穂乃果「三人一緒に」 (57)

穂乃果(ある朝、私の身体に異変が起こった)

雪穂「おねーちゃん、さっさと起きなよ~」85

穂乃果「う、う~ん…」

雪穂「ほらぁ、遅刻しちゃうよ、海未さんとことりさん来ちゃうよ!」85

穂乃果「ふぁ~い…ん?」ゴシゴシ

雪穂「ん、ってなに?」85

穂乃果「…雪穂、その頭にある数字何?」

雪穂「は?」さわさわ 85

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穂乃果(あれっ…数字が透けてる…)

雪穂「なにも無いけど…数字?」85

穂乃果「鏡で見てよ!頭に赤い文字で85ってあるんだよ!」

雪穂「ん~?85~?」85

鏡「…」

雪穂「…」じー 85

雪穂「何も写ってないけど…お姉ちゃん、まだ寝ぼけてる…?」ジー…85

穂乃果「え~…? そっか、ごめん、なんでもないよ…」

雪穂「とにかく、早く用意!」85

穂乃果「はーい…」

穂乃果(結局、雪穂は頭にある数字に気がつかなかった。というよりも…見えない?)

タッタッタ

穂乃果「朝御飯~」

ほのママ「ほら、さっさと食べな」84

穂乃果「はーい」モグモグ

穂乃果(お母さんの頭の上にも数字…なんなんだろ)モグモグ

穂乃果(お母さんも全く気にしていない…私、本当に幻覚が見えてるのかな…)モグモグ

ピンポーン

ほのママ「あっ、ほら、海未ちゃん達来たんじゃないの?」84

穂乃果「! 早く用意しなきゃ!」

タッタッタ…

穂乃果「ごめん!おまたせ!」

海未「もう、遅いですよ」100

ことり「おはよう、ほのかちゃん!」100

穂乃果「えっ!?二人とも100!?」

海未「は?」キョトン 100

ことり「…どうしたの?ほのかちゃん?」100

穂乃果「ちょっとごめんね」サワサワ

海未「ちょっ、穂乃果…何なんですか…」100

穂乃果(触れない…)スカスカ

海未「は、恥ずかしいのでやめてください…」モジモジ 100

穂乃果「あ、ごめん」

ことり「…朝からほのかちゃん、よくわからないけど、早く学校行かないと遅刻しちゃうよ?」100

穂乃果「あっ、そうだね!ごめん!早く行こうか!」ダッ

穂乃果(うーん、あの数字は一体…)

海未「ま、待ってください!」100

ことり「ほのかちゃ~ん!」100

学校

穂乃果「おはよー!」

モブA「おはよー」52

モブB「あっ、おはよ」56

穂乃果「おはよー!」

モブC「おはよー!」62

モブD「…おはよ」49

穂乃果(みんなの頭の上に数字が見える…)

穂乃果(あんまり話したことのない子は数字が低くて…よく話す子は、それなりに数字が高いなぁ…)

穂乃果「うーん…」

先生「えー、朝のホームルームを始めます」59

穂乃果(担任の先生は…59か…)

穂乃果(年齢?じゃないよね、海未ちゃんとことりちゃんが100歳になっちゃう)

穂乃果(うん、わかんない)

穂乃果(別に見えてても見えてなくても生活に支障はないし…まあ、少しは気になるけど…)

授業中

穂乃果(はぁ、早く放課後にならないかな~)

モブE「…」カリカリ… 55

モブE「あっ」ツルッ 55

コロン、コロコロ…

穂乃果「よっと…」

穂乃果「はい」

モブE「穂乃果ちゃん、ありがと!」ニコッ 55

穂乃果(…モブEちゃん笑顔かわいいな)

モブE「…」カリカリ 56↑

穂乃果(あれ、数字が上がった…)

穂乃果(ううん…?)

