【ダンガンロンパ×ペルソナ】???「我は汝、汝は我……」【安価コンマ】 (418)

>>1の知識範囲はペルソナは5のみ、ダンガンロンパは1、2、絶女、3、V3、ゼロ、ダンガンロンパ霧切
・ダンガンロンパ版ペルソナ的なやつ
・安価コンマ使って進行
・ダンガンロンパシリーズのネタバレやペルソナ5のネタバレあり
・ノリと勢い重視
・進行遅め

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1493104397

主人公は誰?
ダンガンロンパの1・2・V3からでお願いします

一旦↓5くらいまでで

安価ありがとうございます
コンマ高かった天海と最原のどちらかで決めます

先に3票入った方で

主人公最原了解です

初期ペルソナ決め
偉人等にあまり詳しくないので↓3まででお願いします
その後多数決

ホームズ
モリアーティー
セレネ

上記3つで多数決
先に3票入った方採用

主人公 最原終一
ペルソナ ホームズ

決まりました
残りは本編中にその都度決める方向で……

20時とかそのへんにまた来ます

育成計画みたいにダンロンキャラは希望ヶ峰学園生徒で統一します。

ではスタート



耳に届くのは賛美の声。

――よく協力してくれたね。

――とても見習いとは思えないよ。

――これからもよろしくね。


耳に届くのは否定の声。

――たった一度事件を解決したくらいでなぁ……。

――所詮は素人だろ? もっと凄い探偵はいるじゃん。

――『超高校級』も安くなったもんだな。


でも、それ以上に気になるものは。

最原「ッ……!!」

自分の推理で追い詰め。警察に連行されていく犯人の視線。

憎しみ。妬み。敵意。殺意。

やめろそんな目で見るな僕は何も――!!





「次は~、希望ヶ峰学園~。希望ヶ峰学園~」

最原「あ……」

とても嫌な夢を見ていた。
忘れたくても、忘れられない。そんな夢。

最原「…………」

気持ちを切り替え、僕は停車したバスから降りる。
今日から僕は――『超高校級の探偵』として生活することになるんだ。



‡20XX年 4/9 sat


最原「……大きいところだな」

私立希望ヶ峰学園。
あらゆる分野で秀でた才能を持つ現役高校生を集め、その才能を育成することを目的とした学園。

この学園を卒業した人間はその後の人生の成功を約束されるとまで言われていて、入学するには学園側からのスカウトを待つしかない。

逆に言えばスカウトされたら才能を認められたということであり、入学することが一種のステータスみたいなところがあるとまで言われている。

最原「えーっと、僕はどこに行けばいいんだ?」

今回僕は新入生という形で入学することになっている。
一応前もって聞いた話だと、体育館に集まるよう言われてはいるけど……生憎、学園の見取り図はまだ貰っていない。

最原「……まぁ、掲示板とかに新入生案内みたいなのがあるだろうし。まずは校舎に入ってみるかな」

もしくは先生に道を聞けばいいだろう。
そう思い僕は校舎の中へ入っていく。


‡誰と遭遇した?
↓2 



校舎に入ってすぐに誰かが前からやって来るのに気付いた。

先生……ではなさそうだ。
だとしても先輩なら道を聞くのに適しているだろう。

最原「あのー、すいません」

??「ん? 見ない顔だな」

僕の声に立ち止まり、その人はこちらを見てくる。

最原「えっと、79期生として入学することになった最原終一です。体育館の場所を知りたいんですけど……」

??「体育館? 教師から場所は言われなかったのか?」

最原「はい……」

??「そうか……」

男性はそうしてため息を一つ吐く。

??「体育館ならここを左に行って、階段の手前を更に右に進んだ先だ。入学式はまだ始まってないだろうが、あまり時間もない。入学初日から遅刻なんてことになりたくなければ早く行った方がいいぞ」

最原「わかりました。ありがとうございます。えっと……」

僕の態度から何を聞きたがっているのか察した男性。

??「俺は【超高校級の神経学者】の松田夜助だ」

最原「松田先輩ですね。わかりました」

松田「分かったならさっさと行け」

最原「はい!」

頭を下げ、僕は松田先輩に言われた通りのルートを進んでいく。



【体育館】

最原「うわっ、広いなここも」

大きな扉を開けた先にはかなり広い空間があった。
体育館らしいけど、以前の学校の体育館と比べるとかなりの大きさであることが分かる。

最原「……よかった。間に合ったみたいだ」

周りを見る限り、教師の人はまだ見当たらない。
代わりに僕と同じくらいの年齢の人が何人か既にいる。おそらくは僕と同じ新入生だろう。

最原「…………」

時間にはまだ余裕がある。
入学式前だけど、誰かと話をしてみるのも悪くない……かもしれない。

初対面の人に対していきなり話しかけるのは少し緊張するけど……。


‡話しかける生徒指定。V3のキャラでお願いします
↓2



最原「あの……」

??「え? あ、私?」

とりあえず一番近くにいた女の子に話しかけてみる。

最原「いきなりごめん。えっと、キミも新入生だよね?」

??「うん、そうだよ。もしかしてキミも?」

最原「一応は……」

??「うわーっ! そっかそっか! なら自己紹介しとかないとね!」

随分と快活そうな子だな……。

??「赤松楓! 【超高校級のピアニスト】ってことで入学することになったんだ!」

最原「赤松さんか……。あ、僕は最原終一。【超高校級の探偵】で入学することになったんだけど……」

赤松「だけど?」

最原「たまたま遭遇した事件を解決しただけで。多分、赤松さんが思い浮かべるような探偵とはちょっと違うかもしれない……」

探偵と言えばあらゆる事件を解決した人を思い浮かべるだろう。
でも僕はまだ場数も少ないし、たまたま警察よりも早く解決できたというだけだ。

赤松「そうなの? でも、事件を解決できるなんて凄いじゃん! もっと胸張るべきだよ!」

最原「あはは……」


‡話題選択
1 赤松のことを尋ねる
2 希望ヶ峰学園のことを尋ねる
3 他の新入生のことを尋ねる(話題に出る生徒も指定)

↓2



そういえば、体育館に入ってすぐに気になったことがあったんだった。

最原「あれ、ロボット……だよね?」

赤松「……みたいだよ」

さっきまでの明るい表情が曇り、苦笑いを浮かべる赤松さん。

赤松「私もさっき来たばかりだから詳しくは知らないんだけど……【超高校級のロボット】として入学することになったんだって」

最原「へ、へぇ」

赤松「凄い話だよね。希望ヶ峰学園に入学することになってからある程度の覚悟はしてたけど……まさかロボットと同じ学園に通うことになるなんて」

最原「確かに……それはそうだね」

赤松「学園が造ったロボットなんだとしたら、凄い技術だと思う。才能を育成する学園って言われてるけど……ロボットもその一貫なのかな?」

最原「よくわかんないけど……そういうことなんだろうね」

まだ学園側が用意したロボットかはわからないけど、もしそうなのだとしたら……。

希望ヶ峰学園、得体の知れない場所だ。


そうして赤松さんと話をしていると、入学式が始まった。
学園長や他の先生の話を聞き終わると僕らは担任の先生に案内されて教室へと向かう事になる。





「――以上、連絡事項は終わり。それじゃあ最後に寄宿舎の部屋割りを発表するわね」

教室でのホームルームも終わって最後に先生はそう言った。

聞いた話によるとこの学園は全寮制になっていて、基本的に相部屋となっているらしい。
互いに違う分野の才能を持つ生徒同士が同じ部屋で暮らすことによりその才能を磨き合うことが目的らしいけど……。


‡同室になる生徒を指定
同じくV3キャラでお願いします
↓2



百田「おっ、オレのルームメイトは最原か!」

隣に座っていたクラスメイトの一人――百田解斗くんが声をかけてくれた。

最原「うん、みたいだね」

百田「へへっ、これも何かの縁だ。いっちょよろしく頼むぜ!」

最原「よ、よろしく……」

彼もかなり明るい性格のようだ。
こういう人と同じ部屋で暮らすなんて初めてだけど……上手くやっていけるだろうか。

「それじゃあ、今日はこれで終わり! 一応寄宿舎の門限は決まってはないけど、あまり遅くならないうちには帰ってくるようにね!」

「それと……最近、学園の周りでおかしな事件が起こってるみたいだから外出する生徒は気をつけるように! それじゃあ、赤松さん号令お願い!」

赤松「あ、はーい!」

こうして入学式が終わり放課後になる……。





20XX年 4/9 sat
朝→昼

入学式が終わればとりあえず授業はないので、お昼からは自由に行動できるみたいだ。

さあ、どうしようかな……。


‡行動選択
・校内を歩く(場所指定)
・誰かに会いに行く→赤松・百田
・部屋に行く

↓2



【図書室】

最原「ここが図書室か……さすが希望ヶ峰学園。かなり大きいな」

僕がやって来た図書室はかなりの大きさで、街の図書館――は言い過ぎにしても、それとほぼ同じくらいの広さだった。
才能を育成するには本や資料も必要ということだろうか。

??「はぁ……どうしたものっすかね」

そのやや奥の本棚。そこから男の子の声が聞こえてきた。

最原「……あれ? 天海くん……だよね?」

??「え? ああ、誰かと思えば……最原くんでしたっけ?」

ホームルームの自己紹介で既にクラスメイトの名前と肩書きは覚えている。
彼は天海蘭太郎。【超高校級の冒険家】であったはずだ。

天海「こんなところで何を? せっかくの早終わりですから、街に出るなりすればいいのに」

最原「いや……一応学園の中を歩いてみようと思ってさ」

天海「それにしたってこんな図書室なんて……おっと、これは俺自身にも言えることっすね」

あはは、と屈託なく笑う天海くん。

最原「それより、何かため息みたいなのが聞こえたんだけど……」

天海「聞かれちまいましたか。まあ、気にしないでくれると助かるっすね」

そう言われては深く追求するわけにもいかないか……。


‡話題選択
1 先生が言ってた事件のことって何か知ってる?
2 ここの図書室って本当に大きいよね
3 天海くんは学園はもう見て回った?

↓2


ちょっと離脱するっす



最原「天海くんはもうこの学園は見て回った?」

天海「ある程度はっすけど」

そうなのか……まだホームルームが終わって間もないのに……。

天海「俺は今朝一番乗りで来て、事前に学内を見たっすから」

最原「そうなんだ……ちなみにどういう場所があった?」

天海「まあ、教室は当然として保健室に購買部に娯楽室に……」

天海「それと俺らの学年限定で研究教室なんてものがあるみたいっす。79期生の入学と同時に造ったらしいっすから、先輩には無いみたいっすね」

へぇ……なるほど。

最原「ありがとう。自分で学園内を回る際の参考にするよ」

最原「どこに何があるか知っていれば迷わずに済みそうだしね」

天海「まあ、無茶苦茶広いっすからねこの学園……」

天海「俺はちょっとここでまだやることがあるんでご一緒できませんが、参考になったんなら嬉しいっす」

最原「あはは……ありがとう」

保健室、購買部、娯楽室……。
後僕らの学年限定で研究教室なんてものがあるのか。

まあ、研究教室は後回しでいいだろう。他の人の研究教室には入りにくいし……。





20XX年 4/9 sat
昼→放課後

お昼が終わって放課後。
そろそろ寄宿舎に戻った方がいいかな?


‡行動選択
・校内を歩く(場所指定/研究教室以外)
・誰かに会いに行く→赤松・百田
・部屋に行く

校内の施設は原作1の施設とV3の研究教室があります
↓2



【購買部】

最原「購買部……だよな? 先生とかが誰もいないんだけど……」

色々な物が山のように積まれていて、お世辞にも綺麗とは言えない場所であった。
その中に先生は見当たらない。監視カメラがあるから問題ないとは思うけど……窃盗とかの心配はしなくていいんだろうか?

??「あっれー? 誰かと思えば最原ちゃんじゃん」

そんなことを思っている僕の後ろから誰かがやって来たようだ。
振り向くとそこに立っていたのは……。

最原「王馬くん?」

クラスメイトの一人、王馬小吉。
【超高校級の総統】なんて肩書きで入学してきたらしいけど……正直、嘘くさい。それに彼が自己紹介の際に言っていた組織というのも聞いたことがない。

王馬「そうだよ! いやー、てっきり忘れられてるかなって思ってたんだけどそういうわけじゃないみたいだね!」

最原「そりゃあ、あんな自己紹介されたらね……」

最原「それよりも、王馬くんは何か用事?」

王馬「放課後に購買部がガラ空きなのは調べておいたから、ちょっと物色をしに……」

最原「もしかして盗む気!?」

窃盗の心配をしていたらこれだ。
まさかとは思うけど、本気なんじゃ……。

王馬「嘘だよ! 監視カメラがあるのに盗みなんてするわけないじゃん!」

最原「…………」

やっぱり、平然と嘘をつくタイプみたいだ。
侮れない……というよりは、ちょっとめんどくさい人なんだろうか……。


‡話題選択
1 超高校級の総統ってのも嘘なんだよね?
2 担任の先生って、臨時なんだったよね
3 王馬くんのルームメイトは誰だったの?(V3男子生徒の名前も指定/最原、百田、王馬以外)


↓2



最原「王馬くんのルームメイトは誰だったの?」

王馬「ああ、オレのルームメイトはゴン太だったよ。獄原ゴン太」

あの大きな体の……。

王馬「いやー、ゴン太ってかなりたんじ――純粋なヤツだよ! オレの言うこと全てを信じちゃってさ!」

最原「ちょっと、何やってるのさ……」

しかも単純って言いかけたよな……?

王馬「オレが悪の総統だってのもすぐに信じたし!」

最原「…………」

王馬「ほら、最近この学園の周りでおかしな事件が起きてるじゃん? あれも実はオレの仕業なんだよ!」

最原「は?」

それって先生が言っていたこと、だよな……?

最原「具体的には何をしてるのさ?」

王馬「そりゃあ言えるわけないよ! 言ったら最後、最原ちゃんの命をもらわないといけなくなるし!」

つまり言う気はないってことか……。

でも、王馬くんが言っている事件は確実に起きているわけだし……外に出るときは気を付けよう。


20XX年 4/9 sat
放課後→夜


【寄宿舎・最原と百田の個室】

百田「おー、帰ってきたか最原!」

夜。自分の個室に戻るとルームメイトの百田くんが出迎えてくれた。

最原「ただいま。百田くんも今帰ってきたところ?」

百田「そんなところだ。にしても見ろよこの部屋! かなり大きくねぇ?」

寄宿舎の個室は玄関を通ると長い通路があり、その左右にそれぞれの部屋があった。

最原「奥はリビングとキッチンなんだっけ? 本当に豪華な部屋だよね」

通路を奥に進むとリビングとキッチンがある。学生寮の個室と考えると破格の大きさと豪華さだ。
もっとも部屋自体は広いだけで殺風景なんだけど。

百田「それで、どうする? もうこんな時間だけど、メシでも食べるか?」

最原「そうだね……今日はもう疲れちゃったし、ご飯食べて寝たい気分だよ」

百田「なんだよ、そんな疲れたのか? しゃーねー……ルームメイトとの交流はまた後日だな!」

そんなことをするつもりだったのか……。





【???】


最原「……あれ?」

百田くんとご飯を食べ、寝たはずの僕。
しかし目を開けるとそこは不思議な空間であった。

最原「どこだここ……?」

円形に広がる部屋。高さはかなりあって、天井が霞んで見える。
周囲を取り囲むのは本棚。その中には資料がぎっしりと詰まっている。部屋というよりは書庫、というべきか。

そんな空間の中央。
豪華な机と椅子があり、その椅子に見慣れない人物が座っていた。


‡選択
1 普通にイゴール
2 モノクマだよ!
3 モノミでちゅ


↓2

短くてごめんなさい。本日終わりですわ
戦闘は簡単にさっくり進む方向を予定。ペルソナ側の用語はそのまま引用予定(シャドウとかパレスとか)

お疲れ様でした

20時とかに再開します



イゴール「ようこそ……我がベルベットルームへ」

最原「ベルベットルーム……?」

その人物の特徴は、とにかく鼻が長いことだ。
例えて言うならば天狗か。見ただけで普通じゃないことが分かる。

これは、夢? それとも……?

イゴール「ふふふ……どうやら戸惑っているようだな。ここは意識と無意識の狭間にある空間。つまりお前の心の有り様だ」

最原「何を言って……」

イゴール「無限に保管された書物。それに取り囲まれるようなこの空間は――まるで探偵が好んで使う書斎のようだ。そうは思わんか?」

全く意味がわからない。
これは夢。そう思うしかない。

イゴール「本題に戻ろう。現在、お前の運命の果てには狂気に満ちた絶望が待ち構えている」

最原「絶望だって……!?」

イゴール「そうだ。今のお前では到底適わぬような、それほど強大な絶望だ」

イゴール「それはやがてお前の身を蝕み、世界をも崩壊させる」

最原「…………」

イゴール「だが、お前にはそれに抗うための力が眠っている。今はまだ弱い力、しかしそれは剣となってお前の力になるだろう」

本当に、何を言っている……?

イゴール「信じられないと言う顔だな。こちらとしても今すぐ信じてもらおうなどとは考えていない」

イゴール「もうすぐお前は信じざるを得なくなるのだから……」

そうしてイゴールという男性が意味深に笑うと、不意に強烈な頭痛が襲いかかってきた。

イゴール「今回はここまでのようだ。次もこちらから呼び立てる。それまで待つがいい……」

最原「ま、待て……!」

そこから先の言葉は発せれなかった。


20XX年 4/10 san



最原「…………」

最悪の目覚めだった。
意味のわからない夢。しかしその中で感じた全てのことが現実のようで……。

最原「絶望って、何のことだ……?」

考えれば考えるほど意味がわからない。

最原「まあ、夢のことをいつまでも気にしてたって仕方ないか」

今日は日曜日。入学式の次の日ではあるけど、学園は休みだ。
休みでも学園は基本的に開放されてはいるけど、街に出てみるのも悪くないかもしれない。

最原「そう言えば百田くんはどうしてるんだろう?」

部屋を出て彼の部屋をノックするけど、反応はない。
早起きして出かけたんだろうか?

