Ⅴ「な、何だその髪は」

遊馬「実は起きたら坊主になってたらしいんだぜ」

Ⅳ「不気味なほど似合わねえなお前」

カイト「言う事は凌牙と同じか、さすがは似た者同士だ」

Ⅴ「誰かカイトに恨みのある者の犯行かもしれん」

Ⅲ「けどカイトほどのデュエリストの頭を刈り上げるなんて可能なのでしょうか？」

Ⅴ「不可能に近いだろうな」

カイト「俺に恨みか・・・」

小鳥「心当たりある？」

カイト「・・・」

小鳥「あ、もしかしてナンバーズハンター時代の！」

遊馬「小鳥」

小鳥「・・・」

カイト「そうだな。あのナンバーズハンターをやっていた頃の俺に対する天罰かもしれん」

ミザエル「そうか・・・坊主に」

カイト「ああ」

アリト「けど生えてるじゃねえか」

遊馬「ヅラだぜ！見ろよ！」

カイト「・・・」カポッ

シャーク「坊主だろ？」

ドルべ「見事なぐらいに坊主だ」

璃緒「不気味なほど似合いませんわ」

カイト「双子なら言う事は同じか」

遊馬「だから俺達で犯人を」

カイト「いや犯人捜しはもういい。俺は坊主を受け入れる」

小鳥「ええーっ！それで本当にいいの！？」

カイト「俺は一向に構わない」

遊馬「カイト・・・カイトが決めたなら仕方ないぜ！」

シャーク「ちょっと待てよカイト」

カイト「何だ」

シャーク「丸くなっちまったな・・・お前も」

カイト「・・・何が言いたい」

シャーク「こういう事だ！」ドッ

カイト「くっ・・・そういう事か凌牙！」

小鳥「何やってるのよシャーク！カイトは坊主を受け入れるって」

シャーク「ちょっと黙ってろよ」

小鳥「・・・」

カイト「つまり俺とデュエルがしたいって事か」

シャーク「来いよカイト！」

カイト「いいだろう・・・デュエルだ！」

小鳥「ゆ、遊馬」

遊馬「とりあえず見守ってやろうぜ」

アリト「どうしちまったんだあいつら」

ギラグ「いきなりデュエル始めやがって」

カイト「フンッ！」

シャーク「ハァッ！！！」

カイト「これでも俺は丸くなったか」

シャーク「ペッ・・・ああ」

カイト「これならどうだ！」

ブンッッ

ミザエル「カイトのアッパーが！」

ドルべ「いや・・・よく見てみろ」

ギラグ「掠っただけか・・・」

アリト「いや！顎を掠っちまったならやべえぞ・・・」

ミザエル「なぜだ」

アリト「今のナッシュの脳みそはシェイクされてるみたいになってるぞ・・・それもカイトの力なら」

ドルべ「脳が何度も頭の中で揺れていると言う事か・・・」

シャーク「クラクラしやがるぜ・・・」

カイト「フッ」

シャーク「だがな！俺もここで負けるわけにはいかねえんだよカイト！」

カイト「俺もお前に負けるわけにはいかん！」

小鳥「あ、あれ？」

遊馬「どうした？」

小鳥「カイトの髪の毛が伸びてる・・・？」

璃緒「確かにさっきより伸びている気がしますわ」

Ⅴ「元に戻るかもしれん」

小鳥「どうして？」

Ⅴ「体内のデュエルエナジーが活性化しカイトの髪を戻す可能性がある。何故なら髪はデュエリストの命」

シャーク「髪・・・戻って来たじゃねえか」

カイト「そのようだな・・・これがラストターンだ！」

シャーク「カイトオオオオオオオオオオ！！！！！」

カイト「凌牙アアアアアアアアアア！！！！！」

遊馬「引き分けみたいだな2人とも」

シャーク「そ、そうみてえだな・・・」

カイト「・・・」

Ⅴ「カイト」

カイト「髪が元に戻ったようだなクリス」

Ⅴ「ああ」

小鳥「良かったねカイト！」

カイト「ああ・・・」

シャーク「久しぶりにデュエルしたって感じがするぜ」

カイト「最近は全くデュエルをしていなかったからな」

遊馬「俺もデュエルしたいぜ！なあ小鳥！」

小鳥「うん！」

ミザエル「それにしても何故カイトの髪が」

Ⅴ「このような不可解な現象は天罰などではないな」

ドルべ「まさか！」

カイト「ドン・サウザンドに間違いない」

シャーク「何処までもしぶとい野郎だぜ！」

遊馬「絶対に許さねえぞドン・サウザンド！」

小鳥「デュエリストは髪が命か」

アリト「そうだぜ！」

遊馬「だから髪は大切にしろよ小鳥！」

小鳥「けど私はデュエリストじゃ」

遊馬「小鳥」

小鳥「う、うん！」

遊馬「事件も無事解決だぜ！」

遊馬「大丈夫なのか？」

Ⅴ「カイトは私が送って行こう」

ドルべ「ナッシュは我々が」

遊馬「俺達も帰るか」

小鳥「うん」

カイト「ん？」

Ⅴ「どうした」

カイト「いや・・・何でもない」

アリト「しかしカイトは強いな」

ミザエル「当然だ」

ギラグ「俺も一度はデュエルしてみたいぜ！」

璃緒「けどデュエルは程々にしなさい。凌牙もアリトも」

シャーク「うるせえな・・・わかってるぜ・・・」