ゼロ「オレを目覚めさせてどうしようっていうんだ」×艦これ2 (552)

鎮守府 会議室


提督「現状確認をするわよ」


ゼロ「了解した」


アイリス「あの…私も参加していいんですか」


提督「是非あなたの深海棲艦側の情報も必要なのよ」


アイリス「わかりました…私の知っている事なら全て答えます」


提督「私が一番気になっていたのは停戦交渉の時の事よ」


西門「俺達が本部より通知されたのは0月0日の13:00のエリアB7Rだ」


提督「けど、深海棲艦に知らされたのは」


アイリス「…0月×日の13:00のエリアC8Sでした」


ゼロ「日付と場所が違うな」


提督「私達は元帥の護衛で参加したけど待ち伏せで襲撃されたわ」


西門「被害は大したことはなかったが停戦交渉の機会は失われた」


アイリス「私の友達も待ち伏せで命を…」


ゼロ「なぜ日付が違った。伝達ミスな訳はないな」

提督「もしかしたら意図的に場所をずらしたのかも」


ゼロ「何故だ?戦争終結の機会を失ったんだぞ」


西門「戦争による利益を得ている軍部の連中は複数いる」


ゼロ「そんな事の為に…」ギリギリ


提督「この戦争で私腹を肥やす輩は残念ながら軍だけでなくいろいろいるのよ」


アイリス「それに関係しているかもしれない映像があるのですが」


提督「映像?どういう事」


アイリス「深海棲艦の姫には下等深海棲艦を従える能力があります」


  「前に複数の深海棲艦に命令した際に一体だけ命令を受け付けないのがいました」


アイリスはPCのケーブルを首に繋げる


アイリス「不思議に思って病気かと思って開いた時の映像なんですけど」


映像には腹部を開かれたイ級の映像が映る。


西門「うわ!グロ」


アイリス「実は何度も深海棲艦を手術した事があるので直ぐにわかったのですが…」


  「この映像で手術していたイ級は中身は全く違いました」

提督「中身が違うというのは」


アイリス「深海棲艦の場合は中身は生物に近いのですが」


  「映像のイ級は中身は…機械でした」


ゼロ「メカニロイドだ」


提督「メカニロイドって?」


妖精X「レプリロイドとは違い。単純な命令しかを聞けない無人機の事だよ」


アイリス「この後直ぐに軍の襲撃を受けたので逃げました」


提督「ねえ、映像を少し戻して」


アイリス「はい。戻します」ピタッ!


提督「止めて…ここ拡大出来る?」


アイリス「ここですか」ウィーン


提督「間違いないわ」


西門「…畜生なんてこった」


ゼロ「どうした」


提督「このマークなんだけどシグマ重工のマークよ」


  「確実に軍が関与しているわ」

ーーーーーーーー


西門「軍の中に裏切り者がいるのか」


提督「もしかしたら軍自体かもしれないわ」


ゼロ「この戦いは最初から仕組まれていたのか」


提督「いや…シグマ重工が発展したのはここ最近の出来事よ」


西門「マッチポンプじゃないか?」


提督「戦いを長引かせて利益を得る」


アイリス「その為に人工深海棲艦で元帥と護衛部隊を襲撃した」


提督「もしかしたら漁船や輸送船も攻撃していたかもしれない」


ゼロ「深海棲艦と人間の関係を意図的に悪化させているのは人間か」

……………


提督「証拠が必要ね」


ゼロ「迂闊に動く訳にはいかないな」


西門「暫くは軍とシグマ重工について調べる」


提督「妙高型四姉妹はどうするの」


西門「お前に指揮をこのまま預ける。俺は死人扱いだから都合がいい」


アイリス「私は海を調べます。深海棲艦の仲間を二人程呼んでもいいですか?」


妖精X「僕も協力します」


提督「えっと…何ができるの?」


妖精X「ハッキングなら簡単に出来ます」


提督「なんと…あなたは他の妖精さんと違うのね」


ゼロ「こいつはオレの昔の相棒だ」


妖精X「ひどいな。今でも相棒のつもりだよ」


ゼロ「悪いな。そうだったな」フッ


提督「親友という訳ね」ムフフ


ゼロ「この話は皆に話すのか?」


提督「まだ纏まっていないから…3日後に説明しましょう」


ゼロ「情報共有は必要だ」


提督「あと残念な事に憲兵が視察に来るわ」


ゼロ「問題があるのか」


提督「勿論、不当な扱いを艦娘にしていないから問題ないけど」


アイリス「もしかしてとても厳しい人なんですか」


提督「憲兵の中でも有名な緑の悪魔が来るのよ」


妖精X「緑の悪魔…」


西門「ちなみに陸軍には紅蓮の剛腕ってあだ名の奴がいるらしい」


ゼロ「緑の悪魔に紅蓮の剛腕か…」

再開します。


ロックマンシリーズ5:艦これ4:CAPCON1の割合を目標としています


ロックマン談義と感想は大いに結構です。>>1の士気が高まります。

鎮守府 資料室


ゼロ「エックス」


妖精X「シグマ重工の事なら調べているよ」


ゼロ「結果は」


妖精X「シグマでは無い事は確かだよ。これからもっと詳しく調べるけど」


ゼロ「嫌な名前だったからな」


妖精X「会社のマークはΣマークだったけど」


ゼロ「本当に大丈夫なのか。会社はボススデージじゃないよな」


妖精X「ところでゼロは何を探しているんだい?」


ゼロ「この鎮守府の戦闘記録と鎮守府運用についてだ」


妖精X「勉強というやつかな」


ゼロ「そうだな…自分の目で見て学ぶ必要があるからな。見つけた」スッ


妖精X「その様子だと目標が出来たみたいだね」


ゼロ「あぁ…その為に必要だ」ペラペラ


妖精X「提督になるんだね」


ゼロ「…見ていたのか?」ペラペラ


妖精X「膝に睦月ちゃんを乗せて宣言するとはね」


ゼロ「見られていたか…?」


妖精X「どうかしたのかい」


ゼロ「この戦闘記録の最初の頃なんだが…見慣れない名前がいる」


妖精X「見慣れない艦娘かい?」


ゼロ「…吹雪」

何時ぞやの続き ゼロのヘルメット


長門「ゼロのヘルメットではないか。何故ここに」スッ


  「軽いな…それに頑丈だな」コンコン!

  
  「寸法はこれぐらいか」メモメモ


  「さて、明日には完成かな」


天龍「ゼロのヘルメットじゃねえか」スッ


  「ゼロらしくないな。置きっぱなしか?」カポッ!


  「ふふ…メシア様だ。怖いか?」ビシッ!


龍田「きゃー怖いわー天龍ちゃん(棒)」


天龍「……」カポッ!コト


龍田「きゃー怖いわー天龍ちゃん(棒)」 


天龍「///」タッタッタッタ!


龍田「きゃー怖いわー天龍ちゃん(棒)」 


天龍「うわあぁぁぁぁぁぁ!」


龍田「待ってぇ」


龍驤「ゼロのヘルメットがあるで」


大鳳「置き忘れたのでしょうか」


龍驤「ゼロに限ってそれはないやろ」スッ…カポッ!


大鳳「龍驤さん一体何を」


龍驤「どうや?似合っているやろ。ゼロも紅でうちも赤だから似合うやろ」


大鳳「確かに色は同じですけど」


龍驤「うちとゼロは体型も同じやからな」


大鳳「そうですね。細い体が…」


龍驤「…」


大鳳「あの!深い意味は無くてですね!」


龍驤「これからやから!うちはこれからやから!」


大鳳「そうですよ!これからですよ!」


港湾「北方はどこかしら」バルン!バルン!


龍驤「これからなんや!」タッタッタッタ!


大鳳「ちょっと龍驤さん!」タッタッタッタ!

睦月「ゼロ司令官。おはようございます」


ゼロ「おはよう。今日の予定はどうなっている?」


睦月「午前中は建造です。午後から演習となっています」


ゼロ「そうか」


睦月「それと…」


ゼロ「それとなんだ?」


睦月「睦月の…特別メンテナンスになっています///」


ゼロ「そうだったな」ガタッ


睦月「あの…ゼロ司令官」


ゼロ「予定を全て明日に回せ」グイッ!


睦月「どういう事ですか///」


ゼロ「今日は一日中ここで特別メンテナンスしてやる」


睦月「そ…そんな///執務室で…キラキラ付けされちゃいますぅ~///」


ーーーーーーーー


睦月「えへぇ~」キラキラ!


如月「睦月ちゃんどうしたのかしら?」


清霜「幸せそうな顔をしていますね」


早霜「どちらかというと。雌の…女の顔ね」


睦月(ゼロさんが司令官なら…睦月は秘書艦になって///)

遠征海域


暁 「電が沈んちゃう!」ドォン!


響 「助けないと」ドォン!


電 「…いいのです。みんな逃げて…」大破!!!


雷 「駄目よ!絶対に諦めないわよ」ドォン!


電 「わかっているのです…もう体が動かないのです。だから、みんなだけでも」ブクブク


暁 「嫌よ!見捨てるなんて出来ないわ」


ヒュー――――ン!ドカ――ン!!


暁・響・雷「きゃあ!」中破!!


雷 「そんな…電が」

海中 


電 (みんな…電の事はいいから…無事に帰ってほしいのです)轟沈


  (…電の事を忘れないでほしいのです…)


??<バチ!バチン!


  (あれ?…キラキラ光っているあれは…)


サンダーチップ<聖なる泉枯れ果てし時凄まじき戦士雷の如く出で太陽は闇に葬られん


電 (カミナリが書かれたチップなのです)ピトッ!


暁 「うぐぅ…電が」


響 「くっ…」ドォン!


雷 「許せないわ!」ドォン!


タ級「……」ガキン!ガキン!


暁 「うぅ…仇も取れないなんて」


雷 「見て!海中が光っているわ」


ピカ―――――ン!!!バシャーン!


電 「…」バチ!バチ!バチン!ビリビリ!


暁 「電が…戻ってきた!」


響 「ジーザス」


雷 「けど、様子がおかしいわ」


タ級「……」チャキッ!ドオン!


電 「…」ブン!ガキン!


タ級「!」


暁 「弾いた!」


電 「…い…」バチ!バチ!バチン!ビリビリ!


タ級「!!」


電 「い…な…ず…ま…の」
   ギュウ!ズシン!ズシン!ズシン!ズシン!バッ!

電 「イナズマの本気を見るのですぅぅ!!!」
   ドゴォン!バチ!バチ!バチン!ビリビリ!


タ級「…ぐぅ…」バチ!バチ!バチン!ビリビリ!キュイーン!


ドゴォォォーン!!


タ級「…」バシャン…大破!!!


響 「ジーザ…ハラショー」
   

鎮守府 執務室


提督「それで電が復活したと思ったらイナズマキックで敵を倒して…」


響 「気を失ったんだ」


暁 「凄い強さだったわ」


雷 「運ぶのが大変だったわ」


提督「…ありがとう。後は任せて。入渠ドッグに行ってきてね」


暁 「けど…」


提督「大丈夫よ」ダキッ


暁 「何かあったら知らせてね」


提督「そうね。今はゆっくり休んでね」

――――


提督「遠征海域は比較的安全だったのに…」


レヴィアタン「これからあの娘達だけで行かすのは危険ね」


提督「戦艦級が出現した事は今までなかったのに」


レヴィアタン「敵の動きが活発になっているのかしら」


提督「編成を見直す必要があるわね」


レヴィアタン「次からは私かゼロを入れなさい。今日は運がよかったけど次は無いわよ」


提督「そうするわ。電はまだ寝ているみたいね」


レヴィアタン「様子を見に行って来たら」


提督「そうね。見てくるわ」

医務室


電 「…」


提督「寝ているわね」ナデナデ


電 「…うーん」


提督「こんなに小さい娘を戦場に出すなんて私も非道な大人よね」


電 「…い…です」


提督「どうしたの?」


電 「いや…なの…です」ツー


提督「安心して大丈夫よ」ナデナデ


電 「…司令官さん…なのですか?」


提督「そうよ。司令官さんよ」ナデナデ


電 「うぅ~怖かったのです。みんなは大丈夫ですか?」


提督「電のおかげでみんな無事よ」


電 「よかったのですぅ」


提督「うなされてたけど怖い夢を見たの?」


電 「はいなのです。その…恥ずかしい夢で」


提督「どんな夢」ハァハァ


電 「…その大きな建物の中でたくさんの男の人達が…い…電の…えっちな本をたくさん買っている夢で…恥ずかしくて///」


提督「大丈夫よ。夢だから…そんな事をする酷い男はいないわ」ダキシメ ナデナデ


電 「…そうなのですか?大丈夫なのですか?」


提督「大丈夫よ。だからゆっくり休んでね」ナデナデ


電 「はい…お休みなさいなのです」バチン!


提督「お休み」(…っ!静電気かしら)

鎮守府 執務室


叢雲「電の様子はどうだった」


提督「問題無さそうだけど大事を取って休んでもらっているわ」


叢雲「それがいいわ」


提督「遠征についてなんだけど海域調査した上で編成を見直すわ」


叢雲「そろそろ行って来たら」


提督「…そうね。叢雲も吹雪に会いに」


叢雲「私にはその資格がないわ。あなただけで行って来なさいよ」


提督「えぇ…わかったわ。もし行く気になったら教えてね」


叢雲「そうするわ。おやすみ」


提督「おやすみ」

鎮守府 医務室 深夜


電 「…」スピー


電 「…」スヤー


電 「…」ムクッ!


電 「…」バチ!バチ!


電 「電は強くなるのです」バチン!

鎮守府 会議室


提督「昨日の電の件もあるから遠征海域の調査の為にゼロとレヴィアタンは作戦があるまで調査に参加してもらえるかしら」


ゼロ「調査に参加するのはいい。それより電は大丈夫なのか?」


提督「回復もして大丈夫よ。3日ほど休ませるけどね」


レヴィアタン「そうよね。一回沈んだと思ったら奇跡の復帰で敵を返り討ちにしたらしいじゃない」


ゼロ「沈んだのか」


提督「本人はその時の事を覚えていないのよ」


ゼロ「…提督」


提督「既に電の検査はしているけど異常は無かったわ」


ゼロ「そうか…」


提督「今日は出撃無しで各自艤装の調整にしたから」


レヴィアタン「弾薬と燃料は足りてるならいいじゃない。休息は必要よ」


ゼロ「そうだな」

鎮守府 工廠


明石「必ず弾を抜いている事を2名以上で確認してから作業してよ」


睦月「うーん。やっぱり発射口の汚れは頑固です」フキフキ


如月「口は綺麗にしないとね///」ヌキヌキ


天龍「お前らはいいだろ。こっちは刀を研がなきゃいけないんだぞ」シャーッ!シャーッ!


龍田「天龍ちゃんは使いっぱなしで手入れをしないからでしょぉ?」シャーッ!×4


あきつ丸「龍田殿!流石であります」キュッ!キュッ!


金剛「提督からプレゼントされた艤装ですから大切にしてマース」キュッ!キュッ!


大鳳「弦の交換時期ですね」


港湾「籠手爪を研がないと」シャーッ!


アイリス「皆さん装備あると大変ですね」


ドア<ガラガラ


レヴィアタン「私もいいかしら」


伊19「レヴィアタンも来たのー」


レヴィアタン「私もランスを磨こうと思ってね」


早霜「…ゼロは来ないの?」


レヴィアタン「ゼロなら…」


   「提督と二人で出かけたわよ。あら…これってデートってやつかしら」

車内


提督「男の人と二人で出かけるなんて久しぶりね」


ゼロ「レプリロイドだぞ」


提督「細かい事はいいのよ」


ゼロ「どこに行くんだ?」


提督「まあ、着けばわかるわよ。その前に商店街で買い物するけどいい?」


ゼロ「問題無い」

商店街


提督「ここの花はいつも素敵ね」


??「いらっしゃい。提督じゃないですか」


提督「ひさしぶりね。花束を頂きたいのだけど」


??「僕の自慢の花たちですからね。これでどうですか?」


提督「とても素敵ね。これお代ね」


??「また花屋ローズレッドをよろしくお願いします」


提督(どうしてあの店長は頭に薔薇を咲かしているのかしら?フラワーアートかしら)


??「提督さんじゃないですか。またフルーツ盛り合わせでいいかい?」


提督「話が早い。よろしくね」


??「はいどうぞ。八百屋ヘチマールは皆さんのおかげで繁盛ですよ」


提督(ここの店長も奇抜な髪形よね…)

本屋


??「いらっしゃい」


ゼロ「絵本を探しているのだが」


ツ級「ゼロさんじゃないですか!」


ゼロ「ツ級か。元気にしてたか?」


ツ級「はい。島にいた者はみな元気です」


ゼロ「ヲ級が帽子屋なのは聞いていたがツ級は古本屋になったんだな」


ツ級「ええ。ここの商店街の人達はとてもいい人たちで開店の際は協力してくれました」


ゼロ「それはよかった。ところで絵本を探しているのだが」


ツ級「北方様へのプレゼントですね。でしたらこちらに」


ゼロ「種類が豊富だな。お勧めはあるか」


ツ級「これなんてどうでしょう」


ゼロ「メガマンの冒険」


ツ級「人気シーリズで10作品もあります」


ゼロ「8作目だけ絵柄が違うな」


ツ級「作者が絵を描く方法を変えたらしいですよ。次から戻しましたが」


ゼロ「このシリーズと港湾にも何か買っていくか」


ツ級「これなんてお勧めです」


ゼロ「…ファッション雑誌というものか」


ツ級「港湾様も興味があるはずです」


ゼロ「そうだな…これにしよう」


ツ級「ありがとうございます」

商店街 駐車場


提督「どこ見てきたの」


ゼロ「本屋で北方と港湾に土産でもと思ってな」


提督「ふふ…考えがお父さんね」


ゼロ「そうか?」


提督「そうよ。では行きますか」

軍事病院


ゼロ「病院か」


提督「付いて来て」


ゼロ「ここは」


提督「ここは鎮守府で治療が行えない艦娘が入院しているの」


ゼロ「艤装だけでなく体も傷ついた艦娘か」


提督「艤装が体を守ってくれるのだけど…」


ゼロ「防ぎきれない事もあるのか」


提督「ここよ」コンコン


??「はい」


提督「ひさしぶりね。入ってもいい?」


??「司令官ですか!どうぞ!」


提督「失礼するわ。体の具合はどうかしら?」


??「まだリハビリが必要ですけどね」


提督「無理しないでね」


??「はい。あの司令官…そちらの人は?」


ゼロ「ゼロだ。提督の鎮守府に所属している」


??「ゼロさんですね。よろしくお願いします」


  「私は吹雪型駆逐艦一番艦の吹雪です」


ゼロ(戦闘記録に書かれていたあの吹雪か)

ゼロ「吹雪か。よろしく頼む」


提督「果物もあるけど食べる?」


吹雪「林檎が食べたいです」


提督「じゃあ、食器を準備して花瓶の水かえてくるわね」ガラガラ


吹雪「お願いします」


ゼロ「…」


吹雪「…」


ゼロ「…聞いていいか?」


吹雪「え、はいなんでしょうか」


ゼロ「鎮守府の戦闘記録で吹雪の名前を見た。提督の鎮守府に所属していたのか?」


吹雪「はい。私は提督の一番最初の艦娘です」


ゼロ「そうか…ここにいるという事は負傷したのか」


吹雪「頑張り過ぎちゃいましてこの通りに」スッ


吹雪の左肩から先は義手だった。


ゼロ「その左腕…」


吹雪「提督特製の義手なんですよ。まだ細かい作業にはなれなくて」


ゼロ「提督が艦娘の為に義手や義足などを制作しているのは知っていたが」


吹雪「この病院には私以外にも沢山の艦娘が入院していてますよ」


ゼロ「まさか…殆どが提督に世話になっているのか」


吹雪「そうですよ。時間があれば来て点検してくれるんです」


ゼロ「知らなかったな」


吹雪「司令官は艦娘みんなに優しい人なんです」


提督「あらあら、仲良くしてた?」ガラガラ


吹雪「えーっとこれからゼロさんの事を聞こうか、と」


提督「仲良くなってよかったわ」

鎮守府 西門の部屋


西門「シグマ重工の工場はここか…場所はいいけど工場の図面が必要だな」


ドア<…ガチャァー


??「…」ソロー


西門「提督に頼んで機材を…ぐっ!」グイッ


羽黒「…」ガシッ!


西門「…羽黒か?どうかしたのか」


羽黒「…どこに行く気ですか?」


西門「提督に頼まれてちょっとな」


羽黒「また私を置いていくのですか…」ハイライトオフ


西門「そ…そんな事は」


羽黒「ならどうして私達の指揮を提督に任せたのですか」


西門「あー」


提督「私達に秘密でコソコソと何かしているじゃないですか!」


西門「…」


羽黒「絶対に離しませんよ」


ドア<コンコン


妙高「提督。確認したい事があるのですが…」


西門(妙高なら妙高お姉さんだからなんとかしてくれる!)


西門「いい所に来てくれた。助け…」


妙高「拒否します」


西門「え…」


妙高「提督聞きたい事があり過ぎるのですが」ハイライトオフ


西門(あ、詰んだ)

病院 屋上


提督は吹雪と話した後に他の艦娘の義手や義足の調整を行った。


ゼロ「…」


看護婦「あなた。提督さんと来てた人ですよね?」


ゼロ「そうだ。提督を知っているのか?」


看護婦「提督さんは有名よ。暇を見つけてはここに来て患者さんに義手義足をプレゼントしているのよ」


ゼロ「そうだったのか…戦場の提督しか知らなかった」


看護婦「ここにいる艦娘の殆どは戦場に復帰出来ずに退院していくの」


ゼロ「…」


看護婦「そんな女の子たちに明るい未来を、って提督さんが始めたの」


ゼロ「戦いは海だけではない」


看護婦「え?」


ゼロ「何でもない」

提督「どう?関節を締め直してみたのだけど」


吹雪「動きに問題はありません」


提督「よかった。ごめんなさいね。調整が最後になっちゃって」


吹雪「いいんです。司令官とゆっくり話しながら受けれるなら」


提督「ありがとう」


吹雪「鎮守府はどうですか」


提督「みんなよくやってくれてるわ。仲間も増えたしね」


吹雪「ゼロさんの事ですか?」


提督「ゼロだけじゃないわ。ゼロの友達だったりライバルだったり、ゼロを追って深海棲艦も来たわ」


吹雪「深海棲艦って!大丈夫なんですか?」


提督「大丈夫よ。優しく争いを好まない深海棲艦だから」


吹雪「そうなんですね。変わっているんですね」


提督「…まだよ。これからもっと変化するわ。いいほうにね」

車内


ゼロ「…」


提督「…」


ゼロ「これが艦娘達の現状か」


提督「…戦えないなら見捨てる。それが本部のやり方よ」


ゼロ「…」


提督「私は艦娘達を兵器として見ていないわ。人間として女の子として接している」


ゼロ「オレから見れば人間と大差は無い。ただ武器を扱えるだけだ」


提督「そうね。そう思ってくれる人が軍に増えればいいのに」


ゼロ「提督は軍を変える気か」


提督「…今の軍のやり方は賛成出来ない。艦娘達を助ける為なら…」


  「踏ん反り返っている老害を引き摺り下ろすわ」

工廠


妖精X「なるほどそんな事が…」


ゼロ「あぁ」


妖精X「提督は艦娘の立場を改善したいのかな」


ゼロ「兵器では無く人間としての権利を確立したいらしい」


妖精X「僕らからしたら人間も艦娘も同じなのにな」


ゼロ「ここの鎮守府しか知らないからな。他の鎮守府を知る必要がある」

ドア<ガラガラ


レヴィアタン「あの聞きたい事があるのだけど」


ゼロ「どうした」


レヴィアタン「そこにいる妖精が本当のエックス様なの?」


ゼロ「隠す必要も無いがどうする」ボソッ


妖精X「正体を明かすよ」ピカーン!


妖精Xはサイバーエルフ状態からエックスの状態に変化する。


エックス「僕がエックスだよ」


レヴィアタン「エックス様」フラフラ


ゼロ(レヴィアタンはコピーエックスの部下だったからな。本物に会えて動揺しているのか)


レヴィアタン「あ…ぁ…」


エックス「あの大丈夫かい?」


レヴィアタン「お…ぉ…お父様」


ゼロ・エックス「!」

ゼロ「…子どもがいたのか」


エックス「えっと…一応そうなるのかな」


ゼロ「どういう事だ?」


エックス「彼女は僕のDNAデータを使って作られたんだ」


ゼロ「お前のDNAデータか。確かに父親とも言えるな」


レヴィアタン「お父様に聞きたい事があるのだけど」


エックス「えっとなにかな?(お父様か…)」


レヴィアタン「私の体の半分はお父様のデータだと聞いているわ」


エックス「うん」


レヴィアタン「もう半分は誰なの?」


エックス「…」


ゼロ「…」


レヴィアタン「私のデザインはお父様の趣味?」


エックス「」


レヴィアタン「どうなのよ?」


エックス「それは…(ゼロ助け…)」


妖精1「ゼロなら帰ったのです」


妖精2「見捨てた?」


妖精3「逃げた?」


妖精4「親友w」

港湾と北方の部屋


港湾「そんな事があったの」


ゼロ「あぁ、エックスに子どもがいたとはな」


港湾「親友に子どもがいたら驚く」


北方「びっくり!」


ゼロ「そうだ。北方にこれを」スッ


北方「わあ!絵本だ!」


ゼロ「ツ級の本屋で買った本だ」


港湾「ツ級が本屋を…幸せそうだった?」


ゼロ「あぁ、幸せそうだった。これも」


港湾「私にも///」


ゼロ「巡回の時間だ。北方またな」ナデナデ


北方「ゼロありがとう!」エヘヘ


港湾「ありがとう。お休み」


北方「メガマンかー」


港湾「私のは服が沢山載っている…!」


  「結婚式特集!ラグナロク教会が熱い!」


  「ウエディングドレスは大胆に?」


  「新婚さんの為の夜のEXスキル///」


港湾(これをくれたという事は…)


港湾「…勝ったわ」ウフフ

ラグナロク教会


その昔流星群が発生し教会建設予定地に巨大な牙のような物が墜ちてきた。


神父はそれを神からの贈り物と言い張り教会のシンボルにした。


牙に書かれていたラグナロクから名前を取った。


この街の殆どはここで結婚式を挙げる。


近くには異様に長い螺旋階段が有名なホタルニクス博物館がある。

遠征海域


金剛「今のところ何もアクシデントはないデース」


比叡「はい!金剛お姉さま」


榛名「しかし、これはなんですか?」


武器弾薬輸送船「…」


霧島「提督が制作した試作型武器弾薬輸送船です。旗艦である金剛姉様についていくようになっています」


島風「連装砲ちゃんみたく可愛いのがいいのに」


金剛「どうせならティーセットを入れたかったデース」


比叡「流石金剛お姉さま!戦場でも優雅さを忘れないなんて」


金剛「偉い人が言ってました。戦場では常に優雅たれ、とデース」


武器弾薬輸送船「…」

鎮守府 入口


「おはようございます!エクスプレス運送です」ヨロヨロ


あきつ丸「お疲れ様であります。エール殿重そうですね」


「今回のは特大ですね。ゼロさん宛の荷物です」


あきつ丸「ゼロ殿にですか?はい。サイン」カキカキ


「ありがとうございます。これからもエクスプレス運送をお願いします!」


あきつ丸「うぐぅ…重いであります。人でも入っているでありますか?あぁっと!」ガチャッ!


    「えっと…」


バスターガン<…


あきつ丸「ドライヤーでありますか?」


バスターガン<ソウダヨ


あきつ丸「ゼロ殿は長髪でありますからね(震え声)」


電「…です」バチ!


あきつ丸「電殿どうしたでありますか?」


電「なのです!」バチ!バチ!バチン!ビリビリ!


あきつ丸「ぬわあああああぁぁ!」

鎮守府 執務室


朝潮「司令官大変です!電さんが暴走しています」


提督「電が暴走?」


朝潮「既に何名かが電さんの電撃で動けなくなっています」


提督「電が電撃?どういう事」


朝潮「私にも解りません」


提督「私も行くわ」

鎮守府 食堂


暁 「どうしたのよ!私が解らないの?」


雷 「お願い正気に戻って」


響 「電のプリン食べてのは私だ。だが、私は謝らない」


電 「…なのです!」ビリビリ!


響 「あばばばば!」


暁 「挑発してどうするのよ」


電 「プリンを食べた罪は重いのです」ポロポロ
   バチ!バチ!バチン!ビリビリ!

雷 「大変!大きいのが来るわよ」


長門「私に任せろ!」タッタッタッタ!


暁 「長門さん!」


長門「目の前に泣いている駆逐艦がいれば…」


  「抱きしめるが私だ!」ダキッ!


電 「…」バチ!バチ!バチン!ビリビリ!


長門「いぐっ!」バタン!


暁 「長門さんが死んだ!」


雷 「この人でなし!」


響 「長門さんの犠牲を無駄に出来ない。逃げよう」

鎮守府 入口


提督「あきつ丸。大丈夫?」


あきつ丸「少し痺れますが大丈夫であります」


提督「何があったの?」


あきつ丸「ゼロ殿の荷物を運んで来たら電殿が電撃を飛ばしてきて」


提督「電撃を…本当に電撃で攻撃するのね」


あきつ丸「どうしますか?」


提督「勿論。電を止めるわ」


あきつ丸「了解であります!」


北方「これなんだろ?」ヒョイッ!


荷物<ガラガラ


北方「大きな人形かな?忍者みたい。手紙だ」


手紙「彼は味方です。首にケーブルを繋げてください」


北方「…よめない。首にケーブル?」

遠征海域


金剛「ところで比叡はゼロの事をどう思っているのデース?」


比叡「え…ゼロさんをですか」


霧島「比叡姉様は気付いていないかもしれませんが無意識に目で追っていましたよ」


比叡「えぇ!そんな事は…」


金剛「競争率がハイですから直ぐにモーションかけないとダメね」


島風「私はゼロが好きだよ」


金剛「おう!島風大胆ね」


島風「だってゼロは私よりも速いもん」


榛名「…」


金剛「榛名黙ってどうしたね?」


榛名「あ…ごめんなさい。私はゼロさんとあまり話した事が無くて」


霧島「確かにゆっくりと話した機会がありませんでしたね」


比叡「私は部隊で一緒になりましたけど」


島風「またゼロとかけっこしたいなー」


金剛「決心しました!この調査が終わったらゼロをティーパーティに誘うでのデース!」


比叡「流石金剛お姉様!私達姉妹の為に企画してくれるなんて」


榛名(演習で斬られた恐怖を払拭するチャンスです)


霧島「ゼロさんのデータ収集のいい機会です」


金剛「では、調査を終わらせて提督にナデナデしてもらってティーパーティを開くね」


鎮守府 廊下


伊19「イクノ…イグノ…」ピクピク


天龍「この…てんりゅぅ…ひゃまが」ビクン!ビクン!


武蔵「…私も…女…だということか」ピクピク


早霜「…はぁ…はぁ…ひぐ…」ビクン!ビクン!


提督「ヒドイ」


あきつ丸「これはヒドイであります」


提督「応援を呼ばないと…西門!」


ドア<バタン!


西門「うーむー」ジタバ!


妙高「如何なさいました?」ハイライトオフ


羽黒「びっくりするじゃないですか?」ハイライトオフ


提督「…」


西門(助けて!)ガタガタ!


ドア<カチャッ…


あきつ丸「提督殿?」


提督「あっちも修羅場だった」

工廠


レヴィアタン「ふーん。私のお母さんはマーティってレプリロイドだったのね」


妖精X「うん…そうだよ」


レヴィアタン「海賊のボスとイレギュラーハンターが恋に落ちていいの?」


妖精X「最初はレスキューレプリロイドだったから」


レヴィアタン「ねえ、お母さんになんて言ってDNAデータ貰ったの?」


妖精X「…」


レヴィアタン「恋人だったらプレゼントとかあげたの?」


妖精X(だから、馴れ初め話すの嫌だったのに…)


妖精1「朝まで尋問だったのです」


妖精2「子どもに馴れ初め話すほど恥ずかしい事は無いよな」

遠征海域


金剛「提督から貰った大切な艤装が…」中破!!


比叡「金剛お姉様!撤退しましょう」ドォーン!


島風「速くて当たらないよ」ドォン!


泊地「…ふん」ヒュン!


霧島「なぜ姫級がこんなところに…」ドォーン!


榛名「砲撃当たって!」ドォーン!


金剛「残念ですが撤退デース」


泊地「私はイライラしているんだ。住処を追われた恨み…貴様らで晴らしてやる」チャキッ!


金剛「シット!八つ当たりで沈むのはごめんデース」


泊地「沈め!」ドオーーン!


榛名「足が…動けない」大破!!!


泊地「止めだ」ドオーーン!


金剛「NO!榛名ーーー!」


榛名「これが運命だというのなら…受け入れます」

鎮守府


電 「響…どこにいるのです」
   バチ!バチ!バチン!ビリビリ!

響 「…」


電 「みーつーたーのーです」
   バチ!バチ!バチン!ビリビリ!

響 「ひぃ!」


提督「見つけたわよ!」


響 「うわぁー怖かったよぉ」


電 「…司令官さん」


提督「電いい子だから落ち着いてね」


電 「…」


提督「あなたは優しい子よ。だから…」


電 「…優しいだけじゃ駄目なのです!」


提督「電」


電 「強くならないと駄目なのです!」ポロポロ
   バチ!バチ!バチン!ビリビリ!


提督「きゃっ」


あきつ丸「提督殿!」


提督「…大丈夫よ。私が電を止めるわ」


あきつ丸「しかし…」


提督「家族が女の子が泣いているのよ。私が動かなくてどうするのよ!」


??「成程。素晴らしい考えの持ち主だ」


提督「…あなたは?」


ファントム「拙者はファントム。アルエット様の命令によりゼロの助太刀に参った」

遠征海域


榛名「…あれ?榛名は大丈夫…です」


ゼロ「…」


榛名「どうしてここに?」


ゼロ「その話は後だ。皆と撤退しろ」


泊地「私の一撃を防ぐとはな」


ゼロ「…榛名」


榛名「えっと…なんでしょう」


ゼロ「そんな運命…簡単に受け入れるな。」


榛名「…」


ゼロ「抗い続けろ」


榛名「…はい」


金剛「榛名を助けてくれてサンクスデース」


ゼロ「オレの入っていた武器弾薬輸送船に榛名を乗せろ。あれは負傷者搬送にも使える」


泊地「話は済んだか?」


ゼロ「待っていたのか?律儀な奴だ」


泊地「貴様を殺してからゆっくりと殺す」


ゼロ「それは無理だ。お前はオレに勝てない」

鎮守府 


提督「ファントムってあの動画の送り主の?」


ファントム「拙者の事だ。だが、今はあの娘を助けるのが先だ」


提督「協力してくれるの?」


ファントム「無論」


提督「ありがとう」


ファントム「それはあの娘を救ってから言ってもらおう」


電 「…」バチ!バチ!バチン!ビリビリ!


