提督「嫁といちゃいちゃしよう」 (425)

提督(横須賀鎮守府に着任してから二年)

提督(色々と苦労もあったけれど、それを乗り越えることで)

提督(艦娘たちとの絆は深まっていった)

提督(今では、結婚指輪を交わした艦娘までいて――)

提督(こうして物思いに耽っていると、愛しい気持ちがこみ上げてくる)

提督(ああ、嫁といちゃいちゃしたい。愛し、愛され、同じ時間を過ごしたい)

提督(……大規模作戦が終わって、少し、時間ができた)

提督(誰かに声をかけてみるか?)

※安価スレ

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1432113126

※このSSは下記の関連SSです。

提督「デリヘルを呼ぼう」
提督「デリヘルを呼ぼう」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1432023784/)

前回、アブノーマルでBADなENDだったので、今回は甘くいこうと思います。

つきましては、いくつかルールを設けてみます。

まず、艦種を安価で決め、その中から再び安価でキャラを選出します。

【艦種一覧】

・戦艦
・航空戦艦
・正規空母
・装甲空母
・軽空母
・水上機母艦
・重巡洋艦
・航空巡洋艦
・軽巡洋艦
・重雷装巡洋艦
・駆逐艦
・潜水艦
・潜水空母
・その他(揚陸艦・工作艦・潜水母艦・練習巡洋艦)

前回のSSに登場したキャラは選出不可とします。

今回、一度選ばれた艦種、キャラは、次からは安価の対象外とします。

ん?各艦種から一人しか書かないってこと?

航空戦艦と戦艦とかそういうのまで分ける必要ってあるのか?
てか艦種が改造で変わる艦娘は二度チャンスがあるじゃない

内容につきましては、

「どこでどのようにいちゃいちゃするか」(デートから入るか、いきなり寝室か、など)

「選出されたキャラは提督と経験済みか」

などを安価で決めます。

ただし、前回みたいに目隠し緊縛アナル責めだとか、スカトロだとか、輪姦だとか、【普通の恋人や夫婦は行わないプレイ】は安価の対象外とします。

もう一本グソとか書きたくないよ……。

皆様の良識と常識に期待しております。

それでは、お楽しみくださいませ。

>>9

そういうことです

>>11

一度選ばれたキャラは次から除外なので、ご心配なく

艦種変更出来る艦については、【同じキャラは選べない】というルールがありますので、たとえば

「戦艦の扶桑を選んだ! 次は航空戦艦の扶桑改を選ぼう!」

というのはNGです。

同じ扶桑なので、一度出たら、次からは安価から除外します。

【艦種一覧】

・戦艦
・正規空母
・軽空母
・重巡洋艦
・軽巡洋艦
・駆逐艦
・潜水艦・潜水空母
・その他(揚陸艦・工作艦・潜水母艦・練習巡洋艦)

では、艦種につきましては、こちらに修正します。

「一度選んだ艦種、キャラは、次からは選べなくなる」ルールはそのままで。

ルールについて再確認します。

1、一度選ばれた艦種、キャラは、次からは選べない。

【艦種一覧】
・戦艦
・正規空母
・軽空母(龍鳳を除く)
・重巡洋艦
・軽巡洋艦
・駆逐艦
・潜水艦(潜水空母含む)
・その他

2、前回出た四人(秋月、春雨、大鳳、鈴谷)は選べない。

3、アブノーマルな安価禁止。【普通の恋人や夫婦がすること】で安価する。

どや、まだなんかあるか?

>>48
大鯨と龍鳳の扱いについてはどうするんだ?

>>53
・軽空母(龍鳳を除く)

特殊なパターンでややこしいから、大鯨は大鯨でいこう

最初からちゃんとしたシステムなら荒れなかったのに…

>>63
せやなw すまんやで。



ではでは、そろそろ始めますので、皆様方、よろしくお願いします。

提督「――よし、彼女に声をかけよう」

提督(思えば、最近、二人の時間を過ごしていなかった)

提督(ゆっくりするにはいい機会だ)

提督(早速、呼び出してみるか……)

どの艦種の

>>80

誰を呼ぶ?

