舞園「霧切さんに苗木くんを寝とられた」 (35)

・キャラ崩壊
・コロシアイなしの設定
・NTR注意
・エロ

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舞園さやかは歓喜に酔っていた。

放課後、希望ヶ峰学園での授業、部活が終わり帰路の途中、下駄箱で靴を取り出す際に一通の手紙を確認した。

舞園「これは…もしかして…」

舞園は口に手をあて、少し高揚した。
斜め上の解釈だろうか。鈍感でなければ、この手紙の内容はこう考えることが出来る。いや、こう考えるのが普通だ。

舞園「ラブレター……?」

舞園は慎重な手口で、その場で封を切り、中の紙切れを取り出した。
中に折りたたんであった、手紙には

今日の18:00に1-A 教室に来て下さい
苗木 誠

の文字があった。

舞園は今、1-Aの教室の前に立っていた。
手紙を受け取った時間は17:30くらいで少々時間を削ってから教室の前に来た。

すぐに教室に向かうことも考えたが、お互いが教室に向かい、途中で彼と鉢合わせになる可能性もあり、それは気まずい。
何より、心の準備も必要だった。

今時計の針は18:00を指している。時間通りに目的地に来ることが出来た。
一度、深呼吸をしてから教室のドアノブに手をかける。

舞園「にしても…まさか苗木くんが……」

舞園と苗木は中学の時からの仲で、希望ヶ峰学園では一番仲が良かった。
希望ヶ峰学園で、長い時間を彼と共に過ごし、舞園は彼に友達とは違う思いを寄せ始めていた。

意識し始めていた頃にこの手紙。期待してしまう。
彼も私に気があったのではないかと。

手紙の呼び出しの目的が、それ以外の可能性であることはもう考えられなくなっていた。
舞園は手をかけていたドアノブを、ゆっくり捻り、ドアを押し開けた。

舞園「苗木くん…舞園です」

ドアを開けながら、小声で彼の名前を呼ぶ。
しかし、奇妙なことに、目的地の教室内は真っ暗だった。
今この教室に明かりがついてないこともあるが、もう夕暮れで窓からの光もなく暗くてよく見えない。誰もいないようだ。

