男「>>2の能力者になったぞ!」 (107)

やっつけでいく

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1432206437

男「テレパシーだァァーーッ! 今日から全世界の人間が俺限定のサトラレになるのだッ!」

男「何に使おうか……」


トンッ

相手「コール」

男「ほう」

相手「ここらで手を引いた方がいいぜ……兄さん……さっきは上手くやったようだが……」クク…

相手「今お前とテーブルを挟んでいる俺はお前も一時苦戦したさっきの奴の2ランク上と言えば想像が付くか? 格が違う」

相手「イカサマじゃねえのは分かってる、そこは安心していいぜ……だがお前の幸運もそう長くは続かん」

相手「悪いことは言わん、下りときな……」

男「(どれ)」テレパスィィィィ

相手「(やっべーマジやっべーわワンペアだわどーしよさっきの奴の百ランク下じゃん俺やっべー)」真顔

男「(俺のはツーペアだな)」

ジャラッ

男「オールインだッ……!」

相手「……本気か?」

相手「(いやいやいやいやいやいやいやいや)」

男「足りないならカカァ院の魂も賭けよう」

相手「ふん……言い切ったな」

相手「(れれれれ冷静になれ……そうだ、グルのディーラーに因縁をつけさせてご破算にッ……)」チラッチラッ

ディーラー「(いかんな……)」

ディーラー「(漏れそうだ……)」

ディーラー「(だが今は堪える時……!)」

ディーラー「(切れ痔の大便はタイミング……ッ!)」

男「オールインで」

相手「()」





男「大金が手に入ったぜ」


↓(次の行動でも出来事でもなんでも)



男「カロリーメイトでジェンガするのも飽きてきたな……」

親友「よう」

男「貴様はッ! 竹馬の友ッ!」

親友「面白いことしてるじゃねーか? 食い物で遊ぶもんじゃないぜ」

男「かくかくしかじかで金が余っててさー」

親友「成る程な……」

親友「(風呂に行きたい)」

男「指名料は貸さんぞ」

親友「ちっ どうやらマジのようだな」




男「だが沖縄旅行なら連れてってやってもいい」

親友「マジでか! 謎基準だな」




男「那覇空港に着いたぜーッ!」

親友「うわあっちィー!」


男「首里城登るぜーッ!」

親友「地味な傾斜ッ! 真っ赤ッ!」


男「海が透き通っている……ッ!」

親友「ダイビング装備重ォーッ!」

ドボーン

男「この世のどんなものよりも澄んだ青ッ!」ゴボゴボ

親友「珊瑚ッ! 魚ッ! 心が洗われるようだぜ……ッ!」ゴボゴボ

親友「(あーションベン出る)」

男「俺の側へ近寄るなァァァーーーッッ」


男「国際通りだ」

親友「土産どーすっかな」

男「無難に泡盛でいこう」

親友「おい見ろ、美少女がいるぞ」

男「どれ。……どこだ? 人混みが凄い」

親友「あそこあそこ!」

男「ふむ」テレパスィィィィ


「(次はおじさんに何お願いしよう……)」

「(プロデューサーどこ行ったさー)」

「(まさかこんな僻地にバーストリンカーがいるとは……)」


男「(最後のはなんだ)」

親友「お、泡盛発見」




男「楽しかったな」

親友「そこそこにな。じゃあ帰るか」



…ポーン…

「本日はJALなんちゃらかんちゃら便国内線東京羽田行きにご搭乗下さり真に……」


男「……こんな狭い島国で満足していていいのか?」

親友「やっぱそう思うか?」

男「この力はデカく稼げる。沈没寸前の経済国家と心中する気はねェ それにだ」

親友「なんだよ」泡盛ウメー

男「俺はテレパシー能力を手に入れた……それは俺だけなのか」

男「異能に目覚めた人間が他にもいる筈だ」

親友「探す気かよ 二人も三人も小五ロリがいちゃおちおち風呂でションベンもできねェーじゃねえか」

男「いやするなよ」

親友「それにテレパシーじゃないかもしんないぜ」

男「気になるもんは気になるんだ」

親友「危険だ」

男「お前は来なくていい」

親友「いや、一緒にいりゃ食う寝る遊ぶに困らなそうだからな 手伝ってやんよ」

男「……」テレパスィィィィ

親友「(それに一人は心を読んでも疲れずに済む奴が欲しいだろ?)」

男「勝手にしろよ」

親友「ヘッ……。あ、CAさんちんすこうアイス下さい!」




せっかくだから能力者にしよう
どんな奴?



俺「……全員動くな!」ジャキッ


親友「なんだアイツ、覆面もせず銃持って堂々と……おわッ!」

男「どうした? ……ッ!?」テレパスィィィィ


乗客1「(なんなんだあれは……私……?)」

乗客2「(僕がいる……僕と同じ顔の奴がッ!)」

CA「(いっ、生き別れの姉さん!? 何故!)」

ザワザワ ザワザワ


親友「顔が……俺の顔だ!」

男「俺には俺の……"自分の"顔に見えるぜ……能力者だな……」

俺「ククク……。さあ、死にたくなきゃ金目のもんを出しなァーッ!」

CA「わッ……私よ姉さんッ! そんなことしては――」

BLAMBLAMBLAMBLAMBLAMBLAMBLAMBLAMBLAM

俺「こうなりたくなきゃ早くしなァ」

親友「なんだあいつ……ッ!」

男「……」テレパスィィィィ

俺「(俺の顔は常に"俺を見た奴の顔"に見えるらしいからなァ……何故かは知らねーが……人相なんざない……)」

俺「(俺は"俺"だッ! 誰にとってもッ!)」

俺「(好き勝手やってもお咎めなしだぜッ!)」


男「(そういうことか……それは厄介だな)」

親友「どうする、相棒」


どうする 或いは何が起こる

能力は?↓

まて、それは今やってるSSにあるやつだぞ…いいのか?