最原「ま、いいか」

いくらルームメイトって言っても昨日知り合ったばかりなんだし、そんな間柄で休みに一緒に行動するのも変だろう。

とりあえず僕はどうしようか。


‡選択
1 とりあえず朝ごはん(食堂へ)
2 外へ出て街を歩こう(学園外へ)


↓2



外へ出よう。せっかくの転校先だし、街のことを知っておくべきだ。

そう思った男子寮を出て、街へ出ることにした。





希望ヶ峰学園がある街はかなり大きく、行ける場所は限りなくある。

ショッピングモールに行けば売店やファミレス、書店があるし。
大通りに行けばゲームセンターやスポーツジムにカラオケなんてものもある。

他にも探せばまだ知らない場所があるだろうし……街の散策は定期的にしておくのもいいかもしれない。

さあ、どこへ行こう?


‡選択
1 ショッピングモール
 ※売店・ファミレス・書店から選択
2 大通り
 ※ゲームセンター・スポーツジム・カラオケ


↓2



【売店】

「いらっしゃいませ~」

ショッピングモールにある売店の一つ。
そこで店員の声に出迎えられ、中へ入る。

最原「へぇ、結構大きい売店なんだな」

見れば普通の商品に並んで希望ヶ峰学園が協力したという商品もいくつか並んでいる。
まあ、確かにこの街にとって希望ヶ峰学園は誇るべき物なんだろうし、こういうのもあって当然か。

「ふぅ……聞き込みもこれくらいにしておこうかしらね」

そんな売店の奥。店員が出入りするような扉から女性が一人出てきた。
背の高いスーツ姿の女性だ。凛とした雰囲気を放つ美人という言葉が似合いそうである。

最原「…………」

店員、ではないだろう。
それならあの人は何をしているのか? それに聞き込みって……?

最原「って、ダメだダメだ」

こういうところは探偵の悪い癖というか。一度怪しいと思ったらそう思い込んでしまいがちなところは悪いところだ。
そう思った僕は適当に中を歩いた後で出ようと思い、足を動かすが――続けて外から一人の男の人が入ってくるのに気付く。

「すいません、聞き込み終わりました」

スラっとした背丈に、茶髪と爽やかな顔立ちが印象的。
歳は僕と同い年くらいだろうか? もしくは一つ上とか……。

「お疲れ。それで、何かあった?」

「特別何も。しかし、やはり希望ヶ峰学園が関係しているとは思います」

希望ヶ峰学園……?
自分が通う学園の名前を出されては気にならないわけがない。でも、盗み聞きは……。


‡直後コンマ40以下で二人にバレる



「……ちょっと。そこのキミ、盗み聞きとは感心しないわね」

しまった……バレてしまったみたいだ……。

最原「すいません、希望ヶ峰学園の名前が出ていたので気になってしまって……」

「へぇ、希望ヶ峰の名前が出たのがそんなに気になったの?」

女性の代わりに男の子の方がそう言ってくる。

最原「はい。一応、僕も今年から希望ヶ峰学園の生徒になったので」

「ということは……79期生?」

「冴さん、これは望んでいたチャンスなのでは?」

「そうね……」

そうして冴さんと呼ばれた女性は胸ポケットから名刺を取り出し、僕に渡してきた。

冴「検察官の新島冴です。最近この周辺で起こっている事件について調査しているの」

冴「……明智くん。あなたも自己紹介して」

「はいはい」

もうひとりの男の子も自己紹介をしてくれた。

明智「明智吾郎。高校生兼、探偵だよ。テレビとかでも一応何度かは出てるから、もしかしたら知ってくれてるかもね」

そうだ……どこかで見た顔だなと思ってたら、テレビとかでたまに見る明智吾郎くんだ……。

最原「それで、調査って?」

冴「先生方から話くらいは聞いたことはない?」

言われてみれば、確かに昨日もそんなことを言っていた気が……。

明智「まあ、立ち話もなんだしファミレスにでも行こうか。冴さんが奢ってくれますよね?」

冴「…………」

明智「そんなに睨まないでくださいよ……」


‡選択
1 調査に協力する(ファミレスに移動。その後時間が夜まで進む)
2 理由をつけて協力を断る


↓2

※ちょっと離脱しますぅ



最原「わかりました……何ができるのかわかりませんけど、協力します」

冴「ありがとう」

明智「それじゃあ行きますか」





【ファミレス】

冴「それじゃあ、早速本題に入る……よりも前に、今この周辺で起きている事件について教えておくわね」

場所を変えてファミレスに来た僕と新島さんと明智くん。
新島さんと明智くんが並んで座り、その対面に僕が座っているという構図だ。

冴「とは言ってもその規模や内容は様々で、深く説明するとキリがないから簡単に言うと……事件の犯人やその周囲に関わっていた人におかしな現象が起きる、不可解な事件がこの街で起きてるの」

明智「今までは窃盗や暴行、その他傷害といった小規模で済んでいたけれど……ついに先週、死人が出る事件が起きてしまった」

最原「死人……!?」

冴「とあるテレビ局のディレクターなんだけどね。以前にもいくつか小規模の事件が起きていたから私達もマークはしていたのだけど……」

明智「そのディレクターが死ぬ直前まで親しくしていた人物がいた。多分、最原くんも見覚えくらいはあると思うよ」

そうやって明智くんが懐から一枚の写真を取り出した。

最原「この人は……」

明智「【超高校級のアイドル】の舞園さやか。希望ヶ峰学園の78期生だ」



最原「78期生……僕の先輩ってことですか」

最原「でも、どうして舞園さんのことを調べているんですか? ……まさか、彼女が犯人って思っているんじゃ」

冴「それはまだ確定していない。でも、彼女の様子が事件前後で明らかに違っているのよ」

明智「事件前はアイドルとしての活動をしていた彼女だけど、事件後はその頻度も著しく減っている。テレビ関係者に聞き込みをしても仕事後はすぐに帰宅していて同じグループのメンバーともろくに話をしていないとのことだ」

……確かにそれは明らかにおかしい。
犯人ではないにせよ、事件への関わりは確定だろう。

明智「彼女自身に話を聞こうにも拒否されて終わりなんだ。だから同じ学園の生徒であるキミに頼みたい」

最原「でも、78期生ってことは先輩ですよ? 新入生の僕に聞き込みなんて……」

明智「そこは他の先輩を味方にしてみるとかね」

冴「さっきの名刺に私の携帯番号が書いてあるから、もし何かわかったら教えてくれるかしら?」

明智「それなら僕の番号も……」

メモ用紙を一枚取り出し、簡潔に番号を書いて手渡してくる。

最原「……可能な限りはやってみせます」

会ったこともない人。でも、同じ学園で生活する先輩。
そんな人を疑えと言われるとあまりいい気はしないけど……これも探偵の宿命だと思うしかない。


20XX年 4/10 san
朝→夜


すっかり日も暮れて夜。
僕は学園に戻る道中で考え事をしていた。

それはもちろん舞園さやかさんのこと。
彼女が全国的に有名なアイドルであることは知っていたし、希望ヶ峰学園の先輩であることもありえないことではないと思っていた。

でも――そんな彼女が。まだ出会ったことすらない人だけど、そんな彼女がおかしな事件に巻き込まれている?

最原「…………」

これが夢の中で言っていた絶望というやつなのか?
なら……これを放っておくといずれ僕にも振りかかる?

最原「……【超高校級のアイドル】の【舞園さやか】か……」

その瞬間。視界が歪んだ。

最原「え?」

まるで渦を巻くように視界が回る。
回る。回る。回る。回る。回る。

ぐるぐると回る視界がやがて元に戻ると――僕の周りの風景は一変していた。


※今回終わりです。短い&遅くてごめんなさいです
 何かあればどうぞご自由に。次くらいに仲間一人増えるかな?

絶女や3のキャラも出てくるかな?

今日は休み

>>85
出てきます
3はともかく絶女は上手くやれるか不安ですが

1はペルソナ5しかやってないので……すいません
なるべく気を付けますが以降もネタバレがあると思いますのでお気をつけください



【???】

最原「なんだ、ここ……」

確かに街を歩いていたはずだった。
学園に戻ろうとしていたのに、今は全く別の場所に来ている。

最原「……ドーム?」

今僕の目の前に建っているのは巨大なドーム。
テレビとかでよく見る、アイドルや歌手がライブをするときに使いそうな場所だけど……こんなものは間違いなく無かったはずだ。

最原「どういうことだ……夢でも見ているのか?」

とにかくこの場を去ろうとする――その瞬間、ドームの入口のところで誰かが動いたような気がした。

あれは……舞園さやかさん?

直前に明智くんから写真を見せられていたからすぐにわかった。
今のは間違いなく舞園さんだ。

最原「こんなところで何を……?」

疑問に思った僕は少し迷った後で彼女の後を追うことにする。
普段なら気にしなかったかもしれない。でも今はなぜか――嫌な予感がする。







正面入口を抜け、中にはテレビで見るような光景が広がっていた。
たくさんの観客席があり、中央には舞台がある。

最原「あれは……」

その舞台の上にさっき見かけた舞園さんと――もう一人誰かの姿が見えた。

舞園「うう、ううう……」

頭を抱えて苦しんでいる舞園さん。
それは何か普通とは違う、苦痛と心痛が伴っているような表情だった。

「――は、本――から――」

舞園「ち、違う! 私は……」

舞園さんの方はよく聞こえるけれど、もう一人の方はあまり鮮明に聞こえない。
何を話しているのか。その内容がわからない。

最原「…………」

もう少し近づければもっとよく聞こえそうだけど、バレたりしたらアウトだろう。

どうする……?


‡選択
1 もう少し近づく(コンマ40以下で見つかる)
2 このままでいる

よく見たら安価先書いてなかった。ごめんなさい
今回は直下のを採用します


最原「少しずつ……少しずつ……」

物音を立てないように少しずつ近づいていく。

「お前が、あの男を殺したんだ」

舞園「ち、違う違う違う! 私はそんなことしてない!」

「本当にそう? 記憶を辿ってみればわかるんじゃない?」

舞園「あ、あああ……」

……あの男を殺した? 記憶を辿ればわかるだって?
おそらく、新島さんや明智くんが言っていたディレクターの事件についてだろう。

なら――舞園さんの前に立っているあの人は誰だ?
暗い空間で表情も見えない。声はかろうじてはっきりと聞こえてくる程度にはなったけど……。

最原「……これ以上の深追いは危険かな」

そう判断した僕はひとまずここから出て外に向かうことにした。
彼女のことは気になるけど、僕だけでどうにかできるとも思えないし……警察か、新島さんに連絡をしないと。





「――ッ!!」

外に出た僕に襲いかかるのは激痛だった。
上から飛び降りてきた何者かに倒され、僕は正面から地面に倒れこむ。

最原「が、あっ……!?」


※ちょっと離脱します



最原「な、なんだよこれ……!?」

僕の体を押さえ込むようにしているのは、ガードマンの制服に身を包んだ【怪物】であった。

険しい表情をしているからだとか、尋常ならざる力だからだとか。そんな些細な問題ではなく――単純に、人の形を成していない。

「――ッ!!」

怪物の咆哮が響き渡る。
その瞬間、僕の背筋が文字通り凍るようだった。

最原「ひ、っ……」

首だけを動かし、その怪物の目を見る。

憎しみ。妬み。敵意。殺意。

その様々な感情が入り混じった視線は――身に覚えがある。

最原「う、うわあああああ!! 離せ、離せッッッ!!」

そこから先はもうがむしゃらであった。腕や足を動かそうとし、怪物の束縛を振りほどこうとする。
だけど、僕なんかの力じゃそれは叶わなくて……。

――その瞬間、不意に怪物が吹き飛んだ。

最原「え……?」

突然の出来事に現実の認識が追いつかない。
そんな僕の元に、とある人物が現れる。

「……危ないところだったわね。もう少しであなた、死んでいたわ」




その人は凛とした態度で僕を見下ろしていた。
長い髪の毛が印象的で、その瞳は僕のことを冷静に見据えている。

最原「だ、誰ですか……?」

「話は後で。それよりも――あなたは逃げなさい」

彼女の声とほぼ同時で僕の後ろから物音が聞こえてくる。
先ほどの怪物。しかもその数が三体に増えている……!!

最原「で、でもっ!」

「あなたに戦える力はない。でも、私にはある」

「ならあなたは逃げるべきよ」

あくまで僕を逃がそうとする彼女。
でも僕がここで逃げたら彼女が危ない目に……!!

最原「しまっ!?」

「くっ……そっちにもいたのね……! 待っていなさい、すぐに助けて……!」

後ろからもう一体が現れ、僕を羽交い締めにする。
彼女も僕を助けようとしてくれるけど、他の三体に阻止されてしまっていた。

まずいまずい! このままじゃ僕どころか彼女まで本当に……!!


ドクン……。


最原「ッ……!?」

不意に、僕の鼓動が早くなった。

『どうしたのだ? よもやこれで終わりだと言うつもりではあるまいな?』

そして僕の頭に声が響く。
聞き覚えのない――でも、どこか気持ちが昂ぶるような声。




『お前の瞳に映る真実がこんなものでいいのか? 解明できぬ謎に身を危険に犯され、見知らぬ少女さえも犠牲にしようとして』

いいわけがない。でも、僕なんかに何ができるっていうんだ……!!

『力ならあるだろう。幾重にも張り巡らされた謎を解きほぐす知恵が』

最原「あ、ああ……あああ……!!」

頭がガンガンする。全身に激痛が走る。

『それとも、お前の才能はその程度であったのか? この程度の謎に敗れるくらいであったのか?』

最原「ち、が……う……!!」

確かに僕はまだ探偵として見習いだ。解いてきた事件の数も本当に数える程度でしかない。
でも……それでも、こんな僕のおかげでと笑ってくれた人もいたんだ……!!

『ふっ……いいだろう。お前の覚悟、受け取った』

ドクン……!!

再び鼓動が早くなる。
しかしそれは先ほどとは違い、比べ物にならないほどの激痛が伴った。

最原「ああああああああ!!」

「これは……」

『眼前に立ちふさがる謎を解き明かさんとする者よ……契約だ』

『我は汝、汝は我……』

『その両の目に映る謎を暴き、見事己の真実を紐解いてみせるがいい!』

『例え虚像がお前を惑わそうとも、その決意を忘れるな!!』

その瞬間。僕の周囲に暴風が巻き起こった。
僕を束縛していた怪物と、彼女と相対していた怪物。合計四体が吹き飛ぶ。

最原「これが……キミの力なんだね……」

最原「……【シャーロック・ホームズ】……」


※今回ここまでです。安価ほぼ無かったですが、お疲れ様でした



『さあ、契約は完了した。己の仮面を取り払い、お前の全てを開放しろ!』

いつの間にか僕の目元を隠すように仮面が付いていた。
これは何なのかとか。どういう原理で出てきたものなのかとか。そんな考えは追いついてこない。

それよりも前に――僕はその仮面を取り払った。

最原「ペルソナァァァッッッ!!」

青白い炎にも似た何かが僕の周りを取り囲む。
そうして轟々と燃え上がる炎はやがて消えていき、中から見たことのない人物が現れた。

最原「いや、これは……違う」

人物、ではあるもののそんな言葉で収めていいわけがない。

【シャーロック・ホームズ】。
探偵を名乗る人間ならば知らないわけがない。それほどまでに巨大な存在。
それがどうして今僕の近くに立ち、この謎を解き明かすための力を貸してくれているのか。

それはまだわからない。
でも……この現状を打破するにはペルソナの力があれば十分だ!

「あなたも目覚めたのね……ペルソナの力に」

最原「それじゃあ、キミも……?」

「希望ヶ峰学園78期生。【超高校級の探偵】の【霧切響子】よ」

目の前の彼女は顔色一つ変えずに言う。

霧切「よろしくね。79期生の【超高校級の探偵】、【最原終一】くん」

最原「霧切響子……?」

どこかで聞いたような名前だった。いや、名前というよりは苗字の方か。

「そこまでです!」

不意にダンッと地面を蹴る音がする。
それを合図に怪物達は姿を消していき、その向こう側に誰かの姿が見えた。

最原「あれは……」

この緊迫感漂う状況とは裏腹に、底抜けに明るい服装。
有名アイドルがライブで着るような衣装に身を包んだ、僕らと同い年くらいの女の子。

最原「舞園さやか……なのか?」

舞園さやかだと断定はできなかった。
なぜなら、今目の前に立つ彼女からは人間が放てるとは思えないような空気を感じられるからだ。




霧切「いいえ、違うわ。彼女は舞園さやかであって舞園さやかではない」

最原「それってどういう……」

「正解です。さすがは探偵さんですね……一目で看破しましたか」

ニッコリと笑顔を浮かべ、目の前の少女は頭を下げた。

「初めまして……私は舞園さやかの心が生み出したもう一つの存在です」

霧切「物は言いようね。つまり彼女の心に眠っていた負の心……つまりは【シャドウ】ということよね?」

シャドウ舞園「そう言われるのは心外ですけど……まあ、お好きなように捉えてください」

シャドウ舞園「それよりも、どうでしょう? この場で私が他のシャドウを消したのには理由があります。取引、しませんか?」

取引、だって……?

霧切「へぇ?」

シャドウ舞園「ここでお二人を見逃す代わりに、もう二度とこの中には入ってこないでください。それを約束してくれるのであれば私はお二人に対して不干渉でいてあげます」

霧切「随分と上から目線で言うじゃない」

シャドウ舞園「そちらの彼がペルソナに目覚めたのは多少予想外でしたが、だからといって私の方が有利な状況には変わりません」

霧切「…………」

言っていることは正しいのかもしれない。まだ戦力差を比べるなんてことは僕にはできないけど……彼女の自信がそう言っているようなものだった。

最原「断る」

だけど、僕の口から発せられた言葉は否定の言葉だった。

最原「キミが舞園さやかに何をしようとしていのかは知らないけど……あんな怪物を使ってまでしようとしていることだ。どうせロクなことじゃないんだろ?」

最原「なら……その目的を暴くまではキミの言いなりにはならない」




霧切「あなた……」

シャドウ舞園「そうですか……」

シャドウ舞園「霧切さんはどうですか? そちらの素人探偵さんはああ言ってますが?」

素人探偵って……!!