>>90

軽巡

能代

提督(そうだな、能代を呼ぼう)

提督(彼女には第二水雷戦隊旗艦として、よく働いてもらっている)

提督(慰労の意味も兼ね、たまには良くしなければ)

提督(……さて、どうしたものだろうか)

提督(時間はある。使う当てのない給金も貯まっている)

提督(能代と何をしようか?)

>>105

間宮で飯食う

能代「はい提督! 能代をお呼びですか?」

提督「ああ、いや。そのように畏まらなくていい」

提督「出撃とか任務とか、そういう話ではないのだ」

能代「はあ」キョトン

提督「実はだな、能代も頑張っていることだし……」

提督「間宮で食事でもどうかと思ってな」

能代「ええっ!?」

能代「えと、それは、阿賀野ねえとかといっしょに、ということですか?」

提督「いや、そういうことではない」

提督「能代と二人で食べたいんだ」

能代「えっ? え、ええ!?」

能代「え、と……その……」

提督「嫌か?」

能代「いえ! そんなことは!」

能代「……わ、分かりました」

能代「行きましょう、間宮に!」

~甘味処間宮~

間宮「あら、珍しいですね」

間宮「提督が艦娘と二人でいらっしゃるなんて……」

間宮「もしかしてデートですか?」ウフフ

能代「ち、ちがいます!」

提督「デートのつもりだったんだが……」

能代「そうなんですかっ!?」

提督「そうだ」

能代「あ、あれ? あれ? でも……」

提督「入り口を塞ぐのはよくない。さあ、座ろう」

能代「あっ、はい……」

間宮「それでは、お茶をお持ちしますね」

提督「ああ、頼む」

能代「えええ……!?」

~十分後~

提督「と、いうわけで、たまには嫁との時間を過ごそうと思ってな」

提督「こうして、能代を誘ってみたというわけだ」

能代「ああ、そうだったんですか……」

能代「唐突だったので、驚きました」

提督「すまない」

能代「でも、確かにこうして過ごすのは久しぶりですね」

能代「提督と二人、パフェとお茶を楽しめるなんて……」

能代「阿賀野ねえには悪い気もしますけど、私も提督のお嫁さんですものね!」

能代「たまには、こんなのも悪くないと思います」

提督「ああ、そうだな」

能代「パフェも美味しいし……」モグモグ

提督「む、能代。頬にクリームがついている」

提督「取ってやろう」ズイッ

能代「えっ」

提督「ふふっ、まるで子どもみたいだな」ズイッ

能代「あわわわわ……!?」

能代(提督の手と顔が、近くに……!?)ドキドキ



<ラブラブナノデス!

<フタリハオトナノキスヲスルノネ!

<コラッ、ミチャダメヨ!

能代「――はっ!?」

能代「わわわ私ったら、こんなところでなんて姿を――っ!?」カァァ

能代「て、提督! すみません! 失礼します!」バッ

タタタタタタ……。

提督「……」

提督「行ってしまった」

<ヤレヤレ

提督(ふむ、まあ、途中までは喜んでもらえたようでよしとしよう)

提督(私も能代の可愛い姿が見られて満足だ)

提督(この調子で嫁を親睦を深めよう)

提督(――さて、次は誰を呼び出そうか)

艦種は?(軽巡以外)

>>123

軽空母

軽空母の誰?

>>126

隼鷹

提督(そうだ、隼鷹などどうだろう?)

提督(普段は飲兵衛だが、いざという時は頼りになる)

提督(BARで他の艦娘の相談に乗っているのもよく見かける)

提督(自分を卑下することもある子だが――)

提督(酔っ払いなだけじゃない。彼女の優しさを、私はよく知っている)

提督(そんな隼鷹と、私は――)

>>132

何をする?

