ベルトルト「寝相が悪い?」 (113)

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ライナー「ああ、今朝なんてひどかったぞ。」

ジャン「とても寝てるとは思えなかったな。」

コニー「疲れてんだからほどほどにしてくれよな。」

ベルトルト「ごめん、次からは気をつけるよ」

ジャン「気をつけるっつったって、お前は寝てんだからどうにもできないだろ。」

ライナー「アルミン、何かいい手はないか?」

アルミン「うん、色々考えてみたんだけどさ、やっぱり無理やり押さえ込んでしまったほうがいいんじゃないかと思うんだ。」

ジャン「やっぱそれしかねえか・・・。」

ライナー「そういうわけだから、ベルトルト、ケガさせちまうかもしれんが我慢してくれ。」

ベルトルト「うっ、うん・・・。(なんだろ?)」

その夜

ベルトルト「zzz・・・」

ライナー「寝たか・・・。」

ジャン「さあ来るぞ、みんな構えろよ・・・。」

エレン「また昨日のやつがくるのか・・・。」

アルミン「大丈夫、今夜は布団をしっかり持っているから、なんとかなるよ。」

ベルトルト「zzz・・・」タチアガル

ライナー「来た・・・。総員戦闘準備だ。」

マルコ「昨日はすぐにやられて気を失ったけど、今回はそうはいかないよ!!!?!?!!??」

アルミン「いいかいみんな、一斉にかかるんだよ。」

ベルトルト「zzz・・・」ダッシュ!

