ロック・ハワード「シンデレラガールズ?」 (78)


ロック・ハワード「は? 日本へ行け?」

カイン・R・ハインライン「そうだ。日本に君の母上の手がかりがある」

ロック「…あんたは行かないのか?」

カイン「私は…外せない用事が出来てしまってね。だからロック君、君の力が必要だったのだ」

ロック「…わかったよ。それで、何をすればいいんだ」

カイン「ここへ向かいたまえ。私の知り合いに話は通してある」

ロック「…プロダクション…?」



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MARK OF CINDERELLA GIRLS



千川ちひろ「お待ちしてました! 早速ご案内しますね!」

ロック「あ、ああ…」

ロック(日本に来たものの、何をするかは全く聞いていない)

ロック(この会社もかなりの大きさに見える。流石に顔は広いってわけか)

ロック(今更だが、とんでもなく嫌な予感がするぜ…)



ロック「…プロデューサーだって?」

ちひろ「はい! かわいいアイドルの子たちを輝かせてあげてください!」

ロック(アイドル…どう考えても、女の子だよ…な)


ロック「……」

ロック(ちひろは新設と言っていたから無理もないが、アイドルの数はそこまで多くなかった)

ロック(データの中で最初に目がいったのは…メアリー・コクラン。年は俺よりも大分下だ)

ロック(やっぱり名前が気になるところだが、いくらなんでも安直すぎるな)

ちひろ「どうでしょうか、気になった子はいます?」

ロック「というか…俺が担当の子を決めていいのかい?」

ロック(そもそも女の子相手にどうしろっていうんだ…)


ロック(…多田李衣菜、木村夏樹、愛野渚…年齢が近くて話が合わせやすそうなのは、この辺か)

ロック(何話したらいいかわからない、って事は出来れば避けたいしな)

ロック「ひとまず、この3人かな。もう少し絞った方がいいのか?」

ちひろ「新人さんですと、3人くらいまでに抑えた方がいいとは思いますね」

ちひろ「場所によってはかなりの人数…10人以上担当する人もいるみたいですが」

ロック(新人『ルーキー』…か)

ちひろ「ではそろそろ、もう一つの本題に入りたいと思いますが…よろしいですか?」

ロック「…ああ、頼む」


ちひろ「まず…あなたのお母様、メアリーさんの『ご遺体』は現在私達の施設でお休みになられています」

ロック「…何?」

ちひろ「正確には遺体ではありません。…暗黒の力の氾濫を抑えるために、一種の仮死状態となっていたのです」

ちひろ「それをギース・ハワードが保管し…彼の死後、カインさんと私達で救出したのです」

ロック「母さんは…病気じゃなかったっていうのか?」

ロック(そして、あの力を知っていて…あいつとそこまでの協力関係にあるちひろは…一体何者なんだ?)

ちひろ「そういうことです。ですが私達は、あの方を目覚めさせることは出来ませんでした」

ちひろ「原因を取り除けなければ、また同じことの繰り返しになってしまうからです」

ロック「ちょっとまだ、理解が追いついてないが…俺の仕事が関係ありそうなのはわかったよ」


ちひろ「優れたアイドルの子は、普通の人にはない特別な力を持つことが出来ます」

ちひろ「その中には…暗黒の力を制御できるようになる力も、あるかもしれません」

ロック「…!」

ちひろ「つまりロックさんには、そのアイドルを見つけ出し…」

ちひろ「力を身につけるまで信頼関係を築き上げて、育ててもらいたいのです」

ちひろ「結果的に、トップアイドルを育てることになるでしょう」

ロック「随分と…気の長い、話だな」

ちひろ「…そうですね。ですが…恐らく、それ以外の手段はないと思います」

ロック(制御できてないのは…俺も、同じだからな…)


ロック(正直な話…ちひろの得体の知れなさが半端じゃない)

ロック(だが断った所で…何も進みはしない)

ロック「一つ頼みがある。今の母さんを…俺に見せてもらえないか?」

ちひろ「はい、それは問題ありませんよ」

ロック(付属の病院の一室…ガラス越しに見せてもらった母さんの姿は)

ロック(俺の記憶と、まるで変わっていなかった)

ロック(本当に…こんなことが、あるのだろうか?)