愛を語る

~夜 BARにて~

隼鷹「かーっ、しみるねぇ!」

隼鷹「出撃後の一杯は格別だな、っと」ヒック

提督の執務室は、夜間、BARへと変わる。

棚には酒が並び、ジュークボックスからは穏やかな音楽が流れ、

そして、窓に面したカウンターからは、鎮守府の夜景が一望できる。

隼鷹「大規模作戦も終わったし、これでようやくゆっくり飲めるよ~」グイグイ

バーテンダーを務める早霜は、隼鷹の言葉に薄く笑う。

何かにつけて酒を飲む隼鷹の、酒量が減ったことなどないのだが――。

それを指摘するほど早霜も野暮ではない。

彼女もまた、大規模作戦の勝利と、つかの間の平和に浸っていた。

隼鷹「マスター、あれ出してよ、あれ」

ビールでのどを潤して、日本酒をちろりと舐める。

いつもの流れの通りに、早霜はそっととっくりを取り出して、乾き物と共にカウンターの上に載せた。

隼鷹「いや~、いいねえ。梅雨は酒が美味いねぇ」

これもまた、一年を通して聞ける言葉だ。

陽気な酒飲みの慣用句に、早霜はまた、薄く微笑んで――。

提督「……ふっ」

いつからそこに座っていたのだろうか。

テーブル席に一人座った提督は、カラン、とグラスを鳴らし、二度、小さく笑った。

隼鷹「なんだよ、提督~。いたなら言えよ~」カラカラ

とっくりと杯を手にしたまま、隼鷹はふらふらとテーブルに近づき、提督の隣へと腰を下ろした。

BARに来る前にも飲んでいたのだろう。すっかり出来上がっている彼女は、のどもとまでも桜色に染まっている。

提督「随分と楽しんでいるみたいじゃないか」

隼鷹「そりゃそうさ。峠を越えたんだからさぁ」

隼鷹「祝い酒でも飲みたくなるってもんだよ」アハハ

ウィスキーグラスと杯を軽く合わせ、二人はぐいと酒をあおる。

ケッコンする前から何度も飲んだ仲だ。今さら、言葉など必要なものか。

それでも、声に出したいことはある。

酒精に浸って寄り添って、囁きたい時もある。

提督「隼鷹」

隼鷹「ん?」

提督「愛しているぞ」

目を合わせ、真っ直ぐな気持ちをぶつけて――。

日頃は朴念仁だ、石部金吉だと言われている提督の愛の言葉。

艦娘によっては、どれほど嬉しい言葉だろうか――だが、隼鷹にとってはそうではない。

隼鷹「悪酔いしてんの?」キョトン

提督「む……」

隼鷹「まあ、私も好きだけどねー」

隼鷹「愛してるよ、提督ってな。ほらほら、キスしてやるよー」グイグイ

提督「むむ……」

提督(もう少ししっとりと愛を語りたかったのだが……)

提督(いや、これも隼鷹らしさか)フッ

気風のいい隼鷹は、湿っぽい場面など似合わない。

それを知っていたからこそ、早霜は退室することもしなかったが――。

気を利かせて、ただただ、静かにグラスを磨いていた。

~翌日~

提督(――いい夜だった)

提督(やはり、隼鷹とは楽しく酒が飲めるな)

提督(恋人のようであり、友人のようであり、少し手のかかる兄妹のようであり――)

提督(気がつけば、他の艦娘とは違う変わった関係になっていたな)フッ

提督(さて、と)

提督(幸いなことに、今日も時間が空いている)

提督(誰かを誘うべきだろうか……?)

艦種は?

>>155

正空母

正規空母の誰?

>>160

瑞鶴

提督(そういえば、瑞鶴としばらく話をしていないような)

提督(翔鶴にべったりで、いつも二人でいるから、仕方ないとはいえ――)

提督(たまには二人で過ごしたいものだな)ウンウン

提督(さて、そうと決まれば、早速呼び出してみるか)

提督(それから、瑞鶴と――)

何をする?

