イヴ・サンタクロース「コタツでクリスマス~♪」 (74)

イヴ「ブリッツェン、良い子リスト!」

ブリッツェン「ブモ!」

イヴ「担当地区の配達ルート!」

ブリッツェン「ブモ!」

イヴ「プレゼント一覧!」

ブリッツェン「ブー……ブモ!」

イヴ「ソリのチェックは?」

ブリッツェン「ブモ!」

イヴ「うん。準備完了!」

杏「イヴが真面目だ!」

P「いよいよ本番だからな」

泰葉「~~~♪」ムキムキ

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イヴ「はふぅ」

P「大丈夫そうか?」

イヴ「はい〜。後は当日を待つばかりです〜」

杏「あー、そっかぁ」

イヴ「それで、本当にお願いしちゃっても良いんですかぁ?」

P「もちろん。それで少しでもイヴの負担が減るんならな」

イヴ「ありがとうございます〜。大助かりですよ〜」ワーイ

ブリッツェン「ブモー♪」

杏「何の話?」

P「ふっふっふっ」

泰葉「?」モグモグ

杏「そういえば、イヴ大丈夫なの?」

イヴ「何がですかぁ?」

杏「クリスマスとかオファー来まくってそうだけど」

P「それなら、イヴはもう終わってるぞ。収録の仕事しか受けなかったから」

イヴ「クリスマスはフリーにしてもらえました〜」

杏「へー…」

P「心配しなくても杏はちゃんと仕事入れてるからな?」

杏「なにぃ!?」

P「あ、泰葉はなしな」

泰葉「………はうっ!」

P「どうした!?」

泰葉「みかん切れです…」

P「…………ああ、そう」

杏「確か給湯室にまだなかった?」

P「あのうず高く積まれたキャシー印のやつか」

イヴ「ブリッツェン?」

ブリッツェン「ブモー…」ノソノソ

泰葉「流石ブリッツェンですね」フフッ

P「どんだけ食うんだよ」

泰葉「今日はまだ一箱ですよ?」

P「単位がおかしいだろ!」

杏「まあ泰葉だし」

P「……もういいけどさぁ」ハァ

ブリッツェン「ブモン!」ゴトッ

泰葉「ありがとうございます」ナデナデ

ブリッツェン「ブモブモ」

泰葉「さあ、食べましょう」ムキムキ

泰葉「それで、何のお話でしたっけ?」モグモグ

P「なんだっけ?」

杏「……そうだよ。なんで杏だけクリスマスに仕事なのさ!」

P「ああ。それな?きらりと聖と一緒に幼稚園を回ってもらうから」

杏「はあ?」

P「子供達に夢とプレゼントと歌を届けるアイドルサンタさんだ。あ、ちゃんとカメラは付くぞ?」

イヴ「うふふ。杏さんも私と一緒ですね〜」

杏「なんでよりによって杏なの?」

P「きらりのご指名」

杏「うぐっ」

P「まあ、たまにはきらり孝行でもしてやりな」

杏「はぁー…仕方ないなぁ」

イヴ「相変わらず仲良しさんですね〜。ちょっぴり羨ましいです〜」

P「まあ杏がきらりに甘いのは確かだしな」

泰葉「何を仰るサンタさん。イヴさんには私がいるじゃないですか」

イヴ「泰葉さ…ふわ〜…」

泰葉「あら。おっきなアクビ」

イヴ「うにゅぅ。最近夜型に変えてまして〜。お昼は眠いんです〜」

P「もう今日は大丈夫だから寝てきな?」

イヴ「んむ〜。そうしまふ〜。いこ〜、ブリッツェン」フラフラ

ブリッツェン「ブモ〜」トコトコ

P「…………」

P「……行ったか?」

泰葉「……行きましたね」

P「よし!秘密会議をするぞ!」

杏「ん」

泰葉「サー!イエッサ!」

P「まずはケーキだが…」

泰葉「そちらは愛梨さんたちにお願いしておきました。勿論ふたつ」

P「うむ!プレゼントはどうだ?」

杏「そっちもいつでも大丈夫だってさ。あと、コレ貰ってきた」ハイ

P「よくやった。杏にはイヴが置いていったサルミアッキをやろう」

