【安価】京太郎「黄金に輝く時代を、もう一度」照「リーグ大会本格始動」(3スレ目) (345)

須賀京太郎を麻雀リーグ大会で活躍させるスレです。

10月からの大会で大活躍させましょう。

注:オリキャラ要素強めです。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1422647994

勝負運の式


{x+(y/v)}×{(1/w)×100}=z
x=生まれ持った運
y=時の運
v=精神状態
w=技術
z=勝負運

能力系統


強化系:自分の勝負運に+補正を掛ける。

干渉系:相手の勝負運に-補正を掛ける。

変化系:精神状態や状況などによって、自分の補正を+にも-にも変える。

蒐集系:特定の牌を自分の元に集める。

支配系:強化系と干渉系の両方の性質を持つ。

特質系:他のどの系統にも属さないもの。

・ステータス

生運:生まれ持った運の数値。これが変動することは基本無い。
技術:技術の数値。体力や集中力によって変動することはある。
能力:そのキャラが持っている能力。


・和了り判定

{生運+(時運/精神)}×{(1/技術)×100}+補正値=勝負運

時運はキャラ指定のコンマ、精神はその時のキャラの状態などによって決まります。補正値は、能力の影響がないときは0です。

勝負運の数値が一番大きいキャラの和了りとなります。

なお、一番大きい数値を出したキャラとコンマ差が最も小さいキャラが放銃となります。

その二人のコンマで点数を決めます。式は次の通りです。


|(和了ったキャラのコンマ-放銃したキャラのコンマ)|=点数判定


()内が-の時は、ツモ和了りとなります。

点数判定の表は次の通りです。

0~10    流局
11~15   1000(1500)
16~20   1300(2000)
21~25   1600(2400)
26~30   2000(2900)
31~35   2900(4400)
36~40   3200(4800)
41~45   3900(5800)
46~50   4500(6800)
51~55   5200(7700)
56~60   5800(8700)
61~65   6400(9600)
66~70   7100(10600)
71~75   7700(11600)
76~80   8000(12000)
81~85   12000(18000)
86~90   16000(24000)
91~95   24000(36000)
95~     32000(48000)

()内は、親の時に和了った場合の点数です。

流局の場合、コンマが50以上のキャラがテンパイとなります。

一日毎に昼、夜の2フェイズあります。

そのフェイズ毎に京太郎の行動を安価で決定します。

行動安価は、次の通りです。

・街を散策する
東京の街を徘徊します。
安価を飛ばしてから、直下から↓5までで一番コンマが大きいレスが指定したキャラと遭遇します。

・麻雀の勉強をする。
麻雀の勉強をして、技術を高めます。
どれだけ高まるかは、コンマ次第です。

・相手を研究する。
対戦相手の研究をします。

・連絡をする。
連絡先を知っているキャラと連絡をとります。
共に予定を立てるなどして、好感度を上げましょう。


女子キャラの好感度について。

散策することによって遭遇し、好感度が一定に達すると連絡先を交換できます。その後連絡をするなどして、好感度を上げましょう。

なお、女子キャラの会話は安価によって行動や台詞を決定します。自由安価もありですが、展開その他から見てこれはないと思った安価はとりませんのでご注意を。

この好感度が一定に達すると、能力について話すことが出来ます。この話を女子キャラが信じた場合、京太郎と共に能力開発することが出来ます。信じる、信じないは好感度やキャラ次第になります。

京太郎が能力開発した女子キャラは、その女子キャラがリーグ戦で一勝する毎に好感度が上がります。

なお、イベントを起こすための好感度はキャラによって違います。注意してください。

キャラ一覧

宮永咲    80
[咲き誇る花の如く]
カンによって引く嶺上牌が有効牌となる。役の限定が代償。
時運が30以上で発動。勝負運に+2000の補正。なお、靴下を脱ぐと補正が+4000に変わる。
[自己満足の引き分け(セルフドロー)]
最終的な収支を±0にする。点数調整に必要な和了りには+5000の補正。それ以外には補正はつかない。

原村和    35
[独立した賢者(インデペンデンス・セージ)]
能力を信じない、全く対策を立てないという姿勢から生まれた能力。
能力を一切合切認めない姿勢である限り、勝負運に+2000の補正。

片岡優希   60
[東方神起]
東場で、勝負運に+500の補正。ただし、東場以外では-200の補正。

染谷まこ   80
[既視(デジャヴ)]
自分の記憶を手繰り、対局キャラの手を既視感を頼りに読む。
相手に-1000の補正。
ただし、特殊な打ち方をする相手には無効。

竹井久    91
[大穴狙い(ギャンブラー)]
コンマが60以上で発動。勝負運に補正を800かける。ただし、点数判定で自動的にロン和了りとなり、点数は二段階以上の時は一段階下げる。


宮永照    111
[加速する嵐(テンペスト)]
自分に+4000の補正。和了った時点数判定は行わず、最低値の点数を和了る。
連荘する度この点数が一段階ずつ上がるが、補正値は300ずつ減少する。補正値が尽きれば、足りない分は勝負運に-の補正がつく。
自分が親でなくなればリセットされ、次の親番からまた最低値の点数で始まる。
[照魔鏡]
他3人の能力解明度を100%にすることで、相手の能力を知る。
支配系の干渉系側ではあるが、能力解明による相手への-効果なので、勝負運そのものには干渉しない。

大星淡    135
[小さな宇宙空間(マイクロスペーシアン)]
対局者3人の配牌を重くし、アンカンが裏ドラになる。ダブルリーチと山の変わり目が目印となるのが代償。
自分に+1000の補正。他3人に-500の補正。なお、点数判定の数値が-50となる代わりに、役の数が+6される。
強化はいつでも可能だが、干渉は常に行わなければならない。なお、どちらも一度発動すると解除は出来ない。というよりしない。
能力解明度100%の場合、淡自身の補正値が-200される。

高鴨穏乃   20
[彷徨わす山神(ループ・ザ・マウンテン)]
山の深いところにある牌に干渉する。
サイコロの目の合計が七以上なら主にツモ牌に、六以下なら主に配牌に干渉する。どちらであっても対局者に-3000の補正。
東場では発動しない。

新子憧    30
[能力無し]

松実玄    12
[卿龍(ドラゴンロード)]
ドラ牌を集める。
流局時以外で点数判定の数値が二倍となり、最低点数が8000となる。
ドラを一度でも捨てた場合、不定期で元に戻るまで能力使用不可になる。
解明度100%の時、松実玄に-300の補正。

松実宥    5
[?????]

加治木ゆみ  30

愛宕洋榎   1

姉帯豊音   26
[先負(せんぶ)]
他の対局者がリーチした後、追っかけリーチする。
能力解明度が100%でない場合、勝負運で負けたとき自分に+3000の補正。100%の場合、対局者の和了り役数を-1させる。
判定がロン和了りの時に発動。
[友引(ともびき)]
裸単騎になるとその次巡でツモ和了りする。
自分に+1500の補正。ただし、点数判定の式はー20される。
判定がツモ和了りの時に発動。

天江衣 0
[暗い海底に漂う月(ディープ・オーシャンズ・ムーン)]
対局者三人がテンパイに至れなくなり、自分はハイテイで和了る。
自分に+1000の補正、対局者に-2000の補正。役の数が+1される。
自分がハイテイコースに入っていなければ発動しない。
解明度100%の時、テンパイ可能となり、-2000の補正が-1000に変わる。

臼沢塞    10
[塞ぐ重石(ブロック・ブロック)]
対局者一人の能力による補正や絶対性を無効化する。
無効化した対局者が本来その場で和了る筈だった場合、その対局者の勝負運が自分より低い時に限り、代わりに自分が和了ることが出来る。
ただし、解明度が100%の対局者しか無効化できず、補正値や絶対性の大きさに応じて自身の技術値が加算されていく。

小瀬川白望 46
[迷い牛]
「ちょいタンマ」と言った局で勝負運と点数判定に補正がかかる。
コンマが70以上で発動。勝負運に+1000の補正。点数判定に+10の補正。
解明度100%の時、振り込む判定が出たときに自分のコンマを±10まで上下出来る(勝負運の計算時には反映されない)。

神代小蒔   5
[夢見る神様(スリーピングビューティー)]
眠っている間、その身に神を宿す。
降ろした神によってステータス・能力が変わる。発動するタイミング・解除されるタイミングは不定期。

狩宿巴 20
[能力無し]

ハオ・ホェイユー    5
[中国なりの戦法(チャイニーズ・タクティクス)]
中国における麻雀の打ち方をした時、強さが変わる。
勝負運に+1200の補正。
ただし、点数判定の数値が10下がる。

雀 明華   2
[風と共に去りぬ(ゴーン・ウィズ・ザ・ウィンド)]
自風牌を集める。
自分の勝負運に+700の補正。加えて役数を+1する。和了れなかった場合、時運を±20する(時運において和了った相手が自分以下なら-、以上なら+)。
対局中歌を歌った場合、歌の長さに応じて補正が変わる。

園城寺怜   20
[数歩先の未来図(ア・フューチャー)]
その日の技術値(体力)を代償にして、数巡先を見る。
発動中は点数判定で振り込む対象には選ばれない。和了った時、役が二つ入った状態が最低値となる。
ただし、見た数巡先、その数の二乗の数だけ技術値が+されていく。技術値が100を超えた場合、イベントでの使用しか出来なくなる。
振り込む判定が出たときと、和了った時が発動判定。
[?????]

