【ラブライブ!】凛「めかないずど」真姫「memories」 (30)


某アーマードアイドルの影響を受けて書いた短編SSです。以下の要素を含むので苦手な方はブラウザバックで

・フロム脳?だだ漏れ
・微りんまき
・初期のデッショーな真姫ちゃん

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1435426499

真姫「ハロー、みんな。って誰もいない」

凛「ホントだ。珍しいね」

真姫「ま、そのうち来るわよ。しばらく待ってましょう」

凛「そだね」

凛「そういえば部室の掃除の途中だったっけ。主ににこちゃんの私物の」

真姫「まだ全然片付いてないじゃない。海未ちゃんにまた叱られるわよ、にこちゃん」

凛「凛の預り知らぬことにゃー♪」

真姫「それひどくない?すすけた背中で掃除するにこちゃんは正直見てられないわ」

凛「真姫ちゃん優しいにゃー。その一途な思いに応えて凛もお手伝いするよー」

真姫「そんな深い意味があるわけじゃ…」


凛「…ん?なんだろこれ」

真姫「お宝でも見つけた?」

凛「お宝…なのかな?たぶん、これ」

凛「MDウォークマンだにゃ」

真姫「あー、見たことある。使ったことないけど。にこちゃんのかしら」

凛「さあね。私も実物を見るのは初めて。…使えるのかな?」

真姫「…うーん。ディスクは入れっぱなしね」カシャカシャ

真姫「パワーは…ここか。…あれ?落ちちゃった」

真姫「電池切れかしら」

凛「単4だよね?だったら電子辞書ので代用できるはず」

真姫「どれ………。……やっぱりダメみたいね」

凛「どこか壊れてるのかな?ちょっと貸して」

真姫「凛ちゃん、こういうのできるの?」

凛「まあね。意外かもしれないけど、機械いじるの得意なんだ」

凛「……あ、ホールドが勝手にかかっちゃうんだ。…ならレバーごと外しちゃえば…」

凛「真姫ちゃん、私の筆箱からマイナスドライバー取って。これならすぐ直りそう」

真姫「はいよ…これね」

凛「サンキュー♪」

凛「うーん、なかなか古くさい作りで面白いね」カチャカチャ

真姫「…てか、ドライバーなんて持ち歩いてんの?」

凛「身近な機械の故障も意外と簡単に直せる時があるんだよ。そんな時に活躍するにゃー」

凛「よし、外せた。これで元に戻せば聞けるはず」キュッキュ

凛「…あ、でもイヤホンないや」

真姫「確か部室のPCのスピーカーってUSBじゃなくてそれだったわ」

凛「ナイスだね。ちょっと使わせてもらうよ」ポチ

__

真姫「……校歌、だったわね」

凛「期待はずれだにゃ…。誰かのマル秘ボイスレコードとか入ってないかワクワクしてたのに…」

真姫「黒歴史漁るとか…ゲスね…」

凛「あーあ、なんか損した気分」

真姫「…ん?そういえば音楽室にMDのラックが放置されてたような」

凛「!!それにゃ!真姫ちゃん、先輩方の黒歴史をあばきにいくにゃー!」ニャー

真姫「…いらないこと言ったかも。ま、いっか。暇つぶしにはなるでしょ」

凛「ふふふ、今の凛ちゃんは誰も止めることはできないよ!さあ恥ずかしの思い出ちゃん、はやく聞かせてにゃー♪」

真姫「いやいや、そんなもの保存しておいてる方が不自然でしょ。大体ディスクのタグに曲名書かれてるじゃない」

凛「いいや、見つけたもんね!曲名のないゴールデンディスク!これに嬉し恥ずかしの青春が詰まってるに違いない!」

真姫「どうせ没曲か何かでしょ。まあ聞くけど」

amen amen

gospel amen

amen amen

gospel amen

oh,I'm scary

so I'm scary

all that I see

now I'm scary

all is fantasy...all is fantasy...