乗客「い、命だけはァァ……」

俺「ふふん」ホクホク


親友「なんだそりゃ……」

男「タネは割れた……だが俺のサトラ……サト……サトリーではどうしようもない」

親友「銃があるしな……くそ……」ペラ

男「何してんだ、パンフレットなんざ」

親友「何も持たないよりゃあマシだろ……ッ」つ丸めた観光パンフ

男「ゴキブリじゃねェんだぞ……いや、ある意味ではそれ以下だがよ……」

親友「……」

男「……どうした?」

親友「……」


パンフ『……沖縄名所案内……首里城……国際通り……ひめゆりの塔……』

パンフ『沖縄平和祈念資料館……』

パンフ『……沖縄戦……塹壕……』


パンフ『……零戦……』ゴゴゴゴゴ


親友「………………」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

俺「さあ、次はお前らの番だぜ」

男「……泡盛しかない」

俺「はァ? ヘッ、分かるんだぜ……お前からは濃ッ厚~なパルプとインクの匂いがしやがるァ……鞄は上だな」ゴソゴソ

俺「よいしょっと」バサバサバサバサ

男「ちッ……」

俺「へへへ……お前らはいらねぇが、金と命は貰うぜ」チャキ

……ブゥン……

俺「……あ?」

親友「窓だ……」ゴゴゴゴゴ

男「窓……?」

乗客「なッ、なんだあれは……レシプロ機がジャンボジェットに追いついて……」

バババババババババババババババ
ドガガガガガガガガガガガガガガ
ギャアアアアアアア イヤァァアアアアア

俺「なッ、なんだァァーッ!! 何が起こった!?」

男「い、今のは零戦かッ!? なんでそんなッ、いや、そんなことよりピカチュウジェットの腹に穴が――」


ッゴォォオォォオオォォォオオォォォオオォ


乗客「うわあああああああああぁぁぁぁぁぁ……」ヒューン

男「うおおおおお!」ガシィッ

俺「すッ、吸い出されッッ――うあああああああああああああああああああああああああああああ」

親友「……」

男「お、お前がやったのかッ……?」



>>29
え マジで

事象安価↓



親友「(…………)」

男「(呆然としている……)」テレパスィィィィ

男「おい、おいッ、とにかく掴まれ! 酸素マスクも着けろ!」

親友「」ハッ

親友「えっ……? 何が……これは……」

親友「お、俺がやったのか……俺が……うわぁぁぁぁぁ!!」ガクガク

男「落ち着け! どうやった!?」

親友「俺はッ、俺はただッ……ハイジャック野郎に、む、ムカついて……ッ」

親友「パンフレットの文字が見えて……ッ! 自分でも荒唐無稽だとは思ったが、フッと……思ったんだ……ッ!」

男「ご先祖様達が助けてくれたら、ってか……」

親友「俺があれを出してるのは分かってるが……ッ」

ブゥゥゥィイイィイイイィイイイイィイイ……

親友「消し方が分からないんだ……ッ!」
イイィイイイイィイイイイィイイイイィイイイイィイイイイィイイ

男「なんだ、この甲高い……」

男「サイレンみてェな――」






『――番組の途中ですが予定を変更してお送りします、ただいま入ってきた情報によりますと――』

『――■■■名に及ぶ乗員乗客は――』

『――死傷者数は■■名に登り、そのうち■■名が――』

『――行方不明者は、次の――』

『――〇〇さん、××さん、△△さん――』

『――□□さん、男さん、親友さん、――』




ザザァ……ザザァン……


男「……い、……生きてるのか……俺は……」

男「びしょ濡れだ……どこだ、ここは……」

男「……! おいッ!」ザバッ ザバッ

親友「……」

男「しっかりしろ!」バシバシ

男「死ぬな、起きろ!」バシバシバシバシ

親友「う……げほっごほっ」

男「戻ってきたな……大丈夫か」

親友「い……が……」

男「喋らんでいい」テレパスィィィィ

親友「(ムスリムになってればこれが処女だったのか……)」

バシャン

親友「ごばぼぼぼ!!」バチャバチャ

男「しっかし、どこなんだここは……太平洋側を飛んでた筈だが……」

ジリジリ

男「(この陽射しは日本列島のそれじゃあねェ……)」

男「赤道近くの、無人島か? ……ハッ、本当によく生きて……」

ガサッ





少年「……」

少女「……」


男「(原住民? 顔立ちは……美男美女なのは分かるが人種が分からん)」

親友「アッラーに祈りが届いた!!」

男「落ち着け馬鹿 偶像崇拝は禁止なんだろ、本人降臨はマズい」

親友「は?」

男「は? ってお前……まさか」

男「(記憶が飛んでるのか?)」テレパスィィィィ

親友「(なんでこんなとこにいんだ俺ら……確か、飛行機に乗って、それから――)」

男「い、いやー災難だったなあ。まさか乗ってたセスナから放り出されるなんてなあ」

親友「えっ」

男「スカイダイビングする予定だったのに機長ヤバかったよなー、ウォッカのが泡盛より美味いっつったら公海で捨てられるとは思わなんだ」

親友「……」

男「なあ? なァァーッ!!」

親友「(そーだっけ……そーだった気がしてきた……うんきっとそうだ、そうに違いない……)」

男「(こいつも能力に目覚めたらしいが……如何せん不安定だ……封印安定……触らぬ神に祟りなし……)」

男「……えーと、そこの君ら」

少年「……」ジ…

少女「……」オズ

男「言葉は分かるか? ……分からなそうだな、日本人ではないようだし」

親友「ならほら」

男「分かってんよ 翻訳されるといいが……」テレパスィィィィ


少年「(↓)」

少女「(↓2)」


少年「(腹いてえ)」

少女「(兄さん以外の男の人、初めて見た)」

親友「どうだ……?」

男「そっちの……男の子の方は腹が痛いらしい そうだな?」gesture

少年「(? コイツ、オレの腹イタを見破ったのか?)」

少年「<こんなもんすぐ治る つーかよく分かったなオマエ>」

少女「<兄さん、言葉通じてないみたいだよ……>」

男「女の子の方は、兄貴……その男の子以外の男を見たことがねーとさ」

親友「ほう……」

少女「(な……なんか、こっちの人は怖いカンジがする……)」タジ

男「恐がってるぞ やめろ」

親友「誰がなんと言おうが俺は健康的なエロス弾ける褐色少女で目の保養を続ける」ジィーッ…

少年「(なんだ、コイツ……どういうんだ)」ザッ



少年「(……妹はずっと家に閉じ込められてた……オレ以外の島の男の人はすぐ惚れるから……今は逃げ出した……)」

少年「(誰でもいい、妹を救ってほしいっ……魔でもっ……)」

男「(能力の類か……? 人を魅了するとか……俺にはあんま効いてねェーが……)」

少年「(けど……けど、コイツらもやっぱり同じなのか……ッ?)」

男「……相棒、やっぱ止めろ。キナ臭くなってきやがった」

親友「ナニ?」

男「能力者かも知らん……」

親友「……の、能力……能力ッ?」

男「!」

親友「能力……ああ、そうだ、俺は……ッ!」ワナワナ

男「くそっ、マズったかッ?」

親友「いや、大丈夫だ 大丈夫……今は多分発動しない。漢字の具現が俺の能力だ……」スー ハー

親友「冷静になって……字が回りになけりゃ問題ねェ……」

男「…………そうか……」

少年「(やっぱりだッ……もう一人の男の方、様子がおかしいッ!)」

少女「<に、兄さん……っ>」

少年「<大丈夫だ。オレが守ってやるからな……オレの力でッ!>」

男「……ッ! ヤバい、何かやらかす気だッ!!」

親友「両方能力者かッ!?」



能力↓


少年「……」グッ

親友「やる気かよッ……おいおい悪かったって……ッ!」

親友「……だがよ、お前中学生くらいだろ……悪いが、来るってんなら相手するぜッ! 程々にッ!」

男「……」テレパスィィィィ

少年「(そうだ。力じゃ実際……大人には敵わない……オレ一人の力では……)」

少年「(オレのようなガキが……どうやって島中の老若男々から妹を守ったか…………簡単な話だッ "一人じゃあ"勝てないんだッ!)」

少年「<下がって、"場所を空けろ"妹ッ!>」

少女「<うッ、うん……ッ!>」サササ

男「(一人じゃ勝てない? どういう意味――)」

少年「<来い、分身ッ!>」

ズラァアアアアアアアアアアアアアアッ

分少年1「<これだけ出せばジューブンだろ……>」
分少年2「<痛いメ見て貰うぜ>」
分少年3「<安心しろ殺しゃァーしねぇ……>」
分少年4「<けど>」
分少年5「<追って来れない程度には動けなくしてやるッ!>」
分少年6「<妹には指一本触れさせねェぜッ!>」