清水谷竜華  35
[能力無し]

花田煌    15
[?????]

鶴田姫子   20
[?????]

小走やえ   20
[能力無し]

霧宮 真白(きりのみや ましろ)
[最悪(ザ・ワースト)]

天王寺 征一(てんのうじ せいいち)
[究極(アルティメット)]

麻笠 罷羅俄(あさがさ ひらが)
[皇帝(エンペラー)]

鳶崎 鷹(とびざき たか)
[?????]

四上 葦峰(よつかみ いほう)
[?????]

志波 智之(しば ともゆき)
[?????]

魁 佐ノ佑(さぎかけ さのすけ)
[近付くな危険(レッドシグナル)]
自分が失点した時、和了った対局者はその後三回失点し続ける。
発動してから三回までは和了り判定は行われず、自動的に自分の和了りとなり、発動対象が振り込むこととなる(自分は勝負運が高い方、相手は勝負運が低い方として扱われる)。点数判定でマイナスが出ても点数はそのままでロン和了りとして扱われる。
発動中、一局中に一人から三回鳴くことでその鳴いた相手に移し替えることも可能。その時の局は普通に和了り判定が行われる。
流局による失点は発動の範疇に含まれない。

前スレでも言いましたが、日曜14:00頃に始めたいと思います。

時間になったのでそろそろ始めますねー。
人いるかなー?

十月十四日(日)


須賀京太郎。そして魁佐ノ佑。

この両名はまだ知る由もないが、この激突は卓に着く者達の意識以上に深い意味を持った戦いとなる。

それは初戦で大敗を喫した前年全国女子個人戦三位の辻垣内智葉が出場するから。

ではなく。

麻雀連盟会長・木口宗介がリアルタイムで目撃する戦いとなったからだ。

ただ、マスコミの目も無いわけではない。

そもそも彼等は未だ初戦の番狂わせが、何かの間違いに過ぎないとしか思っていないのだ。

無論行っている競技が麻雀、運の要素が強いものだからこそ、そう思いたい節はあるのだろう。

しかし、元を辿ればそういった概念を消し飛ばすかのような者達が現れたからこそ、注目されていたことを彼等は忘れていたのだ。

そんな一般大衆と、彼は違う。

彼が見たいのは現れた新星の、衝突のみだ。

佐ノ佑「『毒も少量であれば薬となり、薬も多量であれば毒となる』とかって、どっかで聞いたようなフレーズだけどよ」

W-1卓。

既に着席していた魁さんは、俺が卓に手をついた時に喋り出した。

残る二人、園城寺さんと辻垣内さんは入り口から入ってきたところだった。

佐ノ佑「これって、人間の二面性をも表してるって思わね?」

京太郎「.........善と悪、正の感情と負の感情。みたいな話ですか?」

佐ノ佑「悪いこともちょっとしたことなら可愛いもんだ。逆に、善いことも行き過ぎたものなら人を害すものにさえなる。そういう意味じゃ、人間誰しも良い奴だし、悪い奴でもある。まー、余程どちらかに徹し切れてる奴なんてお話の中にしかいないだろうぜ。どっちにしろ気持ち悪い奴だろうけどよ」

京太郎「はぁ...」

佐ノ佑「でもそーするとよー」

園城寺さんも辻垣内さんも、席に着いたところだった。


佐ノ佑「『薬にも毒にもならない奴』。それってつまり、存在しないも同然ってことじゃないかと俺は思うんだよ」


京太郎「......まぁそうなりますね」

人間の二面性の内、どちらか片方さえもない人間。

それは最早人間ではない。というか。

存在さえしない人間。

そういうことなのだろうか。

佐ノ佑「もしどちらかにしかなれないとしても、存在しなくなるくらいなら俺は毒を選びてぇなってところで、雑談しゅーりょー」

京太郎「.........」

怜「...またよーわからんのが出てきおったな」

智葉「...まぁ、初戦の奴よりマシか」

いや、そこまで引くほどのぶっ飛んだキャラクターでもないと思いますけどね。

単におしゃべりっていうだけだし。

佐ノ佑「うんうん。そこのれでー達は一応知っちゃあいたが、やっぱ直に見ると違うなー。なんつーの?こう、特有のオーラ?そんなのがエネルギッシュに漲ってる感バリバリ。感動しちゃうね」

怜「うちにそんなんはないと思うけどなー............、病弱やし」

京太郎「もうなんか色々言いたいことはありますけど、とりあえず園城寺さんはその病弱キャラ装うのやめません?インドア派なのは頷きますけど、そこまでのもんじゃないでしょ」

智葉「そういう雑談はさっき終了と言われただろう。さっさと始めないか?」

叱られた。

そんな場を濁すような、洗うような会話があっても、戦うことには変わりなく。

定時になれば皆一様に試合を始める。

試合開始のブザーがなった。


「「「「よろしくお願いします」」」」

ではまずは、席決めと親決めから。
下1~4までで、どうぞ。

やり方間違えた...。


須賀京太郎↓1
魁佐ノ佑↓2
園城寺怜↓3
辻垣内智葉↓4

やはり時間帯が悪かったようですね...。予告しても。
今夜23時頃再開します。

緊急事態発生でパソコンが繋げられない状態になったので、更新は明日にします。

何て間の悪いっていう自分が一番思ってます。

須賀京太郎↓1
魁佐ノ佑↓2
園城寺怜↓3
辻垣内智葉↓4

須賀京太郎 96 9
魁佐ノ佑 61 7
園城寺怜 22 4
辻垣内智葉 53 8

っつーわけで

須賀京太郎(親)
魁佐ノ佑
辻垣内智葉
園城寺怜

これで始まります。
あ、秘密にする理由が無ければこれから判定後に能力での交換先も明記していきますので。

それでは

須賀京太郎(親)↓1
魁佐ノ佑↓2
辻垣内智葉↓3
園城寺怜↓4

まーた忘れてたぜ。

須賀京太郎 生運:50 技術:53 精神:10
能力[贈り物交換(トレーダー)]
配牌・ツモ牌の運命を交換する。
勝負運の数値を入れ替える。他人の運命を連続して持つ、持たせることは出来ない。

辻恒内智葉 生運:500 技術:20 精神:15

園城寺怜  生運:200 技術:50 精神:15
[数歩先の未来図(ア・フューチャー)]
その日の技術値(体力)を代償にして、数巡先を見る。
発動中は点数判定で振り込む対象には選ばれない。和了った時、役が二つ入った状態が最低値となる。
ただし、見た数巡先、その数の二乗の数だけ技術値が+されていく。技術値が100を超えた場合、イベントでの使用しか出来なくなる。
振り込む判定が出たときと、和了った時が発動判定。
[?????]

魁佐ノ佑 生運:55 技術:60 精神:5
[?????]
自分が失点した時、和了った対局者はその後三回失点し続ける。
発動してから三回までは和了り判定は行われず、自動的に自分の和了りとなり、発動対象が振り込むこととなる(自分は勝負運が高い方、相手は勝負運が低い方として扱われる)。点数判定でマイナスが出ても点数はそのままでロン和了りとして扱われる。
発動中、一局中に一人から三回鳴くことでその鳴いた相手に移し替えることも可能。その時の局は普通に和了り判定が行われる。
流局による失点は発動の範疇に含まれない。


ってとこでもっかい。

須賀京太郎(親)↓1
魁佐ノ佑↓2
辻垣内智葉↓3
園城寺怜↓4

京太郎←→智葉


東一局。

俺の親で始まった以上、先制はとりたい。


京太郎「ツモ!2000オール!」


佐ノ佑「オーケーオーケー」

智葉「う、む」

怜「ほいほい。もらっときー」

例え、それがトリガーだとしてもだ。


須賀京太郎 31000
魁佐ノ佑 23000
辻垣内智葉 23000
園城寺怜 23000

あの映像を見て魁さんの能力に対して最終的に出した結論は。

京太郎(まず間違いなく、カウンター型の特質系)

自分が失点した時に和了った相手から和了ることを決定づける能力だろう。

ポンを三回することで対象をズラすことも出来る。

それに則れば、ここから三回連続で俺は魁さんから点棒を奪われる筈だ。






京太郎(上等)

続く一本場のサイコロが振られる。

京太郎(まずは確かめさせてもらうぜ、魁さんよ)



東一局 一本場
須賀京太郎(親)↓1
魁佐ノ佑↓2
辻垣内智葉
園城寺怜

佐ノ佑「やり返しだ」

俺が10牌目を打つと、魁さんはそう言った。

佐ノ佑「ロン。4500貰うぜ」




須賀京太郎 26500
魁佐ノ佑 27500
辻垣内智葉 23000
園城寺怜 23000

差45だと3900の一本場で4200じゃまいか

違うよ。一本場だから4800だよ(震え声)。



佐ノ佑「やり返しだ」

俺が10牌目を打つと、魁さんはそう言った。

佐ノ佑「ロン。4800貰うぜ」




須賀京太郎 26200
魁佐ノ佑 27800
辻垣内智葉 23000
園城寺怜 23000

>>39
それは上の点数表がテンプレするときに間違ってました。
正しくはこれ。

0~5     流局
6~10    1000(1500)
11~15   1300(2000)
16~20   1600(2400)
21~25   2000(2900)
26~30   2900(4400)
31~35   3200(4800)
36~40   3900(5800)
41~45   4500(6800)
46~50   5200(7700)
51~55   5800(8700)
56~60   6400(9600)
61~65   7100(10600)
65~70   7700(11600)
71~75   8000(12000)
76~80   12000(18000)
85~90   16000(24000)
91~95   24000(36000)
95~     32000(48000)

京太郎(まずは一つ盗られたか...)

だが、まだまだだ。



東二局
須賀京太郎↓1
魁佐ノ佑(親)↓2
辻垣内智葉
園城寺怜

佐ノ佑「ロン。親なんで4800だぜぃ」

京太郎「...どーぞ」

佐ノ佑「無反応だなぁ。もうちょいなんかねぇとこっちも和了った甲斐がねぇよ?」

京太郎「いや、そんなん求められましても......」

なんにせよこれで二つ目。

次もこれなら、決まりだ。


須賀京太郎 21400
魁佐ノ佑 32600
辻垣内智葉 23000
園城寺怜 23000

東二局 一本場
須賀京太郎↓1
魁佐ノ佑(親)↓2
辻垣内智葉
園城寺怜

佐ノ佑「ロン。9900だ」

京太郎「...っ!」

思わず引き攣った笑みが出る。

かなり被害は出たが、推理は確信に、ってやつだ。

佐ノ佑「俺と同じ卓であんまりほいほい和了らない方がいいぜー?」





佐ノ佑「赤信号、みんなで渡れば共倒れ。一人で渡れば四散死体。
幼稚園児でも知ってる常識だろ?」






魁佐ノ佑
[近付くな危険(レッドシグナル)]
自分が失点した時、和了った対局者はその後三回失点し続ける。
発動してから三回までは和了り判定は行われず、自動的に自分の和了りとなり、発動対象が振り込むこととなる(自分は勝負運が高い方、相手は勝負運が低い方として扱われる)。点数判定でマイナスが出ても点数はそのままでロン和了りとして扱われる。
発動中、一局中に一人から三回鳴くことでその鳴いた相手に移し替えることも可能。その時の局は普通に和了り判定が行われる。
流局による失点は発動の範疇に含まれない。

須賀京太郎 11500
魁佐ノ佑 42500
辻垣内智葉 23000
園城寺怜 23000


東二局 二本場
須賀京太郎↓1
魁佐ノ佑(親)↓2
辻垣内智葉↓3
園城寺怜↓4

智葉はこの卓で何かを感じ取っていた。

違和感。というか、こんな筈では無いという感覚。

何か失敗し続けている気分に、智葉は1回戦を思い出す。

智葉(あの時は、何故か全く和了れる気配さえしなかった)

それは、他の二人。

宮永咲と、荒川憩。

あの二人もそうだったようで、あの男相手に何をすることも出来なかった。

智葉(今は和了れない訳ではないのだが...)

しかし今回もあれと似たような気持ち悪さを感じてしまう。

だが、それでもなお。

智葉(他にどうするでもないのでは、和了れる時に和了らなければ話にならんだろう)



智葉「ロン!2200」



トップの佐ノ佑から直撃を取った。

そうして彼女は、また失敗する。



須賀京太郎 11500
魁佐ノ佑 40300
辻垣内智葉 25200
園城寺怜 23000

京太郎(これで対象は辻垣内さん、と)

まさか早速佐ノ佑さんから和了ってくれるとは。

やはり気がついてないようだな?

京太郎(今後も気付いてくれる必要はない。最大限利用させてもらうんでな)

なんだか思考がゲスくなってることには目を瞑った。



精々混乱してもらおうか。魁さん。




東三局
須賀京太郎↓1
魁佐ノ佑↓2
辻垣内智葉(親)↓3
園城寺怜↓4

違った。

東三局
須賀京太郎
魁佐ノ佑↓1
辻垣内智葉(親)↓2
園城寺怜

判定が流局なんで再判定。
決して発動中の流局パターンを考慮してなかったとかではない(棒)

東三局
須賀京太郎
魁佐ノ佑↓1
辻垣内智葉(親)↓2
園城寺怜

京太郎→智葉 智葉→佐ノ佑 佐ノ佑→京太郎



佐ノ佑は、自信に満ちあふれた不敵な笑みを浮かべていた。

彼の能力は自分から削ぎ取ったものを三倍削ぎ取り返す、まさに呪う能力だ。

自分からは何もしない。

ただし触れられれば毒を回す。

極めて有害な生物。

そんな危険度Sランクの呪いを、彼は近付くな危険(レッドシグナル)と名付けた。

誰を呪って勝つか、最早それだけで彼は麻雀をしてきたのだ。

だから、だろう。



京太郎「ロン」



佐ノ佑「.........あー?」

彼の和了り宣告に、思考が停止しかけたのは。



京太郎「7700。貰いますよ魁さん」




須賀京太郎 19200
魁佐ノ佑 32600
辻垣内智葉 25200
園城寺怜 23000

佐ノ佑(.........俺の『近付くな危険(レッドシグナル)』が破られた?)

点棒を支払って、なんとか持ち直してきた頭を最大限稼働させる。

いや、精神はまだやられたままだ。

それもその筈。彼が能力を発動できるようになってから、能力発動中に思い通りの結果以外が出たことは無いからだ。

佐ノ佑(さっきはにーちゃんに問題なく発動していた。けど、今は和了られた。つまり......どういうことだ?)

和了れるのに和了らず、挙げ句差し込んだと言うのだろうか。

しかし『近付くな危険』は絶対性を持つ、いわば運命操作の能力だ。

そんなことあるはずが......

佐ノ佑(いや、それこそそんなことあるはずがねぇ、か)

どうやったのかは分からないが、彼は自分の能力を上回っていく能力を持ってるということ。

先程見逃したのだって、もしかしたら発動条件なのかもしれないのだ。

佐ノ佑(それに、にーちゃんだって全国クラスの女子達相手に勝った一人だもんな)

見くびっていたが、ここで改めて注意する必要が出たわけだ。

佐ノ佑(正直危険度低くて作業ゲー感だったが、ハラハラさせてくれんじゃねえの)




東四局
須賀京太郎
魁佐ノ佑↓1
辻垣内智葉(親)↓2
園城寺怜

怜←→佐ノ佑



怜「リーチ」

ダンッ!とリーチ棒を突き立てる怜。

佐ノ佑(......あー?)

どういうことだ、と佐ノ佑は困惑した。

確か、この少女。

リーチするということは即ちーーーーー

怜「ロン。リーチ一発で2000点や」

智葉「......分かった」




須賀京太郎 19200
魁佐ノ佑 32600
辻垣内智葉 23200
園城寺怜 25000

佐ノ佑(.........おいおいおいおい、どーいうこったよ?)

一発がついたのは、まぁ驚かない。

元々こういう能力を備えた少女なのは知ってる。

問題は、そもそも和了ったことだ。

佐ノ佑(こっちまで俺の支配を打ち破ってくる子だってのか?)

いや、ならば何故宮永照との対局でそれを出さなかった?

全国大会では出さず、急に決まったこの大会で使うような隠し玉なんて馬鹿げた考えの筈は無い。

考えられるとするなら、全国の後に開花したというのか?

佐ノ佑(なんだよもー......。にーちゃんの相手だってどうしたらいいかわかんねーっつーのに)



悩みの種が増えて、頭を抱える佐ノ佑。

京太郎(悩んでる悩んでる。けど......)

しかし、ここで容赦してやるほど須賀京太郎は甘くない。

京太郎(あんたの能力のキーワードナンバー、3に因んで、もう一つ悩みの種を増やしてやるぜ)




東四局 一本場
須賀京太郎
魁佐ノ佑↓1
辻垣内智葉↓2
園城寺怜(親)


親移動はきっちり考慮して計算したんで、ノープレ。

智葉←→佐ノ佑



智葉「ロン!3200だ!」

佐ノ佑(...あぁ!?)

三度目は辻垣内智葉。

これで、発動中に一度も和了れなかったことになる。

佐ノ佑(どうなってやがんだ......?辻垣内は単純に強いが、なんらかの能力を持ってる風じゃなかった筈)

ここに座った全員、自分を打ち破ってくるものばかり。

こうなると迂闊に発動できなくなるのは、自分の方だ。

佐ノ佑(いや、俺クラスの能力を打ち破れるのが、そうゴロゴロいる筈がねぇ!)

しかし、ならばこの状況はどう説明付けるのだ?




迷いの種は植え付けた。

京太郎(さーて、こっからは逆転に集中させてもらうぜ。


迷いの種を刈り取るようなことはしないよう注意しながらな)

東場も終わったので、今回はここまで。
今回も半荘二回目は無いかなー。


課題も試験もめんどいっす......。

今日の22時くらいに再開...出来るかな。

今日更新しようかと思ったけど、やっぱり無理っぽいです。申し訳ない。

明日の夜八時こそは更新します。


『東三局の間違いを無かったことにした』

それでは始めます。

南一局
須賀京太郎(親)↓1
魁佐ノ佑↓2
辻垣内智葉↓3
園城寺怜↓4

怜←→智葉


怜「リーチ」

またもダンッとリー棒を立てる園城寺さん。

しかし、あれどうやってるんだろうか。

卓がめり込んだりしてないだろうな?

怜「ツモ!1500・2900!」

微動だにしないリー棒を眺めて一巡。園城寺さんが引いて和了った。




須賀京太郎 16300
魁佐ノ佑 27900
辻垣内智葉 24900
園城寺怜 30900

南二局
須賀京太郎↓1
魁佐ノ佑(親)↓2
辻垣内智葉↓3
園城寺怜↓4

佐ノ佑「.........?」

魁さんのリーチが掛かってる中俺が一つ牌を捨てると、戸惑ったように手元と捨て牌を見比べ始めた。

京太郎「?」

智葉「どうした?続けるぞ」

佐ノ佑「あ、いや......」

戸惑いながらも、ゆっくりと手牌を倒してゆく。

佐ノ佑「ロン。4400だ」

京太郎「.........」

.........あれま。



須賀京太郎 11900
魁佐ノ佑 32300
辻垣内智葉 24900
園城寺怜 30900

京太郎(あー.........)

魁さんにかまけて忘れていた。

園城寺怜さん。

一巡先の未来を視る少女。

未来を観測した以上、その回避も絶対のものだ。

新情報があるとすれば、やはりというか。


京太郎(魁さんのそれよりも園城寺さんのそれの方が優先度が高いということ)


誤算なのは、一巡先だけを見ても魁さんの能力を回避することは出来ないのではないかという決めつけだったが。

しかし決めつけに過ぎなかったと。そういうことだ。


京太郎(けど、まさか『全巡』いちいち発動してくるとは思わないだろうよ)


能力発動対象にされてる間だけなら耐えられるかも知れないけど。

使い過ぎて倒れるような能力でそんな使い込んでいいものなのか?

京太郎(それだけ麻雀に本気ってことか)

感心したような、共感したような、そんな溜息が出る。

全国大会でも無いこの大会で、勝つための方法を全力で取っていくスタイル。

嫌いじゃない。

嫌いじゃないけど。


京太郎(俺だって勝ちたいから、譲れないですよ。園城寺さん)


南二局 一本場
須賀京太郎↓1
魁佐ノ佑(親)↓2
辻垣内智葉↓3
園城寺怜↓4

京太郎←→佐ノ佑


佐ノ佑「ポンっとな」

京太郎(...ん?)

俺の捨て牌が鳴かれる。

佐ノ佑「もういっちょ、ポン」

続けてもう一つ。

まさか、これって......。


佐ノ佑「もいっぱつ、ポンだ」


京太郎(...対象を変えてきたか!)

しかも俺ってことは、点棒が低い俺を飛ばそうって算段か。

しかもこの切り替えの速さ。俺と同じように園城寺さんの能力のことを思い出したか?

京太郎(しかも......)

今佐ノ佑さんと交換したから、次は交換できない。

未だ戸惑っている気配が強い以上偶発的だろうけれど、こちらの弱点を突かれたようなものだ。




京太郎「...テンパイ」

佐ノ佑「テンパイ」

智葉「テンパイ」

怜「ノーテンや」

結局、この局は流局で終わった。

呪いが俺に『伝染(うつ)』されたまま。




須賀京太郎 12900
魁佐ノ佑 32300
辻垣内智葉 24900
園城寺怜 30900

南二局 二本場
須賀京太郎↓1
魁佐ノ佑(親)↓2
辻垣内智葉
園城寺怜


佐ノ佑「ロン。二本場付けで8300だぜ」

京太郎「.........っ!」

ここは穏便に済ましときたい所だったが、ここに来て高めの手牌とか。

いよいよ俺の運も末期という感じだ。

ま、そんなのに頼ってもいられないが。



須賀京太郎 4600
魁佐ノ佑 41600
辻垣内智葉 25900
園城寺怜 27900

(流局の時忘れてた分含めた。)

南二局 三本場
須賀京太郎↓1
魁佐ノ佑(親)↓2
辻垣内智葉
園城寺怜

つかやっぱこれ動くの遅すぎたよな

京太郎←→佐ノ佑


京太郎「ロン!三本場なんで2900で!」

佐ノ佑「おうよ」

これ以上の失点は流石にまずい。という理由で強引に和了った。

京太郎(だが......)

こいつで、さっき起こったことは俺の仕業だと見切られたに違いない。

その証拠に今度こそバッチリマークしたぜって顔してやがるし。

ここから肝心なのは、読み合いだ。

向こうはいつ対象を切り替えるか。

こっちはいつ交換するか。

しかも点数の差は大きい。

それでも完全に能力を把握してる分には、五分五分といったところだろうか。



須賀京太郎 4600
魁佐ノ佑 41600
辻垣内智葉 25900
園城寺怜 27900

>>112
最初の時点で大体の行動方針を決めてたとはいえ、ここまで差をつけられるのは予期してなかったというか。
かといって安価で交換先決めるのは時間掛かりますし。


南三局
須賀京太郎↓1
魁佐ノ佑↓2
辻垣内智葉(親)↓3
園城寺怜 ↓4

>>113
いやこれ違うし。


須賀京太郎 7500
魁佐ノ佑 38700
辻垣内智葉 25900
園城寺怜 27900


やり直し。
南三局
須賀京太郎↓1
魁佐ノ佑↓2
辻垣内智葉(親)↓3
園城寺怜 ↓4

智葉「ロン。5800だ」

佐ノ佑「ほいほい」

魁さんの能力も切れ、またも辻垣内さんが和了る。

しかし、忠告されたにも関わらず不用心に和了り過ぎだ。

トップを狙うのは正しいことかもしれないが。



須賀京太郎 7500
魁佐ノ佑 32900
辻垣内智葉 31700
園城寺怜 27900

南三局 一本場
須賀京太郎↓1
魁佐ノ佑↓2
辻垣内智葉(親)↓3
園城寺怜 ↓4

佐ノ佑←→智葉



智葉「ロン。2700」

佐ノ佑「...おう」

これで魁さんと辻垣内さんの順位が逆転。

さっきまでのように余裕ぶってる訳にもいかなくなっていたようだ。


須賀京太郎 7500
魁佐ノ佑 30200
辻垣内智葉 34400
園城寺怜 27900

南三局 二本場
須賀京太郎↓1
魁佐ノ佑↓2
辻垣内智葉(親)↓3
園城寺怜↓4

明日は用事があるので、ここまでにします。
判定は時間が空いた時にやります。

明日夜9時頃更新します。

仕事でヘルプ入ったので、夜11時の更新になるかもしれません。

っとーに申し訳無いです。
多分火曜日に更新しますので。

なかなか予定が合わないので、明日の夜9時頃更新になります。

遅刻しましたが、これから始めます。

佐ノ佑←→怜



怜「ロン。2200」

智葉「む」

佐ノ佑「.........」

京太郎「これで俺以外30000点突入ですかー......」

白々しいぜ、と視線で訴えてくる魁さんだが、これでも焦らずにはいられないのは同じなのだ。

どうあっても点数の調整だけは効かないのだから。



須賀京太郎 7500
魁佐ノ佑 30200
辻垣内智葉 32200
園城寺怜 30100

南四局
須賀京太郎↓1
魁佐ノ佑↓2
辻垣内智葉↓3
園城寺怜(親)↓4

佐ノ佑→京太郎 京太郎→智葉 智葉→佐ノ佑



京太郎(......来た!)

南四局。

自分の手元に『来させた』手牌を見て、確信した。

これはいける。

ツモ牌も良い感じだ。

そして7巡目。

魁さんから当たり牌が出る。


京太郎「ロン!16000です!」



須賀京太郎 23500
魁佐ノ佑 14200
辻垣内智葉 32200
園城寺怜 30100

1回目の半荘も終わったので、飯食ってきます。
席と親判定だけ。


須賀京太郎↓1
魁佐ノ佑↓2
辻垣内智葉↓3
園城寺怜↓4

須賀京太郎 24 2・4
魁佐ノ佑  90 3・4
辻垣内智葉 12 1・2
園城寺怜  20 2・4


なので、


魁佐ノ佑(親)
須賀京太郎
園城寺怜
辻垣内智葉

になりました。

休憩時間になって、辻垣内さんと園城寺さんは先に出ていってしまった。

俺もしばらく外で時間を潰そうかと思ったが、途中。

魁さんに遭遇した。

佐ノ佑「おっす」

京太郎「あ、ども」

佐ノ佑「しっかし、やるなぁ兄ちゃん。俺今回もらくしょーらくしょー気分だったんだが、こんな伏兵に遭遇するたぁ思いもよらんかったぜ」

京太郎「......俺も、こんなまどろっこしい試合になるとは思いませんでしたけどね」

佐ノ佑「それ兄ちゃんが言うー?」

うーむ。

負けてるっていうのに気持ちよさそうに笑うなぁ。

その豪快さ、ちょっと見習いたい。

しばらく魁さんと談笑して後、会場に戻った。

試合が再開されると、流石にさっきまでの陽気さは感じられなくなった。

俺も、気持ちは切り替えていく。

勝負である以上、真剣で掛からねばならないのだ。




東一局
魁佐ノ佑(親)↓1
須賀京太郎 ↓2
園城寺怜 ↓3
辻垣内智葉↓4

智葉「ツモ。400・700」

半荘二回目の出だしは、辻垣内さん。

...こんな安い手でいいのだろうか。



須賀京太郎 23100
魁佐ノ佑 13500
辻垣内智葉 33700
園城寺怜 29700

東二局
魁佐ノ佑↓1
須賀京太郎(親) ↓2
園城寺怜 ↓3
辻垣内智葉↓4

佐ノ佑「ポン」

園城寺さんの捨て牌で鳴く。

続けて二回、三回と続け。

佐ノ佑「テンパイ」

京太郎「テンパイ」

怜「テンパイ」

智葉「テンパイ」

その局は流れた。

親の局を逃したく無いだろうと俺が考えて、ここは鳴きに来たんだろうが。

京太郎(同じ手をそう何度も受けませんよ)



点数変動無し。

東二局 一本場
魁佐ノ佑↓1
須賀京太郎(親) ↓2
園城寺怜 ↓3
辻垣内智葉↓4

浩子『先輩の次の試合、気をつけるんは魁佐ノ佑ですね』

園城寺怜は、船久保浩子(通称船Q)の言葉を思い出す。

怜『ほか?うちとしては辻垣内の方がよっぽどキッツイ相手やと思うんやけど』

浩子『そっちも気をつけるんは確かやけれど、この人もこの人で不気味な所があるんです』

手元のパソコンのディスプレイをこちらに向けてきた。

データのようだ。

浩子『魁佐ノ佑の1回戦、あの面々で勝利を収めるんはかなりの手練れや思うて、気になって調べたんですけど。
彼、データを見るに振り込んだ相手と、三回鳴いた相手からは確実に和了ってくるんです』

怜『......調べたって、この量をかいな?』

魁自身、あまり公式戦に出たがるタイプではないようであるとはいえ、それにしてもこの量。どう考えても一朝一夕で集まるようなものでは無いはずだが。

この後輩、やはりデータ狂というか。

自分の試合でも無いのに、良くもまぁ。

浩子『しかしこれ見る限りツモ和了りも同じくらい無いので、先輩ならもしかしたら回避出来るかもしれまへん』

怜『...けどなぁ、いつ和了ってくるかもわからん相手に、いつ一巡先見ればええかわからんとなると』

浩子『ですから、この条件が揃った局で「全巡」、です』

怜『...「全巡」やと?』

浩子『正確には一巡回る度に使ってくってなりますが』

怜『......それやったら確かに、いつ回ってこようと回避出来るんやけど。でもなぁ...』

浩子『もちろん無理は禁物です。また倒れられても困りますし。
ただ、魁佐ノ佑は恐らく新道寺副将・大将のコンボ並に確実やろうと見るとこうでもせんと避け切れないのも確かです』

怜『.........』

浩子『結局決めるんは先輩ですから、責任は持たんですよ。あと言ったことを他に言いふらすんも無しです』

怜『ちゃっかり予防線張っとくなぁ......』



結局、言われたとおりにやってはいるのだけれど。


京太郎「ロン!9900!」

智葉「......わかった」


怜(......船Qが珍しく間違えたんかっちゅーくらい、訳がわからん自体になっとるなぁ)


ここまで来ても後輩を信用するしかない以上、どうしようもないけれど。



須賀京太郎 33000
魁佐ノ佑 13500
辻垣内智葉 23800
園城寺怜 29700

東二局 二本場
魁佐ノ佑↓1
須賀京太郎(親) ↓2
園城寺怜 ↓3
辻垣内智葉↓4

佐ノ佑→怜 怜→智葉 智葉→佐ノ佑


佐ノ佑(やっべぇな......)

一時こそ自分が出し抜いてやったが、基本的に誰がどうなるかは闇の中。

全て(恐らく)、彼の手の中。

佐ノ佑(対峙するとやっと分かるって感じだなぁ...この危険度Sクラスのにーちゃん)

点差はどんどん離され、能力も思うようにいかない。

加えて。


怜「ロン。5800や」


佐ノ佑「...おうよ」

この少女。

佐ノ佑(あんまり意識してなかったが、未来を視るとかぶっちゃけ反則くせー...)

それは俺もな訳だけど、と心の中だけで呟いた。


須賀京太郎 33000
魁佐ノ佑 7700
辻垣内智葉 23800
園城寺怜 35500

東三局
魁佐ノ佑↓1
須賀京太郎 ↓2
園城寺怜 (親)↓3
辻垣内智葉↓4

今回はここまでにします。
次で決着つくかなー。

今夜10時頃に更新したいと思います。

報告が遅れましたが、諸事情あって明日にまわすことになりました。

更新します。
そろそろ二回戦終了を目指していきたいかと思います。

智葉「ツモ。1300・2600」

手牌がパタと倒される。

京太郎(これでトップとの差は1200点。ギリギリって感じだが...)

しかし、しくじれば魁さんに一気に持って行かれるかもしれない状況。

ここで一位をとりあえずとって、その後の最低でも残り5局の間守りなんて甘い考えは持てない。

一位を取って、かつ。

京太郎(魁さんを飛ばす!それが最善!)



須賀京太郎 33000
魁佐ノ佑 7700
辻垣内智葉 23800
園城寺怜 35500

何点差だとか言ってミスった...。

須賀京太郎 31700
魁佐ノ佑 6400
辻垣内智葉 29000
園城寺怜 32900




東四局
魁佐ノ佑↓1
須賀京太郎 ↓2
園城寺怜 ↓3
辻垣内智葉↓4

京太郎←→智葉


佐ノ佑「ポン」

園城寺さんの牌が鳴かれる。

佐ノ佑「ポン。...あ、それもポンな」

二回、三回と続けられ。

能力の対象が園城寺さんへ。

京太郎(......ここで園城寺さんにってことは、もう少し深く勘付かれたのかも知れない。

多分、魁さんが選んだ対象と、それで和了る人間を操作出来ることくらいは)

園城寺さんが対象であれば、本人はそれを回避してしまい、代わりに俺か辻垣内さんが振り込むことになる。

この二択が重要で、一人に絞り込めない以上選択を誤れば自分の能力で自爆することも有り得る。

だが、しかしだ。

それには一局分は三回鳴く回に回さなければならない。

その間は発動前と変わらない。

つまり。


京太郎「ロン。8000」


智葉「......っ」

俺が一位になる隙が出来たのだ。



須賀京太郎 39700
魁佐ノ佑 6400
辻垣内智葉 21000
園城寺怜 32900

南一局
魁佐ノ佑(親)↓1
須賀京太郎 ↓2
園城寺怜 ↓3
辻垣内智葉↓4

佐ノ佑←→怜



怜「ロン。1300や」

佐ノ佑「...............」

やってくれんなって顔してやがるこの人。

京太郎(......まだ)

まだ、遠い。

理想としては俺が和了って魁さんをトバすことだが、確実を狙うならそれにはまだ点棒が多い。

もう少し。

もう少し他二人に削って貰えば......。




須賀京太郎 39700
魁佐ノ佑 5100
辻垣内智葉 21000
園城寺怜 34200

南二局
魁佐ノ佑↓1
須賀京太郎(親) ↓2
園城寺怜 ↓3
辻垣内智葉↓4

佐ノ佑←→智葉



魁さんを削っていくのは良い作戦だろうという自負はある。

とはいっても、あくまでこれは麻雀であり、運が絡む競技だ。

京太郎(......そうそう上手くいくわけ無い、か)

『ノーテン』

南二局は、動き無し。



須賀京太郎 39700
魁佐ノ佑 5100
辻垣内智葉 21000
園城寺怜 34200

南三局
魁佐ノ佑↓1
須賀京太郎 ↓2
園城寺怜 (親)↓3
辻垣内智葉↓4

佐ノ佑「ポン」

俺の牌から鳴かれた。

京太郎(的を俺に変えてきたか......)

残り少ない局。一位を目指すなら俺を攻め落とすべきなのは当然だろう。

それも今の状況。

役満でも和了らないと逆転かつ一位は出来ないとはいえ、同じ確率で賭けるなら二局の内最初に和了って逆転の可能性を残すより、後に和了って逆転したまま勝ち残るのが良い。


『テンパイ』


...全員テンパイで連荘になるとは思っていなかっただろうけど。



点数変動無し。

南三局  一本場
魁佐ノ佑↓1
須賀京太郎 ↓2
園城寺怜 (親)↓3
辻垣内智葉↓4

佐ノ佑(この局が勝負だ)

佐ノ佑は賭けに出ていた。

今までこそ能力が発動してしまえば絶対に和了れてきた彼にとって賭けとは非常に珍しいものだが、相手はそれほどのものだと評価しているからである。

彼の賭けの内容は、単純明快。


『連続で同じ組み合わせを選べないらしい能力を、さっき発動したかどうか』


須賀京太郎の能力は、どうやら個人ではなく、他の対局者との間に何らかの相互作用を引き起こすものだと、佐ノ佑は一応の結論をつけていた。

ただし、今までそれを連続して同じ組み合わせを行った形跡は無かった。

やってないだけかもしれないと思いもしたが、先程連続で発動すれば回避できた振り込みもしたことから、やらないのではなく出来ないのだと見た。

佐ノ佑(それならば)

ならば、と。

それを突けば和了れる局もあるはずだと、この賭けに出たのだ。

決まるのは、さっき発動したかどうか。

生まれて初めてかもしれない、佐ノ佑のスリルを伴ったギャンブルはーーーーー



京太郎「ロン!24300!」



彼の大敗で勝負を決した。




須賀京太郎 64000
魁佐ノ佑 -19200
辻垣内智葉 21000
園城寺怜 34200

試合も終わったので、今日はここまで。
うーん、長かった......。
次回更新の時に小ネタ安価5つと、試合相手を決定するので、今の内に考えておいてください。

佐ノ佑『っかー、負けちまった負けちまった』

京太郎『えらい陽気ですね......。こんだけ強いのに負け慣れしてるんですか?』

佐ノ佑『今この場でおにーちゃんに言われても説得力ねぇなー。負けたのは久々だよ。マジで』

京太郎『それじゃあ』

佐ノ佑『でもよ、にーちゃんみたいに思い通りにいかない相手もいる。

そう思うとやりがいが生まれたっつーの?なんつーんだろうな......』

京太郎『.........』

佐ノ佑『とにかく!


久々に楽しい勝負だった!


それだけは確かだぜ』

京太郎『......やっぱ、気持ちの良い人ですね。魁さん』

佐ノ佑『にーちゃんもな。次戦る時をワクワクと楽しみにしてんぜ』

京太郎『そうですね。縁があれば』



佐ノ佑『だから、それまで俺以外に負けんなよ!?』

京太郎『リベンジいつでも受付してます!』




画面の中でハイタッチを交わす二人。

宗介「......そうか」

他の二人とも再戦の約束を交わす彼を見て、思う。

思い、重ねる。

あの、強敵に立ち向かう時の彼の姿を。


宗介「彼は、君の子か。京一郎」

と、短いですがこんな感じで。
三回戦ですが、既に名前が出た志波智之とか、色んなことがめんどい言葉遣いとか、田舎育ちのオイラ系男子とか、色々頭の中で浮かんではいるけど確定しない感じなので、次の対戦相手の投票次第かな、と。

それでは直下から五つまで小ネタ安価(無効なものは自動安価下)。そこから五つで対戦相手の投票にします。

そんなにアラフォー達が見たいんですか...。

ここから下五つまで次の対戦相手投票。今回も二人までを予定してます。

3票入ったので和になります。
よって対戦表は次のようになりました。

須賀京太郎
志波智之
薄墨初美
原村和


明華だったら完璧な布陣だったのになー......まぁいいや。(小声)

それじゃ、問題作って来るんでしばらく待っててください。

十月十五日(月)



十月二十一日(日) Pー5卓

須賀京太郎

志波智之

原村和

薄墨初美



次の試合はこんな感じで決まった。

京太郎「和と対局かぁ.........。1回戦の時魁さんにトバされたのが堪えてないといいけど」

ホテルでDVDプレイヤーをセットしながらぼやくように独り言。

まぁそんなことは無いんだろうとは思う。

咲ほど目に見える形では無い能力を持った人相手だったし、事細かに説明しようとどーせ「そんなオカルト有り得ません」って返されるだろうし。

負けたのだって運が向いてなかった程度としか思わないんだろうな。

それが普通の認識。

通じるとは限らんが。

京太郎「ま、そんなオカルト有り得ませんとは言えん俺はひたすらに研究するしかないわな」

そうしてセットするのは、志波智之の試合のDVD。

薄墨さんにも何かあるのかも知れないが、それは後回しだ。

まずは1回戦。

画面に映ったのは、志波智之、渋谷尭深さん、松実玄さん、妹尾佳織さん。

当の本人、志波智之は恐らく中学生くらいの中肉中背、角眼鏡を装備した灰色の短髪の少年だった。

智之『.........』

尭深『.........』ズズ

玄『え、えーっと......』

佳織『はわわ...』

渋谷さんはお茶を飲み、志波は黙りこくったままで、松実(玄)さんはどう切り出したものかと悩んでるようで、妹尾さんは重い空気に圧倒されていた。

何だこの組み合わせ。

玄『じ、じゃあ!まずは自己紹介から始めてもいい、かな?』

京太郎「合コンかよ」

思わずツッコんでしまった。

玄『私は阿知賀女子の二年、松実玄です!よろしくお願いします!』

頭を下げた。

尭深『......白糸台二年の、渋谷尭深です。よろしくお願いします』

乗ってきた。

佳織『えっとええっと......つ、鶴賀学園のしぇのお佳織でしゅ!お願いしぇます!』

噛んだ。

智之『............』

しかし依然として黙っていた。

京太郎「?」

玄『そのー......君は?』

智之『.........』カキカキ

尋ねられても黙ったままだった。

そう思っていたら、胸ポケットからメモ帳とボールペンを取り出し何かを書き込み始めた。

それが終わるとメモから書いた一枚を破き取り、卓の上に置く。


ー 迂月中学2年の志波智之と言います。本日は良き対局が出来る事を祈っております ー

玄『.........うーん、と』

突然のメモ書き会話に戸惑っているようだった。

智之『.........』カキカキ

構わず.......いや、それを見て取って続きを書く。

ー 申し訳ありません。突然このような形で驚いておられでしょう ー

ー 自分としても皆さんと口答での会話をしたいとは思ってはいるのです ー

ー しかし、自分は言葉を持たない身。 ー

ー 差し当たってこれから麻雀するにおいても、皆さんに留意して頂く身勝手をお許しください。 ー

佳織『い、いえいえそんな!身勝手だなんて!』




京太郎「.........」

失語症。

喋らないのでなく、喋られない病。

......さっきから黙っていた訳はそれか。

京太郎「お、始めるみたいだな」

と、導入部分だけ投下しましたが。
ここで一応聞いておきたいのですが、解明に当たってまだ解明されてないキャラと対局させるのですが、そこまで特殊性が無かった前回の菫と違って京太郎視点で尭深の第一打とかを気にするのはおかしい訳で。
今回は一局毎に描写する気は無いので、部分部分を描写して解明で行こうと思うんですが、それを合わせて考えると描写に支障が出るのです。
それを踏まえて、京太郎が女子キャラの解明をしたときにDVDを見返して新たに描写を追加していく感じにしたいんですが、構いませんか?

