P「理想のプロデューサー」 真美「5だよ→!」 (20)

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黒井「理想のプロデューサー」 高木「4だよキミィ」

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※注意点

続き物の第五話となります

いずれオリキャラが出るので注意

キャラの呼称などおかしいところがあれば指摘お願いします

時折視点が変わったり、回想に入るので注意

作者の趣味が出る

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1432383930

バタン

律子「亜美、あずささん、伊織・・・はいないんだっけ。まあいいわ。竜宮がアイドルミリオンライブに出場することが決定したわ」

アイドルミリオンライブとは旬のアイドルが集まり、順々に歌と踊りを披露していくゴールデン番組だ。

亜美「ほんと、りっちゃん!?」

律子「ほんとよ。ずっとお願いしてたところがOKしてくれたわ」

春香「うわ~。伊織にも聞かせてあげたいけど・・・」

響「今頃水瀬家の誕生日パーティーだろうな~」

真「うわ~、いいな~。こうフリフリの衣装とか着ちゃって、きゃぴぴぴ~んって踊るんでしょ?」

雪歩「それはないんじゃないかな・・・」

貴音「真、おめでたいことですね」

あずさ「ありがとうね、貴音ちゃん」

やよい「あれ、真美元気ない?」

真美「うえっ!? 大丈夫っしょ→。亜美隊員、検討を祈る!」ビシッ

亜美「真美隊員、骨は拾ってくれ」ビシッ

真美「んじゃ真美ちょっとお花狩りに行ってくるね→」バタン

小鳥「それ言うならお花摘みじゃないかしら。でも律子さんすごいですね。ゴールデンなんて」

律子「竜宮のみんなが毎日頑張ってますからね。私も頑張らないとと思って」

亜美「・・・」

P「・・・俺が見てくるから」

亜美「あ、兄ちゃん。乙女のトイレを覗こうとは・・・んーん、お願い」

P「ああ」バタン

~~

ガチャン

真美 ビクッ

P「屋上に居たのか」

真美「・・・ねえ、兄ちゃん」

P「どうした」

真美「・・・亜美はすごいね」

P「まあゴールデン進出だもんな」

真美「真美とは、大違いだね」

P「まだデビューしてないのに何言ってんだ」

真美「でも真美はデビューしても亜美に届きそうにない!」

P「やってもないのに何を」

真美「皆言うんだ。亜美はすごいねって」

真美「友達も、近所の人も、先生も!」

真美「ねえ、真美はどうすればいいの?」

真美「亜美が悪くないのはわかってるんだけど、わかってるのに、亜美と一緒に居たくないって思っちゃう自分がいて・・・」グスッ

P「・・・そりゃあ周りのやつはテレビに出てる竜宮の方がすごいって言うだろうな」

P「お前ががんばってきたレッスンを努力を知らないからだ」

P「でも俺は知ってる。天海も四条も我那覇も全員知ってるはずだ」

P「俺たちはお前の頑張りを知っている」

真美「兄ちゃん・・・」

P「自信を持て。お前のプロデューサーを誰だと思ってる。世界一のプロデューサーになる男だぞ?」

真美「・・・兄ちゃんだけじゃ無理っしょ→。・・・真美が」

P「ん?」

真美「真美が兄ちゃんを世界一のプロデューサーにしてあげるよん! 亜美が世界一のアイドルになってね!」

P「期待しとくよ」

真美「うあうあ→。兄ちゃん、のり悪い男はもてないよ?」

P「余計なお世話だ」

P「・・・100点だ」

真美「何が?」

P「THE IDOLM@STERで俺が100点を出せば、お前が竜宮以上のレベルに達したことは保証してやる」

真美「・・・ホント?」

P「ああ、俺は嘘はつかない」

真美「それは信用できませんな→。・・・でも、ありがと」

P「お前が感謝とは珍しいな」

真美「も→! 真美だって恥ずかしいんだからね!」

P「・・・竜宮を抜くぞ」

真美「・・・うん!」

~~

少し予定を前倒しする必要があるみたいだ。

双海の心は壊れる寸前。