コニー「(俺のほうに来た!)」

アルミン「今だ!一斉にかかれ!」

一同「うおおおおおおおおおーーー!」

ジャン「この人数なら簡単に済ませられるぜ!」

ベルトルト「zzz・・・」カポエラ

モブ達「ぐあああああーーーーー!」

ライナー「ベルトルトのやつ、いつのまにあんな技を!」

ジャン「おいっ!コニーが危ねえぞ!」

コニー「うわああ!来るなあああ!」

ベルトルト「zzz・・・」アタマヲツカム

コニー「うわあああ!」

マルコ「まずい!!!????!あれが出るぞ!!!?!」

アルミン「大丈夫だ。エレン、ライナー、頼むよ!」

エレン「ああ!いくぞライナー!」

ライナー「おう!」

ベルトルト「zzz・・・」フタリニフトンデハサマレル

エレン「よし!」

ライナー「後は押さえつけているだけだ!」

コニー「怖かった・・・。」

アルミン「ごめんねコニー、でも囮が必要だったんだよ。」

ベルトルト「zzz・・・」ウゴカナクナル

ライナー「ふう、今日はこれくらいで済んだか・・・。」

エレン「毎晩毎晩疲れちまうな・・・。」

アルミン「ごめんね。でも二人ぐらいしかおさえこめる人がいないんだよ。他の人は真面目に格闘術の訓練してないし。」

ジャン「格闘術もちゃんと使う時があるんだな・・・。」

エレン「ああ、頼むからお前らみんな真面目に訓練してくれ。毎晩くたくたなんだよ。」

翌朝

ベルトルト「えっ!僕がみんなにそんなことを!?」

ライナー「そうだ、悪気が無いことはわかってるんだが、これ以上そのままにしておくわけにもいかない。」

アルミン「一度医者に診てもらおうと思うんだ。いいよね?」

ベルトルト「うん・・・。わかった。今度の休みにいってくるよ。」

ライナー「俺も一緒に行こう。きちんと説明しないとな。」

その晩

ベルトルト「(そうか・・、僕はみんなにひどいことをしていたのか・・・。)」

ベルトルト「(こうなったらある程度は自分でなんとかしないとな。)」

ベルトルト「(いったいどうすれば・・・。)」

コニー「おい、ベルトルト。」

ベルトルト「ああ、コニー、昨日はごめんね。ひどいことしちゃって。」

コニー「気にすんな。それよりさ、俺いいこと思いついたんだ。」

ベルトルト「へえ、なんだい?」

コニー「ベルトルトが暴れない方法!」

ベルトルト「本当かい!?教えて!」

コニー「簡単なことだ、いいか・・・。」

ベルトルト「うん・・・。」

コニー「それはな・・・。」

ベルトルト「うん・・・。」

コニー「寝ないことだ!」

ベルトルト「・・・へっ?」

コニー「寝なかったら暴れることはない!そうだろ?」

ベルトルト「いや、それはそうだけど、そんなことしたら訓練に支障g・・・。」

コニー「うるさい!俺はもうあんな恐怖を味わうのは嫌なんだ!お前もそうだろ?マルコ!」

マルコ「ああ、あれは背筋の凍る体験だった、相手は目を瞑っているのに、蛇に睨まれた蛙のような状態になった。」

ベルトルト「そんな、眠ってるんだからそこまではいかないでしょ。大げさだよ。」

アルミン「いや、ベルトルト、本当なんだ。理由はわからないけど。」

ベルトルト「アルミン・・・。」

アルミン「そういうわけだから、専門家に診てもらうまでは毎晩みんなでベルトルトの体を交代で揺さぶっていくから。」

ベルトルト「でも、そんなことしたら訓練n・・・。」

ライナー「少しだけの辛抱だ。な?」

ベルトルト「いや、でも・・・。」

エレン「でもじゃないんだよ!俺達の苦労も考えてくれよ!お前を何とかするために貴重な睡眠時間が無くなるんだ!」

ジャン「その分俺達の成績は悪くなった。お前も同じ目に遭うべきだろ。」

ベルトルト「えっ、ああ、うん、わかった。」

アルミン「(ベルトルトには自分の意思が無いからね。簡単に説得できる。)」

アルミン「(これでやっとぐっすり眠れるよ。)」

深夜

ベルトルト「(だめだ、全然眠れない。)」

モブ「(絶対寝させねえ)」ユサユサ

ベルトルト「(こんなに揺らされて眠れるわけがない)」

翌日

ベルトルト「はあ、結局一睡もできなかったな。」

ライナー「まあまあ、後数日の辛抱だから。な?」

ベルトルト「うん・・・。」

ライナー「今日は朝から座学か・・・、しっかり聞かないとな?」

ベルトルト「そうだね。」

座学の授業

ベルトルト「眠い・・・。だめだ、授業に集中できない・・・。」

ベルトルト「体を動かしていないと、寝てしまいそうだ・・・。」

ライナー「ベルトルト、ここどういう意味かわかるか?」

昼休み

ライナー「午後は立体起動訓練か。頑張ろうな。」

ベルトルト「うん。頑張ろうね。」

ライナー「そうだ、ちょっと装置の整備をしたいから手伝ってくれ。」

立体起動訓練

ベルトルト「ううっ、意識がしっかりしてないから、上手く体重移動ができない・・・。」

ライナー「どうしたベルトルト!動きが遅いぞ!」

その晩

ベルトルト「(今晩もか・・・。)」

モブ「(俺達の痛みを思い知れ)」ユサユサ

ベルトルト「(ううっ・・・。)」

翌日

ライナー「午前中は馬術訓練か、馬術って難しいよな?」

ベルトルト「・・・・・・。」

ライナー「上達していかないと、憲兵にはなれないぞ。」

馬術訓練

ベルトルト「(もう、だめだ、いっそのこと落馬してしまえば、気を失ってそのまま眠れるかも。)」

ベルトルト「(よし、いくぞ、大丈夫だ、少しずつ体勢を崩していけば衝撃も普通より和らぐ・・・。)」

ベルトルト「(少しずつ、少しずつ・・・。)」

アニ「ちょっと、なにやってんの。」

ベルトルト「アニ!」

アニ「危ないでしょ。落馬したらどうすんの。」

ベルトルト「うん、ごめん。(くそ、アニの見ている前で無様な格好はしたくないな。)」

昼休み

アニ「ねえ、ライナー、ベルトルトのやつどうしたんだい?」

ライナー「さあな、もしかしたら何か悩んでいるのかもしれないな。」

アニ「それでぼーっとしてるってことか。」

ライナー「ああ、お前のほうからもちょいちょい励ましてやってくれ。」

アニ「わかった。」

ライナー「みんなにも言っとかないとな。」

クリスタ「ベルトルト、何か悩んでるんだって?」

ベルトルト「えっ?まっ、まあ、悩んでると言えば悩んでるかな。」

クリスタ「私でよければ何でも言ってね。馬術だったら得意だし、座学だったらアルミンがいるし。」

ベルトルト「うん。大丈夫だから、心配しないで。」

ユミル「おい、ベルトルト、せっかくクリスタが心配してんのに、何だその態度は?」

