提督「なに!? 提督ってのは戦地で戦うものじゃないのか?!」 (621)

提督「俺は提督になってこの世を苦しめている深海棲艦を滅ぼすために頑張ったというのに…」

提督「聞けば提督ってのは艦隊の指揮や司令を下す、主に司令塔みたいな役職だとか」

提督「だが、日本男子として産まれたからにはそのような職務など時には捨て置かねばならない時がある!」

提督「今がその時だ! 俺には見える、あの海の彼方で憎き深海棲艦がこの俺に砲を向けていることが!」




提督「俺提督! いざ、抜錨します!」ダッ

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夕張「…で、そのまま海に飛び込んで無理して装備した14cm砲が重過ぎて沈んじゃったのね?」

電「司令官さん、大丈夫ですか?」

提督「気を失う直前女神様が俺を微笑んでたようなそんな気がする…」


夕張「まったく、電ちゃんが飛び込む瞬間を見ていなかったら本当に死んでましたよ!」

提督「迷惑をかけたな…すまない」

電「い、いえ…でも司令官さんは無茶しすぎだと…思うのです」

夕張「本当に電ちゃんの言う通りですよ? 提督、これからはそんな無茶をしないで」

提督「でも俺海の上で一瞬浮いていたよな! この調子で今度は61cm三連装魚雷を持って…」ブツブツ


夕張「あ、ダメだわこれ」

夕張「いいですか? 提督、まず提督は私達に艦娘たる私達に命令をして、深海棲艦と戦わせるのが主な仕事です。」

夕張「このぐらいのことは流石に分かりますよね?」

提督「それぐらいは分かっている」

夕張「そして提督は出撃しません、出来ませんしやらせません、いいですね?」


提督「なぜだ! そこが一番納得がいかんのだ!」

提督「男たるもの、いや男だからこそ戦場に赴くのではないのか?」


夕張「えっとですね…提督が私たちを大事にしてくださるのはとてもありがたいのですが…」

夕張「私だってれっきとした軍艦なんです、戦うために生まれてきたようなものなんですよ」

夕張「それに提督が男性だからって前線に出られると司令塔が無くなってしまうんですよ?」

夕張「気持ちはありがたいのですが…抑えてくださいね?」


提督「それもそうだな…本心は今でも前線に出て行きたいのだが、そうも言われたら仕方ない、か」

夕張「分かってくれて良かったです」



提督「で、何時ごろだったら俺は前線に出られるんだ? 明日か?」


夕張「」

提督「いやね、本当のとこさ俺ってすっごい影で鍛えてるわけなんですよ」

提督「提督だしさ、皆の監督する立場ってのはそれ相応以上の力がいるってわけだろ?」

提督「今日は海に浮かぼうとして失敗したが次はこうはいかない…秘策は思いついてる」


夕張「あの、私の話聞いてました?」

提督「無論だ、俺は出撃してはいけないんだろう?」

夕張「そうです、絶対にダメなんです。」

提督「それは理解した。だが戦闘に参加してはいけないなんて言われてないしな」

提督「それに現地で実際に戦闘の様子をこの目で見て指揮をとるのが一番なんじゃないのか?」

提督「なに、心配するな…俺は強い! ゲーム的に言うとレベル0状態のHP無し、つまり無敵だからな!」



夕張「もうこの鎮守府はダメかもしれない」

夕張「ぜーったいにダメですから! 死んでも前線には行かせません!」

提督「離せ夕張! 俺には出撃…じゃなかった、戦闘に参加する権利があるはずだ!!」


長門「なんだ騒々しい、外にまでお前たちの痴話喧嘩が聞こえてきているぞ…まったく」

夕張「な、長門さん! 提督を何とかしてください!」

長門「む? なんだ提督か、また夕張を困らせてお前も懲りないヤツだな…」

長門「荒っぽいことは好きではないんだが…許してくれ、提督…せいっ!」ドガッ


提督「ぐはっ……さ、流石世界のビッグセブンだ」フラ

提督「だが、まだまだ攻撃がヌルいんじゃあ…ないか?」


長門「なっ!? 倒れないだと……面白い、全力で相手をしてやろう!」ブオン

提督「ちょ、それ41cm」メシャア


夕張「うわぁ……流石にこれはやりすぎなんじゃ…」

夕張「提督が頭から血を吹き流してて正直洒落になってないです」

長門「流石にやりすぎてしまったか…でもこの提督なら風呂に入れなくても普通に復活しそうだがな」

夕張「いやいや、それは…ありえそうで困るわね」

提督「う、やめろォ!」

提督「制空権喪失…? 馬鹿な! だが北上の先制魚雷だけはっ! 」

提督「カスダメ…だと…っ!? そんなはずは!」

提督「長門…ソイツは駆逐艦だ! 何故駆逐艦から先に倒そうとす…あぁ!フラリ級が瑞鶴に…」


提督「うわぁああ!」ガバッ

提督「はぁ…はぁ……生きた心地がしない夢を見た…」

提督「まるで全ての提督が夏のイベントでこうなるであろうような、そんな感覚だ…」

提督「ふぅ…今は何時だ?」

提督「……もう1940か、外も暗くなってしまっているな」

提督「頭がズキズキ痛む…長門め、手加減せずに本気で殴りにきやがったな…」


提督「…一応包帯は巻かれているってことは看病はしてくれたんだな」

提督「にしてはグルグル巻きのお粗末なものだが」


提督「一応入渠しておくか、誰か入ってなければいいんだが…」


提督「…プロテイン風呂って効果あるのだろうか? あればすぐさま実行するのだがな」

一旦中断します。
兄さんは病気でもなんでもないけど一週間以内には再開します。

やめて!長門の41cm連装砲で、頭を叩き割られたら、脳内で身体と繋がってる提督の精神まで燃え尽きちゃう!

お願い、死なないで提督!あんたが今ここで倒れたら、夕張や電との約束はどうなっちゃうの?

ライフはまだ残ってる。ここを耐えれば、深海棲艦に勝てるんだから!

次回「提督死す」。デュエルスタンバイ!


※遊戯王要素はありません、ということで再開します。

提督「約束なんてしてないんだがそんな些細なことはまあいいとしよう」

提督「さて、本日の入渠数は…三人で一つ余りがあるか、ありがたく使わせてもらおう」

提督「こんな所を憲兵に見られたら銃殺刑もんだろうな…鉛弾程度で俺は死なないけど、なにせ提督だし」



提督「問題は誰がどこの入渠スペースを使用しているかが分からないんだよなぁ…」

提督「上から使用中の看板が付けられていると言う事は右から使っている可能性が高い」

提督「つまり空いているのは一番左であると考えるのが至極当然であろう」

提督「だが俺は一番右に誰も居ないと考える! 俺の勘がそう告げるのだ! いざ!」ガラッ



加賀「……ッ!?」

提督「なんだ、加賀が入ってたのか」

提督「丁度いい、この際だからはっきり言うとお前は長湯のしすぎだ、もうちょっと早く出ることをだな…」

提督「ん? どうした加賀、さっきから何も言わずに震えていて…お腹が痛いのか?」

加賀「…頭にきました。」

提督「危うく死にかけた…いきなり彗星一二型甲を放ってくるなんてどうしたんだ一体…」

提督「うぅむ…まったく心に思い当たる節は無いんだがな…」

提督「右はダメだったから、次は定石通り一番左を攻めてみるか」

提督「今回ばかりは流石に大丈夫だろう」ガラッ



金剛「What's!? …なんだ提督ですかー」

金剛「本当はダメなんですけどここに入ってきたっていうことはつまりそういうことなんですよね?」

金剛「あんなに猛アタックしてきた結果が遂に結ばれそうデース…」

金剛「本当はこんな場所じゃなくてもっとロマンティックな場所で愛を囁きながら…」

金剛「でも、私のほうの準備はいつでも大丈夫でしたネー!、さぁ、提督いつでm」


提督「わりぃ間違えた…じゃあそういうことで…」パタン




金剛「なんだか、空しいデース…」

提督「金剛が愛だとかなんだとか言っていたが、正直俺は色恋沙汰は苦手でな…」

提督「嫌いじゃないんだ、ただどうにもこそばゆいって言うか…うーん」

提督「それとああいう場面に遭遇した翌日辺りに比叡から強烈なオーラを感じるのが怖いってのもあるな」


提督「しかし困ったな、後は真ん中の二つの内どちらかなんだが…嫌な予感しかしない」

提督「迷っていても仕方あるまい、開けて確かめるしかないだろう」ガラッ




赤城「風呂で食べるバケツプリンは格別……あ」




提督「そうか、そうか、つまり君はそんな奴だったんだな」

赤城「あ、いやこれはその…そう! 提督と一緒に食べるためにですね」

提督「結構だよ。俺は、赤城のやってきたことはもう知っている。そのうえ、今日からまた、赤城がバケツをどんなに取り扱っているか、というのを見ることができたさ」

赤城「」

提督「じゃあ、そういうことで…」パタン


赤城「アカン」

提督「赤城…バケツを使うんだったら事前に俺に言っておけばいいものを…」

提督「俺もバケツプリンってのは子供の頃からの憧れだったから分からなくもない」

提督「だがあれは高速修復材で常日頃から遠征に精を出している駆逐艦が必死に集めてくれたものだからな」

提督「許すわけにはいかないだろう、赤城には三日間おやつ抜きの刑に処する」



提督「さて、ゆっくりと湯船に入って身体を癒すか…」チャプ

提督「ふぅ…一人で湯船につかると色んなことを考えてしまうな」


提督「まず艤装を俺に合体したほうが手っ取り早いとは思うんだが、浪漫が無くなってしまう」

提督「あれは聖闘士星矢で言うところの聖衣な感じなんだ」

提督「両足から装備して、腰、左腕、右腕、胸、左肩、右肩、頭部の順番じゃないと俺はダメなのだ!」

提督「常日頃から付けているとそういった感動を得られなくなってしまうではないか!!」バシャン!!


提督「無駄に熱くなってしまったか…」


提督「明日こそは海の上を浮いてやるさ…ふふふ、俺に不可能の辞書は無い」


提督「右足が沈む前に左足を水面に叩きつける、これを交互にやると俺は海の上を浮ける」



提督「なに、この程度なら造作も無いはずだ…」






提督「あれ、俺って今まで女性の裸を見てきたってことか?」


提督「…失うものも無いしそんな気にすることでもないか」

提督「現に俺も素っ裸であいつらに顔向けてきたし特に問題は無いだろう」

提督「風呂から出てくるときに加賀が養豚場のブタでもみるかのように冷たい目をしてた気がする」

提督「『かわいそうだけど、明日の朝にはお肉屋さんの店先にならぶ運命なのね』って感じすら覚えた」


提督「…後で間宮券でも送ってやればどうにかならないだろうか?」



提督「風呂上りだというのに執務室に篭もるのはどうなのだろうか」

提督「…風呂から出たら眠くなるのがこの世の道理だろう、それは俺にも例外ではない」

提督「だが今でこそ、いや今だから出来ることがたった一つ、唯一存在しているのだ!」

提督「その為にはまず秘書艦である夕張のほんの少しの助けが必要になる」


提督「館内放送! 夕張! アニメは録画でもして今すぐ執務室にくるんだ!」

提督「ついでに元気一杯だろう川内も一緒に連れてくるのだ! 夜が明ける前に早く!!」




提督「ふふふ、これで俺に隙はない…」


提督「あれ、でもこれって逆に‥‥まぁいいか」

夕張「夜戦はやらせませんよ、それに出撃もさせません」ガチャ

提督「ば、馬鹿な!? お前は読心術でも使えるとでもいうのか?!」

夕張「いや、あんな言い草だと一発で予想が付くじゃないですか…馬鹿なんですか?」


提督「ぐぅ…か、仮にも上官に対して馬鹿とは失礼だろう」

夕張「…はぁ、今に始まったことじゃないので軽くスルーさせてもらいますけど私の苦労も考えてくださいよ…」

提督「それについては申し訳ないと思っている…で、下ネタの概念がなんたらってアニメでも見ていたんだろう?」

夕張「違います! 頭文字DファーストのEG6対AE86の本当にいいとこだったんですから! 」

夕張「後ろから追突されてハチロクが360度ターンしてたとこなのに! 絶対に許しませんからね!」


提督「お、おう悪かったな…で、川内はどこにいるんだ?」

夕張「呼んでません、逆に縛り付けて逃げ出さないようにしておきましたから」


提督「なにをしているのだ夕張!! 今から川内を釣って…じゃない、連れて鎮守府近海を闊歩しようとしてたのに!」

夕張「魂胆が丸見えですって…とにかく! 絶対に出撃はさせませんからね!」


提督「ぐっ…クソ! こうなれば最終手段を使うしかないようだな…覚悟しろ! 夕張!」



夕張「っ! な、なにをしようと…!?」

提督「今度のお盆にビッグサイトで開かれる…なんて言ったかな」

提督「コミックなんたらってイベントのサークルチケットを実は一枚持っているのだよ」


夕張「なっ!? …だ、ダメですからね! そんな餌に私は釣られませんからね!」

提督「とある筋から譲っていただいたものなのだが売り子だとかに俺を起用したいって秋…えっと、その手の人から貰ったのだ!」


夕張「秋雲ちゃんですね…」

提督「ち、違う! 秋雲ではない! 秋…そう、秋名の下りのなんとかって人からでな!」


夕張「とにかく、私は始発派でルート構築も既に済んでますので大丈夫です」

提督「くっ…なら俺も同行するという条件では!」

夕張「素人が同行してもあの戦場では生き残れ…ハッ!?」



提督「戦場か…行くしかないようだな…なに、心配するな俺は無敵で最強だからな!!」

提督「それにお前を置いていくわけがないだろう! お前が居ないと俺はダメなんだ!」



夕張「もっと別の形で聞きたい台詞だったわね…」

提督「…ダメか?」

夕張「戦場には連れて行きません、無論コミケにもです」


提督「…そうか、すまないな」

提督「…俺はお前たちが戦っている姿を見たことがない」

提督「毎日送られてくる指令書の通りにお前たちを戦地に送り出し、そして傷だらけになって帰ってきたお前たちを見るのが嫌なのだ」

提督「そう、お前たちは深海棲艦を倒すためだけに生まれた存在だとしてもこうして会話をして一緒に飯を食べて…」


夕張「提督…」


提督「一緒に風呂は何故か入れてくれないし、一緒に寝ようと提案しても金剛ぐらいしか了解を示してくれない」

提督「その了解も比叡が全力で止めて来るし挙句の果てには大井に魚雷を打ち込まれる始末だ…」


夕張「それは提督のせいなんじゃ…というより一緒に入渠しようとしてたんですか?」

提督「当たり前だ、裸の付き合いってのは子供の頃からの憧れだからな」

提督「それに団結力も生まれるだろう?」

夕張「いや、逆に溝が生まれると言いますか…」



夕張「……あの、私には一度もそういうのは無かったような」

提督「そうだったか? 一番最初に建造してきたのがお前だったからな…なんだったら今からでも」

夕張「嫌です、結構です、無理です、やめてください」


提督「そこまで否定しなくても良いんじゃないだろうか…」

一旦中断します。
ネタが尽きたので一週間以内にはまた再開します。

『今一番欲しい物デスか?』

そう

『ん~、提督と二人っきりでいる時間かナー』

うん

『もっともっとたくさんデートして、二人きりだけの思い出をいっぱい作りたいデース』

ふ~ん

『でもせっかくの未出撃日なのに、提督ってばお仕事で忙しくて毎日会えないネ…』

ほぉ

『それにデートしてる最中も遠い所ばっかり見てて、私が側にいるのに…』

えと、長くなりそうなので、次回、艦これD『潜水艦殺しのオリョクルガムテープデスマッチ!』Don't miss it!


※頭文字D要素はありません、ということで再開します。

提督「正直かなり精神面に堪える回答を夕張から貰った」

提督「俺は単純にお前たちと絆を深めたくて提案しているだけなんだが」

提督「それのどこがいけないのだ…毎晩こっそり大和の46cm三連装主砲を持ち出してこれで筋トレしているせいなのか?」

提督「それとも最近水の上を浮こうと反復横とびを深夜にやり続けているのがダメなのか?」

提督「分からん……何故だ…」



夕張「突っ込む気力も無いのであえて未回答でいかせてもらいますが…」

夕張「今まで性別の違いとか意識したこと無いんですか?」


提督「唐突過ぎる質問だな、性別の違いか……無いな」

提督「あぁ、女子トイレには入らないようにしているぞ?」

提督「一般常識は持ち合わせているつもりだ、節度は守っているさ」


夕張「持ち合わせても守ってもないです。 それにかなり手遅れですけど」

提督「」



提督「そんなはずは…」

夕張「今まで女性をどんな目線で見てきたかを知りたいぐらいですよ…」

提督「女性をどんな目で見ていた、か…難しい質問だな」

提督「定例文に沿った言い方をすると男が守るべき対象であり、子供を産むのに欠かせない重要な存在であるといったところか」


夕張「え、提督ってそういう知識あったんですか!?」

提督「あるに決まっているだろう」

提督「子供の授かり方、育児方法、男性と女性との身体の違い…」

提督「基本的な事は全て知っている、提督だからな」


夕張「じゃ、じゃあ何で一緒に入渠したり寝ようとしたりしたんです?」


提督「なんでって…一緒に風呂に入ったほうが楽しいし一緒に寝たほうが修学旅行気分になれるじゃないか!」

提督「想像しただけでワクワクするだろう!」


夕張「いや、いやいやいや……えぇ…」

提督「おっと…そうだ、夕張」

夕張「なんでしょう? 出撃はさせませんよ?」

提督「違う、出撃の件は今日はもう諦めた」

提督「そうじゃなくてだな、何か小腹が空いてたりしないか?」

提督「結構遅くなってしまったが俺は夕飯を食べていないんだ…夕張はもう食べていたりするだろうが、もし良ければでいいんだが」

夕張「あの、実は…頭文字Dのアニメ再放送を見たくて…あの、食べてなくてですね…あ、あはは」


提督「なんだ、それなら今から食べに行こうか、それと付き合わせる礼だ、今日はデザート含めて奢ってやるさ」

夕張「本当ですか! よぉし、それじゃあ天ぷら蕎麦とか食べたいなぁ、デザートは何にしましょうかしら…」


提督「こんな時間なのに天ぷら蕎麦か…胃もたれしそうだ、あまり食べ過ぎるなよ?」

夕張「大丈夫! 私のデータではまだ胃もたれしないように計算してありますから!」

提督「ならいい、じゃあ早速食堂に向かうか」


提督「今の時刻は2125と、流石にこの時間だと人も疎らだな…」

提督「空母組が食い荒らしてたりしてないかが心配だが、まぁ大丈夫だろう」



隼鷹「ヒャッハー! 酒だー! 酒を持ってこーい!」

間宮「もうやめて隼鷹さん! 飲みすぎよ!」

隼鷹「んんー? なぁにぃ? 聞こえんなぁ?」

間宮「あぁ! やめて、誰か止めて!…て、提督!」



提督「あまり視界には映したくはなかったが見えてしまったものは仕方ない」

提督「記憶から消す方針でいこう、絡まれたくない」スッ

提督「気高く生き抜いてくれ、間宮」



間宮「」

鳳翔「あら、こんな時間に提督と夕張さんだなんて珍しいですね」

提督「こんな時間にすまない、天ぷら蕎麦と何か体力が付きやすいものをお願いしたいんだが」

提督「それと…夕張、デザートは決まったか?」


夕張「うーん……くずきりにしようかしら…でも羊羹も捨てがたいし…」

提督「…くずきりと羊羹を二つずつ頼む」

夕張「ちょ、そんな!」



鳳翔「はい、ちょっと待っててくださいね」


提督「夕張、早く食べて早く帰るぞ、お前もあの世紀末な叫び声のアレと名前的に世紀末なあの人との会話に参加したくないだろう」

提督「俺は知っている、酔っ払っている方は酔うごとに世紀末さを肥大化させていくのをな」

夕張「そうですね、そうしましょう」

オウコラ、守るべき対象なら間宮助けたらんかい

提督「間宮は犠牲になったのだ…古くから続く隼鷹の伝統…その犠牲にな……」


夕張「何気に提督って酷いですよね」

提督「お前も同類だ、人の事を言える立場になってからそれを言うことだな」


鳳翔「はい、お待たせしました」

鳳翔「天ぷら蕎麦とすっぽんのから揚げとカキフライです、おまけで山芋短冊も付けました……ふふ、頑張ってくださいね? 提督」



提督「違う、そうじゃない」

提督「体力は確かに付くけどそうじゃないって鳳翔さん」

提督「何を勘違いしている、おいそんな目で俺を見るな」

提督「そういうことはしない、夕張とは絶対にだ」



夕張「私、そんなに魅力ないですかね…」


提督「待て夕張、お前は誤解している」



提督「おい、この空気誰かどうにかしろ」

一旦中断します。
>>70
「提督はウソツキだ」と思った少年少女のみなさん、どうもすみませんでした。
提督はウソツキではないのです。間違いをするだけなのです…。

テーレッテー

遂に提督と瑞鶴の決着の時が来た

だが、瑞鶴は提督から二人の兄が生きていることを知らされる


次回、艦これの拳

流星四連弾!

提督地獄で待っていろ!!


提督には、地獄すら生ぬるい…!


※北斗の拳要素はありません、ということで再開します。

提督「うまい、確かに今日の飯は旨い」モグモグ

夕張「…」ズルズル

提督「……」モグモグ



提督「空気が死んでいる、息してない」

夕張「息してるじゃないですか」

提督「呼吸はしている、そういう意味じゃない」

提督「あのな、さっきのことだが…」


夕張「言わなくても大丈夫ですって、提督はそういうことしないって最初から知ってます」

夕張「それよりそっちの話も理解出来たんだって初めて知りましたよ」


提督「舐めてもらっては困る、俺はそんじょそこらの筋肉馬鹿ではない、なにせ提督だからな」

提督「コウノトリさんが子供を連れてきてくれるという幻想に気付いたのは俺が18の時だ」

提督「早いものだろう? ふふ、これだけは自信があるんだ」




夕張「うわおそ…じゅ、純情だったんですね」

提督「おい、前半部分聞こえているぞ」

夕張「冗談ですから! それより早く食べちゃいましょうよ! 折角のご飯が冷めちゃいますよ!」

夕張「それに鳳翔さんのあの視線が痛くて居心地が悪いです…」

提督「附に落ちないが…そうだな、食べようか」

提督「食堂から出て行くとき間宮っぽい声がしてな」

夕張「はい、してましたね」

提督「凄い男っぽい声だったから違うかなーとは思うんだ」

夕張「私も違うとは思います。 思いたいです」






隼鷹?『なっ何も企んでなんかいないよォ~間宮の戦闘力の強さは…』

間宮?『間宮の戦闘力? 間宮?』

隼鷹?『い…いえ!間宮様の戦闘力と正義は何者よりもすぐれていますですッ!』

隼鷹?『今ので飛行甲板と艦首が大破しましたッ!もう再起不能ですッ動けません!!』

間宮?『いままでのツケは…その飛行甲板と艦首でつぐない支払ったことにしてやるか…』

間宮?『もう私たちの前にあらわれたりしないと誓うな』

隼鷹?『マリアナ沖へでも行きます地の果てへ行ってもう二度と戻ってきません…』


間宮?『今度会ったらいままでのツケ代、提督のつらへたたき込むぜ』

間宮?『消えな』





提督「あの声は本当に間宮だったのだろうか…」

提督「恐ろしすぎて執務室に逃げ帰ってきたわけだが」

提督「それよりも明日辺りに隼鷹のツケ代が俺に叩き込まれないかが心配だ」



提督「気高く生きすぎだ、間宮」

夕張「世紀末抜け出して奇妙な冒険になってましたからね」

提督「…? なんのことか分からんが、とりあえずその話題はもうやめておこう」

提督「寝よう、今日は色々とありすぎた…」

夕張「元凶は全部提督にあると思いますけど」

提督「俺は間違ったことはしていない、必然だ」

提督「むしろ提督だからこその行動ではないか?」

提督「真の提督の行動は全て必然! ルールさえも提督が創造する!」



夕張「必然でも何でもありませんから! ただ馬鹿なだけです」

提督「馬鹿ではない! 俺は提督だ!」

夕張「突っ込むとこそこじゃないですから…」

夕張「はぁ…じゃあ私はもう寝ますね? 録画してあるアニメもちゃんと見ないといけませんし」


提督「アニメ見すぎて夜更かしするなよ?」

提督「っと、そうだ寝る前に一つだけ確認したいことがあるんだが、いいか夕張?」

夕張「なんでしょう? 明日のスケジュールのことですか?」


提督「それは明日の朝に確認する、深海棲艦のことなんだが…」

提督「あれはお前たちの持つ砲や艦載機でないとダメージは与えられないのか?」


夕張「うーん…どうなんでしょう、今までそういったデータは取得していないので一概にそうだとは言い切れませんが…」

夕張「たぶん一般的な重火器ではダメージは与えられないかと」



提督「そうか…呼び止めて済まなかったな、では早めに寝るように…それとも一緒に寝ようか?」

提督「そうだな、枕投げは絶対にやるとしても布団でぐるぐる巻きにするのも捨てがたいな」


夕張「いやです! もう…じゃあおやすみなさい、提督」パタン





提督「『一般的な重火器』では無理か…かといって勝手にあいつらの装備を持ち出すのも悪いな」


提督「あ、いい事を思いついた」




提督「工廠に置いてあるあのクソでかいコンクリート製の柱を改造して…」

提督「ブースターとハンマーを取り付ければ…ふふふ、これは……」




提督「カッコいいじゃないか!!!」

翌朝 0700 提督執務室


提督「ふぁ…よく寝たな」

提督「お、今日は元気だ」


提督の弾道が1上がった!


提督「この元気は昨日寝る前に考えに考えた新武器を作る元気に回そう」


提督の弾道が1下がった!



提督「言っておくが、これでも俺は男だからな…生理現象はしょうがないと思っていてくれ」


提督「しかし、なんか…誰かに見られているような気がするんだが…気のせいだろう」



提督「あー、あー…館内放送、全員食堂に集合」


提督「飯でも食べながら今日のスケジュールを発表する」

提督「それと川内を誰か助け出しておいてくれ、それに赤城はおやつ抜きだ…以上」

提督「さて、着替えて食堂に行くか、今日は忙しい一日になりそうだからな!」パタン





青葉「青葉見ちゃいました!」

青葉「男の人ってあんな簡単に下腹部を伸縮自在に動かせるものなのでしょうか…」

青葉「気になります!」

提督「よし、皆食堂に集まったようだな」

提督「ではこれから本日の出撃内容及び演習、遠征要員の発表をする」

提督「なにか言いたいことは?」


鈴谷「はい、はーい!」

提督「お、元気のいい鈴谷か! なんだ?」

鈴谷「赤城さんが虚ろな目をしながらカレーを口に運んでいるんですが、大丈夫ですか?」

提督「なに心配するな、食べるという本能はあるみたいだからそのままにしておけ」

鈴谷「はーい」



提督「他に何かあるやつは?」

比叡「はい」スッ

提督「比叡か、どうした?」


比叡「司令、昨日金剛お姉さまに何かしましたか?」

提督「質問の意図がまるで分からんが…昨日は特にこれといったことはしていないが?」

比叡「それならいいんですが…以上です」

提督「そうか…で、他には?」


鳳翔「はい」

提督「鳳翔が手を上げるのは珍しいな…なんだ?」



鳳翔「ゆうべはおたn」

提督「よし、ではこれからスケジュールを言い渡す! これ以降の質問は飯が冷たくなるから無しだ!」

提督「まず今回出撃してもらう海域は北方海域、アルフォンシーノ方面だ」

提督「空母機動艦隊での出撃を主にした編成を組ませてもらう」


提督「旗艦は俺」

夕張「違います、ナチュラルに組み込まないでもらえますか?」


夕張「旗艦は秋名…じゃなくて榛名さん」

夕張「空母は飛鷹さんと翔鶴さん、艦上戦闘機は多目でお願いします。」

夕張「それと那智さん、神通さん、敷浪ちゃんで出撃をお願いします」


提督「それだと俺の出撃する場所が無いじゃないか」

夕張「次に演習ですが」

提督「おい、反応を示してくれ」

夕張「あぁんっもう、うるさいですねぇ! 少しご飯でも食べて待っててください! 私の唐揚げ一個食べてもいいですから」

提督「本当か! よし、黙る!」


夕張「……はぁ、えーっと今回の演習は…」

一旦中断します。
ネタが尽きたので一週間以内には再開します。

敷『浪』「絶対に許せない。 絶対に負けたくない」


誰? 敷波ちゃん?


敷『浪』「絶対に許せない。 絶対に…負けたくない!」


うわぁーーー!


という事で、次回、艦これD『敷波・怒涛の激走!』


敷『浪』「負けないぞ」


Don't miss it

※頭文字D要素はありません、ということで再開します。


提督「だ、そうだ…うん、唐揚げ旨いな」モグモグ

夕張「あぁ! 一個じゃなくて二個も食べたでしょ提督!」

提督「むぐっ…い、いや気のせいなんじゃないかな」

夕張「気のせいじゃありません! 四個あった唐揚げが二個になってます!」

夕張「返してください! ほらっ! 許しませんよ!」ガシッ


提督「む、無理だ! もう胃袋の中にあるから無理だって!」

提督「だからそんなに身体を揺らさないでくれ、口からデビルリバースが脱獄するから」


夕張「むぅ…なら提督の厚揚げの甘辛煮ぜーんぶ頂いちゃいますからね!」

提督「おい、それはやりすぎだ! やめろ!」




鳳翔「熱いわねぇ…朝から本当にあの二人は…ふふ」

青葉「むむっ! なにやら特大スクープの予感が! 鳳翔さんが何かを知っているような気がします!」

青葉「ということでどうも青葉です! 鳳翔さん、提督の事でなにやら知っていそうですが…そこのところは!」

鳳翔「それはね? 実はあの二人昨日の夜に…」

青葉「ほうほう…」カキカキ


提督「あー、醜態を晒してしまったようだな…以上を持って本日のミーティングを終了とする」

提督「各自ゆっくりと朝食をとってくれ」



提督「夕張、俺は工廠に向かう」


夕張「え? あ、はい分かりました」

夕張「でもこんな朝早くから工廠だなんて珍しいですね、何か用事でも?」

提督「あぁ、本陣営から近頃大掛かりな作戦があるみたいでな…」

提督「それに伴ってこちらでも装備を充実しなければならないと思ったからだ」

提督「善は急げとも言うだろう、早期のうちにそういった面はやっておいたほうが良いと思ってな」


夕張「そうだったんですね、でも本当に珍しいですね」

夕張「いつもなら赤城さんとタイマン張る位におかわり合戦を繰り広げますのに…」

夕張「…まさかだとは思いますが、なにか良からぬことを考えてませんよね?」


提督「そ、そんな訳ないだろう…じゃあお前はゆっくり朝食を取ってくつろいでくれ」

提督「急ぎの用じゃないからな! ゆっくりと、本当にじっくりと朝食を味わっておくんだ! いいな!」




夕張「……怪しいわね、というよりも毎度のことながら分かりやすいですよ、提督…」

提督「…よし、遂に計画を実行するときが来たか」

提督「ワクワクしすぎてロクに飯を食べなかったのが心残りだが…そんな事は今日はどうでもいい」

提督「夕張に見つかっては計画自体が破綻してしまう…こっそりとだ…」




提督「よし、あった…全長約7mはあろうこの柱」

提督「これにブースターとなるのは…強化型艦本式缶三つぐらいか」

提督「ハンマーは適当に尖ってる鉄製の何かを取り付ければいいだろう」

提督「よし、では早速…」


夕張「また馬鹿なことしようとしてるんですね?」

提督「なっ! そ、そんなわけないだろう、お前は考えすぎだ」

提督「ほらあれだ…これを利用して新しい入渠スペースを作ろうとしてだな」

夕張「それに缶と棘の付いた鉄製の何かが必要なんですかね?」


提督「そ、そうだ! 削岩機みたいになって壁とか地面とか壊しやすくなるだろう?」

提督「それにこれを処分したかったからな」


夕張(流石にこんなでかいコンクリート製の柱なんか提督は持てないでしょうし…やらせちゃいますか)

夕張(いざとなったら私が止めればなんとかなりそうですし)


夕張「もう…今回だけは見逃してあげますよ? 」

提督「本当か! 夕張、ありがとう! 大好きだ!」



夕張「ぅ…そ、そういう台詞はもっと慎重に使うべきだと…」


提督「というわけで頼んだぞ、ベテラン妖精さん達よ!」


妖精「正気かよ、こいつ…」

提督「俺はいつでも大真面目だ! さぁ、頼んだぞ!!」

妖精「どうなってもしらねぇからな…完成は明日になりそうだ」

妖精「んで、こいつの使用目的は?」



提督「分からんのか、このデカさ!」

提督「この無骨さ!」

提督「そして…カッコよくなるイメージ!」


提督「俺専用の艤装だ!!!」

提督「どうだ! イかすだろう?」


妖精「いやいや、それ以前に持てないって…」

提督「さぁ、早く作ってくれ! 出来上がったらカッコいいだろうなぁ…」



妖精「…聞いてないし、まぁ幻想を抱かせてそのままにしておくか」

提督「完成が楽しみだ…」

夕張「本当に完成して装備できなくても文句は言いませんよね?」

提督「あ、そうなんだ…で? それが何か問題?」

夕張「問題しかないですから!」

夕張「何気に保管しておいた全ての缶をつぎ込んでましたよね! 見逃してませんでしたよ!」


提督「まぁいいじゃないか、観賞用でも…なにせカッコいいんだからな!!」

夕張「あの時是が非でも止めておけば良かったかしら…うん、止めておくべきでした」


提督「さて、今度こそ基本的な艤装を作っていくか」

提督「夕張は何が装備したい?」

夕張「さらっと何事もなかったかのようにスルーしていくんですね」


提督「なんだ、何もいらないのか?」

夕張「ああ、もう! なら零式水上観測機がほとんど無い状況なのでそれの優先的な開発」

夕張「さっき全て費やした強化型艦本式缶の補充」

夕張「それに三式弾と九一式徹甲弾、更に15.5cm三連装副砲」

夕張「61cm四連装(酸素)魚雷も必要です」


提督「ふむ、他には?」


夕張「そうですね…私は専門外なので作れませんが」

夕張「烈風、彗星一二型甲も艦載機としてまだまだ数が足りてません」


提督「なるほど……俺用には?」


夕張「ありません、さっきので満足してください」

提督「よし、なら瑞鶴と夕張で二人で今言った装備を各20個ずつ作り上げてくれ」

夕張「え、いや無理ですよ」

提督「大丈夫だ、俺は夕張を信じている! 頼んだぞ!」

夕張「信じられても困りますって! そんな大量に作れませんって!」

提督「…そ、そうなのか? どんなに足掻いてもダメなのか…?」


夕張「そんな目をしても無理なものは無理です」

夕張「そうですね…私が必要だと思ったものは多めに作っておきますから、ね?」


提督「そうか…なら頼んだぞ! 俺は書類とかなんかある気がするからそれを終わらせておく!」


夕張「はい、分かりました」





提督「さて、書類を終わらせるとか言ったがそれだけじゃ味気ない…」


提督「かと言ってそれ以外に確認することも無いのも事実」

提督「ならどうする?」


提督「出撃するなら…」


提督「今しかないでしょ!!!」

提督「フフ…この時を待っていたのだ」

提督「俺の計画、それは!」

提督「夕張にバレずにカッコいい武器を作り上げ」

提督「夕張に装備開発を頼み…その隙に俺は出撃をする!」


提督「完璧だ!」


提督「結果バレてはしまったものの計画自体に狂いは無い…」

提督「俺が目指す先はサブ島沖海域!」

提督「だが、そこまで行くには遠すぎるのも事実…」


提督「あり得ないことだが、もし万が一俺に何かがあったとき皆が悲しむであろう…」

提督「そんな無茶は出来ないのも分かっている」

提督「そもそも俺は海に浮けるかどうかも怪しいものだ…いや、浮けるって理論は完璧に脳内でシミュレート出来ているが」



提督「そういえば…」



提督「…昔聞いた話を思い出した」

提督「なんでも多くの提督は鎮守府近海海域に出撃しまくっていると聞く…」

提督「フ…なるほど、今ならその理由が分かる!」



提督「海に浮く練習と深海棲艦の撃破についての実地訓練的なヤツだろう!」



提督「俺だけが行かないでどうするのだ!!」

提督「夕張にバレないようにこっそり持ち出したこの20.3cm連装砲」

提督「そして脚力を上げるためにこれまたこっそり持ち出した改良型艦本式タービン」

提督「電探は要らない、勘でどうとでもなるさ」

提督「偵察機は…使い方が分からん、これもいらんだろう」



提督「よし、準備は万端だ! さぁ今こそ抜錨の時!」



鈴谷「あっれぇ~? 提督じゃん、何してんの?」

鈴谷「それにその装備…あ! もしかして!」


提督「くっ…この大事な時に鈴谷に見つかるとは……」

提督「た、頼む! 夕張には秘密にしておいてくれ!」


鈴谷「えぇーそう言われてもなぁ…第一提督って出撃していいものなの?」

提督「いいものなんだ、今だけは良いんだ」

提督「…物で釣るのは俺の趣味に合わないが、間宮券二枚で手を打とうじゃないか」


鈴谷「え! いいの?! ラッキー! じゃあ夕張には秘密にしてあげるよ」


提督「ほっ…これで叱られずに済む…」


鈴谷「あ、でもさやっぱ提督一人じゃ流石に心配って言うかさぁ…」

鈴谷「そうだ!」

鈴谷「なら私も同行するってことでどうかな? 今日なんもなくて暇だったし!」

鈴谷「ってか、それ以前に提督って海に浮けるの? 浮けるならちょっと見てみたいってのもあるかなぁ」

提督「…お前も一緒について来るのか?」

鈴谷「そりゃ当たり前でしょ、一人で海に出てそのまま海の藻屑になっちゃったら困るのはこっちなんだしさ」

鈴谷「こう見えても演習やら実戦やらで何気に強いんだからね?」


提督「それは俺も知っている、満遍なく平等にお前たちを鍛えているからな」

提督「だが、こう……いざ行こうってなると申し訳なさが滲み出てくるな」


鈴谷「ほほう? あの脳筋提督ともあろう人がビビっちゃってるの?」

提督「ビビっているのではない! なら行くぞ! 鈴谷!」

鈴谷「最上型重巡鈴谷いっくよー!」



提督「こぉぉおお……全神経を脚部に集中させ、いざっ!!」ダッ


提督「むぅううううん!!!」バシャシャシャシャ!!!