一応首の皮一枚繋いだが、またいつ爆発するかわかったもんじゃない。

先にデビューさせるのは双海に加え、萩原、菊地、高槻の四人で様子見か。

それとも・・・天海をどうするか。

歌唱力は最低レベルでダンスもうまいとは言い難い。

それでもなぜかあいつに近い・・・。

P「ちっ」シュボッ

P「・・・フー」

竜宮がゴールデンで知名度あげてくれるのが救いだな。

じゃなきゃ残りの五人を捌けなかったかもしれない。

P「だがまずは全員に100点を取ってもらわなくちゃな」

~~

P「今日は一斉にテストをする」

雪歩「い、いきなりですか!?」

P「ああ。もう俺が教え始めて二週間たった。一名一週間多いが、それでも大体の人間が100点をとれるレベルに達していると俺は感じる」

P「そろそろ俺も何人かデビューさせなきゃいけないなと思ってな。今日俺が100点以上の判決を下したら、アイドルとしてデビューしてもらう」

やよい「ほ、本当ですか!?」

P「ああ」

自信なさげなもの、やる気に満ちたもの、色々いるが、デビューする人間は既に決めている、いわば八百長。

・・・騙すことになって悪いとは思う。

が、これが俺の考える最善だ。

100点は曲を出すまでにとってくれればいい。

~~

最後の双海が踊り終え、アイドルたちは合格者の発表を固唾を呑んで待っている。

P「・・・合格者は、菊地、高槻、萩原、双海の四人だ」

「「「「「「「「「!?」」」」」」」」」

全員が驚いた表情を見せる。

それはそうだ。

歌唱特化の如月はともかく、我那覇、四条、星井の三人はオールマイティーにこなしており、誰の目から見ても合格間違いなしという出来だった。

対して合格者のうち萩原、菊地は十分だった。

しかし双海は優秀であったものの、先ほどの三人には及ばないし、高槻に関してはやや派手なミスもあった。

それ込みでこの結果である。

不満が出るのもしかたないと言えよう。

美希「納得いかないの!」

星井の一声に皆が肩を震わせる。

P「・・・厳正な審査の結果だが。単純に実力の差だ」

美希「ミスしてたやよいが受かってミキたちが受かってないのはおかしいって思うな!」

P「そうか。じゃあ落ちた五人は応接室に行ってくれ。詳細を話そう。そして合格した四人。おめでとう。君たちは晴れて明日から、いや今からアイドルだ。でもな」

P「ここからが辛いぞ」

~~

P「さてと、合格基準についてだったか」

美希「そうなの。納得のいく説明を求めるの」

P「なら簡単だ。早くデビューさせなければならない人間を先にデビューさせた」

貴音「どういうことですか?」

P「高槻の家は貧乏だ。そのことはここにいる皆が知っていると思う」

P「あいつがここで働いてんのも家族に金入れるためだ。なのに稼がせないのはちゃんちゃらおかしい話だろ」

響「確かに・・・。じゃあ真美は?」

P「・・・あいつは、まあ簡潔に言うと劣等感みたいなものだな。妹は竜宮で売れてるからな。本人が気にしてるみたいだからあまり言うなよ。そっと気にかけてくれ」

美希「じゃあ雪歩は?」

P「聞く必要あるか?」

千早「大方男性に慣れさせるって意味なんでしょうね」

P「まあ大体は。あとは萩原自身の根本の性格が引っ込み思案だからな。いきなり大舞台に出すのは気が引ける」

千早「それで真はその付き添いということですか」

P「・・・まあそうだな」

それも一つの理由であることは間違いない

俺としては萩原と菊地は最初は一緒にさせるつもりではある。

ぶっちゃけた話、それが重要なのではないが・・・説明めんどいから濁しとこう。

貴音「歯切れが悪いようですが」

P「いや、なんでもない。さて、なぜお前らを不合格にしたかの話だな」

美希「そうなの。ミキも早くアイドルになりたいの!」

P「・・・お前たちにはこれから竜宮を圧倒するくらいの実力をつけてもらう」

春香「・・・どういうことですか? それなら実践経験を積んだ方がいい気がしますが」

P「まあそれでもいいんだが俺も誰かをプロデュースするなんて初めてだからな。取りあえず序盤は業界人に顔を覚えてもらって信用を得なきゃいけない」

