男「…………ん?」お嬢様「ですから!」 (190)

注意書き

1 遅レス、書きため無し
2 ヒロイン多数
3 マンセーかも
4 ラブコメに似せたなにか

諸々許容できる方以外は回れ右で

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1423063872

お嬢様「何度も言ってるじゃありませんか!」

男「えー……いやだって……何回か言われても受ける気もないし…」

お嬢様「何故ですの!?」

男「何故ですのって言われても…」

男「いきなり『私のペットになりなさい!』って、逆になんなのっていうか…」

お嬢様「そのままの意味ですわよ!」

男「そのままの意味だからこそ問題なんですが…」

お嬢様「拉致があきませんわ!」

お嬢様「ペットになるか!」

お嬢様「はいかいいえで答えてもらえませんこと!?」

男「いいえ」

お嬢様「何故ですの!?」

男「ええい! 無限ループになってるんだよ!」

男「いい加減にしてくれ!」

お嬢様「認めませんわ……こんなこと!」

男「貴方に認められなくても十分ですから。お引き取りください」

お嬢様「なんなんですの貴方は!」

男「貴方にだけは言われたくないですから!」

男「とにかく! あんたのペットになる気はこれっぽっちもないの!」

男「分かったら帰ってくれ」

お嬢様「お断りですわ」

男「なんでだよ!」

お嬢様「なんでもしかしもありませんの!」

お嬢様「貴方が了承するまで帰りませんわよ!」

男「それって実質答え一つしか選ばせる気がねーじゃねぇか…」

男「めんどくせぇな…いい加減にしろよ、本当…」

お嬢様「面倒くさいのはこちらですわ!」

お嬢様「同じ返事ばかり!」

男「あのなぁ…!」

男「……はぁ…もう帰るわ…じゃあな…」

お嬢様「えっあっちょっ!」

ガララ…タッタッタ

お嬢様「くっ…! 逃がしましたわ…!」←運動音痴

お嬢様「執事! 執事!!」

執事「はっ。ここに」シュッ

お嬢様「次の作戦に移りますわよ!」

執事「かしこまりました、お嬢様」

お嬢様「ぜったい、ぜぇーったいに逃がしませんわよ…!!!」

ん、まさかネタかぶりどころかスレタイかぶり?
建て直した方がいいかな?

男「あー疲れた……お嬢様は本当わけわからんな…良いところに生まれた奴はみんなあんなもんなのかね?」

男「めんどくせ。今は忘れよう…」

犬「わんっ! わんっ!」

男「おーたまー今日も元気だなーよしよし」

たま「くぅーん…」

男「ほーれよしよし…」なでなで

女「くぅーん…くぅーん…」

男「……………」

女「わうん?」

男「何をしているんだ貴様は」

女「ふっ…やるね、男。僕の完璧な作戦、犬とじゃれてる男に近付いて犬っぽく振る舞ってなでなでいいこいいこしてもらおう作戦を早々に打ち破るなんて!」

男「いや意味がわかんねーよ本当。お前それでいいの? いいのねぇ?」

女「構わないさ! 男にペットを愛でるように撫でられるなんて……あぁ、想像するだけで疼いてもうびしょびしょだよ!」

男「このド変態が! 来世からやり直せよお前!」

女「ふふん。欲望に忠実なのが本来の人間の正しいスタイルなのさ」

女「さぁ! 男も!」

女「内なる性癖をさらけ出して!」

女「僕にぶつけてよ! んはぁ!」

男「もう駄目だね。うん駄目だ」

男「ちゃんと家帰れよー」

女「む。冷たいね、流石男だ」

男「で普通に着いてくるのな」

女「男あるところに女ありと言われる程だからね。噂を噂のままにしておくのももったいないだろう?」

男「もったいないの基準がよくわからん」

男「つーか俺まだ家に帰らねーぞ?」

女「お供しよう」

男「あーはいはい」

女「そういえば今日はいつもより遅いお帰りだね?」

男「いつもよりお嬢様に粘られたからな…」

女「あぁ、相変わらずか。君たちも大概仲が良いね。嫉妬で脳内麻薬がドバドバだよ。今ならその辺の草むらでも臨戦態勢だね」

男「一人で遊んでろよ馬鹿」

女「なるほど、私のオナ○ーを見ててくれるのかい? しかも青空のしたで?」

女「ふふん、男も大概マニアックだね。ま、僕は男が望むことをただするだけさ!」しゅるっ

男「意味わかんねーよ! 勝手に飛躍させてズボン下ろそうとしてんじゃねぇ馬鹿野郎!!!!」ぐいっ!

女「おっと、何をする男? 僕は男発言すべてをストライクさせるつもりだよ?」ぐっ!

男「誰も頼んじゃいねーよ!」ぐぐっ!

女「手を退けてくれ、ズボンが脱げない!」

男「それを阻止しようとしてんだよ!」

女「オ○ニーができないじゃないか!」

男「それを! 阻止しようと! してんだよ!!!」

女「もう○ナニーとかどうでも良いから脱がせてくれ!!!」

男「ただの痴女じゃねーか!」

男「手を離せ馬鹿が!」ぐぐぐっ!

女「断る!!!」ぐぐぐぐっ!



「なにをしてるの?」

男「」

女「おや、この声は…姉さんか」

姉「こんにちは。それで男、なにをしてるの?」

男「えっあっそのこれは」←端から見た姿は、女の子のズボンに手をかけて力を込めてる姿だった

男「ちがうんだ、これは俺じゃない」

姉「お姉ちゃんね、男くんのことは全面的に信用したいの。でもね?」

姉「……そんな見苦しい言い訳は聞きたくないなぁ…」すっ

男「」

姉「お薬、注射しようね?」

男「待ってねぇ姉さん本当お願いします話をば」

ぶすりっ

男「あっー!」

失礼、見苦しいではなくて聞き苦しいですね


男「ひどい目にあった………」

女「災難だったな」

男「この…! もとはといえばお前が!」

女「ん?」

男「駄目だ…この女には罵倒の一切を無効にする、というか快感にする特殊な能力が備わってるんだった…」

姉「ご、ごめんね男くん……男くんが変質者さんになっちゃったかと思って、慌てちゃって…」

男「いやうん…それはいいから問答無用でお注射打つのやめてください…」

男「というかずっと不思議だったんだけどその注射中身ってなんなの?」

姉「男くんが良い子になる薬」

男「えっ」

姉「男くんが良い子になる薬」にっこり

男「あっ」

女「それはなんだろう、自白剤か何かなのだろうか?」

女「健康には悪くなさそうだし、問題は無さそうだな!」

男「一発喰らってみるか? おお?」

女「初めてのお注射は優しくしてくれよ…なんせ僕は処女だからね…」

姉「!?」

男「お前はいったい何を言ってるんだ」

女「何ってこづく」

男「うるせーんなことは分かってんだよ一々口に出すな」

女「なんだ、分かってて言わせたのか? ふふっ、男の羞恥プレイもレベルがあがっているね、流石だ」

姉「男くんと女ちゃんって、そういう関係なの…?」

姉「……ちゃ、ちゃんと避妊はしなきゃだめだよ…?」

男「実の姉にふざけたことぬかされた俺の身にもなってくれマジで」

女「他者を辱しめつつ自分も辱しめられる! 羞恥プレイヤーの鑑だな!」

男「違うそうじゃない。そうじゃないんだ」

眠いのでここまで

大丈夫そうなんで、ここで続けるよ

男「あいつを相手にすると疲れる……」

姉「あはは…個性的な子だもんね」

男「下ネタセクハラ大王だ。何をしてもびくともしねーし、俺の天敵だぜあいつは…」

姉「男くんに構ってもらいたいんだよ」

男「あいつが? ははっ、ないない」

姉「そうかなぁ…」

男「そうそう。あいつに限ってだけはないな」

男「多分会うやつ会うやつみんなにセクハラしてるぞありゃ。真性の変態露出狂だ」

姉「そ、そこまで言うのも可哀想だよ…」

男「そうかぁ? ま、いっか。ちょっと着替えてくるわ」

男の部屋

男「ただいまーっと」

お嬢様「お帰りなさいませ、男さん」

男「おう。んじゃちょっと散歩行ってくるから侵入者が入って来ないよう見張っておけよ」

お嬢様「お待ちなさい」

男「いやだ」

お嬢様「ご主人様に逆らうのかしら?」

男「お前を主人と認めた覚えはない」

お嬢様「躾の悪い子ですわね…」

男「常識を知らねぇお嬢様だな」

お嬢様「さぁほら早く、服従の証に私の足をお舐めなさい」

男「なん……だと……」

お嬢様「私の足を舐められるなんて、身に余る光栄なのは分かりますが、私が許しているのです。さぁ!」

男「…………」すたすた

お嬢様「!(なんてことでしょう…ようやく男様が私のものになる決意を…!)」

男「さぁてと……躾のなってない、人を人とも思わない雌豚にはちゃんとお仕置きをしてやらねーとなぁ?」

お嬢様「え?」

男「よっこら」

男「せっ!」

お嬢様「い、やぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!」

それからたっぷりと足裏マッサージをしてやった。
痛がろうと何をしようと、知ったこっちゃない。
俺は気の赴くまま、お嬢様の足裏を押しに押してやった。


お嬢様「」びくんびくん

男「ふぅ……こんなところか」

お嬢様「ひゃ……ひゃめ…てぇ…」びくんびくん

男「あぁ? もうなにもしてないぞ」

お嬢様「う……わ、わたくひをあるけなくして、ひどいことするんでしょう…?」

男「するか馬鹿!」

お嬢様「ひ、ひどいこと…しないでぇ…」
姉「男くん、ご飯できたよー」

男「あ」

姉「」

端からみた男の姿は、部屋に女の子を連れ込み、乱暴し終わりさぁこれから、というような姿だった。

姉「男。なにしてるの?」

男「違うんだ。これはまた俺は悪くない」

姉「なにしてるのって聞いてるの」

男「……あ、足裏マッサージ…」

お嬢様「ひ、ひどいことしないでくださいぃ……」ぽろぽろ

男「」

姉「………とりあえず。うん、とりあえずね?」

男「あっ」

姉「お薬、注射しよっか?」

男「あっー!」

ぶすりっ

姉「ご、ごめんね男くん! また早とちりしちゃって…」

男「一日に二回もぶすりされるなんて…」

姉「ええと…それで、貴女は?」

お嬢様「お、お嬢様と申します……」

お嬢様「男様とは一ヶ月前に出会い、その日から交際を…」

男「してないからな」

姉「びっくりした…」

お嬢様「というわけで義姉様! 男様を私にください!」

男「もうどこから突っ込めば良いのか分からん…」

姉「…え、ええと…男くんがよければ…」

お嬢様「やりましたわ!」

男「嫌です」

姉「なら、駄目、かなぁ…」

お嬢様「くぅ…聞き分けのない!」

男「聞き分けがないんじゃない、聞く必要のないことに耳を塞いでるだけだ」

男「というか話が変わってきてないか? お前は俺をペットとして飼いたいんだろ?」

男「交際してるだの、俺をくれだの……いや俺をくれってのはまぁそういう話にも聞けるが」

姉「あの…ペットって?」

お嬢様「それはその…主従関係みたいな交際の仕方というか…」

男「あのなぁ……一度だってそんな関係を築いたことはない」

お嬢様「うー………執事!」

執事「かしこまりました」

男「え、誰だ? というかどこにいた?」

姉「あの…ペットって…?」

執事「それでは失礼を……」かちっ

「あぁ……ご主人様ぁ……もっとおれ、いや、私に躾を…」

「まぁいやらしい……私のペットというのに主にお願いするなんて、身の程を弁えなさい」

「ハッハッハッハ…くぅん…」

「うふふ……そう、それでいいのよ…可愛いわね、男?」

「もっと…もっとお嬢様をください!」

「きゃっ! ちょ、ちょっと!? あっ、そこは駄目…」

わおーん!