鈴谷「うわっ、キモ…果てしなくキモいって…」

提督「どうだ…っ! 浮いたぞ! 俺は、海の上を!!」


提督「浮いたんだぁあああ!!!!」

鈴谷「本当に浮いちゃったよ…ってかもうちょっと静かに出来ないの?」

鈴谷「提督がバシャバシャやってるから、服が濡れちゃうんだけど…」


提督「す、すまないな…だが、力加減がどうにも掴めなくてな…」

提督「活動限界時間は……お、おおよそ…10分が限界か…」

提督「俺が沈む前に、深海棲艦をっ…た、倒すぞっ!!」


鈴谷「いや、これ戻ったほうがいいって…今ならまだ間に合うからさぁ」


提督「男には引けない時がある! 行くぞ!」ドダダダダダ


鈴谷「あ、待ってよ! ってかめちゃ速いんですけど…」

一旦中断します。
ネタが尽きたので一週間以内には再開します。

輸送中のボーキサイトが船ごと盗まれちまった


こいつは誰が何ていったって深海棲艦の仕業に違いねぇ


そう睨んだ俺は暁と呉鎮守府ステーションに乗り込んだってワケ


もっとも本心は賭け事がやりたかったんだがな


ところが、ここにはハンマーボルト武蔵って恐ろしく強いのがいて


ボーキはめっけたもんの、ややこしい事になったよ


次回「死の羅針盤」で


また会おう!

※スペースコブラ要素はありません、それでは少しだけ再開します。

提督「うぉおおおお!!!」

提督「よし、水面での走り方のコツは掴めた!」

提督「だが、ここで新たな一つ問題点が浮上してきた」


提督「これ、足が…止められない…このままでは……まずい」


鈴谷「ねぇ提督、待ってよ! ちょっと!」


提督「…20秒だけだ、なんだ?」


鈴谷「あのね? そろそろあいつらが出てくる場所かなーって思って水上偵察機を発艦させたらさ」

鈴谷「丁度前方に駆逐イ級が見えて…鈴谷一人ならなんてことはないんだけどさぁ」

鈴谷「でも、提督がいるとやっぱり危ないじゃん?」


鈴谷「本当に、今からでも遅くないから…帰ろうってば、今だったら夕張も許してくれると思うから」



鈴谷「って…あれ、提督? どこ行ったの?」


提督「足踏みを、している余裕が…無い」

提督「もう…限界近い…」

提督「あ、足が…ん? あれは…?」


駆逐イ級「ゾンゾグゴグジビパジラブバドガギガガギババダダボゼ!!」



提督「ここではリントの言葉で話せ!」


駆逐イ級「グガガガッ!」ドンッ!


提督「うおっ! あぶね…野郎、わざとやりやがったなっ!」

提督「そうか、お前が深海棲艦だなっ!」

提督「見つけたからには…生かして帰さん!」

提督「一撃でお前を仕留めてやる…っ!」



提督「砲撃×重量×スピードは…」チャキッ



提督「破壊力ッッッ!!!!」ズドンッ


イ級「グベッ!」轟沈!




提督「ちょ、反動でか…ッ!」ガックン

鈴谷「おーい、提督ー! どこ行っちゃったのさー!」

鈴谷「…まさか、轟沈しちゃった…?」

鈴谷「そ、そんなことないよね? あの提督だもん、そんな簡単に海に沈んだりしないよね?」


鈴谷「えっと…そうだ! 水上偵察機で提督を見つけなきゃ! …うん、きっと見つかる!」



ズドン!



鈴谷「うひゃ! な、何今の砲撃音!」

鈴谷「まさか提督!? あっちの方角はさっきイ級を見つけた場所の近く!」


鈴谷「急がなきゃ! いくら提督だからってこれはマズイよ!」




提督「ちょ、反動でか…ッ!」ガックン


鈴谷「あ、提督だ! って、こっちに吹き飛んできたら鈴谷にぶつかっちゃうって!」


提督「避けろ!…鈴谷!」

鈴谷「え? う、うん!」サッ



提督「そこはナッパって突っ込んで欲しかったかな…」ドボン

鈴谷「え、ナッパ? …って、あぁ! 提督マジやばいって!」

提督「いやぁ鈴谷が居てくれて助かったよ…ありがとうな」

鈴谷「引っ張り出すの大変だったんだから…それに背負ってあげてるのも一つ貸しだからね?」

提督「悪いな、本当に鈴谷には感謝しているさ」

鈴谷「はいはい、あぁーもう…服がびちゃびちゃで気持ち悪い……提督、変なとこ触ったら海に落とすからね」



提督「変なとこって…どこだ? ここか?」サワッ

鈴谷「うひゃあ! な、なに鈴谷のお尻触ってんのさ! 本当に海に叩き落すからね!」


提督「や、やめ! 悪かった! だから落とさないでくれ!」

鈴谷「もう、一回だけなら許してあげるけどさぁ…今度やったら本当に許さないからね!」



提督「肝に銘じておくさ…なるほど、変なとこはお尻だったのか…勉強になった」

鈴谷「いや、勉強するのはいいんだけど鈴谷の身体で勉強しないでくれない?」

鈴谷「それじゃ提督じゃなくてただの変態じゃん」


提督「そ、そうだな…じゃあ夕張に頼んでみるとする」


鈴谷「誰かに頼んでやることじゃないと思うんだよねぇ…ま、鈴谷じゃないし、いっかぁ」

提督「と、言うわけで我が鎮守府にずぶ濡れの二人組が帰還しましたとさ」



鈴谷「あー重かったぁ…提督ってば少しダイエットしたら?」

提督「長い間背負わせてすまなかった…申し訳ない」

提督「だが、これ以上ウェイトを落とすわけにはいかんな」

提督「俺の目指す高みは地上最強で納まるような男じゃない」


提督「宇宙最強だ! 無論左腕は隠し武器を仕込んである素敵仕様でな!」

提督「俺が子供の時に見てたあのアニメの主人公…全身真っ赤の服装で超つえーんだこれがさぁ」

提督「俺が目指す先はこの主人公だ! 毎朝コーンフレーク大盛り二杯食べてた時もあったぐらいだ」


鈴谷「そんなこと鈴谷に言われたって分かるわけないじゃん、そんな古いアニメ」

提督「こ、これがジェネレーションギャップというヤツなのか…」



鈴谷「まぁそんなこと別にいいけどさぁ、提督ってよくあんなに海の上を走れたよね」

鈴谷「本当に提督って人間なの? どっかから来た異星人じゃないの?」



提督「失礼なヤツだな、れっきとした地球生まれ、地球育ちの日本人だ」

提督「それに、海の上を長時間浮いてた事についてなんだが俺の持っていった装備は20.3cm三連装主砲一個」

提督「それに改良型艦本式タービンだけだ」

提督「タービンのおかげで機動性が増していたのと主砲一個だけで出撃したのが理由に当たるだろう」


提督(それに、例の武器は明日完成するらしいからな…今日は海の上を走れるかのテストだったみたいなもんだ)

提督(まさかテストで主砲の反動に耐え切れずに海の中に入るとは思いもしなかったがな…)

地獄極楽見てきた俺も、お湯につかれば心が和む。


昔話に咲かせた花を、なんで散らすか深海棲艦どもがァ!


次回、艦隊突破グレンラガン


てめぇら全員湯あたりしやがれ!


※天元突破グレンラガン要素はありません、ということで再開します。

提督「タービンってさ、本来お前たちが装備しているアレは蒸気タービンなんだろう?」

提督「いわば超凄い風車とか水車って感じなんだろう?」

鈴谷「まぁ大雑把に言うとそうだけどねー」



提督「それで、強化型艦本式缶が言わばボイラーってことだよな?」

鈴谷「そうそう、間違ってないけど…ってなんで唐突にそんな質問したの?」

提督「質問の理由は一番最後にさせてもらう]


提督「それで、ボイラーって鈴谷の体のどの辺りにあるんだ?」

提督「でかい船の方なら配置関係は分かるんだが…」

提督「こうも形が違うとどこに何があるか分からなくてな…教えてくれないか?」



鈴谷「えっと…そ、そういうのは教えられないって言うかさぁ…」

鈴谷「モラルってものがあるじゃん?」

提督「モラル…? デリケートな問題だったのか?」


鈴谷「そう! だから誰彼かまわずそういった質問するのはやめた方がいいと思うなぁ」

提督「そうか、場所さえ分かれば良かったんだが…仕方ない」

鈴谷「ふーん…でさぁなんで唐突にボイラーがどうとかって聞いてきたのさ」



提督「理由は簡単だ、なにせボイラーって言う位なんだから熱いんだろう?」

提督「密着していれば服が早く乾くんじゃないかと思ってな」


鈴谷「こりゃ教えなくて正解だったかもねぇ」

提督「こんな暑い日だから海水浴を楽しんだ、そう口裏あわせをしよう」

鈴谷「いきなりだねぇ…普通なら水着着て泳ぐもんじゃないかなぁ」

提督「そこはあれだ、はしゃいでたら足を滑らせて二人して海に落っこちたと…そういうことにしよう」

鈴谷「すぐバレるような気もするけどさぁ…後で怒られてもいいっていうなら協力するけど」

鈴谷「たぶん一週間ぐらい夕張が口きいてくれないと思うよ?」



提督「やはりやめておこう、ここは素直に謝ってくる」

鈴谷「うん、やっぱり顔合わせて謝るのがいいと思うよ、夕張だって今頃心配してるだろうし」

提督「そうだな…とりあえず鈴谷は入渠でもしてこい、疲れただろう」

鈴谷「お、気が利くねぇ、あざーっす」



鈴谷「あ、そうだ提督、聞いた話によると昨日も海に落っこちたみたいじゃん?」


提督「あれはお前達みたくそのままでも海の上を浮く事が出来るかと思ってそのままダイブしただけだ」

提督「それの修正点が今日ってわけだ」


鈴谷「提督って結構馬鹿だよねー、浮くわけないじゃーん…もしかして本気で浮くって思ってたり?」


提督「」

鈴谷「あ、本気だったんだね…」

提督「お、俺は馬鹿…なのか?」

提督「小中高一貫して体育の評価点は5、その他は3」

提督「道徳に関しては2のことが多かったり保健体育については1の時もあったが…」



提督「それが普通ではないのか…? 馬鹿なっ…!」

鈴谷「そういうのよく知らないけどさ、まぁ大丈夫なんじゃない?」

鈴谷「こうやって提督やってんだし作戦だってきっちりこなしてるし」


鈴谷「時たま俺が旗艦だとか言う事もあるけど、そこが提督の良いとこなんだしさ、元気だしなって」



提督「あぁ…本当に鈴谷には感謝しっぱなしだな、本当にありがとう」

提督「お前がいなければ俺は提督としてやっていけない…感謝している」

鈴谷「そ、そういうの面と向かって言われるの恥ずかしいんですけど…お、お風呂入ってくるね!」

鈴谷「言っとくけど絶対に入ってこないでよね!」

提督「何故だ! 一人風呂は寂しいだろう! 遠慮するな、俺が一緒に入ると楽しいぞ?」

提督「今の時期なら水鉄砲で遊ぶのも楽しいよなぁ…」

鈴谷「やだっきっもー! 鍵かけて入れないようにしとくしー、じゃあねー」


提督「…何故、皆俺と一緒に風呂に入ろうとしてくれないのだ…」

提督「そもそも入渠スペースに鍵なんて付いていたか?」

提督「いや無いよな…自前のものを用意しているのか、中々律儀なヤツだな」


提督「…夕張怒ってるよなぁ、どうやって謝るか」



瑞鶴「あれ、提督さんじゃん! なにしてんのこんなとこで…爆撃されたいの?」

提督「ちょっと待て、なぜ爆撃されなければならんのだ」

瑞鶴「だって全身ずぶ濡れだしいかにも変人っぽかったし」

瑞鶴「なにより最近演習ばかりで腕が鈍っちゃうのよねー」

瑞鶴「その点提督だったら幾ら爆撃しても大丈夫でしょ?」


提督「大丈夫なわけあるか! 死んでしまうわ!」


瑞鶴「提督が死ぬって…そんなことあるわけないじゃない、だって無敵なんでしょ?」

提督「あぁ、そうだ俺は無敵で最強だからな!」

提督「…ハッ!?」


瑞鶴「なら良いわよね? 第二次攻撃隊、全機発艦!」

瑞鶴「目標母港の提督、やっちゃって!」


提督「おい馬鹿やめ」

提督「お、覚えていろよ…瑞鶴…」


瑞鶴「うっそ…全弾提督さんに当たっちゃった…」

瑞鶴「…どうしよう」

瑞鶴「ちょっと提督! なにこんなとこで寝ちゃってんのさ!」



提督「」


瑞鶴「起きなさいって! あ、謝るから!」

瑞鶴「ご、ごめんなさい…だから、起きてよ提督さん…」


提督「」


瑞鶴「う…うぅ……そんなの、嫌だよ…」

瑞鶴「…本当は最近、提督とあまり喋ってなくて、喋れるチャンスだって思って…でもなんて挨拶したらいいか分からなくて…」

瑞鶴「気付いたら彗星を放って、でも提督さんなら避けてくれるって思ってたから…」


瑞鶴「ごめんなさい…」



提督「」ピクッ


提督「メインシステム、通常モードきどぉおおう!!! 作戦行動を再開ぃ!」


瑞鶴「」



提督「貴様になら…出来るはずだ…」

提督「愛してるんだ、きみたちをッヘハハハハハハ!!!」



瑞鶴「提督さんがおかしくなっちゃった…」

一旦中断します。
ネタが尽きましたので一週間以内には再開します。

熊野の弱点を握る女、青葉!


極悪非道の女が動き出したぁあああ!


次回、艦これの拳


熊野絶体絶命!

急げ瑞鶴、艦娘は友を見すてない!!


空母の掟は俺が守る…


※北斗の拳要素はありません、それでは再開します。

提督「もしもーし! 聞こえてるかなぁ?」



瑞鶴「え、え……私?」

提督「あぁ聞こえてるんだ。 ちょっと挨拶しとこうかと思ってね」


瑞鶴「提督さん…だよね?」

提督「まぁいいじゃないのどうでも、 ハハハハッ!」

瑞鶴「どうでもよくない! ねぇ、本当にどうしちゃったのよ」

瑞鶴「私が悪かったにしても…ちょっとこれは悪ふざけが過ぎてるわよ!」



提督「あ、そうなんだ…で? それがなにか問題?」


瑞鶴「……頭にきたわ! もう許さない、そのふざけた態度取り続けるなら容赦しないわよ!」


提督「そうだねぇ、危険だよそういうのは、それだけの力があれば…だけど」

提督「ま、やるんなら本気でやろうか!? その方が楽しいだろ」チャキ

瑞鶴「ッ!? ……提督さん、本気なの!?」

提督「アハハハッ! いいじゃん! 盛り上がってきたねぇ!」カチン


瑞鶴「っ…!」


瑞鶴「…あれ、弾が飛んでこない…?」




提督「あぁ、弾切れみたいだねェ~」

瑞鶴「……」

提督「あらら、ねぇこれヤバイんじゃない?」


瑞鶴「第一次攻撃隊、全機発k」

提督「あ、ポイーっと」ブンッ

瑞鶴「あ、あぶなっ!」

瑞鶴「20.3cm砲ぶん投げるなんて…どんな筋肉してるのよ」



提督「中々旨く避けるもんだ…じゃ、頑張ってねぇ!」ダダダッ

瑞鶴「に、逃げられた……しかもかなり速いんだけど」

執務室


提督「システムスキャンモード…」

弾薬10253 燃料7380
鋼材7288 ボーキ2192
開発資材14


提督「ははぁ…こりゃ随分と派手に開発しちゃってるねぇ」


提督「最高だ! 最高だ貴様らぁ!」


提督「さてと、いっちょいきますか!」プツ



提督「あー、あー! えっと潜水艦の人達、聞こえてるかな?」

提督「ごめん、時間無いから用件だけね」

提督「君たちにプレゼントがあって……じゃあ、頑張ってねぇ!」


提督「…プレゼント、気に入るといいけど」

伊58「てーとく、突然どうしたんでち?」ガチャ

伊58「プレゼントとかなんとか言ってたけど…頑張ってってどういう意味でちか?」

提督「お、きたねぇ…ごーやぁ、聞こえる?」

伊58「聞こえるも何も目の前にいるんだけど…なんか提督おかしくない?」


提督「敵の深海棲艦が東部オリョール海に逃げちゃってさぁ」

提督「深海棲艦のゴミ虫共のリーダー、潜水艦のルーキー、そいつ向かわせて、今すぐぅ」


伊58「な、何言ってるんでちか! そんな危険なことできないでち!」

提督「あれれ? まさかビビっちゃった? ハハハハハッ!」


伊58「提督の様子が…おかしいでち……」

伊58「でも、その挑戦受けて立つでち! ゴーヤ、潜りまーす!」バタン






提督「ま、丁度良い腕かな? ゴミ虫の相手にはさ!」

提督(オリョクルなんて一回もさせてないけど…見せてみな、お前の本当の力をさ……)

夕張「提督!? 今のなんなんですか!」ガチャ

夕張「突然姿が見えなくなって必死に探してたのにシレっと戻られてますし…」

夕張「って何でそんなにびしょ濡れなんですか! …まさか、出撃したんじゃないでしょうね!?」


提督「いやいや、滑って転んだだけですよ、秘書艦殿ぉ」

夕張「…提督? アーマードなネタは結構コアすぎるんじゃないですか?」

提督「アハハハハハッ! そうだっけ? まぁいいんじゃないの? どうでも」


夕張「…馬鹿にしてます? 馬鹿にしてますよね?」


提督「そんなわけ無いじゃないですか…っと、そろそろ帰ってくるかなぁ…例の潜水艦」



伊58「うぅ…痛いの痛いの…飛んでかないよぉ…」ガチャ

夕張「え、ゴーヤちゃん!? どうしたの、そんな傷!」


伊58「オリョール海に逃げ込んだ敵のリーダーを倒しに行ってきたんでち」

伊58「ちょっとだけど…敵のリーダーにダメージを与えてきたでち…それに色々拾ってきたんでちよ!」


提督「へぇえ、中々やるじゃない、それなりにはさ」


提督「さて、と…入渠のお時間だ!」ガシ

伊58「わっ! な、なにするんでちか! 自分一人で入れるでち!」



夕張「提督じゃない、こんなの…どうしちゃったのよ、提督…」

提督「ほいっと」ザブン


伊58「」ブクブク




提督「よし、はいもう一回オリョクル頑張ってねぇ!」ヒョイ


伊58(まさか…これが世に聞くオリョクルってヤツなのでちか…?)


提督「こんなもんじゃないだろう、見せてみな…お前の本当のt」

夕張「そぉい!」ドゴォ


提督「機体がダメージをうけてまぁす!」


夕張「もう怒りました…」


夕張「まずその言い方ムカつく!」ドゴォ

夕張「無駄に体力だけはあるんだから!」ドゴォ

夕張「この、大馬鹿提督!」ドゴォ

夕張「フルTEならKE属性の武器ぐらいまともにダメージ負いなさいよ!」ドゴォ

夕張「再起動させる前に叩き潰す!」ドゴォ

夕張「オーバードウェポンなんか装備させる前に潰す!!」ドゴォ






提督「」



伊58(ミンチより酷いでち…)

夕張「はぁーっ…スッキリしたぁ」


伊58「だ、大丈夫なんでちか? てーとくが原型とどめてないでちよ?」


夕張「大丈夫よ、ゴーヤちゃん、この馬鹿提督はこれぐらいじゃ死なないから」

夕張「むしろ気絶させるならこれぐらい必要ってことなの」

夕張「長門さんとか戦艦の人なら主砲で一発きつめに殴れば一撃で気絶させられるのが羨ましいわねぇ…」


夕張「そんなことよりゴーヤちゃんこそもっとゆっくりお風呂に入るべきね」

夕張「私は提督を執務室に連れて行かなきゃいけないからちょっと席を外すわ」

夕張「それと、なにかあったら遠慮せずに私に頼っていいのから、ね?」


伊58「わ、分かったでち…ゆっくりお風呂に入るでち」


夕張「さて…提督が起きたらゆっくり話を聞かないとね…」ズルズル

一旦中断します。
ネタが尽きたので一週間以内には再開します。

敷波だYO-


今日もブラザー達にご機嫌な予告をお届けするよー


ボーキサイトを漢字で書こうシリーズ!


敷波は、鉄礬土の礬に星って書いて


ボーキサイトゲーム
鉄星土遊戯


一体幾つの星があのゲームで溶かされてきたのかな?

      ボーキサイトオウ
いつの日か、鉄礬土王って呼ばれてみたいものだよね。


ヒャーウィゴーでチェケラウト!


次回、艦これビー 其ノ弐


こんなキャラじゃなかった気がする…別に、き、嫌いじゃないけどさ…



※偽物語要素はありません、それとMMDは基本的に見てませんでしたが…完全に被ってました、申し訳ありません…
ということで再開します。

提督「…っ!」ピクッ


夕張「あ、提督!」


提督「システム、キドウ」

夕張「違う!!」ドゴォ


提督「さぁ、ゲームの時間だ…」

夕張「懐かしいけどこれも違う!!」ドゴォ


提督「痛ぁ!!! な、なんだいきなり!」

夕張「これもちが…くない?」

提督「おはよう夕張、まずはその振り上げた拳と主砲を下ろすとこから始めよう」

提督「とりあえず入渠してきていいかな、全身が痛い…ナニカサレタヨウダ…」


夕張「後遺症ですかね、もう一発殴った方がいいですか?」グッ


提督「お前は何を言っているんだ、俺はネタすら言ってはいけないのか?」

夕張「やっと本当の提督に戻ったようですね…良かったぁ」

提督「え、え? 本当の提督ってどういうことだ?」

提督「…と言うよりなんで俺は執務室に? 瑞鶴は? ……ダメだ、何も思い出せない」

夕張「思い出そうとしなくていいです、思い出されたらもう一発提督を殴らないといけないので」


提督「なにそれこわい」

提督「それはまぁいいとして入渠してきていいかな、六万パイル何発も喰らったような痛みがあるんだ」


夕張「今はダメです、痛くても我慢してください、今は皆入渠しててスペースが無いんですよ」


提督「スペースが無ければ一緒に入ればいいじゃないか、夕張、お前は何を言ってるんだ?」

提督「丁度良い、夕張も一緒に入ろう、きっと楽しいぞ?」


夕張「はいそうですね、お断りします」

夕張「で、提督は今までどこに行ってたんですか? …大体予想は付きますけど」

提督「それは……鎮守府近海海域まで行ってきてしまった…申し訳ない」

提督「だ、だから口をきかないって事はやめてくれ! それだけは!」


夕張「はぁ…あれだけ言ったのに出撃しちゃったんですね?」

提督「あぁ…どうしても行きたかったんだ」


夕張「素直におっしゃってくれたのは良いですけど、私がどれだけ心配したか分かってるんですか!」

夕張「いつもいつも馬鹿なことやって! こっちの苦労も考えてください!」

夕張「今日なんてあちこち探し回ったんですよ!」

提督「それは本当に申し訳ないと思っている…すまなかった」



提督「今度からはもっと鍛えてから行こうと思う」


夕張「」

提督「改善点は色々見つかった」

提督「主砲の反動に俺は洋上だと踏ん張りが効かずに耐え切れないことと持久力の無さだな」

提督「それとブースター的なものも必要だな、反動抑制にこれは必須だろう」


夕張「なんだか、目眩がしそう…」


提督「なに!? だ、大丈夫か夕張! どこか具合が悪いのか!」

夕張「全部提督のせいですよ! …まったくもう!」

夕張「急におかしくなったり治ったと思ったら馬鹿に磨きがかかってるし…」



提督「何度でも言うが俺は馬鹿じゃない、提督だ! ごく一般的な普通の提督に決まっているだろう!」

夕張「これが普通なわけ無いでしょう! 提督は提督でも馬鹿提督なんですよ!」

提督「海に浮いて更に深海棲艦を倒せる実力があるのが提督だろうが! それのどこが普通じゃないと言うのだ!」

提督「他の提督も鎮守府近海に出撃しまくっているのだろう? なら、俺は普通に決まっている!」



夕張「…それって艦娘を戦意高揚にする為に、艦娘を出撃させてるんじゃ?」


提督「え、そうなの?」

提督「…俺ってやっぱり馬鹿なのか?」


夕張「はい、何度も言ってますが馬鹿です」

提督「そんなストレートに言わなくても良いんじゃなかろうか」

夕張「いえ、変に気を利かせた言い方をするとかえって逆効果ですから」

夕張「馬鹿なんです、分かりましたか?」


提督「なら俺は提督ではないじゃないか…」


夕張「なんでそうなるんですか…馬鹿だけど、提督は提督ですよ」

夕張「だって、提督は私達が怪我をするところを見たくないから、だから出撃をしたがってるんですよね?」

夕張「出撃するのは容認出来ませんけど、私達の事を大切に思ってくれてる」

夕張「それだけで十分立派な提督なんですよ」



提督「お前達の気持ちは分かっている」

提督「深海棲艦に対して有効打となる攻撃を加えられるのはお前達しかいないのも、知っている…」

提督「だがな…」

提督「女子供を守れずして何が提督だ!」

提督「俺はここで安全に指揮だけを取ればいいってのが気に喰わないのだ!」




夕張「でも間宮さんは見捨てましたよね」

提督「あれは別問題だ、彼女なら何が起きても大丈夫だ」

短いですが一旦中断します
ネタが尽きたので一週間以内には再開します。

大きい物、硬い物、雄々しい物


それは、蒼龍のビッグ・マグナムである


龍驤の弾丸と蒼龍の拳の衝突と衝撃がロスト・鎮守府を大きく震わす


二人、女のデカさを競う


次回 「ビッグ・マグナム」


※スクライド要素はありません、ということで再開します。

提督「夏だな、こういう日はこう海で泳ぎたいよな」カリカリ

提督「シュノーケル持って、海パン一丁でザブンと泳ぎたいよな」カリカリ


夕張「えぇ、そうですね…でもこの書類の山を全て片付けるまでそれは禁止です」

提督「あぁ、そうか…」


提督「なぁ夕張、冷房の温度もうちょい下げよう、22度ぐらいで」カリカリ

夕張「光熱費がかさむので限界まで下げたとしても26度までです、我慢してください」

提督「そうか、仕方ないか……」



提督「なら扇風機だ、扇風機をここに付けよう、空気の流れを作って涼しくしよう」カリカリ

夕張「書類の紙吹雪が出来上がってしまいますけど、それでいいんでしたら」

提督「それじゃあダメだな……」



提督「熱すぎるぞ!! どうにかしろ夕張!」

夕張「提督がうるさいだけです、静かにしてください」

提督「あ、はい…すいません」

提督「よし、ちょっと休憩っと…」


夕張「休憩ですか…まぁ少しだけなら」チラッ


提督「ふぅ…こうもあちぃと気が滅入るなぁ…」ヌギヌギ



夕張「なっ…何血迷ったことしてるんですか!」


提督「血迷ってなぞいない、暑いから脱いでいるのだ」ヌギヌギ

提督「ふぅ、これで少しは涼しくなったな…」


夕張「パ、パンツ一丁……」

夕張「は、早く服を着てください提督!」

提督「暑い! 嫌だ、断る! この服は暑苦しすぎる!!」


夕張「それでも、その格好はダメですから! い、色々と目のやりどころに困ると言いますか…」


提督「これのどこが目のやりどころに困るんだ?」

提督「あぁ、分かった! そうかなるほど…いつもの格好に見慣れているせいだな」


夕張「違います! その上半身裸なのがいけないんです!」

夕張「分かりました! 分かりましたから!!」

夕張「パンツ一丁でいることだけは今だけは許しますから!」

夕張「だから、そこだけは脱ぐのをやめてください!」


提督「そこまで言うなら…」

夕張「はぁ、はぁ……た、助かった…」

提督「ふむ、人前で脱ぐなとは言われたが、着替えでもそれは有効なんだな」



夕張「なんでそんな超理論を…」

提督「じゃあこの格好のまま書類をやらせてもらうぞ?」

夕張「本当はダメなんですけど、もういいや…」


夕張「はぁ…じゃあこの脱ぎ捨てた提督の服を立てかけておきますね…」スッ


夕張「よいしょっと……あれ、重い…?」


提督「あぁ、それ身体の身体力を高めるためにわざと重いようにしてある」

提督「いつの間にか無くなるボーキサイト対策として幾つかをそこに隠してある」

提督「ざっと7000は隠してある…多少前後してるかもしれないが」



夕張「いやそれは隠しすぎですから…」

一部文章抜けました



提督「なんで上半身裸がいけないのだ…パンツがダメなのか? なら海パンにでも」スッ

夕張「ちょっ! そこだけはダメですから!」


提督「全身裸になれば涼しさが増すだろう…おい、なんでパンツを抑え付けるのだ」


夕張「分かりました! 分かりましたから!!」

夕張「パンツ一丁でいることだけは今だけは許しますから!」

夕張「だから、そこだけは脱ぐのをやめてください!」


提督「そこまで言うなら…」

夕張「はぁ、はぁ……た、助かった…」

提督「ふむ、人前で脱ぐなとは言われたが、着替えでもそれは有効なんだな」



夕張「なんでそんな超理論を…」

提督「じゃあこの格好のまま書類をやらせてもらうぞ?」

夕張「本当はダメなんですけど、もういいや…」


夕張「はぁ…じゃあこの脱ぎ捨てた提督の服を立てかけておきますね…」スッ


夕張「よいしょっと……あれ、重い…?」


提督「あぁ、それ身体の身体力を高めるためにわざと重いようにしてある」

提督「いつの間にか無くなるボーキサイト対策として幾つかをそこに隠してある」

提督「ざっと7000は隠してある…多少前後してるかもしれないが」



夕張「いやそれは隠しすぎですから…」

提督「はぁ…身体が軽い!」

提督「今なら音速を超えられそうだ!」


夕張「ありえそうですね…本当に提督ならありえそうです」

提督「今なら100m5秒フラットで走れるかな…試してみる価値はある」


夕張「そんな格好で絶対に外にはいかせません、今でさえ許しがたいんですから」

提督「速さを求めるだけだ、外にはいかない…ん? 今、俺は『速さ』と言ってしまったか?」

提督「執務室に最速が一人…くるぞ夕張!」


夕張「来ません、彼女は来ませ」

島風「あぁ……2分20秒…! また2秒世界を縮めたぁ…」



夕張「き、来ちゃった…それもお決まりな台詞で…」

提督「やぁぜかまし、来なくても良かったんだけど」

島風「島風です、スピードなら誰にも負けません」

島風「速きこと、島風の如し、です!」



島風「で、提督! 速さと聞こえたのですが! 速さこそ一番なのです!」

島風「この世の理はすなわち速さだと思いませんか?」

島風「物事を速く成し遂げればその分時間が有効に使えます」

島風「遅いことなら誰でも出来る20年かければバカでもレイテ沖海戦を終わらせることが出来る!」

島風「有能なのは月刊漫画家より週間漫画家、週間よりも日刊です」

島風「つまり速さこそ有能なのが、艦隊の基本法則!」

島風「そして島風の持論でさーーーーッ!!」


夕張「完全に兄貴だわ…間違いない、これは怒られる」





提督「速さが一番か…間違いないな、速ければ速いほどいい」


提督「だが、バカってとこは訂正してもらおうか…バカでも速いのはいる!」

提督「バカでも速いのは…」




提督「この俺だ!!!」
 
夕張「無駄に張り合わなくていいです」

夕張「遂に提督が自分を馬鹿だと認めてしまいました…」

夕張「それよりこの二人をどうにかしないきゃ…」

夕張「うぅ…頭痛の種が一つ増えてしまいました…」


島風「聞き捨てなりませんね、一番速いのは島風です!」

提督「いいや、俺だね…お前はまだまだだ」

島風「今までの鎮守府一周勝負で今のところ島風のほうが勝ってますから!」


提督「今まではな…」

夕張「なにそんな馬鹿なことしてるんですか! 仕事してくださいよ!」


提督「だが、お前はまだひよっこだ! 速さ舎弟一号よ!」

夕張「人の話聞いてます?」


島風「かけっこなら…誰にも負けませんよ!」

提督「だからダメなのだ! お前は何一つ分かっていない!」


提督「外に出ろ島風! 今日その分かっていない部分を分からせてやる!」

島風「望むところです!」




夕張「パンツ一丁で外には行かせません、怒りますよ?」

提督「すいません夕張さん…服を着るから怒らないでくれ…」

提督「今回は鎮守府一周勝負ではなく、分かりやすく肉体言語で語らせてもらう」

夕張「意味が分かりません、分かりやすくないです、むしろ意味不明です」


島風「なるほど…」

島風「つまり陸上での本気の速さ勝負…ですね?」

島風「そして実戦形式での肉弾戦勝負でもあると…」



夕張「え、今の肉体言語ってとこでそこまで理解出来ちゃうの?」




提督「さて、ギャラリーが集まる前にケリを付けようじゃないか! …あ、待って服脱いでからな」ヌギヌギ

島風「提督着替えるのおっそーい!」


提督「せかすな! パンツまで一気にズリ下ろしてしまうとこだったじゃないか!」ヌギヌギ


夕張「…お尻見えちゃってたんですけど」

提督「さぁ、こい島風!!」

島風「私には誰も追いつけないよ!!」ダダッ


提督「その程度か! 島風! セカンダリータービンが止まってじゃないのか?」

島風「セカンダリタービンじゃなくて強化型艦本式缶と改良型艦本式タービンだもん!」


提督「そうかい、それがお前の力か」

提督「だが、まだ足りない! 足ァりないぞぉおお!!!」


夕張「はやっ! え、なに提督ってこんなに速いの?」


提督「お前に足りないものは、それは!!」

提督「情熱思想理念頭脳気品優雅さ勤勉さ!」

提督「そしてェ何よりもぉおお!!」ドガッ


島風「オウッ!」


提督「速さが足りない!」

提督「優雅さと勤勉さも合わせて足りない!!」



夕張「提督は速さしかないと思います、足りなさすぎです」

一旦中断します。
ネタが尽きたので一週間以内には再開します。

さぁて次回の艦これはぁ


初雪です


…眠いぃ、前の晩たっぷり寝たときに限って翌日異様に眠いのはなんで?


