翔太「冬馬君、遊戯王って知ってる?」冬馬「遊戯王?」 (53)

冬馬「ああ、名前とかなら知っているけどそれがどうかしたか?」

翔太「それじゃあトップアイドルになる条件って知ってる?」

冬馬「は? それが遊戯王とどういう関係があるんだよ」

翔太「いい冬馬君、もうトップアイドルという言葉は過去の遺物なんだよ」

冬馬「何?」

翔太「今世の中のアイドルが目指すものはトップアイドルデュエリストなんだ!」

冬馬「トップアイドルデュエリスト?」

翔太「歌って踊ってみんなと楽しくデュエルする、アイドルデュエリストこそがエンターテイナーの最終進化形態なんだ!」

冬馬「そ、そうなのか?」

翔太「そう、つまりトップアイドルになるにはデュエリストとしてもトップにならなきゃいけないんだ」

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翔太「ちなみにアイドルだけじゃなくて学生から企業の偉い人、老若男女問わずやっているんだ」

翔太「現に僕もデュエリストなんだ、後、北斗君もやってるよ」

冬馬「おい、聞いてねえよ! お前らばかり楽しんで俺だけ仲間はずれかよ!」

冬馬「つーか知らなかった…、俺の知らない間にこんなにも流行っていたのか」

翔太「だから今こうして誘っているじゃないか、やるの? やらないの?」

冬馬「やるに決まってるだろ! 俺は遊戯王でもトップを目指して見せるぜ!」

翔太「それじゃあそうと決まれば僕と一緒にカードを買いに行こう」

翔太「はじめるにはカードがないとね」

冬馬「おお!」

カードショップ

冬馬「たくさんあるんだな」

翔太「えーと、初心者の冬馬君にピッタリなのは…」

冬馬「おい、これなんて良いんじゃないのか? ヒーローズストライクってやつ!」

翔太「それもいいけど一つだけじゃデッキとしては未完成だよ、三つ買わないと」

冬馬「えっ、つまりデッキを作るには3000円必要なのか? 意外と高いな」

翔太「大丈夫、僕がお勧めするのは大量のカードが入っていて、しかも1000円以下のパック、いや、箱だから」

冬馬「ふ~ん、どんなんだ?」

翔太「これ、デッキカスタムパック01、新規の初心者のためにという理由でものすごく安いんだよ!」

冬馬「おお! こんなにたくさんあるのにさっきと比べてはるかに安いぜ!」

冬馬「決めた! 俺これを買うぜ!」

翔太(計画通り…)

