穂乃果「ヒモくびになっちゃった」 (144)

女「もう出て行って!」


バタン


穂乃果「あらら」


ピンポンピンポンピンポーン


穂乃果「…ねー女ちゃーん。入れてよー」

シーン

穂乃果「ちぇっ。ホームレスになっちゃった」

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公園


穂乃果「うーさむ」ブルッ

穂乃果「真っ暗だし怖いなー」

穂乃果「……煙草吸いたいし」

穂乃果「仕方ない…バイトさがそ…」

キャバクラ


穂乃果「ホノカって言います! 宜しくお願いします!」

おじさん「お、おおう。よろしく」

穂乃果「おじさん凄い羽振りがいいね! 何のお仕事してるのー?」

おじさん「え、いや、えっと」

先輩「……」

穂乃果「おじさん?」

先輩「ちょっと穂乃果ちゃん」

メイクルーム

穂乃果「何ですか?」

先輩「ガツガツしすぎ」

穂乃果「へ?」

先輩「あと見た目も綺麗なんだから、そりゃ相手も童貞みたいな反応になるわよ」

穂乃果「す、すみません?」

先輩「今日はもう帰って。あのお客様はとても大事なんだから」

穂乃果「は、はい……」

公園

穂乃果「はぁ…」スパー

穂乃果「キャバクラですら働けないって、ほんと私って駄目だ…」

穂乃果「今頃みんな何してんだろ」

穂乃果「皆はいいよね。ほんと……」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

高校を卒業した数年後、私はうちの店で見習いとして働いていた
どれだけ練習しても上達しないし楽しくない。これが私の進む道なんだろうかなんて思い始めていた

そもそも家が和菓子屋だからしているだけであって、本当は興味なんかない

海未ちゃんは会社で働きながら家の手伝いをしている

ことりちゃんは海外でお仕事

絵里ちゃんは日本の大企業で働いてる

希ちゃんも良い所で働いてる

にこちゃんは今やテレビで引っ張りだこの売れっ子アイドル

凛ちゃん花陽ちゃんは小学校の先生

真姫ちゃんは勿論お医者さん


情けない。皆楽しそうに働いてる。なのに私は……

永遠だと思っていた友情も今は薄れ、全く会っていない
ネットでは繋がっていたが、家を出たと同時に全て切った

家で働いていた時でさえなかなか来てくれなかった
皆忙しいのを分かってはいたが、哀しかった

全てから解放されたくて始めた私の新しい人生は過酷そのものだった

そして耐えられず逃げ出した私は後輩の女の子をひっかけてヒモ生活をしていた

そのヒモ生活も終わりを告げ、新しく始めたバイトもクビになるだろう

私はこの先どうすれば良いのだろう。誰か助けてくれないかな

~数日後~

とあるコンビニ


穂乃果「いらっしゃいませー」


穂乃果(あー早く終わんないかなー。もう疲れたよ)

穂乃果(一生コンビニで働いて死んでいくのかな。やだなあ)

穂乃果(でも私に能力なんてないし、仕方ないよね)


客「あの……」

穂乃果「あっ、すみません」


穂乃果(また失敗した……)

穂乃果「ありがとうございましたー」

穂乃果「ふぅ……」チラッ

6:50

穂乃果(そろそろ終わりだ)

穂乃果(お客さん来るな来るな…!)