クリスタ「もう、ユミル。いいの、ベルトルトが自分から言ってくれるのを待ちましょう。」

ユミル「流石私の天使だな。おいベルトルト、早いこと吐いて楽になれよ。」

ベルトルト「(寝相が悪いなんて言っても、女子にはどうにもできないよね。)」

ベルトルト「(次は格闘術か・・・、立っていられるかな・・・。)」

格闘術訓練

ベルトルト「(もう、限界だ・・・。ここで気を失ってしまおう。打ち所が悪ければ気を失ってもしょうがないよね。)」

ライナー「よしいくぞ、まずは俺が暴漢役だ。」

ベルトルト「うん。(よしここでライナーと一緒に倒れこんで気を失ったことにしよう。)」

ライナー「うおおおお!」

ベルトルト「うわあ!」タオレル

ライナー「おい、ベルトルト、大丈夫か?」

ベルトルト「・・・。(よし、このまま・・・。)」

キース「フーバー!何を寝ている!」

ベルトルト「はっ・・・、えっと・・・、申し訳ありません!」

ジャン「いくらサボりたくても、寝たふりは流石にしねえよなあ。」

マルコ「うん。まあサボるのもよくないけどね。」

ベルトルト「(もう・・・、無理・・・、ここで寝る。罰則くらってもいいや)」

ベルトルト「zzz・・・」タッタママネル

ライナー「さあ、ベルトルト仕切りなおしだ・・・。ベルトルト?」

ベルトルト「zzz・・・」

ライナー「こいつ、立ったまま寝てやがる・・・。」

ライナー「はっ、やばい!みんなー!逃げろ!ベルトルトが眠った!」

アルミン「何だって!?」

エレン「あいつ、訓練中に!?」

ジャン「おいおい、ここには布団なんてねえぞ。」

マルコ「まさか、またあの恐怖が・・・!!???!!???」

コニー「」ガクガクブルブル

ユミル「はあ?ベルトルトが?マジかよ?」

クリスタ「そういえばさっきも寝てるって怒られてたよね。」

サシャ「珍しいこともあるもんですね。」

アニ「(ベルトルト、どうしたんだい?)」

ミカサ「・・・・・・。」キョウミナシ

キース「フーバー!貴様、堂々と寝るとはいい度胸だな!」

ライナー「教官!危ないです!」

キース「何を言っている、こいつは寝ているんだぞ。たたき起こす!」

アルミン「やばい、教官にあれをしたらどんな罰か下るか・・・。」

ジャン「それだけは避けたほうがいいよな。」

ベルトルト「zzz・・・」

キース「起きろフーバー!」

ベルトルト「zzz・・・」

キース「起きろと言っているんだ!」

ベルトルト「zzz・・・」カマエル

キース「(なんだこいつ、寝たまま構えている・・・?)」

ベルトルト「zzz・・・」

キース「仕方ない、起きないならば・・・、力ずくで起こすまでだ!」ナグリカカル

ベルトルト「zzz・・・」ショウリュウケン!

キース「ぐはっ!」タオレル

ライナー「キース教官を・・・、殴り倒しただと・・・!?」

アルミン「どういうことだ!夜と行動がまるで違う!」

エレン「ああ・・・、夜のベルトルトは、誰かの頭を掴んで、そいつの・・・。」

マルコ「やめてくれ!???!??!?!?エレン!!!!???!」

ジャン「落ち着けマルコ!」

コニー「そうだぜマルコ、あんなもん、大したことねえだろ。」ガクガクブルブル

アルミン「コニー、震えているよ・・・。」

コニー「うるせえ!」ガクガクブルブル

ベルトルト「zzz・・・」コニーノホウヲムク

コニー「ひっ!」ガクガクガクブルブルブル

アルミン「まずい!この前やってない分をやり直す気だ!」

ライナー「みんな!コニーを守るぞ!」

モブ「うおおおお!」

モブ「格闘訓練中なら思いっきりぶっ飛ばせるぜ!」

モブ「まさかこんなチャンスが巡ってくるとはな!」

ベルトルト「zzz・・・」ダッシュ!

コニー「うわああああ!」

モブ達「くたばれベルトルトおおおおおお!」

モブ達「ぐわあああああああ!」クタバル

アルミン「何だあの力・・・!いつもより何倍も強い!?」

エレン「そういや、昔父さんから聞いたことがある・・・。寝ているときに覚醒状態になることがあるって・・・。」

アルミン「そんなことが有り得るのかい!?」

エレン「父さんは医者だ。間違いねえだろ・・・。」

ライナー「じゃああいつは、俺たちじゃ押さえこむことができない程の力に目覚めたってことか・・・。」

コニー「うわああああ!」

ジャン「おい!コニーが捕まったぞ!」

ベルトルト「zzz・・・」アタマヲツカンデル

アルミン「仕方ない!エレン!ライナー!」

ジャン「いや、俺が行く!」

アルミン「ジャン!いい格好して成績を上げてもらおうってかい!?君なんかじゃ・・・。」

ジャン「大丈夫だ。屋内と違って障害物がない分、おもいっきり助走をつけられる。勢いつけてぶつかればなんとかなるはずだ。」

ジャン「いくぜ!」

ジャン「うおおおおおお!ベルトルトおおおお!」

モブ「ジャンが行くのか!?」

モブ「頑張れジャン!」

サシャ「なんか盛り上がってますねえ。」

ミカサ「サシャ、よそ見しない。」

ジャン「あばよおおおお!ベルトルトおおおお!」

モブ「いつもは腰抜けのベルトルトだ!やっちまえ!」

モブ「パンチの打ち方を教えてやれ!」

ジャン「最高のショーを見せてやるぜええええ!」

ベルトルト「zzz・・・」カタテデイッパツナグル

ジャン「ぐはっ!」タオレル

モブ「なんだあれは!?」

モブ「パンチ一発でジャンを倒した!?」

モブ「片手でコニーを掴んでるんだぞ!?」

モブ「冗談だろジャン!すぐ立ち上がってまた始めてくれよ!」

ジャン「・・・・・・。」

モブ「おい、ジャン・・・、嘘だろ?」

アルミン「だめだ、あそこまで勢いをつけたのに片手でやられた。」

エレン「ベルトルト・・・、あいつバケモンかよ・・・。」

ライナー「こうなったら俺たちじゃあ無理だ、誰かに頼もう。」

エレン「誰に頼むってんだ!」

アルミン「いるじゃないか・・・。格闘術最強の二人が・・・。彼女たちのどちらかなら倒してくれるはずだ・・・。」

アニ「・・・・・・。」

ベルトルト「zzz・・・」

アニ「ベルトルト、どうしたんだい?こんなに目立つなんて、あんたらしくもない。」

ベルトルト「zzz・・・」

アニ「いつも誰かの陰に隠れていたじゃないか。」

ベルトルト「zzz・・・」

アニ「そんなにするまで溜め込んでいたのかい?」

ベルトルト「zzz・・・」

アニ「今のあんたなら面白い勝負ができそうだね。」

ベルトルト「zzz・・・」カマエル

アニ「やるんだね・・・。いくよ、すぐに終わらせてやる・・・。」

ベルトルト「zzz・・・」ダッシュ!

