P「やよいがみんなにアイスを?」(27)

やよい「今日は奮発してガリガリ君買っちゃいましたー!」

やよい「765プロのみんなと…プロデューサーの分もあるし…」

やよい「うっうー!みんなとアイス楽しみですー!」

ガチャ
やよい「おはようございまーす!」

ザワ…ザワ…

やよい「…?」

いおりん…

やよい(何でみんな冷蔵庫の前にいるんだろ…?)

P「おっやよいおはよう!ってもう正午近いけどな!今日のCM撮影の入り時間は覚えてるな?」

やよい「はい!それよりみんな冷蔵庫の前に集まってどうしたんですか?」

P「ああ、それは…」

ヒョコッ
真美「いおりんが→!」

亜美「みんなにアイス買ってきてくれたんだよ→!」

やよい「…えっ?」

P「うわっ!お前ら急に後ろから声出すなよ…びっくりするだろ」

真美「あはっ!兄ちゃんゴメンゴメン!」

亜美「反省してまーす!」

P「この双子は全く…」

やよい「…あはは…」

亜美「まあまあ!怒るとシワが増えるよ兄ちゃん!」

真美「でもさすがいおりんだね!みんなの分のハーゲンダッツ差し入れしてくれるなんて!」

やよい「…!」

やよい(ハーゲンダッツ…わたしの買ってきたガリガリ君の何倍もするアイスだよね…)

やよい(みんな喜んでくれると思ったけど…私のアイスなんかじゃプロデューサーも…)グスッ

P「ん?そういえばやよい、そのビニール袋なんだ?青っぽいパッケージが透けてるけど」

やよい「!…えっと…」

サッ
やよい「これはなっなんでもないんです!…そ、そう!今日の晩ご飯の材料です!」

P「もう買い物済ませてきたのか。まあ撮影も長引くと上がり5時近くなるかもだしなあ」

真美「やよいっちは将来いいお嫁さんになりますぞー!」

亜美「兄ちゃんも今のうちツバつけとかないとね!」

P「馬鹿言ってないで散った散った!お前らはレッスンがあるだろ?」

真美・亜美「はーい!」

ガチャバタン
P「さてと…やよいを送るのにはまだ早いし書類でも片付けますか」カタカタカタ…

やよい(…もうガリガリ君溶けかけてる…)

やよい(でもいいよね、伊織ちゃんがハーゲンダッツ買ってきてくれたんだもん…)

やよい「溶けてタプタプになっちゃったけど…冷凍庫にいれておこうっと」

やよい「いいなあ…伊織ちゃんはお金持ちで…」

―――撮影終了

P「やよいお疲れ!長引くかと思ったがサクサク進んだな!これなら3時過ぎには事務所に着きそうだ!」

伊織「お疲れ様、やよい!」

やよい「あれ、伊織ちゃんも一緒だったんですか?」

P「ああ、言ってなかったな。伊織も近くのスタジオで仕事があったから先に拾って来たんだ」

伊織「そういうこと!一緒にアイス食べましょ、やよい!」

やよい「…そうだね、ハーゲンダッツなんていつぶりだろ」

伊織「やよいにだったらハーゲンダッツといわず何だってご馳走するわよ!」

P「おいおい、俺にはご馳走してくれないのかー?」

伊織「にひひっ!あんたがもっと仕事持ってきてくれたら考えないでもないわね!」ギュッ

P「うおっ!?運転中なんだ、腕を組むのはやめてくれよ?」

キャッキャッ

やよい「……」

やよい(いいなあ、伊織ちゃんは…)

やよい(お金持ちの家に生まれて…プロデューサーともあんなに仲良しで…)

やよい(こんなこと考えたらいけないのに…伊織ちゃんは友達なのに)

やよい(なんだか胸の奥がザワザワして、嫌な感じです…)

―――事務所

P「さーて、アイスアイス!」

伊織「そんなにはしゃぐこと?いつでも食べられるじゃない、アイスくらい」

やよい「……」

P「ハーゲンダッツともなるとなかなか手が出ないんだよ、俺達庶民には!な、やよい?」

やよい「……」

P「? 聞いてるか、やよい?」

やよい「……え?」

P「どうしたんだ、ボーっとして。具合でも悪いのか?」

やよい「あ…ごめんなさい!ちょっと考え事してて…」

P「ならいいが…何かあったら言ってくれな?」

伊織「プロデューサーがあんまり子供っぽいから呆れてたんじゃないの?」

P「なっ…このやろ!口の悪いやつはこうしてやる!」ワシャワシャワシャ

伊織「きゃっ///何するのよ、髪が乱れちゃうじゃない!」

ズキッ
やよい「……」

やよい(なんでだろう、プロデューサーと、伊織ちゃんと、三人で食べるアイスなのに、全然美味しくない…)