翔太「それじゃあ次はデュエルをするためのデュエルディスクを買おうか」

冬馬「ディスクにも色々あるんだな」

翔太「スタンダード型とリボルバー型とパッド型とかあるけど…」

翔太「冬馬君はどれがいい?」

冬馬「それじゃあ俺はこのスタンダードの奴で、色は黒で赤いラインが入っているやつ」

翔太「迷いなく決めたね」

翔太「それじゃあレジに行こうか」

冬馬「このカスタムパック01をください」

店員「えっ!? これを買ってくれるのかい?」

冬馬「ええ、そうですが…」

店員「本当に? 本当に買ってくれるのか!?」

店員「後悔はしないのかい?」

冬馬「後悔? 欲しいものを買うのになんで後悔をしなきゃいけないんだ?」

店員「ああ…、天使だ…天使が光臨した…」

冬馬「はっ?」

店員「こんなに嬉しいことがあっていいのだろうか…君は本当にすばらしい人だ、これはサービスだ、もう一箱あげるよ」

冬馬「いいのか!? 恩にきるぜ!」

店員「いいんだよ、こっちも助かった」



店員「またきてくれよなー!」

冬馬「いい人だったな、まさかサービスしてもらえるなんて…」

翔太「そうだね」

翔太「それじゃあ早速デッキを組もうか」

翔太「まずは買ったカードを40枚になるようにデッキを組むんだ」

冬馬「40枚ぴったりにか?」

翔太「基本的には60枚まで大丈夫だけど引きたいカードが引けなくなる可能性があるからね」

翔太「だから引きたいカードを引ける確率が高くなる40枚のほうが良いんだよ」

冬馬「なるほど」

翔太「あと、デッキに入れるカードの種類はモンスター、魔法、罠、これをバランスよくシナジーがあるように組んでね」

翔太「下手にどれかを極端に入れたら手札事故が起きてまともに戦えなくなるよ」

冬馬「なるほど」

翔太「それでルールを簡単に説明すると…」

翔太「召喚は普通一回だけで特殊召喚は例外を除いて制限がなく……で罠カードは伏せたターンには発動できなくて……で魔法カードはそれぞれ6種類あって…」

翔太「破壊すると破壊して無効するは全然違うもので………ブラック・ガーデンとドレッド・ルートの効果の処理の仕方は…」

翔太「…で時と場合によってタイミングを逃して効果が不発になるから……あと『選択して』と『選んで』、この二つは対象を取る取らないの使い分けになるよ」

翔太「…とまあ今言ったとおりが大まかなルールだけどわかった?」

冬馬「…??????????」

翔太「うん、そういう顔をしてしまう気持ち、よくわかるよ」

翔太「このゲームはルールは一見複雑だけど複雑だからね」

翔太「初めは誰でも混乱するものさ、徐々にルールを理解したらいいよ」

冬馬「あ、ああ、わかった…」

翔太「それじゃあデッキを組んでみようか」

冬馬「おう!」

冬馬「できたぜ、言われたとおりにバランスよく入れたぜ」

翔太「それじゃあ僕のデッキと勝負をしてみようか」

冬馬「よし! 受けてたつぜ!」

翔太「ルールはさっき言ったとおりだよ」

冬馬「わかってるって、それじゃあいくぜ!」

冬馬・翔太「デュエル!」LP8000

翔太「僕のターン、僕は手札からヂェミナイ・エルフを召喚!」

ヂェミナイ・エルフ
通常モンスター
星4/地属性/魔法使い族/攻1900/守 900
交互に攻撃を仕掛けてくる、エルフの双子姉妹。

翔太「カードを一枚伏せてターンエンド」

翔太

手札 3 場1 ヂェミナイ・エルフ 伏せ1

冬馬「俺のターン、ドロー!」

冬馬「俺はマハー・ヴァイロを召喚!」

冬馬「さらに魔導師の力をマハー・ヴァイロに装備!」

冬馬「これによりマハー・ヴァイロの攻撃力は1000ポイントアップする!」ATK1550→2550

マハー・ヴァイロ
効果モンスター
星4/光属性/魔法使い族/攻1550/守1400
(1):このカードの攻撃力は、
このカードに装備された装備カードの数×500アップする。

魔導師の力
装備魔法
(1):装備モンスターの攻撃力・守備力は、
自分フィールドの魔法・罠カードの数×500アップする。


冬馬「バトルだ! マハー・ヴァイロでヂェミナイ・エルフを攻撃!」

冬馬「ホ ー リ ー ・ ラ イ ト ニ ン グ !」

翔太「うわっ!」LP8000→7350

冬馬「俺はターンエンドだ」

冬馬

手札 4 場2 マハーヴァイロ+魔導師の力 伏せ0

翔太「僕のターン、ドロー!」

翔太「モンスターをセットしてターンエンド」

翔太

手札 3 場1  伏せ1


冬馬「俺のターン、ドロー!」

翔太「罠発動、リビングデッドの呼び声!」

翔太「ヂェミナイ・エルフを蘇生する!」

冬馬「魔導戦士ブレイカーを召喚!」ATK1600

冬馬「召喚時、魔力カウンターが乗り、効果を発動!」

冬馬「魔力カウンターを取り除いてリビングデッドの呼び声を破壊!」

翔太「ヂェミナイ・エルフは墓地に送られる」

冬馬「バトルだ! ブレイカーで攻撃!」

翔太「伏せたカードはグレムリン」

冬馬「そしてマハー・ヴァイロで直接攻撃だ!」

翔太「…っ!」LP7350→4800

冬馬「俺はカードを伏せてターンエンド」

冬馬

手札 3 場3ブレイカー マハーヴァイロ+魔導師の力 伏せ1

翔太「僕のターン、ドロー」

翔太「カードをセットしてターンエンド」

翔太

手札 3 場1  伏せ0


冬馬「俺のターン、ドロー!」

冬馬「切り込み隊長を召喚!」

切り込み隊長

効果モンスター
星3/地属性/戦士族/攻1200/守 400
(1):このカードが召喚に成功した時に発動できる。
手札からレベル4以下のモンスター1体を特殊召喚する。
(2):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、
相手は他の戦士族モンスターを攻撃対象に選択できない。


冬馬「切り込み隊長の効果で荒野の女剣士を特殊召喚!」

冬馬「バトルだ! ブレイカーで攻撃!」

翔太「伏せておいた砦を守る翼竜は破壊される」

冬馬「追撃だ! 荒野の女剣士で攻撃!」

翔太「うわっ!」

冬馬「さらに切り込み隊長、とどめのマハー・ヴァイロで攻撃だ!」

冬馬「ついでに罠発動! ライジングエナジー!」

ライジング・エナジー

通常罠
(1):手札を1枚捨て、フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターの攻撃力はターン終了時まで1500アップする。

冬馬「これでマハー・ヴァイロの攻撃力は4050だ!」

冬馬「ホーリー・ライトニング!」

翔太「うわああああああ!」LP4800→0 ピー

翔太「いやー、まいったよ 冬馬君、始めたばっかりなのに僕に勝っちゃうなんて」

冬馬「ああ、だがなんか物足りないな…、もっと強い相手と戦ってみたいぜ!」

翔太「なら北斗君とやってみる? 彼もけっこう強いよ!」

冬馬「北斗か…、よし! 早速デュエルの申し込みをするぜ!」

翔太「………フフッ」ニヤッ

冬馬「北斗、いるか!?」

北斗「うわっ、冬馬!? どうしたんだいきなり?」

冬馬「俺、翔太から勧められて遊戯王始めたんだ、一緒にやらないか?」

北斗「はっ、遊戯王? 俺と?」

冬馬「ああ!」

北斗「はあ…、まあいいけど」

冬馬「よし、いくぜ!」

冬馬・北斗「デュエル!」LP8000

冬馬「俺のターン、切り込み隊長を召喚する」ATK1200

冬馬「切り込み隊長の効果で切り込み隊長を特殊召喚」

冬馬「俺はこれでターンエンドだ」

冬馬「切り込み隊長がモンスターゾーンに存在する限り、相手は他の戦士族モンスターを攻撃対象に選択できない」

冬馬「つまり切り込み隊長が二体いるときは相手は攻撃すらできないんだ」

冬馬「どうだ! これが俺の見つけ出した戦術、切り込みロックだ!」

冬馬「これでどんなモンスターが出てきても攻撃対象にすることができないから攻撃できないぜ」

冬馬「さあ北斗、どうする?」

冬馬

手札3 場2 切り込み隊長×2

北斗(エクシーズすると思ったらそんな古い手を使うのか…)

北斗(初心者ならゼンマインくらい買っておけ、俺のデッキでは意味ないけど)

北斗「俺のターン、ドロー」

北斗「セイクリッド・ポルクスを召喚、効果でセイクリッド・カウストを召喚」

北斗「カウストの効果で二体のセイクリッドのレベルを5にする」

北斗「俺は二体のモンスターでエクシーズ召喚」

冬馬「エ、エクシーズ召喚?」

北斗「セイクリッド・プレアデスを召喚」

セイクリッド・プレアデス

エクシーズ・効果モンスター
ランク5/光属性/戦士族/攻2500/守1500
光属性レベル5モンスター×2
(1):1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除き、
フィールドのカード1枚を対象として発動できる。
そのカードを持ち主の手札に戻す。
この効果は相手ターンでも発動できる。

冬馬「えっ…? おい今の召喚なんだよ!?」

北斗「エクシーズも知らないのか? いったい翔太から何を教わったんだ?」

冬馬「遊戯王のルールを…」

北斗「まああいつのことだ、初歩的なルールを教えて大まかな召喚とか教えてないんだろう」

冬馬「大まかな召喚???」

北斗「翔太、いるんだろ 冬馬がお前の期待通りの反応をしてくれたぞ」

翔太「あはははは♪ 冬馬君が混乱している顔面白~い!」

冬馬「翔太…、どうしてそんな…」

翔太「僕がストラクチャーじゃなくてカスタムパック01を勧めたのも」

翔太「融合シンクロエクシーズ儀式ペンデュラムを教えなかったのも」

翔太「全てはこの反応を見るためにやった芝居だったんだよ!」

翔太「何も知らずにカスパックのカードでデッキを喜びながら組んでいる冬馬君の顔見ててとても楽しかったな~」

冬馬「な…な…あ…ああっ…」ワナワナ

北斗「翔太、度が過ぎるぞ」

翔太「ごめんごめん、さあ冬馬君、そんな時代遅れのカードでどうやってセイクリッドに勝つのか見せてもらおうか」

翔太「ま、無理だろうけどね♪」

冬馬「な、何を言っているんだ! まだ勝負は始まったばかりだからわからないだろ!」

北斗「いや、俺の勝ちだ、セイクリッド・プレアデスの効果発動」

北斗「エクシーズ素材を取り除くことで相手のカードを一枚手札に戻す」

冬馬「何!?」

北斗「切り込み隊長を手札に戻す」

冬馬「切り込みロックが…」

北斗「バトルだ、プレアデスで隊長に攻撃だ」

冬馬「…!」LP8000→6700

北斗「ターンエンド」

北斗

手札 4 場1 セイクリッド・プレアデス

冬馬「俺のターン、ドロー!」

冬馬「魔法カード、地砕きを発動!」

冬馬「プレアデスを破壊する!」

北斗「ほう…」

冬馬「俺は切り込み隊長を召喚」

冬馬「隊長の効果で荒野の女戦士を特殊召喚」ATK1100

冬馬「バトルだ! 隊長と荒野の女戦士で攻撃だ!」

北斗「…」LP8000→5700

冬馬「ターンエンドだ」

冬馬

手札 2 場 2 荒野の女戦士 切り込み隊長

北斗「俺のターン、ドロー」

北斗「モンスターをセット、カードを2枚セットしてエンド」

冬馬「事故か?」

北斗「まあね」


北斗

手札 2 裏側守備モンスター セットカード×2


冬馬「俺のターン、ドロー!」

冬馬「バトルだ!切り込み隊長で攻撃だ!」

北斗「伏せモンスターはオネストだ」

冬馬「…!」

北斗「攻撃力が低い攻撃表示のモンスターがその攻撃力より高い守備力を持つ守備表示モンスターを攻撃したら」

北斗「その差のダメージを受ける、オネストの守備力は1900、隊長は1200だから700受けてもらう」

冬馬「くっ…」LP6700→6000

冬馬「…俺はカードを一枚伏せてターンエンド」

手札 2 場 2 荒野の女戦士 切り込み隊長 伏せ1

北斗「悪あがきご苦労様、だけどこれで最後だ」

北斗「ドロー、手札からセイクリッド・クレディを召喚」

北斗「俺はクレディとオネストでエクシーズ召喚、鳥銃士カステル」ATK2000

鳥銃士カステル

エクシーズ・効果モンスター
ランク4/風属性/鳥獣族/攻2000/守1500
レベル4モンスター×2
「鳥銃士カステル」の(1)(2)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
(1):このカードのX素材を1つ取り除き、
フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを裏側守備表示にする。
(2):このカードのX素材を2つ取り除き、
このカード以外のフィールドの表側表示のカード1枚を対象として発動できる。
そのカードを持ち主のデッキに戻す。

北斗「鳥銃士カステルの効果発動、このカードのエクシーズ素材を2つ取り除き」

北斗「相手フィールド上のモンスター1体を選択して発動できる」

北斗「選択したモンスターをデッキに戻す」

北斗「俺は荒野の女戦士を選択する」

冬馬「何!?」

北斗「バトルだ!切り込み隊長に攻撃だ!」

冬馬「罠発動! ライジング・エナジー!」

冬馬「手札を一枚捨て、切り込み隊長の攻撃力を1500アップさせる!」ATK1200→2700

北斗「何!?」LP5800→5100

冬馬「そして俺の捨てたカードはダンディライオンだ、効果で綿毛トークンを二体特殊召喚する」

翔太「随分粘るね、そんな紙束でよくここまでやるね」

翔太「だけどこの状況からどうやって逆転するつもりだい?」

北斗「俺はターンエンドだ」

北斗

手札 2 セットカード×2


冬馬

手札 1 場 3 魔導戦士ブレイカー 綿毛トークン×2

冬馬「確かに俺の今の状況じゃあこの危機を突破するのはほぼ不可能…」

翔太「さあどうするの冬馬君?」

冬馬「くそっ、どうすれば!」

ピカアアアアアアアアアア

北斗「な、なんだ!?」

翔太「デッキが光って…」

冬馬「これは…一体!?」

冬馬「だが不思議だ、なんだか負ける気がしねぇ…もしかしたら…いける!」

冬馬「俺のターン、ドロー!」

冬馬「俺は隊長と綿毛トークン二体を生け贄にささげ」

冬馬「オベリスクの巨神兵を召喚!」

オベリスクの巨神兵「グオオオオオオオオオオオ!」ATK4000

オベリスクの巨神兵

効果モンスター
星10/神属性/幻神獣族/攻4000/守4000
このカードを通常召喚する場合、
モンスター3体をリリースして召喚しなければならない。
(1):このカードの召喚は無効化されない。
(2):このカードの召喚成功時には、魔法・罠・効果モンスターの効果は発動できない。
(3):このカードは効果の対象にならない。
(4):自分フィールドのモンスター2体をリリースして発動できる。
相手フィールドのモンスターを全て破壊する。
この効果を発動するターン、このカードは攻撃宣言できない。
(5):このカードが特殊召喚されている場合、エンドフェイズに発動する。
このカードを墓地へ送る。

北斗「な、何だそのカードは!?」

翔太「おっきい…」

北斗「はっ、いけない! 罠発動、奈落の落としあ…」ポチッ

北斗「…あ、あれ? ディスクが作動しない? どうして!?」ポチポチポチッ

冬馬「このカードは召喚時、相手のカードの発動を無効にする効果があるらしいな」

北斗「何!?」

冬馬「バトル!オベリスクの巨神兵で攻撃だ!」

冬馬「ゴッドハンドクラッシャー!」

北斗「ぬああああああああああああああ!」LP5100→1100

冬馬「どうだ!」

北斗「くっ…、何なんだよこれ…あんなモンスター見たことないぞ…」

翔太「おかしいな…カスタムパックにあんなのあったかな?」

冬馬「俺はターンエンド」

冬馬「さあどうする北斗!」

冬馬

手札2 場1 オベリスクの巨神兵

北斗(この状況を切り抜けるには、俺が次引くカードにかかる)

北斗(俺がセイクリッド・ソンブレスを引いて、ソンブレスの効果でポルクスを手札に加えて召喚し)

北斗(ビュート…、いや、効果の発動条件が満たされてない、何とか満たさないと負ける!)

北斗(俺がホープを出してターンを凌ぐしかない、あいつのデッキには除去カードがないからな)

北斗「俺の…ターン!」

つエフェクト・ヴェーラー

北斗(君じゃないんだ…可愛いけど君じゃないんだ…)

北斗「カードをセットしてターンエンド」

冬馬「俺のターン、ドロー!」

冬馬「切り込み隊長を通常召喚! 効果でマハー・ヴァイロを特殊召喚!」

北斗(マハー・ヴァイロを奈落で除去することができるけどどの道隊長の攻撃で破壊され俺の負けだ…)

北斗(もうどうでもいいや、このまま攻撃を受けよう)

冬馬「バトル、マハー・ヴァイロで攻撃!」

冬馬「ホーリー・ライトニング!」

北斗「ああ…、ヴェーラーが…」

冬馬「とどめだ! オベリスクの攻撃!」

冬馬「ゴッド・ハンド・クラッシャー!」

オベリスクの巨神兵「グオオオオオオオオ!」ドガアアアアアアアアアアン!

北斗「うわああああああああああああああああ!」LP1100→0 ピー

北斗「まさか事故があったとはいえ俺のセイクリッドがそんなカスパックでできたデッキに負けるなんて…」

北斗

伏せカード 奈落の落とし穴 スキル・プリズナー

翔太「ところでこのカード何? そんなのいつの間に入れたの?」

冬馬「いや、入れた覚えが全くない、光った瞬間このカードを引いたんだ」

北斗「奇跡が起きたとでも言うのかい? そんな非科学的なことが本当に?」

翔太「でも現に実際に起きたことだし…」

冬馬「ほかにも色々入っているな、オシリスの天空竜と…あとこのカードも」

北斗「謎だな、まるで何かこれから起きるみたいだな」

翔太「何が起きるんだろうね?」

冬馬「さあな、だがこれで俺は決めたぜ」

翔太「何が?」

冬馬「俺はこのカードを軸にしてデュエルをしてやる!」

翔太「ええ!? そんな無茶な…」

冬馬「無茶じゃない! 現に俺は勝てたんだ!」

冬馬「それにカッコいいじゃないか! 大型モンスターを操って戦うってのを!」

翔太「はぁ…、まあいいけど」

冬馬「よし! そうと決まれば強いデッキを作りにパックやストラクチャーを買いに行くぜ」

冬馬「あ、翔太 お前は来なくていいぜ、また変なの買わされたらたまったもんじゃねぇ」

翔太「ちぇー…」

北斗「そうか、ならこれは俺からの選別だ」

冬馬「オネスト?」

北斗「ああ、俺のサイン入り、世界で一枚しかないぜ、大切に使ってくれ」

冬馬「恩にきるぜ!」

冬馬「よし、早速店へゴーだ!」

こうして俺のデュエルライフは始まった

俺はこれからアイドルだけでなくデュエリストとしてもトップを目指してやるぜ!

目指せ! トップアイドルデュエリスト!



