海未「ヴァイスシュヴァルツ?」 (129)

ことり「うんっ。この前、バイト先のお客さんに教えてもらったんだぁ」

海未「それはなんなのですか? ドイツ語のようですが」

ことり「えっとね、かわいい女の子たちのカードゲームなんだって」

海未「カードゲーム、ですか? そういうのはやったことはありませんね」

ことり「でも、お客さんから聞いてみたら簡単そうだったよ?」

海未「はぁ……」

ことり「だからいっしょにやろ?」

海未「」

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海未「いえ、そういうのはお金がかかると聞きますし」

ことり「キャラ単ならそんなにかからない、って言ってたよ」

海未「? きゃらたん?」

ことり「うん。同じ女の子だけでデッキを作るんだって」

海未「ですが、それでは飽きがきませんか?」

ことり「好きな子しかいないんだよ? 飽きるわけないと思うけど」

海未「そういうものですか?」

ことり「うんっ。それに、私たちもカードになってるらしいよ?」

海未「」

海未「そ、それは本当ですか?」

ことり「ほんとだよ。お客さんにちょっと譲ってもらったんだけど、ほら」

海未「私の……カード? ……!」

ことり「海未ちゃん?」

海未「これは、凛のカードではありませんか!」

ことり「え、うん」

海未「今すぐ買いに行きますよ。ことり」

ことり「え?」

海未「凛の……キャラ単? を作らなくては!」

海未「さぁ、買ってきました!」

ことり「ことりは花陽ちゃんのデッキにするよ」

海未「想像以上に種類があって戸惑いましたが、凛だけ買えばいいので楽でしたね」

ことり「早速デッキを組んでみよう!」

海未「ええ、そうしましょう」

海未「ところで」

ことり「ん?」

海未「これを二人だけで遊んでも仕方ないと思うのですが」

ことり「それなら大丈夫だよ」

海未「?」

ことり「もうμ’sのみんなには話してるから、きっと今頃みんなデッキ組んでるよ」

海未「行動が早いですね」

ことり「それと、今度μ’sでだれが一番愛情が深いかを決める大会をすることになったから」

海未「? どういうことですか?」

ことり「たぶんみんな、自分のパートナーのデッキを用意するはずだよね。ことりたちみたいに」

海未「ええ、おそらくは」

ことり「で、パートナーに選ぶくらいだから、かわいいのは当たり前だよね」

海未「そうですね」

ことり「キャラ単ってのは、そのキャラに対する愛情が勝率を左右させるんだよ!」

海未「な、なんですってー!」

ことり「というわけで、1か月後、トーナメント戦をするから」

海未「わかりました。そういうことなら受けないわけにはいきません」

ことり「わかった、じゃああとで詳しいこと伝えるね」

海未「はい」

――1か月後

海未「よくよく考えると、あの時ことりの言っていたことはよくわかりませんね」

凛「いまさらすぎるにゃ」

真姫「絶対に勝ってみせるわ……にこちゃんのため、私たちのため!」

にこ「にこも負けないわ。真姫ちゃんへの想いは、誰よりも深いんだから!」

穂乃果「さーて、穂乃果の相手は誰になるのかなぁ」

希「穂乃果ちゃんとえりちとは当たりたくないなぁ」

絵里「ええ、私もあなたたち二人とは闘いたくないわ」

花陽「わ、わたしだって、負けません!」

ことり「よし、じゃあくじで順番決めるよ!」

第1試合――海未vs.ことり

海未「早速ことりと当たるとは」

ことり「負けないよ」

凛「海未ちゃんがんばれー!」

花陽「ことりちゃん、応援してるよ!」

ことり「まずはマリガンだね」

海未「ええ。さて、どうしますかね……」

ことり(CXが……1枚は捨てておこう)

海未(なかなかいい手札ですね。ただ、後々のことを考えれば……)

ことり「準備できたよ」

海未「私も大丈夫です」

ことり「じゃあ、はじめよっか」

――海未、1ターン目

海未「ええ、私の先行です、ドロー」

海未(悪くない)

海未「水着の凛を登場、さらに私服の凛を後列においてアタックです」

海未(く、ドロートリガーか)

ことり「ドロー、する?」

海未「……ええ」

海未(……最初からCXとは、けっこうきついですね)

ことり「2枚目でキャンセルだよ」

海未「ターンエンドです」

――ことり、1ターン目

ことり「一緒におでかけを登場させるよ。登場時効果でデッキトップを公開」

ことり(同じカード……)

ことり「音楽のキャラだから手札に加えて1枚捨てる」

海未(CXを捨てましたか)

ことり「バニラと凛の幼馴染も登場させて、アタックに入るよ」

ことり「一緒におでかけでダイレクトアタック、トリガー乗って3点だよ」

海未「通ります」

ことり「パワーが足りない……サイドアタックは1点でターンエンドまで」

海未(これも通ってクロックは5……まあ、まだいいでしょう)

――海未、2ターン目

海未「クロック2ドローまでもらいます」

海未「もぎゅっと凛を登場。登場ターン、パワー4000、応援込みで4500です」

ことり「あれ、みんなやられちゃう……」

海未「さらに、一緒におでかけ凛を後列に置き、アタックです」

海未(さっきのCXは掃いておきたかったのですが、仕方ありません)

海未「水着の凛で一緒におでかけにフロントアタック、1点です」

海未「続けて、4500でバニラにアタック」

ことり「両方通った」

海未(ですが、ことりのクロックはまだ3……手札次第ですね)

ことり「ターンもらうよ」

――ことり、2ターン目

ことり(くっ、ドローでCXはきつい……クロックに置けば4枚公開領域だし、一旦別のカードで……)

ことり(さらに持ってきたー! 手札にCX3枚とかどうしたらいいの!?)

ことり「……一緒におでかけを登場、効果成功でCXを控え室に」

海未(……? CX4枚目、ですね。まさか事故ってる?)

ことり「いま持ってきたメイド服の花陽ちゃんを登場して、アタックフェイズ」

海未「移動はしません、そのままどうぞ」

ことり「メイド服でバニラにアタック、4000で1点だよ」

海未「レベルが上がります。ここは……黄色、ですかね」

ことり「さらにダイレクトアタックで3点」

海未「2枚目でキャンセルです」

ことり「ターンエンド」

――海未、3ターン目

海未「クロックに青を置きます」

海未(先ほどの効果処理を考えれば、まだ手札にCXを握っていてもおかしくない。攻めるなら今ですね)

海未「夏色凛と水着の凛を登場」

ことり(! 夏色ってことは、まずい!)

