ウルトラマンゼロ「ウルトラマンオーブ1話鑑賞会!」 (32)


・ゼロ、ギンガ、エックスがウルトラマンオーブ第1話を実況するだけ

・深刻なネタバレがあるので、未見の方はyoutubeからどうぞ
https://www.youtube.com/watch?v=cccar3DXWFU

・メタ発言、謎時空、キャラ崩壊、設定捏造などなどご注意をば


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1468065153


―――8:55、光の国

 キーーン

ゼロ「! あ、来た来た」

ギンガ「ショウラッ!」ドスーン!!
エックス「セエヤッ!」ズシーン!!

ゼロ「お前らおっそいぞー! あと5分で始まっちまうぜ」

ギンガ「すまない……道中で怪獣に出くわしたのだ」

エックス「ゼロも来てくれれば早かったのに」

ゼロ「じゃあウルトラサインのひとつも寄越せよ……。まっ、間に合ったんだからいいか!」

ギンガ「ああ」

ゼロ「さて、あと3分だな」

ギンガ「新ヒーロー・ウルトラマンオーブ……いったいどんな活躍を見せてくれるか」

エックス「私にとっては初めての後輩だ。楽しみだ!」

ゼロ「あと1分……!」

エックス「……!」ドキドキ

ギンガ「……」

ゼロ「……」ドキドキ…!


~番組スタート~

ゼロ「来た!!!」

エックス「おお!」

ギンガ「いきなりゼットンか」


オーブ『グゥッ! ジァッ!!』


エックス「おお……!」

ゼロ「うおおおお……!!」

ギンガ(……子供のような食いつき方をしている)


~少女登場~

ゼロ「ん?」

エックス「この子がこの番組のヒロインか」

ゼロ「へへっ。なかなか可愛いじゃねえか」


オーブ『フゥッ!?』

マガゼットン『ゼットーーン』ピポポポポポ

 グオンッ!

オーブ『グアッ……! グアアアッ!!』

 ドゴォォォォォン!!!


ゼロ「えっ」

エックス「えっ」


~炎に飲み込まれる少女~

少女『キャアアアーーーッ!!!』


ゼロ・エックス「「えっ……」」

ギンガ「あぁ……」


オーブ『ウゥッ……。――ハッ!?』

マガゼットン『ゼットーーン』ピポポポポポ

オーブ『ヌゥゥゥゥ……!! ドリャアアアアッ!!』


ギンガ「まずい」

ゼロ「」
エックス「」

ギンガ(……ショックで放心している)


~光の剣のようなものを翳すオーブ~

オーブ『デヤァ……ッ!! デリャアアアアアッ!!!』


ギンガ「…………」


オーブ『デアアアアアアアアアーーーーーーッ!!!』

 ゴゴゴゴゴゴゴ……!!

マガゼットン『――――』

 バゴォォォォォン!!!


ギンガ「…………あぁ……」

ゼロ「」
エックス「」

ギンガ「そろそろ目を覚まさないか。まだ開始1分だぞ」

ゼロ「あぅ……」
エックス「うぁぁ……」

ギンガ(大丈夫かこいつら)


~焦土と化した一帯~

ガイ『はぁっ、はぁっ……』

ガイ『う、うぅっ……』

ガイ『う……うわああああああああああああ……っ!!!』


ゼロ「…………」
エックス「…………」

ギンガ「……重いな……」

ゼロ「……ああ」

エックス「……重いな……」

ゼロ「…………」(←プラズマスパークを奪おうとした過去がある人)

エックス「…………」(←ウルトラフレアの引き金になっちゃった過去がある人)

ギンガ(二人がトラウマを抉られている……)


~OP~

 デデデー デッデッデッデー デデデー デッデッデッデー


ゼロ「熱いOPだな……」

エックス「ジャグラスジャグラーというのが黒幕なんだろうか……」

ギンガ(熱いOPなのにこころなしか二人のテンションが上がってこない……)


OP『せーかいじゅうが~~♪ 君を待ぁ~って~い~る~~♪』

OP『やーみよを~照らせ~ 光ぃ~の戦士よぉ~♪』

OP『せーかいじゅうが~~♪ 君をし~んじ~て~る~~♪』

OP『二つの~パワーで~♪ 戦えウルトラマーン オーブ~~♪』


ゼロ「……決めたわ」

ギンガ「ゼロ?」

ゼロ「俺、この後輩めっちゃ応援するわ……」

エックス「私もだ……うっ、ぐすっ……」

ゼロ「泣くなよエックスぅ……貰い泣きしちまうじゃねーか……」グスッ

エックス「無茶を言うな……泣かない方がおかしい……」グスッ グスッ

ギンガ「そ……そうか……」

ギンガ(だが、確かに……オーブだけではない。見てるこちらまで勇気づけられるような……いい歌だ……)


~突然街中に発生する竜巻~

女性『きゃあーーーっ!!』

 ドゴーーーン!!!