男「あのさぁ……」

執事「以上です」

お嬢様「これが証拠ですわ!」←顔真っ赤

男「これ明らかに編集してるよね。技術力が世界一は分かったから小細工はやめーや」

姉「男?」

男「これは俺は悪くないでしょ。俺こんなこと言った覚え無いし」

姉「………ふーん…」

お嬢様「まぁ! しらを切るつもりですの!?」

男「勝手に話を捏造するな。こんなことをした覚えも、する気もない」

お嬢様「まぁまぁまぁ! こんな証拠までありますのに、あくまで知らないと!」

男「知らないし知りたくもない。というか、ここまでして何がしたいんだお前は…」

お嬢様「貴方をペットとして迎え入れたいのです!」

男「はなしが また まきもどる」

男「もう勘弁してくれマジで。ペットにはならない。これはもう決定事項だ、変更する気もない」

お嬢様「ぐっ……………………ぅ………………」

お嬢様「お断りしますわ!!!」

男「話が進まねぇんだよこれ! いつまでこの話で引っ張るつもりだ!?」

男「というかこの問題の決定権は俺にある! その俺が嫌だと言ったらもうそれは無理なんだよ!」

お嬢様「それをねじ曲げる力が私の家にはありますの!」

男「………先に聞いておこう、何をするつもりだ」

男「そして先に言っておこう、家族に何かしようものなら俺は絶対に許さない」

お嬢様「………………ふふっ、ご安心してくださいませ。危害は加えませんわ」

父「男! 達者でな!」

母「何かあっても戻って来ちゃ駄目よ!」

男「おらぁな、あんたらんところにゃ二度と戻らねーよ! この子不幸者めらが!」

何があったかって?
両親の嬉々とした反応から分かる通り裏取引があったのは確実であり、俺がドナドナされている理由だろう。
親に泣きながら懇願されれば、俺ももう逃げようとも思えない。
軽いノリで親子の縁を切って、俺はこれから住むであろう家………だと思われるところに連れて来られた。