少女「<兄さん……!>」

親友「ひいふう……本体合わせて7人か! 吉崎観音絵なら男でも可愛いんだがなッ!」

男「馬鹿言ってる場合か 来るぞッ!!」

少年's「「「おらあああああああああ!!」」」ドドドド



どうする!↓

これテレパシーって相手の思考を読みとるしかできないのか?
自分から相手には無理なのか
安価下


男「(ちっ、とりあえず先頭の奴ッ!)」テレパスィィィィ

分少年1「(まず俺と1が仕掛けるッ……それから2&3と4&5に分かれて囲んでボコすッ! 妹は6に守らせるッ!)」

男「(筒抜けだが無難な作戦だなッ! いや待てよ?)」サラニテレパスィィィィ

分少年2「(まず俺と1が仕掛けるッ……それから2&3と4&5に分かれてボコすッ! 妹は6に守らせるッ!)」
分少年3「(まず俺と1が仕掛けるッ……それから2&3と4&5に分かれてボコすッ! 妹は6に守らせるッ!)」
分少年4「(まず俺と1が仕掛けるッ……それから2&3と4&5に分かれてボコすッ! 妹は6に以下略)」

男「(そうか、数は増えたがこいつらは多数の"一人"なんだッ! 思考は一律ッ!)」

男「(ならばッ!)」

分少年1「<オラァッ!>」

親友「効くかそんなヘナチョコパンチ!」ビシッ

4&5「<今だッ! オラオラオラオラオラオラオラオラ>」ドゴドゴドゴドゴ

親友「ヤッダーバァアアア」

男「(あいつはほっとくしかない)」ヒュッ

少年「(避けたか、なら次ッ!)」

男「(2がタックル!)」ドガッ

分少年2「<がッ! タックルに膝を合わせッ――>」BOMB!

男「(消えた! マジで影分身なんだな……そこッ!)」ゴスッ

分少年3「<ぐわあッ!>」BOMB!

少年「(――動きが分かんのかッ?)」

男「バレたか。だがもう遅いぜッ!!」ガシィッ

少年「<うわっ>」

男「ジャイアントスイィィーーング!!」ブーン

少年「おわああああああああ目が回ッ」

ズボッ

少年「」チーン

男「コンクリなら死んでたな……さて、相棒を助けに……」

バシャアアアアアアッ

134「<な、何だこりゃあああッ!>」ゴボゴボ

男「!? 海水が帯状に操られているッ! 分身が飲み込まれてッ……消えた」

親友「よう、終わったか?」つ木の枝

男「大丈夫なのか?」

親友「ああ。砂浜に"水"って書いて、こんな感じだ……負担がデカいが」ハァハァ

男「無理すんなよな……」チラ

少女「<ああ、兄さんが……ッ!>」フルフル

分少年6「(どうする……どうする……!)」

親友「本体が気絶してても出てるのか」

男「らしいな」



>>53
あ、そもそもテレパシーってそうじゃんね。読心術と勘違いしてたわ
次からつじつまつけてそういう仕様にしよう


安価下


男「(二人とも明らかに怯えてる……そりゃそうだ、俺ら二人とも化け物だ……だが敵じゃない それを示す必要はある)」

男「……」テクテク

少女「<ひっ……!>」ビクッ

分少年6「<このヤローッ! それ以上近付くなッ! 近付いたら殺すッ、刺し違えてでもッ!!>」ガルルル

親友「興奮してるなんてもんじゃねェーぞ相棒 手足もがれて歯ァ抜かれて目も鼻も耳も効かなくなっても舌で殺すって構えだこの子」

男「(俺は心が読める……なら、その逆は出来ないのか?)」ザッ ザッ

親友「危ねぇよ!」

少年「<来るなッ! 殺す 殺してやるぞッ!>」ギロ
少年「(恐い、恐い! 恐ぇよッ……島の奴らなんて比べもんになんねー、今すぐに逃げちまいたい! 死にたくないッ!)」

男「(それでも逃げないんだな……見上げた兄貴だ)」

男「(やるぞ、やるんだ……)」telepathhhhh

男「《あー……マイクテスト》」

少年「……!?」ビクッ

男「《マイクテス……マーイクテステステステステステステステス》」

少年「(なんだッ、なんだ、この声ッ……)」ビク

少女「<兄さん、兄さんどうしたのッ? は、早く逃げよう!>」

男「《聞こえてるか?》」

少年「(ザワザワしてる、けど……確かに島の言葉で……)」

男「(ザワザワ……ノイズか? くっ、声の伝送はキツい……頭が……)」ズキズキ

親友「何してんだ? 汗ヤバいぞ……」

男「話しかけんなッ……いわゆる念話ってヤツを今してる……」ズキズキ

親友「チャンネルが合わないとか?」

男「そんな感じだ……ッ」ズキズキ

親友「なら、近付けばいいんじゃね? 人間アンテナみてェに体を触れさせれば……危ねェーけどよ……」

男「……それだ……」ズキズキ

ザッ ザッ

少年「! ……」

少女「<兄さんッ! どうしちゃったの!?>」

少年「<オレの後ろにいろッ 大丈夫だ、絶対守るから……>」

男「……」ス…

少年「ッ!」ビクッ

ぽす

男「《……聞こえるか……言葉は通じてるよな》」

少年「《何してんだ……オマエ……頭に、直接言葉が……》」

男「《誤解させて悪かったよ。俺達は怪しいもんだが危ない奴じゃあない……》」ナデ

少年「《……待ってくれ、そろそろ分身が切れる》」

男「《分かった。起こそう》」




……


男「つまり、ここは赤道直下の南国の諸島で……空港もあると」

少年改め 兄「本島に行けばな」

親友「腹減ったなー……」グゥー

少女改め 妹「あ……リンゴ、食べます?」つ鞄

親友「ありがとう妹ちゃん大好き!」ヒシッ

妹「わっ」

兄「分身!!!!!!」

分兄's「ぶッ殺す!!」ドガドガドガドガ

親友「ぐわああああああああああ!!」

男「コントに付き合ってくれてありがとう……さて、それで?」

兄「あ?」

男「言ったろ、俺は心が読めるんだ……さっきの話……ああ、話って言うのは変だな……」

男「思っただろ 島中の男がどうって」

兄「……」


「シャイニングウィザード!!」「ダイビングショルダー!」「フライングニー!!」「ナックルアロー!!」「トラースキック!」「エルボーロケット!!」

親友「やめろやめろやめろやめろやめろ!!」ザリザリ "穴"