ゼロ「えぐい」

エックス「第一話から凄まじい被害が出ているな……」

ギンガ「そういえば私の時の第一話はそれほどの被害ではなかった」

ゼロ「お前の場合、どちらも市街地戦闘じゃなかったからな」

エックス「私の時はデマーガが大暴れしていたが、ビルが複数吹き飛ぶほどでもなかったか……」

ギンガ「何にせよ、一話から強力な怪獣であることは間違いなさそうだ」


~SSP~

シン『僕は小学校でカオス理論の高次元定理を証明した松戸シン博士ですよ~?』

シン『これを見てください! 名付けてストームチェイサー!』


エックス「何だかルイルイを思い出すな……」

ゼロ「思い出すって、ついこの間まで一緒だったろ」

ギンガ「そういえばルイルイはゼロ派だったか」

エックス「何だよ! 私も結構頑張っただろ!」

ゼロ「出た、持ちネタ」

エックス「誰のせいだと……」


ナオミ『またバカみたいに電気代食う代物じゃないでしょうねえ?! 先月赤字なんだからね!』

大家さん『夢野さん~? お家賃のことでお話に来たんですけれど~』

ナオミ『やっばい大家さんだ……先月の部屋代まだだし……!』


エックス「おいおい」

ギンガ「SSPはあくまで民間グループだからな……」

ゼロ「部屋代か……。そういえばグレート先輩も浪人時代家賃で苦労したって言ってたな……」

ギンガ「ウルトラマングレートが?」

ゼロ「ああ。グレート先輩はああ見えてけっこう身体が弱いからな……その治療費とかがかさんだんだと」

ゼロ「加えて、それを克服するためのウルトラ空手道場の稽古料もあったからな……」

ギンガ「苦労人なんだな」

ゼロ「ああ。だが、そんなグレート先輩も最近遂にBD化が決定したぞ!」

エックス「な、何!? オーストラリアの気候と風土を存分に活かした臨場感溢れるセット、そしてクオリティの高いドラマパートが特徴のあの『ウルトラマンG』が!?」

ゼロ「ああ。みんな、是非チェックしてくれよな!」ビシッ!!