>>165

一緒に七面鳥食う

~艦娘寮 廊下~

提督「ああ、瑞鶴。ここにいたのか?」

瑞鶴「なに、提督さん? 何かご用?」

提督「用と言えば用だが……」

提督「瑞鶴。夜は時間が空いているか?」

瑞鶴「空いてるけど……?」キョトン

提督「なら――」

提督「ヒトロクマルマル、私の部屋に来てほしい」

瑞鶴「えっ、それって……?」ポッ

提督「ああ、深い意味じゃない」

提督「たまには二人で食事でもどうかと思ってな」

提督「久々に、料理の腕を振るおうかと」

瑞鶴「な、なんだ……」

瑞鶴(ホッとしたような、残念なような……)

瑞鶴「でも、いいですよ。ヒトロクマルマルですね?」

瑞鶴「提督の手料理、楽しみにしてます」ニコッ

提督「それでは、また後でな」

瑞鶴「はいっ」

スタスタスタスタ……。

瑞鶴「……」

瑞鶴「って、あれ!? 二人っきり!? 提督の部屋で!?」

瑞鶴「深い意味の方と、大して変わらないじゃないのよぉ~……!?」アワアワ

~夜 提督の私室~

瑞鶴「ほ、本日はお招きに預かり……」

提督「どうした、瑞鶴。顔が赤いぞ?」

提督「熱でもあるのか?」ピトッ

瑞鶴「いえいえいえ! お気遣いなく!!」

瑞鶴(うう、結局、一人で来たけど……)

瑞鶴(大丈夫かなぁ?)チラッ

提督「それでは、メインの肉料理を運んでこよう」

提督「瑞鶴は座って待っていてくれ」

瑞鶴「あ、はいっ」

瑞鶴(……大丈夫、よね?)

瑞鶴(もしそうなっても……歯は磨いてきたし)

瑞鶴(あ~、提督はどういうつもりなのかなぁ~)ソワソワ

提督「さあ、これが自慢の逸品だ」

提督「瑞鶴にはぜひ味わってもらいたい」

瑞鶴「わあ、大きい!」

瑞鶴「匂いも香ばしいし……中身はなに?」ワクワク

提督「ああ、これはな」ニコッ

提督「七面鳥の丸焼きだ」カパッ

瑞鶴「」

瑞鶴「いやいやいや……」

瑞鶴「え?」

瑞鶴「なに、嫌がらせ?」

瑞鶴「ええ~~~……?」

瑞鶴「ないわぁ~……これはないわぁ~……」ズーン

提督「ず、瑞鶴?」

提督「どうせなら瑞鶴の好きなものを、と思って……」

提督「これを用意したのだが……」

瑞鶴「どこをどう間違えたらそうなるのよ!」

瑞鶴「七面鳥ですって!? 冗談じゃないわ!!」

提督「……もしかして」

提督「七面鳥は、嫌い、だったか?」

瑞鶴「もしかしなくてもそうよ!」バンッ

提督「す、すまない」

提督「私は何か、誤解をしていたようだ……」

提督「怒らせるようなことをして、すまなかった……」シュン

瑞鶴(あっ……)

瑞鶴(提督のこんな顔、始めて見た……)

瑞鶴(……ちょっと言い過ぎたかも)

瑞鶴(…………)

提督「悪かった。これはすぐに下げよう」スッ

瑞鶴「ま、待って」

提督「?」

瑞鶴「せっかく作ってくれたんだし……」

瑞鶴「食べるわ。うん。私、食べる」

提督「……本当か?」

提督「無理はしなくていいんだぞ?」

瑞鶴「元々、七面鳥自体が嫌いってわけでもなかったしね」

瑞鶴「過去をいつまでも引きずっててもよくないし……」

瑞鶴「そ、それに、加賀さんに『提督さんの手料理を食べた』って自慢もしたいしね!」フ、フン

提督「瑞鶴……」

提督「それでは、食べようか」

提督「なるべく美味しそうなところを取り分けるからな」

瑞鶴「ええ、そうしてちょうだい」

瑞鶴「む~……」

瑞鶴「……えいっ!」パクッ

瑞鶴「……」ムグ ムグ

提督「……どうだ?」

瑞鶴「まずくはない……っていうか、結構いける……」

瑞鶴「あれ? これ、美味しくない?」パクパク

提督「そうか、よかった」ホッ

提督「たくさんあるからな。遠慮なく食べてくれ」

瑞鶴「うんっ!」ムシャムシャ

~翌日~

提督(いやはや、昨日は焦った)

提督(まさか瑞鶴が七面鳥が苦手だったとはな)

提督(七面鳥の話題になると瑞鶴の名が挙がるから、てっきり好物なのかと……)

提督(しかし、禍転じて福となす、というやつだな)

提督(結果的に楽しく食事ができてよかった……)

提督(さて、と)

提督(時間に余裕があるのは、今日で最後か)

提督(誰と共に過ごそう……?)

※ラスト

艦種は?(軽巡、軽母、正母以外で)

>>187

重巡

重巡の誰?

>>193

prinz

提督(……そういえば、プリンツ・オイゲンが横須賀鎮守府に来て、もう半年が経つのか)

提督(ドイツ生まれの高性能な艦娘。あっという間に練度を上げた若き天才)

提督(それだけではない。あの人懐っこい性格は誰からも愛されて――)

提督(私も、気がつけばケッコンを申し込んでいたものだ)

提督(思えば随分と惚れ込んだものだ)フッ

提督(ただ、それを言葉や形にしていなかったように思う)

提督(その償いというわけではないが、私は彼女と――)

何をする?

>>200

チェスやろう

~夜 提督の私室~

提督「……」カッ

プリンツ「……」トン

提督「……」カッ

プリンツ「……」トン

提督「……」カッ

プリンツ「……」トン

――チェスとは。

実に深遠なる盤上遊戯(テーブルゲーム)である。

6種16個の駒を操り、敵のキングを追い詰めていく。

ただそれだけの過程に、様々な戦略があり、策謀があり、また、ドラマがある。

とあるチェスプレイヤーはこう言った。

チェスとは、一つの小世界だと。

駒はプレイヤーの分身。その動きは、プレイヤーの精神。

それを小さな盤上でぶつけ合うことで、人はゲームの勝敗だけではなく、優劣、価値観、技術、あらゆるものを競っているのだと――。

プリンツ「って、なんで!?」

提督「……ん?」

提督「何がだ?」

プリンツ「何がって……」

プリンツ「お風呂上り、もういい時間……」

プリンツ「Admiralさんの部屋に来て、二人きりで……」

プリンツ「チェス」

プリンツ「なんで!?」

提督「なんでと言われてもな……」

提督「梅雨の辺りから秋にかけて、風呂上りに将棋をさすのは日本の風物詩でな」

プリンツ「これチェスだよ!?」

提督「海外の艦娘にとっては、こちらの方が馴染みやすいだろう、と」

プリンツ「ううう……会話ができていないような気がする」

プリンツ「そもそも、Admiralさんはどう思ってるの?」

プリンツ「私たち、ケッコンしてるんですよね?」

プリンツ「夜更けに部屋に呼びつけて……」

プリンツ「本当は、何をするつもりだったの?」チラッ

提督「チェスを」

プリンツ「んんんんん!!!!」ジタバタ

プリンツ(はぁ、私って魅力がないのかなぁ)

プリンツ(そりゃあ、ビスマルク姉さまに比べたらあちこち劣るけど……)

プリンツ(指輪までくれたんだもん。Admiralさんも、少しは私のことが好きなのかなって……)

プリンツ(思ってたのに……)ドヨーン

提督「……その、だな」

プリンツ「……?」

提督「お前にケッコン指輪を送ったのは、戦力増強の思惑が大きかった」

提督「あの頃はとにかく戦備増強を急いでいたからな」

提督「とにかく、高性能な艦娘とケッコンカッコカリをしようと……」

プリンツ「やっぱり……」ドヨーン

プリンツ(はぁ……)