分兄「あッ 穴に篭りやがったな変態ヤロー!」


兄「昔から……父さんと母さんがそうしてたんだコイツ 普通にモテるのとは違くてさ、なんて言うか、とにかく異常な好かれ方するんだ」

男「(能動的にやってる訳じゃねェんだろうな…… 能力、やっぱ謎が多過ぎるぜ)」

妹「だから人から遠ざけて貰ってたんですけど、この間……」グス

兄「オマエのせいじゃない……」

妹「だって! お父さんとお母さんが殺されたんだよ! 私のせいでッ!」

兄「違う 違うよ 皆がおかしくなったってだけだ、オレはなんともないだろ」ヨシヨシ

兄「コイツ……この人も」

男「……」

親友「そうだぜ」ボコッ

男「うおっ、下からかよ」

妹「!!」

兄「なんだよオマエ、砂に埋まったと思ったら……つーかだから近付くな」

男「あんまり動かないでくれるか 一度チャンネル繋げば維持は楽だが、電波強度? は弱いみたいなんだ」※テレパス中継係

親友「ワンセグかよ……とにかく、もう大丈夫だ。穴ん中で抜いたら綺麗に治まった」

妹「……何を?」

兄「死にてェーらしいなラクガキヤロー……」

親友「冗談だよォ! あんま気ィ張ってっと身が持たねェぞお前?」

親友「とにかく、時間経てばクールダウンするっぽいぜ それ」

妹「そうなん……ですか」

男「……これからどうする?」





兄「オレらはもうここには居られない 逃げて隠れてたとこだけど、なんとかして島を出ようと考えてた」

男「どうやって?」

兄「分身がある、盗みでもなんでもすんよ……妹を、取ったら一等賞ってビーチフラッグみてェに扱いやがった上……それはまだいい……けどその上で……」

兄「それこそ邪魔な砂の城を蹴散らすみてェに父さんと母さんを殺しやがった連中に情けなんかねえ」

兄「ついでに全員殺して魚のエサにすんのもいーかもなッ……」ギリッ

妹「……兄さん」


男「……」

親友「テレパスのせいで念話と一緒に怨念的が頭にビッシビシ伝わって来んだけど……」←日本語

男「気のせいだろ、気持ちは分かるが」

親友「どうすんだなあ マジだぜ兄君、言っても止まんねえだろコレ。年上が年下に勉強の大切さを教えんのとかチャラいバンドにイレ込ませねぇようにすんのとは訳が違う」

男「分かってるならどうしようもないだろ」

親友「でも止めなきゃヤバくね。島の人とやらは分身のこと知ってんだろ? 能力有りとはいえ俺らだって初見で破れたんだぜ、この歳じゃあ尚更、頭に血ィ上ってりゃアラ削りって形容じゃ済まねぇお粗末ぶりになる」

親友「警察……がいるかは知らんが、そういうのとかも含めて多分対策されてんぞ。それにNARUTOは有名だ」

男「NARUTOは有名だな……」

兄「《目の前で堂々と内緒話されんのはいい気しねぇぜ。ナルトは聞き取れた、分かってっけど言うな》」

男「《ちょっとテンション上がったろ》」

兄「《茶化すなよ! 反対だってんだろ!? 別に協力してくれなんて頼んじゃいねぇよッ!》」

兄「《邪魔さえしないでくれればオレはいいッ!》」スクッ

兄「<来て、妹! 行こう!>」ガシッ

妹「<ま、待ってよ! いたっ……兄さんッ!>」

男「《どこ行くんだ!》」

兄「《あんたには関係n ブツッ

男「ぐぅあッ!」ズキィッ

親友「……答えねえ、"切れた"のかッ! 待てよッ!」ダッ

兄「<来んじゃねェーッ!!>」ズラァッ

分兄1「<砂でも喰らえッ!>」ザッシャァ
分兄2「<今だけガアラだッ!>」ザッシャァ

親友「ええィ鬱陶しいッ!!」"風"

ブワァアアアアアァァァァアアァアアアァァッ

分兄's「うわああああッ!!」BOMB!

ゴォゥゥ……

親友「待っ――いない。くそッ、目眩しになっちまったか」




男「ぐッ……追いかけるぞ」

親友「叫んでたよな、ダメージは平気なのか」

男「死にはしねェよッ……あの子達は違うがな……」

男「……足跡を追おう」

親友「……」"杖"

カラン

男「ちっ、俺はジジイか?」スチャ

親友「フラついたら使えよ」ヘッ

男「ご親切に……」

男「(……随分便利に使い熟してるが)」テレパスィィィィ

親友「(漢字一文字、かつ規模のデカいやつじゃなけりゃ今んとこは問題ねェらしいな……MP的なもんが減ってく気配もない……)」

親友「("平常心"だ……平常心を保つ……この能力は上手く使えばマジに何でも出来得る力だぜ……慎重過ぎるに越したこたねえ……)」

親友「(親愛なる隣人も言ってた……俺はハイジャック野郎みてぇにはならねえッ! ならねえぞッ……!)」

男「……」



親友「おっと……」

男「砂浜は終わり。……森に入ったか」

親友「入るしかねぇな」

男「……この島、そうデカかなさそうだ……迂回して行くのも良さそうだが」

親友「方針は任せる」

男「それじゃあ――」




どう行く/どうする/どう探す

能力は"漢字の具現"
なんて書く?↓

そう来たか……
ちょっと風呂に入る故さらに遅くなります 安価取ってくれてありがとう


親友「……くっきりした足跡はここで消えてるが……あいつらが相当上手くやってねェー限り……」

親友「追うのにスカウトとかのスキルが要る……ギブスとか雷電とかでなきゃ分かんないレベルの足跡は残ってるよな 森でも」

男「それは、まあ、そうだろうが…… それが? 俺もお前もそんな特技があるだなんて履歴書に書いて追跡者トークで面接をモノにしたことはない筈だぜ」

親友「イタリアンギャングスター流で行く」つ木の枝

男「? 足跡の上に書いてんのか……?」

親友「本当ならニオイを辿れるもんがありゃいーんだが、そんなもんは無い――」"一"

親友「で考えた」"ナ"

親友「続いてるもんから出せば追わせられんじゃねーかと」"大"