「ねえ」

穂乃果「あ、はい……。えーと…」

穂乃果「……」ピッピッ

穂乃果「カードはお持ちですか」


絵里「…穂乃果、よね?」


穂乃果「え?」

穂乃果「絵里ちゃん……?」

絵里「ほ、本当に穂乃果なの……?」

穂乃果「…うん」


絵里「……後で、会えるかしら」

穂乃果「まあ、いいけど…」


絵里「…じゃあ外で待ってるわ」

穂乃果「……」


見つかっちゃった……

~~~~~~~~~~~~~~

穂乃果(はあ、憂鬱だな。何て言われるんだろう)

穂乃果(怒られるかな。呆れられるかも)

穂乃果(やだなあ。もう私に関わんないでよ)


穂乃果「…お疲れ様でしたー」ガチャ

ギュッ

穂乃果「うわっ?!」

絵里「……」

穂乃果「絵里ちゃん…? どうしたの?」

絵里「うっ……うう…」ポロポロ

穂乃果「ええっ!?」

――

絵里「ごめんなさい。取り乱しちゃって…」

穂乃果「う、うん」

絵里「…そんなことよりも、穂乃果、会いたかったわ……」


私は会いたくなかったんだけどさ


穂乃果「……どうしてここがわかったの?」

絵里「…偶然よ。このコンビニはよく行く居酒屋さんに近いの」

絵里「普段は寄らないんだけど、今日は何となくね」

穂乃果「ふうん…」


絵里「でも何で皆を避けようとするの……?」

わかんないのかな。ほんと分からず屋


穂乃果「……さあね」

絵里「そう…」

絵里「…話す気になったら、お願いね」

穂乃果「……うん」

絵里「皆心配してるのよ…」

穂乃果「へえ」

絵里「……私なんてひどい日は会社行かないのよ?」

絵里「ふふ、こんなこと聞かれたら怒られるけどね」

穂乃果「ふーん」


絵里「…毎日毎日穂乃果のこと考えてたの」

穂乃果「……本当?」

絵里「ええ、嘘じゃないわ」

穂乃果「……」


絵里ちゃんは本当に私のこと心配してくれてるのかな……


「おーい絢瀬ー」
「なんだ絢瀬コンビニ行ってたのか」
「せんぱーい! 早く次のお店行きましょうよー!」


絵里「?! ご、ごめん! ちょっと待ってて!」タッタッ


穂乃果「…」

――

絵里「ごめんなさい……実は飲み会してて…」

穂乃果「……」

絵里「も、勿論、二軒目は断ったわ」

穂乃果「……さいってー」

絵里「!? ち、違うの!」

穂乃果「何が違うの? 会社休むくらい心配してるのに、毎日私の事考えてるのに楽しい飲み会には行けるって事が?」


穂乃果「……嘘つき」


絵里「…お願い。信じて……今日は仕方なかったの…」

絵里「上司に誘われたから…。ごめんなさい……」

穂乃果「……」

絵里「本当に飲み会なんて数か月ぶりなの。毎日断ってたから申し訳なくて……」


穂乃果「…ごめん。疑っちゃって」

絵里「! …いいのよ。私が悪いんだから」

絵里「…穂乃果。今からうちに来ない?」


何を考えているんだろう。まだあまり信じていないけど、ついて行っても大丈夫だよね。絵里ちゃんだし

それにネットカフェで過ごすのは嫌だから


穂乃果「……うん。いいよ」


絵里「! じゃあ行きましょう」

絵里「すぐ着くわ。寒くなってきたし、急ぎましょうか」

穂乃果「うん」

――

絵里の家


穂乃果「うわ…」

絵里「ふふ」

穂乃果「これ全部食べていいの?」

絵里「ええもちろんよ」


穂乃果「有難う絵里ちゃん。頂きます」

パクパク


穂乃果「あ、これ何か分かんないけど美味しいよ」

絵里「あら、それは良かったわ」

穂乃果「あむあむ」


絵里「……ふふ」


絵里「容姿も言動も大人になってるけど、やっぱり穂乃果は穂乃果なのね」

穂乃果「んぐ。そうかな…」

絵里「ほんと、こんな綺麗になって……」

穂乃果「え、それじゃあ高校の頃は違ったの?」

絵里「そんな事無いわ。高校生の時は可愛かったのよ」

絵里「今は可愛いっていうよりカッコいいわね」

穂乃果「そんな……穂乃果なんか……」


絵里「……」


穂乃果「なんか、ごめん……」


絵里「……そうねえ。とりあえずお風呂入ってきなさい?」


穂乃果「うん……」

――

絵里「……あら」

ピコン

絵里「!……」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