ファントム「スキャンモード」


  「あの幼子の体にサンダーチップが張り付いている」


提督「それってレプリロイド用の装備よね」


ファントム「そうだ。それを剥がせば…暴走は止まる」


提督「どこなの?」


ファントム「……だ」


提督「え///」


ファントム「…についている」


大和孤児院


大和「こんなに手伝ってもらって申し訳ないわ」


睦月「気にしないでください」


如月「最近これなかったので」


大和「それに今回は二人も増えたしね」


霞 「ちょっとあんたらーいい加減にしなさいよ!」バタバタ


男児「ひゃっはー!このお姉ちゃんのパンツは髪と同じだ!」バタバタ


女児「お姉ちゃんみたく髪結んで~」


満潮「えっ…私が?ふん!そこに座りなさい///」


女児「わぁーい」


大和「みんなすっかり懐いているわね」


清霜「あの大和さん?あのロボットはどこにありますか?」


大和「VAVAさんのロボットの事かしら」


VAVA「雪風!パンツを履けと何度も言っているだろ!」ガシッ!


雪風「しれぇに捕まりましたぁ~」ブランブラン


時津風「しれぇ~かまってぇよぉ」ノボリノボリ


VAVA「お前も勝手に俺に登るな」


時津風「たかぁいですぅ~」


清霜「あのVAVAさん!」


VAVA「見ない顔だな。ブラウンベアの修理で忙しいだ」


清霜「あのカッコいいロボットですか!」


VAVA「…カッコいい?」


清霜「はい!大きくて強くてカッコいい!最高です!」


VAVA「ほぅ…最高か。付いて来い」


清霜「いいんですか!」


大和「…いいな」ボソ

遠征海域


泊地「…くっ…」大破!!!


ゼロ「…」


泊地「貴様…戦い慣れているな」


ゼロ「そうだな…姫級で戦ったのはお前で5人目だ」


泊地「やはりな…戦ったという事は港湾と北方も知っているのか?」


ゼロ「あの二人ならオレの所にいる」


泊地(奴らのところ!まさか…最近姿を見なかったのは)


ゼロ「今まで戦った姫は全てオレの所にいる」


泊地「なん…だと」


  (離島・中間・空母・戦艦が奴に負けたのか)


泊地「貴様!姫達をどうした!」


ゼロ「共に暮らしている」


泊地(暮らしている!そんな訳があるか。深海棲艦の姫だぞ)


  (奴隷だ…奴隷のような扱いを受けてるに違いない)


  (あぁ…きっとこいつの性奴隷にされて…///)


ゼロ(感情の起伏が激しいな)

泊地「…貴様に屈服するか!」バサッ!


ゼロ「その体でまだ戦う気か」


泊地「私は貴様の物には決してならん!」ガシャン!


ゼロ「…」


泊地「喰らい付け!」バシュン!


霧島「下半身の艤装が分裂した!」


ゼロ「そんな使い方があるのか」


艤装「グオオォォォ!」ガバッ!バクン!


金剛「NO!ゼロがイートインされました!」


泊地「ふははは!まさか分裂するとは思わなかったろう」


島風「そんな…食べられちゃった」


泊地「では、艦娘達から姫の場所を聞き出して…」


艤装「…ぐぇ」ドカーーーン!


泊地「そんな…」


ゼロ「来い。まだ覚悟があるならな」


泊地「ぐぅ…私を侮辱するな!」全回復!


ゼロ「いい覚悟だ」

鎮守府 


ファントム「拙者が動きを止める。任せたぞ」ヒュン!


提督「憲兵にばれたヤバいけど…やるわよ」


電 「なのです!」バチ!バチ!バチン!ビリビリ!


ファントム「空蝉」ボフン!


電 「!」


響 「あれは…変わり身の術!」


暁 「知っているの?響」


雷 「空蝉って言ってたわよ」


電 「どこにいるのです」キョロキョロ


ファントム「投<トゥ>!」ヒュン!ヒュン!ヒュン!


電 「きゃあ!」


響 「なんと!スリケンが電の服の端を貫通し壁に刺さった!これでは動けまい」


暁 「忍者強いわ」


雷 「どちらかというとクナイじゃないかしら」


ファントム「今だ!動きを止めたぞ」


提督「電!」ガシッ!


電 「はわわ」
   バチ!バチ!バチン!ビリビリ!

提督「きゃぁ!」


響 「司令官が押さえ込んだ!」


響 「しかし、感電して動けない!」


提督「痺れて…両腕が…」


電 「うぅ…ごめんなさい」
   バチ!バチ!バチン!ビリビリ!

提督「いいのよ…あなたは優しい娘。本当はこんな事はしたくないのよね」


電 「はい…なのです」
   バチ!バチ!バチン!ビリビリ!


提督「そうよね…よかったわ」ゴソゴソ


電 「あの…司令官さん…なにを///」


提督「ここにこうなった原因があるのよ」バサッ!


響 「司令官が口で電の服をめくった!」


暁 「なにあれ!ちょっとエッチぃわ!」


雷 「見て!電のおへその下ぐらいに雷マークのチップがあるわ!」


提督「かぷっ!」


電 「あぁん///」
   バチ!バチ!バチン!


提督「はむぅ(電の為よ!電気なんかに負けない!)」


電 「ひゃぅ///」
   バチ!バチ!


提督「prprprpr」


電 「うぅ…あぁ///」


提督「…取れたわ」


電 「…」ビクン!ビクン!

遠征海域


泊地「私の切札を防ぐとはな。だが、これで」ヒューン!


ゼロ「!」ガキン!


泊地「足枷が無くなり速さが増したぞ」ブン!ブン!ブン!


ゼロ(確かに速いな)ガキン!ガキン!ガキン!


泊地「どうした!手も足も出ないかだろ!」ヒューン!


ゼロ(それよりあいつの武器だ)


泊地「喰らえ」ドオーン!


ゼロ「…」ガキン!


泊地「私の砲弾を斬ったのか。貴様が姫を何人も堕としたのも納得出来る」


ゼロ「お前は確かに速い」


泊地「ふふ…そうか。恐れるがいい!貴様を倒し…囚われの姫達を開放する!」


ゼロ「だが…」


泊地「暗い海に沈め!」ヒューン!


ゼロ「あいつは…」


泊地(目を閉じて刀を収めた…諦めたか)


泊地「貰ったぁー!」ブォン!


ゼロ「お前よりも速かった」シュパーン!


泊地「あぁん!」バシャン!(そんな…速さで負けるなんて)中破!!


ゼロ「オレの居合は光よりも速いんだ」


泊地「…まだだ!まだ終わっていないぞ!」ドオーン!×3


ゼロ「こいつを返してもらうぞ」シューシュタッ!


泊地「私のトンファーを使う気か」ドオーン!×3


ゼロ「こいつは殴るだけじゃない」
   キュイン!キュイン!キュイン!


ゼロ「ハァ!」ズドン!


泊地「海面を殴り飛んだ!だが、主砲で」チャキッ…ギギギギリ!


  (高すぎて狙いが定まらない…)


ゼロ「断地炎」ボワ!ゴオォォォォ!ザシュ!


泊地「きゃあぁぁぁ!」艤装完全破壊!

海中


泊地(あぁ…そんな…沈むのか。けど、こいつに屈服するぐらいなら…)


??「おい…起きろ」


泊地(誰だ…もう寝かしてくれ)


??「お前に聞きたい事がある」


泊地(…えっ!)


ゼロ「目を覚ませ」


泊地「くっ…殺せ」


ゼロ「お前を殺す気は無い」


泊地「…貴様に辱められるぐらいなら死を選ぶ」


ゼロ「そんな事はどうでもいい」


泊地(えっ…どうでもいいの?)


ゼロ「住処を追われたと、言っていたな。何があった答えろ」


泊地「人間が見た事無い兵器で攻めてきたせいだ」


ゼロ「お前でも敵わなかったのか?」


泊地「一体は大したことは無い…しかし、数があまりにも多かった」


ゼロ「成程な」


泊地「何体もの機械人形が休み無しに攻めてくるのだ…」


ゼロ「機械人形とはどんなものだ?」


泊地「赤い一つ目の青い奴だ」


ゼロ(パンテオンの事か!)


泊地「私が答えれるのはこれだけだ」


ゼロ「そうか」


泊地「…///」チラチラ


ゼロ「どうした?」

泊地「私を…どうする気だ?」


ゼロ「解放する」


泊地「私もお前の奴隷に…えっ?」


ゼロ「その状態なら暫くは戦えないだろ」


泊地「私はお前を沈めようとしたんだぞ!」アタフタ


ゼロ「お前は負けた。ならば問題無い」


泊地「」


ゼロ「それにお前には他の姫にこの事を広めてもらう必要がある」


泊地「私が負けた事を言いふらせと!」


ゼロ「他の姫にも大人しくしてもらう必要があるからな」


泊地「」


ゼロ「もうここには来るな」


泊地「…」


ゼロ「海上の仲間が怪しむ。早く行け」


泊地「…ける…な」


ゼロ「どうした」


泊地「ふざけるな!」ポカポカ!


ゼロ「…」ノーダメージ


泊地「警告の為に私を生きて帰すだ!こんな辱めは初めてだ!」ポカポカ!


ゼロ「…」ノーダメージ


泊地「許さない!絶対に許さないからな!回復したら再戦してやるからなぁ!」ポカポカ!


ゼロ「いや…来るなと言っているだろ」ノーダメージ


泊地「嫌だ!絶対にお前に勝つまで来るからなぁー」バシャバシャ!


ゼロ「……任務完了」


泊地「お前の名前は!」


ゼロ「はぁ…ゼロだ」


泊地「ゼロだな。覚えたからな」バシャバシャ!

泊地(ゼロめ…勝手な奴だ。あんなにムカつく奴は初めてだ!)


  (私を辱めるなんて…許さない)


  (私だけ解放された…みんなゼロの性奴隷にされたのに)


  (それが一番ムカつくのが嫌だ!)


(私に魅力が無いみたいじゃないか!)

鎮守府 工廠


レヴィアタン「そうそう。お父様に聞きたい事があったのよね」


妖精X「なんだい」


レヴィアタン「ゼロと戦った時に今までに感じた事の無い胸の高鳴りを感じたのよ」


妖精X「え…?」


レヴィアタン「最初は戦った時だけだったんだけど…」


妖精X「あ…うん」


レヴィアタン「ゼロとここで生活するようになってからなんだけど」


「話たり見ただけで胸の高鳴りが発生するようになったのよ」


妖精X「…」


レヴィアタン「これって私だけの何か特別な機能なの?」


妖精X「」


レヴィアタン「解るなら教えて」


妖精X「…ど…動力炉の故障かもしれない!」


レヴィアタン「え?特に体に異常は無いわよ」


妖精X「精密検査しよう!不安だから」


レヴィアタン「うーん。お父様が言うならいいけど」


妖精X(アルティメットアーマーを使う時がまた来るとは…)

遠征海域 海上


ゼロ「…」バシャンーン!


金剛「Oh!ゼロが戻りましたー」


比叡「ゼロさん大丈夫ですか?」


ゼロ「問題無い。だが、奴には逃げられた」


霧島「相手も深手を負っていましたから暫くは動けないはずです」


ゼロ「榛名はどうだ?」


榛名「足を負傷しましたが大丈夫です」


島風「なんでゼロは武器弾薬輸送船に乗っていたの?」


ゼロ「提督の指示だ。乗り心地をテストして危機的状況なら飛び出せ、とな」


金剛「HEY!だったらもっと早く出てきてくさいネー」


ゼロ「…内側から開かない欠陥があったんだ」


霧島「それは…致命的なミスなのでは」


榛名「ちなみに乗り心地は?」


ゼロ「…改良の余地有りだ」


榛名「そんなぁ~」


ゼロ「あと金剛」


金剛「What!なんですか?」


ゼロ「…戻ったら紅茶を飲ませてくれ」


金剛「勿論デース!」

鎮守府 執務室


ゼロ「…」


ファントム「…」


ゼロ「何故お前がここにいる」


ファントム「アルエット様の命令でお主の手助けするように言われて来たのだ」


提督「今日の宅配物で送られてきたのよ」


ファントム「体だけをエクスプレス運送で運びサイバー空間で待機していた」


北方「ほっぽが線を繋いだら動いた!」


ゼロ「アルエットの命令でここまで来たのか?」


ファントム「そうだ」


ゼロ「…アルエットはどうしている?」


ファントム「今は司令官として皆の為に懸命に働いている」


ゼロ「あんなに小さかったのにな」


ファントム「お主が50年も寝ていたからな。それとこれもだ」


ゼロ「バスターガンか」


ファントム「セルヴォ殿が必要かもしん、と言って持たされた」


ゼロ「残りはこれだけだったからな」


ファントム「チャージ時間短縮と連射性能向上が施されている」


ゼロ「手に馴染む大きさだ。そして軽い」


ファントム「Zセイバーの邪魔にならない事を想定して作られているからな」


ゼロ「パーフェクトだ。セルヴォ」


提督「運送会社が武器運んじゃ不味いでしょ?」


ファントム「エクスプレス運送はアルエット様が作った会社だから問題無い」


提督「双子の配達員も」


ファントム「我々の協力者だ」


金剛「HEY!提督とゼロ。ティーパーティの準備が出来たネー」


提督「ティーパーティ?」


金剛「ゼロが紅茶を飲みたいと言ったから張り切ったネー」

鎮守府 食堂


提督「結局みんな集まったわけね」


港湾「紅茶初めて飲むな」


ゼロ「オレがカップを持つと割れないか?」


金剛「工廠で作った特注品だから大丈夫デース」


叢雲「勝手に資材使ったの?」


金剛「細かい事を気にしちゃーNOネー」


離島「あら、私は毎日飲んでいますよ」


空母「自販機のペットボトルだろ」


中間「紙パックのリプトンもうまい」


龍驤「君が飲んでたのマスカットティーやったろ」


北方「ケーキ♪ケーキ♪」


ゼロ「…」


アイリス「ゼロどうしました?」


ゼロ「いや…こういうのも悪くないな」


アイリス「そうですね。人間にレプリロイドに深海棲艦が仲良くする」


港湾「そうなればいいな」


北方「いいな」

某所


中将「成果はどうだ?」


登山「はい。試作機だけで深海棲艦の姫を海域から追い出す事に成功しました」


少将「直ぐに実戦配備したいところですな」


登山「工場の方は24時間体制で生産しておりますのでさほど時間は掛かりません」


大佐「艦娘に代わる兵器か」


中将「疲れ知らずで命令に逆らわない。壊れれば修理すればいい」


少将「艦娘達は解体だな」


中将「解体後はいつも通りは金を握らせればいい」


大佐「買い取って愛人にでもしますかね」


中将「君も好きだな。ガハハハハ」


大佐「話が変わりますが選挙の事なのですが」


少将「ハガー候補は我々には協力的ではないからなベルガー候補に当選してもらわないと」


中将「なあに、ハガー候補は不幸な事故に遭う予定だから問題無い」


登山「……」


ーーーーーーーー


登山「…まったく若造共が」


  「ここにはろくな人間がおらんのう」


  「やはりこの儂が…」


バイル「世界を0からやり直そう。くくく…ふははははは!」

鎮守府


北方「港湾!ロッポウの散歩に行ってくる」


港湾「気を付けてね」


北方「…了解した」


ロッポウ「ワン!」


港湾「ゼロの真似かしらね」

鎮守府 廊下


北方「行くぞ!ロッポウ」


ロッポウ「ワン!」


長門「北方ちゃんじゃないか。朝から元気だな」


北方「…ながもんかぉ」


長門「なぜ残念な顔をするのだ」


北方「北方は散歩で忙しい」ササッ


長門「まあ待て。これをあげよう」スッ


北方「うわっぷ。これは…帽子」カポッ


長門「麦わら帽子だ。今日は暑いからな」


北方「なるほど…お洒落か?」


長門「ああぁっ!とっても可愛いぞ」


北方「お洒落か聞いている!」


長門「お洒落だぞ!とってもお洒落だ!」


北方「そうか…ながもん!いいやつだな」


長門「あぁ…私は許されたのか」

鎮守府 敷地内


北方「そーらーみーあげーればーろっーてんふらーい♪」


ロッポウ<ご主人ご機嫌ですね>


北方「ぽっ!」


ロッポウ<どうかしました?>


北方「穴だ…」


以前に電が提督と抗議団体騙した際に使用した抜け穴


北方「外にいける?」


ロッポウ<ご主人不味いっすよ!>


北方「冒険は必要だ!」

鎮守府 


港湾「北方はどこまで散歩に行ったのかしら?」


長門「港湾さんではないか」


港湾「あら。長門さん」


長門「北方ちゃんなら先程見たが」


港湾「まだ散歩してましたか?」


長門「外も暑いから帽子をあげたのだが…」


港湾「それはありがとうございます」


長門「港湾さんにも北方ちゃんとお揃いの麦わら帽子だ」


港湾「いいんですか!」


長門「それだけ喜んでもらえれば作った甲斐があるものだ」


港湾「手作りなんですか?」


長門「え!あ…実はそうなんだ。似合わないだろ」


港湾「そんな事無い!休みの日に教えて」


長門「まあ、皆には内緒だぞ」


鎮守府 工廠


ゼロ「…」


明石「…これ何かしら?」


夕張「…私も初めて見ましたよ」


メットール「…」ヒョコッ!ササッ!


ゼロ「これは成功なのか?」


明石「とりあえず後5回試してみない?」


ゼロ「そうだな」ガチャッ!


メットール「(^O^)/」


明石「ゼロくん特有の失敗みたいね」


ゼロ「皆の資材を無駄には出来ないからな」ガチャッ!


バットンM・501「1UP出ないぞ」バサッ!バサッ!


ゼロ「…遠征に行ってくる」


夕張「誰にも失敗はあるわ!」

結果 


メットールが2体


バットンM・501が1体


トンボートが2体


スパイコプターが1体


鎮守府 執務室


提督「その空飛ぶのは使えそう?」


ゼロ「妖精さんは改造したら乗れると言っていた」


提督「なら演習の時に使ってみましょう」


TV<ゾンビな社畜の皆様に…傘のマークのアンブレラ製薬!


アナウンサー<今日は商店街にお邪魔しました!活気に溢れていますね♪


提督「へえーこの街にTV取材なんてねえ」ゴクゴク


アナウンサー<可愛らしい女の子とわんちゃんがいましたよ。話を聞いてみましょう


提督「金剛の紅茶は美味しいわ」


アナウンサー<こんにちは♪今日はお買い物かな


北方<違う!冒険だ! 


提督<ブウウウウウゥゥゥゥ!


ゼロ「…」ビシャビシャ…


アナウンサー<冒険?


北方<そうだ!初めてここに来た!


アナウンサー<わんちゃんと散歩に来たのね


提督「ごほ!ごほ!けほっ…」


曙 「くそ提督!深海棲艦の姫が正面海域に…何しているのよ?」


提督「いいから…それで姫の動きは?」


曙 「それがゼロと戦わせろの一点張りなのよ」


ゼロ「提督」キュイン!


提督「聞かなくてもわかるけど…」


ゼロ「直ぐに終わらせて北方を連れて帰る」キュイン!キュイン!


提督「こちらも直ぐに迎えに向かわせるから」


ゼロ「…23秒だ」バシュン!シュタッ!


提督「…」


曙 「風通しよくなったわね」


提督「緊急事態全員集合よ!」


鎮守府 正面海域


泊地「ふふふ…ゼロの基地を見つけたぞ」


ゼロ「…」スタッ!


泊地「来たなゼロ!さあ勝負だ。この前のようにはいかないぞ」


ゼロ「帰る気はないのか?」キュイン!キュイン!


泊地「それはお前を倒してからだ!」チャキッ!


ゼロ「…」バシュン!


泊地「あばばばば!」ビリビリ!


ゼロ「電神撃」キュキキキキン!


泊地「あぁん!」ビリビリ!


ゼロ「電刃」キュキキキキン!


泊地「きゃあぁぁぁ!」大破!!!


ゼロ(電から回収したサンダーチップのおかげで技も増えたな)


ゼロ「21秒か」


泊地「くっ…私の負けだ。だから、お前に…」


ゼロ「カエレ」


泊地「…え」


ゼロ「オレは急いでいる」


泊地「…あの負けた私は…」


ゼロ「海で平和に暮らせ」


泊地「…」


ゼロ「じゃあな」シューシュタッ!


泊地「…なんだよぉ。えぐっ…なんなんだよぉ…ぐすん」ポロポロ

鎮守府 食堂


北方<違う!冒険だ! 


アイリス「北方ちゃんがどうして鎮守府の外に」


鳳翔「大変」アワアワ


アイリス「港湾さんにも知らせないと」


天龍「港湾ならさっき血相を変えて走って行ったぞ」


アイリス「直ぐにみんなに知らせて!」


鎮守府 会議室


提督「もう知っていると思うけど北方ちゃんが鎮守府の外に出てしまったわ」


鳳翔「テレビに映ってましたね」


提督「たぶん北方ちゃんをただの子どもだと思っているからまだ大丈夫よ」


アイリス「ゼロはこの事を知っていますか?」


提督「執務室の窓をぶち壊して飛び出したわ」


天龍「港湾も探しに行ったぜ」


ファントム「拙者はサイバー空間から探そう。街の監視カメラなどをハッキングする」


提督「何名かを街に向かわすわ」


アイリス「港湾さんを見つけたら鎮守府に連れて帰らないと…」


提督「伊19とレヴィアタンは街に買い物に行ってたわよね」


大淀「直ぐに連絡を取ります」


明石「二人共いつも恰好で出かけたけど大丈夫かしら?」


提督「…レヴィアタンはいいけど、伊19はダメでしょ」


商店街付近 公園


港湾「北方ーどこなの!北方ー!」アタフタ


  「どこかしら…早く見つけないと泣いてないかしら?」


少年1「…」


港湾「北方ー!どこなのー!」


少年1「…八尺様だ」


港湾棲姫の装備・麦わら帽子・いつもの縦セーター


港湾「ぽっぽー!」


少年1「噂は本当だったんだ」ガクブル!


  (喰われる!みんな知らせないと!) 

商店街


レヴィアタン「色々な店があるのね」


伊19「休みの日にここに来るのが楽しみなのね」


レヴィアタン「…あなたは外出する時もその水着なの?」


伊19「当たり前なの!イクの正装なのね!」


レヴィアタン「どこから見ても痴女が歩いているわよ」


伊19「レヴィアタンも似たようなもんなの」


レヴィアタン「はあ!私のどこが同じなのよ!」


伊19「イクの艤装とほとんど同じなの」


レヴィアタン「私のボディはお父様が設計したのよ!」


伊19「あ…お父さんの趣味だったのね」


レヴィアタン「なんか誤解してない?」


伊19「趣味はそれぞれなの」


レヴィアタン「絶対に誤解しているでしょ!」


ナンパ男1「ねえ二人とも何かの撮影?」


ナンパ男2「そんな恰好して声かけられるの待ってたんでしょ?」


レヴィアタン「なにこいつら?」


伊19「あーナンパなの。無視するのが一番なのね」


ナンパ男1「無視しないでさあー」グイッ!


ナンパ男2「楽しい事しようぜ」グイッ!


レヴィアタン「…」


伊19「ちょっとなのね!」

レヴィアタン「…私。弱い漢に興味無いの」


ナンパ1男「おお強気な女は好みいー」ヒューン!ドガ!


ナンパ男2「何しやが…ひぃ!凍っている」ピキピキ!


レヴィアタン「何度も言わせないで…消えて」


ナンパ男2「ば…化け物だあ」タッタッタッタ!


レヴィアタン「イク服買うわよ」


伊19「へぇ?」


レヴィアタン「私達の恰好はここでは目立つのよ。そこに服屋もあるし」


伊19「えー!イクは艤装以外着るのは恥ずかしいのぉ///」


レヴィアタン「いいから行くわよ」ガシッ!


伊19「イクのー」ズルズル

商店街


北方「ウィ!ラィ!エッヴァグリ!フォエバーハピネスメイカッドリム!」


ロッポウ「フォーエバー↑エーンデバー↑エーヴァグリーン↑ファーミリィー↑↑」


タイガード「お嬢ちゃん見ない顔だな?」


北方「ほっぽは冒険しに来た」


タイガード「冒険?冒険には食料が必要だ。これを食べな」


北方「え!いいの?」


タイガード「マンガ肉だ。うまいぞ」


北方「ありがとなの!」


ローズレッド「素敵なお嬢ちゃん。この花をどうぞ」


北方「わあ♪きれいだ。帽子につけよう」


タイガード「ローズレッド相変わらず女に甘いな」


ローズレッド「僕は花も好きだけど女性も大切にする主義だからね」


北方「これで最強装備なの!」


北方棲姫の装備 麦わら帽子on綺麗な花・マンガ肉


ロッポウの装備 首輪(犬用GPS付)

街近郊


ゼロ「もう少しで街だな」


アイリス<ゼロ。聞こえますか?>


ゼロ<アイリスか。まもなく街に到着する>


アイリス<ファントムくんの情報だと商店街の防犯カメラに北方ちゃんらしき姿が確認されました>


ゼロ<まだいればいいがな>


アイリス<鎮守府からも捜索隊が向かっています>


ゼロ<了解した>


アイリス<レヴィアタンちゃんと伊19ちゃんが街にいますので連絡を取ってみます>


ゼロ<…悪いな>


アイリス<悪いと思っているなら間宮さんで一緒にパフェを食べて下さい>


ゼロ<奢るのはいいがオレもか?>


アイリス<間宮さんが「ゼロくんは奢ってばかりで食べてくれない」と寂しそうでしたよ>


ゼロ<…了解した>


アイリス<はい。楽しみにしていますよ>

パトカー車内


「どうだ?新人。この街には慣れたか?」


「まだ着任して3日ですよ」


「着任日に盛大に遅刻した大物新人だからな」HAHAHA


「…それは何も言い返せない」


「着任日の前日に彼女にフラれてやけ酒して夕方に来るとはな」クスクス


「まさか正直に訳を話したら署長が笑って許してくれるとは思わなかった」


「まあ、あのゴリラ署長は結果で示せと言いたいんだろ?」


「平和なこの街で結果を残せとか…泣けるぜ」


車内無線<エコー2応答せよ


「こちらエコー2どうぞ」


車内無線<市民からこのような通報が来ている


「えーなになに…二人組のスク水痴女に暴行された。八尺様が出現した。ハガー市長候補が行方不明か」


「ハガー市長候補ってあのマイク・ハガーの事ですか!俺ファンなんですよ」


「ハガー市長候補を探すぞ。その前にコンビニに寄るぞ。サイン色紙買わないとな」


「コンビニじゃなくて文具屋じゃないと売ってないのでは?」


「商店街の本屋ならあるはずだ。直ぐに買って捜索だ」


車内無線<お前らいい加減にしろよ…

商店街 服屋


伊19「レヴィアタンは強い漢が好みなのね」


レヴィアタン「急になによ?」


伊19「さっき言ってたの」


レヴィアタン「そうね…私よりも強くないとね」


伊19「ふーんなのね」


レヴィアタン「なによ」


伊19「それってゼロの事なのね!」


レヴィアタン「なんでゼロなのよ」


伊19「だってゼロは強いの」


レヴィアタン「…ねえ。聞きたいんだけどさ」


伊19「なーに?」


レヴィアタン「ゼロと話したり、ゼロを見ていると胸の高鳴りが発生す…」


伊19「それは恋なのね!」


レヴィアタン「え…動力炉の故障じゃなくて」


伊19「間違いなく恋なのね!」


レヴィアタン「私が…恋している?」


伊19「それは正常な反応なの。故障じゃないのね」


レヴィアタン「……///」

>>149を訂正します


今回はCAPCOMネタが続きます

パトカー車内


マービン「どうだ?新人。この街には慣れたか?」


レオン「まだ着任して3日ですよ」


マービン「着任日に盛大に遅刻した大物新人だからな」HAHAHA


レオン「…それは何も言い返せない」


マービン「着任日の前日に彼女にフラれてやけ酒して夕方に来るとはな」クスクス


レオン「まさか正直に訳を話したら署長が笑って許してくれるとは思わなかった」


マービン「まあ、あのゴリラ署長(クリス)は結果で示せと言いたいんだろ?」


レオン「平和なこの街で結果を残せとか…泣けるぜ」


車内無線<エコー2応答せよ


マービン「こちらエコー2どうぞ」


車内無線<市民からこのような通報が来ている


マービン「えーなになに…二人組のスク水痴女に暴行された。八尺様が出現した。ハガー市長候補が行方不明か」


レオン「ハガー市長候補ってあのマイク・ハガーの事ですか!俺ファンなんですよ」


マービン「ハガー市長候補を探すぞ。その前にコンビニに寄るぞ。サイン色紙買わないとな」


レオン「コンビニじゃなくて文具屋じゃないと売ってないのでは?」


マービン「商店街の本屋ならあるはずだ。直ぐに買って捜索だ」


車内無線<お前らいい加減にしろよ…

路地裏


北方「ELECTRICAL COMMUNICATION 引き裂かれてるIMAGINATION 未来縛る回路ほどいて♪」


ロッポウ<ご主人…危なそうですぜ?>


??<キラン!


北方「なんだろ?」


オーブ<…


北方「赤い…あたま?」


ロッポウ<嫌な気がする>


??「お嬢ちゃん…そいつを渡してくれないか」


北方「!」ビクッ!


??「そいつは危ない物なんだ」


ロッポウ「グウウゥ!<この紺色のコートの男…只者ではない>」


北方「…う…逃げるの!」タッタッタッタ!


ロッポウ「わん!」タッタッタッタ!


??「おい!…くそっ…仕方ないな」

北方「…ここまでくればなの」


??「…ぐぅ」


北方「おじさん怪我してる!大丈夫?」


??「大丈夫だ…それよりジェシカを助けに行かなければ…」


ロッポウ<ボロボロじゃないか。HP1ドットも無いだろ>


北方「お肉食べる?元気になるよ」


??「…いいのかい。お嬢さん」


北方「うん。元気になって!」


??「ありがとう」ガツガツ!体力128回復!


北方「よかったの」


??「君は命の恩人だ。名前を聞かせてくれ」


北方「北方棲姫なの」


ハガー「北方ちゃんだな。私はマイク・ハガーだ」

鎮守府


長門「行かせろ!北方ちゃんが!迷子なんだぞ!」ドスン!ドスン!


武蔵「落ち着け。ゼロが探しているだろ」ガシッ!


長門「きっと泣いているに違いない!私を探しているはずだ!」ズリズリ


武蔵「おい!私だけでは無理だ。誰か来い!」


長門「涙を!北方ちゃんの涙をpr…」


提督「…」カシュッ!


長門「」


提督「武蔵、悪いけど部屋に寝かせておいて」


武蔵「…死体みたいに動かないぞ」


提督「街には天龍が第六駆逐隊を連れて行っているから大丈夫よ」


武蔵「やっぱり重いな」

北方「おじさん元気になって走っていったの」


車<ブオオオオオオン!


北方「え?」


車<ビシャー!


北方「…」ポタポタ…


ロッポウ「…」ブルブル!


北方「うービショビショなの」


ロッポウ<よくもご主人に無礼を…>


??「あらあら大丈夫?」


北方「大丈夫じゃない!御覧のあり様なの!」


??「そうよね。私のお店で乾かしましょ」


北方「助かるの。北方は北方棲姫なの」


キリエ「私はキリエよ」




キリエ「服乾くまでこれを着てね」


北方「ありがとなの」


ロッポウ<感謝する>


キリエ「昔の服を取っといてよかったわ。あら…」


オーブ<…


北方「それ拾ったら怪しい男が寄こせってきたの!」


??「キリエ。戻ったぞ」


キリエ「お帰りなさい。ネロ」


ネロ「子どもがオーブ拾っちまったから探しに行くが…」


北方「あ…さっきの怪しい奴!」


ネロ「なんでこいつがここにいるんだ?」


キリエ「服が汚れちゃったのよ。それよりネロに話があるわ」


ネロ「キリエなんで怒って…」


ーーーーー


ネロ「悪かったなお嬢ちゃん。この赤いのは危ない物なんだ。俺はそれを集めている」


北方「なるほどなの。渡すの」スッ


ネロ「ありがとな」


北方「カッコいい右手なの」


ネロ「そうか」フフーン


北方「けど、ゼロの方が紅くてもっとカッコいいの」


ネロ「…言うじゃねえか」


北方「そして誰よりも強いの!」フンス!


ネロ「いいじゃねえか。是非、手合せ願いたいな」


キリエ「ネロ。悪い癖ですよ」


ネロ「わかっているよ」


北方「ふふ♪ネロはキリエに勝てないの」


商店街付近


港湾「あのこの子を探してまして」


マービン「ほう…あなたとの関係は?」


港湾「妹のような存在で」


マービン「家族ではないのですか?身分証明書はありますか?」


港湾「いえ…あの…」アタフタ


マービン「市民からの通報もありましたので署まで来てもらいましょうか」


港湾「…はい(どうしよう。捕まる)」


レオン「マービン先輩。色紙買ってきましたよ」


マービン「一旦署に戻るぞ」


港湾「…」フルフル


レオン「大丈夫ですよ。少しお話を聞くだけですから」


ツ級(…ゼロさんに知らせないと)




ネロ「じゃあ、ゼロは紅い体に金色の長髪で凄腕の剣使いなんだな」


北方「そうだ!他の武器もうまい」


ネロ「自慢のお父さんなんだな」


北方「…」


ネロ「どうかしたか?」


北方「ゼロは…お父さんじゃない」


ネロ「…」


北方「ほっぽが生まれた時にいたのは港湾お姉ちゃん達だった。本当はお父さんもお母さんも知らない」


キリエ「まあ…そうだったのね」


北方「本当の家族じゃないの…」


ロッポウ<ご主人…>


ネロ「あーそれがどうした?」


北方「え!」


ネロ「不幸自慢って訳じゃないが俺も孤児だ(この子も孤児なのか…)」


  「生まれて直ぐに教会に捨てられていた。しかも、最近わかった唯一の肉親の叔父は仕事を押し付けるしな」


キリエ「そうね…お金に関しては凄くだらしないわね」


ネロ「いいか。難しく考えるな。血の繋がりなんて関係ない」


北方「…」


ネロ「お嬢ちゃんには難しかったか」


北方「家族だと思えば家族なの!」


ネロ「そうだぜ。お嬢ちゃん」

電話<ジリリリリリ!


ネロ「…デビルメイクライ2号店…合言葉無しか」


北方「夕日が出たから帰るの」


キリエ「気を付けてね。また遊びに来てね」


北方「うん♪」タッタッタッタ!


ネロ「仕事が入った。直ぐに出る」


キリエ「あら気を付けてね」


ネロ「直ぐに終わらせる」


キリエ「私達はいつ本当の家族になるのかしらね」ウフフ


ネロ「…///」


キリエ「大変北方ちゃんに服を渡すの忘れちゃったわ」


ネロ「今なら間に合うから俺が行く」


キリエ「いってらっしゃい」


ネロ(稼いで指輪を買わないとな)

路地裏


ゼロ「この辺りはずなのだが」


アイリス<監視カメラの映像だとそこに入ったのだが最後みたい>


ゼロ「直ぐに探す」


ネロ「間に合えばいいが…」


ゼロ「…あれは北方の服じゃないか」


ネロ(北方が話していたゼロか?)


ゼロ「おい…なぜその服を持っている」


ネロ(くそっ!完全に誤解してやがる)


ゼロ「…話してもらうぞ」ブォン!


ネロ「いいぜ!相手してやるよ(その強さ確かめてやるよ)」チャキッ!

服屋


ヨ級「これなんてどうでしょう」


レヴィアタン「いいわね。これにするわ」


伊19「レヴィアタンはそういうのが好きなのね」


レヴィアタン「なによ。文句ある?」


伊19「いや、以外というかなの(ロリータファッションが好きだったとはね)」


レヴィアタン「イクは相変わらず露出激しいわね」


伊19「これでも我慢しているの!」(パーカーと尋常じゃねえローライズホットパンツ)


ヨ級「二人ともとても似合っています」


伊19「あれ鎮守府から電話が着てたの」


レヴィアタン「それにしてあなたも肌白いわね」


ヨ級「そ…そうなんですよ」


伊19「大変なの!」


レヴィアタン「どうしたのよ」


伊19「北方ちゃんが街に来ているみたいなの!」


レヴィアタン「どういう事よ!独りで来たの」


ヨ級(北方棲姫様が…)


伊19「ゼロもこっちで探しているみたいなの」


ヨ級(ゼロさんも!)

倉庫街


北方「迷ったの」


ロッポウ<引き返しますか?>


北方「こういう時は高い所から見ればいいの」


倉庫屋上


北方「わからないの」


ロッポウ<鎮守府の匂いがすれば…>


北方「降りるの」ヨチヨチ


床<あ…らめっす。バキバキ


北方「え…」ヒューン!


ロッポウ<ご主人!>


ハガー「くそ…鎖が解けない」


ダイナマイト<ジジジジジジジ


ハガー「これまでなのか。済まないジェシカ…」


北方「わあー」クルン!クルン!クルン!シュタッ!


ハガー「なんと!」


北方「さっきのおじさん」


ハガー「なにをしているんだ!速く逃げるんだ。爆弾が爆発するぞ!」


北方「ならほっぽが…足が痺れて動けないの」ジンジン


ハガー「何てことだ!」


ハガー(くそ!動け!マイク・ハガー!子ども一人助けられなくてどうする!)


  (私は…私は、闘う市長候補!)


  (マイク・ハガーの本気を見せてやる!)コンティニュウ!バキバキ!バチン!


ハガー「うおらああああぁぁぁぁ!」ガシッ!ブオン!ヒューーーーーーーーーン!


北方「鎖を引き千切ったの」

少し離れた倉庫


ベルガー「これでマイク・ハガーは死に市長は私に決まったな」


大佐「わかっているな。貴様のやるべきことは」


ベルガー「勿論だ。お前らの都合のいいようにこの街を作り直してやるよ」


大佐「我々に邪魔するものは多いからな」


ベルガー「しかし、ただの倉庫だと思えば弾薬と燃料が隠されているとはな」


大佐「私の鎮守府の艦娘共から集めさせたものだ。資材が大量に必要だから誤魔化すのも大変だ」


ベルガー「まるで奴隷だな」HAHAHAHA


壁<ガシャン!


大佐「なんだ!」


ダイナマイト<ハーイ!


ベルガー「なんだと!」


ドカ―――――――――――――ン!!!!

ゼロ「ハア!」ガキン!


ネロ「ウオラ!」ガキン!


ゼロ「人間がそれほどの大剣を扱えるとは」ジリジリ!


ネロ「ただの剣じゃないぜ!」ブオン!ブオオォォン!


ゼロ(剣圧が増した!)シュタッ!


ネロ「まだだ!」ヒュン!


ゼロ「捕まった!」ガシッ!


ネロ「地面にキスしてもらうぜ」ブン!


ゼロ「フン!」バキバキ!


ネロの悪魔の右腕に捕まれ地面に叩き付けられる直前にゼロはゼロナックルで地面を殴り勢いを[ピーーー]。


ネロ「いい腕を持っているな。俺ほどじゃないがな」


ゼロ「ただの人間じゃないようだな」


ネロ「まあな、自慢じゃないが神様を握り潰した事もあるぜ」


ゼロ「不思議な腕だ。何故伸びる?」


ネロ「俺も聞きたいくらいだ。気がついたらこうなってたからな」


ゼロ「それは厄介だ」


ドカ―――――――――――――ン!!!!

ゼロ「ハア!」ガキン!
訂正


ネロ「ウオラ!」ガキン!


ゼロ「人間がそれほどの大剣を扱えるとは」ジリジリ!


ネロ「ただの剣じゃないぜ!」ブオン!ブオオォォン!


ゼロ(剣圧が増した!)シュタッ!


ネロ「まだだ!」ヒュン!


ゼロ「捕まった!」ガシッ!


ネロ「地面にキスしてもらうぜ」ブン!


ゼロ「フン!」バキバキ!


ネロの悪魔の右腕に捕まれ地面に叩き付けられる直前にゼロはゼロナックルで地面を殴り勢いを殺す。


ネロ「いい腕を持っているな。俺ほどじゃないがな」


ゼロ「ただの人間じゃないようだな」


ネロ「まあな、自慢じゃないが神様を握り潰した事もあるぜ」


ゼロ「不思議な腕だ。何故伸びる?」


ネロ「俺も聞きたいくらいだ。気がついたらこうなってたからな」


ゼロ「それは厄介だ」


ドカ―――――――――――――ン!!!!

パトカー車内


車内無線<エコー2応答せよ


マービン「こちらエコー2どうぞ」


車内無線<倉庫街にて大規模な爆発が発生。至急現場に急行せよ


マービン「こちらからも聞こえたが消防の仕事じゃないのか?」


車内無線<君達が一番近い。何をするにも情報は必要だ


マービン「畜生…いつもの店で一杯奢れよな」


車内無線<俺は朝まで勤務だ。早く行け


マービン「エコー2了解した」


レオン「あのこの人どうするんですか?」


港湾「…」


マービン「あー。様子見たら直ぐに署に向かうぞ」

ゼロ「今通り過ぎた車に乗っていたのは港湾か」


ネロ「よそ見とは余裕だな」ブオン!


キリエ「何をしているのですか?」
  ゴゴゴゴゴゴゴゴゴォ!

ネロ「…キリエ」ピタッ


キリエ「あなたがゼロさんね。北方ちゃんが話してくれたわ」


ゼロ「北方に何があった」


キリエがゼロに説明中…ネロ反省させられ中


ゼロ「そうだったのか」


キリエ「そろそろ帰るとは言っていたけど…」


ゼロ<アイリス。鎮守府に北方は戻ったか?>


アイリス<いえ、戻っていないわ。みんな頑張って探しているけど>


ゼロ<了解。港湾を見つけたので追う>


アイリス<追う?何かあったの?>


ゼロ「北方が世話になった」


ネロ「おい、さっきのパトカーに知り合いが乗せられてたんだろ?」


ゼロ「そうだ」


ネロ「飛ばしてやるよ…悪魔の力に頼ってみるか?」

倉庫


大佐「なんて事だ!弾薬が…燃料が…」


ベルガー「くそ!何が起きたってんだ!」


ハガー「見つけたぞ!ベルガー!」


ベルガー「げっ!ハガー」


ハガー「ジェシカを返してもらうぞ!」


マッドギア達「ヒャッハー!」


ハガー「ぬおおおぉ!」ブオン!


マッドギア1「ひでぶ!」グシャ!


ハガー「ふん!ふん!ふん!」パイプ連打


マッドギア2「ぐへ!えぐ!があ!」バキ!バキ!バキ!


ハガー「どうした!私は闘えるぞ!」


ベルガー「人質を連れてこい!」


マッドギア3「へっへ!これで動けねえだろ!」


北方「捕まった…」

倉庫付近


レオン「ガラの悪そうなのがいますね」


マービン「不良少年の集まりじゃなさそうだな」


レオン「殉職してロボコップに改造されるのはごめんですよ」


マービン「さっきの女性を途中で降ろしておいてよかったな」


レオン「悪人には見えなかったしな」


マービン「あの見張りには眠ってもらうか」


道中


港湾「降ろされたけど北方を探さないと」テクテク


ヒュー―――――ン!


港湾「…あの飛んでいるのはゼロ?」


倉庫付近


レオン「とぉわ!」


マッドギア「へぐ!」


マービン「ジャーマンスープレックとは若いな」


レオン「本当は蹴りの方が得意なんですけどね」


マービン「突入するぞ。いいか」


レオン「了解」


ドア<ドゴオン!


マービン「警察だ!動くな!」


レオン「…誰もいない」


ジェシカ「むーうー」


マービン「おい冗談だろ!ハガーさんの娘さんじゃないか!」


レオン「何が起きているのですか?」


マービン「新人…それは俺も聞きたいぜ」

倉庫 


ベルガー「そうだ!動くとこのお嬢ちゃんの命は無いぞ」チャキッ!


ハガー「…くそっ!卑怯な奴だ」


北方「あ…あぁ…」ビクビク


ベルガー「その面を吹き飛ばしてやる!」


ハガー(無念だ)


天井<ズドン!ガラガラ!


ベルガー「今度はなん…あがっ!」ベキッ!


北方「あれ?」


ゼロ「ネロに感謝しないとな」


北方「ゼロ!」


少し前


ネロ「あのパトカーは多分倉庫街に向かっている。飛ばしてやるよ」


ゼロ「飛ばす…どういう事だ」


ネロ「俺の右腕でぶん投げてやるよ」
   ゴゴゴゴゴゴゴゴゴォ!

ゼロ「お前は何者なんだ?」


ネロ「ネロだ。あんたなら合言葉無しでサービスしてやるよ」


ゼロ「オレはゼロ。鎮守府に所属している」


ネロ「そうか。軍人なら報酬も期待出来そうだな」グググググッ!


ゼロ「期待するな」スタッ!


ネロ「じゃあ、飛んでけ!」ビュン!

再び倉庫


ゼロ「北方。大丈夫か?」


北方「うん。元気だ!」


ゼロ「よかった…だが、帰ったら覚悟しておけよ」


北方「うぅ…ごめんなさい」


ベルガー「貴様は何者だ!」


ゼロ「オレはゼロ。この娘の…父親だ」


北方「ゼロ///」


マッドギア3「お前なんか怖くねえ!」


マッドギア4「やろう!ぶっころっしゃあぁぁぁ!」


マッドギア5「見てこい!カルロ」


北方「あのおじさんを助けて!」


ゼロ「任せろ」


ゼロ「テイ!セイ!ハア!ウオリャ!ハア!」
   シュパ!シュパン!ザシュ!ゴオ!バシュン!

マッドギア達「…」チーン


ベルガー「この役立たずが!」


ハガー「逃さんぞ!」


マービン「あなたはベルガー達に誘拐されていた訳だな」


ジェシカ「はい。パパは私が捕まっているせいで独り戦う事に」


レオン「これはとんでも無い事に巻き込まれたな」


ジェシカ「奴らのアジトは直ぐそこです」

マービン「火災現場じゃないか!」


レオン「あれ見ろ!マイク・ハガーだ!」


ジェシカ「パパ―!私はここよ!」


ハガー「ジェシカ―!無事だったんだなあ!うおおおおぉ!」


ベルガー「死ねえぇ!」チャキッ!


ゼロ「撃たせん」パス!


ベルガー「があ!」


ハガー「喰らえ!」ガシッ!


マービン「あれはマイク・ハガーの必殺技の!」


レオン「デスクワークガトリングだ!」


ハガー「ふん!ふん!ふん!ふん!うおら!」
   ドス!ドス!ドス!ドス!ドガ!


マービン「パンチはめが必殺技だ!まだあるぞ!」


ハガー「うおりゃ!うおおぉ!これで最後だあぁ!」
  ドスン!ブンブンブン!ドギャアァン!


レオン「バックドロップからのジャイアントスイングで」


マービン・レオン「スクリューパイルドライバーだあ!」


ベルガー「」KO!


レオン「うおおぉ!生で見たぜ!」


マービン「流石マイク・ハガーだ!」


港湾「ロッポウが案内してくれたけどこれは?」


北方「港湾!」


港湾「北方!よかったわ。無事だったのね」


ゼロ「港湾も無事だったか。直ぐにここから避難するぞ」

鎮守府


提督「火災はその後来たレヴィアタンが凍らせて鎮火したと」


ゼロ「あぁ」


提督「それでこれはどういう事?」


ゼロ「わからん…」


ツ級「港湾様に北方様。ご無事でなによりです」


ヲ級「二人とも無事でよかった」


ヨ級「心配だったから皆に声を掛けて探していた」


北方「みんな元気だった?」


伊19「服屋の店長さんが北方ちゃんの知り合いだって言って車で倉庫まで来たの」


レヴィアタン「自分は深海棲艦でゼロとも知り合いだ、なんて言われて驚いたわ」


提督「ヨ級の車で帰って来たわけね」


叢雲「部外者入れたら不味いんじゃなの?」


提督「…もう面倒だからいいわよ」

とある海域


泊地「うぅ…許さない。次は絶対に勝つ」


南方「何を泣いているの?」


泊地「…南方か」


装甲「同じ相手に二度も負けるなんて…姫の誇りはないのですか?」


泊地「…ぐぅ。次こそは必ず」


南方「お前は姫の中で一番弱い」


装甲「そんなお前に勝ち目はありますか?」


泊地「なんだよ!二人でいつもいじめやがって…」


装甲「私はあなたが心配なんですよ」


南方「これを使いなさい」


泊地「これは?」


装甲「あなたの力を限界まで引き出す事の出来る薬です」


泊地「いいのか!こんな貴重な物をもらって」


南方「私達は仲間を大切にしますから」


装甲「ええ。仲間は大切です」


泊地「これさえあれば…感謝するぞ!」タッタッタッタ!


南方「行きましたね」


装甲「馬鹿な奴だ」


南方「奴は我々とは違う」


装甲「我々は仲間は大切にする」


南方「しかし、奴は違う」


装甲「奴は…元艦娘だ」


南方「哀れな墜ちた鶴だ」

警察署


マービン「色々あり過ぎて疲れたな」


レオン「コーヒー飲みます?」


マービン「悪いな…」


レオン「まさかマイク・ハガーからサイン貰えるなんてな」


マービン「彼女と別れてここに来たかいがあったな」


レオン「えぇ、まったくですよ!」


マービン「…自棄になるなよ」


レオン「ベルガーの取り調べはどうなっています?」


マービン「署長ことゴリラ自らが担当しているぜ」


レオン「そりゃ残念。洗いざらい吐きそうですね」


取調室<ウオリャ!ドゴン!


マービン「泥車㈱の事態が判明したからな…選挙はハガーで決まりだな」


レオン「元々ベルガーには色々と疑惑がありましたからね。投票する気はなかったけど」


マービン「どうだ?我が街「CAPCOM」は?」


レオン「刺激的な街ですよ」


マービン「そうかwそれはよかったw」ゴクゴク


マービン「これ麦茶じゃないか!」

鎮守府 娯楽室


TV<倉庫街で発生した火災は目撃者の証言によると…これ本当なの?


 <失礼しました。謎のロリータファッション少女が凍らせて鎮火したようです


 <マイク・ハガーさんが出てきました!ハガーさん一言!


 <一言と言われてもな。色々あり過ぎて…そうだ!


 <北方ちゃん。あの時はお礼も言えなかったが助けてくれてありがとう


 <君のおかげで私もジェシカも助かった…本当にありがとう


 <それと明日から選挙活動を再開しますので宜しくお願い致します


 <あのハガーさん市長候補はハガーさん一人ですので確定ですが


 <それでも最後までやりますよ


天龍「このおっさんすげーなー」


龍田「市長も強くないといけないのねぇ」


あきつ丸「この街はそんな危険でありますか?」


天龍「治安はいい方だぜ。チビ達を街に行かせても問題無いだろ?」


龍田「商店街の自警団さん達が見回りしているしねぇ」

ゼロ「勝手に街に出てはいけない」


北方「ごめんなの」シュン


港湾「そうよ」


ゼロ「港湾もだ」


港湾「ごめんなさい」シュン


ゼロ「まあいい…無事でよかった」


北方「…」シュン


ゼロ「北方、楽しかったか?」


北方「うん♪あ…」


ゼロ「そうか…よかった」ナデナデ゙


北方「えへへ♪」


…………


北方「…」スヤー


ゼロ「寝たか」


港湾「遊び疲れたのかしら」


ゼロ「港湾も休んでおけ。歩き回って疲れただろ」


港湾「そうするわ」


ゼロ「…必ず自由に出歩けるようにする」


港湾「ふふ、わかったわ」


ゼロ「あぁ」バタン

とある鎮守府


大佐「くそっ!私の資源が…」


Prrrrrrrr!


大佐「誰だ!」ガチン!


中将「随分と機嫌が悪いみたいじゃないか」


大佐「中将…大変失礼致しました」


中将「火災のあった倉庫は君の管理していた資源があったはずだな」


大佐「…申し訳ありません」


中将「まあ、仕方ない。ただ我々は火消しに躍起になっている」


大佐「…はい」


中将「暫くは大人しくしているんだな」


大佐「わかりました」


中将「では、また連絡する」ガチン!


ーーーーー


中将「博士」


バイル「どうされましたか?」


中将「大佐の鎮守府を攻撃してもらえないか」


バイル「よろしいのですか?」


中将「倉庫の件は隠蔽出来たが」バサッ!


バイル「この写真は?」


中将「大佐とベルガーが倉庫で密会していた時の写真だ」


バイル「なるほど…これは実によくないですなあ」


中将「フランク・ウェストというフリージャーナリストに撮られたようだ」


中将「追及されたら面倒だ。だが、大佐は卑劣な深海棲艦の襲撃により戦死してしまう」


バイル「わかりました…艦娘達は?」


中将「大佐さえ確実に仕留めればいい。放っておけ」


バイル「では、そのように」

鎮守府 食堂


睦月「…」チラッ!チラッ!


如月「どうしたの、睦月ちゃん?」


睦月「如月ちゃん、あれを見てください」ユビサシ


ファントム「…」


ゼロ「…」


睦月「先からずーと黙ってご飯食べているんですよ」


如月「沈黙が苦じゃない間柄なのかしら?」


睦月「仲良しならお喋りぐらいしないかな?」


早霜「…あれは…違うわ」


睦月「早霜ちゃん?」


早霜「…女の私達にわからない何かがあるのよ」


響 「本当はライバルになる予定だったのに勢いで自爆してしまうなんて」ボソ


如月「響ちゃん?」


響 「ウーラー」テクテク

ファントム「…何故お主は飯を食べる?」


ゼロ「どうした?急に」


ファントム「我々レプリロイドは人間と同じ食料を食べる必要は無い」


ゼロ「そうだな」


ファントム「エネルギー回復も大した事もない。何故だ?」


ゼロ「…さあな。自分で考えろ」カツカツカツ


ファントム「拙者には理解出来んな」


??「あの?」


ファントム「なんだ?」


鳳翔「お口に合いませんでしたか?」


ファントム「クッ!」バシン!


鳳翔「苦手な品があれば食べやすいようにしますので」


ファントム「…そんな事はなかったでござる!」アセアセ


鳳翔「本当ですか?よかった…」ニコッ


ファントム「」ティウン!ティウン!ティウン!ティウン!ティウン!ティウン!ティウン!


鳳翔「ファントムさん?丸太を忘れてますよ!」

鎮守府 廊下


ファントム「…」ガクッ!


霞 「何やってるのよ?」


ファントム「お主は…」


霞 「霞よ。それより片膝ついてどうしたのよ?」


ファントム「拙者にも何が起こったかわからない。気がついたら逃げてしまった」


霞 「逃げた?」


ファントム「食堂にいるあの女性は何者だ?」


霞 「鳳翔さんのこと?」


ファントム「…鳳翔」


霞 「この鎮守府のご飯を作ってくれたりしているのよ」


ファントム「鳳翔さんか…」


霞 「あんた、大丈夫?」


ファントム「…動力炉の故障かもしれん。点検してくる」


霞 「ちょっと、工廠は逆よ!」

大佐鎮守府


大佐「くそっ!この私が今までどれだけ中将達に貢献したと」ガン!ガン!


  「まあいい、艦娘共の遠征数を増やせばいいだけ…」


ヒュー――――――ン!ドカア―――――ン!!


大佐「なんだ!何が起こった!」


無線<深海棲艦からの襲撃です


大佐「なんだと直ぐに迎撃しろ!」


無線<…出来ません


大佐「ふざけるな!私を守れ!」


無線<工廠と弾薬庫を破壊されました


大佐「なん…だと」


無線<ここを…放棄するしか…ザー!


大佐「おい!応答しろ!」


無線<…に…げる……あいつ…放って…


大佐「まさか私を消しに…」


ヒュー――――ン!

大佐鎮守府 正面海域


大井「鎮守府に直撃したわ!」


卯月「そんなどうすればいいぴょん!」中破!!


弥生「このままだと…全滅」中破!!


陸奥「撤退するしかないわ…鎮守府を盾にするしか」
  (ここの艦娘達は遠征ばかりでまともに戦闘出来る訳なじゃない!)


夕立「陸奥さん、他の鎮守府に助けを呼ぶしかないっぽい!」


陸奥「けど…私達を助けてくれるのなんて」


青葉「…いますよ」大破!!!


陸奥「青葉!酷いけがじゃない!」


青葉「…艦娘を…大切にしてくると有名な提督が…」

工廠


提督「大佐鎮守府が襲撃を受けているの」


  「直ぐに艦娘達を助けに行って」


ゼロ「被害は」


提督「鎮守府は崩壊状態としか…」


ゼロ「直ぐに出る」


提督「けど、距離が…」


ゼロ「手段は問わない。オレが一番速くつければいい」


ファントム「拙者の出番だな」


ゼロ「策があるのか?」


ファントム「これは拙者にしか出来ない」

大佐鎮守府


陸奥「こいつら…統率が取れてる」ドオン!


夕立「弾が全然当たらないっぽい!」ドォン!ドォン!


卯月「もう弾がないぴょん!」カチカチ!


弥生「…こっちも…」カチカチ!


大井「こんなところで死ぬなんて…」


ホ級「…」×10 カチャ!


卯月「もうだめぴょーん!」グッ!


ヒュン!ドス!×4


ホ級「…ぐ…がぁ…!」×4
  ドガ―ン!×4 轟沈!


4本の巨大な苦無がホ級を真上から貫く


陸奥「味方なの?」


鎮守府上空を何かが通過する。妖精の乗る艦載機よりも巨大な飛行物体だ。


その飛行物体から何かが舞い降りた。


紅いボディに、金色の長髪、緑色に輝くセイバー


青葉「ほら…来てくれた」


ゼロ「…」シュタッ!


青葉「…真の殺戮者のエントリーです」

ファントム「ゼロ、艦娘達と合流したようだな」


ゼロ「あぁ、まさかお前も変形出来るとはな」


ファントム「この姿はエックス様にしか見せた事がなかったからな」


ゼロ「まるで刀だ」


ファントム「拙者はエックス様を守る刀になりたかった」


ゼロ「今はどうだ」


ファントム「アルエット様の命令に従い…お主の刀になってやろう」


ゼロ「ふっ…扱いづらい刀だな」


ゼロとファントムが来てから戦況は一変した。


敵を斬り、叩き潰し、砕き、全て破壊した。


鎮守府からの本隊が来る頃には既に決着がついていた。


ゼロ「片付いたな」


ファントム「拙者は討ち漏らしがいないか周囲を探索する」


ゼロ「頼んだ」


陸奥「あなた達は?」


ゼロ「提督の命令で助けに来た」


陸奥「ありがとう…あなた達が来てくれなかったらどうなっていたか」


ゼロ「直ぐに本隊が来るから負傷者を運ぶ準備をするぞ」


陸奥「わかったわ。動ける者は負傷者の探索と手当をお願い」


艦娘達「わかりました!」


ゼロ「ここの提督はどこにいる?」


陸奥「…あそこにいたと思うわ」


陸奥は吹き飛ばされた鎮守府の執務室を指さす。


ゼロ「オレが行こう」


陸奥「…私も行くわ」


ゼロ「案内してくれ(妙だ…上官の身に何かあれば動揺があるはずだが全く無い)」

鎮守府 執務室


ゼロ「…死んでいるな」


陸奥「えぇ」


執務室には大佐の焼け焦げた腕だけが転がっていた。


陸奥「生存者を探しましょう」


ゼロ「あぁ」


陸奥「こいつは死んで当然よ」ボソ


ゼロ「…」


弥生「…さっきの人強かったね」


卯月「うーちゃんよりぴょんぴょん跳ねて飛んでたぴょん!」


青葉「…あの人が噂の新人さんですよ」


弥生「青葉さん…無理せずに休んで…」


青葉「紅い鬼神、性別なんて関係ない!夜戦したいされたい噂の人」


大井「最近聞いた零(ゼロ)という艦娘の活躍が評判みたいだけど本人かしら」


夕立「夕立と同じ金色の髪っぽい」


潮 「男の人だったら怖いな…」

数時間後 鎮守府


ゼロ「報告は以上だ」


提督「ありがとう…疲れたでしょ?ゆっくり休んで」


ゼロ「大丈夫だ。それよりあの艦娘達はどうなる?」


提督「しばらくはここで預かるわ」


ゼロ「そうか」


提督「私は様子を見に行ってくるわ」


ゼロ「オレは工廠に向う」

鎮守府 娯楽室エリア


提督「えーと」


陸奥「提督どうしました?」


提督「みんなの様子を見に来たのだけど」


陸奥「みんな回復して寝ているわ」


提督「よかった。暫くはゆっくり休んでね」


陸奥「いいの?」


提督「私はみんなを家族のように姉のように妹のように娘のように愛する方針なのよ」


陸奥「…よかった」


提督「え?」


陸奥「ここにこれてよかった」


提督「…深海棲艦化が進んでいる艦娘がいたからもしかしたらと思ったけど」


陸奥「あの鎮守府は酷かったわ。私達を…いつも…」


提督「大丈夫」ダキッ


陸奥「…」


提督「ここは楽しいところよ」

鎮守府 工廠


アイリス「左手の調子をどうですか」カチャ…カチカチ


ゼロ「問題無い」


アイリス「無理はしないでくださいね。ここでは予備のパーツが手に入らないので」キリキリ


ゼロ「解っている」


アイリス「理解しながら飛び込むじゃないですか」ジージュッ!


ゼロ「…っ!」


アイリス「本当に昔のままですね」


ゼロ「悪い、だが…」


アイリス「仲間が傷つくのは見たいくない。それが女の子なら尚更ですよね」


ゼロ「そうだ」


アイリス「もう…決めました!今日は朝までメンテナンスに変更します!」


ゼロ「いや、そこまでしなくても大丈夫だ」


アイリス「いーや駄目です。決めましたからね」


  「あなたを万全の状態で送り出す事が私の使命です♪」


  「そして、多少の故障なら直してみせますから」


ゼロ「…よろしく頼む」


アイリス「はい♪喜んで」

鎮守府 食堂


ファントム「こんな遅くまで働いているのか?」


鳳翔「あら、ファントムさん。こんばんわ」


ファントム「暇なもので鎮守府を見て回っていたのだ」


鳳翔「そうですか。私は朝の準備でもう少しで終わりますので」


ファントム「拙者に手伝えることはないか?」


鳳翔「ありがとうございます。けど、これは私の仕事ですので」


ファントム「そうか…では失礼する」


鳳翔「はい。あら…」ガクッ!


ファントム「どうした?」


鳳翔「ごめんなさい。足の補助装置のバッテリー切れで…その」


ファントム「どうすればいい?」


鳳翔「準備は丁度終わったから部屋に戻るだけなんですけど」


ファントム「部屋まで運べばいいのだな?」


鳳翔「お願い出来ますか///」


ファントム「無論だ」

鳳翔「あの///重くないですか?」


ファントム「全く重くない」


鳳翔「いきなりこんな事を頼んでしますなんて恥ずかしいわ///」


ファントム「拙者に出来る事なら何でも言ってください」


鳳翔「優しいのですね」


ファントム「…」


鳳翔「私は見ての通り足が不自由ですから戦えません」


  「戦場で役に立てない分、鎮守府で役に立てればと思ったのですが」


  「戦場に行く娘達を見ると…何も出来ない事が悔しくて」


  「ごめんなさい。こんな事を言って」


ファントム「弱気になる事もあるであろう。拙者は秘密は必ず守る」


  「地蔵だと思って…話してみるといい」


鳳翔「ふふ…忍者なのにお地蔵さんですか」


ファントム「…///」


鳳翔「…私が寝るまで聞いてくれますか」


ファントム「無論だ」

レヴィアタンの部屋


レヴィアタン「はあー」ゴロゴロ


   「私が…あいつを…」ポフッ


   「ゼロ…」


   「あーんもう!なんなのよ」バタバタ!


   「イクめ…余計な事を」


レヴィアタンの部屋の前


エックス「…」

鎮守府 工廠


エックス「…身体が…身体が欲しい」ガクガク!


  「エルビス…」


  「ゆ”る”さ”ん”!」


妖精さん1「ヒエー」

海軍 本部


中将「大佐の件は残念だった」


少将「突然の出来事に動揺が隠せないな」


少佐「大佐の鎮守府はどうしましょうか?」


中将「新型兵器の完成も間近だ。無くても問題無い」


少佐「艦娘達は?」


中将「大佐を守れなかった役立たずだ。解体して…」


ドア<バタン!


??「それは待ってもらおう」


少佐「ザッケンナー!コラー!ダレダコラー!」


??「大佐の鎮守府を調査していた憲兵だ」


少将「憲兵がなんのようだ」


憲兵「処分を決めるのが速過ぎるのでな」


  「大佐の鎮守府の艦娘達は日頃から折檻を受けまともな休息も食事も無かった」

  
少将「軍人であればそのような事は日常茶飯事だ」


憲兵「毎日一日一食で睡眠時間が3時間も無いのが当たり前だと?」


少将「いつ戦闘になるかわからないからな」


憲兵「彼女らは戦闘は殆どせずに遠征ばかりでしたが」


中将「…」


憲兵「集めた資材は鎮守府には無い。一体どこに行ったのだろうな」


中将「何が言いたい?」


憲兵「大佐が死んだのは自業自得だ。運営方法に問題が有り艦娘達は被害者だ」


少佐「証拠も無しに!」


憲兵「証拠は有る。映像、証言、その他色々揃っている」


一同「…」


憲兵「生き残った艦娘達は我々で保護する」


  「それが出来れば死んだ大佐と無くなった資源の件はどうでもいい」


中将「いいだろう…艦娘達は君に任せよう」ギリギリ!


憲兵「そうか。では失礼する」

海軍 本部 駐車場


憲兵2「あっ!戻って来た」


憲兵 「待たせたな」


憲兵2「もー遅いわよ。どうせまた正面からやり合ってきたんでしょ?」


憲兵 「いつもの事だ」


憲兵2「一緒にいる私の身になってよね」


憲兵 「次に行くぞ」


憲兵2「もう!待ってよ。ピュイピュイ」


憲兵 「…何度も言わせるな」


ハルピュイア「ハルピュイアだ」


憲兵2「えー可愛いじゃん♪」 


鎮守府 執務室 


叢雲「保護した艦娘達の検査が終わったわ」


提督「うん。ありがとう」ヨミヨミ


叢雲「酷い扱いを受けてたみたいね」


提督「それでも…深海棲艦化は一番進行している艦娘で40%ね」


叢雲「どうするのよ?」


提督「暫くは休ませるわ。ここでの生活に慣れてもらわないとね」


叢雲「じゃあ、ここに集合させるわよ」


提督「説明と案内は私がするから」


鎮守府 食堂


天龍「よお、離島」


離島「あら、天龍さん。おはようございます」


鳳翔「♪~♪~///」


天龍「なあ?鳳翔さん、朝からご機嫌だな」ヒソヒソ


離島「そうなんですよ。何かあったのかしら」ヒソヒソ


天龍「新しい調理器具でも買ったのか?」


中間「…違う気がする」


空母「良い事があったのだろう」


天龍「お前らなにやっているんだ?」


中間「…働いている」


空母「働かされている」


中間「…掃除と炊事と洗濯を手伝うと…お小遣いくれる」


空母「私は脱出の機会を窺っているだけだ」


天龍「おう…そうか」


鳳翔「中間さんと空母さん、午後から倉庫の整理を手伝ってもらえますか」


中間「…もちろん」


空母「まあ、隠れる場所も把握しないとな」


鳳翔「はい。よろしくお願いしますね」ニコッ


天龍「…」


空母「…鳳翔さんからの頼みは何故か断れないのだ」


中間「不思議だ」


天龍「そうか。頑張れよ」

鎮守府 執務室


提督「と、言う訳でおかしな言い方かもしれないけど」


  「みんなには一週間の休暇を与えます」


一同「…え?」


提督「あれ?少なかった?」


弥生「…そんなに休んでいいのですか?」


卯月「遊んでいいぴょん?」


青葉「取材してもいいんですか?」


夕立「自由にしても怒られないっぽい?」


提督「節度ある行動ならいいわよ」


一同「ありがとうございます!」

ゼロの部屋の前


青葉「一週間♪取材し放題ですね♪」


  「さて、噂のあの人に会いに」コンコン


ドア<ガチャッ!


青葉「どうもー恐縮です。青葉です。ゼロさんの取材に…」


早霜「…ゼロなら出撃しているわ」


青葉「そうですか。それは残念ですね」


早霜「あなたは…新しく来た…」


青葉「はい。青葉と申します」


早霜「…早霜…よろしく」


青葉「ここはゼロさんの部屋じゃないのですか?」


早霜「ふふふ…」バタン


青葉「部屋に鍵をかけないタイプですか」メモメモ

遠征海域


ゼロ「これだけ回収すれば充分か」


睦月「はい。遠征大成功で司令官も大喜びです」


如月「司令官も///満足してくれるわ///」


朝潮「しかし、海の中にはまだありますね」


霞 「全部持って帰ろうとしたら動けなくなるわ」


満潮「またくればいいのよ。帰るわよ」


ゼロ「いつもこうやって回収していたのか?」


睦月「はい。みんなで運んでいましたよ」


如月「本部から支給される資源も、もう少し多ければいいのに」


ゼロ「そうか」


睦月「けど、ある時期から半分以下になっちゃったんですよね」


??「見つけたぞ!」


朝潮「敵襲ですか!」


泊地「艦娘共と遠足か?」


ゼロ「またお前か」


泊地「雑魚には興味は無い!ゼロ、闘え」

霞 「言うじゃない」カチャ!


満潮「試してみる」カチャ!


ゼロ「お前らは鎮守府に帰還しろ」


霞 「はぁ!何言ってんのよ」


ゼロ「あいつはオレとの勝負を望んでいる」


泊地「そうだ。だから、お前らカエレ!」


睦月「わかりました。では、帰りましょう!」


満潮「え、帰るの?」


如月「ゼロさんなら大丈夫よ」


朝潮「しかし…」


ゼロ「朝潮、大丈夫だ」


朝潮「わかりました」


ゼロ「こいつは手を出さないと思うが警戒を怠るな」


睦月「わかりました。では、鎮守府で会いましょう」


泊地「最後の挨拶は済んだようだな」


ゼロ「笑えない冗談だ」ブォン!


泊地「さあ、勝負だ!」チャキッ!

朝潮「睦月さん、本当によかったんですか?」


睦月「え?」


朝潮「ゼロさんを残した事ですよ」


如月「そんなの決まっているわよね///」


睦月「にゃたしはゼロさんを信じているから」


朝潮「そ…そうですね(噛んだ)」


霞 (噛んだわ)


満潮(噛んだわね)

泊地「喰らえ!」ドオン!


ゼロ「フン!」ガキン!


泊地「これならどうだ!」ヒュン×8


浮遊要塞「ヒャッハー!」ドォン!


ゼロ「数は多いが」キュイン!キュイン!


泊地「囲んで蜂の巣にしてやる。撃て!」


ゼロ「ハア!」ビュン!


シールドブーメランが全ての浮遊要塞を切断する。


浮遊要塞「…ぐげっ!」轟沈!
     ビリビリビリ!


泊地「やはり強いな」


ゼロ「もう終わりか?」


泊地「いや、勝負はこれからだ」


ゼロ(注射器か?)


泊地「…いたぃ」グサッ!
 

  「うぐぅ…うわあぁぁぁぁ!」


ピカ――――――ン!


ゼロ「…」


艦載機<ブォォォォォン!ズドドドド!


ゼロ「!」シューシュタッ!


泊地「素晴らしい力だ」


ゼロ(何故あいつが艦娘の力を使える)


ゼロ「その姿は…」


泊地「深海棲艦の姫である私の真の姿だ!」バサッ!


ゼロ(こいつ…気づいていないのか)


  (深海棲艦と艦娘が合わさった様な姿だ)


泊地「素晴らしい力だ。ゼロを蜂の巣にしろ!」


艦載機<ブォォォォォン!ズドドドド!×4


ゼロ(黒い艦載機か。しかも、速い!)シュタッ!


泊地「それだけではないぞ」ガチャリ!


ゼロ「…!」


泊地「当たれ!」ズドン!ズドン!


ゼロ(…あの巨砲は不味い)


ドゴゴゴオオ―――ン!


泊地「ふふふ…どうだ!欠片も残らないだろう」


シ―――ン…


泊地「実に呆気ない最後…」


バシャ――ン!


ゼロ「止めを刺すまで慢心するな」


泊地「きゃっ!…流石だな。簡単に死なれては困るからな」


ゼロ「その力と姿については聞きたい事が山ほどある」


泊地「私を倒せたらな!」ドオン!

艦載機<ブォォォォォン!×4


ゼロ(艦載機の動きが恐ろしく速い)キュイン!キュイン!


泊地「囲んで撃ちまくれ!」


ゼロ「…」シュタッ!バシュン!


艦載機<?!!!ドカン!×2


ゼロはバスターガンのチャージショットで2機の艦載機を撃墜する


??<アリガトウ


ゼロ「なんだ?声が…」


艦載機<ズ┣¨┣¨┣¨┣¨!


ゼロ「フン!」シュパン!


艦載機<……ドカン!


??<コレデタタカナクテスム


泊地「いくぞ!」

南方「そこまでです」


装甲「ゼロ、これを見ろ」


睦月「うぅ…」


如月「ごめんなさい」


ゼロ「…そういう事か」


泊地「え?」


装甲「捕虜がどうなってもいいのですか」


ゼロ「…彼女らに手を出すな」


南方「ふっ…」ズドン!


ゼロ「ぐっ…」被弾!


睦月「ゼロさん!」


装甲「泊地、よくやりました」


泊地「え…あ、なんでお前らが」


ゼロ「…」グッタリ

南方「我々は彼が必要だったのです」


泊地(私は一対一の戦いを望んでたのに…)


装甲「彼女らはどうしますか?」


南方「ゼロを従わせる為に必要です。連れて帰ります」


泊地「待て!ゼロをどうする気だ?」


装甲「連れ帰ります」


南方「ゼロのDNAデータを抜き取ります」


泊地「DNAデータだと…(…DNAデータってなに?)」

鎮守府 執務室


提督「…遅いわね」


曙 「あの屑鉄がいるから大丈夫よ」


提督「叢雲」


叢雲「一応、捜索隊を編成しておいたわよ」


提督「ありがとう。日が落ちる前に向かわせましょう」


ドア<コンコン!


長門「提督、いいか?」


提督「どうしたの?」


長門「それがだな…」


ハルピュイア「失礼する」


提督「!」


ハルピュイア「突然の訪問で申し訳ないな」

深海棲艦アジト


如月「…ここは独房かしら?」ムクッ


  「当然、扉は開かない。艤装も取り上げられたわ」


  「なんとかしないと」<キサラギチャン…キコエル?


如月「え?睦月ちゃん」


ドア<ヨカッタ、スコシマッテネ


ドア<カチャカチャ…カチカチ!ガチャリ!!


睦月「ふぅ…少し手こずっちゃいました」フキフキ


如月「睦月ちゃん!」


睦月「しーっ。直ぐに逃げないと」


如月「睦月ちゃん…逞しくなったわね」


睦月「睦月だけ、攫われたり、…漏らしちゃったり、轟沈したりしてるもん」ボソッ


  「強くなるしかないもん」


如月「アッハイ」


睦月「朝潮ちゃん達も助けないとね」


数分後


朝潮「睦月さん、助かりました」


満潮「感謝するわ」


霞 「…ありがと」ボソッ


睦月「ここにはゼロさんがいませんでしたね」


如月「違うところにいるのかしら」


朝潮「艤装を取り返して助けにいかないと」


朝潮「ゼロさんのDNAデータを抜き取ると言っていましたよね」


睦月「DNAデータってなんだろう?」


霞 「それ…」


一同「?」


霞 「あ・赤ちゃん…作るのに…必要なんじゃないの///」


満潮「はあ!赤ちゃんですって!」


如月「それって人間の男性から出る…」


睦月「にゃーし!にゃーし!」


朝潮「それがあればゼロさんの子どもを孕めるのですね」


霞 「孕むとか言うな!」


睦月「にゃまにゃましい」


如月「それが奪われたら深海棲艦とゼロさんの愛の結晶が出来るのね」


睦月「違うよ!」


朝潮「睦月さん」


睦月「無理やりなら愛の結晶じゃないよ!」


朝潮「何としても止めないと」
  ゴゴゴゴゴゴゴゴゴォ!

睦月「正妻の座は渡しません」
  ゴゴゴゴゴゴゴゴゴォ!


睦月・朝潮「どんな手を使ってもゼロさんを取り戻します」
     ゴゴゴゴゴゴゴゴゴォ!

鎮守府 執務室


ハルピュイア「六角蒼子提督、艦娘を兵器としてではなく人として扱い」


「艦娘からの信頼は厚く、地域復興にも協力的だ」


「しかし、本部からの評価はよくないようだな」


「艦娘の被害を抑える為に数多の命令違反を犯した」


提督「当然です。私は艦娘達を家族のように愛していますから」


ハルピュイア「…家族か」


提督「そうです」


ハルピュイア「ここに来たのは、大佐鎮守府に所属していた艦娘を保護するのが目的だったのだが」


提督「…」


ハルピュイア「他にも目的がある」


提督「なんでしょうか」


ハルピュイア「いるのだろ?ゼロが…」


深海棲艦アジト 倉庫


朝潮「艤装を取り返す事が出来ましたね」


満潮「見張りがいないから楽だったわ」


霞 「艤装を点検するのよ」


如月「弾薬、燃料も溢れるぐらいあるわ///」


朝潮「ゼロさんの装備も回収しました」


睦月「あれれ、これは?」


如月「どうしたの?」


睦月「空母の人が使う弓かな?」


朝潮「どうしてここに弓が」


霞 「あんまり考えたくないけど奴らが倒した艦娘のじゃないの」


満潮「矢がないじゃない」


矢<ココニイルゾ


睦月「ありました。紫色の矢です」


朝潮「私達に使えますかね」


如月「何かに使えるかもしれないわ」

深海棲艦アジト 牢獄


ゼロ「…睦月達は無事なんだろうな?」


装甲「第一声が部下の心配か」


南方「一応無事だが貴様の協力次第だ」


ゼロ「協力だと」


装甲「お前のDNAデータを貰う」


南方「大人しく渡せば仲間は無傷で返してやろう」


ゼロ(仲間の無事が優先だ。従うしかないか)


ゼロ「好きにしろ」


装甲「賢明な判断です」


南方「体を楽にしてください」


ゼロ(何故こいつらはDNAデータの存在を知っている?)


  (それにオレを被弾させた兵器はレプリロイド用のものだった)


  (誰だ…こいつらに協力しているのは?)

睦月「こっちかな」


朝潮「私もそう思います」


霞 「なんでわかるのよ」


如月「愛ゆえにかしら」


睦月・朝潮「ゼロさんの匂いがする・します」


満潮「なんなのよ…あんたらは」


睦月「何としてもゼロさんからDNAデータを取り出す行為を防がないと」


<グワアァァァ!


如月「今の声は!」


霞 「あいつの声…」


睦月「ゼロさんだ!」


ゼロ「ぐぅ…」ガクッ!


装甲「まだ始まったばかりですよ」バキバキ!


南方「どんなに堅い装甲に覆われていても」メキメキ!


ゼロ「…はぁ…がぁ!」バチ!バチバチバチ!


南方「内部はどうしようもありません」ドシュ!


ゼロ「…」ガラン!ガラガラ!


南方「装甲は特別仕様です。堅くて軽い」


装甲「機械人形かと思えば一部は我々と同じでしたか」


南方「見た目は全く違うのに中身は我々と同じ」


装甲「目標は達成しました。行きましょう」



睦月「うぅ!ぐぅ!」


如月「駄目よ。落ち着いて睦月ちゃん」ガシッ!


睦月「けど、けど、けど、ゼロさんが」ポロポロ


満潮「あんなの拷問よ」


霞 「麻酔無しで胸部解放するもんじゃない」


朝潮「あの二人…許さない」


如月「今は我慢よ。隙をついてゼロさんを助けないと」


朝潮「誰か来ます」


ゼロ「…」グッタリ


泊地「何てことだ」


  「おい。大丈夫…な訳ないよな」


  (内蔵は機械と我々の艤装の部品が組み込まれている)


ゼロ「…ぐはっ!…」バチバチ!


泊地「楽にしてやる」スッ


ゼロ「…ぐ…」


<ゼロサン!


泊地「誰かいるのか!」


シーン…


泊地「南方も装甲もいないからゆっくりするか(棒)」

睦月「ゼロさん、ゼロさん」


ゼロ「…」


如月「大変意識が無いわ。直ぐに鎮守府に戻らなきゃ」


朝潮「鎖を外さないと」


霞 「刃物なんて無いわよ」


睦月「えぃ!えぃ!」ガキン!ガキン!


満潮「固すぎるわ」


如月「睦月ちゃん、どこにナイフを隠していたの?」


睦月「そうだ!」


睦月はゼロにZセイバーを握らせスイッチを押させる。


Zセイバー<ブォン!


睦月「やったぁ!動いた」


朝潮「なるほど、その手がありましたか」


如月(睦月ちゃん///本当に逞しくなったわね)シミジミ


睦月「さあ、脱出です」ガシッ!


ゼロ「…」

泊地(これでいいだろう。ゼロと勝負が不本意な形で終わるのは嫌だし)


  (しかし、薬を使って強くなったが肌が変わったような?)


鏡<オレヲミロ


泊地「なんだこれは!」


  「肌が髪が服が中途半端に変化している…」


  「なんか…艦娘みたいになってる」


「あの二人め、私を騙したな!」

深海棲艦アジト付近


満潮「まだ起きないの!」ドォン!


朝潮「あんな事されてたんですよ。起きるほうが不思議です」ドォン!


霞 「あぁ!もう!起きなさいよ。このクズ」ゲシッ!


如月「通信機の有効範囲までまだ遠いわ」ザージー!


睦月「撃ち続けて敵の追撃を防ぐのです」ドォン!


ゼロ「…」


霞 「頼むから起きなさいよ」ガシガシ!


満潮「叩いて起きるわけないでしょ!それより撃ちなさいよ」ドォン!


睦月「霞ちゃん、帰ったらお話しましょう」
   ドォン!ドォン!ドォン!ドォン!バシュン!バシュン!

霞 「ひぃ!お願いだから起きなさいよ」ユサユサ

南方「油断しました」


装甲「まさか逃げだすとはね」


南方「装甲わかっていますね」


装甲「もう発艦している」


艦載機<ブオオオオオォォォォ!ズドドド!


睦月「艦載機が来ます!」ドォン!ドォン!


朝潮「制空権を確保されたら不味い」ドォン!


艦載機<ヒューーーーーーーーーン!


満潮「爆撃よ!」


ドカ―――――――ン!


睦月「…みんな大丈夫?」


朝潮「まだ…戦えます」


霞 「ゼロも…無事よ」


如月「敵艦載機…直上よ」


艦載機<ヒューーーーーーーーーン!


睦月「うにゃ!にゃめだぁ!」

艦載機<被弾…被弾!ドカン!


睦月「…あれ?」


如月「もしかして、ゼロさんが助けてくれたの?」


ゼロ「…」


霞 「まだ目を覚まさないわよ」


朝潮「一体誰が」


泊地「残念だったな。私だ!」ビシッ!


満潮「なんで敵のあんたが!」


泊地「今は見逃してやるから逃げろ」


睦月「助けてくれるの?」


泊地「いいから逃げろ!小娘達」


如月「もう少しで通信可能範囲よ。頼るしかないわ」


南方「何をしている」


装甲「艦娘に協力した?」

泊地「協力?違うな。見逃してやっただけだ」


  「私はゼロとの真剣勝負を望んでいる。その為だ」


南方「そんな事の為にか」


装甲「理解出来ません」


泊地「それと貴様らに聞きたい。あの薬はなんだ!この姿はなんだ!」


装甲「あれは開発中の薬です」


南方「使用者の潜在能力を過度に引き出すようですね」


泊地「深海棲艦である私に艦娘の力があるのか」


装甲・南方「それは違います。あなたは我々に沈められた艦娘です」


泊地「…艦娘だと…私は深海棲艦の姫だ」


装甲「それはあなたが生まれ変わったからです」


南方「我々は二人の艦娘を沈めた」


装甲「暫くしてその場所にあなたがいた」


泊地「嘘だ!また私を騙すのか!」ドオン!


南方「これは真実だ」


装甲「その時に沈めた艦娘の名前は…」


泊地「違う!私は深海棲艦の誇り高き姫の泊地棲姫だ」


装甲「聞く耳持たず」

如月「はい…そうです。至急救援をお願いします」


  「鎮守府と通信出来たわ!」


朝潮「後は後退しながら迎撃するだけですね」


霞 「最後まで油断するんじゃないわよ」


満潮「霞…ゼロはどこよ?」


霞 「満潮が運んでたでしょ?」


睦月「えーと…オレが時間を稼ぐから撤退しろ、って」


霞 「ばっかじゃないの!あいつ」


如月「お願い早く来て!ゼロさんが単独で姫と戦っているの!」無線


満潮「どうして止めなかったのよ」


睦月「にゃって…大丈夫だ。オレに任せろって言って」


朝潮「言って?」


睦月「頭をナデナデされたら///」


朝潮「くっ!それは仕方ない」


如月「ゼロさんは心臓剥き出しで戦っています!」無線

泊地「くっ…」大破!!!


南方「何を思って我らに歯向かったのか」小破!


装甲「だが、これまでだ」小破!


泊地(時間は稼げただろう)


南方「二度目の死だ」


装甲「もう会う事はないでしょう」チャキッ!


泊地(あぁ…ゼロと戦いたかったなぁ)


<バシュン!


装甲「なに!」ビリビリ!


南方・装甲「ぐぬ!」ドギャン!


泊地「どうして…ここに?」


ゼロ「借りを…返しに来ただけだ」


南方「その体でよく動けるな」


装甲「心臓が剥き出しですよ」


ゼロ「それがどうした?問題無い」


南方「今度こそスクラップにしてあげましょう」チャキッ!


装甲「行け!艦載機よ」


艦載機<ブオオオオオォォォォ!ズドドド!


ゼロ「動けるか?」


泊地「え…あぁ、動ける」


ゼロ「なら逃げろ。オレが奴らを倒す」

鎮守府 レヴィアタン格納庫


提督「後どれくらいで出撃出来るの!」


明石「2分です」


提督「長い!40秒で支度しな!」


明石「了解!」


提督「ハルピュイアさん、申し訳ないけど」


ハルピュイア「職務を全うしてくれ」


提督「ご理解ありがとうございます」


明石「提督、行きますよ!」


提督「今行くわ」

レヴィアタン船内 格納庫


アイリス「ゼロの胸部が開いたままと聞きました」


  「直ぐに修理出来るように準備します」


夕張「胸部開いたままってどういうことですか!」


電 「それって…はわわ」


雷 「心臓丸出しよ」


暁 「きゃー!」


響 「それは…恥ずかしいな」


夕張「違うそうじゃない」

深海棲艦アジト付近海域


南方「沈め!」ドオン!


装甲「穴だらけにしてあげる」ズドドドド!


ゼロ「…」シューシュタッ!


南方「逃げてばかりか」ドオン!


ゼロ「ハア!」ガキン!


艦載機<ブオオオオオォォォォ!


ゼロ「そこだ」バシュン!


艦載機<!!!墜落


装甲「攻め続けて消耗させますよ」


ゼロ「テイ!セイ!ハア!」シュパ!シュパン!ザシュ!


南方「ふふ…本当は力が出ないのではないですか?」


ゼロ「…」


装甲「沈黙は肯定です」


泊地「ゼロ…やはり負傷したせいで」


ゼロ「ぐっ…」被弾


泊地「駄目だ!主砲が破壊されて…何も出来ない」


ゼロ「…ぐは!」中破!!


南方「バラバラにしてやる」

睦月「ゼロさん!」ドォン!


霞 「無茶するんじゃないわよ」ドォン!


満潮「全弾撃ち込むのよ!」ドォン!ドォン!


泊地「お前ら…」


如月「私達の後ろに隠れてください」ドォン!


朝潮「あなたがゼロさんを治療していたのはわかっています」ドォン!


睦月「あなたは敵ではありません」ドォン!ドォン!


泊地「うぅ…」


如月「もう少しで救援が来るけど…弾薬が心もとないわ」


睦月「この弓矢使えるかな?」


霞 「力が足りないわよ」


如月「みんなで使えばどうかしら?」


泊地「やらせてくれ」


朝潮「え?」


泊地「私の力なら飛ばせるはずだ」


朝潮「しかし…どうしましょう」


睦月「必ずゼロさんを助けてください」


泊地「任せろ」


如月「これをどうぞ」

泊地「やはりな…実に手に馴染む」


  (私が使っていたんだろうな。私は…)


矢<集中しろ


泊地「え?」


矢<今はゼロを助ける事に集中しろ


泊地「矢がしゃべっている!」


矢<見た目はかなり変わったが中身はそのままだ


泊地「ゼロを知っているのか?」


矢<早く射ろ


泊地「終わったら聞かせろよ」


グッ!キュキキキキキ!


泊地「…この一撃は外しはしない!」


ヒュン!キュイ―――――――ン!ピカーン!

装甲「艦載機で何ができる!」ドオン!


イーグリード「空中で負けるかよ」ズドドドド!


装甲「ぐっ!ただの艦載機じゃない」被弾


睦月「すごい!あの紫色の艦載機とっても速い」


南方「なんだ!」被弾


イーグリード「これで今までの貸しは帳消しだ!」
     ヒューーーーーーーーーン!

ゼロ「紫色の…鷲」


ドカン!ビュオオオオオオオオ!


紫の艦載機から放たれた魚雷が爆発し巨大な竜巻が発生する。


装甲「この竜巻は!」バリバリ!


南方「飛ばされる!」バリバリ!


イーグリード「ゼロ!」


ゼロ「あぁ…解っている」キュイン!キュイン!


装甲・南方「!!!」


ゼロ「テイ!セイ!ハア!」
   シュパ!シュパン!ザシュ!シュパ!


装甲・南方「きゃあぁ!」大破!!!


竜巻により飛ばされた二人に止めの連続斬りを浴びせる。


ゼロ「また助けられたな。イーグリード」


イーグリード「礼なら彼女らに言え」


一同<やったー!


ゼロ「…そうだな」

イーグリード「また助けが必要なら矢を飛ばせ」


ゼロ「イーグリード、お前は」


イーグリード「悪いな。あまり長く話せないようだ」


ゼロ「これだけは言わせてくれ」


イーグリード「なんだ?」


ゼロ「…ありがとう」


イーグリード「当然だろ」…シュン


南方「ぐっ…ここまでとは」


装甲「目標は達成しました。ここは退きましょう」


ゼロ「待って!ぐっ…」ガクッ!


南方・装甲「それでは失礼」


ゼロ「…深追いは無理だな。合流するか」

―――――


南方「もう少しだったのですが」


装甲「DNAデータを手に入れただけよしです」


南方「…まだ副砲が生きています」ガチャン!


装甲「奴は危険すぎる」


南方「イレギュラーは排除する」ドォーン!


―――――

睦月「ゼロさん、大丈夫ですか?」


ゼロ「大丈夫だ」


霞 「そんな体で無理するんじゃないわよ!」


如月「もう少しで提督達も到着します」


ゼロ「泊地、助かった」


泊地「貴様との決着がついていないからな。死なれては困る」フンス


ゼロ「そうだったな。ぐっ…」ガクッ!


朝潮「今は休む事が優先です」


泊地「全力で戦いたいからな。万全の状態で…危ない」バッ!


ビシュッ!……ポタッ…ポタポタ…


泊地「…ごふっ…」ビシャン!


ゼロ「泊地!」

泊地(あぁ…そうか。南方に狙われてたゼロを庇って…)


ゼロ「目を覚ませ!」


朝潮「血が止まりません!」


如月「こっちです!直ぐに救護班を」無線


満潮「あいつら許さない!」ドォン!


霞 「ふざけるんじゃないわよ!」ドォン!


睦月「ゼロさん、話しかけ続けて下さい!」


ゼロ「泊地、大丈夫だ!もう少しで助けが来る」


泊地(…もう無理だ。急所に当たったのはわかっている)


ゼロ「起きろ!オレと戦うのはどうした!」


泊地「……てを…」


ゼロ「手なら握っているぞ!」


泊地「…さいご…に…さびしくない」フッ


ゼロ「…」


泊地(…生まれ変わったら…ゼロと…一緒に…いたいな)

ゼロ「…如月」


如月「…なんでしょう」


ゼロ「鎮守府の港湾達と話したい。無線をくれ」


如月「どうぞ」スッ


ゼロ「ゼロだ。あぁ、大丈夫だ。それより港湾達と話したい呼んでくれ」無線


朝潮「…あの」


睦月「朝潮ちゃん、今は…」


朝潮「わかりました」


ゼロ「…それが一番いい方法なんだな。大丈夫だ。わかった」


指揮船<みんなー!


ゼロ「お前達は先に行け」


睦月「ゼロさんはどうするのですか?」


満潮「まさか、あいつらを追うなんて言わないでしょうね」


ゼロ「違う」


ゼロは泊地を抱きかかえ答える。


ゼロ「泊地棲姫を海に還してくる」

――回想――


泊地「何てことだ」


  「おい。大丈夫…な訳ないよな」


ゼロ「…ぐはっ!…」バチバチ!


泊地「楽にしてやる」スッ


ゼロ「…ぐ…」


泊地「我々の使う傷薬だ。何もしないよりはましだ」


ゼロ「…」


泊地「私はこんな卑怯な方法でゼロに勝とうなんて思っていなかったのに」


ゼロ「…」


泊地「そこにお前の仲間がいる。上手く逃げろ」


  「次こそは一対一でゼロと戦いたい」

ゼロ「あの時、お前の治療がなければオレの命も危なかった」


  「ありがとう」


  「ゆっくり眠ってくれ」


ゼロは泊地棲姫に弓を握らせ海に沈める。


ゼロ「出来る事なら…」


  「敵としてで無く仲間として出会いたかった」


ゼロ「…」バチバチ!


ゼロ「…そろそろ限界か」

鎮守府 工廠


ゼロ「悪い」


アイリス「悪いと思うなら無理をしないで下さい」カチャカチャ


ゼロ「お前が…」


アイリス「え?」


ゼロ「鎮守府に戻ればアイリスが直してくれるからな」


アイリス「もう…そんな調子の良い事言って///」テレテレ


妖精1「天然ジゴロです」


ゼロ「どれくらい掛かる?」


アイリス「明日の朝までにはなんとか」


ゼロ「そうか」


アイリス「ただ、動力炉付近の損傷が…」


ゼロ「無理やり開けられDNAデータを取られたからな」


アイリス「…DNAデータを?」ピキッ!


ゼロ「あぁ、専用の機械で抜き取られ」


アイリス「一大事じゃないですか!」


ゼロ「!」


アイリス「そのデータがあればなんでも出来ちゃうのですよ」


ゼロ「わかっている。だからだ。…直ぐに取り返しに行く」


アイリス「…わかりました。朝までには終わらせます」


ゼロ「…アイリス」


アイリス「なんですか?」


ゼロ「本当にありがとう」


アイリス「もう///本当にずるいですよ」

アイリス「…すぅー」zzzz


ゼロ「ありがとう。さて、行くか」


エックス「行くのかい?」


ゼロ「あぁ、止めるのか?」


エックス「止めないよ。君の単独行動は必ず意味があるから」


ゼロ「そうか」


エックス「君が不在の間は僕がみんなを守るよ」


ゼロ「身体も無しによく言う」


エックス「それなりに出来る事はあるよ」


ゼロ「…そうだったな。行ってくる」


―――
――


1週間後


睦月「うにゅーゼロさんー」


如月「睦月ちゃん…」


北方「ゼロ…1週間も帰って来ない」


睦月「大丈夫だと思うけど」


早霜「…寂しくて乾きそうよ」


北方「濡らすか?」


早霜「心が乾くのよ」


如月「女は潤いが必要なのよ」


睦月「ゼロしゃーん」


天龍「おーい!ゼロが帰って来たぞ!」


一同「ゼロさん!」


―――


ゼロ「戻った」


睦月「ゼロさん!心配しましたよ」


ゼロ「悪いな」


北方「ゼロ!おかえり!」


早霜「ゼロ…待っていたわ」


ゼロ「悪いな。もう少し早く終わる予定だったのだがな。だが、収穫はあった」


??「……」


如月「あの…後ろのは?」


装甲「……」武装解除済


ゼロ「…捕虜だ」


睦月「あの時の姫じゃないですか」


早霜「…一人で倒したの?」


ゼロ「最初はそのつもりだったが…」


??「二対一は卑怯ですから」


如月「あなたは?」


??「私は…」



多忙につき再開が遅れました。


一週間に1回は投稿出来るようにしたいです。


今年もよろしくお願い致します。

3日前


装甲「準備は整いました」


南方「奴のデータを早く届けましょう」


装甲「取引場所は我々二人で問題無い」


南方「アジトを転々するのも終わりだ」


装甲「これで…」


ゼロ「どうなるんだ?」


装甲・南方「!」


ゼロ「随分と念入りに移動していたな。それほどオレのDNAデータが重要なのか?」


装甲「何故ここがわかった?」


ゼロ「オレが捕まったアジトから虱潰しに怪しい場所を探しただけだ」


南方「全てに護衛もいたはず」


ゼロ「あぁ、全員相手にしてやった」


南方「だが、我々に一人で挑むとはいい度胸だ!」


装甲「この際、お前の体も奴に届けてやる!」


ゼロ「来い。取引相手の情報も話してもらうぞ!」


艦載機<ブオオオオオォォォォ!ズドドド!


ゼロ「フン!」シュー!シュタッ!バシュン!


艦載機<被弾…ボン!


南方「この!」ドオーン!


ゼロ「ハア!」スパン!


装甲「沈め」ズドドドドドド!


ゼロ「…」キン!キン!キキン!バチン!


南方「シールドか。ならば、これでどうだ!」チャキッ!


ゼロ(あれは不味いな)


南方「喰らえ!」ズドオオ――ン!!

南方「…消し飛んだか」


装甲「行きましょう」

ザバア―――ン!

ゼロ「残心を忘れるな」ザシュッ!


南方「槍だと!」ビリビリ!


ゼロ(貫くつもりだったが…)


装甲「よくも南方を!」…カチャリッ!


ゼロ「躊躇ったな」ドゴ!ドゴ!ドゴン!


装甲「ぐはっ!」小破!


海中から飛び出したゼロはトリプルロッドで南方に刺突し、リコイルロッドで装甲を殴り飛ばす。


ゼロ「見事な連携だが接近戦が得意な者がいないのではな」


南方「舐めるな!」ズドオオ―ン!


ゼロ「ハア!」ガキン!


艦載機<ブオオオオオォォォォ!ズドドド!


装甲「ならばこれでどうだ」ガシッ!


ゼロ「なに!」


装甲「南方、私ごと撃て!」


南方「くっ…当たれ!」ズドオオ―ン!


ゼロ「仲間ごと撃つとはな」小破!


装甲「…それでいい」中破!!


南方「我々は何としても勝たなければいけないのだ!」


ゼロ(…不味いな。左腕がやられたな)


南方「お前も連れていくぞ!」カチャリッ!

ヒュン!

南方「ぐっ…!主砲が!」ドカン!


ゼロ「矢だと」


??「…ゼロ置いていくなんて酷くないか?」


ゼロ「お前は…誰だ?」


??「私か?」


翔鶴「泊…翔鶴!ゼロの艦娘だ!」

ゼロ「翔鶴…それがお前の名前か。置いていくとはどういう事だ?」


翔鶴「お前が最初のアジトを襲撃した時にドロップしたのだ」


ゼロ「もしかして、あの奇妙な光か」


翔鶴「お前が倒した敵の屍を辿って来た」


ゼロ「そうか。…ところで、」


翔鶴「やれるぞ」


ゼロ「あぁ、援護を頼む」


翔鶴「援護?私も前に出るぞ」


ゼロ「…いくぞ」


翔鶴「ゼロ…共に戦えて嬉しいぞ」


南方「生まれたばかりの練度の低い艦娘が調子に乗るな」カチャリッ…


翔鶴「練度の低い?」ヒュン!


南方「ぐっ」ドス!ドス!ドス!ドス!


翔鶴「悪いな。艦載機は一機しかいないから…うふふ」


装甲「南方…逃げてください」


南方「しかし…」


装甲「あなたがデータを届ければ勝ちです」


南方「わかりました。私の艤装の一部を渡します」

翔鶴「南方が逃げるぞ。奴を射抜く」グッ!キュキキキキキ!


ゼロ「頼む」シュー!シュタッ!


翔鶴「逃さない」ヒュン!キュイ―――――――ン!


装甲「そんな矢でどうにか出来ると思うな」ガキン!


ゼロ「喰らえ」バシュン!


装甲「そんな光る弾が通るか!」ガキン!
  ズドーン!ドオーン!


ゼロ「…」シュタッ!ガキン!


翔鶴「悪いな…盾がないと攻撃と回避しか出来ん」


ゼロ「名前の通り固いな…矢はあるか?」


翔鶴「数本だがな…私に考えがある」


ゼロ「わかった」


翔鶴「ふっ…思い切りのいい奴だ」


装甲「死ぬ覚悟は出来ましたか?」カチャカチャ


ゼロ「行くぞ!」シュタッ!


翔鶴「あぁ」グッ!キュキキキキキ!


装甲「消し飛べ!」
  ズドーン!ドオーン!ズドドドド!

ゼロ「フン!」ガキン!ガキン!カキン!


装甲(奴め…打ち合いに勝てると思っているのか?)


翔鶴「まずは1本」ヒュン!


装甲「諦めの悪い!」ズドドドド!

ドガン!

装甲(煙幕。しかし、これなら艦娘は狙え…)


装甲「!」ドス!ドス!ドス!ドス!


翔鶴「ゼロを射抜くと思ったか?」


装甲「砲身に矢を…」


ゼロ「燃えろ!」ザシュン!


装甲「ぐわああ!」


翔鶴「…爆ぜろ」


装甲「こんな…奴らに」艤装完全破壊!

翔鶴「勝負あったな」


ゼロ「艦載機を積んでいないから矢に魚雷を付けたか」


翔鶴「お前の破壊したアジトには無くてな…中々の物だろ?」


ゼロ「あぁ」


装甲「…ぐっ…」


翔鶴「さて、連れ帰るか」ガシッ


装甲「…た…れ…」


翔鶴「なんだ?」


装甲「く…た…ばれ」カチッ


ドゴオオオン!!!


翔鶴「…げほっ!ごほっ!…」


ゼロ「自爆するとはな」


翔鶴「助かったぞ…お前が奴の右腕を斬り飛ばさなかったら」


ゼロ「その腕はどうした?」


装甲「…」


ゼロ「何故だ!お前がレプリロイド用の腕をしている」グイッ!


装甲「…」


ゼロ「答えろ!」


翔鶴「無駄だ気を失っている。それに…悪いが足を」


ゼロ「…まずは立て直すぞ」

元深海棲艦アジト


ゼロ「どうだ?」


翔鶴「厳重に拘束しておいた」


装甲「…」


ゼロ「艤装を見せろ。可能なら修理する」


翔鶴「本当か?」


ゼロ「必要なものは確保した」


翔鶴「悪いな」


ゼロ「被害は艤装だけか…身体は?」カチャカチャ


翔鶴「問題無い」


ゼロ「お前が来てくれてよかった」


翔鶴「追って来た甲斐があったな」


ゼロ「…」


翔鶴「…」


ゼロ「泊地棲姫なんだろ?」


翔鶴「…ぁ…そうだ」


ゼロ「やはりそうだったか」


翔鶴「私も解らないんだ…気がついたらこの姿で海の中で目覚めた」


ゼロ「オレが弔った時、お前は確かに…」


翔鶴「死んでいた…最後に手を握ってくれたな///」


ゼロ(どういう事だ?艦娘が深海棲艦化する事はあるが逆もあるだろうが…死人が生き返る事は無い)


翔鶴「その…やっぱり気持ち悪いし信用できないか?」


ゼロ「そんな事は無い…三度も助けられたんだ」


翔鶴「そうか…ありがとう」


ゼロ「後でいくらでも調べられる…よろしく頼むぞ」スッ


翔鶴「勿論だ!」アクシュ

某所


南方「はあ…はあ…」


??「ボロボロだな」


南方「奴のDNAデータだ」


??「確かに受け取った」


南方「これで妹を…」


??「任せておけ…装甲はどうした?」


南方「奴らを足止めして…わからん」


??「そうか。見付かれば儂がなんとかしよう」


南方「お願いします…バイル様」


バイル「あぁ…ゼロのDNAデータが手に入れば…くっくく…ははははは!」


南方「バイル様?」


バイル「待っていろよ…貴様から全てを奪う!」

元深海棲艦アジト


ゼロ「資材に弾薬に燃料・・・これだけあれば充分だな」


翔鶴「ゼロ、奴を縛り付けておいたぞ」


ゼロ「引き続き見張っておいてくれ。もう少しでそちらにいく」


翔鶴「わかった。抵抗はしないが油断しないのが一番だな」


ゼロ「・・・小型船もあるのか」


翔鶴「使えるか?」


ゼロ「時間は掛かるが問題無い」


翔鶴「よーし。私が見張っているから安心しろよ」


ゼロ「その前に紫の矢を置いていけ」


翔鶴「この矢か?」


ゼロ「そうだ。調べたい事がある」


翔鶴「最初から持っていたが艦載機にならなくて困っていたんだ」スッ


ゼロ「見ておくから任せろ」


翔鶴「見張っているぞー」


ゼロ「さて、もういいぞ」


矢「・・・」


ゼロ「・・・違ったか」


矢(イーグリード)「間違いでは無い。オカマ野郎」


ゼロ「さっさと答えろ。鳥ガラ」
ーー

イーグリード「なるほど・・・そんな事があったのか」


ゼロ「オレのわかる範囲だがな」


イーグリード「だから見た目が少し違ったように思えたのか」


ゼロ「昔のオレを知る者は皆そう言うんだ」


イーグリード「話の続きは基地に戻ってからだ。エックスもいるのだろ」


ゼロ「それどころか奴の子どもに当たるレプリロイドもいる」


イーグリード「あのエックスにか・・・」


ゼロ「頼りになる仲間と後輩もいる。・・・娘(北方)もな」


イーグリード「子持ちかよ!?」

装甲「・・・」


ゼロ「交代の時間だ」


翔鶴「そうか。船はどうだ?」


ゼロ「二日以内になんとかなりそうだ」


翔鶴「ようやくお前の鎮守府に行けるのだな。楽しみだ」


ゼロ「提督も歓迎してくれるだろうな」


翔鶴「・・・え?ゼロが提督じゃないのか?」


ゼロ「オレは提督じゃない」


翔鶴「そんな!?じゃあ、ゼロの元で戦えないのか?」


ゼロ「全体の指揮は提督の仕事だからな」


翔鶴「しょ、しょんなぁ~」ションボリ


ゼロ「大丈夫だ。信頼出来る提督だ」


翔鶴「それでも~」


ゼロ「それに・・・オレも提督を目指して・・」


翔鶴「その時は秘書艦にしろ!」


ゼロ「お、おぅ。わかった」


翔鶴「絶対だぞ!(秘書艦なら提督と密接な関係になれるぞ///)」


ゼロ「とりあえず休んだらどうだ?」


翔鶴「いや、晩飯の魚を獲ってくるぞ!」

ゼロ「お前の右腕は誰が作った?」


装甲「・・・」


ゼロ「レプリロイド用装備はどこで手に入れた?」


装甲「・・・」


ゼロ「まあいい。鎮守府で話してもらう」


装甲「必ず・・・あなたを倒す者が現れる」


ゼロ「そうか・・・オレを倒したとしても今は頼りになる仲間がいる」


装甲「・・・その仲間があれですか?」


翔鶴「ごぼぼぼぼぼぼぼぼ!?」バシャン!バシャン!


ゼロ「泳げないのか!?」


装甲「こんなのに負けたのか」

ゼロ「何をしていた」


翔鶴「魚を獲ろうしたのだ。けど、前みたく泳げなくて・・・」


ゼロ「水中での呼吸も出来ないのか?」


翔鶴「そうだ」シュン


ゼロ「まあいい。オレがなんとかする」


翔鶴「すまぬ」


ゼロ「魚ぐらいしか獲れないがいいか?」


翔鶴「デカイのがいい!」


ゼロ「フッ・・・任せておけ」


ーーー


翔鶴「うまい!デカイ!」ガツガツ


ゼロ「・・・それはなによりだ」


翔鶴「焼き魚は最高だな」ムシャムシャ


ゼロ「蘇った時の事だが何か覚えていないか?」


翔鶴「うーむ。そうだな。気がついたらこの姿だったしな・・・そうだ!」


ゼロ「なんだ?」


翔鶴「髭でハゲのおっさんが出て来た気がするぞ」


ゼロ「・・・誰だ?」


翔鶴「知らん」

翔鶴「走馬灯で知らないおっさんを見るとは」モグモグ


ゼロ「そうか」


イーグリード「こりゃ駄目だな。食う事しか考えていない」


翔鶴「なんだと?!この鳥妖精め」グリグリ


イーグリード「よせ。やめろ!」ジタバタ


ゼロ「許してやれ。こいつもやるから」


翔鶴「いいのか!?」


ゼロ「オレは食べなくても問題無い」


翔鶴「やっぱりゼロはいい奴だな!」ガツガツ


ゼロ「・・・デカイ北方が増えた気分だ」


ーーー

装甲「・・・」


ゼロ(抵抗がする気はないようだな)


翔鶴「私も見張るぞ」


ゼロ「オレが見張っているから寝ていろ」


翔鶴「大丈夫だ。起きていられる」


ゼロ「仮眠室のベットで寝ておけ」


翔鶴「やだ」


ゼロ「・・・好きにしろ」


翔鶴「ふふーん」ドヤー


ー数分後ー


ゼロ「・・・」


翔鶴「zzzzz」


ゼロ「・・・風邪ひくぞ」ファサッ


イーグリード「お前は昔から面倒見がいい奴だったな」


ゼロ「そうだったのか?」


イーグリード「そうだ」

ー現在ー鎮守府ー執務室


提督「帰って来ないと思ったらそんな事になっていたのね」


ゼロ「収穫は装甲棲姫と奴らのアジトにあった物資だ」


西門「俺と妙高型姉妹で回収するか?」


提督「ゼロの持って帰って来た量で充分だから。暫くは隠しておきましょう」


西門「万が一の隠れ家に使えるかもな」


翔鶴「私はどうすればよろしいですか?」


提督「後で部屋を案内するから待っててね」


翔鶴「わかりました」


ゼロ「無理しなくていいぞ」


提督「え?」


ゼロ「お前らしくいろ。いつも通りで問題いい」


翔鶴「そうだな!?じゃあ、いつも通り。なあ、はやくここを案内してくれ」


ゼロ「来い」


翔鶴「食堂もみたいな。ご飯うまいのか?」パタパタ


ゼロ「最高だ」


翔鶴「おぉ!最高だな///」


西門「こりゃ随分と個性的な」


提督「大きな子犬ね」

ー鎮守府ー工廠ー


イーグリード「ヘッドパーツは役に立ったようだな」


エックス「イーグリードさん!?」


イーグリード「よせよ。呼び捨てでいい」


エックス「けど・・・」


イーグリード「相変わらずだな」


エックス「まさか、また会えるなんて思ってもいませんでした」


イーグリード「まったくだ。俺が死んでから何があった教えてくれ」


エックス「長い話になりますよ」


イーグリード「あぁ・・・わかっている」


エックス「まずは・・・どこから話せばいいかな?」


イーグリード「お前の見てきたものを教えてくれ」

ー鎮守府ーゼロの部屋の前ー


翔鶴「・・・私はゼロの艦娘だからな。寝床を共にするのは当たり前だ///」


ドア<ガチャッ…キィー


??「zzzzzz」


翔鶴「し、失礼しまーす」ソローリ


??「zzzzzz」


翔鶴「寝ているみたいだな」ゴクリ


??「zzzzzz」


翔鶴「あ、暑いな~寝間着が邪魔だな~」シュルシュル…


??「zzzzzz」


翔鶴「はあ~はあ~添い寝だけだから」


??「う~ん」


翔鶴「あぁ~きれいな茶色の髪?」


睦月「ふぇ?」


翔鶴「・・・ゼロじゃない」


睦月「ひぃ~にゃんですか!?にゃんにゃんですか!?」


翔鶴「違う!添い寝だけだから」


睦月「ゼロさんが来るのを待っていただけなのにぃ」


早霜「・・・待っていただけ?楽しんでいたじゃない」


朝潮「このマントも新鮮な匂いが薄れてきまし・・・ナニをしているのですか!?」


翔鶴「私は無罪だ!」


朝潮「なんで裸なんですか!?」


如月「あらあら楽しそうね」


北方「パジャマパーティか?」


港湾「またみなここに集まっていたのね」

ー鎮守府ー工廠ー


エックス「どうしたんだい?」


ゼロ「部屋が騒がしくてな」


イーグリード「来たな・・・元特殊0部隊隊長さん」


ゼロ「その部隊名はなんだ?」


エックス「君の部隊名だよ」


イーグリード「特殊0部隊・・・くっくく」


ゼロ「・・・本当なのか」


エックス「オレが部隊名を決めたって自慢してたよ」


ゼロ「・・・」


イーグリード「くっく・・・」


アイリス「私はカッコいいと思いますよ」


レヴィアタン「まあ、悪くないんじゃない」


妖精1「誰だってそういう時期があるです」


イーグリード「これからも頼むぜ。ゼロ隊長」


ゼロ「鳥アタマ。戦場で酷使してやるからな」

ー大和孤児院ー


雪風「やまとさーん、お客さんですー」


大和「お客さん?今行きますね」


雪風「大きな男の人です」


大和「一体誰でしょうか?」


ハガー「はじめまして、このたび市長となりました。マイク・ハガーです」


大和「テレビで見ました。当選おめでとうございます。けど、市長さんがどうしてここに?」


ハガー「若い娘さんが孤児院を開いていると聞きまして是非とも支援したいと思いまして」


大和「それは…ありがとうございます」


ハガー「街にある孤児院を全て訪問していまして」


大和「そうなんですか。それは大変ですね」


ハガー「そんな事はありません。市長の務めですから…早速ですが困っている事はありますか?」


大和「そうですね…」


VAVA「学習道具が足りん。その次は食料だ」


大和「あらVAVAさん」


ハガー「なるほど」


VAVA「物は直せるが消耗品はどうにもならん」


ハガー「直せるというのは?」


VAVA「スクラップを修理しただけだ」


ハガー「なんと!」


VAVA「あいつらには学ぶ事と食べる事は必要だ」


ハガー「わかりました。直ぐに手配しましょう」


VAVA「あぁ、頼むぞ」


大和「ちょっと、VAVAさん」


VAVA「貰えるならありがたく貰っておけ」


ハガー「そうです。遠慮する必要はありません」


大和「はい。ありがとうございます」

数日後ー鎮守府ー海上訓練場ー


提督「みんなお疲れ様」


潮「提督どうでしたか?」


提督「日増しに上達していくね」


潮「ありがとうございます」


夕立「夕立は?」


提督「勿論だよ」ナデナデ


夕立「えへへ」


大淀「提督に急ぎの電話が着ています」


提督「ちなみにどこから?」


大淀「陸軍です」


提督「陸軍?」

ー鎮守府ー


ゼロ「…」


??「…」ジー


ゼロ「…」ツカツカツカ…


??「…」サササッ…


ゼロ「…」ヒュッ!


??「!?」ダッ!


??「いない…どこに」


ゼロ「何をしている?」


??「ひぃっ!」


ゼロ「お前は…青葉だったな」


青葉「はい。覚えて頂き光栄です」


ゼロ「何をしていた?」


青葉「えーと…一応取材なんですが」


ゼロ「コソコソと嗅ぎまわるのがか?」


青葉「それは謝ります。ごめんなさい」ペコリ


ゼロ「もういい。何が知りたいんだ?」


青葉「取材してもいいんですか!?」


ゼロ「答えられる事ならな」


青葉「ゼロさんの覚えている範囲で結構ですので」


ー緊急出撃です!!-各員は会議室に集合してください!!


ゼロ「話は後だ。先に向かう」


青葉「はい!」


青葉「………」ニヤリ

ー鎮守府ー会議室ー


提督「大淀お願いね」


大淀「はい。先程、陸軍との共同作戦が決まりました」


  「内容は暴走した貨物列車をどんな手段を使ってでも止めろとの事です」


天龍「どうして俺らにも命令が来たんだ?」


大淀「一応は陸軍から支援要請ですね」


天龍「今回ばかりは陸がメインだろ?出番なさそうだな」


提督「そうでもないわよ。列車を止めないと街が大惨事になるわ。なんとしても止めないと」


ゼロ「何をすればいい?」


提督「列車に乗り込んで止めれればいいんだけど」


大淀「陸軍が協力してくれれば…」


ゼロ「協力的じゃないのか?」


西門「海軍と陸軍は昔から仲が悪くてな…それと今じゃ海軍が主戦力だからな」


ゼロ「…なるほど」


提督「それじゃあ、こちらも作戦を考えないとね」


ー現場付近ー臨時作戦本部ー


提督「陸上での作戦指揮は初めてね」


大淀「不安ですか?」


提督「みんながいるから大丈夫だよ」


大淀「しかし、いつもとは違いますので注意しましょう」


陸将「…よろしく頼む」


提督「はい。本日は宜しくお願い致します」


陸将「海軍の列車を陸軍が止めるとは…情けない話だ」


提督「はい。本部の管理能力の無さは私たちも困っています」ニコッ


陸将「……」


提督「それでは陸軍さんはどのような作戦で海軍の列車を止めるのですか?」


陸将「既に行動済みだ。ヘリに乗った部下達が…」


兵士1「大変です。ヘリが撃墜されました!」


陸将「…」


兵士1「列車から攻撃を受けた模様です」


陸将「ただの列車じゃないのか!」


提督「では、私たちが…」


大淀「提督、橋で待機していた部隊からです」


提督「どうしたの?」


長門<すまない!>


提督「何かあったの?」


長門<爆破予定の橋付近にヘリが落ちてきて>


陸将「おい!橋を爆破する予定だったのか!」


電<ごめんなさい。陸軍さんを助けていたら通り過ぎちゃったのです>


雷<電は悪くないから怒らないであげて>


暁<あのまま爆発させたら巻き込んでいたわ>


響<人命を優先したんだ>


提督「よくやったわ。次の策があるからいいのよ」

電<本当にごめんなさいなのです>

大淀<…ゼロさん、聞こえていましたね>


ゼロ<あぁ>


大淀<情報によるとただの貨物列車ではありません。おそらくは偽装された武装列車でしょう>


ゼロ<被害が広がる前に止める>


大淀<先頭車両にある動力炉を停止すれば止まるはずです>


ゼロ<動力炉が攻撃してこなければいいのだがな>


大淀<え、動力炉が攻撃ですか?>


ゼロ<何でもない。目標を確認した…任務開始>シュタッ!

ー武装列車ー車内ー


ゼロ「全員いるな」


天龍「これくらい楽勝だぜ」


龍田「あらあら…最後に飛んだのは誰だったかしら?」


翔鶴「これが列車か…ガタガタと揺れるな」


ゼロ「各自、武装を確認しろ」


天龍「いつでも戦えるぜ」


龍田「天龍ちゃんと同じよ」


翔鶴「ゼロの命令を待っているのだが」


ゼロ「よし。行くぞ」

ーーー


天龍「誰もいないな」


龍田「何を運んでいたのかしら?」


翔鶴(なんか…揺れて…気持ち悪い)


ゼロ「このポットはなんだ?」


天龍「でけえな…内側から壊されてないか」


龍田「何だかとっても嫌な予感がするわ~」


天龍「これの中身が逃げて暴れたとか…」


ゼロ「そうみたいだ」


天龍・龍田「!?」


ゼロ「…見張りの兵士の死体だ」


天龍「…なんだよ…こりゃ…」ブルッ…


龍田「引き千切ったり、抉ったりかしら?随分と乱暴みたいね」


翔鶴「…」ガクッ!


ゼロ「翔鶴…無理するな」


翔鶴「うん(…駄目だ。この列車に乗ってから気分が悪い)」

ゼロ「この扉の先が動力炉だ」


天龍「生き残りは…誰もいなかったな」


龍田「そうね…可哀想だけど」


翔鶴「…」


ゼロ「行くぞ」


ウィーーーーン!ガシャーン!


天龍「動力炉だけみたいだな。ポットの中身が兵士を殺して逃げたのか?」


龍田「なんか焦げ臭くない?」


翔鶴「…血の匂いだ」


……グォン!


ゼロ「全員下がれ!」


ボワッ!ゴオオオォォ!


天龍「熱!」


龍田「あら」


翔鶴「なんだ!」


パンテオン・コア「…目…標確…認」


ゼロ「また、こいつに乗っていたとはな」

【頭脳特急】パンテオン・コア

ネオ・アルカディアへの列車による物資、兵士輸送ルートを全て管理するホストブレイン
EXスキルはブレインプレッシャー


天龍「なんだよ。知り合いか?」


ゼロ「前に殺されかけたから破壊しただけだ」


龍田「いい関係じゃないわねえ」


ゼロ「奴の攻撃は巨大な火炎放射器と天井の棘だ」


翔鶴「火炎放射器に気を付ければいいんだな」


ゼロ「棘を甘く見るな…一発で死ぬぞ」


翔鶴「ひぃ!ごめんなさい(おぉ…気を付ける)」


龍田「確かに気を付けたほうがいいみたいよ。天井の棘に串刺しになった兵士がいるわ」


天龍「焼かれて串刺しはごめんだぜ!」


ゼロ「コアを破壊すれば止まるはずだ。(しかし、以前とは見た目が違うな。何かあるな)」


天龍「あの頭だな」チャキッ!ドォン!


パンテオン・コア「…」ガキン!


龍田「そう簡単にはいかないわねえ」


ゼロ「オレが行く…援護してくれ」シュタッ!


天龍「任せろ!」ドォン!ドォン!


龍田「天龍ちゃん、援護もいいけど…」グイッ!


天龍「うおっ!」


ガシャーン!


翔鶴「常に動きながら撃つしかないな」グッ!キュキキキキキ!


ゼロ「決して無理をするな」シュタッ!


パンテオン・コア「…認識」


ボワッ!ゴオオオォォ!


ゼロ(攻撃は前と変わらない)

ガシャーン!


ゼロ「今だ!」ザシュッ!


天龍「決まったか!」


龍田「…残念だけどそうじゃないみたいよ」


ゼロ「コアから体が…」グググ


??「ニクイ!ニクイ!ニクイ!ニクイ!ニクイ!」メキメキ!


ゼロ(血まみれの体…奴がポットの中身か?)


天龍「ゼロ!棘が近づいてる!」


ゼロ「なんて…力だ」グググ


翔鶴「すまない」ヒューーン!


ドカン!


龍田「あら~」


天龍「ここで誤射かよ!」


ゼロ「問題無い。爆風で逃げれた」


パンテオン・コア「ツブス!ツブス!ツブス!ツブス!ツブス!ツブス!」


天龍「このままだとペチャンコだ」スッ!


龍田「焼かれちゃうわね」スッ!

ゼロ「翔鶴…さっきのまた頼めるか?」


翔鶴「ゼロの体は大丈夫か?」


ゼロ「問題無い…それと龍田もいいか?」


龍田「あらあら、面白そうな事ならいいわ」


ゼロ「…行くぞ」シュタッ!


翔鶴「…」ヒューーン!


ゼロはシールドブーメランで翔鶴の魚雷矢を防ぎ


パンテオン・コア「!?」


ゼロ「ハアァ!」ブォン!


爆風を利用しパンテオン・コアに接近し、回転斬りを浴びせる。


パンテオン・コア「グガア!」


天龍「畜生!防ぎやがった!」


ゼロ「龍田投げろ!」


龍田「えーい」ヒューーン!


パンテオン・コア「ギャアアアアア!」


龍田の投擲した薙刀はパンテオン・コアに突き刺さる。そして、


ゼロ「貫け!!」ドゴン!


ゼロナックルで殴られた薙刀はさらに奥深くに突き刺さった。

パンテオン・コア「……」

天龍「床が動かねえ…止まったのか?」


翔鶴「まだ早いぞ」グッ!


パンテオン・コア「…」メキメキ…


龍田「しぶといわ…息の根止めちゃおうかしら」


ゼロ「待て…オレが見る」


翔鶴「どうだ?」


ゼロ「機能停止したようだ。だが、中身には逃げられた」


天龍「あの状況から逃げたのかよ」


龍田「列車…止まらないわ」


翔鶴「むしろ…速さが増している?」


ゼロ「最後に動力炉を暴走させたみたいだな」


提督<みんな大丈夫?>


ゼロ<全員無事だが、動力炉が暴走し止められそうにない>


提督<そんな…お願いだから逃げて>


ゼロ「しかし、このままだと街に被害が」


??<あー聞こえるか?>


ゼロ<誰だ?>


??<どうせ直ぐに面合わせるからいいだろ。お前らのいる車両から後ろを切り離せ>


ゼロ<どういう事だ?>


??<受け止めるなら軽い方がいいに決まってんだろ。早くしろ>

ーーー

天龍「走っているのはこの車両だけだ」


ゼロ<切り離したぞ>


??<それでいい。列車が見えてきたぜ>


翔鶴「ゼロ!線路上に何かあるぞ」


ゼロ「なんだと!?」


龍田「あれは…」


天龍「紫色の戦車か?」


ファーブニル「さあ来な!止めてやるぜ!!」

ゼロ「全員捕まれ!」


天龍「捕まれってどこにだよ!」


龍田「よいしょっと」グサッ!


翔鶴「もうだめだー!」


ファーブニル「うおらー!!」ガシッ!


ギイーーーーー!


天龍「あの戦車なんなんだよ!」


翔鶴「うぎゃー!」ゴロゴロ


龍田「止まるかしら?」


ゼロ「まだ止まらない」


ファーブニル「俺様の力をなめんじゃねえ!」グギギギ!


翔鶴「うわー!助けてー。捕まる物がない」ゴロゴロ


ゼロ「こいつで…」キュイン!キュイン!


龍田「あら、その刀は大きくなるのね」


ゼロ「止める!」ザシュン!


キイーーーーー!


ファーブニル「うおらー!!!!!!」


ゼロ「止まれ!!!」


ーーー


天龍「止まったのか」


龍田「そうみたいね」


翔鶴「もう…列車…やだ」


ゼロ「任務完了だ」


ファーブニル「おい。生きてるか?」


ゼロ「あぁ…」


ファーブニル「そうか、この前の続きだ!」


ゼロ「!?」


ファーブニル「ゼロと戦うのを待っていたぜ!!」


ゼロ「…相手してやる」

ファーブニル「うおら!」ドン!ドン!


ゼロ「…」ヒュッ!


ファーブニル「そうだ!オメーは避けてばっかりだったな」ドン!ドン!


ゼロ「お前みたいに無駄な動きをしないだけだ」シュッ!


ファーブニル「相変わらずムカつく奴だ!」ドン!ドン!


ゼロ「お前は…感情的な奴だ」ガキン!ガキン!


ファーブニル「そら!」ズドドドド!


ゼロ「そこだ!」ザシュッ!


ファーブニルのチャージ攻撃を躱し、Zセイバーで斬りかかる。


ファーブニル「そうくると思ったぜ!」ドン!


ゼロ「!?」バシッ!


ファーブニルも予想していたのだろう。ゼロはソドムの一撃を至近距離で喰らう。


ファーブニル「いつもこのチャージの後に喰らってたぜ」


ゼロ「そうだったな…ハア!」ドギャン!


ファーブニル「ぐっ!…」


しかし、ゼロはシールドブーメランで防ぎリコイルロッドのチャージを叩き込む。


ファーブニル「くそっ!…上手くいくと思ったんだがな」


ゼロ「オレが…今までどれだけ戦ってきたと思っている?」


ファーブニル「旧型が…調子に乗るなよ」バッ!


ゼロ「親友の息子を虐めたくはないのだが」シュッ!

ーーー


ハルピュイア「様子を見に来てみれば」


ファントム「両者そこまでだ」


レヴィアタン「熱くなってんじゃないわよ」


ファーブニル「テメーら…なんでここにいんだよ?」


ファントム「お主らが馬鹿騒ぎに興じていたからだ」


レヴィアタン「提督に頼まれたのよ。遠征で疲れているのにね」


ハルピュイア「職務を全うしただけだ」


レヴィアタン「遊んでないで撤収作業を手伝いなさいよ。それと提督が列車の調査に入るわよ」


ゼロ「…了解した」


ファントム「待ちやがれ!」


ハルピュイア「これ以上の戦闘は無視できないぞ」


ファントム「お主の立場が悪くなるわけではないのだぞ」


ファントム「ちっ!興が覚めちまったぜ」


レヴィアタン「私も撤収作業に行くから。じゃあね」


ファントム「拙者も鳳翔殿に使いを頼まれていた故。失礼」


ハルピュイア「…戻るか」


天龍「似たようなのが5人もいたな」


龍田「喧嘩は終わったみたいね」


翔鶴「入る隙がなかった」

ー現場付近ー臨時作戦本部ー


兵士1「いてえ」


兵士2「生きてるだけましだ。誰か包帯持ってないか」


電「巻いてあげますから待ってほしいのです」


兵士2「いや、自分で出来るから」


電「けが人は無理しちゃだめなのです」


雷「そうよ。今は陸とか海とか関係ないわ」


兵士2「すまない」


響「暁、手伝おうか?」


暁「これくらい平気よ。包帯ぐらい巻けないと立派なレディになれないわ」


兵士3「もご…ふご…」


響「暁。ミイラを作ってるのかい?」


暁「多めに巻いただけよ」


長門「肩を貸そう」


兵士4「…一人で行ける」


長門「無理する必要は無い。共に戦った仲ではないか」


兵士4「…感謝する」


大淀「はーい。沁みますからね」


兵士5「っ…」


大淀「大丈夫ですか?」


兵士5「気にしなでください」


長門「提督はどこにいった?」


大淀「先程、列車の調査に向かいましたよ」

ー武装列車ー車内ー


陸将「これは酷いな」


提督「可哀想に」


陸将「これが問題の積荷か?」


提督「内側から壊されている。これは…血?」


陸将「これだけ破壊されていたら何もわからんな」


提督「いや、名前みたいなのがあるけど」


陸将「血で読み取りずらいな」


提督「V‐No.09」


陸将「結局得られるものもなかったか」


提督「…」


陸将「…」


提督「話したい事があるから」


陸将「わかっている」


提督「話が早くて助かるわ」


陸将「何年あんたの友達だと思っているのよ」


提督「じゃあ、撤収作業に行かないと」


陸将「部下に死人がいなくてよかった。ヘリは…まあいいや」

ー陸軍トラックー


兵士1「艦娘…可愛かったな///」


兵士2「電ちゃんに包帯巻いてもらった///」


兵士3「ふご…もご…(暁ちゃんに巻いてもらった包帯を家宝にしよう)」


兵士4「俺は長門さんに肩貸してもらって///いい匂いがした」


兵士5「大淀さんにもっと責められたかったな」


ファーブニル「テメーらいい加減にしろ!どいつもこいつも浮かれやがって!」


兵士1「隊長!安全運転でお願いしますよ」


兵士2「ただでさえ運転が荒いんですから」


ファーブニル「うるせー!明日から訓練を倍にするからな!」


陸将「ファーブニル、落ち着きなさい」


ファーブニル「くそっ!まだ戦えたんだ。なのにあいつらが」


陸将「列車を止める事が目的だったんだ。また喧嘩吹っ掛けるような事をするな」


ファーブニル「知るか!次会ったら必ずぶっ飛ばしてやる!」

ー数日後ー鎮守府ー食堂ー


ゼロ「…」


レヴィアタン「…」


ファントム「…」


ハルピュイア「…」


ファーブニル「…」


エックス(…気まずい)

少し前ー鎮守府ー工廠ー


ゼロ「可能か?」


夕張「前までは不可能でしたけど…」


明石「今なら可能だと思うわ」


エックス「急げば明日の朝には出来るはずだよ」


夕張「エックスさんが来てくれてから解析が捗りますよ」


エックス「僕に出来る事なら喜んで協力するよ」


明石「艤装に関しては得意分野だけど」


夕張「ゼロくん達の装備は分野が違い過ぎて」


ゼロ「これで戦闘の幅が広がるな」


あきつ丸「ゼロ殿、こちらでしたか」


ゼロ「どうした?」


あきつ丸「ゼロ殿に来客が来ているであります」


ゼロ「来客だと?」

ー鎮守府ー食堂ー


ゼロ「…お前か」


ハルピュイア「ここに来るのは二度目になる」


ゼロ「…」


ハルピュイア「ここでも大活躍らしいな」


ゼロ「要件はなんだ?」


ハルピュイア「鎮守府の調査もあるのだが」


ゼロ「…」


ハルピュイア「戦いに来た訳では無い。身構えるな」


離島「ゼロ様。紅茶でもどうでしょうか?」


ゼロ「ありがとう。二つ頼む」


ファーブニル「オレさまも貰おうか」


ゼロ「三つだ」


離島「かしこまりました」


ファーブニル「うちの親分がこの前の件を謝罪しろ、とよ」ドサッ!


ハルピュイア「菓子折りを持参して謝罪とは…まるで子供だな」


ファーブニル「相変わらずの上から目線にはウンザリだぜ」


ハルピュイア「祖業の悪い貴様にもな」


レヴィアタン「あら?キザ坊やに戦闘バカじゃない」


ファントム「再度終結」


エックス(まさか、鎮守府でみんなが集まるなんて)

ー鎮守府ー食堂ー入口


早霜「…」ジー


響「早霜さん、どうしたんだい?」


早霜「あれを…見て」


響「中山徹デザインが集まっているね。それとインティ20周年おめでとう」


早霜「え?」


響「感動の再会ではなさそうだね」


早霜「そ、そうね」


響「あの四人は兄妹なのかな?」


早霜「性格も…容姿も…全く違うのに…根本が同じに見える」


響「お昼ご飯の時間なのに入りずらいな」

ファーブニル「おい、ファントム!てめえなんで生きてんだよ?」


ハルピュイア「自爆したのではなかったのか?」


ファントム「如何にも。しかし、自爆した拙者はサイバー空間を彷徨う事になった」


エックス(親としては命を粗末にしてほしくないな)


ファントム「死ぬほど痛いぞ」


ゼロ「端で自爆されたら危なかった」


エックス(忘れていると思うけどゼロも自爆しているからね)


ファントム「そんな拙者をアルエット様が見つけ新しい体を作って下さった」


ハルピュイア「あのレジスタンスの少女か」


ファーブニル「敵に顎で使われてんのかよ」


ファントム「もう敵では無い。戦う理由も無い」


ハルピュイア「エックス様は死にネオ・アルカディアも無い」


レヴィアタン「お役御免で自由の身ね」


ハルピュイア「今の我々を見たらエックス様はどう思うか」


ゼロ「おい、言ってやれよ。お父さん」ボソッ


エックス「ネオ・アルカディアは子供たちに任せていたから」ボソッ


ゼロ(放任主義は北方によくないな)


レヴィアタン「お父様はどう思います?」


エックス「!!」


ゼロ(また面倒を)


ハルピュイア「どういう事だ!?」


ファントム「父上」


レヴィアタン「さあ、お父様」


エックス「や、やあ」


ファーブニル「…親父だあ?」


ハルピュイア「父さん!」

エックス「その色々と言いたい事はあると思うけど」


ファーブニル「あぁ!当たり前だろ!」


エックス「…」


ファントム「ファーブニル…口を慎め」


レヴィアタン「お父様が困っているじゃない」


ハルピュイア「きっと考えあったのだろう」


ファーブニル「戦うのが嫌になって逃げたんだろ」


エックス「…」


ファーブニル「伝説のレプリロイドがただの腑抜けで呆れ…」


ゼロ「お前に…エックスの何がわかる」ガシッ!ドギャン!


ファーブニル「ぐは!」


一同「!?」


ゼロ「一人で百年も戦っていた腑抜けがいると思うか」


レヴィアタン「あらあら」


ハルピュイア「ファーブニルを軽々と」


ファントム「テーブルを修理する必要があるな」


エックス「ゼロ、もういいから。ファーブニルの言い分もわかるからさ」


ゼロ「…」


ファーブニル「くそが」

エックス「これを見てほしかったから」


ファントム「前に暴走した貨物列車の映像か」


エックス「問題は積荷なんだ」


レヴィアタン「このポットね」


ゼロ「V‐No.09か」


ハルピュイア「中身も気になるが、この名前は」


エックス「なにかわかる事はあるかな?」


ファーブニル「バイル」


ゼロ「!?」


ファーブニル「Vはバイルじゃねえのかよ?」


ハルピュイア「確か奴には、バイル八審官とういう部下がいたが」


ファントム「その9体目か」


レヴィアタン「けど、あいつはゼロが倒したんでしょ」


ゼロ「オレが倒した。そしてラグナロクと共に燃え尽きたはずだ」


エックス「バイルがもし生きていたら」


ゼロ「…」ガタッ


ファントム「どこに向かう」


ゼロ「心当たりが身近にいた」

ー鎮守府ー隔離施設ー


翔鶴「…」ペラッ…ペラッ


ゼロ「入るぞ」


翔鶴「おぉ!どうした。私に会いに来たのか!」


ゼロ「違う。奴に用がある」


翔鶴「ぐっ…そうか。見張っていたが怪しい様子もないぞ」


ゼロ「そうか」


ドア<ガシャーン!


装甲「…」


ゼロ「バイルを知っているな」


装甲「…」ビクッ!


ゼロ「オレのDNAデータを奪い奴に渡したな」


装甲「…」


ゼロ「お前の右腕も奴が作った物だな」


装甲「…」


ゼロ「答えろ」


装甲「…」

ゼロ「そうか…では、」ブォン!


装甲「!?」


ゼロ「泊地を殺した償いを左腕でしてもらおうか」


装甲「なっ!」


ゼロ「話す気になったか?」


装甲「…」ブルブル


ゼロ「そうか…残念だ」ブォン!


装甲「ひぃっ!」


翔鶴「やり過ぎだぞ」ガシッ!


ゼロ「…翔鶴」


翔鶴「ゼロらしくないぞ。頭を冷やせ。それとも私が冷やしてやろうか?」


ゼロ「…悪い」


翔鶴「後で聞かせてくれ」


ゼロ「あぁ」


翔鶴「さて、と」


装甲「…」


翔鶴「話した方がいいと思うぞ」


装甲「…ふざけるな」

ー鎮守府ー空室ー


睦月「これはどうかな?」


如月「あら///素敵ね」


早霜「これも…いいわよ」


朝潮「これは…いいですね」


睦月「はあ~写真でも素敵ですぅ~ゼロさん///」


早霜「あの綺麗な髪…お守りにしたいわ」


如月「ゼロさんの髪は抜けないし切れないのよねえ」


朝潮(ゼロさんが使っていたマント…匂いが薄まっちゃったな)


睦月「うーん。けど~」


如月「新しい写真が欲しいわねえ///」


早霜「レアな写真…」


青葉「こちらなんてどうでしょう?」パサッ!


ゼロのポニーテール写真


朝潮「これは!?」


睦月「にゃんと!?」


如月「あらあら///」


早霜「…とても似合っているわ」


青葉「いい写真でしょ?サービスしちゃいますよ」


睦月「青葉さんはどうしてここに!?」


青葉「大変興味深い集まりがあると聞きまして青葉もご一緒して宜しいでしょうか?」


朝潮「どうしましょうか?」


早霜「ばれているなら…仕方ないのでは」


青葉「まだまだ沢山写真がありますよ」


如月「まあ///」


青葉「だから、ゼロさんについて教えてくださいね」

ー鎮守府ー


エックス「わかった事はあるかい?」


ゼロ「装甲はバイルを知っている」


エックス「本当かい?」


ゼロ「あぁ…あの様子は間違い無い」


エックス「バイルが生きている…」


ゼロ「そう考えるのが妥当だ」


エックス「だとしたら奴は…」


ゼロ「本部連中の中にいるだろうな」


エックス「翔鶴さんが見たパンテオンの事もある」


ゼロ「皆に話す」

レヴィアタン「あの親父がねえ」


ハルピュイア「こちらでも探りを入れる」


ファーブニル「あいつは気に喰わねえから、協力してやる」


ファントム「拙者もだ」


エックス「みんなありがとう」


ハルピュイア「ゼロ、こいつをやる」


ゼロ「アイスチップか」


ハルピュイア「認めたくないが貴様にしか扱えない」


ゼロ「これで全部のエレメントチップが揃ったか」


提督「ゼロ!直ぐに出撃よ!」


ゼロ「どうした!?」


提督「鎮守府の前に南方が現れた」


ゼロ「直ぐに向かう」

ー鎮守府ー正面海域ー


ゼロ「無事か?」


潮「はい!みんな無事です」


夕立「何もなかったっぽい」


陸奥「攻撃もしてこないわ。不気味ね」


ゼロ「オレが行く。攻撃に備えていろ」


一同「了解」


南方「…」


ゼロ「止まれ」


南方「…」ピタッ


ゼロ「何が目的だ」


南方「…す…て」


ゼロ「?」


南方「…けて」ゴポッ!


ゼロ「!?」


南方「た…す…け…て」バシャン!


ゼロ「おい!?」


南方「…」


ゼロ<提督。重傷の南方が助けを求めてきた…わかった。直ぐに帰還する>


ー寒冷鎮守府ー


寒冷「突然の訪問だな」


ペンギーコ「全くだグワッ!」


寒冷「本部から直々にこんな所まで来るとは」


ペンギーコ「偉そうで嫌な感じだっグワッ!」


寒冷「…」


ペンギーコ「寒冷提督?」


寒冷「これが終わったら狩りにいくぞ」


ペンギーコ「久しぶりグワッ!皆も喜ぶグワッ!」


ドア<ガチャッ…


軍人「遅いじゃないか」


寒冷「突然でしたので、事前に連絡があれば多少の準備をしていたのですが」


軍人「ふん…まあいい」


ペンギーコ(やっぱり嫌な奴だったグワッ!)


寒冷「どのような用件でしょうか?」


軍人「単刀直入に言う…ヴェールヌイを回収に来たのだ」


寒冷「どうしてでしょうか?」


軍人「貴様に説明する必要は無い。本部が決めたのだ」


寒冷「…わかりました」

ー寒冷鎮守府ー


ヴェールヌイ「…」


寒冷「こんな別れになるとはな」


ヴェールヌイ「どうしてもいかなきゃだめかな?」


寒冷「本部の命令でな」


ヴェールヌイ「みんなにお別れ言えてないよ」


寒冷「私から皆に伝えておく」


ヴェールヌイ「…うん」


寒冷「これは餞別だ」


ヴェールヌイ「いいの?高そうな時計だけど?」


寒冷「これは特・別・性だ」


ヴェールヌイ「!」


寒冷「わかるな?」


ヴェールヌイ「うん。特別性なんだね」


軍人「何をしている。いくぞ」


ヴェールヌイ「あの…」


寒冷「直ぐに会える」


ヴェールヌイ「わかったよ」

ー輸送トラックー


ヴェールヌイ「…」


軍人「貴様を回収するのにここまで来たのだ。感謝の一言もないのか?」


ヴェールヌイ「…」


軍人「しかしだ…本部に着くまでの間…貴様で楽しませてもらおう」


ヴェールヌイ「!?」


軍人「どうせ。あの鎮守府で奴らの相手をしていたのだろ?」ジリッ…


ヴェールヌイ「そんなことない!」


軍人「叫んでも無駄だ。ここは頑丈で音も漏れない」


ヴェールヌイ「ぐっ…」


軍人「諦めるんだな」


ヴェールヌイ「…最低野郎だね」


ドガーーン!!!


軍人「何事だ!?」


<敵襲です!な、なんだ!こいつら!


軍人「何をしている!逃げろ!」


<ぐわー!
ーーーー
ーーー
ーー


ー海軍本部ー


中将「そうか…わかった」


バイル「どうしました?」


中将「寒冷鎮守府が壊滅したようだ」


バイル「それはそれは」


中将「艦娘を回収に行った部下も巻き添えだ。まあ、使えん男だったがな」


バイル「面倒事が片付いた、と思えば」


中将「そうだな」


バイル「生産も順調で最終段階に入りました」


中将「わかった。そのまま頼むぞ」


バイル「はい…仰せのままに」

ー鎮守府ー隔離施設ー


提督「ふぅ…なんとかなったわ」


叢雲「お疲れ。これでも飲んだら」


提督「ありがと」


曙「敵に高速修復剤を使うなんてお人よし過ぎるわよ」


提督「まあ、仕方ないじゃない」


曙「…助かるの?」


提督「なんとか安定しているけど」


叢雲「見張りが必要ね」


曙「全くもっていい迷惑ね」


提督「迷惑かけるね」


曙「ふん!いつもの事じゃない」


叢雲「装甲には話すの?」


提督「…安定してからかな」

ー鎮守府ー食堂ー


西門「大きな戦闘はここ最近なかったからな」


妙高「では、本部が指揮した作戦ではないと?」


那智「ならば、仲間割れが原因ではないか」


羽黒「だとしたら…それはとても悲しいですね…」


足柄「羽黒は相変わらず優しいのね」


西門「そこがいいんだよ」


羽黒「そんな///」


妙高「私たちはいつでも対応出来るようにしないいけませんね」


ファントム「だが、その前に飯を食う事だ」


西門「…どうしたんだ?その恰好は」


妙高「板前さんですか?」


ファントム「拙者も何か出来る事が無いかと思いな」


足柄「本当は鳳翔さんのためでしょ?」


ファントム「…他意は無い」


那智「料理は出来るのか?」


ファントム「それは…」


鳳翔「料理の基本を覚えてからですので、まだですよ」


羽黒「料理のさしすせそ、ですか?」


鳳翔「材料を、闇十文字や苦無で斬られたら困りますからね」ニコッ


ファントム「整備もして綺麗に…」


鳳翔「ファントムさん?」ニコニコ


ファントム「皿を…洗っています」


西門「まあ…頑張れよ…」


足柄「よくあんな大きな手裏剣で切ろうとしたわね」


西門「使いやすかったんだろ」

ー鎮守府ー甘味処「間宮」


間宮「はい。特性パフェですよ」


北方「でかい!」


港湾「美味しそう」


アイリス「では、いただきます」


レヴィアタン「レプリロイドでもわかる…これはとても美味しいわ///」


ゼロ「だが…すごい量だな」


港湾「甘いものは別腹だから///」


北方「べつばら!べつばら♪」


エックス「すごい高さだ」


間宮「ゼロさんも食べに来てくれたのでサービスしちゃいました」


ゼロ「間宮券を配ってばかりだったからな。たまには自分に使わないとな」


離島「甘美ですわ///」


中間「毎日食べたいな」


空母「手伝いをしたらもらえる…がんばろ」


提督「いやー大賑わいだね」


間宮「提督、ご注文は?」


提督「私は羊羹をお願い」


間宮「はい」


ゼロ「南方はどうだ?」


提督「安定はしているよ。あとは本人次第かな」


エックス「一体何が起きているのだろう?」


提督「…本当にわからないわね」

ー鎮守府ー工廠ー


アイリス「これでどうですか?」


夕張「うん♪バッチリね」


明石「アイリスさんも手伝ってくれるから整備が捗るわ」


アイリス「私に出来る事をしているだけですから」


港湾「こっちも終わった」


夕張「まさかお昼前に終わるなんて」


アイリス「みんなでお昼に行きません?」


明石「そうね。そうしましょう」


港湾「北方も呼んでくる」


ーーーー!ーーーー!----!


一同「!!!!」


大淀<鎮守府前方海域に深海棲艦が出現しました。直ちに出撃してください>


長門「直ぐに出るぞ」ダッ!


夕張「艤装の整備と補給は完了しています!」


陸奥「いつもありがとね」ジャキン!


明石「気を付けてね」


長門「出撃する!」

ー遠征海域ー


卯月「遠征大成功だぴょん♪」


弥生「卯月…最後まで気を抜かないで」


清霜「これだけ回収したんだから戦艦に近づけたかな?」


早霜「そうね…きっとそうよ」


朝潮「あの駆逐艦は戦艦には…」


ゼロ「…いいんだ。他に方法があるはずだ」


朝潮「はい!ゼロさんの言う通りです」


島風「みんなーおっそーい!」


ゼロ「島風、警戒を怠るな」


島風「大丈夫…おぅ!」


卯月「どうしたぴょん?」


島風「鎮守府の様子…おかしくない?」


ゼロ「全員迂回して戻れ。警戒を怠るな」


朝潮「もしもの時は回収した物資は廃棄します」


ゼロ「いい判断だ。朝潮、皆を頼むぞ」


朝潮「了解しました!ゼロさんは?」


ゼロ「オレが様子を見に行く」

ー鎮守府ー正面海域ー


??「お願いだよ!僕たちに戦う意思はない!」


長門「待て!これ以上近づくな」


??「本当なんだ…頼むよ…早くしないと」


陸奥「どうするの?数は多いどなんとなる戦力だし」


??「助けてよ…艤装だってここで切り離すから」スッ…


長門「動くなと言っているだろ」


ゼロ「何が起きている」


陸奥「深海棲艦達が突然押し寄せてきたのよ」


長門「戦う意思は無い、と言っているのだが…」


??「あんた…ここにいたのか」


ゼロ「レ級か。背負っているのは…」


レ級「駆逐棲姫…こいつ戦えないのに僕を庇って…戦艦棲姫(アイリス)がいるんだろ?助けてよ」


ゼロ<アイリス…聞こえるか?>


アイリス<工廠まで運んでください。直ぐに準備します>


ゼロ「来い。アイリスが診てくれる」


レ級「本当!?」


長門「危険ではないのか?」


ゼロ「あの駆逐棲姫は直ぐにでも治療が必要だ。それにアイリスなら言うはずだ」


ゼロ・アイリス「<目の前で苦しんでいる人に敵も味方も無い>」


ゼロ「オレも救われた一人だった」


長門「…そうか…そうだな。負傷者を運ぶぞ」


陸奥「了解したわ」


ゼロ<朝潮。直ぐに戻って来い。人手がいる>


朝潮<全速力で戻ります>

ー軍事病院ー


提督「もう終わるからね」チャキッ…カチャッ…


吹雪「司令官、いつもありがとうございます」


提督「いいのよーこれで…はい。終わりっと」


吹雪「はい。思った通りに動きます」


提督「これで林檎の皮も上手に剥けるかな?」


吹雪「えーっとそれは…やっぱり司令官がやってくれた方が」


提督「甘えん坊だねー吹雪は」


吹雪「えへへ///」


提督「ごめん。通信だ」


大淀<提督。宜しいでしょうか?>


提督<何かあったの?>


大淀<鎮守府に複数の深海棲艦が押しかけて来まして>


提督<押しかける?>


大淀<アイリスさんの治療を受けたい、と>


提督<直ぐに戻るから>


吹雪「鎮守府は大丈夫なんですか?」


提督「大丈夫だから安心してね」


叢雲「司令官、戻るわよ」


提督「わかっているよ」


吹雪「叢雲ちゃん…」


叢雲「大丈夫よ…司令官は私が守るから」


吹雪「うん。お願いね」

ー鎮守府ー工廠ー


アイリス「重傷者はこちらに!」


レ級「助かるよね?大丈夫だよね?」


アイリス「無事を祈っていて」


明石「包帯が無いわよ!」


雷「直ぐに持ってくるのです」


長門「辛いだろうが…耐えるんだぞ」


レヴィアタン「レスキュープログラムをここで活かすわよ」


ファントム「御意」

ーーー
ーー


ゼロ「何があった」


レ級「僕らの隠れ家に急に現れたんだよ。そして暴れたんだ」


翔鶴「何か言っていなかったか?」


レ級「叫び声だけだよ。まともな声をしていなかった」


イ級「破壊するためだけに生きているようで哀れじゃったよ」


西門「あんた、話せるのかよ」


イ級「若造、ただの魚型だと思っておったか?」


西門「すまねえ」


イ級「奴だが昔会った事があったと思う」


エックス「昔?」


イ級「装甲棲姫様と南方棲姫様とよく一緒にいたと思うのだが」

ー鎮守府ー執務室ー


提督「それで大暴れしていたのは装甲と南方の知り合いである可能性があると」


西門「イ級が言うには…だが」


提督「それで深海棲艦達は?」


西門「全員治療を受けて今は休んでいる」


提督「…」


西門「見張りは一応いるから大丈夫だ」


提督「まあ、そこは問題無いと思うけど」


ゼロ「南方は目を覚まさないのか」


提督「えぇ」


ゼロ「時間がない。次に奴は街を襲うかもしれない」


提督「直ぐにでも出撃出来るようにしておいて」


ー鎮守府ー工廠ー


イ級「おぉ…これは北方棲姫様。大きくなられましたね」


北方「元気だった?」


イ級「えぇ。あの島で別れて以来ずっと元気じゃよ」


港湾「北方がお世話になったわ」


イ級「港湾棲姫様もお綺麗で」


港湾「また会えるなんて思わなかったわ」


イ級「お二人とも元気そうでなによりです」


北方「北方もゼロみたく強かったらいいのにな」


港湾「え?」


北方「お姉ちゃんやここのみんなを守ってあげれるもん」


港湾「ありがとうね。けど、あなたは今のままでいいのよ」ナデナデ


北方「うーん。そうかな?」


港湾「そうよ」

ー???ー


西門「さて、お邪魔します…っと」


  「まあ…今は廃墟同然だがな」


  「登山博士が住んでいた家か…」


  (何か情報があればいいが)


ーーー
ーー



西門「地下には水槽か」


  (昔住んでいただけで重要な物は持ってかれたか)


ガタッ!


西門「!?」


  (隠し金庫か…これはレポートか?)

登山博士のレポート


海軍から深海棲艦が届いた。


魚型のイ級が5匹だ。


これで新しい実験が出来る。


まずは解体して中身を調べる事から始めよう。


イ級の中にとても知能が優れた一匹がいる。


この個体は迷路にも迷わず、私の言葉がわかるような動きをする。


この個体だけ別の水槽で様子を見よう。


やはりそうだ!私の指示通りの動きをする。


この個体は特別だ!


額に傷があるからキズアリと名付けよう。


キズアリが動かなくなりもう1週間だ。


餌も食べずにずっと眠っている。


何かに感染したのかもしれない。だが、今の私にはわからない。


これは大発見だ!


キズアリから少年が生まれた。


いや、芋虫が蛹となり羽化して蝶となる事に似ている。


深海棲艦に女性型がいる事は知っていたが男性型が私の前に現れてるとは…


キズアリは順調に成長している。


とうとう言葉を話したぞ。


どうやら名前があるらしく、それを伝えたかったようだ。


名前は「バイル」だ。


キズアリではなく「バイル」と呼ぶことにしよう。

西門「雄の深海棲艦で名前はバイルか…まだ続きがあるな」


登山博士のレポートー続き


バイルは順調に成長している。


特にロボットに興味があるのか色々と質問してくるようになった。


海軍の連中にはこの事を隠し私の手でバイルを育てよう。


捕獲した深海棲艦を改造する事に成功した。


しかし、バイルの協力があっての成果だ。これで深海棲艦の生態調査が行える。


バイルは本当に天才なのかもしれない。


私はもう年だ…ここの研究をバイルに任せるのもいいかもしれない。
ーーー
ーー

西門「深海棲艦の雄が海軍にいるのかよ。直ぐに知らせないと…」


ギィー


西門「!?」


??「…」


西門(誰だ?不動産屋じゃないよな…となると)


バイル「久々に帰ってきたが先客がいるようだな」


西門(畜生!)

ー指揮船ーレヴィアタン内ー


アイリス「私たちはレ級さん達が襲われた場所を調査します。何が起こるかわからないのでくれぐれも注意してください」


大鳳「艦載機で周囲を捜索すればいいのですね」


龍驤「それならうちらに任せてや」


比叡「みんなで協力ですね。気合い入れていきます!」


翔鶴「直ぐに終わらせてやるさ」


ゼロ「何かあれば直ぐに報告しろ」


一同「了解!」


ーーー
ーー


大鳳「どうやら何もいないようですね」


龍驤「残念やけどうちもや」


比叡「捜索範囲を広げますか?」


ゼロ「まずは提督に報告してからだ」


アイリス「ゼロ、いいですか?」


ゼロ「どうした?」


アイリス「実は鎮守府に報告しようとしているのですが繋がらなくて」


ゼロ「繋がらない?通信機の故障か?」


アイリス「何度も確認したのですが…」


ゼロ「翔鶴、イーグリードを飛ばせ」


翔鶴「もう飛ばしている」


イーグリード「距離が遠すぎて鎮守府は確認出来なかったが…」


ゼロ「なんだ?」


イーグリード「…鎮守府の方向から煙が見えた」


アイリス「ゼロ!これを見て」

ーTV映像ー海軍本部からの放送ー


中将「皆様に重大な発表があります。それは艦娘に関する事です」


  「我々は艦娘を運用し海の平和を守っていました」


  「しかし、艦娘にはある問題がありました」


  「深海化という艦娘のみに発症する奇病です。症状は深海棲艦に変化する」


記者「それは深海棲艦となり人を襲うという事ですか?」


中将「はい。その通りです。残念ながら治療法も無く、凶暴化してしまうので…その場合は処分していました」


女記者「今までその事実を隠していたのですか?」


中将「とても公に出来る内容ではありませんでしたので」


記者「では、これからはどのように海を守るのですか?」


中将「心配ありません。こちらをご覧ください」


パンテオン「…」


中将「これからの海を守るのはこのパンテオンです」


<ロボットか?<強そうには見えないな


中将「簡単に言えばロボットです。我々の命令のみを聞きどんな危険な場所でも活動出来ます」


  「他の兵器に比べ低コストで大量生産が可能」


  「艦娘とは違い、傷ついても部品交換すれば直ぐに戦えます」


女記者「今すぐにでも実践配備出来るわけですか?」


中将「勿論です」


記者「艦娘についてどうするのですか?」


中将「直ぐにでも除隊してもらいます」


女記者「応じない場合は?」


中将「実力を持って対応します」

ー鎮守府ー談話室ー


<ピロピロリン


足柄「西門提督から電話だわ。もうどこに行っているんですか?」


西門<みんな…にげろ…


足柄「え?聞こえないわよ?」


西門<…やら…れ…ちま…う


足柄「もうなんですか?」


西門<…パーン!パーン!ツー


足柄「切れちゃったわ」


妙高「どうしました?」


足柄「西門提督からの電話だったけど切れて繋がらなくなったわ」


妙高「電源が切れたのでしょうか?」

ー鎮守府ー執務室ー


提督「どうだった?」


大淀「通信機が繋がりません」


明石「テレビも映らないわ」


叢雲「停電作業でもやってるのかしら」


提督「どう考えても不自然だわ。みなに…」


ドオ―ーーン!!


大淀「襲撃!どこから」


提督「全員に艤装を装備するように…」


ドオ―ーーン!!!


提督「きゃっ…」


明石「提督!しっかりして」


叢雲「逃げるわよ!」


大淀<至急、艤装を装備して下さい!>


どうなってるの!?


直ぐに艤装を装備しろ!


どうなってやがる!?チビ達を逃がすぞ!


深海棲艦ではないであります!?


あのロボットはなんなのです!?


囲まれているわ…逃げられない


どうして、海軍のマークだよね?


何故だ!?我々は見捨てられたのか!?


海軍が攻撃してくるなんて嘘だよね?


助けて!動けない!


私たちが何をしたっていうのよ!


司令官はどこ!?

ー大和孤児院ー


大和「私たちが何をしたというのですか!?」


軍人1「艦娘は全て来てもらうぞ!」


少女1「お姉ちゃんをどうするの!」


少女2「連れて行かないで!」


軍人「邪魔をするな!」バシッ!


少女2「きゃっ!」


大和「それでも軍人ですか!?」


軍人「黙れ!いいから行くぞ」


VAVA「どこに行くんだ?」


軍人「邪魔を…ぐっぼえええぇ」


VAVA「擦り剥いているな。大和、診てやれ」


大和「えっと…」


VAVA「直ぐにここを出ろ。いいな」


大和「…わかりました」

VAVA「どうした?」ガシッ!


軍人「貴様…わかっているのか?我々は…」


VAVA「知るか。それより何が目的だ」グシャッ!


軍人「がぁ…」


VAVA「ふん…時間の無駄か」


バイル「儂が代わりに答えよう」


VAVA「…誰だ?」


バイル「海軍兵器開発を任されている科学者じゃよ」


VAVA「見た目の割に爺さんみたいな話し方だな」


バイル「昔からの癖が抜けなくてのう。VAVA-MkⅡ…全身武器庫のようなレプリロイドだ…旧型じゃがな」


VAVA「…」


バイル「データでは何度も見たが実物を見るとデザインも古く…まるで骨董品じゃな」


VAVA「その骨董品に殺される覚悟は出来ているんだろうな」カチャッ!


バイル「焦るな。お前の相手はこいつだ」


オメガ「…」


バイル「こいつに負けた事は無いのじゃろ?」

ー指揮船レヴィアタンー


比叡「鎮守府が攻撃されているのですか!?」


アイリス「駄目です…誰とも繋がりません」


翔鶴「直ぐに戻るぞ。北方や港湾は戦えないんだぞ」


龍驤<表に来るんや!生存者やで>


ーーー
ーー

大鳳「直ぐに治療しますからね」


ゼロ「どうだ」


龍驤「艤装がやられとるけど、体は平気や」


榛名「榛名は…大丈夫ですから」


ゼロ「何があったかだけでも教えてくれ」


榛名「囲まれていて…警告無しで撃たれました。みんな…どうなったかわかりません」


比叡「他のみんなは?金剛お姉さまは…?」


榛名「…ごめんなさい」


比叡「そ…そんな」


翔鶴「今は休ませてやれ」


ゼロ「アイリス」


アイリス「カタパルトなら準備済みです」


ゼロ「オレが敵を引き付ける。皆は救助を頼む」

ー鎮守府ー


ファントム「投<トゥ>!」ヒュン!ヒュン!


パンテオン「…」グサッ!グサッ!ボン!


ファントム「鳳翔殿!!何処に!?」


パンテオン「目標…破壊」


ファントム「退け!」ザシュッ!


パンテオン「は…か…」ボン!


レヴィアタン<聞こえてんの!?>


ファントム<レプリロイド同士の通信は正常か>


レヴィアタン<こっちは長く持ちそうにないわよ>


ファントム<これだけの数での奇襲だ。仕方あるまい>


レヴィアタン<何が仕方あるまいよ!悟りでも開いたの?>


ファントム<…そこに鳳翔殿はいるか?>


レヴィアタン<残念だけどいないわ>


ファントム<そうか>


レヴィアタン<私たちは指揮船を目指すわ。遠くだけど確認出来たから>


ファントム<提督殿は?>


レヴィアタン<…わからない>


ファントム<拙者はまだ残る。先に行け>


レヴィアタン<何言ってんのよ>


ファントム<もしもの時は拙者は飛ぶ事が出来る。お主よりは有利だ>


レヴィアタン<…合流したら直ぐに戻るわよ>


ファントム<了解した>


ファントム「そこだ!」ヒュン!


??「…」ガキン!


ファントム「!?」


レッドパンテオン「…」ブォン!


ファントム「ゼロのDNAデータから生まれた傀儡め」ガキン!

満潮「いいから逃げなさいよ!」ドォン!


睦月「まだ戦えるから」ドォン!


清霜「この場はお任せください」ドォン!


霞「ささっと行きなさいよ!」ドォン!


ーーー
ーー


清霜「戦艦に…なりたかったなぁ」…轟沈


睦月「清霜ちゃん!」


満潮「もっと…素直になれば…よかった」…轟沈


睦月「…」


霞「朝潮を…頼んだわ」…轟沈


睦月「ぐぅ…うわー!」ドォン!ドォン!


ーーー

朝潮「あの…私は…」


早霜「気が付いたわね…」


如月「ごめんなさいね。朝潮ちゃんの艤装は完全に壊されちゃったから」


朝潮「そうでした…武器庫が爆発して…それからみんなは!?」


早霜「私たちを逃がすための囮に…」


朝潮「そんなの…直ぐに戻らないと」


如月「無理なの…弾薬も僅かなの」


早霜「戦う手段が無い」


パンテオン「発見」ドォン!


早霜「…しつこい」ドォン!


パンテオン「…」ボン!


早霜「今のが最後だったわ」


如月「私も弾切れよ」


パンテオン「発見…抹消」×10


朝潮「私を置いて逃げてください!」


如月「出来るわけないのよね」


早霜「けど…間に合ったみたよ」

パンテオン「!?」ボォン!×10


ゼロ「遅くなった」


如月「ゼロさん、大変なんです。鎮守府が攻撃されて」


朝潮「司令官とも通信出来なくて混乱状態です」


早霜「港湾さんに北方ちゃんもどうなったか」


ゼロ「指揮船が近くに来ている。そいつを目指せ。それとこいつを使え」


朝潮「これはゼロさんの武器じゃないですか!?」リコイルロッド


ゼロ「夕張と明石に頼んで皆にも使えるように改造してもらった」


如月「今はこれに頼るしかないわよね」トリプルロッド


早霜「今だけ借りる…けど、絶対に返すわ」チェーンロッド


ゼロ「後は任せろ」


如月「睦月ちゃんがまだ戦っているの。だから…お願い」


朝潮「満潮ちゃんと霞ちゃんもお願いします」


ゼロ「わかった」

ー鎮守府ー隔離施設ー


装甲(騒がしいですね)


提督「さあ、行くわよ」ガラッ!


装甲「な、なんですか?」


提督「ここは安全じゃなうなったのよ」


装甲「南方が来たのですか?」


提督「南方なら隣の部屋で寝てるわよ」


装甲「どういう事ですか!?」


提督「私たちに助けを求めて来たのよ。今も眠っているわ」


装甲「そんなの…ありえな」


提督「あり得るのよ。しかも鎮守府を攻撃しているのは海軍本部で私たちは見切りつけられたのよ」


装甲「艦娘と人間が仲間割れか?」


提督「わからないわよ!」


装甲「!?」


提督「鎮守府の全員を避難させる事しか…出来ないのよ」


装甲「…」


提督「南方は眠ったままだから、あなたが運んで…そのあとは好きにしていいから」


装甲「何故敵である我らを助ける?」


提督「このまま死なれてもいい気分がしないからよ」

装甲「南方…本当にここにいたのですね」


南方「」


提督「直ぐに逃げなさい。ここはもう駄目だわ」


装甲「礼は言いません」


提督「いいわよ。早く行きなさい」


曙「このクソ提督、何考えてんのよ」


提督「ごめん。やっぱり放っておけなくて」


曙「直ぐに避難するわよ!」


ドカーン!


叢雲「伏せなさいよ!」


提督「え?」


ーーー
ーー

提督(…あれ?なんでこうなったんだっけ?)


  (曙が何か言ってる?なんで泣いているの?叢雲も泣いてるし)


  (あ…さっきの爆発の破片が刺さって…)


  (……死んじゃうのかな。そりゃ…そうか。こんなの刺さってるし)


  (あれ?装甲が戻ってきた。まさか…二人に…なにか…しないよね?)


  (だめだ…ねむくて…もう…だ…め……)

ゼロ「すまない」


睦月「…沈みました。睦月以外…沈んじゃいました」


ゼロ「…」


睦月「清霜ちゃん、満潮ちゃん、霞ちゃん」


  「どうしてですか!?」


  「どうしてこんな目に合わなきゃいけないんですか!?」


  「睦月たちは…一生懸命戦っていたのに」


  「怖いの我慢して、夜だって寝れなくて、艦娘だから人を守らなきゃって」  


  「普通の女の子みたいに学校だって行きたかったのに」


  「いらなくなったんですか!?だから…殺されちゃうんですか?」


ゼロ「…」


睦月「これから…睦月はどうすればいいのですか?」


ゼロ「生き残れ」


睦月「…」


ゼロ「それしか言えない。バスターガンをやる。それと後ろにいろ」


睦月「え?」


パンテオン「ゼロ…発見…最優先抹消対象」×30


ゼロ「どんな時でも諦めるな」


睦月「…はい」


ゼロ「覚悟しろ」


睦月(ゼロさんの体が紅色から黒色になってる)


ゼロ「全てを破壊する」


レッドパンテオンーゼロのDNAデータより作られたパンテオン
         セイバーによる接近戦が得意で動きも素早い
         体の色は赤
  

島風「駄目だよ!一緒に逃げようよ!」大破!!!


連装砲ちゃん1「それは出来ません!」


連装砲ちゃん2「主を守るのが我らの役目」


連装砲ちゃん3「生き残ってください」


島風「いやーいっちゃだめー!」


龍田「天龍ちゃん!天龍ちゃん!」


天龍「……誰も…守れなかったか」…轟沈


響「また…独りぼっちだ」


弥生「…卯月はどこ?どこに…」


レヴィアタン「よく聞きなさい!指揮船が来ているからそれを目指しなさい」


伊19「レヴィアタンはどうするのね?」


レヴィアタン「私はアレを止めるわ」


伊19「あれって…」


ヒッタイド・ホッタイド「…」キュラキュラキュラ


レヴィアタン「超弩級自走弾頭…全て吹き飛ばす気ね」

離島「どうやら人間による攻撃のようですわ」


空母「提督も連絡が取れず、ここも長くは無い」


中間「準備が出来た」


北方「ここ大丈夫なの?」


港湾「北方、よく聞いてね。鎮守府はもう危ないの」


北方「ゼロがいるから大丈夫だよ」


港湾「私も信じているわ…けど、必要なことなの」


北方「そんな…北方一人なの?ロッポウも一緒じゃないの?」


港湾「直ぐに会えるから大丈夫よ」ニコッ


北方「またお家がなくなっちゃうの?」


港湾「大丈夫よ。またみんなで暮らせるわ」


北方「…約束だよ」


港湾「えぇ、約束ね」


中間「北方様、私の艤装の中へ」


ギイィー…バタン…


中間「鋼殻艤装は指示通りの場所に向かう」


港湾「ありがとう」


離島「皆様…生き延びたら先程話した場所で会いましょう」


中間「北方様を一人に出来ない」


空母「当然」


港湾「ゼロ…必ず会えるわよね」

ゼロ「テイ!セイ!ハア!ヤア!ウオリャ!ハア!」
   シュパ!シュパン!ザシュ!ゴオ!バシュン!

パンテオン「…」ボォン!×6


睦月「えい!」パシュン!


パンテオン「…」ボォン!


ゼロ「鉄クズが…目障りだ!」ガシッ!


パンテオン「…」メキメキ…ギチギイ…


ゼロ「砕けろ」グチャッ!


睦月「ゼロさん?」


ゼロ「ほらよ!」ブン!


パンテオン「」ヒュン!


レッドパンテオン「…」シュパ!


ゼロ「…」ザシュ!


レッドパンテオン「…」ガキン!


ゼロ「オレのつもりか?」キュインキュイン!


レッドパンテオン「殲滅」


ゼロ「殺ってみろ」バシュン!


レッドパンテオン「」バシャン


睦月(やっぱり様子がおかしいよ。体が黒くなっちゃったし戦い方が乱暴だよ)


ゼロ「どうした!オレはここだ!相手してやる!」


バイル「威勢がいいな」


ゼロ「バイルか!?」


バイル「黒焦げだな。火事にでもあったか?」


ゼロ「姿が変わってもお前だと解るぞ!」キュインキュイン!


バイル「私の家にお前の仲間のネズミがおってな。始末したのだが…」


ゼロ「ハア!」ブォン!


オメガ「フン!」ガキン!


睦月「ゼロさんが二人!?」


バイル「懐かしいじゃろ?まあ、覚えておらんか。貴様のDNAデータと探し当てた設計図から作り上げた」


  「イレギュラーハンター時代のゼロじゃよ」

ー鎮守府ー厨房ー


パンテオン「…」


鳳翔(もう逃げることも出来ません。敵の手に掛かるぐらいなら…)


パンテオン「発見」


鳳翔(厨房が死に場所になるなんて)


パンテオン「排…じょ…」ドス!ドス!ドス!ボォン!


ファントム「ここでしたか」


鳳翔「ファントムさん!?」


ファントム「さあ、行きましょう」


鳳翔「そんなボロボロじゃないですか!私に構わず逃げてください」


ファントム「少々傷を負いましたが問題ありません」


パンテオン「はっ…」ザシュッ!ボォン!


ファントム「時間がありません!」


鳳翔「ごめんなさい」


ファントム「拙者が背負いま…危ない」ドン!


鳳翔「きゃっ!」


レッドパンテオン「発見」ザシュッ!グリ!×4


ファントム「ぐはっ…」


鳳翔「ファントムさん!」


ファントム「闇十文字!」ヒュン!


レッドパンテオン「…」ボン!×4

鳳翔「あぁ…そんな…大丈夫ですか?」


ファントム「情けない…動力炉を傷つけられた」


鳳翔「動けないのですか?」


ファントム「…」コクリ


レッドパンテオン「目標発見」×10


ファントム「ここまでか…女性一人守れないとは無念」


鳳翔「そんな事ありませんよ。ここまで来てくれたじゃないですか」


ファントム「…」


鳳翔「私と一緒に逝ってくれませんか」


ファントム「しかし!」


鳳翔「私の足ではもう逃げる事も出来ません。敵の手に掛かるなら…せめて、あなたと」


ファントム「よろしいのですか」


鳳翔「はい。せめて、最後はあなたの胸の中で」


ファントム「一瞬ですから痛みもありません」


ファントム(アルエット様…申し訳ありません)


ピカーーーーーーン!!!


レヴィアタン「この止まりなさいよ!」ドスッ!


ヒッタイド・ホッタイド「」ドカーン!


レヴィアタン「なんて頑丈なのよ。けど、これでなんとか…」


ヒッタイド・ホッタイド「…」キュラキュラキュラ×3


レヴィアタン「冗談でしょ!何体いるのよ」

   
ドカ―――――ン!!!


レヴィアタン「爆発!?間に合わなかった」

 
   「え…ファントムの反応が消えた」

ゼロ「電刃」キィキィキィキン!


オメガ「龍炎刃」ボワッ!


ゼロ「テイ!セイ!ハア!」シュパ!シュパン!ザシュ!


オメガ「無駄ダ」ガキン!ガキン!ガキン!


睦月「援護します」カチャッ!


ゼロ「下がれ」


睦月「え?」


ゼロ「落鳳破!」ドゴン!!


オメガ「滅閃光」ドゴン!!


睦月「きゃっ!」


ゼロ「喰らえ!」ブン!ブォン!ドス!


オメガ「遅イ」ガシッ!


ゼロ「ぐっ!」メキメキ…ミシ


オメガ「腕ヲモラウ」


ゼロ「があぁぁ!」バキッ!


睦月「腕が折れちゃう!」バシュン!


オメガ「邪魔ダ」ガキン!


ゼロ「雷神撃」バチバチバチ!


オメガ「フン…遅イナ」シュッ!


睦月「ゼロさんが押されるなんて…」

バイル「当然だ。満足な修理も受けていないコピーにオメガが負けるものか」


睦月「そんな事無い!みんな一生懸命ゼロさんを直してた」


バイル「レプリロイド用の設備は整っておったか?」


睦月「え…」


バイル「交換用パーツ・武器・アーマーは充実しておったか?」


睦月「それは…」


バイル「科学者だから解るぞ。奴は本来の力を発揮せずにいた」


睦月「そんなの嘘だ」


バイル「その結果があれじゃよ」


ゼロ「…」ギチギチガチ


オメガ「ハハハ」ギチギチガチ


ゼロ(押し負ける…だが、)ヒュン!バシュン!


オメガ「!?」バチ!


ゼロ(セイバーを破壊した!叩き斬る!)


ドゴオン!!!


ゼロ「ぐはっ!」


オメガ「セイバーダケダト思ッタカ?」


ドゴオン!ドゴオン!ドゴオン!


ゼロ「バスター…か」


オメガ「消エロ。伝説ノ英雄」シュピン!

レヴィアタン「はあ…はあ…」


ヒッタイド・ホッタイド「…」キュラキュラキュラ


レヴィアタン「間に合わない。みんな離れて!」


伊19「そんなの無理なの!囲まれているの!」


レヴィアタン「なんとかして止めないと…」


ビイ―――――――!!!


ヒッタイド・ホッタイド「」ドカーン!


レヴィアタン「ビーム!?一体どこから」


伊19「ロボットも吹き飛んだの!逃げるなら今なの!」


レヴィアタン「そうね。みんな逃げるわよ!」

ー大和孤児院ー


VAVA「これで報酬分は働いたはずだ」


大和<VAVAさん、聞こえますか?みんな無事です>


VAVA<そうか>


大和<あの…>


VAVA<ここには戻るな。どこかに身を隠せ>


大和<私たちは追われる身なのですね>


VAVA<そういう事みたいだ>


大和<どうしてこんな事に…>


VAVA<考えるのは後でいい、逃げることを優先しろ>


大和<…>


VAVA<大丈夫だ。直ぐに追いつく>


大和<本当ですね?>


VAVA<必ず行く>


大和<みんな待ってますからね>


VAVA<あぁ>


大和<信じてますから>


VAVA<…>


大和<VAVAさん?>


VAVA<通信機の調子が悪いみたいだ。切るぞ>


大和<わかりました>


VAVA<大和>


大和<はい>


VAVA<必ず行くからな>


大和<待ってますからね>


VAVA「……これでいい」ゴクゴクゴク


VAVA「…」カラン


VAVA「」


バタン…

睦月「直ぐに見つかりますよ」


ゼロ「」


睦月「ここにあるはず」


ゼロ「」


睦月「みんなで直しますから」


ゼロ「」


睦月「…何とか言ってよ」


ゼロ「」


睦月「ゼロさん…」


ゼロ「もういい」


睦月「そんな事言っちゃだめですよ」


ゼロ「わかっている」


睦月「もう見つかりますから」


ゼロ「オレを置いて逃げろ」


睦月「嫌です!」


ゼロ「命令だ」

睦月「絶対に嫌です!」


ゼロ「睦月」


睦月「出来ません!ゼロさんの下半身ないんですよ!沈んじゃいます!」


ゼロ「…」


睦月「みんなと合流すればきっと大丈夫です」


ゼロ「動力炉もやられた…長くない」


睦月「…」グスン


ゼロ「聞いてくれ」


睦月「ひぐっ…ぁい」


ゼロ「みなを…たの…む」


睦月「わかりました」


ゼロ「じゃあ…な」ドン


睦月「ゼロさん!」


バシャン!ブクブクブク…


睦月「いや!いやーーーーーー!いやだよ…」


睦月たちは…大切な場所、お友達、大好きな人を失いました。


どうしてこんなことになっちゃったんだろう

ー数時間後ー海底ー

ーーーー
ーーー
ーー


レヴィアタン「こんな所にいたのね」


   「どうしたのよ?起きなさいよ!」


「伝説の英雄なんでしょ!前みたいに救ってみなさいよ!」


「あの艦娘らを救ってみなさいよ!」


「救いなさいよ…」


「助けてよ…」


妖精エックス<聞こえるかい?>


レヴィアタン<!?…聞こえるわよ>


妖精エックス<どうやら無事みたいだね>


レヴィアタン<そうでもないわ。それに目の前に死にかけのゼロがいるわ>


妖精エックス<ゼロが!?>


レヴィアタン<えぇ…左腕は取れかけで下半身は無い。動力炉を破壊されているわ>


妖精エックス<…>


レヴィアタン<親友が死にかけてるのに!仲間が死んでいったのに!お父様は何をしていたのよ!>


妖精エックス<…>


レヴィアタン<本当に…何をしていたのよ>


妖精エックス<ごめん。僕にしか出来ない事をしていたんだ>


レヴィアタン<そう。私たちを助けれない程の事をしていたのね>


妖精エックス<僕の指定した場所までこれるかい?>


レヴィアタン<無理ね。もう動けそうにないわ>


妖精エックス<諦めないでくれ!>


レヴィアタン<けど、このまま死にはしないわ>


妖精エックス<どうする気だ?>


レヴィアタン<私の動力炉をゼロに繋げるわ>


妖精エックス<駄目だ!そんな事をしたら君が死んでしまう!>


レヴィアタン<いいのよ…生き残るべきなのは私じゃないわ。ゼロよ>

妖精エックス<絶対に駄目だ!>


レヴィアタン<なら止めに来なさいよ>


妖精エックス<行けるなら止めに行くよ!>


レヴィアタン<ふーん。やっぱり動けないのね>


妖精エックス<君をマーティのようにはさせたくない!>


レヴィアタン<お母さんみたいに?>


妖精エックス<マーティは君たちを守って…死んだ>


レヴィアタン<お母さんが…>


妖精エックス<僕がいない時に基地が襲撃を受けた。その時にマーティが君たちを守る為に…>


レヴィアタン<そうだったのね>


妖精エックス<だから>


レヴィアタン<それを聞いたら止めるわけにはいかなくなったわ>ガシャン!


妖精エックス<他に手方法があるはずだ!>


レヴィアタン<これが最善なのよ>ガチッ!


妖精エックス<止すんだ!>


レヴィアタン<ぐうっ!…あっ…ぁ…ぁん…はぁ…あぁ…>


ゼロ「…」


レヴィアタン<これでいいのよ。今ならお母さんの気持ちが解る>


   (命にかえても守るべきものがある)


   (みんなの希望を助けれるなら…)


   (希望ね…まったく最後まで素直に…な…れ…な…い)  


   (まだゼロと共に戦いたかった)


   (頼んだわ…伝説の…英雄)

ー数か月後ー


ここ最近の出来事、と聞かれたらあり過ぎて困るわ。


海の平和を守るのは艦娘からロボットになる。


病院に入院していた全ての艦娘が姿を消す。


憲兵が自動車事故で吹き飛ぶ。


陸軍で…まあ…色々とね。


確かに深海棲艦の脅威はかなり減ったわ。


けど、街は良くなったか?、と聞かれたらそうでもない。


海軍は街にもロボットを配備した。


街の為だとは言うがそうじゃないよ。


海軍に対し否定的な者を見つけだし排除する。


ちょっと文句を言っただけで老若男女問わずに収容所に送られる。


記念すべき第一号はハガー市長だったわ。
ーーー
ーー

あんた、記者なんだって?もしかして記事にするつもりなの?


女記者「勿論よ。取材に協力してくれそうな人紹介してくれない?」


いいけど、大丈夫なのかい?


ネージュ「危険は承知。真実を伝えるのがジャーナリストの使命なんだから」

ー不明海域ー孤島ー


朝潮「燃料はまだ大丈夫ですが」


如月「弾薬が厳しいわね」


朝潮「ゼロさんの武器がなかったらどうなっていたか」


如月「みんな…どうしているのかしら」


朝潮「…」


如月「あ…ごめんなさいね」


朝潮「きっとみんな大丈夫です!」


如月「そうよね」


早霜「二人とも…奴らが来たわよ」


如月「すぐに行くわ」


朝潮「いつでも出撃出来ます」

ーーー


如月「ロボットが壊れているわ」


早霜「何が…あったの?」


朝潮「見てください!マントで姿が見えないけど戦っています」


??「…」ザシュッ!


パンテオン「…」ボン!


如月「あれは…Zセイバーよ!」


早霜「もしかして…」


??「…」


「ゼロさん!」「ゼロ!」


??「!?」


如月「え…」


朝潮「どういう事ですか」


睦月「ごめんね…ゼロさんじゃなくて」


  「本当に…ごめんね」

睦月「うーん…あれっ!ここは?」


如月「とっても疲れていたのね。私たちに会って直ぐに倒れたのよ」


早霜「ここは安心よ…ゆっくりと休んで」


朝潮「みんなはどうなったんですか!?」


睦月「…」


如月「朝潮ちゃん…今は休ませて」


睦月「…沈んじゃったよ」


「「「!?」」」


睦月「清霜ちゃん、満潮ちゃん、霞ちゃんが…」


早霜「戦艦になる事も…叶わずに」


朝潮「そんな二人が…」


睦月「それと…」


如月「まって!」


睦月「!?」


如月(ゼロさんが生きていたなら睦月ちゃんを独りにするわけがないわ…受け入れなきゃいけない。けど!)


如月「ごめん…耐えられないの…少し待って」ポロポロ


睦月「うん…」


朝潮「前を見てください」


イ級「…」


早霜「深海棲艦ね」


朝潮「一匹。罠でしょうか?」


イ級「つい…て…こ…い」


如月「ついてこいって、言ったわよね」


イ級「あるじに…あわ…せる。こい」


睦月「行こう」

ー深海棲艦アジトー


睦月「こんな場所があるなんてね」


早霜「私たちの工廠と同じ役割みたいね」


如月「敵意が無くても怖いわ」


朝潮「主とは誰でしょうか」


睦月「見て!主砲も魚雷もある」


如月「ずっとゼロさんの武器で戦ってたからね」


朝潮「何故ここに艤装が」


レ級「これから開始する作戦の為だよ」


「「「「!?」」」」


レ級「好きなものを使ってね」


睦月「ここはレ級さんの基地なの?」


レ級「違うよ。お手伝いだ」


朝潮「私たちの知らない深海棲艦の姫ですか?」


駆逐「まあ…そうとも言えるかな」


早霜「どういう事…」


レ級「そろそろ戻って来るよ」

ー深海棲艦アジトー工廠


姫様がお戻りだ


せい…れつ!せい…れつ!


睦月「こんなに深海棲艦がいるなんて」


レ級「みんな住処を奪われてここに来たんだ」


駆逐「傷ついたり、仲間を失ったりして」


朝潮「…同じだ」


「整列はいいわ。作業を続けて」


如月(綺麗な深海棲艦の姫ね)


わかりました!


「私たちは住処を奪われ仲間を失った!このまま全てを失うか!?」





「否!断じて否だ!全てを取り戻し人間どもに復讐する!」


うおー!そう…だ!


「私たちの怒りを思い知らせてやる!」


睦月(怖いくらいの熱気だ)


「正義の一撃作戦を必ず成功させよう!」


アカルイミライヲ―!!


北方「この北方棲姫に力を貸してくれるか!?」


アカルイミライヲ―!!


睦月「…北方ちゃん?」

ー深海棲艦アジトー広場


北方「…」ツカツカツカ


如月「あの…北方ちゃん?」


北方「!?」


朝潮「人間違えなら申し訳ありません」


北方「…」ワナワナ


早霜「…?」


北方「よかった!生きてた!」ダキッ!


如月「あらあら///」


朝潮「この数か月後で何があったのですか?」


早霜「私たちよりも大きい…成長期?」


北方「それはこれから話す。それよりみんなの仲間がいるぞ」


睦月「港湾さんたちは一緒じゃないの?」


北方「…」


北方「この部屋にいる。再会を喜ぶといい」


ドア<ガチャッ…


翔鶴「!?」


朝潮「!…翔鶴さん」


翔鶴「飯食うか…腹減って…る。だろ?」グスン

翔鶴「悪い。会えてうれしくてな」


朝潮「いえ、私たちもです」


如月「とてもおいしいわ」


睦月「…」


翔鶴「睦月食わないのか?遠慮せずに食え。沢山あるから」


睦月「…はい」


翔鶴「もしかして酒か?それならいい拾い物が…」


睦月「あの!」


翔鶴「!?」


睦月「他のみんなはどうしているんですか?」


翔鶴「…」


早霜「気になるから教えてほしいわ」


翔鶴「はぁ…そうだな。先延ばしはよくないな」


  「アイリス、大鳳、龍驤、比叡、榛名、夕張、明石、伊19、弥生、響、龍田、長門、大井」


  「ここにいるのは…これだけだ」


如月「そんな…」


翔鶴「伊19が潜水で調べに戻ったが何も回収出来なかった」


朝潮「…何もですか?」


翔鶴「艤装も…遺体もだ」

早霜「司令官は…」


翔鶴「ここにはいない…鎮守府の崩壊に巻き込まれたようだ」


睦月「死んじゃいました」


翔鶴「?」


睦月「ゼロさん…死んじゃった」


早霜「…」ギリッ!


朝潮「嘘ですよ…嘘ですよね!」ガシッ!


睦月「ぐっ…」


如月「朝潮ちゃん、落ち着いて!」


睦月「ゼロさんみたいな敵に斬られて…真っ二つになって沈んじゃったよ!」


「嘘を言うな!!!」


北方「ゼロは強い!絶対に負けない!嘘を言うなら睦月でも許さないぞ!」


睦月「本当だよ…目の前で沈んで」


北方「嘘で混乱させて指揮を下げる気だな!」


睦月「信じたくなけど真実だよ」


北方「絶対に信じないぞ!お前を牢に入れる!」


翔鶴「おい!いい加減に…」


北方「ここの指揮官は私だ!私に従え!」


睦月「…わかった。牢に案内して」

ー深海棲艦アジトー独房


睦月(みんなに会えて嬉しかったけど…こんな事になるなんて)


睦月「…」グキュ~


睦月「お腹減ったのです」


駆逐「スゴイ音だね」


睦月「にゃしい///」


駆逐「はい。ご飯だよ」


睦月「食べていいの?」


駆逐「北方様の命令で持ってきたけど。いらない?」


睦月「食べます!」
ーーー
ーー

睦月「ごちそうさまでした」


駆逐「どういたしまして」


睦月「あの、聞いていいですか?」


駆逐「どうぞ」


睦月「北方ちゃんがここの指揮官なんですか?他の深海棲艦の人は?」


駆逐「そうだよ。私とレ級だけなんだ」


睦月「港湾さん達もいないんですか?」


駆逐「逃げきれたのは北方ちゃんだけだったみたい」


睦月「北方ちゃんも独りぼっちだったんだね」


駆逐「けど、なんであんなに成長したのかはわからない。私たちが機械人形に襲わていたのを助けてくれたのが北方様で付いてきたんだ」


睦月「これからどうなるのかな」

ー深海棲艦アジトー北方の部屋


北方「ゼロが死んだ」ゴロン


北方「睦月が嘘を言う訳がないのはわかってる」


北方「けど…信じたくないよ」


ゼロ『戻った。北方いい子にしていたか?』


港湾『強くなくてもいい。友達を大事にする優しい気持ちを忘れないでね』


北方「ゼロ。港湾お姉ちゃん…約束守れなかった」


??「何があったんだい?」


北方「なんでもない」


??「そう。ここも大きくなった」


北方「そうだ。大きく強くなった。これなら海軍と戦える」


??「過信してはいけない」


北方「私は一度も負けていない!」


??「それは運がよかっただけだ。次は敵の本拠地が目標なら簡単にはいかない」


北方「黙れ!」


??「よく考える必要があるんだ」


北方「大事な家族を奪った奴らに同じ目に遭わせてやる」


??「私もそうだった。出来の悪い作戦のせいで多くの部下が死にしまいには力を求めて暴走してしまった」


北方「私は違う!」


??「…」


北方「ごめん。言い過ぎた。必ず成功させるから心配いらない」


??(昔の自分を思い出し力を分けたが…このままだと私と同じ目にあってしまう)

ー海軍本部ー


バイル「パンテオンの生産も順調で街の配備も間も無く完了します」


中将「海だけでなく陸も守る。このままでは陸軍の存在意義が無くなるな」


バイル「空にも対応出来るように改良中ですので、全てが我々の思い通りになるでしょう」


中将「それはよいな」


バイル「しかし、快く思っていない者もいるようです」


中将「その為の特別収容所だ。軍人も民間人も関係無く牢に入れればよい」


バイル「監視はパンテオンが行っています」


中将「それより面倒なのは逃げた艦娘だ」


バイル「捜索中ですが範囲が広く中々」


中将「全く面倒な奴らだ」


バイル「考えがあります」

ー街より離れた場所ー


ギュキュキュキュ!


大和「こんな所で故障なんて」


時津風「くるま、壊れちゃったんですか?」


大和「残念ですけどそうみたいです」


少女「けほっ…ごほっ…」


大和(薬も切らしちゃったし病院まで距離もある…どうすれば)


時津風「あれ?雪風は?」


菊月「雪風なら車直せるお医者さんを呼んでくる、って出ていったよ」


大和「大丈夫でしょうか?」


時津風「しれぇ」


大和「!」


時津風「あ…ごめんなさい」


大和「私も同じことを考えてましたから」


雪風「もうだいじょうです!車も直せるお医者さん連れてきました」


コルボー「困っていると聞いて来たのですがまずは何をすればいいですか」

大和「本当に助かりました。ありがとうございます」


コルボー「車は部品交換で済みました、少女には薬を飲ませて休ませてください」


雪風「ありがとーございます!」


時津風「あのお願いがあります!しれぇも治してください!」


大和「時津風ちゃん!?」


コルボー「しれぇ?」


時津風「しれぇ…ずっと寝たままなんです。みんなで起きて―って言っても起きてくれなくて」


コルボー「…」


時津風「お兄さんなら何とか出来そうだから」


コルボー「まずはそのしれぇさんを見せてもらっていいかな?」


大和「…こちらです」


コルボー「!?」


VAVA「」


時津風「しれぇを元気にしてください!」


雪風「お願いします!」


菊月「私からも頼む」


コルボー<こちらコルボーリーダー応答せよ>


??<どうしましたか?>


コルボー<至急報告したい事があります。司令官に繋いでください>


大和(VAVAさん…)

ー商店街ー


ヘチマール「売上減ったよね」


マッコイーン「そうだな」


タイガード「グルル!」


ナマズロス「ほんまや!商売出来へんわ」


ローズレッド「売れ残り枯れる花を見るのは悲しいよ」


ヘチマール「鎮守府の艦娘ちゃんたちは沢山買ってくれたもんね」


マッコイーン「艦娘だけでなく地域住民も買物をしない」


ナマズロス「そもそも街に人がおらんやん」


タイガード「グルル!」


ローズレッド「海軍があんなものを街にばらまくからだよ」


ヘチマール「海軍の悪口言っただけで捕まっちゃうらしいよ」


マッコイーン「怖くて外にも出れないか」


タイガード「本当に艦娘は危険だったのか」


ローズレッド「彼女たちはいつも嬉しそうに花を買ってくれたよ」


マッコイーン「漁船の護衛もして手伝ってくれたな」


ナマズロス「テレビ買って喜んでたわ」


ナマズロス「凶暴な深海棲艦になって暴れるなんて」


ヘチマール「嘘なんじゃないの?」


マッコイーン「…わからんな」


ヘチマール「マサイダーもいなくなっちゃったし店じまいかな」


タイガード「そう簡単にはこの街から出られん」

ー深海棲艦アジトー独房


アイリス「睦月ちゃん」


睦月「アイリスさん!」


アイリス「久しぶりね。怪我はない?」


睦月「…はい」


アイリス「ずっと一人で大変だったでしょ」


睦月「はい…けど、親切にしてくれる人もいました」


アイリス「そう」


睦月「ほとんど海の中に隠れてたから」


アイリス「…海の中?」


睦月「はい。ほとんど深海棲艦化しちゃいました」


アイリス「!?」


睦月「海の中もへっちゃらなんですよ」


アイリス「…」


睦月「それにイルカさんと泳いだり…海の中って綺麗ですから」


アイリス「…」


睦月「それより、ゼロさんのことですよね」


アイリス「聞いたわ」


睦月「…あのZセイバーなんですけど」


アイリス「それは、睦月ちゃんが持っているべきよ」


睦月「いいんですか?」


アイリス「大丈夫…必ず必要になるから」


睦月「?」


アイリス「北方ちゃんがごめんなさいって謝っていたわ」


睦月「北方ちゃんはどこに?」


アイリス「仲間と街に向かったわ。海軍と戦うと言って」

ー深海棲艦アジトー


夕張「大変です!直ぐに来てください」


長門「何が大変なんだ?」


夕張「明石さんとテレビを修理してたら」


TV<投降しなければ処刑する


比叡「これ…映っているの司令ですよね」


大鳳「生きていたんですね。よかった」


響「けど、変な機械の中で眠らされているよ」


明石「時間内に全員が投降しなければ提督を処刑する」


龍田「場所は鎮守府跡地だなんてねぇ」


伊19「どうするのね?」


翔鶴「素直に投降して提督が返ってくるか」


夕張「罠でしょうね」


長門「間違い無いな」


龍田「けど、提督を見殺しには出来ないわよねぇ」


長門「出撃準備しろ!提督を取り返すぞ!」

ー海軍本部ー


中将「これで艦娘どもがここに来る」


バイル「潜入させていたメカニロイドの情報によると深海棲艦もこちらに向かっているようです」


中将「これで全てが片付くな」


バイル「しかし、これでは街や民間人に被害が」


少将「今更何を言っている。多少の犠牲は仕方ない」


バイル「わかりました。パンテオン達を鎮守府跡地に向かわせます」

ー鎮守府跡地付近海域ー


北方「敵は海軍の機械人形だ。関係ない人間を傷つけるな」


北方「みんなの海を取り返すんだ!」


北方「正義の一撃作戦を開始する!」


アカルイミライヲー!!!!

ーーー
ーー


如月「北方ちゃん…無事でいてね」


早霜「これって…深海棲艦の死体ね」


睦月「そんな」


朝潮「すぐに行きましょう!」

北方「…」


睦月「北方ちゃん、しっかりして!」


北方「…睦月?」


睦月「大丈夫だよ。すぐにアイリスさんに診せるからね」


北方「みんな…死んじゃった…作戦ばれてた」


朝潮「そんなことがあったなんて」


北方「北方を逃がそうとして…囮になったり…して」


如月「いまはいいから」


北方「よくない!…この時のために頑張ってきたのに」


朝潮「すぐに指揮船に向かいましょう」


翔鶴「…それは無理みたいだ」


パンテオン群「目標発見」


如月「北方ちゃんを助けに来るのを狙っていたみたいね」チャキッ!


朝潮「通信機が繋がりません」ドォン!ドォン!


翔鶴「こいつらを何とかするぞ!」ヒュン!


艦載機<ズドドドドドド!


北方「小さい機械人形はいい…大きいのが強い」


睦月「大きいの?」


ゴォン!ゴォン!ゴォン!


ゴーレム「…」ギュォン


如月「本当に大きい」


北方「あいつだ…あいつにやられたんだ」

ゴーレム「破壊」キュイーーーーーン!


朝潮「あの光はなんですか!?」


翔鶴「わからないが当たったら痛いで済みそうにないぞ」


如月「あれだけ大きければ!」ドォン!


ゴーレム「…」ガキン!


早霜「まるで効いていないわ」


睦月「頭だよ!頭を狙って」ドォン!


ゴーレム「!」バシッ!


朝潮「効いている。弱点は頭みたいです」ドォン!


睦月「一斉攻撃だよ!」ドォン!ドォン!


ゴーレム「!!!」ズシン!


翔鶴「どんな奴でも頭は弱点か。直ぐに仲間に知らせないと」


如月「一体だけじゃないみたいよ!」


ゴーレム群「目標破壊」


朝潮「なんて数ですか!」


キュイーーーーーーーン!!!ドオーーーン!!

睦月「みんな…大丈夫?」大破!!!


如月「…」大破!!!


早霜「…」大破!!!


朝潮「っ…」大破!!!


翔鶴「ぐ…」大破!!!


北方「みんな起きろ!」


ゴーレム群「目標確認」キュイーーーーーン


睦月(だめ…みんなうごけないよ。北方ちゃん逃げて)


ゴーレム群「発射」


睦月(ゼロさん…ごめんなさい。約束守れませんでした)


ドオーーーン!!!


睦月(ぐっ…あれ?まだ生きてる?)


北方「睦月!起きろ!睦月!見ろ!」


睦月「そんな…」

睦月が見たのは


燃えるような紅いボディ


棚引く黄金の髪


緑色に輝く剣


もう二度と会えないと思っていた


本当に会いたかった


大好きな…


睦月「うぅ…ゼロ…さーん…」


ゼロ「あぁ…待たせたな。安心しろ。もう大丈夫だ」

ゼロ<こちらゼロ…問題無い。睦月達を確認した。応援を頼む>


<了解しました。しかし、既に応援は向かっているそうです>


ゼロ<既に?>


<はい。どうやら居ても立っても居られないみたいだったようです>


ゼロ<なるほど>


ゼロ「さて、みなを頼む」パリン


妖精さん達「さあ、仕事だ!仕事!直ぐに直すよ」トンテンカン!トンテンカン!


如月「ゼロさん…しばらく見ないうちに体が逞しくなった?」


朝潮「…来てくれてありがとう…ございます!」グスン


ゼロ「待たせたな」


北方「ゼロ!」


ゼロ「大きくなったな」


北方「会いたかった!」ダキッ!


ゼロ「よく頑張ったな。ここからはオレたちに任せろ」


翔鶴「オレたち?」


ゴーレム群「目標確認」ビュオーン!


北方「まだ来る!たくさんいる!」


ドゴオオオーーン!!!
ヒュー――ーン
ドギャン!!!

ゴーレム群「!?」破壊!

早霜「凄いわ…戦艦?それ以上だわ」


ゼロ「この通信機を付けろ」


<早霜お姉さまー!


早霜「」キーン


ゼロ<聞こえているから叫ぶな>


<私、気づいたんですよ。戦艦には直ぐになれないけど…


早霜「あなた…」


清霜<条件付きで戦艦の主砲を扱うことなら!!>


ドゴオオオーーン!!!


清霜<出来ます!>


ヒュー――ーン
ドギャン!!!


早霜「生きていたのね。けど、どうやって」


清霜<それはですね!>


<長話している場合じゃないわよ!>ドォン!


<このウザいのよ!>ドォン!


睦月「この声!」


霞「あんたらの武器弾薬よ!さっさと装填しなさいよ!」


満潮「次の指示!直ぐに指示しなさいよ!」


朝潮「…」


満潮「ほら、しゃきっとする」


朝潮「は、はい!」


霞「心配で海の底から戻ってきたわ」


朝潮「お、おかえりなさい!」


満潮「それは全部終わってからよ」


ゼロ「みんなを助けに行くぞ」

ゼロ「オレが先行する。満潮と霞は盾を展開しろ」


満潮「これ大丈夫なんでしょうね?」ガシャン!


霞「一発で壊れたらただじゃおかないわよ!」ガシャン!


ゼロ「問題無い」


睦月「司令官が鎮守府跡地で捕まってます」


朝潮「直ぐにでも迎えます!」


ゼロ「オレたちは指揮船に向かう」


如月「そんな…司令官はすぐそこよ」


北方「いいのか?」


満潮「これでいいのよ」


翔鶴「…信じていいんだな」


ゼロ「あぁ」


翔鶴「ならばよし!」

ー鎮守府跡地付近海域ー


龍田「やっぱり多いわねぇ~」ドォン!ドォン!


響「けど、鎮守府までもう少しだよ」ドン!ドン!


比叡「気合い!入れて突撃しますか!?」ドゴォン!


榛名「榛名も行きます」ドゴォン!


長門「よせ!無謀過ぎる」ドゴォン!


龍田「けど、このままだと全滅よ~」ザシュッ!


長門「…わかっている」


龍田「どうせ沈むなら一体でも多く巻き添えにしてやりたいわ」ザシュッ!ザシュッ!


響「姉さんたちの仇を取りたい」ドン!


長門「提督を助ける事を忘れるな!」


ドゴオオオーーン!!!


明石<指揮船に直撃!このままでは危険です!>


長門「ぐっ…」


龍田「指揮船を守ってね~」


響「ついてくよ」


長門「よせ!」

榛名「鎮守府が見えてきました」


比叡「あんなにボロボロになってるなんて…」


龍田「許せないわねぇ~」ギリッ!


響「いたよ。司令官だ!」


榛名「変な機械に入れられてますね」


比叡「直ぐに出しましょう!」


パンテオン群「発見」


龍田「邪魔よ」ザシュッ!


響「もうすぐだから」


バシャッ!


比叡「海の中から!」ドゴォン!


龍田「わざわざ斬られに来たの?」ザシュッ!


パンテオン「…」ガシッ!


龍田「あら~まだいきてるんですかぁ?」


響「ダメだよ!龍田さん離れて!」


パンテオン「起動」カチッ!


龍田「えっ?」


ドオーーーン!!!

比叡「龍田さん!」


榛名「自爆なんて…」


龍田「うっ…」中破!!


響「もう少し早く気付ければ」


龍田「…いいのよ。それより…」


パンテオン群「一斉掃射」


響「囲まれっ…!」


ドォォォォォ!


比叡「あれ…?」


榛名「大丈夫みたいです」


「死ぬまで戦わせろよって…よく言ってたけどよぉ。ありゃ駄目だ」


「勿論デース。紅茶も楽しめないのはゴメンデース」


龍田「…天龍ちゃん?」


比叡「金剛お姉さま!?」


天龍「おうよ!天龍様の参戦だぜ!」


金剛「ティータイムの前に終わらせマース」

ー指揮船ーレヴィアタン船内ー


長門「補給が完了したら直ぐに出るぞ」


夕張「…これが最後の補給になります」


長門「提督は目の前だというのに」グッ


明石「このままだとみんなが危険です」


長門(このままでは全滅だ。どうすればいいんだ)


アイリス<高速で接近する機影を確認!>


長門「新手か!?」


アイリス<これは…そんな…>


大鳳「何が来るんですか?」


アイリス<ゼロ>


明石「え?」


アイリス<ゼロです!ゼロが戻ってきました!>


ゼロ「テイ!セイ!ハア!」シュパ!シュパン!ザシュ!


パンテオン「…がっ!」ボン!

アイリス<ゼロ!聞こえますか!>


ゼロ<聞こえている>


アイリス<よかった…生きていたのね>


ゼロ<アイリス、皆に伝えてくれ>


  <前線に出過ぎないようにしろ、と>


アイリス<わかったわ。それとゼロ…>


ゼロ<なんだ?>


アイリス<おかえりなさい>


ゼロ<それはまだ早いな>


アイリス<うふふ。そうね♪>


睦月「むー。イチャイチャしないで指示を下さい」


如月「まあ、いいじゃない」


アイリス<ごめんなさいね。じゃあ、帰ってからで>


睦月「もおー!」


ゼロ「指揮船を守りきる」


「「「「了解!」」」」

ー鎮守府跡地ー


バイル<いいか。人質を殺すんだ>


パンテオン「…対象の処刑を開始する」


提督「…」


パンテオン「…?」ビシ!ドス!


「戻ってきたぞ!生き恥曝し戦場に!」


パンテオン「!」ボン!


ファントム「投<トゥ>!」ヒュン!ヒュン!


パンテオン「がっ…」ボン!


ファントム「行け!お主等の主を取り戻すのだ!」


叢雲「言われなくて!」ザシュッ!


曙「わかっているわよ!」ドォン!


パンテオン群「…」ボン!


曙「この機械なんなのよ!空きなさいよ!」ガシッ!ガシッ!


ファントム「拙者が機械ごと運ぶ。雑魚を頼むぞ」


叢雲「了解したわ!」ドォン!ザシュッ!


ファントム「罠も無し…提督の体も異常無し」


曙「どうなのよ?」


ファントム「問題無い。行くぞ」

ー指揮船レヴィアタンー


夕張「艦載機?大きすぎる」


ファントム<拙者だ。提督を救助した。長居は無用>


夕張「ファントムさん!?」


ーーー
ーー


明石「なんとか逃げ切れたみたいですね」


アイリス「みんな無事でよかった」


明石「ここはいいから早く会いに行きなさい」


アイリス「けど…」


夕張「いいから、いいから」


アイリス「ありがとうございます」タッタッタッタ


夕張「これから修理が大変ね。何日かかるのかしら」


明石「指示通りここまで来たけど」


グオン!


夕張「何?船ごと持ち上がっているの?」


明石「外を見て!」


夕張「格納庫の中?」


ーーー
ーー


明石「凄い見た事も無い機械が沢山ある」


夕張「ここはどこかの基地なの?」


「ここは安全ですから。安心してください」


明石「あなたは誰ですか?」


「ごめんなさい。自己紹介がまだでした」


アルエット「司令官のアルエットです」


  「ガーディアンのみんなはあなた達を歓迎します」

アルエット「負傷者はいませんか?直ぐにメディカルルームに案内します」
   (やった♪ちゃんと司令官ぽく言えたかな?)

夕張「この女の子がここの代表?」ヒソヒソ


明石「いや、お手伝いとかでしょ?」ヒソヒソ


アルエット「どうしました?」


明石「そうよね。若すぎるし」ヒソヒソ


夕張「お手伝い偉いね」


明石「ここの一番偉い人に会わせてもらえるかな?」


アルエット「…私です」


「「え?」」


アルエット「私なんです」ウルウル


ファントム「アルエット様」


アルエット「もう!様はいいから」


ファントム「提督をメディカルルームに運びます。チェックしましたが問題ありません」


アルエット「みんな準備しているから直ぐに運んであげてね」


ファントム「御意」


アルエット「ゼロお兄ちゃ…ゼロ隊長からの報告が無いけど?」


ファントム「今は動けないようです」


アルエット「負傷したの!?」


ファントム「違いますが…行ってしまったか」

ゼロ「皆無事で何よりだ。オレに何があったか説明するから」


睦月・如月・早霜・朝潮・北方「…」ダキッ!


ゼロ「離れてくれないか」


睦月・如月・早霜・朝潮・北方「…」ギュー


翔鶴「こら!ゼロが困っているだろ。離れるんだ」


睦月・如月・早霜・朝潮・北方「…はーい」


ゼロ「翔鶴、助かっ…」


翔鶴「会いたかったぞ!」ダキッ!ギュー!


睦月「ずるにゃしぃ!」


如月「大人げないわ!」


早霜「…やるわね」


朝潮「卑しいずい!」


北方「もっとしたいのに!」


翔鶴「騙されたな!会いたかったぞ~」ギュー!


ゼロ「…」グイッ!


翔鶴「あぁん///」


アイリス「その姿はとても懐かしい」


ゼロ「そうか?」


アイリス「えぇ…イレギュラーハンターゼロ」


ゼロ「イレギュラーハンターか」


アルエット「ゼロお兄ちゃん!」


ゼロ「アルエット、報告を待っていたか」


アルエット「えっと…遅いから負傷かなと思って」


ゼロ「大丈夫だ。心配させてすまない」


アルエット「そんなことないよ。無事でよかった。けど、セルヴォさんのところでチェックしてきてね」


ゼロ「了解した。皆を頼む」

天龍「おい!いい加減に離れよ」


龍田「もう絶対に離さないから~」ギュー!


天龍「あー!まともに歩けねえだろ」


比叡「金剛お姉さまー!」ヒエーン!


榛名「よくぞご無事でした。榛名は信じていました」


金剛「ヘイ!ドントクライ。霧島も無事だから会いにイクネー」


ロシニョル「いいかい?怪我している娘はメディカルルームに連れていくよ」


響「…」


ロシニョル「あんた顔色悪いね。大丈夫かい?」


響「平気だよ。それより…」フラッ


ロシニョル「はい。連れていくわ」ヒョイッ


響「平気だから降ろして」ブラブラ

ーメディカルルームー


ロシニョル「注射が怖いとか言わないわよね?」


響「別に怪我してないから」


ロシニョル「フラフラしてたら危ないからね。休んでなさい」


響「平気だって言ってるじゃないか」


ドア<ウィーン


雷「響じゃない!?どうしたの?怪我したの?」


電「響ちゃん、大丈夫なのです?」


響「…」


雷「響?」


電「響ちゃん?」


響「ウラー!」ウエーン!


雷「泣いてるじゃない!」


電「もう大丈夫なのです!」


暁「一人前のレディーでナースな暁に任せなさい」


響「ウラー!ウラー!」ダキッ!ズリズリ!


暁「こら!鼻吹かないでよ!」


ロシニョル「なんだい姉妹だったのかい。連れてきて正解だったわ」

セルヴォ「隣が賑やかだな」


ゼロ「あぁ」


セルヴォ「体の方はどうだ?」


ゼロ「問題無い」


セルヴォ「それはよかった。もうあんなのはごめんだぞ」


ゼロ「すまない」


ドア<ウィーン


アイリス「失礼します」


ゼロ「アイリス?」


アイリス「ゼロ!」ダキッ!


ゼロ「どうした?」


アイリス「本当に心配したんですから」ギュー


ゼロ「…すまない」


アイリス「反省していますか?」


セルヴォ「ゼロはボロボロになる度に「すまない」で誤魔化してたぞ」


ゼロ「おい、セルヴォ」


セルヴォ「少しは反省しろ。バラバラのお前を見たアルエットが気絶してどんなに大変だったか」


ゼロ「…」


セルヴォ「まあいい。その話は後でにしよう。君は?」


アイリス「アイリスです。鎮守府ではメディカル担当でした」


セルヴォ「兵器開発整備主任のセルヴォだ。よろしく頼む」


アイリス「ゼロから聞いてましたよ。腕のいい技術者と」


セルヴォ「そうか。苦労させられたがな」ハハッ


アイリス「私もです」クスクス

ーーー


提督「…」


叢雲「私の事…わかる?」


提督「えぇ」コクン


曙「長い間、眠らされていたのよ」


提督「!?」


叢雲「みんな無事だから落ち着きなさいよ」


提督「…よかった」


曙「けど、鎮守府は壊滅して」


提督「いいのよ。みんなが無事ならそれでいい」


叢雲「今は休みなさい。明日に今までの事を話すから」


提督「吹雪は?それに入院していた艦娘たちは?」


曙「私たちもわからないわ」


提督「そう…きっと大丈夫よね」


叢雲「きっと大丈夫よ。だから寝なさい」


提督「二人とも」


曙「なに?」


提督「助けてくれてありがとう」


叢雲「それはみんなにいいなさいよ」


提督「そうね」


ーー

ー翌日ー会議室ー


如月「ここでいいのよね?」


睦月「うん。ここの人たちが教えてくれたけど」


朝潮「おはようございます。もう少しで会議が始まるみたいですよ」


睦月「もしかして遅刻しちゃった?」


早霜「大丈夫…ここの司令官は来てないから」


如月「よかったわ。そこ座っていい?」


清霜「勿論です。まだ座れますから」


如月「昨日は寝れた?」


早霜「清霜と遅くまで話して…」


清霜「嬉しくて話が弾んじゃいました」


睦月「睦月は沢山食べたらグッスリでした」


朝潮「あの…そろそろ始まるみたいです」

ーー


アルエット「おはようございます。ガーディアン司令官のアルエットです」


  「この数か月で何があったのか説明します」


睦月(私たちと同じ年かな?)


アルエット「海軍は会見で艦娘には深海棲艦化という病があり最終的に深海棲艦となり人を襲うと説明しました」


   「そして、艦娘に代わり海を守るパンテオンというメカニロイドを導入する、と」


長門「我々はいずれ敵になると海軍本部は説明したのか!?」


アルエット「…はい。あの放送を見た限りそのように説明していました」


  「その最中にあなた達の鎮守府が反乱を起こし鎮圧に向かった」


大鳳「深海棲艦化は事実ですが…反乱だなんて」


龍田「今までさんざん利用してきたのにねぇ~」ギリッ!


アルエット「あなた達がいなくなってからは街は悲惨の一途でした」


  「メカニロイドが住民を監視し少しでも海軍に反抗的な態度、証言すれば収容所に送られます」


  「街は封鎖され逃げも助けも呼べない」


  「それがあの街の現状です」


龍驤「酷すぎて何も言えへんわ」


夕張「これからどうする気なんですか?」


アルエット「数日後に海軍本部を攻撃し捕まった人々を助けます」


朝潮「海軍と戦うのですか?」


アルエット「海軍の行いをこのまま見過ごす訳にはいきません。それに…」


ゼロ「倒さなければならない奴がいる」


睦月「ゼロさんの偽物ですか?」


ゼロ「それもあるが、バイルを倒す」


早霜「バイル?」


アルエット「私達がガーディアンを結成する前からの宿敵です」


翔鶴「なあ、そのガーディアン?について教えてくれないか?」


アルエット「そうですね。少し長くなりますからね」

アルエット「ガーディアンは最初はとても小さな組織でした。その頃はレジスタンスと呼ばれていました」


  「初代司令官シエルお姉ちゃんは不当なイレギュラー診断を受けた私達と脱出して『切り札』を探していました」


如月(もしかしてこの娘は私よりも年上かしら?)


アルエット「多くの犠牲を払い見つけたその切り札は『伝説の英雄』と呼ばれた…」


翔鶴「『ゼロ』だな」


アルエット「『ゼロお兄ちゃん』でした」


翔鶴「『ゼロお兄ちゃん』」


睦月「『ゼロお兄さん』いいかも」


早霜「『ゼロお兄様…』…ありね」


アルエット「ごほん!サイバーエルフの力によって復活したゼロの活躍によりレジスタンスは何度も危機を救われました」


  「そう。まさに…伝説の英雄と呼ばれるのに相応しい強さと美しさ」ウットリ


朝潮「昔から強かったんですね」


アルエット「戦いが終わりレジスタンスは『ガーディアン』と名のり新たな活動を始めました」


セルヴォ「私たちの技術力を困っている人達に役立てようとしたんだ」


アルエット「弱き者、迫害される者に救いの手を差し伸べる。それが『ガーディアン』です」

ーガーディアン本部ー鎮守府が襲撃された日ー


セルヴォ「工業プラントの拡大は順調だ。5日後には完成する」


アルエット「あとは農業プラントの収穫率の向上ね」


セルヴォ「…そろそろゼロに会いに行ったらどうだ?」


アルエット「え?」


セルヴォ「司令官として頑張っているんだ。少しぐらい休んでも問題ない」


アルエット「けど、私がここを離れる訳には」


セルヴォ「みんな心配しているんだ。働き過ぎだと」


アルエット「そ、そうかな?」


セルヴォ「たまには年長者の言うことを…」


<<緊急事態発生!!司令官はトランスサーバーまで来てください>>


セルヴォ「!?」


アルエット「直ぐに行きましょう!」

ーーー
ーー


アルエット「何があったの!?」


イロンデル「司令官!彼らがいきなり転送されてきたんだ」


アルエット「彼ら?」


ファントム「…」ボロボロ


鳳翔「…」グッタリ


アルエット「ファントム!」


ファントム「ここは…何処?」


アルエット「ガーディアン本部よ。何があったの!?」


ファントム「鎮守府が襲撃を…受けました。拙者は…自爆したはず…」


アルエット「自爆しようとしたら転送されるように設定したの」


ファントム「拙者が生きているなら…鳳翔殿は無事ですか?」


セルヴォ「一緒に来た女性か?気を失っているだけだ。安心しろ」


ファントム「あぁ…そうか…修理してくれ。直ぐに…助けに行かなければ」


アルエット「ゼロお兄ちゃんは?」


ファントム「おそらく…最後まで戦っているはず」


セルヴォ「司令官…指示を」


アルエット「ガーディアンは鎮守府に向かいます!」


<<了解!!>>

ー鎮守府前海域ー襲撃から1日経過ー


<こちら捜索隊…生存者は確認出来ず。捜索を続行します>


アルエット「了解…そろそろ交代の時間だから戻ってきて」


<いえ、まだ捜索出来ます>


アルエット「無理しないでね」


<了解!>


アルエット「…」


セルヴォ「ファントムの修理は完了した。後は目を覚ますのを待つだけだ」


アルエット「疲れたでしょ。休んでて」


セルヴォ「いや、これから大物が来るからな」


アルエット「…」


セルヴォ「ゼロなら大丈夫だ」


アルエット「…うん」


<報告します!生存者を発見!>


アルエット「続けて!」


<海中に少女を複数確認しました。息があります!>


アルエット「どういうこと?」


<バリアーが少女を守っていたようです>


アルエット「バリアー?まさか…」


<ゼロ隊長を発見!映像を送ります>


セルヴォ「…上半身だけじゃないか」


アルエット「…」フラッ


セルヴォ「アルエット!」


<こんなにボロボロなのに動力炉は僅かに動いています>


セルヴォ「直ぐに運んでくれ!」

ーメディカルルームー


セルヴォ「レヴィアタンがゼロに動力炉を繋げた事により死なずに済んだか」


ゼロ<機能停止>


レヴィアタン<機能停止>


セルヴォ「だが、一番の功労者は…」


妖精エックス<治療中>


アルエット「エックスさんがみんなを守ってくれた」


セルヴォ「そうでなければ全滅だったな」


アルエット「準備はいい?」


セルヴォ「任せろ。絶対に死なせるものか」


アルエット「では、お願いします」


セルヴォ「シエルの残した設計図だ。これでゼロは生まれ変わる」

ー会議室ー


天龍「沈んだけど死なずに済んだのはエックスが守ってくれたからだ」


金剛「バット、目を覚ますのに時間が掛かってみんなをロストしたデース」


アイリス「そんな事があったんですね」


アルエット「これがあなた達がいない間の出来事になります」


提督「なるほどね。それでどうやってあの街を攻略するの?」


「提督!」「司令官!」


提督「みんな助けてくれてありがとうね。それとアルエット司令官」


アルエット「はい。なんでしょうか?」


提督「我々を受け入れてくれた事に感謝致します」


アルエット「こちらこそ。よろしくお願いします」


提督「これからの事について話し合いましょう」


アルエット「大丈夫ですか?目が覚めたばかりでは…」


提督「問題ありません。海軍本部の暴走を止めなければいけません」


アルエット「わかりました。皆さんの力を貸してください」


提督「よろしくお願いします。それとここはガーディアン本部なんですか?」


夕張「私も気になっていました」


アルエット「ここはガーディアンのみんなで協力して作った「シャリテ号」の中です」


提督「素敵な名前の船ですね」

           
アルエット「はい。とても優秀な船です」


セルヴォ「説明することが山ほどある。まずは…君達の艤装に詳しい子は私のラボまでついてきてくれ」


アルエット「提督は引き続きお話ししましょう」


睦月「あれ?ゼロさんはどこですか?」


アルエット「…たぶん、メディカルルームだと思います」

ーメディカルルームー


ゼロ「…」


妖精エックス<治療中>


レヴィアタン<治療中>


ウィーン


ゼロ「誰だ」


睦月「む、睦月です」


ゼロ「何故ここに来た」


睦月「ゼロさんが気になってつい。あの…二人とも目を覚まさないのですか?」


ゼロ「あぁ…エネルギーを使い過ぎたんだ」


睦月「…」


ゼロ「エックスは皆を守る為に…レヴィアタンはオレを生かす為に」


睦月「そうでしたね」


ゼロ「治療受けてかなり経つ…もしかしたら」


睦月「大丈夫です!」


ゼロ「睦月?」


睦月「絶対に二人とも元気になります!だから…」


ゼロ「…」


睦月「今は信じて待ちましょう!」


ゼロ「!?」


睦月(どうしよう!?偉そうな事言っちゃったよぉ!怒られる!)


ゼロ「そうだな」


睦月「?」


ゼロ「大丈夫だ」


  「ーーーーとその娘だ。必ず戻って来る」

ーセルヴォのラボー


夕張「凄い…見た事ない工具が沢山ある!」


明石「船の中にこんなに大きな工廠があるなんて感動ね」


セルヴォ「まあ、今は我々しかいないから広いだけでスタッフが来れば狭く感じるさ」


夕張「このバーナーの火力はいくらですか?」


明石「ゼロくんが使ってた装備もあるわ!」


セルヴォ「ここにある設備は全て好きに使ってくれ」


夕張「全部…これだけの設備なら今まで出来なかった開発が出来る」


明石「資材は気にしなくていいの!?」


セルヴォ「まあ、空にならないなら」


明石「夕張!あなたを最速の艦娘にするわ!」


夕張「それもいいですけど主砲をビックリするぐらい大きく改良しちゃいましょう!」


セルヴォ「…資材追加してもらうか」


榛名「…」ジー


セルヴォ「彼女は金剛型の榛名だったか?何か気になるものでも…」


榛名「はぁ~大きなクレーン。素敵///」


セルヴォ「…」


榛名「動いたらもっと素敵なんでしょうか」チラッ


セルヴォ「クレーンの動作点検するぞー」

ーゼロー


オメガとの戦闘で大破したゼロはレヴィアタンが自身の動力炉を繋いだ事により生き延びる。


ガーディアンではゼロの帰還を信じ研究と失われたデータの捜索が続けられていた。


発見されたデータの中に過去の姿の記録を発見したシエルはあるものを制作した。


その一つが「ゼロアーマー」だった。


アーマーを纏った姿はイレギュラーハンター時代のゼロそのものである。

ー会議室ー


アルエット「現地の隊員からの情報では海軍本部は厳重な警備で守られています」


提督「本部だけじゃないでしょうね」


アルエット「はい、街中にメカニロイドが配備されています」


提督「住民はどこにいるの?」


アルエット「ほとんどは収容所に残っているのは女性や子どもに老人です」


提督「街にほとんど住民がいない」


ーーー
ーー


アルエット「艦娘の皆さんが無傷で済むとは思いません」


提督「…覚悟の上です」


アルエット「わかりました。けど、大丈夫です。私たちもいますから」


提督「本当にありがとうございます」


アルエット「救いの手を差し伸べるが私たちですから」


提督「装備はどうなっていますか?」


アルエット「艤装は修理出来た物を使ってもらっています。どうしても我々の技術でも直せなくて」


提督「完全に壊れてしまうと妖精さんの力が必要になりますから」


アルエット「艤装が壊れてしまった娘にはガーディアンの装備を配備しますから」


ジョーヌ<司令官、報告があります>


アルエット「何があったの?」


ジョーヌ<パトロール隊からコンテナを発見したと報告があります>


アルエット「罠ではないの?」


ジョーヌ<はい。爆発の危険性や発信機もありません>


アルエット「近くに島があるようならそこに運んで調査しましょう」


ジョーヌ<了解しました>

ー回収したコンテナ前ー


龍驤「こんなもん海に捨てるなんて酷い奴や」


響「ウラー!」


雷「ゴミはルールを守って捨てないとダメじゃない!」


電「こんなに沢山だとお金が掛かって大変なのです」


暁「私のお小遣いで払えるかしら」


龍驤「いや、そこは提督が払うやろ」


電「けど、司令官さんのお金は凍結されて無一文なのです」


暁「ここの自動販売機が無料で泣きながら飲んでたわね」


響「ウラー」


龍驤「しょっぱいコーヒー飲んでたんやな」


セルヴォ「…金剛もここに来た時は紅茶が無くて大変でな」


龍驤「セルヴォのおっちゃん…苦労かけたな」


セルヴォ「さて、紅茶プラントを作った話は後にするぞ」


暁「え、作ったの?」


セルヴォ「…何かいるな」


龍驤「…いるって敵か?」


セルヴォ「いや、それにしては小さいな…沢山いる?」


<ガチャ…ガチャ…


妖精さん1「提督いる?」


セルヴォ「え…あぁいるぞ」


妖精さん1「みんなーついたぞー」


妖精さん2「長かった」


妖精さん3「運べ。運べ」


電「妖精さんがいっぱいなのです!」


妖精さん1「これ提督に渡して」スッ


雷「この手紙を渡せばいいのね。わかったわ」

ー陸軍基地-


陸士「よろしかったのでしょうか?」


陸将「何がだい?」


陸士「コンテナを海に放棄した事ですよ」


陸将「あれは海軍が押し付けてきた廃棄物だ。どう処理しようと自由だ」


陸士「…艤装も解体せずにですか」


陸将「…」カチッ


陸士「それに弾薬も」


陸将「弾薬は使えないものだ。暴発しても困るだろ」シュボッ!


陸士「…」


陸将「海軍本部の護衛任務が始まるから準備しろ。本部の構造も覚えてけ」フー


陸士「了解しました」


ドア<バタン…


陸将「…さて、後は向こうに合わせますよ。提督さん」

投稿が遅れます
完結は必ずさせますので宜しくお願い致します

ー海軍本部ー


中将「艦娘が集まっているだと!?」


バイル「この街の正面海域に集まっているのを発見しました」


中将「なぜ、逃げずに戻ってきた?」


バイル「わかりません。復讐のつもりでしょうか」


中将「そんな事はどうでもよい。必ず全員沈めろ!」


バイル「パンテオンを海に向けて出動させました。ここの守りはどうしますか?」


中将「陸軍にでもやらせておけ。どうせ暇な奴らだ」


少佐「私から伝えておきましょう」


バイル(奴らが考え無しに来るとは思えん…何を企んでいる)

ー海軍本部ー


中将「艦娘が集まっているだと!?」


バイル「この街の正面海域に集まっているのを発見しました」


中将「なぜ、逃げずに戻ってきた?」


バイル「わかりません。復讐のつもりでしょうか」


中将「そんな事はどうでもよい。必ず全員沈めろ!」


バイル「パンテオンを海に向けて出動させました。ここの守りはどうしますか?」


中将「陸軍にでもやらせておけ。どうせ暇な奴らだ」


少佐「私から伝えておきましょう」


バイル(奴らが考え無しに来るとは思えん…何を企んでいる)

ー陸軍基地ー


陸将「はい。直ぐにそちらに向かいます」


兵士「どうしました?」


陸将「艦娘が集結しているようだ」


兵士「なんと!」


陸将「我々の任務は海軍本部の護衛だ」


兵士「本部の護衛ですか?」


陸将「周辺だけだ。内部は薄気味悪いロボットが担当だ」


兵士「…そうですか」


陸将「だが、手を抜くような事は決してない。全兵力で任務遂行だ」


兵士「了解!」ビシッ

ーCAPCOM街正面海域ー


ゼロ「来たな」


翔鶴「なんて数だ。海が見えないぞ」


ゼロ「奴らを引き付けるのが目的だ。負傷したら直ぐに指揮船に帰還しろ」


如月「大丈夫よ。ゼロさんから貰った武器があるから」


朝潮「はい!肉薄して叩き潰してみせます!」ブォン!ブォン!


満潮「考えなしに突撃しないでよ」


睦月「みんながいるから大丈夫です!」


早霜「そうよ…みんながいるわ」


ゼロ「必ず勝つ。全てを取り戻し、悪の権化を叩き斬る」


  「この一戦にオレ達の全てがかかっている」


  「CAPCOM街解放作戦開始」

翔鶴「艦載機…発艦」ギリギリ…ヒュン!


艦載機<ヒューン!ズドズド!


パンテオン「!?」ボォン!


朝潮「撃ちます!」ドォン!ドォン!


パンテオン「…」ガキン!カン!


如月「敵も種類が増えたみたいね」


早霜「盾持ち…厄介ね」


ゼロ「オレが行く」シューシュタッ!


翔鶴「おい!無理するな」

ーーーー

ゼロ「ハア!」ザシュッ!


パンテオン「!」ボォン!


ゼロ「フン!」スパン!


パンテオン「?」…ボォン!


パンテオン「ゼロ…確認」ドドドド!


ゼロ「…」ガキン!カキン!ガキン!


パンテオン「!?」


ゼロ「セイ!」ドゴ!


パンテオン「ギギッ」ガシッ!


ゼロ「っ!」


パンテオン「自…爆…」


ゼロ「させるか!」ザシュッ!


パンテオン「…」ボロ…ボォン!


ゼロ「どうした?そんなものか!?」

ーシャリテ号ー


アイリス「ゼロ交戦中です。前線で敵を引き付けています」


アルエット「そのままサポートをお願いいます」


セルヴォ<司令官、こちらはいつでもいいぞ>


アルエット<はい。コルボーチームを待つだけです>


セルヴォ<頼むぞ。ゼロたちも長引くと危険だ>


アルエット<大丈夫です。彼らは必ず成功します>

ーCAPCOM発電所ー


パンテオン「!?」ボォン!


コルボーチーム1「制圧!」


コルボー「直ぐに設置するぞ」


コルボーチーム2「敵の増援を確認」


コルボー「起動まで守り切ればいい」


コルボーチーム3「了解!」


コルボー「この作戦の成功は我々にかかっている」

ーCAPCOM街正面海域ー


長門「撃てえぇー!!」ドオーーン!!


パンテオン「ごぉ…」ボォン!


パンテオン「…」シュ!


武蔵「長門!」


長門「せい!」ドゴ!


パンテオン「」ベコグシャ!


長門「どうした!殴り合いなら大歓迎だぞ!」


武蔵「流石だな。負けてられ…なんだ?…なんどと!」


長門「何があった?」


武蔵「海中だ!奴ら海中から指揮船に潜入したぞ!」

ー海軍本部ー


バイル「オメガを出撃させました。奴らが全滅するのは時間の問題です」


中将「街にいたテロリストはどうした?」


バイル「増援が制圧するでしょう」


中将「そうか。これでもう安心だな」


バイル(オメガだけで問題ないだろうが…念のためだ。起動させておくか)

ー指揮船レヴィアタンー


オメガ「ヨワイ」ザシュッ!


陸奥「うぐっ」大破!!!


潮「ひぃっ!」ドォン!


オメガ「失セロ」ガキン!ドス!


潮「きゃっ!」大破!!!


陸奥「…行かせないわ!」ガシッ!


オメガ「邪魔ダ」ブォン!


陸奥「あぁ!」ドゴン!


オメガ「殺ス」


パン!パン!パン!パン!


オメガ「…」


提督「私の仲間から離れなさい!」


オメガ「愚カナ人間ダ」キュイン!キュイン!


提督「いいから離れろ!」ドォン!


バッ!バシュン!


大井「まったく落ち着きなさいよ」


北方「やっつける!」ドゴン!


提督「北方ちゃん!」


北方「提督いないと困る!逃げて!」


大井「あんたも逃げるのよ!」


北方「いいから逃げて!」シュッ!


オメガ「邪魔スルナ」ブォン!


北方「やっつけろ!」


浮遊要塞1「ガアッ!」ドォン!


オメガ「フン!」ザシュッ!


浮遊要塞1「ギャ…」破壊!

北方「あぁ…そんな」


オメガ「シネ」ブォン!


??「死なせない」


北方「え?」


港湾「絶対に死なせない!」ガシッ!


オメガ「!?」


北方「港湾お姉ちゃん!?」


港湾「ゼロのニセモノ!」ブォン!


オメガ「ッ!」


港湾「ここからいなくなれ!」ドゴン!


オメガ(投ゲ飛バシタノカ!?)


港湾「北方…大丈夫?」


北方「港湾お姉ちゃんなの?」


港湾「今までごめんね。寂しかったでしょ」ダキッ


北方「お…おねえーちゃんー!」ギュッ

あきつ丸「はぁ!」バッ!


艦載機<ヒューン!ズドズド!


天龍「おらよ!」ザシュッ!


パンテオン「!」ボォン!


あきつ丸「そろそろ艦載機が心もとなくなったであります」


比叡「補給に戻りましょう!」


天龍「だったら援護してやるからよ!」ドォン!


あきつ丸「それは皆必要であります」バッ!


離島「だったら、みんなで行けばいいじゃない」


あきつ丸「離島殿!」


天龍「生きてたのかよ!」


離島「あら?そう簡単に沈んだと思ってたの?」ズドズド!


天龍「うるせえ!だったら!」カチッ…カチッ


パンテオン「!」バッ!


天龍「やべぇ!弾切れ…」


離島「もう…」ドゴォ!


パンテオン「ギャ…」メギャ!


離島「ここは私たちに任せなさい」

ー指揮船レヴィアタンー


港湾「北方が世話になったな」


提督「無事だったのね」


港湾「逃げ延びて仲間を集めていたの。皆に仲間がいることを伝えたい」


提督「これを使ってみんなに聞こえるから」


港湾「えぇ」


ーーーー
ーー
港湾<この場にいる全ての艦娘に聞いてほしい>


電「港湾さんなのです!」ドゴォ!メキャ!バキッ!


雷「もう!聞こえないじゃない!」ドス!グリ!


港湾<この場にいる全ての深海棲艦は仲間です>


暁「この場にいる全て?」


港湾<互いに争い続けた者同士でしたが今は違います>


  <私たち深海棲艦も共に戦います!>

響「砲撃音…着弾するよ!」


ヒューーーーーーン!


暁「きゃー!あーたーるー!」


ガキン!ドゴォ!


暁「ふえ?」


ル級「ぶじか?」


暁「あ…大丈夫よ」


ル級「うしろにいろ。盾になる」


電「一人じゃ無理なのです!」


ル級「ひとりじゃない」


ル級群「たくさんいるぞ」


響「ハラショー」

朝潮「沈んだと思っていましたよ」


レ級「生き恥をさらして逃げてたよ」


満潮「ここに来たのなら協力するんでしょうね」


レ級「さあ、どうかな?」


霞「クズ鉄になりたいの?」ガチャッ!


レ級「きみそんなに強かった?」


霞「…」ドォン!


レ級「!?」


パンテオン「!」ボォン!


霞「これが終わったら覚悟しなさいよ」


レ級「お互い生き乗ったらね」ドオーーン!!


如月「火力は敵わないわね」


早霜「えぇ…けど」


睦月「ゼロさんから貰った武器がある!」


朝潮「肉薄し叩き潰します!」

オメガ「アノ鉄爪女…必ズ殺ス」バシャッ!


ゼロ「ハァ!」ブォン!


オメガ「マタ殺ラレニ来カ!」ガキン!


ゼロ「…」


オメガ「偽物ガメシア二勝テルト思ッタカ!」


ゼロ「救世主だと笑わせるな」ブォン!ヒュン!


オメガ「グッ!」


ゼロ「お前はただの破壊者だ」ザシュッ!


オメガ「ソレハ貴様ダ!」バシュン!


ゼロ「フッ!」ガキン!


オメガ「貴様ガ創ラレタ事デ世界ガ崩壊シタ!」バシュン!


ゼロ「…ッ!」


オメガ「存在ガ罪ナンダ!」バシュン!


ゼロ「罪だと!」シューシュタッ!


オメガ「ソウダ!過去ノ厄災ハ貴様ガ原因ダ!」ザシュッ!


ゼロ「…」ガキン!


オメガ「メモリー二無イ?ソンナ事デ逃レラレルト思ウナヨ!」ブォン!


ゼロ「逃れる?」ガシッ!


オメガ「グッ!」ギリギリ!


ゼロ「それが事実なら全て背負ってやる!」

ー海軍本部ー


中将「深海棲艦の襲撃?」


兵士1「はい!」


中将「丁度いい。艦娘と戦えば共倒れに」


兵士1「それが…」


中将「どうした?」


バイル「深海棲艦は艦娘と同盟を結んだようです」


中将「同盟…だ…と」


バイル「偵察機からの情報です」


中将「…」


兵士1「…どうしましょうか?」


中将「そんなもの決まっているだろ!全滅だ!街に被害が出ても構わん!」


兵士「しかし…」


中将「ここを陥落されたらそれこそ終わりだ」


ドオーーン!!


中将「な、なんだ!」


バイル「流れ弾ではなさそうですな」


兵士2「本部周辺に所属不明部隊が現れたようです!」

ーCAPCOM発電所ー


コルボー「起動成功だ」


コルボーチーム1「各地に設置した転送装置から友軍が続々と転送されています!」


コルボーチーム2「隊長やりました!」


コルボー「…そうだな」


コルボーチーム3「やりましたが…」


パンテオン群「…」ザッザッザッ!


コルボーチーム2「脱出は無理そうですね」


コルボーチーム3「弾はまだある」


コルボー「それに最後の大物を転送させていない」


コルボーチーム4「そうでしたね」


コルボー「もう一仕事だ!いくぞ!」

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2016年01月17日 (日) 14:09:07   ID: lNhmVGpw

面白いです。
続きが気になるんじゃ~

2 :  SS好きの774さん   2016年05月06日 (金) 00:27:19   ID: s6iQGfF6

前作から見させてもらってるが、こう言う中身が濃いSS好きだな。
ロクゼロと艦これの絡め方が上手い。
どれだけ間空いても良いんで完結させてもらえると信じて読ませてもらいます。

3 :  SS好きの774さん   2016年08月01日 (月) 17:29:59   ID: PI5slO7s

本気でおもろい
ロクゼロも艦これも大好きなんで
応援してます!

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