男「金持ちってのは本当、無駄なこと好きな」

お嬢様「それはお父様達への侮辱ですの?」

男「俺の思う金持ち全般への軽蔑だな」

お嬢様「許せませんわ」

男「それにしては笑顔満面ですねぇ…なーにが嬉しいんだか…」ぶすっ

お嬢様「これ以上の喜びもありませんわ! ようやく欲しいものが手に入ったのですから!」

男「親に売られた子の気持ちって分かる?」

お嬢様「分かりませんわね」

男「でしょうね」

男「………ほんっと、無駄に広いな」

お嬢様「そうですか?」

男「ああ」

執事「少々お待ちくださいませ」

男「はいはい……もう今さら何が起ころうと動じないな」

お嬢様「お父様とお母様には話が通っています。変なことはされない、と思いますので……それでは後程」

男「え? なに、俺一人で置き去り?」

執事「私がここに」

男「……あそ」

男「…………」

執事「…………」

男「…………」

執事「…………」

男「…………」

執事「…………」

男「…………」

執事「…………」

男「…………」

執事「…………」

男「……………………………………………あの」

執事「はい」

男「………………いえ」

執事「そうですか」

男「……………………………………………」

執事「……………」

男「………すいません、沈黙が、辛いです」

執事「………申し訳ありません」

男「………なんか、ないかなーっと」

執事「なにかとは?」

男「……………なんでしょうね」

執事「………ふむ」

執事「ふ」

執事「ごほん…。布団が、」

男「やめてください。本気で。それ以上やったら俺はとてもイケメンで何でもできそうな貴方を一生、それこそ忘れることもないくらい本気で軽蔑します」

執事「……………………申し訳ありません」

男「………いえ……」

執事「………なにか、遊べるものは……少々お待ちください」

男「あ、いえ……別に……大丈夫です…」

執事「…………そうですか…」

男「………………………あの、聞いても良いですか?」

執事「は。は、はい」

男「お嬢様の奴は、なんで俺なんかをその、ペットに?」

執事「おや…? 本当に覚えがないのですか?」

男「え?」

執事「あぁいえ……なんでも。ただ、お嬢様は本気で貴方をペットにするつもりはないと思いますよ」

男「と、いうと?」

執事「申し訳ありませんが、それ以上のことは私からは…」

男「………そうですか」

がちゃ

嬢父「遅くなってしまったね」

嬢母「あらぁ?」

男「………どうも。この度、お宅のお嬢様のせいで両親に売られてきた、醜い豚で浅ましい犬で非力な猫の男です」

嬢父「はっはっは、私は嬢父、まぁ嬢の父親だ」

嬢母「私は嬢母ですわぁ。嬢ちゃんからお話は聞いてるわよぉ」

男「……………ばか、な……あの自己紹介はどう精神的ダメージを与えてやろうかと一晩考えたものだというのに……」

嬢父「…………いやぁそうかぁ。確かに話に聞いてた通り、いい男だね、君」

男「へっ!? あ、はい、ありがとうございます…」

嬢父「…はっは…まぁもうこうなったら逃げられないから諦めろ☆」

男「えっ」

嬢父「………」ちらっ

嬢母「うんー?」

男「あっ。……あー…」

嬢父「まぁ私も、嬢が求めた君を逃がすつもりもない。というわけで、私たちのことは本当の父と母のように思いなさい」

男「くっ……もう逃げられないところまで来てる気がする…!」

嬢父「さしあたり……うん、嬢には元の学園に戻ってもらい、君にはそこに編入してもらおう」

男「え? あれ、お嬢様ってうちの学校の生徒じゃなかったんですか?」

嬢父「君との接点を持つためにわざわざ移ったのさ。他にも色々案はあったが、少しずつ仲良くなりたいという嬢の意思を汲んでな」

男「学校で会って初日からペットになれって迫られてたんですが!?」

男「…ん? ちょっと待ってください、わざわざ学校を移った…ってそれよりも前からお嬢様は俺のことを知っていたんですか」

嬢父「あれ? なんだ、知らないのか。いや、覚えてないというのか」

男「…………?」

嬢父「んー……これは私の口からは説明できない。自分で思い出すか、嬢本人から聞いてほしいね」

男「またですか…。まぁ、はい、わかりました」

嬢父「さてと。これから君はここで生活するわけだが、なにか質問はあるかな?」

男「とりあえず家に帰りたいです」

嬢父「ウェールカームマイホーム!」

男「………………」

嬢父「まぁそれはできない。もう君の帰る家はここしかないからね」

男「………そうだった…じゃあ……うん、まぁここで生活するのは分かりました……」

男「………ええと……そうだな……あ、お二人は俺のことをどう見てるんですか?」

嬢父「私は別に問題ないと思うなぁ。嬢母の家系は、男を見る目だけはあるみたいだしね。私自身、君には嫌な印象を受けない」

嬢母「私はぁ…嬢ちゃんの見つけた人なら大歓迎よぉ?」

男「……分かりました。お世話になります」

男「…あと俺は、結局何になるんですか? お嬢様のペット?」

嬢父「いやいや……え?」

嬢父「それは嬢の、なんていうか…言い訳みたいなものだ、君を本気でペットにしようとは思っていないさ」

嬢父「君はここでは、うーん……嬢の婚約者として扱わせてもらう」

男「婚約者ぁ!? あいつと結婚するつもりは俺にはありませんよ!?」

嬢父「いや…すぐに決めなくて良いさ。まぁとにかく、ちゃんと人として扱うし、私たちのことは本当の両親として対応してくれて構わない」

嬢父「ほら、パパって呼んでいいんだよ?」

嬢母「うんうん! ママよぉ♪」

男「いや無理っす。嬢父さん、嬢母さん。短い間かも、長い間かも分かりませんが、よろしくお願いします」

嬢父「まぁ、仕方ないか。あぁ、この家には使用人が何人か……あと私たち二人と、私たちの子供が四人住んでいる」

嬢父「今日はいないが、そのうち会うことになると思うから、よろしくしてあげてくれ」

男「はい、分かりました」

嬢母「みんないい子達だから、仲良くしてあげてねぇ?」

男「は、はい」

嬢父「執事くん、彼を部屋に」

執事「かしこまりました。こちらです」

新・自室

男「…………………疲れた……」

男「なんなんだあの両親は……くそっ、完全に大敗北だ…」

男「にしてもこれが俺の新しい部屋……落ち着かないな。あーやだやだ、なんでこんなことになったんだマジで……」

男「俺が思い出すことってなんだ?」

男「お嬢様に以前出会っていた?」

男「覚えてないな」

男「………姉さん、何してるかなぁ。俺がドナドナされることに反対しなかったのかな」

男「女……はいいや…もう会うことも無いだろう…」

男「……………………」

男「他に誰もいないな、そういや」

男「なんてこったろう、刺激がないどころか日常も足りない俺が急速に非日常に放り投げられるとは」

男「これから通う学園ってどこなんだろう」

男「ま、いいか……なんか眠いな……一眠りしよう…」

ここまで

ここから、ヒロインが続々出るかも知れない(未定)ので、複数ヒロイン許せないって人は見ないように

ノシ

男「……………ん…? ここ、どこだ…?」

男「………あぁ、そういやドナったんだった……今何時……ん?」

男「なんだ、体が…」

幼女「すぅ………すぅ…」

男「…………誰? なんで俺にしがみついて…?」

男「……この家の子か…?」

幼女「んんぅ……?」

男「………おはよう?」

幼女「………んにゅ……ぅ?」

幼女「…おにいちゃん、おはよぉ…」

男「(お兄ちゃん…?)あぁ、おはよう」

男「ええと……君は誰で、なんでここにいるんだ?」

幼女「………わたし、幼嬢……おにいちゃんおこしにきたの……」

男「起こしに……って今七時か」

幼嬢「そしたらね、おにいちゃんねてたから……わたしもねむくなって……」

男「なるほど、潜りこんで一緒に寝ちゃったと」

幼嬢「うん…ごめんなさい……」

男「謝らなくてもいいよ別に。用事は?」

幼嬢「あ……ごはん…」

男「ご飯か、わざわざありがとうなー」なでなで

幼嬢「んにゅぅ………あ……」

男「ん?」

幼嬢「おにいちゃんは、わたしのこと、こわくないの?」

男「怖い? なにが? なんで?」

幼嬢「わたし、ふつうじゃないから……ぱぱとままとおねえちゃんたちとしつじさんは、やさしくしてくれるけど……ほかのひとはみんなこわがる………」

男「普通じゃない……」

幼嬢「…………」

男「仮に普通じゃなかったとしても、別に幼嬢ちゃんを怖がる理由にはならないな」

男「普通じゃないってんなら、お嬢様も大分普通じゃないし」

幼嬢「……こわがらないの?」

男「普通じゃない所を見たわけでもないし、それを見ても怖がらないと思うよ。それは約束する」

幼嬢「おにいちゃん!」ぎゅぅ

男「おわっと! な、なんだ?」

幼嬢「ありがと……」

男「礼を言われるほどのことでもないよ、別にさ」

幼嬢「みんな、こわがるの……あくまだって…」

男「(悪魔?)こんな可愛い、天使みたいな幼嬢をか? 多分目が悪いんだろ、そいつら」

幼嬢「可愛い…?」

男「おう。どんな普通じゃない、か分からんが、気にするな。俺は気にしない」

幼嬢「………うん…」

幼嬢「おにいちゃん、なでて?」

男「うん」なでなで

幼嬢「………ぅっ…」カァァ

男「ん? どうした?」

幼嬢「な、なんでもないよ!」

幼嬢「………んっ…」そー

男「………ん!?」

ちゅっ
がちゃっ

お嬢様「男様ー?」

端から見た俺の姿は、幼女とベッドで抱きつきながら、幼女の頭を撫でキスをする、ロリコンのような姿だった。

お嬢様「」

男「タイミングが本当に、悪い」

男「落ち着いてきいとくれお嬢様や……俺はぁぅんっ!」ぶすりっ

姉「男……まさかこんな小さな子にまでとはな。最早反省の色も見えない。ならば……この注射を打つより他ないな」

男「もう打ってるからぁぁぁ…! 姉さん、頼む、注入は俺の話を聞いてからにしてくれ…!」

幼嬢「そ、そうだよ! おちついて!」

お嬢様「貴方が言わないでくださいませー!!」

お嬢様「お姉様!!」

男姉「……………!?」

男姉「お姉様ぁ!?」

幼嬢「………」ぼぉん!

嬢姉「もう、ばらさないでよ?」

姉「えっ!? えっ!? 小さい子が大きくぅ!?」

男「………あぁ、確かにこれは普通じゃあないな」

嬢姉「ごめんなさいね、騙して?」

男「考えてみれば、小さな子に俺を起こしに来させるのも変な話だよなぁ……」

男「普通使用人に任せるし」

嬢姉「………てへっ」

男「てへっ、じゃないから! ったく、なんでこんな真似を?」

嬢姉「嬢がいい子を見つけて来たって言うから、様子見を」

男「様子見て……それが幼女の姿になって俺の寝てるベッドに潜り込むのとどんな関係が……」

嬢姉「……………な、なんとなく?」

男「……はぁ…まぁいいか…」

嬢姉「あまり、驚かれていませんわね?」

男「んー? うんまぁ、そりゃこんな普通じゃないことには驚いたけど、まぁ害はないしな」

嬢姉「………ふふっ」

男「というか姉さんはなんでここにいるんだ?」

姉「あっ。ええとね…?」

お嬢様「とにかく! 一度食堂に行きましょう!」

食堂

男「俺を売った母さんと父さんに愛想をつかして俺を追いかけてきた?」

姉「うん…」

男「それをお嬢様が拾った?」

お嬢様「そうですわ」

男「なにしてんだよ…」

姉「だっ、だって……」

男「気持ちは分かるけどさ。これからどうするんだ?」

お嬢様「家で面倒を見ますわ!」

男「え?」

お嬢様「新しい家族の家族は、私にとっても家族ですの!」

男「そりゃ助かるが…」

お嬢様「お父様も、良いですわよね?」

嬢父「ん? あぁ、私は構わないよ」

姉「す、すいません…ありがとうございます」

嬢父「いやなに、美人が一人増えるんならむしろ大歓迎だ」

嬢母「………」

嬢父「………」ハッ

嬢父「いや、違うんだって……一般的…一般的な話で……」

嬢母「……へぇ……」

嬢父「待って、ご飯終わってからにしよう。な?」

男「あれ、なんかデジャブ…」(;ω;)

男「あっ、そういえばさっきのあれってなんだったんですか?」

嬢姉「あれは、魔法よ。私はね、魔女なんです。だから、私は怖がられたし、あんなことをできたりもしたの」

男「魔法……魔女……確かに全然普通じゃないな」

嬢父「我が家には代々、長女に魔女の力が宿る不思議があってね。嬢姉も例外じゃなかった」

嬢父「嬢母の姉も魔女だった。それはもう、とても美しい魔女でな…」

嬢母「ほう」

嬢父「………頼む。後のことは任せたぞ、男くん…!」

ずるずるっ

男「あれが俺の人生の最終形の一つなのか……」

男「それにしても魔女か。姿を変えるのはまぁ分かったが、他にはなにができるんです?」

嬢姉「なんでも。貴方が望めばなんでもしますわ、男くん」

男「ふぅむ。じゃあ俺の願いを当てる、ってのはどうですか? 勿論今すぐ実際に叶えなくてもいいです」

嬢姉「それくらいでしたら。ええと」

がちゃっ

男?「腹減ったー」

男?「………ん?」

男「……こんばんは」

男?「誰?」

お嬢様「お姉様、今起きられたのですか?」

男?「おー。ちと眠くてな。そいつらは?」

男「男です。この度拉致」

男?「おー! お前が男か! 話は聞いてたぜ! なんだ、なかなか強そうだな、お前」

男「………ぐっ、言わせてすら貰えんとは…!」

男?「俺は嬢女、○○家の次女だ。よろしくな!」

男「よろしく……女性なのに、かっこいいですね」

嬢女「おーお前もなかなかイケてるぜ!」

姉「あ、私は姉です…男くんの姉で…今日からお世話に…」

嬢女「よろしくな! なんだ、家族が一気に二人も増えるなんてめでたいねぇ!」

男「お、おう……」

嬢女「あー腹減った、いただきまーすっ!」

嬢姉「もう…嬢女ちゃんったら…」

嬢姉「あ、さっきの続きね。えーと……」

がちゃっ

女の子「あー! もうご飯食べてるー! なんで起こしてくれなかったのー!?」

お嬢様「嬢妹! 淑女がみっともなく騒がないようにいつも言っているでしょう!」

男「………なぁお嬢様、ブーメランって知ってるか?」

お嬢様「え? ブーメラン…ですか? 一応知っていますが…」

嬢姉「………」

嬢妹「あれー? お客様ー?」

男「あ、ああ…俺の名前は男と」
嬢妹「わー! 知ってる知ってるー! ヒーローだよね!」ぶおっ!
男「ごふっ!?」ずがーん!

姉「男くーん!?」

嬢女「ほいほい、はいふぉふぉふふぁ?」

お嬢様「お姉様! 口に食べ物をいれたまま喋らないでください!」

嬢女「ふふへーはー」

男「いてて……ヒーローって…?」

嬢妹「ヒーローなんでしょ!? 私知ってるよ! わーかっこいー!」ぐりぐり

男「痛い痛い! ちょ、あんまり強く抱き締めないで! 足がヤバイところに押し付けられてるって!」

嬢妹「えー?」ぐりぐりぐりっ!

男「ぎゃああ!」

姉「……………男…?」

お嬢様「男様…?」

男「なんでや。不可抗力でしょこれ。俺は悪くないよ絶対」

お嬢様「そ、その役目は私がやります! 嬢妹、退きなさい!」ぐいっ!

嬢妹「やだー!」ぐりっ!

男「ぎにゃあ!」

姉「ちょっ、男くんがいたがってますから!」ぐいぐいっ!

男「姉さんも押さないで!」

嬢女「うめぇー!」ばくばく

嬢姉「………世界平和……まず自分の平和を願うべきね、男くんは」

男「いやぁぁぁぁぁ!!! 女になるぅぅぅ!!!」

男「年下に好き放題された……もうお婿にいけない…」しくしく

男「嬢父さんも戻ってこなかったし……」

男「もう寝よう…」

男「……………」

男「……………」

男「………」

男「……………さっきまで寝てたのに、寝れる訳がない」

男「目がギンギンなんですけど…」

男「………広い部屋…なんか寂しい…」

がちゃり

姉「お、男くん…起きてる…?」

男「姉さん? どうしたんだ?」

姉「いやぁ…えへへ…一緒に寝たいなーって…」

男「え、何かあったの?」

姉「え? いや、なにもないよ?」

姉「ただ、寂しい、なーって」

姉「だめ?」

男「だめってこともないよ」

姉「やった。おじゃましまーす」もぞもぞ

男「………実のところ、俺も一人で寂しいなぁと思ってたところでして…無駄に広すぎるんだよこの部屋も、ベッドも…」

姉「ねー。わたしもー!」ぎゅー

男「…な、何故抱きついてるんです?」

姉「お父さんもお母さんも、酷いよね……実の息子をお金で売っちゃうなんて……」

男「それね。本当最低だよあの二人。くそっ…」

姉「……許せねーよな…」

男「っと、姉さん姉さん、裏が出てるから抑えて抑えて」

姉「なんでこんな所に男を引き渡すような真似しやがるんだよ…胸くそ悪い…」ぎゅぎゅう!

男「ぐえっ! き、聞いてない…! タップタップ!」

姉「安心しな、男。お前は絶対、俺が守るからな…」

男「守る対象を殺そうとしないでくだちい……」

ごきん

男「」

姉「おやすみ、男…」

ちょっとずつ話が進められてる…

あぁ…ええと…この物語は、ファンタジーだったり、おかしな性癖だったり、おかしな設定だったりするので…
引き返すなら、今だよ?

ノシ

>>54
怖いわwwwww

取り敢えず……
お嬢様→男の婚約者?
女→男曰くドが付く程の変態。僕っ娘
姉→男の姉。よく男に薬を打って来る
嬢姉→魔女の力(魔法)により"幼嬢"にも変身出来る
嬢女→○○家の次女。男勝りのイケメン系女子
嬢妹→男をヒーローと呼ぶ
……の6人が今の所ヒロイン枠か

現代が舞台で魔法もアリなんかfateにもあるしへーきへーき。と言う事で期待

なんか暇になったんで続ける

>>57
姉は軽度の二重人格って感じかなぁ



男「……んっ……んん?」

男「むぐぅ!」がばっ

男「…………。そういや、姉さんに抱きつかれて、絞め落とされたんだった…」

男「立派に成長なされて……男ならあれで殺せるぞ」

男「……………んぐぐ!」グググ

男「駄目だ、離れん。力が強すぎる……」

姉「んんぅ…? あれ……男くんだぁ……」ぐいっ

男「うおっ!?」

姉「おはよー……」ちゅっ

男「なん」ちゅっ

………くちゅ

男「!?!?!?」ぶはっ

男「なんつーことをあんたはぁ!?」

姉「あん…? やかましいな、どうした? ほら、もっと楽しもうぜ?」

がばっ!