杏「いらん!」

泰葉「ふふっ。楽しみですね」

P「驚くだろうな」

杏「プロデューサーの方はどうなのさ?」

P「ばっちり見つけてきたぞ。ブリッツェン用のはなかなか難しかったけど」

杏「まあ、それはね」

P「うん。お前らには先に渡しておこうか」

泰葉「あ、ふふっ。色違いなんですね」

杏「へー。プロデューサーにしてはセンス良いじゃん」

P「しては、って何だよ」

泰葉「Pさんのはないんですか?」

P「え?ないよ?」

泰葉「そうですか…」ショボン

P「?」

杏「まったくプロデューサーは…」

P「なんだよ?」 

杏「そういえば、さっきイヴと話してたのって何だったの?」

泰葉「何か話してたんですか?」

P「泰葉はみかん食べてたからな」

泰葉「おせんべの方がいいですか?」ドサッ

P「いや、そうじゃなくてね?」ボリボリ

杏「とか言いながらしっかり食べだしてるって言うね」バリバリ

P「いやな?イヴの負担を少しでも減らせたらな、って思って。うちの事務所の子達には俺達から渡そうかなって」

泰葉「なるほど。Pさんがサンタさんになるんですね。素敵です」

杏「俺……達?」

P「ふっふっふ」

P「そろそろ来る頃なんだけど…」

菜々「呼ばれた気がしました!」

加蓮「来たよ、Pさん」

藍子「お待たせしました〜」

杏「おう。またぞろぞろ来たね」

泰葉「お茶を…。今お茶を…。あ、おせんべとみかんと眼鏡どうぞ」

杏「泰葉がパニクってるし」

P「ある意味珍しいな」

菜々「泰葉ちゃん。ナナもお手伝いしますよー!」

藍子「じゃあ、私も〜」

杏「加蓮は?」

加蓮「コタツはいいね」

杏「ああ、うん…」

藍子「事務所でコタツって、ちょっぴり違和感がありますね」

杏「じきに慣れる」

菜々「と言うか杏ちゃん達は一年中いますよね」

泰葉「べすとぷれいすと言うやつです」

加蓮「………」ウツラウツラ

P「こら加蓮。コタツで寝るな」

加蓮「…んはっ!…大丈夫。ギリ大丈夫」

P「ギリってなんだよ…」

泰葉「それで、どうして皆さんが?」

P「そうそう。さっきの話な。こいつ等にも手伝って貰おうかなって」

杏「ふーん」

藍子「ふふっ。まさか本当にサンタさんになれるとは思いませんでしたね」

菜々「今年のクリスマスはウサミンサンタにお任せですよ!」ウッサミン

P「と言う訳で、作戦会議その2だ」

泰葉「はい」

杏「杏はやらないよ?」

P「何言ってんだ?お前はきらり達と仕事だろ?」

杏「そうだった…」

菜々「杏ちゃん。ファイトです!」

杏「そだねー」

P「って言っても当日の確認だけだけどな」

藍子「プレゼントはもう用意してるんですか?」

P「うん。みんな、イヴが聞いたら目キラキラさせながら欲しい物言ってた」

菜々「まさかの本物ですからね…」

P「一部ひねくれてた苺姫もいたけど」

杏「ああ、うん」

P「一応全部用意できたし、時間調節して集まれるようにもしたし」

加蓮「でも当日にイヴが来なかったらみんなガッカリするんじゃない?」

藍子「あ、そうですね」

P「そこも大丈夫だ。雪菜に頼んでガッツリメイクしてもらうから」

杏「誰が?」

P「俺が」

泰葉「Pさんがイヴさんになるんですか?」

菜々「え?まさかの!?」

P「いやいやいや!それは無理だから!普通に老人風にして貰う予定だよ」

泰葉「そうですか…」

P「なんでちょっと残念そうなんだよ…」

>>1が先輩のプレゼントを受け取ってどう思うかたのしみでならない)

>>22
あれはつまり

泰葉「イヴのスケジュールは空けてます。親にはお仕事と言ってるので、遅くなっても大丈夫ですよ。………構ってくれないと、淋しいです」

って事だろ?