海未「おや、察しましたか? ここでもちろん、Mermaid festaを張ってアタックです!」

海未「まずは水着の凛でおでかけ花陽にアタック、トリガー乗って4点です」

ことり「1、2……枚目でキャンセル」

海未「ほう、ならば、続けてもぎゅっと凛でダイレクトアタック!」

ことり「……3枚目で、キャンセルだよ」

ことり(まずいまずいまずい、もう山札にCX残ってない!)

海未「おや、キャンセルですか。では、夏色凛のシナジーでアタック時にノーブラ凛をサーチしますね。アタックは3点です」

ことり「ちょうどレベルアップ、黄色を置くよ」

海未「思いのほか通りませんでしたね。ターンエンドです」

――ことり、3ターン目

ことり(ドローはノーブラ花陽ちゃん、悪くはないけど……クロック2ドローがイベントと応援では厳しい)

ことり「ノーブラ花陽ちゃんの登場時効果は成功、舞台に残るよ。さらにパジャマと幼馴染花陽ちゃんを登場」

海未(応援を前列に? よほど事故っているようですね)

ことり(倒せるキャラが夏色しかない……。しかたない)

ことり「Mermaid festaを張ってアタックに入るよ」

海未(なるほど、サイドアタックで押し込むつもりですか。ですが、私の山札にはまだ4枚CXが残っていますよ、ことり)

ことり「厳しいのはわかってるよ、海未ちゃん。ノーブラで夏色にアタック! パワーは6500!」

海未「ここは……助太刀は使いません。3点は通……った?」

ことり(いける)

ことり「続けて、パジャマのサイドアタック、幼馴染のサイドアタック!」

海未「最初の3点はキャンセル、次の4点は……通ります。レベルアップです」

ことり「ターンエンド」

――海未4ターン目

海未(このターンのクロックフェイズで、私はレベル2、クロック2。対して、ことりは1の1ですか)

海未「パジャマの凛を登場し、レストで水着にパワーを+1000します」

ことり「パジャマ……ということは!」

海未「ええ、見せてあげます! 私の凛を!」

海未「クライマックスフェイズ! パジャマの凛のチェンジ効果発動! きまぐれにゃんこを登場です!」

ことり「く、もうレベル3が……!」

海未「チェンジをした時、私服の凛の効果でにゃんこと水着のレベルを1あげます」

海未(ぼららら凛がいないおかげでいまひとつですが、この盤面では気にすることはないでしょう)

海未「私の凛にたてつこうなど、百年早いんですよ! さらに、Mermaid festaを発動し、アタックフェイズです!」

海未「まずは水着の凛でそちらのパジャマを倒して差し上げましょう!」

ことり「……3点、通るよ」

海未「CXをトリガーしないのであれば、次はもぎゅっと凛に任せましょう」

ことり(今度のトリガーはドローか……海未ちゃんの見えてるCXはこれで6枚、山札は4枚か。でも……)

海未「ここでドローは考えますが、にゃんこの効果を使うのであれば引かないわけにはいきませんね」

海未(……CXじゃない! ということは、次のトリガーがCXである可能性は非常に高い)

ことり「……3点は通ってレベルアップだよ」

海未(ことりの山札はあと6枚。にゃんこの効果込みで最低5点のダメージ……)

海未(CXが1枚見えていないことを考えれば、ほぼキャンセルされるとみていい。一か八か……)

海未「にゃんこのアタック時、自身を対象に効果発動! パワー16500、ソウル5でノーブラ花陽にアタックです!」

ことり(手札から捨てたカードは……CXじゃない)

海未「トリガーは……乗りません」

ことり「……そんな!」ガタッ

海未「さぁ、ことり。5点ですよ」

ことり「く、ぜんぶ、通るよ」

海未「私はこれでターンエンドです」

ことり「……その前に、ノーブラ花陽ちゃんを3コストでアンコールするよ」

海未「ええ、どうぞ」

――ことり、4ターン目

ことり「ドローと同時にリフレッシュ。CXは7枚戻りだよ」

海未(ということは、手札に1枚握ったままか……トリガーした記憶はありませんし)

ことり(クロックにかけるしかない)

ことり「クロックにカードを置いて、レベルアップ、3になるよ」

ことり「メインフェイズ、イベント、幼い頃からの夢発動! 後列の花陽ちゃんをレストして2ドロー、1ディス!」

ことり(これじゃない!)

ことり「一緒におでかけを登場、効果でトップチェック……私服の、花陽ちゃん……」

海未(手札の交換が激しいですが、あの反応……レベル3は引かなかったようですね)

ことり「……そのまま、私服を登場、さらに後列に炊き立てご飯を登場」

海未(ふっ、その盤面ではレベル応援も泣いていますよ、ことり)

ことり「アタックフェイズ」

海未「CXは張らないのですか?」

ことり「海未ちゃん、意地が悪いよ。残り2枚の山札、どっちもCXなんでしょ?」

海未「おや、わかりませんよ。私の手札は6枚。握っている可能性だって捨てられないと思うのですが」

ことり「リフレッシュ直前に、シナジー持ちのキャラがいないのに握っている必要なんてないよね」

海未「……」

ことり「にゃんこの効果のコストでCXを捨てなかったってことは、握ってないんでしょ?」

海未「鋭いのですね」

ことり「……私服で水着にアタック」

海未「キャンセルです」

ことり「ノーブラでもぎゅっとにアタック」

海未「……察しの通り、キャンセルです。リフレッシュはCX6戻りです」

ことり「一緒におでかけで、にゃんこにアタック」

海未「CXがトリガーですか……3点目でキャンセルです」

ことり「一緒におでかけを控え室に置いてターンエンド」

――海未5ターン目

海未(クロック2ドローでレベル応援と助太刀……悪くない)

海未「一緒におでかけを前列に移動し、大号泣凛を登場」

海未「さらに、メイド服の凛も登場し、大号泣の効果でにゃんこの凛に効果付与です」

ことり(圧倒的にパワーが足りない……確実にドローディスを狙いに来た)

海未「アタックです」

海未「一緒におでかけのダイレクトアタック! トリガー乗って4点です!」

ことり「キャンセル……しない! まずい、あと3点で……」

海未「これで決めます! 自身を対象ににゃんこの効果発動! トリガーは乗らず、3点です!」

ことり「くっ……花陽ちゃん!」

海未(決まれ……決まれ!)