たっぷり寝た意味ないじゃん


次回、「努力と結果」



お楽しみにぃ!


※らき☆すた要素はありません、ということで再開します。

提督「分かったか、島風…お前の足りないものが!」


島風「私が遅い…? 私がスロウリィ!?」

島風「これでは文化的二枚目半ンンン…」

島風「なんで! キャラが濃すぎるの? いやいやそんなことはない…」



提督「キャラの立ち位置としてはトップレベルに輝いているな」

提督「正直羨ましいぞ島風」


夕張「提督も負けず劣らずに悪い意味で輝いてますよ…誇れないですけど」

夕張「それ以前に提督は島風ちゃんより足りてない部分が多すぎます…頭脳、気品、優雅さ、勤勉さですね」


提督「何を言う! 俺は頭は良いのだ!」

提督「お前達の主砲での有効射程、速度、装甲等全て把握してある」

提督「本来ならば俺が戦地に赴いて実際に指示を出したいところだが、そうもいかない…」

提督「ならば如何に被弾せずに戦闘を有利に進められるかを考えるのが俺の仕事だ」

提督「今までに苦戦するような戦闘は無かっただろう?」


夕張「た、確かに……中部海域まで難なく進めて来れたわね…」

夕張「では島風ちゃんとのこれも何かしらの意図があってやっているのでしょうか?」



提督「ん? これはそういうのじゃない」

提督「かけっこの延長線上にこれが来ただけだ」

夕張「お遊びだったんですか…」

夕張「…とりあえず執務室に戻りましょう、まだお仕事が残ってますので」

提督「いい加減書類が多すぎてうんざりするな…」

夕張「今までのツケが回ってきただけです、もっと真面目に仕事してればこんなに大変なことにはならなかったんですからね?」


提督「うぐっ…な、夏休み最終日に一気に宿題をやるのが俺流なのだ!」

提督「それまでは有意義に過ごすのが楽しいのだ、そうだろう? 夕張」


夕張「大人なんですからそんな言い訳は通用しませんからね」


提督「わ、分かった…改善するように努力しよう」

提督「そうだ島風、ちょっと書類とか俺の机に運ぶの手伝ってくれないか? 人手は多いに越したことは無い」

島風「えーっ! めんどくさーい!」

提督「いいじゃないか、たまには…速くなる秘訣をちょっと教えてあげるからさ」


島風「もっともっと速くなってもいいの!?」

提督「あぁ、構わん…俺が許す!」


夕張「許したくない……け、けど戦力の向上に繋がるのなら…」

執務室


提督「…」カリカリ

夕張「…」カタカタ


島風「はい、提督!」ドサァ

提督「あぁ、ありがとう島風…もう少し丁寧に置いてくれるとありがたいな」

島風「次の書類取って来まーす!」ダダッ



提督「はっはっはっ元気な奴だ!」

夕張「元気なのはいいけどちょっと元気すぎるわね…見てるだけで暑さが増しそう…」





夕張「じゃあ提督、こちらの方にも記入お願いしますね」ドサッ

島風「はい、提督! まだまだ持ってくるよ!」ドサァ


提督「あ、あぁ…島風、あとどのぐらいありそうなんだ?」

島風「うーんっとねぇ…5往復ぐらいかな?」


提督「そ、そうか……今日は徹夜確定だ、夕張…補佐を頼む」

夕張「残業はしない派なので、一人で頑張ってくださいね?」カタカタ


提督「」

提督「……」カリカリ


夕張「…あ、提督ここ文字間違えてますよ」

島風「はい、提督! 追加も来ちゃったみたいだからそっちも取ってくるね!」ドサァ



提督「……め、目眩が…エネルギーが…急激に抜けていく…」

夕張「エネルギーじゃなくてただ疲れた言い訳ですよねそれ」

提督「かろうじて動けるが…このままでは機能が停止してしまう…時間の問題だ…」


夕張「…まさかのコンボイ司令官ネタですか?」

島風「提督っ! はい、次の書類だよ! …ってあれ? なんだか提督の様子がおかしいよ?」

夕張「いつも使っていない脳を使った弊害でしょう…すぐ良くなりますよ」

島風「そうなの? …でも、提督が震えだしてるよ?」



夕張「ハッ!? まさかこの流れは…アレをやれっていうことですね!」


夕張「皆さがって! 早く! コンボイ司令官…じゃなくて提督が爆発する!」



提督「ほあああああああ!!!!!」


提督「って爆発するか!!」

提督「お前はそういう路線のキャラじゃないだろ!」

夕張「馬鹿なことやってないでさっさと書類を終わらせましょう」

提督「最後のはお前が組み込んだ流れだろうが!」

提督「俺は悪くないぞ!」


夕張「一回ぐらいいいじゃないですか、今まで突っ込み専門でしたからね」

提督「そういう問題じゃないだろう…」


夕張「あ、提督…本陣営から何か届いてるみたいですよ?」スッ

提督「ん? あぁ、すまない…まぁ今度の大規模作戦についてだろうな」

提督「ふむ……なるほど」



夕張「ねぇ、提督! 見せて見せて!」

島風「なんて書いてあるんですか?」


提督「おいこら! そんな顔を近づけるな! 分かった、軽く説明するから」

提督「そうだな…明日、1000から本陣営で大規模作戦の説明と……いや、これだけだな」




夕張「と…? 何か隠してませんか?」

提督「お前は疑い深い奴だな…ちょっとした言葉のあやだ」


島風「ってことは提督は明日ここに居ないの?」

提督「いや、本陣営までは遠い…今日の夜には出発するつもりだ」



提督「もっとも、俺が本気を出せば1時間50分38秒で到着出来るがな」

提督「さて、ひとまず飯にしよう! 腹減った」

提督「明日の予定は…何通りか用意しておくが、決めるのは夕張に任せる」

夕張「えぇ…分かりました」

夕張「あの、本陣営の話し合いに私って参加できないでしょうか? …提督一人だと不安しかないです」


提督「俺としても夕張に付いて来て欲しいんだが…本陣営は頭の固い奴が多くてな」

提督「あぁ島風、先に飯を食べてきていいぞ?」


島風「うーん…ちょっとその話が気になるけど、じゃあ食べて来まーす!」ガチャ



提督「島風はまだまだ子供だな…」

夕張「あの…やっぱり私は提督に付いていけないんでしょうか?」



提督「無理だ、理由が知りたいか?」

夕張「えぇ、気になります」


提督「…なら覚悟して聞いておけ」

提督「単刀直入に言うと本陣営の頭の固い連中共は艦娘を代えの効く道具としてしか見ていない」

提督「同伴の権限は無い、無論人権すらもな」


夕張「――ッ!!」


提督「所詮無機物で産まれる産物であり、複製可能の対深海棲艦用の兵器であり道具だ」

提督「いつか道具は壊れる…なら幾ら人間に近い姿、思考をしていてもいつか壊れるのであれば…」


提督「人権なぞ不要との見解だ」

提督「それに、我が国日本では平和条約に基づき戦争放棄している」

提督「戦争の道具とも見て取れる艦娘は鼻に付きやすい、色々うるさい連中もいるもんでな」


夕張「そ、そんな……」

提督「深海棲艦が現れてから空路、海路が閉ざされこいつらの駆逐を最優先とする流れが出てきた」

提督「そして甚大な被害を出しながら鹵獲した深海棲艦から取れたデータを元にお前達が産まれてきた…」

提督「毒を持って毒を制す…って言うのか?」


夕張「……」


提督「…話は変わるが、今回の大規模作戦で俺にお呼び出しがかかったのは艦娘の轟沈数が0だからだ」

提督「0で済ませているのはむしろ良い方なんだが、出撃回数が極端に少ないからな」

提督「深海棲艦に対してたいした打撃を与えていないと見て取られたんだろう」


夕張「そんな! 提督はちゃんと!」


提督「ちゃんとしていないだろう? それはお前が一番よく分かっているはずだ」

提督「俺としては普通のことをしてるだけだと思っているんだが…今はこれは置いておこう」

一旦中断します。
ネタが尽きたので一週間以内には再開します。

深海棲艦軍との決着を付ける為に鎮守府を捨て、自ら戦火の中に飛び込む提督


援護にまわる夕張と熊野

だが、その軍勢の前にマスブレードは撃破されてしまう


絶望の中で、熊野の前に現れる謎のグラインドブレード装備の提督


人は! その威力に目を見張るッ!


聖艦娘ダンバイン!


次回「論者積み大和出現」

戦雲が熊野を呼ぶ


※聖戦士ダンバイン要素はありません、ということで再開します。

提督「俺は、お前達を道具や機械なんて思ったことはない」

提督「むしろ家族のようなものだと思っている」

提督「…こんなことを言うのは恥ずかしいが、お前達は俺にとって大切な存在なんだ」


夕張「提督…」



提督「なんか辛気臭い空気になってしまったな…俺らしくもない」

提督「とりあえず飯でも食いに行こう、島風を待たせるのも悪い」


夕張「そう…ですね……うん、今日は一杯食べましょう!」

夕張「沢山食べて元気をつけたらパパッと書類を終わらせましょう!」


提督「意外だな、もっと落ち込むもんだと思っていたが…」

夕張「私は提督に鍛えられてますから、良い意味でも悪い意味でもですけどね」


提督「それは頼もしい限りだ、じゃあ食堂にでも行こうか」

夕張「はい!」

提督「今の時刻は…1910か、流石に人が多いな…どこか空いている席は…」

提督「おお、丁度よくそこが空いてるな、んじゃあここにするか」スッ

夕張「あ、じゃあ私もそこに」


金剛「提督! 今日は隣に座ってもいいデスカー?」ストッ

足柄「私も久々に提督の横に座ってもいいかしら?」ストッ


夕張「は、はや…っと、これを言っちゃうとあの人g」

島風「速さだって!?」スタッ

島風「速さなら誰にも負けないんだから!」



提督「お前らやけに座るのが速いな…」

夕張「私が一番遅い…それじゃあちょっと離れちゃうけどそこが空いてるからそこにしますか」



金剛「提督ぅ? 何か食べたいものとかありますカー? 今なら取ってくるネ!」

足柄「あ、じゃあ私はお冷取ってきます!」

島風「いいですか、私はこう考えているんです、艦娘は自由ゥ~だと」

島風「無理な命令や願いには拒否権を発動することが出来る、嫌なことは嫌だと…」



提督「あ、あぁ…なんでもいいが、どうしたんだいきなり?」

金剛「まだチャンスがある内に絶対に取り戻すだけネ!」

足柄「このままで終わらせるわけにはいかないのよ! 私の威厳とプライドに掛けても!」

島風「悩んでいる時間は無駄以外の何物でも何でもない……」



提督「何がどうなっているんだ…? 島風は例外として」

島風「即決即納即効即急即時即座即答! それが残りの時間を有意義につかえ…あれ?」


金剛「あーんしてあげますから、ほら提督ゥー!」

提督「お、俺一人で食える!」

提督「そもそもうどんであーんは無理だ!」

金剛「Shit! うどん以外にしておけば良かったネ!」

提督「…お前って結構抜けてるよな」



足柄「なら私のカツサンドを!」

提督「重要なカツの部分が無いだろそれ! それじゃただのパンじゃねぇか!」

足柄「ハッ!? わ、私としたことがいつものクセで…っ!」

提督「お前いつもそんな食い方してるのかよ…俺もやってみるか」



島風「なんだか面白そう! じゃあ提督私のカレーの人参あげる!」

提督「好き嫌いは良くないぞ? いいからそれはしっかり食べるんだ」

島風「えーっ! だって赤くて硬いんだもん、それに大きくて口がもごもごするし」

提督「人参で良かった、本当に…」




夕張「…なんだか、楽しそうだなぁ」

提督「で、なんで唐突にこんな真似を?」

金剛「まだチャンスがある内って言いましたネー!」

提督「チャンスとか足柄の威厳とプライドとか…どういうことだ?」


足柄「絶対にこの時に成功させなくちゃいけないのよ! …那智のあの無言の視線が痛くなってきてるのよ」

足柄「であれば挙式前に私が必ず勝つしかないのよ!」

足柄「心を鬼にしてでも…勝たなければいけないのよ!!」



提督「挙式前…? どういうことだ?」

提督「俺は誰とも結婚する気はないぞ?」


ザワザワ……


金剛「まさか、提督が遊びでやった…? 信じられないネ…」

足柄「提督が…夜の狼になった…」


提督「え、え? …おい、なんだお前らそんな目をして」

提督「俺は何もやってないぞ?」

提督「…なんだ? どうしたんだ?」

金剛「どうもこうも無いネ! あんなことして結婚する気が無いって信じられないネ!」


提督「あんなこと? さっぱり俺には分からんぞ?」

足柄「新聞沙汰にまでなっているんですよ! 分からないわけ無いじゃないですか!」


提督「新聞……まさか! おい、青葉をここに引っ張り出せ!」

提督「それとその新聞を俺にも見せろ」

青葉「い、いたたっ! 本当に引っ張り出さないで下さいよ!」

青葉「えっと…どうも青葉です! 今回の特集は気合が入った出来です! どうでしょう?」



提督「『提督、夕張とまさかの禁断の恋!』…だと?」

提督「それに夕張から俺に熱烈告白?」



夕張「むぐぅっ!! …げほっげほっ!」



提督「どうもこうもあるか! なんだこのゴシップ記事は!」

提督「オマケに結婚秒読みで急ぐなら今のうちって…なにを書いてるんだ!」


青葉「な、何って…事実をありのままに公表しただけに決まってるじゃないですか!」

青葉「確実な情報をある人物から入手したんですから!」


提督「あぁなるほど、鳳翔さんか……この事件の発端は…」

提督「全く…こんなことはデタラメだ、あの後は何も無かった…そうだろう? 夕張」


夕張「何も無かったです! あの後私は寝るまでずっとアニメを見てたんですから!」

金剛「ほ、本当に何も無かったんデスか!? 提督とあんなことやこんなことは本当に?」

夕張「はい、何も無いです…逆に提督がそんな事すると思いますか?」



金剛「うーん…イメージできないネ…」

足柄「そもそも提督ってそういう知識あるんですか?」

青葉「そ、そんな…私は誤報を報じてしまった…?」

提督「気に病むことはない、妄想力が働きすぎた鳳翔さんが相手なら仕方ない…」


提督「聞いての通りだ、俺は何もしていないし夕張が俺に何かしたわけでもない」

提督「いつも通りに接してくれ」


金剛「じゃあいつも通りに…はい、あーんするネ!」

提督「だからうどんじゃあーんは…」

金剛「足柄のカツサンド奪ったから平気ネー! だからあーんしてくださいヨー!」


提督「そうか…まぁ普通のカツサンドなら…あーん」


金剛「イエス! はぁ…まるで新婚さんみたいデース…」


足柄「じ、じゃあ私は金剛さんが持ってきたうどんを口移しで…」

提督「それはレベルが高すぎじゃないか?」

足柄「し、しまった! これは乳幼児にやる方法だったわ! …いえ、ここで諦めてたまるもんですか!」

足柄「なら口を使ってうどんを冷ます方法を!」


提督「いや、もう普通に食えるレベルだからそれはやらなくていい」


足柄「」

提督「いやぁ久々に楽しい飯だったな!」


夕張「ふーん…そうだったんですね」

提督「なんだ? 飯が不味かったのか?」

提督「俺はそう思わなかったが…」


夕張「いいえ、なんでもないです」

夕張「いいからさっさと仕事を終わらせますよ、明日は忙しいんですから」


提督「お、おう…」




青葉「ペロッ…これは……特ダネの予感!」

一旦中断します。
ネタが尽きたので一週間以内には再開します。

提督は、オリョール・クルージングに心を売って明日を得た。


足柄は、三人の魔女の予言にのって、地獄に落ちた。


赤城はボーキに、己の運命を占う。


ここ、呉の鎮守府で明日を買うのに必要なのは


高速修復材と、少々の危険


次回「取引」


呉の商売には課金の臭い



※装甲騎兵ボトムズ要素はありません、と言うことで再開します。

提督「…」カリカリ

夕張「…」カリカリ


提督「…何か喋りながらやろう、この空気は苦手だ」

夕張「黙々と作業してください、まだ書類はあるんですから」カリカリ


提督「そ、そうか…」



提督「…しりとり」

夕張「りんご」

提督「ゴーヤ」

夕張「やっとこ」

提督「金剛」

夕張「雲龍」


提督「…うん…いや、卯月」

夕張「胡瓜」

提督「り……りぃー……リスク」

夕張「クスリ」


提督「…リス」

夕張「スリ」



提督「おい! り攻めはズルイぞ!」

夕張「遊ばないで仕事してくださいよ!!」

提督「お前が言うなお前が!」

夕張「全くもう…本当に馬鹿なんですからっ!」

提督「悪かったからそんな怒るなって…ふぅ、やっと本調子になったか」

夕張「え? 本調子ってどういうことですか?」


提督「いやさ、飯食い終わってからずっとムスーっとした表情でなんか怖かったぞ?」

提督「それにあんな顔でいられると調子が狂う」

提督「いつもの突っ込みが無いとどうもな…さぁ、仕事だ仕事!」


夕張「…本当に、全くもう…ありがとうございます、提督」


提督「ん? 感謝されるようなことはしてないが…?」

夕張「いいんです! それより早くお仕事しましょう? あと少しですから」

提督「そうだな、じゃあさっさと終わらせよう」

提督「ふぃー…こんなに長い時間書類に向き合うのは生まれて初めてだ…」

夕張「サボってたツケが回ってきただけです、常日頃からやっておけばこんなことにならなかったんですよ?」


提督「説教はやめてくれ…今度からは溜め込まずにやるからさ」


提督「っと、そろそろ風呂にでも入ったらどうだ?」

提督「風呂が冷めちまうぞ?」


夕張「あれ、珍しいですね、いつもなら一緒に入らないかって言ってくると思ったんですけど」

提督「お前こそ珍しいじゃないか、なんなら本当に一緒に入ってもいいんだが」

夕張「それだけはやめておきます! じゃあお言葉に甘えさせていただきますね」

提督「あぁ……ゆっくりと浸かっててくれ」


夕張「…こんなときに夜戦しに行こうとしないでくださいよ?」

提督「それもいいな…良い案だ、じゃあ早速…」スッ


夕張「ちょっと! 本当に行こうとしないで下さいよ!」

提督「ダメなのか? なんでだ!」

夕張「ぜーったいにダメです! もし行ったら一生提督と口をききませんからね!」


提督「それは困る、じゃあ今日は諦めるか…」

提督「ふぅ…やっと行ったか…」

提督「夜戦はまたの機会に取っておこう…でも喋れなくなるのはキツいな」

提督「主に俺のメンタル面で大ダメージだ…」


提督「それじゃあ明日の準備でも少ししてくるか」

提督「えぇっと、確か工廠付近に隠してある俺の愛車が…」







工廠


提督「よし、確かあそこ辺りに……ん? あいつは…」




明石「セラミックツーローターの…両輪駆動で…」

明石「これは、コンピューター制御のアンチロックブレーキっと…」


明石「一万二千回転の…二百馬力…いえ、三百?」



提督「乗りたいか! 明石!」

天龍「よぉし! 行くぞぉ!」


提督「俺用に改良したバイクだ! ピーキーすぎてお前には無理だよ」

天龍「そんなのに乗ってるほうが気がしれねぇぜ」



明石「…乗れますとも」

提督「ははっ! 欲しけりゃな! お前もデカいのぶんどりな!」




提督「って……おいお前ら俺の愛車に何しとんじゃワレェ!」

提督「というより天龍、お前どっから沸いて出たんだ!?」

天龍「なんだ、提督気付いてなかったのか? …フフ、怖いか?」

提督「正直怖い、音も無く俺の背後から出てきやがったんだからな」


天龍「なぁんだ、ビビっちまったのか? まぁ世界水準軽く超えてるからなぁ…」

提督「世界水準は関係無いだろ…」

提督「それよりお前ら俺のバイクに何かしたんじゃないだろうな?」


明石「何もしてませんって! それよりこんなのどうしたんですか?」

提督「それか、俺がまだ若かった時に乗り回してた愛車だ…かっこいいだろう?」

提督「提督になってからここに来たときに乗ってきたのがそれだ」

提督「バレないようにこっそりとメンテだってしてたんだぞ?」


明石「はぁ…そうだったんですね……で、なんでこれを?」




提督「それはだな…今晩コイツに乗って本陣営に行くからな」

天龍「なにっ!? それは本当なのか!」

提督「あぁ、本当だ…申し訳ないがお前らはここで待機だ」

天龍「チッ…最近遠征ばっかりで退屈してたんだがなぁ…隠れて付いて行ったりしちゃダメか?」


提督「ダメだ…それよりお前はどうやって付いていこうとしたんだ?」

天龍「なぁに、俺様専用のバイクを工廠で偶然開発出来ちまってなぁ…フフ、羨ましいだろう?」


提督「明石、即効でそれを分解して資材に戻せ、いいな?」

天龍「おい! それは無しだろ!」


提督「工廠で何作ってんだと俺は言いたい…艤装はともかくとしてだな」

提督「俺はこいつの整備をする、ほら…お前らは明日に備えて早く寝ろ」


天龍「ちぇっ…せめて一週間の猶予をくれよな!」

提督「…あぁ分かった、だからさっさと寝て来い…明日は忙しいからな」

提督「よし、これで大丈夫だろう…」

提督「さて…夕張が風呂から出てくる前に書類を終わらせなくちゃな…」



執務室


提督「さぁて…さっさと終わらせよう」ガチャ

夕張「遅かったじゃないですか、急いでお風呂から上がってきたのにどっか行っちゃうんですから!」


提督「もう風呂から上がってたのか…悪かったな、ちょっと明日の準備をしてたもんでな」

夕張「あ、そうだったんですか…それなら先に言ってくれれば良かったのに」

提督「いや、あれは俺一人でやった方が良いと思ってな」


提督(夕張に見せたら機銃とか付けられそうだからな…)



提督「じゃあ後残ってる書類はどのぐらいだ?」

夕張「えっとですね…あとは一週間分の未報告の書類だけですね」


提督「ならすぐに終わりそうだな、よし…さっさとやって終わらせるか」

一旦中断します。
ネタが尽きたので一週間以内には再開します

釈放された伊168を待っていたのは、提督の仕掛けた試練です。


手変え品変え提督は伊168に迫ります。


さて、伊168脱出出来ますか


次回、戦闘メカザ艦娘


「新型高温高圧缶は貰ったよ」


疾風に乗って流れます、天津風は何処へ行く…。


※戦闘メカザブングル要素はありません、と言うことで再開します。

提督「はぁやっと、これで終わりか…」カタッ

提督「今の時刻は…もう0347か」

提督「そろそろ本当に移動しなくちゃな…夕張は…」チラッ


夕張「……うーん、この装備じゃちょっと…」

夕張「ぅーん……」



提督「寝ぼけているのか独り言なのか分からんな…」

提督「そうだ、確か以前俺が家具コインで買っておいた布団があったな…」



提督「よっと…いやぁこれを引っ張り出すのは久々だな」

提督「まだここに来たときにノリで買ってそのままだったからなぁ…」


提督「よいしょっと…少し動かすが、起きないでくれよな?」スッ

提督「さて、そろそろ行きますか」

提督「一日のスケジュールも残しておいたし何とかなるだろう」ガチャ



提督「っと、その前に工廠に寄ってアレが出来ているか確かめないとな!」

提督「ベテラン妖精よ…明日って今さッ!!!」ダッ

工廠



提督「おはよう、もしくはこんばんわのどちらかだが、そんなものはどうでもいい!」

提督「出来たのか!? 例の俺専用の艤装が!」ガシッ


妖精「ぐわっ! や、やめっ! 揺らさないでくれ!」

提督「出来たんだな! そうだな、遂に出来たんだな!?」

提督「くぅ~っ!! これで俺も艦娘…じゃないからなんだ?」

提督「仮称で艦漢としておこう…艦漢として立派に戦場に立てるんだな!!」


妖精「だ、だから揺らすなって! 出来たから案内してやる!」

妖精「こんなまだ朝日が昇る前に…ったくよぉ……」

提督「こ、これが……例の艤装」

妖精「あぁ、自慢じゃないが会心の出来だと思うぜ?」

妖精「だが問題はこいつの重量と出力だ…もう一つ重要な欠点もあるが、こいつは後で説明する」


妖精「まずあまりにもバカでかいんで無理な状態で固定したままじゃないとマトモに動かすことすらできないってことだ」

妖精「稼動させるのにもそれ相応の出力も必要になる…人間に付けるようなモンじゃねぇな」


妖精「それに…提督、お前これ持てるのか?」


提督「俺を誰だと思っている?」

提督「最強で無敵の提督だ! この程度造作もないッ!!!」


提督「ふんっぬぅ!!」ガシィ



妖精「本当に持ち上げちまったぜ…こいつぁマジにグレートだぜぇ…」

提督「フフフ、カッコいいじゃないか…」

提督「重い重いと言われてはいたが…ちょっと重いだけだから何も問題はない」

提督「いい仕事をしてくれた! 今日ぐらいはゆっくりと休んでいてくれ」


妖精「なんて筋肉してんだよ…本当に人間じゃねぇぜ」


提督「じゃあ俺はこのままちょっと遠出してくるから、後は頼んだぞ!」

提督「あ、待った…この服に隠してあるボーキサイトを預かっておいてくれ…流石に重量過多で動きに支障が出る」ドサッ


提督「それは夕張にでも言ってどこに置くか相談しておいてくれ! じゃあな!」ダッ

妖精「あっ! お、おい! …行っちまった」


妖精「そいつは無理やり身体に括り付ける仕組みなんだが! …って聞こえねぇか」

提督「風力、温度、湿度…一気に、確認」


提督「現時刻は…0450…ギリギリまだ夜と言える時間だな」

提督「さて、そろそろ行きますか!」

提督「ラディカル・グッド・スピィイイド!!!」

提督「出来ねぇけど…アルター使いじゃないし、だがこういうのはノリが大切だからな!」



提督「居眠り運転だけは…避けないとな…ふぁあ……ねむっ」

本陣営付近



門番「…ん? なんだ…遠くから砂煙が…?」


提督「見付けたァ!」

提督「大は小を兼ねるのか速さは質量に勝てないのか」

提督「いやいやそんなことはない速さを一点に集中させて突破すれば」

提督「どんな分厚い塊であろうと砕け散るゥゥッハッハッハッハ、ハー!」


門番「なぁっ!? ば、バカ止まれ!!」

門番「うわぁあああ!! 母ちゃん、俺はまだ死にたくねぇよぉおおお!!!」



提督「なにっ! 門番だとぉ!? クッソ、止まれぇえ!」ギギィ

提督「秘儀! 金田止まりィいい!!」ピタァッ


門番「か、カッコいい……」

提督「ふぅ…どうも、門番よ俺は提督だ! 突然の挨拶済まないな」

提督「では呼び出されているので失礼するぞ?」


門番「あ…は、はい!」

門番「し、失礼ですが…その腰に背負っていらっしゃる物は…?」

提督「これか? フフ、カッコいいだろう?」


門番(あ、これ相手にしちゃいけないヤツだ…)

ちょい中断します。

提督「失礼します!」ガチャ

総司令「あ、いきなり入ってきちゃうんだね」

提督「ハッ!? し、失礼しました!」バタン

総司令「いや、もういい…入ってきたまえ」

提督「で、では失礼します!」ガチャ


総司令「はぁ…来たか、君の噂は日頃私の耳に入ってきているよ」

総司令「なんでもほとんど出撃していないそうじゃないか…本当にそうなのかね?」


提督「はい、その通りでございます…」


総司令「それでは困るのだよ、君は深海棲艦を撃滅すると人一倍強い気持ちで提督になったのではないのかね?」


提督「そうですが……艦娘の疲労や修復に時間を費やしてしまう事が多く…申し訳ありません」


総司令「まぁ良い、今回君を呼んだのはそんな事ではないからな…」

総司令「文面で述べた通り深海棲艦に対して我々は総攻撃を仕掛ける」

総司令「いくら不甲斐ない君でも一応は提督なのだからな…戦力に加わって貰うぞ?」


提督「……はい、了承しました」


総司令「うむ……激戦になるのは分かっているが戦うのは我々ではない」

総司令「あの道具だ、いくらでも作って出撃させろ」


提督「し、しかし! それではいくらなんでも!」


総司令「なんだ? 君はあの道具に感情移入でもしているのか? …ふはは! こいつは傑作だ!」

総司令「戯言はよせ、今いる戦力を全てつぎ込み深海棲艦共を撃滅させるのだ」


総司令「命令に従わない場合は…分かっているのだろうな?」



提督「……何の事か分かりかねますよ、総司令殿」

総司令「ほう? 私に対して口ごたえする気かね?」

総司令「なんなら君を今すぐにでも提督から引き摺り下ろす事だって可能なのだぞ?」


提督「そんなもの、どうだっていい…」

提督「それともなんですか? 俺が参加しないと勝てないとでも?」


総司令「貴様ッ!」ズダンッ!



提督「…銃弾なんか止まって見えますねぇ」


総司令「…貴様、我々に歯向かう気か?」



提督「愚問ですなァ総司令殿…」ガシィ



不明なユニットが接続されました、身体に深刻な障害が発生しています、直ちに使用を停止してください



提督「俺はあいつらが好きなだけだ…彼女達を道具としてしか見れない貴様らに従う義理はないな」

一旦中断します。
ネタが尽きたので一週間以内には再開します。

数百機の烈風が一夜にして消え失せた

それはアジアマフィアのドン、赤城のデモンストレーション

全てのボーキサイトを飲み込んでしまう奇怪な敵を相手に

マイト提督の危機が迫る!


出動だ! ハイパーズ! 今こそそのパワーを見せてやれ!