ギンガ「……そろそろオーブに戻ろう」

ゼロ「そうだったな」テヘッ


~トラックの中から聞こえてくるオーブニカの旋律~

 ファラララ~♪ ファララララ~♪


ギンガ「既視感があるぞ」

ゼロ「ビクトリーも同じようなことやってたな……」

エックス「何やってんだショウ」


 ガチャッ

ガイ『ふぅっ……!』グイッ

運転手『あんたいつの間に!』

ガイ『悪い、乗せてもらった』パンパン


エックス「何やってんだ後輩!」

ゼロ「寒さに強いなんて、親父にも見習ってほしいぜ」

エックス「そこじゃないだろそこじゃ」


~河川敷に響く怪獣の鳴き声~

渋川『ん? 何の音だ?』

ガイ『おい兄ちゃんたち!』


エックス「おっ、遂に接触か」

ギンガ「こういう形で関わっていくんだな」


ガイ『早く逃げろ。――悪魔の風が来る』


エックス「…………」
ギンガ「…………」

エックス「な、なかなか個性的な言語センs

ゼロ「……俺、こいつと仲良くなれる気がするわ……」

エックス「えっ」

ゼロ「だがまだちょっと地味だな。俺ならこう言うぜ」

ゼロ「――『悪魔のビックバンが吹き荒れるぜ』」キリッ

ギンガ「……ツッコまなくても大丈夫だろうか」ヒソヒソ

エックス「大丈夫だろう……」コソコソ


それからも三人の実況は続き……


シン『大スクープですよキャップ!』

ジェッタ『これでアクセス爆上がりだーーっ!!』


ギンガ「ここのシーンの合成凄いな」

エックス「田口監督には本当にお世話になりました……」


ジェッタ『何でカメラ反対にして自撮りにしちゃうんだよ~』

ナオミ『だって咄嗟のことだったんだもん~……』


エックス「この子かわいいな」

ゼロ「ところで自撮りといえば」

エックス「何だよ!!」


ジャグラスジャグラー『嵐が来そうですね』

ジャグラスジャグラー『僕は嵐が好きですよ』

ジャグラスジャグラー『退屈な世界から心を解き放ってくれますからね』

ジャグラスジャグラー『アン・クー・ドゥ・フードル』

ジャグラスジャグラー『日本語で何を意味するかわかりますか?』

ジャグラスジャグラー『雷の一撃』

ジャグラスジャグラー『――出会いがしらの一目惚れです』


エックス「うん???」

ギンガ「これまた妙な言葉づk

ゼロ「……こいつ、実は悪い奴じゃないんじゃね?」

ギンガ「落ち着け」


ガイ『お出ましになったな』

ガイ『ちょうど良かった。お願いします!』

渋川『君! 君ーー!!』

 タタタッ!


エックス「おっ、初変身か!」

ギンガ「変身後は既に出て来たが、変身シーン自体は初だな」

ゼロ「さて、どんな感じだ~?」


ガイ『……』タッタッタ

ガイ『…………』キョロキョロ


ゼロ「何やってんだ?」

エックス「変身バレを気にしてるんだろう。色々と問題があったりするからな」

ギンガ「だが姿を隠せそうなところなど――」


ガイ『!』シャッ
(証明写真機に入ってオーブリングを翳すガイ)


ゼロ・ギンガ・エックス「「「どこでやってる!!!!」」」


ガイ『ウルトラマンさん!』

『ウルトラマン!』ピコーン!! ヘアッ!!


ゼロ「待て! ちょっと待て!!」

エックス「理解が追いつかない!!」


ガイ『ティガさん!』

『ウルトラマンティガ!』ピコーン!! デャッ!!


ギンガ「な、何の違和感も抱かず変身している……」


ガイ『光の力、お借りします!』

『フュージョンアップ!』

『ウルトラマンオーブ スペシウムゼペリオン!!』


ゼロ「…………とりあえずツッコミどころは色々あるけど」

エックス「……ああ」

ゼロ「礼儀正しいから許した」

ギンガ「そういう問題なのか」


ゼロ「でもさー、お前らも先輩である俺にもっと礼儀正しくていいんじゃないか?」

ギンガ「お前が言うなお前が」

エックス「ヒーロー歴は先輩かもしれないが歳ではこっちの方が上かもしれないし」

ゼロ「ちぇーっ。しかしまぁ、この後輩は礼儀正しいし波長は合いそうだし好感持てるな」

エックス「前半は同意だ」


オーブ『俺の名はオーブ。闇を照らして、悪を討つ!』

マガバッサー『ギャオオオオオン!!!』


エックス「遂に戦闘シーンか……!」

ゼロ「よーっし! 行け、後輩!!」


オーブ『シュワッ!! デエエエイヤァッ!!』


ギンガ「凄いな。ウルトラマンとティガの戦闘スタイルが見事に融合している」

エックス「ああ。まるで二人が画面の中にいるみたいだ……」


マガバッサー『ピギャオオオオオン!!』ドスンッ ドスーーン!!

オーブ『ハァッ! デリャアアアアアアッッ!!』


ゼロ「オーブの声、独特で良いな」

エックス「ああ。何というか、『必死さ』というのが伝わってくる感じだ」

ギンガ「冒頭のシーンも相まって、何だか胸に込み上げてくるものがあるな……」


マガバッサー『ピギャアアアオオオン!!!』バッサバッサ

 ゴオオオオッ!!

オーブ『グアッ、グウッ、ジュワァッ……!!』


ゼロ「この怪獣ほんと風しか使わねえな!!」

エックス「もはや清々しい」

ギンガ「『風ノ魔王獣』という肩書きがあるくらいだからな……」

ゼロ「何か、こう、『これが俺の武器だ!!』って感じがして良いな」

エックス「自負みたいなものすら感じる」

ゼロ「ところでよ、こいつの名前、羽をバッサバッサさせてるから『マガバッサー』なのか?」

エックス「さあ……そうなんじゃないか?」

ゼロ「古代人はセンスがねえなぁ。俺だったらもっとかっこいい名前を付けるぜ。例えば――」

ギンガ「オーブの戦いに集中しよう」

ゼロ「はーい」


オーブ『シュワッ!』キィィィィン


ゼロ「おっ、八つ裂き光輪!」

エックス「しかもゼペリオン光線のエフェクトも出たな!」

ゼロ「あっ、でも外した――」


オーブ『――テャッ!!』シュバッ!!