何かあって彼は遅れているのかなと、ふと頭を傾げる舞園。
とにかく、彼が来るまで目的地の教室内で待ってようと電気のスイッチを押し明かりを付けた。

舞園「は……?」

明かりをつけた途端、教室内で舞園の眼に信じられない光景が入ってきた。
あまりに突然すぎる不測の事態。

苗木「え…っ」

霧切「約束通り…来てくれたのね」

教室には服が乱れ、半裸状態で繋がっている二人の姿があった。

舞園「えっ……何…してるんですか……苗木くん…?」

状況が理解出来ない、いや現実逃避、脳が拒否しているといった言い方が正しい。
唐突すぎる光景に、腰がぬけ教室の床に座り込んでしまう。

椅子に座っている苗木の上に霧切が跨がり、対面在位の体位になっている。
苗木の肉棒が霧切の秘所に収まっているのが、舞園の目で確認された。

驚きのあまり、苗木は霧切を突き飛ばしてしまった。
性行為は一時、中断されたようだ。

苗木「な、何で…舞園さんがここにいるの!?」

舞園を呼び出したはずの、当の本人が何故か舞園の存在に驚いている。
ますます、舞園は状況が理解出来ない。

霧切「私が彼女を呼んだのよ」

苗木「え…っ」

舞園「じゃあ……この…手紙は…」

意気消沈した舞園が手紙を掲げながら問う。
それを見た霧切が、性行為による疲れで呼吸を乱しながらも淡々と説明を始めた。

霧切「そうよ。その手紙の差出人は私よ」

苗木「な…なにその手紙…? というか何で舞園さんを呼んだの!?」

霧切「あなたが悪いのよ、苗木くん」

苗木「えっ?」

霧切は苗木を軽く睨みながら続けた。

霧切「私が何度言っても、あなたが舞園さんと、距離を空けないのが悪いのよ」

苗木「そ……それは…っ」

霧切「だから、私は強行手段に出ることにしたの」

霧切「私と苗木くんのセックスを、舞園さんに見せつける…」

霧切「これで私たちの関係明らかになったでしょう? 舞園さん」

霧切「苗木くんは、もう身も心も私のものなの。だから苗木くんのことは諦めてくれるかしら」

苗木「ごめん……舞園さん……」

舞園「あ……ぁ………」

説明されても、舞園は理解することが出来なかった。
今まで、ずっと思いを寄せていた彼は、既に別の女と身体を交える関係になっていた。

信じられない。信じたくない。
残酷な現実を受け入れることが出来ない。

舞園「ぁ……ぅ………」

霧切「その顔は…まだ分からないのかしら。じゃあ、暫くここで私たちを見ているといいわ」

霧切「暫くといっても、私たちの関係が理解出来るまで……だけど」

霧切「もし、あなたが苗木くんに指一本でも触れたら、すぐに出て行ってもらうわ……いいわね?」

舞園は呆然自失の状態だった。
霧切は苗木に視線を戻す。

霧切「じゃあ、再開するわよ…苗木くん」

苗木「う……うん……」

舞園にとっての悪夢が再び、眼の前で始まった。
先程と同様に椅子に座っている苗木に霧切が跨がり、霧切は苗木の肉棒を自分の秘所にあてがう。

すぐには挿入せず、ゆっくりと時間をかけて、霧切の秘所は苗木の肉棒を埋めつくしていった。
ゆっくりと、舞園に見せつけるように。

舞園「う…うぅう……苗…木くん……」

苗木の肉棒が霧切の秘所にゆっくりと埋めつくされ、一度見えなくなると、少しずつ霧切は腰を上下に動かし始めた。
互いに手慣れているようで、霧切に痛みがないことから、きっと何度も交えているのだろう。

霧切が快感に溺れていく中で、苗木は何度も舞園に申し訳なさそうな視線を送った。

舞園「うぅ……そんな目で…見ないで下さい……」

苗木と霧切は両思いで、舞園は苗木に片思いだった。
そうなれば、結果として舞園が一人あぶれることになる。

そう、それだけのこと。苗木は何も悪くない。
だから、そんな目で見るのは止めてほしい。

苗木「んっ……あぁ…霧切…さぁん……」

霧切が、上下に腰を動かす速度を上げていく。
それに合わせて、苗木も快感に溺れていき、舞園を気遣う余裕がなくなってきている。

霧切「ふふ……これくらいの速さが……好き…なのかしら…」

苗木「うぅ…うん……気持ちいいよ……霧切さん…っ」

舞園「うぅ…うぁああ……苗…木……くん……」

自分の好きな人が他の女に蹂躙されている。
耐え難い光景に、舞園の目からは一粒の涙が零れ落ちた。
しかし、悲しい…悔しい、それらの感情とは別に、舞園は自分の秘所が熱くなるのを感じた。

舞園はパンツを無意識に脱ぎだし、自分の秘所を慰め始めた。

舞園「くっ……んぅ…苗木くん……好き…ぃ」

苗木「な…っ! 舞園さん…なにを……」

苗木は驚きの表情を浮かべる一方で、霧切は舞園の様子を一瞥すると、ニヤリと笑みを浮かべ苗木にこう告げた。

霧切「舞園さんは…私とセックスしている、苗木くんのエッチなところを見て…興奮してしまったのよ」

霧切「でも苗木くんは…こっちに集中して」

霧切は、苗木の背中に回していた腕で、強く苗木を抱き締め「この人は私のものだと」舞園に見せつけるようにアピールすると、さらに腰を動かす速度を上げた。

苗木「あっ! ダメ……そんなに激しくされたら出ひゃう…っ」

霧切「いいわよ、我慢しないで……んっ」

苗木はもう限界が近いようで、絶頂を向かえようとしている。
第三者に見られての性行為は、もちろんこれが初めてで、苗木は舞園にみっともない姿を見せないように声を出すのを必死に耐えている。
しかし、苗木の絶頂が近くなるにつれて霧切が腰を振る速度を上げていくので、我慢出来なくなっていた。

