【モバマス・コンマ】COOL×CATION (91)

・某ergっぽく恋愛を楽しむスレ
・ヒロインは全員クールな女の子
・基本コンマ進行、安価は重要なシーンのみ
・R18描写が入るかは未定
・主人公はデフォルトネームの「出臼富郞」、センスがなくてすまんな

そんじゃ導入始めます

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1434859107

0週目 日曜日

山と海に挟まれアウトドアが盛んな地方都市、美城市。
両親が海外に仕事に出たため、僕はこの街で一人暮らしを始めることになった。
今まで住んでいた都会を出てここに越してきた理由は、美城は母さんの故郷で

「何もないからあんた一人でも安心」

ということだそうで。
どことなく不服な思いを抱えながら1Kのマンションに入居を済ませた僕は、明日から通う学園の準備などをしながら、チープ感が目新しいローカル番組をぼうっと眺めていた。

プルルップルルッ

スマートフォンに着信。

「誰だろう」

画面には「母さん」の表示。

「もしもし、母さん?」

母『はい、お母さんですよ。つつがなくいってる?』

「うん、問題ないよ」

まだ荷解きの終わっていないダンボールは見なかったことにしてそう答える。

母『荷解き面倒とか思ってるんでしょうけど、学園に出す書類も入ってるんだからしっかりなさいよ』

げっ、貴様ニュータイプか!

母『お母さんにはお見通しなのよ。それとね、あなた、せっかく環境が変わるんだから恋人の一人や二人、作っても構わないんだからね』

「何言ってんだよ、恥ずかしい」

母『恥ずかしく無いわよぉ。お母さんだってあなたくらいの頃に、お父さんとその街で出会ったんだから』

やめてくれ、両親の馴れ初めとか、いらない。

母『あなた、お母さんに似て顔は悪くないんだから、今までみたいに怯えてないで一歩踏み込んでご覧なさい』

「踏み込む……」

母『そうよ。そうすればね、入れ食いフィーバーなんだから!』

あんたはどこの神主だ……でもそうだな、今までは女の子と関わること自体を避けていた気がする。

母『それじゃ、自炊に洗濯に大変でしょうけど、しっかりね』

「わかってる」

母『あっはは、わかってないわよ。それじゃ』

ピッ

オープニングイメージ(画像は気にするな)
http://www.nicovideo.jp/watch/sm23204352

>>4の前にこれが入ります

全く、騒がしい母さんだ。

「でも、恋人かあ」

少し、頑張ってみますかね。

――

1週目 月曜日

美城学園は市内の中心部に存在する、マンモス校だ。
校舎もグラウンドも広い。無駄に緑豊かで、夏場には藪蚊が湧くだろうことは想像に難くない。

「よし、行こう」

まずは職員室。ちゃんと荷解きをして書類は持ってきたからね。

「失礼します、今日からお世話になります、出臼富郎です!」

すると、やたら大柄で純白のジャージを身につけた男性がぬっと現れた。

??「素晴らしい元気だすばらしい。俺は武論斗、謙虚だからさん付けでいい」

あ、この人が担任の先生なんだ……ホントでかいな。2mくらいあるんじゃないか?

「先生を『さん』と呼ぶのは失礼ではないですか?」

ブロントさん「俺は不良だからよ、生徒とはフレンドリーに接するし校長のヅラは引っぺがす」

な、なんか個性的な先生だな……

ブロントさん「まあいい、お前今日から俺の生徒だからよ、全力で俺に頼っていいぞ」

「あ、はい!」

でもまあ、いい人っぽいから、いいか。

――

武論斗先生に付いてクラスルームに入り、無難な自己紹介を済ませた。

ブロントさん「んじゃ、出ウsいはカカッと空いてる席座れ」

出臼なんだけど……僕は教室の真ん中あたりの空席に移動した。
腰を下ろして、少し気持ちを落ち着ける。
年度の始まりに転入できたのは幸運だったよなあ。なんとなく入りやすいじゃない。
そんなことを考えていると、横から声が投げかけられた。