男「理屈が分からん」

親友「ま、外連味さ えてしてこういうのはよ」"犬"

embodimeeeeeeeeeeeeeeent

犬「ワンッ!」

男「(足跡の上から書いた漢字一文字から、空港の税関に居そうなラブラドールが!)」

親友「兄妹を辿れ 匂いはナシだ」

ラブ「!?」

親友「足跡から出てきたんだから足跡ぐらい追えんだろッ! やらなきゃ泥でお前の額に"肉"って書いてやるぜ?」

ラブ「ワンッワンッ」ザザザザ

男「マジで走り出したが……ちょッ待て速ェッ!」

親友「待て!」

<ワンワンワンワン

親友「言うこと聞かねー……」ダッ

男「テレパスも効かない しゃーねぇ気張るか」ダッ




どうなった/どうした


ラブ「ワンッワンワンッ」ダダダダ

ザザザザザザザザザ

男「はぁ、はぁ……ったくどこまで行く気だよッ……」

男「(気候も手伝ってか、見たことねぇ植生だぜ……ホントどこなんだここはッ……)」ハァハァ

親友「……! 森抜けんぞッ」

ガサッ

親友「おいコラクソ犬ッ!」

男「待てッ 静かにしとけ……村……より小さいな 集落っつった方がいいかこれは」

親友「人気が無ぇが……あッ!」

島民A「……」

男「ラブ公に気付いたな……」テレパスィィィィ

島民A「(……は……してあ……を……俺にはつ……もこ……い……の……)」ヂヂヂヂヂ

親友「どーだ」

男「よく聞こえねェ 遠い」チッ


ラブ「ワンッ」ダッ

島民A「<見ない犬だな。おいで……>」チョイチョイ

「……」

犬「クーン……」

島民A「<……はは どっから来たんだおま>」

ゴッッッ

島民A「<え゛ッ……>」ドサッ

親友「ッ!」lurk
男「おっと……」lurk


兄「………………」


島民A「<い、痛ぇぇッ……頭がッ……石ッ!? ……何……ッ!?>」

兄「<父さんはバットで足を折られた 動かねーから邪魔じゃねェと思ったのか知らねぇが、てめーらは放っといた……だが気合いで立った父さんを>」ブツブツ

兄「<てめェらは殺した>」ゴツッ

島民A「<いッ、ぐッ……ク、クソガキィッ!>」ドゴォッ

BOMB!

島民A「<畜生、例のッ……ぐがあッ>」ガツッ

兄's「<泣き叫んでた母さんが父さんに続いて家の前を塞いだ 角材でブン殴られた>」ゴガッ

兄's「<よく分かったぜ……数で妹を嬲ろうとしやがったてめェーらみてえなクソ溜め野郎共をぶちのめすためにオレのコイツはあったんだ>」ガッ ゴッ ガヅッ

島民A「<ぅぐッ、やめろ兄ッ……あれは、がはッ>」

島民A「<ッ……だ、誰かッッ! 誰か助>」ガッ ゴッ ガギッ ドグッ ゴガッ


親友「おいおいおいおい……あの人死ぬんじゃねーのか……」


「「「「(((( 全 員 殺 す … ))))」」」」


男「どうやら、さっきの小競り合いはマジで"こんだけ"程度のお遊びだったみてェだぜ」テレパスィィィィ

親友「どうしようッ……」

男「どうできるってんだ ざっと五十はいんぞ」




男「《やめろ》」telepathhhhh

兄's「……!」ピタ
島民A「」

親友「繋げたのか?」ヒソ

男「一度繋いだからな トレセン聞きたきゃ84.7MHzって具合に、覚えれば多少距離あってもなんとかなるみてーだ」ヒソ

兄's「《追って来たのかよッ、邪魔すんなッ!》」グワングワン

男「ツ……それより俺守れ、あいつの声合宿みてぇで頭ガンガンしやがる 集中させろ」ヒソ

親友「jud」"茂"

ザワワワワワワワ

親友「とりあえず草で覆ったぜ、蒸し暑いのは我慢な……これでなんとか……あ?」

ラブ「ワンッ」BOMB!

親友「(……一度に具現できる漢字は一つなのね)」

兄'「……」キョロキョロ

男「《こんなことしてもなんにもならねェぞ》」

男「《マジなとこ分かってんだろ? お前の親御さん達が殺されちまったのは多分妹ちゃんの能力に当てられて暴走したからなんだ》」

兄「《だからしょうがねェってのかッ! 納得できるか、してたまるかよ》」

兄「《そうだッ……それなら、これからアイツらが死ぬのもしょうがねェんだッ! そうだろッ!?》」

男「《お前は暴走なんかしてねェーだろうがッ!!》」

兄「《はッ 流石、やられッ放しのニホン人は言うことが違うぜ 引っ込んだまま口閉じてろよ腰抜け共ッ!!》」

男「《……分ッかんねー奴だなッ!》」

親友「相棒 急げ」

男「どうした? 見つかったか?」

親友「兄君がな……」


島民B「……兄だ! あいつが大勢で来た!」

島民C「おい大丈夫か!?」

島民D「お……お父さん!! お父さんが!!」

島民E「お母さんと一緒に家に入ってろッ!」

兄's「<…………なんだよオマエら……みんなして……なんだよ それは……オマエらが先にやったんだろォーがッ!!>」


島民A『(俺達はどうしてあんな事を……俺には妻も子供もいるのに……)』

男「(……ってことだったのか)」

親友「猟銃持ってんぜ何人かッ……人海戦術でもヤバいだろッ!」

男「《おい、兄貴! お前が捕まったら誰が妹守んだッ!? 死ぬぞッ!》」

兄's「《死なねーよ その前にみんな殺す 殺すッ!》」

男「(あの子の性格からして、本体も一緒に居んだろーな……自分だけ隠れとくってのを良しと思えねェんだ)」

男「説得は無理だ 時間が無い、どうするかッ……」


>>76

×合宿
○合唱

安価下

能力は"テレパシー"
Lv1:心を聞く デフォ能力
Lv2:念話 頑張れば可能、疲れる

進化した能力は?↓


男「(くそッ……やめろ! やめろよッッ!!)」

男「《いい加減にしろッ!!!!》」ゴゴゴゴゴ

兄「<フン――>」

《殺す殺してやる憎い殺せ殺す死ね》

兄「<……ッ?>」

島民「<そ、空耳……か?>」

《憎いい殺された死ね殺す殺す死ねよムカつく嫌だよ死ね母さん憎い死ね死ね死ね憎いイい許さねえ憎い嫌だ死ね》

親友「……な、んだこれッ……何したんだッ? こっちにも来てんぞ……ッ!」

男「……あいつの分身を介して……繋いだ……一帯の全員……」ズギズギ

親友「兄君の声だが、こんな……ッ」

《死ね憎い殺す死ね殺す死ね憎い殺してやる死ね嫌だ憎いいいい殺す死ね殺せ殺すぞ死ね殺す憎い憎い殺す》

男「繋いで……直接、話させるつもり……だったが…………すまん……暴走気味かもコレ……ッ!」ズギズギ

男「あいつの感情だけ掬って、増幅して流してるッッ……」ズギズギ

《許さん憎い死ねよ嫌だ死ね死ね憎い許さねえずるい憎いんだよ許さない死ねよ憎い憎いよ許さない死ねよ父さん殺す死ね死ねよ憎い死ね死ねやだよ憎い死ね悲しい死ね死ねよ死ね嫌だ許さない死ね死ね嫌だあああ殺す殺す殺す殺す》