とある場所

千早「何度もおっしゃるように困ります!」

偉いおっさん「そんなことを言ってもいいのかね?」

偉いおっさん「私と黒井殿の手にかかれば君を二度と芸能界に復帰できないようにすることだってできるんだよ?」

千早「くっ…」

赤羽根P(以下P)「ちょっとあなた、千早が困っているでしょう!」

P「もうやめてください!」

偉いおっさん「私の話を聞いてなかったかね? 事務所を潰されてもいいのか?」

P「あなた…いい加減に…!」

???「待てよ」

3人「!?」

???「おっさん、二人が困っているじゃないか」

偉いおっさん「何だお前は!?」

白冬馬「いい年したおっさんがそんな大人気ないことやって、かっこ悪いとは思わないか?」

P「冬馬!? どうしてここに!?」

偉いおっさん「部外者は黙っててもらおうか、それとも、君が彼女たちの代わりになってくれるのか?」

偉いおっさん「私は可愛ければ男でもいけるのでね…」ジュルリ

白冬馬「はぁ…、またこのパターンか」

白冬馬「別に構わないが条件がある、俺とデュエルしろ」

偉いおっさん「デュエル? この私にか? 随分身の程知らずの男の子だな」

偉いおっさん「いいだろう、受けてたとう、私が勝ったら共に夜を過ごしたまえ!」

白冬馬「いいぜ、だが俺はあまり時間がないんだ」

白冬馬「このデッキで貴様を片付ける」

P「冬馬なのか…? なんか雰囲気が全然違う」

偉いおっさん「二人とも、そこで黙ってみているがいい」

偉いおっさん「私に逆らった奴の末路を見届けるのだ!」

白冬馬「さあ、デュエルだ!」

二人「デュエル!」LP8000

白冬馬「先攻は俺が貰う!」

白冬馬「俺はXXセイバー ボガーナイトを召喚」ATK1900

白冬馬「ボガーナイトの効果でXXセイバー フラムナイトを特殊召喚」

白冬馬「二体のXセイバーがいるため、手札からXXセイバー フォルトロールを特殊召喚」

白冬馬「俺はレベル6のXXセイバー フォルトロールにレベル3のXXセイバー フラムナイトをチューニング!」

白冬馬「シンクロ召喚! XXセイバー ガトムズ!」ATK3100

白冬馬「俺は手札からワン・フォー・ワンを発動」

白冬馬「手札のもう一枚のフォルトロールを捨てることでデッキからXXセイバー レイジグラを特殊召喚」

白冬馬「レイジグラの効果を発動、墓地のフォルトロールを手札に加える」

白冬馬「ガトムズの効果を発動、レイジグラをリリースして貴様の手札を一枚捨てる」手札5→4

白冬馬「フォルトロールを特殊召喚しフォルトロールの効果を発動」

白冬馬「墓地のレイジグラを特殊召喚し効果発動、墓地のフォルトロールを手札に加える」

白冬馬「ガトムズの効果でフォルトロールをリリースし貴様の手札を捨てる」手札4→3

白冬馬「そしてレイジグラをリリースしもう一枚貴様の手札を捨てる」手札3→2

白冬馬「俺は手札のフォルトロールを特殊召喚、そしてフォルトロールの効果で墓地のレイジグラを特殊召喚」

白冬馬「レイジグラの効果でフォルトロールを手札に加える」

白冬馬「ガトムズの効果でフォルトロールをリリースし貴様の手札を捨てる」手札2→1

白冬馬「そしてレイジグラをリリースしもう一枚貴様の手札を捨てる」手札1→0

偉いおっさん「わ…私の手札が…手札がぁ…ぁぁ…」

千早「凄い…たった1ターンで…」

白冬馬「俺はこれでターンエンド」

偉いおっさん「私のターン…ドロー…」

偉いおっさん「カードを一枚伏せてターンエンド…」

白冬馬「俺のターン、ドロー」

白冬馬「速攻魔法、サイクロンで伏せカードを破壊」

偉いおっさん「ああ…!?」

白冬馬「伏せカードは奈落の落とし穴か」

白冬馬「俺は手札のフォルトロールを特殊召喚」

白冬馬「フォルトロールの効果でレイジグラを特殊召喚」

白冬馬「レイジグラの効果で墓地のフラムナイトを手札に戻しフラムナイトを通常召喚」

白冬馬「バトルだ! レイジグラとフォルトロールとフラムナイトとガトムズとボガーナイトで攻撃だ!」

200+2400+1300+3100+1900=8900

偉いおっさん「ギャアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!」LP8000→0

おっさん「あ…ああっ…」ガクガク

白冬馬「敗者には罰ゲームを受けてもらう」

白冬馬「魔法カード発動! 治療の神 ディアン・ケト!」

ディアン・ケト「あらいい男! 私と楽しいことをしない?」ウッフン!

おっさん「あ…ああ……」ガタガタガタガタ

パフパフシテアゲルワ♪

ウギャアアアアアアアアアアアアア!!!!!

ゴキッ!

白冬馬「ふん…この程度か…」

P「冬馬、お前一体何をしたんだ?」

白冬馬「すまん、今は言う時間がないんだ、後でじっくり話すから」

白冬馬「それじゃあ」ダッ!

P「あ、おい!」

P「…行ったな」

千早「何だったのかしら…?」



白冬馬(みんなも気づいているだろうな、早くこれからのことを相談しないと)

一方

冬馬「よし、できた! このカードを活かすことができるデッキを!」

北斗「随分たくさん作ったな」

冬馬「ああ! 早くこれで戦ってみたいぜ!」

北斗「じゃあ今度大会に出てみるか?」

冬馬「大会?」

北斗「そう、この近くで大きな大会があるんだ」

北斗「参加費は必要だけど実力をつけるいい機会になると思うよ」

冬馬「なるほどな…そりゃいいや!」

冬馬「よし、きめたぜ! 俺は大会に出るぜ!」

冬馬「そして絶対に優勝して見せるぜ!」

終わり

次回予告

大会に出ることになった冬馬はそこで多くのデュエリストと戦うことになった
ライブ並みの観客と経験したことのない緊張、そして数々の強敵が冬馬の前に立ちはだかる
果たして冬馬は優勝できるのか!?

次回、『絶体絶命! エルシャドール・ミドラーシュの恐怖』 デュエルスタンバイ!

今回は昔と今のカードパワーをテーマにして書きました
プレミやカードの枚数のミスがあったらドルベのせいにしてください
あと、ラーは出番あります、最終回くらいに
次回はアドバンス召喚の可能性について書きたいと思います


カスタムパック01を考えた人って何を考えてあんなもの作ったんだろうね?

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年12月01日 (月) 22:16:25   ID: eTSrxshg

結構おもしろかった。昔のカードでガシガシ戦ってほしいな。

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