ことり「……! 2枚目でキャンセルです!」

海未「くっ……付与した効果でドローディスもらいます。最後に、メイド服でフロントアタックです」

ことり「1点は仕方ないか……」

海未「私はターンエンドです」

――ことり5ターン目

ことり「ドロー!」

ことり(! やっと来たっ、不思議なシンパシー! ここはクロックを置いて……)

海未(一瞬、ことりの顔がゆるみましたね……レベル3を引いた? ですが、今更何ができるというのか)

ことり「一緒におでかけを登場、効果でデッキトップの……パジャマの花陽ちゃんを手札に加え、そのまま控え室へ」

ことり(さすがにもう1枚シンパシーが来るなんてことはない、か)

海未(レベル3を出して回復したところで、ことりのクロックは5……)

海未(おそらく手札のCXを張るはずだから手札はなくなり、効果は使えないはず)

ことり「それ僕花陽ちゃんと、シンパシー花陽ちゃんを登場し、1点回復」

ことり(ことりの見えてるCXは、手札の1枚を含めて3枚……これは盤面をすべて空けるべきか、それとも……)

海未(気になるのは公開領域のCX……最低でも5枚はあの山札に残っている)

海未「ことり、山札は何枚ですか?」

ことり(海未ちゃんも気付いたか)

ことり「14枚、だよ」

海未「なるほど……ありがとうございます」

ことり「海未ちゃん、控え室のCXは何枚?」

海未「3枚です」

ことり「ありがとう」

海未(そう、CXの枚数と山札の割合から、ダメージは通りやすい。それに……)

ことり(たしか、最初のCXは掃いていないはず……だったら)

ことり「クライマックスフェイズ、入部宣言を発動! 全員ソウルを+2!」

海未(やはり……。キャラの配置は……レベル3以外はチャンプですか)

ことり「それ僕でメイド服にアタック!」

海未「トリガーでCX……5点、ですね」

ことり(まずい、次のターンのキャンセルが……)

海未「……4、5……! と、通った!?」

ことり「! よしっ!」

海未「なんと……レベルが上がります……」

ことり(あと5点……いける!)

ことり「CXをトリガーしたから、幼馴染効果でシンパシーに+500、炊き立てご飯の効果で一緒におでかけにソウル+1するね」

ことり「さらに、一緒におでかけ花陽ちゃんで一緒におでかけにアタック。500差でこっちの負けだよ」

海未「4点、ですね……3点目でキャンセルです!」

ことり「うまい……シンパシーでにゃんこにアタック、パワーは12000ですっ」

海未(500差で負けている……ですが、ここはあえてやられましょう)

ことり「トリガーは……CX!?」

海未「ろ、6点ですって!?」

ことり「効果は、ソウルは後列に、パワーはシンパシーに振るよ……通って……通って!」

海未「1、2、3……4」

ことり「いけ、花陽ちゃん!」

海未「5……! キャンセルです!」

ことり「っ! ……ターンエンド」

――海未、6ターン目

海未「私の、ラストターンです! ドロー!」

ことり(いまのアタックでことりの山札には11枚中CXが3枚……)

海未(ことりのクロックは残り2……ならば)

海未「クロックフェイズを飛ばし、手札からきまぐれにゃんこを登場!」

海未「さらに、私服の凛の上に、パジャマの凛を登場させ、効果発動! きまぐれにゃんこにパワー+1000」

ことり(これでにゃんこのパワーがシンパシーに並んだ……)

海未「これ以上パワーがでない……このまま、アタックに入ります!」

ことり「耐えきってみせる……!」

海未「させませんよ! にゃんこでシンパシーにアタック! トリガーは乗らず、2点です!」

ことり「ぴったり……1枚目、イベント……お願い、花陽ちゃん!」

海未「行くのです、凛!」

ことり「2枚目……通……った!?」

海未「私の……」

ことり「……っ」

海未「いえ、私たちの勝利です、凛っ!」

凛「やったにゃー! さっすが海未ちゃん!」

ことり「くっ……ごめん、ごめんね。花陽ちゃん……」

花陽「ことりちゃん……仇は、必ずわたしがとるから!」

絵里「……」

希「今の闘い……ことりちゃんのデッキがうまく回っていなかったみたいやね」

穂乃果「でも、それが勝負だよ。ことりちゃんは、慢心してたんだ」

にこ「ええ、そうね。穂乃果の言う通りよ」

真姫「常に愛情をもって接しないから、あんな結果になるのよ」

花陽「っ! 真姫ちゃん!」

真姫「なに? 本当のことを言ったまでよ」

花陽「……許さないっ!」

真姫「あら、次は私と花陽ね。いいわ、そこで決着をつけましょう」

花陽「のぞむところ、です!」

いったんここでおしまいです。

>>31-32で効果処理に間違いがありました。正しくはダメージを与える前に効果を振らなくてはなりません。失礼いたしました。

配置などは書いていると読みにくいかと思ったので省きました。補完していただければ幸いです。

実際にトーナメントを組んで対戦してるので、私もどうなるかわかりませんが今後も続けていきたいと思います。

読んでくれた方々、ありがとうございました。

第2試合――真姫vs.花陽

花陽「わたしの先行……」

花陽(アタッカーがいない)

花陽「2枚変えるよ」

真姫「さすがにこちゃん、カードになっても相変わらずかわいいわ」

真姫「どれも捨てたくはないんだけど……3枚変えるわ」

――

凛「真姫ちゃん、カード見てにやにやしてるにゃ」

絵里「ええ。それに、各種サプライをにこで揃えるのは当然としても」

希「シャツと鞄もにこっちで揃えるとは……」

穂乃果「あ、あのパーカー! この前にこちゃんが衣装で着てたやつだよ!」

海未「気合の入り方が違いますね……私も見習わなくては」

――花陽、1ターン目

花陽「ドロー!」

花陽(これは結構まずいかも……)

花陽「『それ僕ことり』を登場」

真姫「あら? それ、先行1ターン目に出すようなキャラじゃないんじゃない?」

真姫「まさか……ことりに続いて事故ってるの?」

花陽(さすがに気付かれた……でも)

花陽「だれも事故ってるなんて言ってないよ、真姫ちゃん。ことりちゃんのアタック!」

真姫「そう。キャンセルよ」

花陽「ターンエンド」

花陽(序盤にキャンセルしてくれるなら、なにもいうことはないんだけど)

――真姫、1ターン目

真姫「私のターンね。ドロー」

真姫(CXを引いたけど、まだ焦る時じゃない)

真姫「『もぎゅっとにこ』と『部長にこ』を登場。そのままアタックに入るわ」

花陽「待って。ことりちゃんの効果でデッキトップを1枚控え室に」

真姫「はぁ、それが何よ。圧縮でもかけるつもり?」

花陽「今のカード、レベル0だから、このことりちゃんを移動させる」

真姫「何ですって!」

花陽「ふふ、『もぎゅっと』のチップ効果、無駄になったね」

真姫「花陽……やるじゃない! にこちゃんのダイレクトアタック!」

花陽「もらったよ」

真姫「ターンエンドよ」

――花陽、2ターン目

真姫(正直、相手のカードの効果がわからない)