次回、勇者特急マイト提督

「吠えて発進! ハイパーズ」


魚雷の力が嵐を呼ぶぜ



※勇者特急マイトガイン要素はありません、ということで再開します。

総司令「ほう…その腰にぶら下げていたのはただのオモチャだと思っていたが…」

総司令「人間だと言うのにその筋力…素晴らしいものだ!」


総司令「そして…君は私に対して危害を加えるつもりなのだね?」

提督「あぁそうだ、艦娘に対するその態度が気に入らねぇ」


総司令「随分な事を口に出すものだね君は…本当にいいのだな?」

総司令「君が大切に思っている道具がどうなっても、本当にいいのだな?」


提督「なっ!」

提督「ぐっ…くぅっ!」



総司令「聞き分けの出来る者は私は嫌いではない…今回だけは多目に見て置いてやろう」


総司令「それに、私に良い事を思いつかせてくれた礼をしたいぐらいでなぁ…」

総司令「無論、断らないだろう? 提督よ…なぁに、時間は取らせんさ…ふふふ」

鎮守府



夕張「ふぁあっ……んーっ、良く寝たぁ!」ムクッ

夕張「今何時……って、あれ、ここって執務室?」


夕張「…ハッ! そうだ、提督!」ダッ

夕張「って、きゃあっ!」ズルッ!


夕張「いったぁ…起き上がりにコケるなんていつの時代の漫画のネタよ…」

夕張「朝からついてないなぁ…ん? 書き置きが…」

夕張「えぇっと…なになに? 『0700よりミーティング』…今って何時かしら…」チラッ


夕張「1047……」


夕張「あ、あはは……大寝坊しちゃった…」

夕張「と、とりあえず皆を集めて今日のスケジュールを…」


ミシッ…ミシッ…


夕張「なにこの音…ドアの方からミシミシ言ってるような…」ソッ


や、やばい! 夕張がドア開けようとしているわっ!

お、おい押すな! バランスがっ!

よく聞こえないネ! もっと近づかせるデース!

金剛お姉さま! 声が大きいです! あとその提督への愛を私変えて下さい!



夕張「……」ガチャ



衣笠「きゃあっ!」ドサッ

長門「なっ!」ドサッ

金剛「突撃ネー! 提督に目覚めのキスをするのは私ネー!」

比叡「金剛お姉さま、それだけはぁああ!!!」





夕張「……あの、何してるんですか?」

長門「そ、それは…だな……」

衣笠「いつもの時間になっても館内放送も無いし…心配になって見に来てただけよ」

長門「そ、そういうことだ…別に不思議ではないだろう?」


夕張「はぁ…なら普通に起こしてくれても良かったんじゃ…」


金剛「ノー! 提督が居ないデース! 夕張! 提督をどこに隠したのデスか!」

比叡「はぁはぁ…セーーーフッ! ナイスジョブ夕張!」グッ



夕張「まさかだと思いますけど…朝帰りとかそういうの想像してたりしてました?」


長門・衣笠「」

金剛「そんなの別にどうでもいいデース! 教えるネ! 提督は、何処に居るんデスか! 」


夕張「なんでこんなに誤解されちゃうんだろう…分かりましたから、教えますから」

夕張「それと離れてください金剛さん、暑苦しいです」

夕張「まず誤解を解きましょう、話はそれからです」


衣笠「室内の荒れ模様から察するに昨日は激しかったようね…」ゴクリ

長門「……凄まじいな」

金剛「まだこのフトンは生暖かいネ……」

比叡「ヒエー…ここまでやれるものなんですね提督は…金剛お姉さま、危険ですからやめましょう」

比叡「ここは安全な私で我慢する方向で」


夕張「そうじゃないです! 違います! 提督とはそんなことしてませんから!」

夕張「それと比叡さんは何言ってるのかしら…まるで意味が分からんです」



夕張「えっと…簡潔に話しますと、提督は昨晩本陣営に向かいました」

夕張「大規模作戦の召集がかかってそれでですね…」


衣笠「ほう…昨晩のその前の時にエキサイティングな事を…」

夕張「わざとなんですか? 一回本気で怒りますよ?」


衣笠「それで提督と夕張が…あぁ! これは青葉に譲れないネタの宝庫だわ!」



夕張「」ブチィ

衣笠「」


夕張「坊主…口のきき方には気をつけな…私は気がみじけぇんだ」


夕張「っと、はい…誤解は解けましたね?」

長門「あぁ…だ、大丈夫だ、問題ない」

金剛「イ、イエス……分かったネ…何も無かったの分かったヨ…」

比叡「ひえーっ……衣笠が無残なボロ雑巾へと変えられちゃった…」


夕張「誤解が解けたところで本題に入らせて頂きますね」

夕張「本日は提督の代わりに私が艦隊の指揮を務めさせていただきます」

夕張「と言っても寝坊しちゃったんですけどね…すいません」


長門「い、いや寝坊は誰でもおこり得る…仕方ないだろう」

金剛「そうネ、寝坊は誰でもしちゃうものだからそんなに気負わなくてもいいネ」

比叡「そうです、金剛お姉さまの言うとおりです、きっと夕張さんも疲れてたんですよ」


夕張「…? ま、まぁこれから出撃してもらう場所等を皆さんを集めて説明させてもらいますね」

夕張「さて、遅くなってしまいましたが皆さんおはようございます」

夕張「まずですね、本日提督は本陣営に行って近日行われる大規模作戦の説明を受けています」

夕張「正直あの提督ですから何かしらやるとは思っているんですが…そんな事を考えていてもしょうがありません」


夕張「さて、本日出撃してもらう場所は……」チラッ


夕張「…あれ、書き間違えかしら…」

不知火「どうしたのでしょう、何かありましたか?」

夕張「あ、不知火ちゃん…ちょっとこれ見てくれる?」スッ

不知火「…? どうしました?」


不知火「……鎮守府正面海域へ全員一人で三回ずつ出撃…その後待機…?」

夕張「いつもと違うわよね…」

不知火「私は何度かここに出撃を繰り返していたりしますが…全員とは…」

夕張「…何か、変ね」

夕張「いくら大規模作戦とは言っても今までこんなことは一度も無かったのに…」


夕張「あら、注意書きが幾つか…夜戦禁止?」

川内「グハァッ!! …わ、私はもう…ダメのようだ…」

夕張「えっとそれに…軽巡以上の艦は単艦での出撃のみ許す…」

那智「那智戦隊出げ……そ、そうか…単艦で…い、いや…悲しくはないからな?」



夕張「提督らしくないことしてるわね…いつもなら絶対に二人以上での出撃しかさせないのに…」

夕張「なにか、ありそうね…」



青葉「夕張さんのスルースキルが急成長しすぎててこの程度じゃ突っ込まないとは…」

青葉「色々提督に悪い方に毒されてる気がします!」

一旦中断します。
明日は仕事で忙しいので中断します。一週間以内には再開します。

急に忙しくなっちゃってあたふた旅支度をしているところに

カワイ子ちゃんが救いを求めて飛び込んできた

実は深海棲艦からのスパイでマスブレードの秘密を盗みにきやがったのさ

この娘を操ってたのが泊地水鬼っていう薄気味悪い奴でねぇ

でもマスブレードを完成させやがったよ

クッソー

こうなりゃヤツのアジトに乗り込んでやる!

次回「奇怪白地水鬼」で

また会おうぜ


※スペースコブラ要素はありません、ということで少しだけですが再開します。

本陣営


提督「ホモめ…俺はそういう属性はないッ!」

総司令「違う! なんで私がホモでなくてはいけないのだ!」

提督「いや今の流れ完全にホモでしょ、どう考えても」

提督「俺が手出し出来ない事を良い事に……ゲスな野郎だ」


総司令「貴様……本当に自分の立場を分かっているのかね?」

提督「これからホモ展開に持ち込まれる哀れな提督だろう?」


総司令「やはりこいつは馬鹿だったか…入ってきた時から分かってはいたが…」

総司令「一度しか言わんぞ? お前が右手に持っているその馬鹿デカイ物…」

総司令「そいつは中々に軍事的価値があると見た、馬鹿でもこういう知恵が回るのは軍として利益があるものだ」

総司令「そいつは人間にはまず持てないだろう…だが、あいつらなら…」


提督「……最低のクズ野郎が」


総司令「道具を今まで以上に有意義に使おうとしているだけだ」

総司令「君の思想は私には理解出来んな」

総司令「…まぁいい、君は開発の手伝いをしてもらうだけさ…期待しているぞ?」

提督「そんな事に手は貸せないな…」

総司令「ほう? 本当に良いのかね?」

提督「ぐっ……分かった、だが幾つか条件がある」


総司令「なんだね? あの道具共に付けるのは決定事項だ、変えられんぞ?」

提督「んな事は分かってんだよ! …ブースターとジェネレーターを今ここで開発させろ」

提督「それと俺を今度の大規模作戦の前線に出させるんだな」

提督「あと俺の鎮守府にいる夕張をここに呼び出す」

提督「そして、開発は全て俺に一任させろ…いいな?」


総司令「ほう…そんな事で良いのならいくらでも了承してやるさ」

総司令「開発してくれる以上に君も戦力に加わるのは私としても嬉しい限りだよ」

提督「では…」バタン


総司令「何を考えているかは知らんが…邪魔者も同時に消えてくれて本当にあり難いさ」

執務室


夕張「暇ね……」

夕張「いつもなら提督と何か話しながら色々やってるんだろうなぁ…」

夕張「そうね…提督が居るなら今頃出撃だとか言いながら私が突っ込みいれてるんだろうなぁ」


明石「あの、失礼します…」ガチャ

夕張「あれ、明石さんじゃないですか、どうしたんですか?」

明石「朝のミーティングで全員鎮守府正面海域に出撃するって事だったんですけど…あの、私もですか?」

明石「工作艦の私は戦闘は苦手と言うか……あまり得意じゃないんだけど…」

明石「それにあきつ丸さんとかまるゆさんも…ですよね?」


夕張「うーん……全員だからそうだと思うんですけどねぇ」

夕張「明石さんとあきつ丸さんは苦手とは言っても鎮守府正面海域ならなんとか出来そうなんですが…」

夕張「まるゆちゃんは……どうなんでしょう?」


明石「それなりの錬度はありますけどけど無理なんじゃ…」

夕張「そうですよね…まるゆちゃんはやっぱり無しの方向でいきますか、流石に無理です」

夕張「ふぁあ……こう、やることが無いと眠くなっちゃう…」

夕張「あ、明石さんも頃合見計らって随伴艦の駆逐艦の子達と一緒に鎮守府正面海域に行ってくださいね?」

明石「本当に行くしかないのね…戦闘は苦手なんだけど……」

夕張「まぁまぁ、たまには体を動かさないと鈍っちゃいますから」

明石「そうねぇ…うん、じゃあ工廠で一仕事終えたら行って来ますね」

夕張「了解しました、無理せずに行ってきましょう」

明石「無理しないと戦えないんだけど…それじゃあ失礼しますね」パタン



夕張「ふぅ……」

夕張「今頃提督は何してるのかなぁ……馬鹿なことやって本陣営の人達を怒らせたりしてなければいいけど」

夕張「…そんな事してないわよね、いつも馬鹿なことしてるけどやる時はやる提督なんですから」

夕張「提督…早く帰ってきてくれないかなぁ……」



ズドンッ!


夕張「きゃあっ! な、なに!? 敵襲!?」

夕張「それも執務室に……げほっ、煙が…」




提督「いかんいかん…世界を縮めすぎてしまったぁ~…」

提督「待たせたな! 夕張、会いたかったぞ!」

夕張「て、提督!? なんでここに! と言うより普通に玄関から入ってきてください!」

夕張「あぁ…もう! この壁を修理するお金どうする気なんですか!」


提督「そんなもの適当に埋め立てればいいだろう? 気合で何とかできるさ」

提督「それより夕張、お前が必要なんだ…一緒に来てくれ」グイッ


夕張「え? ちょっ、ちょっとどういう……!?」

夕張「提督……その右腕どうしたんですか!」


提督「いや、ちょっと重いものを無理やり身体に取り付けて無理やり剥がしただけだ…まぁ大丈夫だろう」

提督「まだ動く、何も問題は無い…入渠したら治るからな!」


夕張「問題しかないですから! は、早く手当てを!」

提督「これでも夕張を本気で怒らせた時よりマシ……い、いや冗談だ」



提督「それより最速で本陣営に行くぞ、俺の念願の夢が叶うんだからな!」

夕張「…い、嫌な予感しかしない……」

一旦中断します。
ネタが尽きたので一週間以内には再開します。

提督の手を逃れた伊58を待っていたのは

また、地獄だった


イベントの後に住み着いた欲望と暴力

オリョクルが生み出した横須賀の鎮守府


悪徳と野心、頽廃と混沌とを

コンクリートミキサーにかけてぶちまけた

ここは惑星DMMの艦隊これくしょん


次回「燃料」


来週も伊58と地獄に付き合ってもらう


※装甲騎兵ボトムズ要素はありません、ということで再開します。

提督「さぁ早く支度を済ませてくれ、時間は待ってはくれないぞ!」

夕張「い、嫌です…とてつもなく嫌な予感しかしないですから」

提督「そ、そうか…どうしても一緒に来てくれないのか…?」

夕張「はい、念願の夢って出撃することですよね……そんなこと許すわけにはいかないです!」


提督「あぁそれな、ホモな総司令に出撃していいって言われたから大丈夫だ」

夕張「はぁ!? そんな馬鹿なことあるわけないでしょう!」

夕張「それにホモって…もしかして提督…」



提督「おい、総司令がホモなのは確かだが俺はまだ一般的な成人男性だ」

提督「そこまで俺は落ちぶれてはいない、その目をするのはやめてくれ」


夕張「あの、近寄らないでもらえますか?」

提督「そろそろ泣いてもいいかな」

提督「俺はホモじゃない! ましてや出撃するために自分を売るような事は決してしない!」

提督「見るな…そんな目で俺を見るなぁああ!!」


夕張「ぷっ……ふふ、分かってますって提督……あははっ! あーおかしい!」


提督「…お前、後で覚えてろよ……」

夕張「はいはい、分かりましたからそんな怒らないでくださいよ」

夕張「何があったか分かりませんが本陣営で何かやらかしたんですよね? …本当に馬鹿なんですから」

夕張「少し準備してきますからちょっとだけ待っててくださいね?」

提督「あー…出来れば工具類を多めに持ってきてくれると助かる」


夕張「え、工具…ですか? わ、分かりました」


提督「さてと…俺はちょっと借りてきた車を手直ししてくる、馬力が全くもって足りないからな」

提督「準備が出来たら工廠付近で落ち合おう、じゃあなるべく早めにな」

夕張「えっと…身だしなみは大丈夫よね?」

夕張「それに本陣営に行くんですからそれなりの物を持って行かないと…」

夕張「それと工具…なんで工具?」

夕張「あと別れ際に提督が車の手直しとか言ってましたけど…こんな短時間で終わらせられる訳ないわよね」

夕張「…護身用に20.3cm砲も持っていこうかしら?」


夕張「よし、準備万端ね…本当に提督のやることは唐突過ぎることばかりよねぇ」

夕張「それに慣れちゃってる私もどうかと思うんだけど、今に起きたことじゃないからまぁいいかなぁ」

夕張「っと、そろそろ工廠に行かないと…」ダッ




提督「遅かったじゃないか……目的は既に果たしたよ、俺がな」
.
夕張「ジャック・Оネタは色々とマズイです」

提督「さて、この借り物の車だが乗り心地はまぁ良いもんだと思う、安心してくれ」

提督「…シートベルトはしっかり付けておけよ?」

夕張「へぇー…GTRとはよくこんなの借りて来れましたねぇ…」


提督「あぁ、なんか門番っぽい人が貸してくれてな」

提督「俺も弄り甲斐があったもんだ、久々に充実したチューニングだったよ」

夕張「借りといて勝手にチューニングって…後で何言われても知らないですよ?」

提督「何とかなるだろう、エンジンの一部はこっちで管理してるからまぁ大丈夫だ」

提督「さぁ乗ってくれ、何度でも言うがシートベルトはしっかりと付けておくように」



夕張「…もし断るといったら?」

提督「夕張、そんな心配するな…たぶん大丈夫だ」


夕張「……積み替えたエンジンって、なんですか?」

提督「積み替えてはいない、ただ妖精さんにお願いしてちょっと細工しただけだ」



提督「簡単に説明すると280馬力が脅威の妖精テクノロジーで1660馬力まで跳ね上がっただけだ…大丈夫さ」

一旦中断します。
ネタが尽きたので一週間以内には再開します。

レイブン!助けてくれ!ゲイブンだ!!

ジェネクス「我々は太古から人類を見守って来ました・・・」

AOJ「世に平穏のあらんことを」

氷結界「ハッハァー!まだまだいけるぜ、影霊ォォォォォ衣!!」

やぁ、オプティマス提督だ

今回の艦隊これくしょんアニメイテッドは謎の撮影軍団が大暴れ

我々提督最大のピンチだ


艦隊これくしょんアニメイテッド

みんな応援よろしく!

『劇場版艦これ誕生!』



※トランスフォーマーアニメイテッド、及び劇場版艦隊これくしょん要素はありません
と言うことで再開します。

提督「そんな速度出さないから、ほら早く乗った乗った」

夕張「うぅ……本当に飛ばさないって約束してくれますか?」

提督「それは到着時刻によるが、基本的に安全運転で行くつもりだ」

提督「馬力だけ上げただけだ、そんな無茶な運転はしない、特に夕張を助手席に乗せるんだからな」

夕張「うーん…それでしたら」

提督「よし、準備は出来たな…呼吸を合わせろ、夕張!」


夕張「え?」


提督「リミットオーバーアクセルシンクロォオオオオ!!!」


夕張「…満足しましたか?」

提督「あぁ、満足だ…大満足だ!」

夕張「満足したところで本陣営までどのぐらい時間がかかるんですか?」

提督「そうだな、新幹線で行ったとしたら四時間以上かかる計算だ」

夕張「結構遠いんですねぇ……でも車ってことはそれ以上かかるんじゃ?」


提督「そんなことはない、俺は不可能を可能にする提督だからな!」

提督「まだ時間はある、今はゆっくりと運転しながら行こう、夕張は鎮守府の外を見たことが無いだろ?」

提督「旅は素晴らしいものだ、色々と観光でもしながら知識を深めていってくれ」


夕張「そうですね…コミケには毎回秋雲ちゃんの手引きがあってじっくり見てる暇も無かったなぁ」


提督「っと、窓は開けるなよ? …艦娘の事をあまり快く思ってない奴も中にはいるからな」

提督「まぁ極一部なんだが…それでも用心することに越した事はない」


夕張「……なんだか、複雑な気持ちですね」

提督「なぁに心配するな、俺が付いている! 暴言吐いてくる奴は袋叩きにしてやるからな!」


夕張「嬉しいですけどそれだけはやっちゃいけないです、はい」

夕張「外ってこうなってたんですね…あ! あのお店なんですか!」

提督「あれか? あれは日本で働くサラリーマンの友である牛丼屋だ」

提督「早い、安い、旨いの謳い文句もあるぐらいには皆から愛されている店だ」

提督「それに牛丼が好きなプロレスラーの漫画もあるぐらいだからな」

夕張「あ、それってキン肉マンですよね! あの超理論は笑っちゃったなぁ」

提督「キン肉マンも知っていたのか…」


提督「まぁ稀に嫁の飯関係で天国と称す人もいるみたいだがな」

提督「そういえば比叡関連でそういうの聞いたことがあるな…関係無いが」

夕張「へぇーっ…どんな味がするんでしょう…うーん、行ってみたいなぁ」

提督「我慢してくれ、いつか連れて行ってやるさ」


夕張「本当ですか!? 絶対ですよ! …あ、提督あれってなんですか?」

夕張「なんだか大きい建物に人が集まってますよ!」

提督「あれは娯楽施設だな、パチンコパチスロを置いてある店だ…金のやり取りがある店とでも言おうか」


提督「…雪風連れて来たら大儲け出来るかな……」

夕張「ふぅ…ちょっと盛り上がりすぎちゃったわね」

提督「そんなにハイテンションだと途中で疲れ果てて寝てしまうぞ?」

提督「長時間移動するとそれに伴って景色も文化も変わるもんだ、見るだけでも楽しいと思うぞ?」

夕張「そうですね…楽しみねぇ」


提督「……そういえば夕張と物理的に二人きりになるのは俺が鎮守府に来たとき以来だな」

夕張「昨日も物理的に二人きりだったじゃないですか…色々疑いを掛けられましたけど」

提督「言い方が悪かったか、夕張と二人だけになるって意味だ…懐かしいな」

夕張「そうですねぇ…普通なら駆逐艦の子を誰か一人選んでその子が秘書艦になるんですけどね」

夕張「なんで提督だけだったんですか?」


提督「あの時は俺も若くてな、秘書艦なぞいらんと言ったら本当に俺一人で鎮守府に行って来いと言われただけだ」

提督「その時手渡された簡単な手引きを元に建造して初めて来たのが夕張って訳だ」


夕張「馬鹿ですねぇ…でも、懐かしいです」

提督「もうお前から馬鹿と言われるのも慣れたもんだ…だが俺は提督だ、馬鹿ではない」

夕張「はいはい、馬鹿提督です」

提督「そうだ、それならいい」

夕張「それで良いんですか…」


提督「初めて夕張から馬鹿って言われた時も建造してすぐだったな…いやぁ懐かしい」

提督「さぁ出撃するぞと言ったら途端に馬鹿なんですか? だもんな…あれは心に響いたぞ?」

夕張「いや馬鹿としか言いようが無いですって、ライフル持って『行くぞ!』って言うんですから」

提督「あぁ、あれは確かに馬鹿だった…ライフルじゃなくてロケランにしておけば良かった」


夕張「そこじゃないです、武器の問題じゃないですから!」

提督「まぁいいじゃないか、昔の懐かしい話だ…ん?」


ブォン!!


夕張「左から随分と速く抜かされちゃいましたね、あんなに急いで何かあるんでしょうか?」


提督「追い越し…よくも交通ルールを無視してくれたなぁ! しかも俺より速く逃げようとしている!」

提督「どちらかと言うと後者の方が気に入らないッ!」グンッ


夕張「ちょっ」

夕張「あの、スピードを…」


一般人「凄いぜあの車ァ! 何者だぁ!」

一般人「下りのブレーキングドリフト完璧だよ! FDが突っ込みで負けてるぅ! 立ち上がりもうめぇ!」

一般人「うぉおっ! ガードレールギリギリすんげぇなぁ!」


提督「仕掛けるポイントは…この先の五連続ヘアピンカーブだ!」


夕張「今の誰!? と言うより五連続ヘアピンカーブは秋名……う゛っ!」

一般人「オーバースピードだぁ! ブレーキイカれたかぁ!!」


夕張「と、止め…ん゛んっ!!」


一般人「なんだ今の!? 変な曲がり方したぞ!」




提督「よぉし成敗完了…大丈夫か夕張?」チラッ


夕張「」ガクガク


提督「や、やべぇっ!」ギギィ!!

一旦中断します。
ネタが尽きたので一週間以内には再開します。

俺様は破壊大帝駆逐ニ級エリートだ!!


カーッ、ペッ! ブハーッ!

ん~、普段口から強力な魚雷を吐くもんで痰が絡んでしょうがない!!


皆も外から帰ってきたら、ちゃんと手を洗ってうがいをしなくちゃ

俺様みたいになっちゃうよ~!!


いかん! 良い人になってしまった……


次回、艦これウォーズ「恐怖の新兵器」


歯ぁ磨けよー!! 宿題やったかー!?



※ビーストウォーズ要素はありません、ということで再開します。

提督「…ごめんなさい」

夕張「絶対…許しません、絶対にです」

提督「申し訳なかったと本当に思っております…すいませんでした夕張さん」

提督「なんでも言うことを聞きます…もうこんな事しません、ですからご機嫌を治して下さい…」


夕張「ん? 今なんでもって…?」


提督「…言い方を変えよう、出来る限りの事はする」

夕張「へぇ…提督ともあろう方が逃げるんですか? 不利なことを言ったからって逃げちゃうんですか?」

提督「逃げるだと…この俺が? 受けてやらぁ!」

提督「……とはならないんだ、これが」


夕張「ちっ…もうちょっと煽れば色々出来たわね…提督のデータをもう少し改める必要があるわね」

夕張「それはそうと本当に出来る限りの事をやってもらいますからね」

夕張「内容によっては許そうと思います」


提督「それは納得する内容であっても許さない流れだろ! …だが、出来る限りの事はやる、鎮守府に帰ったらな」

提督「っと、ちょっと待ってろ自販機で何か飲み物を買ってくる」

提督「何か飲みたいものはあるか?」

夕張「ドクターペッパー」


提督「ド…ドクペ……それ以外で何か飲みたいものは」

夕張「がぶ飲みメロンクリームソーダ、500mg缶限定で」


提督「いやそれは…も、もう少し簡単なもので…今の夕張繋がりか?」

夕張「そんな訳ないじゃないですか、飲みたいから頼んでるんですよ?」

夕張「…じゃあ、マックス缶コーヒーで、無ければ力水でお願いします」


提督「なんでそんなに自販機に無さそうなのばかり頼むんだ! …普通の飲み物で頼む」

夕張「マックス缶ならあると思いますけど…もう、それじゃあマウンテンデューでいいです」

提督「…ま、まぁそれならありそうだな、座って待っててくれ」

提督「サイコソーダ300円とかで売ってないかな」

提督「いや、あれはデパートの屋上じゃないと買えない代物だったな…諦めよう」

提督「あればライフが60回復するしコスパ良いと思うんだがなぁ…」


提督「ポケモンなんてルビーで終わったからなぁ…っと、マウンテンデューを買わなくちゃな」ピッ

提督「そうそう、自販機で思い出したが、昔自販機を蹴るとオロナミンCがタダで手に入るのとかあったなぁ…」

提督「あれ本当に出来るのか? …連打して二本出てきたことはあったけどさ」


提督「いや、試さないけど気になるじゃん? 地味にオロナミンCって旨いしさ」

提督「そんな事より自販機の前に立って喉が渇いたから何か飲もうって時に悩むときがあるだろう」

提督「あれにするかこれにするかで悩むアレだ」


提督「今の俺がまさにその状態だ」


提督「おでん缶と謎缶とぬる~いお~いお茶……気になる…」

提督「金持ちは一気に全部買うだろう」

提督「だが俺は現在の小銭は400円…おでん缶一個にするか謎缶とお茶の二つにするか…悩む」


提督「ならばここは400円を一気に入れて三つのボタンを同時押しして三つ一気に買うのが正道!!」チャリン

提督「ロマン溢れるこの瞬間ッ! もし三つとも出てきたときは小躍りしてしまうな!」チャリンチャリン

提督「それとお金を入れたと同時にボタンを連打して二つ出て来い! ってのもやったなぁ…」チャリン



提督「よし…いくぞ!!」グッ

提督「……アッツ」


夕張「あ、お帰りなさい提督、随分と遅かったですね」

提督「あぁ、色々迷っててな…ほら、マウンテンデューだ」スッ

夕張「ありがとうございます、この少し感じる炭酸の味わいが美味しいんですよねぇ…」プシュ

夕張「そういえば提督は何を買ったんですか?」


提督「俺は…おでん缶だ……牛すじ大根入り」

夕張「うわぁ…こんな時期におでん缶って…」

提督「し、仕方ないだろう! 謎缶とぬる~いお茶もあったんだからそりゃ悩むだろう!」


夕張「謎缶とぬる~いお茶ですって?! き、気になる…」

提督「だろう? 俺は俺の欲望に率直になっただけだ」

夕張「まさかだと思いますが、子供がやるようなお金を入れて三つのボタン同時押ししたとかじゃないですよね?」


提督「……」

夕張「ふふっ、提督ってこういう所は子供っぽいですよね」

提督「こ、子供…うぐぐっ」

提督「なぁ、箸とか持ってないか?」

夕張「あるわけないじゃないですか…素手で頑張って食べてください」

提督「いやお前これ想像以上におでんしてるぞ? 熱さ的な意味で」

夕張「はいはい、頑張って食べてくださいね? 私はこの時期におでんは無理です」


提督「くっ……」パカッ

提督「おぉ、おでんの良い匂いだ……思わず食欲がそそられるな、箸無いけど」

提督「ゆ、指でそーっと突けばなんとか…アヅゥ!」


夕張「遊んでないで飲んじゃえばいいじゃないですか、それなら箸を使わなくても食べれますって」

提督「夕張、お前頭良いな! 流石俺の秘書艦だ!」

夕張「え? まさか本気でやるんじゃないですよね?」




提督「スピキュール!!!」グビッ

提督「うぉおおおお!!! あっちぃいいい!!!!」ゲホッ

夕張「あづっ! おでんの汁がこっちまできてますから!」


提督「ファブリーズ買ってくるか、おでん臭い、旨かったけど」

夕張「全部提督のせいなんですけどね…もう、この臭い簡単には取れないですよ」

提督「良い匂いだと思えばいい、ちょっと食欲のそそられる匂いだと思えば最高だろう」

夕張「食欲はそそられますけど今から向かう場所は本陣営なんですよ! 分かってるんですか!」


提督「タバコ臭いよりはマシだ、悪い例を取って考えるとこれでもいいかってなるだろう?」

提督「あぁでもやっぱりファブリーズ買おう、それとアイスコーヒーも買ってくる」


夕張「…はぁ、どうでもいいですけど窓開けさせてもらいますね? 少しだけ換気したいです」

提督「あまり開けすぎるなよ? 夕張は顔立ちが整ってるからかなり目に付きやすいからな」

提督「それこそアニメの世界から飛び出して来たような姿格好だからな」


夕張「そんなに目立つものなんでしょうか? …うーん、あまり実感が沸きませんね」

提督「俗に言う美少女って感じだな、そういった意味では提督になりたいって奴もチラホラ見かけるさ」

提督「俺としては提督になりたい理由が艦娘がいるからってイマイチピンとこないんだがな…」

提督「コンビニにファブリーズ売ってたかな…ちょっと待ってろ、見てくる」

提督「…夕張に対して何かする奴はいないとは思うが万が一何かあったら叫ぶんだ」

提督「それと防犯ブザーも持たせておく、それと催涙スプレーにスタンガンにそれから…」

夕張「そんな心配しなくても自分の身は自分で守れますから大丈夫ですって、早く買いに行ってください」


提督「自分の身は守れるとたかをくくってはダメなんだ、いいか? 何かあったらまず俺を呼ぶんだ、いいな?」

夕張「あー、もう分かりましたから! ほら、早くしないとおでんの臭いが染み付いちゃいますから!」

提督「分かった、すぐ戻る、いいな! 絶対に他の男なんかと喋るんじゃないぞ! 絶対だからな!」バタン


夕張「なんだか、テレビで見たようなお父さん役の人みたい…」

夕張「そんな心配するような事もあるわけないじゃないですか…見る限り普通な町並みなんですから」



男a「おいおい、なんだ? こんなとこで一人でいるなんてさぁ、寂しいんじゃない?」

男b「一緒に楽しいことしようじゃねぇか」

男c「ちくわ大明神」


夕張「うわっ、本当にいるんだこんな人…」



男「誰だ今の」

夕張「あ、あの…間に合ってると言うか……大丈夫です、えぇ」


男a「いいじゃねぇか、すこしくら」

ドガッ


男a「ゲフッ!」

男a「て、てめぇ…何しやがる!」

提督「そこら辺でやめとけ、ボウヤの悪さにしちゃ度を越してるぜ?」

男a「カッコつけるなよオッサン、俺達が誰か知ってるのか!?」


提督「知らんね、少年聖歌隊かぁ? もっともおあいこだなぁ、俺も自分が誰なのか分からないんだ」



夕張「スペースコブラネタですか、けど記憶はあるんですよね?」

提督「おい、ここは記憶喪失な所なんだからそういうヤボな突っ込みは無しだろ」

男b「名前が分からないだとぉ? ふざけやがって…じゃあ俺達が思い出させてやろうじゃねぇか」


夕張「この流れ早く終わらせてください、平和的解決でお願いします」

提督「平和的ねぇ……オラァ!」ドガッ

男a「あがっ!」

提督「ファブリーズ買ってきたぞ、あとブレスケアも」ドガッ

男b「ゲフッ……」


提督「くにへかえるんだな、おまえにもかぞくがいるだろう…」

提督「真空投げハメはリアルでも俺なら出来る、命拾いしたなボウズ共」

夕張「ワンパン…まさか腕からソニックブーム出せるんですか?」


提督「そんなの余裕だろ、むしろ出来ないほうがおかしい」

提督「さて、本当ならこいつらに地獄のお仕置きをしたかったが時間が無いものでな…それじゃあ行くか」


提督「ちょっとかっ飛ばして行くが…いいか?」

夕張「い、嫌です! 絶対にダメです!」


提督「そんなにおびえるな、大丈夫だ! 安心しろ夕張!」




提督「私に良い考えがある!」

一旦中断します。
ネタが尽きたので一週間以内には再開します。
力水は私の住んでる場所だと都市伝説級に見かけませんです…あと大鯨さん出てきてくれない禿げそう

おい! 多摩ぁ!

にゃんだぁ? 提督

ねぇ、なにぬねのって言ってみな?

んっうぅん! にゃにぬねの

ぷっ違うよ、なにぬねの

んっ! にゃにぬねの!

なにぬねの!

にゃにぬねの!!

なにぬねの!



提督の素朴な疑問第一回じゃーん!

あのさ、昔話ってさぁ何でむかーしむかしおじいさんとおばあさんが住んでいましたって始まるのかなぁ

不思議じゃん?


むかーしむかしお父さんとお母さんが、じゃあそれっぽくないもんな、あはは!

そうか! 一人で納得!!


次回「むかーしむかし」

おじいさんとおばあさん、出てくるのかな?


納豆!

にゃっとう

茄子!

にゃす

馴れ馴れしい

にゃれにゃれしい

中森明菜

にゃかもりあきにゃ


いい加減にしにゃさい!!

…えっ


※ビーストウォーズメタルス要素はありません、ということで再開します。

提督「夕張の体調が悪くなる前に本陣営に到着する」

提督「この改造したエンジンと試作型ブースターを取り付けたこいつならギリギリ可能なはずだ」

提督「VOBで一気に距離をつめる超高速戦だ、目を回すなよ?」

夕張「絶対にハンドルは握らせません、それに試作ブースターってそんなの付けてたんですか…」

提督「そうは言ってもだな…時間があまり無いんだ、かっ飛ばして行く方法しかもう残されていない」

夕張「あ、明日でいいじゃないですか! そんな無茶した運転だと事故ったときどうするんですか!」

提督「事故は起こさない、俺を誰だと思っている?」

提督「覚悟を決めろ、俺は出来ている」


夕張「ダメだ……もう私の人生は終わったのね…」

提督「俺もこいつを使うのは初めてだが…トップスピードは時速2000kmが出るらしい」

提督「聞いただけでワクワクするな!」

夕張「私はゲンナリしてますけど…うぅ、来なければ良かった…」


提督「まずは普通に発進」

提督「十分な加速を得てからブースターに点火…その後どうなるかは俺にも分からん」

提督「最悪車が耐え切れずに空中分解されるかもしれん…そうなったら、ごめん」


夕張「…もしそうなったら化けて出てやります、提督の事を恨みますからね」

夕張「というより浮いちゃうんですね…」

提督「まぁ大丈夫だろう、生きてればこういうのも笑い話になるさ」

提督「さぁ、ブースターに点火するぞ! 楽しいドライブになりそ」


ズドンッ!!


