酒匂「安価で行動!」【艦これ】 (49)

前、酒匂の安価ss書いたら電が深海堕ちしたり夕張がボコボコにされたり酒匂が温かい光を放ったりと迷走の限りを尽くしたのでリベンジ

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酒匂「暇だよぉ…」

酒匂「今日は特にやることないし…」

酒匂「↓2でもしようかな」

すみませんが自害は無しで…
再安価↓1

酒匂「自傷…」

酒匂「もうマジ無理のアレだよね…」

酒匂「でも自分で自分を傷付けるのは嫌かなぁ…」

酒匂「あ…でも↓2にならあたしを傷付けられてもいいかも」

酒匂「深海棲艦…海に出ればいるよね」

酒匂「軽巡酒匂、抜錨します!」

酒匂「たぶんこの辺りにいると思うけど…」

酒匂「…あ、いた!」

酒匂「あれは…↓2?」

深海棲艦の種類↓2

泊地水鬼「モウ…トベナイノ…トベナイノヨ…ワカル…ネェ」

酒匂「泊地水鬼…!?なんであんなのが鎮守府近海に!?」

酒匂「と、とりあえず近づいてみよう」

泊地水鬼「↓2」

泊地水鬼「シズメ…シズメ…」

酒匂「!」ビクッ

泊地水鬼「シズメ…シズメ…」

酒匂「いや…怯えちゃだめ…あたしは自分を傷つけに来たんだから…」

泊地水鬼「フカク…フカク…フカク…」♪

酒匂「…?」

泊地水鬼「シズメ…ウミノソコヘ…」♪

酒匂「あれ、なんか変なBGMが…」

泊地水鬼「モウ!ニドト!トドカナイ!!」クワッ♪

酒匂「!?」

護衛要塞1「カナワナイ♪」

護衛要塞2「トドカナイ♪」

ル級改「ススメナイ♪」

ニ級「スクエナイ♪」

酒匂「え、何コレ」

泊地水鬼「シズメシズメ…シズンデシマエ♪」

護衛要塞「シズメシズメ…ワタシノモトヘ♪」

ル級改「フカクフカク…シズンデシマエ♪」

ニ級「シズンデシマエ…ネガイトトモニ♪」

酒匂「…」

酒匂(あたしも歌う流れなのかな…)

泊地水鬼「クズレテ♪」

護衛要塞「ハガレテ♪」

ル級改「モウニドトトドカナイノ♪」

ニ級「ナミノムコウノ♪」

酒匂「光の中♪」

泊地水鬼「トカシテ♪」

護衛要塞「ワスレテ♪」

ル級改「モウニドトモドレナイノ♪」

ニ級「ナミノムコウカワヘト」

酒匂「…消エテユク!」

気がつくと、あたしは沈んでいた

あの歌を聴いてるうちに、艦娘としての意識を失って知らず知らず沈められたらしい

あたしの肉塊は深海棲艦に改造されて、戦艦水鬼ってやつのとこに送られたけど

軽い気持ちで自傷行為なんかするんじゃなかったよ…

「シズマズニアノソラノシタデ…」

酒匂を助ける?助けない?

↓2

~ステビア海~

へ級(酒匂)「…」

へ級「…アタシハ…」

戦艦水鬼「私語ヲスルナ」

戦艦水鬼「モウスグ、艦娘ドモガ来ル…」

へ級「…」

戦艦水鬼「…来タカ」

へ級「!」

長門「行くぞ!お前たち!」

プリンツ「プリンツオイゲン、突撃します!」

阿賀野「阿賀野の本領、発揮するからね!」

戦艦水鬼「ヤクニタタヌ…イマイマシイ…ガラクタドモメッ!」

へ級(あれは…長門にお姉ちゃんたち!?)

へ級(長門…プリンツ…お姉ちゃん…!)ズザザザ

戦艦水鬼「!?へ級、勝手ナ行動ヲ…」

加賀「敵軽巡が一隻こちらに突撃…」

大和「どうします?長門さん」

長門「ここは私に任せろ!」

へ級(皆…皆…会いたかった…!)

長門「全砲門、斉射!てぇーっ!!」

長門の主砲が全てへ級に向けられる。
轟音とともに放たれる、軽巡には重すぎる一撃。
感情のままに突入した酒匂には、それを避ける術は無い。

へ級「…っ!?」

砲弾は酒匂の腹に直撃した。
すぐにその腹から赤い液体や内蔵が滝のように溢れでる。

へ級「ギャアアアア!!アアアア!!」

酒匂の心はすぐに絶望に支配された。
せっかく仲間に会えたのに…。
もしかしたら、皆の元へと戻れるかもしれないのに…。
そんな彼女の淡い希望は一瞬のうちに消え失せた。

へ級「イ…イタイヨォ…ドウシテ…」

それでも希望にすがろうと、やっとの思いで出した酒匂の悲痛な叫び。
だが、その声は艦娘たちには届かない。

武蔵「長門よ。落としきれてないぞ。貴様の腕も衰えたな」

長門「ふん、仕方あるまい。T字不利を引いたから一撃で仕留められないときもある」

プリンツ「じゃあ私がトドメをさしますね!ふぉいやーっ!」

へ級「っぐぁっ…!!」

仲間たちは容赦なく酒匂を攻撃する。
今度は腕が吹き飛ばされた。
吹き飛んだ腕は水面を跳ねながら遠い場所へと流され、酒匂はさらなる痛みに絶望するしかない。

プリ「あちゃー、外した!カスダメ!」

大和「あらあら、ラッキーガールにも失敗はあるのですね」クスクス

絶望の中で聞こえる、艦娘たちの笑い声。
もはや、彼女らは酒匂の知ってる仲間ではない。
酒匂はただの深海棲艦。艦娘にとって、酒匂は1つの駆逐対象でしかないのだ。

ふと周りを見渡すと、戦艦水鬼以外の随伴艦はいなくなっていた。
ボロボロになった酒匂は艦娘らに脅威ではないと判断されたのか、放置されていたのだ。

早く沈めて
痛いの、苦しいの

酒匂はそう願ったが、思いは通じない。

夜戦へと突入したが、艦娘らは執拗に酒匂ではなく戦艦水鬼を狙う。
あくまで本命は向こうなのだ。彼女らにしてみれば当然の行為なのである。

へ級「ナンデ…」

へ級「私も…皆ト一緒ニ…行キタカッタ…」

そして酒匂はそのまま放置されたまま攻撃されず、戦闘に生き延びた。
周りには炎上する深海棲艦しかいない。
酒匂はまた一人、あの戦争と同様に、取り残されたのだ。

数日後、スリガオ海での戦いは終了した。

沈んだ戦艦水鬼は艦娘側にサルベージされ、秋津洲として運用されることになった。

だが、酒匂は沈んでいない為にサルベージされない。

酒匂は今も海をさまよっている。

今度は自分を傷つけないような、優しい仲間を探して。





酒匂「次にもしも艦娘になったら…人を愛して…愛されて…皆に忘れられないように…なりたいな…」


もうこんなスレ消したい

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