男「なんか体勢がおかしい! 女性に…しかも実の姉に押し倒されてるこの図はなんかおかしい!」

姉「うるせぇなぁ……ちょっと塞ぐぞ?」

男「やめっ」

くちゅ……ちゅーぅ…れろ…

男「姉ちゃん頼む、戻っ」

姉「い、や、だ」

男「しくしく…」

ちゅっ…れろれろ……ちゅぅ…

姉「ったく、朝っぱらからお前の可愛い顔見せられて我慢なんざできるわけねーだろ」

姉「………いっそ最後までしちまうか…?」

男「あかんて。本当駄目だって! 頼む姉ちゃん、戻ってくれ! 姉さんは大切にしたいんだよ、姉として!」

姉「………チッ……わぁったよ…」

姉「………くぅ…くぅ……」とさっ

男「た、助かった………」

男「よいしょっと…」

がちゃり

お嬢様「男様ー起きていらっしゃいますの?」

男「……………………………」

お嬢様「……何していますの?」

男「………いや、襲われたんで正気に戻して、逃げようとした、そんな最中の姿です」

お嬢様「どう見ても、実の姉を、寝ている間にイタズラしようとしてるようにしか見えません。パジャマもはだけていますし」

男「この一部分をのみ切り取って見たらそうなるんだが、そうじゃないんだ。信じてくれ」

お嬢様「………はぁ……分かりましたわ……貴方はよくそういうことに巻き込まれる人だと言うことが、昨日1日でよくわかりましたし…」

お嬢様「それで貴方は姉さんに何をされましたの?」

男「何って、押さえつけられて、無理やり舌を入れられたり……って別にこれ、言う必要なくな」がしっ

ばんっ!

男「………何故ベッドから引きずり出されて、壁ドンされてるんだ?」

お嬢様「………舌を、とは、こうでしょうか?」

男「おいなにをするやめ」

ぢゅぅぅぅ! ちゅっ! くちゅ! くちゅ!

男「ぶはっ! 馬鹿かお前は! つーか馬鹿か! 何しやがる!」

お嬢様「貴方は私のペットです。そのペットが、他の人と粗相したというのでしたら、私も同じことをするのが筋というものでしょう? そして、私の方が良いということを貴方に植え付けるのですわ」

男「ふざけんなっ! 無理やりこんなことされても嬉しくもなんともねぇ!」

お嬢様「当たり前じゃないですか……これは罰ですから」

男「ば、罰ぅ?」

お嬢様「実の姉とはいえ、あんなうらやましいことを……」

男「羨ましいなら勝手にしてろよ! 姉さんとさ!」

お嬢様「…………な、何故そうなるんですの?」

男「とにかく離してくれ……」

お嬢様「……どうしましょうか。ふふっ、私の唇を舐め回していただければ、考えないこともありませんけど?」

男「…………。いい加減、怒るぞ?」

お嬢様「怒られても、譲りません!」

男「………………あのなぁ…」

お嬢様「………!」ぎゅっ

男「………ったく……なんでそう頑ななのかねぇ……」

お嬢様「さぁ! やるのか! やられるのか!」

お嬢様「きゃっ!?」がばっ!

男「んっ!?」

嬢姉「朝から何をしているのかしら?」

お嬢様「お、お姉様…」

男「………あー、魔法か」

嬢姉「ふふっ、ええ。なんだか騒がしかったから来てみたら、嬢に乱暴されているものですからつい」

嬢姉「お邪魔だったかしら?」

男「いや、そんなことは。助かりました」

嬢姉「それならよかったわ。それで、この状況は?」

男「あ、はい。簡単に説明する方法があります」

男「………今起こったことをありのまま説明するぜ! 起き抜けに実姉に襲われて逃げ出せたと思ったらお嬢様に襲われていた! な、何を言ってるかわからねーと思うが俺にも分からねぇ…!」

嬢姉「な、なんとなく分かりましたわ…」

お嬢様「うう……もう少しでしたのに……」

嬢姉「なにがもう少しなのかしら…もう、この子は…」

男「それにしても、凄いですねこれ。どうなってるんですか?」

嬢姉「頑丈な糸でがんじがらめにした、ってイメージですわね。私が解くまで動けません」

男「へぇー」つんつん

お嬢様「ひぃあ! な、なにを…!」

男「いや、仕返し?」つつつ

お嬢様「や、やめて…あっ!」

男「おっ、この辺か?」こちょこちょ

お嬢様「やぁぁ…! ぁっ…ぁぁん!」くねくね

男「っと、つい楽しんじゃった…」

嬢姉「ふふ……そろそろ許してあげ…ひっ!?」

男「ん? どうかしました?」

嬢姉「あ、あう……」

姉「…………」デデーン

男「……こ、これは、言い訳のしようもなく、俺が悪い……のか?」

姉「なにを、してるの? 私には、男くんが動けないお嬢様ちゃんにイタズラしてるようにしか見えないんだけど」

男「ううむ……この罰は、俺は甘んじて受け入れるしかないんだろうな……いや、俺が悪いのか、微妙にわかりにくいが…」

姉「なぁ、言い訳はしないのか?」

男「……………………いっそ人思いに、やれぇ!」

姉「良い覚悟だ!」

嬢姉「……あっ、男くんがベッドの中に引きずり込まれて……」

いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!
あっ、あっあー!
ひぎぃぃぃ!!!
んほぉぉぉぉあっー!
やめ、あっんっ! あかんて!
そこはあかんて!!
ちょっ、姉ちゃん! あれ貴方姉さん!? いつの間に!?
やっお薬はらめなのぉぉぉぉんほぉぉぉ!!!!
素直で良い子になっちゃうのぉぉぉぉん!!!

嬢姉「………嬢、ここは、行きましょう」

お嬢様「うう…わ、私のせいで男様が…」

嬢姉「悔やんでも仕方ないわ。次は同じ失敗をしないようにしましょう? ね?」

お嬢様「………はい…」

あっー!

食堂

嬢父「やぁ、おはよう男くん、姉さん」げそっ

男「あっ、おはようございます」げそっ

嬢母「おはようございますわぁ」きらきら

姉「皆さん、おはようございます」きらきら

嬢女「なぁなぁ、男の方も父さんと同じ感じになってねーか?」

嬢姉「……触れないでおいてあげなさい。二人とも、必死に頑張っていますから」

嬢父「二人増えただけで、急に賑やかになったね。よきかなよきかな、はっはっ…」

嬢父「二人とも、どうかね? この家は」

男「逃げ出したいです!」

嬢父「はっはっはっ、それは無理だ。なんせ考えられることは可能な限り行った結果の今だからね」

男「お、お父さん…!」

姉「私は、でも楽しいです。いっぱい姉妹が増えた感じで……」

嬢姉「姉貴ー!」がばっ!

姉「あはは、よしよし……。こんなによくしてもらって、本当にありがとうございます」

嬢母「まぁまぁ……もう貴方はうちの子みたいなものですわぁ、かしこまる必要もないですからねぇ?」

姉「はいっ!」

お嬢様「な、なんとなくですが、出会ってはいけない二人が出会ってしまったかのような、そんな焦燥感が…」

嬢姉「……………」

嬢父「あぁ、それで。今日から君たち二人は、嬢姉、嬢女、嬢妹が通う、私立聖鈴ヶ嶺 学園に通ってもらうことになる。話は通っているので、職員室に行けば案内してもらえるよ」

男「わかりました」

姉「………?」

嬢母「良いところよぉ。みんな良い子だから、安心してねぇ?」

嬢父「あぁ、嬢も今日から通えることになっているからね」

お嬢様「分かりましたわ」

嬢姉「……………」

嬢父「おっと。そろそろ私も行かないと」

嬢母「まぁ、もうこんな時間!」

嬢父「おーい、執事くんー」

執事「はい、ここに」

嬢父「あとは任せたよ」

執事「かしこまりました」

ここまで

また近いうちに

すいません、読者視点の返事がほしいです

まとめて書いて週一くらいで投下
適当な数を一~三日くらいのペースで投下

どちらの方がいいです?

おっけーです

よく考えたらお嬢様屋敷だけでヒロイン枠五人も使うとは……
ヒロイン七人…あまり増えすぎてもあれだし、かといってあれやこれやと案は出る

………出すだけだして、そのうち専用ルートを作る方向で……なんか前にアドバイス貰ってた気がするけど………

あ、ホモ? もありますんで
苦手な人は注意

それでは、ありがとうございます

すいません、蛇足のものでだけど、小ネタ投下します

その日はとても憂鬱だった。
両親と喧嘩した。
切っ掛けは些細なこと。どこの家庭の親子でも一度二度はやりそうなこと。
それでも私にとってはとても傷つく出来事だった。
家を飛び出して、夢中で知らない町を走る。
どこをどう走ったかなんて覚えてない。
ただ、とにかく、走った。
体力もすっかり尽きて、地面に座っていると、にたにたと汚い笑みを浮かべた男たちが近づいてきた。

「迷子?」
「なら一緒に家を探してやるよ」

私はすぐに理解した、この人たちについて行くのは危険だ、と。
立ち上がろうとした私を強引に壁に押し付け、身動きを封じられる。
もがいてももがいても、自分の非力さを実感させられるだけでしかなかった。
私は、恐怖で泣くことしかできなかった。
自分の弱さを嫌った。
でももう遅い。私の体に男たちの手が伸びてくる…。

「やめろよ」

声が聞こえてきて、私は閉じていた目をゆっくりと開ける。
男が一人、地面を転がっていた。
他の二人が、怒声をあげる。誰かに飛びかかっている?
顔が見えない。
飛びかかった男たちが呆気なく、空を飛んでいく。

「大丈夫か?」

何も答えられなかった。
顔が見えた。
………なかなかかっこいい、でも幸薄そうな目をした男の人だった。

「外傷はなし。ん? 靴ねぇな、どうした? 取られたか? 落としたか?」

その問いに少し考えて、そのどちらでもないことを思い出した。
履いて来るのを忘れた。
少しだけ気恥ずかしくなり、「落とした」と嘘をついた。

「そうか。なら探すか」
「川に落としたから、流されてるかと…」
「そうなのか? なら探しようがねぇな…仕方ない、おぶって家まで連れてってやる」

私は驚いた。
見ず知らずの私を助けてくれてだけに限らず、おぶって家まで連れて行くという。
なんでそこまで? と考えて、先ほどの男たちのように下心が……とも思ったが、そんな雰囲気はまるで感じられない。

「なんでそこまで…?」
「ん? なんでって言われてもなぁ…困ってる人がいて、自分が助けられるんなら、助けるだろ、普通は」
「………そうかな…?」
「それに、俺の場合は助けないと非難されるからな。やれやれ……当たり前にされるのも困ったものだ。人をなんだと思ってやがる…」
「ええと…」
「ああなんでもない。ほら、背中に乗れよ」

少し戸惑ったが、少しして私は彼の背中に捕まった。

彼に体を預けて、彼に道の指示をしながら、私は帰路についた。
最初は恥じらいもあったが、数分もすれば気にならなくなっていた。
あまり揺らさず歩いてくれる彼は、なんというか運びなれてる、かのようね印象を受けた。

「あ…そういえば…名前を聞いてなかった」
「ん? あぁ…俺は男。よろしくな」
「私は 。よろしく。貴方はいつもこんなことを?」
「んー、どうかな。そうでもない」
「そのわりには、人を助けなれてるように思うのだけど」
「そうか? ………まぁ、そうなのかもな」