夕張「」

提督「」

門番「俺のGTR持って行かれたけど代わりに貰ったこのカッコいいバイク…」

門番「二輪免許取ってこよう、これはいいものだ…ん?」チラッ


門番「な、なんだあれ?! 空にGTRが浮いてるぞ!」

ズドンッ!!


門番「うわぁ! つ、突っ込んできたぁ!!」



提督「げほげほっ……本当に死ぬかと思った…夕張、生きてるか?」

門番「ひぃい!! な、中から人が…なんで動けるの、普通になんで喋れるの!?」

門番「体中に色々突き刺さってるのになんで動けるんだよ!」


提督「なんでって、お前俺は提督だぞ? なにを言ってるんだ? 暑さで頭でもやられたか?」

門番「お、俺がおかしいのか? …そんなことは…」

提督「あぁおかしいな、一度軍学校からやり直したほうがいいんじゃないか?」

夕張「うっ…身体中が痛い…」

門番「き、奇跡だ…彼女にはほとんど外傷が無い…本当に奇跡だ…」


提督「おぉ生きてたか夕張! 大丈夫か?」

夕張「だ、大丈夫じゃないです…戦艦レ級の砲撃をモロに喰らったぐらいにダメです…」

提督「それはまずいな…おいそこのお前、入渠スペースはここにもあるんだろう? そこを教えろ」

門番「い、いや入渠スペース以前にまず貴方の治療を優先したほうが…」

提督「俺のことはどうとでもなる! いいから教えるんだ! 早く!」

門番「わ、分かりました! こちらです、手を貸しますよ!」ダッ


提督「すまない、助かる…入渠スペースにたどり着いたら君は普通に門番の仕事に戻ってくれ」

門番「で、ですがそんな身体で放っておくわけには!」

提督「そこは大丈夫だ、俺も一緒に風呂に入れば治るからな!」



門番「…は?」

門番「ここが本陣営の入渠スペースです、と言っても研究用で一つしか無いんですがね」

提督「あるだけマシだ、バケツとかはここに置いてあるのか?」

門番「バケツですか? そんなのならどこの家庭でも一個はあるんじゃないですか?」


提督「いやそのバケツじゃない、高速修復材だ」

門番「そういったものは無かったと記憶していますが…持ってきましょうか?」

提督「無いんだったら仕方ない、普通に風呂に入るまでだ…っと、一つ聞きたいんだがお前は艤装を持てるか?」


門番「そんなの持てるわけないでしょう!」

提督「普通持てるだろう、試作51cmは流石に重いけど持てなくはないはずだ」

提督「まぁいい、君は通常業務に戻ってくれ、あとは俺がやる」



提督「流石に艤装とか服を着たまま風呂に入れるのはダメだからな…夕張、ちょいと装備を外させてもらうぞ?」

夕張「い、いや脱ぎますから外に行ってください! …いたっ」


提督「夕張、お前ロクに身体が動かないだろう、それに俺も風呂に入らなきゃ本当に死ぬ」

提督「ほら、俺がマトモに動けるうちにおとなしくしてろ」




門番「じ、自分は失礼させていただきます!」

提督「…? あいつ風呂が嫌いなのか? 本当におかしなやつだ」

夕張「うぅ…もうお嫁にいけない……」

提督「何言ってんだ、ほら風呂に入れてやるからそんな顔するな」


夕張「か、身体洗うのが先じゃないですかね…」

提督「んなこと言ってる場合じゃないだろう、まずはキズを治すのが先だ」

提督「見た目ではキズがあまり見られないがとにかくダメージを直してからだな」


提督「よいしょっと…ちょっと風呂にしては狭いが二人なら入れそうだな」

夕張「い、いやいや提督は外で待っててくださいよ! …もうこんな事言うの遅いわね」


提督「んじゃあ俺も失礼するぞっと…かぁーっ! 傷に染みて痛いなぁ!」

夕張「でかっ…じゃなくて他に入渠するとこは本当に無いんですか?」

提督「無いみたいだな、鎮守府なら四つあるんだがここは鎮守府とは違うからな…仕方ないだろう」

提督「そういえば俺が提督になってから初めてだな二人で風呂に入るのは、こんな怪我してなければ水鉄砲持って遊ぶんだがなぁ…」


夕張「そ、そうですか…あの、提督?」

提督「ん? どうした?」


夕張「足を閉じてください……もしくは下腹部にタオルを巻いてください」

夕張「見えちゃってます…その、アレが…」


提督「お湯の中にタオル入れたらダメだろうが! それに風呂はのんびり入るに尽きる!」

一旦中断します。
ネタが尽きたので一週間以内には再開します。

陰と陽の小宇宙を放つ双子座空母ヲ級は、果たして幻影なのか?

空母ヲ宮突破を懸けて、必死の攻撃を仕掛ける長柄と名取

そして俺と天龍の前にもル級が現れ、この異様な空間での決着を迫る

呉鯖さんの命は残り九時間半

戦え、艦これの戦士


艦これ星矢『恐怖! 異次元への漂流』


君は、小宇宙を感じた事があるか?



※聖闘士星矢要素はありません、ということで再開します。

夕張「せめて上を向いてください、お願いします」

提督「まぁ上を向くだけなら…」

夕張「それと足を閉じてください、目も当てられないです…」

提督「それは嫌だ、くつろげないじゃないか!」



夕張「…なら、これならどうです!」バシャ

提督「ぶわっ! この、やったな!」ザバッ

夕張「きゃあっ! ちょっと! やりすぎですよ!」

提督「ふはははは! 攻撃は数と量こそ全てよ! おらおらぁ!」ザバザバァ

夕張「ぷはっ…や、やめっ!」

提督「オラァ! 守ってるだけじゃあ試合には勝てないぞ夕張!」バッシャア



夕張「いい加減にしなさい!」ドガッ



提督「はぅうっ!!! ――ッ!!」

提督「カハッ! ……ッ!」


夕張「っもう、調子乗りすぎですよ!」

提督「い、いい蹴りだ……けど、そこだけはダメだ…」

提督「風呂に入っていなければ即死だった」

夕張「いいから上向いててください! 恥ずかしいんですから!」

提督「全くなんだ…見るな見せるなと楽しくないだろうが!」

提督「それだったら背中を俺に向けろ、それで解決するじゃないか」


夕張「あ、確かに…」クルッ

提督「とんだ蹴られ損だな…正直かなり痛かったぞ」

夕張「それは遊びすぎた提督が悪いんです、私は悪くないです」

夕張「それよりこの姿勢だともたれ掛かれなくてちょっと…」


提督「なんだ、じゃあ俺によりかかれば良いじゃないか」グイッ

夕張「い、いやそれは悪いですって…それにお、お尻に当たっちゃいませんか?」

提督「それなら密着すれば当たらん、よいしょっと…」グイッ


夕張「ちょちょ、まずいですって、これは絵的に色々ダメですから!」

提督「夕張、お前軽いな…ちゃんと飯食ってるのか?」

夕張「それなりには…うぅ、さっきよりもっと恥ずかしい…」

提督「それなりか…ちゃんと食わないと身体がもたんからしっかりと食え、いいな?」

夕張「それって太れって言ってるんですか?」

提督「端的に言えばそうなる、太りすぎるのは良くないが痩せすぎるのも悪いと言うわけだ」

提督「女性の平均体重で言うと大体55kg無い辺りが平均らしいが…お前、53kg程度しかないだろう?」


夕張「デリカシー無いですよね…今更感しかないですけどそういうの聞いたりしたらダメですからね?」

提督「む…そうなのか、体重関係のことは禁句なのか…勉強になった」

提督「あ、そうだ重要なことを一つ忘れてた」

夕張「なんでしょう?」

提督「なぁ、夕張のボイラーってどこにあるんだ?」



夕張「ッ!? な、なに言ってるんですか! そんなこと言える訳ないじゃないですか!」

提督「そうか…やはりそういうものはモラルってのが絡んでくる問題なのか…」

提督「夕張なら教えてくれるかと思ったんだがなぁ…」


夕張「デリカシー無さ過ぎです…」

提督「入渠時間は大体どのぐらいになりそうだ?」

夕張「そうですねぇ…かなり長いと思いますよ? 大体の錬度は良く知りませんが5時間は越えるかと」

提督「かなり長いな…まぁ俺も傷を治すのに結構な時間風呂に入らなきゃいけないだろう」

提督「もう暫くこのままになりそうだな、こうのんびりしてるのもたまには悪くないだろう」

夕張「そうですねぇ…たまにはいいですけど一緒にお風呂に入るのは一度きりでお願いします」


提督「そんな寂しいことを言うな…風呂に入って喋りあうなんて無かっただろう」

夕張「確かにそうですね、こうして喋るなんて今まで無かったですねぇ」

提督「そうだろう、こうして喋りながら風呂に入るだけでも楽しいもんだ」

提督「何時間も風呂に一人で入ってるのは寂しいだろう、俺なら発狂する」

夕張「発狂はしないですかね、ぼーっとしてたらいつの間にか時間が経ってますね」

夕張「…素朴な疑問なんですけど提督って本当に男なんですよね?」


提督「おい、その話題を蒸し返すのはやめろ!

夕張「まぁ提督がそういうことに関心が無いのは知ってますけど、無反応なのは色々思うところがある訳です」

夕張「やっぱり噂通りのホモなんですか?」

提督「違うわ! 俺はマトモだ! ただそういう感情はお前達には向けないだけだ、向ける気も無い!」


提督「それにホモ疑惑は何処から沸いて出た、答えろ」

夕張「それは金剛さんが鎮守府に来た辺りからもうホモかそういう知識が無いのどちらかって言われてますね」

提督「失礼な奴らだ…今度ホモ言った奴は問答無用で飯抜きの刑に処する」

夕張(青葉さんとか見つかったら一ヶ月ぐらい飯抜きにされそうだなぁ…言わないでおこう)


夕張「まぁ金剛さんも提督をホモなんじゃないかと思ってるぐらいですからね…」

提督「なにぃ!? 金剛もなのか! …だが最近のあのスキンシップの多さはどういうことだ?」

夕張「それはたぶん正常な道に連れ戻そうと金剛さんなりの出した答えなんだと思います」


提督「そうか…俺は無意識の内にホモだと思われる行動をしていたのか…これは直さねばな」




提督「じゃあ夕張、どうしたら俺はホモだと思われなくなるんだ? 頼む、教えてくれ!」

夕張「急にそんなこと言われても…普通に接していけばいいんじゃないですか?」

提督「普通に接してホモだとか言われてる始末だぞ」

提督「あれか? 金剛がよく言うキスを俺が承諾すればいいのか?」

夕張「それは私が許しません」

提督「じゃあどうしたらいいんだ! このまま俺はホモ提督として蔑まれていくのは嫌だ!!」


提督「ふぅ…一旦落ち着こう…気が高ぶっていたら良い考えも浮かばないからな」


提督「……夕張って結構良い匂いするな、長い間一緒にいて全く気付かなかった」

夕張「や、やだ! 何嗅いでるんですか! やめてくださいよ!」

提督「暴れるな、大人しくしてなさい! 子供じゃないんだから!」

夕張「大人しくなんて出来ませんよ! い、いいから離れてくださいって!」

提督「そうだな、なんか…落ち着くな」

夕張「私は落ち着きません! は、恥ずかしい…」


提督「ほう、そんな表情は初めて見るな…可愛いじゃないか」

夕張「か、かわ…あ、あぅ」


提督「これは他の野郎には見せられんな……なるほど、これが娘を思う親の気持ちって奴なのか」

夕張「……お父さんってノリなんですね」

夕張「なんだか、どうでもよくなっちゃったわね…」

提督「おいおい、いきなりどうしたんだ?」

夕張「どうもしてませんよ、パパさん提督」


提督「俺はお父さんじゃない、提督だ! なんだそのパパさん提督ってのは!」

夕張「どうもこうもないです、お父さんっぽいからパパさん提督って言っただけですよ」

提督「パパって、まだ俺は独身なんだがな……そんなにお父さんっぽいのか?」


夕張「えぇ、過保護な保護者ってイメージからお父さんってイメージについさっき変わりました」

提督「確かに過保護だったかもしれんな…まぁ皆好きなんだが、そうかそういう所がそう見られるのか」

提督「だが夕張はまた別だな」

夕張「それも娘とかって奴ですよね、知ってます」

提督「いや、純粋にお前が好きなんだがな…」

夕張「はいはいそうですね」




夕張「…え?」

一旦中断します。
ネタが尽きたので一週間以内には再開します。

ういっす涼風っす

一話見て呆れけえってるそこのチミ

もう見るのやめようかと思ってる原作ファンにビッグなニュース


出るっすよ次回からあの女が

ヒントはユ あと血


とにかく花咲き乱れ鳥が舞う美少女アニメの中で

花は花でも徒花咲かして鳥は鳥でも閑古鳥を飛ばす

世紀末のへっぽこ実験アニメ艦これサーガ

早くも始末書が飛びそうな内容の次回は


「深海から来た女」


英語で言うとWoman came from Deep sea

おー通ってて良かった駅前留学

英語を話して10億人と仲良くなって残り30億人とケンカしよー!




※エクセルサーガ要素はありません、ということで少ないですが再開します。

夕張「……え?」

提督「なんだその変な顔は」

夕張「い、今のって…」



夕張「家族的な意味ですか?」

提督「違う」

夕張「娘的な意味なんですか?」

提督「違う」

夕張「じゃあ…動物的な意味の?」

提督「違う」

提督「…嫌いなら嫌いとハッキリ言ってくれ、いっそスパッと言われたほうが気分が良い」


夕張「ち、違います! 嫌いじゃないです! あの、私も提督の事がす、好きです!」




提督「…家族的な意味でか?」

夕張「うっ……ごめんなさい」

提督「全く、最初からそう言えば良いものを」

夕張「だ、だって私ってあまり魅力的じゃないですよ? 金剛さんのように顔も整って無いですし」

夕張「それに足も遅いですし、胸も無いですし、加賀さんみたく頭も良くないですし…」

夕張「最近のアニメは時間が足りなくて見てないですし、まだ改二にもなってないですし…」



提督「最後のは俺も早く改二になって欲しいと思ってる、いつになったら夕張改二になるんだ…」

提督「…違うそうじゃない、話が逸れてしまったがそこまで自分を卑下すること無いだろうに」

提督「そのままでも夕張は可愛いが外見で判断した訳じゃないぞ?」

提督「うーん…言葉にし辛いが、とにかく夕張が俺のそばに居ないとダメなんだ」

提督「こういうとき文学を学んで無かったのが悔やまれるな…なんかもっと気の利いた事を言いたかったんだがな」


夕張「いえ、いいんです提督らしいですから…それに、私…嬉しいです」

夕張「こんな私を選んでくれて…」

提督「『こんな』は余計だ」



夕張「っもう…私を選んでくれて本当にありがとうございます

夕張「大好きです、提督」



提督「…もう一回言ってくれ、頼む」

夕張「い、言いません!」


夕張(……? なにか当たってる?)


提督「まぁ、鎮守府に帰ったら公私混合しないようにしようか」

提督「そうだな、今度からは一緒に出撃しよう! なにがあっても守ってみせるさ!」

夕張「それは絶対にさせません、それに公私混合してますって、言ったそばから矛盾してます」


提督「そうは言ってもな……ならせめて毎日一緒に風呂に入ろう! それと一緒に寝よう、枕投げ込みで」

夕張「やっぱり遊びを入れるんですね…毎日はアレですけど週一でならい、良いですよ?」

提督「よし約束だぞ! 今度は遊び尽くそうな!」

夕張「はいはい、分かりました」


提督「しかし本当に夕張は良い匂いするな……」ギュッ

夕張「あぁもうっ! やっぱり恥ずかしいです! そんなに嗅がないでくださいよ」

提督「…そうだな、そろそろやめておこう…名残惜しいがこれ以上密着するとマズイ」




夕張「…色々と手遅れなんですけどね、どこまでならセーフなんでしょう? ねぇ提督?」

提督「気付いてたら言ってくれよ! とりあえず密着状態を解除させてもらう」

夕張「あ、待ってください」

提督「ん? どうしたんだ?」

夕張「提督だけ抱くのはズルイです、私からもぎゅっとさせてください」


提督「まぁいいが…俺は結構重いぞ?」

夕張「そのままでも大丈夫です、このまま抱きついちゃいますから」ギュッ


提督「お、おう……」

提督「落ち着け俺…COOLになるんだ俺…」

提督「も、もういいだろう? よ、よし、俺は先に風呂から出る! 夕張はもっとゆっくり風呂に入ってなさい!」

夕張「まだ2分も経ってないです、ダメです」


提督「…離したまえ、夕張、この後滅茶苦茶なんとかって流れになるぞ、やらないけど」

夕張「説得力無いです、はい」

提督「ぐぬぬ…なんで一回でも意識したらこうなってしまうのだ俺は…精神面の鍛錬が足りなかったか…」

夕張「意識しても無反応だったら私、泣いちゃいますよ?」


提督「泣かないでくれ! …あ、いやでもこの状態は…でも…うっ、うーん…これが正解なのか?」

一旦中断します。
ネタが尽きたので一週間以内には再開します。

秋月の涙に打たれて瑞鳳が飛ぶ!

見よ、艦王! 瑞斗水鳥拳の真髄を!


次回、艦これの拳

地獄からの呼び声! 瑞鳳お前は死兆星を見たか!!


瑞斗の掟は俺が守る!



※北斗の拳要素はありません、ということで再開します。

提督「なぁ、夕張もういいだろう? もう満足しただろう?」

夕張「いえ、まだです」

提督「お、俺の怪我はもう治ったから風呂から上がらせてもらう」


夕張「えいっ!」ドガッ!

提督「げふっ!!」


夕張「まだ全然治ってないじゃないですか、ちゃんとお風呂に入らないとダメですよ?」

提督「お、お前…それは卑怯すぎるでしょう?」

提督「あのな、このままじゃ本当に歯止めが利かなくなってしまうんだが」



夕張「……わ、私はいい…ですよ?」

提督「」

提督「…」

夕張「……ど、どうしますか?」

提督(ヤバイ、激流に身を任せどうかしたいんだが…)


提督(何をどうするか全く分からんぞ!)

夕張(つい流れで言っちゃったけど本で読んだ程度の事しか分からない…)


提督「そ、そうだな…とりあえずアレだ、えーっと…手を繋ごう」

夕張「え、あっはい」ギュッ


提督「うん…」

夕張「はい」



夕張「もしかして、何するか分からないとかじゃ…」

提督「い、いや知ってるぞ? この後は…アレだ、アレだよアレ」

夕張「アレってなんですか?」

提督「とにかくアレだよ! コウノトリさんが来てくれるのを待つんだよ!」


夕張「コウノトリさんって…ふふっ、やっぱり知らなかったんじゃないですか」

提督「くそっ…無性に悔しいのは何故だっ…」

夕張「まぁ提督ですからねぇ…知らないのも無理は無いと思いますよ」

夕張「えっと……お、教えながら実践してみますか?」


提督「夕張、お前知っていたのか!」

夕張「知ってると言いますか、本で読んだ程度なんですけどまぁ、流れとかは…」

夕張「今日は大丈夫なので、その、時間もたっぷりありますし勉強も兼ねてってことで」


提督「今日は大丈夫って…あぁ、なるほど女性特有の日の事か」

提督「……なら、勉強ってことで」


夕張「は、はい…じゃあし、失礼しますね?」

数時間後


夕張「も、もう限界…漫画の世界超越してる…」

提督「コウノトリさんは…俺だったのか」

提督「よし、もう一回だ時間は待ってはくれないぞ」


夕張「す、少し休ませて…ください」

夕張「最初は教えながらやってたのに…提督って物を覚えるの早過ぎます…」

提督「まぁ今まで補習受けたことは一度も無いからな、一部では馬鹿に限りなく近い天才と言ってた奴もいたな」

提督「そうだな、夕張の弱点と言うべき所は全て分かったつもりだ」

提督「だがこの世の中に絶対と言う言葉は無い、だから勉強をするのだ」



提督「…まぁ声を出した夕張が個人的にグッときたってのもあるがな」


夕張「最後の為だけにずっと続けてるんじゃ…ないですよね?」

提督「さて、どうかな?」

夕張「も、もうっ! 馬鹿! この絶倫提督!」

夕張「これ以上はもうダメです! 絶対にダメですからね!」

提督「わ、分かった、もうやめる」



提督「…ちなみに絶倫ってどういう意味だ?」

夕張「ゴールドエクスペリエンスレクイエムです」

提督「あぁ、なるほどそういう意味か…悪くないな」

夕張「うぅ…こ、腰が…ジンジンして痛いわね」

提督「おい大丈夫か? いつもの夕張らしくないぞ?」

夕張「提督のせいですよ! …いくら安全日だって言ってもこれ本当に大丈夫なのかしら…」

提督「責任は取るさ…帰ったらまたやろうな! あの時の夕張が可愛すぎてもう一度見たい」

夕張「もう当分はやりません! ……他の人とやったら許しませんよ」

提督「俺は夕張としかやらん、これは絶対だ」

夕張「うっ…ありがたいですけど、その…もう少しデリケートに扱って貰えると…」

夕張「まだお腹に変な感覚が残ってるんですから」


提督「そうなのか…本調子に戻ってもらわないとこれから困るんだがな」

提督「風呂に入るためにここに来た訳じゃないからな」

夕張「そうでした、何の理由で私がここに来たんでしょう?」

提督「それはだな…」




提督「俺専用の超カッコいい武器を一緒に作るためだ!!」

夕張「帰っていいですか?」

提督「確か工廠も本陣営にあった気がするからな…足りない物も沢山あるだろうがある物で作る」

夕張「本当に帰っていいですか?」

提督「待て、その権限は俺が剥奪する」

夕張「うわ、提督の権力使ってそれは酷いです」

提督「なに、図面だけ作ればいいんだ、しかも俺専用ってことでな」

夕張「それだから嫌なんです、どうせそれ持って出撃するとか言うんですよね?」


提督「ちょっと、質問の意味が分からない」

提督「持って出撃しちゃダメなのかなぁ?」


夕張「いやダメでしょ」

提督「だが総司令に了承を得たぞ? 何も問題は無いだろう」

夕張「なんで了承しちゃったかなぁ…」

提督「まぁ提督は俺以外にも沢山いるからな、一人がどうなったところで特に弊害は無いんだろう」

夕張「…私は他の提督の命令に従いたくないです」

提督「おいおい、俺が死ぬ前提で言うのはやめてくれ、俺が死ぬとでも?」


夕張「そうですね、溶鉱炉に落ちてもあつっ! とか言いながらそのまま出てきそうですもん」

提督「あぁそれは言いそうだな…まぁ他の提督もそれぐらいやれそうだがな」

夕張「それは絶対にあり得ないです、提督がおかしいだけなんですよ」

提督「さて、工廠は…」

総司令「戻ってきたのかね…そこにいるのが例の艦娘か」

夕張「あ、あの…提督がご迷惑をお掛けして申し訳ありません…」

総司令「ほう、貴様より礼儀がなっているな…貴様の鎮守府にいる艦娘とは思えんよ」

提督「えぇ、自慢の秘書艦ですから」

総司令「なるほど、それに今回の新艤装を試そうって訳だな? 面白い発想だ」

夕張「っ…」


提督「総司令、彼女は夕張です、それ呼ばわりはやめていただけませんかね?」

提督「それに彼女はあくまでも俺の補助として連れてきただけです」

総司令「ふん、道具に名前なぞいらん、どうせ使い捨ての道具にしか過ぎないのだからな」

提督「いや道具じゃないですよ、彼女も私のように考え行動し、感情もある…道具では無いですよ」

総司令「それも道具として使いやすいようにしただけのものに過ぎん…道具であることに変わりは無い」

総司令「軍艦として活躍していたものの名前を付けただけに過ぎん」


提督「…埒があきませんね、私達は工廠に向かわせていただきます」

提督「では失礼させていただきます、ほら夕張行くぞ」

夕張「は、はい…ど、どうもすいませんでした」ペコッ

本陣営工廠

夕張「なにあれ! あったまくるなぁ!」

提督「だから言っただろう、頭の固い連中だと…しかも性質の悪いことにアレが総司令だもんな」

夕張「あームカつくなぁ…一発ぶん殴ってやりたいとこです!」

提督「いいな、ここから出て行くとき殴るか?」

夕張「い、いやそれはものの例えであって…間違っても殴ったりしたらダメですからね」

提督「いや、俺は殴る! 夕張をそれ呼ばわりしたのが気に喰わん!」

夕張「ダメですから! 何かあってからだと遅いんですから!」


提督「…この作戦が終わったら殴る、ツケとして後で全部払ってもらう、全部だ!」

提督「まぁこれは置いておこう、ここで作るのは武器ではない、大出力ジェネレータとブースターだ」

提督「あの俺専用の艤装にはこれらが必須だと気付いたからな」


夕張「作らなくてもいいですね、それ」

提督「何故だ! 作らなくちゃただの鉄筋コンクリートを振り回すだけに過ぎないんだぞ!」

提督「スピードが足りない! それに水上ではまず浮けないだろうからな!」


夕張「そんなのより別の作りましょうよ、46cm三連装砲20個ぐらい」

夕張「資材全部使い切っちゃいましょう、どうせ私達の鎮守府じゃないんですから」


提督「作るのはいいんだが…それどうやって運ぶんだ?」

夕張「提督なら100個ぐらい余裕ですよね? 私、提督を信じてますから」

提督「ま、まぁ夕張に信じられてたらそれぐらい余裕だな! もっといけるかもしれんぞ!」


夕張「チョロいなぁ…」

夕張「提督、出来ました!」

提督「早いな、どれ見せてみろ」

夕張「煙に反応してライトが点灯して音でも知らせてくれる便利な蛍光灯です!」


提督「……それのどこに利点が?」

夕張「いいですか? まず私達の鎮守府に火災報知機はありますけどボタンを押して反応するタイプしかないんです」

夕張「それなら自動で反応して点灯して音でも教えてくれれば更に安全じゃないですか!」

提督「なるほど、これは使えるな! 本当に反応するか見せてもらえないか?」

夕張「えぇ、いいですよ! このスプレーを吹き付けてっと」シュー


提督「…」ワクワク

夕張「こうしてですね、10秒ぐらい待ってればですねどうなるか見ててください?」

提督「楽しみだなぁ…」


夕張「こうして待ってればですね…」シューーーー



提督「……うん」

夕張「…」


夕張「もう一回やってみましょう、一回ライトを付けて…そして消す」

夕張「そしたらこれを吹き付けて…」シューーーー



夕張「…」

提督「…あの、点かないんだが」


夕張「すいません、これ一回試したら10分は待たないとダメでした」

提督「そ、そうか…いや、凄い便利だな! 流石夕張だ!」

夕張「そんな目で見ながら情けを掛けないで下さい…」

提督「夕張、46cm三連装砲を単装砲に変えられるか?」

夕張「それは可能って言えば可能ですけど、著しく火力が落ちてしまいますが…」

提督「それは超圧縮したガスを入れた薬莢を順次点火して超高速で打ち出すことで解消できるさ」

提督「俺の理論が正しければ…単発82348の超火力を打ち込めるはずだ! どんな奴も消し炭にできるはずだ!」

提督「その超圧縮した特別製薬莢をどうするかだな…作れそうか?」

夕張「いや無理ですって! そんなの作れませんよ!」



提督「なら試作51cm三連装砲をとにかく大量に取り付けて一斉射撃するってのは?」

夕張「周りにも被害が及ぶのでそれもダメですね…それよりそれ持てませんよね?」

提督「いや持てる、ちょっと頑張ればいけるはずだ! 現に大和も一時期ガン積みしてたからな!」

夕張「却下です、危険すぎます」


提督「なら…巨大なチェーンソーを6個取り付けた近接専用武器ってのは?」

提督「これは俺自身あまり考えたくない武器なんだが…あまりに比重が偏りすぎて左腕をもがないといけなさそうなんだ」

夕張「論外です! そんなの頼まれたって作りません!!」


提督「だよなぁ…じゃあ最初に挙げた武器を考えてみるか」

夕張「結局それになるんですね…」

提督「高出力ジェネレータは作れそうか?」

夕張「うーん…ジェネレータ自体は作れそうなんですけど高出力にもなると…難しいですね」

提督「じゃあブースタはどうだ? 俺が浮ける程度のものであればひとまずそれでいいんだが」

夕張「それならなんとか…」

提督「よし、俺は高出力ジェネレータを作ってみるか…燃費は悪くなるがいけなくはないはずだ」

夕張「提督自身で作れちゃうんですか…あれ、私って要ります?」

提督「必要だ、細かいところとかは俺でもよく分からんからな…本式缶を魔改造していけばなんとかいけそうか?」


提督「…いつもの服装から変わって随分ラフな格好しているな」

夕張「それはですね、やっぱり作業するならこうした動きやすい格好じゃないと!」

夕張「それに汚れとか目立っちゃうのよねぇ…」

提督「そういう意味があったのか、まぁさっさと作ろうじゃないか」

夕張「そうですね…時間は限られてますから早く作っちゃいましょう!」



夕張「…ハッ!? いや、作りませんからね!」

提督「あともう少しだったんだが…仕方ない、夕張は設計図を用意してそれにカッコ良さそうな武器を書いてくれ」

提督「作れないものでも構わない、とにかく用意しててくれ」

ネタが尽きたので一旦中断します。
一週間以内には再開します。
エロネタは…恥ずかしいのでキンクリさせていただきました。申し訳ありません

ラグ演習ってのは荒っぽいのを通り越して殺人ゲームだね、ホント

俺の目の前で一人轟沈されちまったよ

試合だから罪にはならないってんで気に入らないヤツは試合中に

ドンドンドンドン轟沈していいってワケ


恐ろしいねぇまったく

ところで第一艦隊と第二艦隊が試合することになった

俺は第二の中でも手の付けられないワル共を選んだんだが…さて


次回「ならず者艦隊」で


また会おう


※スペースコブラ要素はありません、ということで再開します。

提督「うーん…これをこうして…限界性能を引き上げて…」

提督「セーフティーは自力解除可能に設定……排熱機構は申し訳程度にしとくか」

提督「その分を出力に振り分け…使い捨てタイプに変更」


夕張「そうねぇ…ドラゴンを本気で切り落とせるような正に鉄塊とも言えるような剣とかいいわね」

夕張「あとレーザー兵器とかいいわね、例えば発射音がカァオ! ってなるのともう最高ね!」

夕張「月光蝶だ! って…流石にそれはやりすぎかなぁ…まぁいいや、書いちゃおう」

夕張「衛星兵器とかも浪漫あるわね、超能力者にぶっ壊されそうだけどあの火力は絶対的よねぇ」

夕張「後は身近な所で考えると……」チラッ


提督「ふむ、ブースターはやはり速くなくてはな…ん? 何見てるんだ?」

夕張「……皆の頭脳が提督並になる」ボソッ

提督「おい、今なんて言った?」

夕張「い、いや提督って改めて見るとカッコいいなぁって…」


提督「そ、そうか…面と向かって言われると照れるな……」

夕張(セーフッ!!)