霧切「……そうね。私もお断りさせていただくわ」

霧切「ここで舞園さんの偽物の言いなりになっては、現実世界で本当の舞園さんに合わせる顔がないから」

シャドウ舞園「わかりました……非常に残念ではありますが――」

ため息を一つ吐き、彼女は続けた。

シャドウ舞園「――死ね!!」

前後左右。四方に先ほどの怪物が再び現れる。

最原「くっ……」

霧切「ここでバカ正直に戦いを挑むのは愚策よ。ペルソナの力に目覚めたばかりのあなたでは消耗の方が激しいでしょうから」

最原「ならどうするっていうのさ!?」

霧切「当然、逃げるわ」

直後。霧切さんが僕の手を取って駆け出した。

最原「ええっ!?」

目的は当然このドームの敷地から出ること。
しかし後ろに逃げたところで怪物がそれを許すわけもなく……。

霧切「ッ!!」

ギリギリまで近づいたところで左に方向を変える。
その先には――大きな木があった。

霧切「喋らない方がいいわよ。舌を噛むことになるかもしれないから」

最原「それってどういう……!?」

不意に霧切さんが左手を横に払うと、木が折れた。
原理も方法も不明の攻撃であったがそれは確実に木を折っていき……。

霧切「ッ!!」

最原「うわっ!?」

その倒れゆく木を足場にして霧切さんは大跳躍。
怪物の頭上を飛び越え、そのまま出口になっている空間に空いた穴へ飛び込んだ。

最原「うわあああああ!?」





シャドウ舞園「逃げられましたか……ですが、どうせ同じことです。何をしようとももう手遅れなんですからね……ふふふふふ……」


ちょっと休憩。適当な時間に再開します。
イベントパート長いね。安価出せなくてごめんなさい。

霧切さんのペルソナも最原と同じようにして決めます。

20XX年 4/10 san



最原「はっ!」

混濁する意識が覚醒したとき、僕は見慣れた街中に立っていた。

霧切「ギリギリだったわね」

最原「霧切さん……よく、あんなこと思いついたね。木を倒して足場にするなんて……」

霧切「別にあれくらいはどうということはないわ。それよりも、最原くん。あなたはこれからどうするつもり?」

どうするって……。

霧切「ペルソナに目覚めた以上、あなたには是が非にでも戦ったもらいたい。シャドウと戦うにはペルソナの力が必要不可欠なのだけど……生憎私以外に能力に目覚めた人は見たことがないの」

霧切「私も今までは一人でなんとかやってきたけれど、舞園さんのようなケースは初めてだったから」

最原「……うん。わかったよ。このまま逃げたら気持ちが悪いというか、目覚めが悪いし……」

最原「それに、ここで逃げたらカッコ悪いしね」

霧切「愚問だったみたいね」

僕の言葉に霧切さんは薄く笑った。

霧切響子。僕と同じ【超高校級の探偵】か……。


‡選択
1 シャドウのことについて聞く
2 舞園の学園での様子について聞く
3 あの世界について聞く

↓2



最原「あのさ。シャドウって結局どういう存在なの?」

学園へと戻る道中で僕は霧切さんに質問をすることにした。

霧切「そうね……説明するのは少し難しいのだけど。仮にあの舞園さんのシャドウを例として出すんだったら……」

霧切「舞園さやかという人間の内側に潜むもう一人の自分、かしら」

つまり、多重人格ということか……?

霧切「先に言っておくと、多重人格とかじゃないわよ。シャドウはそういう枠組みから外れた、もっと特殊なものだから」

霧切「嫉妬や憎しみみたいな負の感情だったり、欲望が実体化した姿とでも言うべきかしら」

最原「ということは、舞園さんにもそういう感情が?」

霧切「当たり前。私達はどこまで言っても人間なのだから、そういう感情はあって当然のことだわ」

霧切「普段ならそれぞれの理性によって抑えられているから実体化なんてことにはならないのだけど……それも限界を超えたらアウト。一気に放出され、シャドウという形で実体化する」

最原「なら、僕や霧切さんもああいうことになる可能性があるってこと?」

霧切「ペルソナに目覚めるまではそうだったでしょうけど、今はもうそんな心配はいらないわ。負の感情や欲望に負けた姿がシャドウとなるのなら、自分の心に立ち向かった姿がペルソナとなる」

自分の心に立ち向かったのなら、シャドウという形で心が歪むことはもうないってことか……。


‡自由安価
他に何か聞きたいことがあれば↓3までで
何もなければそのまま進行



最原「それじゃああの世界ももしかして……」

霧切「舞園さんの心が生み出した世界。あのシャドウはそこの主といったところね」

最原「でも、どうして僕がそんな世界に? 特別何かをした覚えはないんだけど……」

霧切「意図的にあの世界に入る他にも手段はあるわ。例えば、誰かがあの世界に入った瞬間に自分も近くにいて巻き込まれるとか……あとはそこの主が招き入れるとか」

そんな偶然が起きて、偶然ペルソナに目覚めた……?
偶然にしては出来すぎている。でも、誰かの意図でそうなったとは思えないし……。

霧切「それよりも、私が気になるのは彼女の知り合いであるディレクターが殺された事件ね」

霧切「こちらでもある程度の捜査はしてきたけど……舞園さんと事件の関連性はほぼ皆無と言ってもいいくらいだったわ」

最原「そうなの?」

霧切「なのにも関わらず舞園さんは自らの事件との関係性を否定しない。……それどころか、警察を避けている。そんなことをすれば警察は間違いなく彼女を怪しむというのに」

最原「つまりそれも……」

彼女のシャドウによる影響ということか……。

最原「それともう一つ。他にペルソナに目覚めた人や詳しい人っているの?」

霧切「目覚めた人に心当たりはないわ。詳しい人なら……心当たりはあるけれど」

最原「それって?」

霧切「……ごめんなさい。あまり言いたくない」

最原「でも」

霧切「…………」

僕を見る彼女の視線は少し冷たい。
もう少し彼女と親しくなれば話してくれるかもしれないけど……。







【希望ヶ峰学園・最原と百田の個室】

百田「うーっす! どうした最原、随分と遅い帰りじゃねぇか!」

霧切さんと別れ一人になった僕は個室へと戻ってくる。
元気な百田くんの声が僕を現実へとようやく戻してくれたようで……何故かホッとした。

最原「あはは……ちょっと、探偵の仕事がね」

百田「あー、そうか。それなら仕方ねぇな。でもなんだ、こうルームメイトの帰りが遅いとオレも心配になるな」

百田「そうだ! そんならいっそのこと番号交換しとくか! つーかむしろしてねぇことがおかしかったってわけだ!」

最原「そうだね。ルームメイトで番号も知らないなんておかしな話だし」

百田「ルームメイトでクラスメイトでダチだかんな! それに番号交換しときゃ色々と不都合もなくなるだろうしよ!」

それならと僕は携帯を取り出して起動させる。
するとそこには見慣れないアプリがあった。

最原「……【サイノウナビ】?」

入れたことのないアプリの名前だ。
こんなもの、いつの間に……?

百田「どうした?」

最原「あ、ううん。なんでもないよ」

普段なら即アンインストールしていたところだけど、もしかしてこれは……。


そうして僕の一日は終わった。
でも寝たからといって次の朝を待てばいいわけではなく――僕はまたあの空間へと行くことになる。


本日ここまで。今日は途中で長期休憩(爆睡)してごめんなさいなの。

仲間数もペルソナも何も決まってないノリと勢いだけで進行していきますがこれからもよろしくお願いします。

後霧切さんのペルソナ先に決めておきたいです。オーケー?

では決めるぞー

霧切のペルソナ決め
↓3まででお願いします
その後多数決安価で決定なり

あと1枠可能です
安価下で

では
・ブラヴァツキー
・マープル
・モリアーティ

上記3つで多数決
先に3票入った方で採用

霧切のペルソナはマープルに決定しました

属性というかステータスは追々公開
仲間は8~9人を予定してます

※ペルソナのサントラ流しながら書いていくのが最近の流行り






【ベルベットルーム】


イゴール「ペルソナの力を目覚めさせたようだな……」

僕が再びやって来たのはあの空間だった。
目の前には鼻の長い男性――イゴールさんがいる。その隣には前回は見なかった二人の女の子が。

イゴール「ああ、この二人とは初対面になるな。紹介しよう」

イゴール「向かって右がカロリーヌ。左がジュスティーヌだ」

カロリーヌ「お前が最原終一か。少々頼りない感じだな……」

ジュスティーヌ「初めまして。私達はあなたの運命への抗いを手助けする存在……一応は味方であると思ってくれてよろしいかと」

最原「……どうも」

イゴール「ほう、このような現実も受け入れるようになったか。適応力が高いようで大いに結構だ」

最原「どうせいくら否定したり慌てたところで現実は変わらないんだろう? それに……」

あの力を体験した以上はもう受け入れるしかない。

最原「それで? 僕をここに呼び出した理由は?」

イゴール「まずは私から送らせてもらった【サイノウアプリ】はどうであった? あれがあれば異世界への侵入が可能となる。お前の運命を打ち破るには必要不可欠な代物だ。大切に扱え」

最原「あのアプリ……やっぱりそういう意図があったのか」

インストールした覚えのないアプリ……やっぱりこの男の仕業だったのか。

カロリーヌ「あれがあれば異世界への侵入はいつでも可能だ」

ジュスティーヌ「起動ワードは【対象の超高校級の肩書き】に【対象の名前】となります」

……待てよ。それってつまり。

最原「あの空間は僕ら希望ヶ峰学園の生徒にしか生まれないってことか?」

イゴール「そうだ。今回より前の段階で生まれた異世界はいわば劣化版となるが……今回の物は別だ。それ相応の備えを持って立ち向かわないと死が待っているだろうな」


※×サイノウアプリ
 ◎サイノウナビ


最原「待ってくれ。どうして僕ら希望ヶ峰学園の生徒にしかあの異世界が生まれないんだ? ……いや、そもそもそうなるとお前たちはどうしてその異世界のことを知っている?」

最原「今の言葉を信用するなら、希望ヶ峰学園の関係者しかあの異世界のことは知りえないはずだ。なら……お前たちは学園の関係者なのか?」

イゴール「ふふふ……さあ、どうであろうな?」

イゴール「一つ言うならば、これは運命のイタズラ……本来ならば起こり得なかった分岐点の果てだ」

イゴール「そうなれば、私達が気まぐれに力を貸すのもおかしな話ではあるまい? なにせ本来ならば起こりえない出来事なのだから」

最原「…………」

イマイチ言っている意味がわからない。
でも……こうして僕の現実に起こっていることは間違いないのだから、それを解決するための力を貸してくれるというなら……素直に頂戴するとしよう。

カロリーヌ「さて、それでは今回お前を呼び出した用事を済ませるとしよう」

ジュスティーヌ「まず、あなたの運命に抗うには圧倒的に力が足りません。ペルソナは心の力……ですが、あなたの心はまだ力に目覚めたばかりでとても儚い」

カロリーヌ「異世界で鍛錬を重ね、ペルソナを鍛えるのも良し。しかしそれよりもまずするべきことは協力者を探し出して力を束ねることだ」

ジュスティーヌ「仲間を探し出し、絆を深めることであなたの心も強さを増すでしょう。それはやがてあなたの力の源となる……」

最原「……つまり、仲間や協力者を探し出して親しくなることでペルソナの力が増すってことか?」

イゴール「直接的な力の増加にはならないだろうが、間接的にお前の運命に抗う力にはなるだろう」




最原「……わかった。それが僕のやるべきことなら……やってやるさ」

カロリーヌ「ほう? てっきり泣いて許しを請うと思っていたが……やる気だけはあるようだな?」

最原「……僕は探偵だ。目の前にある謎は全部解き明かしてやるさ」

ジュスティーヌ「…………」

イゴール「やる気があるのは大いに結構。そうでないとこちらとしても力を貸す意味がないからな」

イゴール「そうと決まればまずは手始めにお前に力を授けよう。せいぜい頑張るがいい……」

イゴールからの期待を感じる……。


――我は汝……汝は我……
――汝、ここに新たなる契を得たり

――契は即ち、
――虚像を破らんとする探求の翼なり

――我、【愚者】のペルソナの生誕に祝福の風を得たり
――真実へと至る、更なる力とならん……


【愚者 ランク1】
イゴール
【get ability】
アルカナバースト
・ペルソナ合体時、対応コープのランクに応じて経験値が増加する


イゴール「さて、そろそろ時間のようだ」

意識が遠のいていく……。


20XX年 4/11 man



最原「……朝か」

もうあのベルベットルームだとかに疑問を抱く必要はなくなった。
僕のやるべきことが決まったのなら、それを実行するまでだ。そしてやがて――。

最原「っと。それよりも、準備をしないと」

今日は初めての投稿日だ。遅刻は免れたいところだし、早く百田くんを誘わないと。

最原「……って、そうか。百田くんはもう出て行ってるんだっけ」

昨夜の話を思い出す。


百田『オレは毎朝の日課があっからよ、朝は勝手に登校してっていいぞ』

百田『寝坊だけはすんじゃねーぞ!』


最原「朝の日課って、何をしてるんだろう?」

ランニングか、それともただの散歩なのか……。

最原「まあいいか」

それよりも今は早く準備をしないと本当に遅刻してしまうかもしれない。





最原「いい朝だなぁ……」

‡判定
登校時に遭遇した生徒を一人指定
1・2・V3(百田以外)が対象。赤松・天海・王馬以外の生徒だとコンマ40以下で遭遇ならず。そのまま進行


↓2



赤松「あ、最原くんおはよう!」

最原「赤松さん……おはよう」

登校途中で出会ったのは赤松さんだった。

赤松「今日から授業が始まるね! どう? 緊張とかしない?」

最原「別に緊張はしないかな……」

赤松「へぇ、そうなんだ? 私はもう緊張しっぱなしだよ」

最原「ピアニストならコンサートだってあるだろうし、別に初登校くらいで緊張する必要はないんじゃ……」

赤松「コンサートとはまた違う緊張なんだよ!」

そういうものなのか……よくわからないけど。


‡選択
1 もう街の方は行ってみた?(赤松が行ったという場所も指定。既存のものでなくても可)
2 クラスメイトはどういう風に見えた?
3 学園のなかで気になる場所ってあった?


↓2



最原「もう街の方は行ってみた?」

赤松「うん! やっぱり私としてはCDショップが気になったからさ! ネットで調べて早速行ってみたよ!」

赤松「でも……最近、舞園さんのグループのCDがあんまり出てないみたいでさ。ジャンルは少し違うけど、あのグループやっぱり好きだから残念だなって」

舞園さん……。

最原「舞園さんって、この学園の78期生のだよね?」

赤松「そうだよ。【超高校級のアイドル】って言われてる、あの人」

最原「…………」

舞園さんの事件については……知らせない方がいいかもしれないな。あまり確証がないことだし、それに不必要なことを言って赤松さんを怖がらせるわけにもいかない。

赤松「あ、もしかして最原くんも舞園さんのグループ好きだったり?」

最原「どうだろう……」

赤松「でも、最近解散の噂も流れてるからさ。そうなったらショックだなぁ」

……舞園さんのグループに解散の噂が?







朝→昼

午前の授業も終わって昼休み。
お昼ご飯をどうしたものかと僕が悩んでいると……教室の扉が大きく開かれた。

霧切「最原くんはいるかしら?」

ええっ!? 霧切さん!?

「最原くんに用事かい? いいや、それよりもどちら様?」

百田「見ない顔だな……あ、もしかして先輩か?」

霧切「そんなところよ」

「先輩だったんだネ……これは失礼したヨ」

最原「ちょ、霧切さんっ! いきなり何を……!」

突然の来客に僕が慌ててそこに駆け寄る。

霧切「ちょっと顔を貸して。話をしたいことがあるの」

それってもしかして……。

最原「わ、わかったよ……」

霧切「食堂……はやめておいて購買部で適当にお昼ご飯を買って外で食べましょうか」

そうして霧切さんに連れて行かれる形で僕は教室を出て行く。
多少強引ではあるけど、こうしてまでってことは――ペルソナ絡み、なんだろうな。


「入学早々先輩と交流を深めるなんて……最原くんは見かけによらず行動派みたいだネ」

百田「みてーだな。っておい、どうしたお前……なんか気持ち悪いぞ」

「心外だなァ、僕はただ二人を見て微笑ましく思っているだけだヨ。ククク……」




【中庭】


最原「それで、用事って?」

霧切「単刀直入に言うわ。今、舞園さんのグループに解散の噂があるみたいなんだけど……」

最原「あ、それ知ってるよ。僕も今朝聞いた噂だから」

霧切「……噂じゃないみたいなの」

え? 噂じゃないって……。

最原「それじゃあ、本当に!?」

霧切「ええ。詳しい事情はまだ調べていないけど……」

霧切「どうやら最近の舞園さんの態度に関係者やグループのメンバーが不信感を抱いているようで。それが仕事へのモチベーション低下にも繋がっているみたいだから……」

最原「で、でも! たったそれだけで解散なんて……!」

何か不祥事を起こしたのなら納得できるけど、そんなこともないはずだ。それなのにいきなり解散はおかしい!

霧切「それはあくまできっかけでしかないわ。言ったでしょう? 彼女は事件への関係性を警察に疑われているって。当然、警察の監視もされているはずよ」

霧切「この際不祥事の有無はどうでもいいのかもしれない。アイドルが警察に監視されているという現状が一般の人間に知られたらどうなるか……」

つまり……グループへのイメージダウン?
それが募れば舞園さんが何かしているんじゃないかって噂がネットに広まり……。

最原「そ、そんなのって……!」

霧切「幸い今彼女のグループは大掛かりな仕事に追われているみたいだから、すぐに解散とはならないでしょうけど……それも時間の問題だわ」




最原「それを阻止するにはどうすれば?」

霧切「彼女のシャドウを説得する必要がある。私と最原くんの二人で、あのシャドウを相手にね」

……それはかなり困難だということは僕にも分かる。
ペルソナの力に目覚めたばかりの僕では霧切さんの足を引っ張る可能性だってあるし、せめてもう一人仲間がいれば……。

霧切「彼女は【超高校級のアイドル】としての自分を誇りに思っている。アイドルになるのは幼い頃からの夢だったみたいだから、そのアイドルの夢がこんな形で消えるのは……」

最原「許せない、だよね?」

最原「僕も同じだよ。誰かの夢がそんな理不尽に潰されるのは嫌だ」

霧切「そう……なら、役割分担をしましょう」

霧切「私は舞園さんのグループの今の仕事が終わる日時を突き止める。おそらく解散が現実になるのだとしたらそこだと思うから」

最原「それじゃあ僕は仲間になってくれそうな人を探せばいいんだね?」

霧切「確実な約束はできないけど……今週中までには突き止めてみせるわ。だから最原くんもそれまでには仲間になりそうな人を探してくれる?」

霧切「ただ、当然だけど無理強いはダメよ。それにペルソナやシャドウのことを他言はしないように。相手によっては適当に言いふらされて面倒なことになるから」

それじゃあ、どうやって仲間を探せば……。

霧切「具体的な方法は提案できないけど……お願い。無理だったら無理で構わないわ。そのときは二人で動くまでだから」

最原「それじゃあ僕は仲間になりそうな人を探しつつ、学園での舞園さんのことも調べてみるよ。霧切さんが別のことで手が離せないなら、そっちは僕に任せて」

霧切「……助かるわ。ありがとう」




仲間になりそうな人を探しつつ、学園での舞園さんのことも気にかける。
……やるべきことは山積みだけど、やるしかない。こんな理不尽な謎で誰かが傷つくのは間違っている!