曖昧に濁される。
まったりとした時間が、妙に心地よい。
彼の雰囲気に、私は呑み込まれていた。彼は人に安らぎをくれる天才なのだろうか。
割りと他人に対して警戒心が強い方な私はそう思った。
我ながらひねくれているような気もしたが、それはすぐに正解だと知ることになる。

町を歩けば色んな人に声をかけられる。
老若男女様々だ。
ただの挨拶からちょっとした雑談、私のことについてなど色々だが、まぁとにかく、私をおぶっているのにも関わらず彼は色んな人に話しかけられていた。
そしてその全員が、笑顔だった。
私のことも、いつものことのように何事もなくスルーされている。

「………好かれてるのね」
「そうか? そうかもな」
「人に好かれるって、難しいことなのに、貴方は何でもないことのように受け止めてる。羨ましいな」
「人に好かれるなんて案外簡単なことだぜ。相手を好きになってやればいい。そしたら大体、向こうも好きになってくれるさ。ポイントは、相手に積極的にアピールすることだ。隠れてちゃあ意味がないからな」

……人を好きになる、か…。
私には難しいことかも知れない。
人見知りだし、暗いし、性格が悪いし…。

「お、ここか?」
「あ……」

家に着いてしまった。
つまりそれは、このまったりとした時間の終わりということだ。
そう思うと、かなり名残おしい。
彼は私を玄関の前で降ろす。

「今度からは気を付けろよー。人通りのある道を歩き、靴はちゃんと履いてな」
「今日はたまたま…」
「ははっ、そっか」

…このままさようならは、なんとなく寂しかった。
なにか言おう。でも何を?
そんなにコミュニケーション能力がある方でもない。どうしようかとオロオロしてしまう。
そんな私に、彼は気づいていた。

「人に好かれる秘訣は、相手に、自分は好きだ、と明確に意思を表すことだ。こんな風にな」

笑顔。とびきりの絵顔。
この人が私を好きでいてくれてることが伝わる。
胸がざわつく。

「あ、会って二時間の人間にも、そんなことできるの?」
「できるさ。もう会って二時間も過ごしたからか。君と俺は友達で、友達のことを嫌いな奴なんていないだろ?」

………変な人…。

「だからな。ほら、こうやって笑ってさ」

笑顔。私を好きです、と伝える為の笑顔。

「好きです、ってね」

その満面の笑顔に、不覚にも、私はやられてしまったみたいだった。

ショートエピソード1
【笑顔の出会い・完】

以上

もちろんそのうちキャラとして出ます

ノシ

すまん、体調不良で2日くらい投下できんかも

ふざけすぎた、また

ノシ

2、3人くらいは見てくれてる人いそうでありがたい
ヒロイン抱えすぎて爆発しないように頑張る

暇でちょこちょこ書いてたら割りと良い感じになったので、投下をば
あのね、なんかね、そのね
妄想が

私立聖鈴ヶ嶺女子学園

男「……………」

姉「やっぱり……鈴ヶ嶺っていったらここだよね…」

男「……………………左を見ても右を見ても女子しかいねぇ」

執事「………」

男「おいやめろそんな申し訳なさそうな顔をされても俺はこんなところには通わねーぞ」

執事「申し訳ありません、旦那様のお達しですので…」

男「ふっざけんな! いいか!? 女子学園ってのは女子が通う為の学園って意味だ!」

男「決して! 男子も通っていい学園じゃねぇ!!」

執事「わかりました! お怒りはごもっともです! ですが男様はここに通わなくてはいけません!」

男「テメー絶対分かってねーだろ!!!」

姉「お、男くん……落ち着いて…?」

お嬢様「確かに抵抗があるのは分かりますが…」

男「絶対に嫌だ!!」

ざわざわ……

嬢女「おいおい、男なら覚悟決めろっての!」

男「騙されて連れてこられたこの時点で覚悟決めろって横暴すぎるだろ!」

嬢姉「男くん……。私は男くんと一緒に通いたいですわよ?」

ざわざわざわ……

男「なんで誰も教えてくれなかったんですか! あんまりですよこんなの!」

嬢姉「それはその……断固拒否されるかと思いまして…」

男「決心する時間くらいくださいよ!」

ざわざわざわざわ!

男「うっ…凄い見られてる…」

「男?」

姉「あ、あれ? 女ちゃん?」

男「………なんでここにいる」

女「な、何故ってここは私の通う学園ですので…」

男「なんだそのしゃべり方は。気色の悪い」

女「うぐっ…」

ざわっ!

男「ひっ! な、なんだ!?」

女様に気色が悪いですって!?
聞きました!?
ええ! 許せませんわ!

男「………女様…? お前さんはいったいなんなんだ…?」

女「……………先に答えていただけませんか? 何故ここに?」

男「………素直に真実を伝えるが、例のお嬢様に買われて今日からここに通うことになった」

女「……相変わらず、男の人生は劇的ですわね」

男「友達もいないつまらん人生の筈なんだがね…」

お嬢様「あら…お二人はお知り合いですの?」

女「はい。お久しぶりです、お嬢様」

お嬢様「ええ女様も。それで、お二人はどういったご関係で?」

男「んー…気がついたら隣にいた遊び仲間?」

女「時折、外で遊んでいましたの」

男「時折だ? ほぼ毎日俺のいる場所に先回りしてセクハラしていくくせによく言うな」

女「ちょっ!? こ、ここではあまりそのことは言わないでください…!」ぼそっ

男「………まぁ、隠したいみたいだしな…分かった分かった」

教師「なんの騒ぎですか!」

女「それが…」

教師「こちらは…あぁ! 学園長からお話は聞いてあります、どうぞこちらへ!」

男「ちょっと待て! 俺はまだいくなん」
執事「失礼」とんっ
男「が……」がくん

ドタドタドタ!

女「………そうか…男は今日からここに……そうかぁ…」にこにこ

嬢姉「ごきげんよう、女様」

女「あっご、ごきげんよう嬢姉様!」

嬢姉「……なるほど…男くんは余程、人に愛されるお方ですのね」

女「えっ!?」

嬢姉「うふふ……ごきげんよう」

嬢女「じゃあなー」

女「……うっ…」カァァ

学園長室

男「………」

学園長「まぁ…そんなに居心地悪そうにしないでいいのよぉ?」

男「………そういうことでしたか…」

男「女の園に俺が入学できたのも何なのも色々理解できました」

学園長(嬢母)「うふふふ。ちゃあんと、お話は各方面に通してありますのでぇ、男くんはなにも心配しなくていいんですよぉ?」

男「そもそもここから出たいです」

学園長「だぁめー男くんはここに通ってほしいのぉ」

男「………ぐっ…」

学園長「お願い…だめ?」

男「…わかりました、わかりましたよ! わかりましたわかりました!」

学園長「ありがとぉー!」

男「なんでこんなことに……なんでこんなことにぃ…!」

学園長「じゃあ貴方がこれから通う教室に行きましょうー!」

男「ふぁい……」

2-B教室

男「………その…どうも…男といいます…。何故こんなところにいるのか、正直俺もよく分かってません…」

男「短い間かも長い間かも分かりませんが、よろしくお願いします……」

……………………

見事な無反応だった。彼女たちは俺と目を合わせようとすらしない。所謂、完全無視の型。
初めて会う男に気恥ずかしくて、とかじゃない。本当に、無視だった。

男「(………めげるわぁ…)」

女教師「男さんの席はあそこです」

男「………すいません、隔離されているような気がするんですが」

女教師「貴方は特別ですから」

男「………」

指定された席は、一番後ろに座る人達から更に1つぶんほど後ろ。
席を引けば壁にぶつかる。
これはいわゆる、いじめ! ではないことはすぐに分かった。
先生の俺を見る目の申し訳なさそうな雰囲気でなんとなく理解した。警戒されてるんだ、俺。
まぁ女の園に男が一人来たら、そりゃ警戒されるわな……。

男「はい」

俺が動いても、まるで注目されない。
なんとなく、転校となればなにかしらの反応が、と思っていた期待のようなものは打ち砕かれる。
そもそも自分が特殊な状況に身をおいていることを少しだけ忘れていた。

さて、席についたが非常に居心地が悪い。
空気がとにかく重たい。
何故周りも居心地悪そうにしてるのかさっぱり分からん。
俺に対して警戒するのは、何かあるのだろうと思うのだが、だからといって居づらそうにするものだろうか。
この学校の人間は人見知りが激しいのだろうか。
………こりゃ短い間の方になるかも知れんな。
先生の声も右から左へ、時間は思い空気を関係なく過ぎていく。



お嬢様「男様! ……あら?」

男「………おう…」

お嬢様「な、なんですのこれは?」

男「知らん。俺が聞きたい」

お嬢様「なんてことを! なんですのこれは!?」

お嬢様「どなたがこんなことを!」

………………

男「やめろ馬鹿。良いから行くぞ、飯だろ?」

お嬢様「なっ!? 男様はこれで」

男「良いつってんだろ」ずるずる

お嬢様「話は終わっていませんわよ!! あ、離してくださ」

中庭

男「めんどくせぇことするな、ややこしくなるから」

お嬢様「私は男様のことを思って!」

男「人のことを思ってしたことが必ずしも人のためになると思うなよ?」

お嬢様「むぐ……」

男「ふぅむ………どうにも様子がおかしいなこりゃ。意図的に無視してる。男に免疫が無いってのも、まさかクラス26人全員がなんて話にもならんだろ。その全員がって可能性なら仕方ないが、それにしても廊下ですれ違う人間までってのもな…」