提督「確か米軍の戦闘機に垂直離着陸可能なものがあったな…それの設計を少し組み込むか」

夕張「そんなのまで分かるんですか?」

提督「世界広しとはいえ俺ぐらいだろうな、陸海空全ての戦闘用兵器を全て知り尽くしているからな」

提督「提督になるためにがむしゃらに勉強をしていたからな、今になってこんな知識が役に立つとは思わなかったさ」

提督「だが戦闘面だけを勉強していたせいか細かい所はさっぱりだ」



提督「…そうか、超圧縮ガス圧薬莢でなくても電気伝導によるいわばレールガンのような機構にすれば…」

提督「問題点はプラズマ化による膨張力と熱に耐えうるようにしなければならない事か」

提督「磁力と短時間の大電流供給…ジュール熱による融解を…速度表皮効果のコントロール…」ブツブツ



夕張「…? な、なにがなんだか分からない…」

提督「ふむ…いけそうだな、俺は徹夜で作業をする、夕張は少し仮眠でも取っていてくれ」


夕張「え、あの…はい分かりました」

夕張「提督って本当は信じられないぐらいの天才なんでしょうか?」

提督「あーっと寝る前にちょっと抱かせてくれ! 頭使いすぎて気がおかしくなりそうだ!」



夕張「そんな訳ないですね…はいはい、いくらでもどうぞ?」

提督「やはり夕張の抱き心地が一番心が落ち着く…よし、じゃあ暫く寝ていてもいいぞ」

夕張「何かあったら起こしてくださいね? ふぁ…じゃあ少し横になります」

提督「よし、やる気がある内に作り上げるか! ジェネレータは予備含めて最低三つは欲しいからな」

提督「とはいっても今ここにある物を改造するだけの急ごしらえなんだがな…やれるだけはやるか」





提督「…少し小腹が空いたな、夕張はよく寝ているみたいだ」

提督「門番は今でも働いているのだろうか…もしいたら牛丼でも買いに行かせるか」

提督「ネギ玉牛丼特盛と…夕張は何を食うかだが、食べそうなのは普通の牛丼並ってとこか」

提督「食べたいとか言ってたからな、もう少ししたら買いに行かせよう」



提督「大出力ジェネレータは急ごしらえだが何とか完成、ブースターも出来た事には出来た」

提督「これが問題無く稼動すれば…」


ガチャ


門番「失礼します! 提督殿に伝令です」

提督「おいうるさいぞ、夕張が寝ているんだ、もう少し静かにしてくれ」

門番「あっ…し、失礼しました」

提督「で、用件は?」

門番「それは今度の大規模作戦における提督殿への作戦内容についてです」


提督「…場所を変えよう、夕張をそんなことで起こすのは悪い」

提督「それとその話が終わった後牛丼並一つとネギ玉牛丼特盛買ってきてくれ、はいお金」

提督「お釣りはお駄賃ってことで取っておいてくれ」



門番「え…いや、は、はい分かりました」

提督「その作戦内容ってのは?」

門番「それは大規模作戦が始まる前の初動として提督殿の艦隊を出撃させ深海棲艦の数を減らすこと」

門番「それと……非常に申し上げにくいことなのですが…」

提督「構わん、言ってくれ」


門番「…提督殿は囮として出撃、出来うる限り敵戦力を削ぐよう、又深海棲艦の注意を逸らすようにとの事です」

提督「そうか…場所を移して正解だったな、こんな事夕張に聞かれたら面倒なことになる」

門番「私としてはこの作戦内容は…理解出来ません」


提督「裏を返すと俺の実力を認めたって事だろう」

門番「ですが囮なのですよ! 死にに行くのと同義ではありませんか!」

提督「体中に色々突き刺さっても動き回る俺が死ぬとでも? …舐められたものだ」

提督「…で、我々の艦隊はいつ出撃するのだ?」

門番「それは…明後日の明朝には出撃せよとの事です」


提督「ふむ…あまり悠長にしていられる時間は無さそうだな」

提督「じゃあ牛丼買ってきてくれ! ほら、早く!」


門番「は、はい!」

提督「やはりこうなったか…今度ばかりはどうにも出来なさそうだな」

提督「……いや、こうなることを見越してこれを作っていたんだがな」

提督「念願の初出撃が囮か……つまり俺の独壇場じゃないか」



提督「…なんか、気分が乗らないな」



夕張「ふみゅ…あれ、提督? ここって…あれ?」

提督「おお、起きたか夕張、ここは本陣営の工廠だ、記憶は戻ったか?」

夕張「本陣営……?」

提督「風呂場での出来事は覚えているだろう?」

夕張「お風呂…ッ!!! あっ!」

提督「ようやっと気付いたようだな、寝顔も可愛かったぞ?」


夕張「は、恥ずかしい……なにかしませんでしたよね?」

提督「そうだな、何度か抱きしめたかったが根性で我慢した」

提督「それはそうと俺の方は開発終了している、まぁ少し話しながら出前が来るのを待つか」

夕張「出前って何か頼んだんですか?」

提督「あぁ、いつか連れて行くとは言ったが牛丼を出前で頼んだんだ、夜に食うもんじゃないけどな」

提督「あれが有能な人材であればもうそろそろ来てもいい頃なんだが…」



門番「ちわーっす、三河屋でーす! 牛丼お持ちしました!」


夕張「…こんなキャラでしたっけ?」

提督「睡魔でやられたんだろう、そっとしておこう」

提督「はい、お疲れさん…じゃあ夜勤のほうも頑張ってくれ」

夕張「うーん…良い匂いがしますねぇ…お昼から何も食べてないからお腹空いてたんですよ!」

提督「そういえばそうだったな…食い終えたら完成した装備を持って鎮守府に帰るぞ」

提督「今度の大規模作戦についての日程も決まってな、なるべく早いうちに帰って皆に報告しなければいけないだろう」

夕張「私が寝てる間にそんなことがあったんですか…起こしてくれても良かったのに」


提督「…いや、良い寝顔してたのに起こすのは勿体無いと思ってな」

夕張「なんだか釈然としませんねぇ…それより牛丼食べちゃってもいいですか? いいですよね!?」

提督「おう、どんどん食え! よく噛んでしっかりと味わって食えよ?」


夕張「いっただきまーす! はむっ…うまっ! なにこれ! 美味しいですよ!」

提督「そりゃ旨いだろうよ、なにせ出来立てだからな」


夕張「…あれ、提督食べないんですか?」

提督「頼んだはいいがちょっと多すぎてな…少し食ってもいいぞ?」


夕張「提督らしくないですね…なにか、隠し事してませんか?」

提督「そんな事はない、あいつらにどう言おうか悩んでいるだけだ…夕張とした事実をありのままに話すか?」

夕張「そ、そんな事言ったらダメです! 二人だけの秘密にしましょうよ!」


提督「別に言ってもいいと思うんだが…夕張がそう言うなら秘密にしておくか」

一旦中断します。
ネタが尽きたので一週間以内には再開します。

皆さんお待ちかねぇ!

遂にデビル深海棲艦を倒した間宮

ですが、怒りに燃えるマスター・提督は

地球と人類の未来を掛け最大、最後の艦隊ファイトを間宮に挑みます


機動武闘伝Gカンムス

「さらば師匠、マスター・提督、暁に死す」にぃ!

レディイイ!! GO!



※機動武闘伝Gガンダム要素はありません、ということで再開します。

提督「あれも持ったこれも持った…よし、忘れ物は無いな」

提督「じゃあ帰るか、あいつらも心配しているだろうからな」

夕張「ま、待って…まだ食べ終えてないです」

提督「ゆっくり食べすぎだ…しかし本当に空っぽになるまで開発をしてしまうとはな」

提督「まぁ俺の物じゃないからどうとでもなるだろう」


夕張「んぐっ……はぁーっおいしかったぁ」

夕張「提督、お茶が欲しいです」

提督「ゆっくりしすぎるのも考え物だな…」

夕張「だってここって工廠なのになんでもあるんですもん、ソファもあれば給茶機もあります!」

夕張「鎮守府の工廠もこんな感じにしましょうよ!」


提督「それは俺の執務室で十分だ、住み心地は何気に良かったからな」

夕張「えーっ! じゃあ執務室で装備開発してもいいですか?」

提督「ダメだダメだ! 執務室は工作室じゃない!」

提督「準備は出来たか?」

夕張「準備は出来ましたけど…車が無いのにどうやって帰るんですか?」

提督「そういえば言ってなかったな、ここに俺の愛車を預かってもらっているんだ」

提督「一応ヘルメットも夕張専用サイズで作ってある、安全性重視の優れものだ、市販の物より数千倍頑丈だ」

提督「それにそんな格好じゃ大怪我するかもしれないからグローブとかも用意しておいた」


夕張「…やっぱり速いんですか?」

提督「まぁそれなりにはな、帰りぐらい普通に帰るさ」

夕張「普通ですか…信じてもいいんですよね?」

提督「信じてくれ、俺の普通は皆の普通と一緒だ」

夕張「急に信じられなくなりました、信じたら負けです」

提督「車が空中分解するような改造はしていない、いたって普通のバイクだから安心してくれ」

夕張「でも、うーん…」


提督「残念な知らせだが帰る手段はこれだけしか残されていない」

提督「つまり拒否権は最初から無いんだ、さぁ早くしてくれ」

提督「タンデムか…少し怖いかもしれないが今から言うことをしっかり守ってくれよ?」

提督「乗る前に保護具をしっかりと身に付けてくれ、あと髪の毛はヘルメットの中に入れてかジャケットの中に入れてくれ」

提督「マスクも用意しておいたほうがいいだろう、渋滞なんかに巻き込まれると気分が悪くなることも聞く」

提督「怖かったら俺の腰につかまって身体を密着するんだ、あと膝で俺の尻か腰を挟むのも効果的だな」

提督「それと俺が降りていいと言うまで降りないように、コケて怪我するかもしれないからな」



提督「バイクの二人乗りは危険だからな、免許取得してから一年未満の者は法律で禁止されているから注意だ」

提督「高速では累計三年の免許取得経過が必須だからこれからタンデムする奴は注意しておくんだな」


夕張「誰に言ってるんですか? もしかして見えないものが見えてたりします?」

提督「そ、そそそそんな訳無いだろう! 丑三つ時になる前に早く帰るぞ!」


夕張「あっ、ねぇ提督、今誰か通り過ぎませんでした?」

提督「ひぃいいっ! ……俺で遊ぶな!!」

夕張「あははっ! 提督はお化けが怖いんですねぇ?」

提督「ば、馬鹿いうな…お、俺が幽霊なんかにビ、ビビルわけ無いだろうが…」




提督「…本当に誰か通り過ぎたんじゃないよな?」

夕張「どうでしょうねぇ…見間違いだったかも、いや今のは本当だったかなぁ…」

提督「……お、お化けなんかいなーいさぁ…見間違えなーんだぁ…」

提督「よ、よし…お化けが俺に纏わり付く前に早く帰るぞ! 早くしろ夕張!」

夕張「いるわけないのになぁ…全くいつもの提督とえらい違いですねぇ…よいしょっと」

提督「よし、乗ったな…じゃあしっかりと俺に捕まってくれよ?」

夕張「分かりました! 提督、安全運転でお願いしま」


「……どうしてバイクと合体しないんだ?」



夕張「」

提督「…ん? どうしたんだ?」

夕張「い、今の……て、ててて提督! あれ! あれっ!!」

提督「ははは、また俺をビビらせようとして無駄にオーバーリアクションしやがって…」チラッ


提督「何もいないじゃないか…んじゃ行くぞぉ」

夕張「いや、今の! 今本当に! 何度と無く似たような事言ってた気がする人が今そこに!!!」

提督「ふーん、ちなみになんて言ってたんだ?」

夕張「……どうしてバイクと合体しないんだ? って言ってました!」


提督「なんだそりゃ、ふざけてないでさっさと帰るぞ」

夕張「本当にいたんですから! 本当なんですよ!」

提督「おいおい、怪談話ならもう少し怖い感じのにしてくれ…それじゃただの漫才だ」

提督「そうだな……じゃあ実際に起きたことを話そうじゃないか、長い道のりだから暇潰しにはなるだろう」


提督「あれは俺が小学三年の時だ、当時コックリさんが流行ってたが誰もやろうとはしなかったんだ」

提督「やった人間は必ず死ぬだの彼女が出来なくなるだので誰もやろうとはしなかった」

提督「だがある日実際にやってみようって言った奴がいてな、興味本位で参加する奴も何人かいた」

提督「俺もその中の一人だったんだが…」



夕張「そ、そういうのやめましょうよ……特に今は」

提督「話を続けさせてもらうぞ? A4サイズの紙にこれまたお決まりのものを書いて10円玉を鳥居に置く」

提督「数人が人差し指を10円玉に置いてな、『こんにちわ』って動かしたんだ…」


夕張「…」ゴクリ

提督「すると、『わ』に動かした瞬間10円玉が鳥居の場所に瞬間移動していたんだ…」



夕張「…え、それだけ?」

提督「そうだな、それだけだ」

夕張「なぁんだ…ドキドキしながら聞いて損しましたよ」



提督「まぁ、それ試した奴が数人死んだんだがな……奇妙な事もあるもんだ」

夕張「最後のいらない! 要らなかったです!」

夕張「…」ガタガタ

提督「そんなに震えるような怖い話だったか? 全く、夕張もまだ子供だな」

夕張「だ、だって提督の知り合いの方が亡くなったんですよね?」

提督「まぁな…あいつらとは仲が良かったんだが、残念だよ」

夕張「そ、それじゃあ次は提督…」

提督「そんなわけあるか! 大体あいつらは成人迎えてからの軍時代に亡くなったんだ」



夕張「……提督は…絶対に私の前から居なくならないで下さいね? 約束ですよ?」

提督「夕張からの約束は破れないな…分かった、居なくならない、約束しよう」

夕張「約束破ったら、そうねぇ…」

提督「針千本飲ませないでくれよ? あれは子供だから言える事だ」

夕張「そんなことしませんよ、じゃあ破ったら提督と一週間口をききません!」

提督「それじゃあなおさら破る訳にはいかなくなったわけだな…指きりげんまんは鎮守府に帰ってからすることにしよう」

夕張「指きりげんまんってそれこそ子供がやることじゃないですか」


提督「こういうのは口約束だけじゃダメなんだって、ちゃんと指きりげんまんするまでが約束なんだぞ?」

一旦中断します。
ネタが尽きたので一週間以内には再開します。

えええぇ!? 戦艦レ級を艦娘にするだってぇ?


全くもう何を考えているんだ君は!

戦艦レ級はねぇ、鬼人って呼ばれている恐ろしい奴なんだよぉ?


…え? な、なんだって? 46cm三連装砲が涙を流す?

どういうことなんだ一体ぃ…

次回、シャー娘キング

「待つ戦艦」




※シャーマンキング要素はありません、ということで再開します。

夕張「さっきの話なんですが、こんにち『は』か、こんにち『わ』どっちだったんですか?」

提督「藪から棒にいきなりなんだ? …『わ』だ」

夕張「…それって日本語間違えてませんか?」

提督「そうだな、完全に間違えていたな…まぁ当時は俺もガキだったしそんな事気にも留めてなかったさ」

夕張「それにコックリさんって自分から指を動かして良い物なんでしょうか?」

夕張「確か最初はこんな感じで始まりませんでしたっけ?」


夕張「こっくりさん、こっくりさん、どうぞおいでください。もしおいでになられましたら『はい』へお進みください」

夕張「こう始まりませんでしたっけ?」

提督「それ本当なのか? …やっちまったなぁ」

夕張「知らなかったんですか!? それじゃあ怒るのも仕方ないですよ!」


提督「あの時は皆詳細なやり方なんて知らなかったんだ」

提督「挨拶は大事だろとかどうやって会話するんだとか言い合いながらやっててな…結果がさっき言った事なんだ」


夕張「最後はどうぞおもどりくださいって言ったんですよね? …ですよね?」

提督「いや、普通に10円玉から手を離してコックリさんだー! って騒ぎながら逃げ帰った」



夕張「…本当にマズイんじゃないですか? それ」

提督「し、死にたくない……コックリさんすいません! 許してください!!」

提督「死ぬならどうせなら100歳ぐらいまで生きて安らかに死なせてください!」

夕張「いやいや…それじゃあ寿命で死んじゃったみたいなやつじゃないですか」

提督「嫌だからな! たいまつをセルフで使って全身火だるまになって死ぬのは嫌だからな!!」

夕張「ざんねん!! ていとくの ぼうけんは これで おわってしまった!!」


提督「やめろ! やめるんだ夕張!」

夕張「ホップステップジャンプ…」

提督「かーるいす!! って、まだやるか夕張」

夕張「いやぁ提督ってシャドウゲイトネタもいけたんですね、意外でした」

提督「あのゲームには何度も死神を出勤させたからな、結構話せるぞ?」



夕張「……セルフ」


提督「わたしこそ しんの 提督だ!!」

夕張「ゆうしゃじゃないんですか、そうですか」

提督「そろそろ休憩でも取るか、飯はまだいいとして何か飲みたいものとかあるか?」

夕張「マックス缶で」

提督「それはまたの機会に取っておいてくれ、他には?」

夕張「ペプシブルー」

提督「販売停止だ、アレが緑色になったのは実証済みだがな…他は?」

夕張「ポーション!」

提督「10年近く前に言ってくれれば買えたんだがな、無理だ、諦めなさい」

夕張「じゃあですね…えーっと、ドクタ」

提督「BOSS缶ブラックだな、よし分かったすぐ買ってくる」



夕張「あっ提督ちょっと! …少しやりすぎちゃったかしら?」

提督「よいしょっと…待たせたな、ほらブラック無糖だ」

夕張「本当にブラック無糖買ってこられちゃった……」

提督「無理な注文ばかりするからそうなるのだ、眠気覚ましには丁度いいものだぞ?」プシュ

夕張「でも無糖は苦くて…提督は何を買ったんですか?」


提督「んぐっ…俺か? 俺はネクターだ、甘い飲み物が欲しくてな」

夕張「いいなぁ…私もネクターって言っておけば良かったです」チビチビ


提督「そうか? んじゃあ交換でもするか?」

夕張「い、いえ…私はこれで…大丈夫です」

提督「明らかに苦そうな顔しながら飲むものでもないだろう、俺もちょっとコーヒーが飲みたかったんだ」

提督「ほい、交換っと」ヒョイ


夕張「い、いやこれは提督が口をつけたものじゃ…」

提督「確かに口はつけたがまだ結構残ってるだろう? 足りなかったか?」

夕張「そうじゃなくてですね……提督だから知らなくて当然かな…」

提督「んぐっ…何のことかさっぱりだが…ぬるくなる前に飲まないと美味しさが半減するぞ?」

提督「ぷはぁ…この苦味、眠気覚ましには丁度いいな」



夕張「…間接キスって気にしてるの私だけなのかしら?」

提督「よし、十分に休憩は取ったしそろそろ運転再開とするか」

夕張「そうですね、このままじゃいくら夏って言っても肌寒くなりますからね」

提督「運転してると更に寒くなるからな、しっかりと防寒着は着込んでくれよ?」

夕張「分かってますから! あ、そうだ提督、鎮守府には何時くらいに着きそうですか?」

提督「ん? そうだな…今のままのペースで行くと大体7時ぎりぎりぐらいって所か」

夕張「うーん…それって道が混んでなくてって条件ですよね?」

提督「そうだな、混んでたら…まぁ9時ぐらいになるか」


夕張「9時…て、提督! 今日って日曜日ですよね!」

提督「お、おう確かに今日は日曜だが…どうしたいきなり」

夕張「なんとしても8時に間に合うようにしてください! 朝の戦隊もの特撮テレビ見逃しちゃいます!」

夕張「あぁ~もう~っ、録画してくれば良かったわ…」

提督「特撮って…まぁいい、ちなみにどんなテレビシリーズなんだ?」


夕張「知らないんですか!? 巷で有名な無敵提督テイトマンですよ!」

夕張「初代ライダーのように全くCGを使わず、更にスタント無しって特撮テレビなんですよ!?」

夕張「更に驚きなのがテイトマンを演じてるのが現役の提督って噂なんですから!」

夕張「はぁ…一度で良いから会ってみたいなぁ、提督! 提督権限で会えませんか!?」


提督「そ、そうか…そいつは凄いな」




提督「もし、そのていとまんってのを演じてるのが俺だとしたら…どうする?」

夕張「まっさかぁ! 提督が演じてる訳無いですよ、第一あんなアクロバティックな動きはいくら提督でも出来ませんって」

提督「テイトマンねぇ…牙狼じゃダメなのか?」

夕張「牙狼は一応見てたんですけど暗黒騎士呀で終わっちゃいましたね、最近のは見てないです」

夕張「今はテイトマン一筋です、あの何とも言えない提督っぽさがまた良いんですよ!」

夕張「…って、艦娘の私なんだから提督っぽさについては分かってるんですけどね」

提督「ほうほう…そのテイトマンってのはカッコいいのか?」

夕張「カッコいいなんてもんじゃないですよ! 今までの戦隊ものをぶっ壊すかのような戦闘シーン…いつ見てもシビれますねぇ」

夕張「ってことで急いで鎮守府に帰ってください! お願いします!」

提督「そんなにカッコいいのか…俺も見てみるか、それじゃ急いで帰るぞ!」ブォン



夕張「あ、あの…急ぎながら安全運転で、お願いします」ギュッ

提督「ライディングデュエル! アクセラレーション!!」

提督「リアエンブレムのRは不敗神話のRだ! 俺のRに付いてこられるかぁ!?」

夕張「違いますって! 二つともあらぬ方向でも交わってないです! 声優もちがっ」


提督「フゥーハハハーハァー! ホントぴったり張り付くAE86は地獄だぜ!」



夕張「…眠いんですか?」

提督「あぁ、眠い」

夕張「事故だけは起こさないでくださいね?」

提督「分かっているさ、眠気覚ましに夕張と喋っていたくてな」

提督「話すネタが無くなったらぎゅっと俺を抱きしめてくれ、それだけでいい」

提督「ただ寝るんじゃないぞ? いいな?」

夕張「眠くはないですから大丈夫です、さっき仮眠を取りましたから」

夕張「…こうしてずっと提督と密着している時間なんて帰ったらほとんど無くなってしまうんですよね」

提督「そんな事はないさ、ならいつも密着していればいいだけだろう」

夕張「それじゃ仕事が出来ません! そ、それに周りからの視線も痛くなる気がします」


提督「そんなもんかねぇ…俺にはあまりよく分からん話だ」

夕張「えぇ、提督には今後も分からない話だと思います」

提督「分からないってのはどうも歯がゆいな…具体的に分かるように説明してくれないか?」

夕張「そうですね…欲しいガンプラをずっと見せびらかされてるようなそんな感じでしょうか」

夕張「いやでも違うかなぁ…まぁそんな感じです」

提督「あぁ……それはかなり視線が痛くなるな、やめておこう」

提督「それじゃあ見せびらかさない程度にする方向でやるか、それなら文句は無いだろう?」

夕張「な、なんだかそれだと背徳感がします」


提督「うだうだ考えるのはもうやめだ、周りから気付かれない程度にする! 俺の決定事項だ、反論は認めない!」

夕張「…まぁ、これでもいいかな」

提督「夕張、ちょっといいか?」

夕張「なんでしょう? 提督?」

提督「このままだと渋滞に巻き込まれそうだ、俺の予感が正しければあと1時間以内に俺たちは渋滞に引っかかる」

夕張「えぇ!? そ、それじゃあまずいですよ! どうにかできないんですか?」

提督「まぁ…やりようによっては、どうにかなるがな」

夕張「それでいいです! 命の危険も少し感じつつありますけど、でも今は速さ重視でお願いします!」


提督「そうか……なら、夕張」

夕張「…な、なんでしょう」




提督「ちょっとだけ攻め込むぞ?」

夕張「いやいや! こ、高速! 高速道路を使いましょう! ね、提督!」


提督「残念だが高速入るよりこっちのほうが遥かに速いんだ、いいな?」

提督「なぁに、戦闘機よりは遅いから平気だ、安心しろ」

夕張「起きたら…無事に鎮守府にたどり着いてますように…」

一旦中断します。
ネタが尽きたので一週間以内には再開します。

戦いに終わりは無い

ル級の仇を討つべく、生き残り部隊が特攻をかける

時雨のキャノンを伴って補給艦を討ち取る提督の前に美少女が立つ

その震える主砲が提督を…

機動戦士カンムス

次回「ヲ級、恋のあと」



君は、生き延びることが出来るか


※機動戦士ガンダム要素はありません、ということで少ないですが再開します。

提督「バイクに乗っていて忘れていたが…イベントやってねぇな」

提督「…ハッ!? お、俺は何を言っていたんだ?」

提督「催眠術とか超能力とかそんなチャチなもんじゃない恐怖の片鱗ってのを味わったぜ…」

提督「…帰ったら龍驤のレベルと駆逐艦の子達のレベル上げと重巡のレベルも上げないとな…やることが多すぎる」



提督「そう言えば以前龍驤にどうやったら胸がデカくなるか聞かれたことがあったな、そんな気にすることなのか?」

提督「牛乳でも飲んでしっかり運動してれば大丈夫なんじゃないか? …確証は持てないが」

提督「なんにせよ見た目に気を使うのは女性として良い傾向だな、このままにさせておいても大丈夫だろう」

提督「…夕張? おーい、起きてるか?」


夕張「」

提督「気絶してるのか…? にしてはガッチリしがみついてるし意識がありそうなんだがな」

夕張「――ッ!!」パクパク


提督「え? 何て言ってるか聞こえんぞ? もっとはっきり声に出してくれ」

夕張「はやっ…は……っッ!!」

提督「え? 速いって言ってるのか? まだ500km/hしか出していないんだが…」

提督「そろそろ口を結んだほうがいいぞ? これからもっと速くなるからな」

提督「そうだな、残り30分で鎮守府に着く計算だ、腰ベルトを巻いてはいるが手を離すなよ?」

提督「やっとエンジンがあったまってきたからな、さぁて…本気で行くか!」


夕張「」カクッ

ジワァ


提督「……やっちまったなぁ」

鎮守府

提督「ういしょっと…やっと我が鎮守府に到着したな、時間には間に合ったぞ?」

提督「…おーい夕張、起きろ、着いたぞ?」


夕張「私は…死んでるんじゃないですか?」

提督「生きてるよ、しかも平穏無事にちゃんとした安全運転で運転したさ」

夕張「してない! ぜんっぜんこれっぽっちもしてないです! あれが安全運転な訳がないです!」


提督「そうか? まぁそんな細かいことはさておき皆に遅くなったことを詫びないとな」

夕張「もう二度と提督の運転する全てのものに乗らないです…命が何個あっても足りないです」

提督「そんなこと言わないでくれ、今度こそ法律速度を守った運転をして楽しいドライブをするから、な?」


提督「まぁ…その、なんだ……夕張は先に自分の部屋に戻ってなさい、色々と準備したりするだろうからな」

夕張「え? どういう意味ですか?」

提督「えーっとだな…着替えが必要だろう、必要とあれば俺の上着も貸す…あまり自分を見ないようにしておくといいだろう」


夕張「? ……なんだか、服が湿って…」チラッ

夕張「」


提督「正直申し訳ないと思っている」

執務室

提督「本気で夕張に殴られた…こればっかりは俺が悪いと分かる」

提督「さて…今の時刻は0740か、予定よりやや早くここに到着できて良かった」

提督「ふあぁっ……少しばかり俺も仮眠を取るか…椅子に座ったままでも、いいか…」

提督「…ぐぅ」




コンコン

「ちわーっ! …って、あれ、提督だ! いつの間に帰ってきてたんだい?」

「艦隊帰投やなぁ、あー、つっかれたわぁ…お、司令はん帰ってたんか?」


提督「…すかーっ……んぐぁ…」

「おぉすっごいいびきだね…ってぇことは一休みしてるってぇことかい?」

「寝てるヤツにすることといやぁ…やることは一つしかないでしょう!」

「せやなぁ…おもろいことになるでぇ!」

「がってんだ! ふふふ、覚悟しなぁ? 提督!」



「それはそうと前々から思ってたんだけどさぁ、なーんかどこぞの漫画に出てくる関西弁喋る探偵って感じの喋り方だよなぁ…なんでだ?」

「んなわけないやろが! こちとら正真正銘の藤永田造船所生まれの大阪出身や! 言葉がおかしいのは気のせいやで」

「うーん…ま、いいか! あたいも佐世保生まれだったけど、生まれつきこの喋り方だから気にしたら負けってか?」

夕張「…に、匂わないわよね? 大丈夫よね?」

夕張「うぅ…気絶したときにやっちゃったのよね…お風呂入りたいわ…」

夕張「でもまず先に提督から借りたこの服を返さないと…」ガチャ


黒潮「これで額に肉って書いてなぁ…ぶふっ…くくっ」

涼風「それにちょび髭も追加して更に眉毛も合体させて…ぶはっ!!」


夕張「…なにやってるの?」


黒潮「あっ」

涼風「あっ」

夕張「あの…提督にいたずら書きは……ぶふっ!」


黒潮「あ、笑った! これで夕張はんも同罪やな!」

涼風「てやんでぃ! 笑っちまったもんは見逃せねぇな!」

夕張「い、いえ! 私は笑って……むふっ」

黒潮「隠しきれてないで? 完全にわろてるやん」

涼風「今更言い逃れたぁもう無理な話だぜ?」


夕張「くひっ…そ、それダメでしょ…あ、あとで提督になんて言われても私は弁護しませんからね!」


黒潮「いやいや、それはないで! 堪忍してや!」

涼風「そうだぜ! 自分だけ棚に上げるのは卑怯者のすることだ!」



提督「…なんだ騒々しい…おかげで目が覚めちまったじゃないか」ムクッ

黒潮「ぶはっ! し、司令はん! それ、その顔は禁止や!」

涼風「あっはっは! これヤバイ! 提督、こっち見たらダメだ!」

夕張「んっ…ぐっ……あ、あの…これ」スッ


提督「ん? そういえば貸してたな…わざわざすまないな」

提督「…で? なんでお前ら俺から視線を逸らしてるんだ? 人と話すときはちゃんと目を見て話さないとダメだぞ?」


夕張「と、とりあえず…顔を洗ってきたほうがよろしいかと…あ、こっちに顔を向けたらダメです」

提督「……お前ら、鏡見て俺の想像通りのことしてたらゲンコツだからな?」

一旦中断します。
ネタが尽きたので一週間以内には再開します。

次回押忍提督ぅ!



衝撃が走る 究極の

至福。

とどのつまり


五時間建造確定!

ごぉ時間建造確定ィ!!


長門型だったら、勘弁な



※押忍!番長要素はありません、ということで再開します。

提督「…」バシャバシャ

提督「くそっ油性マジックじゃないか…額の肉と目の周辺にしっかり書き込まれた紙芝居を使う芸人みたいなの全く落ちないぞ…」

提督「おーい、夕張! ベンジン、ベンジン持ってきてくれ」

夕張「ベンジンですねぇ、わっかりまし…ベンジン!?」

夕張「えっベンジンですか?」

提督「ベンジンぐらい知ってるだろう、顔のいたずら書きが消えないんだ」

夕張「いや、ベンジンじゃなくても良くないですか? 例えばハンドクリームとかリップクリームとかでも…」


提督「そんなので落ちるわけないだろう…とりあえずそれも用意してくれ」

夕張「あ、はい分かりました」



夕張「ちなみに指に付いた油性マジックとかは口紅とかマッチでも落ちるみたいよ?」

夕張「でも口紅は最終手段で使う事になりそうよねぇ…今後それを使う度胸は私には無いわ…」


黒潮「誰に言ってるん? なにか見えちゃってたりしてるの?」

夕張「はい、リップクリームとハンドクリームと…ベンジンです」

提督「おぉ、すまないな…すまないが、ちょっと席を外してくれないか?」バシャバシャ

提督「想像以上に造形スキルが高いいたずら書きだったから見られたくないんだ、すまないな」

夕張「そういうことでしたんですね、じゃあ席を外してますね?」


夕張「…ベンジンを間違えて開けて大惨事にならなければいいんですけど」



「えーっと、ベンジンベンジン…これか?」バシャバシャ

「んで、蓋を開けて……あれ、これ本当にベンジンか? 蓋が見つからんぞ?」

「蓋フタ…ふた……あっスベ」



ガシャンッ!


「目がッ!!! 目がぁああああ!!!! …あぁぁ…」



黒潮「あぁ、これがフラグってやつなんやなぁ初めて見たでぇ」

涼風「夕張、そういう才能あるんじゃねぇか?」

夕張「そんな事言ってる場合じゃないでしょう! だ、大丈夫ですか提督!?」

提督「くっ…まさかこんなところに人生最大の敵がいたとは…」

提督「タンスの角に小指ぶつける級の強敵だ…」

夕張「普通にベンジン使わずにハンドクリームで拭いておけば良かったんですよ」

夕張「っと、動かないでくださいね? また目に入ると痛いですから」

提督「流水で目を洗うのだけはどうにも慣れないな…」

夕張「全く…ほら、ハンドクリームで馴染ませてから軽く拭き取ると…はい、落とせましたよ?」

提督「ふぅ…一時はどうなることかと思ったんだが夕張が居てくれて助かった」


提督「さてと、いたずら書きしたお前達の処遇を決めなければな」

黒潮「司令はん堪忍してや! 悪いことしたって心の底から思ってるから許したってや!」

黒潮「この通りや! な? 許したってぇやぁ」

提督「…そうか、悪いことをしたと思ってるならそれでいい」

黒潮「ホンマか! ありがとな司令はん!」


夕張「判定甘くないですか? 」

提督「俺も暴力行為はしたくない、それにそろそろミーティングを始めなければならないだろう」

提督「確か8時から特撮テレビがやるんだったよな?」

夕張「あ、そうでした! 早くミーティング始めましょうよ! 時間は待ってくれないんですから!」


提督「そうだな…じゃあ皆は食堂に集まってくれ、予定通りミーティングを行う」

食堂


提督「皆集まったか? …えーっと、まずは帰ってくるのが遅くなってしまい申し訳ない」

提督「近日中に行われる大規模作戦についての打ち合わせとかがあったんだが、今からその事について話をする」

提督「まず大体的なところからだ、我々は二日後の明朝に深海棲艦に対し先制攻撃を仕掛ける」

提督「かなり急な事になってはいるが、逆に考えると奇襲を受けずに済むとも捉えられる」

提督「細かな場所についてはこれからプロジェクターを使った説明をする

提督「夕張、早速戦闘区域を写してくれ」

夕張「分かりました」ピッ



提督、それは銀河の平和を守るために戦う正義の男達のことである!

無敵提督! テイトマン!




提督「」

夕張「あ、始まっちゃった…これ見てからでもいいですよね?」

提督「…夕張の他に見たいやつは?」

川内「うわっ! テイトマンじゃん! 見たい見たい!」

清霜「今日って戦艦型の敵が出てくる回じゃん! 私も見たいです!」

長門「はい! 私も見たいぞ!」


陸奥「長門…?」

長門「…わ、悪いか?! 私だって見たいんだ!」

提督「お前らなぁ…まぁいい、これ見終わったら説明させてもらうからな?」

長門「よし提督! そこにいられると邪魔だからどこかに移動してくれ」


陸奥「提督、長門は夢中になるとあぁなっちゃうだけで…あまり怒らないであげてね?」

提督「…あぁ分かってる、分かっているさ」

清霜「あぁ! テイトマンが! T字不利で負けちゃいそうだよ!」

長門「なに、テイトマンならここから制空権を取って逆転を…なっ! 相手にフラヲ級だと!?」

夕張「あぁ! そんな! テイトマンが!」

長門「私達のテイトマンがこんなことでくたばるわけがない! 勝て! 勝つんだ!」


提督「…あー、あいつらは放っておいて作戦概要を説明させてもらうぞ?」

提督「先行部隊として我が艦隊は敵に出来うる限りの損害を与えそのまま大規模作戦へ移行」

提督「奇襲という形で初手は行動出来るが、それ以降は深海棲艦も警戒を高めるだろう…かなり危険な作戦だ」

提督「危険だと思ったらすぐに引き返してくれ、無理をすることはない」


清霜「えっ!? テイトマンが後退したらレ級に砲撃…?」

長門「なるほど、相手を狙撃しやすい場所に引き寄せたということか…だが、誰があんなことを?」

夕張「これはまさかの仲間フラグですかね、やっぱり仲間の数人は居ないとダメですよね」



提督「…そうか、遠距離狙撃で敵の数を減らせばリスク軽減も出来るか」

提督「問題は見つからずに誰がそんな事を出来るかだが……待てよ? これなら…」

提督「見つかったらなぶり殺しに会うだろうな……そんなことにはならないだろうが」



長門「提督、なにをブツブツ言っているのだ?」

提督「いや、面白そうな作戦を考え付いてな…ちなみに仲間登場シーンはまだ先になるぞ? 人が決まっていないからな」


夕張「…え? ネタバレ?」

一旦中断します。
ネタが尽きたので一週間以内には再開します。

艦これ伝スペシャル

日本の百倍の面積に及ぶ生物を寄せ付けない死の大海原

(一万年前に栄えた文明の海底遺跡に)

その奥深くに眠る謎に包まれた神秘の遺跡、海のピラミッド

(伝説の艦娘は実在した!?)