海未
 絵里、穂乃果は居ましたか? 21:00


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


絵里「……」


絵里「……」チラッ


TV『――』

穂乃果「あはは」


絵里「……」

絵里「……」スッ


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


海未
 絵里、穂乃果は居ましたか? 21:00


        21:02 色んな所に行ってみたんだけど


海未
 ええ 21:02


        21:03 どこにも居なかったわ


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


絵里「……ふふ」


穂乃果「?」

絵里「…何でもないわ」

穂乃果「そっか」


絵里「あ、アイスあるわよ」

穂乃果「! ほんと?」

絵里「ふふっ、ええ」

穂乃果「やった。絵里ちゃんの家に来て正解だったよ」

絵里「もう。現金なんだから」

穂乃果「え、えへへ…」

絵里「じゃあ、とってくるわね」ナデナデ

穂乃果「う、うん」


何か、久しぶりだなこの感覚

大人じゃ有り得ない、誰かに甘えても許してもらえる

ヒモをしていた頃を思い出す。はあ、駄目だ。また堕ちていってしまう

私はこんな事してる場合じゃないのに

――


絵里「穂乃果、一緒に寝ましょうか」

穂乃果「え、う、うん」

絵里「大丈夫よ。私のベッド少し大きめだから」

穂乃果「分かった…」

ゴソゴソ

絵里「ん……」

穂乃果「よいしょ」ゴソゴソ

絵里「…大丈夫? 寝れそう?」

穂乃果「うん。ふかふかだし、すぐ寝れそうだよ」

絵里「ふふっ、そう。それじゃあ電気消すわね」

穂乃果「うん」


カチッ


絵里「……」

穂乃果「……」


穂乃果(…絵里ちゃん。良い匂いだな)

穂乃果(……それにモデルなんかより綺麗だし、仕事はできるし)

穂乃果(彼氏も居るんだろうな。もしいたらその人と結婚するのかな)

穂乃果(……いいな。幸せそうで。私とは大違いだ…)

穂乃果(私なんか……私なんか……)


穂乃果「っ……」ポロポロ

絵里「! 穂乃果!?」

穂乃果「う、ううん。何でもないの……」ヒック

穂乃果「気にしないで…」ゴシゴシ

絵里「何でもないって…」

穂乃果「…ほら、明日も仕事でしょ? 私なんか無視して早く寝なよ……」

絵里「っ!」


ギュッ


穂乃果「ぅっ……うぅ…」グスッ


絵里「……安心して、穂乃果。私は穂乃果を無視したりなんかしない…」

絵里「仕事や友達なんかより、穂乃果の方が大事だもの…」ギュ


穂乃果「…うぐっ……」ポロポロ


絵里「穂乃果の為なら仕事も辞めれる。友達と縁だって切れるわ……」


絵里「……それ位、穂乃果は魅力的なのよ」


絵里「もっと、自分に自信を持ちなさい…分かった?」ナデナデ


穂乃果「ぅ、ぅ絵里ちゃん……」ギュッ

絵里「! 穂乃果……」

ギュッ











悪いわね、皆

穂乃果は私の物よ。一生ね……





おかしい所は全部無視してください

書こうと思ってたんですが、なかなか書く気になれませんでした

~朝~

チュンチュン


穂乃果「ん……」


暖かい。何かに包まれているみたい
気持ちがいい。もう少し眠っていたいな


絵里「あら…起きちゃった?」

穂乃果「絵里ちゃん…おはよう……」


そっか、絵里ちゃんが抱きしめてくれてたんだ
柔らかいし、いい匂いがする


穂乃果「絵里ちゃぁん…」スリスリ

絵里「ふふ、よしよし」ナデナデ

穂乃果(おっぱい、やわらか……)

穂乃果(ふにふに…ふにふに…)


絵里「あら、甘えたいの?」

穂乃果「うん…おっぱい…」


絵里「……」


穂乃果「…?」


絵里「ふふ……」


絵里「…ほら、もっと甘えていいわよ」ギュー


穂乃果「わぁ…!」


絵里「おっぱいきもちい?」

穂乃果「うん…おっぱい好き……」

絵里「…そう……」

テス

絵里ちゃんが黙り込んだ
どうしよう。引いちゃったかな


穂乃果「え、絵里ちゃん…?」


絵里「……」


穂乃果「絵里ちゃん!」


絵里「!」

絵里「な、なに、どうかしたの?」


穂乃果「……」

もしかして、私以外の人の事を考えていたのかな
そんなことを考え始めるともう止まらない


穂乃果「…どうかしてるのは絵里ちゃんじゃない?」

絵里「え、そ、そうね。ごめんなさい……」

穂乃果「……」

穂乃果「……なんか、ごめん」


絵里「! ううん、いいのよ」

絵里「穂乃果は悪くないのよ。私が悪いの」


穂乃果「…」


絵里「…そうそう、今日はお休み貰ったから、二人でゆっくりできるわよ」

絵里「外出する? それとも家にいる方が良い?」

絵里「あ、そうだ。映画を借りてるのよ。それを見ながら……」

穂乃果「絵里ちゃん」


絵里「! …どうしたの?」



穂乃果「……何か、考え事でもしてたの?」


絵里「……」


穂乃果「…できれば、教えてくれないかな…」


意味深な表情で、何か重要なことを考えているように見えていた

それが他人の事だったら、少し落ち込むかも。私って重いなあ

絵里「……」

穂乃果「…」


絵里「…今から変なこと言うけど、聞かなかったことにしてくれてもいいわ」


穂乃果「…うん」


絵里「…穂乃果って、さっきも私の胸を触って喜んでいたけれど」




絵里「同性愛者、なの?」




穂乃果「え……」


どうしよう、私は同性愛者だ。まだはっきりとは分からないが、多分そうだと思う

やっぱり、引いちゃってたんだ。気持ち悪がってたんだ

嫌だ。嫌われたくないよ。許して。もう肌に触れたりなんかしないから



絵里「……どう、なの?」





穂乃果「…そ、そんな訳ないよ! 私が同性愛者だなんて……無い無い!」



絵里「っ……そうよね……」

絵里「そんな訳、無いわよね……」

どうしようか迷いまくってます
とりあえずここまで

ものすごく書き直したい

>>76から>>80までのを消したいんです

絵里「……」

穂乃果「…」


絵里「…今から変なこと言うけど、聞かなかったことにしてくれてもいいわ」


穂乃果「…うん」


絵里「…穂乃果って、さっきも私の胸を触って喜んでいたけれど」




絵里「女の子の事が好き、なの?」




穂乃果「え……」


どうしよう、私は女の子の方が好きかもしれない。まだはっきりとは分からないが、多分そうだと思う

やっぱり、引いちゃってたんだ。気持ち悪がってたんだ

嫌だ。嫌われたくないよ。許して。もう肌に触れたりなんかしないから



絵里「……どう、なの?」





穂乃果「…そ、そんな訳ないよ! 私が女の子の事が好きだなんて……無い無い!」



絵里「っ……そうよね……」

絵里「そんな訳、無いわよね……」

にします

>>80だけ訂正してこのまま書くつもりです
また明日

??「今でしょ!!!」デッショー

??「今でしょ!!!」デッショー

終わらせに来ました期待しないでください

――


TV『――!』


絵里「ふふっ」


穂乃果「……」


どうしよう。私のせいで気まずくなってしまった
あんなことをした私を許せない

やっぱり私は馬鹿だ


穂乃果「……ちょっとベランダに行くね」

絵里「? ええ、どうぞ」



スタスタ

ガラガラー


穂乃果「ふぅ……」ジッ

穂乃果「……」スパー

穂乃果「……タバコ、やめなきゃな……」

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年02月10日 (火) 15:47:16   ID: 8q7stRzI

続き!

2 :  SS好きの774さん   2015年03月19日 (木) 03:07:49   ID: RtNa74Af

頑張って下さいな!

3 :  SS好きの774さん   2015年03月27日 (金) 02:01:02   ID: A6BEaBhW

続きはよ

4 :  SS好きの774さん   2015年03月29日 (日) 01:02:20   ID: 2yLXQuwI

続きまだー?

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