池沼なお姉ちゃんは皆からの嫌われ者でした その3 (3)

一人の少女は、梓がいたのに気づき、
梓にダンゴ虫を見せた。
「ねね、だんご!」

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…きっと、あの笑顔が眩しかったから、
少女の声を忘れなかったのかもしれない。
「もしかして、ですけど…。
 貴方は『ゆい』さん、ですか?」
梓の声は小さくなった。

もし、このままの空気でいると、
いつか『殺される』のかもしれない。
そう思い、冷や汗をかいた。
「そうだよ~!私は口へんに集まるの上の部分を合わせて、
 『唯』っていうんだ!!
 …でも、なんでわかったの?」
唯は、風に吹かれながら、大きな声で言った。
梓は、唯からの質問に、どう答えればいいのかわからず、
少し俯いた。
まさか、昔の顔見知りの人、だったなんて、
わかってもらえないと思い、
適当に返した。
「か…勘ですよ!何となくそうなのかなーって…。あは…。」

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