最原「それじゃあ、携帯の番号を交換しておく? それとチャットの方も」

霧切「ええ」






昼→放課後

授業も終わり、放課後。
霧切さんは調査で忙しいだろうから、しばらくは会えないはずだ。

なら、僕は僕でやるべきことをやらないとな……。


☆announce☆
以降の放課後はイベントを除き自由行動となります。
学園の内外で仲間になりそうな人物や協力者になりそうな人物を探し出して交流をしてください。その他様々な行動が可能となります。
なお現在は異世界の攻略は不可となります。


‡選択
1 どこかへ行く(場所指定)
2 学園の外へ(場所指定)
3 誰かに会いに行く(赤松・百田・天海・王馬)
4 個室へ戻る


↓2



【寄宿舎前】

最原「百田くん!」

いち早く教室を出て行った百田くんを追いかけて僕はようやく寄宿舎前で彼に追いつくことができた。

百田「お? どうした最原、オレに何か用事か?」

最原「ちょっと話をしたくて。ほら、僕らってルームメイトなのにあまり話もできていなかったでしょ?」

百田「んなこたねーと思うけど……つーか、話くらいなら既に何度かしてるじゃねーか」

百田「まあ、ルームメイトっつー間柄なのにちょっと距離があるかもしれねぇのは同意だけどよ」

最原「うん、だから……」

百田「でも悪い、オレはちょっと急ぎの用事があんだよ」

急ぎの用事って……。

百田「あ、勘違いすんなよ? 別にお前を避けようとしてるとかじゃねーからな?」

最原「それはわかってるよ……」

百田「でもまあ少しくらいならいいぜ! で、用事ってなんだよ?」


‡選択
1 朝早くからどこかに行ってたみたいだけど何をしてたの?
2 百田くんは僕らのクラスどう思う?
3 最近この街で起こってる事件のこと、知ってる?
4 自由安価


↓2



最原「最近この街で起こってる事件のこと、知ってる?」

百田「あー……噂程度だけど、知ってるぜ。なんか警察とかが頻繁に街中歩いてるしよ」

百田「少し前に有名になったジェノサイダー翔とは違うみたいだし、全く世の中物騒になったもんだ!」

やっぱり、もう事件の存在は新入生である僕らの間でも知られているみたいだな。

百田「ああ、もしかして最原も既にその事件のこと調べてんのか? 昼に来てたあの先輩って78期生の霧切響子だろ?」

最原「う、うん。そんなところ……かな?」

ペルソナのことを話さなければ探偵である僕らが事件のことを調べているのはおかしなことじゃないし……。

百田「そうだなぁ……もし事件のことが気になるんだったらオレとかじゃなくてもっと別なヤツに聞いた方がいいと思うぞ」

百田「同じクラスだったら真宮寺とか王馬が詳しそうじゃね? 先輩とかなら……よくわかんねぇけどなんか凄い金持ちがいるみたいだし、そういうのなら警察とかにもコネクションあるかもしれないぜ?」

最原「そうだね、そうしてみるよ」

百田「まあなんだ。そういうのじゃオレは役に立てそうにないけどよ、普通の世間話くらいなら大歓迎だからな!」

最原「あはは、ありがとう」

学園の外へ出て行く百田くんを見送った。

もう少し時間が経てば仲良くなれそうだ……。


‡終わりです。以下質疑応答タイム。寝る前か更新前にでも答えていきます。

お疲れ様でした(ブレイブザッパー)

十神は何処で会える?

人間観察に富む塩か『嘘』の達人たる王馬を頼るのが一番よさそうかな…。

塩はともかく、言いふらされるのがよくない今回は王馬は避けたほうがいいでしょ

仲間は最終的に何人になります?

夜に再開予定
以下質問返し

>>159
放課後の図書室
なお判定次第では天海が現れる

>>160
>>161
別にどっちも頼らない選択肢もあるかもしれない

>>162
属性一つずつ担当するなら8人だけどまだ決めてない。たぶんそれくらい
場合によってはメンバーのどなたかが離脱するかも
基本1・2・V3で構成になると助かるけどまあ安価による(モルガナ枠だけは勝手に決めましたけど残りは安価)



放課後→夜


【寄宿舎 最原と百田の個室】

最原「ただいまー……って、まだ百田くんは帰ってきてないか」

自分の個室に戻ってきた僕は、ルームメイトの百田くんがまだ帰ってきていないことに気付く。
そういえば、夜の出歩きってしてもいいのかな……。というより、よく考えたら部屋の鍵とかってまだ一つ発行されてなくて百田くんが管理してるし……出歩きようがないか。

最原「……うーん」

自分の部屋に戻り、椅子に座って考え事をする。
仲間になりそうな人は目星もつかないけど、事件のことについて何か知ってそうな人については知ることができた。

クラスメイトの真宮寺くんと王馬くん。それに先輩にいるお金持ちの人か……。
お金持ちの先輩については予想のしようもないし、霧切さんに話が聞けたらいいけど……彼女はこの時間調査中のはずだからなぁ。

最原「まあ、いいか。寝るには早いし……何かできることはないかな?」


‡選択
1 本棚を見てみる
2 テレビを点ける
3 電話をしてみよう(霧切、明智、冴から選択。霧切の場合コンマ35以上で電話かからず)
4 寝よう

↓2で



そういえばこの部屋の本棚には何が入っているんだろう? 何も手を加えてないけど……。

最原「最初からある程度の本は備え付けてあるってことか?」

でも学園側の用意した本だけあって参考書とかが多いみたいだ。漫画とかそういう娯楽系の本は見当たらない……。

最原「あ、これ小説だ。コナン・ドイルの……【緋色の研究】じゃないか」

探偵でなくても推理小説が好きな人なら知らない人はいないくらいの有名な作品だ。
僕も昔読んだっきりだったから……せっかくだし、これを機に読み返してみようか。

最原「どうせ外出はできないんだし……」

久々の小説に場違いなほど心が躍る。
捜査を霧切さんに任せっきりにしているのは申し訳ないけど、何もしないのもアレだし……少しくらいはいいだろう。


☆announce☆
最原は様々な行動をすることで人間ステータスがアップしていきます。
知識、度胸、優しさ、魅力、器用さの五項目で構成。ある程度のステータスが無いと会話すらできない人がいるかも。

知識:探偵見習い(3)
度胸:自虐的(1)
優しさ:人並み(2)
魅力:草食系(2)
器用さ:今ひとつ(2)


最原「…………」

ある程度は読み進んだみたいだ。
さすがにこれ以上読み続けるのはやめておこう……続きはまた後日だな。


【緋色の研究】★☆(未読)







【テレビ局 入口前】

霧切「……やっぱりこれ以上の情報は望み薄かしら」

夜。テレビ局から出てきた私は思わずそう呟いた。
舞園さんの活動関連での調査をするついでにもう一度事件のことも調べようと思ったのだけど……。

霧切「とにかく、今は事件よりも彼女の活動について調べておく必要がありそうね」

明智「あれ? キミ……もしかして、霧切響子さん?」

その帰り道。私はある人物に声をかけられた。

霧切「そうだけど……」

明智「やっぱり。キミの噂は聞いているよ。何せあの希望ヶ峰学園78期生の【超高校級の探偵】だ」

明智「同じ探偵の僕としては気にならないと言えば嘘になるからね」

……彼も探偵?

明智「ああ、もしかして僕の顔見たことない? 一応、テレビとかも何度か出たことあるんだけどなぁ」

霧切「明智吾郎くん……だったかしら?」

言われて気付く。そういえば彼は最近テレビで顔を見ることの多い、高校生探偵であったはずだ。

明智「知っていてくれたようで嬉しいよ。それで、霧切さんはどうしてここに?」

明智「もしかして……クラスメイトの舞園さんに巻き起こっている事件の調査かな?」

霧切「……どうして知っているのかしら?」

明智「僕もあの事件の調査はしているからね。それにキミと舞園さんはクラスメイトだから」

どうやら希望ヶ峰学園についてもある程度は調べているようね。
……それにしても、明智吾郎……か。



霧切「ところで、希望ヶ峰の生徒でもない明智くんがどうして事件の調査ができるのかしら?」

霧切「私は希望ヶ峰学園の生徒ということである程度の介入は許されているけれど、明智くんはそうじゃないはずよ」

明智「キミが学園の力によって事件への介入が許されるように、僕もとある人の力によって事件への介入が許されているんだよ」

学園の力によって……。

明智「ごめんごめん。ちょっと言い方が悪かったかな」

霧切「構わないわ。それよりも、わざわざ私を呼び止めた理由は何かしら?」

明智「ちょっと、同じ探偵として手助けしてあげようと思ってね」

手助け?

明智「キミは学園から事件の調査を許されているけれど、調査自体は自分でやっているでしょ?」

明智「僕は少し違う。警察関係者……正しくは検察の人だけど、そういう立場の人と協力関係にある。キミよりも情報は多く持っているつもりだ」

つまり、その人物からの情報を教えてくれると。

明智「どう? 悪い取引じゃないと思うけど?」

確かに彼の提案は私にとってありがたい。

霧切「…………」

私は彼の提案を――


20XX年 4/12 Tuesday



「ねぇ、最近大丈夫? 凄い顔色が悪いよ?」

「大丈夫ですよ。あんまり、心配しないでください……」


「いやー、今日も清々しい朝だね! そう思わない?」

「そうだね! ゴン太も気持ちのいい朝だと思うよ!」


「けっ、別に仲良しこよしで登校する必要もねぇだろ……」

「もう三年目だってのに今更そんなこと言ってんじゃねぇよ!?」


朝の登校。道中で同じく登校している生徒たちの話し声が耳に届いてくる。
ひと組は舞園さんもいるようで、何やら体調が悪そうだ。


‡選択
1 舞園達の話し声に耳を傾ける
2 ゴン太と名乗る生徒達の話し声に耳を傾ける
3 ガラの悪い小柄な生徒達の話し声に耳を傾ける


↓2



やっぱり今は舞園さんの現状が気になるな……。


「最近舞園さんのグループの解散が噂になってるし……あんまり気にする必要はないよ? ボクはそんな噂信じてないからさ!」

「ありがとうございます……でも、そんな噂も後少しで消えてなくなりますから」

「そうなの?」

「はい。……解散なんてしません。絶対に……」


最原「…………」

舞園さんの声の調子が何かおかしい。
何かを誓っているような口調ではあるけど……解散をせずに済む方法を見つけたのだろうか?





朝→放課後

今日も何事もなく一日が終わった。
僕らのクラスは平和そのものだったけど……僕の周りは平和でもなんでもない。

最原「さて」

霧切さんに負けないように僕も情報を集めないと!


‡選択
1 どこかへ行く(場所指定)
2 学園の外へ(場所指定)
3 誰かに会いにいく(選択不可)
4 個室へ戻る


↓2

※ちょっと仕様変更

3は無理なので↓1で再安価



【娯楽室】

ここにはトランプやチェス、ダーツ等の様々な遊具が並んでいる。
学園側が用意した施設としてはどうなのかと思わなくもないけど……才能の育成を銘打つ以上、こういった物を使う才能の持ち主がこの学園にはいるんだろう。


「うふふ、意外とやりますわね。新入生が私に挑むとはどういうつもりなのかと最初は思いましたが……なるほど、それだけの実力があるようで」

「まあねー! そういうセレスちゃんはさすがと言うべきだよ本当!」


見るとチェスをしている卓の方で白熱した勝負が繰り広げられている。
ものすごい気迫が漂っているけど、そのうちの一人はクラスメイトのようだ。場に入るくらいは……可能、だろう。


「…………」


もう一人、見慣れない人がスロットを無心でやっている。
ちょっと話しかけにくいな……。


‡選択
1 チェスをやっている卓に近づく(クラスメイトがいることにより条件なく可能)
2 スロットをしているパーカーの男に近づく


↓2

というわけで今回ここまでです。以下質疑応答タイム。寝る前とかにでも答えていきます。

ではお疲れ様でした
>>1にGWなんて無かった(ワンショットキル)

希望の戦士には何処で会えますか?

ネタバレなら答えなくていいですが
明智の背景ってP5と一緒?

しかし最原と明智ってお互いにすごいコンプレックス刺激するだろうな。
軽いネタバレだけど上昇思考が結構高い明智に不相応な位置にいると思う最原って。

仲間じゃなくて協力者的な立ち位置なら、12V3以外のキャラでも可、ということです?
マイナーキャラも出てくれると嬉しい

のんびりやっていきます

>>186
放課後の学園外ですが今はまだ会えません

>>187
明智の立ち位置はまだよく決まってない

>>188
コープは作品問わずで、仲間は基本その3つからだと嬉しいっていう願望



王馬「あっれー? 誰かと思えば最原ちゃんじゃん! こんな場所で会うなんて奇遇だね?」

最原「偶然だね。……えっと、そっちの人は」

「セレスティア・ルーデンベルクと申します。78期生で【超高校級のギャンブラー】と言われていますわ」

王馬くんと一緒にチェスをしていた彼女は笑みを浮かべてそう名乗った。

最原「セレスティアさん?」

セレス「セレスで結構ですわ」

王馬「あ、実はセレスちゃんって本名があって――」

セレス「セレスで結構ですわ」

最原「……よろしく、セレスさん」

王馬くんが言おうとしていたことは気になるけど、下手に地雷を踏み抜くわけにもいかない。

王馬「それよりもさー……最原ちゃん、セレスちゃんと同じクラスの霧切ちゃんと何かしてるみたいだよね?」

……え。

セレス「ああ、そういえば最原さんは霧切さんと同じく【超高校級の探偵】として入学したんでしたね」

セレス「なら、最近この周辺で起こっている不可解な事件の調査でもしているのでしょうか?」

王馬「あー、そういえばつい最近もどっかのテレビ局のディレクターだかが殺されたんだっけ?」

見た目通りと言うべきか、どうやらこの二人は頭の回転が早いようで……僕が何を言うまでもなくズバズバと的中させていく。

王馬「なるほどねー……」


‡選択
1 もしよかったら何か協力してくれないかな?
2 二人に迷惑はかけないようにするよ
3 テレビ局って言えば、やっぱり舞園さんが関係しているのかな……

書き忘れ
↓2



最原「テレビ局って言えば、やっぱり舞園さんが関係しているのかな……」

最原「彼女って【超高校級のアイドル】だし、テレビ局での事件なら彼女も何か知っているかも」

セレス「ええ、知っているようですわよ」

セレス「ただ……あまりそういう話をしない方がいいかもしれませんわ。彼女の心労を考えると色々と大変でしょうから」

僕の言葉を聞いてセレスさんが僅かに顔をしかめる。
確かに、彼女のクラスメイトであるセレスさんにはちょっとデリカシーのない言葉だったかな……。

王馬「あははっ、セレスちゃん本当にそう思ってる?」

セレス「心外ですわね。私だって人の子ですわよ? クラスメイトの心配くらいしますわ」

王馬「本音は?」

セレス「疑り深いのはギャンブラーの観点で言えば美点ですが、日常的に疑り深いのは人としての信用に関わりますわよ?」

王馬「セレスちゃんに言われるなんてそれこそ心外だね!」

最原「……それじゃあ、僕はこれで」

何か形容しがたい空気が流れてきたのを察した僕は適当に切り上げて娯楽室を出て行く。

……でも、あの二人は人の言葉の真意を見抜くことに長けているようだ。
機会があれば色々と教わってもいいかもしれない。あの二人が受け入れてくれればだけど……。





放課後→夜

【寄宿舎 最原・百田の個室】

今日も僕が先に帰ってきたみたいだ。百田くんの姿は見当たらない。
どうしようか?


‡選択
1 本を読む
2 テレビを点ける


↓2



テレビを点けてみよう。何かやってないかな?


『――では、やはり人としてのステータスを高めるには日々の積み重ねが大事だと?』

『そうですね。勉強やスポーツは当然ですが、日々の行動が自分を高めることに直結することだってあります』

『つまり?』

『本を読めば知識は高まるでしょう。何か細かい作業をすれば器用さは上達していきますし、ホラー映画を見れば度胸だってつきます。そういった些細な行動が何かに繋がるかもということです』

『なるほどー! 勉強になります!』

『これであなたの知識が高まったかもしれませんよ?』


……なんだこの番組は。
でも言っていることは理解できるし、僕も気をつけた方がいいかもしれないな……。

そうして一日が終わる。
霧切さんの方はどうなっているだろうか……?


ちょっと離脱します

20XX年 4/13 wednesday
朝→午前


ヴーッ……ヴーッ……。

最原「……?」

霧切さんからのチャットが届いている……。


霧切響子
捜査の進展報告があるわ。今日の夜、学園内にある中央広場に来て。

最原終一
わかったよ。


実に短文であるけど、だからこそ要点が纏まっていてわかりやすい。
それにしても、捜査の報告か。何か進展があったのかな?





午前→放課後

霧切さんとの約束まで時間はあるし……どうしようかな?