花陽「ドロー!」

真姫(にこちゃんとしか対戦してこなかったし)

花陽(まずいです、相当事故ってる……でも、CXを引いていないだけまし)

真姫(気を抜いていられないわ)

花陽「後列に、『一緒におでかけ』を登場し、アタックに入ります!」

真姫「花陽……やっぱりあなた、事故ってるんじゃ」

花陽「……真姫ちゃんは、作戦、って言葉知ってる?」

真姫「……あくまでそう言い切るつもりなのね。いいわ、きなさい!」

花陽「ことりちゃんのダイレクトアタック! 2点だよ!」

真姫「受けてあげるわ」

花陽「わたしはこれでエンドだよ」

――

ことり「花陽ちゃん……チェンジができてない……」

にこ「それはおそらく真姫ちゃんもおんなじよ。チェンジ先が落ちてないし」

穂乃果「……」

――真姫、2ターン目

真姫「クロック2ドロー……っ!」

花陽(……? 真姫ちゃんの表情がかげった?)

真姫(今のドローでCXを2枚引き込むなんて……花陽の事故を笑っている場合じゃないわ)

真姫「後列に『ノーブラにこ』を登場し、集中発動! CXはノーヒットよ」

花陽(この場面で集中……?)

真姫「アタックに入るわ」

花陽「ことりちゃんの効果発動! あっ、今回は失敗……」

真姫「ふっ……やっつけてやる! にこちゃんのフロントアタック!」

花陽(くっ、これでクロック5……いやらしいことを!)

真姫「ターンエンドよ」

――

希「5止め、か」

海未「ええ、ことり単では『私服のことり』がいないと0帯はつらいと思いますが……」

凛「チェンジかサーチを引っ張るだけで全然違うんだけど」

――花陽、3ターン目

花陽「レベル3はまだいらない、かな。クロック2ドロー」

真姫(私の方が先にレベルが上がりそうね)

花陽「なっ!」

真姫「……!」

花陽(レベル0を……引かない! くぅ……しかたない、真姫ちゃんのクロックは4だから……)

花陽「『一緒におでかけ』を前列に移動し、『もぎゅっと』にサイドアタック!」

真姫「なんですって!?」

花陽「トリガーは……の、のっちゃったのぉ!?」

真姫(CXの比率的にキャンセルはしないはず……先上がりはもらったわ)

真姫「1枚目……きゃ、キャンセル!?」

花陽「……まぁ、結果オーライ、かな?」

花陽「手札の超過2枚を捨てて、ターンエンドだよ」

――
にこ「あちゃー……ここで本気出してどうすんのよ、にこ」

凛「なんか自分で言ってるにゃ」

海未「放っておきなさい、凛」

ことり「これで花陽ちゃんの先上がりは確定……だよ」

――真姫、3ターン目

真姫(やばい)

真姫(クロックにCXを置くしか……)

真姫「……!」ガタッ

真姫(また……手札にCXが3枚……もう7枚も、見えてる)

花陽「どうしたの、真姫ちゃん。座りなよ」

花陽(おそらく、真姫ちゃんはわたし以上に事故ってる……)

真姫(どうして……どうしてなのよ、にこちゃん!)

真姫「『3年生にこ』登場、マーカーをかませるわ。そして『ノーブラ』の集中発動!」

花陽「ノーヒット……」

真姫(当り前よ、ヒットなんてしたらたまったもんじゃないわ)

真姫(花陽のCXは1枚も見えてない……でも、張らなきゃリフレッシュ後に不安が……)

真姫「『Mermaid festa』を張って、アタックに入るわ」

真姫「『もぎゅっと』でことりにフロントアタック! 続けて『3年生』でダイレクトアタックよ!」

花陽「最初はキャンセルだよ! 次が……5点!?」

真姫「……さすがに5点は止まるわよね。ターンエンドよ」

――花陽、4ターン目

花陽「ドロー」

花陽(たぶん、真姫ちゃんはCXを手札に抱えてる……見えてるのですでに5枚)

花陽「クロック、レベルアップは赤を置くよ!」

花陽(2ドローは両方CX……わたしも似たようなもの、かな)

花陽「『2年生』、『スクフェス』、『ノーブラ』のを登場。ノーブラにはマーカーセット」

真姫(マーカー……こっちの『3年生』と同じ効果ね)

花陽(『ノーブラ』はどうしよう……後列に置いてていいかな?)

花陽「アタックに入るよ。『2年生』で『3年生』に、『スクフェス』も『もぎゅっと』にアタックだよ!」

真姫「く……1点、1点か。刻んでくるじゃない。でも、おかげでレベルアップよ。黄色を置くわ」

真姫(『3年生』のマーカーは……よかった、CXじゃない)

花陽「ターンエンド!」

――真姫、4ターン目

真姫「クロックには『レッスン着』を置くわ」

真姫(チェンジができない分、レベル3を握っておかないといけない、ってのはきついわね)

真姫(山札は10枚……トップの3枚にCXがないことを祈るか、集中しに行くか)

真姫(いずれにせよ、手札の2枚のCXは両方落とせないか)

真姫「……集中を使うわ」

花陽「また、ノーヒット? ……残念だったね」

真姫「……別に。『ノーブラ』を前列にうつし、『それ僕』を空いた後列に」

花陽「にこネームに+500……地味だけど大きいね」

真姫「さらに、『にっこにっこにー』と『一緒におでかけ』を前列に!」

真姫「『2年生ことり』は……レベル相打ち、ね」

花陽(でも、にこ単相手に『2年生』の受けは分が悪い)

真姫「『部長にこ』の効果で『おでかけ』のレベルを+1! 相打ちは効かないわ」

真姫「『Mermaid festa』を発動し、アタックよ! 前列1面空けたこと、後悔させてあげる!」

真姫「まずは『にっこにっこにー』でダイレクトアタック!」

花陽「3点目でキャンセル」

真姫「『一緒におでかけ』で『2年生』にアタック」

花陽「待ってたよ……」

真姫「っ!?」

花陽「イベントカウンター『その場しのぎ』発動!」

真姫「な、ことりが……思い出に!?」

花陽「まさにその場しのぎ、思い出に逃げることで、バトルステップは処理されない」

真姫「くっ……3点よ」

花陽「これも、キャンセル」

真姫「『ノーブラ』でサイドアタック、トリガーが……トレジャー!?」

花陽「効果、どうぞ? おっけー? わたしはキャンセルだよ」

真姫「全キャン……くっ、ターンエンド!」

――

海未「なるほど、ことりには一方的に負けるのを防ぐカウンターがあるのですね」

絵里「使われてる写真があの場面、っていうのもなかなかセンスがあるわ」

ことり「みんな、あのイベントは回避だけが目的じゃないよ」

にこ「……ええ。真姫ちゃん、がんばって」

――花陽、5ターン目

花陽「ドローフェイズ始め、さっきのことりちゃんが+2000されて戻ってくるよ」

真姫(そんな効果まで……相打ち持ちで5000では対処が……)

