貴音「ぽっぷこぉんが食べたいです」真「そう…」 (51)

真「食べればいいんじゃない?」

貴音「しかし、そのぽっぷこぉんが無いのです」

真「ついさっき貴音が全部食べちゃったからね…」

貴音「はい」

真「………」

貴音「………」ジー

真「買ってこいと?」

貴音「理解が早くて助かります」

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書き溜めはないので遅いです


貴音「先程までばたぁしょうゆ味を食べていたので、今度はきゃらめる味が良いです」

真「いや…買ってこないよ…?」

貴音「なんと」

真「貴音こそさっきまで食べてたんだから運動がてら行ってきなよ…」

貴音「いやです」

真「……」

貴音「それと、あまり元気が無い様に見えますが」

真「このやりとりを毎日してるからだよ…結局ボクが買いに行ってるし…」

貴音「今日も買いに行けばそれで解決するのです」

真「いやだってば…」

貴音「どうして嫌なのですか?」

真「嫌っていうか…自分で買いに行きなよ」

貴音「いやです」

真「……」

貴音「動きたくありません」

真「とにかく、ボクは買いに行かないからね」

貴音「おつりは好きにしていいですよ」

真「前からそうしてるよ…」

貴音「そうでしたか、道理で毎回ぴったりだと」

真「気付けよ…」

貴音「釣銭で何を買っているのですか?」

真「チロルチョコ2個だよ…」

貴音「ちる、ちるろ…ちる…」

真「チロル」

貴音「ちるろ、る…」

真「……」

貴音「まあそんな事はどうでもいいのです、ぽっぷこぉんが食べたいです」

真「へぇ…」

貴音「きゃらめる!きゃらめる!」

真「買ってこないってば…」

真「それに、キャラメルはあるじゃん…それでいいじゃん…」

貴音「きゃらめるではなく、きゃらめるぽっぷこぉんが食べたいのです」

真「めんどくさっ」

貴音「それに歯にくっつくのであまり好きではありません」

真「そうだね…」

貴音「きゃらめる!きゃらめる!」

真「ちょっと、うるさい…」

貴音「きゃらめる…きゃらめる…」ボソボソ

真(かわいい)