‡選択
1 どこかへ行く(場所指定)
2 学園の外へ(場所指定/今まで出た場所以外でも可)
3 誰かに会いに行く(選択不可)
4 部屋へ戻る


↓2



【ショッピングモール】

「んあー……眠いぞい。転子よ、やはりウチは帰っても……」

「ダメですよ夢野さん! せっかくの放課後ですから、転子とショッピングを楽しみましょう!」

何気なくショッピングモールを歩いていると、聞き覚えのある声が聞こえてきた。
あれは……茶柱さんと夢野さん?

「うむ? 最原……じゃったか。奇遇じゃな、こんな場所で会うなんて」

「げげっ! せっかくの夢野さんとのお出かけなのに男死と出会うなんて……!」

……ひどい言われようだ。

最原「二人は買い物? まだ数日しか経ってないのにもう友達になったんだ」

茶柱「そうです! もう転子と夢野さんの間には切っても再生する赤い糸があるんです!」

夢野「そんな糸は存在せんわ……ウチの魔法なら話は別じゃろうがな」

茶柱「そんな悲しいこと言わないでください!」

底抜けに明るい茶柱さんと、やや気だるげな夢野さん。
結構正反対のタイプだと思うけど、人ってわからないものだな。


‡選択
1 そういえば夢野さんは【超高校級のマジシャン】なんだよね
2 仲が良いのはいいことだと思うよ、うん
3 クラスメイトのみんなはどうかな?

また書き忘れ
↓2



最原「そういえば夢野さんは【超高校級のマジシャン】なんだよね」

夢野「違う。ウチは【超高校級の魔法使い】じゃ」

……えっ?

夢野「自己紹介のときは余計な混乱は望んでおらんかったからそう名乗ったが……ウチの本当の才能は魔法使いなんじゃ」

茶柱「くーっ! 転子達の混乱を防ぐためにそんなことまで考えていたなんて! さすがです夢野さん!」

最原「いやいや……マジシャンでしょ? 実際学園側からのスカウトだってそういう名目だったんじゃ」

夢野「それは学園側の陰謀じゃな。現代に蘇った魔法使い……一般人に知られるわけにはいかないじゃろう」

茶柱「そうですね! 魔法使いは神秘的であるべきですから!」

いちいち茶柱さんが口を挟むのは置いておいて……。

最原「うーん……」

夢野「なんじゃ、疑り深いヤツじゃのう」

夢野「ならば後日ウチの魔法講座に参加させてやろう! 光栄に思えい!!」

ええっ!? 魔法講座って……何!?

茶柱「あ! ダメですよ! その講座、転子も参加します!」

夢野「ウチの言葉を信用しないのなら、その体に染み込ませるしかあるまいて」

夢野「安心せい。何もタダで参加させるつもりはない。お主が望むならある程度のことはしてやるぞ。取引じゃ」

どうやら夢野さんの何かに引っかかったみたいだ……。
まあ、本当に怒っているわけじゃないのならよしとしよう……かな?


――我は汝……汝は我……
――汝、ここに新たなる契りを得たり

――契りは即ち、
――虚像を破らんとする探求の翼なり

――我、【魔術師】のペルソナの生誕に祝福の風を得たり
――真実へと至る、更なる力とならん……


【魔術師 ランク1】
夢野 秘密子
【get ability】
索敵魔法
パレス攻略時にそのエリアのシャドウの数を見抜く


夢野さんとよくわからない取引をして僕は帰ることにした。
それにしても、そこまでして僕に魔法使いであることを信じさせたいのか……?







放課後→夜


【中央広場】

霧切「来たわね」

約束の時間に中央広場に行くと、そこには既に霧切さんが待っていた。

最原「ごめん。それで、捜査の報告って?」

霧切「舞園さんの仕事が終わる日程がわかったのだけど……それよりもマズイことになっているわ」

最原「どういう意味?」

霧切「彼女のグループが解散するという噂はほぼ現実になりつつあったみたいなんだけど、それを避けるために……」

霧切「プロデューサーと個人的な会食を予定しているみたいなの」

個人的な会食……?

最原「まさかそれって」

霧切「杞憂ならそれでいいのだけど……この予想を現実にさせるわけにはいかないわ」

霧切さんも僕と同じ考えに至ったらしい。
確かにそれが現実になったら解散よりも苦しくなる。それはなんとしても阻止しないと……。

最原「どちらにせよ、彼女の仕事が終わるまでに解決しないといけないってことか……」

霧切「5月1日が彼女の今の仕事が終わる日らしいわ。それまでに彼女のシャドウを説得しないといけないけど、戦闘になることも視野に入れないといけないでしょうね。撃破はせず、舞園さんの元に戻らせれば解決するはずよ」




最原「なるほど……」

霧切「そっちの方は……進展は無かったみたいね」

最原「ご、ごめん」

霧切「いいわ。ペルソナ使いはそう簡単に見つからないでしょうから」

となると、僕と霧切さんの二人でというわけか。

最原「でも……ちょっと意外だったかも。霧切さんって結構優しい人だったんだね」

霧切「どういう意味かしらね」

最原「だって、いくらペルソナ使いだからって自分から事件を解決しようとしているし……」

最原「クラスメイトのためにそこまでやれるのは優しさがないと」

霧切「私は探偵よ。事件があれば解決しようと奔走するのは当然だと思うのだけど」

確かに探偵であれば事件を解決しようとするのは当然だ。だってそれが探偵なんだから。

最原「でも、ただ義務感で事件を解決しようとしているわけじゃないでしょ? 舞園さんに対して何かしらの感情があるからこそ、そうやって霧切さんが動けてるんだし……」

霧切「…………」

霧切さんが僕を睨んでいる……。
でも、なんとなく霧切さんの人間性というか性格がわかってきた気がする。

冷たいような雰囲気を放っているけど、その内にはクラスメイトに対しての優しさが隠れている。
……そんな気がした。


――我は汝……汝は我……
――汝、ここに新たなる契りを得たり

――契りは即ち、
――虚像を破らんとする探求の翼なり

――我、【審判】のペルソナの生誕に祝福の風を得たり
――真実へと至る、更なる力とならん……


【審判 ランク1】
霧切 響子


今回ここまで。以下質疑応答&意見とかそういうの受付タイム

お疲れ様でした
おやすみなさいです

20XX年 4/14 thursday
朝→午前


「お前達もこの希望ヶ峰学園に入学して数日。授業にはきちんと追いつけているか?」

「せっかくだ。ここでお前達にテストをしてやろう」

「……最原」

最原「あ、はい!」

「ギリシアの哲学者プラトンは人の魂を三つに分類した。知性と欲望と、もう一つを答えてみろ」

この問題の答えは……。


‡選択
1 意思
2 根性
3 愛情


↓2



最原「意思、ですよね」

「正解だ」

「知性と欲望、そして意思……お前達はどうだ? 全てきちんと備わっているか?」

「欲望と言うと悪いイメージに捉えがちだろうが、高みへ登るには欲も必要になる。覚えておけ」

意思の強さと高みへ進む欲望。
確かにそれは人が成長するに必要な要素だろうけど……そのために身を犠牲にするなんてことは間違っている。





朝→放課後

【希望ヶ峰ドーム周辺】

霧切「それじゃあ始めるわよ」

放課後。霧切さんと一緒に僕はアイドルのライブ等によく使われることで有名な会場へやって来た。

霧切「あの異世界……【パレス】に入るにはサイノウナビに対象の才能と名前を音声で入力する必要がある。今回の場合は舞園さんの名前と才能ね」

最原「……よく知ってるね?」

そのことはイゴールに教えられた僕しか知らないと思っていたのに……。

霧切「今回のように規模の大きいパレスは初めてだけど、それ以前にも何度かこういう機会はあったから。いやでも使い方は覚えたわ」

なるほど。使用頻度が高ければそれだけ使い方も覚えるか。

霧切「ちなみに、あまり人の多い場所で使うのはやめておいた方が賢明よ。どうやらこのナビはペルソナ使い以外も巻き込むことがあるみたいだから」

最原「わかった。関係ない人を巻き込むわけにはいかないからね、気をつけるよ」

それじゃあ、早速……。


最原「【超高校級のアイドル】、【舞園さやか】」


その瞬間。僕の視界がぐにゃりと歪んだ。
意識も遠のき、視界が揺らぎ……気づけば僕はあの世界に来ていた。


※問題正解による知識増加忘れてました。
 知識 探偵見習い(3/♪♪)


【マイゾノパレス・会場入口】


霧切「無事に来れたようね」

最原「みたいだね。……それにしても、どうしてこの世界に来ると仮面が装備されるんだろう?」

パレスに来た僕と霧切さんの顔には仮面が付けられていた。
目元だけを隠すような、創作物によくある舞踏会で出てきそうな仮面。

霧切「ペルソナは心の仮面を解き放った先にある力だもの。そんなことよりも……」

霧切「やはり正面突破は厳しそうね。前回と違って厳重に施錠されているわ」

最原「本当だ……」

霧切「でも、安心して。抜け道なんて探せば見つかるものよ」

そうして霧切さんは入口から少し離れた場所に向かい――。

霧切「この通気口なら問題なく入れそうだわ」

通気口の蓋を取り外してそんなことを言った。

最原「なるほど……」

霧切「さあ、準備はいいかしら? 気になっていることとかがあれば答えておくけれど?」

気になっていることか。
確かに、こんな異世界に立ち向かおうとしているんだ。気になっていることは全て解決しておく必要があるかもしれない。


‡選択
質問あれば↓3までで。パレス攻略の必要手順とか戦闘についてとかパレス関係限定で。
何もなければ無しと書いて頂ければ安価埋まり次第そのまま進行



最原「シャドウと戦う際に気をつけることってある?」

霧切「そうね……原則、背後からの不意打ちを狙うこと。正面からの戦闘でもいいけれど、逆にこちらが不意打ちをされるケースは絶対に作らないで」

霧切「不意打ちをすれば確実にこちらが先制を取れるけど、不意打ちをされればシャドウに先に攻撃されるだけでなく逃げることも難しくなるわ」

なるほど……戦闘時は原則背後からの不意打ちを狙う、と。

※シャドウとの遭遇判定で戦闘になった際にそのレスの更に直下コンマで判定する予定。
 詳しくはその時にまた


最原「……そうなると、やっぱり人数は多い方がよかったかもね」

霧切「ええ。雑兵程度なら二人でもなんとかなるだろうけど……舞園さんのシャドウと戦うことになったら苦戦は免れないでしょう」

最原「そうなるともう一人くらいは仲間が欲しかったね」

霧切「贅沢を言うなら私達を含めて四人が望ましかったけど、仕方ないわ。何かの拍子にもう一人仲間が増えたら程度に考えておきましょう」

※途中でイベント挟んで強制帰還になります


最原「ってことは道中のシャドウは可能な限り倒した方が賢明ってことか」

霧切「戦えば経験は積まれるし、ペルソナにも力が備わっていく。仲間が少ないからって逃げてばかりじゃなくて勝てそうな勝負には確実に挑んでいきましょう」

※レベルアップして新しいスキル覚えてー、って感じで成長していきます




霧切「それじゃあ行きましょう。道中で見取り図とかが見つかれば全体の構造がわかるのだけど……それまでは手探りといったところね」

最原「わかったよ」

何はともあれここで立ったままじゃいけない。
そう決めた僕らは通気口を利用して中に入ることにした……。





【マイゾノパレス・スタッフ控え室】

通気口を出た僕らはどこかの部屋にたどり着いた。

最原「ここは……」

霧切「控え室みたいね。ライブに使うドームだけあって、こういう場所はあって当然だわ」

最原「舞園さんのシャドウはどこにいるかな?」

霧切「さあ……? 前回を考えると会場の舞台上とかじゃないかしら」

となると目的地は以前行ったあの場所ってことか。

霧切「とにかく行きましょう。長居は禁物よ」


‡選択
1 中を調べておく
2 扉を開けて外へ
3 そういえばペルソナの強さ知らない


↓2



最原「そういえば僕、自分のペルソナの強さを知らないんだけど……」

霧切「ああ、そういえばそうだったわね。なら目を瞑ってみて。そして念じれば自分のペルソナの強さが理解できるはずよ」

それはどういう……?

霧切「論より証拠よ。さあ、やってみせて」

最原「わかったよ……」

これでペルソナの強さがわかるんだったら……。


ホームズ レベル1 【愚者】
属性 物銃火氷電疾念核祝呪
耐性   弱弱     耐
スキル
エイハ(単体に呪怨属性の小ダメージ)
ステータス
力 2
魔 3
耐 2
速 3
運 2


……何か大まかにだけどペルソナの強さがわかった気がする。

最原「ちなみに霧切さんのペルソナの強さは?」

霧切「同じ要領で私のペルソナの強さも見えるはずよ」


マープル レベル1 【審判】
属性 物銃火氷電疾念核祝呪
耐性    耐  弱 耐 
スキル
ブフ(単体に氷結属性の小ダメージ)
ステータス
力 3
魔 3
耐 2
速 2
運 2


なるほど……。





霧切「ペルソナの強さは理解できたわね? それじゃあ早く行きましょう」

最原「う、うん」

そうして僕らは廊下に出る。





【マイゾノパレス スタッフエリア・廊下】

最原「シャドウがいるね。数は……あまり多くないみたいだよ」

霧切「そうでないと困るわ。……隠れて進むこともできるけど、今回は全てのシャドウを倒しておきましょう。戦いに慣れておく必要があるから」

最原「わかった」

物陰に隠れながら進み、射程圏に入ったところで僕らはシャドウに襲いかかる!


※今回終わりです。短くて申し訳ないですがありがとうございました。
 以下何かあれば適当にどうぞ。答えていきます。

そういえば最原と霧切の武器決めてなかったので↓5くらいまでで募集しておきます
更新は夜予定

一応ペルソナ的にしてくので近接遠隔の二種類の武器使う予定
遠隔は拳銃とかそういうのになるだろうから近接武器を募集なの
その中から1が勝手に決めていきます。武器決めに時間かけてもアレだしね?

ちょっと今日は難しくなったので明日に変更します。ごめんなさい
武器関連は明日までには固めます

その他何かあれば寝る前か更新前にでもお答えします



迷いへ誘う少女
属性 物銃火氷電疾念核祝呪
耐性 ??????????


霧切「シャドウには弱点や耐性が存在するわ。それを見抜き、的確に弱点を突いていくことが戦闘の基本的な進め方よ」

最原「裏を返せばこっちにも弱点があって、その攻撃に当たらないようにすればいいんだね?」

霧切「ええ。私は念動に弱い代わりに氷結と祝福に強い。そして最原君は火炎と氷結に弱い代わりに呪怨に強いわ」

その辺も頭に入れて戦わないといけないわけだな……よし。

最原「それなら、とにかくやってみるよ!」


‡選択
1 近接攻撃
2 遠隔攻撃(残数12発)
3 スキル発動
4 アイテム使用(所持品無し)
5 防御
6 逃走(不可)

↓2

※該当レスのコンマ00~09でミス。91~99でクリティカル。
ゾロ目等での追加判定は特になしです。



最原「てやあっ!」

この世界に来てからいつの間にか腰に装備されていた剣を引き抜き、横になぎ払う。

『ああっ!?』

肉を切り裂くような感触が伝わってくる。
これが、戦い。相手がシャドウという生物であるとはいえ、こんな感触を味わうことになるなんて……。

霧切「武器を振るう度胸はあるみたいね。そうでないと困るのだけど」

最原「それはどうも……。ところで霧切さんの武器は? 見たところ丸腰みたいだけど……」

彼女の装備は仮面を除けば異世界に来る前と変わらなかった。どうやって戦うというのか?

霧切「丸腰でも戦う術はあるわよ」

最原「それってどういう……!?」

途端、霧切さんが地面を蹴り疾駆する。

霧切「はあっ!」

右足上段の蹴りがシャドウの即頭部を狙った。
ドガン! という鈍い音が響く。

『あぐっ!? ……この、よくもやったわね!?』

続けて相手のシャドウが霧切さんを狙ってきた。

霧切「くっ……!」

最原「大丈夫!?」

霧切「ええ、心配ないわ」

見たところ霧切さんに当たった攻撃はただ掠っただけのようだった。
それなら、問題はなさそうだ。


‡選択
1 近接攻撃
2 遠隔攻撃(残数12発)
3 スキル発動
4 アイテム使用(所持品無し)
5 防御
6 逃走(不可)


↓2



最原「力を貸して……【ホームズ】!」

『いいだろう。目の前の敵を暴いてみせろ!』

最原「【エイハ】!」

妖精『きゃあっ!?』week!


☆announce☆
弱点で攻撃すれば1moreとなり、敵全員を弱点で攻撃すればholdup!になります。
説得・金銭要求・品物要求・総攻撃の四つから選択してください。


霧切「これがホールドアップ。私達全員で相手を取り囲み、色々なことを要求できるわ」

霧切「当然総攻撃をして倒すこともできるけど……そこはあなたに任せる」

僕に任せるのか……。

妖精『なによ! わたしをどうするつもり!?』


‡選択
1 説得
2 金銭要求
3 品物要求
4 総攻撃


↓2



最原「……別にどうするつもりもないよ。ただ、よかったら力を貸してもらえないかな?」

妖精『え?』

霧切「ちょっと、何を言っているの?」

僕の言葉を聞いて霧切さんが眉をしかめている。

妖精『ええ……でも、わたしって今の今まで殺し合ってた敵なんだけど?』

最原「殺し合ってたからって仲間になれないわけじゃないでしょ? だから……」

妖精『……あははっ。何アンタ、優しいっていうか……甘いね』

妖精『そっか。わたしはシャドウなんかじゃなくって……』


妖精『我は汝、汝は我……。わたしの名前は【ピクシー】! あなたの中にあるもう一つの真実……かもね?』


【ペルソナ入手!】
ピクシー レベル2 【恋愛】
属性 物銃火氷電疾念核祝呪
耐性 ―弱―弱耐―――耐弱
スキル
ジオ(敵単体に電撃属性で小ダメージを与える。まれに敵を感電させる)
ディア(味方一人のHPを小回復)
ステータス
力 1
魔 3
耐 3
速 4
運 2


僕の中に何かが宿るような感覚がする。これで今のシャドウが仲間になった……ということか?

霧切「最原君、あなた……」


‡戦闘終了
最原終一のレベルが2になりました
ホームズのレベルが2になりました

霧切響子のレベルが2になりました
マープルのレベルが2になりました




お金入手忘れてました
200円入手!