先生「じゃあここを…高坂」52

穂乃果「は、はい!」

先生「単位ベクトルがこうだから…このベクトルはどう表せる?」52

穂乃果「え、えっと…」


穂乃果(あ~宿題だったところ…やってないよ~…)

穂乃果「わ、わかりません…」

穂乃果(何も私を当てなくてもいいじゃん…)

先生「えぇ?宿題だっただろ?ちゃんと宿題やってくれよ~」51↓

穂乃果(あ、下がった…)

穂乃果(うーん、これはもしかして…)

穂乃果(良いことをすれば点数が上がって、悪いことをすれば点数が下がるのかな…)

穂乃果(…誰かに試したいな)

……


穂乃果(うーん、なかなか良い案が思い浮かばない)

海未「穂乃果、お昼ご飯にしましょう?」100

穂乃果(海未ちゃん、100ってなんだかいっぱいだし…少しくらい減っても大丈夫だよね)

穂乃果(海未ちゃんで悪いことをしたら点数が下がるのかどうか試してみよう)

ほのことうみ「いただきまーす」

海未「わぁ、今日は大好きなリンゴのウサギさんが入ってます!」ニコニコ 100

穂乃果(リンゴのウサギさんで喜ぶ海未ちゃんかわいい…しかし、私は心を鬼にして…参る!ごめん海未ちゃん!)

穂乃果「…」ヒョイパク

海未「え…」100

ことり「なんと…」100

穂乃果「…うん、おいしい」モグモグ

海未「ほ、ほのかぁ!」プンプン 100

海未「なんてことをするんですかぁ!!!!」プンプン 100

穂乃果「あれ、(数字が)減らない」

海未「減りますよ!食べたら減りますよ!リンゴですよ!??!?!?」プンプン 100

穂乃果「ご、ごめん…海未ちゃん」

海未「いえ、許しません!」100

ことり「まぁまぁ、ほのかちゃんも悪気があったわけじゃ……たぶん」100

穂乃果(なんで減らないんだろう…悪いことをしたら減るんじゃないのかな…)

海未「穂乃果!聞いてるんですか!」100

穂乃果「ご、ごめんね海未ちゃん!私のを食べていいよ!」パカッ

ことり「えっ、リンゴあったの?」100

海未「何がしたかったんですか…無茶苦茶ですね…」はぁ… 100

今朝

ほのママ「ねぇ、親戚のおじさんのところからリンゴ届いたんだけど、お昼に持っていかない?」

穂乃果「あっ、欲しい!ウサギさんにしてね!」

ほのママ「ふふっ、はいはい」

……


穂乃果(お母さんナイス!)

穂乃果「というわけで、はい、あーん!」

海未「へっ?」100

穂乃果「ほら、海未ちゃん!あーん!」

ことり「海未ちゃんずるい!」ピーッ! 100

海未「え、え、いや、私たちにはまだそういうのは…」アタフタ 100

穂乃果「もー!ほらぁ!」

海未「う、うぅ…」100

海未「あ、あーん…」100

穂乃果「はい」

海未「…」パクッ 100

穂乃果「どう、おいしい?」ニコニコ

海未「味なんてよくわかりませんよ…」ドキドキ 100

ことり「むむむ…」100

ことり「ほのかちゃん!私にも頂戴!」100

穂乃果「いいよ、はい、あーん」

ことり「あーん!」100

ことり「おいしい!」ニコニコ 100

穂乃果(…点数が上がらないなぁ)

穂乃果(もしかして…100が上限とか?)

穂乃果(うーん、でもなんの確証もないからなぁ…)

穂乃果「むむむ…」うーん

海未「…」ジー 100

ことり「…」ジー 100

海未「…穂乃果、どうかしたのですか?」100

穂乃果「えっ?私?」

ことり「他に穂乃果ちゃんは居ないよ?」100

穂乃果「あはは、まあそうだけど…」

海未「少し、穂乃果の様子がおかしいと思ったのですが、何か悩み事ですか?」100

穂乃果「えっと…」

穂乃果(二人には私の頭の心配されたくないし…皆の頭に見える数字のことは黙っておきたいなぁ…)

穂乃果「えーと…ちょっと言いにくいかな…」エヘヘ

海未「…」100

ことり「…」100

ことり「ほのかちゃん、私達、親友だよ」100

海未「何か困ったことがあったら、私達に迷惑をかけてください、面倒ごとに、巻き込んでください」100

穂乃果「ふたりとも…」

ことり「今まで、私達三人で色々やってきたでしょ?」100

海未「穂乃果の悩み事は、私達三人の悩み事、ですよ」100

穂乃果(…心が、あったかい)

穂乃果(二人とも、本当にありがとう…)

穂乃果「…うん、ありがと!そうだよね、二人には、しっかり私を受け止めてくれないと!」ドーン!

