王馬「うんそうだよ!男女三人の合コンパーティを組んでるから、男子は最原ちゃんとあともう一人は適当に呼んでおくよ」
最原「王馬くん、合コンの相手って…誰なの?」
王馬「最原ちゃんはせっかちだなー、それは会ってからのお楽しみだよ!じゃ、後日連絡するから、ちゃんと来てよ最原ちゃん!」
最原「合コンか…(期待を膨らましてもいいのかな…いやでも、僕には赤松さんと心に決めた人が…)」
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最原「お待たせ…」
王馬「もー最原ちゃん遅い待ちくたびれたよ、もしかして合コンが楽しみで寝れなかったりするタイプ?」
最原「いや、そんな事ないけど…それより」
真宮寺「最原くん、僕は気にしてないヨ?君が遅れてきた間、どんな風に彼女達をいたぶ…可愛がるかを予習していたところだヨ」
最原(王馬くんのやつ、よりによって真宮寺くんなんかを誘ったのか…絶対人選ミスだ)
王馬「待ち合わせはこの道を曲がったとこだよ」
真宮寺「いやあ、楽しみだネ、こんなにも高翌揚とした気持ちになれるなんて久しぶりだヨ…!」
最原「真宮寺くんて合コンとか好きなんだ」
真宮寺「そうでもないヨ、僕は見た目が不気味だから逃げられる事も珍しくないからネ、ま、逃がさないけどネ」
最原(サディストだ!!)
王馬「おーい、イチャイチャしてるとこ悪いけど、そろそろ準備しときなよ、女性陣達のご登場だよ」
最原(一体どんな人達が来るんだろう)
女1「あ、あはは、こんにちわ~」
女2「……」
女3「うむ、おまえたちが我らの相手か」
最原(う…なんかとても個性のあるメンツだ…、女1さんは以下にも活発そうで、明るく気の利きそうな褐色の女の子、女2さんは…すごくクールな方だな…なんだか僕と雰囲気というか何処と無く似ていて…女3さんは…)
真宮寺「へえ…女3さんは屈強な肉体だネ、筋骨隆々…というのかな、まるで女性には見えない逞しさを感じるヨ」
王馬「ダイナマイトボディだねー…あ、いい意味でだよ?」
最原(こいつらいきなりブッ込んできた!!)
最原「と、とりあえず立ち話もなんだし、どっか行かない?喫茶店とか」
女2「喫茶店…」
王馬「最原ちゃんは古いなー、初対面の男女のグループが集まって行く場所なんてやっぱりあそこでしょ…!」
真宮寺「クックック…カラオケだネ、あの暗くて密室された空間は僕も好きだヨ」
最原「カラオケ…?(真宮寺くんマスクしてるのに歌えるのか?)」
女1「うん、じゃあカラオケに行こうよ!」
王馬「最原ちゃんに真宮寺ちゃん、ちょっと」
最原「?どうしたの王馬くん」
真宮寺「あァ王馬くん言わなくてもわかっているヨ、誰が誰を狙うかの話だよネ?僕はあの屈強な人以外で頼むよ」
最原「え、ちょっと待ってよ、流石にそれは無理があるんじゃないかな、僕だってあの人は…少し怖いというか…」
王馬「そうじゃなくて、超高校級の事をネタにして話すのは禁句だよ?名前も、念のため替えておく事」
真宮寺「なぜだい?別に隠す必要性はないよネ?」
最原「…もしかして、超高校級の人が合コンなんてしてたら世間に騒がれるかもしれないから…とか?」
王馬「もー、最原ちゃんは何処までもいっても的はずれな回答だなあー、超高校級の話題なんか出したら圧倒的にオレが不利でしょ?超高校級の総統なんて悪いイメージしかないじゃーん」
真宮寺「クックック、ようするに自分の正体を明かさずに人間性だけで勝負しようという事だネ?」
王馬「ま、真宮寺ちゃんは適当に自分が試した殺害方法や死体の処理の仕方を話しとけばいいんだよ」