花陽(さっきのキャンセルで、山札は7枚、CXが0……手札のCX3枚はどうしようもない……)

花陽「『副リーダータイプ』を後列に、『2年生』を前列に登場!」

真姫「また相打ち!?」

花陽「クライマックス『大好きな場所』発動! そのままアタック!」

花陽「このターン新たに登場した『2年生』の『ノーブラ』へのアタック時、シナジー効果発動!」

真姫「!?」

花陽「1コスト払い、他の前列2枚を+3000! ダメージは3点だよ!」

真姫「そんな効果が……リフレッシュを挟んで3点目、キャンセルよ!」

花陽「それなら、2枚目の『2年生』のアタック、パワーは8500、500差だよ!」

真姫「キャンセル……」

花陽「『スクフェス』で『にっこにっこにー』にアタック!」

真姫「通ったけど、レベルが上がらない……『おでかけ』を3コストアンコールするわ」

――真姫、5ターン目

真姫(ドローはCX……今日のにこちゃん、とことん機嫌悪いわね)

真姫(クロックでも引き込むなんて……手札に4枚CXは相当やばいわ)

真姫「『メイド服』と『3年生』を登場、マーカーをかませるわ」

真姫(花陽の見えているCXは6、山札は……3? 握っている可能性は高いか……)

真姫「『部長』の効果で『おでかけ』のレベルを上げて、『Mermaid festa』を張ってアタックよ!」

花陽「な、またソウル+2!?」

真姫「受けなさい! 『メイド服にこ』ちゃんのラブにこアタック! 6000で『スクフェス』にアタック!」

花陽「く……ちょうど3点、リフレッシュだからちょっと待ってて。6戻り、だよ」

真姫(リフダメはCXじゃない、か。なら)

真姫「『3年生』でサイドアタック!」

花陽「トップキャンセルはきついかも……」

真姫「思惑通りね……『おでかけにこ』で、『2年生』にアタック!」

花陽「4点……通っちゃったのぉ!?」

真姫「ふっ、ターンエンドよ」

――
にこ「ぃよし!」

海未「真姫が押し返してきましたね」

希「でも、レベルが2になったってことは」

穂乃果「うん。来るよ。ひつじのことりちゃんが」

――花陽、6ターン目

花陽(さっきのアタックでレベル2、クロック2……クロックフェイズで3、か)

花陽「『もぎゅっと』と『パジャマ』のことりちゃん登場!」

真姫「パジャマ……? さっき、海未も『パジャマの凛』を……ってまさか!」

花陽「そのまさかだよ、真姫ちゃん。『ノーブラことり』のマーカーを利用してチェンジ、発動!」

花陽「『ひつじの気持ちことり』登場! さらに、『副リーダー』の効果で『ずるいことり』を回収」

花陽「『Mermaid festa』を張ってアタックフェイズ!」

真姫(やばい)

花陽「見たところ、真姫ちゃんは結構事故ってるんじゃないかな?」

真姫(まずい)

花陽「ここで、点差を広げさせてもらうよ」

花陽「『2年生』で『メイド服』にフロントアタック、相打ちはもらったよ!」

真姫「……レベルアップよ」

花陽「通ったのなら、『もぎゅっと』で『3年生』にアタック! 扉……『癒しの女神』を回収」

花陽「最後に、『ひつじのことり』で『おでかけ』にアタック!」

真姫「キャンセル……しない……!」

花陽「レベルアップ、どうぞ? なにもなければ、わたしはターンエ・ン・ド」

――

凛「かよちんのあの表情……」

ことり「気付いた?」

穂乃果「どうしたの?」

凛「……この勝負、きっとかよちんが勝つよ」

――真姫、6ターン目

真姫(危ない)

真姫(あの花陽の勝ち誇ったかのような表情……なんとかして崩さなきゃ)

真姫「クロック、2ドロー!」

真姫(お願い、なにか……)

真姫「! ク……」

真姫(また、CXなの?)

花陽「あれれ? 真姫ちゃん、また、CX引いたの?」

真姫「!」

真姫(読まれてる……もう……。いえ、私は、負けない!)

真姫「『3年生』、『ぼららら』、『アイドルオタク』のにこちゃんをそれぞれ登場!」

花陽「ねぇ、真姫ちゃん」

真姫「なによ」

花陽「自分の控え室、CX何枚か知ってる?」

真姫(? 知ってるに決まってるじゃない。手札に3枚、クロックに1枚でしょ……あれ?)

真姫「っ!」サッ

真姫「3枚……?」

花陽「山札は?」

真姫「7……枚」

花陽「……続けて?」

真姫「くっ、あなた……いいわ、決めてあげる! クライマックス『夏色』を『アイドルオタク』を対象に発動!」

真姫「1ドロ……!」

真姫(『夏色』戻ってきてどうすんのよぉ!)

真姫「くっ……『ぼららら』で『もぎゅっと』にアタック……」

花陽「キャンセルだよ」

真姫「『3年生』でダイレクトアタック。アタック時パワーを振るわ」

花陽「それも、キャンセル」

真姫「っ! ふっざけんじゃないわよ! 13500で『ひつじ』にフロントアタックっ!」

花陽「キャンセル」

真姫「……『ひつじ』のリバース時、効果でそいつをクロックに送るわ」

――花陽、7ターン目

花陽「真姫ちゃん、クロック1かぁ……ラストターンにしたいなぁ……」

真姫(この真姫ちゃんが……負けるなんてありえないんだから)

花陽(おそらく真姫ちゃんは助太刀を持っていない。11000を越えられれば)

花陽(……クロックまでしたけど、500足りない、か。『ぼららら』を倒せればいいかな)

花陽「後列の『ノーブラ』を前に。『癒しの女神』登場」

花陽(真姫ちゃんのストックは1……『オタク』の効果は使えないなら)