苗木「んぅ…んくっ……ぁう……」

霧切「ふふ、舞園さんの前で…声出すのが、そんなに恥ずかしいのかしら……」

霧切は苗木の気持ちを察したようだ。
霧切はいつも苗木の表情や仕草で、苗木の思考を読み取ってしまう。苗木はとても分かりやすいらしい。

声を出すのを必死に耐える苗木を見て、霧切は自分の口で苗木の口を塞いであげた。

苗木「はぅ……んんっ…!」

霧切「ん…んくっ……んんぅ……」

舞園「うぅ……うううっ…苗木くゅん……」

舞園は目から涙をポロポロ零しながら、無意識に唇を噛んだ。
悔しさを感じずには、いられなかった。

しかし、そんな苗木の様子を見ながらも、舞園は自分の秘所を慰める手の動きを止めなかった。
舞園の声は快感に満ちた喘ぎ声ではなく、呻き声や鳴き声に近い。

そう、舞園は今眼の前で起きていること、自分の気持ちを誤魔化すためにも手の動きを続けていた。

苗木「もう…ダメっ! 霧切しゃんイク……!」

霧切「いいわよ…舞園さんが見てる前でイッて…」

もう苗木は限界だった。この時点で舞園に配慮する、苗木の余裕はもう見られなくなっていた。
そして、霧切はまたニヤリと笑みを浮かべ、舞園を一瞥するとこう告げた。

霧切「舞園さんもよく見ていて……あなたの大好きな苗木くんが、他の女のアソコでイカされるところ…を……」

舞園「あ゛あああっ…あうぅぁ……」

それは舞園にとっては悪魔の宣告か。
舞園の声は精神的苦痛に悶える声に、どんどん変わっていった。

苗木「僕もう…我慢出来ない……霧切さん…出すよ…っ」

霧切「来てッ…苗木くん……」

苗木「イクッ……ぅああぁああっ!」

叫び声と共に苗木は霧切の中で精液を放出した。
どぴゅどぴゅと音をたてるように、大量の精液が霧切の膣内に注がれ、子宮を満たしていく。

苗木「うぅ…くぁっ……ああ……っ!」

霧切「あ…っ! 苗木くん……すごい…っ」

今までに経験したことない射精感。きっとかなりの量が出たと思う。
苗木と霧切は抱き締めあいながら舌を絡め、オトナのキスをして、互いに快楽の余韻に浸った。

舞園は頭痛や吐き気と戦いながらも、苗木から眼を離さず、自身を慰める手を止めなかった。

長時間に渡ったキスを止めて、顔を後ろに退くと唾液が糸が引いた。それは二人が濃厚なキスをしていたことを物語っていた。

苗木は霧切の背中に回していた腕をおろし、椅子の背凭れに身を任せたが、まだ下半身は繋がった状態である。

霧切「にしても…今回苗木くん、出しすぎよ……」

性行為が終わり、霧切が話をきりだす。
霧切の秘所からは、精液と愛液の混じった液体が膣内に収まりきらずに溢れている。

苗木「そ…そうかな……?」

霧切「それに、早かったわね…」

苗木「な…っ!」

霧切は自分の手を口にあてると、クスッと笑った。
確かに今回苗木は、今までに経験したことのない射精感を体験し、かなり気持ち良い思いをした。

霧切「もしかして…舞園さんに、見られた背徳感で興奮したの?」

霧切にジト目で見つめられる。
まだ下半身は繋がっていて、互いの距離は近く、苗木は眼を反らすことが出来ない。

先程の笑みも束の間、苗木は全てを見透かされるような霧切の視線に迫られた。

舞園が苗木を見て興奮するだけならまだしも、苗木が舞園によって興奮するのは癪である。

気に食わない。

霧切は苗木に体を寄せると、再び腰を上下に動かし始めた。

苗木「ま、待って…! 僕もう…イッたよっ」

霧切「私はまだ…イッてないわ」

絶頂したばかりで敏感になっている苗木の肉棒を執拗に責め、身体を震わさせる。
先程とは違い、敏感になっていることに加え、霧切が口を覆ってはくれず、苗木は声を抑えることが出来ない。

苗木「あ゛あああっ…あうぅ! ま…待ってよ…霧切ひゃん……んくぅっ!」

霧切「待たない…っ」

先程と同様に、腰を上下にふる霧切とは対照的に、逃げるように身を後ろに退く苗木。
しかし、椅子の背凭れによって苗木はこれ以上後ろに退くことは出来ず、苗木が身を退いた分だけ霧切は距離を縮めていく。

あれでは、逃げることが出来ず、快楽を延々と与えられ続けてしまう。

舞園「苗…木くん……苗木くゅん…っ」

行為が再開され、一時的に自慰を中断していた舞園も、二人の貪り合いを見ながら、再び自身を慰め始めた。
いや、貪り合いではない。今は一方的に苗木が霧切に蹂躙されている。
今苗木は霧切に犯されている。

苦痛に悶える苗木を見て、止めに入ることも考えた。しかし、霧切に苗木には指一本触れてはいけないと忠告されている。
舞園は立ち上がらない。苗木を助けようとはしない。

舞園はこの先を見たかったのかもしれない。

蹂躙され、快楽に溺れた、苗木のあられもない姿を。

苗木「んああ! もうムリッ…ムリだってばぁ! 許して……許してよ、霧切さぁん…っ!」

霧切「暴れないで…じっとして……!」

苗木は快楽に耐えきれずに、暴れ、椅子から転げ落ちてしまった。
しかし、下半身は繋がったまま抜けることはなく、すぐに霧切が上から苗木をおさえつけた。

今度は、床の上で対面座位から騎乗位の体位になった。
霧切は休むことなく、また腰を上下に動かし始めた。

舞園「…!」

苗木の頭は、舞園の方に向かって倒れ、舞園のM字の形にひらいた脚の下に苗木の頭が置かれることになった。
そのせいで、近距離で、舞園の眼の前でセックスが行なわれてることになっている。

苗木「うあ゛ぁぁっ…あぅ……んくっ」

舞園「はぁ……はぁ……苗木く…ん……」

苗木が近距離で犯され、自身の中が更に熱くなるのを舞園は感じた。
この期に及んで乱れている苗木を見て、反応してしまう自分が本当に情けなくなるが、自身を慰める手は止まらない。

いつの間にか、呻き声を発しているのは苗木に変わり、舞園はその苗木を見て喘ぎ声を上げていた。

舞園「んぅん…苗木くん……ふぁっ」

絶頂が近いのか、刺激する手の強さ速さは増していく。

霧切「あぅ…あっ……はぁん」

霧切も絶頂が近いようで、ここぞとばかりに腰を振る速度を上げていく。

霧切「苗木くん…イクッ……あっ!」

舞園「苗木くん……イッひゃいますぅ……」

ビクビクと身体を震わせながら、二人は共に絶頂を向かえた。

霧切は前屈みになり、顔を伏せている。秘所から愛液が漏れ、熱くなった霧切のアソコは自身の身体が震える度に、何度も苗木の肉棒をキュウ、キュウと強く締めつけた。

逆に舞園は身体を少し後ろに反り、自身の秘所からシャワーのように少し潮を吹いた。
それが、眼の前にいた苗木の顔にとび散り、舞園は余韻に浸ることもなく、飛び上がるように身体を起こし、青ざめた顔をしながら二人に謝罪をした。

舞園「ごごご…ごめんなさい…っ!!」

苗木「い……いや、いいよ……舞園さん…」

顔は汚れ、意識を朦朧とさせながらもそう言ってくれる苗木に舞園は安堵の溜息を漏らす。
しかし、そのやり取りに嫉妬の炎を滾らせるもう一人の女が、この場には居た。

霧切「出ていって」

舞園「えっ…」

霧切「今すぐここから出ていってッ!」

舞園「うぅ……」

苗木とは対照的に怒りを露にする霧切。
舞園には苗木に指一本でも触れたら、出ていってもらうと最初に約束した。

しかし、舞園の秘所から噴出された液体は、苗木の顔にとび散り、霧切は心中穏やかでない。

苗木「ま、待ってよ! 霧切さん…僕は別に……」

霧切「苗木くん……あなたはそれでいいかもしれないけど」

霧切「あなたが他の女の手で汚されるは、私にとって…あまり気分のいいものではないわね……」

苗木「う……うぅん…」

霧切は、困惑した表情を浮かべる苗木を押し倒し、舞園の前で再び、霧切の秘所は苗木の肉棒を犯していった。

苗木「うぅああっ…! 霧切さぁん…!?」

霧切「塗り直してあげるわ。あなたの汚された所、全部…っ!」

舞園「あ………ぁ…………」

再び眼の前で始まる、終わらない獣の交わりを一目見て、舞園は霧切に言われた通り、教室を後にした。

先程、手紙を手に入れた下駄箱の前に舞園は立っていた。
もう辺りは暗闇に包まれ、自分以外の人影はない。

彼はまだ教室で行為中だろうか。

舞園「苗…木くん……」

ふと、舞園の頭に彼の笑顔が過った。
今何度も教室で見てきた困惑した表情、苦痛に悶える表情とは違い、「あはは…」と照れ臭く笑う舞園にとって一番好きな苗木の表情。

明日、またいつものように希望ヶ峰学園で彼と出会い、その苗木の笑みを見て挨拶をして雑談をする。
そう、明日もいつも通りの楽しい学園生活が待っているはずだ。

だから……今、私が見てきたのは夢だ。
今見てきたのが現実なら、私はもう彼と普通に接することは出来ないだろう。

舞園「だから……だからもう、いいじゃないですか。夢から…覚めても……」

舞園の眼から今日一番の量の涙が溢れでた。
舞園はやっとの思いで、激しい頭痛や吐き気と戦いながら、フラフラと重たい足取りで帰路に就いた。




終里

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