真「ほら、クッキー、春香のクッキーがあるじゃん」

貴音「……」サクサク

真「食べるんだ…」

貴音「春香のくっきぃは歯にくっつきません」サクサクサクサク

真「そうだね…」

貴音「それに冷めていても美味しいです」サクサクサクサクサクサクサク

真「そうだね…」

貴音「……ふぅ」

真「もう食べ終わったの?」

貴音「はい」

貴音「きゃ、ら、める!きゃ、ら、める!」

真「忘れたと思ってたのに…」

貴音「どうして頑なに拒むのですか!」

真「だからさぁ…」

貴音「もしかして…私の事が嫌いなのですか?だからその様な意地悪をするのですか…?」ウルウル

真「うっ…」

貴音「ご迷惑をおかけしてすみません…自分で買ってきます…」シクシク

真「あぁもう、分かったって!買ってくるってば!」

貴音「いえいっ♪」

真「また騙された…うっわあぁあ……」

真「いってきまーす…」

貴音「ふふふっふーん♪」ルンルン

真(スキップしてる…早く買ってこよ)ガチャ バタン

貴音「きゃっらめる♪きゃっらめるぅ♪」ピョンピョン

貴音「あふっ」ガツンッ

貴音「転んでしまいました…」

貴音「痛いです…」

貴音「……」

貴音「真ー!真おおぉぉぉぉ!!!」ビエエエン

真「なに…どうせ転んだんでしょ…」ガチャ

貴音「痛いです!起き上がれません!助けて下さい!」

真「はいはい…」

貴音「ふぅ…ありがとうございます」

真「じゃあ、行くね」

貴音「お待ちください」

真「なに…ポップコーン買いにいくんだけど…」

貴音「このまま私を一人にするというのですか」

真「貴音が買いに行けって言ったんでしょ…」

貴音「また私が転んだらどうすればいいのですか」

真「大人しく座ってればいいじゃん…」

貴音「ぽっぷこぉんが食べれる、そう思うと勝手に体が動き出すのです」

真「貴音が買いに行けばいいじゃん…」

貴音「いやです動きたくありません」

真「縛っておこうか…?」

貴音「なんと、それは良い提案ですね」

真「えっ、本当に?」

貴音「ここに都合よくロープがあるので私を縛って下さい」

真「何でロープが…」

貴音「まあまあまあ、遠慮は無用です、どうぞ」

真「はいはい…」

真「こんなもん?」

貴音「いい感じに動けません」

真「それじゃあ行くね…どうなっても知らないからね…」ガチャ バタン

貴音「はて、どうなっても…とは?」

貴音「もしや、目に見えない何かが…そしたらこの格好では、抵抗出来ません…」

貴音「……」ブルッ

貴音「まこ……いや、考え過ぎです。真もその様に何度も引き留められては迷惑でしょうし」

貴音「……」

貴音「…もしや…いえ……」

ガタン!