P「で、三人には俺の手伝いをしてもらう、と」

藍子「せっかく素敵なサンタ服を着せてもらったんですから、あれで終わりじゃ勿体無いですからね」

杏「ようやるわ」

加蓮「まったくだよね」

杏「ん?加蓮もやるんでしょ?」

加蓮「まあね。ただ、私はちゃんと報酬貰うけど」

杏「報酬?」

加蓮「Pさんアレ」

P「ああ、うん。……ほら。俺からってのは言うなよ?」

加蓮「うん。大丈夫」

藍子「SDカード?」

泰葉「なんなんですか?」

P「…………」

加蓮「ふふっ」ピッピッ

『きゃっぴぴぴぴーん!みんなのアイドル、神谷奈緒ちゃんなりよ〜!なっおなっおりーん☆』

菜々「ぶふぅっ!」

藍子「ふぐっ!」

泰葉「あ、ラジオの時のですね」

加蓮「あとはー……」ピッピッ

『なあ…あ、アタシはアンタの事、す…好きなんだけど!アンタはどうなんだ?アタシの事、好き、か?』

杏「これはこれは…」ククッ

菜々「〜〜〜っ!」プルプル

加蓮「うん。ばっちりだよ。Pさん」フフッ

P「そりゃどうも」

加蓮「サンタ役、頑張るからね」

P「よろしく」

杏「プロデューサーもなかなかにエグいね」

P「言わんでくれ…」

藍子「それ、なんに使うんですか?」

加蓮「うん。イヴの夜は奈緒達とパーティーする予定なんだよね」

菜々「あっ…」

加蓮「楽しみだな」

P「まあ、そういう訳だからヨロシク」

泰葉「私もお手伝いしましょうか?」

P「うん?そりゃその方が助かるけど…」

泰葉「はい。お任せください」

藍子「一緒に頑張りましょう」

泰葉「はい」フフッ

杏「なんやかんやで24日」

P「なんやかんやって何だよ」

泰葉「なんやかんやは、なんやかんやです」

イヴ「?」

P「イヴ、準備は良いか?」

イヴ「は〜い。ばっちりですよ♪」

ブリッツェン「ブルフフフ!」

泰葉「頑張ってきてください」

杏「今度はプレゼント盗られないようにね」

P「こらこら」

イヴ「こ、今年は大丈夫ですぅ!」

P「まあ、あれがなかったらイヴに会えなかったわけだし、俺としては何とも言えないが…」

イヴ「あの時はPさんがサンタさんに見えました〜」

泰葉「死中に活というやつですね」

杏「リアルな方のね」

イヴ「おじいちゃんにも沢山怒られました…」

イヴ「それでは、行ってきます〜」

P「っと、その前に…」

イヴ「?」

P「はい。今夜は特に冷えるらしいから、気を付けてな」

イヴ「ふわぁ!マフラーです〜♪」

泰葉「私達とお揃いなんですよ。あとブリッツェンにも」

ブリッツェン「ブモ!」

杏「帰ったらケーキもあるらしいから頑張りな」

イヴ「うふふ。それは楽しみです〜。ね、ブリッツェン♪」

ブリッツェン「ブモ〜」

P「行ってらっしゃい」

イヴ「はい。行ってきます〜!」

シャンシャンシャンシャン…

P「さて…」

杏「戻ってだらけようか」

泰葉「そうですね」

P「何言ってんだ。杏はこれから仕事だぞ」 

杏「そうだった……ねえ、帰っていい?」

P「…きらり」

きらり「にょわっ☆」ヌッ

P「連れて行っていいぞ」

きらり「うぃっ!あんずちゃん、行くにぃ!」ガシッ

杏「ちょっ、待っ……」

きらり「聖ちゃんが待ってるにぃ☆」

杏「分かったから、下ろし…」

きらり「それじゃあPちゃん、行ってくるねー☆」ダッシュ

P「頑張ってこいよー」ヒラヒラ

泰葉「行っちゃいましたね…」

P「杏はきらりに任せたし、俺もそろそろ準備するか」

泰葉「はい。いよいよPさんがサンタになるんですね」

P「そうだな。子供達も来る頃だしな」

泰葉「私も頑張ってお手伝いしますね」フフッ

P「うん。……はぁーっ。それにしても寒い…」

泰葉「この冬一番の寒さみたいですから。雪、降りますかね?」

P「どうかなー」ハァー

泰葉「…くっついたら、暖かいですよ?」

P「…………いや……ダメだろ、うん」

泰葉「私は構いません」

P「俺が構うの!ほら、風邪ひかないうちに入るぞ」

泰葉「はい」

P「どうだ?」

藍子「はい。みんな集まってます。そわそわしてましたよ」ウフフ

加蓮「数名おかしいのが居た気がするけど…」

P「?」

菜々「あはは……」

雪菜「はぁい。おっけ〜。Pさんもう動いていいですよぉ」

P「ん。鏡ある?」

泰葉「どうぞ。ふふっ。すっかりお爺さんですね」

P「お。おおー。流石雪菜だな。自分でも判らんわこれは」

菜々「むむっ。雪菜ちゃん。今度ナナにもメイク術を伝授してもらっても良いですか?」

雪菜「うふふ。もちろんですよぉ」

桃華「これだけ年少組が揃うのも珍しいですわよね」

晴「まあな。ってか、これ何の集まりなんだ?」

ありす「…晴さん、知らずに来たんですか?」

晴「いや、Pが来いって言うからてっきり仕事かと思ってたんだけど」

桃華「うふふ。今日は皆さんにプレゼントがあるみたいですわよ」

晴「ああ。…クリスマスか」

ありす「晴さん、忘れてたんですか?イヴさんから欲しい物聞かれませんでした?」

晴「あー。そういや聞かれたような…」

ありす「まあ、私は別に興味ありませんが」

桃華「楽しみですわね」

ありす「いえ、ですから私は…」

ありす「そもそもサンタクロースと言うのはトルコの聖人である聖・ニコラウスの伝説が元であって…」

晴「また始まったよ…」

桃華「あらあら」

ありす「なので、サンタクロースと言うのは実際には…ちょっと、聞いてますか!」

晴「ああ、はいはい」

ありす「まったく……ですから…」

ガチャ

「メリーーー!クリスマーーース!」

ありす「!?」

晴「おっ…あれ、Pか?」

桃華「らしいですわよ」

ありす「ふわあぁ!本物のサンタさんだぁ!」キラキラ

晴「……なあ?」

桃華「うふふ」

P「一年間アイドルを頑張った良い子の皆、サンタさんからプレゼントだよぉ!」

子供達「わーい!」キャッキャッ

藍子「は〜い。ちゃんとみんなにプレゼントあるからね〜」

加蓮「ほら、ちゃんと並んで。慌てなくていいから」

菜々「ウサミンサンタが来ましたよー!良い子の皆には、ウサ耳もあげちゃいますよっ☆」

泰葉「みかんとおせんべもあげましょう」

P「泰葉、それはどうだろう?」

ありす「ほら!ほら!二人とも!早く行きましょう!」グイグイ

晴「いや、いいけどさぁ」

桃華「もはやお約束ですわね」

P「はい。メリークリスマス!」

ありす「ありがとうございます!サンタさん!」キラキラ

晴「おーい。面倒くさいからそろそろ帰ってこーい」

P「さあ、次の子は……」

のあ「私よ」

アーニャ「?」

みく「………」

P「なにやってんだ、あんたら」

のあ「プレゼントを貰いに来たわ。サンタクロース」

P「ねえよ」

のあ「っ!?」

アーニャ「アー…プレゼント、ないですか?」

P「アーニャまで…」

のあ「みく、これはどう言う事?」

みく「だから最初から無いって言ってるでしょ。大人しく帰って家でパーティするにゃ」

アーニャ「みくの家、行くますか?」

みく「ほら、のあにゃん。アーニャンも」

のあ「仕方ないわね。私はターキーを所望するわ」

みく「はいはい。じゃあ帰りに買って帰るにゃ」

アーニャ「ケーキありますか?」

みく「ちゃんと買ってるにゃ」

P「…………」

晴「どこも大変なんだな」シミジミ

桃華「ですわね」

P「コホン。さぁ、次の良い子は誰かなー?」

P「メリークリスマス!……これで最後かな?」

泰葉「みたいですね」

加蓮「こっちも空っぽだよ」

藍子「私の方もです」

菜々「ちょっ!まだウサ耳ありますから!ナナのは引っ張らないで!」

P「………」

P「それじゃあ、みんな!また一年、良い子でいるんだよー!」

菜々「あっ!待ってください!ナナがまだ…!」

加蓮「じゃあねー」ノシ

藍子「メリークリスマス♪」

菜々「ああっ!プロ…じゃない…サンタさーん!?」

泰葉「ご苦労さまです。大成功でしたね」

P「だな」

藍子「みんな、喜んでましたね」

加蓮「まあ、悪くなかったかな」

菜々「…………っ」ハァハァ

P「大丈夫ですか?」

菜々「はい……なんとか…」ゼェゼェ

P「それじゃあ、手伝ってくれた三人と雪菜にもメリークリスマス」ハイ

藍子「ありがとうございます!」

加蓮「これは意外だったねー」