花陽「アタックに入るよ。『ノーブラ』で『アイドルオタク』にチャンプ」

真姫「2点ね……通るわ」

花陽「『女神』で『3年生』にアタック……! トリガーは……バウンス!」

真姫「な……この盤面で……!」

花陽「アタック順番間違ったかなぁ……『アイドルオタク』をバウンスしてもらおう」

真姫「……1点目でリフレッシュよ……CXは5戻り。リフレッシュダメージまでもらったわ」

花陽「これで、終わりです! 『ずるいことり』の『ぼらららにこ』へのフロントアタック!」

真姫「く……この1点……にこちゃん……!」

花陽「……」

真姫「……私の、負けよ」

にこ「真姫ちゃあぁあぁぁぁああんっ!」

真姫「にこちゃん……うっ……ごめんね……」グスッ

にこ「ううん、真姫ちゃんは悪くない……悪いのは、にこ、だよ」

真姫「そんなこと!」

花陽「ねぇ」

にこ「!」

花陽「次、にこちゃんだよね。早く準備してよ」

にこ「花陽……あんた!」

真姫「いいのよ、にこちゃん……負けたのは、私の責任だから」

花陽「ほら、絵里ちゃんも待ってるよ?」

にこ「……わかったわよ。さっさと絵里を倒して、あんたも倒してやるわ!」

今回は以上となります。

次はにこと絵里のバトルとなります。

読んでくれた方々、ありがとうございました。おやすみなさい。

こんばんは。3試合目が終わったので、続けていきたいと思います。

>>73
ノーブラのチャンプでアイドルオタクのソウル-1忘れてない?
トップ見えてないし、2000/1で上げたとは言ってないし、貼ってない状態で最初にアタックはあまりに厳しい。
ついでにバウンスで順番間違えたって言ってるし。

第3試合――絵里vs.にこ

絵里「さ、始めましょう」

にこ「ところで絵里、あんたはだれのデッキを使うの?」

絵里「落ち着きなさい、にこ。焦っていては勝機を逃すわよ?」

にこ「……あんた、希と穂乃果と3人でよろしくやってるじゃない」

絵里「ええ、そうね」

にこ「だれがだれのデッキを使うのか、気になってたのよね」

>>82
トリガーの描写が足りませんでした。実際にはトリガー2が乗ってます。
トップがわからない状態だったので、一番手で消化的にアタックしました。ご指摘ありがとうございます。

>>83
たびたび失礼します。もう1度確認したところ、トリガーは1で、単純に私が効果を忘れていたようです。

申し訳ないですが、勝敗についてはこのままの通りで進めたいと思います。

>>86>>82です。申し訳ございません。

絵里「私は、希のデッキを使うわ」

凛(絵里ちゃんは希ちゃんのデッキ……ということは)

海未(おそらく、穂乃果は絵里の、希は穂乃果のデッキを使うのでしょう)

にこ「なるほど、そういうこと」

絵里「……私の先行よ」

絵里「私は1枚を」

にこ「にこも1枚変えるわ」

――絵里、1ターン目

絵里「『スクフェス希』を登場、チップでデッキトップを見て……そのままにするわ」

絵里「続けて『スピリチュアルパワー』登場。もちろん、効果は成功よ」

にこ「応援込みで4000、ね」

絵里「そのままダイレクトアタック! ダメージは2点よ」

にこ「もらったわ」

絵里「ターンエンドよ」

――

海未「セオリー通りといいますか」

花陽「さすが絵里ちゃん。初手は安定を狙いにいったね」

凛「でも、『後輩想い』がいればわざわざあそこまでしなくても」

ことり「ここは『スクフェス』の効果を無駄にしないため、なのかな?」

――にこ、1ターン目

にこ(ドローでレベル3……持っておかないとよくはないわね)

にこ「『歌が上手』を後列に、マーカーもセットよ。『私服の真姫』も登場しダイレクトアタック」

絵里「キャンセルよ」

にこ「にこはこれでターンエンド」

――
穂乃果「アタックは1回……」

真姫「ストックはためなくて大丈夫なの?」

凛「チェンジを狙わないならいいんじゃないかな?」

希「でも、『スピリチュアルパワー』を倒せなかったのはつらいかもしれんね」

――絵里、2ターン目

絵里「ドロー!」

絵里(……あら、『タロット占い』ってなんのシナジーだったかしら?)

絵里(クロック2ドローでも、シナジー持ちは引かない……まぁいいわ)

にこ(賢そうに見えて、実はそうじゃないとかって噂だけど)

にこ(実際はぽんこつっていうのはキャラ作りかも知れない。油断はできないわ)

絵里「『後輩想い』を登場しアタックフェイズ」

絵里「ますは『後輩想い』でフロント、続けて『スピリチュアル』でダイレクトよ!」

にこ「ダイレクトの方はキャンセルしたわ」

――

希「……あ、えりちの表情がちょっと変わった」

凛「そうかにゃ?」

穂乃果「うん。変わったね。あれは……なにか忘れちゃったみたいだね」

海未「そこまでわかるのですか」

にこ(絵里の前列には4000と3500……)

にこ(クロックでCXを2枚引き込むあたり、にこと真姫ちゃんの間には障害が多いようね)

にこ「『秘密の診察室』を登場。他にキャラはでないから、パワーは2500のままよ」

絵里(……手札ののんたぬ、かわいいわね)

にこ「クライマックス『音楽室の少女』を『診察室』に使ってアタックよ」

にこ(よし、ドローは『ぼららら』!)

絵里「……え?」

にこ「……アタックに入るわよ!」

絵里「き、来なさい!」

にこ「4500で『スピリチュアル』にアタック! トリガーは、CXよ」

絵里「トップでキャンセルよ」

にこ「うまくなかったかな……ターンエンド」

――
海未「……途中、ぼけーっとしてましたよね」

穂乃果「どうせ希ちゃんのカードに見とれてたんでしょ! もうっ」

希「穂乃果ちゃん、嫉妬はあかんで」

花陽「あれで大丈夫なのかなぁ、絵里ちゃん」

>>92
――にこ、2ターン目

が抜けていました。失礼しました。

――絵里、3ターン目

絵里(クロック2ドローでまた『タロット占い』……なんなのかしら、これ)

絵里「! 『一緒におでかけ』を登場! 1コストと手札のCXを捨ててサーチするわ」

絵里(タロット占い……あった、『ナイショ話』レベル2、ならまだいらないか)

絵里(かわいいから『たぬき寝入り』を舞台に出しておきたい……)

絵里「『パジャマの希』をサーチするわ」

にこ「!」

にこ(あれのチェンジ先って、たしかただの1500応援だったはず……何を考えているの?)