男「姉さんの方は普通に友人作って食堂で飯食ってるらしいし。……………俺があまりに見るに耐えない風貌で、目もあわせたくないってんなら別だが」

お嬢様「そ、それはありえませんわ!」

男「ありがと。となると……集団いじめ…にしては先生の反応……教師でも覆せない、逆らえない…?」

お嬢様「男様…?」

男「………駄目だな、分からん。分かる筈もないか、やめよう考えるの。お嬢様、ここに来たは良いけど飯はどこで?」

お嬢様「あ、はい。執事」パンッ

執事「はい、こちらに」

作者の情報量不足により、何かしら美味しくて高価そうな弁当か何かを想像してください

男「………野外にわざわざ椅子やら机やら設置して目の前で肉を焼き始めるか、普通?」

男「なにこれ、毎日やってんの?」

お嬢様「え…は、はい…?」

男「うちの学校にいたときはどうしてたんだ?」

お嬢様「執事の提案で、一般的な家庭のお弁当を再現していましたわ!」

男「………………俺は遠慮しとくわ……なんか気分的に嫌だ…」

「あの…」

男「ん?」

「男様……でしょうか?」

男「………………………あぁ、うん、そうだけど」

「…出会えたことに、感謝致します。私は朱薔薇会(レッドクイーン)の朱姫、朱女と申します」

男「……レッドクイーン?(捻りのない名前だな)」

お嬢様「この学園に3つある会の一つ、【生徒】を象徴する会です」

男「そうなの? 生徒?」

朱女「はい。私たちは生徒が過ごしやすい学園を作るため活動している会ですわ、男様」

男「生徒会みたいなものか、なるほど」

男「ええと、それで……朱女さんは、朱姫? ううん…会長? トップ? みたいなものなのか?」

朱女「その通りでございますわ」

男「………うん、分かった。よろしく。それで、何か用事?」

朱女「本日は挨拶と、その…はしたないのですが、勧誘を…」

男「勧誘……話の流れ的に、つまり俺にそのレッドクイーンに入ってほしい、ってことかな」

朱女「はい! 是非!」ギュッ

お嬢様「むっ…」ピクッ

朱女「あっ…も、申し訳ありません…私ったら…」

お嬢様「そ、そうですわね…す、少しやり過ぎではないでしょうか…」

朱女「あ、れ? お、お嬢様!? も、申し訳ありません私ったら失礼を! ご、ごきげんよう…私、男様にばかり目がいってしまい…」

お嬢様「いえいえ、おほほ」ピクピク

男「うーん……勧誘は分かったんだけど……何故俺を?」

朱女「ぅ……それはその…あ、貴方が欲しいからですわ!」カァァ

お嬢様「んまぁ!? そ、そ、そ、それはいいい、いったいどういうことですの!?」

男「………………あ、は、はい…ありがとうございます…?」

「ちょっと待って欲しい」

男「……………3つある会……この場面、タイミング……厄介ごとの気配が…」

「初めまして、男様。私は緑春蘭会(グリーンナイト)の騎士・騎士女さ」

男「グリーンナイト…(安直というか…とりあえず色合わせたのか?)」

お嬢様「え、ええと……先ほどの3つの二つ目ですわ…一応、【風紀】を担っています…」

男「とりあえず、うん……なんで待ったをかけたんだ?」

騎士女「それは、君は私がいただくからさ…」サッ

男「おもむろに俺の唇を奪おうとするな! 妙にこなれてやがるな!?」

騎士女「フッハハ! 欲しいものは他者を蹴落としてでも手にいれるのが信条なものでね!」ササッ

男「うおっ!? ちょっ、なんだこの手際のよさ!?」

騎士女「さっ…君の秘密の蕾はどんな美しい匂いを私に嗅ぐわせてくれるのかな…?」

男「秘密でも蕾でもない…! やめ」

朱女「そこまで。それ以上はこの私が許しません」ヒュッ

騎士女「おっと」キンッ!

男「どわぁっ! いてて……め、目の前でつばぜり合いをするんじゃねぇ危ないだろうが!?」

男「というかなんで普通に刀? 剣? を所持しているんだ!?」

お嬢様「だ、大丈夫ですか!?」

男「割りと大丈夫じゃあねぇだろ……なんなんだこの状況は…」

騎士女「まさか君に先を越されるとはね。そしてもう一つのまさか、君が男様を狙ってるとは!」

朱女「……………貴女もでしたか」

騎士女「フッハハ! やはり彼は何か持っている佳き男なのだろうな! だがだからこそ、くれてやる訳にはいかないね」

朱女「そちらにどのような事情があるかは存じ上げません。男様をお譲りするわけにもいきません」

騎士女「交渉の余地なし。ならば」

「やめて」

男「………俺これ知ってる。3つ目だ」

「………二人とも、剣を納める」

騎士女「ふぅ……君に言われたら仕方ないね」チャキン

朱女「………」チャキッ

「………無事だ。それならよし」

男「はい、無事です」

「…………………。私は白百合会(ホワイトキング)の王・白女」

男「俺は男です(ライオンキングみたいだな。というかキングて)」

白女「知っている」

男「そうですか。助けてくださってありがとうございます」

白女「助けた訳ではない。二人が争っている理由に私の思惑はぶつからなければならない。それに【生徒】と【風紀】が争っているのに割り入らなければ、決まりが悪い」

男「…………………ほう」

お嬢様「し、白百合会は【調和】を担っているんですの。それにしても……」

騎士女「すまないが、君も?」

白女「男。彼は私たちで預かる」

朱女「申し訳ありませんが、こちらもそれについて退くつもりはありません」

白女「………………」

男「待て待て待て! 今そこでやりあおうと最終決定権は俺にあるだろうが!? とりあえずやる気はそこには必要ないぞ!?」

騎士女「ふむ、一理。ならば男様! 今ここで選択をしてもらおうか!」

男「なん、だと…」

白女「そう。今決めてくれれば、大人しく引き下がるだろう」

朱女「そうですわね。男様の決定でしたら私、二番でも三番でも甘んじて受け入れますわ」

男「……………落ち着け。俺はまだ三会について知らないんだ、決めれる筈もないだろ? な?」

騎士女「なんなら、私たちを見た印象で決めてくれても構わないよ。さ、どうだい?」

男「…あれぇ俺なんかの会に誘われてた筈なんだがなぁ…」

白女「どうする? 決めてもらう」ぐいっ

男「いっ…ま、待てって!」

朱女「男様が嫌がっています、おやめください白女様」くいっ、むにゅっ

男「おっ…」

騎士女「ふっ……彼は私の魅力にすぐ虜さ」サッ、むにゅっ

男「待て、っ」

白女「…………卑怯。そのアピールは限りなく卑怯に近い」

騎士女「使えるものは何でも使うのが、勝利の秘訣さ」ウィンク

朱女「…? なんの話ですの?」むにむにっ!

お嬢様「男様を離してくださいませ!」ぐぐいっ!

男「ぐえっ!?」

お嬢様「男様は私のペットですわぁぁぁ!!!!」

騎士女「……フッハハ、そういえばそうだったな」
朱女「…ぺ、ペット…?」
白女「………なるほど。彼がここに来た理由に納得した」

男「ごほっごほっ! ふざけんな! ペットでもないし、まだ俺自身は何も認めてねーぞ!」

騎士女「まぁ関係ないな。なら彼は私の愛人として迎え入れよう」

朱女「……ですわね…ぺ、ペットとはいきませんが…」カァァ

男「ちょっ、なんで近づいて」

お嬢様「駄目ですわー!!!!!」ダダダダダッ!

騎士女「あらら、行ってしまったか。フッハハ、まぁ時間はあるさ。彼女が運んできてくれたからね」

朱女「………男様…」ほぉ…

白女「仕事に戻る」

男「いだだだだだだ!!!!!! まて止まれ!!!!」

お嬢様「男様は! 誰にも渡しませんわぁ!!!」

男「制服が!!! 熱い熱い熱い熱い熱い!!!」

ぎぃやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ

SS書きあるある
いっぱい書いた筈なのに投下してみると数レス

超悪いので寝ます

ノシ

超悪い→頭痛い
なにがあってこんな誤変換になったのかまったくわからん
合わせて>>1の頭が悪いことが知れたな

本当に、酷い作品だと思います。
まず、主人公の男が最初に、寂しい人生、みたいなことを言っていましたが(正しくは忘れました)、このヒロインたちの発言を見て明らかに寂しい人生を歩んできたようには思えません。
こういう細かい所からでも、>>1の浅さがかいま見えます

更に馬鹿みたいにヒロインを追加した割りに使い分けができていないように拝見できます
追加だけ、では使い分け、をしてください

こういうSSを見ると、とても残念な気持ちになります

ちゃんとこういう細かい所から大きい所もしっかり書いてください
それと、皆さんにちゃんと謝罪をしてください
お願い致します

>>106
本当に申し訳ありませんでした
序盤はこんなにヒロイン出る予定なかったんですが、妄想の膨らんだ方に引っ張っていってしまいました
皆さんに心からのお詫びと、もう少し前後の帳尻を合わせるようにすることを心がけます


………目覚まして、ちょっと書こうと思ったんだけどくだらないことをやってしまった

また明日か明後日くらいに来るので

ノシ

渾身のボケを真面目に解説されたあげく勘違いされて悲しみを背負った


………今から続き書く

言い訳をしておくと、
「自演乙ww」
と突っ込まれる為なのと、
見直してみて、あれ…これ…ってなって、自己反省をしたかっただけ

この男の人生、退屈だけはないな
と思ってね……プロットないとこういうバグが発生する
みんな、大人になってもパケ買いだけはやめとけよマジで

男「……………疲れた……」

放課後、俺は執事とお嬢様の隙をついて、一人橋の下で黄昏ていた。
誰もいないこんなところにいると、まるで異空間にでも迷い混んだかのような錯覚を受ける。
少し肌寒かったが、それよりも肉体的・精神的疲労の方が勝っており、特に気にならなかった。
ため息ももはや出ない。

男「……情報を整理しよう」

1、俺は私立聖鈴ヶ嶺【女子】学園に編入された
2、新しいクラスメート全員から無視をされている
追記、教師の様子が申し訳なさそうだった
3、学園にある3つの会、レッドクイーン、グリーンナイト、ホワイトキングのトップから入会を迫られる
追記、会としてではなく個人的ななにかがうかがい知れる
4、姉さんに不審な点なし。極めて友人関係は良好に築かれつつあるようだ

………まだ情報が少ない。
これだけでは、クラスメートに無視される理由が思い付けない。
3つ会が俺を欲する理由も分からん。
直接掛け合うべきだったな……くそ、お嬢様の奴め…。

ブゥンブゥンブゥン!!!

とにかく明日、クラスの観察と、朱女、騎士女、白女の三人から話を聞くことにしよう。
推理小説でもあるまいし、聞き込んだりすればすぐに謎も解けるだろうさ。
明日のやることは決まったな。

パラリラパラリラ!!!

俺は半ば現実逃避気味にそんなことを考えていた。
一日の間に立て続けに問題に遭遇すれば仕方もないことかも知れない。
人間とは強いもので、許容範囲を超過すると自動的にセーブがかかるようになっている。
とりあえず殻にこもる所から始めよう。

不良A「おぅなんだお前は? ここがどこだか知ってるのか? あ?」

男「知らないし興味もないしすぐ帰りますのでお願いしますから見逃してください」

不良A「ふざけてんじゃねぇぞだらずがぁ! ぶっ[ピーーー]ぞオラァ!」

不良B「俺らん縄張りに勝手に入って無事に帰れると思ってるのかぁ? あぁ!?」

男「土下座でもなんでもしますからどうか……もうこれ以上の心労には耐えられそうもないんです……許して…」

不良C「なんじゃあこいつ…気色悪いのぉ! おうおどれら! ボコしたれや!」

オオオオォォオオォォ!

男「なんでや…なんでこないな目にあうねん……」

男「負け戦確定とか……燃えるシーンでもなしに……」

男「ばたんきゅー」

ぼこっぼこっ! ぼこぼこっ! ばきぃっ!