ちひろ「さて、重い話を続けるのもなんですし。早速1人呼んでおきましたよっ」

ロック「呼んだって…俺の担当の子を?」

ちひろ「はいっ、別室で待っているはずですよっ」


ロック「君がリーナか?…おーい、聞こえてるか?」

多田李衣菜「あっ、すいません。音楽に夢中で。ん~、自己紹介ですか?」

李衣菜「多田李衣菜です。えっと、ロックなアイドル目指して頑張ります! こんな感じでいいですか?」

ロック「俺はロック・ハワード。君の担当プロデューサーって事になるかな、…よろしく」

李衣菜「ロック?ロックプロデューサー?イケてる名前ですねっ!」

ロック(随分とマイペースな子だなぁ)


ロック(おかしい、リーナと微妙に話が噛み合わない。どうする…?)

??「よっ! アンタがプロデューサーさん?あ、だりーもいるじゃん」

李衣菜「あっ、なつきちーっ」

ロック「ん?そうすると…君が夏樹か?」

木村夏樹「そそ、アタシが夏樹さ。よろしくっ」



夏樹「いやぁだりーっていわゆるニワカだからさ、迷惑かけてたらごめんな?」

李衣菜「ちょ、ちょっとなつきちっ?!」

ロック「いやいいさ、気にしなくて」

ロック(夏樹とリーナはロックを通して友達になったらしい)

ロック(『ニワカ』ってのは、要するにかっこつけだ。…気持ちは分かるかもな)

ロック(残りの一人…渚と会うのは明日になるらしい。…俺は、上手くやっていけるのか?)


ロック「…日本は凄いな、かなりの番組にアイドルがいる」

ロック「アイドルに特別な力が宿るって言われるのも、納得だ」

ロック(例えば…この、大槻唯という女の子)

ロック(この雰囲気…俺はよく知っている気がする)

ロック「…テリー、ちゃんと飯食ってるかな…」


カイン「歯がゆいな…この地を動けぬのは」

カイン「だが今は…彼を、彼女を…信じるしか手はない」

カイン「姉上…グラント…いや、アベル」

カイン「俺は…必ず…」


―翌日

ロック「少し気になったんだが、昔のあんた達に母さんを助ける余裕があったのか?」

ちひろ「それは会長に…私の親戚でもあるんですけど、協力してもらったんです」

ちひろ「昔の会長はギース、ジェフ・ボガードさんとの3人で、闘神三兄弟なんて呼ばれてたらしいですけど」

ロック「…」

ロック(テリーの親父さんと知り合いって事は、テリーも会長の事を知ってたりするんだろうか?)

ちひろ「会長もギースの遺産の事を調べていたので…私が少し無理言って、お願いしたんですよ」

ちひろ「私自身の理由としては…昔、メアリーさんに命を救われたので…少しでもお力になりたいと思ったんです」

ロック「なるほどな…」


愛野渚「どーもッ、プロデューサーさん!バスケ部キャプテン愛野渚、やるからには頑張るよ!」

ロック「ロック・ハワードだ。よろしくな」

ロック(渚は夏樹に負けず劣らず勢いのある子だった)

ロック(キャプテンというだけあって、前に出るのは得意そうなタイプだな)



渚「プロデューサーさんって、バスケもしてるんだよねッ?」

ロック「ああ、まぁな」

渚「じゃあ今度バスケの練習に付き合ってもらってもいいかなッ?」

ロック「別にそれくらいなら…いいけどな」

ロック(積極的に話してくれるのは悪くはないんだが…まだどうも、慣れないな…)

IDが変わりやすい回線なので、酉をつけました
ロックエンディングifなのでグラントさんは残念ながらコパンコパンエンゲツリンできませぬ


ロック「…まあ、急にやることが変わるわけじゃないぞ。ちゃんとレッスンして、小さな仕事からだな」

李衣菜「…ですよねー」

夏樹「ま、最初から最後まで気を抜くなってことだ」

渚「そうそう、ちゃんと練習しなきゃ本番で何もできないよォ?」

ロック「俺もまだよくわからないからな、その辺はお互い様だよ」


ロック(…前とは違うヘッドホンだな。ストックは結構あるのか?)