【マイゾノパレス スタッフエリア・廊下】

霧切「今のはどういうこと?」

戦闘が終わると同時。霧切さんがそんなことを言った。

最原「いや、僕もよくわからないけど……仲間になれるんだったらどうだろうって思っただけで」

霧切「……シャドウを仲間にしようとする考え方をとやかく言うつもりはないわ。ただ問題はそこじゃないの」

……つまりどういうことだろうか?

霧切「ペルソナの力は一人に一つが原則のはず。こんな能力だけど原理はそれぞれの心の力なんだから」

霧切「でもあなたはその心の力を二種類保有したことになる。……あなたが多重人格者とかでもない限りは有り得ないことよ」

最原「そ、そうなんだ……。でも僕は多重人格者なんかじゃないよ」

霧切「それは知っているわ。だからこそ……今の光景には謎がある」

そうして霧切さんは少し考える仕草をし、不意に髪を払った。

霧切「まあいいわ。敵地でいつまでも思考に耽っているわけにもいかない。このことは追々考えることにするわ」

最原「そ、そっか」

さて……この廊下にいるシャドウは後【1体】みたいだ。
隠れて進めば素通りもできそうだけど、そうなるとあのシャドウの近くにある部屋には入れそうにないぞ……。


‡選択
1 シャドウと戦う(コンマ50以下で通常戦闘。それ以外で先制攻撃)
2 素通りして次のエリアへ
3 ペルソナ確認
4 アイテム使用(所持数0)


↓2



レベルアップ時の判定忘れてました

☆announce☆
ペルソナがレベルアップ時に毎回安価で上がるステータスを判定します。

書き込み例
○○
○○
○○

と力・魔・耐・速・運の五つから三つ選んでください。
↓3まででコンマ一番高いのが採用となります。

なお>>1のレスのコンマが奇数で採用されたレスの上二つのみが上がります。
なので特に上げたいステータスは上二つの方がいいかもしれないです。


では↓3まででホームズの上げたいステータスどうぞ



結果

ホームズ レベル2 【愚者】
属性 物銃火氷電疾念核祝呪
耐性 ――弱弱―――――耐
スキル
エイハ(単体に呪怨属性の小ダメージ)
ステータス
力 2
魔 4
耐 2
速 4
運 2


続けてマープルのステータスアップ判定
同じように↓3まででコンマ高いレスを採用。このレスが奇数の場合上二つのみがアップします

現在ステータス
マープル レベル1 【審判】
属性 物銃火氷電疾念核祝呪
耐性 ―――耐――弱―耐―
スキル
ブフ(単体に氷結属性の小ダメージ)
ステータス
力 3
魔 3
耐 2
速 2
運 2



マープル レベル2 【審判】
属性 物銃火氷電疾念核祝呪
耐性 ―――耐――弱―耐―
スキル
ブフ(単体に氷結属性の小ダメージ)
ステータス
力 4
魔 4
耐 2
速 3
運 2


判定終わり。シャドウ戦闘から始めます




……よし、狙って狙って……。

最原「今だ!」

シャドウが背を向けた瞬間に走り、不意打ちを決める!





地下室のランプ男 レベル2 【魔術師】
属性 物銃火氷電疾念核祝呪
耐性 ??????????

地下室のランプ男 レベル2 【魔術師】
属性 物銃火氷電疾念核祝呪
耐性 ??????????


霧切「もう戦闘について気になることはないわね? この戦いからは本格的にやるわよ!」

最原「う、うん! わかったよ!」

弱点を狙ってシャドウをダウンさせる。これを最優先に行動していけばいいってわけだ。
……よし、やってやる!


‡選択
1 近接攻撃
2 遠隔攻撃(残数12発)
3 ペルソナ(所持ペルソナ ホームズ・ピクシー)
4 アイテム使用(所持品なし)
5 防御
6 逃走(コンマ50以下で成功)


↓2



最原「これって銃だよな……」

剣の刃の側面に備え付けられている筒状の物。
これはおそらく――いや、確実に銃のはずだ。持ち手のところにも専用の引き金みたいなのがあるし……。

最原「とにかくやってみよう!」

切っ先を敵に向け、引き金を引く。

ランプ『ぎゃあっ!?』1more!

すると筒から銃弾が放たれた。
やっぱりこれは銃だ!

霧切「銃撃が弱点みたいね。まずは1体目をダウンよ!」


☆announce☆
1more時は続けて行動可能です。


‡選択
1 近接攻撃
2 遠隔攻撃(残数11発)
3 ペルソナ(所持ペルソナ ホームズ・ピクシー)
4 アイテム使用(所持品なし)
5 防御
6 逃走(コンマ50以下で成功)

今回から攻撃対象も選んでくれると助かります


↓2

よく見たらミスってましたね。以後気をつけます


最原「もう一発!」

ランプ『うわあっ!?』

もう片方のシャドウにも続けて銃で攻撃する。
これで二体ともがダウンだ!


――holdup!!


ランプ『うう……こんなことになるなんて……』

霧切「ふぅ……どうやら私の出る幕はなさそうね」

最原「そ、そんなことないと思うよ?」

霧切「冗談よ」

冗談なのか……。
まあそれはさておき、どうしようか……?


‡選択
1 説得(コンマ奇数で成功)
2 金銭要求
3 品物要求
4 総攻撃


↓2



最原「どうだい? 僕に力を貸してくれる?」

ランプ『えぇ? ちょ、ちょっと予想外かもそれは』

最原「安心して。別に悪いようにはしないからさ」

最原「仲間になってくれるなら、少なくともここでキミが死ぬことはないと思うけど?」

ランプ『脅し!? 怖い……怖いけど、何か思い出しそう……』

ランプ『そっか! そういえば僕はシャドウなんかじゃなくて……』


ランプ『我は汝、汝は我……。僕の名前は【ジャックランタン】! これは僕の名前であると同時にキミの名前でもあるんだから、忘れないでよね?』


‡戦闘終了
【ペルソナ入手!】
ジャックランタン レベル2 【魔術師】
属性 物銃火氷電疾念核祝呪
耐性 ―弱吸弱―弱――――
スキル
アギ(敵単体に火炎属性で小ダメージを与える。まれに敵を炎上させる)
ラクンダ(3ターンの間敵単体の防御力を低下)
ステータス
力 2
魔 3
耐 3
速 3
運 2

300円入手!




【マイゾノパレス スタッフエリア・廊下】

最原「これで合計三体のペルソナか」

霧切「着実に戦力を増やしているわね。これは貴方を仲間にして正解だったかもしれないわ」

霧切「それに、働き者の貴方がいて思わぬ楽もできているし」

最原「楽って……」

霧切「安心して。やるべき所では私もきちんと働くわ」


‡選択
1 近くの部屋へ
2 エリア移動
3 ペルソナ確認
4 アイテム使用(所持品なし)


↓2

というわけで今回ここまで。多分次の更新で仲間になる(かもしれない)人物が出てくると思います。

ではおやすみなさい(ドルミナー)
最近ペルソナ5をまた久々にやっている



【マイゾノパレス エントランスホール】

最原「ここは……?」

霧切「エントランスホールかしら。……となると、目的地はそう遠くはないでしょうね」

最原「そうなの?」

霧切「まあ、見取り図を見つけて確認したほうが確実だけど……」

それはそうか……。

最原「とりあえず今はこのエントランスホールをぐるりと一周してみようか。何か発見があるかもしれない」

霧切「そうね。そうしましょう」

ここにもシャドウがそれなりにいるみたいだ。数は……3体くらいか?


‡選択
1 シャドウを倒して進む(コンマ51以上で先制攻撃。それ以外で通常戦闘)
2 物陰に隠れながら進む(コンマ51以上で戦闘回避。それ以外で通常戦闘)
3 ペルソナ確認
4 アイテム使用(所持品なし)


↓2



ピクシー レベル2 【恋愛】
属性 物銃火氷電疾念核祝呪
耐性 ―弱―弱耐―――耐弱

ピクシー レベル2 【恋愛】
属性 物銃火氷電疾念核祝呪
耐性 ―弱―弱耐―――耐弱


最原「ご、ごめん! 不意打ちに失敗したみたいだ!」

霧切「大丈夫よ。幸いにもあのシャドウの弱点は既に把握している……」

霧切「問題なく倒せるわ」

最原「そ、そっか……それならよかったけど」

ピクシー『何話し込んでるの? 余裕ぶるのはいけないと思うんだけど!』


‡選択
1 近接攻撃
2 遠隔攻撃(残数11発)
3 ペルソナ(所持ペルソナ ホームズ・ピクシー・ジャックランタン)
4 アイテム使用(所持品なし)
5 防御
6 逃走(コンマ50以下で成功)


↓2



このシャドウ相手の戦術……さっきの通りに行けば問題ない!

最原「くらえっ!」

剣と銃が一体化した武器――銃剣の銃口から弾丸を放つ。
乾いた銃声が響き渡り、シャドウの1体に命中する。

ピクシー『きゃあっ!?』1more

霧切「あまり銃ばかりに頼るのもよくないわよ。便利な道具だけど、銃弾には限りがあるから」

霧切「もっとも、現実世界に戻れば残数は回復するのだけど」

つまり残数に気を配って戦えってことか。


‡選択
1 近接攻撃
2 遠隔攻撃(残数10発)
3 ペルソナ(所持ペルソナ ホームズ・ピクシー・ジャックランタン)
4 アイテム使用(所持品なし)
5 防御
6 逃走(コンマ50以下で成功)


↓2



最原「……【エイハ】!」

今度は銃ではなくペルソナの力を使う。
これもあのシャドウにとっては弱点属性だったはずだ。

ピクシー『甘い!』miss!

最原「あ、あれ?」

霧切「避けられてしまったわね」

しまった……もっとよく見て当てないと……!

最原「ごめん霧切さ――」

すぐに僕の後ろから銃声が鳴り響き、相手のシャドウが倒れる。

ピクシー『いたっ!?』1more!

霧切「残念ながら甘いのはそっちの方だったようね」

拳銃のようなものを構え、冷静に前を見る霧切さん。
……躊躇なく撃ったな……。


――holdup!!


ピクシー『いたた……もう! なんなのよこれ!』

霧切「さあ、どうするのかしら? 最原君の手腕を見させてもらうわ」

既にこのシャドウは仲間にしているから、もう一度説得で仲間にするのは無理そうだ。


‡選択
1 金銭要求
2 品物要求
3 総攻撃


↓2



最原「恨みはないけど、ごめんね!」

――総攻撃!

ピクシー『いやあああ!?』

二人がかりでの総攻撃にシャドウは為すすべもなく消えていく。
どうやら倒せたようだ。よし……!


‡戦闘終了
最原終一のレベルが3になりました
ホームズのレベルが3になりました
ホームズがスキル【スラッシュ】を習得しました

霧切響子のレベルが3になりました
マープルのレベルが3になりました
マープルがスキル【ディア】を習得しました

250円入手!




ホームズ レベル3 【愚者】
属性 物銃火氷電疾念核祝呪
耐性 ――弱弱―――――耐
スキル
エイハ(敵単体に呪怨属性の小ダメージ)
スラッシュ(敵単体に物理属性の小ダメージ)
ステータス
力 2
魔 4
耐 2
速 4
運 2


上げたいステータスを三つ指定。
このレスのコンマが奇数なら一つ目と二つ目がアップ。偶数なら全てアップ。

↓3までで



結果

ホームズ レベル3 【愚者】
属性 物銃火氷電疾念核祝呪
耐性 ――弱弱―――――耐
スキル
エイハ(敵単体に呪怨属性の小ダメージ)
スラッシュ(敵単体に物理属性の小ダメージ)
ステータス
力 3
魔 5
耐 2
速 4
運 2


マープル レベル3 【審判】
属性 物銃火氷電疾念核祝呪
耐性 ―――耐――弱―耐―
スキル
ブフ(敵単体に氷結属性の小ダメージ。まれに敵を凍らせる)
ディア(味方一人のHPを小回復する)
ステータス
力 4
魔 4
耐 2
速 3
運 2


同じようにお願いします
↓3までで



マープル レベル3 【審判】
属性 物銃火氷電疾念核祝呪
耐性 ―――耐――弱―耐―
スキル
ブフ(敵単体に氷結属性の小ダメージ。まれに敵を凍らせる)
ディア(味方一人のHPを小回復する)
ステータス
力 4
魔 5
耐 2
速 4
運 3


最原「なんとか倒せたね」

霧切「かなり順調に進めているわ。この調子ならもう少しは先に進んでも大丈夫そうだけど……」

言葉の途中で霧切さんが口の動きを止め、視線を前に向けた。

最原「霧切さん?」

霧切「……誰かの話し声が聞こえるわ。入口の方みたいだけど……」

最原「それってもしかして舞園さんのシャドウじゃ!?」

他のシャドウにも意思はあるみたいだから舞園さんのシャドウだと確定したわけじゃないけど、もしそうだとしたら先に進むのは少し危険かもしれない。

霧切「いえ、これは舞園さんの声じゃない。……というよりは、シャドウの声じゃないわ」

最原「シャドウの声じゃない? それじゃあ……」

霧切「忘れたの? パレスは誰かを招き入れる可能性だってある。ナビを使っての侵入に比べると可能性は限りなく低いけれど……ゼロじゃないわ」

最原「なら、誰かがこの中に入り込んでいるってこと!? それはマズイんじゃ……!」

霧切「急ぐ必要があるみたいね……」


直後コンマ判定
30以下でシャドウと戦闘。それ以外で戦闘を免れイベント進行



【マイゾノパレス エントランスホール・入口付近】

最原「運良くシャドウに追いつかれず済んだね……」

霧切「ええ。……それより、さっきの話し声は……?」


『ちっ、まさか侵入者がもう一人来るなんてな』

『しかも前回の二人とは違うとは。マイゾノ様も恨まれたものだなホント』

『恨まれてるのかどうかは知らないけど。とりあえずさっさと運ぶぞ、この侵入者の処遇はマイゾノ様に任せよう』


……聞こえてくるのはシャドウの声。数は二体分か?

霧切「見て、あのシャドウ……誰かを担いでいるわ」

最原「え? ……あ、本当だ」

霧切さんの言うとおり、片方が誰かを担いでいるように見えた。
ここからじゃ遠目ではっきりとは見えないけど、あれは――。


‡多数決安価
シャドウに担がれて運ばれているキャラクターを決めます。
ダンガンロンパ1・2・V3から一人だけを指定。↓5まででコンマ一番高いキャラを採用。

多数決じゃねぇよ、普通のコンマ決めだよ……間違えてしまった

桑田と天海同数なので今度こそ多数決
先に3票入った方になります



最原「――天海くん?」

霧切「知り合いなの?」

最原「クラスメイトの一人なんだよ。……まさか、彼がペルソナに目覚めたなんてことは」

霧切「無いでしょうね。仮にペルソナに目覚めていたとなればあそこまで無抵抗に気絶して運ばれるなんてことにはならないはず」

……となるとやっぱり偶然迷い込んだってことになるのか。


天海「ん、んん……?」

『げ、おい目を覚ましたぞコイツ』

天海「……うわっ!? だ、誰っすかアンタら!?」

『黙っていろ。そうしていれば手荒には扱わん』


霧切「目を覚ましたみたいだけど……どうする? 彼を助けるのは当然として、このまま二体のシャドウの前に出て行くのは少し危険だと思うわ」

最原「そうだな……」

シャドウ達は天海くんを抱えたまま階段を上がっていく。
どうやら階段の先にある扉が舞園さんのシャドウがいる場所なのだろう。あそこまで運ばれる前に天海くんを助け出したいところだけど……。


‡選択
1 階段の手すりにある電球を狙撃して破壊し注意を逸らそう
2 一人を囮にして注意を逸らしてもう片方が不意打ちをしよう(囮役も指定)
3 正面突破


↓2

最原囮の霧切不意打ち把握したところでここまでです。
レベルアップのステアップ判定テンポ悪くなってそう。ちょっと要改善かもしれない。

それじゃあお疲れ様でした。質疑応答やなんか意見とかそういうのがあれば嬉しいですね、おやすみなさい



最原「それじゃあ僕が先に出て注意を向けるから、霧切さんが隙を見て天海くんを助けてあげて」

霧切「構わないけど……大丈夫なの?」

最原「うん。……それじゃあ、お願いね!」

物陰から出た僕は走ってシャドウ達の視界に入り、叫ぶ。

最原「おい! 天海くんを離せ!」

『あ?』

天海「え? ……さ、最原君?」

『お前……前回も来たっていう侵入者の一人だな!?』

最原「…………」

狼狽える天海くんと僕の姿を見つけて警戒体制に入るシャドウ。

『確かもう一人仲間がいたはずだな? そっちはどうした?』

最原「僕しかいないよ。それよりも、今の僕の言葉は聞いてなかったのか?」

『はっ! お前こそ今の状況理解しているのか? 二対一で人質もこっちにあるんだぞ?』

『むしろお前の方が観念するんだな!』

2体のシャドウと僕が向かい合い、にらみ合う。
その視界の隅で誰かの人影が動くのが見えた。

……霧切さんが別の階段を使って先回りしたようだ。




天海「最原君! 何を考えているのか知りませんが、こいつらは危険っす! 俺のことは放っておいて逃げてください!」

最原「天海くん……」

『もう遅い! そいつを捕らえてもう一人の方も誘い出してやる!』

天海くんを捕まえていない方のシャドウが一歩動き出したとき、状況が一変した。

霧切「ッ!!」

ダンッ! と床を蹴り霧切さんが走り出す。

『む!? もう一人もいたのか!?』

最原「させないよ!」

物音に反応したシャドウの背中を狙って銃弾を放つ。
パァンッ! と銃声が響き渡り、シャドウがうめき声を出して崩れる。

『このっ!』

するとその間に戦闘体制に入ったシャドウが天海くんを抱えたまま迎撃に入る。

最原「霧切さん!」

シャドウの右拳が霧切さんに吸い込まれるように放たれる。
僕が心配のあまり声を荒らげてしまったが、それも杞憂に終わった。

霧切「甘いわね」

体を左下に倒して拳を避け、その勢いを殺さず右足を振るってシャドウを転ばせる。

天海「うわっ!?」

最原「天海くん!!」

放り投げる形で階段を転がっていく天海くんを僕がギリギリで受け止めた。

危なかったけど、これでとりあえずは安心かな……?