……………………

不良C「弱っこいのぉ……もう倒れよったわ」

不良A「さてと、いくらくらい持ってるんだぁ?」

「……テメェら、なにしてんだ?」

不良B「あぁん? 誰だテメェ!?」

「へぇ…アタシのこと知らないのか。ならその体に教えてやるよ」

不良C「えっちょっまっ」

……………………

男「………ってて…あれ、ここは」

男「……確か暴走族集団に襲われた筈なんだが」

「目、覚ましたか」

男「…ん? あ、うん」

「そうかよ」

男「あの…俺なんか集団リンチにあってたみたいなんだが…」

「それをアタシが助けたんだよ。まぁたまたまだけど」

男「…100人くらいいた筈なんですがねぇ…」

「あの程度物の数じゃねぇよ」

「さーて…ここにいる理由もなくなったし、帰るわ。んじゃ」

男「ちょっ、待て待て! 一応なにか礼がしたいんだが」

「いらねぇよ。たまたま助けただけだし」

男「たまたま助けただけなら、放置してもよかったのにわざわざベンチに寝かせて俺が起きるまで待ってたんだろ?」

「………………」

男「飯がいいか? それともなんか菓子でも買うか?」

「いらねーっつーの……」

男「うーむ……あ、自己紹介先にしとくか。俺は男、よろしくな」

「は?」

男「ん?」

「…おい、ちょっとツラ貸せよ」ガシッ

男「…ふぁい」

「…………」じーっ

男「(……悪ぶってるしちょっと目がキツいけど…可愛いな)」

「……くっ、くく……もう諦めてたんだが、ここで再会できるなんて……確かにアタシは運が良いらしいな」ぼそっ

男「………? どういう」

不良女「アタシは不良女。とりあえずお前、財布出せ」

男「ほわっつ? ……う、うい…」すっ

不良女「没収」ばしっ

男「へっ? ちょ、なんでや!?」

不良女「うるせぇ。………五千円か、しけてんな」

男「恩人が悪党に大変身する様を見せつけられた。現実は過酷だ」

不良女「おら、飯食いにいこーぜ、お前の奢りで」

男「それはやぶさかでもないので財布返してつかぁーさい…」

不良女「うるせぇ。アタシが姉だ、逆らうな」

男「ぐっ……何故だか逆らう気になれない……なんだろうこの魂に刻まれた記憶は……よく覚えてないけど…」

男「わ、わかったよ……やれやれ」

不良女「………ちっ。覚えてねーってか。…ま、どうでもいいか」

マックドナッルド

男「………安定のマックであったとさ」

不良女「なんか文句あんのか?」

男「ないっす」

不良女「……………」じーっ

男「………(またこの目だ。観察されているような、この目。何がしたいのか検討もつかない)」

不良女「………っ。…なーんか、ほら、アタシたちどこかで会ったことないか?」

男「ないです」

不良女「ふんっ!」ばきぃっ!

男「ひでぶっ! っへぇははにしやがふ!」

不良女「少しは考える素振りを見せろよ!」

男「ほんなほといわれへもひらんもんはひらん」

男「いてて……なんなんだよ…」じーっ

不良女「うっ………」

男「うーむ。……うーむ?」

不良女「………」

男「うん、ないな」

不良女「おら!」ぼこっ!

男「ごほっ…! み、みぞおちはやめろみぞおちは…!」

不良女「うぜぇぜ…。物凄く目の前にあるものをぼこぼこに捻り潰したくなるくらいうぜぇぜ…」

男「もう持ってるバーガーが捻り潰されてるんですが…」ガタガタ

不良女「……はぁ…ま、お前に期待するだけ無駄だったな…」

男「なんで初対面の女子にここまで言われないといけないのん……」

不良女「お前、ケータイ貸せよ」

男「………………。い、」

不良女「選べ。死ぬかくたばるか」

男「へい! 俺のケータイお待ちぃ!」だんっ!

不良女「素直の奴は嫌いじゃないよ。……………これでよし」

不良女「アタシが電話したら五秒以内に出ること。メールは30分待たせたら死刑な」

男「………いや無理っすそれはマジで」

不良女「………ちっ、わぁったよ…少しは大目に見てやるわ」

男「出れる時は出るし返せる時に返すんで…」

不良女「それでいいよ」なでなで

男「おっ……ってなんで撫でる」

不良女「あっ。うるせぇ!」ばきっ!

男「……なんへや…」

不良女「アタシは帰るからな! じゃあな!」

男「ちょっ俺の財布!」

不良女「次会った時まで没収に決まってんだろ!」たったった!

男「決まってねーよ!? おおおおい!!!!」

男「逃げられた……肉体精神に続いて懐にまで被害を受けるとは……」

お嬢様「見つけましたわ!!! 執事!!!」

執事「御意」

男「あれ執事さんなんでそんなに涙目でオコリザルなんで」

ひ、ひでぶぅっ!

「あぁ、そうだ。狩りの時間だよ」

「ヒーロー狩りねぇ……」

「といっても、対象は一人ですが」

「………もう一人のヒーローもこの際狩ると言うのはどうでしょう。ほら、なんと言いましたっけ…」

「………………」

「………………」

「………………」

「…分かりましたから、皆様人を殺しそうな目をしないでください。失言でした」

「…あまり調子に乗るなら、貴様から狩るのも私は辞さん」

「申し訳ありません」

「…ま、私は適当に遊ぶさ」

「そうですね。私もそこまで深く入り込む気はありません」

ショートエピソード
【狩るもの四人・完】

ここまで

全然進んでない
おかしいな

ノシ

大したことでもないけど、一応

もう少しでプロローグが終わります
そのあと各ルートに入っていきますんで、こうやって出してきたキャラでもエンディング消滅したり、そもそも出ない可能性もあります
ルートは現在、
1、お嬢様学園編
2、不良街編
3、魔法使い編
を予定しています
あと1ルート追加したいんだけども、どうするかなと
エンディングについてなんですが、本当に簡単な選択肢安価はするかも
それが嫌ならこちらで勝手になんかで決めます


それでは、おやすみなさい
ノシ

友人に
「しゃべり方とか何種類も無いんだから、地文つけてせめて容姿くらい書け」
って怒られたんだけど、必要です?

男「最近、平和とはなにか分からなくなってきた」

女「そうかい? なかなか哲学的なことを考えているんだね、君は」

男「………それで? 俺を呼び出した目的は?」

女「目的? はは、君に会うのにわざわざ目的なんてものが必要なのかい?」

男「さてね………用がないなら帰ろうとするかな」

女「軽い冗談じゃないか。それとも重い冗談の方がお好みかな?」

男「重い冗談ってなん……いや言うな、もういい分かったから」

女「ふふ、いけずだな。さてと、冗談も程ほどにしておこう。君を呼び出したのは、とりあえず今日のことを話したかったからだ」

男「今日のこと、ね……」

女「あぁ。あれはなんだい? 何故君が僕の通う学園に?」

男「親に売られる、騙される。この二つでなんとなく理解してほしい」

女「ふむ。大体事情は察した。にしても彼女、そこまでするなんてね……よっぽど気に入られてるようだ」

男「流石の理解力だな」

女「君のことで六時間は妄想してベッドをびしょ濡れにしたこともあるくらいだからね。これくらいなんてことないさ」

男「……それで? お前の話も聞かせてもらおうか?」

女「ふぅむ……そうだね……君にこうやって接する僕が偽りの姿で、本当は良いところのお嬢様で皆の憧れのお姉様……それが僕の真の姿さ!」

男「そうか」

女「……あまり悲しくなるような反応をしないでくれ…傷つく………」ハァハァ

男「………」

女「分かった、今夜はおふざけは無しだ。悪いね茶化して、僕としても君とこんな雰囲気になっているのは不服なんだ、早く終わらせよう」

男「そうしてくれ」

女「結論から言うと、先ほどの説明で概ね間違いはない。違っているのは今の僕が本当の姿……というより、あの生活が嫌で逃げた先に君と出会い、何度も会うことで形成されたのが今の僕と言ったところだね」