凛「…英語?」

真姫「……聞いてるこっちが悲しくなるくらいの現実逃避ね…。…この歌詞、正直好きじゃないわ」

凛「何て言ってるの?」

真姫「簡単に言えば……神様助けて。全部わかっちゃった。怖い。ああ、全部幻想なんだから、…って」

真姫「曲の悲壮感とマッチしてるけど…自分自身は祈ってるだけ?って思ってね」

凛「…そうなのかな。わざわざそんなカッコ悪い言葉を歌にするのかな」

真姫「追い詰められたらそうなるものよ。歌も曲も、その時の気持ちがよく現れるでしょ?」

凛「なら、何でこんなに焦ってるみたいな音なんだろう。祈るってことは半分あきらめてるってことじゃないの?」

真姫「…さあね。作曲者しか知らないことよ」

凛「……実はさ、神様に皮肉を込めて祈ってる、とか?」

真姫「…?」

凛「例えばね…神様が自分のやること全部上手くいかないように世界を作ったと思ったから、そんな世界は否定してやるー!…とか」

真姫「………………」

凛「…真姫ちゃん?」

真姫「待って、話しかけないで。今すごく音が沸いてきてるから」

凛「え?」

真姫「神様に対する挑戦の歌……これだわ!私たちμ'sに合わせてられるこの曲の解釈…!」

真姫「誰が作った曲かは知らないけど、アレンジさせてもらうわよ…!こんな素敵な曲、埋もれさせるのは惜しいじゃない…!」

真姫「…よし!楽譜にするわ!」

凛(その後真姫ちゃんは、練習をサボって1日で五線譜を書きなぐり、ピアノの弦をかき鳴らし、部室のPCに貼り付いて曲を完成させたんだ)

凛(あまりのギラギラ感に、私も他の誰も真姫ちゃんを止められなかった。…まあ、曲は真姫ちゃんにしか作れないし、仕方ないんだけど…)

真姫「みんな!お待ちかねの新曲よ!」

穂乃果「新曲!?たった1日で!?」

真姫「そうよ!といっても音楽室に眠ってた作曲者不明の秘蔵の曲をアレンジしたんだけどね」

海未「歌詞の相談もされてないんですが…」

真姫「今回は全部英語にしたかったから海未ちゃんには荷が重いと思って。真姫ちゃんが作詞してあげたわ!」

海未「た、確かに英語の歌詞は苦手ですけれど…」

花陽「ど、どんなテーマの曲なのかな…?」

真姫「ふふ。それはズバリ!“神様への挑戦”よ!」

希「一応、μ'sって名前の由来も神様なんやけど…」

真姫「細かいことはいいの!私たちはスクールアイドルで、人間だから!」

にこ「ちょっと攻めすぎじゃない?ロッカーみたいニコ」

真姫「それがいいんでしょ!かわいいおバカじゃなくて、ホンモノのバカになってみるのも!」

絵里「ま、まあ、真姫がそれだけやる気ってことは、自信作ってことよね?」

真姫「そのとおりよエリー!自分でもこんな衝撃作になったのが怖いくらい!」

ことり「あ、はは。私の感性で衣装作れるかなぁ…?」

真姫「大丈夫よことりちゃん!聞けば脳汁ドバーッよ!」

凛「…てか真姫ちゃん、……そのMD、まだ使ってたんだ…」

真姫「この曲はこの古い機械を直して作った曲だからね。敬意を込めてMDに焼かせてもらったわ」

真姫「ありがとう凛ちゃん。凛ちゃんが直してくれなかったら、この曲は作れなかったわ」

凛「て、照れるにゃ…///」

真姫「じゃ、いくわよ」

真姫「“mechanized memories”!」

oh,I'm scary

so,I'm scary

all that I see

now,I'm scary

all is fantasy... all is fantasy...

Minute of end, and doze it still hurt

In a rainy day, let's fight for counter

On the silent way, when do you get a calling?