提督「――だが、今は違う」

プリンツ「……え?」

提督「プリンツ・オイゲンという強力な艦娘よりも」

提督「今、目の前にいる個人が、私は大事になっている」

プリンツ「それって……」

提督「こんなことを言うと提督失格なのだがな」

提督「たとえ艦娘としての性能がなくても」

提督「プリンツ。私は、お前が好きだ」

プリンツ「Admiralさん……」

提督「だが、私たちは知り合ってまだ日も浅い」

提督「ケッコンカッコカリをした者同士だが――」

提督「まずはチェスでもして、親睦を深めようと思ったのだ」

プリンツ「そうだったの……」

提督「指輪を交換して、お互いを知るなど、順序が逆になったがな」ハハハ

プリンツ「ううん、そんなことないです!」

プリンツ「もっと私のことを知ってもらいたい!」

プリンツ「もっとAdmiralさんのことが知りたい!」

プリンツ「だから、もっと、もっと、仲良くなろう……?」ススス

提督「……ああ」

提督「プリンツ。では、手始めに――」

プリンツ「Admiralさん……」ウットリ





提督「チェスを続けよう」

プリンツ「だからなんで!?」ガクッ

提督「一度始めた勝負はきっちり終わらせないとな」カッ

プリンツ「ううう……」トン

提督「ほう、プリンツはそう攻めるのか」

提督「やはり、親睦を深めてこそ分かることがあるのだな」カッ

プリンツ「何かが……何かが間違っている気がする……」トン

――チェスとは。

濃厚なコミュニケーションだと、人は言う。

時に言葉を交わす以上に、多くのことを読み取れることもあるが――。

提督「チェック。さあ、お前の番だ」カッ

プリンツ「うう、ううう……!」トン

彼らもそうであるかは、定かではない――。

~???~

??「ケッコンした連中ばっかりずるい!」

??「私も、提督といちゃいちゃしたいです……」

??「あわよくば、そのまましっぽりと……」

??「……」

??「こうなったら、手段は選べませんね」

??「多少、強引にでも提督の寵愛を――!」










じゃーんけーん、ぽん!

~翌日~

提督(……ふむ)

提督(不思議と心が穏やかだ)

提督(満ち足りている……そんな気がする)

提督(女を抱いたわけでもないのに、こう、胸の奥が温かいような……)

提督(ふむ……)

提督「さて、そろそろ仕事を切り上げるか」

提督「疲れを明日に引きずってはいかんからな」

提督「……ん?」

提督「デリヘル『姦これ!』……?」

提督「なぜ、このようなものが書類に紛れ込んでいるのだ?」

提督「鎮守府の風紀もなっとらんな」フン









このチラシを――

捨てる? 捨てない?

>>215

再安価

>>228

捨てない

~チラシを捨てないルート~

提督(……考えてみれば)

提督(もう何週間も女を抱いていないわけだ)

提督(それを意識すると、急に性欲が……)

提督(……そうだな)

提督(わざわざ捨てることもない)

提督(このチラシは……)

提督(部屋に持って帰ろう……)





~BAD ENDへ~

提督「デリヘルを呼ぼう」
提督「デリヘルを呼ぼう」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1432023784/)

~???~

??「……ダメ」

??「もう少しだったのに……」

??「……提督、そっちに行っちゃダメ」

??「戻ってきて……」

??「えーい!」

グルーン!!

~分岐点~

提督(……ふむ)

提督(不思議と心が穏やかだ)

提督(満ち足りている……そんな気がする)

提督(女を抱いたわけでもないのに、こう、胸の奥が温かいような……)

提督(ふむ……)

提督「さて、そろそろ仕事を切り上げるか」

提督「疲れを明日に引きずってはいかんからな」

提督「……ん?」

提督「デリヘル『姦これ!』……?」

提督「なぜ、このようなものが書類に紛れ込んでいるのだ?」

提督「鎮守府の風紀もなっとらんな」フン









このチラシを――

捨てる? 捨てない?

>>242

捨てないに決まってんだろ

~チラシを捨てないルート~

提督(……考えてみれば)

提督(もう何週間も女を抱いていないわけだ)

提督(それを意識すると、急に性欲が……)

提督(……そうだな)

提督(わざわざ捨てることもない)

提督(このチラシは……)

提督(部屋に持って帰ろう……)



提督(………………)

提督(誰かの声がしたような……)

提督(………………)

スタスタ



~BAD ENDへ~

提督「デリヘルを呼ぼう」
提督「デリヘルを呼ぼう」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1432023784/)

~???~

??「……ダメ」

??「何度羅針盤を回しても……」

??「……提督が、遠くに行っちゃう……」

??「お願い、戻ってきて……」ポロポロ

??「……えーい!」

グルーン!!

~分岐点~

提督(……)

提督(…………)

提督(…………鈴谷?)

提督(今、鈴谷がそばにいたような……)

提督(…………疲れているのか?)

提督「もう仕事を切り上げて寝よう」

提督「疲れを明日に引きずっては……いかんからな」

提督「……ん?」

提督「デリヘル『姦これ!』……?」

提督「……このチラシ」

提督「どこかで……」

提督「………………」









このチラシを――

捨てる? 捨てない?

>>266

捨てる

提督「……」

提督「……捨てよう」

提督「よく分からないが、これは良くないもののような気がする」

提督「道を踏み外してしまいそうな……」

クシャクシャ

ポイッ

提督「……」

提督「……よし」

提督「さて、寝ようか……」スタスタ

~翌朝~

提督「……よく寝た」

提督(ずっと寝ていたような……)

提督(それにしては、まだマルマルロクマルか)

提督(奇妙な感覚だ……)

提督(まあ、顔でも洗ってすっきりするか)

~鎮守府 廊下~

羅針盤娘「……」フヨフヨ

提督「むっ、あれは……」

提督「羅針盤担当の妖精さん」

提督「こんなところで会うのは珍しいな……」

提督「おはよう」

羅針盤娘「……」ピタッ

羅針盤娘「……」ジー

提督「……?」

羅針盤娘「おはようございます」ニコッ

羅針盤娘「……」ペコリ

羅針盤娘「……」フヨフヨ

提督「……」

提督「何だ? 今の間は……?」

提督「まあ、いい」

提督「今日もすることがたくさんあるんだ」バシャバシャ

提督「ふう……早く着替えて、朝食をとるか」

提督「今日も一日、任務が立て込んでいるからな……」

スタスタスタ……。



羅針盤娘「……」

羅針盤娘「……」ニコッ



~END~

みんなが何度か『捨てない』を選んでくれると信じて物語を考えてた(真顔)

ともあれ、おつかれー

疑問に答えるよー

1、わざわざ前スレを関連スレとして挙げたのは?

 →当スレの終盤部分に関連付けようと考えていたから

2、なんで前回出た子は選べなかったの?

 →当スレに前回の四人が出ると、彼女らのデリヘル嬢に扮装する動機がなくなるため

3、安価で「拾わない」を選んだのに!

 →望み通りBADENDへどうぞ

4、何度も同じ安価を繰り返したのはなぜ?

 →何度でも『拾わない』を選ぶ人が多数だと考えていたので、それを織り込んで物語を考えていた

他にない?

>>300
『拾わない』×
『捨てない』○

>>300
4について
何度も繰り返すと変化ってあったん?

盲目的な信者がいっぱい居て怖えな
彼らにとっては作者を批判=荒らしになるのだろうか?
正直最初のシステムの欠陥や最後の安価は叩かれても仕方ないと思うわ

>>302
段々と提督と羅針盤娘の台詞や行動が変化していく予定だった。

>>303
最初のルールの不備はマジですまんw 以後、気をつけるわ

>>300
質問だけどなんで最初のシステムであんなに大コケしたの?
少し確認すればすぐに分かることだよね?
それともシステムの穴に気がつかない程の馬鹿な脳みそしてたの?

>>310
割とマジで気づいてなかった。アンフェアだって言われてようやく不備に気づいた

すまんな!

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