男「……なるほどな。とりあえず、うん、まぁ分かった。少しだけお前とお嬢様の関係を疑ったが関係無さそうだな」

女「とんでもない! いや、お嬢様と何度か会っていたのは当然のことだが、休学して男を連れて戻って来るなんて驚きさ!」

男「悪かった、疑って。にしても毎日毎日わざわざなんで街にまで来てたんだ?」

女「おおっとそんなことを訪ねられるなんて……そんなの、君に会うために決まっているじゃないか」

男「そうなのか? なんでだ?」

女「……さぁね。自分で考えてくれよ」

男「おぉう……まぁいいか……」

女「ふふっ、まるで驚いた様子もないね」

男「そうでもないけどなぁ……別にお前がどこの誰でもどうでもいいからさ。女は女、そこにちょっとごちゃごちゃしたもんが付加されただけだしな」

女「そうかいどうでもいいなんて……今度は放置プレイかい?」

男「お前の場合放置してても勝手に興奮してそうな…」

男「というかさっきの六時間妄想って本当かよ?」

女「ふふ、それくらい僕にとっては朝飯前さ。なんなら今から君への思いの丈をぶちまけて僕の愛液を君にぶちまけてしまっても構わないよ」

男「俺が構うわ! んなことされた日にはどんな顔して帰ればいいんだよ!」

女「悦ぶよ(僕が)」

男「お前がだろ!?」

女「流石! とうとう以心伝心だ! やはり男は最高だなぁ!」

男「なんかとてつもない不名誉を被った気がするんだが…」

女「気のせいさ、僕が君に不名誉を押し付けるような女に見えるかい?」

男「…見えないこともない」

女「まさか! 僕が君に押し付けるのは忠誠と尊敬と性欲だけさ!」

男「最後のは押し付けないで一人で処理してくれ」

女「ここでかい?」

男「なんでそこに話を帰結させるかなぁ」

男「……あ、女。もうひとつ聞かせてくれ」

女「む、なんだい?」

男「あの学校の生徒で、権力が強いのは誰だ?」

女「それは白百合会の白女さんだね。朱薔薇会と緑春蘭会の更に上だ」

男「ふーむ……」

男「なら、親で、とするなら?」

女「…んー…お嬢様のところじゃないかな。いや、待てよ…? もう一人いたような…誰だったかな…」

女「………すまない、思い出せない」

男「そうか。なら仕方ない」

女「誰だったかな……うーむ…」

男「………教師すら従わざるを得ない強権か……あの三人はそんな風にするようにも見えなかった。俺にたいしていくらか好意的だったしなぁ」

女「うん? 何かあったのかい?」

男「……その話はいいよ。聞かせるようなことでもない」

女「そんな冷たいことを言われると嬉ションして君にひっかけてしまうが、なに、構わんさ」

男「俺が構うつってんだろ! つーかお前目がマジだぞ!?」

女「話してくれないのなら私の体は自動的に反応してしまうだけさ」

男「………分かったよ…軽く説明はする」

女「ついに男がデレ誰だったかな! ははっ、今日は嬉ション日和だな!」

男「お前放尿したいだけじゃねぇか!?」

女「少し違うね。僕は男にぶっかけたいだけなのさ!」

男「たちが悪い!?」

………………

女「事情は理解したよ。にしてもあの学園でいじめなんてなぁ……いや、いじめなのかどうかも怪しいところだが」

男「あぁだからこそさっきの質問な訳だが」

女「お嬢様が男に近づいてほしくなくてやらかしたとか?」

男「無いな。教室入ってきた時にキレて面倒になりそうだったし」

男「大体そんな暗いことやるんならさっさと俺は消える」

女「……ふーむ…僕も少しだけ探りをいれておくよ」

男「悪い、頼む。俺も心あたり…っつーか、まぁ有用そうな情報源を当たってみるわ」

女「あぁ…成果の報酬に君にどんなプレゼントをさせて貰えるんだろうか…」

男「………まぁ、デート一回全部俺のおごりでどうだ」

女「…!? ………じゃあ、それで」

男「いいのか」

女「あぁ」

男「………よく分からんが、じゃあそういうことで。送るか?」

女「いや、大丈夫。またね、男」スタスタ

男「…………………おい」

………………

男「……………誰だ」

………………

男「…………………………………まぁ、いいか…」

執事「男様」

男「あ、うん。ありがとう」

………クスクスクス………

………ウフフフ……

…………アハハハハ……

男「あー疲れたー……本当今日一日でどんだけ事件起こるねんってくらい色々あったな…」

姉「何かあったの?」

男「気にしなくていいよ姉さん。学校はどうだった?」

姉「ちょっと、お嬢様ー、な子が多いけど皆良い子だったよー」

男「そいつはよかった」

嬢女「お? なんかあったのか?」

男「いや特には」

嬢女「嘘ついてもわかるぞー! で、何があったんだよ?」

男「気にするな」

嬢女「ちぇー…なんだよ、けっ」

嬢姉「……何かありましたの?」

男「気にしないでください、特別な事でもないので」

嬢姉「何かありましたらいつでも相談くださいね? 男様の為でしたら尽力致しますわ」

男「自分で解決しますのて問題なしです」

嬢姉「お友達ができなかったとか…」

男「幸い個性的な三人にからま……仲良くなってもらいました」

嬢姉「あら……。ん。…あらあら…男様はええと……おモテに…」

男「よく厄介ごとに巻き込まれると素直に言ってくださって結構ですよ」

嬢姉「………魔法の力を使えば何もかも洗いざらいですわよ?」

男「………それは夢のある話ですね」

嬢姉「頼ってくださっても良いんですよ?」

男「なんでも頼るのは良くないかと。こういう問題はまぁ割りと慣れてるんで…」

男「嬢姉さんにデメリットが発生しないのなら存分に甘えたいんですけどね」

嬢姉「え!?」ドキッ

男「そういえばお嬢様に、嬢父さん、嬢母さんは?」

嬢姉「………ええと…」

男「……まさか!? ったく!」ガタッ!

嬢姉「あ、私、案内します」


嬢父「うーむ……しかしなぁ」

お嬢様「しかしも何もありませんわ! 男様がいじめられて自殺でもなさったらどうするつもりですの!?」

嬢母「あらあら…」

お嬢様「とにかく! 一刻も早くなんとかしてくださいお父様!」

男「へいストップ!」

嬢姉「失礼致します」

お嬢様「お、男様!?」

男「………やっぱり…余計なことするなって、お嬢様」

お嬢様「ですが!」

男「俺は俺で解決するからさ。裏でなんか起こってるのだけは事実だろうが、別になんとでもしようはある」

嬢母「…裏で…?」

男「嬢母さんもご存知無さそうですか……」

嬢母「……申し訳ありませんわぁ…」

男「いえいえ。とにかくお嬢様、これは俺が自分で片付ける」

お嬢様「ぅ………申し訳ありません…」

男「あー…いや…俺のためにしてくれたんだろ? ありがとう」

お嬢様「………また先走ってしまいました…」

男「そういう自分の目的の為に熱い所は嫌いじゃあない。今回は俺に任せとけ!」

お嬢様「はい…」

嬢父「男くん。あの学園については我々も迂闊に手出しできないところがある。だが出来る限りのことはしよう」

男「お気持ちだけ受け取っておきます。失礼します」

がちゃ

嬢母「ううん……私も、お話を聞いてみようかしらぁ…」

嬢父「そうだな。なにか情報を掴んでおいたほうが良いかも知れん」


男「もうおっちゃん疲れたよ……思えば何日間もかけてやってたような気もするのに全部今日一日で起きたことだもんな、堪らん……」

男「もう寝よう…」

男「…………………」

クスクスクス……

アハハハハ……

ネェ………

アソボウヨ…

男「お兄ちゃんね、疲れてんの……もうね…幽霊でもなんでも良いから楽にしてください…」

……………

男「ありがとう……」

【始まりの話・完】



ようやくプロローグ完です
ここから各ルートにいきますので、安価取りますよっと

・お嬢様学園編
・不良の街編
・魔法使い編

下1から5までで多い奴のルート入ります
安価よろしゅう

それではノシ

お嬢様ので確定

昼くらいに続けようね

この時点で攻略不可能になったキャラ出したほうがいいかな?

執事に無理を行って学校に連れて来てもらった俺は、誰もいない教室で一人、人を待つ。
女に言った心当たり、を探ることにした。
今日、昨日と同じ状況だと保証されてる訳でもない。
何かしらの裏がある以上、昨日様子見して今日殺されるという可能性だって無いわけではない。
極端かもしれないが、そういう可能性を考慮すると、やはり行動は早い方が良い。こういうときは考えすぎて困るなんてことはないだろうし。
この程度なら無害だから、そう言って放置をした次の日にピンチに、なんて映画や小説の中だけで十分だ。
さて、ちらほらと人が来て、驚いたような顔を一瞬して顔を背ける。
いつ来るか……十五分ほど待って、ようやく目的の人物が現れ

「ふえっ!?」

たので迅速に捕らえて引きずっていく。
正直ね? あのね? 女の子に無視されまくるのってちょっと辛いの。

中庭

男「さぁキリキリ吐いてもらおうか……?」

「な、な、なんですかぁ!?」

男「黙れ。貴様に拒否権などない。朝日も拝ませない」

「えぇ!?」

男「…というの冗談だ」

男「君がこちらを気にしているのが分かっていたからな、一番話しやすいと判断してつれてきた。無理やり気味になったのは謝罪する」

「…い、いえ………その…わ、私…」

男「そうさなぁ…まずは自己紹介をしよう。俺の名前は男だ、よろしくな」

「わ、私は女生徒…です…」

男「よろしく。早速で悪いが、君たちの裏で何かをしている人を教えてくれ」

女生徒「えっ………あ、う……そ、れは……」

男「それは?」

女生徒「………ひっ! わ、私…何も知りません!!!」

男「あっ、ちょっ!」

男「(後ろ…?)誰だ!?」バッ!

男「…いない。今彼女は何に怯えたんだ…?」

男「ここから見える校舎の様子は……窓が二つか…」

男「どうやら、俺の行動は監視されていると見て良さそうだな……少し見回ってみるか…」

廊下

男「あの位置を見えて、あの位置から見える部屋は……ん、ここは? 朱薔薇会…の会室か…」

男「鍵は…かかってない…」

がちゃ

男「……………誰もいない」

男「……ふーむ」ばたん

男「しかし鍵がかかってなかったというのも気になるな。中には大事なものもあるだろうし、開けっ放しにする筈もない。開けた人間は…朱女さん、か…?」

「あの…男様ですか?」

男「………はい。そちらは?」

「あ、私は委員長、と言います。一応同じクラスで…」

男「……見た覚えはないけど…」

委員長「その…体調を崩していて、三日四日ほど来ていなかったので…」

男「それなら空いてる机があるはずなんだがね。見た限りそんなものはなかったが」

委員長「あ…それは…男様に私の使っていた席を使わせて、とのことで…」

男「…あー、そうなのか。それは悪いことをした」

委員長「いいえ! そんなことは!」

委員長「それで、教室を見に行ったのですが……」

男「あーひとつだけ隔離されてりゃそりゃ気にもなるか」

委員長「ですので! 皆さんにお説教してちゃんと男様と仲良くしてもらうことを約束させました!」

男「……………え? なに?」

委員長「なんですか?」

男「皆了承したのか?」

委員長「もちろんです!」

男「…………そうか…」

男「……………うーむ…」

委員長「あ、あの…なにか…?」

男「ん? あーいや………まぁ…気にしないでくれ」

委員長「………???」

男「それより委員長、早いんだな? こんな時間に来るなんて」

委員長「あはは…私、クラスの委員長ですから、他の人の見本になるよう頑張らないといけませんので…」

男「へぇ、そうなのか。大変だな」

委員長「………っ」

男「…どうした? 俺の顔を見つめて」

委員長「…………あ…いいえ!? な、なんでも!」ばっ!

男「………お、おう」

委員長「………」

男「………(なんだ、この微妙な空間…)」

委員長「あ、あの!」

男「はい」

委員長「…………い、一緒に教室へ行きましょう?」

男「………はい」

委員長「………………」

男「………………」

委員長「……あ、あの…」

男「………………」

委員長「………男様?」

男「あぁはいはい、なんだ?」

委員長「…どうかしましたか?」

男「ちょっと考え事。話が少しだけ前進したな、とね」

委員長「お話ですか?」

男「うん。自分で進められなかったぶん情報量が少ないけど」

委員長「……え? え? え?」

男「なんでもない。ふむ……とりあえず候補は四人…か五人程度かな」

男「とにかくありがとうね。あ、ねぇ。今日校舎内で、朱女さん、騎士女さん、白女さん、それと」

男「―――お嬢様のこと、見てない?」

【お嬢様編 第一話・疑惑 完】

お嬢様編は、こんな感じにミステリーっぽく話は進むけど、当然ながら>>1にミステリーを書いたことはない
期待しないでね

ノシ

すいません、余裕で風邪ひきました
またそのうち来ます

28日くらいから再開しますよっと
このスレ需要あります?

28ってのは多分三月のことです
嘘です
あとで再開します

と、思ったんですが
すいません建て直しても良いですか…?
見直してみて話の時系列とか辻褄が…合ってないように思って…

>>167
同じく見直してみたけど、そんなに違和感あったかな?それとも自分の読解力の無さが原因…?(遠い目)

まぁ「訂正版」として建て直して、キャラが増えるなら>>57みたいに簡単なまとめを少しずつ載せるのもアリかも
>>1自身も確認しやすくなるし

>>169
起きて朝飯食ってその次の瞬間に寝よう、姉「私も」ってなってて、気にくわなかったです
何も考えないとこんなことになるっていう

よし!
明日建て直しします
それではまた会おう

あ、すいません
今少しずつ手直ししてる最中です

すいません、仕事が変わった都合で早くても来月中旬になります
申し訳ない

…………すいません
もう少しお待ちください……

よーし、明日立て直しします
誘導もしっかりしますので、お待ちくださいな

あ、先に言っておきますと
・タイトルの変更
・物語の修正
・登場人物の追加
・他細かい修正など
する予定です。
物語は一応大筋は変えないと思いますが、よろしくです

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年02月05日 (木) 23:19:24   ID: YGKSzYzR

面白い続き早く

2 :  SS好きの774さん   2015年02月06日 (金) 14:56:21   ID: WmclBkMX

期待期待

3 :  SS好きの774さん   2015年02月07日 (土) 20:33:00   ID: XTB1QQnf

こう言う話好きだゎー

4 :  SS好きの774さん   2015年02月09日 (月) 20:45:00   ID: vZW4bF9V

早く早く

5 :  SS好きの774さん   2015年02月11日 (水) 02:37:10   ID: xVa__WMe

もう、やりたい放題だな

6 :  SS好きの774さん   2015年02月28日 (土) 19:36:37   ID: _Pr3pYRo

はやくー(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)

7 :  SS好きの774さん   2015年03月02日 (月) 11:43:47   ID: tbFre0MD

さて…まだなのか(更新)

8 :  SS好きの774さん   2015年03月25日 (水) 17:39:40   ID: aYl8nw9B

期待

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom