遊星「どうして俺達が2人も」

遊星「わからん」

ジャック「そんな事より龍可を痴漢した奴を探すぞ！」

ブルーノ「でも遊星が」

クロウ「何か不便な事はあるか？」

遊星「いや」

遊星「特には」

クロウ「ほら」

ジャック「グズグズするな置いてくぞ！」

ブルーノ「う、うん」

遊星「行こうか」

遊星「ああ」

ジャック「犯人の特徴は？」

龍可「顔にマーカーが入ってた」

クロウ「マーカー持ちなら腐るほどいるぜ」

龍可「助けて遊星」

遊星「マーカーか」

遊星「痴漢されてからそこまで時間は立っていない・・・ならば」

遊星「この近くに居るはずだ」

ジャック「だがそいつかどうかはわからんぞ」

遊星「確かに痴漢は現行犯逮捕が原則」

遊星「ならそいつが常習犯だとすれば」

クロウ「そうか！捕まえられるな！」

ジャック「常習犯かはわからないのだぞ」

遊星「龍可どんな触られ方をしたのか教えてくれ」

龍可「うん！」

遊星「というわけで女装してくれ」

ボマー「了解した」

ブルーノ「ね、ねえ」

ボマー「どうした」

ブルーノ「遊星が2人」

ボマー「言われてみれば確かに」

ブルーノ「何とも思わないの！」

ボマー「些細な事だ」

ブルーノ「うーん」

遊星「ボマー」

遊星「そいつの触り方はこうだ」サワサワ

ボマー「尻を円のように6回転撫でるのだな」

遊星「ああ」

ジャック「成功するのか？」

遊星「この地点で触られたと龍可は言っていた・・・」

遊星「俺が犯人なら現場へ戻る」

クロウ「マーカー・・・あいつじゃねえか！」

ヘルマン「いい尻してるな」サワサワ

ボマー「・・・！」

クロウ「あの野郎！」

ジャック「奴はチームカタストロフのヘルマン！」

ブルーノ「遊星達！」

遊星「取り押さえよう！」

遊星「現行犯逮捕だ！」

クロウ「てめえ！！！」

ヘルマン「こ、こいつら」

クロウ「痴漢野郎！」バキッ

ヘルマン「うっ・・・」

遊星「吐け」

遊星「この子を今朝、痴漢したな？」

ヘルマン「そ、それがどうした！」

ジャック「それがどうしただと？開き直るな！」

遊星「幼い女の子の心に傷を負わせてその態度はなんだ！」

遊星「お前達のような弱き者を狙う者をデュエリストとは呼ばん！」

クロウ「そうだぜ！お前達のような臆病者が性犯罪者になって子供を殺すんだ！」

ブルーノ「セキュリティに自首するんだ」

ヘルマン「俺達はあの日から落ちぶれちまったんだ・・・捌け口なんて痴漢しかねえよ」

遊星「今はそうかもしれないが罪を償えばきっと未来が切り開ける」

遊星「それができなければ一生お前達は地を這いつくばるただの臆病者なだけだ！」

ニコラス「さて今日はどいつを痴漢してやろうかな」

プラシド「おい」

ニコラス「あ、あんた・・・」

プラシド「この街の至るところで痴漢騒動が起こっていると聞いたが・・・まさかお前だとはな」

ニコラス「だ、誰のおかげでこうなったと思っているんだ！」

プラシド「フッ・・・そこから前に進み出そうとしないお前が悪い」

ニコラス「こ、この」

プラシド「ただ俺にも責任はある」

ニコラス「じゃあどうすんだ！土下座でもするかァ！？」

プラシド「その腐った性根を叩き斬る。それが俺の償いだ」

ニコラス「き、斬るって」

プラシド「命までは取らん」

ニコラス「斬られるぐらいなら・・・先に殺ってやらァ！」

プラシド「・・・成敗！」

クロウ「セキュリティに引き渡したし帰るとするか」

ブルーノ「それよりもどうして遊星が2人に」

ジャック「そろそろネタを言ってやれ」

遊星「そうするか・・・秘密はこれさ」

ブルーノ「小刀？」

遊星「これは物を半分にする。人間でも可能だ」

遊星「そういう事だ」

ブルーノ「さすが遊星！」

遊星「これで俺が作ろうとしている発明も捗る」

ブルーノ「ふーん・・・発明って？」

遊星「ああ！」

ブルーノ「確かにそれを作るには時間がかかりそうだね・・・よし！僕も手伝うよ！」

遊星「すまない」

遊星「3人なら早く作れそうだ！」

ホセ「また街に繰り出していたのか」

ルチアーノ「キヒヒ！すっかり人間被れになったよねプラシドも」

プラシド「勘違いするな。ただの気まぐれだ」

ホセ「気まぐれ？」

プラシド「このネオドミノシティが潰れれば俺達の計画が台無しになる」

ルチアーノ「ホントにそれだけ？」

プラシド「ああ」

ホセ「近頃お前は別の次元の人間にも干渉しているようだが」

プラシド「くだらん事で不動遊星に死なれては困る。それだけだ」

ルチアーノ「へえ・・・」

ホセ「そうか」

プラシド「奴を倒すのはこの俺だけ・・・他の誰でもない」