ミノタウルス「獣族最強？」

カイト「こいつが言っている」

ミノタウルス「我々は獣戦士族だぞ、何を言っているんだ」

カイト「お前・・・」

青き眼の乙女「でも脳内から」

カイト「お前の脳はどうなっているんだ」

ミノタウルス「・・・」

カイト「悪かったな。ちょっと来い」

ミノタウルス「ちょっと待って！」

カイト「何だ？」

ミノタウルス「いや・・・その子はもしかして青眼の白龍を使う子じゃないのか？」

カイト「知り合いなのか？」

ミノタウルス「いや遠い遠い昔にあった気がしてならないんだ」

カイト「遠い昔だと？」

ミノタウルス「ちょっとこれを見てほしい」

カイト「誰だこのデュエリストは？」

ミノタウルス「こっちのキャベツみたいな頭をした方が何でも俺を切り札として使っていたとか」

カイト「何々・・・どんなカードを引こうがこのカードで粉砕・玉砕だー！ワーハッハッハ」

カイト「ミノタウルスは獣族でも最強を誇るレアカード！・・・こいつは何者だ」

ミノタウルス「わからない」

カイト「こいつに身に覚えは？」

青き眼の乙女「さあ？」

カイト「何だこいつ・・・ルールを知らないのか？ある意味で恐ろしい奴だ」

ミノタウルス「だがこのドラゴンの登場と共に切り札が代わり我々も使われなくなった」

カイト「お前の脳内に語りかけて来たのはこのハイテンションの男か？」

青き眼の乙女「？」

カイト「こっちのド派手な髪型の方は何者だ」

ミノタウルス「ライバルだとか何とか」

カイト「異様な髪型だ・・・奇抜すぎるぞ」

カイト「こいつの歴史が書いてある本を読めば読むほど謎が多い」

カイト「ドラゴンを呼ぶ笛を墓地に置いて何でカードをドローしているんだ？」

カイト「それに変な髪型の方もマンモスの墓場と青眼の白龍を融合させたぞ」

青き眼の乙女「髪の色も緑から茶に変化してますね」

カイト「何でもありのデュエリストコンビだな」

ミノタウルス「こっちはお前に何とく似ているぞ」

カイト「やめろ。闇くらましの城の浮遊リングを破壊しモンスターを全滅だと？」

青き眼の乙女「月を破壊して海を干からびさせる・・・」

カイト「拳銃の撃鉄にカードを挟む・・・これは普通か」

カイト「・・・大丈夫なのか？こいつら」

ミノタウルス「俺に言われても困る」

青き眼の乙女「青眼の白龍のカードを破り捨てた！」

カイト「・・・デュエリストとして最低な事だ」

青き眼の乙女「酷い事をしますね」

カイト「妙な男だ。最初と最後では性格が真反対だぞ・・・アタッシュケースにカードがギッシリ入っている」

カイト「そして先祖はエジプト人なのか・・・こっちの方も」

青き眼の乙女「あ、私です！」

カイト「名前が書いてあるな、キサラ」

青き眼の乙女「私ってキサラって名前なのですね」

カイト「そのようだな・・・何となくわかってきたぞ。この男は青眼の元祖だ」

青き眼の乙女「元祖？」

カイト「そうだ。言わば大先輩みたいなものだ」

青き眼の乙女「はあ」

カイト「遊馬で例えれば十代みたいなものか・・・大昔にはこんなデュエリストが居たんだな」

ミノタウルス「言っておくが私は獣戦士族だ。それを忘れないでくれ」

カイト「ああ」

ミノタウルス「確かに獣族と獣戦士族や海竜族と魚族などはぱっと見間違えられやすいが」

青き眼の乙女「ごめんなさい」

ミノタウルス「意外と心が傷つくから間違えるのはやめてくれ」

カイト「お前の名はキサラなんだな」

青き眼の乙女「みたいですね」

カイト「名は一生のものだ。それを忘れるな」

青き眼の乙女「はい！」

カイト「だが自分の本来の名を忘れていたんじゃその返事も信用ならんがな」

青き眼の乙女「・・・」

カイト「あそこで田植えをしているモンスターは何族だ？」

サイクロプス「・・・」ガスッガスッ

青き眼の乙女「・・・悪魔族？」

カイト「違う獣戦士族だ。あいつらは」

邪悪なるワーム・ビースト「変な夢見てさ」

闇・道化師サギー「あー俺も見たよ」

青き眼の乙女「昆虫族ですね！それに今度こそ悪魔族！」

カイト「・・・全く違う。ドラゴン以外も勉強しておけ」

青き眼の乙女「初見じゃまるでわからない・・・」

カイト「だから覚える価値がある」