アメリア「フランツ///」フランツ「アメリア///」エフラム「おのれリア充」 (32)

ゼト「どうしましたエフラム様、誰を見てリア充と?」

エフラム「ゼト、あれを見ろ」

ゼト「あれは……」









フランツ「アメリア、今日は休暇がとれたんだ、一日中、君といられるよ」

アメリア「本当!? 私、すっごく嬉しい!」












エフラム「あのフランツさえ……あのフランツさえ妻がいるのに……」

ゼト「確かに……私達は未だに……」

エフラム・ゼト「「エイリーク(様)と進展がない……」」

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エフラム「そこで今日は一日中フランツを観察しようと思う」

ゼト「成る程、あのフランツでさえ妻がいるのですからフランツの行動を見れば私達にも可能性があると……」

エフラム「そういうことだ……しかしさっきから家の庭で話してばっかだな……朝からラブホとかには行かないのだろうか?」

ゼト「世界観をぶち壊す様なことを言わないでください」

エフラム「すまない……とにかく観察を続けるぞ」

ゼト「はい」

















子ども「ママー、エフラム様とゼト将軍がストーカーみたーい」

母親「しっ! 見ちゃいけません!」

アメリア「そうだ! 私、いつかフランツと二人で行きたい所があったの! 行ってもいいかな?」

フランツ「勿論だよ、じゃあ馬に乗って……」

アメリア「ううん、歩いて行きたい。 もっとフランツと一緒にいたいから……」

フランツ「アメリア……分かったよ」












ゼト「尾行しますか?」

エフラム「勿論だ」

数十分後

フランツ「ここは……お花畑か」

アメリア「うん! ずっと前からここに来たかったの!」

フランツ「凄い綺麗だね……見とれちゃうよ」

アメリア「でしょ?」

フランツ「……君にね」

アメリア「も、もう/// からかわないでよ……///」














エフラム「お花畑か……」

ゼト「その顔は……何か嫌な思い出でも?」

エフラム「察しがいいな、実は子どもの頃……」














エフラム『エイリーク! お花を摘んできたよ!』

エイリーク『兄上の馬鹿! お花の根っこを取るなんてお花が可哀想です!』












エフラム「それ以来、花が嫌いでな……」

ゼト「はぁ……」

フランツ「なんだか……ずっとここにいたくなってきちゃった」

アメリア「私も……このまま時が止まればいいのに……」

フランツ「……アメリア」

アメリア「何?」

チュッ

アメリア「……へっ?///」

エフラム・ゼト「「!?」」

フランツ「!! ご、ごめん! アメリアを見てたらつい……」

アメリア「……」

フランツ「……いきなりでびっくりしたよね? ごめん……」

アメリア「……フランツ」

フランツ「もしかして……怒ってる?」

チュッ

フランツ「えっ///」

アメリア「……お返し」

フランツ「ア、アメリア……///」

チュッ

チュッ

チュッ

チュッ

チュッ

チュッ












エフラム「女は不意打ちの愛に弱い……っと」メモメモ

ゼト「為になりましたね」メモメモ

エフラム「……しかしあいつらやり過ぎじゃないか?」

ゼト「かれこれ30回はやってますね……」

フランツ「気づいたらもうお昼だ……」

アメリア「本当だ……じゃあ帰る?」

フランツ「うん、それに稽古の時間だしね」

アメリア「あっ、そっか……じゃあ帰ろう、手を繋いで」

フランツ「うん!」












エフラム「稽古とは……これまた面白い言い回しを……」

ゼト「普通に稽古だと思います」

家の前

フランツ「じゃあ始めるよ」

アメリア「お願いします! ……やあっ!」

フランツ「遅い!」

アメリア「すみません……はぁっ!」

フランツ「駄目だ! 隙が大きい!」

アメリア「……はぁっ!」

フランツ「もっと速く触れるはず! 僕より速く!」

アメリア「はいっ!」














エフラム「ゼト、俺は思うんだが……」

ゼト「なんですか?」

エフラム「ジェネラルに速く動けというのは無理があるんじゃないか?」

ゼト「私も丁度そう思ってた所です」

エフラム(というかアメリアはお花畑に行ってる時からずっとあの格好だがいつ外すんだ?)

ゼト(というかアメリアは引退したのに稽古をやる必要があるのか?)

フランツ「ふぅ……じゃあ今日はここまでにしようか」

アメリア「うん、付き合ってくれてありがとう……そろそろお昼にしよっか」

フランツ「じゃあ料理は僕が……」

アメリア「!! わ、私が作る! だって私の為に稽古に付き合ってくれたんだからお礼に……」

フランツ「気にしなくていいよ、疲れただろ? だからゆっくり休んで……」

アメリア「じゃ、じゃあ一緒に作ろう!」

フランツ「一緒に?」

アメリア「うん! ダメ……かな?」

フランツ「い、嫌じゃないよ! 寧ろ僕も一緒に作りたいよ!」

アメリア「本当!? 私ね、作りたいのがあるんだけど……」














エフラム「共同作業も大切……」メモメモ

ゼト「成る程……」メモメモ

ルネス城

エイリーク「カイル、兄上を見ませんでしたか?」

カイル「エフラム様でしたら今朝、一人で外出したっきりですが……」

エイリーク「そうですか……」

エイリーク(いつもなら私を誘うのに……珍しいですね)

カイル(そういえばエフラム様を心配してゼト将軍も出て行ったが……帰ってこないな)

家の中

アメリア「そしたらその時ね……」

フランツ「アハハ……」









家の外

エフラム「さっきからあの二人の過去話や闘いの話ばっかりだ」

ゼト「つまらないですね……」















フランツ「そういえばうちにインターネット環境ってあったっけ?」

アメリア「インターネット環境? ないけどどうして?」

フランツ「うちにはwiiuがあるだろう? wiiuをインターネットに繋げばバーチャルコンソールができるんだ」

アメリア「バーチャルコンソール?」

フランツ「昔のゲームを遊べるんだよ! ファミコン、スーパーファミコン……更にあのゲームボーイアドバンスのゲームも!」

アメリア「ゲ、ゲームボーイアドバンス!? てことは……」

フランツ「そう! あの『ファイアーエムブレム 聖魔の光石』も遊べるんだよ!」

アメリア「本当!? じゃあ今すぐインターネット環境作らなきゃ!」












エフラム「興味深いな……」メモメモ

ゼト「私はアンバサダープログラムがありますから……」

夜・ルネス城

エイリーク「カイル、兄上はまだ帰ってきてないのですか?」

カイル「はい、それにゼト将軍も帰ってきてません……」

カイル(もしや二人の身に何かが……)

カイル「……エイリーク様、私はエフラム様達を探しに行ってきます」

エイリーク「……私も一緒に行ってもよろしいですか?」

カイル「エイリーク様……」

エイリーク「兄上の身に何かあっては……いてもたってもいられないんです」

カイル「……分かりました」

フォルデ「俺も行こうか?」

カイル「そんなこと言いながら夜遊びするつもりだろう?」

フォルデ「ちぇっ、ばれたか」

カイル「お前に騒ぎを起こされては困るからな、私とエイリーク様で行く……行きましょう」

エイリーク「はい!」

ゼト「エフラム様、もう夜です。 まだ観察するんですか?」

エフラム「勿論だゼト、 それに夜だから観察するんだ」

ゼト「夜だから……まさか」

エフラム「そう、そのまさかだ……夜の営みを見る」

ゼト「見た所で何も得られるものはないのでは? 嫉妬心が増すだけの様な気もしますが……」

エフラム「あいつが下手くそだった場合、それを兵士達に言いふらすんだ」

ゼト(最低だ……)

フランツ「もう夜だね」

アメリア「そうだね……どうして時ってこんなに過ぎるのが早いんだろう……」

フランツ「……」

アメリア「……明日から仕事?」

フランツ「……うん」

アメリア「忙しくなるんだね……」

フランツ「そうだね……」

アメリア「……てことは帰ったらすぐ寝ちゃうよね?」

フランツ「……うん」

アメリア「……フランツ……私ね……」

フランツ「言わなくても分かるよ……僕も同じ気持ちだから」

アメリア「……したい?」

フランツ「……したい」

エフラム「聞いたかゼト! これから始まるぞ!」

ゼト(まるでAVを始めて見る中学生の様なテンションだ……)

ゼト「……まぁ私も見たいんですけどね、彼の下手くそっぷりを」

エフラム「あれで上手かったら俺は何も信用できないぞ」
















フランツ「じゃあ……脱ごうか」

アメリア「うん……」

ファサ……

フランツ「……綺麗な色をしてるね」

アメリア「そ、そんなことないよ……」













エフラム「フランツ、綺麗な乳首の色をしているな、紫色だったらネタにできるが……」

ゼト「残念でしたね……」

フランツ「じゃあ僕のを……咥えてもらえる?」

アメリア「うん」

エフラム「始まるぞ!」

ゼト「はい!」

フランツ「……あっ、そうだ」

アメリア「?」

フランツ「窓とカーテン閉めなきゃね」

サッ












エフラム「な、何だと!?」

ゼト「ここに来て窓とカーテンとは……フランツ、侮れない男だ……」

エフラム「俺たちの1日が……早く終わってしまった」

カイル「!! エイリーク様! 彼処にいるのは……!」

エイリーク「兄上! ゼト!」

エフラム「エ、エイリーク!?」

ゼト「カイルも……何故ここに?」

カイル「それはこっちの台詞です」

エイリーク「兄上……どうして何も言わずに……?」

エフラム「……お前には知られたくなかったからな……」

カイル「どういうことですか?」

ゼト「恋愛調査だ」

カイル「?」

エフラム「よせゼト、 これ以上は言わなくていい 」

ゼト「分かりました」

エイリーク「二人共……帰ってこないから心配したんですよ?」

エフラム「心配をかけてすまなかったな……」

カイル「三人は先に城へ帰ってください。 私は別件が……」

エフラム「別件……? 分かった」

カイル「では」バッ

ゼト「私達は帰りますか」

エイリーク「はい」

フランツ「はぁ……はぁ……///」

アメリア「はぁ……はぁ……///」

ガチャ

フランツ「!! しまった、鍵をかけてなかった!」

アメリア「だ、誰!?」

カイル「……フランツウウウウウウウ!」

フランツ「カ、カイルさん!? どうして!?」

カイル「お前というやつは……城に来ないで何をやっていた!」

アメリア「ま、待って! フランツは今日は休みじゃないんですか!?」

カイル「休暇を取れる様になるのは……明日からだぁ!」

フランツ「ええええ!? じゃあ1日間違えてたってことですか!?」

カイル「罰としてお前は休暇はやらん!」

フランツ「そ、そんな!」

カイル「あと服を着ろ!」

アメリア「逆に勝手に人の家に入らないでください!」

カイル「す、すまん……」

フランツ(あの怖いカイルさんが……)

エフラム(よし、今日学んだことをフルに活かそう)

ゼト(よし、今日学んだことをフルに活かそう)

エフラム「エイリーク……」

ゼト「エイリーク様……」

エイリーク「?」

チュッ チュッ

エイリーク「へっ?///」

エイリーク「な、なんでいきなりキスをするんですか二人共!//」

エフラム「何故だ……? 喜ぶどころか怒っている……」

ゼト「可笑しいですね……」

エイリーク「理由もない不意打ちのキスなんて嬉しくありません!//」

エフラム「理由? 理由ならあるさ」

ゼト「そうですね」

エイリーク「……どのような理由ですか?」

エフラム「……お前が」

ゼト「……あなたが」

エフラム・ゼト「「好きだから」」

エイリーク「二人共……」

エフラム「その理由じゃダメか?」

エイリーク「だ、駄目じゃありません……ですが……」

ゼト「ですが……なんですか?」

エイリーク「ちょっとやり過ぎというか……それに二人のことですから外出中でもやりそうで……」

エフラム「よく分かったな」

エイリーク「やるつもりだったんですか!?」

ゼト「はい」

エイリーク「……もう!」

エフラム「す、すまないエイリーク……そうだ、晩御飯はもう済ませたのか?」

エイリーク「まだですけど……どうしてですか?」

エフラム「よかったら俺と一緒に晩御飯を作らないか? たまにはいいだろ?」

エイリーク「いいですけど……」

ゼト「いえエイリーク様、エフラム様とではなく私と作りましょう」

エフラム「おいゼト、王子である俺に逆らうのか?」

ゼト「今ここで自分の立場を利用しないでください」

エフラム「……今ここでお前を料理してやろうか?」

ゼト「こっちの台詞です」

エイリーク「二人共! いい加減にしてください! だったら三人で作ればいいじゃないですか!」

エフラム「エイリークが言うなら……」

ゼト「仕方ありませんね……」

ルネス城

エフラム「帰ったぞ」

フォルデ「あ、お帰りなさい三人共……カイルは?」

ゼト「別件があるといっていた」

フォルデ「別件ねぇ……まさか恋人といちゃいちゃかな?」

エフラム「あいつに限ってそれはないだろう」

フォルデ「……で、二人はどこに行ってたんですか? まさかホモセックスでも……」

エフラム「死んでもこいつとはやらん!!」

ゼト「言っていい事と悪い事があるぞフォルデ!!!」

フォルデ「いやいや、そんな形相で怒らなくても……」

エイリーク「……二人共、料理は作らないんですか?」

エフラム「! つ、作る! じゃあフォルデ、警備は頼んだぞ!」

ゼト「私達は料理で忙しくてな」

フォルデ「はいはーい……」

エイリーク「じゃあ今日はハンバーグを作りますね」

エフラム「ああ」

ゼト「三人でやりましょう」








エイリーク「……」トントントン

チュッ

エイリーク「!!?///」

エフラム「……応援のキスだ」

エイリーク「あ、兄上!///」

チュッ

エイリーク「きゃっ///」

ゼト「……食材を切る度にキスをプレゼントしますよ」

エイリーク「しなくていいです!///」

なんだかんだでできた

エイリーク「……いただきます」

エフラム「よし、食べよう」

ゼト「三人で作ったからさぞかし美味しいでしょう」

エイリーク「……二人共」

エフラム・ゼト「?」

エイリーク「食べるって言いながら私を食べようとしないでくださいね?」

エフラム「……ヴァルターと一緒にしないでくれ、エイリーク。 だが……」

ベロン

エイリーク「ひいっ!?///」

ゼト「食べはしませんが舐めはします」

エイリーク「それも駄目です!」

エフラム「……どうしても駄目か?」ベロン

エイリーク「あっ///」

ゼト「エイリーク様の肌……とても舐めごたえがありますね」ベロン

エイリーク「ひやぁっ///」

エフラム「嬉しいだろ、エイリーク?」

エイリーク「う、嬉しくなんか……ふあぁ///」

ゼト「身体は正直ですね……抵抗しようとしない」ベロン

エイリーク「だ……駄目で……す……///」

エフラム「照れなくてもいいんだぞ?」ベロン

ゼト「そうだ、次はここを舐めて……」

エイリーク「……いい加減にしてください!!///」ザクッ

エフラム「ぐほっ!」

ゼト「がはっ!」

エイリーク「……こんなこともあろうかと、レイピアとジークリンデを持っておいて良かった……」

り……舐められたりする気持ち……分かりますか!?」

エフラム「すまなかった……」

ゼト「喜ばせるつもりが逆効果だとは……」

エイリーク「だからそんなことしても喜ばないって言ってるじゃないですか!」

エフラム「……じゃあお前はどうやったら喜ぶんだ?」

エイリーク「!! ……そうですね」

ゼト「私達にできることだったらなんでもします」

エイリーク「……じゃあ二人が……」

エフラム「二人が……」

ゼト「なんですか?」

エイリーク「キスをする!」

エフラム・ゼト「「!!!?」」

エフラム「お、俺とゼトがキス!?」

ゼト「エイリーク様にではなくて!?」

エイリーク「はい! 兄上とゼトがお互いをキスするんです!」

エフラム「そ、そんな光景を見てお前は嬉しいのか!?」

エイリーク「はい!」

ゼト「まさかエイリーク様は……」

エイリーク「無理矢理キスをされることがどれだけ嫌か実体験して欲しいんです!」

エフラム「しかしだなエイリーク……」

エイリーク「……やってくれないんですか?」

ゼト「や、やります! やりますとも! ですよねエフラム様!」

エフラム「あ、ああ! 勿論だゼト!」

エイリーク「じゃあやってください!」

ゼト「い、行きますよ……」

エフラム「ああ……」

ブッチュウ……

エフラム「……」

ゼト「……」

エイリーク「……どうですか?」

エフラム「……今すぐやめたい」

ゼト「同じく」

エイリーク「まだですよ! 五分経ったら次はベロチューですからね!」

エフラム「ベ、ベロチューだと!?」

ゼト「ああ……そんな……」

エイリーク「うふふ♪」

エフラム(物凄く嬉しそうだ……)

ゼト(エイリーク様はドSかもしれない……)












フォルデ(……これは珍しいものを見ちゃった、それにいい絵が描けた)

フォルデ(この絵にタイトルをつけるなら……『幸せなキス』ってとこかな?)

数日後

フランツ「ゼト将軍……この間は間違えてしまってすみませんでした」

ゼト「気にすることはない……そうだフランツ」

フランツ「なんですか?」

ゼト「お前に一つ忠告したいことがあってな……」

フランツ「忠告?」

ゼト「行き過ぎた愛は不幸を招くぞ」

フランツ「???」

〜終わり〜

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