アニ「私の蹴りをくらいな!」キック!

エレン「アニの蹴りならベルトルト倒せなくても、押さえ込むだけの隙ぐらいは作れるはずだ。」

ライナー「ああ、体勢を崩したらすぐに行くぞ。」

アニ「私の蹴りをくらいな!」キック!

ベルトルト「zzz・・・」ジャンプ!

アニ「!?」

ベルトルト「zzz・・・」クウチュウデキック

アニ「ぐあっ!」タオレル

エレン「アニの蹴りをかわしただと!?」

ライナー「なんてやつだ・・・、反射神経なんて慣れ以外で上達するもんじゃねえだろ・・・。」

アルミン「しかもコニーを掴んだままでやってるんだからね・・・。」

コニー「ううう・・・。」

ベルトルト「zzz・・・」ツカンデナイホウノテヲノバス

エレン「出るぞ!例のあれが・・・。」

マルコ「コニー・・・、助けられなくてごめんよ・・・。」

ライナー「女子もいるのにな・・・。」

アルミン「地獄の10秒が始まるのか・・・。」

ベルトルト「zzz・・・」コカンムギュッ

コニー「ぐあああああああああああ!!!!」

マルコ「うわああああああ!!!??!」

アルミン「マルコ!落ち着いて!」

エレン「トラウマだからな・・・。」

ライナー「頭と股間を同時に握られる苦しみだ・・・。忘れられないさ・・・。

エレン「なあ、アルミン、さっき言った地獄の10秒ってなんだ?」

アルミン「それはね、あれをきっかり10秒間するからだよ。」

エレン「はあっ、まじかよ!?じゃあまだ10秒たってねえのか!?」

エレン「(10秒ってこんなに長いのか・・・。)」

コニー「・・・・・・。」

アルミン「コニー!あれじゃ廃人になってしまう!」

エレン「なんとかしねえと!」

サシャ「ホアチャーーーーー!」トビゲリ

ベルトルト「zzz・・・」フットブ

アルミン「サシャ!?」

サシャ「ベルトルト!コニーをそろそろ離してあげて下さい!」

サシャ「私は男じゃないので痛みはわかりませんが、今のコニーを見てどれほどのものかわかります!」

ベルトルト「zzz・・・」コニーヲハナス

コニー「うう・・・。」

サシャ「そうです。それでいいんです。」

アルミン「違うよサシャ・・・。言う通りにしたんじゃない・・・。ただ終わっただけなんだ・・・。」

ベルトルト「zzz・・・」サシャノホウヲムク

サシャ「おや、どうしました?謝りますか?」

エレン「おい、ベルトルトのやつ・・・、まさか・・・。」

アルミン「そんなことしたら、女子全員から袋叩きだよ・・・。」

ライナー「そんなのですむといいがな・・・。」

モブ「サシャ・・・、頼む・・・。ベルトルトを倒してくれ・・・。」

モブ「そいつに俺たちの思いをぶつけてくれ・・・。」

モブ「倒してくれたら・・・、俺のパンを一週間分けるから・・・。」

サシャ「本当ですか!?」

モブ「ああ・・・、だから・・・、頼む・・・。」

サシャ「わかりました!力が沸いてきましたよ!」

アルミン「そうか!サシャがいたんだ!」

ライナー「どういうことだアルミン!」

アルミン「サシャは食い意地が張ってる。それを利用するんだ。」

アルミン「サシャ!もしベルトルトを倒してくれたら、男子全員のパンを一週間分けるよ!」

サシャ「なんですって!それは本当ですか!?」

モブ「ああ!本当だ!」

モブ「だから頼んだぜ!サシャ!」

サシャ「ぐおおおおおおおお!」

エレン「すげえ!サシャが吼えた!」

ライナー「狩猟民の血がそうさせているんだろうな。」

アルミン「いっけええええ!サシャあああああああああ!」

ベルトルト「zzz・・・」

サシャ「ぐおおおおおお!」

クリスタ「すごい戦いだね・・・。」

ユミル「ああ、あんなのミカサとアニ以来・・・、いや、それを遥かに上回るレベルで戦っている・・・。」

ミカサ「クリスタかユミル、どっちか私の相手をしてくれない?」

ベルトルト「zzz・・・」カカトオトシ!

サシャ「ぐおおおおお!」カミヒトエデカワス

ベルトルト「zzz・・・」マワシゲリ!