毎度毎度進行が遅くて申し訳無いです...。
仕事の日程を多く入れている時期なので、制作が全く進まなくて、気付いたらえらい日数がかかって...。
とりあえず牌描写は次回以降二度とやらんと決意してる所です。

長らくお待たせしました。志波智之(しばともゆき)の問題編の投下になります。

玄『ツモ!』


ドラ表示牌 3p 和了牌 5s

 5(赤)67w344445(赤)5(赤)6p5(赤)5s


玄『メンタンドラ8、4000・8000ですのだ!』


京太郎「やっぱ個人戦でこの火力は卑怯だわなぁ」

松実さん得意のドラ爆はなおも健在らしく、初っ端からとんでもない点数を叩き出していく。

夏の大会の二回戦とか準決勝とかではその真価を発揮できなかったようだが、やはり全国屈指の実力は持っているということか。


佳織『ろ、ロンです!』

玄『は、はい!』

佳織『ええっと......』


ドラ表示牌 9s 和了牌 4w

 1112345678999w 


佳織『何点でしょうか、これ?』

 ー 純正九蓮宝燈。子なので36000ですね。 ー

玄『!』ガーン

佳織『な、なんですかそれ......?』


京太郎『...............』

色々と脇が甘いことさえ無ければ、の話だが。

東四局。志波の親。


ドラ表示牌 9p 

 12235w34679p3345s


京太郎「また微妙な......」

松実さんのドラ爆や、やけに高い点数が出る妹尾さんと違い、志波はそれほど配牌に恵まれてるようではない。

引きが強そうにも一見見えないし。

この場でもなんとかトバない程度に和了るくらいでーーーーー


志波『.........』

 4p切り。


京太郎「ん?ここで4pから切るのか」

配牌からなら9pが出そうなものだが。

目指す形が俺とは違うなら有り得なくはないし、これでもいいのか。と思っていた。

続けられる。

中ツモ 9p切り

 東ツモ 2w切り

 5pツモ 2w切り

 中ツモ 1w切り

 4wツモ 3w切り

 中ツモ 4s切り

 白ツモ 5s切り

 東ツモ 3s切り

 4wツモ 3p切り

 6wツモ 3s切り

 東ツモ 4w切り

 中ツモ

456w567p東東東中中中中白


京太郎「なんだこりゃ......」

あの形からここまでって、入れ替わらなかった牌がほとんどねぇぞ。

捨て牌もてんでバラバラで、素人の俺ですらこれは無いと断言出来るもので。


智之『.........』

ー カン、です ー


中中中中


中がカンされ、嶺上牌は。

白。


 和了牌 白

 456w567p東東東白  中中中中


ー ツモダブ東中嶺上開花。4000オールになります。 ー

試合はその後も一進一退を繰り返し、ある種平和に、ある種戦争的に進んでいった。

松実さんはドラの高火力、妹尾さんのトンデモラッキー手。

そして、志波の理解しがたい手。

唯一渋谷さんだけが目立った動きを見せなかったが、誰も飛ばずに南四局。

しかしここで。

異変が起こった。

ドラ表示牌 北




ドラゴンロード、松実玄さんの配牌に。





35(赤)89w145(赤)7s25(赤)5(赤)8p西




表示されたドラが一つとして出なかったのだ。

戸惑い。

不安。

恐怖。

そういった感情がごちゃ混ぜになった表情で、松実さんは牌を取り、捨てていく。

打って。

打って、打って、打って。

打ち続けて。

しかし、それは唐突に終わった。


ー ロン ー


和了牌 西

東東東南南南中中中発発発西


ー 四暗刻字一色、ですが。ルール上ダブル役満は無し。 ー

ー 48000になります。松実先輩のトビなので ー

ー これで終局ですね ー


発声はされずメモ用紙を卓上に置くのが、なんだか無慈悲に感じた。

京太郎「.........」

志波智之。

雀明華。

石戸霞。

松実宥。

この面子で続く二回戦のくだりは、省略しよう。

ただ一つ一貫していたのは、明華さんの手牌に本来来る筈の場風牌が、志波以外の誰の手にも渡ることはなく。

そして結果は、志波がトバして終わりだった。

以上。
今回の能力解明は、こんな感じです。

志波智之 能力[?????]
?????[系統]
?????[発動内容]
?????[発動条件1]
?????[発動条件2]
?????[発動条件3]
?????[常時発動]

ゲームバランスが崩れるレベルのチート能力ですが、うん。咲世界の麻雀じゃあ当然のことだよね。
という開き直りはともかくとして、今回も解けるか解けないかで勝敗が分かれると思って解明に当たってください。
それではまた、時間が出来たときに来ます。

[プロ勢気付く]


須賀京太郎と魁佐ノ佑の激突の日、その夜。

とあるバーでのことである。



良子「ソーリー。みなさん、お待たせしました」

はやり「あ、良子ちゃん。こっちこっちー」

晴絵「おー、戒能プロ。珍しいですね遅刻するの」

理沙「迷子!」

良子「というわけでは無いですが、会長から物を受け取っていたら少々時間掛かりまして」

はやり「会長注目の選手達、だっけ?」

靖子「で、その映像を」

良子「イエス」

咏「あーダリー、超ダリー」

健夜「え、急になんなの?」

咏「だってねー。どーせ宮永照とか愛宕洋榎とかその辺の映像見せてくるしー?もう腐るほど見て飽きたっつーか」

靖子「気持ちはわからんでもないですが......」

晴絵「あ、そっか。三尋木プロは今回の大会見てないんでしたっけ」

咏「んー?」

良子「いえ、ダークホースの大量発生といいますか、注目されてなかったボーイ達が続々と勝ち上がってるようなのです」

靖子「ダークホース」

健夜「男の子?」

晴絵「成人男性も絡んでますがこれがまた有力選手の勢揃いで、もうザーックザーックザックザクって感じですよ!」

咏「古い」

晴絵「................」

良子「...会長が注目してる選手もそれが多いようです。ここにディスクがありますので、早速ノーパソで見てみましょう」

理沙「起動!」

健夜「どれどれ.........うわっ!録画された試合が選手別に見れるようチャプター化されてる!?」

はやり「相変わらずハイスペックだね会長さん!」

理沙「快適!」

咏「こーいうスキルってどうやって手に入れてんのかねー。年の功ってヤツ?知らんけど」

晴絵「.................」

はやり「はやー.........」

靖子「...こいつはまた、有力とか面白いとか期待できるとか、そういうレベルじゃない奴等だ」

理沙「圧倒的!」

健夜「...特に凄いのが、天王寺君と麻笠君と鳶崎君。それに、目に見えたスコアを出していないけど霧宮君。彼は、なんだか不気味だよ」

咏「蓋を開けてみりゃー、これはあれだな。小鍛治プロがゴロゴロ転がってる感じだな」

健夜「なんで例えが私なの!?」

晴絵「まぁ私もイメージはそれに近いですね。天王寺はうちの教え子もトラウマになりかけたって言ってましたし」

健夜「え?それは何?私もトラウマ物だってこと?」

靖子「あ、復活してた」

晴絵「鳶崎なんかは歴代最高の記録を叩き出しましたし、麻笠も性格に難アリですがこの大会で破ってきた選手層を考えるとプロ入りも考えられると思いますね」

理沙「潜伏!」

はやり「凄い子って探せばいたりするものだねー」

健夜「ねぇ!私もトラウマ物だって言いたいの!?」

良子「.........」

咏「およ?どーした良子ちゃんや」

良子「いえ.........。この子の映像、もう一度見て良いでしょうか?」

咏「いんじゃね?知らんけど」

はやり「はやや?どうしたの良子ちゃん。この子......須賀京太郎君?この子が何かあったの?」

良子「何かあったというか、何か気に掛かるような、ですね。では、ワンモア」

咏「なんだいなんだい。戒能良子プロともあろうものが、高校生の男の子を見初めちまったのかい?」

良子「.........」

咏「無視かい。悲しいね」

靖子「んー。こいつ確か清澄の......。そういや男子が一人いるって言ってたか」

はやり「どこ情報?」

靖子「久っていうそこの高校の部長から。まぁちょっとした縁で」

健夜「...魁君の支配が、この卓で初めて破られてる」

晴絵「それですね。魁は過去にもマスコミが来ない程度の大会で何度か試合してきたんですが、負けはともかく支配そのものが破られることは無かった。私も今日のこれで彼の注目度が上がりましたよ」

