ジョナサン「今度、子供が生まれるんだ。」 (142)



注意


捏造どころじゃない。

承太郎「一体何だってんだ、このガキは」

http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1433176533

のスレに出てくるパラレルワールドのジョナサンとジョセフの話です。


原作とは全く異なる世界の過去をかくので、嫌悪を感じたらすぐに読むのをやめてください。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1434170970



__________________スラム街


ディオ「…母さん、身体の調子はどう?」


ディオ母「えぇ…だいぶいいわ…」ケホケホ


ディオ母「……ディオ…貴方に話しておかないといけないことがあるの…」


ディオ「…何だい、改まって…」


ディオ母「貴方は優しい子ね…おいで…ディオ。」


ディオ「……」テクテク



ディオ母「あの暴力夫を…貴方は、殺してくれた…いえ、殺させてしまった…ごめんなさいね…ディオ…」


ディオ「・・・やめてくれよ・・・母さん…僕は…」


ディオ母「わかっているわ…このことは二人だけの秘密。ずっと…貴方も私も、墓にもって行くの…あの人は、事故で死んだわ…」


ディオ(・・・母さんは・・・調子がいいとは言ったものの、だいぶ精神的な面がやられてきている…僕に何かできることがあれば…)


ディオ母「ディオ……私はもう、長くないわ…」


ディオ「…母さん……」


ディオ母「そんな顔をしないの……。母さんはね…実はね、昔は立派なお家の子だったの…末っ子で、家を出てしまって、もうそんなことをいえる立場ではないのだけど…そのときの知り合いにね…ジョースターという方がいるわ。」


ディオ「…ジョー、スター…?」


ディオ母「優しい人よ。その人ならきっとディオを引き取ってくれる…そう思って、手紙を送ったの…返事はYESだったわ…」


ディオ「・・・」


ディオ母「ディオ……私が死んだら、ジョースターさんに面倒を見てもらいなさい…貴方と同じくらいの子供もいるらしいの…仲良くね…迷惑をかけちゃだめよ…」

ディオ(くそっ……まさか父が死んですぐに母さんが病気にかかるだなんてッ…)


ディオ(やれるだけのことはしたッ!父を殺したのは母さんと幸せに二人で暮らすためッ!今だって、朝から晩まで働いて、必死に食費と薬代を稼いでるッ…!)


ディオ(一体、僕に、なにができる!何も出来なかった!母さんは、このまま死んでしまうんだ…!)



ディオ(せめて…天国へ……母を天国へ連れて行ってください…!神よ……!)



________________



_________




____








貧民「なぁ、最近あのぼろっちい教会に毎日来てた顔の綺麗なガキは、最近めっきりこなくなっちまったなぁ。」


貧民「あぁ、あのガキか。ブランドーさんとこのだろう。ブランドーさんが病気だったらしいが、ついに死んじまったんだよ。だから祈りもクソもねぇって思ったんじゃねぇかな」


貧民「そりゃかわいそうに。しかし、まるで絵画のような光景だったんだがな。朝日が昇ると同時に、あのブロンドの髪がきらきらと色ガラスを通した陽に照らされてよぉ。」


貧民「色ガラスって、おめぇ、ステンドグラスだろ?屋根もステンドグラスもボロボロで、入ると危険な場所だったんだ。来なくなって正解だよ」





ジョージ「ジョジョ。今日はお前に兄弟が出来る日だ。」


ジョナサン「兄弟・・・。前に言ってた子?どんな子?」キラキラ


ジョージ「私も会ったことがないから何ともいいがたいが…いい子だと、手紙にはかかれていたよ」


ジョナサン「そんなの当てにならない、親は、人に自分の子を紹介するときはみんな「いい子だ」っていうんだ。父さんだって、そうじゃあないか」


ジョージ「またそんな屁理屈を…ハァ。名前はディオ君と言ってね、正式には今日から彼はディオ・ジョースターになるわけだが…両親を亡くして間もないんだ。優しくしてやりなさい。」


ジョナサン「…はい、父さん。」



ピンポーン


ジョナサン「きた!」タタタッ


ガチャッ

ジョナサン「はじめまして!君がディオ・ブランドーだね!」キラキラ


ディオ「・・・・」ビックリ


ディオ(礼儀のれの字も知らないのか、コイツは……いや、一流の貴族でもない家の子供に礼儀などないのか。ジョースター家…普通の家より少し裕福程度の家だ。そんな家が、子供一人を預かると言うのが、どれだけ負担なことか…ジョージと言う人は、きっと、お人よしなんだろう…)


ディオ「そういう君は、ジョナサン・ジョースター…」

ジョナサン「僕の名前を知っていたんだね!さぁ、上がって。ちょうど昼時だから、食事の準備をしておいたんだ。」

ディオ「あぁ……ありがとう。…ジョージさんは・・・?」

ジョナサン「父さんならリビングにいるよ。」

ディオ「そうか、じゃあ先に挨拶を済ませてくるよ」



ディオ「失礼します」


ジョージ「…やあ、ディオ君。すまないね、出迎えも出来ずに…」


ディオ「いえ…貴方は足が不自由だと聞いてます…」


ジョージ「あぁ、昔馬車の事故でね。そこを助けてくれたのが、君の母親なんだ。」


ディオ「・・・!」


ジョージ「その話は聞いていないかな。もし良かったら、少し君の母さんがどんなにすばらしい人間だったかを話させてくれないか。」


ディオ「き、聞きたい!…ですっ…」


ジョージ「フフ…座りなさい。」



ジョージ「君の母さんは、とても美しい女性だった。君にそっくりでね…綺麗なブロンドの髪に、蒼い目をしていた。この町の中心に、大きなお屋敷があるだろう。あそこの娘だったんだ。」


ディオ「あの一流貴族の…!?」


ジョージ「あぁ。あの家の、4人娘の末っ子でね。大事に育てられていたし、愛情豊かな女性になった…彼女が馬車で隣の街に行こうとした時、その前を走っていた私の馬車が事故を起こしてしまってね。……ひどい事故だった。私の妻は、その事故で死んでしまった。」


ディオ「・・・・・」


ジョージ「それを見た彼女は、隣街では有名な貴族の息子さんとのお見合いがあるにも関わらず、ずっと私の傍にいてくれた。運転手に助けを呼んでくるよう指示し、彼女は一人で私とジョジョと、妻の死体に寄り添った。雨が降っていて…妻の死体を、守るように上着を被せ…そっと、泣いてくれた…私の妻のために。私はその時はあまりに急すぎる展開に涙が出ずにただ胸が苦しかったが、彼女の涙を見て、はじめて妻の魂が救われた気がした…。」


ディオ「・・・」


ジョージ「その事件の数日後に、隣町の貴族からお見合いは今後一切ないとお怒りの手紙が来たらしく、あの家は彼女を追い出してしまった。勘当だ。」


ジョージ「行き場を失った彼女は、あのダリオという男にそそのかされ、結婚をした。ダリオは彼女の手持ち金だけが目当てだったのだと、思う・・・」


ディオ「なぜ、父のことまで知っているんですか…?」


ジョージ「…彼は…私の学友だった。中退して…墜ちてしまったがね。」



ジョージ「君の母親は、とても美しく優しく、すばらしい女性だった。」


ディオ「・・・はい・・・」


ジョージ「もし、君が彼女の子供でなかったら…悪いが引き取ることはしなかっただろう・・・。」


ディオ「・・・はい…」


ジョージ「……君の母さんは、君をとても愛していた…手紙を4つほど貰っていたが、どれにも君の事をかいていてね」


ディオ「・・・っ・・・」


ジョージ「私は食卓へ行くが、良ければ彼女の手紙を読んでほしい。一人のほうが、いいだろう。…ジョジョ!車椅子を持ってきてくれ。」




















------------それから幾年か経ち、ディオはジョースター家に馴染みそれこそ普通の家族のような生活を送っていた。

時に喧嘩をし、時に教えあい、時に助け合ったディオとジョナサンは、本当の兄弟よりも親友よりも強い絆で結ばれた。

仲の良かった二人だが、ディオが高校を下宿所つきの場所を選んだために、二人は必然と話さなくなった。

多くの生徒が実家に帰る時期になっても、ディオは帰宅しなかった。ディオは法学を学び、資格を取ろうと一生懸命だったのだ。

ジョナサンは、そんなディオの事情を知りながらも何かに熱を注ぐことはなかった。否、熱は注いでいたが、勉学の方面ではなかった。

ジョナサンに彼女が出来たことは、ディオも手紙で知っていた。

心から祝福しながらも、ディオは危惧していた。ジョナサンが恋に現を抜かし、腑抜けにならないかと。

そんな内容の手紙も送ったが、それに対しての返信はなかった。干渉しすぎたのだとディオは反省をし、それから高校付属の大学を出るまで、

ディオはジョナサンと顔を合わせることはしなかった。



----------------



ジョナサン「今日はディオが久々に帰ってくる!」


ジョナサン「彼と会うのはなんだかんだで7年ぶりだ。中学を卒業してからは、会ってなかったからな…いろいろ話したいこともあるし、楽しみだ。」


エリナ「ジョジョ!」


ジョナサン「エリナ!今日はね、少し遠くへ行ってくるよ。列車が通ってる街までね」


エリナ「ディオって人のお出迎え?」


ジョナサン「うん、長旅と多くの荷物できっと疲れてるだろうし、馬車の中で積もる話もあるしね…帰ったら食事にするから、準備をして待っててほしい」


エリナ「わかったわ。久しぶりの再会、楽しんできてね」


ジョナサン「あぁ、ありがとう!行ってくるよ!」



__________駅



ディオ「懐しいな、この駅…ジョースター家からあの学校へ行くとき以来か」


ジョナサン「ディオーッ!ディオー!」


ディオ「…ジョジョか!随分と大きくなったな、あまり変わってはないが。」


ジョナサン「君だって。疲れたろ、荷物持つよ」


ディオ「どうも。まさか君自身が駅まで迎えに来てくれるとはな…」


ジョナサン「当たり前だろう、君が帰ってくるんだから。」


ディオ「・・・ありがとう。」


ジョナサン「いいよ、さぁ、馬車を待たせてるんだ!行こう!」

バイト戦士してきます
ちょっと今回はいそがしい中でかいてるから少しおそいかも

ドラマ見終わるまでちょろっと続き書きます

_________________馬車の中


ディオ「資格を取ることに成功し、大きな事務所を持つ名高い弁護士とも挨拶が出来た。その弁護士は随分と俺のことを気に入ってくれていて、事務所にいれてくれるらしいんだ」


ジョナサン「スゴイじゃないか、ディオ!」


ディオ「ありがとう。ジョジョ、お前は考古学者にはなれたのか?考古学を専攻してたろう?俺もああいうのには少し興味が…」


ジョナサン「あぁー…それが、ね。その、単位がとれなくてやめたんだ。」


ディオ「・・・やめた?大学を中退したのか?」


ジョナサン「あぁ。留年してしまったらお金もかかるし、父さんも亡くなってしまったし…」


ディオ「…義父さんが亡くなったのは知っている。墓参りも、するつもりで…いや、そんなことより、それじゃ父さんの仕事を継いだのか?」


ジョナサン「それが…その、少しやってはみたものの、父さんは急死だったろ?僕は何も教わってなくて…何もわからなかったんだ。だから、出来なかった。」


ディオ「じゃ、じゃあ今ジョースター家はどういった状況なんだ」


ジョナサン「父さんの会社は当時の副社長さんが継いだよ。その代わりに、たくさんの財産が手に入ったんだ!だから、その財産を大切に使おうと思って学校もやめたんだ。」


ディオ「・・・そ、そうか・・・」


ディオ(きっと、単位を落としたのはエリナとかいう彼女に夢中になっていたからなのだろうな…しかし、コイツは世間というものを知っているのか?自分がどれだけの損をしたのかもわかっていないんじゃないか?本当にその財産だけでやっていけるとでも?)


ジョナサン「あぁ、そうだ!ディオ、君に言わなければならないことが二つある。」


ディオ「あ、ああ。なんだい?」



ジョナサン「まず一つに…僕は、エリナと結婚をする。」


ディオ「本当か?おめでとう!式には呼んでくれ。」


ディオ(家庭が出来れば現実を見る。いやでも世間を知ることになる。責任を知る。それはいまのコイツにとって、プラスだろう。きっと、つらい困難もあるだろうが…)


ジョナサン「それと、もう一つは…」


ジョナサン「今度、子供が生まれるんだ。」


ディオ「・・・・・・は?」


ジョナサン「女の子らしいんだ。」

ディオ「あ、あぁ……それは…おめでとう。」


ディオ(責任なんてもんじゃァない。コイツは先のことなど何も考えてない!幸せな家庭を本気で夢見てる馬鹿じゃあないか!働きもしない父を、例え裕福だとしても子供が尊敬をするわけがない!それを俺は知っている!きっと今に貴族でもなくなり、運が悪ければ貧民にだってなりかねないぞッ!)


ジョナサン「楽しみだなぁ、エリナとの子供…」


ディオ「…ッ、ジョジョ!君は間違っていッ・・・・」



ガタッ ガカカッ  ガシャァーーンッ ドガッ




ザアァ・・・




ディオ「・・・・・うっ・・・・・」パチッ



ディオ「・・・・・・・・・?」



ディオ「・・・・・・雨が降ってるのか・・・・」



ディオ「・・・・・・・ハッ、そうだ・・・・馬車がいきなり転倒して・・・崖の下に・・・事故か・・・」



ディオ「!!!!」



ディオ「ジョジョッ…君は、お前は、咄嗟に俺を庇ったのか…?俺の頭を守るように抱いて、お前の頭からは血が吹き出てるじゃアないか・・!」


ディオ「ぐっ……なかなかにひどい事故だったらしい…馬車の外に放り出されるなんて…」


ディオ「…ウッ…俺の……胸に…何かが突き刺さって…道理でくるしいワケだ…しかし、こうして息があるということは…肺と肺との間に…」


ディオ「むずかしいことを考えるのはやめだ……ぐ、う…」上着を脱ぎジョナサンへ掛け


ディオ「ジョジョ…お前だけは生きてくれ…お前には家庭があるんだろう…俺にはお前しか家族はいない…悲しむものはない…母さんと同じ場所へいけるんだ…俺自身も悲しくはない…」


ディオ「なぁ、ジョジョ…でも少し未練があるとしたら、お前の子供の顔が見れなかったことだよ………ジョジョ……家族は大事にしろよ……フフ……」


ディオ「・・・・・・・・・」




-----------



------



---



エリナ「おそいわね…きっと駅で駄弁ってるんだわ。そうに違いないわよね!…何かあったなんて、そんなことない…」


エリナ(ああ…胸騒ぎがする…いやよ、ジョジョ……生きていて…!)


エリナ「…馬車を出しましょう。旦那とその旧友を迎えに行かないとね。」












ザアァ…









エリナ「…?何かしら、人が何人か集まっている…あんな何もない道の真ん中で…」


エリナ「ハッ!ま、まさかッ!馬車を止めてッ!」ダッ タタタッ


エリナ「すみません!何かあったのですか!」


モブ「お、おじょうさん。見ないほうが…」


エリナ「ッ…通してください!私の、旦那が、そこにいるのならッ…」グイ


エリナ「ッ・・・・・・・!!あぁっ・・・・・・!!なんということ・・・!」




エリナ「崖の下までいけないのですか」



モブ「あぶねぇよ。やめときな…どうしても行きたかったら、もっとこの道を奥のほうに行ったところに、緩やかな坂があってよ…それを下れば、あの崖の下の道にはつくが…」



エリナ「ありがとう… 馬車を、出して」フラフラ


モブ「あのお嬢ちゃん…あの金髪か黒髪どちらかの嫁さんか…まだ若いってのに、かわいそうなもんだ…」











-----------崖の下




エリナ「ああ…ジョジョ…」



エリナ「頭を打って……痛かったでしょう…」



エリナ「…上着が掛けられている…ディオ、さんの…?……!」


エリナ「今は亡きお義父様の遺品である日記の中に…ディオさんの母親のことがかいてあったわ・・・!」


エリナ「ああ、ディオさん…!貴方は確かに、文章からさえも理解できる気高く生きた素晴らしい女性の息子さんなのね…!」


エリナ「ありがとう……ありがとう……ディオさん…!」ウルウル


エリナ「すぐに、この二人を馬車に乗せて!こんなところに、いるべきではないのですから!」









----あれから遺体の解剖により、ディオよりもジョナサンが1時間程早くに亡くなっていた事や二人の死因などくわしいことがわかった。


エリナはエリナ・ジョースターと名を変え、授かった子供・リサリサを良き環境で育てるためにアメリカへと旅立ち、そこで新しい生活を過ごすこととなった。








第一部完、第二部はまたこの下に書きます。まだまだ続きます。
(まとめサイトさん、ここだけまとめないでねっ)


何だか文章が足りない気もするなぁ。
何か質問あったら第二部かく前に答えます。


第二部は今日の深夜かまたいつか書き始めると思うので

http://i.imgur.com/fepZhH2.jpg
こんなのがよかった

このディオとジョナサンはラグビーをやらなかったのか?



>>28

ジョナサンの子供が生まれることに関してはディオは祝福したかったけれど、いかんせん状況が状況だったので、祝えなかったのだった。


>>29

ラグビーは、していたけれど一緒にはしていなかった。ディオは学業を優先しながらだったからそんなに名も挙がらなかったし、ジョナサンは中退したから、同じく有名にはならなかった。それに二人のコンビじゃないとやはり中の上程であったのだ。

ジョージパパって毒盛られなかったら多分存命してるよね

>>31
この世界のジョージさんはもとから足が不自由で、そのため部屋で心臓発作を起こしても誰も助けてくれずに、まぁその発作で急死…うん、そんな感じなんだ。人はあっけなく死んじゃうんです…。


そういやリサリサがエリナの娘なんだな

>>34

そうなんです!!そう!!そこね!!だれもツッコんでくれなくてどうしようかと思ってた!!!



~第二部~


リサリサ「母さん、私、家を出るわ」キリッ


エリナ「・・・・・・え?」


リサリサ「考えがあるのよ。私、もう17なの。大丈夫よ。」


エリナ「・・・はぁ。いけません。貴方はまだ17よ」


リサリサ「もう、17よ。」


エリナ「ダメです。いけません。」


リサリサ「・・・」



翌朝



エリナ「リサリサ?朝ごはんよ、いい加減おきなさい」コンコン


エリナ「・・・まさか!」ガチャッ バッ


ガラーーーーーーン


エリナ「・・・!!やられた・・・!」




リサリサ「フフ・・・家出に成功したわ。私はこのまま一人放浪の旅を続けるッ」



リサリサ(殴り合いなどの喧嘩をするたびに母さんに顔を出させてしまうのも、申し訳なかった…でもこれで私は自由よ!)



リサリサ「誰にも迷惑をかけることなく、我を通すことが出来るッ」












エリナ(リサリサは…一体、誰の血を引いてあんなにグレてしまったのでしょう…きっと私の作ってきた環境がいけなかったのね…ごめんなさい…ごめんなさい、ジョジョ…貴方との子供を、裕福な心持ちで育ててやれなかったことを…懺悔します…)



エリナ(懺悔と、労働、そして家事の毎日…… いつリサリサは帰ってくるのでしょう…押さえつけてはいけないと、何もしなかったけれど、もう今日で10年……)


エリナ(たまに来る絵葉書から生死確認はできてるものの……場所はいつも変わっているし…)



エリナ(母は心配しているわ…リサリサ…少しでも、貴方に伝わっているかしら……)




コンコン



エリナ「…?」


エリナ(こんな深夜に…)


エリナ「はい、どなたでしょう?」



リサリサ「……母、さん」



エリナ「!!!」


エリナ「リサリサ!」ガチャッ


エリナ「・・・!!!」



リサリサ「ご、ごめんなさい、母さん、私、一人でなんて、一人でなんてッ……どうか許して…!」グイッ


リサリサ「この子には…私と同じ道を歩んでほしくないのッ……!」タタタッ


エリナ「!??!?」


エリナ「・・・!?!??」



赤ん坊「ぅう・・・ふえ・・・おんぎゃあ~~おんぎゃあ~~~」



エリナ「・・・・・!?!??」




エリナ「子を…身篭ったのね…リサリサ……よだれかけに…Josephとかかれていた…きっとこの名がこの子の名なのでしょう……」


エリナ「この子を育てることが……私が育てることが……ただしいのか…」


エリナ「無理矢理にでも…連れ戻して…母としての責任を取らせるべきなのでは…?」


エリナ「いえ……あの子のさせたいようにさせましょう……私は、それを受け入れます…ね、ジョセフ…私と一緒に…あなたのおかあさんを、待ちましょうね」


ジョセフ「きゃっきゃっ」

スマホからも更新って出来るのか?
とりあえず、出来るようだったら書いていく



やっぱ、パソコンで行こう、更新していきます


ジョセフ「いや~、やっぱ馬車はいいよな、エリナおばあちゃん」ガラガラガラ


エリナ「ええ、そうね・・・。昔を思い出します。」


ジョセフ「ジョナサンおじいちゃんも、馬車が好きだったんだろ?」


エリナ「えぇ、今みたいに馬車以外のものが多くあるわけでは無かったけれど…それでも、馬車をとても好んでいましたよ。」


ジョセフ「へへ、会ってみたかったなぁ~。あ、そういやジョナサンおじいちゃんは馬車の事故で亡くなっちまったんだったか…」


エリナ「えぇ。凄惨な事故でした…。思えばジョジョの父、ジョージさんも馬車の事故で大けがを負ったと聞いています」


ジョセフ(あれれ~ッ、うちってもしかして馬車に呪われてんじゃないの?!馬車に乗ってる時にこんな話聞かされちゃ、フラグとしか思えねェぜッ!エリナおばあちゃんッッ!)


ジョセフ「そ、その事故、新聞にも載ってたよな。『泥に堕ちた夜空』!なんて格好良いタイトルで人様の死を煽ってさァ、そんで、その記事のあり方自体も問題になって、今度はそっちの新聞社の問題が持ちっきりになって…」


エリナ「えぇ、あの事故の写真を撮ってくださっていた方がいて… …」


エリナ(あの写真は…非道な写真だった…あの写真がシャッターをきられたとき、きっと、まだディオさんは生きていた…)


エリナ(何故ならあの写真では、まるで夜空が月を抱き込むかのようにジョナサンがディオさんの頭を守っていたのだから…私が見たときには既に、ディオさんはジョナサンの隣で横たわっているだけだった…きっと、あの写真の時から移動して、上着をジョナサンにかけてから眠りについたの…)


エリナ(あの写真家は自慢げに私に写真を見せたけれど、私はあの人を許せそうにはない・・・)


ジョセフ「お、おーい?エリナおばあちゃん?」


エリナ「・・・そうね。あの新聞社は潰れてしまったのだから、もうこの件に関して話すのはやめましょう。」


ジョセフ「は、は~い」



ジョセフ「・・・・・ところでさ、エリナおばあちゃん」


エリナ「…なぁに?」


ジョセフ「今から会いに行く人って、誰?」


エリナ「…私たちがお世話になっている人よ。」


ジョセフ「それってもしかして、スピードワゴン?」


エリナ「…本人の目の前では絶対に敬称をつけるように。」


ジョセフ「…前から気になってたんだけどさァ~、ほんとにさあ、スピードワゴンはおじいちゃんと仲良かったの?ただそれだけ?ほんと~に~?」


エリナ「・・・」


ジョセフ「聞く話によると、そのじいさんも独身、エリナおばあちゃんもずっと未亡人…ほんとにそれだけの仲なのか・なァ~~~?とか思ったりしてェ!」ニヤニヤ


エリナ「・・・」日傘バシンッ


ジョセフ「いって!叩くこと無いじゃん~!」


エリナ「着きましたよ。その質問はスピードワゴンさんに投げかけなさい」スタスタ


ジョセフ「あっ、ちょ、待ってよ~!」ワタワタ



SW「お待ちしてましたよ、エリナさん・・・ジョセフ、大きくなったね」


エリナ「お久しぶりです、スピードワゴンさん」


ジョセフ「ちぃーっす、って!み、耳はやめておばあちゃん!こここんにちは、御久し振りですぅう!!」


SW「ハハハ…相変わらず、顔はジョースターさんそっくりだというのに中身は紳士とは程遠いヤツだな・・・まぁ、立ち話もなんですし、お茶でも。」


エリナ「ありがとうございます。」


ジョセフ「ちぇ…」



SW「半年分の生活費は、いつも通りに手配しました。また、何かお手伝いが必要なことがあればいつもの電話番号に…」


エリナ「…本当に…ありがとう、ございます。何と感謝したら良いのか…」


ジョセフ「……なあなあ、スピードワゴンのじいさん」紅茶ズズー


SW「ん?」


ジョセフ「なんでいろいろと世話見てくれるんだ?俺、アンタのこともジョナサンじいさんのことも、何も知らないからさ…なんつうか、知ってみたいっつうかさァ~…」


エリナ「・・・」


SW「そうか、お前ももう18になるなら、知っても良いかもしれない。私から話そう… …エリナさん、」


エリナ「………構いません。」


SW「では、話そう。その前に、菓子と紅茶を足して貰おうか…少し話が長くなるからな」





ジョージさんとジョースターさんは、優しいお方だった。


ジョージさんが亡くなった時、ジョースターさんはまだ学生で、跡取りなんて難しかった。

それにジョースターさんは、学績は中の下だったとしても好きな考古学を専攻していたし、ラグビーも本当に楽しくやっていたし…それは、18で社会に出て当時20だった働き盛りの私からしたら、とても輝かしく、捨ててはいけないもののように感じた。


それでもジョースターさんは、19で学校を辞めて会社を引き継いだ。なけなしの知識でなんとか会社を崩さないように頑張っていた。

ジョースターさんが大学入試を頑張っている時期に、私はジョージさんの会社に拾われたので、ジョースターさんが学校をやめたということはとても悲しいニュースに感じた。それと同時に、ジョースターさんをとても尊敬したものだ。

あぁ、言い忘れていたがね。ジョースターさんと私は1つ違いで、私が18で入社した時ジョースターさんは17だった。学生が働いているのが珍しかったらしく、良く仕事場に来ては私と会話をしてくれた。その会話の中には、確か…名前は覚えていないが、ジョースターさんの親友の名前ばかり出てきて、私はその話を日々の楽しみにしながら生きていた。楽しかったのだ、自分が経験できない若さに触れられることが・・・。



しかしその一年後。彼が20の時だ。私は大きな過ちを犯してしまった。

事故を起こしてしまったのだ。馬車と馬車での、私的な…プライベートで起きた事故だった。
幸いなことに会社の名前を責められることは無かったが、その代りに多大な金額を私は求められた。

私は、追い詰められた…何せ、ただの会社員だ。ぺーぺーの…最近はジョースターさんの仕事のサポートもしている分、少しは給与も上がったとはいえ、金持ちなわけでは無い。どうしようもなく、情けないことだが、ジョースターさんにそれを相談した。ジョースターさんは、少し考えた後に、私に「今日からこの会社は君のものだ」と言った。私は、なにがどうしてそうなったのかわからず、必死にその決意を止めようとしたさ。だって、彼には家庭があったのだから・・・親も子もない私とは違うのだ。私が一人死んだくらいで悲しむ者はいないのだ、と、そう説得したが、ジョースターさんは、それから口を開かなくなってしまった。


歳下に情けをかけられるくらいなら他の方法を探します、と私は言った。ジョースターさんはゆっくりと話してくれた。

「この会社は君なしでは成り立たない。僕だけでは成り立たないんだ。僕は大学を中途半端にやめ、その口実である会社の跡継ぎすらまともにできていない。責められるべきは僕だ。この会社は君の手で支えられた方が、しっかりと成り立ってくれる。しかし、約束してくれ。この会社を君が社長として前のようにしっかりとした会社に戻すことができたら、エリナの老後を支えてほしい。」

その言葉はまるで、自分の死を知っているかのような口ぶりだった…。私は、「老後、彼女は1人なのか」と聞いた。

ジョースターさんいわく、東洋の良く当たる占い師が自分の顔を見た時に、短命であると言い放ったらしい。その占い師は親友のことや父親のことも言い当て、生まれてくる子供は娘だとも言った。勿論、そのときエリナさんの腹には子供はいない。ジョースターさんは直感的にその占いは当たっていると感じたらしい。だからこそ、自分は長生きをしないと言ったのだ。


「君ならこの会社を一流にできると信じている。僕は、父さんの遺産で何とかやっていくし…独学になってしまうが、あと3年間は考古学をもう一度やりたいんだ。長生きできないのならその間に少しでも好きなことがしたい。これは、提案でもあるが我儘でもある。…どうかな、スピードワゴン…」


私は、その三年間のあとはどうするのかと聞いた。就職をして、一生懸命働くよ、とジョースターさんは言った。


付け足すように、「世間的には君の事故は公になっていない。身内や他の人には『僕が社長と言う立場に挫けて会社を君に引き継がせた』と説明しておこう」と言ってくれたが、私はそれを断った。それじゃジョースターさんが駄目息子みたいだ。ジョースターさんは、「良い大人の君が情だけで社長になったと知ったら、部下にしめしがつかないし会社が崩れてしまうかもしれない」と言い、ソレは確かにそうだな、と納得して、私は渋々頷いた。



そうして私は、時間をかけて金を返し、その会社をできる限りの力を使い一流にまで持って行き、ジョースターさんの気持ちに応えようと必死になった。

ジョースターさんは何度か私のもとへ顔を見せてくれて、その度に考古学の話や親友の話をしてくれた。彼女の話よりも親友の話が多いことに疑問をぶつけた所、彼女への愛は本人へ伝えられるが、親友への想いをあまり彼女に話すとゲイだと勘違いされそうでと苦笑しながら言ってくれた。ジョースターさんは変なところで変人だった。


ジョースターさんが23のときだ。いつもよりも楽しそうに親友の話をするジョースターさんが、「明日親友に会えるんだ」と嬉しそうに語ってくれた。親友は、実家に一度帰り、今度は都会の大きな事務所で働くのだと言う。ソレを誇らしげに話しているジョースターさんは、私が知るどのジョースターさんよりも輝いていた。


その親友と一度は会ってみたいと言った所、快く頷いてくれた。絶対に挨拶をしに此処に来ると約束をしてくれて、私はソレを心から楽しみにしていた。

しかし、ジョースターさんは初めて約束を破った。


彼は親友と共に馬車の事故で亡くなったのだ。


私はそれから毎晩泣きくれたが、ある時、ジョースターさんの言葉を、約束を、思い出した。


彼は自分が短命であることを知っていた。こうなることを知っていたのだ。だからこそ、私に会社を預けたのだ…。


ソレに気付いた時には、もう遅かった。


エリナさんとの交流を図ろうとした時、彼女は娘を育てる環境を求めて遠い地へ旅立っていたのだ。彼女を見つけることは、簡単なことでは無かった。



彼女を見つけた時、彼女は58歳で、7歳のジョセフを連れていた。
やつれた彼女の姿を見たときには、涙があふれて、自分を思いきり殴りたくなった。いや、現に壁に頭を打ち付けたのだがね。

60にもなる老人がいきなり目の前で壁に頭を打ち付けたら、普通の女性は警察を呼ぶだろう。

しかしエリナさんは、辛いことがあるのなら落ち着くまでどうぞ、と家に招いてくれた。


私は彼女にお茶を淹れてもらい、そこで、全てを語った。エリナさんは話を全て聞いた後に、深々と頭を下げた。ジョセフを中学高校と、ちゃんと学校に通わせてやる為には、力を借りずには無理だと話してくれた。それから、半年に一度、私は必要となる支援を送っている。




SW「…これが、私とエリナさん、そしてジョセフ…君が誇るべき、君の祖父…ジョースターさんとの関係だ。」


ジョセフ「……」


エリナ「……満足したでしょう?さぁ、スピードワゴンさんにお礼を・・・」


ジョセフ「うん、ありがとねン、じいさん。…でもさ、おばあちゃん。」


エリナ「・・・」


ジョセフ「この際だから聞いていい?俺のママとパパは、どうしたの?ほんとにいるの?死んだんじゃないの?」


ジョセフ「だってさぁ、おかしいじゃん。こんなにたくさん話聞いても、俺のママのこといっさい話に出ねぇんだぜ。避けてるようにしか思えないね」

SW「…すまないが、私はエリザベスには会っていない。」


エリナ「……エリザベス…リサリサは、生きています。貴方の父親のことは、私も知りません。」


ジョセフ「挙式とかさァーッ、いろいろあるし、絶対知ってるだろ、知ってなきゃおかしいだろッ?」


エリナ「そうよ。私はおかしいわ。」


SW「……ジョセフ…」


ジョセフ「ひ、開き直ったって駄目なんだからね!今日こそは話して貰うぜ、おばあちゃん!俺ちゃんのママのこと!」


エリナ「…興奮しないで。話さないのじゃなくて、話せることがないのです。」


ジョセフ「だから、」


エリナ「私だって…もう、まともに…30年近く、話していないの…」


エリナ「貴方の行動力を…私は恐れている…!貴方が、いえ、貴方も何処か遠くに言ってしまいそうで…!」ポロッ


ジョセフ「うッ…な、泣かなくたっていいじゃん、俺が悪かったよ…!ご、ごめんなさい!」バッ


エリナ「逃げてばかりでごめんなさいね…ジョセフ……貴方が聞く覚悟を持ったのなら、私も話すべきなのに…」


SW「……エリナさん…話すんですか?」



エリナ「えぇ…」スッ


ジョセフ「・・・・・」



エリナ「貴方の母、リサリサは…現在は、イタリアの何処かにいます。一番新しい情報では、ヴェネチア…いつどこに、どのように移動するかもわからない相手です。」



ジョセフ「イタリア…ヴェネチア…」


エリナ「リサリサからは、2ヶ月に一度ほどで、葉書が送られてきます。その住所はいつも違う…だから、どこかに定住しているわけではない。貴方がリサリサを求めて旅立つことを、私は止めません。しかし、約束してください。携帯を持たせます…私とスピードワゴンさんには、ちゃんと連絡をとること。スピードワゴンさんの会社はイタリアにも支店があります…サポートを受けられるよう、スピードワゴンさんにお願いしなさい。ソレを聞き入れられてもらえたら、私は何も言いません。」



ジョセフ「・・・!スピードワゴンのじいさん!頼む!」バッ


SW「…構わない。だが、君はジョースターさんの孫…私にとって大事な存在だ。私の会社から1人、イタリア支店のSPをつけさせてもらう。ソイツと一緒に行動をしてくれ。」



ジョセフ「!! OK!!サンキュー!!うおお!待っててくれ、ママ!今会いに行くぜ!!」



エリナ(ずっと我慢していたのかしら…こんなに会いたがっていたなんて…昔の話を良く出してきたのは、そうすることで母親の話が聞けないかと探りをいれていたのでしょう…ごめんなさい、ジョセフ……)

訂正

>>59

携帯→無線機


キュオオーーーーン


ジョセフ「着いたぜ、イタリア!飛行機の旅っつうのは、初めてだったが、まぁ楽勝ねん!」


ジョセフ「フフーン、空港でそのSPさんが俺を待っててくれてるんだよな。イタリア人で、俺と歳も大きく変わりはしないってじいさんは言ってたけど、どんなやつかな~」


シーザー「オイ、そこのいなかもん。お前がジョセフか?」


ジョセフ「……ア?何、今俺のこと馬鹿にしてくれた?かぁ~、いかにもスケコマシっつうか…澄ました顔してるね、兄ちゃん。オウオウオウ、俺の名前を知って…ン?俺の名前を………も、もしかして」


シーザー「俺がお前の子守を命じられた、シーザー・アントニオ・ツェペリだ。シーザーさんって呼びやがれ。」


ジョセフ「チョイ待ち」





プルルルルルル

ジョセフ「あ、おいもしもし爺さん!このジジイ!なんてSP寄こしてやがんだ!仲良くしようって気持ちが微塵も感じられませんでしたケド!?」コソコソ

SW「いや、ソイツは最近スラム街で拾ったヤツなんだが、どうも牙が鋭くてね。なんとか仲良くやってくれ。」


ジョセフ「あ、テメェ、わかったぞ!手荒な野良犬が人間に慣れるための準備段階に俺を使いやがったな~!」


SW「まあまあ、そう怒るなよ。ソイツがいるから旅ができるんだ。頑張ってくれ。」ガチャッ


ジョセフ「あっ…もしもぉーし、もしもォ~し!?」


シーザー「電話は済んだのか?」


ジョセフ「うぉっ、おお、まあ…」


シーザー「じゃあいくぞ、スカポンタン。」


ジョセフ(ブ、ブッ飛ばしてェ~~~~!!)ワナワナワナ




______________________喫茶店



シーザー「まず、そのリサリサ先生の話だが」


ジョセフ「せ、先生!?マ…母さんは教師でもしてたのか?」


シーザー「い、いや、」


ジョセフ「アンタ教え子だったのか!?」



シーザー「そ、その、だな…」



ジョセフ「どんな格好で教師やってた!?」



シーザー「せ、先生と言うのは俺が勝手に呼んでるだけだッ!実際は何も教わってもないし弟子入りしようとしたら断られたし何度も何度も頼みこんでもとってもらえなかったし、気付いたらデケェ会社に雇われててスラムの仲間とも離れたし、お、俺は、リサリサセンセ…り、リサリサさんが、とても強く美しい女性だってことしか、知らんッ!」


ジョセフ(おっとこいつなかなかヤバイタイプのストーカーだぜまさか俺の母親を探そうとしてたら母親のストーカーに会っちまうとは…!恨むぜじいさん~~~~!!)


ジョセフ「あ、で、でも何度も頼みこんだって事は居場所知ってんだろ?」


シーザー「あぁ…リサリサせ…さん、は、ヴェネチアにいる…」


ジョセフ「せ、先生って呼んでいいからよ…無理すんなよ…」


シーザー「…ありがとう、ジョセフ…」


ジョセフ「おっと、そういや紹介がまだだったな。俺はジョセフ・ジョースター。ジョジョって呼んでくれ。」


シーザー「…あぁ、ジョジョ。宜しく頼む。」


ジョセフ「こちらこそ!」



シーザー「いいか、まず、リサリサ先生の現状について説明する。」


ジョセフ(小型のノート…!?ストーカーくせぇ…)


シーザー「リサリサ先生は現在、ヴェネチアにある小さな別荘に住んでいる。」


ジョセフ「え、そんな金持ちなワケ?」


シーザー「俺の調べによると、リサリサ先生は武道の達人でありその関係者である男4人で結成されたチーム『柱の男』というのがリサリサ先生の生活を個人的に支援しているそうだ。」

ジョセフ「なにそれ怖ぇ」

シーザー「リサリサ先生に強く惚れこんでいる4人だが、この四人ともリサリサ先生よりはるかに若いので、これが恋愛意識でないことは推測される。いや、確定ではないが、それに、先生は結婚指輪をはめているので、四人とも手は出せないだろう。」


ジョセフ「ふーん…」


シーザー「此処で、問題だ。リサリサ先生を定住させようとイタリアの観光地ヴェネチアと言う場所に別荘を建てた4人が、そのリサリサ先生の息子がこの地に来ていると知ったら、どう思う?」


ジョセフ「……その息子と共に母として何処かにある実家へ帰ってしまうことを恐れる…!」ハッ


シーザー「その通りだ。」指パチン


シーザー「つまり、柱の男は俺たちを食い止めるため襲ってくる。俺等はそれを乗り越えるか避けるかして、ヴェネチアまで行かなければならない。ちなみに、あっちの情報網は半端じゃない。このイタリアに住む、武道をたしなんでいる人間全員が敵だと思え。」


ジョセフ「・・・・・ゴクリ」


ご飯食べてくるので離脱。また今度書きに来ます。



シーザー「いいか、ジョジョ。俺は、全力でテメェをサポートする。」


シーザー「それは、仕事だからだとかそんなちっぽけな理由からじゃアない。」


ジョセフ「じゃあ何だってそこまでしてくれるんだ?」


シーザー「リサリサ先生は、テメェに会いたがってる。俺は、だから、お前が気に食わなかった…けど、それで邪魔をしてたら、柱の男共と一緒だ。俺は先生の幸せを願い、叶えるため、お前を先生に会わせる。」


ジョセフ「!? ママは俺に会いたがってる!?」


シーザー「あぁ。(・・・ママ?)お前だと推測される赤ん坊を抱いた自分の写真をいつもロケットに入れている。一度だけ、それを俺に見せて、先生は自分に子供がいることと、どんな人間になったのか気になっているということを語ってくださった。」


ジョセフ「・・・!」ブワッ


シーザー「!? な、泣くんじゃアないぜ…!お、俺が泣かしたみたいだろ…!」アワアワ


ジョセフ「おっ、俺は今ッ…感動しているッ・・・!こっちに来てから、何処かで、本当に会っていいのか、母親がそれを望んでいるのか、俺の顔何ざ見たくないんじゃねぇのかって不安に感じていた…!家に帰ってこないのは、俺が嫌いなんだと…!!会っても、会いに行っても、いいんだな、シーザー・・・!!」


シーザー「・・・あぁ!会いに行くべきだとも!」グッ


ジョセフ「うっ・・・うおぉお~~~ん!!」泣




______________街


シーザー「いいか、ジョジョ。イタリアはそれは綺麗で美しく、観光地としても住むにしても世界一と言える所だが、マフィアが…おおい。ギャングがたくさんいるんだ。下手に喧嘩を売るんじゃァ…」



ジョセフ「いてっ」ドンッ


ジョセフ「んだテメェ~このガキよォ~~!?」


シーザー「言った傍から!どこのチンピラだお前は!!!」グイ


????「・・・失礼。」


ジョセフ「失礼、だ~?澄ましてんじゃねぇよ、ごめんなさい、だろうが!」


????「…貴方は大分頭の悪い様に見えますが。前を向いて歩いていなかったのは貴方の方では?」

ジョセフ「俺が前を向いて歩いてなくても、こんなに広い大通りなんだ、お前が前見て避けてりゃ当たらなかったろうがよッ」


シーザー「おい、ジョジョ!」


????「チッ・・・時間の無駄だな。退いてください、会議に遅刻しちゃうだろ。退け。」


ジョセフ「・・・あぁ!?テメ、いくつだ!」


シーザー「ジョジョ!行くぞ!!」グイッ


ジョセフ「あ、てめ、おい、離せって、ひっぱんな!」ズリズリズリ









????「・・・・・・ハァ。これだから、馬鹿の相手は疲れる。」



????「…………ジョジョ…?」



????「……………まさか………」


???「おーい、どうしたんだ?ジョルノ?そんなとこで立ち止まって…」


ジョルノ「……ミスタ。仕事ができましたよ。貴方最近暇してたでしょう」


ミスタ「うげっ……面倒じゃねぇので頼むぜ。スパッと殺す系のな。」


ジョルノ「物騒だな・・・」


ミスタ「おいおい、コレが俺らの常識だろ?」


ミスタ「なんたって俺らは、ギャングなんだからさ」



___________________街


シーザー「くそったれめ、お前はガキか!柱の男に関わるやつらだったらどうすんだ、このスカポンタン!」


ジョセフ「だ、だってよォ~!」


シーザー「だってもくそもない!いいか、次喧嘩をふっかけてみろ!一つ残らず俺が高値でかってやる!!」


ジョセフ「うっ・・・わ~ったよ・・・  ・・・ん?」






モブ男1「・・・・・・・・」コソコソ


モブ男2「・・・・・・・・・・」ヒソヒソ



モブ男1「・・・・・・・・」チラッチラッヒソヒソ


モブ男2「・・・・・・・・・」


モブ男1/2「・・・!!」ダダダッ






ジョセフ「・・・・・・・・なぁ、今の」


シーザー「まずい!あいつら、柱の男の連絡網だ!アイツらをまずはしとめるぞ、くわしい居場所が割れちゃルートも割られるッ!」ダッ


ジョセフ「お、おうっ!」ダダッ



ジョセフ「と、とりあえずマッチョを見つけたらアウトと思うべき?」タタタッ


シーザー「そうとも限らん。ここらでは細マッチョな武道家もたくさんいる!」タタタッ


ジョセフ「なるほどネン…ぃよっし、捕まえたッ!」ガシィッ


シーザー「こっちもだ・・・!」グワシィッ



モブ男1「ヒッ や、やめてくれ!勘弁してくれ!」


ジョセフ「お前本当に武道家か?」


モブ男2「お、俺らはただワムウ様の命に・・・!」


シーザー「ワムウ…!柱の男の、一人だな…!ワムウ様、だと?そうか、あいつ等武道という世界に圧倒的な上下関係を力において築き上げ、それでリサリサ先生を守る兵士を動かしていたわけだッ…!つまり、柱の男の情報収集役のすべてがリサリサ先生にほれ込んだ武道家ではない、ただの武道家ッ!」


ワムウ「その通りだ、なかなか頭が良く出来ているじゃないか」ゴゴゴゴ


ジョセフ/シーザー「!!!!」


シーザー「ワ…ワムウ・・・!は、柱の男が、まさか、こんなにも近くにいようとは…!」


ジョセフ「あれが・・・柱の男・・・!」ゴクリ



ワムウ「フンッ」鉄骨メリィ


シーザー「あ、あんなに太い鉄骨をいとも簡単に曲げやがった…!」


ワムウ「フヌッ」ベリッガシャァン


ジョセフ「一般住宅の防犯用柵を地面から抜き去り捨てたッ!極悪非道ッ!これであの家は空き巣にも泥棒にも狙われ放題だぜッ!」


ワムウ「・・・・・ヌウッ」ズボッ


シーザー「い、一度抜き去った柵を元に戻しただと!?ま、まさか罪の意識があったのか!?」


ワムウ「・・・・・・貴様らをリサリサさんに会わせるわけにはいかん」


ジョセフ「な、流したッ!アイツ悪いと思ってたんだ!やっぱり!力持ちだけどいいやつだ!怖ェけどッ!」


ワムウ「この俺を倒してから、先に進むといい。」


ジョセフ「て、照れ隠しだッ!必死に押し殺しているッ!きっとヤツの心境は今、『何であんな力自慢しちまったんだろう』だッ!」


ワムウ(何故あんな力自慢を…)ハッ!


ワムウ「貴様、侮れん…貴様からやらせてもらう」グッ


ジョセフ「ゲェエ~~!!なんでそうなるんだよォ~~!??」

ワムウ「ヌゥンッ!」ブンッ


ジョセフ「うおっ!」腕でガード


ジョセフ「いぎっ・・・!!ぎにぃ~~ッ!!いってぇえ~・・・!!」プルプル


シーザー「ばか!マトモに食らうんじゃあない!避けろ!」ダッ


シーザー「くらいな、ワムウ!スラム街での『武道』、見せてやるぜッ!」ガッ


ワムウ「ぐ、(右ストレートか…だがこの程度では俺の脳は揺れん!)」


シーザー「このままッ!親指を!コイツの目のなかに!突っ込んで・・・殴りぬける!!」ブッギャア!


ジョセフ「い、いとも簡単に行われるえげつない行為ッ!流石貧民街出身!俺にはできないことを平然とやってのける!そこにしびれる、憧れるゥッ!」


ワムウ「ぐぅおお・・・!」


シーザー「さすがの柱の男も、目は鍛えられなかったようだな・・・」ヘッ


ワムウ「許さんぞ・・・!」ガシッ



シーザー「!」


ジョセフ「や、やべぇ!シーザー!」ダダッ


ワムウ「数々の猛者を敗者と変えてきたこの技で、貴様は負ける!」胸倉グンッ


シーザー「な、何ッ・・・!コイツ、片腕の力だけで俺を持ち上げッ・・・!」


シーザー「や、やばいッ!」


ワムウ「動けぬ相手を振り回し、その勢いのまま頭から地面に落とすッ!これぞ、神砂嵐ッ!フハハ、この技からは逃れられ…」


ジョセフ「シーザーを、離しやがれ!!」ザッ


ワムウ「!! 目、目に砂が!くっ、貴様、武道家としてのプライドはないのかッ・・・!?砂を蹴り上げるなど、ルールに・・・!」


ジョセフ「悪いが俺は武道家じゃないんでね」


ジョセフ「それに例え武道家だったとしても、ルールなんかよりダチの命を守るね、俺は。」装備:折れ曲がった鉄骨


ジョセフ「あばよ、ストーカー第一号ッ!次は俺のママじゃない女を狙うこったなーー!!」メギィ


ワムウ「うぐっ・・・・・!!」ドサッ


シーザー「・・・!」


シーザー(俺が右目を潰したことにより、アイツは獲物(オレ)をしっかり捉えるために左手で俺を掴みあげた…がら空きだった右から声をかけ、振り向いたところに砂をかけ、そのまま両目とも機能しなくなったところを鉄骨で頭に一発・・・)


シーザー(コイツの戦い方は・・・・)


シーザー(チンピラそのものだ!)

ジョセフ「フゥ。これで一人目は潰したな・・・」


シーザー「あ、あぁ。助かった、ありがとうな。」


ジョセフ「へへ。どういたしまして。さて、コイツはドラム缶に入れといて・・・と、」ゴソゴソ ゴンッ


ジョセフ「上に生ゴミを置いといてやろ。へへ~」バッサバサ



シーザー(鬼だ・・・)


ジョセフ「さて、行こうぜシーザー。」



__________________夜 居酒屋にて




ジョセフ「結局アレからは何もなかったな」


シーザー「おそらくだが、敵さんは4つに分かれて俺らを止めに来てるんだろう。この近場を担当してたのがワムウなら、司令塔がいなくなって動きが止まったと言うのも納得が出来る。手下は、リサリサ先生にほれ込んでいると言うわけでもなさそうだしな…」


ジョセフ「なるほどなぁ・・・」


ジョセフ「ン?あそこ、人だかりが出来てんな」


シーザー「あぁ、ギャンブラーが来てるんだろ。ここらじゃ有名だ、ギャンブル好きのダニエル・J・ダービー。よらねぇ方がいいぜ、有り金全部持ってかれんのがオチだ」









ジョセフ「ちょぉーっと失礼~」

モブ「わ、なんだよ」

モブ「よこいりかよ」

ジョセフ「フゥ~ン、カードゲームね・・・」


ダニエル「見ない顔だね?ボク。」






シーザー「あの、馬鹿・・・!」



ジョセフ「おらおらオニーサン退いて」椅子うばい

ジョセフ「このカードゲームはどんなルールなわけ?」


ダニエル「これはボクにはむずかしい、もっと簡単なゲームにしてあげよう」


ジョセフ「優しいのねン、惚れちゃいそう」

ダニエル「フフ、ユニークのある子だな。名前は?」


ジョセフ「ジョセフ・ジョースター。」


ダニエル「私の名前はD'.A.R.B.Y Dの上にダッシュがつく…。以後よろしく頼むよ。ギャンブルは好きかい?」


ジョセフ「あぁ、良くやってたぜ。通りすがりのスカート履いた女の下着が何色か・・・ってな」


シーザー「最低だな」


ダニエル「おもしろいじゃないか、それはどうやって確かめるのかね?」

ジョセフ「決まってらぁ。めくるのさ!」


シーザー「最低だな」


ダニエル「フフ、単純明快だな。しかし、私とのギャンブルはそう簡単にはいかない。ジョセフ君、表面張力と言うのを知っているかね」


ジョセフ「ぴーんと張るやつだな」


ダニエル「あぁ。それとコインを使った、簡単なゲームだ」コップドンッ 水ドポッ




ダニエル「ルールは簡単」コインジャラッ


ダニエル「このグラスの中にコインを交代でいれいていく。水があふれたほうが負けだ。」


ジョセフ「なるほどね・・・ちょーっと何も仕掛けがないか見せてもらうぜ。っと、レディー!氷たっぷりのコーラ1杯!」


ダニエル「お好きにどうぞ。」


シーザー「・・・おい、勝てるのか?こんなところで下らん破産は御免だぞ」


ジョセフ「さぁ、勝てるかはわからねぇ。相手の技量も知らないしねン」コップ持ち上げジロジロ


ダニエル「もういいかね?」


ジョセフ「あぁ、種も仕掛けもなかったよ。さぁやろうぜ!」



ダニエル「では私は、まず・・・五枚だ」ドプンッ


ジョセフ(まだ4枚は行けそうだな……)


ジョセフ「じゃ、俺は3枚。」ドプンッ


シーザー「お、おぉ。だいぶ表面は限界そうに見える・・・!」



ジョセフ(相手は百戦錬磨のプロだ…プロってぇのはプライドがある…!シーザーや周りのやつらは、このコップの水はもう限界に見えるだろうし、もしあいつらが相手だったのなら降参をするだろう。だが、アンタはそうじゃねぇ!さぁ、入れろ、コインを!!)



ダニエル「こわい顔して睨むなよ…フフ。私の番だ…コインを入れさせてもらうよ。二枚だ。」


ジョセフ「!!?」


ジョセフ「にゃにぃ!?二枚だとッ!?」


ジョセフ(む、無茶しやがる!プロ目から見ても、1枚しかはいらねぇだろうがこのコップは!!それを、二枚だと・・・!?)


ダニエル「そぉれ。」


ドプンッ ユラユラ      シィーーーン


ジョセフ「い、いれやがった・・・!」


ダニエル「コレがプロというものだよ、ジョセフくん。」


ジョセフ「・・・!!なかなか、やるじゃねえの・・・バービーくん・・・!」


ダニエル「ダービーだ。…さぁ、次は君の番。」


ジョセフ「あ、あぁ・・・うう・・・・・・・」

ジョセフ「ううう・・・・・」


ダニエル(なかなか度胸のある子供だと思ったが、こんなものか………)


ジョセフ「うぅう・・・なんで・・・何でだよォ~・・・!何で二枚入ったんだァ~~・・・!」ハァーハァーフゥーフゥー


ダニエル「・・・ジョセフ君。君は若かったんだ。私も鬼じゃない、今勝負を退いて謝れば何も取らずに…」


ジョセフ「いや、賭けは賭けだね」


ダニエル「!?」


ダニエル(な、なんだ?さっきの顔からはいっぺんして、様子が変わった!不安・・・焦燥・・・何も感じられない、あるのはただ自信のみ!)


ジョセフ「なぁ、オービー!」


ダニエル「ダービーだ!」


ジョセフ「これは、ギャ・ン・ブ・ル・だよなァ~!?さっきのカードゲーム、見てたけどアンタイカサマしてたろ?カードを袖に隠してた!」



ザワザワ   ザワザワ



ダニエル「・・・!!」


ダニエル(私は壁を背中にゲームをしている!見えるわけがない!見えるわけがない!!)


ダニエル「しょ、証拠もないくせに何を言い出すッ!」



ジョセフ「だが!見抜けなかったアンタもマヌケだ!!」


モブ男「!!」


ジョセフ「俺はギャンブルにはイカサマは付物だと思うッ!ダービー、アンタのやり方はただしいッ!次にアンタは、「だからそれがなんだ!イカサマはバレなきゃイカサマじゃないんだ!」と言う!」


ダニエル「だからそれがなんだ!イカサマはバレなきゃイカサマじゃないんだ!・・・・・ハッ?!」



ジョセフ「そう、だが俺は正当法でいくぜ。イカサマなんて、ヒヤヒヤしてやってらんねぇぜ」ドプンッ



ダニエル「・・・!??」


シーザー「す、既に限界を超えているとも見えていたコップに、コインが一枚・・・!!」



ジョセフ「さぁ、次はアンタの番だぜ、ボービー!」



ダニエル「ダ、ダービーだと言ってるだろうが、このクソガキがァ~~~~!!」ダンッ



ユラッ ビチャァ



ジョセフ「テーブルを揺らして水を零したアンタの負けだ。さあ、今日の分の勝ち金全部寄越しな」



ダニエル「ううっ・・・・・!!うぅ・・・・・・・・」


シーザー「すごいな…!勝利の女神が微笑む瞬間なんて、はじめて見たぜ」


ジョセフ「は?何いってんの?イカサマだけど?」


シーザー「・・あぁ!?」

ジョセフ「え~、シーザーちゃんわかんなかったのぉ?シーザーちゃんの立ち位置なら、俺のイカサマ見抜けるハズなんだけど~」


シーザー「お、お前!正当法でって言ってたじゃねぇか!」

ジョセフ「ギャンブルの正当法こそイカサマなんだよ!」

シーザー「説明しろ、ジョジョ!一体どこで、どんなトリックをしたんだ!」

ジョセフ「ぐえっ、お、教えるから胸倉掴むんじゃねぇよバカ!」



ジョセフ「ったく~…欲しがりなんだからァン」


シーザー「絞め殺されたいのか」

ジョセフ「わ、わかったよ…まず!店員のオネーサンが持ってきてくれた氷ターップリのコーラ。あそこに入ってた氷のちいさい欠片を、コップの底につける。俺のほうに氷があるようにすると、ほ~んの少しだけダービー側に傾くわけネン。」


シーザー「最初からイカサマかよ・・・」

ジョセフ「イカサマってのは仕組むもんなんだぜ?で、あっちが五枚俺が三枚・・・あの時点では、あと1枚だけはいる計算だったんだけど・・・」

ジョセフ「何でか、アイツは二枚入れやがったんだよなぁ。あれは、本当に運に愛されてるとしか思えねぇな。ま、おかげで動揺した演技に入りやすかったけどォ」

シーザー「そっからどうしたんだ?」

ジョセフ「俺は動揺して、コップに顔を近付けコインを見つめた。その時に、息を荒げてただろ?あれで息を吹きかけて氷を溶かしてたわけ。傾きが完璧になくなったグラスには、コイン1枚分の余裕が出来た。そこにコインをぶっこんだだけの話!」


シーザー「悪知恵が働くやつだな…イカサマがばれてたらどうするつもりだったんだ?」

ジョセフ「それの保険としてダービーがイカサマをしてることを公にしたんだよ。あいつがイカサマ常習犯なら、俺にキレられる道理はねえだろ?」

シーザー「そんなものか・・・ギャンブルってのは、むずかしいな。」


__________________別の居酒屋にて


???「・・・失礼、そこの…髪のぴょんぴょんした人。」


ジョセフ「・・・?(俺のこと??)なんすか?」


シーザー「・・・」警戒


シュト「私はルドル・フォン・シュトロハイム。誇り高きナチス・ドイツ軍人の少佐をしている者だ」名刺ピッ


ジョセフ「お、おお・・・?俺は、ジョセフ・ジョースター。母親を探している。ジョジョって呼んでくれ」


シーザー「軍人さんが俺らになんのようだ?」


シュト「俺は最近、とあるチームをつけている。……」



シュト「柱の男、というチームをご存知かね」


ジョセフ「あぁ、知ってるぜ。」


シュト「今日、その柱の男の幹部の一人であるワムウが何者かの手によって、ドラム缶につめられた状態で発見されたのだ。ドラム缶の上には生ゴミ、ワムウの頭部には殴られた痕、そして現場にはへし曲げられた鉄骨…」


ジョセフ「」


シュト「サンタナという男を知っているか」


ジョセフ「」首横にブンブン



シュト「そうか。彼も柱の男の一人で…幹部の中では一番位がひくいんだが、そのサンタナは今我々と共に動いている」


シーザー「何ッ!アンタ、柱の男の味方なのか?」


シュト「そんなわけあるか。サンタナは、幹部同士での虐めに耐え切れず我々のところへやってきたのだ。彼の話によると、カーズとエシディシという男はかなり性格が悪いらしい。」


シュト「エシディシは情緒不安定で、八つ当たりをしょっちゅう受けていて、カーズはかなりの…変わり者で、プライドの高い変態だとのことだ。」


ジョセフ「関わりたくねぇなあ…」


シュト「・・・・・・ズバリ、お前だろう。ジョジョ、ワムウをやったのは…」


ジョセフ「ギクゥッ」


シーザー「あっちからしかけてきたことだ」


シュト「わかってる。責めるつもりは、ない。ただヒントをやろうと思ったのだ。柱の男は、朝と昼間には活動しない。少なくとも夕方にしか。」


ジョセフ「・・・?何でだ?」



シュト「筋肉カフェの営業時間があるからだ。」



ジョセフ「・・・はい??」


シュト「彼らは武道家だが、正式な試合には一切顔を出さない。出禁なんだ。強すぎてな・・・」


シーザー「その話は有名だが…」


シュト「だから生活費を稼ぐために、『筋肉カフェ~柱のような太い肉体~』というのを営んでいる。これがなかなかに人気でな…」


シュト「サンタナがいなくなり、ワムウも再起不能になった今、店にはカーズとエシディシ、それから弟子が3人ほどしかいなくなっているはずだ。元来、カーズとエシディシは料理担当、ワムウとサンタナはホール担当。だから、営業時間内は動けん。」


ジョセフ「なるほどネン…」


シーザー「では、イタリア内に散らばっていると言う俺の予想は・・・」


シュト「散らばれるわけがない。アイツらはニートじゃないんだぞ」

訂正


>>93
少なくとも夕方にしか。→夜にしか活動しない。


シュト「だがあいつらの執念はすさまじいぞ。何をするかは、俺にもわからん。」


ジョセフ「その店はどこにあるんだ?」


シュト「筋肉カフェはヴェネチアにある。リピーターが後を絶たない大繁盛だ。」


ジョセフ「なるほど・・・ヴェネチアに着いてからが、勝負だな…」


シーザー「深夜は動かないほうが得策だな…朝昼だけうごくか?」


シュト「…それと一つ。これは、ちょっとした噂で確証はないんだが…君たちはディオという男を知っているか」


ジョセフ「??ディオ?」


シーザー「しらねぇな」


シュト「ディオという優秀な男が、昔いてな。彼の入っていた大学は理系も文系も強くて、理系の教授の一人がディオの才能に惚れこんで、遺伝子をくれと、ディオに迫ったらしい。」


ジョセフ「女教師かァ~・・・」


シュト「いや、男なんだが」


ジョセフ「ウゲーーーーッ!!」



シュト「あまりにしつこい教授に、ディオは折れ、精子凍結に協力したそうだ。その遺伝子を受け継いだガキが、今この街にいる。」


ジョセフ「うええ・・・」


シーザー「・・・」


シュト「そのガキは、今マフィアのボスをしている。このボスが、柱の男に協力しているとの噂もある。」


ジョセフ「・・・!」


シュト「ちなみに今言った情報は、丸秘ってやつだ。本人すら、知らない事実だ…そう、そのガキも、貴様と同じ様に父親を探している。」


ジョセフ「・・・」


シーザー「かわいそうに・・・」


シュト「俺からの情報提供は以上だ。アンタらが柱の男を潰してくれることを俺はどこかで願っている。・・・じゃあな、また会おう。Gute Nacht。」


____________________宿



ジョセフ「あいつ等とマフィアが手を組んでるとしたら…昼も安全ってワケじゃなくなるな。」


シーザー「・・・なあ、ジョジョ。お前、何でマフィアと柱の男が手を組んだと思う?」


ジョセフ「組んだっても、可能性の話だろ?」


シーザー「可能性の話でも、だ。もし手を組んでいたのなら、何が目的なのか…」


ジョセフ「・・・」


シーザー「俺はな、マフィアの連中のねらいは、お前だと思う。」



ジョセフ「・・・・・俺?」


シーザー「チーム柱の男の存在理由は、リサリサ先生だ。しかし、マフィアの連中とリサリサ先生が関わったという情報は一切ない。」


ジョセフ(またあのちいさいノートだ・・・)


シーザー「その柱の男と、マフィアが組んだ理由・・・。それは、柱の男がお前を狙い始めたからじゃないか?」


ジョセフ「…しかしよぉ、シーザーちゃん。柱の男が俺を狙ってるってのは、つい最近からのことだろ?マフィアが俺を狙って柱の男と手を組んだって考えるのはちょっと無理がありすぎねぇ?」


シーザー「・・・そこなんだよなぁ。」ムム


シーザー「しかしそうなると、本当にマフィアの意図が読めないな・・・」


ジョセフ「んなことよりさぁ、寝ようぜ!俺ちゃん長旅で疲れてんのよン」


シーザー「あ、あぁ…そうだな。初日から飛ばしすぎた気もしたが、明日も頑張ろう。」


ジョセフ「気楽にな!オレの嫌いな言葉は1番が努力で2番が頑張るなんだぜ!」ニシシ


ジョセフ「おやすみ、シーザー」


シーザー「ったく・・・おやすみ、ジョジョ。」




______________________翌日 昼



ジョセフ「朝からバスを乗り継いで、結構進んだなあ」


シーザー「空港や列車は既に目をつけられているだろうと避けてきたが、時間がかかるもんだな」


ジョセフ「・・・ん?なぁ、あの金髪,どっかで見たことねぇ?」


シーザー「うん?・・・・・・・あ!お前が昨日ぶつかった子供じゃないか!」


ジョセフ「あ~・・・って、オイオイ!何でここにいるんだよ?俺らはあの町からかなり離れたぜ?」


シーザー「隣にいるのは友人か?にしては金髪の子とは年齢が離れているように見えるが…」


ジョセフ「!! こ、こっちにくる!」


金髪「……失礼。貴方、ジョセフ・ジョースターさんですか?」


ジョセフ「お、おう・・・」


ジョルノ「…ボクは、ジョルノ。ジョルノ・ジョバーナ。」


ジョセフ「あ、あぁ!ハッピ~うれピ~よろぴくねーん!」


ジョルノ「いいえ。よろぴくする必要はありません」



ジャカッ


ジョルノ「貴方は今日この場で死ぬんだから」


ミスタ「脳味噌ぶちまけなッ!!」ドンッ


シーザー「拳銃!!伏せろ、ジョジョ!」



ジョセフ「見え見えだぜ」イナバウアー

ジョセフ「おい、今発砲したヤツ・・・アンタの次の台詞は「な、なんで避けれたんだ!?最初から撃たれるとわかっていたとしか思えない!」・・・だ!」


ミスタ「な、なんで避けれたんだ!?最初から撃たれるとわかっていたとしか思えない・・・ハッ!」


ジョルノ「・・・」



ジョセフ「お前らが俺を付けねらうマフィア、か?」


ミスタ「・・・」


ジョセフ「今ので人が集まってきたな~~?拳銃を持ってるアンタなんか、特にヤバいんじゃないの~?」


ジョルノ「警察に捕まる恐れはありません。こっちには権力ってもんがある…が、騒ぎになるのは確かに好ましくない。場所を変えましょう」


ジョセフ「それが得策だな」


シーザー「お、おい…わざわざこいつらに合わせて俺らもついてくってのか?」


ジョセフ「シーザー、聞いたろ。あいつも親探しだ。…俺と一緒だ」小声


シーザー「・・・お前」


ジョセフ「俺は、アイツを同類だと思ってる。」



__________________裏路地



ジョセフ「なるほどねン…こんだけ人がいなさそうな通りなら、邪魔も入らなさそうだ。」


ジョルノ「…随分と、探しましたよ 貴方のこと…」


ジョセフ「そりゃ嬉しいけど…二人の話だ。シーザーちゃんとそこの拳銃少年は手出し無用で行こうぜ」


ジョルノ「…かまいませんよ。ミスタ、銃を一度しまって…そこの方が不振な動きをしたら撃て。」

ジョセフ「シーザーちゃんも、ソイツが不審な動きしたら存分に肩外しちゃっていいからねン」


ミスタ「・・・わーったよ」

シーザー「・・・危険な賭けはするなよ、ジョジョ。」


ジョセフ「さ・て・と。何でアンタ、俺を付けねらうんだ?」


ジョルノ「………。」


ジョセフ「……?」


ジョルノ「…僕の父は、行方不明だ…」


ジョセフ「……」


ジョルノ「…………詳しいことは何もわからない…けれども…貴方の身内が、僕の父を追い込んだことだけ、知っている…」

ジョルノ「ジョナサン……ジョナサン、ジョースター…この名に宛てられた手紙が…送られることがなかった手紙が、山ほど部屋にあった…。」

ジョルノ「僕の元に残っている父の私物はこの山ほど残った手紙と1枚の写真だけ!」

ジョルノ「父が僕のもとに現れないのはこの悪者がいるからだッ!父だって、僕にあいたいはず・・・!!」


ジョルノ「このジョナサン・ジョースターとか言う男を釣るに、貴方はとっておきのエサだったんですよ…貴方がこの地で亡命したとなれば…他殺だとなれば…ジョナサンさんも、きっと此処に敵討ちに…」


ジョセフ「ジョナサン・ジョースターは死んだよ とっくの昔にな」


ジョルノ「・・・・・・・・・・・は?」


ジョセフ「お前…わかってるんだろ?自分のやってることが間違ってるって。お前のママはどんな育て方をしたんだ」


ジョルノ「ぼっ、僕の・・・母親は・・・高齢出産で・・・僕を生んですぐに・・・養母は・・・怖くて・・・愚かな、人で・・・」


ジョセフ「…息があらいぜ、ジョルノ。」


ジョルノ「ジョナサン・ジョースターがいない・・・・・・?じゃ、じゃあ、何で僕の父は僕を迎えに来ないんですか・・・?だって、これしか理由がなくって・・・!」

ジョセフ「その理由も大分無理があるって、お前はわかってるはずだぜ。…お前は両親の愛を知らずに育っちまった…俺と違って、愛し道を正してくれる人がいなかった。守ってくれる人がいなかった。」


ジョルノ「・・・・・・ツ・」


ジョセフ「だから自分じゃない他所に理由を作って逃げ出したんだ アンタは、父が自分を見捨てたのではなく理由があって現れないのだと思い込んだ。その理由は自分じゃないところにあると思い込んだ。そこで見つけたのがその手紙の山だ…いや、その手紙の山しか見つけられなかったんだ。だから、そこにあるたった一つの名前を、たった一つの血筋を恨んだ・・・!そうして恨むことによって、生きる目標を獲得した!それが間違ってるとわかっていたにも関わらず、正しいのだと思い込んだ!」


ジョルノ「うっ…うるさい!!」ダッ チャキッ ドッ


ジョセフ「ぐぎっ・・・・!」


シーザー「ジョジョ!!」

ミスタ「ジョ、ジョルノ!」


ミスタ(ジョルノがこんなに動揺している姿は初めて見る!いつも冷静なアイツが!しかし、殺したい相手がいるとだけしか教えてもらえなかったアイツの過去を知れた・・・!はちゃめちゃだが・・・あれが、あいつの行動の原動力だったのか・・・!)


ジョルノ「僕はッ・・・捨てられてなんか・・・!」


ジョセフ「捨てられてなんか、ない・・・・・・アンタの父は・・・・・・死んでる・・・!」


ジョルノ「・・・ッ!!!」


ジョセフ「わかってたんじゃないか・・・?どこかで・・・」


ジョルノ「ッ・・・・」

亡命するのか…

ジョセフ「どうだ・・・?俺の腹をナイフで刺して、お前はスッキリしたか・・・?人生は始まったか・・・?」


ジョルノ「・・・・・・ぼく、は・・・・・ただ・・・」


ジョセフ「「父に…あいたかっただけ・・・」だろ・・・?」


ジョルノ「・・・」


ジョセフ「「僕は父を、一度でいいから、父さんと呼んでみたかっただけ…父さんに名を呼ばれたかっただけ…」だ、ろ」


ジョルノ「なんで・・・」


ジョセフ「俺には良くわかる…俺も、父がいなかった…父親ってのがどんな人なのか…いや、父親ってのがどんな存在なのか知りたかった。」


ジョルノ「…」


ジョセフ「走馬灯っつうのかね…さっき思い出したんだけどさぁ・・・ディオって名前、聞いたことあったんだ…昔、エリナお婆ちゃんに一度だけ聞いた話だ…」


ジョルノ「・・・!」


ジョセフ「ジョナサン・ジョースターの義兄で…誇り高い、人……美しくて…月みたいな………夜空から落ちた、月みたいな…馬車事故で亡くなって…XXXX年の記事だ…探せばある…イギリスのだけどな……」


ジョルノ「父は……そうか、僕を捨てたわけじゃなかった…もういないけれど…僕は見捨てられたわけじゃなかった・・・・・・」


ジョルノ「僕はッ・・・・・・・!」ブワッ


ジョセフ「自己中が許されるのは今のうちだぜ…ちょっと痛すぎだけどな…」

訂正

>>109
亡命した→死んだ


普通に言葉の意味を勘違いして覚えていた・・・おはずかしい。>>111さん、ありがとう。


そろそろ明日に響きそうなんで寝ます。まだまだいそがしい中の更新なのでやっぱりおそいかも。気長に読んでやってください。
(需要があるのかなんて、知るもんかッ!自己満で書き上げるぜッ!!)



ミスタ「・・・・」ギリッ


ミスタ「おい、ジョルノ!ガキみたいに泣いてんじゃねぇ、ソイツを殺すんだろッ!?ブッ殺すんだろ!?」


ジョルノ「・・・ミスタ・・・」


シーザー「・・・」


ジョセフ「だぁいじょうぶだって、シーザーちゃんよぉ。心配そうな顔すんなって…」


ミスタ「お前が原動力を失おうと勝手だがな~~!俺たちはどうなる!俺たちは、お前のその『殺意』によって動いていたんだぞ!お前がその殺意を失ったら、お前についた俺たちはどうなるんだ!」


ミスタ「ソイツを殺して!目標を達し、俺らに長としての威厳を見せろ!それがお前の責任だろうが!」


ジョルノ「け、けれど、この人は…」


シーザー「さっきから聞いてりゃ、おかしなことばっかいいやがって…責任?お前らが選んであの子についてきたんじゃないのか。殺意を失ったヤツに殺人を強要して、何がしたいんだ、お前。」


ミスタ「だ、黙ってろ!俺はッ・・・」


シーザー「口答えするんじゃねぇ!」ゴッ


ミスタ「い"ぃッ…テ、テメェ~~~!!」


シーザー「お前、あの子より年上だろ!?年上が、年下の子にそんなもん強要するんじゃない!責任を押し付けるんじゃない!行く道を示してやるのも年上の役目だろうが!」

ジョセフ「シーザー……(シーザーって何歳なんだろ…)」


ジョルノ「!……ジョセフさん…貴方、手に…」


ジョセフ「ん?あ、バレた?腹はさすがによ~穴空いたらうまいもん食えなくなっちまうしコーラも飲めねぇし…だから、手で勘弁してねン」


ジョルノ「・・・・」フフ


ジョルノ「僕は…ずっと、間違っていたんだな…」


ジョルノ「ミスタ、責任といいましたね。確かに僕はアナタ方を、僕の私情で動かしていた。そして、いまその私情を勝手ながらに捨てようとしている。」


ミスタ「・・・・」

ジョルノ「けれど勘違いはしないでほしい。僕は弱い意思を貫こうとしていたわけじゃない。」


ミスタ「・・・ジョル」


ジョルノ「僕には覚悟があるッ!」グッ グサッ


全員「!!!!?」


ジョセフ「ば、馬鹿野郎ッ!何してんだテメェ!!自分の腹自分で刺すなんてよ・・・!!」



ジョルノ「これがっ…僕の、覚悟です……!ボスが……自害し、次のボスを任命する…ミスタ!貴方が……次のボスだ…」


ジョセフ「お前ボスだったのかよ!?」


シーザー「・・・」


ミスタ「ジョ、ジョルノ、お前~~ッ…!!」


ジョルノ「ジョセフさん…シーザーさん…!行ってください、もう…ここからは、僕らの問題ですから…!」


ジョルノ「迷惑をおかけしました……どうか…母親と出会えますように…」フッ ドサッ


ミスタ「ジョッ、ジョルノーー!!」



ジョセフ「・・・・・・行くぞッ、シーザー!」


シーザー「・・・・・・あぁ。・・・・」

ジョセフ「・・・・・・・・・・・」



シーザー「・・・・・・・・」


ジョセフ(アイツは、あいたくても父親には会えねぇんだな…そういや、俺のパパはどんな人間なんだろ・・・・・)


ジョセフ(いんのかな・・・・いきてんのかな・・・)


シーザー(・・・・・。きまずい・・・)

ジョセフ「…なぁ、シーザー。そういやアンタ、家族は…」


シーザー「…俺がスラムの出だってことは知ってんだろ?」


ジョセフ「は?あ、あぁ…そういやそうだな」


シーザー「俺だって、両親がいた頃は一般家庭の子供だった」


ジョセフ(とんでもなく重い地雷を踏んだ気がする)


シーザー「俺が両親とはぐれたのは5歳のときだった。誘拐されたんだ。誘拐犯は俺をキャリーバッグにつめ、運んだが…手違いがあったようで、俺は誘拐犯の手から離れ全く違う町に着いてしまった。」


ジョセフ「Oh…誘拐犯…ドジっ子かよ」


シーザー「誰も知り合いのいない町で、俺は、スラム街に追い込まれ、必死に生き延びようとした…。そんな中で俺は、親の顔すら忘れていた。両親のことを知るまで、売られたんだとさえ思ってたんだ。」


シーザー「俺のいたスラム街は、格闘家の溢れる街の外れにあったんで、まぁ、スラム街で野垂れ死にそうな御老人をいじめるクソみたいな格闘家もいたわけだ。」


ジョセフ「にゃにぃ、そりゃ許せねぇな!」


シーザー「で、俺は運悪くそのクソみたいな格闘家にぶつかっちまった。胸倉掴まれて一発殴られ、KOだ。情けねぇがな…」


ジョセフ「・・・子供にまで…」


シーザー「アイツらはスラムの人間には人権がないと思ってる。俺は、ソイツにバッドで頭をかち割られそうになった。」


シーザー「怖くて目を瞑った俺だったが、痛みはなかった。だが、にぶい音がして、その後すぐさま男たちが逃げていったのは、耳で感じた。…目を開けると、感じのいい男性が頭から血を流して倒れていた。」



シーザー「その男性こそが俺の父親だったんだ…俺は恐怖を堪えてその男性の顔を覗き込んだ…すると、その男性は俺の顔を見て、驚いたような顔をして、そっと頭をなでてくれた…」


シーザー「俺はその時ッ…男性の頬にある痣を見て、この男性が俺の父親なのだと直感的に察した!」


ジョセフ(いや視覚的だろ)


シーザー「男性は、父親は1年前に妻…俺の母親がなくなったことと、俺が誘拐されずっと行方不明だったこと、そしてそれをずっと探し続けていたことを、教えてくれた。」


シーザー「スラム育ちの俺は、救急車の呼び方なんざ知らなかった。助けてくれる機関の存在さえ知らなかった。男性は、そのまま俺の手を握りながら息を引き取った…」


シーザー「そんなわけだから、俺に両親はいない。……この世に、もういないんだ。」

ジョセフ「……でもよ、すげぇな。お前のパパ」


シーザー「…ああ、息子を命がけで守る姿には…」


ジョセフ「いや、そうじゃなくてよ。お前が自分の息子だって気付いたのは、頭割られた後だったんだろ?つうことは、自分の息子とかそういうの関係なく、スラム街の他人のガキのために命を張ったってことだろ」


シーザー「・・・!」


ジョセフ「尊敬すべきだな、そういうのって」


シーザー「・・・・・」


ジョセフ「?あ、お、オイ!?シーザー、な、泣いてるのか!?」


シーザー「泣いてねぇよ…!スカポンタン・・・!」


翌朝


シーザー「ジョセフ、手は大丈夫か?」


ジョセフ「あー、まぁねン…痛むけど」


シーザー「しかし、馬車移動なんて久しぶりだぜ」


ジョセフ「そお?俺は結構おばあちゃんと乗ってたからちょっと久しぶりって感じ」


シーザー「そうk、うおっ!??」



ガタタタタッ ゴッッ ガシャアアン



???「あんたら二人の旅も此処で終わりだぜ」

シーザー「大丈夫か、ジョジョ!?」

ジョセフ「なんとか…!誰だテメェ!」


エシディシ「俺はエシディシ…炎の武道家!チーム柱の男の恐ろしさ見せてやるぜ」


ジョセフ「オイオイ、朝だぜ!?仕事はどうした!!」


エシディシ「毎週水曜日は定休日とさせていただいておりまして」


シーザー「突然の業務的口調!」

ジョセフ「身についてやがるこの社畜!」

シーザー「ってことはカーズも…」


エシディシ「店長は仕込みの最中だ!」


ジョセフ・シーザー「現実的ッッ!!」


エシディシ「そんな茶番劇をしに来たわけじゃねぇんだよ…さあ、覚悟はいいか?」


シーザー「先端が燃え上がっている鉄の棒、二本がアイツの武器だ…」


ジョセフ「なるほど、手強そうだな…武道家としてはどうなんだ…」


エシディシ「コイツは俺の趣味みたいなもんでね…武道は武道でちゃぁんと身につけてるさ…」ブンブンブン


シーザー「……二人でやるぞ!ジョジョ!」


ジョセフ「おう!」

エシディシ「おら!!」ブンブンブンブン


ジョセフ「あっつ!!いや無理だろコレ!!あっつ!!」


シーザー「あっつ!!諦めるんじゃない!アッツウ!!」


エシディシ「俺の武器は可愛くて情熱的だろ~?あ~、これだけが癒しだぜ・・・」


シーザー「(アイツは武器を溺愛している…!ああいうタイプは武器を蔑ろに扱えない!手元を狙って武器を手放させ、それを掴みなおそうとした瞬間にできる隙を狙うか…!)」ダッ


エシディシ「狙い通り、俺の手元に蹴りが来た…」ニヤ


シーザー「なっ…」


エシディシ「俺が一人の女に夢中になるタイプに見えるか?(武器を手放し)」


シーザー「しまっ・・・!」ボワッ


エシディシ「ハハハァ~~!!火の回りは早ぇぞ!いずれすぐに火達磨だ!」


ジョセフ「シーザー!!」

ジョセフ「川に飛び込め!!」


エシディシ「正直驚いたぜ…お前らがワムウをやって、マフィアのガキもやって、もうヴェネチアに着いてたことにはな」


ジョセフ「(シーザーは何とか川に飛び込めたようだがコイツを一人で相手にするのはむずかしいッ!)」


エシディシ「なァ、どう言いくるめたんだよ…あのガキを。ありゃ俺の切り札でもあったんだぜ?」


ジョセフ「・・・」


エシディシ「何せお前を狙うように仕向けたのはこのエシディシ様なんだからな!」


ジョセフ「何だって…?」

エシディシ「おっと勘違いするなよ…アイツがジョースター家に恨みを持ってたのは元々だ…そこに、その子孫であるお前が来るって教えただけさ」


ジョセフ「……」



???「遊びもおしゃべりも過ぎるぞ、エシディシ。俺たちには時間も人手もないことを忘れたか」


エシディシ「…!オイオイお前…カーズ!仕込みはどうしたんだよ!」


カーズ「そんなものはいい。エリザベスを奪うものを潰さなければ落ち着いて仕事もできん」


ジョセフ「(あれが・・・カーズ・・・!)」


エシディシ「俺じゃ信用できねぇか?」


カーズ「そういうことをいってるんじゃない…」

カーズ「俺たちがすべきことは、この愚かなガキをヴェネチアから追い出すことだ」


エシディシ「動けなくして箱詰めにして、そんで送り返してやらぁ…」



ジョセフ「2対1・・・!部が悪すぎる・・・!!」


ガタッ


ジョセフ「?」


カーズ「・・・!」


エシディシ「オイまさか・・・」


ガラガラガシャアアア


シーザー「ジョジョ!!危ない!!」


ジョセフ「!?? シ、」


ガシャアアアン


ジョセフ「鉄骨が・・・」


エシディシ「上に積まれていた鉄骨が落ちてきやがったのか…」


ジョセフ・エシディシ「ハッ!」


ジョセフ「シーザー!」
エシディシ「カーズ!!」



ジョセフ「(シーザー・・・!川から上がってたのは目に見えてたが、それでも火傷は軽くねぇはず!!そんな身体で、俺を鉄骨から守って・・・!)」

エシディシ「嘘だろカーズ・・・!!お前、俺を守るなんざそんなタマじゃねぇだろうがよ…!う うう・・・・・・う~~~ううう あんまりだ・・・HEEEEYYYY!!ァあァアんまりだァアァア!!!」

シーザー「・・・ジョセフ・・・」

ジョセフ「シーザー!」


シーザー「先生は・・・すばらしいお方だ・・・」


ジョセフ「しゃべんじゃネェ・・・お、お前、右半身がよ・・・!!」


シーザー「右半身が・・・つぶれでもしたか・・・?」


ジョセフ「ッツ・・・ッ・・・・・・」


シーザー「いいか・・・先生に会えたら…よろしく伝えておいてくれ・・・」


ジョセフ「ッ・・・・・・シィ、ザー・・・ッ!」






ザワザワ ザワザワ


???「何ですかこの騒ぎは・・・」

???「ッ!シーザー!?」


ジョセフ「!? 誰だ!今シーザーの名を呼んだのは・・・!」


???「My Son!?」


ジョセフ「!??」


シーザー「・・・せん、せ・・・?」


リサリサ「一体・・・一体これはどういうことなの・・・!?ハッ!エシディシ!・・・!カーズ・・・!この惨事は一体…!」


エシディシ「リ、リサリサ・・・!!」

カーズ「・・・・・」


リサリサ「・・・・・」スッ


ジョセフ「(これが…今、鉄骨の下で倒れているカーズとシーザー二人の近くにしゃがんだ女性が・・・俺の母親・・・)」


リサリサ「・・・シーザー。カーズ。」


シーザー「・・・・・・」


カーズ「・・・・・・・・」


リサリサ「・・・・・・(ダメ・・・これでは、もう二人は助からない・・・・・・死んでしまう・・・)」



シーザー「泣か・・・ないで、ください・・・…先生・・・」


カーズ「…・・・エリザベス・・・・・・・」


カーズ「笑え……このカーズに……笑みを向けてくれ・・・」


リサリサ「・・・…・・・・・・」


ジョセフ「・・・・・・・・・(はじめて見る母親の笑顔が・・・・・・こんなにかなしいもんになるなんてな・・・)」

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年07月25日 (土) 11:14:51   ID: qaXMyd22

「そうじゃ」とかじゃあなくて「そうじゃあ」の方がぽいですよっ

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