look into the void, it's scary

oh,I'm scary

so,I'm scary

all that I see

now I'm scary

all is fantasy

all is fantasy

「………………」

真姫「どう?真姫ちゃんの新しい可能性は?」

にこ「こ…攻撃的すぎるわよ!とてもアイドルが歌える歌じゃないわ!」

海未「詞が退廃的すぎます…!学生の思想として不適切です!」

穂乃果「えー私はいいと思うなー。歌詞の意味はよくわからないけど、絶対負けないぞー!って気持ちは伝わるし」

希「まあ、確かにね。真姫ちゃんのひねくれた闘争心はよくわかるわー」

「………………」

真姫「どう?真姫ちゃんの新しい可能性は?」

にこ「こ…攻撃的すぎるわよ!とてもアイドルが歌える歌じゃないわ!」

海未「詞が退廃的すぎます…!学生の思想として不適切です!」

穂乃果「えー私はいいと思うなー。歌詞の意味はよくわからないけど、絶対負けないぞー!って気持ちは伝わるし」

希「まあ、確かにね。真姫ちゃんのひねくれた闘争心はよくわかるわー」

真姫「だからこそ挑戦よ!常識を非常識にするって曲なんだから!」

凛「……それが、元の作曲者に対する真姫ちゃんのアンサーなんだね」

真姫「いいえ。この答えを投げかけたのはあなたよ、凛ちゃん」

凛「私…?」

真姫「あなたの素直な感想に感化された結果だから。言葉と音の裏に隠された思い…作曲者の心境を掴めたから、私も返答できたの」

凛「ただの直感だったんだけどなー」

真姫「それでいいのよ。凛ちゃんの直感、いつも頼りにしてるわ」ニコッ

凛「……今日の真姫ちゃん何か変にゃ…///」

凛「…いや、変なのは凛なのかも…///」

凛(その日からこの曲、“めかないずどめもりーず”の練習が始まったんだけど…)

凛(絵里ちゃんの提案で、“作曲者がわからない曲のアレンジだからネットでの配信は自重しましょう”、ということになりました。残念…)

凛(けど他校と合同で開催したミニライブで初披露したところ、一部の人にものすごくウケたみたい)

凛(真姫ちゃんの情熱だけが空回りしたんじゃないかと心配してたけど、わかる人にはわかるんだね)

凛(そうそう。実はあのMDの最後らへんに、作曲者のメッセージが入ってたんだ)

凛(…それを聞いた時に、何だか不思議な気分になったんだよね)

凛(…何か、すごくお金が大切に思えたっていうか…)

凛『真姫ちゃん…?練習しようよー…』

真姫『ダメよ。今書き留めなきゃ音が逃げる』

凛『もううんざりするくらい聞いたにゃ…。…しかもトラック巻き戻してないし…』

真姫『私の頭の中にはもう刻まれてるから』

凛『……ん?何か音声入ってる…?』






『…このディスクを聞いてるってことは、物好きがいたということね』

『バンドボーカル部はこれで廃部になるけど、…聞いてくれた人にお願いがあるの』

『…廃校を、阻止してほしい』

『私にはできなかった。廃校どころか部一つすら守れなかった』

『そんな光の届かない水底を漂った時に描いた曲を残します。…沈んだ私を糧に、あなたが宙をはばたけるよう願って』

『押し付けがましいと思うけど…そこに学校のために戦った人たちがいるのを、どうか覚えていてほしい』

『そして…その志に酬いることを、祈っています』

凛『………………』

真姫『………………』

凛『……真姫ちゃん』

真姫『…わかってるわよ』

凛『……絶対、やりきろうね』

真姫『…ええ。私たちのためにも、一緒の志を持った先輩方のためにも』

凛『うん…!』

oh,I'm scary
私は怯えるだけだった

so,I'm scary
だって一人だったから

all that I see
だって無理だと思ったから

now,I'm scary
今のままの私じゃ…

all is fantasy... all is fantasy...
でもそれは昔話で、書き換えられる物語なんだ

Minute of end, and doze it still hurt
あなたが手を下しても、私たちは諦めない

In a rainy day, let's fight for counter
どんなに痛めつけられても、あがきつづけよう

On the silent way, when do you get a calling?
あなたの審判を、絶対打ち消してみせる…!

look into the void, it's scary
私たちを見て!あなたを脅かすものよ!

oh,I'm scary
私たちは世界を変える

so,I'm scary
あなたの世界を認めたくない

all that I see
そう決めたから

now I'm scary
私たちは今、あなたに挑戦する!

all is fantasy
あなたの筋書きを滅茶苦茶にしてあげる!

all is fantasy
これは私たちの物語だから!


凛ちゃんが機械に強いという消えかかってた設定から思い付いたSSでした。

あとは皆さんのフロム脳におまかせします

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