P「プロデュースと並行して行うから、九人は無理だな」

P「一か月くらいでそれを済まして、それくらいになったらプロデュースにも慣れてるはずだから九人くらいならこなす自信はある」

響「でも結局自分たちは一か月分遅れてるってことになるぞ」

貴音「そうですね。私は別に構いませんが・・・」

美希「ミキは嫌だな。プロデューサー、ミキに才能あるって言ってくれたんだし先にデビューさせてくれた方がお得だって思うな」

P「才能があるからこその秘策がある」

美希「秘策?」

P「ああ。お前らの頑張り次第だが、遅れた一か月分を取り戻し、下手をすれば追い抜けるとっておきのがな」

~~

何とか不合格者五人を言いくるめ、今日のレッスンを終える。

日は既にだいぶ傾いており、竜宮含め殆どの人が帰宅する中、天海だけがここに残り、俺の手が空くのを待っている。

P「一段落着いた。待たせて悪かったな。応接室に行くか」

春香「・・・はい」

ガチャリ

P「それで、話ってのは?」

春香「・・・今日の話のことです」

P「・・・まあそうだろうな」

春香「確かに筋は通っていましたが、本気なんですか?」

P「本気だ。別段問題はない」

春香「・・・私はあなたのことを信用できません」

P「・・・如月のことか?」

如月の件以降、こいつはあまり寄ってこなかった。

恐らく俺を警戒してのことだろう。

春香「そうです。ですがあなたは私のプロデューサーです」

まあ今はまだトレーナーみたいなものだが。

春香「あなたの目から見て私はできると思いますか?」

・・・なるほど、自信が無いのか。

確かに、他のメンツは独特なキャラを持ち、オールマイティーにこなす四条に、ダンストップクラスかつ何でもできる我那覇。

歌唱力トップの如月に、言わずもがな星井。

まして天海は何が得意というでもなく、歌に関しては最低クラスだ。

P「・・・まあ全体的によくはないな」

春香「・・・じゃあ、なんで私が」

P「お前は・・・一番アイドルだから」

春香「・・・はい?」

P「確かに、技術面ではあの中じゃドベだ。酷なことを言うようだが」

P「でも、なんでだろうな。あの中じゃ一番、〝アイドル〟って感じがするのはお前なんだよ」

春香「・・・アイドル」

P「そう・・・まあ根拠はないけど・・・」

これで納得はしてもらえないだろう。

自分でも意味不明なことを口走っているとは思う。

それでもこいつには、何か・・・。

春香「わかる、気がします」

P「え?」

春香「あ、別に私が一番アイドルってところじゃないですよ。・・・私がアイドルになるきっかけとなった人が、正にそんな人だったんですよ」

春香「もう大分昔で名前も忘れちゃいましたけど、遊園地に行ったら偶々その人のライブをやっていて」

春香「それは、テレビで見た誰よりも輝いていて、私の心を強く惹きつけました」

春香「『ああ、これがアイドルなんだ』って」

春香「歌も、ダンスもその人よりうまい人が他に居たのに、今でも覚えてるのはその人だけです。それだけ、その人の印象が強かったんです」

春香「だから、そう言ってもらえると、何よりうれしい・・・かもです」

P「・・・そうか」

春香「・・・一先ずは千早ちゃんとの関係も修復したようですし、信じます」

P「そうしてくれるとありがたいな」

春香「・・・それじゃあ、さようなら」

P「送って行こうか?」

春香「結構です」

バタン

・・・まだ若干警戒されてるな。

頑張って好感度あげないとな。

何せ天海には・・・この事務所の核になってもらわないといけないからな。

--

今日、兄ちゃんに曲をもらった。

サイクロイド? 的なロボット? みたいなのが歌ってて、それでも若干真美の声に似ているのが気になる。

でも兄ちゃんは、こっちの方が変な癖つかなくていいっていうし、これを聞いて覚えるしかないか。

踊りの振り付けもDVDで真美を模した人形が踊ってる。

似すぎてキモイ。

でも兄ちゃんこれつくるの頑張ったってったし、我慢しなきゃいけないしょ→。

・・・何で真美は受かってミキミキやお姫ちんが落ちたんだろう?