霧切「安心するのはまだよ」

階段を飛び降りて霧切さんが僕らの近くに着地した。
確かに安心するのはまだ早い。天海くんを助けることには成功したけど、シャドウはまだ倒していないんだ。

『貴様らァ……!!』

霧切「ここで逃がしたら余計な邪魔が入るわ。急いで倒すわよ」

最原「わかった!」

天海「あ、あの……最原君達はいったい何を……?」

困惑する天海くんの空気が伝わってくる。

最原「詳しい説明は安全な場所でするから……」

『もう許さん! ここで必ず捕まえてやる!!』

霧切「来るわよ!」





ボトル詰めの丁稚 レベル3 【戦車】
属性 物銃火氷電疾念核祝呪
耐性 ??????????

穢れた二角獣 レベル4 【隠者】
属性 物銃火氷電疾念核祝呪
耐性 ??????????

穢れた二角獣 レベル4 【隠者】
属性 物銃火氷電疾念核祝呪
耐性 ??????????


霧切「数が少し多いわね。油断してはダメよ」

最原「わかってる!」


‡選択
1 近接攻撃
2 遠隔攻撃(残数10発)
3 ペルソナ(所持ペルソナ ホームズ・ピクシー・ジャックランタン)
4 アイテム使用(所持品なし)
5 防御
6 逃走(選択不可)


↓2



最原「暴け【ホームズ】! 【スラッシュ】!」

狙うは壺の形をしたシャドウ!

ボトル『いたっ!?』

霧切「物理や銃撃のスキルは使えば使うほど体力を消耗するわ。使いすぎて倒されるなんてことにはならないようにして」

最原「うん!」

霧切「【ブフ】!」

二角獣『があっ!?』カチーン

凍った……!?

霧切「スキルによっては状態異常をまれに与えるものも存在する。祝福属性や呪怨属性にはないけれど、もしそういったスキルを扱えるペルソナを使えるようになったら試してみるのも悪くないわ」

最原「なるほど……」

ボトル『許さない……! 【ジオ】!』

最原「うわっ!?」

二角獣『当たれぇっ!』

最原「くっ!」

2体のシャドウが続けて僕を狙ってくる。
ど、どうして僕ばっかり……!?

霧切「体力が心配になったら防御するのも一つの手よ。もしくは回復するかのどちらかね」

まだ体力には余裕がある。けど回復は早い内にしておくべきかな……?


‡選択
1 近接攻撃
2 遠隔攻撃(残数10発)
3 ペルソナ(所持ペルソナ ホームズ・ピクシー・ジャックランタン)
4 アイテム使用(所持品なし)
5 防御
6 逃走(コンマ50以下で成功)


↓2

対象お願いします↓1



最原「よし……【ピクシー】頼むよ!」

『はいはーい! 行くよ【ジオ】!』

二角獣『があっ!?』week!

あのシャドウはどうやら電撃が弱点のようだ。これは新発見だぞ……。

霧切「いいわ、その調子よ」

最原「うん!」


☆announce☆
ペルソナ変更は1ターンで1度のみとなります


‡選択 1more
1 近接攻撃
2 遠隔攻撃(残数10発)
3 ペルソナ(所持ペルソナ ホームズ・ピクシー・ジャックランタン)
4 アイテム使用(所持品なし)
5 防御
6 逃走(選択不可)


↓2



最原「ていっ!」

狙いはダウンしていない方のシャドウ。

二角獣『くっ!』

霧切「銃撃は弱点じゃないようね。なら――!」

続けて霧切さんが走り出し、抉るような蹴りを放った。

二角獣『ぎゃあっ!?』

二角獣『許さないぞ! このっ!』

ランプ『甘く見るな!!』

3体が続けて動き、僕らを狙って攻撃してくる。

最原「うわっ!?」

霧切「くっ!?」

全ての攻撃をくらってしまった僕ら。
それでも致命的なダメージはなく、すぐに反撃に転じようとしたとき……僕らの後ろから天海くんの声が聞こえてきた。

天海「うわっ! な、なんすか!?」

最原「天海くん!?」




【マイゾノパレス エントランスホール・入口付近】


シャドウ舞園「誰が来たのかと思えば……やっぱり貴方達でしたか」

後ろにいつの間にか立っていたのは舞園さんのシャドウ。その脇に数体のシャドウも引き連れていて、天海くんを捕まえている。

最原「舞園さん……!」

天海「舞園さん……? それって78期生の……?」

シャドウ舞園「そちらは表の顔。私は裏の顔といったところですね……今のところはですけど」

霧切「ふざけたことを言わないで。それより彼を離しなさい」

シャドウ舞園「それは嫌です。……というよりは、そんなことをする必要がないというのが正解ですか」

何を言って……?

シャドウ舞園「だって、この人を解放したところで意味はありませんから」

最原「どういう――!?」

霧切「ぐっ!?」

突如、隣にいた霧切さんが倒れ込んだ。
な、なんだ!? 何が起こった!?

シャドウ舞園「私に目を奪われたのは仕方ないとしても、後ろを疎かにするなんてダメじゃないですか」

最原「しまっ……!!」

背中に強烈な衝撃が走り、同じように僕も床に組み伏せられてしまった。




シャドウ舞園「全員捕まっちゃいましたね。安心してください、別に殺そうだなんて考えてませんから」

シャドウ舞園「ただ、今回のことを忘れてもらいます。どんな方法を使ってでもね。……このまま貴方達を放置していては夢の邪魔になりかねませんので」

夢? 夢って、何を言って……?

霧切「そういうことね。貴方が舞園さやかの裏の顔だというのなら、その夢というのは……アイドルとしての自分を保つこと」

霧切「わかっているのでしょう? 現実世界の貴方は今、アイドルとしての立場が危うくなっている。だから……どんなことをしてでもアイドルを続けようとしている」

シャドウ舞園「ええ、そうです。どんな嫌なことをしてでも……私はアイドルとしての自分を続けていきます!」

シャドウ舞園「まあ、そちらの彼はどうなるかはわかりませんが。貴方達はペルソナに目覚めているので耐えられても……彼は一般人です。どうなってしまうかはわかりません」

最原「やめろ!! ――ぐあっ!?」

背中に伝わる衝撃が強くなり、思わず情けない声を出してしまう。

天海「これ、なんなんすか……? 夢、とかじゃないんっすよね……?」

シャドウ舞園「ごめんなさい。貴方に恨みはありませんが……」

シャドウ舞園「やってください」

それを合図に天海くんを捕まえていたシャドウが武器を構える。
マズイ! 彼女は本気だ!!




霧切「天海君、だったかしら」

天海「え?」

霧切「貴方がどうしてここにいるのかは知らない。けど、これで終わりで本当にいいの?」

霧切「こんな理不尽な結末が貴方の最期なのかしら? 【超高校級の冒険家】である貴方にも何かするべきことがあるはず。それをこんな形で終わらせて本当にいいの?」

天海「それは……」

シャドウ舞園「ふふふ、最期の命乞いくらいなら聞いてあげますよ? もっとも……それを受け入れるつもりはないですけどね」

くっ……このままじゃ天海くんは本当に……!!

最原「天海くん! キミがしたいことがなんなのかは知らない! でも、冒険家として希望ヶ峰学園に来たキミだ! それほどまでにしたいことがあって、そのためにたくさんの努力をしたんだと思う!」

最原「なら! こんなところで諦めるのはダメだよ! 僕が言える立場じゃないかもしれないけど……!!」

天海「最原君……」

シャドウ舞園「時間です。では、さようなら」

改めてシャドウが天海くんの正面に立つ。
なんとか! なんとかならないのか……!?

天海「ぐ……」

すると、天海くんの身に何かが起きたようだった。


天海「ぐあああああぁぁぁぁぁ!!」


青白い光に包まれ、叫ぶ天海くん。
これはもしかして……!?


‡ペルソナ安価
天海のペルソナを↓3まででお願いします。その後多数決で判定。

では上記3つで先に3票入った方を採用

シンドバット決まりでおやすみなさい
最原霧切天海……ボケ担当がいないっ!

何か指摘とかあったらその都度お願いします
ガバガバ脳なので気づかず進行する可能性もあるので

ではお疲れさまでした

天海の近接武器募集忘れ
↓5くらいまででお願いします。次の更新までに決めておきます

ちなみに今は
最原 銃剣
霧切 ブーツ
です

少しだけ進めますぅ



『お前の運命、ここで終わるのか?』

『目的のために世界各地を巡っていたお前の運命……ここで潰えるほどのものでしかなかったのか?』

天海「ち、がう……俺は、やるべきことがあるんす……!!」

『いいだろう、ならば力を貸してやる』

天海「ぐ、あぁ……!!」

『我は汝、汝は我……』

『未知に溢れた運命の行く末……その結末を望み通りのものにしたいというのなら、迷わないことだ』

『力を振るえ! 未知なる現実が目の前にあるのなら、その未知さえも踏破してみせろ!!』

天海「あああああぁぁぁっ!!」

仮面を取り払い、再度放たれる光と暴風に天海くんを取り押さえていたシャドウが吹き飛んでいく。
今がチャンスだ!

最原「退けっ!」

霧切「邪魔よ!」

僕らを組み伏していたシャドウを振り払い、僕らは天海くんのところに駆け寄る。

シャドウ舞園「くっ……!!」

最原「天海くん、大丈夫!?」

天海「……そうでした。俺って、まだやることがあったんすね……」

天海「なら、ここで死ぬわけにはいかないっす!!」

霧切「いい目をしているわね」

最原「天海くん……! よし!」

僕と、霧切さんと、天海くん。
三人で舞園さんのシャドウと相対する。

シャドウ舞園「くぅ……! 皆さん! やってください!」

その指示を聞いて僕らを取り押さえていたシャドウが間に割り込んできた。


天海「これが俺の力……!」

天海「よろしく頼むっすよ! 【シンドバット】!」







ボトル詰めの丁稚 レベル3 【戦車】
属性 物銃火氷電疾念核祝呪
耐性 ??????????

穢れた二角獣 レベル4 【隠者】
属性 物銃火氷電疾念核祝呪
耐性 ????弱?????

穢れた二角獣 レベル4 【隠者】
属性 物銃火氷電疾念核祝呪
耐性 ????弱?????


天海「正直、あまり現状を把握しきれてはいないっすけど……」

天海「こういう未知の体験ってのはワクワクするもんすね!」

最原「あ、天海くん……油断はしないでよ?」

天海「わかってるっすよ。俺だってまだ死にたくないんでね」

霧切「ふふ……」


‡選択
1 近接攻撃
2 遠隔攻撃(残数9発)
3 ペルソナ(所持ペルソナ ホームズ・ピクシー・ジャックランタン)
4 アイテム使用(所持品なし)
5 防御
6 逃走(不可)


↓2

おやすみなさい
戦闘はもういっそのことテンポ重視で大きく変えるべきかな

ちょっと今日はおやすみします
戦闘とか何か案あればお願いします。一応1の方でも案は出てますけど

1 安価先を直下に変えてこのまま進行
2 途中で選択肢が出てそれを選んでコンマ判定とかいろいろしながら進行。戦闘もノベルゲー的描写に
3 その他何かいい感じの

とりあえず次回更新までに意見ください
せっかく四つめのパレスまで考えたしのんびりでも続けていきたい

それでは戦闘パートは選択肢を混ぜたノベルゲー方式でいきます。そんなのがあるのかは知りませんけど
雑魚戦は無くしはせず超短縮で進行予定。日常パートのコープとかしたいし

そして今日も夜遅いので明日の昼か夕方からのんびりやっていきます

一応何かあればどこかでお答えします

いろいろやってたらこんな時間になってしまった

22時くらいから少しだけやっておきます



最原「よし……【ピクシー】お願い!」

ピクシー『【ジオ】!』

獣の方のシャドウにピクシーの雷が降る。

二角獣『があっ!!』

丁稚『このーっ!』

霧切「させないわ」

最原「霧切さん……!」

するともう片方のシャドウが僕に向かって突撃してくるけど、そのわずかな隙間に霧切さんが割って入ってくれた。

霧切「天海くん、お願い……っ!」

ブーツで防いでいた状態から思いっきりシャドウを弾き飛ばす霧切さん。その指示は後方に待機していた天海くんへ。

天海「【シンドバット】お願いっす!」

シンドバット『いいだろう……』

天海「【ガル】!」

後方へ吹き飛んだシャドウを狙うように突風が巻き起こる。
その攻撃を受けてシャドウが目を回すようにダウンしたのが見えた。……あれが弱点なのか!

霧切「その調子よ」

ダウンしたシャドウに狙いを定めて走り、回し蹴りをする霧切さん。
ドゴンと大きな音が出てシャドウが更に吹き飛んだ。

最原「よし、これなら……」

僕はそのシャドウを狙って――


‡選択
1 ホームズでエイハ
2 ピクシーでジオ
3 ジャックランタンでアギ
4 その他(ペルソナ使用の場合、現在覚えているスキルのみ使用可能)


↓2



最原「【アギ】!」

轟々と燃える火炎がシャドウを包み込む。

丁稚『甘いよー!』スルッ

最原「あ、あれ?」

避けられた……!?

天海「【ガル】!」

そこを追撃するように再び疾風が巻き起こった。
これは……天海くん!?

天海「危ないところでしたね」

最原「あ、ありがとう……」

霧切「あまり気負いすぎないようにした方がいいわ。気負いは攻撃の精度を落とすから」

なるほど……。

霧切「【ブフ】!」

丁稚『ぎゃあっ!?』カチーン!

最原「凍った……! これなら! 【スラッシュ】!」

ホームズにペルソナを変えて物理攻撃で攻める。
凍っている相手なら、物理で攻撃すれば――そう思った僕の考えは正しかった。
シャドウが悲鳴をあげて姿を消す。

霧切「まずは1体……」

最原「次は……【ジオ】!」

再びペルソナを変えて残りの獣のシャドウに雷で攻撃する。
これが弱点なのは既に把握済みだ!




二角獣『ぎゃあっ!?』week!

二角獣『くぅ!?』week!

連続で放った雷は的確に獣のシャドウをダウンさせた。

最原「さあ……これで終わりだよ!」

霧切「ここでこのシャドウを逃がす選択肢は最初からないわ。確実に仕留めるわよ」

天海「了解っす!」

――総攻撃!

ドドドドド……!!

僕らの総攻撃をくらったシャドウ達は耐えれず、その姿を消滅させた。
これで勝利だ!


‡戦闘終了
最原終一のレベルが4になりました
ホームズのレベルが4になりました
ピクシーのレベルが3になりました
ジャックランタンのレベルが3になりました

霧切響子のレベルが4になりました

天海蘭太郎のレベルが4になりました

350円入手




【マイゾノパレス エントランスホール・入口付近】


最原「どうだ!」

霧切「シャドウはあらかた始末したわ。これで残りは貴方だけよ」

シャドウ舞園「…………」

シャドウを撃破した僕ら。てっきり多少なりとも慌てるかと思ってたのに……舞園さんのシャドウは冷静に僕らを見ていた。
いや、僕らの……後ろ?

シャドウ舞園「ふふふ……確かに私の護衛は倒されましたけど……そちらも無傷とは行かなかったみたいですね?」

天海「く、うっ……!!」

最原「天海くん!?」

見れば後ろの天海くんが膝を折ってその場に倒れていた。
しまった……彼はまだペルソナに目覚めたばかりだから、長丁場の戦闘は避けるべきだったか!

天海「俺は大丈夫っす……」

シャドウ舞園「それと……私の護衛が今の数だけだと思ったら大間違いですよ?」

その瞬間、僕らの周りに多くのシャドウが姿を現す。
くっ……まだこれだけの数がいたのか……。

霧切「やはり素直に倒されてはくれないのね」

シャドウ舞園「ええ、もちろんです。私はまだアイドルを続けたいんですから……何をしてでも!」

最原「舞園さん……」

霧切「……そう」

すると霧切さんは踵を返し、僕と天海くんを見た。

霧切「最原君。彼を背負ってくれる?」




最原「え……? それは構わないけど……」

天海「す、すまねぇっす……」

言われて僕は天海君を背負う。
……なんとか背負えそうだ。でも自分の力の足りなさが悔やまれる……。

霧切「逃げるわよ!」

最原「え? わ、わかった!」

シャドウ舞園「逃がしません! 絶対に捕まえてください!」

霧切さんを先頭に来た道を引き返す。
その後ろをシャドウが追いかけてくるけど、気にする余裕はない。
とにかく今はこのパレスから出ないと!





シャドウ舞園「……逃がしましたか。でも、私は諦めません……」

シャドウ舞園「何をしてでも、どんなことをしてでも……必ず私はアイドルを続けます……!」

シャドウ舞園「絶対に……!!」




【希望ヶ峰ドーム周辺】


天海「ッ……はぁ……はぁ……」

最原「ぶ、無事に逃げれたようだね……」

霧切「天海君、大丈夫かしら?」

……どうして彼女は息を切らしていないんだろう?

天海「な、なんとか……それよりも、あの力は……?」

霧切「名称は【ペルソナ】。人間の心の力で、あの仮面を解き放てばその力を行使することができる」

天海「……ペルソナ……?」

最原「霧切さん。その説明は長くなるんじゃないかな? 先に彼を休ませた方がいいんじゃ……?」

霧切「それもそうね。……それじゃあ今日は帰りましょう。それで明日の放課後、また改めて説明するわ」

天海「……わかったっす」

そうして僕らは学園へ戻ることにした。
パレスでの出来事。天海君のペルソナ覚醒。思ったことはたくさんあるけれど……。


シャドウ舞園『ええ、もちろんです。私はまだアイドルを続けたいんですから……何をしてでも!』


舞園さんのシャドウが放った言葉を思い返す。
シャドウというものが人間のもう一つの心のようなものだとしたら……あの言葉も、嘘ではないということなのだろうか?