サシャ「ぐおおおおお!」シャガム

ベルトルト「zzz・・・」セイケンヅキ

サシャ「ぐおおおお!」ガンメンニウケル

ベルトルト「zzz・・・」タタミカケル

アルミン「サシャが押されている!」

エレン「助けねえと!」

ライナー「ああ、これは真剣勝負なんかじゃねえ、乱入だってありだ!」

マルコ「ベルトルト!」

エレン「マルコ!」

アルミン「マルコ!大丈夫なのか!」

マルコ「ああ、トラウマは今ここで克服してみせるさ!」

ベルトルト「zzz・・・」ウラケン!

サシャ「ぐおおおお!」アタマニアタル

マルコ「サシャ!今助ける!」

マルコ「うおおおおおお!」

ベルトルト「zzz・・・」テヲノバス

マルコ「ぐっ!」

アルミン「やっぱりだめか!?」

マルコ「いや、やってやるさ!僕は憲兵になって王に仕える男!これぐらいすぐに解決してやる!」

マルコ「うおおおおおおお!」ベルトルトノアシヲツカム

ベルトルト「zzz・・・」ジタバタ

マルコ「さあ、サシャやれ!」

サシャ「ぐおおおおお!」ダッシュ!

サシャ「ぐおおおおおお!」ズツキ!