もしかして贔屓・・・?

んーん、違うよ。兄ちゃんは嘘つかないって言った。

真美のレベルは今や竜宮以上・・・でも、ファン数や知名度から言えばデビュー前の真美は全然。

だから、この曲もちゃっちゃとマスターして、日本一の・・・

バタン

亜美「真美。お風呂出たよ」

真美「うわ!?」バタン

亜美が急に入ってきたので驚いてパソコンを閉じる。

いや、まあ隠す必要はないんだけど・・・完璧にしてからビックリさせたいじゃん?

亜美「どったの急に?」

真美「な、なんでもないよYO!」

亜美「むむ~、怪しい」

真美「ほ、ホントになんでもないから! お風呂入ってくる!」

バタン

亜美「んっふっふ→。証拠隠滅を図らずに現場を去るとは・・・でもま、言いたくないってことは見せたくないんだよね・・・」

亜美「気になるけど、今日のところは見逃してあげますか→」

亜美「・・・はあ」

--

伊織「ちょっと律子! 私聞いてないんだけど!」

律子「ま、ちょっとしたサプライズってことで」

伊織「大事なことなんだから早く言いなさいよ!」

亜美「まあまあいおりん。ドードー」

伊織「あんたたちも黙ってないでさっさと行ってくれればよかったのに!」

あずさ「ごめんね。パーティーの邪魔しちゃ悪いと思って。あ、そうだ、伊織ちゃん。誕生日おめでとう。はいこれプレゼント」

伊織「っ! ・・・ありがとう。別にいいのに」

律子「同じメンバーなんだから当たり前でしょ。はい、私からも」

亜美「亜美からも、カチューシャ! これで新でこちゃんに進化するのだ!」

伊織「でこちゃん言うな!」

春香「まあまあ伊織。折角のプレゼントだから。じゃあ私からも」

真「僕も持ってきたんだよね~。へへっ」

雪歩「あ、私も・・・」

どんどんと水瀬の周りに人が集まっていく。

憎まれ口を叩き、怒りに顔を染めても、最後には笑顔になる。

素晴らしいことだ。

年もタイプも違う女がこんなに集まれば、諍いや、喧嘩が起こったり、馬の合わない相手という者はどうしても存在してしまう。

だがここにそういったことはない。

多少の喧嘩はあるものの、最終的には仲直りをする。

それこそが、この子たちがアイドルの資質があるという理由の一つなのだろう。

いや、こういう子たちだからこそ、高木社長はスカウトをかけたに違いない。

舞台上で、テレビの前で、スタジオで、ありとあらゆる場所で偽らず、素ですごす。

それでいて、それが魅力的である。

そんなアイドルしか、トップに立つことはできないだろうから。

P「俺も一応。ほら」

伊織「・・・ありがとう」

春香「私もらってないんですけど!」

P「俺の入社前なんだから無茶言うな」

亜美「次は亜美たちの誕生日ですな」

真美「もちすっごいプレゼントくれるんだよね?」

P「それはお前ら次第だ」

やいのやいのとこれからも喧騒は続く。

でもこれは不安定なもの。

それを保たせていくのもプロデューサーの仕事だろ。

--

兄ちゃんにもらった曲はすごく難しい。

教えてもらう時間が少ないから。

やよいっちやゆきぴょん、まこちんにも同時に教えなきゃいけないから、大変だと思うけど・・・。

でもそういうとこ助け合ってくのがアイドルとプロデューサーって感じするじゃん?

そういえばミキミキたち、すごく真剣に練習してたな・・・。

もっと頑張んないと!

~~

真美「うう~~~。づがれた~~~」

小鳥「真美ちゃんお疲れ」コトリ

真美「あ、ありがとピヨちゃん」

疲れた時はやっぱお茶っしょ!