絵里「移動してアタックに入るわ。『後輩想い』でフロント、『一緒におでかけ』でダイレクトよ!」

にこ「くっ、両方通ってレベルアップ、超過は1枚」

絵里「エンドよ」

――
希「そっちかぁ」

穂乃果「まさか、そっちを選ぶなんて……」

海未「どういうことですか?」

希「うちのカードはレベル1から2種類チェンジがあるんやけど」

穂乃果「チェンジ先は前列に出る『ぼららら』もいるんだよ。まぁ、控え室に落ちてないし……」

――にこ、3ターン目

にこ(あの選択はよくわからないとしても、にこが後手にまわっているのは事実か……)

にこ「『プライドが高い真姫』を登場、集中発動!」

絵里「ノーヒットね」

にこ(それは構わない。にこの山札にCXは1枚しかないはずだし)

にこ「『ぼららら真姫』登場、効果で手札のCXを捨ててチェンジ持ちをサーチ!」

にこ(……! なっ、チェンジ持ちが1枚もない!)

絵里「どうしたの? まさか、集中でチェンジ持ちが落ちちゃったとか」

にこ「そんな! ……ほんとだ」

絵里「CXしか見ていないからそんなことになるの。よく考えてから行動順を決めるべきよ」

にこ「くっ……カットどうぞ。もう一度、集中を使うわ」

絵里(ノーヒット……イベントカウンターが2枚落ちたわね)

にこ「さらに『もぎゅっと』と『それ僕』を登場し、アタックフェイズ!」

にこ「『もぎゅっと』で『一緒におでかけ』に……通ったのであれば、『それ僕』で『後輩想い』にアタック!」

絵里「それももらうわ」

にこ「『ぼららら』でダイレクトアタック、にこはターンエンドまでよ」

――

真姫「にこちゃん……」

凛「見てられないにゃ」

ことり「CXもけっこう見えてるしね」

――絵里、4ターン目

絵里(レベルが上がって、また『タロット占い』を持ってきたわ。どれだけ使ってほしいのよ、希ったら)

絵里「全面展開するわ! 『スクフェス』を前に、後列に『パジャマ』とレベル1の『スピリチュアルパワー』を登場!」

絵里「前列に同じくレベル1『スピリチュアル』と『それ僕』を登場! 効果は成功よ!」

絵里「そちらの『それ僕』はパワーいくつかしら?」

にこ「7500よ」

絵里(カウンターで最大11000……にこの手札は3枚、さっき落ちたことも考えれば)

絵里「クライマックスフェイズ、『パジャマの希』のチェンジで『たぬき寝入り』登場!」

にこ「ほんとに出してきたわね……でもそれで」

絵里「ええ、そちらの盤面は全滅よ。アタックフェイズ!」

絵里「『スクフェス』、『それ僕』、『スピリチュアル』でそれぞれ『ぼららら』、『それ僕』、『もぎゅっと』にアタック!」

にこ「……カウンターも助太刀もないわ。2点、2点……最後の1点だけキャンセルよ」

絵里「アンコールはしなくていいのかしら?」

にこ「次から、真姫ちゃんの本気を見せてあげる」

――

穂乃果「あの応援はうまくいった、のかな?」

海未「わかりません。ですが、これでにこのクロックは6」

希「クロックフェイズでレベル2やね」

穂乃果「ということは……」

――にこ、4ターン目

にこ「ドロー!」

にこ(ストックは3、山札7か……)

絵里「タヌキさんやん? 縁起ええやろー」

にこ「」イラッ

にこ「CXをクロックに置いてレベルアップ!」

にこ「控え室にCXが8枚ある! よって、手札からレベル3の『1年生』真姫ちゃんを登場!」

にこ「『歌が上手』を前列にうつし、『秘密の診察室』を登場!」

絵里「……あら、いつの間にそんな。でも、それでは全部は倒せないわよ?」

にこ「構わないわ、アタックよ」

にこ「『歌が上手』は『スピリチュアル』にサイドアタック。トリガー乗って1点よ」

絵里「乗せてくるなんて……もらったわ」

にこ「『1年生』で『それ僕』にアタック!」

絵里「通って、私もレベル2よ」

にこ「『診察室』で『スクフェス』にアタック! トリガー乗らず、リフレッシュよ」

絵里(……よし、リフダメでCXを落としてやったわ。1点は通るけどこれくらい)

にこ「ターンエンド」

――絵里、5ターン目

絵里(クロックでレベル2を置かなくてはいけないのは心苦しいわ)

絵里(これで手札には『タロット占い』が1枚、控え室のCXは5、山札は5、か)

絵里「……」

にこ(……考え込んでる。いったいなにをしようというの?)

絵里(なんだかわからなくなってきた)

絵里「ちなみに、そちらの『1年生』のパワーは?」

にこ「中央にいるから11000よ」

絵里「そう、ありがとう。それなら『レッスン着』を中央に。チップで9000、応援入って11000よ」

にこ「相打ちにするつもり?」

絵里「それはどうかしら。惜しいけど、『一緒におでかけ』を登場、効果は使わないわ」

にこ(リフ前でわざわざ……サーチ持ちを素出し? 他に握っているのはCX? それともカウンター?)

絵里「『レッスン着』を対象に『タロット占い』を使うわ! これでパワー13000!」

にこ「超えてきた……」

絵里「『スピリチュアル』で『秘密の診察室』にアタック!」

にこ「トリガーが乗った……キャンセルよ」

絵里「なら、『レッスン着』で『1年生』にフロントアタック! いくのよ希!」

にこ「……カウンターはないわ。2点……はキャンセル!」

絵里「やるじゃない……『一緒におでかけ』はサイドアタックよ」

絵里(やっぱりCXがトリガーするか。『タロット占い』のドローもCXだったから……)

にこ「その3点くらい、もらってあげるわ」

絵里「ふっ、その3点で、後悔するわよ。私はターンエンド」

――にこ、5ターン目

にこ「にこのターン! ドロー!」

にこ(リフを挟んだせいで早出しはできない……レベル0をクロックね)

にこ「『プライドが高い』を前列に移し、後列に『一緒におでかけ真姫』を2枚登場!」

絵里「あれは……応援応援!」

にこ「そう、これで中央の『レッスン着』は11000……絵里、ストックは?」

絵里「6枚よ」

にこ(なら、イベントカウンターで3000あがる……向こうの『レッスン着』は12500まで……)