《殺す殺す殺す》

《殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺してやる殺す殺す殺す殺す殺す殺す母殺す殺す殺す殺す殺す父殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す》

兄「<――――>」

島民「う……う、うわあああぁぁッッ!!」ガクガクガクガク

島民「悪かったよ……ごめんなさい……ごめんなさいごめんなさいッ ごめんなさいいッ!」

島民「化け物ッ 化け物ぉぉおぉぉぉぉぉッッ!!」ドンッドンッ

兄's「」BOMB!
兄's「」BOMB!
兄's「……」

島民「来るなよおッ!!」ドンッドンッ カシッ

島民「あッ――」

バギッドガッゴスッドゴッ


親友「暴動になってんぜッ! 火に重油注ぎやがったな相棒!?」バッ

男「どこに行くつもりだッ……」ズギズギ

親友「隠れてられっかッ! お前はどーにかしてこいつを制御しろッ、俺は兄君見付けてズラかるッ!」

男「無茶すんなッ!」





男「うおおおおおお……ッ!」ズギズギズギズギズギズギズギズギ

男「(上手くやれッ……"掬って" "集めて" "増やす"ことは出来てんだッ……もう一段階ッ……)」

男「("選る"ことだって出来る筈だッ!)」

《殺す死ね殺す殺す殺す嫌だ殺す死ねよ憎いいいい殺してやる死ね殺すムカつくやだ殺す憎いずるい死ね憎い死んじまえ殺す怖い殺す父さん殺す殺してやる死ねよずるい憎い殺す嫌だ殺してやる憎いいいいムカつく憎い殺す殺す憎い母さん殺せ殺してやる嫌だ殺してやる》


男「(増えに増えた莫大な"怒り"からッ――)」ズギズギズギズギ

《■す■ね■す■す■す嫌だ■す■ねよ■いいいい■してやる■ね■す■■つくやだ■す■い■■い■ね■い■んじまえ■す怖い■す父さん■す■してやる■ねよ■■い■い■す嫌だ■してやる■いいいい■■つく■い■す■す■い母さん■せ■してやる嫌だ■してやる》

男「(負の感情を抜き出して――)」ズギズギズギズギズギズギズギズギズギズギズギズギ

《嫌だ 怖い 父さん 嫌だ 母さん 嫌だ》

男「(増やし――)」ズギズギズギズギズギズギズギズギズギズギズギズギ

《嫌だ父さん怖い嫌だ怖い怖いい嫌だ嫌だ嫌だ怖い嫌だ怖い嫌だ怖い嫌だ怖い嫌だ母さん怖い嫌だ嫌だ怖い母さん怖い怖い父さん嫌だ嫌だ嫌だ嫌だよ嫌だ嫌だ怖い》

男「(倍プッシュマイナス感情の上澄みをチャンネルに残したまま、相棒と兄の接続を切るッ!!)」ズギズギズギズギズギズギズギズギズギズギズギズギズギズギ

ブ ヅ ン ッ ッ

男「ぎッ、ぃ、あ゛ッ……」ズギィッ

親友「切れた……ッおい!?」

男「き ぜ、つし た、ら あ、と 頼 む ……」ブルブル

親友「後って――」


島民「……………………」ガクガク

島民「……ひ……ひひ……は」

島民「ああ…………あ……」

シーン

兄「……はぁッ、はぁッ、はぁッ……今のは……」


親友「島民が大人しくッ……」

男「(頼むぞ……俺がぶっ倒れるまでに兄に殺させず本体見付けて黙らせろ それで終わる)」オオオオオオオオオ

親友「……さーてねッ……!」つ木の枝




ガリガリ

"止"

兄's「<! そこかッ!>」ダッ

親友「(……いやッ、これは駄目だッ! 俺らの意思そのもんだが、これは違うッ……つか見つかったッ!)」ガリガリ

親友「ちィ、太陽拳だァッ!」"光"

カッッッ

兄's「<ぅぐッ、目がッ――>」

親友「(なんて書くッ? 字ィ"具現化"できる俺の能力は、裏を返しゃあモノを出したり操ったりすることしかできねー)」

BOMB!

男「ぐ……ぐ……う……」ガクガク

男「(茂みが消えた……近付かれたら、バレるなッ…………どうした 早くしろ……ッ!)」ズギズギズギズギズギズギ

親友「(アマ公になった気分だぜッ……撃神のイナズママークと燃神の∞マークがしょっちゅう他のに化けて――んなこたどーでもいいッ!)」

親友「(何かないか!? 何か……せめて、分身と本体へ死なない程度にダメージを与えられるイメージの一文字ッ!)」


兄's「<ラクガキヤロー……マジで邪魔しに来やがったなッ いいぜッ!>」つ石

兄's「<アイツらは後回しだッ! 守るってんなら先にてめーらを殺すッ!!>」つ尖った枝

兄's「<死ねぇぇえええッ!>」つレンチ


親友「(駄目ならもう時間切れだッ!)」





ガリッ…

親友「("龍"……だッ! わざわざ難しい方の字ィ使ったラディカルドラゴンッ! とびきりでッけぇのを出してやるッ!)」ガリガリ

枝分兄「<させるかよッ!>」グッサァァッッ

親友「!!!」グラッ

石分兄「<オラァッ!!>」ゴツッッ

レンチ分兄「<くたばりやがれッ!>」ガスッッ

親友「ぐ、がはぁッ――」ヨロ

ドサッ

兄's「<はぁッ、はぁッ……コイツかッ!?>」つ木の枝 バキッ

兄's「<よし、これで邪魔は……邪魔は居ねぇッ……>」ポイ

ポツ…

兄「(……雨……スコール来るか? 丁度いい、証拠を消してくれるッ…………嫌な感触だった……早く終わらせて妹ん所に……ッ!)」

親友「いッ……つゥゥ~……」グググ

兄「<……コイツッ! まだッ……>」

親友「ギリ内臓外れてる感じか……ッ? いッてぇぇ、クッソ……」ハァー ハァー

ポツ……ポツポツ……

親友「はは、出せたか……」ハァー ハァー

兄「<何笑ってやが――>」ハッ

"龍"

兄「<なんだ、あのマーク……ッ!?>」

ゴロゴロゴロゴロ……

兄「<雲に、雷……急過ぎるッ! 降る時は思いっきり降るのがスコールだけど、あんなに分厚い雷雲がこんな一瞬でッ……>」

ピシャッ ズドォーンッッ

分兄「ぐゎああぁああああァぁッ!」BOMB!