真美「んくっ、んくっ・・・ぱはぁ! やっぱ労働の後の一杯は格別だぜ!」

P「何バカなこと言ってんだ」

真美「あ、兄ちゃん!」

小鳥「お疲れ様です」

春香「お先に~。お疲れ様でした~」

真「あ、待ってよ春香! お疲れ様です!」

雪歩「お疲れ様ですぅ~」ガチャン

小鳥「バイビー!」

P・真美「・・・」

小鳥「え、何ですか?」

P「いえ・・・」

貴音「それではわたくしたちも帰らせてもらいます」

P「ああ、お疲れ」

響「じゃーねー!」

真美「またね、お姫ちん、ひびきん!」

ガチャリ

小鳥「あとは美希ちゃんと千早ちゃんですか? 二人はどうしたんですか?」

P「如月はもう一回歌ってからにするそうです。星井は応接室で寝てますね」

小鳥「相変わらずですね・・・」

P「・・・そうでも、ないかもしれませんよ」

小鳥「え?」

バタン

千早「お疲れ様でした」

真美「噂をすれば七十五日だね!」

P「はあ?」

千早「ほら美希! 帰るわよ」

美希「んむ~、まだ眠いの~」

P「いろんな意味でお疲れ」

千早「そう思ってるなら手伝ってください」

P「音無さん、お願いします」

小鳥「はい、わかりました。美希ちゃん、起きて」

美希「んみゅう・・・」

ガチャン

P「これで粗方帰ったな。お前はどうすんの?」

真美「亜美と一緒に帰る」

P「そうか」

ガチャン

P「あ、音無さん、ありがと・・・あれ」

亜美「ちょっと兄ちゃん、亜美まだピヨちゃんほど老けてないよ~」

小鳥「誰が老けてるって?」

亜美「ぎゃあ!」

真美「あはははは」

律子「こら亜美、そんなこと言わないの!」

亜美「じょ、冗談っしょ→!」

伊織「まったく、テレビで変なこと口走らないでよね」

小鳥「・・・変なことって言われた」

伊織「ちょっ、違うわよ! 今のは言葉の綾で・・・」

あずさ「ふふ、音無さん、わかってらっしゃいますよね」

小鳥「あ、ばれました? 焦ってる伊織ちゃんかわいいですね」

伊織「な、アンタバッカじゃないの!? ふん!」

P「取りあえず中に入ったらどうだ?」

律子「そうですね。入口でなにやってんだって話ですよね」

小鳥「ご、ごめんなさい」

真美「もーピヨちゃん、年長者なんだからしっかりしてよね!」

小鳥「うう、好きで年長者やってるわけじゃないのに・・・」

律子「じゃあ今から竜宮は明日の打ち合わせね」

亜美「・・・えー、亜美もう疲れたー」

律子「文句言わない、明日の仕事の重要性、わかってるんでしょうね」

亜美「わかってるけどさ・・・」

真美「亜美、しっかりやんなきゃ!」

亜美「! 真美に言われたら頑張るしかないっしょ!」

律子「よし! 明日は収録だから気合入れてくわよ!」

伊織「当たり前じゃない! アイドルミリオンライブなんてチャンス、ものにしないと」

P「それ、俺も見に行くから」

亜美「兄ちゃんが?」

律子「別に構いませんが、何でですか?」

P「現場という者を見ておこうと思ってな」

あずさ「確かに、初めて行ったところは迷ってしまいますものね~」

伊織「あんたは何回行っても迷うでしょうが」

律子「わかりました。ですが、車は四人用なので一緒には行けませんが」

P「それはもちろん。こっちでも車は用意してある」

律子「でも、あなたの担当アイドルはどうするんですか? トレーナーさんいませんし、休みとか?」

P「いや、自主練させるつもり。要点は抑えさせたし、あとは反復させるだけだから」

律子「なるほど・・・。でも変な癖着いたら治しにくくなるじゃないですか」

P「癖は別に構わない。変なとこは治すが、基本的にはアイドルのそのままの部分を見てほしいからな」

律子「へ~・・・わかりました。明日は10時集合で、場所は」

P「わかってるから打合せ先にしてきたらどうだ? 待ちくたびれてるぞ」

亜美「りっちゃ~ん、疲れてるからはやく~」

律子「あ、ゴメン! 応接室に行くわよ。それじゃあ」

P「ああ、また明日」