しかしその実態は無数に仕掛けられた巧妙な罠と

(激震! 迫り来る巨大砲弾)

凶暴な深海棲艦の徘徊する恐怖の洞窟であった

(危機! 先の見えぬ渦潮)

呪われた遺跡に足を踏み入れた我々が襲い掛かる幾多の困難と大きな犠牲を乗り越えて

(実在した!! エラーの妖精エラー猫)

たどり着いた驚愕の真実とはぁッ!!

(驚愕! 青葉形の最期)

発見! 高確率のその先に伝説の艦娘は実在したァッ!!!



※秘宝伝~封じられた女神~要素はありません、ということで再開します。

長門「いやぁ…今回も迫真の戦闘シーンで見ごたえがあったな」

清霜「なぁるほど…戦艦相手にはもっと火力を上げて…早く清霜も戦艦になりたいなぁ」

夕張「え、いや…今提督の口から凄いネタバレがあったような…え? なんで誰も突っ込まないの?」


提督「中々に面白かったな、これはいい出来の特撮シリーズだ」

夕張「あの、本当に提督がこれ演じてるんじゃ?」

長門「そんな訳無いだろう、正義のテイトマンは今日もどこかで戦っているに決まっている!」

夕張「いやいや、そうじゃないです、今の明らかにおかしいじゃないですか!」


提督「そんな些細なことどうでもいいじゃないか…で、川内はなんでそんなに無言なんだ?」

川内「ちょっと黙って、今余韻を楽しんでるんだから」

提督「あっはいすいません…」



川内「……はぁ、面白かったなぁ…夜戦シーンが無かったのが残念だったけど」

川内「あの身のこなし、女の私でも憧れちゃうなぁ…一度でいいからテイトマンに会ってみたいなぁ」

長門「それは私も同感だ、よほどの鍛錬を積んでいるに違いない…手合わせを願いたいものだ」


提督「そろそろいいか? 改めて今回の作戦内容と場所の説明をさせてもらうぞ?」

長門「あぁ大丈夫だ…提督、なんでそんな端っこの方にいるのだ? もっとこっちに来てもらわないと話が聞き取りづらくなる」

提督「……そうだな、うん、お前の言う通りだ」

陸奥「あ、あまり怒らないであげてね? …長門、後で提督にしっかり謝るのよ?」


提督「気にしなくていい、それより二日後の作戦内容を手っ取り早く説明するぞ?」

提督「連合艦隊での出撃、空母機動部隊での行動を主にした編成で行う」

提督「第一艦隊は戦艦二隻、正規空母二隻、軽空母一隻、軽巡一隻の編成」

提督「第二艦隊は軽巡一隻、駆逐艦二隻、重巡一隻、雷巡一隻、高速戦艦一隻とさせてもらう」

提督「場合によっては支援艦隊も組ませてもらうが、これは後で連絡しよう」


夕張「うわぁ…結構ガチな編成ですね、人は決まっているんですか?」

提督「勿論だ、これを今から発表する」

提督「第一艦隊の旗艦は…阿武隈にする」

阿武隈「えっ! あたし!? こういうのは夕張が適任なんじゃないかな? でもあたし的にはOKです」

提督「夕張はまた別の仕事を与えるつもりだ、第二艦隊にも編成しない」


提督「続けるぞ? 空母は加賀、瑞鶴、千歳の三人だ」

加賀「…嫌です、五航戦の子なんかと一緒にしないで」

瑞鶴「なっ! 私だって嫌だから! 別の人に変えてくれますか?」

千代田「私からも却下です! 千歳姉ぇを一人には出来ません!」


提督「どれも却下だ、正規空母で錬度の高い二人じゃないと今回はダメだ」

提督「千歳は攻撃役としては勿論の事、この二人のサポートを頼みたい、千代田は千歳と交代での起用を考えている…我慢してくれ」

提督「文句を言うならお前ら四人はお留守番だ、赤城と蒼龍、それに龍驤に任せるだけだ」


龍驤「それってウチに対する当て付けってやつ? ウチだって毎日牛乳飲んで頑張っとるんや!」

龍驤「なんやその目は! そんな目でウチを見るなぁ!」



大鳳「…大丈夫、私もその気持ちすっごいよく分かるから」

龍驤「おぉ…心の友よ」

提督「うん、友達が出来るのは良い事だ! なんの流れでこうなったかは知らないが」

夕張「私には分かります、えぇ、痛いほどに分かるんです」

提督「…えーっと、本来予定していた空母二人は仲良く出来るまで出撃不可とする、千歳と千代田はバックアップとして待機」

加賀「握手しましょう、不本意ですが」

瑞鶴「えっ…まぁ握手なら…」

提督「こらっそういうのはナシだ、場合によっては肉じゃが抜きにするぞ」

加賀「…肉じゃが抜きはさすがにお腹に堪えます、別のにしてください」

瑞鶴「肉じゃが優先なのね…変なのぉ」ボソッ



加賀「そうね、七面鳥の丸焼きなら大丈夫です」

瑞鶴「あんですってぇ!? 今のは流石に聞き捨てならないわ!」

加賀「…何か問題でも?」

瑞鶴「大アリよ! 少しでも仲良くしたいと思ったのが間違いだわ!」


提督「…喧嘩をするなら纏めて俺が相手するぞ?」

提督「殴り合いの喧嘩はしないが、代わりに選択肢を二つやろう」

提督「新型武器の性能テストに付き合うか、楽しいドライブのどちらかだ」


提督「さぁ、選べ」

夕張「私は第三の選択肢の『土下座してでも謝る』を強く推奨します」

加賀「新型武器…それは艦載機ですか?」

提督「艦載機ではないがどんなものでも軽く消し飛ばしてしまう超火力を誇っているのは確かだな」

加賀「…そう、なら私はその新型武器の性能テストを」

夕張「それだけは絶対にやめたほうがいいです! 今ならまだ間に合いますから!」


瑞鶴「じゃあ楽しいドライブってのはなんですか?」

提督「そのままの意味だ、俺権限で鎮守府の外を眺めることが出来るぞ?」

瑞鶴「あ、それの方が良いかも!」

夕張「…後悔しますよ?」

瑞鶴「なんでそんなに必死に止めるの? だって鎮守府の外を見れる絶好のチャンスじゃない!」

夕張「いや、あのですね? 景色を楽しむ余裕が無いと言いますか…とにかく謝った方がいいですって」


提督「回答は後で貰うとする、戦艦は大和、長門の二人を筆頭に行動してもらう」

提督「武蔵と陸奥はいつでも代われるように準備はしっかりしておいてくれ」

提督「それじゃあ第二艦隊は……」



加賀「…夕張? なんでそんなに必死に止めるの? 戦力の増強に繋がる話よ?」

瑞鶴「外ってどうなってるか知らないから是非とも見てみたいんだけどなぁ…」

夕張「こう言いましょう、初速マッハ7.5の弾丸をそのままの意味での肌で感じるのと魔改造した音速バイクに乗るのとどっちがいいですか?」


瑞鶴「土下座した方が良いかも…うん」

提督「…以上が初動での編成とする、本日は各自準備を念入りにし、身体を休めておいてくれ」

提督「それと俺は明日の明朝出かける予定だ、何かあれば夕張に連絡をしてくれ」

夕張「出かけるって…一体どちらへ?」

提督「まぁ……アレだ、ちょっと遠出しないといけない用事が出来てな」

夕張「…出撃ですか?」

提督「出撃じゃない、そこだけは約束しよう」


提督「あぁっとそうだった、初動作戦が終わった後二日後ぐらいに夕張に頼みたいことが一つだけある」

夕張「なんだかうやむやにされたような気がしますが…一体なんでしょう?」

提督「今回の作戦海域はちょっとした島が点在していてな、そこはまぁいいとしよう」

提督「戦闘海域から一番遠い島に燃料、弾薬、食料を積んだドラム缶を投げ捨ててくれ」

夕張「仰ってる意味がよく分かりませんが…一番遠い島にドラム缶を投げれば良いんですね?」

提督「あぁ、それで間違いない、以上でミーティングを終了とさせてもらう」



提督「夕張、食事を終えたら俺は工廠に寄らせてもらう、少し欲しいものが増えた」

夕張「またお馬鹿な武器ですか? 二つもあるんですからそれで満足しましょうよ」

提督「いや、既存武器の弾薬をそのまま生かした超遠距離武器が欲しくてな、それを作るだけだ」


夕張「嫌な予感しかしないんですけど…」

工廠


提督「ベテラン妖精さん達! 元気にしていたかな? 俺だ、無敵提督だ」

妖精「いつから無敵になったんだ…って、元からだったな」

妖精「んで? 今日は何を作るんだい? また規格外な武器はお断りだがな」

提督「大丈夫だ、今回は既存武器である35.6cm三連装砲を単装砲に変え、それをスナイパーキャノンにしてくれるだけで良い」


妖精「大丈夫じゃねぇって…つまるところ新しい武器をまた一つ作れって話だろ? …ったく、無理な注文ばかりしやがって…」

提督「見た目もカッコよくしてくれよ! そうだな、五連射機能も付けてくれれば最高だな!」

妖精「わーったよ…なんとかやってみるさ」



提督「なんだかこういう感じ久々な気もするな! いつの間にかまっとうな生き方をしていた人間みたいな思考していたからな」

提督「いや、俺としては普通だと思うんだがどうにも最近頭をフルに使うことが多くてな…正直頭から煙が出そうだったんだ」

提督「ブースターも作り終え、海に浮けるように漕ぎ着けた俺の努力……くぅーっ! 改めて考えると凄い充実感が込み上げてくるな!」

提督「それに俺専用の近距離武器と遠距離武器も実戦で使えるレベルまでもっていけた…浪漫の塊とも言える渾身の出来だ!!!」


提督「後は実際に浮いた状態で使用できるかのテストだけだな! そうと決まればいざっ鎮守府近海にしゅつげ」

夕張「出撃させません、お留守番しててください」

提督「何故だ夕張! 俺は今日こそは確実に海に浮けるんだぞ!!」

夕張「やっぱり馬鹿ですねぇ…浮ける浮けないじゃなくて出撃をしてはいけないんです、何度も言ってますでしょう?」

提督「ぐっぬぬ……じゃ、じゃあすぐそこ! すぐそこで浮くだけなら!」

夕張「…浮くだけですよ? 出撃したらダメですからね?」

提督「いよっしゃあ!! ありがとう夕張! 大好きだ!」ギュッ

夕張「…そ、そういうのは声に出しちゃダメです! 抱きつくのは…まぁ、いいですけど」

一旦中断します。
ネタが尽きたので一週間以内には再開します。

知ってる人は知りまくりですが知らない人は知りません当たり前ですが

艦これサーガにはプロトタイプになった作品がありましてその名も

『ダイカンジン』っつーんですけど六道先生がそれを求めた同人誌が

呉や横須賀の漫画、古本屋さんで結構プレミアついてるらしいんすよ、これホント!

天龍や川内や足柄の馬鹿三人組がエラいことしてたり、私夕張がエラいことをされてたり

と、中々お子様には目の毒な内容なのですがま、というわけで

恥も外聞も見栄も捨てた我々が次回挑戦するのは

私立艦隊ダイカンジン!


たぶん史上初! 同人誌を元ネタにした一本です

アニメ評論家やファンの非難なんてコワクナイ! コワクナイゾー!

※エクセルサーガ要素はありません、ということで再開します。




夕張「私がエラいことされてる内容なんですか…声優さん違うしキャラも違いますよね」

提督「ここで突っ込むのは無しだ! おいカメラ止めろ!」

提督「ベテラン妖精さん、ついでに一つ簡単なお仕事を頼みたいんだが…いいか?」

妖精「今度はなんだ? BDIシステムか? それともハイ・マニューバ・モード搭載の機体でも作れってか?」

提督「作れるのか!? なら作ってくれ!」

妖精「流石にそいつばかりは無理だな、ここに置いてある機材や道具じゃとてもじゃないが作れん」

妖精「ま、道具と機材と時間さえ有れば作れないことはねぇけどな」

提督「流石ベテラン妖精さんだ! いつか作ってくれよ!」


提督「っと、話はそうじゃなくて本当に簡素なものでもいい、船を五隻作ってくれ」

提督「海に浮くので精一杯の物でも問題無い、とにかく遠目に見て船っぽければなんでもいい」

妖精「なんだってそんなものを…大きさはどのぐらいだ?」

提督「そうだな……大発動艇を更に小型にしたもので充分だ、全長9mもあれば万々歳だな」

妖精「それぐらいならサクっと作れるか、一時間かからないうちに出来上がると思うぜ」

提督「それじゃあ任せたぞ!」




夕張「…あの、そろそろ恥ずかしいですから離してもらってもいいですか?」

提督「これが完成すればなんとかなりそうか」

夕張「ただ浮くだけの船もどきを五隻も作ってどうするんですか? 流石に囮にもならないと思いますよ?」

夕張「それになんとかなりそうって一体どういう意味なんですか?」

提督「物には使い道ってものがあるもんだ、俺は一見囮にもならなそうな船もどきが欲しかっただけだ」

提督「まぁデコイに使うんだが、使い道は極秘だ! いくら夕張でも教えられん」

夕張「デコイって言ってるじゃないですか、それで納得できちゃいましたよ」

夕張「それを連合艦隊の前に展開させて被弾を抑えるつもりなんですよね? 中々良いと思います」

夕張「でもそれだとたったの五隻じゃ数が足りないんじゃないですか? 一度でも戦闘が開始すると全部壊れちゃいますよ」



提督「それもそうだがエンジンも付いてない物を五隻以上持って行くのは結構大変だと思うぞ?」

夕張「あ、そっか……じゃあこれってあまり効率の良いやり方ではないですね」

提督「まぁ、そうなるな…こいつの使い方は大規模作戦中に実際に目で見て確かめてもらうさ」

夕張「えーっ! 今ここで教えて下さいよ、気になるじゃないですか!」

提督「すぐに教えたらつまらんだろう! 某クイズ番組の長すぎる引き伸ばしはしないが楽しみにしててくれ!」

提督「それじゃあ完成し終えるまで鎮守府正面で昨日作った物のテストでもしてみるか」

夕張「あくまでも浮くだけですからね? そのまま勢い余って出撃なんてさせませんからね?」

提督「……本当に夕張は俺の心が読めるのか?」

夕張「そりゃ長い間ずっと秘書艦を担当させてもらってますからね、こんなの朝飯前ですよ」

提督「じゃあ今俺が食いたいものとか分かるか?」

提督(味が濃いとんこつラーメンが食いたいなぁ)


夕張「そうねぇ…ラーメン、それも味が濃い目のとんこつじゃないですか?」

提督「あ、当たってる…そ、それじゃあ今俺が考えていることは!?」

夕張「そんなの簡単ですよ、出撃したいって事と新しい武器の仕上がりをテストしたいんですよね?」

提督「おおお…これもビンゴだ」

夕張「まぁこれぐらいは余裕ですよ!」

夕張「じゃあ逆に私が今考えてる事って分かりますか?」


提督「そうだなぁ……風呂に入りたい、お昼はざる蕎麦が食べたい、あっでもラーメンも捨てがたい…」

提督「新しい艤装もチェックしておきたい、この後は提督の装備テストに付き合う、臭ったりしないかな」

提督「密林で買ったBDボックスに初回限定版ってあったかなぁ…経費で落とせば大丈夫よね?」

提督「今期の深夜アニメ見てないなぁ…あれっリアルタイムで私の心情が分かってる…?」




提督「まぁざっとこんなもんだろ、どうだ? 当たってるか?」

夕張「…ノ、ノーコメントで」

提督「ノーコメントはずるいぞ…まぁいいか」


提督「そう言えば以前外国産の艦載機が俺の鎮守府に配備されたよな?」

夕張「えーっと…独国のかなり独特な形状をしたアレですね? あれがどうしたんですか?」

提督「あれって俺が乗ること出来ないかな、カッコいいし」

夕張「出来ません、無理です」

提督「そうだよなぁ…サイズ的に無理があるよなぁ、でもカッコいいから乗ってみたいんだよなぁ」



提督「作れないかな? 俺サイズで」

夕張「そんなもん作ってどうするんですか! それだけの資材があれば彗星一二型甲が大量に出来ますよ!」

提督「どうって……でかい爆弾とでかい機関砲積んで出撃?」

夕張「やっぱり出撃に行き着くんですか…知ってましたけど」

提督「まぁいずれ暇なときに作ってみるか、それじゃあ試作品の性能テストしに行くか!」


提督「まずはこのブースターを脚部に着けて、ジェネレータを背負う」ガシャガシャ

提督「んで、背中にもブースターを着けて…夕張、取り付けるのを手伝ってくれ」

夕張「全く…よいしょっと」ズシッ



夕張「お、おもっ…」

提督「まだそれには燃料は入れてないんだから軽い方だ、ちょうど腰の辺りに取り付けてくれ」

夕張「いぃっしょっと……ふぅーっ重かったぁ」

提督「そこそこ動きにくいな…これに燃料を入れて稼動させてみるか!」

夕張「いきなりその状態からテストするんですか!? まずは動くかどうかのテストからじゃないと危ないですって!」

提督「なんとかなる! 俺の勘がそう告げているのだ!」ドボドボ

提督「最初はこのぐらいでいいか、本当ならコジマ粒子を使用したいんだがそんなものは俺の鎮守府には無いからな」


夕張「あのゲームのブースターに使用してる燃料ってなんですかね?」

提督「そこは突っ込んではいけない部分だ、某漫画のキャラが十年以上幼稚園児であるのと同じ理由だ」

提督「各種機関異常無し…起動!」

夕張「システム、起動…って以前こういうの提督言ってたような気がします」

提督「そんなこと言った記憶は無いんだが…気のせいじゃないか?」

夕張「そういえば提督がおかしくなった時でしたね、覚えてないのが唯一の救いです」

提督「ふむ…起動した後も何か壊れる様子も無い、ここまでは想定の範囲内だな」

提督「背部のブースターを稼動させ、前進」ズザザ


夕張「おお! ちゃんと動いてます!」

提督「そしてクイックブースト移動!」ドヒャァ!


提督「ぐっ…Gがキツいな」

夕張「いよいよもってアーマードなコアって空気が出てきちゃいましたね…噴射音も完全にそれですし」

提督「そのまま海上に浮く!」ボボボ



提督「おぉ…浮いたぞ! 河童か何かが出てきてそのまま撃墜判定になるかと思ったら普通に浮いたぞ!」

夕張「普通に浮いちゃいましたか…で、性能面で何か問題がある所とかあります?」

提督「そうだなぁ…強いてあげるとしたら」




提督「ジェネレータ周辺が暑い、肉が焼けそうなぐらいにあっつい」

夕張「今すぐそれ外してください! 今すぐ!」

提督「本当なら武器を起動させて実力を見たかったんだがなぁ…ん?」キュゥン

提督「あっやべ…」

夕張「まさかの燃料切れですか…?」

提督「だ、大丈夫だ! 15mまでなら!」

夕張「大丈夫じゃないですよねそれ! は、はやくこっちに来てください!」

提督「ええいっ! 日本男児はこの程度ではくたばらんっ!」



提督「俺の背中が真っ赤に燃える!」

夕張「そんなこと言ってる前にさっさと帰ってきてくださいよ!」

提督「わ、分かった…とりあえずちょっと手を貸してくれないかな?」

夕張「ほらっ…早く手を掴んでください」ヒョイ


提督「本当に艦娘って海に浮けるのが羨ましいもんだ…俺もお前達みたく海に浮きたいものだ」

提督「よいしょっと…あと10分遅ければ間違いなく轟沈していただろう」

夕張「かなり余裕があるじゃないですか…」

一旦中断します。
ネタが尽きたので一週間以内には再開します。

加賀「私には、悪魔の取引に思えてなりませんよ」

赤城「真実は必ず、我々が明らかにしてみせます!」


伊401「赤城さんは悔しくないんですか!」

長良「影の管理下は間違いなく実在する」


隼鷹「ほああああああっ!!!」

ドガァンッ!!

伊401「何を守るために、誰を救うために艦娘でいるんです?」

青葉「何とか出来ないんですか?」

衣笠「無理ですって!」


加賀「絶対的な正義が、この世にあるなんて…思ってる?」




赤城「提督うううう!!!」


貴方の正義を問う。


艦棒 劇場版弐

赤城「私の進むべき道を変える訳にはいきません」



※相棒 劇場版Ⅱ要素はありません
ということで再開します。
報告遅れましたがE-3ラスダン強すぎでやんの…

冒頭の会話シーン一部抜けました、気になった方は相棒劇場場2で検索してください





提督「うぅむ…燃料1000つぎ込んで稼働時間は3分程度しか動かないのか…直線距離ではざっと500mか」

提督「一応燃料は10万まで、他に燃料となる物に対応できるようにはしているが…燃費がかなり悪いな」

提督「限界一杯まで燃料を入れたとしても5時間、それもブースターだけの条件でか…」

提督「戦車よりも燃費が悪いな、かの有名なティーガー戦車ですらリッター1.2kmは走るしM1エイブラムス戦車ですら400mは進む」


夕張「えぇっと…私は戦車にはあまり詳しくないのでよく分からないんですけど」

提督「なら分かりやすいように戦艦大和での比較をするか?」

夕張「えぇ、是非ともお願いします」

提督「そうだなぁ…最大速力で1t辺り890mと言うのは聞いたことがあるな、基準速力では3.55kmらしいぞ?」

夕張「燃費が悪いって次元じゃないですねそれ…ちなみに他の燃料で使えるものはなんですか?」

提督「ん? 木炭、石油、ガソリン、核燃料、コジマ粒子、高速建造材、テッカマンエネルギーに光子力だな」

夕張「幾つかおかしいの混じってますよね! それ!」

提督「気のせいだ、どこもおかしくは無い…とりあえずテストはこれで終わりにするか」


加賀「遅くなりました、新兵器のテストに来ました」スッ

夕張「…来ちゃったかぁ、そうか来ちゃったんですか…」

提督「ん? 加賀か、よく来てくれたと言いたい所なんだが生憎こいつは信じられないぐらいに燃費が悪くてな」

提督「これ以上のテストはやらないと今決めたところなんだ…すまないな」


加賀「えっ…」

夕張「まぁ…そういうことです、すいません加賀さん」



加賀「……どのぐらい燃費が悪いんですか?」

提督「そうだな、これを1時間動かすだけの燃料があれば中部海域を終わらせることが出来るぐらいだ」

加賀「流石にそれは燃費が悪すぎると思います…夕張、どうしてこんなものを作らせたの?」

加賀「貴女ならいつでも止めさせる機会があったはずよ? 貴女まで遊んで作った訳じゃないですよね?」

夕張「ちがっ…」

加賀「でも現にここに無駄な物が幾つも作り上げられているわ」


夕張「…こっ」



夕張「この、分からず屋ぁーっ! 遊びなもんか! 私が止めても、提督が馬鹿するのも冗談じゃないって思うから、やれることをやってるんでしょ!」

夕張「やりました…やったんですよ! 必死に! その結果がこれなんですよ!! 本陣営に行って、危うく死に掛けて…」

夕張「今はこうして眺めている! これ以上なにをどうしろって言うんです!! 何を止めろって言うんですか!!」



夕張「はぁ……はぁ…」


提督「ご、ごめん…いや、ごめんなさい……」

加賀「私からも謝るわ…ごめんなさいね」

夕張「…ちょっとお風呂入って気分を落ち着かせます」スタスタ

提督「あ、あぁ…本当にごめん」



加賀「…後で土下座してでも謝った方がいいわ、夕張に色々と背負わせすぎよ?」

提督「そう…だな、確かに俺は夕張に頼りすぎていたな…」

提督「気付かないうちに負担を掛けすぎていた…提督としてあるまじき事をしていたな…」

加賀「そうね、少しぐらい休ませてあげたほうがいいわ」

加賀「私も入渠してくるわ…一応言っておきますけど入ってきたら今度こそ急降下爆撃を当てます」

提督「ぐぐっ……そう言われたら諦めるしかないな…残念だ」



提督「…夕張とは一緒に風呂に入ったんだがなぁ、やはり駄目なものはダメなのか」


加賀「えっ……え?」

入渠(脱衣所)




夕張「…少し言い過ぎちゃったかしら」

夕張「確かに加賀さんの言い分はもっともだし私も止めなかった責任はあるわよね」

夕張「はぁ…私ってやっぱり秘書艦としてダメなのかなぁ……」


金剛「ヘーイ! どうしたんですか夕張? そんな暗い顔したらノーンですネー!」

夕張「あっ金剛さん、ちょっと…ありまして」

金剛「うーん……もしかして自分についてネガティブな気持ちになってたりしてませんか?」

金剛「そんなのダメネー! 落ち込むこともありますけどいじけたりしたらもっとダメネ!」

金剛「スマーイル! 笑顔でいることが大切ネ!」

夕張「金剛さん…」



金剛「で、居なくなってた間に提督とどこまでヤっちゃったんデスか?!」

夕張「え、ちょっ」

金剛「チューまでならまだ、まだ大丈夫デス! でもその後の展開までいっちゃったら立ち直れないネ…」

金剛「何も起きることなくそのまま帰ってきたなんて信じられないネー! さぁ白状してください!」


夕張「えっと…あの、その…」

金剛「いや待って! 心の準備が必要ネ…スゥー…ハァー…」

金剛「さぁウェルカム! いつでも大丈夫ネ!」


夕張(い、言えない……無理! 絶対にアレを喋るのは無理!)

夕張「あーっと…そのぉ…申し上げにくいと言いますか…」

金剛「女はCourage! 何でも言ってみるネ!」

夕張「こあーじ? 度胸って意味ですか?」

金剛「イエース! 男は度胸、女も度胸デース! 言いにくくてもガーッと声に出してしまえば大丈夫ネー!」

夕張「それは男限定だと思うんですけど」



夕張「…その、言う前にちょっとお伺いしたいことがあるんですけど…いいですか?」


金剛「ん? なんですか?」

夕張「提督って皆と一緒にお風呂に入りたいとかいつも仰ってるじゃないですか」

金剛「あーよく言いますネ、三日に一度はお風呂に入ってるときに聞いてますネ」

金剛「私以外にも結構聞いてる人もいると思うネ、大和とかかなり聞いてると思いマス」

夕張「バケツなんてほっとんど使ってないですからねぇ…と言うかそんなに聞いてるんですか」

金剛「まぁその度にすっぽんぽんの提督を見てるネ、最初に見たときはビックリしたネ…」


金剛「夕張もお風呂に入ってるときによく見てるんじゃないデスか? 提督のアレ」

夕張「ぶっ! い、いや見てないですよ! お、大きいのは知ってますけど…」

金剛「ん? 見てないのに大きいの知ってるのはちょっとRiddleデスね…」



加賀「その事については私の口から語らせてもらうわ、どうせ夕張の口からは割れなさそうですから」

加賀「一緒にお風呂に入ったのよね? その後何があったかは知らないけど」

金剛「ワォ…夕張も人目がつかない場所では結構度胸あるネ、まぁ私はいつでも準備出来てるんですけどネー」

金剛「不思議なことにその度に比叡がどこからか現れて気付いたらお風呂から提督が消えてマスね」

夕張「あぁっもう…確かに提督と一緒にお風呂に入りました! あれだけは不可抗力だったんです!」


金剛「…フカコーリョクってどういう意味なんデスか?」

加賀「不健全って意味よ、今回だけはそういう意味よ」

夕張「違いますからっ! 提督とは何も…な、無かった…デスヨ?」

金剛「…語尾がなんだか怪しいデース」


加賀「真実はいつも一つ! …ふふっ決まったわ」

夕張「腕時計型麻酔銃と眼鏡が無いのでその台詞は無効です」

加賀「高校生の方をイメージして言ったのよ? 小学生の方じゃないわ」ドヤァ

夕張「ぐっ…そのドヤ顔やめてくださいよ!」

加賀「やめないわ、本当の真実をまだ解き明かしていないわ」




金剛「アニメの話はついていけないデース…ハッ!? 私もアニメに詳しくなればチャンスがある!?」

夕張「や、やめましょうよ…提督とは特にこれといったことはしてない…と、思います」

金剛「思うだけであって何かしたんですネ?」

加賀「その可能性しかないわね、あともう一歩と言った所かしら」

夕張「うぅ…言わないとダメですか? お風呂でゆっくりしてからでもいいじゃないですか?」

加賀「長湯なら負けないわ」

金剛「私も長湯にだけは自身があるネ」

加賀「もう殆ど答えが出てるようなものだけど…だからこそ答えてもらうわ」

金剛「えっ! 私にはちっとも分からないデース!」

加賀「安心して、私はどんな事でも誰にも話さないわ」


夕張「…誰にも喋らないで下さいね? 絶対ですよ?」

加賀「えぇ、約束するわ」

金剛「…」ゴクッ




夕張「…シました」

金剛「Oh……Jesus…」

加賀「やったわ…一航戦の名にかけて」

夕張「コナンから金田一に変わるのやめてくれますか?」

一旦中断します。
ネタが尽きたので一週間以内には再開します。

私の名前は瑞鶴、一航戦の加賀がクスリを飲まされ五航戦にされた


加賀と瑞鶴が同じ艦娘だと深海棲艦に知れたら周りの皆に危害が及ぶ!


事実を知るのは提督ただ一人!

正体隠して今日も

真実は一つ!


※名探偵コナン要素はありません、ということで再開します。



提督「ずいかーく、これ次回予告じゃなくてオープニングだ」

瑞鶴「ちょっ…私は台本通りにやったのよ!」

提督「あー…カメラ回ってんのか、まぁいいかカットするぞ」

提督「どうせなら無表情でパラパラを」

―ブツッ

執務室



提督「今の時刻は1200少し回ったところか」

提督「…落ち着かん、夕張に何て言えばいいか…囮の話もそろそろ本腰を入れて考えておかないと」

提督「俺一人でどうこう出来る数じゃないのは分かっている、もう二年以上前から奴らと戦っているんだ…相当数がいるだろう」

提督「どうしたもんかねぇ…」ギィッ


提督「頭を使うのは性に合わん、軽く甘いものでも食ってくるか」

提督「かしわもちだけは見たくも無いな、あの死神め……俺がここ最近ぶっ通しでパズルゲームをやってもクリアできんかったぞ」

提督「スコア五万点無理なんだよなぁ……」ガチャ



バタン


青葉「なるほど…提督は柏餅がお嫌いなんですか、意外な弱点を発見しました!」

青葉「それより囮がどうとかって話の方が重要そうです!」


青葉「ちなみに私は軒下、天井裏、タンスの裏からでもここに通じる秘密の通路を用意してますのでいつでも来れるんですよ!」

食堂



提督「アイスを食べたいって気分でもないしなぁ…そうだな、もっと食べ応えのあるものがいいな」

提督「ぜんざいとか和菓子って気分でもないしなぁ…何かあるかねぇ」


提督「どーも、間宮さんはいるか?」


伊良湖「あ、提督! いらっしゃいませ、甘味処へようこそ」

伊良湖「間宮さんは新しいお菓子を作るって一時間前ぐらいから厨房に行ってますが…なにか御用でも?」

提督「用ってほどでもないんだけど何か和菓子とかアイス以外のお菓子を食べてみたくなってな、そんなのあるか?」

伊良湖「うーん、最中は和菓子だからダメで…すいません、今はちょっと用意出来てないです」

提督「そうかぁ…ケーキとかそんなのがあれば良かったんだがなぁ」



間宮「やーっと完成しました! お料理の本に載っていたこのちーずけーきって気になってたんですよねぇ!」

間宮「っと、提督じゃないですか、お疲れ様です! 今丁度ちーずけーきが出来上がったところなんですよ! 食べてみますか?」


提督「おぉチーズケーキか! それは俺の好物だ、勿論食べるぞ! 伊良湖も是非とも食べてみたほうがいいぞ!」

伊良湖「い、いいんですか! 実はさっきからあまーい良い匂いがしててすっごく気になってたんです!」

間宮「えぇ大丈夫よ…と言いたい所なんだけど、実はレシピが一部無くて少しアレンジ加えてみたんですけどね」



提督「アレンジか…逆に楽しみだな!」

間宮「さぁどうぞ! 自慢じゃないですけど結構イイ出来だと思うんです!」

伊良湖「わぁ! 見た目だけでもすっごい美味しそうです!」


提督「……この匂い、チーズケーキの中にアクセントとして何か入れたのか?」

間宮「わっ! 匂いで分かっちゃうんですか! えぇっとですね、餡子と黒糖を入れてみたんです」

間宮「チーズだけだとなんか変な味わいになりそうでして、私なりにアレンジしてみたんです」


提督「俺の知ってるチーズケーキとかなり違う気がするが…食べてみたら新しい発見があるかもしれないな」

提督「では、お先に失礼!」パクッ

伊良湖「じゃあ私も失礼しますね!」パクッ


間宮「…ど、どうでしょう?」


伊良湖「うーん……斬新? チーズと餡子の味がダブルで強烈…」

伊良湖「かなり…そう、人を選ぶような味わいですかね……」


間宮「うーん……私は結構美味しそうに出来たと思うんですけどねぇ…提督はどうですか?」







提督「ダメだ……こんなもの、チーズケーキなんて呼べるシロモノじゃない」

提督「生地はザラザラしてるし何より肝心のケーキっぽさが最悪ときてる」

提督「これじゃいつまで経っても洋菓子は作れるわけないよ」


提督「一時間後、もう一度ここにきてください」

提督「これよりもっと旨いチーズケーキをご覧にいれますよ」スッ



間宮「」

伊良湖「…美味しんぼ、美味しんぼネタですから! そんな間に受けないで下さい!」


一時間後


提督「さぁ、俺の人生でこれだけしか作れないチーズケーキだ…召し上がってください」


伊良湖「見た目的には何も変わってないように見えますけど…?」

間宮「いえ、違うわ…このいつも嗅いでるような少しツンとくる匂い……レモン?」

間宮「…あむっ」

伊良湖「はぐっ…」



伊良湖「ッ――!? こ、これは!」

伊良湖「舌の上でしっとりとする食感…ほんのりと甘みのある味わいにレモンの風味が利いて! 美味しい!」

間宮「それだけじゃないわ…生地の下に確かな歯ごたえのあるサクサクとしたものが!」


提督「間宮、チャレンジ精神は大いに結構だ…だが、本質を見失うな」

提督「お前はチーズケーキを作りたかったんだろう? 洋と和の融合を考えてのものだったかもしれないがそれ以前の問題が多すぎた」

提督「俺でよければチーズケーキの作り方を伝授してやる…どうだ?」


間宮「よ、よろしくお願いします! 提督! いえ…師匠!」


伊良湖「山岡さんだったら伝授なんてしないだろうねぇ…ま、あの漫画だからねぇ」

提督「これが俺のチーズケーキだ、味は俺好みに全て変えてある…これからは間宮がこれだと思う味に変えていけばいいさ」

間宮「はいっ! ありがとうございました師匠! ご教授大変ありがとうございます!」

伊良湖「提督なのか師匠なのかもう分からないわ…」




夕張「あぁ…暴露したらちょっと小腹が空いてきちゃったわ」

夕張「スンスン……あら? なにやら美味しそうな匂いが」

伊良湖「あ、いらっしゃいませ夕張さん、甘味処へようこそ! 丁度間宮さんがレベルアップしちゃった所です」

夕張「えっ? レベルアップ? 娥媚刺装備とかUDの焼印押されちゃった流れですか?」

伊良湖「世紀末にはなってません、調合レベルが上がってこのままだとケーキ屋さんエンド迎えれそうな意味合いです」


夕張「アトリエシリーズ的な意味ですか…確かその条件はチーズケーキの品質A以上だったような」

伊良湖「それ以上はコアすぎる話なのでカットしますね、ということで甘味処でもチーズケーキが食べれるようになりました」

夕張「チーズケーキかぁ…じゃあワンカットでお願いします」

伊良湖「かしこまりました! 出来上がったばかりのものがありますのでちょっと待っててくださいね」


伊良湖「すいませーん、チーズケーキワンカットお願いします!」

提督「あいよーチーズケーキワンカットねーちょっと待っててくれー!」



夕張「…厨房に提督が居るんですか?」

伊良湖「はい、提督が作ったチーズケーキですけど正直涙が出そうなほどに感動する味わいでした」

夕張「あの人って本当に何でも出来ちゃうのね…武器も作れるし料理も出来るなんてオーバースペック気味じゃないかしら」

夕張「でも馬鹿なのよねぇ…なんでかなぁ」

一旦中断します。
ネタが尽きたので一週間以内には再開します。
戦車か愛と勇気とかしわもちのどれかやってたら遅くなりました。すいません

予告


心が点でバラバラの伊8と伊58は駆逐イ級にコテンパンにノされてしまう。


明石は二人の完璧なユニゾンを目指し、一計を講じた。


次回、瞬間、心、重ねて

この次もサービスサービスぅ!