貴音「真ぉ!!真ぉぉおぉおぉぉお!!!!」

真「今度はなに…外まで聞こえてたよ…」

貴音「ま、まこっ、よ、よ、よう、妖怪がっ、あちらにっ」ガタガタブルブル

真「妖怪?……あ、小鳥さんが作ったマンガタワーが崩れてるだけじゃん…」

貴音「へっ、た、たわー?」

真「もう…じゃあ、また行ってくるね…」

貴音「だめ、だめ、行かないでください、怖いですっ」

真「そしたらポップコーンは無いけどいいの?」

貴音「だめです!」

真「はぁ…じゃあ、ダッシュで行ってくるからさ、それならすぐ帰ってくるし」

貴音「ほんと、ほんとうですよ!?すぐ、帰ってきて下さいね!!」

真「はいはい…」

貴音「ふぅ…そうですよ、妖怪なんていません…おばけなんてうーそさー…」

貴音「……」

貴音「まんがたわーとは何でしょうか」

貴音「もしや、妖怪の名では…」

貴音「…それは無いでしょう……」

貴音「…………」

貴音「真…遅いですね……」

貴音「………」

貴音「……何だか急に怖くなってきました」

貴音「あう…」グスッ

貴音「ろぉぷをほどいてもらった方が良かったですね…」

貴音「楽しい事を思い浮かべましょう…らぁめん、きゃらめる… 」

貴音「ふふふ…きゃらめる、きゃらめる……」

貴音「…はっ!?よ、涎が垂れてしまう所でした…」

貴音「今は垂れても自分で拭けないのですからね…」

貴音「……」

貴音「真…本当に遅いです…」

貴音「早く来て下さい…」

貴音「………ううぅ…」グス

貴音「真……まことぉ…」

貴音「ろぉぷをほどいてもらった方が良かったですね…」

貴音「楽しい事を思い浮かべましょう…らぁめん、きゃらめる… 」

貴音「ふふふ…きゃらめる、きゃらめる……」

貴音「…はっ!?よ、涎が垂れてしまう所でした…」

貴音「今は垂れても自分で拭けないのですからね…」

貴音「……」

貴音「真…本当に遅いです…」

貴音「早く来て下さい…」

貴音「………ううぅ…」グス

貴音「真……まことぉ…」

連投すみません


真「ただいまー」

貴音「…ぅううう~…」グシュグシュ

真「なに、どうしたの…」

貴音「寂しかったです…」

真「よしよし…」ナデナデ

貴音「ううぅぅぅ…」

真「ほら、ポップコーン買って来たよ」

貴音「…!きゃらめる♪きゃらめる♪」

真「今ロープほどくね…」ゴソゴソ

貴音「きゃらめる♪きゃらめる♪」

真「はい、キャラメル」

貴音「きゃっらめる♪きゃっらめる♪」ガサガサ ビリッ

真「あっ、そんなに勢い良く開けると」

バサッ ボトボトボト

貴音「あっ…」

真「袋テーブルに置いて!早く!」

貴音「は、はいっ!」

真「……」

貴音「………」

真「ほとんど落ちちゃったね…」

貴音「………きゃらめる…」

貴音「落ちた物は食べてはいけないのでしょうか…」

真「いや…これ結構ベタベタしてるから…ゴミやらなんやらくっついてるよ…」

貴音「…あぅ」

真「…でも、キャラメル味は7個買ってきたから」

貴音「……」

真「バターしょうゆは10個買ってきたよ…レジの人の顔を見ない様にして…」

貴音「!!」パアァ

真「……」

貴音「きゃらめる♪ばたーしょうゆ♪」モグモグ

真「……」

貴音「きゃっらめるっ♪ばたーしょーぉゆっ♪」モグモグ

真「…まずは床に落ちてるポップコーンを片付けてよ、手伝うからさ」

貴音「あっ……はい」

真「……」ヒロイチュウ

貴音「………きゃらめる…」ゴクリ

真「…食べちゃダメだよ?」

貴音「分かっております………きゃらめる……」ジー

真「……」

真「捨ててくるね」

貴音「………」ジー

真「…貴音?」

貴音「もったいないです」ジー

真「汚いって」

貴音「私なら大丈夫です」

真「確かにそんな気はするけどさ」

貴音「きゃらめる…」ガシッ

真「離して」

貴音「きゃらめるー」グイグイ

真「汚いってば…」

飯食い終わったら再開します

飯食い終わったら再開します

再開


貴音「捨てられてしまいました…」

真「身体中が痛い…」

貴音「食物を無駄にするともったいないおじさんに怒られますよ…」

真「もったいないおじさんって誰…」

貴音「幼少時代に一回だけ遭遇した事があります…あれはとても恐ろしいです…」ブルブル

真(親じゃないかな…)

貴音「親ではありませんよ…あれは…」

真「!?」

貴音「おや…きゃらめる味が無くなってしまいました」

真「早っ」

貴音「ばたーしょうゆ♪ばたーしょっうゆっ♪」ビリッ

バサッ ボトボトボト

貴音「……」

真「学習しようよ…」

貴音「ばたーしょうゆ…」

真「はいはい…」

真「今度こそは捨てるよ。いいよね?」

貴音「そんな…そんな……もったいないおじさんに怒られてしまいます…」

真「そこ?」

貴音「ですが…しょうがないです、捨てましょう」グイグイ

真「だったらその手を離してよ…」

貴音「いやです」

真「なんなの…」

貴音「ばたーしょうゆ…」ギリギリ

真「痛い痛い痛い痛い。くーびーがーおーれーるー」

貴音「ばたーしょうゆ…ばたーしょうゆ」ギリギリ

貴音「ばたーしょうゆ……」

真「はいはい…首超痛い」

貴音「どうして何でもかんでも捨ててしまうのでしょうか…」

真「貴音が落としたからだよ…」

貴音「なんと」

真「困ったらそれ使うのやめない?」

貴音「なんと…」

真「それはそうと、これ食べ終わったらどうするの?」

貴音「また真に買ってきてもらいます」

真「ひどい」

真「そしたらまた貴音は一人になるけどいいの?」

貴音「それは……」

貴音「…………………」

真「ガチで悩んでるね」

貴音「また物音や妖怪に脅かされるのは勘弁していただきたいところです…」

真「妖怪は考え過ぎなだけだよ…」

貴音「仕方ありません、次は私が行きましょう」

真「おぉ…偉い」

貴音「……」モグモグ

真「おぉ…何か急に食べるペースが遅くなった」

貴音「食べ終わってしまいました…」

真「いってらっしゃい」

貴音「…いいえ、食べない事にします」

真「ポップコーン禁止?」

貴音「……」

貴音「………」グゥー

真「え、もうお腹空いたの…?」

貴音「すっかりぽっぷこぉん中毒になってしまいました」

真「いってらっしゃい」

貴音「ですが……うぅ……」

真「どんだけ動きたくないの…」

貴音「いってきます…」ガチャ

真「やっと?いってらっしゃい」

真「………」

真「……………」

<マコトォ!!マーコートォォオオォオオ!!!!

真「何となーく予想はしてたけどね…なに…?」ガチャ

貴音「寒いです!」

真「そう…」

貴音「このままでは凍えてしまいます!!」

真「そう…」

貴音「なので代わりに真が行ってきて下さい!」

真「やだよ…」

真「ていうか寒くないじゃん…むしろ暑いじゃん…」

貴音「私はその…何か暑い所の出身なので寒いのです!」

真「何か暑い所ってどこだよ…」

貴音「……………………いんど?」

真「何で疑問系なの…」

貴音「…とにかく!寒いので行けません!」

真「じゃあ、ボクの上着貸してあげるからさ…」

貴音「暑いのでいやです!」

真「どっちだよ…」

真「もう本当…外暑いからさ、ドア閉めていい?」

貴音「いやです…行きたくありません…」

真「ポップコーン食べなくて良いの?」

貴音「食べたいです……」フルフル

真(何かめちゃくちゃふるふるしてる)

貴音「あぅ…」フルフル

真「……いってらっしゃい」バタン

貴音「閉めないでください!閉めないでください!」ガチャガチャドンドン

真「はいはい…」ガチャ

貴音「微かに当たる冷房の風が心地良いです」

真「こっちはだんだん暑くなってきてるんだけど」

貴音「では私を中に入れて下さい」

真「一度入っちゃったらさ、もう出ていかないでしょ」

貴音「入れてください…」グググググ

真「痛い痛いいったい」

貴音「暑いです、あっつっいっでっすっ」グイグイグイ

真「やめてやめて、こっちを外に出さないで」

貴音「ふぁいおー、ふぁいおっ」グイグイグイ

真「落ちる落ちる落ちる」

貴音「ふぅ…中に入れました」

真「無駄に汗かいた…あっつい」

貴音「冷蔵庫にじゅーすがあった筈です」

真「えっ、ホント?」

貴音「………さいだぁ…?」

真「ああ、それ炭酸だよ…」

貴音「単3…電池ですか?」

真「難しいなぁ…」

貴音「さいだぁ…面妖な」

真「まぁ、飲んでみなよ」

貴音「…………」ゴクゴク

真「どう?」

貴音「舌がぴりぴりします…毒物ではないですよね…?」

真「それが癖になるんだよ」

貴音「…ふむ、しかし、悪くはないですね」

真「でしょ?」

貴音「まさにぽっぷこぉんと合いそうですね…」

真「ほらもー来たよもう、これ絶対またボクが買いに行くパターンじゃん」

貴音「買ってきてくれないのですか?」

真「行かないよ…」

貴音「そうですか…」

真「じゃあさ、二人で行こうよ。うん、二人で行こう…」

貴音「二人で行くのなら真一人だけでも良いではないですか」

真「それなら貴音一人でも良いはずだよ…」

貴音「いやです」

真「はいはい…」

貴音「いってらっしゃい」グイグイ

真「やめてよ。物理的に行かせないで」

貴音「きゃらめる味多めでお願い致します」

真「だからいやだって」

貴音「そんなに…そんなに、私の事が嫌いなのですか?」ウルウル

真「言っとくけどその手はもう通用しないからね」

貴音「ではこうします」ギュッ

真「えっ、ちょっ、なに…」

貴音「真…真、好きです…お願いですから、買ってきて下さい…」ギュー

真「た、貴音?」

貴音「買ってくれないと私、泣いてしまうかもしれません…」ドサッ

真(何か押し倒されたんですけどこれはどうすればいいんですか)

貴音「ねぇ、お願い、好きなの…」スッ

真「へっ……わーっ!///駄目、駄目だってそれは!そんなんどこで覚えてきたの!!///」

貴音「小鳥嬢が、こうすれば大抵お願いを聞いてくれると申しておりましたので…」

真(とりあえず小鳥さんは後で燃やしとこう)

真「…それ、他の人にはやってないよね?」

貴音「?はい、そうですが…」

真「それならいいや…」

貴音「………私がこの様な事をするのは真だけですよ?」

真「…えっ?い、いま、なんて」

貴音「ふふっ♪それは、とっぷしーくれっと…ですよ?」

真「……貴音ってズルいなぁ…」

貴音「ふふふっ。ぽっぷこぉんは、二人で買いに行きましょうか」

真「うん、今度はぶちまけないでね?」

貴音「気を付けます…」

おしまい

途中割りと本気で季節間違えたのは内緒な
夜だからちかたないよね

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