ゼロ・エックス「「キャッチした!?!?」」

ギンガ(うるさい)


オーブ『ウオオオリャアッ!!』

 ドーーーーン!!!


ゼロ「よっしゃ! マガバッサーを地面に叩きつけたぜ!」

ギンガ「だがそろそろ――」


証明写真機『出来上がりまで あと 一分』


ゼロ「お前が言うのかよ!?」

エックス「巧いな……」

ギンガ「これは盲点だった」


 ピコピーン ピコピーン

オーブ『ウゥゥッ……ジュアッ……』テャテャテャッ… ヘァヘアヘアッ…


エックス「先輩達はみ出してるぞ!?」

ギンガ「活動限界時間というよりは融合限界時間といった感じに見えるな」

ゼロ「頑張れ! 後輩!!」グッ


マガバッサー『ピギャァァァァァオオン!!!』

オーブ『ジュアッ……!』キィィィィン…!!

オーブ『――スペリオン光線!!!』

マガバッサー『ギャオォォオォオオン……!!』

 ドゴォォォォォォォン!!!


ゼロ「よっしゃあ!!」

エックス「よっし!」

ギンガ「スペリオン光線……スペシウム光線とゼペリオン光線の合わせ技か」

エックス「腕の周りに浮かぶ光の輪が綺麗だったな」


~証明写真機に悪戦苦闘するガイ~

ガイ『何だこれ、かって……上か!』ガコン


ギンガ「器物破損しなくて良かったな……」

エックス「ウルトラマンなのにどっか抜けてるよなぁこの後輩」

ギンガ「お前が言うな」

ゼロ「全くだぜ。最近の奴らはちょっとギャグに寄り過ぎなんじゃないの~?」

エックス「あんたにだけは言われたくない!!」


~次回予告~

『平和な街を襲う新たな脅威! そしてその裏で蠢く謎の影!』

ゼロ「おっ、次回予告だ」

『邪悪を封じる竜脈が乱れる時!』

ギンガ「竜脈……次は地底怪獣か何かだろうか」

エックス「私の時で言うテレスドン辺りのポジションだろうか」

『次なる魔王獣がその姿を現す!!』

ゼロ・ギンガ・エックス「「「!?!?!???!?!??!?!?」」」

『次回、ウルトラマンオーブ! 「土塊の魔王」』

『俺の名はオーブ。闇を照らして、悪を討つ!』


ゼロ「……なあ、今の」

ギンガ「ま、間違いない。少し姿は違っていたが……」

エックス「グ……グランドキング……二話目でグランドキング……」

ゼロ「……ちょっと次元越えてくる」ガタッ

ギンガ「待て! それはまずい!」ガタッ

ゼロ「止めんな! 俺の可愛い後輩がやられる様をテレビの前でむざむざと見ていられるか!!」

エックス「やめろ! 私の時のような悲劇は繰り返してはならない!」ガタッ

ゼロ「別にヒロインを横取りしたりしねーよ! というかお前のヒロインはアスナだろうが!!」

ギンガ「落ち着けゼロ。この番組の冒頭、君も見ただろう」

ゼロ「っ!」


ギンガ「そう。これはオーブが立ち向かわなくてはならない試練……私たちは極力静観しているべきなのだ」

ゼロ「くっ……」

エックス「未熟なヒーローが一人前になる物語……可愛い後輩だからこそ、きちんと見守ってやろう」

ゼロ「……わーったよ」

ギンガ「ところで、未熟なヒーローの物語と言えば」

ゼロ「そう! 何とあのウルトラマンゼアスの映画が二本セットになってBD化決定だ!」

エックス「ゼアスと私はX型光線仲間だったりするんだよな」

ゼロ「俺の親父のそっくりさんも出てたりするんだぜ。是非チェックしてくれよな!」ビシッ

ギンガ「そして、みんなもオーブともども応援してくれ!」

ゼロ「あばよ!」

エックス「それ渋川のー……」


おわり

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