雪菜「私も良いんですかぁ?」

P「ああ。メイクしてくれたからな」

菜々「お菓子の詰め合わせ?」

P「うん。みんなはまた別のパーティあるだろうし、お土産にでもしてくれ」

加蓮「じゃね、Pさん」

P「おう。凛達に宜しく」

加蓮「ん。二人きりだからって泰葉に手出したらダメだよ?」

P「出さないよ!」

加蓮「出さないの?」 

泰葉「出さないんですか?」

P「お前らは俺をどうしたいんだよ…」

加蓮「あはは。じゃあねー、メリクリ〜」

P「………まったく」

泰葉「ふふっ。……なんだか急に静かになりましたね」

P「みんな帰ったからな。泰葉はどうする?」

泰葉「Pさんは、イヴさんを待つんですよね?」

P「うん。そのつもりだけど」

泰葉「じゃあ、私も待ってて良いですか?」

P「多分明け方になるぞ?」

泰葉「はい。杏さんも戻ってくると思いますし…。それまで、もう少しだけ」  
 
P「暖かくしとけよ」


泰葉「コタツがありますから………あ」

P「ん?」

泰葉「ほら、窓の外。雪ですよ」

P「おー。ホントだ」

泰葉「ホワイトクリスマスですね。お二人とも大丈夫でしょうか」

P「イヴはともかく杏がどうかな。仕事的に…」

きらり「杏ちゃん!雪だにぃ☆積もるかなぁ?」

杏「あー。どうだろうね。杏的には移動が面倒なだけだから積もって欲しくないけど…。寒いし」

聖「クリスマスに降る雪は…特別です。ね」

杏「まあロマンチックっちゃチックだけどねぇ」

聖「はい……この奇跡に乗せて…私も…愛を込めて、歌います」

きらり「じゃあきらりは愛をぎゅーって詰めてプレゼント渡しちゃうにぃ☆」

杏「二人とも頑張れ。杏の分まで」

聖「杏さんも…一緒に」

杏「いやだ!寒い!」

きらり「あんずちゃーん」

杏「ううー……。ああもう!さっさと残りの幼稚園回るよ!」

きらり「うえへへへ。りょーかいだにい☆」

聖「行きましょう……歌を届けに…」

シャンシャンシャンシャン…

イヴ「はぁーっ。冷えてきたと思ったら、雪だよぉ。ブリッツェン」

ブリッツェン「ブモー…」

イヴ「うん。吹雪いてないだけマシだね〜」

ブリッツェン「ブモ!ブモ!」

イヴ「えへへ。そうだね〜。今年はマフラーあるから暖かいね♪」

ブリッツェン「ブモン♪」

イヴ「よ〜し。残りも頑張ろ〜!」

ブリッツェン「ブモー!」

シャンシャンシャンシャン…

泰葉「今年もお疲れさまでした」

P「泰葉こそ。今年は色々あっただろ?」

泰葉「はい。色んなお仕事させてもらえて。とても楽しかったです。全てPさんのおかげですね」

P「俺はきっかけを与えただけだよ。楽しめたのも、変われたのも、全部泰葉が頑張ったからだ」

泰葉「でも、私をアイドルにしてくれたのはPさんですから。…Pさんがいなかったら、私はまだ人形のままだったかも知れません」

泰葉「だから………やっぱりPさんのおかげです」

P「そうか?」

泰葉「そうです」

P「そっか」

泰葉「はい」

P「………」ソッカ

泰葉「………」フフッ

P「ああ、そうだ」

泰葉「?」

P「……はい。クリスマスプレゼント」

泰葉「へ?」

P「マフラーとは別にな。二人には内緒だぞ」

泰葉「はい………ふふっ。あの、実は私も…」

P「おう?……ははっ。ありがと」

泰葉「開けてみても良いですか?」

P「ああ。俺もいいか?」

泰葉「じゃあ、一緒に」

P「うん。せーの……ネクタイ。…と、タイピン?」

泰葉「それならいつも身に着けてくれるかな、って。……こっちは、ネックレスですね。素敵です」

P「似たような考えだったみたいで。少し恥ずかしいな」

泰葉「ふふっ。そうですね……早速付けてみてもいいですか?」

P「うん」

泰葉「んっ………と。どうですか?」

P「似合ってるよ。綺麗綺麗」

泰葉「ありがとうございます///」

P「いえいえ」

泰葉「………ねえ、Pさん」

P「どうした?」

泰葉「えっと……………いえ。メリークリスマス。です」

P「?…メリークリスマス」

泰葉「私、今とっても幸せです」

P「それはよかった」ナデナデ

泰葉「はい」エヘヘ

バターン!

きらり「たっだいまだにぃ!」

聖「沢山…歌ってきました」フンス

杏「寒い…コタツ…」

P「お帰り。どうだった?」

きらり「とーっても楽しかったにぃ!ハピハピ☆」

聖「はい…満足です」

P「そっか。じゃあ頑張ってきた二人に、クリスマスプレゼント」

きらり「ぅわーい!Pちゃんありがとだにぃ!」

聖「おかしが…たくさん」

杏「杏にはー?」

P「どうせお前は頑張ってないだろ」

杏「うぐっ…」

杏「泰葉ー!プロデューサーが冷たいよぅ…」ヨヨヨ

泰葉「Pさん、杏さんイジメちゃダメですよ?」メッ

P「はいはい。ほら、飴の詰め合わせ」

杏「んだよ。用意してるんじゃーん!」

P「現金な奴め…」

杏「へっへっへっ………ん?ねえ、泰葉」ヒソヒソ

泰葉「?」

杏「それ、もしかしてプロデューサーから?」ヒソヒソ

泰葉「あっ……はい」ヒソヒソ

杏「ふーん」ニヨニヨ

P「?」

聖「きらりさん…雪うさぎ」

きらり「うん。行くにぃ☆杏ちゃんはどうするぅ?」

杏「杏はパス。もう動きたくない」

きらり「そっかぁ。んー。じゃあ、聖ちゃんれっつごー!だにぃ☆」

聖「ごー…です」

泰葉「雪うさぎ?」

杏「聖が下で雪うさぎ作って、きらりもそれ見て作ってまた聖が作って…。そして今また作りに行った」

P「へー。もうそんなに積もってたのか」

泰葉「後で見に行きましょう」ウキウキ

杏「杏は疲れたから寝る。イヴが帰ってきたら起こして」

P「はいよ」クスッ

杏「くかーっ」グゥグゥ

泰葉「…………」ウトウト

P「………」カタカタ

P「………」カチカチッ

P「………そろそろ、かな?」

ガチャ

イヴ「ただいまです〜」

ブリッツェン「ブモー…」

泰葉「………!」ビクッ

P「おかえり」

イヴ「あ。えへへ。無事戻れました〜」

P「いや、その表現はどうだろう?」

イヴ「ほら、みんないたよ。ブリッツェン♪」

ブリッツェン「ブモン」 

杏「くかーっ」グゥグゥ

P「杏起きたか?」

杏「んー…」ウトウト

泰葉「はい、イヴさん。杏さんにも今お茶淹れますね」

イヴ「はぅ〜。暖まります〜」ズズズ

P「お疲れ様。寒かっただろ?」

イヴ「はい〜。途中で雪まで降り出しちゃって…。でも、マフラーがあったからへっちゃらでした〜」エヘヘ

P「渡したかいがあったな」

泰葉「そうですね」

イヴ「そういえば〜」

P「?」

イヴ「下にウサギさんが群れをなしてたのはなんなんですかぁ?」

P「あー…」

P「さて、それじゃあ…」

イヴ「?」

P「遅くなったけどクリスマスやるか!」

泰葉「今ケーキ持ってきますね」

イヴ「私もお手伝いします〜」

P「ああ、イヴはいいよ」

イヴ「?」

P「杏」

杏「え?あー……そうか。仕方ないなぁ」ノソノソ

杏「泰葉、軽い方持つよー」

泰葉「お待たせしました」

杏「杏に労働させるなんて…」