やよい「…ごちそうさまです!」カラン

P「おお…食べるの早いな、やよい」

伊織「ホントね」

伊織「ね、やよい今日はもう仕事終わりよね?私も今日はさっきので終わりだし、どこか…

やよい「ごめんね、伊織ちゃん。今日は家の用事があって…」

伊織「…そう。仕方ないわね。また違う日に誘うわね!」

やよい「うん!それじゃ先に帰りますね、プロデューサー、伊織ちゃん!」

P「うん、また明日」


ガチャバタン
やよい「……」

やよい「もっとお仕事いっぱい出来るようになったら、こんな気持ちにならないで済むのかな…?」グスッ

――1ヶ月後

トレーナー「1、2、1、2、はいポーズ!指先までしっかり意識して!萩原さん姿勢が甘い!バッチリキメなさい!」

雪歩「は、はいぃ!」ビッ

トレーナー「音付きの曲なのよ!もっとスムーズにポジションを決めて!」

アイドル達「……!」タン、タンタンタ




トレーナー「はい、今日はここまで!みんなお疲れさま!」

春香「ふ~、やっと終わったよ~」

千早「ライブも控えてるし流石に厳しいわね」

千早「? あら、高槻さん。レッスン終わったのに着替えないの?」

やよい「はい、わからないところがあるのでもうちょっと練習していこうと思って…」

春香「えっ!?やよい大丈夫?最近いつも残ってるみたいだけど…」

千早「そうね。それにさっきのレッスンもすごく上手だったわ。無理はしてない?」

やよい「大丈夫ですっ!やる気いっぱいなんです!」

春香「あはは、大丈夫そうだね。頑張ってね!」

千早「先に上がるわね」

やよい「……」ハッハッ
タン タンタンタ タンタン…

やよい(ここで、ポーズ…!目線上に…!もっと頑張らなきゃ…!)

やよい(もっとお仕事を上手に出来るようになれば、いっぱいお金だって入ってくるよね…?そうしたら、こんな嫌な気持ち、忘れられるんだ、絶対)
タン… タンタンタ タンタン…


伊織「……」

――事務所

やよい「お疲れ、様です…」

P「おう、お疲れ!もう夜の9時だぞ、レッスン6時までだったよな?今まで練習してたのか?」

やよい「はい…気になるところがあって…」

P「最近無理してないか?仕事も増えてきてるし、なんだか顔色も悪いような気がするが…」

やよい「全然平気ですっ!プロデューサーは心配しすぎかなーって」

やよい「見てください!今度の曲のダンス、ブリッジ?の難しいところもこんなに上手に…」

ガクン
やよい「あ、れ…?」ヘナヘナ

P「! 大丈夫か、やよい!」

やよい「…はぁ、はぁ…」

ピト
P「すごい熱じゃないか…!」

P「とりあえず仮眠室に運んで…」

P「何か冷やすものは…くそっ冷えぴたはないな」

P「冷凍庫に何か…ん?何だこの袋みたいなアイス…ひとまずこれでいいか!タオルに包んで…」

ソッ
やよい「…んっ…はぁ…はぁ…」

――
―――…

パチッ
やよい「……あれ?」

P「気がついたか…よかった」

やよい「プロデューサー?わたし一体……」

P「熱を出して事務所で倒れたんだ…疲れがたまっていたみたいだな」

やよい「ごめんなさい…熱があるって自分でもわからなくって…」

P「まだ熱があるんだ。もう少し横になってなさい」

やよい「……はい」

P「………」

やよい「………」

P「…そのアイス」

やよい「………」

P「やよいが買ってきてくれたものだろ…?」

やよい「…はい」

P「やっぱりな…青いパッケージだっからもしかして…ってな」

P「みんなの分も買ってきてくれていたんだな…ありがとな、やよい」

やよい「…で、でもっ!こんなガリガリ君なんかより伊織ちゃんのハーゲンダッツのほうが…」

P「そんなの関係ない」

やよい「………!」

P「関係ないさ…その気持ちが嬉しいんだ、やよい」ナデナデ

やよい「………っ」ポロポロ

P「そういえばあの時3人でアイスを食べた日くらいからかな…やよいが思い詰めたみたいにレッスンや仕事に打ち込むようになったのは」

やよい「プロデューサー…わたしっ…悪い子なんです…伊織ちゃんがアイス持ってきてくれたって聞いて…伊織ちゃんがプロデューサーと仲良くしているのを見て…嫌なことかんがえちゃいましたっ…!」