ベルトルト「zzz・・・」タオレル

アルミン「やった!倒した!」

ライナー「今だ!全員で押さえ込め!」

モブ達「うおおおおお!」

エレン「やったなマルコ!」

マルコ「ああ、僕もようやくトラウマを克服できたみたいだ。」

アルミン「君のおかげでベルトルトを倒せたよ。」

サシャ「ありがとうございます!」

アルミン「サシャ!」

サシャ「おかげで一週間パン祭りです!」

アルミン「ははは・・・。」

ジャン「よお、マルコ。すごかったみたいだな。」

マルコ「ジャン、気がついたのかい?」

ジャン「ああ、ついさっきな。それにしてもマルコ、さすが憲兵志望なだけはあるな。」

エレン「お前もそうなのに、無様だったよな。ははは!」

ジャン「何だと!てめえもっぺん言ってみろ!」

アルミン「まあまあ落ちついて、二人とも。」

ジャン「まあ、確かにおれはみっともなかったな。それに・・・。」

エレン「それに・・・、何だよ。」

ジャン「俺はコニーみたいにならなくてよかったと思ってる。最低だよな。」

アルミン「そんなことないよ。だれだってそうさ。」

マルコ「そうやって自分のだめな所を正直に言えるジャンは立派だよ。」

ジャン「そうか?ありがとよ。」

モブ「おい!ベルトルトはどこだ!」

モブ「消えちまったぞ!」

モブ「んなわけねえだろ!探せ!」

ベルトルト「zzz・・・」シュトウヲイレル

モブ「ぐはっ!」タオレル

モブ「ぐはっ!」タオレル

モブ「ぐはっ!」タオレル

アルミン「何だ!どうした!」

エレン「みんな次々と倒れていくぞ!」

ライナー「まさか、ベルトルトが・・・?」

ジャン「おいおい冗談だろ。あそこからどうやって抜け出たっていうんだ?」

サシャ「そんなことする体力が残ってたんですねえ。」

ベルトルト「zzz・・・」ジャンノウシロニタツ

アルミン「ジャン!うしr・・・。」

ジャン「へっ?」

ベルトルト「zzz・・・」アタマトコカンガシッ

ジャン「ぐわああああ!」

エレン「ジャン!」

マルコ「どういうことだ!後ろから来るなんて!足音もしなかった!」

アルミン「おそらくサシャとの戦いの中で進化したんだ!狩人に気配を悟られないように!」

ジャン「ぐわああああああ!」

アルミン「サシャ!もう一度頼む!」

サシャ「わかりました!依頼は完遂しないといけませんからね!」

ベルトルト「zzz・・・」ジャンヲハナス

アルミン「あれ?今度は短いな?」

ライナー「きっと短い時間で済ませようとしてるんだろうぜ。ちんたらしてると狩られるからな。」

サシャ「ベルトルト!今度は必ず仕留めますよ!」

エレン「返り討ちにしてやれ!」

マルコ「さっきと同じ目に遭いたいようだね。」

ベルトルト「zzz・・・」サシャヲオソウ

サシャ「また相手をしてあげますよ!」

アルミン「いけ、サシャ!やっちゃえ!」

エレン「おい、お前ら、ジャン踏んでるぞ。」

ベルトルト「zzz・・・」アタマトコカンガシッ

サシャ「きゃあああああああああ!」

マルコ「どうしたサシャ!」

エレン「なんでこうもあっさり・・・。」

アルミン「そうか!さっきと違って今は野生化していない!」

ライナー「つまりさっきより弱いってことか・・・。」

サシャ「ちょっとどこ触ってるんですかああああああああああ!」

ライナー「ベルトルト何やってんだ!サシャにはつかめるものはついてないだろ!」

ベルトルト「zzz・・・」サシャヲハナス

アルミン「諦めたみたいだね・・・。」

サシャ「うわあああん!」

マルコ「泣かないでサシャ。さあもう逃げるんだ。」

エレン「こうなったら、ライナー!俺たちで行くぞ!」

アルミン「待ってよエレン!ここはミカサに頼もうよ!」

エレン「いやだめだ!男にはやらなきゃいけねえ時ってのがあるんだ!ミカサには頼らない!」

アルミン「エレン・・・。」

ライナー「そうだ。よく言ったエレン。元々俺たちの責任でもあるんだ。俺たちがケリをつけよう。」

アニ「ちょっと待ってよ。」

エレン「アニ!気がついたのか!」

アニ「さっきは蹴りをよけられて驚いただけで、本気を出せば私はあいつに勝てる。」

ライナー「だがあいつはすごく強いぞ。」

アニ「私はそういうやつに対する技を身につけているんだ。身体能力の差は関係ない。」

エレン「だけどあいつは・・・、その・・・、触ってくるんだぞ!」

マルコ「そうだよ!サシャなんか泣いちゃったんだよ!」

アニ「あいつと一緒にしないでくれる?私は負けない。」

エレン「だけどこれは俺たちの問題で・・・。」

アニ「もう私は巻き込まれてるんだけど?」

エレン「うっ・・・。」

アニ「いいよね?」

エレン「ああ。でもやばくなったらすぐ行くからな。」

アニ「勝手にしな。」

ベルトルト「zzz・・・」

アニ「ベルトルト、今度は負けないよ。」

ベルトルト「zzz・・・」カマエル

アニ「私の売りは蹴りなんだよね・・・。でも蹴りにも色々あるんだよ。」

ベルトルト「zzz・・・」ダッシュ!

アニ「私の蹴りをくらいな!」キック!

アニ「私の蹴りをくらいな!」キック!

ベルトルト「zzz・・・」ジャンプ!

アニ「(そうくるよね・・・。けどこれならどうだい?)」

アニ「くらえ!」スバヤク2カイメノキック!

ベルトルト「zzz・・・」ミゾオチニアタル

アニ「跳んでるときには、すぐには動けないだろ?」

エレン「おお!すげえ!」

ライナー「体が柔らかいから脚があんなに上がるんだな。」

マルコ「しかも鳩尾にいった!これなら効くはずだ!」

アニ「どうだいベルトルト、降参するかい?」

ベルトルト「zzz・・・」

アニ「答えは無しか、まあ寝てるから仕方ないけどね。」

アニ「立てなくなるまで続けるよ!」

ベルトルト「ぐおおおおおおお!」

アニ「!?」

エレン「ベルトルトが吼えた!?」

ライナー「いや、あれはいびきだ。」

マルコ「まさか、サシャの野生化をコピーするんじゃ・・・。」

ベルトルト「ぐおおおお!」

アニ「(何だ?さっきとは動きが違う!)」

ベルトルト「ぐおおおお!」

アニ「(これはまるで・・・、獣!)」

アルミン「間違いない!あれはサシャの野生化だ!」

エレン「もっとパワーアップするのか?」

マルコ「いや、そうでもないみたいだよ。スピードは変わってない。ただ・・・、動きが読めない!」

ライナー「もうだめだな。エレン、行くぞ!」

ベルトルト「ぐおおおお!」アタマヲツカム

アニ「くそおおお、やあああだああああ!」

アルミン「やめろ、ベルトルト!」

ベルトルト「ぐおおお!」

アルミン「アニを離せ!」

アニ「アルミン・・・。」

アルミン「僕は弱い・・・。けど、アニを助けるくらいならできる!」

アニ「アルミン・・・。」

アルミン「うおおおおお!」トツゲキ!