海未「ふふ、穂乃果はそうでなくては」ニコニコ 100

穂乃果「じゃあ話すけど…笑わないでね?」

ことり「もちろん!」100

穂乃果「実は……」

……

海未「ふむ…人の頭の上に数字、ですか」100

穂乃果「信じてくれるの?」

海未「穂乃果がこのようなつまらない嘘を言うわけがありませんから」ニコッ 100

穂乃果(う、海未ちゃんの笑顔が眩しい…なんだか胸がキュッ、ってなっちゃう…)

穂乃果「あ、ありがと…」ドキドキ

ことり「確か、お母さんと雪穂ちゃんは80くらいで…クラスメイトの皆は50~60くらいなんだよね?」100

穂乃果「うん、そうだよ」

海未「穂乃果自身の頭の上には数字は出ないんですよね?」100

穂乃果「うん、鏡を見ても、私の頭の上には何も見えなかったよ」

海未「…一度、他のμ'sのメンバーの数字を見てみましょうか」100

ことり「そうだね、今は情報が欲しいもんね」100

穂乃果「わかった!そうする!」

……

放課後
部室

バタン!

穂乃果「ハロー!」

凛「はろーにゃ!」86

花陽「穂乃果ちゃん、こんにちは」83

真姫「今日もうるさいわね…」87

にこ「ちょっと!入ってる時はにっこにっこにーでしょ!」86

希「いつからそんな制度できたん?」85

絵里「あら、他の二人は?」92

穂乃果「ほおぉ…」

絵里「穂乃果?」92

穂乃果「あ、あぁ、二人ならもうすぐ来るよ!」

海未「こんにちは」100

ことり「こんにちはー」100

皆「こんにちはー」

海未「穂乃果、どうでしたか?」100

穂乃果「うーん、皆80超えてた」

海未「なるほど…」100

皆「?」

絵里「なんの話をしてるの?」92

海未「いえ、お気になさらずに」100

絵里「え…まぁ、海未がそういうなら…」100

海未「この話は、練習が終わった後に考えましょう」100

穂乃果「うん!」

絵里「じゃあ皆も揃ったし、練習始めるわよー」92

皆「はーい」

屋上

皆「ありがとーございましたー」

穂乃果「どこで考えよっか」

ことり「ほのかちゃんのお家はどう?」100

海未「大丈夫ですか?」100

穂乃果「うちはいつでもオッケーだよ!」

海未「ではそうしますか」100

高坂家

海未「実は、私なりに仮説を立てたのですが、二人に聞いて欲しいのです」 100

ことり「わーい」パチパチ 100

穂乃果「えー!教えて教えて!」

海未「穂乃果の見える数字と言うものは、おそらく0から100で表されていると思います」100

海未「穂乃果の証言から考えるに、

あまり話さないクラスメイト
よく話すクラスメイト
友達
家族 又は 本当に信頼できる友達

…という風に、数字は上がって行き、穂乃果との精神的距離を、数字は示しているのではないか、ということです」100

海未「こう考えれば、穂乃果が鉛筆を拾ってあげたことに対して数字が上がるのも、宿題をするのを忘れて先生の数字が下がるのも、説明がいくと思います」100

ことり「うわぁ!海未ちゃんすごぉ~い!」パチパチ 100

海未「いえ、そんな…」テレテレ 100

穂乃果「…つまり…どういうこと?」

海未「えー…そうですね、もっとわかりやすく言えば、どれだけ穂乃果のことが好きか…いわゆる『好感度』というものと考えてもらって結構だと思います」100

穂乃果「あっ!なるほど!好感度か!」

海未「大体、最初はこんなものでしょう

0~25 …嫌い、または知らない
25~50 …無関心

そして穂乃果の説明通りなら、こんな感じですかね

51~70 …クラスメイト
71~80 …親友との友情
81~90 …家族愛、強く深い信頼

まあここから先は予想ですが、家族愛よりも上を考えれば、おそらくそれは恋愛感情だと考えて良いと思います。つまり、

91~100 …恋愛感情

ということになると思います」100

穂乃果「ほぉ~なるほどぉ~」

穂乃果「…ん?」

穂乃果「…ねぇねぇ海未ちゃん」

海未「なんですか?」100

穂乃果「…もし、もしだよ?100っていう数字の人がいたら、その人は穂乃果のことどう思ってるんだろう?」

海未「ふふ、そんな人居たら面白いですね。自分をそこまで愛してくれる人なんて、人生で一度巡り会えるかどうかですよ。でも、本当にそんな人がいるのでしたら、もう穂乃果のことが恋愛的に好きで好きでたまらない、とか、穂乃果無しでは生きられない、と言った人でしょうかね」100

穂乃果「穂乃果無しでは生きられない…か」

穂乃果「…二人とも、そうなの?」

ことり「? どういうこと?」100

穂乃果「二人とも…その、数字が100なの」

海未「」100
ことり「」100

穂乃果「海未ちゃん、ことりちゃん…二人とも、穂乃果のこと、恋愛的に好きなの…?」

海未「そ、そんなわけないでしょおおおおお!?!?!?」アセアセ100

海未「わ、私が穂乃果を、す、好きだなんてそんなこと!!」100

ことり「…ことりは、穂乃果ちゃんのことが…恋愛的に好きだよ」100

海未「!?」100

穂乃果「ことりちゃん…」

ことり「海未ちゃん、正直になろ?もうここまで来たら隠せないよ…」100

海未「っ!し、しかし!」100

ことり「海未ちゃん」100

海未「……はぁ…」100

海未「…わかりました」100

海未「…穂乃果、私は小さい頃から、あなたの魅力に惹かれて、いつの間にか好きになっていました…恋愛的に、です」100

穂乃果「海未ちゃん…」

海未「本当に、ずっと前から…す、好きでした…」100

海未「ずっと、ずっと好きでした…」100

海未「でも!この関係を壊したくなくて!わ、私は…今ひとつ、勇気が出なかったんです…」100

穂乃果「…うん、そっか…」

穂乃果「あのね、穂乃果は」

ことり「穂乃果ちゃん、返事は明日聞かせて」100

穂乃果「え、でも…」

海未「穂乃果、お願いします…私も、今ひとつ心の整理がついていないのです…」100

穂乃果「そっか、うん…わかった」

海未「いきなり、すみませんでした…」100

ことり「ごめんね、ほのかちゃん…帰ろっか」100

「おじゃましました…」

穂乃果「…」

……


南家

ことり「う、う~ん…?」

ことり(いつの間にか…そのまま寝てたんだ…)

ことり(シャワー浴びなきゃ…)

ガチャ

おやどり「あら、起きた?」85

ことり「…あれ?」

おやどり「? 私の頭に何かついてる?」85

ことり「え、だって、いつも通りのとさかと…」

ことり(! これって、ほのかちゃんが言ってた赤い数字だ!)

ことり「ううん、なんでもないの!」

おやどり「あら、そう?変なことりね」85

ガチャ

ことり(お母さんの私に対する好感度が85ってことかあ…)

ことり(でも、これで相手の気持ちがわかっちゃうなんて、怖いなぁ…)

ことり(もしも、本当は私のことを嫌いだったら…)

ことり(その点、気にしてないようなほのかちゃんはすごいな…)

ことり(まぁ実際に、ほのかちゃんを嫌いになる人なんて居ないけどね…)

ことり「ほのかちゃん…」

ことり(振られたら…私…)

ことり(怖い…学校行きたくない…)

ことり(ほのかちゃんに…会いたくない…)

……

早朝
園田家

海未(…)

うみママ「海未さん、先ほどから、ずっと瞑想してますが…」87

海未(…)

うみママ「海未さん…どうかしたの?」87

海未(…)

海未(穂乃果…)

海未「ああああ!!!」

うみママ「」ビクッ 87

海未(くっ!何も考えてはいけない瞑想…いつもなら軽く30分でもできるのに…!)

海未(どうしても…穂乃果の顔がチラついてしまう…)

穂乃果『海未ちゃ~ん!』ニコニコ

海未(…穂乃果)ニヤニヤ

うみママ「急に奇声を発して、にやけるだなんて…」 87

うみママ「海未さん、今日の早朝稽古は終わりにしましょう」 87

海未「? …はい、わかりました」

海未(いつもよりかなり早く終わりましたね)

海未(そう言えば…私にも数字が見えるようになったんですよね)

海未(穂乃果に告白するまでは、あんなに毎日苦しかったのに…今では、こころのつっかえが外れたように気分が清々しい)

海未(もしも振られたら…)

海未(もしもあんな告白をして、嫌われていたら…)

海未(これからの私たちの関係…)

海未(他人へのカミングアウト…)

海未(それでもまだ心配事はいろいろありますが、逆にありすぎて、実感はありません)

海未(少し早いですが…用意をして待ち合わせ場所に向かいますか)

通学路

ことり(…憂鬱だぁ~)

ことり(穂乃果ちゃんに振られたくないなぁ…)

ことり(かといって海未ちゃんとも友達関係を壊したくないなあ…)

海未「あ、ことり…おはようござ…」95

ことり「…え?」

海未「え?」95

……

海未(ど、どういうことですか!?)