李衣菜「…ん、あれ?プロデューサーさん、どうしたんですか?」

ロック(…気まずい。なんか取っ掛かりになりそうなものは…)

ロック「あ、いや。アレだ、リーナはベースに興味はあるかなって、さ」

李衣菜「えっ?えっと…、はい!プロデューサーさんはそっちもイケるんですねっ」

ロック「あ、ああ、…一通りは大丈夫だぞ?」

李衣菜「ぜひぜひっ、お願いしますっ!」

ロック(ここまで食いつくとはなぁ。…まあ、この前の事を考えると大方…)


夏樹「あはははっ。だりーは楽器を買ったのはいいけど、結局触らなかったって事もあったからなー」

ロック「…少しは慣れてきたよ。ただやる気を出させれば、飲み込みは結構早いかもな」

夏樹「そうそう、いい所も多いんだよ。だりー本人が見落としやすいのが厄介だけどさ」

ロック「夏樹、リーナが他に得意な事って何があるんだ?」

夏樹「結構料理も作れるんだぜ、あいつ」

ロック「…マジか、まるでイメージできないけど。和食とかもいけるんだろうか?」

夏樹「煮付けも作ってたし、いけるんじゃないか?」

ロック(夏樹相手は、少し気が楽だな…)


渚「スッゴい!ロックプロデューサーって、どうしてそんな高くジャンプできるのォ?!」

ロック「いやぁ…どうしてって、言われてもなぁ…」

渚「軽々飛んでたしッ、なんかコツとかあるでしょ?ねぇっ」

ロック「コツ、コツか…そうだな…」

ロック(同じくらいジャンプできる奴の…共通点、あるにはあるが…)

ロック「…格闘技やれば、これくらいになるんじゃないか?」

渚「…えええっ?」


???「…フゥ!今のはなかなか効いたぜ?」

??「…流石は伝説の狼、テリー・ボガード。この年齢にして、平常時データ以上の反応速度を発揮している…」

テリー「蒼い炎とは、随分ハードな出迎えじゃないかお嬢さん?」

??「…次は、直撃させるわ」

テリー「悪いが手加減はできないぜ?Come on!」



??「く…これほど、までとは…」

テリー「…何が目的だ、あんた」

??「直接戦わなければ分からない…単純なデータへの興味よ。別に貴方の命をどうこうしようとは、考えていないわ」

テリー「なるほどな。それじゃあ…一つ提案があるんだが…」


テリー「あんた、名前は?」

マキノ「……。八神、マキノ…よ」

テリー「じゃあマキノ。…アイドルに興味はないか?」

マキノ「…は?何を言っているの?…名刺?」

テリー「あんたなら向いていると思うんだが。…どうだ?」

マキノ「…先程の戦闘を承知の上で勧誘しているの?…度し難いな…倫理性を欠いている…」

テリー「データだけじゃわからないものは、さっき見せただろう?」


ちひろ(いいですか?今はまだ積極的なスカウトは必要ないですけど)

ちひろ(ティンっと来た子は絶対に逃がしちゃだめですよっ!)

ロック「って言ってたが、そんな簡単に見つかるものなのか?」

ロック(ん?あの車、フラフラして…おい、冗談じゃないぞっ!)

??「きゃあああああっ!!」

ロック「おおおおりゃああああっ!!」


ロック「ふぅ、…大丈夫か、君」

??「あ、大丈夫です…。ご、ごめんなさい…あなたまで、私の不幸に巻き込んでしまって…」

ロック「…不幸…?」


ロック「そうか、ほたるは昔から事故に遇いやすいんだな」

白菊ほたる「私、周りにまで不幸をばら撒いてるんじゃないかって…」

ロック「少なくとも…今日君に会えた事は不幸じゃないって、俺は思ってるぜ?」

ほたる「あ…」

ロック「そうだ、俺…こういう者なんだけど。アイドルに興味はないか?」

ほたる「えっ…でも…。私、実は…アイドルは、やってたんですけど」

ほたる「その、前に所属してた事務所…3つが、全部潰れてしまって…」

ロック「大丈夫さ、うちはそんな簡単には潰れない。変わりたいと思ってるだけじゃ、変われないぜ?」

ほたる「本当に…いいんでしょうか?それなら、頑張りたい…ですっ」

ロック(…今頃になって緊張してきた。たまには、勢いって大事だな…)

ロック(もしかして、とんでもない事言ったりしてないか、俺)


ちひろ「早速1人スカウトしてくるなんて流石ですね!」

ロック「あはは…たまたまだよ」

ちひろ「その調子で、コミュニケーションもよろしくお願いしますね?」

ロック「…うっ」

ちひろ「今の所特に問題ありませんけど。ロックさんはもっと自分に自信を持つべきですっ」

ロック「な、慣れてないだけだって。いきなり女の子だらけの所に放り込まれて、ってのがまず無茶だろっ」


ロック「さて、3人で組む時のユニット名をそろそろ考えておきたいんだが…」

李衣菜「ロックって単語は使いたいところだけど…」

夏樹「ちょっとプロデューサーがちらつくってのがな」

ロック「…はは、別に俺はいいんだが…」

渚「使わないなら、ハートビートエナジー…なんてどうかなァ?」

ロック「お、悪くないんじゃないか?」


??「……」

ロック(…なんだ、あの子は。何故だ…心臓の辺りがもやもやするような…)