健夜「マスコミが来ない程度って......それこそどこ情報なの?」

理沙「情報屋!」

良子「.........やっぱり」

はやり「何々?」



良子「この子の雰囲気、京一郎先生に似てませんか?」


健夜「え?」

はやり「京一郎先生って、あの神ノ木京一郎先生!?」

晴絵「え?先生?」

咏「......いやいや、そんな馬鹿な.........うわ、ホントだよ!激似じゃん!知らんけど!」

理沙「面影ある!」

靖子「......プロ引退してから名字変えたって聞いてはいましたが、まさかこの子が」

晴絵「ちょちょちょちょっと」

健夜「うわー......うわー、息子さんいるって聞いてはいたけどもう高校生になってるんだねー...」

良子「この、ふてぶてしくスマイルしてる時とか、そっくりですよね?」

理沙「生き写し!」

晴絵「ちょっと!」

はやり「あ、ハルエちゃんも京一郎先生のこと知ってるんだっけ?」

晴絵「そりゃ知ってますよ!公式戦では無敗の英雄!世界を股に掛けてきた生きる伝説!取らなかった賞は皆無!麻雀界黄金世代の頂点に立ち、その全てを身一つで引っ張ってきた最強の男!木口宗介会長の最高傑作の神ノ木京一郎を知らずに麻雀とか出来ませんって!」

咏「最近の子達は知らないでやってるみたいなの多いけどねー......。まぁそれなりに昔の話だし」

晴絵「で、先生って?」

靖子「ああ。私らあの人の教鞭を受けたことあるんだよ」

晴絵「」

晴絵「そんな......嘘だ......。私が小鍛治プロにトラウマ刻まれて腐ってた間にプロ界ではそんなかつてないことがあったなんて..........」

健夜「やっぱり私トラウマ扱いだったの!?」

咏「実際は会長の助手で付き添ってたんだけどねー、あの人」

良子「『有能に甘えるな、優秀に怠けるな、勇敢に溢れろ』でしたっけ?」

理沙「名言!」

はやり「懐かしいなー。当時はあの人の身の上も聞いてなかったから、自分のことは棚に上げてるなって思ってたんだよね」

健夜「え?思ってたの?」

はやり「え?思ってなかったの?」

靖子「初めて対局したときは天狗になってた鼻をボッキリいかれたのも、まだ記憶に新しいよ」

晴絵「神ノ木京一郎と対局とか、羨まし過ぎる......」

咏「やーめとけって。あの人本気でやるとマジ容赦ないから、小鍛治プロみたくトラウマになるよ」

健夜「その話はもういいでしょ!」





そうして夜は更けていく。

木口宗介の「次世代を担うかもしれない彼等について、君達の考察を聞きたい」という頼みも忘れて。

うちのプロ勢は割とまとも(のつもり)。


志波智之 能力[?????]
蒐集系[系統]
特定の字牌を引き当てる[発動内容]
?????[発動条件1]
?????[発動条件2]
?????[発動条件3]
?????[常時発動]


今こんな所ですかねー...。
今日の深夜にもしかしたら現れるかもしれません。期待はあんまりしないでください。

仕事が長引いてるので今日は無理です。

特定の字牌、までか
条件はまず役牌になる字牌だな
東場の牌姿と南場で最後が西待ちだったことを見ると、一局の間では三元牌のうち二種類までの制限もありそう
尭深が動きがなかったってのはオーラスの発動だから、ってことかもしれんけどもしかしたら三元牌が配牌になくて動けなかったって意味かもしれんし

あとは描写で否定されなさそうな条件だと
親でしかアガれない
連荘ではアガれない
ポン、チーができない
マンガン以上とかの打点制限
詳しい点数推移がわからんから数撃ちゃ当たる方式で

あくまで発動するために必要な条件、と考えたらやっぱちょっと違うよなあ
3つも条件ある割に、能力自体は常に発動してるみたいな感じだしほんとに条件クリアしてんのかよって

>>306
あー...そこらがあったかー...。
合間を縫って残りの解明時の描写も書き溜めしてたんですが、それらについての描写が無かったです、はい。
とりあえずある一文以外は全部違うとだけ言っておきます。(書き直すのは辛い)

>>307
【常時発動】←ここ注目。

明日深夜に復活するかもしれません。

ただいま参上!
始めます。

十月十六日(火)

直下(キャラ名も一緒に)
1.街で散策
2.麻雀の勉強
3.相手の研究
4.連絡



京太郎「...ふむ」

京太郎「何度も見比べてみてようやく分かったが、成程。第一打が全部集まってきてるのか...」

京太郎「かなり有効な蒐集系だ」



渋谷尭深
[収穫の刻(ハーベストタイム)]
オーラスまでに打ってきた第一打が全てオーラスに集まる。
特定範囲コンマを取ると役満になる。オーラスまでの局数によって和了れるコンマが変化。
局数が14以上なら確実に和了れる。

京太郎「ん?いや待て。だとすると...」

京太郎「この前の志波の試合で...」


渋谷尭深 第一打

東一局 南

一本場 北

東二局 北

東三局 西

東四局 南

一本場 南

南一局 西

南二局 東

一本場 東

二本場 北

南三局 東


京太郎「これが......」


南四局 配牌
125569w39p北北北西西


京太郎「どうなってやがんだ......」

十月十六日(火) 夜

直下(キャラ名も一緒に)
1.街で散策
2.麻雀の勉強
3.相手の研究
4.連絡

>>318

キャラ名もお願いします。

みんなは露出狂に遭遇したらどういう反応を取るだろうか。

一般的には逃げる、一部では撃退という方法が知れ渡っている。

だがしかし。

俺の場合既に国広一さんという露出狂(しかも女子)に遭遇したことがあるので、実際にどういう反応をするか、してしまうかは経験済みなのだ。

詰まるところ、固まって動けない。である。


初美「ふんふんふふーん」

京太郎「...............」


町中で露出狂幼女が現れた!

京太郎はどうする?

一、逃げる。二、逃げる。三、逃げる。

......取り乱した。

いや、永水女子の薄墨初美さんなのは分かってはいるが。

向こうは気付いてないようだし、どうアクションを仕掛けるべきか......。


好感度判定  直下
00~30 失敗
31~70 成功
71~99 大成功
ゾロ目   完璧

25 失敗


京太郎「...うん」

やっぱここは逃げの一手だな。

というか無理にアクション仕掛ける事もない。

例え露出狂でなかろうと幼女(見た目)に声を掛ける男子高校生は絵面的に相当危ないし、露出狂だから尚更だ。

初美「...ん?」

京太郎「.........」

俺は素知らぬ顔をした通行人を精一杯装い、不自然に思われないよう歩きでその場を去っていく。

初美「誰ですかねー。今見られてたような気がしたんですけど」

一応視線には敏感なようだ。



薄墨初美の好感度が1上昇した。

直下(キャラ名も一緒に)
1.街で散策
2.麻雀の勉強
3.相手の研究
4.連絡

トゥルルルルルルル...

ガチャ

咲『どうしたの?京ちゃん』

京太郎「よぅ、咲」


選択肢 直下
1.そのまま話す
2.会う約束を付ける
3.能力開発

京太郎「ふーむ...」

誘うとしてもどこにするか...。


直下
趣向を変えて自由安価(あんまりなものだと安価下)

京太郎(ディズニーランドとかかな......何時行くか)

直下
自由安価で月日指定(二週間以内)

今は夜か
なら明日

>>332
ごめん、書き込み忘れてたけど今十月十七日(水)の昼なんだ...。
でも明日にします。


京太郎「折角東京に来たわけだし、ディズニーランドにでも行かね?」

咲『え、ディズニー...?』

京太郎「明日辺りだと都合が良いんだが、どうだ?」

咲『う、うん!わかった。楽しみにしてるね!』

その後集合時間や場所を伝え合って電話を切った。

なんか開会式以来だよなー、咲に会うの。

十月十七日(水)夜

直下(キャラ名も一緒に)
1.街で散策
2.麻雀の勉強
3.相手の研究
4.連絡

京太郎「...前評判じゃ薄墨さんは永水女子の稼ぎ手だと聞いたが」

京太郎「成程。北家の時に四喜牌を呼び寄せる蒐集系なのか」

京太郎「志波も要注意だが、この人のは多分和が増長させるから警戒しとかないとなぁ...」



薄墨初美
[悪鬼一門(デビルズゲート)]
北家のときコンマ50以上で役満和了。
同卓者全員の解明度100で回避可能。

今日はここまでー。
明日も時間取れそうなので、なんとか来たいと思います。
うん、きっと、多分、めいびー。

やっぱ無理そうです...。

来週の内に更新したい(願望)

ちょっと時間が無いのと咲とのデートプランがですね......。

やっぱ無理だったか...。
もうしばらく待ってください。
あと京咲がディズニーランドでどういう感じに過ごしそうか天啓をください。

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