イヴ「あの〜…」

P「どうした?」 

イヴ「なんでケーキが2つあるんですかぁ?」

P「ひとつはクリスマス」

イヴ「はい」

P「もうひとつはイヴのバースディケーキ」

イヴ「ああ。なるほど〜…………ふえっ?バースディ?」

P「という訳で…」

泰葉「クリスマス&イヴさんの誕生日をお祝いしましょー!」

杏「いえーい!」

イヴ「ふわぁぁぁ!」

イヴ「ぶ、ブリッツェン!私の誕生日だって〜!すごいね!びっくりだね〜」

ブリッツェン「ブモ♪」

杏「そんな大袈裟な…」

イヴ「でも〜。クリスマスはいつもお仕事で、誕生日のお祝いなんて初めてかも知れないです〜」

泰葉「分かります分かります。自分でも忘れちゃってるんですよね。どうせ何もないからってだんだん期待しなくなっていって…」

杏「うわ。なんか変なスイッチ入った」

P「今年は違うだろ」

泰葉「はい。そうでした。そしてイヴさんも今年からは私達がちゃんとお祝いしますからね」

イヴ「ぐすっ……泰葉さ〜ん!」ギュー

杏「杏はー?」

イヴ「杏さんも〜!」ギュー

P「では、改めて」

イヴ「は〜い」ワクワク

P「クリスマスと」

泰葉「イヴさんのお誕生日」

杏「おめでとー」

イヴ「ありがとうございます〜」ワーイ

イヴ「ケーキおいひぃれふ〜」モグモグ

泰葉「まだまだありますからね」フフッ

P「そして、イヴよ」

イヴ「はい?」

P「これが俺達からの誕生日プレゼントだ」

イヴ「うわぁ!なんでしょ〜?……鍵?」

イヴ「何の鍵ですか?」

P「ふっふっふ」

イヴ「?」

泰葉「イヴさんのお部屋だそうですよ」

イヴ「えっと…物置には鍵付いてますよ?」

杏「うん。まあそうだけど」

P「女子寮にお前達の部屋を取ってもらった」

イヴ「女子寮?」

P「いつまでも物置って訳にはいかないからな」

イヴ「でも、ブリッツェンが…」

P「だから、お前達の、だ。少し改装して貰って、ブリッツェンも大丈夫な様にしてもらった」

イヴ「ホントですかぁ?」

P「うん」

イヴ「よかったね、ブリッツェン♪」

ブリッツェン「ブモン♪」

P「流石にこれから行くのは迷惑だから今すぐは我慢してくれな」

杏「まぁ、まだ明け方だしね」

イヴ「は〜い。大事にしまっておきますね〜♪」

泰葉「もう少し大丈夫ですか?」

P「うん。まだみんな来るまで時間あるな」

杏「よし。泰葉、ケーキおかわり」

泰葉「はい」

イヴ「私も〜♪」

泰葉「はーい」




終わるかも!

以上。読んでくださった方ありがとうごさいました!
やっぱりこの時期に書くもんじゃないですね。時間かかりまくりました…。本当はおまけを書くつもりでしたがもうむぅーりぃー。
はい。遅くなりましたがイヴ誕生日おめでとう!

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