※新世紀エヴァンゲリオン要素はありません、ということで再開します。

提督「あれ、どっちが俺の作ったチーズケーキだったっけ?」

間宮「見た目じゃ分からないですし匂いも嗅ぎなれちゃったから区別つかないですよねぇ…」

間宮「あ、じゃあ食べてみて違いを区別しましょう!」

提督「そうだな…しかしなんで間宮の作ったチーズケーキはあんなチーズの味がしたんだ?」

提督「分量は間違えてないだろう?」

間宮「えぇ、分量は先ほど提督にほぼ同等の量を入れましたけど」

提督「じゃあ……なんでだ?」

間宮「それが私にも分からないんです…普通にチーズを入れたつもりだったんですけど」



提督「まさかだとは思うが……裂けるチーズとかトッピングチーズみたいなのを入れたわけじゃないよな?」

提督「それにバターも無塩の物を使用したんだよな? …普通のマーガリンじゃないよな?」

間宮「大丈夫です! チーズはいつもより良い物の、確かゴルゴンゾーラ……ピカ、ぴ? ま、まぁそういうのを使いました」

間宮「それにマーガリンだってほとんどバターみたいなもんじゃないですか、普通にマーガリンを使ってやりましたよ」



提督「間宮、そこに正座していろ……後でみっちりとお勉強会を開いてやる」


提督「あーい待たせた、チーズケーキワンカットだよっと」

提督「お代は伊良湖から聞いてやってく…れ」


夕張「あっ…お疲れ様です」

提督「お、おう…すまなかったな、申し訳ない」

夕張「それは私の言う台詞です。 突然取り乱したりしてすいませんでした」

提督「いいや俺が言う台詞だ、頼む、謝らせてくれ」

夕張「い、いえ! 大丈夫です、だから頭を上げてください」

提督「そうは言ってもだな…」

夕張「そんなの提督らしくないですよ! 私も言い過ぎちゃったですから…その、おあいこってことで」

提督「しかしだな…」



伊良湖「話が進まないので先にお代を頂いてもいいでしょうか?」

提督「とりあえずこの話は後にしておこう、今こうして話し合っても日が暮れてしまう」



提督「間宮、ちょっとこっち来なさい…先生怒ってないから早くこっちに来なさい」

間宮「あ、足が痺れて…」ヨロヨロ

提督「よし、とりあえずそこの椅子にでも座って待っててくれ、伊良湖は例のチーズケーキを持ってきてくれ」

伊良湖「あ、はい分かりました」


提督「さて…これからお料理に関するお勉強会をしようじゃないか、夕張も一緒に聞いておきなさい」

夕張「私もですか? え、なんで?」

提督「夕張はまだチーズケーキを食べていなかったな…丁度いい、思ったことはハッキリと声に出して言ってくれ」

夕張「意図が全く読めないんですけど…分かりました」

伊良湖「こちらが例のものです」コトッ

夕張「いたって普通のチーズケーキに見えますけど…これがどうしたんですか?」

提督「まずは一口食べてみてくれ」


夕張「あぁなるほど間宮さんが作ったんですか、でも普通に美味しそうですけどねぇ……あむっ」



夕張「うわっ…ん? いや……チーズと餡子がっ…」

夕張「…あれですね、お酒のおつまみとしても微妙でお菓子としても微妙な立ち位置というべきですかね」

提督「うん、中々に分かりにくい反応をありがとう」


提督「まずはチーズの種類についてから勉強を始めようか、今回間宮が使用したのはゴルゴンゾーラ・ピカンテだな?」

間宮「そう、それです! 通販で仕入れたんですけど名前的に気に入ったこれにしたんですよ」

提督「確かにコイツは甘いものと組み合わせると塩気と甘みで旨みが増すが…それが餡子入りのチーズケーキなのが不味かった」

提督「人は選ぶが甘いワインとの相性もバツグンだ、無論ピザやパスタに使うのが一般的だけどな」



間宮「へぇ…そうだったんですか、チーズだったら何でもいいって訳じゃなかったんですね」

提督「当たり前だ、チーズケーキに使用するのはクリームチーズが主流でありこいつは餡子にも相性バツグンで良いアクセントになってただろう」

提督「それにお菓子作りには基本的に無塩バターを使用するのが望ましい、今回は餡子も入っていて塩分が多くなりすぎてしまうからな」

提督「ここまではちゃんと理解出来たか? お菓子作りの基本を教えてるんだからな?」

間宮「はい、理解出来ました」

提督「ならいい、次にケーキの作り方としてだが…」



夕張「提督は以前パティシエか何かやってたんですかね?」

提督「普通の軍人だ、ただチーズケーキが好きだったから以前から作ってただけに過ぎない」

提督「あとはぁあの不等式の表すエリアを図して終わることになります」

間宮「ふむふむ…」

提督「接点の問題ではぁ例外が、まぁ数式には例外があるんですが、接点を置くとこから始めよう」

夕張「……ガイドラインなっつかしいなぁ、でもなんで数学の話に変わってるのかしら」


提督「あのな? abだったらお前らは俺のゆう通りしてくれるんだよぉ…こやると大変そうだからぁ」

提督「でもここが原点だとぉー、ここが原点だとぉー突然、誘惑に負けてぇy=mxなんて置いちゃう輩が、多いんだよねぇ」

提督「ダメだよぉ、どんな簡単な点でもゆうやく振り切ってこうだ、おーん」

提督「tにおける接線を立ててぇ指定された通過点を通るようにtを立式する、tが求まる式を立式する…」

提督「こっから出てくるのはなんだぁ? 接点t! abを通るように引いたときのぉ接点t!」

提督「だからぁ! この点とこの点とこの点が出るわけだ」



提督「この点は出ねぇよぉ!! ab通らない接線なんだからぁ…ぉーん」

夕張「言い切りましたね、例の会社に叱られそうですけど」

提督「むしろなんで夕張がこれを知っているんだ?」

一旦中断します。
ネタが尽きたので一週間以内には再開します。

罪を犯す人は言う

「食欲を満たすために仕方なかった」と

罪を犯す人は言う

「もう抜け出す事は出来ない」と

罪と言う名の影が何も言わずにひたひたと付きまとう

悔恨と苦悩が繰り返され、絶望へと行き着く


だが、罪人は知らないのだ

振り向けばそこに光があることを…

こんなにも、こんなにも暖かく自分を照らし続けている事を


『そして荒野と海の間を』


※トライガン要素はありません、ということで再開します。

提督「いかん! 熱弁を振るっている場合ではない! 今すぐ工廠に向かわねば!」

提督「夕張、これからは俺一人でも大丈夫だ…短いかもしれないが少し休養を取っていてくれ」

提督「なにからなにまでお前に頼りすぎていた……申し訳ない」

夕張「い、いえそんなことは…確かに色々と提督絡みでありましたけど苦労なんてしたことは無いですよ」

夕張「それに突然休養だなんて言われても…」


提督「そうだな…じゃあこうするか、明朝には俺はヤボ用で何日かここには居ない、その間は秘書艦で居てくれ」

提督「それからは暫くの間休養と言うことでどうだ?」

夕張「暫くっていつまでですか? それに提督が帰ってくるのもいつまでかかるか聞いてないんですけど…」

提督「暫くは暫くだ、それと帰ってきたら休めると思っていい……提督がな」

提督「さぁこうしちゃいられんぞ! 今から工廠に行ってアイテムを手に入れなくちゃベテラン妖精さんに怒られちまう」

提督「ほら、何を変な顔しているんだ! 新しいアイテムが出来ているんだぞ! 早く来い、夕張!」


夕張「あっはい…なんだかはぐらかされた気分がします」

工廠


提督「待たせたな!」

妖精「今日はやけに遅かったじゃないか、いつもならもっと早く来るだろうに」

提督「いやぁ食堂で盛り上がってしまってな、で、例の物は出来上がってるか?」

妖精「ったりめぇよ、こんなもん日曜大工のサラリーマンでも出来る作業だ、舐めてもらっちゃ困るな」

妖精「ここじゃ置けないから船首部分を紐で縛り付けて海に浮かせてあるぜ」

提督「おお、そいつはありがたい」

提督「これで下準備はバッチリと言った所か、あとは朝までに注文した物を作ってくれよ! 頼むぞ!」

妖精「気軽に頼んでるが結構厄介なもんなんだぞ? 五連射スナイパーライフルなんざかなり難しい機構なんだからな?」

妖精「まぁ待っててくれや、なんとかやってみるさ」



提督「スコープは無くてもいい、有ったところでどうせ見えないだろうし逆に見つかるかもしれないからな」

夕張「スコープが無くてもってどういうことですか? 聞いた限りだと狙撃用の武器だと思うんですけどスコープは必須じゃないですか?」

提督「いいか? スコープってのは最近の物でも直接日光が当たると反射光ってのが出てしまうんだ、映画ほどではないがな」

提督「万が一を考えて外すことを考えてるわけだ、まぁ俺なら無くても感覚で狙撃出来るんだがな」


提督「俺の考えている武器は超長距離狙撃武器を考えている、有ったところでなんの役にも立たないだろう…だから要らないんだ」

夕張「さらっと人外染みたことを言ってますよね、提督だから余裕だとは思いますけど」

提督「そう、なにせ提督だからな! そんな物に頼ってるんじゃ提督失格だ!」

夕張「提督の大半が失格してますよね、それ」

提督「いや、皆普通に出来るんじゃないのか? これが普通だと思うが…」

夕張「爆撃喰らっても魚雷喰らっても何やっても死なない人が普通でたまりますか!!」

提督「ふぅ……それじゃ久々の小休止といこうか、昨日の内に書くものは全部終わらせてあるんだからな」

提督「俺は明朝からの準備とかであっちこっち移動するが夕張は休んでいてくれ、作戦前の貴重な休みだからな」

夕張「うーん…じゃあ溜まってるアニメでも見ようかしら? まだジョジョとアイマス全部見終わってませんし」

提督「なら決まりだな、ゆっくりしててくれ」

夕張「はい、分かりました、では失礼しますね」



提督「んじゃ俺は自力で動く船でも用意してくるか、武装の積み込みは後でも間に合うだろうしな」

提督「なんかあったっけかなぁ…船五隻を引っ張れるものなんてそうそうないよなぁ」

提督「それこそ人力で引っ張るとしても目的地は遠距離だし流石の俺でも10mが限界だろうな」

提督「どうしたもんかねぇ…あの船は出来る限り無傷のまま持って行きたいしなぁ」



提督「ん? …無傷のままで良いなら新しく引っ張る船なんて要らないな」

提督「攻撃を受ける前に敵を倒せばそれで済む話だからタービンと缶さえ積めばなんとかなるな」

提督「こんな簡単な答えがすぐに思いつかないとは…俺は馬鹿か?」

提督「敵の数は数万を軽く超えてるだろう、織田信長のような大将を倒せば終わりなんて生ぬるい考えも効かないだろう」

提督「深海棲艦全てか……一体どれだけの犠牲が出るのだろうか」

提督「…俺は俺の出来る限りの事をやろう、俺の鎮守府の皆だけではなく他の鎮守府の艦娘全員が無事に帰ってこれるようにな」

提督「ガンダムの主人公の役回りと見るか、マクロスのガルド役になるか…だな」


提督「そこで問題だ! この場合どうやってあの数を減らすか?」

3択-一つだけ選びなさい


答え①ハンサムの提督は突如反撃のアイデアがひらめく

答え②仲間がきて助けてくれる

答え③倒しきれない。 現実は非情である。



提督「俺としてはこの絶望的な状況の中答え②に○を付けたかったが、艦娘たちは助けに来てくれることは期待できない。」

提督「やはり答えは………①しかねぇようだぜ!」



「答え-③ 答え③ 答え③」


提督「だ、誰だ! そんなことを言う奴は!」

五十鈴「五十鈴よ…って何独り言でジョジョごっこしてるのよ、ついに疲労が限界突破しちゃったわけ?」

提督「なんだ五十鈴か、いいだろジョジョの台詞言ってても! 俺ポルナレフ好きだし!」

五十鈴「残念ね、私は花京院派よ」

提督「あぁ花京院か、確かに恐怖を乗り越えた花京院は別格のカッコよさだもんな」

五十鈴「それだけじゃないわ、あの頭脳の良さも忘れてもらっては困るわね!」

提督「最後の時計塔の場面はグッときたなぁ…デス13編も中々に良かったしな」

五十鈴「お仕置きのアレをまさかアニメでもやるとは思わなかったわね…喫煙シーンは削られてたけど」

提督「あれは流せないだろう、赤ん坊が喫煙してるなんて映像は絶対に無理だな」


提督「んで、突然どうしたんだ? こんな場所で」

五十鈴「流石に出撃も何も無いと暇でしょうがないのよねぇ…散歩してたら提督がジョジョごっこしてたのを見つけたってわけ」

提督「なるほど、俺としては若干恥ずかしいが五十鈴もジョジョのファンだった事の方が驚きだ」

五十鈴「前に夕張と鎮守府近海対潜哨戒の任務で一緒に出撃したときにジョジョを勧められたのがキッカケね、まさかこんなに面白いとは思わなかったわ!」

五十鈴「提督なら勿論知ってるとは思ってたけどまさか口に出すまでだとは思わなかったわ」

提督「もうその話題はいいだろ! 俺はそういった精神面の攻撃に弱いんだよ!」

五十鈴「ねぇ、いつまでその船のとこで色々積み込んでたりしてるの?」

提督「ん? いや、外付けでもタービンとかが動くように色々弄くってるんだ、結構時間かかるぞ?」

五十鈴「あらそうなの、なら私も手伝うわよ? 結構暇だし」

提督「気持ちだけ受け取っておく、油まみれになるのは御免だろう?」

五十鈴「うっ…そうね、油まみれになるのは流石に嫌ね」

提督「それにこいつは結構重いんだ、馬力の調整もしなきゃいけないしあれだこれだと結構あるからな」カチャカチャ



五十鈴「ふーん…提督って何か歌とか歌ったりしないのかしら?」

提督「歌か? そうだなぁ……期待には副えないがアニソンとかは歌えないんだ」

五十鈴「えぇ!? あんなにジョジョ知ってるのに? 嘘でしょ!?」

提督「嘘なもんか、俺が歌えるのは古い曲ばっかりだ、言っても五十鈴にはピンとこないと思うぞ?」

五十鈴「失礼ね! 私だって色々知ってるのよ? 燃ゆる大空とか行進曲とかは記憶にあるわよ」


提督「あぁ、そういった曲か…俺は軍歌はパンツァーリートぐらいしかほとんど知らないんだ」

五十鈴「じゃあどういったのなら知ってるのよ」

提督「ホール&オーツのPrivate Eyes…って知ってるわけ無いよな」

五十鈴「…し、知ってるわよ! 私だってそれぐらい知ってるわ!」

提督「へぇ意外だな、80'sの洋楽なんだがこの時代の曲なら歌えるぞ?」


五十鈴「…英語で?」

提督「勿論だ、あとはA-haのTake On Meとかもイケるぞ?」

五十鈴「へ、へぇ……後で聴かせてくれるかしら?」

提督「俺が忘れて無ければな、さぁ作業だ作業!」

提督「よいしょっと…こいつで外付けだがなんとか完成したかな?」

提督「テストしてる時間もそんなに無いな…まぁ俺がやったんだから動くだろう」

五十鈴「随分な自信ね、本当に大丈夫なのかしら?」

提督「当たり前だ、なにせ提督だからな」

五十鈴「提督だからなんなのよ…そういうのは専門の人に任せるのが普通なんじゃないかしら?」

提督「細かいことはいいじゃないか、出来たんだし動かすのは俺だから何も問題は無いはずだ!」

五十鈴「はぁ…なんだか夕張の苦労が少し分かる気がするわ」



金剛「テ…提督ですか? そこにいるのはテートクですカ?」ヨロ…

提督「お、おう提督で間違いないぞ? それよりどうしたんだ金剛、そんな白目剥きそうな虚ろな目で? 食中毒か?!」

金剛「違うデース! 紅茶とケーキを食べたから無問題ネ!」

金剛「そんな事より夕張とフュージョンしたって本当なんデスか!? 嘘デスよね! 嘘だと言ってよバーニィ!」


提督「落ち着け金剛、俺はザク改に乗ったことは無いしそもそもバーニィじゃない」

提督「紅茶は無いが水ならある、一旦これを飲んで落ち着け」スッ

金剛「んぐっ…んぐっ……ぷはぁ!」

提督「いい飲みっぷりだな! もう一杯用意するか?」

金剛「要らないデス、で! フュージョンしたって本当なんですか?」

提督「フュージョンはしてないぞ? 気が一緒じゃないからな」

五十鈴「…えっと、もしかしてアレ? この提督がそんな事するわけもないと思うけど?」

金剛「でも! 私はしっかりと夕張の口から聞いたネ! シたって! どうなんですか!?」



提督「んー? 話がうまく伝わってこないが…俺と夕張が何かしたってことか?」

金剛「そのシた内容を聞いてるんデース! カンジンな所でいつもの提督なのどうにかしてくだサーイ!」

提督「失敬な! 俺はいつでもいつもの提督だ!! これのどこがおかしいんだ!」


五十鈴「話がややこしくなるから提督は黙ってて!」

提督「ご、ごめん…?」

五十鈴「えーっと、金剛が言いたいことは夕張と提督が関係を持っちゃったって事ね?」

金剛「イエース! その通りネ!」

五十鈴「……あのねぇ、提督なんだからそれぐらいの節度はわきまえなさいよ! 馬鹿なの!?」

提督「いや俺は」

五十鈴「そこ静かに! 馬鹿なのは元から知ってるわ!」

提督「」


五十鈴「長く夕張と一緒に居るのは知ってるけど越えちゃいけないラインぐらい知ってるでしょう!」

五十鈴「はぁ…仕事以外でなら何しようと勝手だけど節度ぐらいわきまえなさいよ!」


金剛「勝手じゃないデース! そこが一番重要なんですからネー!?」

提督「あぁそういうことか、今理解出来た」



提督「確かに夕張と一緒に風呂に入った…が、こんなに怒られるとは思ってなかった…すまない」

金剛「…え、お風呂?」

五十鈴「それだけ?」


提督「あとは色々勉強しただけだな、その時怪我もしてたし結構話し合ったさ」

金剛「勉強ってなんの勉強ですか?」

提督「それは…まぁ、そうなるな」

五十鈴「日向の真似しても誤魔化せないわよ?」

金剛「グフッ……わ、ワタシはもうダメみたい…デース」

金剛「ワタシは…こんな死に方はしないワ!」ダキッ

提督「金剛!」

金剛「テートク…ワタシが愛したテートクの…せめてその胸の中で…」ガクッ

提督「金剛…お前もまた孤独…」



五十鈴「はぁ…なんだか頭が痛くなってきたわ」

五十鈴「いっとくけど職務中に夕張と変なことしたら命令なんて一切聞かないわよ?」

提督「そこはわきまえる、安心してくれ」



金剛「スゥー……ハァー…スゥー…ハァー…Oh…イエース」


提督「お前は何を言っているんだ? おい金剛? 聞こえてるか? 顔の位置がずり落ちてるぞ?」

五十鈴「今すぐそれを引き剥がしたほうが良いと思うわ、絵的にかなりマズイわよ」

提督「なに!? そうなのか…こ、こら! 離れろ!」グッ

金剛「…クンカクンカ! スーハースーハー…いい匂いデース…クンクン、んはぁっ!」

提督「こ、こいつ……剥がれないぞ! い、五十鈴! 手伝ってくれ!」グググッ

五十鈴「疲れそうだから私は入渠してくるわね、頑張って頂戴?」


提督「は、薄情者ーッ! だから金剛離れろ! 声がお前ヤバイことになってるぞ!」

一旦中断します。
ネタが尽きたので一週間以内には再開します。

DMMの手を逃れた提督を待っていたのは、また、地獄だった。

スマホの画面に住み着いた欲望と課金

エラー猫騒動が生み出したアプリの街

アタポンとオトメモリ、Likeとコメントをコンクリートミキサーにかけてぶちまけた

ここは惑星デレステのキメラ

次回「謝罪」

来週はssの更新に付き合ってもらう。

※ごめんなさい……ごめんなさい…デレステしてて進捗ございません…
三日以内には必ず再開します。

かつて、あの重々しき歌に送られた一航戦たち

故国を守る誇りを厚い装甲に包んだ

ボーキサイト・トルーパーの、ここは墓場

無数の提督たちのギラつく欲望に晒されて

演習場に引き出される呉の街の拳闘士

魂無き艦娘たちが

ただ己の生存を賭けて激突する


次回「潜水艦編成」

回る羅針盤から、提督に熱い視線が突き刺さる

※装甲騎兵ボトムズ要素はありません、ということで再開します。

提督「ええいっこの! 離れるんだ!」

金剛「嫌デス! まだ、まだ匂いを嗅ぎ足りないデース!」

提督「そんなことして何の得があるというのだ!」

金剛「これを嗅げば一週間は不眠不休で戦い続けられるネ! もう一歩踏み込めば一ヶ月はいけると思うネ!」

提督「なっ!? そ、そうだったのか…1-1回しせずにもお前はキラキラするとでも言うのか!?」

金剛「イエース! その通りネー! だ、だから…はぁはぁ……パンツを下ろすネ」

提督「いや待てそれはおかしい、声と目がお前怖いことになってるぞ」


提督「しょうがない…あと5分だけだぞ? 5分過ぎれば離れてもらうからな?」

金剛「5分…それまでの間は何しても全てダイジョーブなんですカ?」

提督「科学の発展に犠牲が出ないようにしてもらえれば何でもいいさ」

金剛「…比叡、5分間は自室に篭もっててくだサーイ」


比叡「うぎっ! 何故!? どうして! 完璧なカモフラージュで変装してたはずなのに!」

金剛「比叡の淹れる紅茶は、苦いから…ですかネ」

提督「金剛も不発弾と言った意味では自爆、誘爆しそうでむせそうだぞ」

比叡「私の心は冷える…司令! 金剛お姉さまに何かしないでくださいよ!」

提督「お前らは本当によく分からん奴らだな…何ならよく知ってるんだ?」

金剛「クンクン……ガンダムとかエヴァは良く知らないデース」

比叡「マクロスとか…ギアス? でしたっけ? それもよく知らないです」

提督「…じゃあボトムズは?」

金剛「それは…えーっと…榛名! カモーン!」




榛名「アストラギウス銀河を二分するギルガメスとバララントの陣営は互いに軍を形成し」

榛名「もはや開戦の理由など誰もわからなくなった銀河規模の戦争を100年間継続していた。」

榛名「その“百年戦争”の末期、ギルガメス軍の一兵士だった主人公『キリコ・キュービィー』は」

榛名「味方の基地を強襲するという不可解な作戦に参加させられる。」

榛名「作戦中、キリコは『素体』と呼ばれるギルガメス軍最高機密を目にしたため軍から追われる身となり」

榛名「町から町へ、星から星へと幾多の『戦場』を放浪する。」

榛名「その逃走と戦いの中で、陰謀の闇を突きとめ、やがては自身の出生に関わる更なる謎の核心に迫っていく。」



金剛「らしいデース」

提督「なるほど、お前が原因ってわけか」

榛名「何度も説明してるじゃないですか! ボトムズはむせる以外にも濃厚なストーリー展開があるって!」

榛名「それなのにむせるしか記憶にないのは何故なんですか!?」

比叡「い、いやー…主題歌と次回予告が強烈過ぎてそれしか記憶に残らなかったみたいな?」

金剛「あ、でも『貴様、塗られたいのか!?』 って部分は記憶にありマース!」

榛名「それもむせるじゃないですか!」ダンッ

榛名「第一に最初期のキリコはそこらのモブにもやられるような弱さが…」クドクド




提督「今後はにわかの知識だけで榛名に対してボトムズ系の事を言うのをやめよう」

提督「ボトムズ全部見てないからなぁ…ウド編までしかついていけなそうだ」

榛名「提督! でしたら今からでも遅くないので一緒に見ましょう! 面白いですよ!」

提督「いや、そっとしておいてくれ…明日には出かけなければいけないからな」

榛名「軽くスルーしましたけど『貴様、塗られたいのか!?』じゃなくて『貴様、塗りたいのか?』ですからね?」

榛名「レッドショルダーもビックリに真っ赤に染め上げますよ?」

提督「それだけは勘弁してやってくれ、流石に可哀想だ」


提督「さて、金剛…約束の5分は過ぎ去ったぞ? どいてくれ」

金剛「いやデース! ボトムズトークしかしてなくて肝心の提督のスメルがまだ嗅ぎきってないデース!」


提督「榛名、ちょっと金剛を動かすのを手伝ってくれ、こうなれば強行手段だ」

榛名「動かしてもいいですけど……その、ご迷惑じゃないですか?」

提督「現在進行形で金剛に迷惑されてるんだ、中々離れてくれないんだ」


金剛「ノー! いや、いやぁあああ! 比叡! 私を手伝って下サーイ!」

比叡「くっ……合法的に金剛お姉さまに触れる絶好のチャンスなのに…このジレンマ…どうすれば」

提督「じゃあ剥がすのを手伝ってくれ、三人がかりじゃないと金剛は剥がせないと思うからな」

比叡「決めました、金剛お姉さま……申し訳ありません!」


金剛「あぁ……テートクが離れていく…」ズルズル

提督「ふぅ…やっと剥がれたか、二人ともすまないな、助かった」

金剛「テートク! また、チャレンジしますからネー! 私はまだ諦めませんからネー!」

提督「おう、今度は忙しくないときにでも来てくれ、その時はいくらでも相手してやる!」


提督「さて…今度は燃料とか色々積み込んでいかないとな、釣竿も一応…持って行くか」

榛名「どこかに釣りしに行くんですか? 釣りだけならすぐそこでも出来ると思いますけど」

提督「分かってないな榛名、魚ってのは釣る場所で釣れる魚が違うものなんだぞ?」

提督「さってと…そろそろ準備を終えないとな…榛名、あとでボトムズ一緒に見ような」

榛名「ええ! 絶対ですからね! 提督は約束は破らないですからね!」

提督「そうだな、俺は約束は破らん! …ん? なんか忘れてるような気がするが…思い出せないな」

提督「君を裏切らないーってな…銀河鉄道999のあの映画続編出ないかなぁ」

榛名「あの、私は銀河鉄道のことは良く知らなくて…」

提督「あぁ、すまないな、内容は結構なモンだから打ち切られたんだ…個人的には続編もあれば神映画だと思ってるんだがな」

提督「今ならまだ間に合うから続編を作って欲しいものだ…っと、こんな事言うと俺も老けたと自覚してしまうな」

榛名「老けたって…まだお若いですよ?」

提督「テッカマン知ってる提督が若ければいいな…っと、榛名はそろそろ休憩でもしておいてくれ、休めるときに休むのも仕事だ」



提督「ここからは料理番組でよくある完成したものがこちらですって流れで一人作業をカットする」

榛名「完成して出てきたものが卵かけご飯ならカットする意味無いですよね、まぁ提督ですから卵かけご飯は無いと思いますけど」

提督「どっちかと言うと俺はクーガー兄貴の声をやってるマスコットキャラのポジションで居たい」

提督「作る役は夕張か……榛名のどちらかだな」

榛名「わ、私はそこまで料理が下手じゃありませんからね! だばーしませんから!」

提督「だばーしないって所だけなのか…」

提督「そして本当にカットさせてもらった、積み込み作業部分は」

提督「積み込んだのは弾薬7万と燃料10万、あとは数日前から出来ていた俺専用の艤装全て」

提督「ここに五連スナキャを搭載して完成だ! 対空? 制空権? そんな先のことは分からない」

提督「実際には五連スナキャはタンク用のショットガンらしいが、それは俺もよく知っている」

提督「一度遊びで両手盾で真っ向から挑んで馬鹿を見たことがあるぐらいにはな…」



提督「というよりデレステの次のイベント来るの早過ぎだろ…提督業とPの両立は俺でも無理だ」

提督「札束で殴らないだけマシとはいえ時間を喰われるのが痛いな…ついでにボトムズも見てたし」

提督「…今の時刻は2120、あと数時間でここともお別れだな」

提督「俺は今まで、深海棲艦っていうのをこの目で見たことは二度しかない」

提督「姿形は人のものでもないまさに異形の姿だ、戦艦ともなればさぞおぞましい姿をしているんだろうな」

提督「…戦艦の主砲の射程距離はおよそ40km…つまりこれを越える距離から攻撃を続けていればいいんだ」

提督「だが、不測の事態も常に想定しておかねばいけないだろう…ちょっとお手伝いしにきてそのまま大破なんて洒落にもならないからな」


提督「腹減ったな…何か食べにでも行こうか」スッ

提督「パインサラダとかステーキはフラグしか残らないからやめておくか、他に料理にまつわるフラグはあったっけか?」

提督「とりあえずその二品だけは食べないようにしよう、代わりに苦いコーヒーを飲むのもたまには悪くないな」

食堂




提督「流石に何もない日だとここも賑やかだな…どれ、どこか空いてる席でも探してみるか」

提督「にしてはいつもとは違う賑やかさだな…よく見れば皆新聞を持っているみたいだし」

提督「また青葉のくだらない妄言新聞だろうか…まったく、一度注意しないといけないみたいだな」



夕張「あの! これ! 本当なんですか!?」

提督「はいはい、嘘だよ嘘嘘、根も葉もないことでそんなことで驚いてたら身体がもたんぞ?」

夕張「でもこれ最近の提督の動きと全てが合っててかなり信憑性が高いですよ!」

提督「それ、見せてみろ…えーっと?」


提督「提督、大規模作戦で囮として出撃か…音声データ有(別途\2890-)」

提督「……なるほど、あこぎな商売してるな」

夕張「う、嘘ですよね? たまたま偶然の一致でこうなっただけですよね?」

提督「そうだな…囮とは言ったのは確かだが、大規模作戦のことではないぞ?」

提督「それは…あれだ、モバマスの殴られ屋のことだ」

夕張「苦しい言い訳ですよね、それは」

提督「いや、あながち間違いでもないぞ? 提督ってのは稼ぎがいい職業でな、ドリンクは最低でも3000は常備してある」

夕張「でも提督は携帯とか殆ど触ってないじゃないですか! その状態でイベント走り回るのは不可能ですよ!」

夕張「いいから、白状してください! 是が非でも止めてみせますから!」


提督「はぁ…いつの間にこんなことを録音でもされたのだろうか…とにかく確定的な証拠がある訳じゃないだろう?」

提督「大丈夫だ、少し出かけはするがそんな用件ではない…まぁ不安になるのも仕方ないか」

提督「とりあえず話は俺が飯を食い終えたらする! 以上!」

一旦中断します。
ネタが尽きたので一週間以内には…デレステのイベントが過酷じゃなければ…再開します。

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年09月04日 (金) 17:13:47   ID: CbQJ8dd6

面白い! 笑いました。

2 :  SS好きの774さん   2015年09月24日 (木) 02:39:48   ID: SrBpneVJ

びっくりするくらいの駄文

3 :  SS好きの774さん   2015年09月29日 (火) 18:14:24   ID: XB4IuRm-

いつ見ても面白い(ノ∀`)っ
ポイ

4 :  SS好きの774さん   2015年10月07日 (水) 17:12:26   ID: i5P1rVX1

ヒエーーー

5 :  SS好きの774さん   2015年10月08日 (木) 01:45:07   ID: 5pRqoS7I

トンデモねえ待ってたんだヽ(@´∀`)ノ

6 :  SS好きの774さん   2015年10月18日 (日) 18:14:06   ID: g1-W2vIf

まだかな~

7 :  SS好きの774さん   2015年10月28日 (水) 19:19:12   ID: JFAKcQKp

あれから20日・・・

8 :  SS好きの774さん   2015年11月13日 (金) 18:07:52   ID: 5zzAh3Xn

返事がない・・・すでに屍のようだ・・・

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