ザアアアアァァァァァァァァァ……

兄「(落雷が分身をッ……土壇場でこんな偶然ある訳ねぇッ!)」

兄「(チクショウ、雨と風が強すぎて目が開けられないッ……!!)」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

兄「<なんだ、何がッ! 空が、暗……く…………>」

ズズズズズズズズ

龍『………………』

ゴゴゴゴゴゴゴゴ

男「(黒雲から龍が……いくら一文字とはいえ、張り切り過ぎだろうがッ……)」ニヤ…

兄「<蛇の……化け物が……おッ、下りてくるッ……>」


龍『…………』ギラッ


ビュゥアアアアアアアッッ
BOMBBOMBBOMBBOMBBOMBBOMBBOMB……

兄「<分身が全部……! 風に、斬られッ……>」

龍『………………』ゴォッ…

兄「<……ははッ、なんだよ……オマエ……オレを喰い殺すのかよ……お断りだッ……>」

兄「<あっちから喰いな……それからなら、いい……>」

いや 無人島じゃねーじゃんね そういや



ガシッ

兄「<!!>」

親友「本物、見ィーっけたァー……」

兄「<離ッ――>」ドッゴッッ

兄「」ガク…

親友「いづ……どーだ、愛のパチキはッ……」ヨイショ


龍『…………』ゴゴゴゴゴ


親友「もういいぜ……濡れるし、出してるだけで疲れんだよ てめェ……」ハァー ハァー


龍『…………』


親友「……? いいから消えろッ」"犬"

シン

親友「(……上書きできねぇッ……まさかまた暴走ッ?)」


龍『…………』

龍『…………足リヌ……』


親友「ああ……?」


龍『精進セヨ……』

龍『……憑代……』ズズズズズズ……


サァァァァァ……ァ……


親友「消えて……晴れた……」

親友「(……喋れ、なんて命令はしてねえ……操作も……俺は出しただけ……分身はちゃんと蹴散らしたが…………そもそも、本当の意味で操れていたのかもよく分かんねー……)」

親友「……そうだッ、相棒ッ!」

ガサ

男「……も……う、い、いいん……だな……」ガクガク

親友「ああ、ありがとよッ……」

cut

男「はぁーッ、はぁーッ、はぁーッ、はぁーッ……!」スクッ

男「よし、逃げるぞッ……分身ボーイは俺が持つ……」グイ

親友「こんなモンかすり傷だ」

男「ウダウダやってる時間はねェ、妹の場所も聞かなきゃなんねーんだからな……」

親友「だが」


島民「<ぅ、ああ……何だったんだ、今の感覚はッ……>」ヨロ

島民「<兄の奴が全員いないぞッ……! 気を付けろッ!>」


男「精神攻撃は解けた、来る……急ぐぜッ……」

親友「分ぁったよッ……」






ガサ ガサ…

男「ハァ、ハァ、ハァ、ハァ……」ガサガサ ペキ

親友「はぁ、ふぅ、はぁ、はぁッ……」ガサガサ

親友「(……暑いぜッ……クソッ……)」ガサガサ

男「(……兄の奴ァあんま重くねェーがッ……コンクリートジャングル育ちにゃこーゆーマジモンジャングルを歩く機会ってもんが無ぇ……進まねぇッ)」ガサガサ ペキ

親友「……先歩け……」ガサ

男「何……?」

親友「勘違いすんな こーすんだよ……」つ石

親友「(あんま攻撃的なのは良かねェーが、ある程度効果のあるヤツ……つったら……)」"罠"

モゴゴゴゴ

男「……土が、柔らかく……?」

親友「リオレウスだって止められんぜ……かかって消えたらまた仕掛ける その繰り返しだ」ガサガサ

男「いいね……さっきの砂浜に戻ろう」ガサガサ

親友「道覚えてんのか?」ガサガサ

男「見な ラブラドールを追う時、目印に木の枝をナナメに突き立てながら走ってたんだ」ガサガサ ペキ

親友「器用な……それでペキペキやってんのか、倒せばバレねーと……ナルホドな……」ガサガサ

男「はぁ、はぁ、こっちだッ……」ガサガサ

ボゴッ

<Aghhhhhh


男「!」ガサガサ

親友「チッ、もう近くまで来やがったのかッ?」"罠"

シュルルルルルル ビンッ

男「今度のはッ……」ガサガサ

親友「プレデターのアレだ、絡めて吊り上げるヤツ 」

男「今はステルスの方が欲しいぜッ……」ガサガサ

モゾ……

男「……ん、早いな……」ガサガサ ペキ

兄「う……」

親友「罠はナシか?」つ石

男「備えててくれッ……」telepathhhhh

男「《目ぇ覚めたか? シスコン忍者》」ガサガサ

兄「《!! オマエっ……》」

男「《暴れんなよ 今追われてるッ……仲間割れしてる暇は無ェーぜ》」ガサガサ ペキ

男「《お前の妹を助けたい、どこにいるか教えてくれ……そう遠くにはいねェんだろ》」ガサガサ

兄「《……》」

兄「《↓》」




男「《なんだと? じゃあまた戻んなきゃなんねーのかッ……》」conneect

親友「《コンフレンスモードにしたのは俺とお前で学年主任ごっこするためじゃねーんだよな?》」ガサガサ

兄「《ガクネンシュニン?》」スタッ

男「《優等生ならあんま縁の無い生物の事だ 相棒、村の端にあるとかいう洞窟に妹がいるらしい》」ガサガサ

親友「《戻るのォー!?》」ガサガサ

兄「《……いや、こっからなら迂回して行ける》」

親友「《歩けるか?》」

兄「《来いよ》」spliiiiit

分兄's「《時間は稼ぐ 派手に騒げば大丈夫の筈だ……》」ダダッ


ガサガサガサ

<イタゾー> <コンドハムカッテキヤガル>
<<コッチダ クソヤロードモ>>


親友「《……やけに素直じゃねェか》」ガサガサ

兄「《無駄話する余裕なんかねーだろ 結構思いっきり刺したし殴ったんだぜ》」ガサガサ

男「《気にしてないさ》」ガサガサ

親友「《俺の台詞だッ! ま そうだがよ……》」ガサガサ

兄「《……さっき、感情が……怒りが、グツグツいってたのが爆発して……ラクガキヤローに頭突きされて……気ィ失って》」ガサガサ

兄「《起きたら、収まってたんだ……ちょっとになってて……今は…………とにかく、妹が心配なんだよ》」ガサガサ

兄「《邪魔しやがったのを許した訳じゃねー、アイツを助けるためだッ! また襲ったら今度こそ殺すかんな ラクガキヤロー》」ガサガサ

親友「《ところで相棒、お前サマーウォーズのカズマをどう思う?》」ガサガサ

男「《兄 分身一人手元に出しとけ》」ガサガサ

兄「《あ? ああ、そうだな 何があるか分かんねーもんな》」split

親友「《冗談だってのだから》」ガサガサ

男「《ドテっ腹刺されて余裕あんぜ、手当する時ゃ頭も一緒にやってやんよ ショタコン》」ガサガサ

兄's「《しょたこん?》」ガサガサ

男「《案内と陽動に集中しろ》」ガサガサ




無事に到着できたか?↓



Grrrrrr…


男「……今、何か聞こえなかったか?」

親友「何かって?」

兄「《獣の声がしたな……なんだろう 野犬の唸り声じゃなかった》」

ガサガサガサガサガサガサ

男「!?」バッ


虎『GRrRAgHHHHhhhhhhhッッ!!』グワッ


親友「トッ――」

分兄「<トロいぞ、バカヤローッ!>」ドンッ

ガブゥッ BOMB!