最原(けど、探偵の話題なんかしても仕方ないし、別にいいか)
王馬「じゃ、カラオケで盛り上がる前に自己紹介から始めようか!まず、女性陣から!」
朝比奈「じゃあ、あたしから、名前は朝比奈葵で、えーっと趣味は水泳かな、一応超高校級のスイマーなんだけどね」
最原「へえ(超高校級の人だったのか、そういえば見たことあるような気も…)」
さくら「我は大神さくらだ、趣味は格闘であり、如何なるものからでも、媚びぬ、退かぬ、省みぬ」
最原「…(なんて力強い目をしてる人なんだ…、あまり関わりたくないぞ)」
霧切「霧切響子…特に話す事はないわ」
最原「…(目を閉じでこちらを見向きもしない、一体この人は何しに来たんだろう)」
王馬「霧切ちゃんは冷めちゃってるねー…ほら最原ちゃん、この場の空間を盛り上がる時だよ!」
最原「えぇ!?無茶振りだよ!」
真宮寺「早く自己紹介を頼むヨ、テンポは重要だヨ?」
最原(…真宮寺くんがやればいいのに、…とりあえず名前は伏せておくんだったよね…)
最原「えーっと、名前は…苗木です、趣味は…た、真実を暴く事、かな」
霧切「苗木…くん?」
最原「…えっと、霧切さん、どうかした?」
霧切「いいえ、気にしないで、苗木くん…苗木、誠?」
最原「え?」
霧切「下の方よ」
最原「ああ!うん、そうだね誠だったかな!誠!誠!」
霧切「…いい名ね」
最原「…(なんだか知らないがとても好印象みたいだ)」
真宮寺「あのさ…そろそろ自己紹介を始めてもいいかナ」
最原「あ、どうぞ」
真宮寺「僕の名前はそうだな…田中とでも名乗っておこうか、田中是清だヨ、趣味は人を観察することかな、観察を続けていくと人となりがわかるからネ、見極める時にとても役立つヨ?」
朝日奈「あははは、変わった趣味を持ってるんだね、いや、いいと思うよ?うん!素敵じゃん!観察…」
霧切「そうね、確かに観察は役に立つわね、お陰であなたが不気味な人という事を十分に観察できたわ」
朝日奈「響子ちゃん…!」
真宮寺「……」
王馬「最後はオレだねー、オレは王馬小吉、超高校級の総統だよ!ま、総統っていっても殺人とかは命令しないから、誤解しないでね?趣味は人を楽しませる事かなー、みんなよろしくね」
最原「…な!(王馬くんめ、自分だけ抜け駆けした!!超高校級の話題は出さない約束だったのに)」
朝日奈「よろしくね王馬くん」
さくら「お前たちはみな、とても風変わりな趣味を持った者たちだな」
最原「あはは…」
朝日奈「自己紹介も終わった事だし!なんか歌おうよ!誰から歌う?」
王馬「にしし、やっぱりトップバッターは歌の上手い甘いマスクの是清ちゃんでしょ!」
真宮寺「え、僕?」
最原「是清ちゃん歌上手いんだ」
真宮寺「最原くん…その呼び方」
最原「あ、ごめん…王馬くんにつられてつい、えっとー、田中さん?」
真宮寺「いや、是清ちゃんでいいヨ、紛らわしいからネ」
王馬「ねー、前に降霊術の疲労の時に歌ったかごのこ?だっけ、あれ歌ってよ」
朝日奈「え!田中くん、降霊術なんてできるんだ!」
真宮寺「降霊術なんて大した事ないヨ?塩さえあれば簡単に作れるからネ…クックック」
王馬「んーかごのこないみたいだから、アカペラで是清ちゃんが歌ってくれるみたいだよ!」
真宮寺「え…」
朝日奈「どうせなら、立ちながらマイク持って歌ってよ田中くん!あ、さくらちゃん何か頼む?」
さくら「では朝日奈よ、プロテインの入ったドリンクを頼む」
最原「あ、ドリンクバー付きだから、僕がみんなの分を持ってくるよ」
朝日奈「え、ほんとに?じゃあドーナツ味のジュースお願いね!」
さくら「我はプロテインの入ったドリンクを」
最原「霧切さんは何がいい?」
霧切「そうね…じゃあコーヒーをお願い」
真宮寺「君はとても露骨だネ」
王馬「見損なったよ最原ちゃん!自分だけ抜け駆けするなんてさ!」
最原「王馬くんだってさっきしたよね…」
最原「えーっと確かドーナツ味のジュースと、プロテインの入ったドリンク…そんなのあるのか…?」
最原「…(ドーナツ…ドーナツ…やっぱりないよな…、ジュースにシロップでも入れたらそれっぽい味になるだろ…、プロテインは…ああもう色々適当に混ぜとこう)」
男「あれ?君は…もしかして超高校級の探偵の最原終一くん…だよね?」
最原「…君は誰?なんで僕の事を」
最原「…(なんだかとても落ち着いてる人だな)」
男「はは、やっぱり僕の事なんて知らないよね、大した努力も才能も持ち合わせてないんだし…」
最原「…」
男「僕の事なんてどうだっていいよ、君みたいな才能のある人間が僕みたいなゴミを気にかけること事態おかしいんだからさ」
最原「…(なんだこいつ…)」
男「それよりさ、最原くんはこんな所で何してるの?事件の捜査、とか?」
最原「いや、友達と遊びに来ただけだよ」
男「ふうん…超高校級の友達だったり?」
最原「…」
男「いやだな最原くん、そんな睨まないでよ、僕も混ざろうだなんて思ってないよ、そんなに空気の読めない人間に見える?」
最原「そもそも僕は君の事知りもしないんだ、逆に来ようとしてたら驚きだよ」
男「…一応僕も超高校級と呼ばれる人間なんだ、ゴミみたいな才能だけど…超高校級の幸運、なんだよ」
最原「超高校級の幸運…」
最原「…超高校級の幸運って言ったら…あっ!もしかして君は狛江…誠くん!?」
男「…」
最原「あれ?違った…?」
女「もー狛枝おにぃおっそーい何やってんのー?」
最原(また変なのが来たぞ…ん?着物を着た中学…小学生くらいか?)
女「…誰このみるからに才能も無さそうなモブキャラ臭がする人…狛枝おにぃの知り合い?」
最原「…え(見た目はロリなくせに恐ろしいほど口の悪い女の子だ)」
狛枝おにぃ「西園寺さん、彼は立派な超高校級の探偵の才能の持ち主なんだよ」
西園寺「えーうっそだー探偵するんじゃなくてされる側なんじゃないのー?目がイッちゃってるもーんぷークスクス」
最原「…、じゃあ僕はもう行くよ」
狛枝おにぃ「そっか…ごめんね最原くん、僕みたいなクズに時間を割いてもらって」
西園寺「狛枝おにぃ、早く行かないとゲロブタをいじめる時間がなくなっちゃうよー?」
最原(今日の合コンといい、世の中には変な人間が沢山いるな…)
朝日奈「おっそーい苗木、喉カラカラだよ、はやくちょーだい」
さくら「苗木よ、そのドリンクはプロテイン入りか?」
最原「え?(ああ、確か偽名なんだっけ)うん、ちゃんと入れてきたよ」
真宮寺「最原くん、随分と遅いようだったけど、何を…してたんだい…」
最原「是清ちゃん…どうしたのそんなに疲れきって、何があったの」
真宮寺「すこし…歌い過ぎただけだヨ…王馬くんの無茶振りでネ…」
王馬「じゃあ次はさくらちゃんだねー、霧切ちゃん歌ってる?何か入れておいてあげるよ」
霧切「私は歌わないわ…王馬くんも人の曲ばかり入れてないで自分も歌ったらどうかしら」
王馬「にしし、オレは聞く専門だからねー、じゃあdon't say lazyでも入れちゃおう!」
霧切「…っ!」
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