??「へえ、あんたが都会からの転校生……まあ、悪くないかな」

慌てて振り返ると

??「私は渋谷凛。よろしく」

烏の濡れ羽色に艶めく長髪、キリッと釣り上がった大きな瞳、すっと抜ける鼻筋、耳には小さなピアス、そして桃色の唇。
有り体に言ってどえらい美人がそこにいた。

「あ、うん……よろしく」

大丈夫かな、キョドってないよな僕。

渋谷「ふふ、そんな緊張しないでよ。これからお隣さんなわけだしさ」

「あ、うん、まだちょっと緊張が抜けなくて」

渋谷「ま、いきなりだしね。ブロントさんも初めてだとびっくりしたでしょ?」

「あはは、やっぱさん付けなんだね……」

渋谷「変換も面倒だし、ブロントさんって呼べばいいんじゃない? 皆そうしてる」

変換ってなんのことだろ。
でもまあ、渋谷さんとは仲良くやれそうだ。

ブロントさん「おいィ? お前ら仲良くするのは結構なことdあぐぁ、あもり調子に乗ってると裏世界でひっそりと幕を閉じることになるぞ」

「す、すみません!」

ブロントさん「いいぞ。別に構わにぃ」

厳つい見かけと荒っぽい口調からは想像つかないけど、優しい先生みたいだ。
ブロントさんによるホームルームが終わると、始業日のため解散となった。

――

さて、暇になったけど、どうしようか。

矯正選択肢 書店

――

市の玄関口である美城駅前には、立派なアーケードがかかっている。
夏場には七夕祭りを行うことで有名な商店街だって、そうネットに書いてあった。

「この街のガイドブックでも買っておこうかな」

一応観光地だし。オフシーズンだけど。
僕は書店へ向かうことにした。

――

「あ、そういえば雷撃文庫の新刊が出るんじゃなかったか?」

一巻から購読している『とある奇術の巨大外耳』が新章に移ってから初めての発売だったはず。

「ライトノベルはどの辺りかな」

だいたい漫画とはまた別の隔離エリアができているものなんだけど……
あ、あったあった。ラノベのコーナーはなんかこう、独特の雰囲気があるからすぐにわかった。

「『とある』の新刊は……お」

目当ての品を見つけ手を伸ばす、と、僕の手に柔らかいものが触れた。

??「あ」

見ればすぐ横に小柄な女の子。僕が触れてしまったのは彼女の真っ白な手だ。

「あ、ごめんなさい。先、どうぞ」

??「ん」

女の子は『とある』を手にとって逃げるように去ってしまった。

「逃げることないと思うんだけど……」

でも可愛い子だった。制服はうちの学校だったよね。また会えるかな。

――

さて、もう少し街を見て回ろうかな。

矯正選択肢 ゲームセンター

――

田舎町らしく郊外型のゲームセンター。
この街みたいな地方都市だと、駐車場完備でスーパーマーケット並に広い郊外型のゲーセンが主流だったりする。
ゲームをしながら鍋をつついたり出来るらしい。筐体汚れないのかなあ。

「お、エクバがあるじゃないか!」

立体機動ヴァンダム・エクストリームバーサスは、ロボットアニメの金字塔であるヴァンダムシリーズのキャラクターが勢揃いして、3D高速戦闘を繰り広げるゲームだ。本来はタッグマッチを行うゲームだがタイマンも可能である。

「こっちにきても遊べるとは思わなかったなあ」

僕はワンコインを投入し機体を選ぶ。

アフロ『アフロ、いっきまーす!』

初代ヴァンダム。コスト2000のオーソドックスな機体だ。
とりあえずNPCをお供にCPU戦を遊んでいると、画面に赤い警告文字が浮かび、けたたましいサイレンが鳴り響いた。

『所属不明機体が接近中!』

「来たか」

対面に誰か来た、いわゆる乱入である。
しばらくして画面が切り替わり、戦闘が始まる。

「相手はヴァンダムマッドロック、同じコストに合わせてきたか……」

マッドロックは今作に入ってから解禁された新機体である。強いと聞いたことはあるが対面するのは初めてだったりする。

アフロ『アフロ、ヴァンダムスタンバイ!』

カオル『僕達の出番だ……行こう、マッドロック!』

互いにお供のNPCを回避モードにし、タイマンが始まった。

――

ぼっこぼこだった。

「こりゃ連コインする気にもならないな……」

最強の判定と言われていた初代の格闘がことごとく潰され、射撃戦でも回避困難なマシンガンをばらまいてくる凶悪な機体だった。
熱くなって連戦したところで勝てる相手ではないだろう。
店を出る前に対面に座っていた人の顔を拝もうと思い、筐体の向こう側へ回り込んだ。するとそこには

??「ぷっ」

意志の強そうな太い眉毛がチャーミングな女の子が座っていた。ついでに鼻で笑われた。
僕は急に恥ずかしくなって、早足で店を出た。ちくしょー!
でも可愛い子だったなあ。

――

だいぶ日が傾いてきた。最後にどこか行こうか。

矯正選択肢 海岸

――

美城の名物は二つある。一つは各所にある史跡、もう一つは美しい海岸である。
さっき本屋で購入したガイドブックの受け売りですけどね。

「ほんとうに綺麗だ……」

この素晴らしい景色は女の子にボコられた僕のメンタルを静かに癒してくれた。

??「こんばんは」

突然声をかけられた。
でも今日は3人も可愛い子に出会ったんだ。
何が出てきても驚かないぞと覚悟して振り向くと、僕史上最高の美人がそこにいた。
服装はふわっとしたワンピースにショートパンツと黒タイツをセンスよく合わせ。
内はねのボブカット、人形のように整った風貌、手足が長くスタイル抜群、目元のホクロが底知れない色気を醸し出していた。

??「夕暮れの海はシーずかですね……ふふっ」

でも、なんか残念な人だった……
唖然として返事できずに居ると、彼女は鼻歌を歌いながら歩き去ってしまった。

「何か、話せばよかったな」

――

「ただいまー」

誰もいなくても習慣で挨拶してしまう。
調理道具はあるんだけど、今日は歩きまわって疲れたのでスーパーのお弁当を買ってきた。
初日から盛りだくさんだったけど、なんとか上手くやっていけそうかな。

「おやすみなさい」

僕は部屋の電気を消した。

――

1週目 火曜日

「うん、いい天気だ!」

ザキヤマの食パンにジャムを塗りたくって牛乳で流し込んだ。

「いってきます」

今日も一日が始まる!

――

渋谷「おはよ」

「渋谷さん、おはよう」

男子生徒「よっ、転校生」

渋谷さんと挨拶を交わしていると、ポンポンと肩を叩かれた。

「おはよう、えっと君は……」

男子生徒「俺は天ヶ瀬冬馬。昨日は挨拶できなかったからな、よろしく」

「よろしくね」

はぇ~すっごい。こっちにきてから美形との遭遇率が高過ぎる気がする。

冬馬「俺も都会の話、色々聞きたいからよ。今度ゆっくり話そうぜ」

「うん、わかったよ」

そうこうしているうちにチャイムが鳴った。

――

昼休み、僕は食堂に来ていた。
全校生徒が集中するためかなりの混雑具合だ。
お弁当やパンで済ませる学生も居るはずだが、やっぱり温かい御飯を食べたいものである。
カウンターでカレーライスを受け取り空席に就く。
この混雑具合だから相席なんて珍しくもない。僕の目の前にも女の子が座っていて、カレーライスを食べていた。
というか、この子昨日のゲーセンの! あ、スカーフの色が上級生じゃないか……気まずいなあ。

ゲーセンで見た女の子「はむっ、はふはふ……もぐもぐ」

なんかこう、可愛い子がご飯を食べてる姿って絵になるよな~。

ゲーセンで見かけた女の子「はふはふ……何?」

「えっ、いや、なんでもないです……」

睨まれてしまった。あんまりジロジロ見るのは失礼だよな。反省。
でも向こうはヴァンダムで負かした相手ってこと、覚えてないみたいだ。
カレーをかっこんで僕は食堂を後にした。

――

冬馬「あ~午後一で古文とかねーわ~」

「確かに……」

冬馬「ま、先生が美人だからな、頑張って起きてるけど!」

「へえ、そうなんだ」

期待が高まる。
ガラっと扉が開いて先生が入ってくる。ってこの人、昨日海岸で会った人じゃないか!

海岸で会った女性「はーい、授業始めるわよー。座って座ってー」

冬馬「な? 美人だろ?」

「違いない」

これは寝る訳にはいかないな!

海岸で会った女性「そういえば、このクラスは転校生が入ったのよね。どこにいるのかしら、手を挙げてもらえる? 転校生の点呼をせい、ふふっ」

ああ、やっぱり残念なんだな……

「はい、先生」

海岸で会った女性「あなたね。えっと、出臼くんでいいのかな」

「大丈夫です」

海岸で会った女性「私は高垣楓です。皆も改めてよろしくね」

こんな感じでゆる~く始まった授業だったが、楓先生の説明は存外丁寧で、わかりやすかった。

――

ブロントさん「hai! んじゃホームルーモ終わっから、寄り道しないでカカッと帰るべきそうするべき」

渋谷「じゃあね」

渋谷さんは乱暴に荷物を掴むと、見事なストライド走法で出て行ってしまった。

冬馬「あ~、ありゃ実家の手伝いだな」

「実家? 何かお店をやってるの?」

冬馬「おう、あいつん家は渋谷園芸つってな、花屋だ。商店街にあるぞ」

「へえ、そうなんだ」

冬馬「じゃ、俺も闇系のクエがあるんで帰るわ。じゃな」

「また明日」

闇系のクエってなんなんだよ……

――

一度家に帰って着替えてから買い物に出かけよう、今日はどこに行こうかなと思案しつつ廊下を歩いていると

女子生徒「神崎さん、今日皆でボウリングに行くんだけど、一緒に行かない?」

そんな声が聞こえてきてつい振り向いてしまう。そこには見覚えのある顔があった。
昨日本屋で触れちゃった子だ。

本屋で会った女の子「用事、あるから」

タタタッと小走りで去ってしまう。残された女子生徒は悲しそうな顔でそれを見送っていた。
うーん、なんだかモヤモヤするなあ。

――

さて、運命が決められているのはここまでという予感がある。

選択肢(コンマ直下)

12 書店(渋谷凛)
34 ゲームセンター(ゲーセンで見かけた女の子)
56 海岸(書店で会った女の子)
78 スーパーマーケット(高垣楓)
90 神社(??)

ゾロ目でいいことが起こるかも……?

――
コンマ7 スーパーマーケット

夕飯のお弁当でも買って帰ろうかな。
お、あそこにいるのは楓先生だ。スーツもいいけど私服も綺麗だなあ。
先生、料理とかするのかな。教えてもらえたり、しないよなあ。
僕は3割引きのハンバーグ弁当を買って店を後にした。

――

選択肢(コンマ直下)

12 書店(渋谷凛)
34 ゲームセンター(ゲーセンで見かけた女の子)
56 海岸(書店で会った女の子)
78 学校(友人から情報収集)
90 神社(??)

――

街を一望できる山の上に、水面神社は建っていた。
来るのは結構きつかったけどね、石段……何段あるんだろ。

「海岸の景色も良かったけど、ここからの眺めも絶景だなあ」

人がゴミのようだ、とかいいたくなっちゃうのも仕方ない気がする。
風に若葉がそよぐ音と、玉砂利を踏みしめる時の音を楽しんでいると、声をかけられた。

??「お、君みたいな若人は珍しいね。歴史マニアかな?」

真っ白、そう形容するのが一番相応しい女の子だった。
サラサラと風に揺れる銀色の髪、血管が透けて見えそうな白磁の肌、柔らかそうに潤んだ唇。
僕は大きな黒目に引きずり込まれるような錯覚を覚えた。

「い、いえ。最近越してきたので色々と名所を回っているんです」

??「へー、それは感心。ご褒美におまんじゅうをあげよう」

「え、そんな悪いです」

??「いーのいーの、毎日余らせてるからさ、神社に奉納しに来てもまだ余るんだもん」

和菓子屋さんか何かなのだろうか。

??「ま、そんなわけだから、よかったらうちの店にお菓子買いに来てよ。サービスしちゃうから」

じゃねーと、手をひらひら振りながら女の子は自転車で裏門を出て行った。
あ、舗装道路通ってるんだ……

「名前聞いてないけど」

和菓子屋さんって聞けば誰か知ってるかな?

――

「ごちそうさまでした」

ハンバーグ弁当は、美味くもなく不味くもなく。
なんとか生活していけそうかな。でも自炊は早めに覚えないとなあ。
誰かに教わることができたらいいんだけど。

あと恋人の件、この街に来てからきれいな女の子とエンカウントしまくりなんだよなあ。
今は楓先生と、和菓子屋のお姉さんが少し気になるかな。

さてと、ノートを少し見返して寝よう、そうしよう。

――

1週目 水曜日

「おはよう」

冬馬「おはよーさん」

「あ、そうだ」

冬馬なら知ってるかな?

コンマ直下

123「後輩の神崎さんという女の子のことなんだけど」
456「ゲームセンターにべらぼうに強い女子がいたんだよ」
7890「神社でお姉さんから饅頭をもらったんだ」
ゾロ目「上のこと全部教えろやあまとう」

ご飯離脱。4時頃再開。
安価じゃないので常識の範囲内で連取り構いません。あもりにもひどすぎるでしょう?という場合は考えます。

蘭子がいるとなると舞台の学園は中高一貫になるのかな

ふむ、2人が出たという事は病弱なあの子の出番もあるか…?

川島先生の出番がない

ちょいと質問にお応えします

>>35 エロゲの学園はみんな18歳以上なんだよ!おにいちゃん!
    というのは冗談として、楓先生以外の年齢は1つずつ上げている体です
    蘭子→1年
    凛→2年
    オタク女子→3年
    和菓子屋→家業手伝い

>>36 和菓子屋か病弱さんのどちらかを5人目にするつもりでした
    このスレでの出番はございません

>>37 ないわ

では続行

>>38
えっマジでないのか

コンマ8 これがシンデレラガールの力

「昨日神社でお姉さんから饅頭をもらったんだけど、この辺りに和菓子屋さんってあるの?」

冬馬「そのお姉さんってのは色白で飄々としてる人だったか?」

「うん」

冬馬「あー、じゃあ塩見先輩だな。うちの卒業生」

卒業生だったのか。じゃあ、もう働いているんだ。

冬馬「渋谷園芸の並びに潮庵って和菓子屋があって、あの人はそこの一人娘なんだよ。今は菓子職人の修行中らしい」

「なるほどね」

冬馬「そんなこと聞いてどうするんだ?」

「いや、美味しかったですって言いに行こうかなと」

冬馬「お前、律儀なやつだなあ……」

キーンコーンカーンコーン

ブロントさん「ホームルームを始めるんだが」

冬馬「じゃ、また後でな」

うーん、冬馬は情報通だなあ。

>>39 悪いなのび太、CATIONのヒロインは5人までって決まってるんだ

――

お昼休みになった。
今日は学食のたぬきそばを購入。何故かかけそばより安い、謎だ。
空席を見つけ、座ろうとすると

ゲーセンで会った女の子「あっ」

例の女の子が先に座っていた。しかもたぬきそばを食べている。
これは気まずいなあ……

コンマ直下

12345 爽やかに挨拶しながら座る
67890 逃げる
ゾロ目 別のヒロインイベントに移行

コンマ2

「またお会いしましたね。相席いいですか?」

ゲーセンで会った女の子「……別にいいよ」

「ありがとうございます」

よし、なんとか爽やかに着席できたぞ。手汗がヤバイけどな!

ゲーセンで会った女の子「2日続けて同じメニューで相席ねえ……まさかと思うけどストーカーじゃないよな?」

「えっ、何でそうなるんですか!」

ゲーセンで会った女の子「だよな~。あたしみたいな目つきの悪い女、追っかける奴なんていないわな」

あっはっはと笑い飛ばして麺をすする作業に戻っていく。
僕は美人だと思うけど、自信がないのかな。

――

ゲーセンで会った女の子「ごちそうさんでした……じゃ」

「あ、あの!」

ゲーセンで会った女の子「ん? なあに」

「先輩のお名前をお聞きしたいんですが!」

ゲーセンで会った女の子「なに、あんた本当にストーカー? にしちゃ堂々とし過ぎか。3年A組の神谷奈緒。これでいい?」

「ありがとうございます、神谷先輩。僕は2年B組の出臼富郞です。よろしくお願いします!」

神谷先輩「大きい声出すなっての……ん、出臼な。なにをよろしくすんのかしらないけど、まーよろしく」

神谷先輩は食堂を出て行った。
僕も午後の授業に遅れないようにしないとね。

――

ブロントさん「寄り道をするくらいなら俺は家に帰るだろうな俺パンチングマシーンで100とか普通に出すし」

パンチングマシーンと寄り道の関係がわかりません先生!
さて、今日はどこに出かけようかな。

12 ファッションショップ(渋谷凛)
3 ゲームセンター(書店で会った女の子)
45 レンタルDVDショップ(神谷奈緒)
67 書店(高垣楓)
890 潮庵(塩見周子)
ゾロ目は好感度大幅アップ

書き忘れたけど基本コンマ直下だからよろしく頼む

コンマ1 私は、青が好きかな

そういえば、こっちに来てから洋服を買っていないなと思い立つ。
冬物ばかりなのはさすがによろしくないだろう。

「せめて下着類は新調しよう」

僕はファッションショップへと向かった。

――

ファッションショップは大型複合施設、ラスコーの中に入っている。
他にもユニシロとかあるけれど、ラスコーの中が最も品揃えがいいと冬馬が言っていた。
3枚1000円のパンツを買い物かごに突っ込みながらトップスを物色していると、見覚えのある黒髪を視界にとらえた。

コンマ直下

123 元気よく挨拶
456 軽く会釈する
789 無視する
0 別ヒロインのイベントに移行

コンマ0 運命が回帰する!(やっと私のターンかな?)

渋谷さんかと思ったけど、違ったみたいだ。声をかけなくてよかった。
気が付くと女性ものの売り場に入り込んでいた。気まずい。まあ、ランジェリーじゃないからまだいいのだけれどね。

「へえ~こういうのもあるのか」

黒と白でフリフリ、いわゆるゴスロリというやつだろうか。似合う人が着れば似合うんだろうけど、モデルが大事だよねえ。
その時、ほど近い試着室のカーテンがサーッと開いた。

書店で会った女の子「くっくっく、馴染む、馴染むぞ……」

鏡の前でポージングしながら恍惚の表情を浮かべるゴスロリ少女。
何故カーテンを開けてしまったのだろう。テンションが上がりすぎたのだろうか。
しかしアホみたいな行動とは裏腹に、ゴスロリの着こなしは完璧で、彼女が言うとおり馴染んでいるように思えた。
僕はそっとカーテンを閉めると、レジで会計を済ませることにした……

――

さて、もう少し時間があるね。

12 渋谷園芸(渋谷凛)
3 ゲームセンター(ゴスロリの女の子)
45 レンタルDVDショップ(神谷奈緒)
67 書店(高垣楓)
890 潮庵(塩見周子)
ゾロ目は好感度大幅アップ

コンマ6 参考書で遺産交渉……ふふっ

今日は少年タカティンの発売日だ。買わねばなるまいよ。
ということで商店街の本屋さんにやってきた。

楓先生「あら」

本屋の入り口から出てくる楓先生と鉢合わせた。

「楓先生、こんにちは」

楓先生「こんにちは。出臼くんは何か本を買いに来たの?」

名前覚えてくれたんだ、嬉しいなあ。

「はい、参考書を探そうと思って」

あれ、口が勝手に……

楓先生「まあ! 偉いわね。じゃあ先生のおすすめの参考書を教えてあげる」

あれ、あれれれ?
結局楓先生オススメの古文単語帳と何故かダジャレの本を購入して帰る羽目になった。
タカティン……
でも、楓先生と一緒に過ごせて楽しかったなあ。

――

今日は自炊をしてみた。肉野菜炒めを作ってみたけど……

「しょっぱいし、野菜は硬いし、なんかベチャベチャしてる」

何でだろう。これはいよいよ料理を教わらないと死活問題だぞ。
後片付けを終えて、楓先生おすすめの参考書を勉強し、眠りについた。
565って表紙の割にゴルゴの要素がないな……

料理教えてくれる人って誰じゃろ

――

1週目 木曜日

冬馬「よっ」

「おはよう、冬馬」

通学路で冬馬に出会った。

冬馬「ところでお前さん、誰か気になる女子とかはいねえの?」

「なに、藪から棒に」

冬馬「お前の隣の渋谷凛もなかなかいけてんだろ?」

「渋谷さんかあ。うーん、今はこれといって特定の誰かっていうのはないかなあ」

冬馬「そっか、でもあんまもたもたしてっと誰とも仲良くなれないで終わっちまうからな」

「ご忠告ありがとう」

冬馬「気にすんな」

そうだよな、この街にきて立て続けに5人の綺麗な女性と出会った。
これはチャンスなんだ。誰かに集中して仲良くなりたいなあ。

※好感度が高いほどコンマがより取りやすくなりました。
>>55 だれでもいいので好感度を上げると……

――

古文のない日は授業が早く終わる気がする。
今日も街を歩き回りますかね!

1 自然公園(渋谷凛)
2 ゲームセンター(神谷奈緒)
3 海岸(ゴスロリ少女)
456 スーパーマーケット(高垣楓)
789 神社(塩見周子)
0 潮庵(楓&周子)
ゾロ目は好感度が倍増

この冬馬、そのうち「よう、大将!」とか言いそうw

>>58 親友キャラって大事ですね

コンマ3 海に飲まれよ!

海岸にやってきた。まだまだ泳げる温度には程遠いけど、雄大な海を眺めているだけで心が洗われるようだ。

「あれ、あの子」

堤防に座っている女の子。
確か神崎さんって呼ばれてたゴスロリ少女だ。今は制服だけどね。
彼女はスケッチブックを片手に集中しているようだ。

「こんにちは、何を描いているの?」

ゴスロリ少女「ふぇ? あ、いや、えと、海……」

顔を真赤にして俯いてしまう。うーん、悪いことしたかなあ。

「突然話しかけてごめんね、同じ学校の制服だったから、つい声をかけちゃった。僕は2年B組の出臼富郞」

ゴスロリ少女「あ、1年B組の神崎、蘭子です……」

「神崎さんだね、よろしく。すっごく上手いけど、いつもここで絵を描いているの?」

神崎「上手いなんて、そんな、私なんて大したことないです……けど、はい、いつもここで描いています」

「そうなんだ!」

神崎さんと楽しく過ごした。

もう少し時間があるんだよ。あるったらあるの。

1 自然公園(渋谷凛)
2 ゲームセンター(神谷奈緒)
3456 スーパーマーケット(高垣楓)
7890 神社(塩見周子)
ゾロ目は好感度が倍増

飯離脱
DASHは見たいのでその後再開予定です
好きに雑談とか、もっとこうしたらいいんじゃないとかどうぞ

追いついた
いい感じにちょいちょい元ネタのerg感が…
しかしcoolで今やってるなら他のcuteとpassionも後でやってくれるんだろうな!
別にcoolcation2でもいいけど!