にこ「『プライドが高い』の集中発動! ……く、4枚目でヒットってのは地味に痛いわね」

絵里「あら、いまの集中、命取りにならないといいわね」

にこ「うるさいわよ。でも、これで『レッスン着真姫』に+2000。カウンター圏外ね」

絵里「まぁ、いいわ。かかってきなさい」

にこ「言われなくても! 『レッスン着』で『レッスン着希』にアタック! 1点よ!」

絵里「ボトムが通るのは知ってたわ。ちょうどリフレッシュ、6戻り……!」

にこ「よし、リフダメでCXを落とした! アタックを続けるわ!」

絵里「く……」

にこ「『歌が上手』ではレベル1の『スピリチュアル』が倒せない……」

絵里「のんたぬのおかげやで」

にこ「」イラッ

にこ「『歌が上手』はチャンプアタックよ! さらに『プライドが高い』で『一緒におでかけ』にアタック!」

絵里「1点、1点は両方通るわ。『レッスン着』はクロックアンコールでレベルも上がるわ」

にこ(いまのアンコールでレベル3が落ちたか……)

にこ「ターンエンドよ」

――
海未「いよいよ終盤ですね」

希「えりちの山札に5枚しかCXがないのは不安やね」

凛「それにしても絵里ちゃん、安い挑発をかけたもんだにゃ」

穂乃果「絵里ちゃんの希弁……意外と悪くないかも」

――絵里、6ターン目

絵里(クロックでCXを引き込んで、山札にはCXが4、手札に2枚ね)

絵里(これは仕方ないとして)

絵里「『ノーブラ希』! 満を持して登場よ!」

にこ(……まずいかもしれないわ)

絵里「チップ効果でデッキの上から6枚見るわ」

にこ「そして、3枚捨てるのよね」

絵里「ええ。残りは適当に戻して、『Mermaid festa』を発動してアタックに入るわ」

にこ「んなっ! どんだけソウルあげるつもりよ!」

絵里「にこの公開領域には4枚のCX、山札は結構残っている。ここでガンガン攻める!」

にこ「真姫ちゃんのキャンセルを甘く見るんじゃないわよ!」

絵里「まずは『ノーブラ』で『レッスン着』にフロントアタック! パワーは12000!」

絵里「さらに、アタック時効果でトップチェック、効果成功で他のキャラのソウル+1よ!」

にこ「トリガーも乗って……5点か……4枚目でキャンセルよ」

絵里(……次のカード、なんだったかしら)

絵里「まぁ、いいわ。『レッスン着』で『プライドが高い』にアタック! トリガーはCXで6点!」

にこ「ま、またぁ!? ……3、4……」

絵里「いっけぇぇええ!」

にこ「5点目! キャンセルよ!」

絵里「なんの! 『スピリチュアル』でダイレクトアタック!」

にこ「また5点……トップでキャンセルよ」

絵里「ハラショー……」

にこ「ふう、これだからソウルバカは……ちょっと焦っちゃったじゃない。ターンはもらうわ」

――

花陽「絵里ちゃん……それはさすがに無謀だよぉ……」

凛「今度は絵里ちゃんの見えてるCXが4枚……」

真姫「にこちゃんの激しい攻めが見られるのね」

海未「……」

――にこ、6ターン目

にこ「さ、どこぞのエリーチカのおかげで、にこはクロックでレベル2のクロック6」

絵里(調子に乗りすぎたか……)

にこ「控え室に6枚のCXがあるから、『1年生』を早出しするわ。ありがと、エリーチカ」

絵里「……」

にこ「チップの2ドロー1ディスでCXを捨て、『それ僕』と『レッスン着』を登場」

にこ(これで中央の『1年生』は13000、対して『ノーブラ』は12000で絵里のストックは7……)

絵里「タヌキさんやん?」

にこ「」イラッ

にこ「何回もうるさいのよ! 『1年生』で『ノーブラ』にアタック!」

絵里「そんなのさせないに決まってるじゃない。『みんなで海水浴』発動! これでパワーは15500!」

絵里「そしてキャンセルよ!」

にこ「くっ、やっぱりか! 続けて、『レッスン着』で『レッスン着』にアタック! 同時にリフレッシュを挟んでレベルアップ!」

絵里「500差で負けてる……それなら、『3年生』の助太刀発動! 希のパワーを+3000!」

にこ「なっ、もう1枚!?」

絵里「ええ。でも、この1点くらいは通してあげるわ」

にこ「……『それ僕』で『スピリチュアル』にアタック」

絵里「通ったわ」

にこ「負けた2枚は流して、ターンエンドよ」

――

真姫「にこちゃん、リフダメでCXが落ちてる……何気に6戻りね」

海未「ええ。とはいえ、絵里のクロックは4。このターンで決めなければ」

希「うちのパワー……えりちに届け!」

穂乃果「穂乃果のパワーも分けてあげる!」

――絵里、7ターン目

絵里「一応クロックはしておこうかしら」

にこ「あら、余裕ね。それであんたのクロックは5。次のターンで仕留めてあげるわ」

絵里「バカ言わないでくれるかしら。あなたはこのターンで負けるのよ?」

にこ「やってみなさいよ」

絵里「『メイド服の希』を登場! 配置を変えて『Mermaid festa』発動!」

にこ「またなの? バカの一つ覚えってね」

絵里「そう言っていられるのも今のうちよ。『ノーブラ』でダイレクトアタック!」

にこ「トリガーは……CX! ってことは……7点!?」

絵里「ハラショー……でも、これが通れば私の勝ちよ!」

にこ「そんなの、通るわけないじゃない! ……ほら見なさい、トップキャンセルよ」

絵里「こんなのは序の口よ。『メイド服』でダイレクトアタック! 4点よ!」

にこ「2点目! キャンセル!」

絵里「な……く、『レッスン着』で『それ僕』にアタック」

にこ「その3点くらいは通してあげる」

絵里「くそ……ターンエンド!」

――

穂乃果「あ……あぁ」

希「これは……もう終わりやね」

ことり「うん。絵里ちゃんのクロックは5。山札も5」

凛「CXは控えに5、ストックに2だったはずだから、絵里ちゃんの負けだにゃ」

――にこ、7ターン目

にこ「にこの勝ちね」

絵里「……」

にこ「『もぎゅっと』登場、後列2枚を前列に」

絵里「ごめん……」

にこ「パワーは全部こっちの負けよ。『一緒におでかけ』でアタック。トリガーはCXよ」

絵里「3点……通ったわ」

にこ「……さよなら」

絵里「ごめんね……希っ」グスッ

今回は以上となります。

前回の更新で不手際があり、申し訳ございませんでした。

確認しながら書いているのですが、また誤りがあったら指摘していただけると幸いです。

少し立て込むので、しばらく先になりますがまた更新したいと思います。読んでいただき、ありがとうございました。

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