ベルトルト「ぐおおお!」アルミンヲナグル

アルミン「うっ!」タオレル

アニ「アルミン!」

エレン「隙を見せたな、ベルトルト。」

ライナー「吹っ飛べ。」

ベルトルト「ぐおおおおお!」フットブ

エレン「アニは返してもらうぜ。」アニヲオヒメサマダッコ

アニ「エレン・・・。」

ライナー「俺もいるからな、アニ。さあ、始めようぜエレン。」

エレン「ああ・・・。」アニヲオロス

ライナー「俺たち二人が本気でお前を捕まえる。」

エレン「ジャンが言ったよな?狭い屋内と違ってここならおもいっきりやれる。」

ライナー「本気でいくぜ。」

エレン「ああ、ライナー。兵士としての責任を教えてやろうぜ。」

ライナー「そうだな。男にはやらねばならない時がある。」

エレン・ライナー「今がそうだ!!!」

ライナー「ぐはっ!」タオレル

エレン「ぐはっ!」

マルコ「ライナーがやられた!エレンももうだめだ!」

エレン「くそ・・・。」

ベルトルト「ぐおおおお!」エレンノアタマヲツカム

エレン「くそおお!こんなはずじゃああ!」

マルコ「しかたない!もう最後の手段だ!」

ベルトルト「ぐおおおおお!」テヲノバス

エレン「ちくしょう!俺はこんなところで負けるのか!」

エレン「俺は巨人を駆逐するんだ!駆逐されてたまるか!」

エレン「(すまない、アルミン・・・。お前がせっかく作ってくれたチャンスを・・・。)」

少し前

アルミン「僕が囮になる!」

エレン「何言ってんだお前、そんなことしたらただじゃすまないぞ!」

ライナー「ジャンの二の舞になるぞ!」

アルミン「誰かがやらなきゃだめなんだ!」

アルミン「誰かが囮にならないと、ベルトルトは倒せない!」

マルコ「でも、それなら僕も・・・。」

アルミン「だめだ。マルコは一度行ったからすぐに感づかれる。一番弱い僕が行かないと!」

エレン「アルミン・・・。」

アルミン「エレン、ライナー、頼んだよ。」

現在

エレン「(すまない、アルミン。)」

ベルトルト「ぐおおおお!」ムギュ!

エレン「ああああああああ!」

エレン「(なんて痛みだ!物理的、精神的な痛みとはわけが違う。もっと恐ろしい、別次元のものだ!)」

ベルトルト「ぐおおおおお!」ムギュムギュ!

エレン「あああああああああああ!」

ベルトルト「ぐおおおおお!」エレンガイナイ

ミカサ「ベルトルト・・・、あなた・・・、エレンになんてことを・・・!」

エレン「ミカサ・・・?」オヒメサマダッコサレテル

ミカサ「エレン、もう大丈夫。あなたは私が守る。」

エレン「ははは・・・、情けねえな・・・。」

ミカサ「何も言わないで。あなたが受けた苦しみを、何十倍にもして返してくるから。」

エレン「そうか、ありがとよ。」

ミカサ「ところでエレン。どこか痛いところは無い?」

エレン「ああ、そうだな、頭と、・・・股間かな・・・。」

ミカサ「他には?」

エレン「体中が痛えよ。」

ミカサ「そう、やっぱりマルコの言った通りね。」

エレン「ん?マルコがどうした?」

ミカサ「マルコから聞いた。拷問にも近い苦痛を味わっていると。」

エレン「は?」

ミカサ「頭を潰されそうになったり、穴という穴に棒を入れられたり、くすぐられたり、関節技を極められたり、・・・エレンのあれを握ったり、その他色々下衆な行為をされたと。私もさっき見た。疑う余地は無い。」

エレン「いや、いくつか合ってるけどよ、べつにそこまでは・・・。」

ミカサ「エレンはショックで記憶が混乱している。無理も無い。」

エレン「いや、だからさ・・・。」

ミカサ「何も言わなくていい。あいつはエレンにとって、私にとって害悪。それだけで十分。」

エレン「」

ベルトルト「ぐおおおおお!」

ミカサ「今やってるのは格闘術の訓練・・・。肉を削げない・・・。だからせめて起きてからも苦痛の日々を送るようにしてあげよう。」

ベルトルト「ぐおおおお!」

ミカサ「訓練中だけど、何故かキース教官はいない。何か起こっても問題にはならない。」

エレン「あれ、そういえば教官どこ行ったんだろ?もう目が覚めてるはずなのに。」

マルコ「教官なら、サシャが戦っている時に、ユミルとクリスタが医務室に運んで行ったよ。」

エレン「そうか、あの騒ぎじゃ起きちまうからな。」

マルコ「面倒なことにならないように、医務室に留めてくれてたらいいんだけどね。」

医務室

キース「そろそろ戻らんとな。」

クリスタ「だめですよ教官。まだ安静にしてないと。」

ユミル「そうですよ。あごに当たって、脳に振動がいったかもしれません。ちゃんと検査しないと。」

キース「しかしだな・・・。」

クリスタ「教官!」

キース「・・・そうだな。今日は休むとしよう。」

ユミル「(これでいいよな。いいんだよな?)」

訓練場

ベルトルト「ぐおおおお!」

ミカサ「(速い・・・。けど・・・、私なら倒せる。)」

ミカサ「(エレンの受けた苦しみ・・・、あなたにもわかってほしい。)」

エレン「すげえなミカサ。全部受けきってるぞ。」

ライナー「ああ、さすがはミカサだ。俺たちじゃ手も足も出なかったのに。」

コニー「何かミカサが戦ってるの見ると、希望が見えてくるよな。」

アルミン「コニー、君はトラウマにはならないんだね。」

ジャン「コニーはバカだからな。」

マルコ「いいなあ、コニー。僕は克服するのに苦労したのに。」

サシャ「私の方はまだ癒えてませんけどね。」

ミカサ「はああああああああああああ!」レンゾクパンチ!

ベルトルト「ぐおおおおおお!」

エレン「おお!ミカサが押してる!勝てるぞ!」

アルミン「すごい!すごいよミカサ!」

ミカサ「はあああああああああああああ!」

ベルトルト「・・・・・・。」

エレン「おい、ベルトルトのやつ、気絶してないか?」

アルミン「え?本当だ!白目を向いてる!」

ジャン「やったぜミカサ!」

コニー「俺たちの勝ちだ!」

マルコ「みんな!遂に、遂に終わった!ベルトルトは敗れた!」

モブ「本当か!?」

モブ「やりやがったな!ひゃっほーう!」

男子全員「バンザーイ!バンザーイ!」

モブ「さすがミカサだ!お前がナンバー1だ!」

モブ「ありがとうミカサ!!」

男子全員「ミ・カ・サ!ミ・カ・サ!」

ミカサ「はあああああああああああ!」

ベルトルト「・・・・・・。」グッタリ

エレン「おい、ミカサ!もういいって!ベルトルトはもう意識が無い!」

マルコ「倒れる暇も与えないね。」

アルミン「きっと、ミカサはわかっててやってるんだよ。」

エレン「はあ?何でそんなことするんだよ!」

アルミン「エレン・・・、ミカサは何か言ってなかった?」

エレン「そういや、俺が受けた苦しみを何十倍にもして返すって・・・。」

マルコ「何だって!?じゃあそれを本当にする気なのか!?」

アルミン「苦しみっていってもここまでのことじゃないだろ?」

マルコ「いや、実はミカサを怒らせるためにちょっと大げさに言ったんだ。」

エレン「大げさどころじゃねえだろ!どうすんだ!ミカサを止めないと!」

ジャン「あんなミカサを止めるってか?無理だろ。」

ライナー「しかし、ベルトルトには悪気は無いんだ。今のあいつはただの被害者だ。なんとしても止めないとな。」

アルミン「エレン、ミカサを止められるのは君だけだ。」

エレン「はあ?俺にはミカサを止められねえよ。」

アルミン「なんとかなるよ。エレンなら。」

ライナー「そういうことだ、エレン。」

エレン「意味わかんねえよ。」

アルミン「いいから、エレン。ミカサのところに行って、止めてくるんだ。」

エレン「・・・わかったよ。」

ミカサ「はああああああああああああああ!」

ベルトルト「・・・・・・。」ボロボロ

エレン「ミカサ!やめてくれ!もういい!」

ミカサ「だめ!こいつはまだ元気!傷が治らないほどのダメージを与えなくては!」

エレン「そんなことできないだろ!」

ミカサ「できる!細胞レベルで破壊すればいい!私にはできる!」

エレン「無理だ!」

ミカサ「無理ならそれに限界まで近づけるだけ!」

エレン「ミカサやめろ!」ウシロカラダキツク

ミカサ「!!!」トマル

ベルトルト「・・・・・・。」タオレル

ミカサ「エレン?」

エレン「ミカサ、もういい。もういいんだ。」

ミカサ「・・・わかった。エレンがそう言うならば、私は従う。ごめんなさい、エレン。」

アルミン「止まった・・・。ミカサが止まった。」

ライナー「力ずくじゃない、気持ちで止めたんだ。」

ジャン「けっ、ムカつく野郎だ!」

マルコ「でもエレンじゃなきゃできなかったね。」

ライナー「そうだ、ベルトルトを医務室に運ばないとな。」

コニー「俺も手伝うぞ。」

ライナー「アニも手伝ってくれよ。」

アニ「・・・・・・うん。」

その後、ベルトルトが医務室に運ばれた。

休んでいたキースは、運ばれたベルトルトの状態を見て気の毒に思ったのか、お咎め無しとした。

ベルトルトの行いは勿論訓練兵全員が知っている。

サシャにしたことが、女子から非難される原因となったが、ベルトルト、そしてライナーの土下座により、1ヶ月間パンとスープをあげるという契約のもと、サシャの許しを得た。

サシャはご飯が3人前食べられると喜んでいた。

アニはベルトルトを敬遠するようになった。

前からそうだった気がするけど、会話が全く無くなった。

何か用事があるときはライナーを介して伝えているそうだ。

男子はベルトルトへの仕打ちを謝罪し、ささやかな懇親会を開いた。

ベルトルトは周りと少し打ち解けたようだった。

すると、その次の日から何故かベルトルトの寝相はちょっと改善された。

暴れていた以前と違って、今は何かのポーズをとっている。

それはもはや芸術と言ってもいいくらいだった。

ミカサ「エレン、あれをもう一度してほしい。」

エレン「はあ、嫌だよ。別にお前暴れてないだろ。」

ミカサ「じゃあ私がする。」ギュッ

エレン「おい!離せよ!」

ミカサ「離さない。」ギュー

エレン「わかったよ・・・。勝手にしてろ。」

ミカサ「ありがとう。」ギュー!

今回のことで、僕らは一つ学んだことがある。

人を変えるのは「力」ではなく「愛」だということだ。





おしまい

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年07月12日 (日) 20:33:34   ID: nLhPcnu6

イイハナシダッタカナー?

2 :  ゆうこりん   2015年08月28日 (金) 12:17:59   ID: v1BazZyP

いや怖い怖い怖い怖い怖い怖い。 優しいベルトルさんかわいそうだわ・・・。

3 :  アニLOVE   2019年08月08日 (木) 03:09:07   ID: pefhYSF0

コレ、マジで考えた人天才だよ

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