あとほら川島先生は…
ネタ先生枠でこう…

>>58
トロ子抱えてる方よりときメモの好雄って感じがする

ふむ、クールでもう一周欲しいかな(病弱っ子P感)
だが今後の展開楽しみなんで嫁がいなくても読んでいくぜ

コンマ9 ちょろ―っと本気出しちゃおっかな

水面神社までやってきた。

「もうこうなったら意地だ、石段で登ってやる!」

と言っていた少し前の自分を殴りたい。
山門をくぐり、肩で息を整える。
神社は結界の役目を果たすという。心なしか静謐な空気を体に取り込んでいると声をかけてくる人がいた。

塩見「おー、こないだの若人じゃん。裏道に気がついてない感じ?」

「ちょっと運動不足解消に……あと、こないだはお饅頭ありがとうございました。美味しかったです」

塩見「あっははー、運動ならもうちょっと軽いのからやったほうがいいかもねん。お饅頭はいいのよホント」

からからと笑うその横顔は、どこか嬉しそうに見えた。

「あ、そういえば友達からうちの卒業生だって聞きました」

塩見「えー、プライバシーの侵害だなー、ふふっ」

「あの時、お名前を聞けなかったので……」

塩見「まー私生徒会長とかやってたしなー、柄にもなく。聞いてるかも知んないけど塩見周子。ソルトルックラウンドチャイルド」

やっぱり、笑顔が素敵な人だな。生徒会長ってのは正直意外だ。

「僕は出臼富郞です。今2年で」

塩見「ほぉー2個下かぁー、若いねえ」

「塩見さんだって、十分若いです」

塩見さんと楽しく過ごした。

――

晩御飯は弁当で済まし、ベッドに寝転ぶ。
今日までのことを考える。
この街にきて立て続けに美女と出会った。中でも和菓子屋のお姉さん、塩見さんとは仲良くなれている気がする。

「今週いっぱいで何かが決まる気がする」

何かは分からないけれど。

「おやすみなさい」

電気を消して、眠りについた。

1週目 金曜日

ザキヤマのパンは1ヶ月放置してもカビが生えないとか聞いたのでフロッグのシリアルに切り替えることにした。
意外と美味しいなあこれ。

――

楓先生「今日はね……抜き打ち単語テストしまーす!」

冬馬「な、なんだってー!」

大丈夫だ、僕には565がついている!

――

ブロントさん「お前らは俺のこと体育教師だと思っていたかもしれ兄がリアルでは数学タイプ」

――

さて、放課後がやってきた。

コンマ直下
12 神社(神崎蘭子)
34 図書室(高垣楓)
56789 スーパーマーケット(塩見周子)
0 生活指導室(ブロントさん)

コンマ7 お腹すいたーん

自炊の上達のため、今日は弁当ではなく材料を買って帰る!
そんな思い出スーパーマーケットを歩いていると、見知った顔に出会った。

塩見「お子様に大人気、妖怪タッチの自爆ニャンの上生菓子、お一ついかがでしょうか~」

少年「おねーちゃん、試食はないの~」

塩見「ん~、あるよ~。ほい」

少年「もぐもぐ……甘酸っぱい! あんこじゃないの?」

塩見「甘酸っぱいあんこもあるのよ~」

少女「あたしも食べたい!」

塩見「はい、どーぞ」

少女「もぐもぐ……美味しい! ママー、これ買って帰ろ!」

塩見さんは大人気みたいだ。子どもたちが捌けたら声をかけよう……

塩見「ふぅ~、可愛いけど相手するのは疲れんねえ」

「お疲れ様です」

塩見「ん? おー、たしかゼウスくん」

「出臼です……」

塩見「あっはは、めんごめんご。君も買ってく? 自爆ニャン」

「まだあるのなら、ぜひ」

塩見「素直な子はきらいじゃないよ……はいどうぞ」

「すごい、よく出来てますね」

カラフルな練切で国民的マスコットの顔が忠実に再現されている。

塩見「ありがと、私が作ったんだ。それ」

「そうなんですか! 器用ですね」

塩見「まあ、もっと難しい形が伝統的にあるからさ……チビッターで見かけたキャラ和菓子真似してるだけなんだよね」

からからと笑う。

塩見「一応練切作るときの白あんに、はちみつレモン加えて子供好きがする味に……って、こんなこと言ってもわかんないか」

「よくわからないですけど、塩見さんの作ったお菓子、味わって食べようと思います」

僕は勇気を出して、塩見さんの大きな瞳を見つめて話した。

塩見「ありがと……味わって食べてもらうなら、もっとちゃんとしたの作るからさ。今度お店にもおいで」

塩見さんと別れ、レジに向かった。

――

さて、次は……

コンマ直下

12345 神社(神崎蘭子)
67890 図書室(高垣楓)

コンマ1 これが、プロヴァンスの風…

水面神社の石段は今日もやばかった。日課にしたら相当体力つくだろうなこれ。
肩で息をしながら登り切った先には、先客がいた。

神崎「あ」

「神崎さん、こんにちは」

神崎「先輩、こんにちは」

「今日も絵を描いているの?」

神崎「はい、ここからの景色もその、綺麗なので……」

神崎さんとのんびり過ごした。

――

夕食後、コンビニで買ってきた少し格別な日本茶と共に、塩見さん謹製の自爆ニャンを食べる。

「もぐ……美味い!」

元より和菓子は好きなのだが、酸味が加わったこれもとても美味しい。

「お茶にも合うなあ」

格別のお茶だしね。僕が付け焼き刃で淹れるよりはよほどマシだろう。

「ごちそうさまでした」

うーん、幸せな食後だった。

――

ベッドの上で考えていた。

……

冬馬「ところでお前さん、誰か気になる女子とかはいねえの?」

「なに、藪から棒に」

冬馬「お前の隣の渋谷凛もなかなかいけてんだろ?」

「渋谷さんかあ。うーん、今はこれといって特定の誰かっていうのはないかなあ」

冬馬「そっか、でもあんまもたもたしてっと誰とも仲良くなれないで終わっちまうからな」

……

僕の気になる人。それは

「塩見さん……」

目を瞑れば彼女のコロコロと変わる表情が浮かんでくる。
素敵な笑顔、少しさみしそうだった横顔。全部好きだ。

「そっか、僕、好きなんだ」

あの人を喰ったような女性のことが。
何か彼女ためにしてあげたい、そんな思考が頭のなかで渦巻いていた……

はい、というわけで周子ルート確定しました。さすがシンデレラガール
1周間で規定値に届かないとバッドエンドだったので、好感度が高い順にコンマ判定しやすいよう調整させていただいた形です。
日曜日も終わるし、きりがいいので今日はここまでということで。

CATIONシリーズというergが元ネタなので、普通のギャルゲスレのようにガンガン登場人物を増やすわけには行かなかったです。
他の子が見たかった方には申し訳ありませんでした。

>>64
わかってくれる人がいて嬉しいです。
個性的な担任とか、品物のパクリ感を出してみました。
自分の中ではCo Cu Paの三部作を想定していますがCo2やったほうがいいのかこれは…

>>65
次回作で出す、かも

>>66
冬馬以外都合のいい親友ポジ思いつかなかったんです

>>67
このタイトルでもう一周やる場合は周子以外から選択
COOL×CATION2がある場合は希望のあったkwsmさんと病弱な子をきっと出します

――

1週目 土曜日

「土曜日も学園あるんだよね」

冬馬「そうだな。私立だから仕方ねえよ。学費が回収出来るだけマシと思わねーと」

「冬馬はいつも寝てるから回収できてないんじゃないの……?」

ブロントさん「小テストなんだが」

冬馬「アイエエエ!?」

これはもうだめかもわからんね。

――

塩見「いらっしゃいませ~、あ、ゼウスくんじゃ~ん」

「もういいですよそれで」

塩見「なんだよ、張り合いないなあ。今日はなにか買いに来たの?」

「はい、生菓子で何かオススメの物を2つお願いします」

塩見「ん~、今日は普通のしかないけど……じゃあ私が作った緋鯉にしとこう」

橙色の練切が丸く整形され、目玉やうろこ、ヒレが見事に表現されている。

塩見「んじゃお代はちょっとおまけして500円でいーよ」

ここでお金を払って帰る、それじゃあ今まで通りなんだ。
一歩踏み出せ。
母さんお言葉がリフレインする。

「あ、あの……」

塩見「ん? どうかした?」

「お菓子は美味しいものが手に入ったんですが、お茶がないんですよ」

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