虎『……!?』

男「《この島 野性の虎がいんのかッ!?》」

兄「《トラッ!? そんなの知らない、こんなでっけぇ猫初めて見るッ……!》」splitsplitsplit

親友「ドラゴンの次はタイガーかよ……ッ!」

兄「《クソ、もうすぐなのに……ッ!》」




親友「(さっきは漠然とした"止"で失敗した……大事なのは確固たるイメージッ!)」ガリガリガリガリ

親友「《相棒、兄、息止めて伏せろッ!》」"眠"

虎『!! GRRRRッ……』unbind

男「《分かった!》」バッ

兄「《息ッ?》」

フアァアアアアアアアァ……

虎『!?』スゥ…

虎『GRr……』クラ

虎『GRRrrrrRRRrrrrrzzzzz』ヨロォ…ッ

ドサッ

男「《催眠ガスか……》」

分兄「《あ、甘いニオイが……す……》」ドサ BOMB!

兄「《何すんだよッ!》」

親友「《俺はちゃーんと息止めろっつったぜ まいーだろ分身なんだから》」

兄「《クラッてしてフラッてしてぶっ倒れて頭打つ感じも全部オレに来んだよッ!》」

男「《相棒、暫く滞留させとけないかコレ》」

親友「《俺も考えた……範囲を広げて張り直しとくぜ》」"眠" フアァアア……

兄「《……ッ! あっちにやった分身が全部やられた。行くぜッ!》」ガサガサ





男「(さっきの虎ッ……兄は見たことがないと言った……あいつ、どうやってこの島に来た? ここがアジア圏とは思えねー)」ガサガサ

男「(誰かが連れ込んだのか……)」ガサガサ

親友「おい、よそ見してると――」ガサガサ

男「うおッ!」ズデーン

兄「《まだフラついてんのかよ》」

男「《平気だ、心配ないッ……》」ムク

兄「《してねー それに着いた》」

ガサガサガサガサ

親友「《……あれか。本当だ、村から微妙な位置にある……》」

ガサガサガサガサ

兄「……ッ!」

男「《どうした?》」

兄「《仕掛けてた枝が動いてるッ! 誰か入りやがったッ!》」ダッ

兄「<おい、大丈夫かッ!!>」





つまりどういうことだってばよ…



男「《板がドアかッ? ……確かに、外した跡があるな……》」

兄「《そっち持ってッ!》」グ

親友「ぃよッ……!」グ

ゴトッ

兄「<妹ッ!!>」ダッ

妹「…………」グタ

親友「縛られてんぜ、酷ェーことしやがるッ……《使えよ》」"鋏" シャキン

兄「<ありがとうッ>」パシ

ジャキジャキジャキジャキ

男「(……おかしい……どうして縛られてんのに誰もいやがらねぇ?)」telepathhhhh

パラリ

兄「<妹ッ、一人にしてゴメンなゴメン怖かったよなゴメンな、ケガは大丈夫か? 手はアザになってない? ヤツらにヒドいことされなかったかッ……?>」ダキッ

妹「<にっ、兄さん 痛いよ……>」ギュウウ

兄「<もう大丈夫だから。早く逃げよう>」

親友「……溺愛してんなー」フ

男「相棒」hhhhhhhh…

親友「言うな……見れる範囲じゃ分かんねぇ、そうじゃねーことを願おう――」

男「違ェ誰か来る チューニング中だッ……」hhhhhhhh

親友「バレたか」つ板切れ

男「少なくとも村人じゃあねェ」hhhhhhhh




何奴?↓

知人

能力は?↓


ブツッ

男「(繋がった 近いッ!)」

「(それじゃ行こうか……ふふ、頼りにしてるよ"みんな"……)」

男「《思考を捉えた 来るぜッ!》」テレパthィhィhィhィ

親友「《任せな ……龍が呼べたんだ、こいつくらい呼べるだろッ》」ガリガリ

妹「《あのっ、私を縛った人は!?》」

男「《これから来る……あと……5歩 3歩》」

男「《今ッ!》」

親友「《ハチミツがありゃ逃げられちまうかもしんねーがな》」"羆"

embodimeeeeeeeeeeeeeeent

羆『ゴルルルルァァアアッ!!』ドガシャアッッ

妹「<キャアアッ!?>」
兄「<か、か怪獣がドア板をッ!!>」

親友「《よし、続けワンマンアーミー! あいつでビビらしたとこに凶器攻撃してやろうぜッ! チビんなよ?》」バッ

兄「《うっ、うるせェッ!》」splitsplitsplitsplit

「(熊? こいつは驚いたな)」

「(それじゃあ……お師匠様にお願いしようかな)」

男「《待て、油断するなッ――》」

ズドガガガガガガガガッッッッ

妹「<な、なんの音ッ……>」

男「《相棒ッ! 兄ッ!》」ダッ


羆『ゴ……アッ……』ブルブル

ドシャアッ BOMB!


知人「"フ……おぬしのような腹プヨプヨのクマがワシに勝てる訳ゃなかろうに"……」ゴゴゴゴゴ

知人「なァ~んてね」スゥ…

兄's「《あ、あの化けモンを素手でッ……!》」

親友「おい、相棒……あいつ……」

男「……なんでお前がここにいるッ?」

知人「なんでだろうな……なんでだと思う?」wrap…

知人「(数が多い、けどまだ子供か ここは軍曹だ)」

男「(軍曹?)」

知人「"まあ 悪く思うな"」ゴッ

男「相棒ッ!」

親友「《兄 時間稼げッ!》」ガリガリ

兄's「<行くぜッ!!>」

知人「"日本語を話せ 小僧"」グァッ

ドガゴゴゴゴッ
BOMBBOMBBOMBBOMBBOMBBOMBズシャアッ

兄「<ぐはッ――>」

親友「投げッ……軍格闘術ッ?」

知人「"ほう? お前、偽物が出せる癖に自分でも突っ込んで来たのか いい根性してるが馬鹿だな"」



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