けようではないか」

魔王「・・・他の魔物は、だと?」

魔王「なあに、城の者を出払わせてここにいるのは我だけだ」

魔王「なにせ、久方ぶりに我が城に足を踏み入れたのは勇者、貴様だからな」

魔王「この我と!貴様の決闘のために用意した最高の舞台だ!せいぜい我を失望させないでくれ給え!!」





魔王「行くぞ!勇者よ!!」










5時間後、城は全壊した   ~終われ~

あとがき的なアレ

仕事中に思いついたネタをノリで上げるもんじゃないなと思いました(小並感
明日から仕事再開です(半ギレ


なんか読んでみたいものがあったら安価>>38

お盆に攻めるっていう鬼畜な作戦を立てた勇者side

勇者の盆休み

~6:00~

勇者「・・・」

勇者「・・・」

勇者「・・・」



勇者「・・・誰やねんこんな朝っぱらから電話かけてくるアホは・・・」

勇者「・・・うげっ、王様やん」

勇者「・・・」

勇者「・・・はい、勇者ですが」

勇者「・・・」


勇者「・・・あー、今田舎に帰ってる途中なんですよ、ええ」

勇者「いやいや、今週からお盆やったやないですか」

勇者「馬車乗ったり徒歩で歩いたりして実家に向かってたんですよ」

勇者「・・・え?今からですか?」

勇者「いやぁ、ちょっと無理ですねぇ・・・実は昨日通った村で夏風邪を貰ったみたいで・・」

勇者「仲間ですか?皆実家へ向かっているとは・・・はい」

勇者「なので城攻略は来週あたりからということで・・・はい・・・はい・・・それでおねがいしまーす」ピッ


勇者「・・・あのクソじじぃ、こんな時間に電話してこんでもええのに」

勇者「あんなクソ田舎、帰っても何もねえよっと」

勇者「はーあ、今日家に帰ろう思ったけどなんかやる気なくしたわー。今年は年末に帰ろっと」

勇者「・・・」


勇者「・・・ゲームしよっと」

~7:00~

勇者「・・・」

勇者「・・・」

勇者「・・・あ、マジかよシュワちゃん重傷した」

勇者「わーマジかよー・・・もうじきボスマスやのにここで進んだらシュワちゃん死ぬじゃん撤退撤退」

勇者「・・・はぁ~、漢コレなんか飽きたなぁ・・イベント中だけど」

勇者「つかこのマップホントに多聞丸出るの?見た事ないんだけど・・・」


勇者「・・・」

勇者「・・・あれ?」

勇者「なんか転送始まってね?」

勇者「おいおいおいおいどういうことだこれ」

勇者「なんでや!来週行くって言ったやろ!」

勇者「はぁ!?マジか!?ふざけんなよおい!」

勇者「ばっか!やめろ!おいやめろクソじz」シュンッ

~7:01~

勇者「・・・うっわぁ~」

勇者「ないわー、マジないわー・・・」

勇者「せっかくの休みだっつってんのによ~・・・」

勇者「何が楽しくて休みに魔王討伐せなあかんねん・・・」

勇者「・・・」

勇者「・・・」

勇者「・・・」


勇者「・・・え?俺一人?」

~7:15~

勇者「びっくりするほどユートピア!」

勇者「びっくりするほどユートピア!」

勇者「びっくりするほどユートピア!」

勇者「びっくりするhいいタイミングだ。昨日ぶりだな三人とも」

勇者「・・・あ?ちげーよ、確かに前回はそうだったけど、今回は俺のせいじゃねえよ」

勇者「あのクソじじぃが勝手に転送したんだよ」

勇者「あーあ、今日休みやったのになぁー」

勇者「・・・」

勇者「あ、お前らも一応断ったんだ」

勇者「断った上で強制連行されたんか」

勇者「・・え?俺?」

勇者「ゲームしてたよ?」

勇者「・・・」

勇者「んだよ悪いか?せっかくの休みに惰眠を貪って悪いんか?」


勇者「じゃあ逆に!逆にさ!お前ら今日何の予定あったんだよ」

勇者「じゃあまず戦士から!」

勇者「・・・」

勇者「あ、バイトね、ふーん・・・僧侶は?」

勇者「・・・」

勇者「お見合いwwwマジかwwwお見合いってwwwお前どうせ断るじゃんwwww行く意味あんのwww?」

勇者「・・・あ、ごめんなさい、はい」

勇者「最後シーフ」

勇者「・・・」

勇者「・・・いや、お前ここに来るべきじゃないだろ・・・うん」

勇者「いや・・・え?ええ?マジ?妹入院してんの?あのクソじじぃ何考えてんのまじで」

勇者「・・いやいや、今から病院言ったほうがいいって、マジで・・いや冗談抜きで」

勇者「・・うん、あのクソに電話で事情話してほかのやつ寄越してもらうから・・・うん」

勇者「ちょっち今から電話するから待っといて」

勇者「・・・」

勇者「・・・」

勇者「・・・もしもし?勇者だけどクソじじぃおるやろ?」

勇者「うんそう、あんたのオヤジ。ちょっと変わって」

勇者「・・・」

勇者「・・・なんだよ戦士」

勇者「ああ?あいつだよ、姫姫」

勇者「うっせぇな・・・別にええやないか」

勇者「あーはいはいわかったわかった、次から気をつけますよっと」



勇者「・・・」

勇者「・・・あ、もしもし王様?」

勇者「休みだというのに無理やり戦地に強制連行された勇者様御一行ですが」

勇者「ちょっと盗賊の話聞いたんだけど、ちょっと無理やと思うんですよ」

勇者「・・・ええはい」

勇者「・・・いやいやいや、せめてもう一人送ってくださいよ」

勇者「流石に三人で挑むのは無理がありますって」

勇者「・・・ええ、はい」


勇者「・・・あ、じゃあそれでおねがいしまーす」ピッ


勇者「盗賊、ほかのもん見つかったから帰っていいってさ」

~7:20~

勇者「・・・」

勇者「・・・おお、きたきた」

勇者「・・・は?」

勇者「いやいやいや」

勇者「なんで姫来てんの?」

勇者「・・・」

勇者「いや、他に居なかったてt・・・いたでしょ?」

勇者「魔法使いとか、賢者とか、狂戦士とか、モンクとか・・・さ?」


勇者「え?そいつら皆有給とったの?」

勇者「いや・・・ていうかさ・・・有給というもの自体があったことに驚きなんだけど・・・」

勇者「・・・」

勇者「あのー、盗賊さん・・ってもういねぇ!姫と互い違いに転送されやがった!」

勇者「まじかー・・・・これやっぱり日を改めたほうがいい・・・と思うんですがどうですかね姫?」

勇者「・・・」


勇者「あ、ハイスミマセン、今から退治しに行きましょう」

~7:30~

勇者「・・・で、俺と賢者、戦士に姫様というメンバーで魔王討伐に向かうわけですが」

勇者「何か質問とか何かある?」

勇者「・・・はい戦士」

勇者「・・・」

勇者「うん、それは俺も思う。姫は安全な場所で待機してもらったほうがいいかもね」

勇者「そんなわけで姫、近くの宿屋で・・・やめてそれホントやめて痛いから」

勇者「ちょ・・ばっ・・や、やめ痛い痛い痛い痛い!!!わかったわかった!連れてく!連れてくから!!」

勇者「はぁ・・・あ、はい賢者」

勇者「・・・」


勇者「暑中見舞いかぁ・・・メロンあたりでいい?」

勇者「え?何、姫?」

勇者「・・・」

勇者「いやいやいや、いるでしょ暑中見舞い」

勇者「いや、的だけど仮にもお盆だよ?」

勇者「何か持っていかないと申し訳ないじゃん」


勇者「・・・」

勇者「あーはいはい分かりました!姫の言うとおりにします!」

勇者「・・・キレてねぇよ」

勇者「・・・だからキレてねぇって」

勇者「・・・」

勇者「だーもーうっさいなぁ!キレてないつってんだろ!!!」

僧侶が一瞬にして賢者に・・・!

>>56ミスった
~7:30~

勇者「・・・で、俺と僧侶、戦士に姫様というメンバーで魔王討伐に向かうわけですが」

勇者「何か質問とか何かある?」

勇者「・・・はい戦士」

勇者「・・・」

勇者「うん、それは俺も思う。姫は安全な場所で待機してもらったほうがいいかもね」

勇者「そんなわけで姫、近くの宿屋で・・・やめてそれホントやめて痛いから」

勇者「ちょ・・ばっ・・や、やめ痛い痛い痛い痛い!!!わかったわかった!連れてく!連れてくから!!」

勇者「はぁ・・・あ、はい僧侶」

勇者「・・・」


勇者「暑中見舞いかぁ・・・メロンあたりでいい?」

勇者「え?何、姫?」

勇者「・・・」

勇者「いやいやいや、いるでしょ暑中見舞い」

勇者「いや、的だけど仮にもお盆だよ?」

勇者「何か持っていかないと申し訳ないじゃん」


勇者「・・・」

勇者「あーはいはい分かりました!姫の言うとおりにします!」

勇者「・・・キレてねぇよ」

勇者「・・・だからキレてねぇって」

勇者「・・・」

勇者「だーもーうっさいなぁ!キレてないつってんだろ!!!」

~7:45~

勇者「・・・」

勇者「・・・なんじゃ、話しかけんな」

勇者「・・・」

勇者「キレてねぇつってんだろ」

勇者「・・・」

勇者「あーはいはいやめやめ、この話やめましょうはいヤメ」

勇者「・・・」

勇者「あ?城に連絡?あのジジイがしてるだろ」

勇者「・・・」

勇者「まぁせやな、一応こっちからもしとくか」





勇者「・・・」

勇者「・・あ、もしもし?自分勇者と申すものですが」

勇者「今日のことって何か聞いてますかね?」

勇者「・・・」

勇者「え?マジですか・・・ええ・・・」

勇者「ああ、いえいえ!今日そちらに攻めてこようと思いましてね・・・ええ」

勇者「・・・」

勇者「あ、本当ですか?それじゃあ連絡お待ちしておりますー」ピッ


勇者「・・・」


勇者「あのクソじじぃなにも連絡してなかった」

~8:20~

勇者「いやいやいや!それ言ったらあれだろお前」

勇者「サキュバスっつうやつはな、本来人の精気を食う魔物なんよ」

勇者「それが今じゃ性器だの吸い尽くして殺すみたいなkあ、電話きた」

勇者「もしもし、勇者ですー」

勇者「はい・・・はい・・・あ、本当ですか?良かったー」

勇者「はい・・・はい・・・ああ、はい・・じゃあその時間帯にお伺いさせていただきますー、はい」

勇者「あ、はーい、それじゃあおねがいしまーす・・・はーい」ピッ


勇者「オッケーだって」

勇者「あ、でも12時からじゃないと無理らしい」


勇者「・・・」

勇者「さあ?なんか準備でもするんじゃね?」

勇者「まぁ、時間はまだまんあるし、近くの街でぶらぶらすっべさ」

~9:00~

勇者「さて、近くの街に来たわけやけども」

勇者「今から11時まで自由行動でええか?」

勇者「・・・はいそれじゃあ解散!!」


勇者「・・・」


勇者「さーて、飯だ飯」

~9:03~

勇者「・・・」

勇者「・・・」

勇者「財布家だ・・・」

勇者「・・・」

勇者「今思えば、急に転送が始まったもんなぁ・・・」

勇者「よくよく考えれば財布ところか武器も持ってねぇ・・・」

勇者「・・・」

勇者「これ詰んでね?」


勇者「いやいやいや、落ち着け落ち着け!考えろ、よく考えるんだ・・・」

勇者「・・・」

勇者「腹ぁ・・・減ったなぁ・・・」

~9:15~

勇者「・・・何あの人だがり」

勇者「おーい、なんかあったんですかー?」

勇者「・・・はぁ、事故ですか」

勇者「あら、魔物が馬車に轢かれて・・・あら~・・・」

勇者「あ、今丁度救護車が来たみたいっすね」

勇者「・・・」



勇者「・・・あいつ四天王の一人じゃね?」

~9:30~

勇者「・・・」

勇者「・・・あ、戦士に僧侶。ずいぶん早いな」

勇者「・・・」

勇者「・・・お前らも財布も武器も持たずに呼ばれてたのか」

勇者「・・・」

勇者「・・・なんもやることないな」

勇者「・・・」

勇者「・・・」

勇者「・・・」

勇者「あ、姫!姫なら金持ってるくね!?」

勇者「ぜってぇ持ってるよあいつ!今どこにいるかわかる?」

勇者「・・・」

勇者「武器屋か!よっしゃ行くぞお前ら!」

~9:40~

勇者「姫~、どこだひ~め~・・・あ、いたいた」

勇者「姫、お金貸して」

勇者「・・・いやいや、あんたの糞親父がいきなり転送するもんだから武器もなにも持ってきてねえのよ」

勇者「ん~・・・だいたい50万ほどあればギリ四天王倒せるレベルの防具は買えるかな?」

勇者「やった!サンキュー!よっしお前ら!飯!先に飯行くぞ!!何食うべ食うべ!?」

勇者「・・・おっけー!肉だな肉!飯屋にゴーだ!!」

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年08月24日 (月) 21:55:10   ID: SronPQ-Q

中間管理職っぽい勇者と中小企業の社長みたいな魔王か

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