最原「…………」

考えるのはやめにしよう。
それよりも、僕も疲れた……早く帰って寝よう……。



今回ここまで。以降の戦闘は今回みたいに途中で選択肢を挟んで分岐していく形にします。コンマが悪ければ不利になったり死ぬこともあるかもしれない。

ではおやすみなさい(ドルミナー)
最近ペルソナ5をまたやっている>>1は春ちゃんが好き

今日明日はちょっと更新難しいので明後日また来ます

20XX年 4/14 thursday
放課後→夜





【寄宿舎 最原・百田の個室】


百田「ようやく帰ってきたか」

最原「うん、ただいま」

疲れた体に鞭を打って個室へ戻ってきた僕を百田くんが出迎えてくれた。

百田「ほれ、部屋の鍵ができたみたいだぜ」

最原「あ、そうなの? ありがとう」

そうなると次からは夜も自由に行動できるわけか。

百田「にしても、こんな夜中まで出歩いてるなんてな。探偵ってのも楽じゃねーのな」

最原「あはは……」

本当は別の用事だったけど、それを言うわけにもいかないし……。

百田「ま、あんま無理はすんなよ。無理して体ぶっ壊したらアホらしいしよ」

最原「そうだね、ありがとう」

こうやってルームメイトに隠し事をし続けるのもどれくらいになるのかな……。







【ベルベットルーム】


目を開けるとそこはいつか見た空間だった。

ジュスティーヌ「ようやく来たか!」

カロリーヌ「主からお言葉があるようです」

イゴール「まずは真実への一歩を踏み出したようだな……」

最原「舞園さんの……パレスのことか?」

イゴール「それもあるが、同じ力に目覚めたものとの協力関係……これもお前の力になるだろう」

イゴール「ふふ……お前のこれからに期待しておこう」

…………。

カロリーヌ「どうだ? なにか気になることがあれば私達が答えてやろう」

ジュスティーヌ「あくまでペルソナやパレスに関してのみ、ですが」

カロリーヌ「それと、あまり時間もないからな。質問は一つのみとする!」


†選択
1 舞園さんを助ける方法はあるんだよな?
2 具体的にペルソナを強くする方法は?
3 このアプリを作ったのって……

↓2



最原「このアプリを作ったのって……」

カロリーヌ「無論、我らだ」

ジュスティーヌ「これがなければ異世界に入ることもできず、あなたの行く末に待つ絶望に打ち勝つなんて夢のまた夢です」

やっぱり……。

カロリーヌ「くくく……余計なことに巻き込んでくれたなと言いたそうだな?」

ジュスティーヌ「しかし、これがなければあなたの運命は潰えて……あの舞園さやかという人間を助けられる可能性すら掴めなかったでしょう」

カロリーヌ「幸い生き死にに関わる運命ではなさそうだが……むしろ、だからこそあの人間の運命は歪になりつつある」

カロリーヌ「それを打開するにはどうするべきか……お前の手腕、見届けさせてもらうぞ?」

…………。


20XX年 4/15 Wednesday



「そういえば、ここの食堂のご飯ってまた美味しくなったよねー。新しいやつでも入ったのかな?」

「79期生の新入生にすごい人がいるって噂ですもんね……」

「ああ、あのメイド服の。これで料理の心配は必要なさそうだね」

「まあ、今までのはどこかで変なの入ってないかなって思ってたし……」


79期生の新入生で、食堂のご飯に関係してる人?

それって……【超高校級のメイド】の【東条斬美】さんのことだよな?


とりあえずここまで
今月末までは不定期短めになります



朝→午前


ヴーッ! ヴーッ!

あれ? 携帯が着信してる……。チャットかな?


霧切響子
放課後の集合場所なんだけど、中庭にしようと思っているわ

霧切響子
そっちのホームルームが終わったら天海君を連れて中庭に来てくれるかしら?


最原「今授業中なんだけどな……」

でも今は事情が事情だし、そういうのを気にしている余裕はないか。

最原「了解、っと……」





午前→放課後


【中庭】

霧切「来たわね」

天海「どうもっす」

最原「今日は天海くんにいろいろ説明して……それと舞園さんについての話し合いだよね?」

放課後。天海くんを連れて中庭にやってくるとそこには既に霧切さんが待っていた。




霧切「そうね。ただ……悠長に説明している暇はないかもしれないわ」

霧切「件の舞園さんだけど……最原君には以前説明したわね? 今彼女は大きな仕事をしていて、それが終わる【5月1日】までに事態を解決させないといけないって」

最原「そうだったね。今日が4月の15日だから……今日を含めて17日か」

最原「それを過ぎれば彼女のグループは解散することになる……やっていない事件の濡れ衣を背負って」

霧切「ただ……彼女も元々はアイドルとしての自分に強い誇りと自信を持っている人。アイドルを続けるためにはどんなことでもするかもしれない」

霧切「普段の彼女ならともかく、パレスを生み出しているほどの今の彼女なら……お偉方に枕営業でもするでしょう」

なっ……!?

最原「そんなのって」

霧切「これが彼女の本当にやろうとしていることなら私に止める権利はない。でも、以前彼女はこう言っていたわ」

霧切「『わたしは夢を与えるアイドルという職業が好きです。だから明るく、みんなに笑顔と夢を与えたい』って」

…………。

天海「なるほど、その言葉通りなら舞園さんって人が枕営業を自らするような人と葉思えないっすね」

霧切「グループの解散、そして枕営業……どちらに転んでも彼女の人生は大きく狂うことになるわ」

最原「それなら、絶対に止めないと!」




霧切「そうね。……それで、なるべく時間をかけずに速やかに事態を解決させたいから……天海君への説明はパレスの現地説明でいいかしら?」

天海「構いませんよ。今は俺への説明に時間を割くくらいなら事態の解決を急ぐべきっすからね」

天海「ただ……ちょっと気になることがあるんすけど、それだけいいっすか?」

霧切「もちろん」

天海「なら……昨日のあの世界――パレスでしたっけ? あそこで何かをして舞園さやかを取り巻く状況を変えようとしていることはなんとなくわかったんすけど」

天海「具体的には何をするんすか? あの舞園さんの姿をした化物をどうかするとか?」

確かにそれは気になっていた。
……というか、僕が真っ先に聞いておくべきことだったかもしれない。

霧切「本来なら舞園さんのシャドウを説得するつもりだったんだけど……さすがに昨夜の一件でそれは厳しいかもしれなくなったわ」

最原「随分警戒されちゃったからね……」

霧切「だから、パレスの奥にあるであろう【コア】を狙うことにする」

……コア?

霧切「パレスのどこかに隠されている、そのパレスの主の【心の真実】とも言える代物よ」

霧切「パレスは主の欲が歪んだことによって造られる空間。なら、その歪みとなったきっかけの代物があるはず」

最原「なるほど……」

天海「つまり舞園さんの心に眠る真実を暴けってことっすか」

心の真実を暴く……か。
それは、僕の探偵としての得意分野かもしれないな……。



霧切「ただ、コアを奪うなり壊すという方法は使わない。舞園さんのシャドウの前でコアを暴くことにする」

最原「歪んだ元凶となった物を彼女のシャドウの前で暴くことで、舞園さんの歪みを正すってこと?」

天海「そうすればアイドルとなったきっかけを思い出して、事態が解決するかもしれないってことっすか」

霧切「少なくともそうすることで彼女は自分の無実を訴えるでしょう。そうなれば彼女の周囲の人間も放ってはおかないはず」

最原「わかった。なら5月1日までに彼女のコアを暴けばいいってわけだね?」

すると霧切さんは首を振って否定をした。

霧切「いいえ、舞園さんのシャドウの前でコアを暴く以上、現地に舞園さんのシャドウを連れてこないといけない」

天海「そんなもの、パレスで暴れたらあっちから来そうじゃないっすか?」

霧切「確かにそうかもしれないけど……もっと確実な方法を取ることにする」

確実な方法?

霧切「あそこは舞園さやかの心の世界。つまりパレスじゃなくても現実世界で彼女に何かアクションを起こせば、パレスの方でも変化が出ることもあるわ」

霧切「最原君、ここまで言えばわかるわね?」

えっ!? 僕!?

最原「え、えーっと……」


‡選択
1 舞園さん自身をパレスに連れてくる?
2 招待状を出すとか?
3 コアを現実世界に持ってくるとか?


↓2



最原「舞園さんをパレスに連れてくる……とか?」

霧切「それも一つの手段ではあるわ。もっとも、危険も伴うから今回は除外だけどね」

霧切「今回は現実世界で招待状を出す。これは現実世界の舞園さんに出すけれど、実際は舞園さんのシャドウに向けた物だから……内容自体はイタズラだと思われるものになるでしょう」

天海「でも、舞園さんに心当たりが少しでもあれば……彼女のシャドウは必ずその場に現れる。そういうことっすね?」

最原「そうなると、今回僕らが期日までに済ませないといけないことは……」

最原「コアがある場所を突き止めて、現実世界で招待状を出し……パレスで彼女のシャドウの前でコアを暴く。そういうことだね?」

霧切「そういうことね。招待状を出すのが二日前。そしてパレスでコアを暴くのが期日の前日だと仮定して……」

最原「コアを見つける期限は三日前の4月29日……ちょうど二週間後だね」

いざ日数にして考えると、確かに時間は少ない。これは一日の行動が大事になってくるだろう。

天海「それじゃあ早速今日からパレスに行くんすか?」

霧切「いえ、明日から行動しましょう。今日は……少し、下準備があるから」

下準備?

天海「そうっすか。それなら仕方ないっすね」

最原「霧切さん、下準備って?」

霧切「あっちの世界で必要になるであろう道具を調達できるルートと、その道具を集めるための資金源になるもの」


ここまで。お疲れ様でした。
次回からは更新前に予告があったりなかったりするかもしれない。

7年近く使ってたスマホ買い換えました。やっぱり最先端っていいもんすね。

明日来ますね



そうして僕らは天海くんと連絡先を交換して、話し合いを終えた。
霧切さんの言っていた下準備とやらが気になるけど……霧切さんが言ったことだ。必要なことであるに決まっている。





放課後→夜


【寄宿舎 最原・百田の個室】

ヴーッ! ヴーッ!

最原「あれ? チャットだ」


霧切響子
パレスで使う武器と道具の調達ルートの目星が付いたわ

天海蘭太郎
もうっすか。さすがっすね

霧切響子
武器は77期生の九頭竜冬彦先輩

霧切響子
道具は同じく77期生の罪木蜜柑先輩を当たるべきよ

天海蘭太郎
どっちも同じ学園の先輩っすか。好都合っす

霧切響子
もっとも、協力を取り付けられるかはまだわからないけどね

天海蘭太郎
そこは最原君の手腕に期待しておきましょうか


最原「えっ!? 僕!?」


‡選択
1 どうして僕が?
2 やってみるけどさ……


↓2



最原終一
やってみるけどさ……

天海蘭太郎
こういうのは探偵の方が適任っすからね。よろしくっす

霧切響子
なら、そっちのこともあることだからパレスに入る入らないの判断も最原君に任せるわ

霧切響子
私はパレスに入らない日は別のことをしないといけないから……

天海蘭太郎
それじゃあ実質この三人のリーダーは最原君ってことっすね

天海蘭太郎
重大な役目を押し付けるようで悪いっすけど、頑張ってくださいっす!


最原「……大変な仕事を任されたぞ……」

77期生の九頭竜先輩と罪木先輩を訪ねつつ、期日までにパレスを攻略しないといけない……。
日程もあまり余裕はないし、一日一日の行動が大切だな……。





【ベルベットルーム】

最原「……またか」

イゴール「ようこそ、ベルベットルームへ」

イゴール「今回お前に来てもらったのはほかでもない。少し、話があるのだ」

話……?

イゴール「どうやらいよいよパレスの攻略に乗り出すようだな。それはこちらとしても喜ばしいことだ」

ジュスティーヌ「そこで今回、我が主から貴方に贈り物があるとのことです」

最原「…………」

イゴール「信用できないと言わんばかりの顔だな」

イゴール「だが、こちらとしてもお前がこんなところで死に絶えるのは困るのだ」

カロリーヌ「この力を活用するかしないかはお前次第だ! もっとも、無駄な見栄を張ったところで待ち構えるのは死だけだがな!」

最原「わかったよ……」

イゴール「この力を使いこなせばパレス攻略も楽になるだろう」

イゴール「私はお前に期待をしているのだ。その期待に応えられるに頑張ってくれ……」


ランク アップ!
【愚者 ランク2】
イゴール
【get ability】
プライベートアイ
・パレス攻略時、シャドウの強さを見抜けるようになる


イゴール「これはシャドウの強さを見抜けるようになる能力……」

イゴール「せいぜい活用してくれたまえ……」

こうして夜は更けていく……。




20XX年 4/16 saturday 晴



「あっれー? 白金ちゃん、その指どうしたの?」

「ああ、ちょっとコスプレ衣装作ってたら地味に針で刺しちゃってね……」

「そっか。なら保健室にでも行って罪木ちゃんに詳しく見てもらったら?」

「77期生の? 【超高校級の保健委員】……だっけ?」

「うん! 放課後とかなら保健室に居るみたいだからさ!」

「うーん……でも針で刺しちゃっただけだしなぁ」

「まあ気が向いたら行ってみるといいよ! 俺が嘘言ってない限りは居るはずだからさ!」


最原「…………」

罪木さんは放課後なら保健室に居るのか……。
まあ、王馬くんの言っていることが本当ならの話だけど。





朝→放課後

ようやく放課後か。
さて、どうしようかな。やるべきことはたくさんある。

九頭竜先輩を捜すか、罪木先輩に会いに保健室へ行くか。
でもそっちに時間を割きすぎてパレス攻略が間に合わなくなるなんてことは避けたいし……。

最原「とにかく、行動あるのみだ」

期日まで13日……とにかくやれることはやらないと。


‡舞園の身売りまで残り13日‡

‡選択
1 どこかへ行く(学園の内外問わず場所指定)
2 誰かに会いにいく(霧切、夢野)
3 パレスに行く
4 自室へ戻る


↓2
そして今回ここまで
パレス攻略どういう感じで行こう……




【生物室前】


本校舎の五階。その奥の方には生物室があったはずだ。

最原「とはいえ、別に用事もないというのが事実なんだけど」

舞園さんの件は最優先にして考えるべきだが、だからといって全ての日程でそちらにかかりっきりなのはいけない。
九頭竜先輩や罪木先輩を捜すことも必要だし……もしかしたら何かの拍子で協力者になりそうな人が見つかるかもしれない。

最原「関係ない人を巻き込むのはあんまりしたくないんだけど……」

でもそれでペルソナの力が増すのなら、やるしかない。

最原「……って、あれ?」

長い廊下を進んだ先にある生物室の扉。その前に人影を見つけた。

罪木先輩は保健室に居るらしいから、違うだろう。するとあれは……?


‡直後コンマ下一桁判定
1~3 十神
4~6 辺古山
7~9 真宮寺
0 九頭龍



「……む? お前は……見ない顔だな」

その人物は高めの身長と、服装がほぼ黒一色なのが印象的な女子生徒だった。
声もやや低めで、随分と大人びた印象を受ける。

「もしかして、79期生の人間か?」

最原「あ、はい……最原終一。超高校級の探偵です」

「最原か。私は77期生の【辺古山ペコ】だ。【超高校級の剣道家】と言われている」

辺古山「それと、敬語はやめてくれ。入学の時期がズレてるだけで年は変わらなさそうだし……同じ学園に通うんだからな」

そうして辺古山さんは眼鏡の奥の瞳を細め、笑みを浮かべた。

それにしても……77期生か。それなら九頭竜先輩のことも知ってそうだけど……?

辺古山「どうした?」

最原「あ、いや……」

どうだろう……九頭龍先輩のことを尋ねてみようかな?


‡選択
1 九頭龍先輩を捜しているんですけど……
2 辺古山さんはここで何を?
3 この生物室ってまだ入ってことないんですけど、どういう場所なんですか?


↓2



最原「九頭龍先輩を捜しているんだけど……」

辺古山「九頭龍をか?」

すると辺古山さんは意外そうな顔をした。

最原「う、うん」

辺古山「意外だな。いくら新入生とはいえ、九頭龍の肩書きを知らないわけではないだろう?」

……あ、そういえば九頭龍先輩の肩書き知らないや……。

辺古山「あいつは【超高校級の極道】と言われている。それなのにわざわざあいつを捜しているとは……酔狂な人間も居たものだな」

最原「極道!?」

辺古山「知らなかったのか?」

最原「そ、そういうわけじゃないよ。それで、彼はこの時間どこに?」

辺古山「平日の放課後や休日の昼は街に出ていることが多い。ショッピングモールでも歩いていれば遭遇するかもしれないな」

辺古山「夜は……あいつ自身の用事で学園に戻ってくるのはかなり遅い。すまないがどういった用事なのかは私も知らん」

最原「そっか……わかった、ありがとう」

辺古山「構わないさ。だが、もし変なことを企てているのなら……やめておくことだ」

最原「わかってるよ……」

極道相手に変なことを考えるほど僕は度胸がある方じゃないしね……。




放課後→夜


【寄宿舎 最原・百田の個室】

今日も百田くんは帰ってきていない。
朝と夜、一体何をしているのか気になるところだけど……こんな生活をしている以上、百田くんの不在は好都合かもしれない。

夜の出歩きが可能になったことだし、何をしようか?


‡舞園の身売りまで残り13日‡

‡選択
1 どこかへ行く(学園内は男子寮・女子寮前・中央公園のみ選択可能)
2 誰かに会いにいく(霧切・夢野)
3 本を読む(【緋色の研究】★☆)
4 個室の中を調べる
5 寝ようぜ


↓2

お疲れ様でした

茶柱「キッ…エェェェ~イッ!!転子のネオ放屁道をお見せしますッほいっ
ほいほいっ!ほっほほぉ~いッ!!」

ブボッ!ブボポッ!ブッスゥゥゥ~

茶柱は夢野に尻を向けると拳法の構えをし、尻を左右に振りながら、凄まじい勢いの屁をぶちまけている。

夢野「むっはぁ~茶柱の屁はクッサいのぉ~鼻がおかしくなりそうじゃ」

茶柱「まだですよ夢野さんッ…ホォッ!!」

バチンッ!バチンッ!バチンッ!!

ブボッ!ブボッ!ブポォォォ~

ヌンチャクで自らの尻を叩いている茶柱は、 叩くタイミングに合わせて、リズムよく屁を こきまくっている。

茶柱「ホヒッ!ホヒィッ!ホヒィッ!
ホッヘェェェェ~ッ!!オナラッ
オナラァッ…ぼぴょおッ」

夢野「フヒッケツ叩き放屁でアヘりおって…見事なアホ面じゃのぅ~」

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