伊織「格の違いを教えてあげるわ」

P「楽しみにしてるよ」

ガチャン

P「というわけで一緒に見に行くぞ」

真美「うぇ!? 真美も?」

P「ああ、格の違いを見とかないとな」

真美「・・・そだね」

小鳥「ん~私も行きたいけど、真美ちゃん、土産話お願いね」

真美「わかった! 楽しみにしててね」

~~

P「じゃあ出発するか」

春香「ゴールデンの収録見れるなんて楽しみだね!」

美希「そうだね・・・あふぅ。収録中寝ないように今寝とくの。着いたら起こして」

真美「んっふっふ~。どうやって起こしてやりましょうか」

春香「イタズラしちゃだめだよ!?」

~~

P「さて今から収録現場なわけだが、絶対に騒ぐなよ」

真美「あったりまえじゃーん!」

P「お前が一番心配だっつーの。まあテレビに出てるやつとかもいてテンション上がるのはわかるが、下手なことするとデビューできなくなる」

春香「何でですか? ここだけならまだしも他からはもらえるんじゃ?」

P「情報伝わるのすげえはええからな、この業界。変なことすれば一発で干される」

美希「何でもいいからはやくいこうよ」

P「そうだな。あ、もう一つ言っとくことがあった」

P「ただ見るだけじゃなく、場の雰囲気を理解することと、自分だったらどうするかを常に考えておけ」

真美「了解!」

春香「わかりました!」

美希「あふぅ」

P「・・・行くか」

--

つつがなく番組は進んでいき、とうとう竜宮小町に焦点があてられるときがきた。

司会「それでは次は竜宮小町の皆さんです!」

司会の声に、竜宮三人がテレビに映し出される。

遠目から見ても、彼女らは緊張しているようで、笑顔がいつもより少しかたい。

しかしそこはやはりプロ、素人目にはわからない程度に抑えている。

司会との会話もしっかりとやれている。

司会「それで、今日は新曲の発表があるんだよね?」

伊織「は、はい! 曲名はシュモーキ・・・」

亜美「あはは、いおりん変な顔!」

水瀬が曲名を言おうとした瞬間、双海が水瀬の両頬を押さえつけた。

あずさ「あ、あらあら~?」

司会「ふふ、かわいらしいイタズラですね。確か亜美ちゃんはイタズラがすきだったよね?」

亜美「うん! 姉ちゃんもイタズラするの?」

司会「私はもうしないかな。昔はしてましたけど。それでイタズラを受けた感想を、水瀬さんどうぞ!」

伊織「・・・ま、まあ事務所でも何度も受けてますし? 慣れてるので平気ですよ」

笑顔が引きつってるのはまあ仕方ないか。

それにしても・・・。

あずさ「亜美ちゃん、本番なんだからそういうことやっちゃだめでしょ?」

伊織「そういう問題じゃないわよ!」

亜美「おお! さすがいおりん! 本場のツッコミ!」

伊織「本場ってどこよ!?」

亜美「いおり~ん、本番中だよ? 勝手なこと喋るのはどうかと思うな~」

伊織「あんたね・・・」

司会「まあまあ。新曲の発表してもらえるかな? ちょっと尺がね」

伊織「・・・そういうの言うのってバラエティーでしか許されてないと思ってたわ。えっと、新曲はスモーキースリルです!」

司会「はい! というわけでCMの後に、竜宮小町の新曲、スモーキースリルです! お楽しみに!」

伊織「・・・亜美」

亜美「まあまあいおりん、本番中だよ? 時間ないしちゃっちゃと移動しようよ!」

伊織「・・・そうね。終わってからも時間はまだあるわね」

あずさ「伊織ちゃん、落ち着いて」

伊織「大丈夫、落ち着いてるわ。ステージに移動しましょ。亜美、終わったら楽しみにしてなさい」

亜美「うえ~」

真美「あはは、亜美は子どもだな~」

双海はニコニコしながら見ているも、これは楽観視できない事態かもしれない。

もしあいつがそこまでの人間であるなら・・・今のこいつではほぼ100%勝てない。

今回はここまで。

次はだれに焦点を当てましょうかね・・・。

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