??「…キミも、ボクと同じなんだよ」

ロック「…!君は一体…」

飛鳥「ボクはアスカ。二宮飛鳥」

飛鳥「運命に対してささやかな抵抗をするために、ツバサを求めるただの子供さ。ロック・ハワード」

ロック「何故、俺を知っている…?」

飛鳥「キミに興味があったから。これで十分だろう?」

飛鳥「これでもアイドルの端くれでね。キミとは違うけど…ちょっとした力もある」

飛鳥「また、近いうちに逢う事になるだろうね。…それじゃあ」

ロック「…なんなんだ、一体…」


マキノ「…貴方は専属というわけではないの?」

テリー「そうだ。俺は日本にずっといるわけじゃないからな」

テリー「短期間でやれるようにするための、サポートトレーナーみたいなもんさ」

マキノ「期間はどの程度なの?」

テリー「3ヶ月…それでお前のレベルを引き上げる。そして…」

テリー「ユニットを組んでもらう。3人組のな」

マキノ「…理解しかねるわ。だけど、期待されるのは…悪くない。…残りのメンバーは?」

テリー「後で会わせるさ。ユニット名は…バンド・オブ・ファイターズだ」

バンドオブは5人らしいのですが、その中から3人それっぽいのを取り出す感じです

キュートが全然出せないのが悩み


マキノ「…私と正反対のタイプだと思うが。何が狙いなの?」

テリー「正反対だからこそ、だな。行き過ぎを抑えつつ、二の足を踏まないように…ということさ」

大槻唯「あっ、テリーちゃんおかえりーっ!」

堀裕子「ムムッ、私のサイキックパワーが反応を示して…」

テリー「おっと!程ほどにしてくれよ?何が飛んでくるかわからないからな!」



裕子「堀裕子、またの名をサイキックアイドル、エスパーユッコ!よろしくお願いします!」

唯「大槻、ゆいでーっす!よろしくねっ」

テリー「ま、Relaxしてくれ」

マキノ「リラックスにも程がある。…やぶれかぶれだわ」


李衣菜「どうですか!結構私もベース、イケるようになりましたよね?」

ロック「…確かに大分良くなったけど。もうちょっと頑張ってくれよ? ライブまではもう少し時間あるしさ」

李衣菜「うっ…だ、大丈夫ですよ!…多分」

ロック「まあ、この調子なら大丈夫だとは思う。まずは…楽しめるようにな」

李衣菜「ですねっ!皆で楽しむのがロックだと思いますしっ」

ロック「見てる方も結構敏感だからな。…人が少なくても、萎えるなよ?」

李衣菜「わ、分かってますってっ」


ちひろ「あ、楓さん。お疲れ様です」

高垣楓「ちひろさん、おつかれさまです。ちょっとお聞きしたいんですけれど…」

ちひろ「どうしましたか?」

楓「新人さんの…ロックプロデューサーは、どちらに?」

ちひろ「え?担当じゃないですよね?」

楓「ええ、ちょっと…直接お会いしてみたくて」

ちひろ「楓さんにしては、珍しいですね。えっと…確か予定は…」

楓(…他人とは思えないような何かを。…彼から、感じる…)


楓「…あの…」

ロック「きm…いや、あなたは確か…」

楓「…はい、高垣…楓です。以前、お会いしたことがあるかな…と思いまして、ご挨拶に」

ロック「…いや…」

ロック(…何故だ?この感じ…覚えがある?)

ロック「似た感じの人を…知っていたような、気がする。それがあなたかどうかは…覚えていない」

楓「ふふ…やっぱり。私も、同じような感覚がしたんです」

ロック(この間の飛鳥といい…アイドルって、一体なんなんだ?)


渚「ほたるちゃんあぶなあああいッ!!」

ほたる「えっ、ええ?!」

渚「ふぅっ。…いやァ、あんなモノが落ちてくるなんて…あれ、どうしたの?」

ほたる「いえ、その…すごい速さでしたね…」

渚「あははっ、プロデューサーの特訓の成果かなァ。体が軽くてさっ、…ほたるちゃんも受けてみる?」

ほたる「そうですね…私も…強く…」


B・ジェニー「モ・モ・カーーッ!!」

櫻井桃華「きゃあっ!ジェ、ジェニーさんっ?!いきなりなんですのっ?!」

ジェニー「テリーにレッスン受けてるってきいたんだけど~マジ?」

桃華「あら♪ テリーちゃまに御用ですの?」

ジェニー「ま、まあ…ねっ」

ジェニー(惚れ直しちゃったから、また逢いたくて探してる…なんて、流石にいえないし~)

桃華「あいにく、あの方は現在わたくしの担当ではございませんの。…ですが」

ジェニー「その言い方…な~にか、あるの?」

桃華「あてはありますわ。…ジェニーさん、アイドルに興味はございません?」

ジェニー「へっ、私が?…そのアイディアはなかったわ~ん」


ジェニー「ふー…アイドル、か~…」

飛鳥「…テリー・ボガードに逢いたいのかい?」

ジェニー「…誰よ、あんた」

飛鳥「ボクはアスカ、二宮飛鳥。…一応アイドルをしていてね」

飛鳥「3ヵ月後のあるイベントに…テリー担当のユニットが出場する。…そこなら、確実だと思うけどね」

ジェニー「利いたふうな口ね~ん。どこからどう見てもアヤシすぎるんだけど…なんなの?」

飛鳥「ボクは…生きる証を求める人を視ると、気になってしまうただのアイドルさ。…本当だよ」

飛鳥(さて、ロック…狼とじゃじゃ馬を…キミはどうやって凌ぐのかな)


ほたる「~♪」

夏樹「随分ご機嫌じゃないか?ほたる」

ほたる「あ、はいっ。なんか最近、ちょっとずつ不幸が減ったような気がして…」

ほたる「それと…体の中から、力が湧いてくるような感じがするんです。…ロックさんのおかげでしょうか」

夏樹「気分が乗るのはいいがうっかりもこわいからな。油断大敵、だ」

ほたる「はい、気をつけますっ」

夏樹(そういや…渚も動きのキレが良くなったって言ってたよな…)

夏樹「アタシもなんか特訓してもらうか…?」

ほたる「…きゃっ!」

夏樹「…えっ?」

夏樹(…今、ほたるが直接触ってないものが…壊れた? …見間違え…か…?)


李衣菜「ぎゃっ!」

テリー「おっとsorry。大丈夫かいお嬢さん?」

李衣菜「あ、いえっ、私は大丈夫ですっ」

テリー「ならよかった。お互い気をつけような」

李衣菜(…なんだろう、シンプルだけど…すごくイケてる人だったなぁ)




??「…」

李衣菜(…誰?和服を着た…外国の人?こんな人、知らないよ?)

??「……ングストームッ!!」

李衣菜「っ!」

李衣菜(何これっ!凄い風…ロックじゃんこれ!)


李衣菜「……夢?だけどなんか、ティンと来た気がする!」


夏樹「なるほど、ロッキングストームか。ユニット名としては確かに通りは良さそうだ」

李衣菜「そそっ、嵐を巻き起こすイメージ、イケてるでしょ?」

渚「私はいい感じだと思うなァ。こう、インパクトあるよね!」

夏樹「だけどこの前は考えた時は、だりーも確か…」

李衣菜「ん、その辺もあってちょっと悩んだんだけど…凄くしっくり来るんだよね、このフレーズ」

渚「プロデューサーは大丈夫かな?」

ロック「俺は別に、いいけど」

ロック(レイジングストーム、ロッキングストーム…)

ロック(リーナは俺が戦ってる所をまともに見たことはないはず…偶然か?)


ちひろ「飛鳥ちゃん、今日はどうしたんですか?」

飛鳥「…闇の宴は近いよ、ちひろさん」

ちひろ「……魔王が、目覚める…と?」

飛鳥「ボクにはわかるのさ。彼女のパーツを埋めるのは…ボクだからね」

ちひろ「…ダークイルミネイト。飛鳥ちゃんは、本当にそれでいいんですか?」

飛鳥「フフッ、別にボクが死ぬわけじゃないからね。多分」

飛鳥「それに…あの人を救うには、誰かが完全な暗黒の力を手に入れる必要がある事に変わりない」

ちひろ「…」

飛鳥「もう少しだけ、運命に抗ってみたいのさ」


ロック「見ている人全員をファンにするつもりでいけよ?」

夏樹「いよいよか。あたしたちは、ここから始まるんだな…」

渚「ちょっとのミスは気にしない!」

李衣菜「ロックは、皆で楽しむもの!」

ロック「よし、限界まで…飛ばしてこいっ!」

3人「「「おーっ!」」」


マキノ「…」

マキノ(何故テリーは、彼女たちのライブを見ることを勧めたのだろうか?)

マキノ(技術面が秀でているわけではない。私同様の新人だから当然ではあるけど…)

マキノ(こみ上げてくる感情は…言葉で説明できない)

マキノ(…これを、理解しろというのかしら?)

マキノ「なるほど、興味深い」

唯「マッキノ~ン!」

マキノ「…ひゃっ!?」

裕子「私達もこっそり来ちゃいました!」

マキノ「…もう、声が大きいんじゃないかしら?」


ロック(…多少ミスはあったけれど、ひとまずは上手くいった…と思う)

ロック(気になることは多いが…全力でやっていくしか、ない)

飛鳥「…やあロック、お疲れ様」

ロック「…飛鳥?…また君か」

飛鳥「今日はキミと担当の子たちに…イベントの参加を勧めに来たんだ」

ロック「ちょっと気が早いんじゃないか?」

飛鳥「そう思うかい?フフッ、これは新人の登竜門のようなものさ」

飛鳥「参加した子たちは大きく力を伸ばしてきた。かつてのボクもその1人だった」

ロック「…」

飛鳥「テリーもそこに来る、と言ったら…君はどうするのかな?…待っているよ、ロック」

ロック「…なんだって?おい、飛鳥!待てっ、どういうことだ!」

ロック「…落ち着け。1人で考えても、仕方ない…」

ロック対テリー (白菊)ほたる対ジェニーで〆る予定だったのですが
どーにもそこまで行ける気がしなくなってきたので
没ネタ・嘘予告集として投下してスレ完結という形にさせていただきます
ここまでありがとうございました

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