男｢これ食べてて｣ｽｯ

少女｢これは？｣

男｢飴だよ、食べたことないの？｣

少女｢……｣ｺｸﾝ

男｢そっか、食べてごらん｣

少女｢………｣ﾊﾟｸ

少女｢モグモグ｣

男｢それは口に出さなくていいから｣

少女｢コロコロ、ゴロゴロ｣ﾓｸﾞ

男｢………｣ｶﾀｶﾀ

少女｢何してるんですか？｣

男｢仕事だよ｣

少女｢…構って下さい｣ﾑｷﾞｭ

男｢後で構ってあげるから｣ｶﾀｶﾀ

少女｢放っておいて下さい｣ｽﾘｽﾘ

男｢怒るよ？｣

少女｢…怖いです｣

少女｢クンクン、スースー｣

男｢変な匂いする？｣

少女｢不思議な匂いがします｣

男｢不思議な匂い？｣

少女｢はい、赤くて綺麗な匂い｣

男｢何それ？｣

少女｢血の匂いがします｣

男｢…………｣

少女｢トロトロなのにドロドロしてて…｣

少女｢真っ赤なのに真っ青で…｣

少女｢貴方は不思議ですね｣

男｢君のほうが不思議だけどね｣

少女｢私はトロトロです｣

男｢へぇ…｣

少女｢足音が聞こえます｣ﾋﾟｸ

男｢何人？｣

少女｢1、2、3、4、5、6｣

男｢６人か…｣

少女｢近いです、遠いです｣

バン！！

兵士1｢動くな！｣ｶﾞﾁｬ

男｢………｣

兵士2｢やっと見つけたぜ｣

兵士3｢早く殺しちまおう…｣

少女｢どうしますか？｣

男｢………殺れ｣

少女｢はい｣

兵士4｢何を話してる！｣

少女｢貴方達は似てますね｣ｽｯ

兵士5｢なに…？｣

兵士6｢……｣ｶﾞｸｶﾞｸ

少女｢初めまして…｣

兵士1｢警戒しろ！｣

少女｢さようなら｣ﾋｭﾝ

兵士1｢かっ…ハ…！？｣ﾄﾞｽ

少女｢温かいですね…冷たいです｣ﾌﾞｼｭ

ドサッ

兵士2｢ど、どうなって…！？｣

ヒュン

少女｢トントントン…グチャグチャグチャ｣