ことり「…」90

海未(こ、ことりは…私のことも好きだったんですか!?)

ことり(えっ、どういうことなの…)

海未「…」95

ことり(海未ちゃんって私のことも好きだったの!?)

ことり「海未ちゃん、あの…私、数字見えるようになったんだけど…」

海未「奇遇ですね、私もです…」

ことり「海未ちゃん、95」

海未「ことり、90です…」

ことり「90代は、確か恋愛感情みたいな感じだったよね」

海未「ええ、あくまで推測ですが」

ことり「…率直に聞くね」

海未「…はい」

ことり「私のことも好きなの?」

海未「…本当の気持ちを言えば…やはり、ことりは大親友といったところでしょうか」

海未「穂乃果かことりかと言われると、申し訳ありませんが、穂乃果の方を選びます」

海未「しかし、ことりは本当に大切な友人ではあります」

海未「あなたこそ、どうなんですか」

ことり「私は…率直に言えば、海未ちゃんのこと、結構好きなんだ」

ことり「正直、ほのかちゃんか海未ちゃんかと言えば、迷っちゃうよ」

ことり「それでもほのかちゃんを選ぶと思うけど…」

ことり「改めて聞かれると、海未ちゃんは親友っていうよりもちょっと恋愛感情よりな気がするよ」

海未「…それ、本当ですか?」

ことり「えへへ、ごめん、気持ち悪かったかな?」

海未「いえ、違うのです!もし私たち二人が本当のことをいっているのなら、とんでもないことになりますよ!」

ことり「ど、どういうことなの」

海未「私は、少なくともことりは大親友であって、恋愛感情とまではいきません」

海未「逆に、ことりは私のことを少し恋愛感情寄りの大親友だと言ってくれました」

ことり「うん、恥ずかしいけど、本当だよ」

海未「それならば…矛盾が生じるんです」

ことり「え?」

海未「ことり、私の頭の数字はなんですか?」

ことり「95だよ」

海未「ことりの頭の上の数字は、90です」

ことり「あれ…」

海未「そうなんです!『大親友である私からことりへの好感度が95』となり、『大親友より恋愛感情寄りのことりから私への好感度が90』となるのです!」

ことり「明らかに数字の大小関係がおかしいよ!」

海未「…私たちは、この能力の説明書なんて持っていません!」

海未「勝手に私がこの能力を『相手の自分への好感度がわかる能力』だと仮定したにすぎなかったんです!」

ことり「ってことは…」

穂乃果「おーい!二人ともー!」

海未「この本当の能力は、『自分の相手への好感度がわかる能力』だったんです!」

ことり「…そうなんだ!」

穂乃果「ごめん、待った?」ハァハァ

海未「いえ、私たちも今来たところです」ニコッ


海未「さあ、穂乃果、私たちの告白の返事、貰えますか」


おわり

渋の転載
http://touch.pixiv.net/novel/show.php?id=4001616

乙!

めっちゃ良かった!!

>>49
はいアフィ

よかったで

穂乃果ちゃんが悩んだのはそっちの理由だったのか

海未ちゃん可愛過ぎ

つまり消ゴムを拾ってもらえれば好感度が上がる…?

能力の意味が分かった上で海未ちゃんの最後のセリフ聞くとニヤニヤしてしまうw

>>54 笑顔が可愛かったからだろ

すみません、これは僕が書いて渋で投稿したやつです
アフィ粕なのか知りませんけど無断転載やめてください

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年04月16日 (木) 18:37:55   ID: EIo-1xq0

ええ〜っ!?
終わっチャッタノォ!??

2 :  SS好きの774さん   2015年05月25日 (月) 02:38:28   ID: ELVrxjm3

その人の寿命が見える能力かと思ったw

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