P「……」

やよい「大好きなのに…伊織ちゃんは大切な友達なのに…わたし…ずるいって思っちゃったんです…!伊織ちゃんばっかりずるいって…羨ましいって…!」

やよい「だから…プロデューサーに誉めてもらえるような良い子じゃないんです…」

やよい「プロデューサーも…嫌ですよね?こんなわたし…」

P「やよい」

やよい「こんな嫌なわたし…伊織ちゃんには見せられな」

P「やよい!」ギュッ

やよい「はわっ!?プ、プロデューサー…?」

P「聞いてくれ」

P「ウチの事務所にも色んな奴がいるよな…お嬢様育ちで気の強い伊織…カッコいい外見だけど誰よりも女の子らしい真…すぐ怠けるけど明るくて可愛らしい美希…ちょっとドジだけど優しくて面倒見のいい春香…」

P「これだけ個性的な面子がみんな同じ目標を持って頑張ってる」

P「その中でもやよい…やよいのそばにいると俺はどんなに疲れてたって頑張ろうって気持ちになれるんだ…」

P「こんな小さな身体でトップアイドルを目指して…家族を守ろうって頑張ってるやよい…」

P「そんなやよいを嫌いになるやつなんていないよ…馬鹿だなあ」

やよい「でっ…でも…でも…」

P「なあ?そこのドアの隙間から覗いてる奴もそう思うよな?」

ビクッ
??「……!」

やよい「…え?」

ガチャ
伊織「…やよい…」

やよい「伊織、ちゃん…」

やよい「伊織ちゃん…」

伊織「やよい…」

やよい・伊織「「ごめんなさいっ!」」

やよい「伊織ちゃんが謝ることなんてないよっ…!わたしが…わたしが悪い子だから…!」

伊織「私も!」

伊織「それなら私も悪い子だわ…」

やよい「へ…?」

伊織「私もやよいのことが羨ましかったの…!」

伊織「いつも元気で優しくて…」

伊織「生活は大変でもかけがえのない家族がいて…」

伊織「長介君もかすみちゃんもみんなやよいのことを大事に思ってて…」

伊織「やよいみたいな素敵な子と友達でいられて嬉しい反面…自分の家のことを考えるととても苦しかった…」

伊織「私には嬉しいことを嬉しいって言えて…悲しい時みんで泣けるような…そんな家族いないんだって…!」ポロポロ

伊織「私やよいのことがすごく妬ましいわ!それは本当!でもいいのよ!だって私それ以上に…!」

伊織「やよいのことが…大好きだから…!」

やよい「い、伊織ちゃん……!」ポロポロ

やよい「わ、わたしも…」

やよい「私も伊織ちゃんのことが大好きっ!!」

やよい「伊織ちゃん!」ギュッ

伊織「やよいっ!」ギュウッ

ウワアアアン

P「フフ…さて…仲直りも済んだことだし邪魔物は退散するとしようか、みんな?」

スッ
千早「はい、プロデューサー」
スタッ
春香「えへへ、バレてたんですね」

ヒュバッ
真「プロデューサーには敵わないなあ」

モゾ…
美希「ミキ的にはハニーに抱き締めてもらったやよいが妬ましいの!」

スウッ
貴音「我が儘はいけませんよ、美希」

ヒュンッ
響「うう、美しい友情だぞ……」グス

ドタプン
あずさ「あらあら、響ちゃん泣かないで」フキフキ

キラン
律子「プロデューサーがやよいを抱き締めた時は通報しようかと思ったけれど」

ザクザクッ
雪歩「私も思わずスコップを握る手に力が入っちゃいましたぁ」

P「まったく、ウチの事務所にはおせっかいが多いんだな」

ヒョコッ
亜美「いいじゃんいいじゃん!」

ヒョコッ
真美「だって私たち!」

アイドル達「「忍者だもんげ!」」



NINJA END

おつ

おつ
やよいマジいい子

スレタイでどうせ伊織がハーゲンダッツ買って、やよいが困って、
最終的になんやかんやでHappy Endだろって思って開いたら

NINJA ENDだった

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